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  1. 青森県議会 2011-11-08
    平成23年全員協議会  本文 開催日: 2011-11-08


    取得元: 青森県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-01-04
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    ──────────────────────       ◎ 質        疑    ────────────────────── ◯高樋議長 ただいまより議員全員協議会を開き、オーダーメード型貸し工場の活用に係るこれまでの経緯と今後の方針についての知事報告に対して質疑を行います。  質疑は、お手元に配付の質疑順序・質疑時間のとおり行います。  なお、質疑時間は答弁を含めた時間となっておりますので、答弁者は簡潔な答弁をお願いいたします。  質疑時間の終了五分前に予告を、終了時に終了予告をそれぞれブザーで行います。    ────────────────────── 2 ◯高樋議長 滝沢求議員の発言を許可いたします。──滝沢議員。 3 ◯滝沢議員 自由民主党の滝沢求です。会派を代表する一人として質問をいたします。  今、私は、非常に複雑な思いでこの場に立っております。なぜ、今、この場に立ち、この問題についてあえて質問しなければならないのか。一方、二月の定例会において21財団への総額約二十九億円の貸し付けに係る予算に賛成した我々自由民主党としても、この問題に対し責任があるのであります。だからこそ、執行部に対し厳しい姿勢で臨まなければならないのであります。県民の不信・不安を払拭しなければならないのであります。そのことが、県政与党である我々自由民主党の今果たすべき役割、責任なのであります。  これまでも、県政の重要課題に直面するたび何度か全員協議会が開かれてまいりましたが、今回の全協の意味はこれまでになく重い、そう感じております。だからこそ、知事初め県側にもしっかりとした明快な答弁を求めたい、そういう思いであります。  相和物産株式会社と株式会社サンテクノロジーによる合弁会社設立の交渉が決裂したとの十月十八日付の紙面を目にしたとき、私は強い衝撃を受け、そして大きな失望感を抱きました。二月以降、あれほど議論を積み重ね、ようやく合弁会社の設立のめどが立ったと聞いており、また、九月定例会においても交渉は順調との答弁を繰り返し聞かされ、安心し切っていただけに、交渉決裂との報道はまさに寝耳に水でありました。  言うまでもなく、合弁会社設立が御破算になるということは、貸し工場の今後の運営の見通しが立たなくなるということであり、それは、同時に、県が21財団に貸し付けた約二十九億円もの金が県に返済される当てがなくなるということであります。  知事は、六月定例会において、相和物産株式会社と株式会社サンテクノロジーが新たな合弁会社を設立することで基本合意に至ったことから、貸し工場の利用企業として経営基盤の安定化や営業力強化が一層図られるものと考える旨の答弁をしております。また、九月定例会においても、合弁会社設立がおくれていることについて、当初の見込みよりおくれている状況にはあるが、両社においては合弁会社設立の意向に変わりはなく、県としては早期の合弁会社設立に向け、今後ともできる限りのサポート等を行っていく旨の答弁を繰り返しました。  にもかかわらず、結果はこのありさまであり、何があったのか、あるいは何が足りなかったのか、原因は何か、県には、この全協の場で、つまりは県民の前でつまびらかにしていただく必要があります。いや、それは県の責務であります。県民は今、この問題について、県に対し大いなる不安・不信感を抱いていると感じるのであります。その不安・不信感を払拭するためにも明快な説明をいただきたいのであります。  以下、何点か伺います。  最終的に、エーアイエスの破綻後、貸し工場に二十九億円を投ずるという決断をしたのは知事であります。その責任には重いものがあると思いますし、今回の問題の原点でもあります。  そこで、まず初めに、エーアイエス株式会社の経営破綻後、オーダーメード型貸し工場に対して約二十九億円を投ずることになった考えについて改めて伺います。 4 ◯高樋議長 知事。
    5 ◯三村知事 おはようございます。  滝沢議員にお答え申し上げたいと思います。  二十九億円を投じることになった考え方ということでございました。オーダーメード型貸し工場の活用に関し県議会並びに県民の皆様方に御心配をおかけしていることについて、まず深くおわび申し上げたいと思っております。  オーダーメード型貸し工場は、エーアイエス株式会社が同工場を利用し操業してきましたが、平成二十二年十一月に自己破産手続開始の申し立てを行ったわけであります。  オーダーメード型貸し工場制度を引き継いできた私としては、仮に何ら対策を講ずることなくそのまま貸し工場を廃止した場合、工場建設に係る金融機関からの借入金債務残高約二十億七千万円の損失補償や貸し工場の解体費用等合わせて約二十五億円の県負担が発生し、県民の皆様方に多額の負担を負わせる結果になること、また、これまで培われてきた高度な技術や雇用を失い、本県産業にとってはかえって大きな損失になることから、早期の操業再開に向けて、関係者と連携し、努力をしてきたわけでございます。  このような中、相和物産株式会社がこれまでの技術と雇用を生かした形で事業を継承したいとの意向を示しましたことから、県としては、貸し工場を継続して稼働させ、付加価値の高い製品を生み出し、外貨獲得による地域経済の発展につなげ、県民の負担を生じさせないことが賢明な方法であると判断し、本年二月定例県議会において、貸し工場に係る財団法人21あおもり産業総合支援センターの金融機関からの借入金、維持管理経費、機械設備取得経費等合わせて約二十九億円の同センターへの貸し付けについて御議決をいただき、貸し付けを行ったものでございます。 6 ◯高樋議長 滝沢議員。 7 ◯滝沢議員 県民に負担を生じさせないこと、技術の継承、雇用の維持確保を図ることとただいま答弁をいただきました。その点については理解はできます。しかし、その後の経過はどうだったか。事業者の選定を初め、拙速に過ぎたことはなかったか。もっとはっきり申し上げますと、県の見通しが甘かったのではないですか。違いますか。覆水盆に返らずとはいうものの、なぜ合弁が破談になったのか。二度と再び同じ失敗を繰り返さないためにも、その原因はきちんと突き詰める必要があるのであります。  相和物産株式会社と株式会社サンテクノロジーの合弁が解消された原因をどのように考え、県として責任をどのように受けとめているのか伺います。 8 ◯高樋議長 知事。 9 ◯三村知事 滝沢議員にお答えいたします。  解消の原因、また県としての責任の受けとめ方ということであります。  合弁解消の原因につきましては、サンテクノロジー側からの合弁会社設立の白紙撤回に関する文書の内容のとおり、両社において、出資比率、役員数等会社運営の基本的事項について、覚書締結後さまざまな協議がなされたものの、結果として合意に至らなかったことによるものと考えております。  県としては、これまでの協議の中でサンテクノロジー側から出資比率等について柔軟に受け入れる方向も示され、合弁に向けて協議が進むものと受けとめ、調整、サポートをしてきただけに、まことに残念であると認識するところであります。  今般、相和物産と翔栄との新たな合弁スキームの合意がなされたところでありますが、私といたしましては、両社による合弁会社が確実に設立され、貸し工場における雇用の維持拡大、技術の発展を図ることにより本県産業振興につなげるとともに、安定的な工場運営体制を構築することにより、繰り返しとなりますが、リース料を計画的に徴収し、また、技術を守ること、そして何よりも雇用を守ること、そういったこと等をしっかりと進めることによりトータルとして県民利益を図っていくこと、その最大限の努力を進めることが責務であると考えるところであります。  以上です。 10 ◯高樋議長 滝沢議員。 11 ◯滝沢議員 先ほど、知事から、県民の皆様に対しておわびの言葉がありました。それ自体は、私とすれば了としたい。しかしながら、だからといって、決してそれで済むものではないと思います。  今回の問題を通じて、県民の間には素朴な疑問があると私は思います。それは、今回の当事者の一方である相和物産に対する疑念、不信感、そして、なぜ県は相和物産にこだわるのか、貸し工場の受け手として別な選択肢だってあり得るのではないか、そういった疑問があるのであります。  そこで、伺います。  一部報道によると、相和物産株式会社の岡山会長は、六月六日に締結した覚書について、県に頼まれて仕方なくサインした、また、株式会社サンテクノロジーに対し基本合意の内容変更を繰り返し迫ったなどの発言があったとされていますが、事実とすればゆゆしきことであります。このことについて、事実かどうか伺っておきます。  重ねて、県には相和物産寄りの姿勢が見受けられるとの報道もあり、それが破談の一因になったのではないかとも考えられるが、県の見解を求めます。 12 ◯高樋議長 佐々木副知事。 13 ◯佐々木副知事 御質問二点にお答えします。  まず、六月六日に締結した覚書についてでございます。  県としましては、六月六日付の覚書については、両社間の了承のもと締結したものと認識しております。  また、相和物産から役員数の変更を提案した経緯につきましては、両社の協議において、まず、サンテクノロジーから相和物産に対し合弁事業基本合意書案株主間協定書案などが提案され、その中で、合弁会社の解散時における知的財産権の帰属先や社長の限定的な裁量権など相和物産側としては了承しがたい条件提示等があったこと、また、合弁会社設立に向けてサンテクノロジー側から具体的な事業計画案が示されず、結果として貸し工場全体の事業計画の調整が図られなかったことや、両社による合弁前の共同事業として相和物産側から試作品開発を提案したものの、それに対する具体的回答がなかったものと聞いております。そのため、相和物産としては、不安感を持ちつつ、サンテクノロジーとの合弁に向けては、最近の液晶産業を取り巻く経営環境の変化が激しく、新会社においては迅速な経営判断が必要であるとの考えにより、役員数の変更等を提案したものと聞いてございます。  その他、両社を含め関係者においては、よりよい会社を設立したいとの共通認識のもと、合弁会社の運営方法や事業内容について協議する中で、さまざまな観点から前向きかつ誠実に議論をしてきたところであり、その中での提案等の形で、相互にさまざまな観点から発言のやりとりがあったものと受けとめております。  次に、県の調整のスタンスでございます。  県では、貸し工場を運営する企業の経営基盤の強化を図り、工場の安定した利用によりリース料を計画的に徴収し、県民負担を生じさせないことが県の責務であるとの認識のもと、相和物産とサンテクノロジーとの合弁会社設立に向け、全力で取り組んできたところです。  両社の協議の中では、先ほど御答弁申し上げましたとおり、よりよい新会社設立に向けて両社それぞれの提案等があり、県としても、相和物産からの役員数の変更等に対しては、相和物産に対し、六月六日の覚書に基づき協議を進めるよう要請するとともに、サンテクノロジーに対しては貸し工場における具体的な事業計画を提出するよう促すなど、両社の合弁会社設立を第一義としつつ、設立後の円滑な会社運営のためにも、協議を通じてできるだけ相違点が解消されるよう、さまざま調整、サポートをしてきたところです。  いずれにしましても、県としては、両社間の合弁協議を円滑に進めるため、どちらか一方に偏った対応をすることなく、財団法人21あおもり産業総合支援センターも含め四者間で連携して対応していくことが重要であるとの考えに基づき、調整等を行ってきたところでございます。 14 ◯高樋議長 滝沢議員。 15 ◯滝沢議員 果たして、これまでの選択、やり方は本当に正しかったんでしょうか。県は、その相和物産を信じ、破談の報道が出る直前まで、合弁交渉は順調と言い続けてきました。ところが、ふたをあけたらこのていたらくであります。  そこで、伺います。  県は、これまで、両社は順調に協議していると説明してきましたが、合弁会社設立に至らなかったことは県民、県議会に対して虚偽の報告をしてきたことになるのではないか、お答え願いたい。 16 ◯高樋議長 佐々木副知事。 17 ◯佐々木副知事 お答えいたします。  県では、両社による六月六日の覚書締結以降、財団法人21あおもり産業総合支援センターとも連携しながら、合弁会社設立に向け協議をしてまいりました。  この間、サンテクノロジーからの合弁基本合意書案株主間協定書案の提出等を受け、相和物産より、迅速な経営判断が必要であるとの考えのもと、役員構成等会社運営の基本的事項についての提案があったことをめぐりまして、一時的に協議については膠着状態にありました。  しかしながら、その後、県の調整により、両社による合弁の意向には変わりがないことを確認しつつ、速やかに合弁会社を設立したいとの共通認識のもと、八月より、両社を初め、県及び同センターを加えた四者協議の場が設定されるなど具体的な協議が進められたところであり、その中では、相和物産が打診しておりました創業経費を新会社へ引き継ぐことについてもサンテクノロジー側が理解を示すなど、前進の兆しが見られたところです。  また、九月十六日の四者協議においては、合弁後の生産計画等を含めた事業内容等について話し合いがなされ、その中では、サンテクノロジー側から自社分の発注希望が具体に示され、また、出資比率についてもサンテクノロジー側から柔軟に受け入れる方向が示されたことから、合弁に向けて大きく前進したものと受けとめていたところです。  また、その後十月七日に行われましたサンテクノロジーと県との協議では、県よりサンテクノロジーに対し、速やかな合弁に向け、サンテクノロジー側としての合弁に向けた必須の条件の提示を求めていたところでございます。  このため、県としては、このような経緯からも、両社においては前向きに協議が進められてきたものと認識しております。  県としては、貸し工場の利用企業の経営基盤の安定強化を図り、計画的にリース料を徴収することにより県民負担を生じさせないことが最も重要であるとの観点から、これまで、両社の間に立ちながら、合弁会社の設立に向け全力で調整、サポートをしてまいりましたが、結果として両社による合弁を果たせなかったことについては、まことに残念であると同時に、私といたしましても大変申しわけなく思っております。 18 ◯高樋議長 滝沢議員。 19 ◯滝沢議員 最初から虚偽の報告をしようと考えることはないと信じますが、我々の、もちろん県民の不安・不信の根底にあるのは、何が本当なのかわからないんです。そして、情報もないんです。何が本当かわからない、情報もない、これが根底にあるんです。ですから、今後は、この情報を逐一最大限に明らかにしていくべきでございます──すべきであります。そのことをこの場で私は強く要望しておきたいと思います。  県は、これまで、合弁成立に向け、佐々木副知事を先頭にさまざまな調整を行ってきたわけですが、結果として実現には至りませんでした。  そこで、合弁会社が成立されなかったことは、県の見通しの甘さ、調整能力不足の感が否めないが、どう考えるか、見解を伺います。 20 ◯高樋議長 商工労働部長。 21 ◯櫻庭商工労働部長 御質問にお答えいたします。  ただいま佐々木副知事のほうからも答弁させていただいたとおり、合弁会社の設立に向けた協議につきましては、役員構成等会社運営の基本的な事項をめぐりまして一時期的に膠着状態にありましたが、県の調整により、四者協議の場が設定されるなど、両社による合弁会社設立の意向には変わりがないことを確認しつつ協議を進めてまいりました。  十月上旬に開催した県及びサンテクノロジーとの協議では、県から同社に対しまして、速やかな合弁会社設立に向けました必須条件を提示してほしい旨のお願いをし、さらに、提示内容については県として責任を持って調整に当たる旨の意向を示しました。これに対し、同社の矢次社長からは、役員会で検討したい旨の発言もいただいたところでございます。  県としては、合弁会社設立に向け全力で鋭意調整、サポートに努めてまいりましたが、結果として合弁の解消に至ったことにつきましては申しわけなく思っております。 22 ◯高樋議長 滝沢議員。 23 ◯滝沢議員 無論、基本的に、ビジネス、民間商取引の話ではあります。ただ、一方で、既にもう二十九億円もの金、公費を投入しているんであります。県として、情報収集はどうだったのか、調整のタイミングは適切だったのか、これを十分に検証して次に生かしていかなければならないのであります。今後の問題は、今後、この貸し工場がスムーズに運営され、順調に成績を伸ばし、21財団にリース料を支払い続けることができるか──言いかえれば、21財団が県に返済できるかということであります。  去る十月三十一日、相和物産の新たなパートナーとして、群馬県に本社のある株式会社翔栄の名前が挙がりました。私はあいにく不勉強でそのような会社があるとは存じませんでしたが、車載用タッチパネル等を主力に実績を上げているメーカーとのことであります。しかし、これまで、相和物産とサンテックの合弁企業が貸し工場を利用することを前提として、21財団は金融機関へ返済を行ってきたはずです。かわりが見つかったからそれで済むというものでしょうか。  改めて伺います。  県は、合弁会社成立のめどがつき、貸し工場の利用企業として経営基盤の安定化や営業力の強化が図られるとして、六月定例議会に報告するとともに、21財団が金融機関からの借入金約二十億七千万円を返済したが、結果的に合弁会社の枠組みが変わることは予算執行の前提が崩れたことにはならないのか、見解を伺います。  さらに加えて、株式会社翔栄の概要について改めて伺いたい。  また、同社は株式会社サンテクノロジーにかわって合弁会社に参画することになるが、それが経営基盤強化等に本当につながるのかどうか、見解を伺います。 24 ◯高樋議長 佐々木副知事。 25 ◯佐々木副知事 御質問にお答えいたします。  まず、ある意味で予算執行の前提が崩れたということになるのではないかについてでございます。  さきの二月定例県議会においては、貸し工場の利用企業である相和物産株式会社の経営基盤強化策の一環として、合弁会社の設立のめどがついた段階で、県議会に御報告した上で、財団法人21あおもり産業総合支援センターからの金融機関への返済等を行うこととされたところでございます。  相和物産とサンテクノロジーとの間で合弁会社設立の基本合意がなされたことを踏まえ、六月定例県議会に御報告し、金融機関の借入金の返済を行いました。  その後、両社においては合弁解消に至りましたが、今般、相和物産と群馬県に本社を有する翔栄との間で合弁会社設立に向けた合意がなされたところでございます。  県としては、両社による新たな合弁会社設立の枠組みができ、貸し工場の利用企業として、県議会で御議論をいただいてきた経営基盤の安定化や営業力、技術力の強化が図られ、貸し工場の安定的な利用に資するものと考えております。  次に、株式会社翔栄の概要等についてでございます。  株式会社翔栄は、昭和五十七年に設立、本社は群馬県伊勢崎市で、資本金約四億八千万円、従業員約三百名を雇用し、タッチパネル及び関連製品の製造販売を行っております。  同社は、カーナビ等車載用タッチパネルをメーンに製造販売し、製品の耐久性にすぐれ、薄型加工にも成功するなど、四つのパテントや百以上のノウハウを有した高い技術力を持っている企業です。  そのため、同社の製品は、国内大手メーカーのほかフォルクスワーゲンやクライスラーなど国内外に広く販売され、売り上げの七割が海外を占めるなど、高い収益性を確保しています。  また、業界の経営環境が激しく変化する中、約三十年間の経営実績を有しております。現在、同社のタッチパネルについては抵抗膜式が中心で、この技術と今後需要拡大が期待されている相和物産の静電容量式のタッチパネルの技術との連携が可能で、両社の連携により、経営基盤の強化だけでなく、技術力向上に向けた相乗効果も期待されるところでございます。  県としては、これらのことを踏まえ、株式会社翔栄との新たな合弁スキームにより、貸し工場の利用企業として経営基盤の強化につながるものと考えたところです。 26 ◯高樋議長 滝沢議員。 27 ◯滝沢議員 今度は本当に大丈夫なんでしょうか。サンテックとの合弁が破談になってわずか十日程度の短期間で、本当に信頼できるパートナーと出会って、合弁という企業経営の根幹となる重大な案件について合意に至ることができるものなんでしょうか、いまだちょっと不安が残ります。二度とこのような同じ失敗を繰り返してはなりません。県としても、今回結局破談となったことへの反省を込めて、両社に対してはこれまで以上に主体的にかかわっていくべきだと考えるものであります。そして、先ほども述べましたように、その経過等については情報を逐一最大限に明らかにしていくべきであります。そのことこそが県民の不信・不安を払拭することにつながっていくものと信ずるところであります。  この後、私の同僚議員からも触れられることになるとは思いますが、今回の一連の動きについて、県は素直に、真摯に反省すべきであります。そして、新たな合弁会社の設立を確実なものとして、これ以上の県民負担が生じないよう不退転の決意で取り組むべきである、そう私は考えます。最後に知事の決意のほどを伺って、私の質疑を終わります。 28 ◯高樋議長 知事。 29 ◯三村知事 滝沢議員にお答えいたします。  決意ということでございました。  オーダーメード型貸し工場につきましては、これまで培われてきた技術の発展や技術者の雇用の確保・拡大を図ること及び計画的なリース料の徴収により県民負担を生じさせないことが重要であると考えております。  そのため、いち早い工場の生産再開のための支援をこれまでも行ってきたほか、これまでの県議会における議論を真摯に受けとめ、安定した工場の運営につなげていくための合弁会社の設立に向け、全力で調整、サポートしてきました。  現在、相和物産株式会社は、百名近い従業員を確保し、おおむね計画どおりの売り上げ実績を上げ、十月からのリース料も予定どおり支払っているところであります。  一方で、県といたしましては、経営基盤の安定強化という観点からも、相和物産単体ではなく、合弁会社設立に向けて新たな枠組みの構築が必要であるとの考えのもとに、早期の新会社設立に向け、努力を傾注してきたところであります。相和物産と翔栄が合弁会社を設立する方向に至ったことで、一層の経営基盤強化につながるものと期待をするところであります。  県といたしましては、繰り返しとなりますが、貸し工場における雇用の維持拡大、技術の発展を図ることにより本県産業振興につなげますとともに、安定的な工場運営体制を構築することによって、財団法人21あおもり産業総合支援センターへの貸付金の計画的な徴収を図り、県民負担を生じさせないよう最大限の努力を進めてまいります。  以上です。 30 ◯高樋議長 次に、丸井裕議員の発言を許可いたします。──丸井議員。 31 ◯丸井議員 滝沢議員に続きまして、私も何点か疑問点を質問させていただきたいと思います。  まず、新聞等で書かれておりますことでございますけれども、県は、十月十八日の決算特別委員会において、株式会社サンテクノロジーさんから提出のあった合弁会社設立の白紙撤回文書について、その真意を確認する必要があると答弁していたにもかかわらず、その次の日には株式会社翔栄さんを訪問していたと。このことは答弁と行動が矛盾をしているのではないかと私は思うんですが、この点についてまずお答えをいただきたいと思います。 32 ◯高樋議長 佐々木副知事。 33 ◯佐々木副知事 お答えいたします。  県としては、これまで県議会に御説明してきた相和物産とサンテクノロジーの合弁を第一義に、そのための協議に参画し、調整をしてまいりました。  先ほども御答弁申し上げましたが、十月七日のサンテクノロジーの矢次社長と県との会談におきましても、合弁設立に向けた必須の条件を提示してほしい旨お願いし、提示があれば県としても責任を持って調整に当たる旨、県の意向も示しておりました。また、社長からも、合弁会社設立に向け役員会で検討する旨の発言があったところでございます。  そういう中で、十月十七日夕方、県に対しサンテクノロジーからの白紙撤回の文書が提出されましたが、これまでの経緯を踏まえ、私としても真意を確認する必要があると考え、報告を受けた翌日の朝、米国本社へ連絡、また、その後メールも送付し、さらにその翌朝も電話をしたところでございますが、結果として矢次社長と連絡がとれませんでした。  十月十八日の午後には、知事に対しまして、まず、サンテクノロジーから白紙撤回の文書が提出されたこと、真意を確認中だがいまだ連絡がつかないこと、さらには、白紙撤回の文書が県、相和物産の交渉当事者以外にも多方面に配付されていることが次第に判明してきており、そのような行為に違和感を覚えていること等を報告しました。  知事からは、合弁解消の蓋然性が高いと思われるが、真意の確認を引き続き行うとともに、貸し工場の利用に係る覚書の期限である十月三十一日が迫っていることや、従業員、取引先の不安等を解消するためにも、新たな枠組みの構築に向けて、あらゆる可能性を追求するため速やかに動き始めることについて指示を受けたところでございます。  株式会社翔栄については、相和物産と協議の上、エーアイエス株式会社破綻後貸し工場の利用に関心を示し、また相和物産との取引も始まり、さらには今後需要が拡大するタッチパネルでの高い技術力を持つ企業であり、経営基盤の強化のための新しいパートナーとしてふさわしい企業ではないかとの考えから選定したものでございます。  十月十九日午後には、県と相和物産で同社を──翔栄を訪問し、合弁会社の設立の意向打診を行いました。その際、翔栄からは、相和物産との取引を拡大していきたいことや、翔栄として受注に対する生産が追いつかない状況になっていること等の話があり、合弁に向け前向きに検討する旨の回答をいただきました。  その後、十月二十一日には、正式に同社から相和物産に対し合弁会社設立の内諾の連絡があり、同日、相和物産から県にその旨の連絡があったものでございます。  なお、サンテック側の真意につきましては、十月十九日、私が翔栄訪問に向け移動中、秘書課への連絡を通して、米国本社から私あてに連絡があったこと、その内容としましては、文書のとおり白紙撤回とさせていただくことを御了承いただきたいとの連絡が届いていることを結果としては確認することができたところでございます。
     以上です。 34 ◯高樋議長 丸井議員。 35 ◯丸井議員 今まで、県は、合弁会社設立に向けては、サンテックさんはアメリカにある会社でなかなか連絡がとれないというお話をずっと繰り返してきたんですが、今回の場合は、連絡が一日とれなくても随分早い行動をされるものだなと私は今思うんですよ。  もう一つ今のやつでちょっとお聞きしたいんですけれども、では、翔栄さんに行こうと言ったのは、だれが、いつの時点で、そして何をしに行こうかと──要するに、合弁会社つくろうと言いに行ったというのはわかるんですが、じゃ、翔栄さんという会社を県はいつ知っていたのか、翔栄さんの経営の中身というものをいつお知りになっていたのか、また、もう一度お伺いしたいんですが、なぜこんなに急がなきゃならなかったのか、ここのところをもう一度教えていただきたいと思います。 36 ◯高樋議長 商工労働部長。 37 ◯櫻庭商工労働部長 御質問にお答えいたします。  まず、翔栄の企業の内容について、県としていつ把握したのかという御質問でございます。  まず、株式会社翔栄につきましては、エーアイエスが自己破産を申し立てた後に、県に対して、貸し工場についての関心があるということでの照会を寄せられてございます。その段階で、私どもとしても、民間の信用調査機関等を活用しながら、株式会社翔栄の経営内容、企業概要等について把握し、情報収集に努めたという経緯がございます。  また、合弁企業に対するパートナーとしての判断でございますけれども、先ほど副知事のほうからも答弁させていただいたように、今申し上げましたように、貸し工場につきましては自己破産申し立て後に関心を示したということ、それから、相和物産としては既に取引先としてのつながりを持っているということ、それと、私どもの調査の中でも、タッチパネルという形での業績を急激に拡大するということで、先ほども申し上げたように、かなりの技術力を持ち、海外への販路も持っているということで、合弁企業としての経営基盤の強化につながるものということで、私どもとして、相和物産とのパートナーとしては最も適当というふうに判断させていただいたところでございます。 38 ◯高樋議長 丸井議員。 39 ◯丸井議員 随分早い御決断だなという思いが私はするんです。  もう一回聞きたいんですけれども、先ほどの質問の中に──じゃ、いつ副知事は翔栄さんに行こうと、だれから言われて、何しに──まあ、何しにはさっき答えが出ていましたから、合併のお願いに行ったわけですから、それをいつ言われたのかと。お忙しい副知事が、言われて、次の日にはもう動いているわけですよ。お忙しい社長さん方、お忙しい副知事がその日によく予定が合ったものだと私は感心をしているんですけれども、よく予定が合ったものだと。前々から何かそういう打ち合わせがあったんではないかという疑念がわいてくるんですが、ここら辺をもう少しお答えいただきたいと思います。 40 ◯高樋議長 佐々木副知事。 41 ◯佐々木副知事 先ほど私から御答弁申し上げましたとおり、十八日の午後には知事に対しまして、それまでの経緯とともに文書が広く配付されていること等も報告しまして、その過程の中で知事から御指示がありましたものは、引き続き真意の確認をしっかりするということが一つ、それからもう一つは、一方で貸し工場の使用の覚書の期限が──要するに、十月三十一日ということで期限が迫っていて、一日も、一刻もゆっくりしていられる状況にはないというふうな前提でもって、新たな枠組みの構築に向けてあらゆる可能性を追求するため速やかに動き始めることについて指示を受けたところでございます。  その段階におきましては、原課、担当課のほうにおきましても、これまでの、破綻時において県外からの関心を示された企業についての説明等もあり、その中で、エーアイエス破綻後貸し工場の利用について関心を示して、相和物産との取引も始まっている、将来的にもまたさらに試作品の発注もある予定だ等々の説明もございまして、そういった全体の概要の中で、それでは、翔栄についても、さらに信用力等についても引き続き調べながら、当たれるものであれば当たりましょうと、翔栄の訪問についてはその場である程度の方向性が決まったところでございます。  その後、急な話でございますので、まずは翔栄のほうへ翌日以降の一番近い段階でのアポをお願いしましたところ、幸いにも、翌日の午後でございますが、社長が会っていただけるというふうなことでございました。  その日はそういう段階で、そしてまた、先ほど答弁申し上げましたとおり、その翌日、さらに、矢次社長への連絡をお願いすべく私から米国本社へ直接電話を入れたところではございますが、その段階でも、残念ながら、役員につきましても全くつかまらない状態でございましたので、そのままアポどおり群馬県のほうへ移動を開始したというふうな状況でございます。 42 ◯高樋議長 丸井議員。 43 ◯丸井議員 今の答弁だと、多分、翔栄さんを選んだのは県だということになるんだと思います。まあ、こればかり話していると次に進みませんので、そう解釈してよろしいんでしょうか、翔栄さんを選んだのは県だと。 44 ◯高樋議長 佐々木副知事。 45 ◯佐々木副知事 先ほどの御答弁ではちょっと漏れたかもわかりませんが、現下のいわゆる今後の新たな展開の検討の中では、相和物産とも協議をいたしまして、そういう中でも翔栄という名前はさまざまな選択肢の中で挙がってきたというふうなことでございます。それを受けてもろもろ全体の状況を判断し、県として、翔栄にまずはお伺いを立ててみるかというふうな判断に至ったものでございます。 46 ◯高樋議長 丸井議員。 47 ◯丸井議員 次に、相和物産株式会社は、株式会社サンテクノロジーと協議中にもかかわらず他社にも出資の働きかけをしていたように思われますが、株式会社翔栄とはいつから合弁協議を始めたのか、その協議の経緯をお知らせいただきたいと思います。 48 ◯高樋議長 商工労働部長。 49 ◯櫻庭商工労働部長 御質問にお答えいたします。  相和物産としてはサンテクノロジーとの合弁を目指していたものということを第一義的に認識してございます。また、現在の工場での事業を拡大し、売り上げ向上につなげる観点から、翔栄との受発注取引等に係る折衝を始めていたことも伺っております。  具体的には、本年六月に翔栄から相和物産に対し抵抗膜式タッチパネルに係る試作品の製造の依頼があり、その後、九月には試作品の了解を得まして、十一月から量産化を予定していると聞いております。また、車載用静電容量式タッチパネルにつきましては、これから試作品を製造していく予定になっているというふうに伺っております。  県としては、翔栄との合弁につきましては、相和物産はサンテクノロジーとの合弁の白紙撤回後の十月十九日に初めて合弁会社設立に向けた協議をしたものと認識しております。 50 ◯高樋議長 丸井議員。 51 ◯丸井議員 今の話で、報道機関によりますと、九月二十八日の相和物産からサンテックへの提案書の内容では既に翔栄との合弁を進めている内容になっており、相和物産がサンテックからの白紙撤回を受けた以降合弁に向けて翔栄と協議したとのこれまでの発言に食い違いがあるように思われますが、この点はいかがでしょうか。 52 ◯高樋議長 商工労働部長。 53 ◯櫻庭商工労働部長 御質問にお答えします。  相和物産による九月二十八日の提案書は、サンテクノロジーとの二社を中心とした合弁事業体を第一義として、新会社の経営基盤の強化を図る観点から、複合的な協業による事業化も考えられないかとの一つの提案として提出したものと伺っております。  県としては、この提案につきましては十月五日に報告を受けましたが、先ほど御説明したように、これまでの取引等を踏まえた相和物産によるサンテクノロジーとの合弁に向けた提案でございまして、具体的に翔栄との合弁について協議していたとは認識してございません。 54 ◯高樋議長 丸井議員。 55 ◯丸井議員 県としては、複合的合弁ということを認識していなかった、そういう思いはなかったというお話ですけれども、申し込まれた会社にとっては──多分、二社で合弁の話をしているときにもう一社ぐらい加えられないかというような話になったと思うんですが、そういう話が来ると、やはり、多少というか、かなりの不信感を持つと私は思うんですよ。その点を県が調整できなかったのかなというふうな思いが多少ございます。  次に、相和物産株式会社と株式会社翔栄が設立しようとしている合弁会社の概要についてお伺いいたします。 56 ◯高樋議長 佐々木副知事。 57 ◯佐々木副知事 新会社につきましては、相和物産株式会社より一億円、株式会社翔栄より一億円、その他大手電機メーカー等により出資を行い、合計約二億二千万円で十一月中に設立する予定と聞いております。  事業概要としましては、カラーフィルターやタッチパネルの製造等を行い、三年後の二〇一四年度には、地元を中心に約百五十名の従業員を雇用し、約三十億円の売り上げを目指しております。  新会社においては、翔栄の持つ抵抗膜式のタッチパネル技術と相和物産の持つ今後需要拡大が期待されている静電容量式タッチパネルの技術との連携が可能で、両社の提携により、経営基盤の強化だけでなく、技術力向上に向けた相乗効果が期待されているところでございます。 58 ◯高樋議長 丸井議員。 59 ◯丸井議員 今、相和物産株式会社が主導の新たな合弁会社設立に向けて手続を進めているとのことですが、なぜ相和物産ありきなのか、違うスキームづくりはもはや考えられないのか、そもそも相和物産株式会社が貸し工場を利用するに至った経緯についてお伺いをしたいと思います。 60 ◯高樋議長 商工労働部長。 61 ◯櫻庭商工労働部長 御質問にお答えします。  相和物産株式会社は、六ヶ所村の事業者としてクリスタルバレイ構想発展の一翼を担いたいこと、高度な技術を有する人材の流出を防ぎたいこと、スマートフォンの開花時期にありまして、今後タッチパネル事業の発展が期待できることなどから、昨年十二月八日に、意欲的に後継企業として事業を展開する意向を県に示したものでございます。  県としましては、相和物産株式会社とその親会社の財務諸表を、立ち上げ時の主力製品でございますカラーフィルターの発注企業に提示しまして継続的な発注の約束を取りつけていること、多様な事業構成によるリスクヘッジや経営体質の強化、将来の事業環境の変化等を見据えた新たな技術開発などに努めていくビジョンを有していることなどから、同社が貸し工場を引き継いでいける企業であると考えたところでございます。  その後、相和物産は、エーアイエス株式会社の自己破産申し立てにより解雇された技術者等の確保や機械装置等の試運転などを経まして、東日本大震災の影響を受けながらも本年三月からカラーフィルター等の生産再開にこぎつけ、雇用や生産も順調に推移しているところでございます。  仮に相和物産による貸し工場の利用を白紙とした場合、工場の稼働が停止するとともに百名近い従業員が解雇されることとなり、その結果、貸付金の回収に影響を及ぼすことも懸念されるところでございます。 62 ◯高樋議長 丸井議員。 63 ◯丸井議員 先ほどのお答えの中で、翔栄さんもその時点では名乗りを上げていたということなんです。で、今、翔栄さんは非常にいい会社だということは県もおっしゃっていますけれども、じゃ、なぜそのときに翔栄さんを相和さんのかわりに選定しなかったのかということをお伺いしたいと思います。 64 ◯高樋議長 商工労働部長。 65 ◯櫻庭商工労働部長 先ほどお答えしましたとおり、エーアイエスが破綻した段階で、株式会社翔栄のほうから貸し工場の利用についての意向がございました。私どものほうでその段階で民間信用調査もしましたけれども、実際の意向として主力的になったのは、今、生産能力を超える受注があって、できれば、貸し工場に使われている生産装置を中心に買い取りをしたいというお話がまず先にございました。私どもとしては、現在の貸し工場を使って操業していただくということが前提にあったものですから、その段階での交渉については成立し得なかったというふうに理解しております。 66 ◯高樋議長 丸井議員。 67 ◯丸井議員 買いに来たんですから売ってしまえばよかったという考えもあるんでしょうけれども、それは価格の交渉の問題で折り合わなかったということになろうと思います。  県は、今までの答弁の中で、新会社ができたら、会計専門家と連携し、チェック体制を整えるというお話をずっとされてきております。果たしてこの激しい業界において県はどのようなチェック体制をつくれるのか、私は非常に不安なんです。まず、そのことについて御答弁をいただきたいと思います。 68 ◯高樋議長 商工労働部長。 69 ◯櫻庭商工労働部長 お答えいたします。  昨年十一月のエーアイエス株式会社の自己破産の申し立ての事案が発生した際にも、県議会から、このような事態を未然に防ぐチェック機能が十分であったのかとの御指摘を受けたところでございます。  このため、県としては、財団法人21あおもり産業総合支援センターと連携しながら、新たな合弁会社が事業計画どおり運営され、同センターへのリース料も支払われ、またセンターから県への貸付金の返済が計画的に行われるよう、会計専門家などの協力を得ながら定期的な指導を行っていきたいと考えております。  また、貸し工場を活用する企業の経営状況及び生産状況等に係る経営課題等につきましては、情報の共有化及び意見交換等を行いながら、工場の円滑な運営に資するため、クリスタルバレイのときと同様に、さまざまな専門家の意見をお伺いしながら、判断していくための会議体を設置するという方向で検討してございます。  県としては、チェック機能の強化に努めながら、貸し工場利用企業が安定的に経営され、リース料が計画的に徴収され、県民負担が生じないよう最大限の努力をしてまいります。 70 ◯高樋議長 丸井議員。 71 ◯丸井議員 今の御答弁は、エーアイエスさんが破綻したときにも部長は同じことを答弁されておりまして、そのときにも、財団の専門家だとか、県のフォローアップを行っていくという話をされておりました。全く同じような答弁ですから、本当にできるのかいという不安が非常に募るんですよ。  ましてや、この業界は──私も、エーアイエスさん、翔栄さんの会社の中身も多少調べさせてもらいました。まず、売り上げが急減にどんどん伸びていく、今勢いのある会社でございます。売り上げが伸びて利益もすごいものがあるわけですが、投資金額というものもすごくかかっている。やはり、いいときにどんと金をつぎ込んで売り上げと利益を上げなきゃこの業界は成り立っていかないんだと私は思うんです。その業界に、県が行って、ああせいこうせいと言うことが果たしてできるのかどうかというのが私は非常に不安でございます。  前に蝦名副知事がこういうことをおっしゃっておられるんですよ。「行政は、企業が投資等の行動をしていくのに金融面、資金面で側面から支援していくものであり、経営に対しては、助言はしても、実際に経営するのは経営者であり、経営の本質に入ることはできないと、そういう区分があります。ですから、私どもは経営者を信用して、さまざまな側面的な支援をしていくわけでございます」ということをおっしゃっております。私も当然そのとおりだと思うんです。会社に対して、企業に対して県が責任をとれるわけもないわけですから、なかなかそういうことを──経営に関して話をしていく、ああせいこうせいと言うことはなかなか無理だと私は思います。そして、もしもこの言葉どおりだとするならば、前は──蝦名副知事の時代は、相和物産の会長である岡山勝廣会長を経営者として信用したんだと私は思うんですよ。  で、この前新聞報道を見ていましたら、新会社が立ち上がった場合、前に工場長さんをされていた谷川さんが社長に就任されるというような報道等がございました。もしもこの報道が事実で、谷川さんが新会社の社長さんにおなりになるとなった場合、県は、新会社の社長さんになられる予定のエーアイエスの工場長さんの谷川さん──私は、技術畑なのか、営業畑なのか、経営畑なのかよくわかりませんけれども、お会いしたこともございませんのでよくわかりませんけれども、この方がオーダーメード型貸し工場の事業スキームをゆだねるに足りる人物だと県は判断をしておられるのかどうかお伺いしたいと思います。 72 ◯高樋議長 商工労働部長。 73 ◯櫻庭商工労働部長 御質問にお答えいたします。  新会社の代表につきましては、相和物産株式会社の現在の常務取締役で、元エーアイエス株式会社の工場長であった谷川氏が就任予定であると聞いております。  同氏は、液晶産業界の動向にも詳しく、これまで貸し工場全体の運営にも手腕を発揮されてきた方でございまして、さらには、両社から派遣される役員等の協力を得ながら、経営者として十分業績を上げていくことができる方であると認識してございます。 74 ◯高樋議長 丸井議員。 75 ◯丸井議員 次に、貸し工場のリース料の徴収状況と今後の回収計画についてお伺いをしたいと思います。 76 ◯高樋議長 商工労働部長。 77 ◯櫻庭商工労働部長 貸し工場のリース料につきましては、相和物産株式会社、株式会社翔栄、財団法人21あおもり産業総合支援センター及び県との協議により、現時点では二十年以内に全額返済することとしております。  県としては、センターと連携しながら、新会社の経営状況や事業環境等を踏まえまして、さらなる早期回収に努めるなど着実な返済を図って、県民負担を生じさせないために最大限の努力をしてまいりたいというふうに考えております。 78 ◯高樋議長 丸井議員。 79 ◯丸井議員 リース料のことですが、県は早期の回収に努めるというお話をされております。最初のころは、このリース料は三年ごとに見直しをかけるという答弁がございました。その後には、六年ごとに見直しをするということになっております。  そうすれば、今度の新会社になった場合、県は繰り上げ償還を求めていくのかどうか、また、それはどのような見直しをかけていくのか。また、先ほども申し上げましたけれども、この業界は非常に環境変化が激しい業界です。もしも業績が悪くなった場合、県はどう対処していくのか、返済猶予などがあり得るのかどうか、この点についてお答えをいただきたいと思います。 80 ◯高樋議長 商工労働部長。 81 ◯櫻庭商工労働部長 まず、リース料の設定につきましては、立ち上がりの段階では、かなり運転資金が必要ということもあって軽減化してございます。ただ、後年度においてその分をリース料で回収するというのが大きな枠組みで、全体としては二十年以内ということを枠組みとして設定してございます。  繰り上げ償還につきましては、新会社の経営状況等を判断しながら、経営のときにプラスの部分が見込みよりも多くなった場合には早期回収に努めるということを私どもとしては努力したいと思ってございます。  また、経営環境が悪化した場合にはどうするんだということでございますけれども、枠組みとしての二十年以内の全額回収という部分についての変更等は考えてございません。 82 ◯高樋議長 丸井議員。 83 ◯丸井議員 スキーム自体は変えずにそのまま進めていって、もうかったら返してもらうというお話ですが、会社を経営したときに、もうかったから来年からお金をいっぱいいただきますよという話をされても、会社というのは、やはり経営計画を立ててやっていますから、そう簡単に払えるわけではないわけです。やはり、決められた方式というものをつくっていかなければ──多少ふけさめはあるにしても、つくっていく必要は絶対あると私は思うんです。であれば、例ですけれども、経常利益の何%をいただくとか、そういう仕組みづくりというのが私は必要だと思いますので、ひとつここは考えておいていただきたいと思います。  六月議会で説明を受けました相和物産株式会社の売り上げ計画は、三月の時点では発注先との協議の中でおおむね見通しが立っているというお話でしたが、なぜ今回売り上げ計画が減少しているのか、どのような要因があるのかお答えをいただきたいと思います。 84 ◯高樋議長 商工労働部長。 85 ◯櫻庭商工労働部長 お答えいたします。  六月定例県議会におきましては、サンテクノロジーとの詳細な事業計画等の協議ができていなかったことから、相和物産一社での想定の事業計画を御報告させていただきましたが、今回の事業計画は、株式会社翔栄との両社による協議のもと、現在の需要動向を踏まえ、売り上げ単価が高いものの利益率の低いカラーフィルターから利益率の高いタッチパネルへの移行を前回よりも早目に切りかえることとしたこと、確実な取引が可能な売り上げのみを見込み、既に商談を進めているものの不確定な取引先は事業計画から外していることなどによりまして、前回の事業計画より下回っているというふうになってございますけれども、利益率につきましては前回と同程度を確保する見込みというふうになってございます。 86 ◯高樋議長 丸井議員。 87 ◯丸井議員 利益の出る事業に特化をしていくことになるんだという話です。利益が出るものをつくっていくとなるとまた新たな設備投資というのがかかる可能性があるわけですけれども、県はこれ以上の出資、支援というものは絶対しないと思っておりますので、そこのところはよろしくお願いをしていきたいと思っております。  次に、新聞報道によりますと、出資予定企業として大手商社の名前が浮上しておりますけれども、どのようになっているのかお答えをいただきたいと思います。 88 ◯高樋議長 商工労働部長。 89 ◯櫻庭商工労働部長 お答えいたします。  相和物産株式会社においては、翔栄との両社を中心とした新会社設立を目指しておりますが、さらなる経営基盤の強化のため、自動車メーカーとタッチパネルの開発を進めている自動車部品を取り扱う商社の経営参画について精力的に協議を進めているものの、現段階で正式に決定はしていないというふうに聞いております。 90 ◯高樋議長 丸井議員。 91 ◯丸井議員 商社さんとの話はあるけれども、正式な決定ではないと。大きな商社さんという話ですから、できれば、出資だけじゃなくて経営にも参画してくれれば我々とすれば非常に安心できるんですが、ひとつ打診をしてみていただけませんでしょうか。  次に、新たな合弁会社設立のめどと貸し工場のリース契約締結の時期についてお伺いをいたしたいと思います。 92 ◯高樋議長 佐々木副知事。 93 ◯佐々木副知事 新会社設立の時期等についてお答え申し上げます。
     相和物産株式会社と株式会社翔栄においては、現在、新会社の登記や株主間協定書の締結、資本金の払い込み等合弁会社の設立のための諸手続を進めており、十一月中には新たな合弁会社を設立する予定と聞いておりますが、県としましては、確実な合弁会社設立に向けて、手続の進行状況を具体に把握し、しっかりと取り組んでまいります。  また、貸し工場の正式なリース契約締結については、財団法人21あおもり産業総合支援センターと連携し、合弁会社設立後、速やかに手続を進めることといたしております。 94 ◯高樋議長 丸井議員。 95 ◯丸井議員 今まで御答弁をいただきまして私がちょっと考えるのは、サンテクノロジーさんとの合弁、本当にこれはできなかったのか。できなかったの裏返しはやらなかったという言葉だと私は思っているんですよ。できなかったというのは、ほとんどがやらなかったという言葉だと私は思っております。だから、今回、県の今までの答弁では、できない、できなかった、こういう話ですが、本当はやらなかったんじゃないかなという思いが今強くしております。  今から合弁の問題が始まって、県がリース契約を結ぶという話になっていくわけです。先ほどのお話だと21財団がリース契約を結ぶということになるわけですけれども、でも、この契約が今一番大事なんだと私は思うんです。先ほど言いましたけれども、会社の経営の中身に県は立ち入ることができないんです。であればこそ、この契約書の中でいかにして回収をしていくのかということが非常に大事になるわけであります。だから、21財団にこの中身を任せないで、やはり、県が乗り込んでいって、しっかりとした契約書を締結していただきたい。で、これはそんなに急ぐ必要はないと私は思うんですよ。時間をかけてもいいんじゃないですか。何も今月の末というふうに区切る必要はない。余り前のめりになり過ぎず、じっくりとやっていただきたい、そのことをお願いして、次の阿部議員にお願いをしたいと思います。 96 ◯高樋議長 次に、阿部広悦議員の発言を許可いたします。──阿部議員。 97 ◯阿部議員 百分いただいた我々会派の時間もあと二十八分というようなことでバトンタッチを受けました。  今までの議論を聞いておりましても、やはり、もっと知事に話をしてほしい。紙を見てしゃべっているんだはんで、みんなあんたがしゃべるにいいことですよ。そういうところの中で、やっぱりこの問題は知事が発信すべきだ。我々議会も、皆さん方からいろんな情報というものの、情報がないんですよ。ですから、定例議会の会議録、あるいは、今まで説明されてもうみんなに出されたもの、そういうものを見ながら、何があったんだろうというようなことの中で、いろいろあっちへやったりこっちへやったりしながら、果たして両人にどういう答えをするのかなというようなことを思いながら今まで聞いてまいりました。  そこで、まず、質問に当たりまして、今回、当初予定された合弁会社、そのサンテックとの合弁会社が破談になった、それによって県民に大きな不安と失望を与えた、そのことについて、知事からもう一度──何度も言われておるようでありますけれども、もう一度県民に対して反省をしていただきたい。 98 ◯高樋議長 知事。 99 ◯三村知事 阿部議員から、県として、知事としての反省やいかにということでお話があったわけでございます。  オーダーメード型貸し工場の活用に関しまして県議会並びに県民の皆様方に御心配をかけていることにつきましては、改めて深くおわび申し上げなければいけないと思っております。  さて、私自身の思いも少し語らせていただきたいと思うんですが、私自身は、いわゆる政策、施策を最終的に判断し進める立場にあるわけでございますが、常に、県として、あるいは県民としてのトータルの利益とはどこにあるのかということを念頭に置いて、これまでも、行動してきたというんでしょうか、施策を遂行してきたという思いがございます。  例えば、就任当初、県財政は非常に厳しい状況、これは破綻させないことが最も利益であると考え、したがって、非常に厳しい──行財政改革を含めまして、議会の皆様方の御協力をいただきながら進めることによって、破綻させないことが最も利益であると。例えば攻めの農林水産業という施策を進めましたが、これは、一次産業というものを何よりもしっかりとした得意分野として私どもとして伸ばしていくべきである、そしてまた、そのことによって、我々としての経済というものを国内外から確保してくること等々を通じて、県民としての、県としてのトータルとしての利益を上げるべきだという考えに基づいて行動してきました。保健・医療・福祉包括ケアシステムというものを、じわじわでございますが推進しておりますが、県民の命を守ることによるトータルとしての利益という思いがあります。  今回、このオーダーメード型貸し工場というスキーム、システムというものを引き継がせていただいたわけでございますが、なかなか厳しい状況の中で、どう物事を判断し進めていくかということになります。  御案内のとおり、繰り返しとなるわけでございますが、何もせずにほうってつぶしてしまう、このお考えもあると思います。二十億プラス五億の二十五億、もうすっかり二十五億をほうり投げてしまうと。しかし、我々はこの十数年どういうようなことを進めてきたのか。要するに、少なくとも、この十数年間でしっかりと築き上げてきた技術というものがありますし、これは先ほど来お話しさせていただいておりますけれども、いわゆる受注というんでしょうか、発注というんでしょうか、いけるものとして外からのいろんな引き合いもあったぐらいでございますし、今も具体に発注があっているというような状況がございます。非常に進んできた技術であります。  そしてまた、雇用ということをたびたび繰り返しお話しさせていただきました。百名内外の雇用というもの、そして、今後百五十という雇用というものをこれによって確保できるということであれば、二十五億を見切る──すっかりそれを県民負担として終わらせるよりも、残り数億を乗せることになりますけれども、そのことによって、トータルとして、繰り返しとなるわけですが、常に目的というものを設定しますが、県民負担をとにかく生じさせない方向に持っていく、雇用を守る、雇用を伸ばす、十数年来の技術でさらに、利益というんでしょうか、外貨を獲得していく、この方向に進むべきであると。これが県民あるいは県としてのトータルの利益と私としては考え、判断し、進めてきた次第でございます。  しかし、その過程において、相和物産、あるいはサンテクノロジーさん、繰り返し説明を申しているとおり、お互いの出資割合を変更してもいいとか、あるいは、サンテクノロジーさんからも、これこれの仕事をこれだけ出したいとか、そういう報告を受けてくる中で非常にいい方向で進んでいたものが、そして、最終的に、佐々木副知事からもお話しいたしましたけれども、サンテクノロジーさんとして必須の条件というものを出していただき、それに対して、相和に対しまして、それでのむというようなことで最終合意というところの方向性まで行くというふうな──私といたしましても、非常によく間に立ち交渉してきたという思いがありましたので、大変に残念な思いであったわけでございます。  しかし、大切なことは、先ほど来申し上げておりますが、トータルとしての県民の利益とすれば、やはり、経営を安定させ──先ほど三つの目的を申し上げましたが、これを達成していく──要するに、回収する、雇用を守る、伸ばす、技術をさらに利益につなげるためには、さらに安定した合弁──これは議会の皆様方からも御助言、御指導いただいたものでございます──ということに向け、最大限迅速な努力をそれぞれ関係者が進めることによって、今回、翔栄という会社が、それではという形で出てきたわけでございます。これをしっかりとなし遂げさせ、先ほどお話もございましたが、いわゆる大手の電機というんでしょうか、そういう出資企業、あるいは商社の話等もございましたけれども、そういったこと等をトータルとして前へしっかりと進めることで、繰り返しとなりますが、トータルとしての県民利益を上げていく、その方向性に自分としては施策を進めていきたい、また、そのように──いわゆる自分自身で最終的にマネジメントということになるわけでございますから、そのような指示をし、進むように、また、これを強力に──不退転の決意という言葉がございましたけれども、不退転に進めていきたいと考えている次第でございます。  しかしながら、いわゆる相和物産、サンテクノロジーさんとの間で基本合意等がなされたにもかかわらず、こうして県民の皆様方、県議会の皆様方に御心配をおかけしていること、この点につきましては、繰り返しではございますが、改めて深くおわび申し上げる次第であります。 100 ◯高樋議長 阿部議員。 101 ◯阿部議員 商工部長、覚書と契約書とあるわけですけれども、覚書と契約書の違いを端的に。 102 ◯高樋議長 商工労働部長。 103 ◯櫻庭商工労働部長 合弁についての覚書等がございました。それと、合併についての契約書がございます。  契約は当事者間の合意事項でございますので、契約の不履行等が発生した場合には損害賠償等の法的な手続もとられるというふうに認識しております。  覚書についても、基本的な部分についての合意でございますけれども、契約書ほどの拘束力というものは対外的には持たない。ただ、両社間の合意事項というものが覚書として結ばれているというふうに理解してございます。 104 ◯高樋議長 阿部議員。 105 ◯阿部議員 サンテックから白紙撤回が来た次の日、翔栄さんさ行っている。ここにも、覚書というようなことの中で、この協議事項の中にも、覚書の内容でいろいろな問題が生じたら、両社が誠実に協議してその解決を図るというふうにある。何もやらないで──普通、白紙撤回のこれが来たら、副知事、まず、確かめをしながら、もう一回テーブルにのってくれと言うのが中に入った県なんでないのかね。何もそれをやらないままに次のさらなる合弁会社のところへ行くというのは、私は、何かしらその前から、先ほども丸井さんが言っているように、そういうような気がしてならない。おかしいんじゃないか。どうなんだ。白紙撤回といったら、まず、もう一回テーブルにのってくれと言うのが当たり前じゃないのかな。端的に。 106 ◯高樋議長 佐々木副知事。 107 ◯佐々木副知事 まさに、その点、私も同感でございまして、文書を受け取った時点で、それまでの経緯としまして、必須の条件の提示なのか、それとも本当の合弁解消に向けた白紙撤回の文書なのか──文書の中には、六月六日の合意をおいたとしても、その原点としては、役員数、出資比率等の部分ですよという表現もございました。まさにそこが必須条件の提示なのか、どう受けとめればいいのかということでの真意の確認がまず大事だと。その点、全く同感でございます。  しかしながら、相手側のほうからは文書の提示のみで、一切、生のやりとりといったものが同時にできなかったものでございます。そういった中で、報告を受けたその日も、それからメールも、そしてまた翌日も電話と。この間全く連絡がとれないというふうな状況で、これまで御答弁申し上げましたとおり、非常に蓋然性が高い──白紙撤回の蓋然性が高いというふうなこと、もう一方では、関係者以外にも同様の文書が広く配付されているというふうな事実がわかった時点でも私は非常に違和感を持ったものでございまして、そういった意味におきましても、これは一刻を争う事態なのかなという状況が次第にわかってきたというふうな状況でございます。 108 ◯高樋議長 阿部議員。 109 ◯阿部議員 知事に白紙撤回が報告された、そういうところの中で、次なる合弁という、すぐにそういう云々をされたということになっていますけれども、知事も、この白紙撤回に係るサンテックの、まあ言いわけとすればあれですけれども、そういう白紙撤回になったいきさつが、我々はこれで読み取るしかないわけですけれども来ているわけですが、このとき知事はどういう判断を持ったのかな、相和という会社に対して。サンテックに対する考え方というのはいろいろ聞いた。相和に対する考え方、知事はどういうふうに思ったのか。再三再四、青森県、21財団等を入れながら、先ほど私が言いました覚書──六月六日に交わしている合意に基づいた覚書、その合意の原点に戻るように再考を求めた──これはサンテックの文書ですよ。その合意に基づいた原点に戻るように再考を求めた。だけれども、相和物産のスタンスには変化が見られなかったと、こうなっている。この文書を見て、この報告を聞いて、知事は相和物産に対してどう思いましたか。サンテックに対しては不信感を持ったでしょう、これをばらまかれたというようなことの中でね。相和物産に対しては知事はどう思いましたか。 110 ◯高樋議長 知事。 111 ◯三村知事 阿部議員にお答えいたします。  御案内のとおり、相和物産につきましては、既に具体の仕事というんでしょうか、いわゆる試作品を生産し、また、具体の受注活動というんでしょうか、百人を雇用し、しっかりと進めてきたという経緯については認識をしております。  で、この文書を受け取ったことについてということでございますが、先ほど来お話がありますように、さまざまな交渉過程の中で、サンテックさんも相和さんもそれぞれ言うべきことは言いながら、非常にいい方向──はっきり言うと、最後の産みの厳しさの中で、お互いのめる点というところまで進んできているというふうに認識したわけでございますので、それぞれの交渉の過程のあり方ということだというふうに認識した次第でございます。 112 ◯高樋議長 阿部議員。 113 ◯阿部議員 そういう認識で──六月六日の覚書も知事は見ていますよね。白紙撤回のこれも見ていますよね。この覚書の原点に返ってくれとサンテックは言っているんです。そういうことを、県と21財団、そして相和、そういうところの中で話し合いをしたけれども、相和のスタンスには変化がなかったと言っているんです。それによって、白紙撤回というような、合弁会社の破談というようなところが生じてくる。だから、そういうところの中で、この基本合意も守れないといえば大変あれですが、基本合意以上のところをいくような相和に対してどう思ったのかと私は今聞いたわけです。だけれども、その答えが返ってこない。──まあ、待て待て、もう時間がなくなってくるからね。  これは三月議会の議事録。このとき蝦名副知事はこう言っているんです。相和物産一社ではなく、これからの仕事を発注していくためにはさまざまな手法が必要だというようなところの中で、さまざまな企業から出資を募って合弁会社を設立していく、相和一社では不安だ、だから合弁会社をつくるんだとこのとき言っているわけです。だから、その旨で進んできた。そして、このとき、もう既にサンテックという会社が報道機関にかって暴露されている。我々はわからなかった、このときでも。わからなかったんですよ。そういうところの中でサンテックとの合弁会社そのものが進んでいくわけですよ。そして、その都度その都度、執行部のほうからは、うまくいっている、うまくいっているというふうに、委員会でもそうだ、本会議でもそうだ、そういうような報告を受けて、我々はうまくいっているんだなというようなことを思ってきた。ところが破談になっていく。  本来、経済活動をする場合において、会社の合弁云々とかということになるけれども、億以上の会社と二千九百万ぐらいの資本金の会社が合弁になるということは、どっちが実際の主導権を持っていくかというのはわかることですよ。それにもかかわらず、県は、先ほどの白紙撤回というような──サンテックからこれを述べられたときでも、相和が基本合意のところへのスタンスを変えなかったと言っていながらでも、相和と次なる合弁の相手を探す。非常にわからない。そこはあれしますけれども、時間がなくて本当にあれなんですけれども、責任の問題ですよ、責任の問題。  我々も、一番バッターの滝沢議員が言いましたように、与党としての、予算を可決していったそういう責任があります。ですから、与党として執行部に対してこのきつい質問を今しているんですよ、与党がゆえに。しからば、それを執行してきた皆さん方の責任というのはどうなるのか。まず、そのところの中で──県民の負担が生じないような、そういうことをしていくのが執行部の責任だと再三再四言っています。県民の負担が生じない──県民の負担とは何ぞや。金銭だけなんですか、二十九億だけだったんですか、二十五億だったんですか。県民の負担が生じない、その県民の負担というのは何なんですか、答えてください。 114 ◯高樋議長 知事。 115 ◯三村知事 阿部議員にお答えいたします。  直接的には二十九億ということになっていくと思っております。  以上です。 116 ◯高樋議長 阿部議員。 117 ◯阿部議員 がっかりしましたね。二十九億だけですか。不安と──よく言ってきたでしょう。そういうところの中で、不安とか云々とかというところを持たせない、これもやっぱり県民の負担が生じないというところの部分に入っているものだと思うんですがね。  これだけは聞いておきたいと思います。本当にがっかりしました。今貸し工場が建っているあそこの土地は、本来エーアイエスさんが持っておった、所有しておった土地であります。そのエーアイエスさんの持っている土地の上に県が工場を建てて、貸し工場というような形になってきました。で、今まで、借地料というんでしょうか、これを月百四十二万円支払ってきたというふうなことです。平成十三年から二十年ですから、一億三千八百八十万になんなんとする金をエーアイエスに払った。で、今、破産管財人が抱えているわけですよ。その破産管財人が不動産の鑑定の見直しをして、月百四十二万円の賃借料から月六十五万円になったというような、そういうことを承知しております。  そこで、言いたいのは、またぞろ──もちろん、今破産管財人が管理している土地であります。この処分というのは、競売というような形の中でとられるのかどうなるのかこれはわかりませんけれども、下地のあの部分というものを──今は地上権の中でこの管財人とやったりとったりしているんだろうと思いますけれども、これが、またぞろ、二十年間の中で、あるいはそれ以上のところの中でこういう事態が生じた場合、下地の問題でいろんな問題がまた発生してくるような気がするんです。  そこで、管財人がどういうふうな処置の仕方をしていこうかというようなことは知るよしもありませんけれども、地上権を持っている県として、この借地料を払ってきたこの土地について今どういう思いをしているのか答えてください。──待てへ待てへ、部長が答弁することでない。21財団のオーナーは知事だ。実質オーナーは知事だ。知事の考え方。 118 ◯高樋議長 佐々木副知事。 119 ◯佐々木副知事 お答えします。  貸し工場の敷地の問題の関係で、将来的に不安定な権利関係ではないかというふうな御質問かと思いますが、現在、財団といたしましては、地上権の設定契約二十年によりまして工場運営には支障がない状態でございますので、そういった意味におきましては、円滑な工場運営には、権利としては地上権の設定がしっかりされているというふうな理解をしてございます。 120 ◯高樋議長 阿部議員。 121 ◯阿部議員 地上権の設定二十年と。しかし、この土地の問題というのは大変あれですよ。よその──例えば、サンテックでどういうふうなことになるかわからない。それを求めていった場合、よその会社が、あるいは別な競争相手になる会社がその下地を求めた場合、どういうふうになっていくだろう。そこへ行く通行料を取られたり賃上げをされたり、土地を借りないとどうにもならないというようなことになっていけば大変なことになっていくんだろうと思うんだけれども、21財団のオーナー、もう一回答えてください。 122 ◯高樋議長 知事。 123 ◯三村知事 オーナーという言われ方もどうかとは思うんでございますが、御答弁申し上げます。  地上権をしっかりと設定してあるということで、我々として、いわゆる工場の運営、リース料の回収、そういうことにしっかりと努めていけるものと考えております。 124 ◯高樋議長 阿部議員。 125 ◯阿部議員 三月の議事録の中で、蝦名副知事は、相和、そして新しい合弁会社──合弁会社をつくっていって相和というような後支えをというようなことだろうと思うんですけれども、このときいみじくもまた前副知事が言っているのは、相和だけでは営業力もない、ですから、そういう営業力を持っている方をスカウトしてきて、この合弁会社の中へ入れていきながらその進め方もしていかなきゃだめだと。そして、先ほど丸井さんからも質問がありましたけれども、会社の社長等々のところの部分の中まで指摘されておった。そういうところの中で、今度は新しい合弁先が見つかりましたから、翔栄さんと相和、そういうところの中の合弁会社をつくる。しかし、実態は、役員数からいっても、なぜかわからないけれども、資本力の弱い、二千九百万の資本力のほうから多く役員数を出してそれを運営していくというようなことなんだけれども、営業力もない──そういう営業力を持った方をスカウトしてこなければやっていけないだろうと三月のそのときに蝦名副知事は判断しているんです。そういうところの中でさらなる新しい合弁会社が今出ていくわけですけれども、そういうものも踏まえながら、県としてはやっぱりそこの合弁会社のところへまた仲介役として入っていくんでしょうか、どうなのか、その辺をお聞きします。 126 ◯高樋議長 佐々木副知事。 127 ◯佐々木副知事 新会社におけます人材の登用等の関係の御質問でございますが、当時の答弁──三月と今の十一月の時点、その間、相和においても、営業力を太い形にしながら、さまざま売り上げのほうも伸ばしてきた経緯もございます。  ただし、そういった人材を含めての営業戦略等につきましては、これはすぐれて新会社の中の経営問題というふうに考えてございますが、相手方の翔栄におきましても、私どもがリサーチした限りにおいては、世界じゅうに販売のネットワークをめぐらせた非常に販売力の強い会社だというふうに聞いてございますので、そういった会社と一緒になりながら相乗効果でしっかりとした会社運営ができますよう期待しておりますとともに、県としても適切な調整なり助言といったものをできる限りしてまいりたいというふうに考えております。 128 ◯高樋議長 午さんのため、暫時休憩いたします。 午後零時十一分休憩    ────────────────────── 午後一時十五分再開 129 ◯相川副議長 休憩前に引き続いて協議会を開き、質疑を続行いたします。  渋谷哲一議員の発言を許可いたします。──渋谷議員。 130 ◯渋谷議員 それでは、サンテクノロジー合弁会社設立白紙撤回に対する県の対応についてお伺いします。  十月十七日にサンテック社員が県を訪問して白紙撤回の文書を担当者に渡したという話ですが、その連絡はいつだれにあったのかお伺いします。 131 ◯相川副議長 商工労働部長。 132 ◯櫻庭商工労働部長 お答えします。  十月十五日に、サンテクノロジーの矢次社長から工業振興課長あてに、また、十月十七日に、神戸本社社員から、県庁を訪問し文書を手渡したい旨のメールがありました。また、当日、神戸本社社員からも夕方に訪問したい旨のメールがあったものですが、対応については課長以下で構わないということを確認しております。  なお、文書の内容については訪問した際に説明するということで、事前に内容は明らかにされなかったものです。 133 ◯相川副議長 渋谷議員。 134 ◯渋谷議員 それでは、佐々木副知事、この件に関してはサンテック矢次社長さんとどのようなやりとり、また、全体──今の日程ですね、佐々木副知事、きちっと把握しているのかどうかお伺いします。 135 ◯相川副議長 佐々木副知事。 136 ◯佐々木副知事 文書の提出に至る前のやりとりというふうな御質問等であったと理解しております。  これまで御答弁申し上げておりますとおり、その直前には、十月七日に矢次社長と東京で──県とサンテックと二者で会談をしまして、私から必須条件の提示というふうなことでお願いしておったのが最後のやりとりでございます、直前ということでは。そしてまた、私が担当部局から、白紙撤回の文書が提出されておると、その対応についての相談を受けましたのが十八日の朝というふうなことでございます。十八日の朝でございます。 137 ◯相川副議長 渋谷議員。 138 ◯渋谷議員 十月七日にサンテックさんと会っていると。なぜ会ったんですか。なぜ会いに行ったのか、その内容をお伺いします。 139 ◯相川副議長 佐々木副知事。 140 ◯佐々木副知事 その前に、九月十六日、四者会談ということで東京で私は初めて矢次社長とお会いする機会をいただきまして、その協議の中で、さまざま膠着状態が七月は続いてございましたが、八月、九月という段階を経て一つずつクリアされていく問題がいろいろ出てくる中で、九月十六日においては、たしか出資比率につきましても弾力的なやりとりがありました。  それからまた、その場合の会社の名称についても発展的なやりとりがあったわけでございますので、私としましては非常に前進したというふうな受けとめをしたと同時に、次回の会談の日時についてもその場でセットをさせていただき、その会談におきまして十月七日ということで事前に合意をしておったものでございます。 141 ◯相川副議長 渋谷議員。 142 ◯渋谷議員 今、副知事の答弁では膠着状態にあったと。それでも県は議会等で順調に推移しているという答弁をしていたわけですね。  もう一つ言ったのは、出資比率について弾力的な提案があったような話しぶりですが、私の認識では、サンテックさんは、覚書を交わして以来ずっと出資比率については対等合弁会社設立だということを言い続けているわけですけれども、出資比率について弾力的とはどのような話があったんですか。 143 ◯相川副議長 佐々木副知事。 144 ◯佐々木副知事 九月十六日の四者会談の協議内容について改めて御答弁申し上げますが、まずは合弁後の生産計画等を含めた事業内容について話し合いがなされまして、その中では、初めてサンテクノロジー側から自社分の発注の希望が具体的に示されたと。それから、出資比率──かねてより課題となっておりました出資比率につきましても、相和側からの提案に対しましてサンテクノロジーからの柔軟に受け入れる方向も示されたと。具体の何対何等のやりとりについては控えさせていただきますが、少なくとも基本合意の五・五以外の線でのお話が出たというふうなことでございます。  そういった流れの中で、私としては合弁に向けて大きく前進したものと受けとめたところでございますし、また、その後の九月定例県議会の一般質問におきましても、そのような状況を踏まえて、両社間で前向きかつ誠実な協議が続いていると御答弁申し上げたところでございます。 145 ◯相川副議長 渋谷議員。 146 ◯渋谷議員 今の話ですけれども、出資比率についてはサンテックから代案が出ているわけでもないし、マスコミからも流れてこない。一切そういう事実関係はないんじゃないですか、これ。当初から、対等合併、覚書──先ほど自民党のほうから出た質問の中にもあったように、覚書の原則に戻って忠実にやってもらいたいというのが一貫したサンテックの主張なわけですね。なぜこれ、出資比率、弾力的だと言えるんですか。 147 ◯相川副議長 佐々木副知事。 148 ◯佐々木副知事 ただいま申し上げましたとおり、九月十六日の協議の中で、基本合意の五対五以外の比率でもっての議論、やりとりがございまして、それを受けて、サンテクノロジーにおいても、そういった五対五以外の場合の会社の名称はどうなるのかとか、さまざま発展的な議論があったわけでございます。また、その際に、社長さんの、これは個人的見解かどうかは別にいたしまして、五対五以外の出された線でのところであればというふうなお話もあったので、そういった形でお答えをさせていただきました。 149 ◯相川副議長 渋谷議員。 150 ◯渋谷議員 この対等合弁というのは当初からずっと位置づけている。それが、県の答弁になると、対等合弁に関しても、比率を考えてもいいような話をサンテックがしたような話になるわけですね。ところが、これまでの経緯を見ますと、最終的にそこが問題で合弁が白紙撤回になっているわけですね。どうも、県の答弁は、私どもは何を信じたらいいのか──信じられないですよ、これ。まずここを指摘しておきたいと思います。  十七日に社員が来たわけですけれども、県としては事前に──四者協議の中で出たのか十月七日に出たのかちょっと忘れましたけれども、役員会を開いて結論を出すという旨の話を県として聞いていて、そして、いつ来るかということは副知事はいつ知ったんですか。 151 ◯相川副議長 佐々木副知事。
    152 ◯佐々木副知事 報告を受けましたのは十八日の朝でございます。 153 ◯相川副議長 渋谷議員。 154 ◯渋谷議員 じゃ、十八日まで知らなかったということなんですね、十八日の朝まで。  それでは、十七日の夕方に社員が来たと。課長さんのところに来たという話ですけれども、それからどういう対応をとったか教えてください。 155 ◯相川副議長 商工労働部長。 156 ◯櫻庭商工労働部長 お答えします。  十月十七日の夕方五時ごろに工業振興課長が文書をサンテックから受け取りまして、六時ごろ私あてに電話で第一報がございましたが、内容については、善後策を検討するということが必要になったものですから、そのように指示し、その上で副知事に報告すべきと判断しまして、結果的に、翌朝の八時半に、経緯も含めて副知事に報告したところでございます。 157 ◯相川副議長 渋谷議員。 158 ◯渋谷議員 こういう県政の重大な事案にかかわる案件を課長が受け取って、そして部長もこの報告は受けたんですね。 159 ◯相川副議長 商工労働部長。 160 ◯櫻庭商工労働部長 先ほどもお答えしましたとおり、夕方の六時過ぎに電話で第一報を──私は外へ出ていましたので、電話で課長から第一報を受けました。 161 ◯相川副議長 渋谷議員。 162 ◯渋谷議員 それからどうしたんですか。電話で第一報を受けたと。これ、二十九億を議会に承認させて支出しているわけですよ。その前提は合弁会社設立なわけですね。それが、担当者がきちっと会社の公文書を持って白紙撤回しますと来ている。担当者が受け取った。部長に第一報を入れて、副知事はどうしたんですか。これまでの協議では副知事が中心になってこの仲介役をやっていたんじゃないんですか。そして、知事には報告しなかったんですか。こんな重要な案件をなぜ報告しないんですか。報告した、報告しない、その内容をお知らせください。 163 ◯相川副議長 商工労働部長。 164 ◯櫻庭商工労働部長 十七日の夕方に工業振興課長が文書を直接受け取ったわけでございますけれども、電話の中での話では、その文面についての意図というものは全くわからないと。したがって、これを届けるだけということで預かって──社長から指示を受けて届けに来たという話だったものですから、文書の意味ですとか私どもが確認したいことの意図がすべて直接伝わるということではなかったものですから、そういうこともありまして、今後の対応も含めて、把握した段階でということで、翌朝の朝、第一報として副知事に報告させていただいたというのが経緯でございます。 165 ◯相川副議長 渋谷議員。 166 ◯渋谷議員 それでは、この白紙撤回の内容をちょっと読み上げてください。 167 ◯相川副議長 商工労働部長。 168 ◯櫻庭商工労働部長   関係者各位      合弁会社設立の白紙撤回に関するご報告(概要)   株式会社サンテクノロジーと相和物産株式会社とは、二〇一〇年  十一月二十九日の旧AIS社が経営破綻した以後、青森県、財団法  人21あおもり産業支援機構のご指導を受け賜わりながら、あらゆ  る角度(事業規模、経営手法、地域経済の発展、雇用の確保・安定  等)からの検証・交渉を重ねた上で、二〇一一年六月六日、主とし  て静電容量式タッチパネル基盤等を製造販売する目的とした合弁会  社の設立を文書にて合意しました。その後、相和物産は合弁会社設  立に関して、本合意と異なる出資比率・役員数等を唱えるようにな  りました。   弊社は、相和物産に対して、双方が対等な立場・地位で合弁会社  を経営・運営して各自が応分の責任を負担するという、本合意の  「原点」に戻るよう再考を求めておりましたが、青森県、財団法人  21あおもり産業支援機構の期待にも反して、相和物産のスタンス  に変化は見られませんでした。   ご存じのとおり、静電容量式タッチパネル基盤は携帯電話、スマ  ートフォン電子ブックなど、現代人が欠かすことができない多種多  様な製品に用いられており、その需要は全世界的に急増しておりま  す。弊社は、「MADE IN JAPAN」の静電容量式タッチ  パネルを製造販売したいと熱望しており、相和物産との合弁会社設  立に向けて積極的に取り組んでおりました。二〇一〇年十二月の青  森県訪問からスタートした交渉を踏まえて、二〇一一年六月六日の  合意に先立って、弊社は、法律等の専門家との協議を行い、合弁事  業基本合意書及び株主間協定書の作成、合弁会社に対する派遣役員  の選定、合弁会社の定款等も作成し、遅くとも、二〇一一年七月中  には合弁会社が正式に設立すると信じておりました。   今現在も、弊社は、「MADE IN JAPAN」の静電容量  式タッチパネルを製造販売する意欲を失っておりませんが、とりあ  えず、二〇一一年六月六日の本合意を措くとしても、相和物産との  対立点というのは、出資比率・役員構成という会社の経営・運営に  関わる極めて基本的な事項に関するものです。これらの事項は合弁  会社設立後の経営理念や経営手法とも直結するという、双方とも見  過ごすことができない問題ということになります。このような合弁  会社を設立する時期さえも示すことができない状態において、期待  を寄せて頂いた青森県、財団法人21あおもり産業支援機構、地域  の方々、マスコミ関係者の方に、これ以上のご迷惑をおかけするこ  とはできないと判断して、この度、相和物産との合弁会社設立を白  紙撤回することにしました。   そこで、本書をもってご報告いたします。   なお、相和物産は、「地元企業」であることを強調し、「雇用環  境の安定的維持の責任を負っている」ので、「今後の事業運営にあ  たっても、これまでと同様、相和物産が経営イニシャチブをとって  運営していくことが極めて自然なこと」と述べておられますが、弊  社においても、「MADE IN JAPAN」の静電容量式タッ  チパネルを製造販売することを通じて、地域経済の発展と雇用環境  の安定を重要視しており、この点において、何らの対立していない  ことを付言させて頂きます。   以上 169 ◯相川副議長 渋谷議員。 170 ◯渋谷議員 事前にサンテックで役員会を開いて結論を出しますと、そのように話をして、そして、社員が来て、結論を持ってきたわけですね。それに対して、受け取った部署、担当の方が副知事にもその日報告しない、知事にも報告しない、これで本当に県の危機管理体制はできているんですか、こういうことが本当にあり得るんですか、もう一度答弁してください。 171 ◯相川副議長 佐々木副知事。 172 ◯佐々木副知事 先ほど商工労働部長から答弁申し上げましたように、その文書の内容、趣旨が不明であるというふうなことからも、内容等真意を確認しつつ、また、その打開策なり対応策といったものを一定程度検討した上で報告を上げるというふうなことにつきましては納得できる対応かというふうに考えておりますし、私も、ほかの場面ではございますが、常々そういう指導をしてございます。単にどうしましょうかと上げることよりも、みずから考えて対応策を検討しろというふうなことでございます。 173 ◯相川副議長 渋谷議員。 174 ◯渋谷議員 それでは、この社員が十七日に来るといった内容をメールしたときに、担当者のほうからきょうは忙しい旨の話が来ていると思うんですが、その辺の事実関係をお知らせください。 175 ◯相川副議長 商工労働部長。 176 ◯櫻庭商工労働部長 メールで十七日に訪問したいという話がございました段階では、実は、議会等もあってしかるべき人間が対応できないと。したがって、正式な話を聞くんであればしかるべき人間で対応させていただきたいので日にちを変更できないのかという要請をさせていただいたところ、部長等で──以上で対応させていただかなくても結構、秘書でも構わない、どなたでも構わないので文書を十七日中に受け取っていただきたいという意思を示されていたので、私どもとしては課長が対応したというのが経緯でございます。 177 ◯相川副議長 渋谷議員。 178 ◯渋谷議員 こんな重大な事案を、議会がある、時間がない、本当にそういうことが許されるんですか。そして、このときにサンテックの社員に対していついつならいいと返事をしているはずですけれども、いつだったらいいと返事をしているんですか。 179 ◯相川副議長 商工労働部長。 180 ◯櫻庭商工労働部長 十八日以降のいずれか都合のいい日ということで、先方には十八日以降ということでお伝えしております。 181 ◯相川副議長 渋谷議員。 182 ◯渋谷議員 十八日以降じゃないでしょう。時間もきちっと指定しているはずです。十八日の何時以降なんですか。 183 ◯相川副議長 商工労働部長。 184 ◯櫻庭商工労働部長 電話でのやりとりなので記録として残っていませんけれども、十八日ということで、時間まで指定したということは私どもの記憶にございません。十八日以降で相手の都合のいい日ということでお話しさせていただいたというふうに理解しております。 185 ◯相川副議長 渋谷議員。 186 ◯渋谷議員 そのやりとり、メールがありますけれども、十八日の十四時半以降であれば何時でも結構だと、そういうふうに書いてあるわけですね。これは、何で、決算特別委員会で、しかもこの相和物産、オーダーメード型にかかわる質問がある中でこういうやりとりをするんですか。なぜ、十八日の十四時半以降でしたら何時でも調整いたしますのでよろしくお願いしますなんですか。 187 ◯相川副議長 商工労働部長。 188 ◯櫻庭商工労働部長 議会との関係ということが前提にありましたので、決算特別委員会も含めて部長が対応できるということで担当がそういう時間を示したものと理解しておりますけれども、正確な時間等については記録が残っておりません。 189 ◯相川副議長 渋谷議員。 190 ◯渋谷議員 まさにここに県の姿勢があらわれているわけですね。これは、県の重大な事案となっているにもかかわらず、その答えが返ってきません。副知事みずから、いつこの結論が出るのか早く日程を教えてくださいといってやっているにもかかわらず、いざ担当者が来たら、議会の日程があるから時間がとれない、決算委員会が終わってからにしてほしいと、そういうやりとりをしているわけですね。私は、議会に対して物事を隠ぺいする体質、これがまさに今の県の体質じゃないかと感じております。ぜひともここは付しておきたいと思います。(発言多し) 191 ◯相川副議長 御静粛にお願いします。 192 ◯渋谷議員 次に行きます。  相和物産株式会社が貸し工場の利用企業として決まるまでの経緯についてお伺いします。  ことし二月定例県議会において、県は、エーアイエス株式会社の破綻後、さまざまな企業に対して貸し工場の活用を働きかけたと答弁していますが、企業名や時期など具体的な交渉状況についてお伺いします。 193 ◯相川副議長 商工労働部長。 194 ◯櫻庭商工労働部長 貸し工場の働きかけの経緯でございます。  県では、貸し工場の所有者である財団法人21あおもり産業総合支援センターと連携しまして、昨年十二月には、エーアイエス株式会社のこれまでの取引先を中心に四社に対して打診をしました。一社からは工場の一部の活用希望がありましたが、ほかの三社からは、発注する意欲はあるものの、直接工場を使用することは考えていないとの回答がございました。  また、これらの企業とは別に、十二月中には相和物産株式会社を含め三社から県に対して利用希望があり、一月にかけて折衝したところ、相和物産株式会社は同センターの提示する条件をおおむね了解しましたが、株式会社翔栄株式会社サンテクノロジーは、使用する工場の利用面積や設備、リース料等の条件が合致しなかったことなどから、単独での利用には至らなかったものというふうに認識しております。 195 ◯相川副議長 渋谷議員。 196 ◯渋谷議員 それでは、翔栄とサンテックの具体的な提案内容をお願いします。
    197 ◯相川副議長 商工労働部長。 198 ◯櫻庭商工労働部長 翔栄につきましては、先ほど御答弁申し上げたとおり、倒産時点で貸し工場についての関心がございました。具体的に折衝した中では、貸し工場にある生産設備そのものを別な場所での生産に活用したいという意向でございまして、私どもの貸し工場全体を活用していただくということとはなかなか一致しなかったということがございます。  また、サンテクノロジーについても、タッチパネルを製造したいということでございますけれども、全体としては工場面積の大体三分の一程度というのが一つの希望としてございました。 199 ◯相川副議長 渋谷議員。 200 ◯渋谷議員 工場そのものの買収の話じゃなかったんですか。 201 ◯相川副議長 商工労働部長。 202 ◯櫻庭商工労働部長 貸し工場全体を買収するという具体的な話は一切ございませんでした。 203 ◯相川副議長 渋谷議員。 204 ◯渋谷議員 先ほど午前中の答弁でもありましたけれども、条件が、相和だけ合致して、ほかのところは合わなかったという答弁でございました。翔栄もサンテックも活用に関しては提案をしている。ところが合わない。この事実から考えますと、実際にタッチパネルを含めて液晶産業をなりわいとしている企業たちは、県の提示する条件では合わない、事業を継続できないといってこれを活用できないでいるわけですね。ところが、全くの異業種から参入している相和だけは、県の言うとおりの希望に合ったリース料を払って、二十年かけて返していくというふうになっているわけですね。これは、相和が県の条件を丸のみして、とりあえず事業を続ける、そういう姿勢なんじゃないんですか。これで本当にこれら事業を継続できるんですか。ほかのところもやれるんだったらやるはずなんですよね。それをなぜやらないんですか。 205 ◯相川副議長 商工労働部長。 206 ◯櫻庭商工労働部長 先ほども御答弁申し上げたとおり、実は、エーアイエスに発注している企業が一番可能性が高いということで、四社ほど打診させていただきました。それには大手のメーカーもございます。したがって、そういう体力のあるところということでのアプローチは、県からはさせていただきました。ただ、残念ながら交渉が成立し得ないという条件が出てきた中で、改めて、県からのアプローチではなくて、さまざまな情報──破産管財人等からの情報も含めて企業のほうからのアプローチとしてあったのが先ほどの三社ということでございます。  で、全体がなぜ使えなかったのかという部分については、その後の経緯ということでお話しさせていただければ、相和物産との合弁についての検討もというのは、貸し工場全体をシェアして使うということも含めて考えられないのかということでの協議もその段階から進めさせていただいたという経緯がございます。したがって、単体ということでいけば、工場全体を買い取るということも含めて具体的な話というのはなかったので、方法としてそういう手法がベストというふうに考えた次第でございます。 207 ◯相川副議長 渋谷議員。 208 ◯渋谷議員 サンテックさんから聞いた話では、ぜひ単体でやりたいというような話をしているわけですけれども、しかも、金額を入れて県に買収要請したという話をしておりますが、それに関してはどうですか。 209 ◯相川副議長 商工労働部長。 210 ◯櫻庭商工労働部長 ただいまの御質問にお答えします。  具体的な買収の話は一切ございません。ただ、この貸し工場そのもののリース料の設定の中で、同社が買い取るとすればという前提でいった場合のリース料がちょっと高過ぎやしないかという話の中で評価額というのはどうなんだろうかということの、交渉の中での話はありましたけれども、具体的に貸し工場全体を買うという話は一切ございません。 211 ◯相川副議長 渋谷議員。 212 ◯渋谷議員 今回、合弁会社設立が白紙になって、私は、県はこれからどうするのかということをオープンにしてやるべきだと決算委員会でも主張いたしました。県は、これからうまくいくように、会計士も入れてやるというような話をしていますけれども、やる前に、事業者を選定する前に、これをきちっと評価して、本当にやれるのかどうかを専門家も入れてやるのが普通なんじゃないんですか。それをやるべきだと思いますが、県の答弁をお願いします。 213 ◯相川副議長 商工労働部長。 214 ◯櫻庭商工労働部長 貸し工場のリース制度の仕組みとしましては、財団法人が相手方との契約を結ぶことになってございます。ただし、その契約を結ぶに当たって、県のチェックを受けて、県の了承を得た上で契約を締結するという縛りをつけてございます。その県のチェックの中で、さまざまな、経営状況、それから事業計画そのものについての妥当性、リース料等の返済の見通し、そういうものをチェックさせていただくということを考えてございます。 215 ◯相川副議長 渋谷議員。 216 ◯渋谷議員 合弁会社設立が白紙撤回になったわけですから、こういったものは第三者に調べさせるべきなんじゃないですか。それでいいか悪いかを判断すべきじゃないですか。 217 ◯相川副議長 商工労働部長。 218 ◯櫻庭商工労働部長 第三者というお話でございます。御提言だと思っております。  私どもとしても、すべての業界について県が精通しているというふうな認識は持ってございません。したがって、さまざまな情報をとる中で、事業計画の妥当性については、専門家のアドバイスを受けながら必要な判断をさせていただくというふうに考えてございます。 219 ◯相川副議長 渋谷議員。 220 ◯渋谷議員 それでは、三月から貸し工場を利用している相和物産の売り上げ、従業員数、人件費を月別に確認いたします。 221 ◯相川副議長 商工労働部長。 222 ◯櫻庭商工労働部長 相和物産株式会社は、財団法人21あおもり産業総合支援センターとの間で貸し工場の利用に係る覚書を三月二十二日に締結しております。  三月から十月までの月別の売り上げは、三月がおおむね四千万円、四月が五千万円、五月が七千万円、六月が一億一千万円、七月が一億三千万円、八月が一億五千万円、九月が一億二千万円、十月が一億三千万円となっております。  また、従業員数につきましては、三月が四十七名、四月が五十一名、五月も同様の五十一名、六月六十二名、七月六十三名、八月七十五名、九月、同じく七十五名、十月九十四名、また、人件費は、三月がおおむね九百七十万円、四月が一千三百万円、五月が同じく一千三百万円、六月が一千六百万円、七月も同じく一千六百万円、八月が一千八百万円、九月が一千九百万円、十月が二千三百万円、平均給与は約二十四万円となっております。 223 ◯相川副議長 渋谷議員。 224 ◯渋谷議員 三月から相和が貸し工場を利用しているわけですけれども、21財団が光熱水費を立てかえしていると伺っております。なぜ立てかえしているんでしょうか。立てかえ分はリース料に含めて徴収するようでありますが、これは新たな合弁会社が設立される前の話であります。されないかもしれない。これは一体どうするんですか。本来は、相和──事業をやっている方が、収入を上げて、自分でもらって、この経費に関しては自分で払うべきじゃないですか。 225 ◯相川副議長 商工労働部長。 226 ◯櫻庭商工労働部長 本年六月の定例会においても同様の御質問がございました。合弁会社においては、カラーフィルターやタッチパネルの製造販売が軌道に乗るまでの立ち上げの期間は相応の資金が必要とされるとともに、継続的な工場の利用を考慮しまして、タッチパネル基板製造の生産力向上やランニングコスト削減のための改修等を行うこととしており、設立後しばらくはキャッシュフローが厳しいことが見込まれることから、貸し工場のリース料及び工場の維持管理費等を一部猶予し、猶予した分は後年度のリース料で回収するということにしてございます。  あくまでも、覚書の中で明記されているのは合弁が設立するまでの暫定の措置ということでございまして、十一月中の合弁会社設立に向けて県としては全力で取り組むということと、二十年以内の貸付金の回収というものに努力してまいります。 227 ◯相川副議長 渋谷議員。 228 ◯渋谷議員 現状では、収入は相和物産に入って、それ以外の経費は財団のほうで立てかえて、これで本当に工場を運営できるような会社なんですか。こういった経費は、本来、民間会社であれば自分で払うべきなんじゃないですか。ここに私は疑念を持つわけですね。こういった経費さえ払えない企業にこの青森県の一大事業であるオーダーメード型貸し工場をゆだねて本当に大丈夫なんですか。ここで、原点に立ち返って、白紙撤回して、新たなスキームを公にして公募したらいいんじゃないですか。公募するのが筋じゃないんですか。答弁をお願いします。 229 ◯相川副議長 佐々木副知事。 230 ◯佐々木副知事 現状を一たん白紙にしてゼロベースで考えるべきでないかという御質問でございます。  相和物産株式会社におきましては、ことしの三月下旬から貸し工場を暫定使用、活用してございます。既に、当時と違い、百名近い従業員を雇用し、カラーフィルターのほかタッチパネルの生産を手がけまして、六月以降の月別売り上げが一億円を超えるなど、順調に売り上げを伸ばし、着実に実績を上げているところでございます。  県としては、株式会社サンテクノロジーとの合弁破綻を理由としまして、相和物産株式会社の貸し工場利用を白紙とした場合の、まずは従業員の解雇、さらにはリース料の未収による県民負担の発生の懸念、さらには貸し工場の維持管理費による県民負担の増大のリスク等々を考慮し、新たな合弁スキームの構築が進められますことをあくまでも前提に、相和物産株式会社の貸し工場利用を継続するべきと判断したものでございます。  県としては、これまでの県議会での御議論を真摯に受けとめまして、貸し工場利用企業の経営基盤の強化、営業力強化等を図るためには何といっても合弁会社設立が必須であるとの認識のもと、新たな合弁会社の早期設立に向け、現在も鋭意努力しているところでございます。 231 ◯相川副議長 渋谷議員。 232 ◯渋谷議員 何を聞いてもきちっとした答えが返ってこない。ぜひともこれは県にももう一度じっくり考えていただきたい。本当にこのままでいいのか。一度立ちどまって、クリスタルバレイが始まった当初からの問題をここで解決する最大のチャンスなんです。ぜひともそれを考えていただきたい。  私の質問を終わりまして、最後、松尾委員に……。 233 ◯相川副議長 松尾和彦議員の発言を許可いたします。  なお、質疑時間が残り少ないので、簡潔にまとめてください。──松尾議員。 234 ◯松尾議員 私ども民主党会派のほうでは、二月定例会から、この相和物産でいいのか、なぜこの貸し工場事業に進出してきたのか、その事業の信頼性と経緯の妥当性に疑念を感じ、異議を申し立ててずっと来ているわけでございます。  今回のこの件があり、そしてまたきょうの質疑を聞いておりますと、やはり、議会の雰囲気というのは、相和物産が主体でいく経営にはどうしても心配せざるを得ないと。そのところを県のほうは大分履き違えている気がいたしております。そしてまた、サンテックの言い分、相和物産の言い分等がございましたが、これについても、指導する立場の県がどちらが正しいのかというのをはっきりさせなければならないと私は思っております。  その点についてお答えをいただきたいと思いますが、時間がありませんので、その部分と、そして、これら双方のやりとりは今回のこの事案について大変重要な部分でございますので、ぜひ開示をお願いしたいと思います。それについて御答弁をいただきたいと思います。 235 ◯相川副議長 佐々木副知事。 236 ◯佐々木副知事 お答えいたします。  まず、何といっても御理解いただきたいのは、エーアイエス株式会社破綻後、貸し工場の新たな利用企業の選定に当たりましては、これまで答弁してきましたように、できるだけ幅広く打診し、また、利用希望のあった企業に対しましては公平な協議を行ってきたというふうなことでございます。  さらには、県の調整のスタンスの御質問もございました。  これにつきましては、県としましては、両社の──サンテクノロジーと相和物産の合弁を成立させることを第一義としまして調整を進めてきたわけでございます。  その過程におきまして双方の言い分はそれぞれございましたが、基本的にはそれらは民間企業同士で合意をいただき乗り越えていくべきものというふうな観点でございますが、中でも、相和に対しましては、県は、六月六日の基本事項の遵守、それに戻るようなことを再三お願いしてまいりましたし、またサンテクノロジーに対しましては、貸し工場全体の事業計画等を早くお示しいただくよう、さまざま調整役としての務めは精いっぱい果たしてきたつもりではございます。  結果として合弁に至らなかったことについては大変申しわけないと思っておりますが、これまでの県議会の皆様の御議論を通じまして、そういった経営基盤の強化のためには相和単体ではなかなか見通しが不安であるというふうな御議論を真摯に受けとめ、新たなスキームの構築に全力を挙げているところでございます。 237 ◯相川副議長 櫛引ユキ子議員の発言を許可いたします。──櫛引議員。 238 ◯櫛引議員 私ども青和会では、七月二十八日に、下北地区調査の中で貸し工場の調査をいたしました。広大な敷地内で、中には大きなクリーンルームがありまして、その一部を使用しながら作業をしておりました。  相和物産株式会社の役員でもあり、そしてまたFPD事業部の事業部長でもある方から多分に自信に満ちた説明も受けたところであります。しかし、質問が合弁会社の設立状況に及んだ際には、相手方と連絡がとれない、メールでのやりとりですから時間差があるということなどの理由でスムーズにまだとれていないとの報告を聞き、もしかしたらこれは非常に難しいのかなというふうに全員で感じて帰ってまいりました。  設立に向けた協議の中では、役員構成等会社運営の基本的な事項をめぐり一時的に膠着状態があったとありますので、今落ちついて考えてみますと、ちょうどその時期であったのかなというふうにも思っております。  サンテクノロジーの白紙撤回に関する報告書を見ますと、対立点は、出資比率、役員構成という会社の経営・運営にかかわる極めて基本的な事項に関するものだとありました。午前中の答弁では、サンテックのほうが条件的に提示をしていないとかというふうな感じで非があるというふうにおっしゃっておりましたが、白紙撤回のその報告の中から判断いたしますと、設立後の経営理念や経営手法は会社の根本でありますし、それを自社だけのことを論じて協議しない相和物産のように私には感じられました。そのことで、今回、サンテクノロジーが見切りをつけたというふうにも考えております。  三月の定例県議会では、相和物産が海外企業と合弁会社をつくり、工場操業の経営基盤を強化するとの県の説明を担保に関連予算を認めた経緯があるにもかかわらず成立をなし得なかったその責任は、サンテックさんは謝罪として文書に出しておりますが、相和さんのほうの責任やら反省というのが見えてこないというふうに思っております。このことを県としてどのように考えているのかお伺いをいたします。 239 ◯相川副議長 佐々木副知事。 240 ◯佐々木副知事 相和物産の対応でございます。  たしか、十月三十一日の新合弁のスキーム、翔栄との合弁会社設立の記者会見の際、冒頭、相和物産のほうから、このたびの件に関して大変御迷惑をおかけしている点についてのおわびといったものから始まったというふうに記憶してございます。 241 ◯相川副議長 櫛引議員。 242 ◯櫛引議員 今の答弁によりますと、新会社設立の時点での謝罪というふうに聞きましたが、やはり、同じ立場で同じように設立に向けて一緒に協議をしてきた会社、事業者としては、時期的に謝罪の時間というものに関してはずれがあるように思いますが、そのことに矛盾は感じませんでしたでしょうか。 243 ◯相川副議長 佐々木副知事。 244 ◯佐々木副知事 結果としまして、十月十七日の文書が、言い方は別にしましても、全く予期せぬ形で一方的に示されておりましたことから、県としましても真意を確認しているような状況でございましたので、結果として、その謝罪に至るタイムラグというものが──そういった意味では、サンテック側の対応とこちら側の対応にずれが生じたということは御理解いただきたいというふうに思います。 245 ◯相川副議長 櫛引議員。 246 ◯櫛引議員 昨年の十一月以来時間をかけて協議をしてきたという割には、やっぱり双方が同じ立場で協議したんですから、同じように──白紙撤回の文書は急に出てきたとはいえ、その中間においても、今までの中で、懸念をするような事項というのはあったというふうに思うんですね。このことが、私ども議員として、どうして一社だけのほうのそういう提示になるのかなというふうに思っているところであります。  そして、相和物産は、地元企業、あるいは雇用関係の安定的維持の責任を負っていると自負しているようにも書かれておりますが、当初お話を聞いたときには、企業として選択をしたとき、県としては別に地元にはこだわらないというふうにお聞きしておりましたが、その点はどのように考えていらっしゃいましたでしょうか。 247 ◯相川副議長 商工労働部長。 248 ◯櫻庭商工労働部長 お答えします。  エーアイエス株式会社が自己破産の申し立てをした段階以降につきましては、幅広く──私どもとしては、貸し工場を活用し、なおかつこれまで培ってきた技術とそこに働いている従業員の雇用が守られるということが大前提という思いで、そこを使っていただけるんであれば、県内、県外を問わず、さまざまに働きかけをさせていただきました。  先ほどの御答弁の中で申し上げましたように、これまで取引実績のある企業に対しても私どもから直接働きかけるなど、ただ、残念ながら具体的な交渉がまとまらなかったという経緯はあるにしても、さまざまなところに対してアプローチさせていただいたという事実はございます。決して、特定の企業、あるいは地場企業でないといけないということではなくて、考え方としては、地元の雇用をきちっと守っていただいて、貸し工場を活用していただける企業ということを念頭に選定をさせていただいたという思いでございます。 249 ◯相川副議長 櫛引議員。 250 ◯櫛引議員 そうであれば、サンテクノロジーさんから白紙撤回が来た際には、相和物産に対しても同等に、先ほどから皆さんのお話にあるように、どうしてこういう事態になったか検証するという意味も含めて何度ももう少しお話をする、協議をする時間があってしかるべきでないかというふうに考えるのですが、その件に関してはどのようにお考えですか。 251 ◯相川副議長 商工労働部長。 252 ◯櫻庭商工労働部長 御質問にお答えします。  先ほどの御質問の中で、午前中の答弁の中でも副知事から御答弁させていただいたように、協議でございますので、さまざまな提案が両社から出されていると。それに対して、両社にとってマイナスな面、どうしても譲れない面というのがやはり出てまいります。ただ、それは、協議の中で、お互い譲り合って、譲歩できる部分はできるだけ譲歩していただいて最大公約数でまとめていただくということの中で、県が果たす役割には十分重いものがあるというふうな認識をさせていただいております。したがって、直前まで、白紙撤回の文書が出るまでは私どもとしては合意ができるというふうな認識を持っていましたし、副知事から、サンテクノロジーに絶対的に譲れないものがあるんであればお示しいただきたいという話をさせていただいたという経緯がございます。そういう意味で、直前までは協議が調うものという非常に大きな期待を持っていたというのは事実でございます。 253 ◯相川副議長 櫛引議員。 254 ◯櫛引議員 単純に考えても、規模的に大差がある企業というふうに比べた場合に、やはり、その資本力やら今までの製造に関しての実績がある会社にとっては譲れない条件というのはあるというふうに思うんですね。相和さんは、エーアイエスさんの従業員、技術は受け取りましたけれども、今までの経験というもの、実績というものがないわけですよね。その中において、役員の比率にしても、当初の覚書ではいいというふうな話をしていながら途中から変わったということは、相和さんにとって何か危機感を感するものが生じたのでしょうか。 255 ◯相川副議長 佐々木副知事。 256 ◯佐々木副知事 ただいまの、相和物産から役員数等の変更、いわゆる基本合意の変更を提案するに至った背景についての御質問についてお答え申し上げます。  両社の協議におきまして、まず、サンテクノロジーから相和物産に対しまして、合弁事業基本合意書案あるいは株主間協定書案など具体の提案がなされ、その中では、合弁会社の解散時におけます知的財産権の帰属先、あるいは社長の限定的な裁量権など、いわゆる相和物産側としましては了承しがたい条件提示等があったというふうなことと聞いております。  また、合弁会社の設立に向けましても、サンテクノロジー側から具体的な事業計画案が示されず、結果として貸し工場全体の事業計画の調整が図られなかったこと、両社による合弁前の共同事業としまして、いち早く早速でも取りかかりたいと相和物産側が考えております試作品開発を提案したものの、それに対する具体的な回答がなかったとも聞いてございます。  そのため、相和物産としては、不安感を持ちつつ、サンテクノロジーとの合弁に向けては、最近の液晶産業を取り巻く経営環境の変化が激しく、新会社においては迅速な経営判断が必要だというふうな考え方によりまして、役員数の変更等につきましても提案させていただいたというふうなことでございます。 257 ◯相川副議長 櫛引議員。 258 ◯櫛引議員 そうしますと、今のお話からですと、サンテックさんのほうは、解散時の処置というものまでを考えたということは、協議をしているうちに不安感を持ったんではないかというふうに今受け取ったんですが、さらに、試作品に関しても進まないというのは、そういう基本のものが合意できていない時点で試作品に取りかかるということもあり得ないというふうに考えるのですが、その点は県としてはどのように伺ったでしょうか。 259 ◯相川副議長 商工労働部長。 260 ◯櫻庭商工労働部長 サンテクノロジーのほうからの提案は、まず早々に出されたということの中で、先ほど副知事から御答弁させていただいたような、相和物産としてはなかなか了承しがたい条件が示されているということがございます。  で、解散時の取り扱いまで決められているのはサンテクノロジーとして不安感を持っているということではないかというお話でございますけれども、それは、すべて決めておこうということであって、六月の段階では基本合意している段階で、まだ膠着する前の段階からの提案でございましたので、要は、事業を解散する、会社を解散するということまでというのは通常なかなか考えづらいんですけれども、その中に示された条件も、相和物産の技術がそのままサンテクノロジーに移管されるおそれがあるというような表現も読み取れる部分があって、相和物産としては非常に危機感を持ったというのが実態でございます。 261 ◯相川副議長 櫛引議員。 262 ◯櫛引議員 やっぱり、今までの実績やら規模やらで違う面がありますから、そこでの危機感というのは、逆に相和物産では、今おっしゃったように持ったんだというふうに思うんですね。  知事は、雇用、そして何よりも債権が確実に徴収できるのが目的だというふうにおっしゃっています。今までも、体系的には違いますが、アンデス電気の場合でも、やっぱり雇用をメーンに出されると私ども議員としても弱い点はありますね。雇用がこの県内で本当に大変な中においてまた少なくなるということに関しての危機感は持つので、どうしてもそこに目が行ってしまって考えてしまうという部分はあるんです。  先ほどまでのお話の中で、当初、エーアイエスさんが破綻したときに、いち早く翔栄さんが手を挙げているということがあるんですよね。そのときに、いち早く挙げて、もしかしたら技術でも労働力でも受けるような話し合いまで持っていけるということは考えられなかったものかどうか。合弁会社に行く前に──エーアイエスさんが破綻をしたときにまず一番に手を挙げたということは、それなりの条件を向こうも考えてのことだというふうに思うんですが、その翔栄さんとの話し合いというのはどのくらいなされたものかお聞きいたします。
    263 ◯相川副議長 商工労働部長。 264 ◯櫻庭商工労働部長 エーアイエスが破綻した段階でのアプローチということで、その中の一社に翔栄があったというお話をさせていただきました。  ただ、残念ながら、その段階で私どもはどういう会社なのか承知していなかったので、民間の信用調査機関を使って実態を調べさせていただくなどフォローさせていただいた中では、非常に可能性のある有望な企業というふうな認識を持ってございましたので、できれば入っていただきたいという思いはあったんですけれども、その時点で翔栄さんのほうでお考えになっていたのは、現在の工場の稼働率が高いのですぐ生産したいという思いと、青森まで出てくるということには今の段階では判断できないと──生産設備そのものが即使えるから欲しいというお話だったので、具体的に、相和物産とのマッチングの中で、今のような合弁という話まで進む前の段階で一たん立ち消えになったというのが経緯でございます。 265 ◯相川副議長 櫛引議員。 266 ◯櫛引議員 時間的にも、そういう時点でもっと詳細を調査しながら、そしてまたいろんな方面から当たってみるということが本当は大事だったんでないかというふうに感じるんですね。そのクリーンルームをそのままにしておいては何千万の損害になる、そして債権の徴収でまた額が上がっていくというふうには思うでしょうが、それと、今後のいろんな面で物を考えたときに、そのときには少しの持ち出しがあったとしても、その四社やらもそうですし、もう少し細かく当たっていくべきでなかったかなと。そして、何よりも、合弁会社をつくるときにも、双方の仲を取り持つことにもっともっと努力をしてもよかったのではないかというふうにも感じています。どっちかというと、私ども会派の中においても──相和物産に関して、雇用してもらった、貸し工場を使ってもらえるというその条件だけを提示されて、どうしても強く入っていけない面があるのかなというふうな懸念を持つのは私どもの会派だけではないというふうにも思っています。そういう面で、時間的にも足りなかったし、また、協議にもっともっと県として入り込む機会も足りなかったんでないかというふうに思っています。  次に、今のこの状況の中で、今度は新合弁会社設立に向けて物すごい速さで進んでいるのがとても不自然に思っております。時間的にそんなにない中で、四社が手を挙げたときの中に翔栄さんが入っていたのでその後に情報やらを集めたかもわかりませんが、その中においても、現在のこの進め方にもう少しの時間は必要でないんでしょうか。 267 ◯相川副議長 佐々木副知事。 268 ◯佐々木副知事 新たな合弁スキームの動きについてでございます。  確かに、十月十九日の時点で、朝、連絡がとれないということで、私、群馬のほうへ参る決断をして、その時点で、初めてお会いする会社であり社長さんでございますので、大変な──一方、現状を考えますと、月末の暫定使用の期限が具体的に迫っているというふうな中で単体での使用というのはなかなか厳しいということは、これはこれまでの県議会の御議論を聞いておりまして把握してございましたので、非常に厳しい状況の中で、何としても話だけは聞いていただきたいという思いで参ったわけでございます。  結果としまして、堀川社長のお人柄と申しますか、竹を割ったような性格でございまして非常に感銘を受けたところでございますが、何よりも、エーアイエス破綻時の状況以降、あの当時関心を持っていただいた、そして、その後、具体に現在の相和物産との商売上のつき合いが始まって、さらには将来的にはさらなる試作品ということで、その関係が太くなっている中で私がお会いしたタイミングだったということが幸いしたかと思います。それにしましても、当日はぜひ前向きに御検討をお願いしたいというふうなことを申し上げて戻ってまいりましたが、結果としては、二十一日に相和物産と一応合意がなされたということで県側にも御連絡がありまして、非常に迅速な対応に感謝したいというふうな思いでございます。  会社の設立については、現実にまだ時間がかかってございまして、さまざまな具体の手続については、双方弁護士等を交えながら進んでいるというふうには聞いてございますが、まず、一緒にやろうという決断については、そういった意味においては、従来から商売上のつき合いがあった関係で、そういったある程度スムーズな合意形成ができたのではないかなと私なりには考えてございます。ただ、現実的には会社をつくるまでには時間がかかってございますので、設立するまで二度と同じようなことが起こらないように、県としましても、具体の手続の進行状況を常に把握しながらしっかりと対応していきたいという思いでございます。 269 ◯相川副議長 櫛引議員。 270 ◯櫛引議員 翔栄さんは本当にスピーディーな対応で、二十日にその案を持っていって次の日にきちっと社内で合意を得たというのは、まさに決断力のある会社だというふうに感じております。  そこで、新たな合弁スキームについて、経営の主権はどちらがとっていくというふうになるんでしょうか。前回から役員の構成は変わっていないというふうにお聞きしておりますが、両社の資本、経営能力を考えますと翔栄主導のほうが安全かというふうに私は考えるんですが、県の見解としてはどのようにお考えですか。 271 ◯相川副議長 商工労働部長。 272 ◯櫻庭商工労働部長 お答えします。  相和物産株式会社は、六ヶ所村の事業者として、クリスタルバレイ構想の発展の一翼を担いたいということなど、さまざま申してございます。  翔栄との合弁につきましては、基本的に、一億・一億ということで対等での出資というものが予定されてございます。それから、役員構成については、全体で五名ということで、先ほど午前中の答弁でも申し上げましたように、社長については今のところ谷川常務が予定されていると。あと、両方の会社から二名ずつ参画して取締役というものを構成するという予定になってございます。  確かに、翔栄主導というお話はございましたけれども、これにつきましては、会社同士の話し合いの中で、今後の会社運営についてのさまざまな議論、あるいは取締役会での議論を踏まえて決定されるべきものというふうに考えてございまして、県としては、あくまでも、雇用と、それからリース料について計画的に弁済していただくということをきちっとチェックさせていただきながら、必要に応じて支援してまいりたいというふうに考えてございます。 273 ◯相川副議長 櫛引議員。 274 ◯櫛引議員 先ほどの質問にもあったと思うんですが、破綻をしたところの中から社長を出すというのは基本的に考えが大きく変わるというふうには考えられないと思うんですが、今、県のほうではそこまで介入はできないというふうにおっしゃっていますが、会計の専門家を入れてまでチェック機能を強化するというふうにおっしゃっているんですから、やはり、合弁会社の株でも保有するとかそういうところまで考えてでも介入すべきだというふうに思いますが、そのように、合弁会社に対しての株の保有ということもお考えの中にあるでしょうか。 275 ◯相川副議長 商工労働部長。 276 ◯櫻庭商工労働部長 お答えします。  営利を目的とする会社運営につきましては、専門的技術あるいは知見を有し、迅速かつ的確な経営判断を行っていく民間事業者によって行っていくことが適切であると認識しており、県または財団法人による合弁会社への参画については考えてございません。  県としては、財団法人21あおもり産業総合支援センターと連携しながら、貸付金の返済が着実に行われるようしっかり指導してまいりたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 277 ◯相川副議長 櫛引議員。 278 ◯櫛引議員 なぜそのようなお話をしたかといいますと、やはり、チェックをするからには、それぞれの事業者の万が一のことを考えた場合にはそれだけの強い権限を持って介入するんですよということがなければ、それぞれの事業者も危機感を持たずしてやるんでないかという懸念がされるからであります。  そしてまた、二十年間の確実な返還に当たっては、あるいは担保とか保証金といった面でも考えられないものかどうか。エーアイエスのときには二億円を担保として保証したというふうな話が出ていますが、その点に関してお聞きいたします。 279 ◯相川副議長 商工労働部長。 280 ◯櫻庭商工労働部長 お答えします。  財団法人21あおもり産業総合支援センターでは、貸し工場に係る合弁会社の設立後、速やかに正式なリース契約を締結することを予定しております。その際、同センターでは、当該リース契約の中で適切な連帯保証人や保証金の設定を行うなど、債権保全に万全を期しながら所要の手続を進めていくという予定にしてございます。 281 ◯相川副議長 櫛引議員。 282 ◯櫛引議員 最後に、知事が主張しています技術の流出や雇用が最後まで守られるように、そして、これからは、議会の場においても、議員の皆さん方にわかりやすく途中の経過というものは伝えていくべきでないかというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいというふうに思って、質問を終わります。 283 ◯相川副議長 畠山敬一議員の発言を許可いたします。──畠山議員。 284 ◯畠山議員 公明・健政会の畠山敬一です。  この問題についての私どもの認識と考え方を初めに述べておきたいと思います。  そもそも、昨年十一月のエーアイエス破綻により想定されました主な損害は、一つとして、エーアイエスから21財団へのリース料支払いがとまり、県による金融機関への損失補償が発生する事態となること、二つとして、補助金を投入して支援してきた企業とその蓄積してきた技術の散逸・喪失、三つとして、地元雇用の消失です。この事態を回避するためには、液晶等を専門とする国際市場でも実績のある企業で、経営の安定した専業メーカーを誘致することであります。ただし、さきの損害状態の進行が待ったなしであるため、そして急を要したため、期待にかなう専業メーカーが選定されるまでの間のつなぎの受け皿としての合弁を前提とした相和が選ばれました。  この問題を一身に担ってきた、今はここに座っていない当時の蝦名副知事は、本年三月の質疑において次のように答弁しています。いわく、「財団法人21あおもり産業総合支援センターが長期のリース契約を結び、リース料を回収していくためには、これに耐え得る企業との契約が必要だと考えます。そのためには、資本力や営業力の強化、経営力の強化などが必要であると思料いたします」と。つまり、長期のリース料支払いに耐え得る企業との合弁の必要性です。さらにいわく、「技術の継続と技術者の雇用を図るため、当面、21財団と相和物産との工場利用に係る覚書を交わして生産を開始させる」。つまり、相和の役割は、今後交渉によって成立させなければならない安定した体制──さきの言い方では長期のリース料支払いに耐え得る専業メーカー──との合弁成立までの当面のつなぎということでありました。我々は、このような説明のもとに、三月の補正予算に賛成したわけであります。それなのに、ああ、それなのにであります。サンテックと相和の合弁協議は破綻してしまいました。どうなっているのか。  そこで、質問に入ります。  相和物産とサンテックとの協議の中で、一時的に膠着状態にあり、その打開のために四者協議を設置して対応されたとのことですが、役員数について、六月の基本合意では三対三、サンテックの主張も当然三対三でした。相和の言い分はどうだったのか、県はそれをどのように評価し、どのように調整したのか伺います。 285 ◯相川副議長 佐々木副知事。 286 ◯佐々木副知事 まず、県の調整のスタンスでございますが、これは、何回も申し上げておりますとおり、公平な立場で、あくまでも合弁設立を第一義として調整したと。そういう中で、双方へいろんな調整の方向については示したところでございます。  まず、七月中旬に相和物産からサンテクノロジーに対しまして、最近の液晶産業を取り巻く経営環境の変化が激しい中で迅速な経営判断が必要だというふうなことで、対等としていた役員数、出資金について変更したいとの提案をした旨の報告が県にあったところでございます。  このことにつきましては、サンテクノロジーから相和物産に対して、まず、合弁事業基本合意書案、さらには株主間協定書案などが提案されておりました。  その中で、合弁会社の解散時におけます知的財産権の帰属先の問題、さらには社長の限定的な裁量権の問題など相和としましては了承しがたい条件提示等もあったこと、また、合弁会社設立に向けてサンテクノロジー側からの具体の事業計画案が示されず、結果としまして貸し工場全体の事業計画の調整が図られないこと、さらには、両社による合弁前にやる共同事業としまして相和物産側から試作品の開発を提案したものの、それに対する具体的な回答がなかったこと、これらの観点から相和物産としては不安感を持ち、合弁会社におきましては迅速な経営判断が必要であるとの考え方により役員数の変更を提案したものと聞いてございます。  一方、サンテクノロジーといたしましては、協議のスタートはあくまでも六月六日の覚書を前提とするべきであるとの主張がございまして、双方のこういった姿勢により、一時的に協議が膠着状態となったものでございます。  県としましては、こうしたさまざまな提案等につきましては、いずれも思いとしましてはよりよい合弁会社を設立したいとする両社の意向と受けとめまして、関係者による直接協議の場を設置した上で早期の合弁会社設立に向け動き出す必要があるとの考えのもと、県の調整により、八月以降、順次四者協議の場の設定等ができてきたところでございます。  その四者協議では、県としては、まず、両社において、合弁の基本となります六月六日付で取り交わした覚書に基づき協議を進めていくよう要請し、また、両社による合弁会社設立の意向については変わりがないことも確認しつつ、協議が進められてまいりました。  その中で、八月の段階では、相和物産側が懸念しておりました創業経費を合弁会社へ引き継ぐことについてサンテクノロジー側が御理解を示すとともに、九月の協議におきましては、貸し工場の現在の稼働状況、さらには合弁後の生産計画等を含めた事業内容等について双方話し合いがなされ、その中で、サンテクノロジー側から自社分の具体的な発注数量も示され、さらには、役員数、出資比率についてサンテクノロジー側から柔軟に受け入れる方向も示されまして、県としては、こういった経緯を踏まえまして、合弁に向けて大きく前進したものと受けとめていたところでございます。 287 ◯相川副議長 畠山議員。 288 ◯畠山議員 たくさん答弁いただきましたけれども、かみ合っていないなと。けさからの答弁もそうですけれども、サンテックの言い分というのは、割と新聞報道にも出ていますし、それから「白紙撤回に関するご報告(概要)」の中にも出ているので私たちも大体わかるんですけれども、相和の言い分というのは出ていないんですね。で、きょう、理事者の答弁で、そういうことだったのかというふうに聞くわけですよ。ですから、県は相和の言い分を代弁しているように聞こえるわけですね。本来であれば、そういうことは、報道が出さないのであれば、皆さんがわかっているのであれば、これをやる前に出していただいて、そうすればもっとかみ合う話ができたわけですね、ここまで来ましたからそういうふうに言っておきますけれども。  要は、六月六日の基本合意を守らないというところが問題なわけですよ、役員数にしても出資比率にしても。ですから、私たち県議会も、これを進めるに当たっては賛否があったわけですね。私たちは賛成しましたし、反対した皆さんもいました。だけれども、手順を踏んで決まったので、県民負担を生じさせないと、そういう点ではみんな一致しているわけで、それでこの枠組みが動き出したわけです。それなのに、そのスタートとなる六月六日の基本合意は、県議会が押しつけたのでもないし、県が押しつけたのでもないわけでしょう。当事者が合意して決めた基本合意でしょう。これを、六月六日に合意したのを、報道によれば、六月末にほごにしているわけですよ、相和は。これをどう見るかということなんですね。まあ、私は暴走だと思っていますけれども、なぜこんな強気の暴走ができるのかが不思議ですね。ですから、そこにすごく不信感があるわけですね。もう次に行きますけれども、そういう不信感を持っています。  で、新しい枠組みが始まっていますけれども、新会社の役員構成について聞きたいということですけれども、今答弁がありました。二対二だけれども、社長さんは相和からの人が入るんですよと。三対二ですね。これは、ほごにしたときに言っていた相和の思惑と同じだわけですね。相和の考え方が通っているわけですね、新会社の構成に。  では、新会社の出資金はどうなっていますか。前段階、ほごにした段階では、相和は現物出資もしたいと言っていると。それが壊れた理由の一つであるともなっています。新会社の出資割合はどうなっているでしょうか。 289 ◯相川副議長 商工労働部長。 290 ◯櫻庭商工労働部長 お答えします。  新会社の資本金全体としては約二億二千万ということで、そのうち相和物産及び翔栄がそれぞれ一億円ずつというふうに話をされてございます。  また、先ほど現物出資のお話がございました。これにつきましては、現在、株主間協定書の締結に向けまして手続が進められているところでありまして、出資の具体的内容につきましては両社の協議の中で今後決まっていくものというふうに理解しております。 291 ◯相川副議長 畠山議員。 292 ◯畠山議員 ここのところはみんな注視しているわけですよ。恐らく、この流れからいけば同じようなことが起きるんじゃないかと思っているわけですね。何でそんなに強気なんだろうということですね。  それから次に、相和物産及び翔栄それぞれの事業の内容を簡単にお願いします。  それから、新会社の代表者の経歴を簡潔にお願いします。 293 ◯相川副議長 商工労働部長。 294 ◯櫻庭商工労働部長 新会社両方の事業概要等につきましてお答えいたします。  相和物産株式会社は、平成二年に設立し、六ヶ所村に本社を有し、運輸事業やリサイクル事業を行っております。  また、株式会社翔栄は、昭和五十七年に設立し、群馬県伊勢崎市に本社を有し、タッチパネル及び関連製品の製造販売を行っております。  新会社の社長につきましては、現在の相和物産株式会社常務取締役である谷川氏を予定しております。  谷川氏は、大学卒業後アルプス電気に入社し、購買や品質保証関連の業務を担当し、その後、他の電機メーカーにおいても同様の経歴を有し、エーアイエス株式会社の工場長を務めて現在の職に至っております。 295 ◯相川副議長 畠山議員。 296 ◯畠山議員 きょう、もう何回も出ていますからあれですけれども、翔栄という会社はいわゆる専門の企業であり、相和というのは、皆さん御存じのとおりそうでなくて、かつ、代表者という方は技術者であると、こういうことですね。  で、次に行きますけれども、県の報告によれば、破談の確認は十月十九日ということだったと思います。そして、新たな枠組みの記者会見は三十一日という驚くべき速さでした。まるであらかじめ用意していたかのような、夏場の膠着状態とは打って変わった尋常ではない手際のよさです。また、今確認したとおり、相和は、サンテックとの交渉で持ち出した条件変更を翔栄との交渉では手に入れている事実があると。県は、今回の合弁スキームについてきちんと内容を確認しているのか、この半年間本当に状況をコントロールできていたのか、単に相和の動きを追認しただけではないのか、そのことについて伺います。 297 ◯相川副議長 佐々木副知事。 298 ◯佐々木副知事 お答えいたします。  株式会社翔栄につきましては、先ほども御説明申し上げましたが、カーナビ等の車載用タッチパネル分野では高い技術力を持っている企業でございます。同社の製品は、国内大手メーカーのほかフォルクスワーゲン、クライスラーなど国内外に広く販売されるなど、高い収益性も確保してございます。  また、何といいましても、業界の経営環境が激しく変化する中、約三十年間の経営実績を有し、タッチパネル分野におきましても相和物産と補完関係が可能となり、合弁会社の経営基盤の強化が図られるものと判断したところでございます。  なお、判断に当たりましては、県として私が相和物産とともに翔栄に赴きまして、堀川社長に対し合弁の意向等について打診いたしましたところ、相和物産との取引を拡大していきたいことや、翔栄として受注に対する生産が追いつかないといった状況、これらの説明がございまして、前向きに検討する旨の回答をいただいたところでございます。その後、同社内部で速やかに御検討いただきまして、二日後には相和物産を通じて合弁の内諾の御回答をいただきました。  また、当該企業につきましては、エーアイエス株式会社破綻後、貸し工場の利用について関心を示した企業でもございます。民間調査会社の情報においてもすぐれた企業との評価がなされていることを県としても確認しておるところでございます。  また、本日、状況をコントロールする中で、相和のほうに立場が寄っているんではないかというふうな御質問もございましたが、これにつきましては、調整の県のスタンスとしては、あくまでもサンテックと相和物産の合弁会社の設立を第一義として、それに向けてのさまざまな協議においては、両社間のやりとりを見守る立場でこれまで参画してまいりました。  そういう中で、双方に対して言うべきことは言いながら、何としても常に確認するのは、合弁の意向、つまりは、双方とも相手に対するメリットは依然感じておることを常に確認してきたところでございます。  きょうの答弁でさまざま相和側の新たな情報等が出ているというふうな受けとめかと思いますが、これまで、どちらかというと一方に偏った情報がございまして、きょう議会を迎えるに当たりまして、御質問については、我々の知り得る範囲で、言える範囲でしっかりと真摯にお答えすべきということで、結果として新たな発言が出てきているものというふうに御理解いただきたいと思います。 299 ◯相川副議長 畠山議員。 300 ◯畠山議員 副知事が言える範囲ということではなくて、県が言わなくていいんですよ。相和がしゃべらなきゃないんですよ。相和にしゃべらせてください、必要な情報を。しゃべらないで、かわって言うからそういうふうに見えるんですよ。相和がしゃべるべきなんですよ。相手がこう言ったら、それに対して言うべきなんですよ。  次、新会社において、翔栄の参画はあるものの、運輸やリサイクル業を中心としている、FPDの業界とは畑違いの相和物産が主導し、経営面での経験が少ないと思われる技術者の社長による会社運営で安定した経営ができるのか、大きな不安があります。県民負担を生じさせないためにも経営体制を変えるべきと考えますが、県の見解を伺います。 301 ◯相川副議長 佐々木副知事。 302 ◯佐々木副知事 お答えします。  会社運営については、両社の持つ経営力、技術力など経営資源を最大限に活用しながら、谷川氏の代表のほか、両社から二名ずつの役員によりまして適切な経営判断等を行っていくものと考えております。  会社の経営体制については企業がみずから決定していくことではありますが、新会社においては、両社の持つ国内外のネットワークの活用、同社に出資する予定を進めてございます大手電機メーカーの協力等も受けながら、新たなビジネスに向けた技術開発等も進めていくこととしており、県としても、専門家による適切なアドバイス等を行いながら経営の安定化を支援していきたいというふうに考えてございます。 303 ◯相川副議長 畠山議員。 304 ◯畠山議員 最後になりますけれども、新会社と21財団との正式なリース契約を締結するまでの具体的な手続を伺います。 305 ◯相川副議長 商工労働部長。 306 ◯櫻庭商工労働部長 御質問にお答えします。  相和物産株式会社と株式会社翔栄においては、現在、新会社の登記や株主間協定書の締結、資本金の払い込み等合弁会社設立のための諸手続が進められており、十一月中には新たな合弁会社を設立する予定と聞いております。  また、新会社におきましては、青森県オーダーメイド型貸工場活用促進事業実施要綱に基づきまして、財団法人21あおもり産業総合支援センターを通じまして県に対し貸し工場の活用に係る申請を行う必要があり、県としては、本日の議員全員協議会での御議論も踏まえながら、将来性、技術力等を審査しまして、認定する手続を経た上で、新会社と財団との正式リース契約を締結するということになります。 307 ◯相川副議長 畠山議員。 308 ◯畠山議員 製品の変化が激しく大きい液晶関連産業は、御承知のとおり世界がマーケットであります。繰り返しになりますけれども、この分野では、新規参入である相和が新会社のかじ取りをすることは奇異です。県議会も県も、所期の目的、つまり、県民負担のこと、リース料のこと、技術のこと、雇用のこと、これらを守るために安定経営を求めています。経営の主導権は、素人ではない、つまり翔栄が握るべきだと重ねて何回も言います。  今、部長の答弁にあったように、新会社は、貸し工場を使用するに当たり、県に対し申請し、認定を受ける必要があります。この点、県当局においては、きょうの議論を心して反映されるように期待をしますし、もう一つ最後に言いますけれども、相和の情報公開はきちんとさせなければならないということもつけ加えて終わります。  ありがとうございました。 309 ◯相川副議長 十五分間休憩いたします。 午後二時五十四分休憩
       ────────────────────── 午後三時十一分再開 310 ◯高樋議長 休憩前に引き続いて協議会を開き、質疑を続行いたします。  諏訪益一議員の発言を許可いたします。──諏訪議員。 311 ◯諏訪議員 日本共産党の諏訪です。  きょう午前からのやりとりを聞いていて、六月六日の覚書がなぜ守られなかったのか、だれが破ったのか、どこに真相があるのかさっぱりわかりません。  そこで、相和物産から今度の破談に至った経緯についての見解を出させるようにしてください。きょうの全員協議会は、この問題で何か決着をつけるという場面ではありません。今後のこともありますので、相和物産に、破談に至ったみずからの見解を表明するように──直接来て表明してもらえればいいんですが、文書でも構いませんから、まずそういう対応をしていただきたい。  六月二十七日、相和からの独自案がサンテックへメールで送信されていますが、その資料も出させてください。  それから、九月二十八日の相和の提案書、これもオープンにしてください。これはもう県に来ているやつですから、ぜひオープンに、議員の皆さんに出していただきたいと思うんです。  それから、基本合意書なるもの、あるいは事業計画書、さらには株主間協定書、それぞれいろんな資料があるんですね。それらがどういう意味を持っているのか、一切合財の資料を、材料を今後ちゃんと議会に提供するようにしてください。  一体なぜ覚書は破られたのか、どこに問題の所在があるのか、これの解明なくして二十九億円の予算の根拠づけを与えることはできません。まず、そこのところを答弁いただきたいと思います。 312 ◯高樋議長 商工労働部長。 313 ◯櫻庭商工労働部長 御質問にお答えします。  相和物産とサンテクノロジーとの両社による六月六日の覚書締結以降、県や財団法人21あおもり産業総合支援センターも連携しながら、合弁会社設立に向け、鋭意協議をしてまいりました。  その間、相和物産より、迅速な経営判断が必要であるとの考えのもと、役員構成と会社運営の基本的事項について提案があったことをめぐり一時的に膠着状態にありましたが、県の調整によりまして、両社による合弁の意向には変わりないことを確認し、速やかに合弁会社を設立したいとの共通認識のもと、八月より、両社を初め、県及び財団法人21あおもり産業総合支援センターを加えた四者の協議の場が設定されるなど具体的な協議が進められ、出資比率につきましてはサンテクノロジー側から柔軟に受け入れる方向も示され、合弁に向け前向きに協議が進められてきたものと受けとめておりました。  そのような状況の中で、十月七日に行われたサンテクノロジーと県との協議では、県よりサンテクノロジーに対しまして、速やかな合弁に向けて、サンテクノロジー側としての合弁に向けた必須条件の提示を求め、矢次社長からも、合弁会社設立に向け役員会で検討する旨の発言を得ていたところでございます。  しかしながら、十月十七日に白紙撤回するとの文書が提出されまして、県としては、この文書の内容のとおり、サンテクノロジーとして、出資比率、役員数等会社運営の基本的事項に関しまして合意に至らなかったことが原因で提出されたものであると考えております。  県としましては、貸し工場の利用企業の経営基盤の安定強化を図り、計画的にリース料を徴収することによって県民負担を生じさせないことが最も重要であるとの観点から、これまで両社の間に立ちながら合弁会社の設立に向けまして調整、サポートをしてきただけにまことに残念であると同時に、本合弁会社設立を実現できなかったことに対しまして申しわけなく思っております。 314 ◯高樋議長 佐々木副知事。 315 ◯佐々木副知事 ただいまの答弁を補足させていただきます。  議員からは、相和物産からの見解を出させるようにと、また、特にさまざまな文書についても明らかにするようにというふうな御指摘がございました。  県で入手している資料につきましては、直接的には県の文書ではないため、作成の当事者がございます。当事者間の意向の確認が必要だというふうに考えてございますので、その辺をまずは確認させていただきたいなと思っております。  ただし、相和物産からの見解の表明につきましては、やり方は別といたしまして、当方からも何らかの形で、相和からも見解を表明するようにというふうなことについては働きかけをしてまいりたいと思っております。 316 ◯高樋議長 諏訪議員。 317 ◯諏訪議員 佐々木副参事、最大限出させるようにしてくださいね──佐々木副知事。(発言あり)いや、こういう間違いはいいの。根本的な間違いを起こせばだめなんです。  やっぱり、どこにこの問題の真相があるのか解明する義務が県議会に負わされているんですよ。予算を執行する根拠となり得るものはどこにあるのか。出させるようにしてくださいね、しっかり。それから、確約もとって、かなりの部分をオープンにするように要請しておきたいと思います。  客観的に見ると、まず、六月二十七日の相和から独自案──役員比率は四対三です。六月六日の覚書からわずか何日もたっていないんですよ。そこでもう既に役員比率を四・三にしてくれと。もうこの段階からおかしくなってまっているんですよ、既に。で、途中、九月十六日に四者会談云々とかとなっていますが、ついに九月二十八日には出資比率を六対四にせいと。客観的には、覚書を破ったのは相和だということになるでしょう。どんないきさつがあろうが、どういうやりとりがあろうが、覚書を御破算にしたのは相和だと。  それで、十月七日、県はサンテックへ必須条件の提示を求めていますけれども、客観的に見れば、結局のところ、県はサンテックに相和の条件をのむよう迫ったも同然な形になっているんですよ。そういう構図になっているんですよ。だから、一切合財の材料を提示して議論しないと、この問題の真相は明らかにならないんですよ。だから、相和の見解もちゃんと出して議論しないと、客観的には、県が相和の肩を持って采配を振るってきたとしか見えないんですよ。特に、東奥日報さんは頑張って矢次社長からの取材をやって、いろいろメールが来ていると。それもある客観的な材料になるんですよ。相和の会長が頼まれて仕方なくサインしたとか、合弁に合意したわけではないとか、何となく信憑性があるんですよ、そっちのほうが──言い切ればまた語弊が起きてくるので……。岡山氏をとめる人が青森県にはいなかった、岡山氏は前副知事に説得され、渋々ですが合意された、こういうのを全部明らかにしないとだめなんですよね。そういう問題があります。  いずれにしても、会社運営の基本的事項の変更を迫るということは覚書を破ることになるんです。覚書が予算執行等のすべての前提であり、それを裏切ったという行為になります。客観的にはそうなるんですよ。県民と県議会を欺いたことになります、これは。  岡山氏は、記者会見の一問一答で──これは三十一日の一問一答でしょうけれども、誠意を持って対応した、破談はお互い不幸なことだと。客観的には、よくもこう言えるものだと、覚書を破っておいて言語道断だと、こうなるんですよ。道義的に見ても、そういう会社に任せるわけにはいかない。覚書の持っている重い意味、約束は守られるべきものだという、そのことからいっても、県としての責任が果たせなかったことへの思いというものを率直に謝罪に表明すべきなんだと。御心配をおかけしておわび申し上げます──薄っぺらなそういう謝罪の方法ではなくて、この問題の本質をえぐって、そのことの達成ができなかったことへの率直な謝罪が求められているんだと私は思うんです。いかがでしょうか。お答えがあればいただきます。 318 ◯高樋議長 知事。 319 ◯三村知事 諏訪議員にお答えいたします。  破談──破談という言い方はあれですが、合弁に至らなかったということにつきまして、率直におわび申し上げているわけでございます。本当に申しわけございませんでした。  しかして、繰り返し申し上げたいわけでございますが、善後策をいかにきっちりと進めていくかということは、これは非常に問われる大きな課題であると思っております。  繰り返しとなりますが、目的とは何かと。午前中に阿部議員にお答えしたわけでございますが、県民の利益というものを最大に考える、それが、まず、私自身の、マネジメントする者としてのさまざまなトータルとしての責務と考えておりますが、繰り返しになるかもしれませんけれども、何よりも雇用というものは非常に重要なことでありますし、また、御存じのとおり、十数年かけまして築き上げた──だからこそ今たくさんの具体の発注、仕事が来るというような状況があるわけでございますけれども、この技術というもの、これをまた我々は外貨獲得に結びつけなければいけませんし、また、それによって、いわゆる直接的な意味での県民の負担というものを最小に抑えていく、このことをしっかりと果たしていくことが今一番求められる、問われる大きな責務であると考えている次第でございます。  以上であります。 320 ◯高樋議長 諏訪議員。 321 ◯諏訪議員 サンテックの白紙撤回に関する報告──十七日夕方に届いたというやつの扱いの問題です。会社の応援があります、社員といえばいいんでしょうか。少なくとも十八日の決算特別委員会の冒頭で報告すべきでした。そういうものが来ていると特別委員会の冒頭で報告すべきでありましたが、そうしませんでした。それで、一々委員から言われてその報告書を読み上げるという何とぶざまな対応をしたのでしょうか。まず、やっぱり、冒頭、率直に、こういうものが来ていますと述べるべきなんではないでしょうか。  それで、その十八日の決算特別委員会でのやりとりでも真意を確かめたいと言っているわけ。まだ協議は続いているとも述べられました。その真意が確かめられていない十八日の時点で、次の手を打たなければならないといって、岡山会長と連絡をとる、岡山氏は翔栄と連絡をとる、それで、十九日午後なら会えるというところまでやりとりをしているわけです。真意を確かめたのは十九日午後一時だと聞いています。真意を確かめたら、その旨議会側に報告をしてください。報告をした上で、次の合弁に向けた取り組みをしたいと伝えるべきです。なぜそういう手順を踏まないんですか。本当に真意を確かめたい、協議が続行しているというんだったら、そういう手順を踏んでください。  これは、私どもも何度も指摘したんですが、貸し付け予算の執行についても、リース契約が終わった後貸し付けを執行するというのが最低限のルールだと言ってきましたけれども、そういうものと同じなんですよ。ある種みんなルールがあるんですよね。ルールがあり、議会との信義という関係があるんです。そういうものを大事に扱おうとしないからさまざまな問題が出てくるんです。取り繕おうとするから次の問題がまた出てくるんです。この問題で、自民・民主・公明党さんにはごあいさつに行かれたそうですね、両副知事は。少数会派は対象外なんですよ。そういう姿勢も皆、同一基調として問われているものなんだと私は思うんですよ。  今述べた幾つかのことについて一言述べていただきたいと思います。 322 ◯高樋議長 佐々木副知事。 323 ◯佐々木副知事 さまざま御質問をいただきました。  まず、十八日の冒頭に報告すべきだったという点でございます。  これにつきましては、何度も申し上げておりますとおり、私どもの受けとめとして、それまでの経緯で必須条件の提示を求めていたような経緯もございましたので、あの文書の中身としまして、六月六日の基本合意をおくとしてもこれが原点だというふうな表現もございました。これがまさしく必須条件かどうかも含めて真意を確認しなければという思いがありまして、そういったことで、交渉としてはまだ終わっていない、継続中だというふうな認識のもとで十八日の決算委員会に立ちました。  そういった関係から、現在まだ継続中かという御質問に対しては継続しているというふうなお答えをせざるを得なかったわけでございますが、結果としまして、質問に立ちました委員からそういう文書が来ていないかという直接のお尋ねがございましたので、それについては、その経緯を御説明した上で、真意を確認する必要があるというふうな形でお答えしたものでございます。  したがいまして、当事者同士が交渉中のものであれば、当事者から外部に出すに当たっては、やはりしかるべき時期なり真意の確認が終わった後というふうな思いがございましたので、私どもはそういう対応をさせていただいた次第でございます。  それから、そういう真意を確かめる中で、十八日の時点でもうアポを入れて十九日には会っているというふうなことについては、本日何回も御説明申し上げましたとおり、十八日午後にそれまでの経緯なり今後の対応について知事へ協議申し上げた中で、やはり真意の確認は引き続きやってくれと。一方では、十月三十一日の暫定使用の期限が迫っている中で、あらゆる方策について検討すべきだというふうなことから、さまざまな手を打ちながら十九日に至ったということで御理解をいただきたいというふうに思います。  それから、議会への説明をすべきだという点につきましては、しかるべき機会をいただきまして、三十一日等さまざまな場で、その経緯を含めまして御説明をさせていただいた次第でございます。 324 ◯高樋議長 諏訪議員。簡明にお願いします。 325 ◯諏訪議員 指摘で終わります。  エーアイエスが自己破産に追い込まれたんですが、実は、平成十七年度では売上高は百二十五億円を超え、極めて順調に推移していたと。ところが、平成二十年の世界同時不況による需要低迷、急激な円高で大幅に受注が減っていくんですよね。外的要因なんです。いろいろやっても外的要因で影響を受けざるを得ないという観点は、ひとつちゃんと押さえてもらう。  もう一つは、予算執行の前提が崩れたんだということをちゃんと前提にして物事を考えてくださいね。まず一たん執行の前提条件が崩れたんだと。その上で、ちゃんとよく話を組み立てて、論立てていただきたいということを指摘しておきたいと思います。 326 ◯高樋議長 相馬?一議員の発言を許可いたします。──相馬議員。 327 ◯相馬議員 このオーダーメード型貸し工場については、十月三日の議会で私も質問いたしております。そのときの答弁は、文学的な才能があるのか、順調に推移していると。順調に推移したのが何日か後にどうして破綻するんですか。これは虚偽の答弁、うその答弁ですよ。こんなことは許されるものじゃない。まずこれに対して答えてください。 328 ◯高樋議長 商工労働部長。 329 ◯櫻庭商工労働部長 お答え申し上げます。  これまでの経緯は、各議員からの御質問にお答えしたとおり、県としては、具体的な条件提示も含めて、両社による協議が前に進むものというふうな理解をしてございました。そういう中で、合弁についての最低限の条件というものも提示を求めたわけでございますから、両社での協議がきちっと調えば合弁は成立し得るということの中で御答弁させていただいたと。それ以降に、ああいう文書、それからその真意を確認したということで、結果として合弁の解消という形で終わったということに対しては深くおわび申し上げます。 330 ◯高樋議長 相馬議員。 331 ◯相馬議員 結果が大事なんですよ、途中の経過はあんたはだまされているんですよ、四者会談で。実情の把握はできていないんだもの。甘いんです。商売というのはそんなものじゃない。それをもとにして平気で──まあ、平気ですよね、気がつかないんだから──うその答弁をしているわけだ。何が順調ですか、何日か後に破綻してしまって。  で、私は、このときの質問の中では、この合弁は成立しないんじゃないかと問うているんですよ。これについては、なかなかそうだとは言えないでしょうからそれなりの答弁はしておりますけれども、そのとおりになりましたでしょう、私の言ったとおりに。こういうことなんですよ。  それから、この破談に終わった理由。いろいろ言っているが、ここにいる議員たちは、これが本当の理由だなということはいまだにわからないわけだ。ただ、今まで私が皆さんの質問、それに対する答弁を聞いていますと、何で県が相和物産に偏るんですか。偏り過ぎますよ。  それから、サンテックとの合弁の話を進めている中で、どうも、裏で、翔栄と相和物産、県も絡んでいるんじゃないかと思われる節があります。だから、相和物産は、技術もないのにサンテックに強気に出たんでしょう。強気に出て、最初の覚書と違うことを言って、そして破談になっちゃった。私は、これは県にも相当責任があると思いますよ、特に三村知事に。これは三村知事から答弁を求めるけれども。こういうようなことをして交渉事は成立しませんよ。サンテックは読んでいますよ、ちゃんと読んでいます。副知事だとか商工部長が同席したときには、そりゃその場では余り言わないでしょうけれども、中身はもうやる気はない。これでやったってしようがないということになっていますよ。だからこの結論になっているわけです。この点についての答弁をひとつお願いします。  それから、合弁が前提なのに借金は返しちゃったでしょう。この責任はどうとりますか。前提が崩れたんですよ。前提が崩れる前に金を返しちゃった。しかし、完全に崩れてしまった。その後に翔栄が出てきたばって、翔栄は別の問題です。これに対する県の考え方はどうなんですか。  それから、本当に、質問に対してもっと真摯に答えないとだめですよ。はぐらかしているわけじゃないんだろうけれども、質問の時間を無駄に消費させようとしているように感じられます。これではだめだと思いますが、今まで私が質問したことに対して答弁願います。 332 ◯高樋議長 知事。 333 ◯三村知事 相馬議員にお答えします。  それぞれ多岐にわたっておりますので、まず──しかし何よりも申し上げたいことは、先生、真摯に答えているということだけは御理解いただきたいと思います。  まず、県というか、知事としていかに進めるかと。  もちろん、破綻という状況に達したことにつきましては、繰り返し申し上げておりますが、私として、大変にじくじたる思い、そして、御心配をおかけしていることにつきまして大変に申しわけなく思っております。でありますからこそ、今回、我々の本来的な目的でございますところのいわゆる県民負担の部分、繰り返しになるわけでございますが、あるいは、十数年の技術として、稼げるという言い方は失礼ですが、外貨を獲得できる部分についてしっかりとやる。そして、何よりも、我々にとりまして雇用というものは命のあれでございます。雇用のためにこそ、いろんな企業の誘致、企業の育成等産業施策を進めてきているわけでございますが、この三つのことをしっかりとなし遂げるということにつきまして全力で進めていきたいと思っております。  以下、それぞれ副知事等々から答弁させます。 334 ◯高樋議長 商工労働部長。 335 ◯櫻庭商工労働部長 前提が崩れたということに対する県の認識ということがございました。  これまでもるる答弁させていただいたので簡潔に申し上げさせていだたくならば、別に、決して──特定の企業、あるいは相和物産に肩入れしたんではないかという御質問もございました。決してそういうことではなくて、県としては、中立的な立場で、合弁が成立していただければという思いで、さまざまな両社の意見を調整するという立場で、決してどちらかの一方に偏ったような考えで進めたことは一切ございません。  また、崩れたということにつきましては、合弁がうまくいかなかったということについては先ほど申し上げたようにきちっとおわび申し上げますけれども、新たな枠組みという部分につきましては、議会でさまざま御議論いただいた中では、相和物産単体では無理だということで、新たな合弁ということで経営基盤の強化を図ることが条件として付されたというふうに県も認識してございますので、新たな枠組みの中で、きちっと、安定した貸し工場の活用に向けて一層努力してまいりたいというふうに思っております。 336 ◯高樋議長 相馬議員。 337 ◯相馬議員 きょう一日、ずっといろんなことを聞いてきました。この合弁会社の社長は倒産した会社の工場長になるんだね。しかも、五人のうち二人が相和物産、あと二人は翔栄です。恐らく、これは途中で挫折します。内部で混乱が起きます。申しわけないけれども、これはそんなに長い期間もたない、だめになるということをあえて警告して終わります。 338 ◯高樋議長 古村一雄議員の発言を許可いたします。──古村議員。 339 ◯古村議員 まあ、演技ではないと思いますけれども、与党自民党が、本当に急進野党になったみたいで、あっけらかんとして質疑を聞いていました。  まず、今回の知事報告で、知事は、リース料等は二十年以内に全額回収しますとはっきり言い切っているわけですけれども、これについて、どれだけの根拠があってこういう発言をなさっているのか、我々としてはどう受けとめればよいのか。というのは、部長は「努力します」だわけだ。ここの件について、まず冒頭お尋ねします。  新会社の設立についても通告しておりますけれども、前の方に答弁がありましたので、それは割愛させていただきます。 340 ◯高樋議長 商工労働部長。 341 ◯櫻庭商工労働部長 お答えします。  県としては、貸し工場の利用企業の経営基盤の安定強化を図り、リース料の計画的な徴収によりまして県民負担を生じさせないことが重要というふうに考えております。  このため、安定的な工場運営によりまして計画的にリース料を徴収し、同センターから県への貸付金の返済も計画的に行われるよう、会計専門家などの協力を得ながら新会社に対する定期的な指導等を行いまして、二十年以内の全額回収に努めてまいります。 342 ◯高樋議長 古村議員。 343 ◯古村議員 抽象的でなくてさ、今、専門家ほど信用できないってしょっちゅう新聞さ出ているわけだけれども、知事報告では、さらに続けて、さらなる早期回収に努めますとあるわけだ。二十年以内に回収しますよと。そして、さらにと言っているわけだ。だから、これだけ言うというのは、特に明確な根拠があるんではないかと思うの。そこを聞いているのさ、抽象的でなくてさ。 344 ◯高樋議長 商工労働部長。 345 ◯櫻庭商工労働部長 質問にお答えいたします。  具体的な返済計画についての確信があるのかという御質問だと思っております。  今の事業計画の中では、経常利益がかなり順調に伸びるという見込みがございます。そういう意味では、リース料を定額で取っていくだけではなくて、経常利益が出た段階では、後年度負担を軽減するという企業にとってのメリットもございますので、繰り上げ償還等も含めた早期の返済というものを視野に入れて企業と協議してまいりたいというふうに考えてございます。 346 ◯高樋議長 古村議員。 347 ◯古村議員 おらは、この十年近くで21財団が貸し付けた八十九億円のうち六十九億円回収して、あと二十億円残っているわけだけれども、随分取ったものだなと。むしろ、無理して取り立てしたためにエーアイエスが倒産したんではないかなと思ってこういう質問をしているわけでありますけれども……。  次に、県民の税金で一企業に多額の損失補償を行うという政策が果たしてどうなのかと。今回の県の企業立地促進策の失敗に対する反省、それから検証、そして、今後の企業立地支援策の課題と方向性、あるべき姿──県は、ここに来てはっきりと変えるべきではないかと。それについてどう思っているかというのを知事にお聞きいたします。 348 ◯高樋議長 商工労働部長。 349 ◯櫻庭商工労働部長 産業政策についての御質問にお答えします。  県では、これまで培われた技術の発展や雇用の確保・拡大を図ること及び県民負担を生じさせないためにも、エーアイエス株式会社の自己破産申し立て以降、早い工場の再開に取り組むとともに、県議会におけるこれまでの議論を真摯に受けとめ、利用企業の経営基盤強化など、貸し工場に係る安定的な事業継続に向けて対策を講じてまいりました。  今般、相和物産株式会社と株式会社サンテクノロジーの合弁解消に至りましたが、その後、相和物産株式会社と株式会社翔栄との新たな合弁スキームにより、貸し工場の利用企業として経営基盤の安定化や営業力、技術力の強化が図られ、貸し工場の安定的な活用に資するものと考えてございます。  今後の企業立地支援策につきましては、厳しい投資環境下にはございますけれども、今後とも、グローバルな産業構造の潮流の中で、本県の産業インフラやポテンシャルを生かした産業競争力の強化に努めながら、将来に向けて、青森県の産業振興や雇用の拡大につなげていくような施策展開に取り組んでまいります。 350 ◯高樋議長 古村議員。
    351 ◯古村議員 足が地についていない産業政策というか企業立地促進策であったんではないかと。今回にしろ、それからアンデス電気への五十九億円の貸付債権を今回収しているということを考えても、二百年のスパンで返してもらうんだという──県はそういうことを言っていないけれども、割っていけばそうなるんだけれども、こういうやり方をいつまでも続けたってどうなるものかと。言ってみれば、こういう企業に対して債務保証をしたりするというのは、企業経営だから、当然リスクがあって、取るものも取られなくなる、それが債務保証なんでしょう。だから、そういう覚悟を決めてこういうことをやるんだったらやらねばまいねと思うんだけれども、それを、その時々の答弁でただ取り繕って、延々と二十年とか二百年かけて取るとか、こういうやり方というのはもう破綻しているんではないかと思いますけれども、これに対してどう思いますか。 352 ◯高樋議長 商工労働部長。 353 ◯櫻庭商工労働部長 アンデス電気の破綻の問題、それから現在の貸し工場の問題がございました。  アンデス電気につきましては、高度化制度という国の制度に乗っかって進めてきた結果破綻されたということでございます。これは、貸付金でございますので、債権の管理という意味で、現在、民事再生の中で計画どおりの回収というものを進めさせていただいております。  ただ、貸し工場につきましては、国の制度ということではなくて、青森県の産業政策のインセンティブとして設けた制度でございまして、今回の議論、それからこれまでの議論を踏まえまして、新たな産業政策の中でどうあるべきなのかということにつきましては、きちっと検証しながら、今後の新しい政策には生かしてまいりたいというふうに考えております。 354 ◯高樋議長 古村議員。 355 ◯古村議員 知事は、自民党への答弁で、前政権から引き継いだオーダーメード型貸し工場だということを二回ほど言っていましたけれども、この二十年以内で県民負担を生じさせないというんであったら、何だかんだ専門家を集めたり会議体をどうのこうのでなくて、この件について一番知っている商工部長──三月で退職だよな、部長とば合弁企業の常務だか専務だかわからないけれども常勤役員にすれば回収は一番間違いないんではないかと思いますけれども、その辺についての答弁をお願いして終わります。 356 ◯高樋議長 佐々木副知事。 357 ◯佐々木副知事 新会社の運営につきましては、あくまでも相和と翔栄による協議の中で決まっていくものというふうに考えてございます。 358 ◯高樋議長 以上で質疑は終了いたしました。  これをもって議員全員協議会を終わります。 午後三時五十分閉会 Copyright © Aomori Prefecture, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...