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  1. 青森県議会 2011-10-06
    平成23年文教公安委員会 本文 開催日: 2011-10-06


    取得元: 青森県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-01-04
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ○開 会  午前11時00分 ◯工藤委員長  ただいまから文教公安委員会を開きます。  慣例により会議の記録署名委員を指名いたします。相川委員櫛引委員にお願いいたします。  本日の審査案件は、本会議から付託されました議案3件及び所管事項であります。  なお、審査の順序は、教育委員会関係警察本部関係の順に行いますので、御了承願います。  教育委員会関係の議案及び所管事項について審査いたします。  審査の順序は、初めに議案について、その後、所管事項について行います。  それでは、提出議案について執行部の説明を求めます。──橋本教育長。 2 ◯橋本教育長  県議会第267回定例会に提出されました議案のうち、教育委員会に係るものについて御説明申し上げ、御審議の参考に供したいと存じます。  まず、議案第1号「平成23年度青森県一般会計補正予算(第4号)案」について申し上げます。  今回の補正予算歳出予算額は、1,792万9,000円の減額となっております。これを既決予算額と合計いたしますと、補正後の歳出予算額は、1,396億3,979万9,000円となっております。  以下、計上した歳出予算の主なものについて御説明申し上げます。  まず文化財保護費において、発掘調査に係る入札執行残等により、2,442万円を減額いたしております。  また、体育振興費において、県有体育施設維持修繕等に要する経費として、988万7,000円を計上いたしております。  次に、議案第10号「青森県スポーツ推進審議会条例案」は、スポーツ基本法が制定されたことに伴い、同法の規定に基づく青森県スポーツ推進審議会を設置するものであります。  以上をもちまして、教育委員会関係提出議案について、その概要を御説明申し上げましたが、何とぞよろしくお願いいたします。
    3 ◯工藤委員長  ただいま説明がありました議案に対して質疑を行います。  質疑は議題外にわたらないように願います。  なお、答弁者は、挙手の上「委員長」と呼び、次に職名を言って発言を求めてください。  質疑はありませんか。──山谷副委員長。 4 ◯山谷委員  それでは、議案第10号「青森県スポーツ推進審議会条例案」について質問させていただきます。この審議会条例を制定するに当たっての理由についてお伺いしたいと思います。 5 ◯増田スポーツ健康課長  審議会条例を制定する理由についてお答えいたします。  これまで本県では、スポーツ振興法に基づいて青森県スポーツ振興審議会条例を制定し、同審議会を設置しておりましたが、このたび国のスポーツ振興法が全部改正され、新たにスポーツ基本法として平成23年8月24日に施行されたことから、青森県スポーツ振興審議会条例を廃止し、青森県スポーツ推進審議会条例を制定するものであります。  以上です。 6 ◯山谷委員  審議会でこれから委員の選任もありまして、また、これまでやっている方もいらっしゃると思うんですが、この委員の選任に当たっての県の考え方というものをお尋ねしたいと思います。 7 ◯増田スポーツ健康課長  審議会委員の選任に当たっての考え方であります。  今般の条例の廃止、制定は法律の改正に伴うものでありますが、スポーツの推進に関する重要事項を調査審議する審議会の役割は変わっていないことから、これまで同様に、多様なスポーツ活動への取り組みに対する幅広い意見や、トップアスリートの育成等に対する専門的見地からの意見を伺うため、スポーツに関する学識経験のある者及び関係行政機関の職員の中から選任してまいりたいと考えております。  県教育委員会としましては、今後とも同審議会の意見を伺いながら、市町村、関係団体等と連携し、本県のスポーツ振興に努めてまいります。  以上でございます。 8 ◯山谷委員  この条例案については、よくわかりました。ただ、1点、質問ではありませんが、要望があります。スポーツ振興というのは、本当に県民をスポーツに親しませて健康から学習まで、あらゆる面で県民に元気を与えると私も考えておりますけれども、議案第1号の平成23年度青森県一般会計補正予算(第4号)案にあるように、体育振興費ということで、県有体育施設の維持・修繕などに要する経費として988万7,000円を計上されておりますけれども、新規に体育施設を建て直すとか、つくりかえるというのは非常に予算関係上難しいと思います。  ただ、いろんなスポーツの振興については、スポーツのそういう施設がやはりきちんとしていなくては、なかなか難しい点もあります。そういう体育施設を管理している方、あるいは利用者の方からも、いろいろな補修とか修繕については御意見もあると思いますが、その辺もいろいろお聞きしながら、今回もこの988万余円でやろうということですけれども、私も見ていて、修理とか修繕、特に利用する人たちの安全面を考えれば、やはり急いでやらなければならないという点も見受けられますので、今回だけではなくて、これからも、新年度の予算もこれからいろいろ考えていく時期になっていくと思いますので、新規につくるというのは難しくても、この修繕補修のほうは力を入れて、また、予算取りのほうもよろしくお願いしたいと思います。  以上でございます。 9 ◯工藤委員長  ほかに質疑はありませんか。──西谷委員。 10 ◯西谷委員  今の予算のことで確認したいんですけれども、私、この執行の仕組みがわからないんで、こういうことができるのかなということで疑問に思って聞きます。  文化財保護費でついた予算が減額、要するに安く入札されたのでお金が余りましたと。その余ったお金を体育振興費に使うというときに、例えば教育委員会の中だけでこれをそういうふうに使えるんですか。それとも、例えば財政課のほうからの承認といいますか、確認といいますか、そういうふうにして使っているものですか。この仕組みはどういうことなんですか。  ということは、予算を組むときに、文化財保護費という形で予算を組んでいて、たまたまこれは別の関連等もあるんで、入札の問題と絡むんで、各学校がその入札させたときに、予定価格よりもうんと安くついたと。だから、その余ったお金は何に使ってもいいんだという、そういうことの仕組みを教えてください。 11 ◯貝守教育政策課長  ただいまの御質問にお答えします。今回文化財保護費のほうでお金が減額になったということで、それをほかの事業のほうに使ったという御趣旨のことかと思うんですけれども、実際のところは、お金が余ったからほかのところに使ったということではなくて、文化財保護費では、これは基本的に受託事業ということで、その事業者のほうの負担でもってやっている発掘調査の関係でございまして、それが執行でもって、減額になったので、それはただ単にそっちのほうは減額すると。  一方で、体育施設の修繕費のほうが必要であるので、文化財保護費のほうは、諸収入という形で事業者の負担でやっているので、県費というか、一般財源を使っている事業ではほとんどございません。それではなくて体育振興費のほうは、その整備には、必要なものについて一般財源を使わせてもらって、今計上させてもらっているものでございまして、決して余ったから教育委員会の関係で回したということではございませんので、よろしくお願いします。 12 ◯西谷委員  そうすると、体育施設維持修繕費というのがここに盛られたということは、お願いすればあちこちの修繕もできるかもわからないと、今、山谷副委員長がおっしゃったように、そういうところがいっぱいありますので、ぜひそういうことで、持っているところの要望を聞いて、予算取り頑張っていただきたいと、私からもお願いして終わります。 13 ◯工藤委員長  ほかに質疑はありませんか。  [「なし」と呼ぶ者あり]  ないようでありますから、これをもって質疑を終わります。  これより議案の採決をいたします。  議案第1号中所管分及び議案第10号、以上2件の原案に賛成の方は御起立を願います。  [賛成者起立]  起立総員であります。  よって、原案は可決されました。  次に、所管事項について質疑を行います。  質疑は所管外にわたらないように願います。  質疑はありませんか。──吉田委員。 14 ◯吉田委員  それでは、今回も一般質問の中で養護学校のお話が出ておりました。今これから幼稚園のほうでも入園の時期になりまして、いろんなお子さんが来るんですけれども、その中でも大変気になる行動をするお子さんが多くなっているように思われます。それで、やはり学校に入学する前の段階から発達障害のあるお子さんへのサポートができることで、そのお子さんも安定した環境の中で生活できる、保護者も、そのことを認識することで子育てする姿勢が違ってくるのではと思っております。  そこで質問いたします。本県の特別支援教育に関する取り組み状況について、1点目として、幼稚園、小中学校等への特別支援教育に関する県教育委員会取り組み状況についてお伺いいたします。 15 ◯中村学校教育課長  特別支援教育におきましては、障害のある幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズに応じた支援を行うことが重要であることから、県教育委員会では、幼稚園、小中学校等からの要請に応じて指導主事特別支援学校教員を派遣し、個々の課題に基づいた適切な指導内容・方法などについて助言を行っております。  また、幼稚園、小中学校等の教員が、障害の特性についての理解を深め、適切な支援を行えるようにするため、県教育委員会では、発達障害等に関する研修会を開催し、広く教員の資質向上に努めているところです。  さらに、就学前の幼児や小中学校等に在籍する児童生徒、その保護者及び教職員が、それぞれの生活や学習上の課題について相談できるよう、県総合学校教育センターや各特別支援学校に窓口を設け、教育相談を行っております。  なお、このような幼稚園、小中学校等に対する特別支援学校による支援のさらなる充実につきましては、昨年7月に策定した青森県立特別支援学校教育推進プランに基づき、今年度から取り組んでいるところでございます。 16 ◯吉田委員  それでは、2点目として、就学前の幼児の教育相談に関する県教育委員会取り組み状況についてお伺いいたします。 17 ◯中村学校教育課長  県教育委員会では、先ほども申し上げましたとおり、県総合学校教育センター及び各特別支援学校での教育相談において、就学前の幼児一人一人の発達や障害の状態に応じて、保護者や教職員が適切に対応できるよう支援を行っております。  また、県内6地区12会場におきまして、毎年ですけれども、市町村教育委員会と連携をして地区就学相談教育相談会を開催し、就学前の幼児一人一人のニーズに応じた教育相談に取り組んでおります。  さらに、県内6地区において、特別な教育的支援を必要とする幼児児童生徒の自立や社会参加に向け、地区ごとの実情に応じた支援を行うため、医療、保健、福祉、学校等の関係者で組織する特別支援連携協議会を設置し、さまざまな事例について協議を行い、共通理解を図るなど、就学前の幼児を含めた教育相談体制の整備に取り組んでおります。  県教育委員会といたしましては、これらの取り組みを通して、各市町村教育委員会及び関係機関と連携しながら、引き続き就学前の幼児の教育相談の充実に努めてまいります。 18 ◯吉田委員  このことに関しまして、私も、町内の幼稚園、保育園に状況等をお聞きしましたら、やはりどこの園のほうもそういうお子さんがいるようで、そういう相談をしているというお話がありました。  私どもの地区の学校にも、情緒と、そうでない特別支援の教室があるんですけれども、その教室に通っている子供たちを見ていると、やはりそういう一人一人という対応をしていただいているおかげで、子供さんもすごく安定した中で生活しているのがよくわかります。そして、その反面、その子供さんたちが安定している反面、職員の方はすごく大変な様子がよくわかりますので、使えるところには、人件費がかかって大変だと思いますけれども、そういうところへは、きちんと予算を使って、その担当する先生方も安定した中で、そういう子供さんと向き合うことができるような御配慮を願いまして、私の質問といたします。  終わりにします。 19 ◯工藤委員長  ほかに質疑はありませんか。──西谷委員。 20 ◯西谷委員  当委員会県内調査が一通り終わりまして、今月県外ということで東京と山梨へ行くんですけれども、今回の調査で小学校、中学校、高校、そして一貫校と県内の各地域の学校を回らせてもらいました。感想とすれば、いいところばかり見せてもらっているのかわかりませんけれども、現場の先生方が一生懸命やっている、そういう思いが非常に伝わってきまして、本当にいい感触といいますか、現場を見させてもらったなと思っております。  小学校は、私もちょっとお願いしたんですけれども、弘前の致遠小学校。古い小学校で、伝統を守りながら、その地域の歴史とか、風土とか、そういうものを取り入れながらやっているということで、非常に参考になりましたし、中学校も高校もそれぞれ先生方が一生懸命だなと感じました。  三本木の一貫校を見せてもらいました。私、前に田子にも行ったことがあるし、むつは大湊にも行って。そういう連携校の課題というのと、今回併設型の一貫校になって、課題はあるんだろうけれども、今最初に入った生徒が5年目の高校2年生というところまで来て、非常にいい成果が出ているなと感じました。  ただ、課題としては、やはり多少できのいいのと悪いのと優劣がついてきた子供たちをどう育てていくか、教育していくかというのが課題なのかなと思いますけれども、まあ、いい方向になっているということでお伺いしたいんですけれども、この一貫校という仕組みがそもそも出てきたのはどういう背景であったかなというのと、本県の場合、連携校を結局田子とむつのほうと、そして一貫校は三本木と選定したその根拠といいますか、その考え方みたいなところをまずお聞かせいただきたいと思います。 21 ◯奈良教職員課長  中高一貫教育の導入の理由でございますが、中高一貫教育の目的でございますが、中学校高等学校の6年間を接続し、計画的継続的な教育を通して、生徒一人一人の個性や創造性を伸ばし、豊かな人間性育成等を目指すものとして導入されたものでございます。  連携型中高一貫教育は、設置者の異なる中学校と高校が教育過程の編成や教員生徒間交流等の連携を深めるという観点から導入いたしております。併設型中高一貫教育は、高校で学習する内容の一部を併設型中高一貫校で指導するなど、6年間を見通した柔軟な教育課程を設定し、生徒の個性や能力を最大限に伸ばすことにより、生徒一人一人の進路志望を達成し、また、年齢の異なる生徒が同じ校舎で生活時間と教育活動を共有することで社会性豊かな人間性を育成できるという観点から導入したものであります。  導入した経緯でございますが、まず三本木高校でございますが、本県の人材育成に向けて、大学進学率の向上とともに、その質を向上させるためには、青森高等学校、弘前高等学校及び八戸高等学校に次ぐ大学進学実績を有する学校が一層伸びることが重要であると考えております。各県において県立高等学校教育改革が行われておりますが、その中で併設型中高一貫教育と全日制、単位制が進学校へ積極的に導入されており、当時大きな効果を上げておりました。  このため、本県でも第二次実施計画において、これまでの連携型中高一貫教育の成果を踏まえて、社会の変化や生徒の多様化に対応した学校、学科等の整備等の一つとして三本木高校併設型中高一貫教育を導入することとしました。三本木高校は、広く上十三全域、それから三戸郡からも生徒が入学しており、文化活動スポーツ活動、そして大学進学等においてもすぐれた実績を残し、幾多の有為な人材を輩出している学校であります。このような学校において6年間を見通した柔軟な教育課程を設定し、生徒の個性や能力を最大限に伸ばすことにより、生徒一人一人の進路志望の達成を目指し、また、年齢の異なる生徒の触れ合いの中で社会性や豊かな人間性を育成することをねらいとした併設型中高一貫校を実施することにより、我が国や本県の未来を担う人材を育成することが期待できることから、導入することとしたものであります。 22 ◯西谷委員  三本木の併設型はわかりましたけれども、田子と大湊は連系型と言って、私たち行ったとき、例えば連携した中学校からそっくり全部そこの高校に行っているかというと、ほとんどそうでなかったという事実があったんですね。ですから、その2つを選んだという背景は、例えばその地域の中で距離が近かったとか、どういう理由でこれ2つやったんですか。 23 ◯白石教育次長
     田子と大湊地区については、御案内のとおり、田子地区は、当時は田子中学校上郷中学校という2校の中学校がありましたけれども、ほとんど多くが田子高校へ進学していたという、中学校高等学校在籍関係といいますか、非常に関係が深い地区。  それから、大湊地区は、大湊高校大湊中学校ということなんですけれども、実は大湊高校には、大湊中学校だけでなく、その多いほうがよその中学校から来ていると。そういうことで、連携型として極めてやりやすさからいけば、田子地区のほうがやりやすいことは想定される。  ただ、その市部における、そういう地域における連携型のあり方というものはどうなんだろうということで、そういう意味合いも込めまして、そういう地域と、中学校と高校の結びつきが強い地域と、多くの中学校から入っている中での一部の中学校との連携のやり方というのはどうなんだろうということで、田子地区大湊地区というふうになったと思っております。 24 ◯西谷委員  多分、田子も大湊ももう6年ぐらいたつよね、三本木のほうがちょっとおくれたもんね。だから実際に、もう3年、3年両方で学んだ生徒が出てきていると思うんだけれども、今の現状を見て、やっぱり併設型のほうがいいなという感じはするんですけれども、そのためには校舎の規模から何から、いろんな課題もあるだろうと思うんですけれども、これからこの一貫校をどういう方向に持っていこうとしているのか、教育委員会の考え方をお聞かせください。 25 ◯奈良教職員課長  今後の中高一貫教育の方向性でございますが、平成20年に策定した県立高等学校教育改革第3次実施計画において、田子地区及び大湊地区で実施している連携型中高一貫教育については、生徒数の減少や進路志望の多様化によって、連携中学校から連携高等学校へ進学する生徒が年々減少するなど、中高一貫教育のメリットを生かした教育課程の編成や進路指導の充実を図ることが難しくなっている状況にあることから、見直しを進めることとしております。  具体的に言いますと、田子地区では、田子中学校から田子高校への入学者が定員の6割程度を占めておりますが、今後同地区でも中学校卒業予定者数のさらなる減少が予想されることから、引き続き検証を行っていくこととしております。  また、大湊地区では、むつ市内に複数の高校が存在し、大湊中学校から大湊高等学校への入学者が定員の約1割にとどまり、中高一貫教育のメリットを生かした教育活動の展開が難しい状況にあったことから、地元のむつ市教育委員会と協議の上、連携型中高一貫教育を平成25年度末で終了することとしたものです。  次に、併設型中高一貫教育についてですが、平成19年度に県立三本木高等学校附属中学校を設置し、同年入学した1期生は、今年度高校2年生になっております。これまで、卒業生全員が三本木高等学校に進学しており、併設型中高一貫教育のメリットの一つである6年間を見通した教育課程を編成できることを生かし、さまざまな教育活動に取り組んでいるところです。  今後も県立三本木高等学校附属中学校における教育効果を引き続き検証するとともに、全県的な配置バランスや地区ごとの将来における中学校在籍者数などを考慮しつつ、併設型中高一貫教育校を設置することについて検討することとしております。 26 ◯西谷委員  やはり連携型というのは、前の委員会で、岡山のほうだったかな、どこかに連携を見に行ったことがあるんですけれども、成果はちょっとわからないんですが、連携というのはちょっと無理があるのかなと。  それよりも、その地区の高校の先生方と中学校の先生方がよく機会を持って話し合って、そういう意味での連携というのは、学校に入れるというよりも、考え方とか、この間も委員会で発言したんですけれども、中学校の学校の教育目標と高校の目標が同じことを掲げている。どっちも例えば全人的教育、全人的なとか、そういうことを掲げて、同じことをやっている。  だから、そうではなくて、やっぱり同じ地区で、同じ歴史があって、そういう祭りがあったりするようなところだから、何も同じものをやらなくても、連携してやればもっとうまくいくのかなという、人間的な教育に関して、そういう連携をとれる。連携をという仕組みにしなくても、話し合うことで、というふうな感じを持ったんですけれども、やっぱり併設型でやったほうがいいという考えが一つあると思いますけれども、三本木の場合は附属中学校から上がってきた、高校生になったときに、また別に人数がふえてまざるんですね。まざったときに、その中学校から上がってきた子供たちと、よその中学校から来た子供がまざったときに、そういうところの弊害というか、課題とかは何かありますか。 27 ◯中村学校教育課長  中学校が違うということで、進度、それから中学校で学んできたその学習の内容も、若干異なることもあると思います。そういうことから、高等学校のほうでは、一人一人の学力の定着状況については、しっかりとデータを持って確認をすると。それから、個々の生徒への面談とか、保護者等のふだんの様子、家庭に帰っての、そういうところも含めて、大きく教育相談を充実させながら、やる気、それから、どういうところに進路として目指していくのか、その辺をしっかりと持たせながら、意欲が高まるような努力をしていると聞いております。 28 ◯西谷委員  学力の向上という部分でうまくいく場合と、思春期、中学生の多感なときから高校生、そして大人に近づいていって、将来の自分の目標を持ち始めるころの、この流れというのはすごく大事なんだけれども、そこのところをうまく引っ張ってあげないと、差がついて、学校の中で生徒に優劣の差がはっきり見えてきたときに、ちょっと困るかなという感じもするんだけれども、学校の先生方大変だと思う。  だから、よそから来た生徒、それから、中学校から来た中でもついてこれなかった子供たちに、どういう接し方、教え方をするかという、やっぱり大きな課題なのかなという感じしました。  それと、今の状況だと、どっちかというと一貫校が県南のほうにだけ試されているということで、次の段階で津軽のほうに考えているのかどうかというのは、その辺の計画はどうなんですか。 29 ◯奈良教職員課長  先ほども答弁申し上げましたが、併設型中高一貫教育については、今後6年間の教育効果の検証をしていく必要があると考えております。新たな併設型中高一貫校の設置につきましては、現在各市町村におきましても、小中学校児童生徒数の減少に対応して学校の統廃合などを行っている状況でございます。そのような中で、県立中学校を設置することは、市町村中学校の統廃合にも影響を与えることがあると考えております。  よって、新たな併設型中高一貫教育校を設置する場合には、設置する市町村の意向を十分確認した上で慎重に進める必要があることから、それらの状況も踏まえながら検討してまいりたいと考えております。 30 ◯西谷委員  相川委員が何か目を輝かせていて。これはやはり小中の教育委員会から県に、やらせてけろというふうな、そういう強い申し入れがあったほうが実現が早いんですか。 31 ◯奈良教職員課長  先ほどの県全体のバランスもございますし、その地域地域、その市町村、例えば県内6地域それぞれの中学校卒業者数の状況とか、高校の配置状況全体を見渡して十分検討する必要があると考えております。 32 ◯西谷委員  大体わかりました。御三家と言われる弘高、青高、八高以外のところを探すというか、五所川原は一応あるかも。わかりました。  次に、高校の改革のことについてお尋ねします。平成26年度から30年度までを実施期間としております県立高等学校第3次実施計画後期、今、前期が終わって、いろんな課題があって、弘前の中央高校みたいに、相馬先生からああいう質問されるという状況もあるわけですけれども、実際に前期の計画に対して、我々も議会で計画そのものは承認したということの中で、次の過程に向かっているんですけれども、次の過程、後期に向かって今何をやっているんですか。後期というのは26年からですよね。26年から30年という後期に向かって、前期の終わりが、この空間の取り組んでいる状況というのは何なんですか。 33 ◯奈良教職員課長  県教育委員会では、小学校や中学校で学んでいる子供たちが、夢をはぐくみ、進路実現に向けた高等学校教育を受けることができるよう、平成21年度から30年度までの10年間を見通した高校教育改革の基本的な考え方と、平成21年度から25年度までの具体的な実施計画である前期実施計画について、県立高等学校教育改革第3次実施計画として、平成20年8月に策定し、公表しております。  平成26年度から30年度までの具体的な実施計画である後期実施計画については、第3次実施計画の後半部分となることから、第3次実施計画の基本的な考え方を踏まえて、前期実施計画と同様の考え方で策定することとしており、本年4月に教育庁内に担当教育次長及び庁内関係課長をメンバーとした高校教育改革推進庁内検討委員会を設置して、検討を行っているところであります。  また、8月下旬には、後期実施計画の策定に向けて、高校教育改革に対する県民の理解を深めるとともに、地域の意見を伺うため、県内6地区において、県民向けと市町村教育委員会向けに、第3次実施計画の基本的な考え方、前期実施計画の実施状況、中学校卒業予定者数の推移についての説明会を開催しました。  今後の予定といたしましては、検討委員会での検討を重ねた上で、来年初めをめどに2回目の地区説明会を開催し、地区ごとの学校配置の方向性を説明した上で、各地区で御意見等をお聞きしたいと考えております。その後、いただいた意見等を踏まえて、来年度には実施計画案を公表し、パブリックコメントの実施や説明会を開催してさらに御意見をお聞きし、成案を策定してまいりたいと考えております。 34 ◯西谷委員  わかりました。弘前でも、もう既に小学校を統合して1つ廃校といいますか、残っている。全国的にも相当小中学校はもうそうなっているんですね。ですから、当然高校に入ってくる生徒の数が少なくなっていくから、高校も当然やっていかなければいけないという状況なんですけれども。  前に決めてある、1学年、学級1つ、4学級以下だともうそこでは廃校にするというか、方針としては、例えば6学級以上とか、あったじゃないですか。大きな学校、それは残していくけれども、それに満たないところはやめていくとか言って、今は既にうちのほうだと大鰐高校がもう既にそうなっているんですよね。そうすると、次考えられるのは岩木高校、今3クラスぐらいしかないのかな、卒業式に行くと、PTAの役員さんたちが、「学校なくすんだな」って、県会議員がいるとすぐ聞くような、そういうようなことが、卒業式へ行けばある。そういうことで、非常に心配している状況にあります。  全国の小学校、中学校の廃校の、私はその廃校をどう使っているかというのに関心があって、この間も世田谷と千代田区の中学校と小学校の廃校を見に行ってきたんですよ。所有者が、あそこは区とか、うちであれば弘前市とかになるんですけれども、その所有者が大家になって貸しているという、それもただ貸しているというよりも、あるところはアートという、芸術に関連したような貸し方をしている、あるいは片方の世田谷の場合はものづくりとか、自由大学とかに貸しているという使い方をしているんですけれども。  例えば高校の場合も、そこを使わなくなった後をどうするかとか、そういうようなこと気になるので、例えば学校を少なく、さっきの話じゃないけれども、弘高、青高、八高というところは生徒はどんどん集まるだろうと。でも、そこに入れなかった子供、人数は減っていくので、ちょっとわからないんだけれども、入れなかった子供が岩木高校とか、うちであれば大鰐高校とか、そういうところに普通科の場合入れたということがあるんだけれども、その高校をなくしてしまうと、行くところがなくなってくる。例えば弘高を受けても合格点数まで届かないような場合、それをどういうふうに今度いくのかとかという。  生徒が少なくなっていくので、全部合格させることができるのかもしれませんけれども、まずその辺のところの考え方というのはどう考えているんですか。まず入れること、廃校の後。 35 ◯白石教育次長  単純化して申し上げますと、高校が仮に5校ありましたと、100人の生徒がいます、20人ずつ入りましたと。80人になりましたと、4校あれば20人ずつ入ってくるというふうな、基本的にはそういうことなんだと思うんです。  ですので、どういう学校配置にしていけばいいのかというのは、また、そういう形で考えていかなければならないんでしょうけれども、その人数から追っていきますと、学校数というものが出てきて、それはもう入れない子供が出てくるというふうにはならない、計算上はそういうふうに思っているところでございます。 36 ◯西谷委員  例えば工業高校とか商業高校とか、専門校に希望することは、それはそれでいいと思う。普通高校に行きたい子供を、もしも学校を縮小することによって地域との問題とか、いろいろあるんですよね。深浦に行ったら、深浦がやめることになるだろうと。それで、あそこ、寄宿舎制の高校にすればどうだとかという話になったんですけれども、そういうように、普通科に行きたい子供を全部吸収できるような形にしていかないと、何かこう行き場がなくなって、定時制の問題とかが出てくるのかなという感じがしますが、その辺はどうなんですか。今のように吸収できるのか。 37 ◯白石教育次長  私ども、先ほど6学級ないしは4学級を目指していくということで、望ましい学級規模というものをお示しをしながらこの計画を公表しているところでございます。そういう学級を目指しながらも、やはり高校教育を受ける機会の確保、それを大前提としながら、それぞれの進みたい、あるいは学びたい、そういう希望にできるだけ沿うように、しかしながら、学校規模、1人いたからその学校を存続するということでは、本来の高校教育の目的が達せられるだろうかと。  我々が、6学級規模あるいは4学級規模がより望ましい学級規模であろうという、その考え方の根底には、やはり高等学校では生徒同士の切磋琢磨とか、そういうさまざまな考えを持っている生徒、同じ年齢の生徒の中でさまざまなことを考えるということが、その高校教育では必要なんではないかということでの望ましい学級規模でもありますものですから、本来の高校教育というものがどういう形でやればいいのかとか、どんどんどんどん、まだ生徒数が下げどまっていない状況でありますので、そういう中で、今後どういうふうにして検討していかなければならないかと、非常に難しい問題があろうというふうに存じております。 38 ◯橋本教育長  今、教育次長が申し上げましたことに少しつけ加えて、私ども考えておりますのは、やはり一つの基本線、6とか4とかというのはありますけれども、交通事情等、やはりどうしてもなかなか学べないというようなことは配慮するということは、我々基本線として持っております。  しかしながら、今現実として、地域の学校の実情を見ますと、2学級規模の学校がそんなに通えないというようなことがない中に点在するというような地区もございまして、そのままでいきますと、生徒数に応じてやはり教員配置をするということになれば、せっかく大学に行きたい、あるいは多様な、いろんな科目を学びたいということが果たせなくて、やはりそういう高校生活、切磋琢磨して、いろいろな部活動もやり、進路の望みも持ってやるというようなことの教育環境を、2学級規模の学校がここにも、ここにも、ここにもあるときに、我々は最大限努力してもなかなか十分に措置できないと、そういう現状もありますので、やはりそういうことを御理解いただきまして、計画案というものを出していかなければならないのではないかと考えております。 39 ◯西谷委員  最後に、所管が違うかもわからないけれども、廃校を、その後、どういう後利用するかというようなことも、後期の策定を考えるときに当たって、そういうこともやっぱり入るものですか、範疇に。それとも、財産なので、県の財政課でどうするかという考え方になるものなんですか。それはどうなんですか。 40 ◯赤坂参事(学校施設課長)  閉校になった後の県立学校の活用でございますけれども、具体的には、例えば昨年度五所川原東高校、最終的には東校舎になりましたけれども、それが閉校した後は、五所川原市で中学校に活用したいということで、本年度の2学期から、五所川原二中の校舎に活用されております。それから、八甲田校舎は、ことしの6月から県の埋蔵文化財調査センターの収蔵庫として活用されております。  いずれの場合も、閉校した場合の県立学校の施設については、第一義的に県全体で活用を検討するという形になります。県で活用する方向性がなければ、その後は地元自治体に活用を検討してもらうと。それもなければ民間等への売却も視野に入れて考えていくという形になります。  以上です。 41 ◯西谷委員  私も東京に行って見てきたんですけれども、やっぱり建物まだまだ十分使えるんですね。下手にあれすると、なんか国に償還しないといけないとか、いろいろな問題も抱えているようですから、今のこの時代の変わっていった中での新しい生活様式というか、新しい価値観というか、そういうものを醸成していく、地域の文化をもっともっと発展させていくためにとかという使い方というのは、教育委員会のほうでいろいろと知恵を出して考えてくれてもいいのかなという感じしてきたものですから、ただ不動産としてどうやるとかという問題ではなくて、その場所と空間をどう使ったら、その地域にさらに貢献できるものがあるかとか、その辺のところは教育委員会で十分知恵を出していただきたいなという、これ一応私の要望ですので、聞いておいていただければ。  以上で終わります。 42 ◯工藤委員長  ほかに質疑はありませんか。  [「なし」と呼ぶ者あり]  ないようでありますから、これをもって教育委員会関係の審査を終わります。  午さんのため、暫時休憩いたします。  再開は午後1時といたします。 ○休 憩  午前11時48分 ○再 開  午後 1時00分 43 ◯工藤委員長  休憩前に引き続いて委員会を開きます。  警察本部関係の議案及び所管事項について審査いたします。  審査の順序は、初めに議案について、その後、所管事項について行います。  提出議案について執行部の説明を求めます。──早川警察本部長。 44 ◯早川警察本部長  今定例会に提出されました諸議案のうち、警察本部所管に係るものについて、その概要を御説明申し上げます。
     議案第1号「平成23年度青森県一般会計補正予算(第4号)案」に計上されました警察費の歳出予算額は、835万4,000円の減額となっております。  主なものといたしましては、警察活動費において、航空操縦士の免許取得に要する経費として2,217万4,000円を計上しております。  議案第14号「工事の請負契約の件」につきましては、むつ警察署庁舎新築工事について請負契約を締結するものです。  以上、警察本部所管に係る提出議案について、その概要を御説明申し上げましたが、何とぞよろしく御審議いただくようお願い申し上げます。 45 ◯工藤委員長  ただいま説明のありました議案に対して質疑を行います。  質疑は議題外にわたらないように願います。  なお、答弁者は、挙手の上「委員長」と呼び、次に職名を言って発言を求めてください。  質疑はありませんか。──山谷副委員長。 46 ◯山谷委員  ただいま本部長から議案についての御説明ありました。私からは、議案第1号「平成23年度青森県一般会計補正予算(第4号)案」についてですが、先ほどの御説明の中に警察活動費の航空操縦士の免許取得に要する経費として2,217万4,000円が計上されておりますが、この内訳と申しますか、中身についてお尋ねをしたいと思います。 47 ◯青山生活安全部長  山谷副委員長の御質問にお答えします。  警察においては、昨年12月末に航空隊の操縦士1名が自己都合により退職し、早急に欠員補充を行う必要が生じたことから、全国にヘリコプター免許所持者の募集を行いました。しかし、本県警察ヘリを操縦するために必要な事業用回転翼航空機多発タービン免許所持者の応募がなかったため、やむなく事業用回転翼航空機単発タービン免許を取得しており飛行経験が豊富な者を、本年6月に警察官の身分で採用したところであります。  したがって、採用した操縦士については、新たに多発タービン免許を取得しなければ本県警察ヘリを操縦することができないところであり、この免許を取得するためには民間研修機関において座学や飛行訓練を受けた後、国土交通大臣による操縦免許の試験に合格する必要があります。  そこで、このたび1名分の多発タービン免許取得のため必要な民間研修機関における座学研修60時間分、実地試験を含む35時間分の飛行訓練費、着陸料、航空保険等を補正予算案に計上させていただいたところであります。  以上であります。 48 ◯山谷委員  1人でということですよね、はい。  先日県内調査の途中で、警察航空隊に私たち行かせていただきまして、ヘリコプターにも乗せていただきました。青森の上空から始まって、津軽地区、五所川原、田舎館、八戸、弘前、八甲田山、ぐるっと回ってきたんですけれども、実に速いというのがまず第一印象で、特に八甲田山のほう、山頂のほうまで車で行って、もし歩いていけば相当な時間かかるというのを、あっという間に、これだったらもう本当に力強い味方、何があってもという気もしました。そういう意味で、航空隊の方々ともいろいろ話をさせていただいていたんですが、いろいろ頑張っているというか、出動のことも聞きました。  そこで、ことしどういう活動をしていたのかも、改めてお尋ねしたいと思います。 49 ◯青山生活安全部長  御質問にお答えいたします。  本年中における警察用航空機の活動状況は、9月末現在で飛行回数160回、飛行時間239時間となっております。特に、3月11日発生の東北地方太平洋沖地震においては、行方不明者の捜索活動を行うとともに、被災状況をヘリコプターテレビシステムにより県災害対策本部等へ送信したほか、岩手県に派遣して、3月22日から5月7日までの間、行方不明者の捜索活動の応援を行っております。  また、遭難事案に対する出動については、出動件数20件、救助人員13人となっており、6月16日、東京から八甲田山に登山に来て遭難した3人組を救助、同日夕方、タケノコとりのため平川市善光寺平に入山した遭難者を3日ぶりに発見救助などの実績を上げております。  このほか、捜査活動においては、逃走車両を発見、追尾し、地上の警察車両を誘導して窃盗被疑者を検挙するなど、警察用航空機は、ヘリコプターの特性であります機動性、広範囲にわたる探索能力等を十分に発揮して、多岐にわたる警察活動に従事し成果を上げているところであります。  以上であります。 50 ◯山谷委員  いろいろなお話を聞きまして、確かに運用することによって、使うことによって、また非常に多くの費用がかかると思います。これから青森県、山菜というよりもキノコのシーズンということで山に入る方、たくさんいらっしゃると思いますし、また、雪が降ってきますと、スキーシーズン、冬山の遭難も毎年数多く見受けられます。そういうときにこそ、このヘリコプター航空隊の活躍がまた期待されるわけですけれども、操縦士がいないとなかなか出動もできないということもありますので、その操縦士さんの確保と整備のほうも、これからも県民の命を守るという観点でよろしくお願いしたいと思います。  以上でございます。 51 ◯工藤委員長  ほかに質疑はありませんか。  [「なし」と呼ぶ者あり]  ないようでありますから、これをもって質疑を終わります。  これより議案の採決をいたします。  議案第1号中所管分及び議案第14号、以上2件の原案に賛成の方は御起立を願います。  [賛成者起立]  起立総員であります。  よって、原案は可決されました。  次に、所管事項について質疑を行います。  質疑は所管外にわたらないように願います。  質疑はありませんか。──渋谷委員。 52 ◯渋谷委員  それでは、私から、むつ警察署におけるけん銃暴発事案についてお伺いいたします。  9月3日にむつ市内で発生した殺人未遂事件において、犯人を逮捕する際に、むつ警察署員のけん銃が暴発し、別の署員が重症を負ったという事案が発生しました。新聞記事等によれば、この事案が発生した原因や暴発させてしまった警察官の過失については、業務上過失致傷容疑での書類送検も視野に入れ、現在も調査中であるとの報道でありました。  そこでまず、今回の事案の概要についてお伺いいたします。 53 ◯嶋山刑事部長  委員御質問のむつ警察署におけるけん銃暴発事案の概要についてお答えをいたします。  本件は、本年9月3日午前1時ころ、「弟が日本刀を持って暴れている」旨の110番通報を受け、むつ警察署員数人が現場に急行し、母親65歳を日本刀で斬りつけた犯人28歳を殺人未遂容疑で現行犯逮捕しましたが、犯人制圧の際に一人の署員のけん銃が暴発をし、別の署員が負傷した事案でございます。  むつ警察署生活安全課のA警部補40歳と刑事課のB巡査部長40歳のほか1名、計3名の警察官が犯人の逮捕・制圧に当たったものですが、B巡査部長は、犯人が日本刀を被害者に向けて振りかざしているのを認め、被害者に対する危害を防止するため、けん銃を取り出しておりました。  A警部補ともう1名の警察官が、犯人の所持する日本刀を警杖を使用してたたき落としたものの、犯人が日本刀を拾おうとしたことから、B巡査部長はけん銃を抜いたまま犯人の制圧に当たったところ、けん銃が暴発をし、弾がAの右大腿部を貫通し、Aは全治2カ月の負傷をしたものでございます。  以上でございます。 54 ◯渋谷委員  これもまた新聞報道で見たわけですけれども、暴発事故を起こした警察官については、将来的に業務上過失致傷容疑で送検されるような書き方でありましたけれども、その見込みについてお伺いいたします。 55 ◯嶋山刑事部長  本件につきましては現在も調査中であり、現時点で御質問にお答えできる状況にはございませんが、調査結果がまとまるのを待って、適切な判断をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 56 ◯渋谷委員  私、なぜこの質問をしているかというと、今回のような事案、凶悪犯罪ですね、それに対して警察官が向かっていって、今回たまたま暴発したということでありますけれども、この警察官が恐らく今、いろんな思いを抱いていらっしゃると思うんですね。ましてや、書類送検されたとか、そうなると、また退職とか、さまざまなことが出てくると思うんです。こういった事案を、警察でありますので、起こり得るわけですよね。これらをいちいち処分して厳しくやっていると、危険な現場、こういうところに行く人がなくなってくるというか、ぜひとも我々市民、県民が頼るのは、最後は警察官でありますので、ぜひともこのような不幸な事故で職を失うようなことがないように、また、当事者の警察官も、今精神的にいろんな思いを抱いていると思います。そういった方の現役の警察官の心のケアというんでしょうか、そういったものもきちんとぜひしてもらいたいと。事故が起こった、過失があった、だから、即処分だということでないように、もちろん、気をつけてはいかないといけないと思いますけれども、その辺をまずちょっとお願いしたくて、今回質問させていただきました。  そして、この事件は、もう一つ問題をはらんでいるのではないかと思っております。  そのもう一つというのは、先般、私どもの県内視察で、警察学校に行ってまいったわけですね。その警察学校で、あれは柔道か何かやっているときでしたか、柔道でした、確かね、体育館へ行って見ました。私はちょっと驚いたんですけれども、その訓練している生徒さん方、その方々がほとんど武道の経験がないという方だったというのに私驚きまして、というのは、私はこう見えましても、昔刑事を目指しておりまして、高校のときにはそのために柔道やりまして、そして、中学から空手をやりまして、やっぱりいざというときに、その威力を発揮しないといけないと思って、まずそこから入ったわけですね。  私ども県民にしてみますと、警察官、ふだん道を聞くとかはいいんですけれども、やっぱり我々がいざ頼りとするのは、今みたいな凶悪な事件とか、我々では対処できない、そういう事案に警察官が必要とされるわけですね。それに対して、もちろん試験の選考、今どういうやり方かというのはあると思うんですけれども、余りにも教養、そういうものに偏って、本来の警察官の業務、特殊な業務なわけですから、もう少しそういうものを勘案した試験の仕方、採用の仕方があってもいいのではないかと。今回みたいな事案で日本刀を振り回したとき、そうすれば、警察学校で半年1年武道をやるかもしれませんけれども、日本刀を振り回している方に向かっていくときに、武道の心得がある、ないでは、その向かい方に全く違いがあると思うんですよね。  そういう意味では、もう知能犯、特に捜査2課とか、知能犯の部署もあれば、それこそこういう事件を扱う部署もあるわけですから、ぜひとも今後、採用のあり方、適材適所というんでしょうか、そういうものをもう少し勘案したやり方にしていく必要があるのではないかと思いまして、まずこの質問をしました。それで、ぜひそれをお願いしたいと思います。  最後に、凶器を持った犯人を取り押さえるため、警察はどのような訓練を行っているのかお聞きしたいと思います。 57 ◯野川警務部長  お答えいたします。  警察では、警察官が抵抗する被疑者等の制圧を的確に行うことができるよう、平素から柔道、剣道、逮捕術、けん銃操法等の訓練のほか、警棒等の装備資器材を活用した実戦的訓練を実施しております。  特に、最近は犯人が刃物等の凶器を所持しているケースも多いことから、相手に与える危害を必要最小限としつつ、確実に制圧・逮捕できるよう、例えば刃物を振り回して暴れている犯人に対しては、警杖、さすまた等を活用して凶器を払い落とすだとか、あるいは状況によっては、けん銃を取り出して犯人に対して構え、威嚇射撃をするといった、複数の警察官が連携し、その状況に応じた適正な実力の行使により制圧・逮捕する訓練を行っております。  さらに、過去の教訓を踏まえた具体的な事例を想定いたしまして、届け出の受理から、凶器を隠し持っている犯人への職務質問、制圧・逮捕までの一連の流れを模擬体験させる形での実戦的総合訓練を実施するなど、現場執行力の強化に努めております。  今後も、現場で適正かつ力強い職務執行ができるような訓練を計画的に推進してまいりたいと考えております。 58 ◯渋谷委員  最近の犯罪は、いつ、どこで起こるかわからないし、凶悪になっているというか、普通の人が突然歩行者天国で人をどんどん刺していく、そういうこともあるわけですので、今回問題になったような案件に対しては、警察官の採用、これに対してぜひとも一考していただいて、適材適所となるべく、前向きに検討していただければと思います。  次に、ねぶたの大型化に向けた道路環境づくりについてお伺いいたします。  私、青森市なんですが、青森ねぶた、世界の火祭りと言われておりますけれども、見ていると、最近だんだん来ているお客さんが割と減ってきているような感じを受けます。五所川原では今、立ちねぶたが勢いを持ってやっていますけれども。  それで、常々ねぶたに関して、ねぶたのサイズというのが割と市民の間で話題になっていまして、ごらんになってわかるかと思いますが、ねぶたは押しつぶしたような形になっているわけですね。前は歩道橋とかがあって、物理的に不可能だったものですから、それも今は撤去されて、だんだんそういうものの障害がなくなってきたんですが、最後に残された障害が信号機なわけですね。もちろん、観光コンベンション協会とかが自分たちでどうするかということを決めていかなくてはならないわけですけれども、流れとして、いずれこの問題には取り組んでいかなければならないと思っております。  そして、できれば五所川原の立ちねぶたとコラボしながらやっていければいいのではないかと思いますけれども、この観光資源をもっと生かすために、ねぶた運行進行コースとなっている新町通りに設置されている信号機を動かせる、ねぶたの時期だけ可動させるような設備を導入し、現在のねぶたよりも大きなねぶたを運行させることが可能な環境づくりを進める必要があると思っております。  そこでお伺いします。交差点に設置する信号機の中には可動式もあると聞いていますが、県内において設置されている箇所があるのかお伺いします。 59 ◯白川交通部長  渋谷委員の御質問にお答えします。  現在、可動式の交通信号機は、県内では、青森市新町通りの、新町通り協働社前、青森銀行新町支店前、善知鳥神社南側、この3カ所の交差点に設置しております。 60 ◯渋谷委員  青森に可動式の信号があるとは、私初めて聞きまして、実は私、東海村でしたか、某テレビ局でやっていた原発の大型の炉を移動するのに、信号を動かしているのを見たことがあるんですけれども、青森にあるというのはちょっとわからなかったんですけれども、新町通りに可動式交通信号機を設置した経緯及びその動作についてお伺いいたします。 61 ◯白川交通部長
     御質問にお答えします。  新町通りの可動式交通信号機につきましては、平成7年に道路管理者が新町通りにおけるデザイン化工事を実施した際、ねぶた祭りにおけるねぶたの運行等を考慮して、3カ所の交差点の照明柱に設置したものと承知しております。  また、可動式交通信号機の動作につきましては、照明柱と信号灯器のアームが接続している部分が水平に回転する構造となっており、信号灯器を動かす際は、高所作業車を用いて作業員が手作業で行うことになります。  以上でございます。 62 ◯渋谷委員  今ねぶた絡みで設置していると。それは私どもも今まで聞いたことがなかったんですけれども、そこだけやっていても全然通れないわけですよね。なぜ設置が進んでいかなかったのか、予算なのか何なのかわからないですけれども、それはこれからちょっと調べていかないといけないと思いますけれども、せっかく新町通りにその意図をもってやって、設置していったわけですので、ぜひ青森市、そして青森観光コンベンション協会ですか、その運営主体、私どもも相談しながら今後のことにしていきたいと思いますので、ぜひとも、予算もかかると思いますけれども、予算と相談しながら御協力いただければと思います。  それでは、最後に、青森市の可動式交通信号機を動かす際の手順についてお伺いして終わります。 63 ◯白川交通部長  御質問にお答えします。  可動式交通信号機を動かすことについて要請があった場合には、当該道路にかかわる交通規制の適否とあわせて、その必要性を警察において検討することとなります。  可動式交通信号機を動かすのは、作業員が手作業で行いますが、照明柱1本当たりの作業時間は15分程度要しますので、例えばねぶた祭りで動かそうとする場合、高所作業車の配置状況等によっては、現在の通行規制の時間の後に一定の作業時間が必要となり、交通規制を行う時間がさらに延長することとなることが予想されます。  なお、これまで可動式交通信号機を動かした例はありませんが、仮に動かす場合の経費については原因者負担となると考えております。  以上でございます。 64 ◯渋谷委員  わかりました。今青森市でも、報道であったように、ねぶたの運行の方式を変えたいという意向を持っているみたいですので、吹き流しと言われるやり方ですけれども、そうなればまた規制の時間とかもかなり幅が出てくるのではないかと思いますので、ぜひとも、私ども今後市と協議してやっていきたいと思います。いろいろな御相談をさせていただきたいと思います。  以上です。 65 ◯工藤委員長  ほかに質疑はありませんか。──櫛引委員。 66 ◯櫛引委員  私のほうから、振り込め詐欺の抑止対策についてお伺いをいたします。  最近は新聞紙上でもそんなに見えなくなったのかなとちょっと思っていましたら、先日の新聞記事で県内の61歳の女性が、金山の再開発会社への投資名目で、現金280万円をだまし取られるという振り込め詐欺の被害に遭ったと報道されておりました。新たな手口の詐欺事件だと感じております。  また、県内では、息子と名乗る男に電話でだまされる、まだまだオレオレ詐欺が相変わらず発生が続いているとも伺いました。詐欺という犯罪が、普通の強盗や泥棒などのように力ずくでお金を取る犯罪とはまた異なって、言葉で、ましてや顔が見えない相手に対して、その心を巧みに利用するという、非常に巧妙な犯罪だと思っています。まして、電話を受け取る方は、孫や子供たちが大変な状況だというので、その親心や優しさでもって信用して、その手口に乗ってしまうということになると思います。被害者がせっかく貯蓄をなさって、これからの将来の蓄えとしているかもしれませんし、日々の生活資金にしているかもしれない、その大事なお金を取られるということは、大変精神的な苦痛も残す結果ともなると思っております。ですから、この詐欺という犯罪は決して許すことができないと考えております。  そうしまして、この犯罪はどうしてもやっぱり、マスコミでもわかるように、高齢者がターゲットになっているという、犯人は電話帳などで無差別にかけてはいるんでしょうけれども、たまたま電話を受け取る方が、どうしても高齢であったり、そして、まして顔が見えないということで、相手を信用して、その犯罪に陥ってしまうと思っております。これからもまだまだ、少なくなっても、なくなるというのはまだ望めないような環境でありますし、そこで、次のことをお伺いしたいと思っております。  本年1月から9月末までの間における、振り込め詐欺や、それに類似する詐欺の発生状況と、主な特徴についてお伺いをいたします。 67 ◯嶋山刑事部長  委員の御質問にお答えをいたします。  まず初めに、本年1月から9月末までの振り込め詐欺の発生状況についてでありますが、認知件数は13件で、前年同期に比べ9件の減少、被害額は約2,164万円で、前年同期に比べ1,035万円の増加となっております。  これを振り込め詐欺の類型別で見ますと、オレオレ詐欺が9件で、前年同期と比べ7件の増加、架空請求詐欺が2件で、前年同期と比べ14件の減少、融資保証金詐欺が2件で、前年同期と比べ2件の減少、還付金等詐欺は、発生なしとなっております。  主な特徴といたしましては、オレオレ詐欺が最近になりまして急激に増加をし、7月以降だけで7件が発生しており、いずれも息子を装って被害者方に電話をかけた後、被害者から債権者あてに電話をかけさせ、債権者を装った者が指定をした預貯金の口座に現金を振り込ませるという犯行であること、架空請求詐欺と融資保証金詐欺につきましては、認知件数が減少しているにもかかわらず、被害額は増加していること、発生場所は、津軽方面が5件、南部方面が4件、下北方面が4件と、県内全域にわたっていることなどが挙げられます。  次に、いわゆる振り込め類似詐欺ですが、認知件数は8件で、前年同期と比べ6件の増加、被害額は約6,449万円で、前年同期と比べ約6,253万円の増加となっております。  類型別で見ますと、8件のうち、金融商品等に係るものが7件、ギャンブル必勝法に係るものが1件となっております。  主な特徴といたしましては、本年は、前年発生のなかった金融商品等詐欺が多数を占めており、主に、価値のない有価証券等の購入名目に現金を振り込ませる手口であること、被害者が投資を目的としていて被害に遭うため、1件ごとの被害額が多額であること、発生場所は、津軽方面4件、南部方面4件であり、これも発生が県内の広範囲にわたっていることなどが挙げられます。  以上でございます。 68 ◯櫛引委員  今伺いますと、金額がふえているというのは、投資の詐欺が多いということで金額が上がるんですね。今まででしたら、意外と何百万の単位で、電話で、事故がありました、どうぞ子供のために急いで振り込んでくださいとかというのであれば、100万単位とか、大きくても二、三百万とかという単位であったように思うんですけれども、やっぱり投資となると、一回に振り込む額というのは大きくなると今聞いて思いました。  振り込め詐欺やそれに類似する詐欺の発生を防止するために、警察において取り組んでいる対策についてお伺いをいたします。 69 ◯青山生活安全部長  振り込め詐欺や振り込め類似詐欺の防止対策についてお答えします。  この種犯罪の主な被害者は高齢者層であることから、高齢者に向けた広報啓発を重点とした防止対策を推進しております。  具体的には、年金受給日が偶数月の15日であることから、毎月15日を「被害発生ゼロ日」に設定し、金融機関やATM設置場所への警察官の立ち寄り、警戒活動や被害防止キャンペーンを実施しておりますほか、老人クラブ、社会福祉協議会等の高齢者関係団体に対する注意喚起や情報提供、金融機関に対する利用者への声がけの励行等の協力要請、被害防止キャラクターを活用したチラシ等による広報活動などを推進しております。  また、本年7月以降、オレオレ詐欺などが著しく多発していることから、これに加えて、県下全交番・駐在所で「息子をかたった振り込め詐欺多発中!」と題する交番・駐在所速報を一斉に発行、各所に配布して被害防止を呼びかけたほか、県内の宅配業者の協力を得て、荷物を配達する際にチラシを戸別配布していただいたり、保育園児が呼びかける商店街での街頭キャンペーンを実施するなど、さまざまな機会を利用して広く県民に振り込め詐欺等の被害防止を強く訴えていくこととしております。  さらに、金融機関の職員による声がけは、被害を防止する上でまさに最後のとりでであることから、振り込め詐欺を想定した金融機関職員の声がけ訓練や、高額の振り込みを回避するためのATM利用限度額の引き下げキャンペーンの実施など、金融機関の協力による水際対策を強化することとしております。  警察といたしましては、振り込め詐欺等をめぐる現下の厳しい情勢に危機感を持ち、高齢者等が被害に遭うことのないよう、一層諸対策に取り組んでまいることとしております。  以上です。 70 ◯櫛引委員  先ほど聞くのをちょっと忘れたんですが、被害に遭った方々へ、その被害に遭った現金が返ってくる可能性というのは、今までのあった事件の中で、あるんでしょうか。それとも、ほとんどそれが本人のもとに返るという、検挙した後に返るという可能性はなかったものかどうかお聞きいたします。 71 ◯嶋山刑事部長  お答えいたします。  詳細にはちょっと把握はしかねてございますけれども、なかなかその被害額について、被疑者をつかまえて、そこから逆に返してもらうということはないと思いますが、ただ、その前にその口座を凍結をして被害額を担保できた場合には、その被害者に返ることはあるかと思います。  以上でございます。 72 ◯櫛引委員  先ほどその対策についてお話があったように、よく金融機関を利用する方であれば、窓口でどうしたのという声がけはすることができると思うんですけれども、なかなか、今はATMとかに真っすぐ行かれてしまうとどうしようもないという事態もあると思うんですね。高齢者の方々がいろいろ集まる、そういう会合などで、やっぱり常に皆さんの中でお話が出るような状況の中でそれをPRしていくとかしないと、どうしても高齢者の方々はそこで聞いた後にまた、つい忘れてしまうといいますか、気持ちがそれに向かなかったりするというのがあるでしょうから、電話がまた来たときにハッと思えばいいんですけれども、なかなかそこにいかなくて、また被害に遭うということもあると思うんですね。  それで、実は五所川原地域において、今の警察の機関が統合になる前に、若い人たちが3人ぐらいでしたか、3人か4人でペアを組んで、寸劇を各地域の・・・・・とかあったときに拝見させていただきました。実に印象に残るようなそういう劇を10分かそのぐらいの間ですけれども、それをチームを組んで皆さんにPRしていただきました。どうしても読むものは、いつも本を読んでいる方々とかは見るでしょうけれども、目で見て、一緒に中に入って笑ったりしながら、その印象に残ったというのは結構忘れにくいと思うんですね。  これからもいろんな形で、防止をするという意味において、対策もしていくと思いますけれども、そういう面において、職員の方々がちょっとした形で、皆さんに残るような形で防止対策としてやってもらえればいいのかなと思っております。なかなか1件もなくするということは無理だとは思いますけれども、これからもいろんな形で、その地域に合った、またPRの仕方で、何とか未然防止をしていただきたいと思っております。  以上で終わります。 73 ◯工藤委員長  ほかに質疑はありませんか。──吉田委員。 74 ◯吉田委員  警察官の採用活動についてお伺いします。7月の委員会櫛引委員が質問した本県警警察官の採用活動状況に関するお話と重複するかもしれませんが、私からは、優秀な人材の確保を目的とした体験型の職業紹介を中心とした採用活動に関して質問をしたいと思います。  7月の委員会における警務部長の答弁にもありましたように、本県警察は大量退職・大量採用の時代を迎えているということですが、警察官というのは、一般の公務員とは違い、困難に対して、時には体を張って立ち向かわなければならない仕事であり、それだけ思考力や体力がすぐれ、正義感や使命感が強く、さらにまた、人の話もきちんと聞くことができる、そんな人でなければ勤まらない職種であると思っております。そして加えて、今後少子化に向かっていく中で、社会の安全を守るための大切な仕事を、小学生からでも興味を持てる環境を持ちながら、職業感みたいなのも育てていけたらいいのではないかと思っております。  そして今、就職期を迎えている、やる気のある優秀な人材をいかに集めるかという点で、採用活動は非常に重要だと考えております。なかなか少子化になるということを、私たちはもう本当に15年か20年ぐらい前から、いろんな場所で、いろんなふうに聞いていたんですけれども、具体的にそういうことになったときにどうなるかっていうことが、自分たちがつかむことができていなくて、その子供が少なくて、今小学校なんかでも少なくなって、統合とかいろんな話が午前中にも出ていましたけれども、そういうことがありますので、本当に前を見て、それにも対処していかなければならないので、大切な仕事ですので、それに対しても、育てていくという部分でも考えていけたらいいのではないかなと思っております。  それで、7月の答弁では、さまざまな採用活動を行っていることが紹介されておりましたが、その中で体験型の職業紹介であるオープンキャンパスやインターンシップをしているというのが印象に残っておりまして、その中身について詳しく知りたいと思い、今回質問をすることにいたしました。  そこで、まず1点目として、オープンキャンパスとインターンシップの概要についてお伺いしたいと思います。 75 ◯野川警務部長  お答えいたします。まず、オープンキャンパスについて御説明いたします。  これは、高校生を主に対象といたしまして、警察業務に対する理解を深め、採用試験への受験意欲の高揚を図ることを目的といたしまして、警察学校及び各種の警察業務を紹介する催しでございます。  この開催理由でございますけれども、1つには、大量採用期において、質の高い多くの就職希望者に警察官採用試験を受けていただくためには、1人でも多くの方に警察業務を理解していただく必要があると考えたこと、2つには、採用試験説明会において、警察学校の生活についていけるか不安であるといった声が多く聞かれたこと、3つには、実際に警察学校入校中に辞職する者が相次いだことから、警察学校の実情を理解していただく必要があると考えたことであります。  このように、大学が高校生を対象として行っているオープンキャンパスを参考にいたしまして、参加者が直接見て、話して、体験して、感じてもらうことをコンセプトにいたしまして、平成20年から警察学校オープンキャンパスを開催しているものであります。  例年、高校の夏休みの時期が採用試験受け付け期間となっていることから、その採用募集効果や参加のしやすさを考えまして、夏休みに開催しております。  オープンキャンパスでは、講義形式の就職ガイダンスや警察学校の施設、柔剣道の授業見学のほか、白バイのデモンストレーション走行、模造けん銃等を使用した犯人の制圧逮捕訓練といった迫力のある訓練の見学や、鑑識体験、若手職員が質疑に答えるフリートーク、それから、ヘリ、パトカー、白バイの展示等を行って、見て楽しめるとともに、疑問点を直接担当者に尋ねるといった実際に感じたりできるように工夫を凝らし、業務に理解を深めていただくように配意しているところであります。  次に、インターンシップについて御説明申し上げます。  こちらは、主に大学生や短大生を対象といたしまして、警察という職業に対する理解を深めていただくことを目的として実施している警察学校での1泊2日の宿泊体験でございます。  今多くの企業において、大学3年生を対象とした採用募集活動を行っておりまして、その一環として、企業では、就職希望者とその企業とのミスマッチを防止するためのインターンシップが行われているところでありますので、本県警察といたしましても、大学生に対して早い機会に採用募集を働きかける必要があること、あるいは警察学校入校中の辞職を防止するためにも、警察に興味を持っている方に、実際に体験しなければ理解できない学校生活を知ってもらう必要があると考えたことから、平成20年から警察学校に宿泊するインターンシップを取り入れているところであります。  インターンシップでは、警察学校の授業に参加したり、警察学校での生活体験、警察学校生との懇談を実施したりしているほか、インターンシップの受け入れ翌日にオープンキャンパスを開催して、オープンキャンパスにおいて、さらに業務に理解を深めていただく仕組みとしております。  以上です。 76 ◯吉田委員  今お話を聞いた中でも、やはり一昔前の高校生とか大学生とかとは、とらえ方とか、いろんな考え方、生活自身も違っていますので、今行っていることが、大学生とか、高校生とか、短大生とか、そういう方たちの声も聞きながら対応して今言っていらっしゃるような感じがしますので、そのことを続けながら、また、さらに、仕事のよさというか、そういうことも、警察の方に楽しいという言葉は当てはまらないかもしれませんけれども、今看護師でも、介護士でも、保育士でも、幼稚園でも、本当に人を相手にする仕事というのは大変なんですけれども、その中でも、やはりこういう仕事の楽しさがあるということを、高校生からでも、現場の方たちが知らせることですごく心を動かされたという話を聞いて、そのほうに進路を向けていった生徒さんもいるのを知っていますので、そういう機会をどんどんつくって、これからも社会の安全を守るために頑張ってくださる職員の方を、ぜひ採用がいっぱいできるように頑張ってほしいと思います。  続きまして、2点目として、そのオープンキャンパスやインターンシップに参加した方から、どのような反響というか、報告というか、そういうことがあったのかお知らせください。 77 ◯野川警務部長  お答えいたします。  本年のオープンキャンパスには、高校生、その御家族73人に御参加いただきまして、参加者にお伺いしたところ、「警察官の仕事についてわかりやすく説明してもらえた」、あるいは「仕事を詳しく知り、警察官になりたい気持ちが強くなった」といった御意見や、親御さんからは、「子供を警察官にしたいという気持ちがますます強くなった」など、好評をいただいたところでございます。  また、本年度の採用試験受験資格のあった参加者は48人でございましたけれども、そのうち81%に当たる39人の方が実際に採用試験にいらっしゃって受験していただいていることから、おおむね所期の目的を達成することができたと考えているところでございます。  それから、インターンシップにつきましても、警察学校での生活・訓練を体験してみたい、あるいは警察官に興味があるけれど、仕事の内容がよくわからないと、知りたかったということで、大学3年生10名の参加をいただいておりまして、各参加者からは、「警察学校生の生の声を聞き、疑問点が解消できた」とか、あるいは「警察学校の生活を体験して、警察官になりたいという気持ちが強くなった」といったことで、好評をいただいているところでございます。  本県警察といたしましては、今後とも創意工夫を凝らした採用活動を強力に推進して、優秀な人材の確保に努めてまいる所存でございます。
    78 ◯吉田委員  効果がすごく出ているようですので、これからもぜひ頑張っていただきたいと思います。  終わります。 79 ◯工藤委員長  ほかに質疑はありませんか。  [「なし」と呼ぶ者あり]  ないようでありますから、これをもって警察本部関係の審査を終わります。  次に、お諮りいたします。  当委員会に付託されております特定付託案件について、さらに継続審査とすることに御異議ありませんか。  [「異議なし」と呼ぶ者あり]  御異議なしと認め、継続審査と決定いたしました。  なお、委員長報告の作成については本職に御一任願います。  以上をもって文教公安委員会を終わります。 ○閉 会  午後 1時49分 Copyright © Aomori Prefecture, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...