次に、県産
農林水産物における
放射性物質の
安全確認検査についてでございます。本件につきましては、先月から
報告しておりますので、新たな
状況を中心に御説明いたします。
1番、
本県独自の
モニタリング調査につきましては、(1)の
調査計画については、先月
報告しておりますとおり、
県内4カ所で年度内に60
品目、約1,000件を
調査することにしておりまして、9月15日現在では、(2)にありますとおり、
野菜や
水産物などの42
品目について、275件を測定した結果、すべての
検体から
放射性物質は
検出されませんでした。
品目別件数等については、下に記載しているとおりでございます。
2番、
検査計画、
出荷制限等の
品目・
区域の設定・解除の
考え方に基づく
農林水産物の
検査についてでございます。8月4日に改正されました
原子力災害対策本部の
考え方に基づき、
青森県が
検査対象自治体に追加されたことから、県が
検査計画を策定し、具体的な
検査を実施しているところでございます。
(1)牛肉につきましては、イ、9月16日までに計347件を測定した結果、すべての
検体から
放射性物質は
検出されませんでした。
(2)米、アでございます。米については、9月13日、16日に
検査機関へ送付した21
市町村の玄米は、測定の結果、
放射性物質はいずれも
検出されませんでした。この結果を受けて、21
市町村、
水稲作付面積の84%に相当する4万900ヘクタールの
平成23
年産米につきましては、米の
安全性が確認されましたので、
通常どおり出荷・販売できることとなったところでございます。今後の
検査予定について、残り19
市町村については、
予定どおり検査を進め、9月の末までには
県内すべての
市町村の米の
安全性を確認することとしております。
次の上段のほうに、それぞれ送付した、結果が判明した
市町村ごと、それから今後、試料を送付する
計画を記載しております。
(3)
稲わら、
平成23年産の
稲わらについては、8月19日付の国からの通知により、
放射性物質の
検査により
安全性が確認されるまで流通・使用の自粛を行うこととされ、県では8月30日付で
県内の
畜産農家、
稲わらの
生産者、
稲わら販売業者等に対し、周知・要請いたしました。国の通知により、
ゲルマニウム半導体検出器による
精密検査が必要であることから、9月16日までに
県内3地点から
稲わらを収集、製品と同じ
水分量まで乾燥した上で、9月28日に
財団法人環境科学技術研究所──六ヶ所村にございますけれども、ここで
検査を実施する予定でございます。なお、県独自の
モニタリング調査では、
稲わらの
検査については、安全・安心な流通・利用に資するため、
計画どおり市町村単位で実施することとしております。
(4)
水産物については、イでございます、
本県においては、7月から八戸港に水揚げされた
スルメイカや
サバ類など延べ26
検体について、国が測定した結果、いずれも不
検出、もしくは
暫定規制値を大幅に下回っております。
(5)その他の
品目について、
検査計画に基づき、小麦、原乳も
検査しておりますが、測定したすべての
検体から
放射性物質は
検出されませんでした。
以下、
定例報告3件につきましては、要点のみを御説明いたします。
まず、
農作物の
生育と
農作業の
進ちょく状況等についてであります。
青森市の8月から9月19日までの
気象経過を見ますと、
平均気温は、平年と比べて上回っております。日照時間は、平年と比べ、8月は110%と上回り、9月は4半旬まで60%と、かなり下回っております。逆に
降水量は、平年と比べ、8月は91%と下回り、9月は4半旬までは295%とかなり上回っております。
仙台管区気象台が9月16日に発表した
東北地方の向こう1カ月
予報では、
平均気温は平年
並みか高く、日照時間は平年
並みか少なく、
降水量は平年より多いという
予報が出されております。
2、
農作物の
生育や
農作業の
進ちょく状況と今後の
対策について。
水稲であります。9月1日現在の
登熟状況は、「つがるロマン」、「まっしぐら」とも平年を上回っております。そのため、今後は刈取適期を迎えているために、適期の刈取に努めるよう指導してまいります。
次、畑作・
野菜・花卉について、(1)の2)、
ナガイモは、
いも長、
いも重ともに平年を上回り、
いも最大径は平年
並みになっております。
リンゴでございます。「つがる」の収穫は9月25日ごろまでに
終了見込みであります。また、果実の肥大は「ふじ」、「つがる」とも平年
並みに推移しております。今後の
対策といたしましては、3)の
台風に備え、
防風網の点検・整備や支柱の結束・補強などに努めるよう指導してまいりたいと思っております。
飼料作物につきましては、牧草は2番草の刈取進捗は前年よりもおくれております。3番草の
生育、
乾物収量は平年を下回っております。このため、牧草は天候の推移を見極めながら
収穫作業を行い、降雨が予想される場合は、早目にサイレージに仕向けるよう指導してまいります。
次に、県産農産物の
販売動向についてでございます。
1、
野菜、9月上旬でございますけれども、真ん中の表-1をごらんいただきますとわかりますとおり、
ナガイモ、ニンニクにつきましては、右端の過去5カ年
平均に比べまして、平年よりやや上回っております。また、大根、トマト、ネギについては、平年より若干下回っております。
リンゴにつきましては、過去5カ年
平均に比べ86%と、やはりかなり苦戦しているという結果になっております。
次に、
肉用子牛の
販売状況については、表-2にありますとおり、過去5カ年
平均78%と、やはりこれは他県における
肥育牛の
出荷制限や
牛肉価格の低迷による
肥育農家の
購買力低下の影響を受けているものと思われます。
最後に、最近の
漁模様等についてでございます。
2番の(1)の
沿岸水温につきましては、
日本海、
津軽海峡、
陸奥湾及び
太平洋とも平年
並み、
平均約0.2度C高く推移しているという
状況になっております。
次に、その他、最近の
主要漁獲物の
状況については、
日本海では
スルメイカ、ブリ、
クロマグロ、
津軽海峡では
スルメイカ、
クロマグロ、
太平洋では
サバ類、
スルメイカとなっております。
(2)の
陸奥湾の
ホタテガイ養殖につきましては、西湾の
湾奥部において、地先に投入した採
苗器だけでは稚貝が不足する
状況も見られましたが、東湾からの採
苗器の融通などにより、全湾で見ると、おおむね稚貝が確保されたと見ております。
以上でございます。
3 ◯三橋
委員長
ただいまの
報告事項及び
特定付託案件についての
質疑を行います。
質疑はありませんか。──
小桧山副
委員長。
4
◯小桧山委員
深浦町内の松くい虫について質問申し上げたいと思うんですけれども、前は
蓬田村で発見されましたけれども、あれは庭師がトラックで運んできたということでして、実質、今回が初めての
自然発生というとらえ方をしていいのでしょうか。
5
◯野呂林政課長
蓬田村の松くい虫につきましては、
平成22年1月、
自生樹から
発生しております。今回の松くい虫、旧
岩崎村
大間越でございますけれども、これもまさしく
自生樹でございまして、今回の
被害につきましては2例目ということになっております。
6
◯小桧山委員
では、
最初のものも、
薫蒸処理とか、マニュアルに沿ってきちんと処理されたと解釈してよろしいでしょうか。
7
◯野呂林政課長
蓬田村の松くい
虫被害木につきましては、すべて
焼却処分いたしました。
試験体を取りまして、すべて
焼却処分をしました。
以上でございます。
8
◯小桧山委員
薫蒸処理と
焼却処理。これは経費的にどちらがどう、あるいは効果のほど、どういったものなのでしょうか、ちょっとお伺いします。
9
◯野呂林政課長
薫蒸処理する場合と
焼却処理する場合でございますけれども、
焼却処理がまず基本的にベストかと思います。ただ、現地が
山間奥地でございますと、
山火事の
危険性もあり、また、焼却するための
運搬経費が非常にかかるという
関係から
薫蒸処理しているところでございます。
焼却処理できるものについては焼却するのが一番だと認識しております。
以上でございます。
10 ◯三橋
委員長
暫時休憩いたします。
○休 憩 午前11時15分
○再 開 午前11時18分
11 ◯三橋
委員長
再開いたします。──
小桧山副
委員長。
12
◯小桧山委員
先ほどの質問の続きですけれども、
場所によって
ベターな
焼却処理ができない場合に
薫蒸処理ということでした。わかりました。しかしながら、県はもう
監視を終了するということで、報道によってすごく不安がっている地元の
人たちと、ちょっと
温度差があるんですけれども、
監視を終了した根拠についてお伺いしたいと思います。
13
◯野呂林政課長
このたび
発生しました
特別予防監視区域内の
クロマツにつきましては、毎
木調査といいまして、1本ごとに
調査いたしました。その結果、
健全木であると、
被害がないということで、そこの
特別予防監視区域のところにつきましては終了したところです。旧
岩崎村の
特別監視区域以外のところにつきましては、
国有林約1万4,000ヘクタール、
民有林約1,900ヘクタールについて、
目視調査をしているところでございます。今回の
異常木については
防災ヘリコプターによる
上空探査で発見されております。旧
岩崎村を中心に
上空探査した結果、その2本のみが発見されたということでございます。地上からもまた
目視調査をしているということで、今のところ、
異常木は発見されてないところでございます。
以上です。
14
◯小桧山委員
異常木が発見されていないので、一応、
監視活動は終了という解釈でよろしいんですね。
生物というのは、すべてのものが年をとると、
免疫力、あるいは
抵抗力がなくなって、カシの何とかくい虫という
ナラ枯病の病気も、やっぱり年とったナラ。松の木もやはり
衰弱木にすごく寄生しやすいというふうなことですので、若い林にするんだというんですけれども、何年木が若くて、何年
木あたりから老木に区別するのか、その辺の
考え方をお願いします。
15
◯野呂林政課長
何年から老木、あるいは若い
木云々というのは、はっきり言ってございませんが、毎年
成長する
連年成長量というものがございます。それにつきましては、約20年を
ピークにして、徐々に下がっていく傾向にございます。その結果、
上長成長を含めて、連年、毎年毎年大きくはなっていきますけれども、単年度の
成長の量は20年を
ピークに徐々に下がっていく傾向にありますので、20年
成長は壮年といいますか、元気のある木であると。若年、壮年、老年といいますか、そういう形に、分けるとすれば、そのくらいになると思います。ただ、松くい虫につきましては、若齢の
林分でもつきますし、また、高齢の
林分でもつきます。とにかく、元気のある木については、健全な
松林にはつかないということになりますので、私どもは健全な
松林を育成していく方向に向けて整備を進めているところでございます。
以上でございます。
16
◯小桧山委員
単純に年齢がたっているからどうこうということじゃないんですね。第
一花国みたいな木があれば、もう80になっても、これは寄せつけないというふうな解釈ですよね。わかりました。
それで、お隣、
秋田県の
防除作業の
状況ですが、何か
秋田は
秋田杉さえ守っていれば、松なんて大した価値ないんだみたいな、松を軽く見ているみたいなところもあるんじゃないかと。それで
防除作業がおくれて、こっちのほうに来たんじゃないかといった思いもするんですけれども、
秋田県の
状況はどうなっているんでしょうか、わかりますでしょうか。
17
◯野呂林政課長
秋田県の
状況はまだ正式に……この26日に
秋田県の
担当者も含めて、旧
岩崎村の
役場の中で
会議を開きますけれども、その中で明らかになると思います。ただ、
秋田県の
状況は、
県境の八峰町というところまで松くい
虫被害が及んでおります。今、盛んに松くい
虫被害が起きているところは、八峰町の
役場の
周辺が非常に多く被災しております。それから、
防除帯を設置するきっかけとなった、
平成18年7月には、
県境から250メートル、
秋田県に寄ったところで松くい虫の
被害が
発生していると。いずれにしましても、
秋田県では徐々に
県境に迫ってくるような勢いで
被害が拡大してきていると、私ども認識しております。
以上です。
18
◯小桧山委員
ちなみに、八峰町は、
県境からどのぐらいのところにあるのか。
19
◯野呂林政課長
八峰町の
役場のところから
県境まで、約8キロくらいと認識しております。
以上でございます。
20
◯小桧山委員
わかりました。それでは、ことしは一段落したとはいえ、まだまだ手を抜けない部分は相当残っていると思いますので、次年度も、引き続きまた
監視体制をよろしくお願い申し上げまして、要望しまして、私の質問を終わりたいと思います。
ありがとうございます。
21 ◯三橋
委員長
ほかに
質疑はありませんか。──
川村委員。
22
◯川村委員
それでは、私のほうからも、
深浦町内の松くい
虫被害についてお伺いいたします。
台風15号、
予報ですと、あしたですか、
本県に上陸する
可能性があるという予測になっていますけれども、それていただくのと、来たとしても
被害が最小限にとどまることをぜひ期待をしながら、質問させていただきたいと思います。
小桧山副
委員長のほうからもやりとりがありましたけれども、これまでの県の
対応として、先日、
農林水産常任委員会の西北五地域の
県内調査の中でも、それまでの経過については
報告をいただいておりますので、きょうは改めてその後の
対応ということで、例えば
民有林約50ヘクタール、あるいは
国有林約150ヘクタールについても
調査を終了したと。また、旧
岩崎村管内のかなり広い地域についても
目視調査を終了し、異常は見られなかったという
報告ですから、私も一安心しています。ただ、今、
秋田県境の話もあったんですが、5年ほど前に
秋田県境250メートルの地点で松くい虫が見つかったと。5年、
青森県側に
発生がなかったんで、非常に安心をしていたんです。しかし、
県境から1キロを2
号防除帯、そして
松林を挟んで、その先、
岩崎寄りの2キロを1
号防除帯と、2カ所の
防除帯をつくったにもかかわらず、このたび、とうとう県側に松くい虫が
発生をしたということで、私は非常に
危機感を強めております。今後、さらにここから北上して
県内に拡大する
可能性はないのかと心配をしているんですが、県の今後の
対応としては、今後も引き続き
監視を続けていくんだと、
異常木については発見次第、
伐採、
薫蒸処理するんだということです。しかし、それだけでいいのか、
薬剤散布などの必要がないのかと、先般もちょっと意見を述べさせていただいたんですが、まず、
薬剤散布の
必要性についてお伺いしたいと思います。
23
◯野呂林政課長
薬剤散布につきましては、非常に有効な手段であるという認識は持っております。ただ、
本県の場合、まだ
県境部の2本、単
木被害であることから、発見し次第、
伐採し、
薫蒸処理し、また、さまざまな
監視を強化して、そこで食いとめるのがより
ベターな選択かなと。
薬剤処理云々ということになりますと、非常に強い薬剤でございますので、環境への影響だとか、さまざま想定されます。今現在とり得る最大の効果を発揮するためには、
監視を強化して、
徹底的にそこでたたくのが一番安全な方法かなと認識しておりまして、
薬剤散布は今のところ、考えてございません。
24
◯川村委員
今のところ、考えてないという御答弁でしたが、私はこの際、やはり念には念を入れた県の
対応が必要ではないかと。それで、長野県の
状況をちょっと調べてみました。これまで、例えば長野県では、昭和56年に
発生して、
被害区域が徐々に拡大して、毎年5万立米くらいの
被害が
発生していると。5万立米というのはちょっと想像がつかないんですが、大体、ダンプ1台が25立米だそうですから、ダンプの数でいくと2,000台ぐらいの量になりますが、
平成20年には
ピークを迎えていまして、6万3,000立米という
状況のようであります。今、これまで
青森県がとった
対応は、長野県でもやってきたんですが、なかなか効果が出なかったと。それで、
平成15年以降に守るべき
松林……ここの
松林は守りたいと、その周りを2キロほど
防除帯を設けて、いろいろ
対策を講じたと。それでもなかなか減らなかったということで、長野県では、先ほどもありました
伐採駆除、これは
被害木を
伐採をして殺虫剤で薫蒸する
対策と、
発生予防のため、農薬散布を
徹底して行っているということであります。
伐採駆除だけでは
被害の低減はなかなかできないようであります。それで、
薬剤散布については、農水省の使用できる薬剤というものがありますし、また、空中散布の場合の実施基準がありますから、それに沿って行うわけでありますけれども、例えば、
薬剤散布の地上散布、あるいは無人ヘリによる散布、そして一番多いのは有人ヘリ──人が乗って、ヘリコプターによって散布をするということで、こちらのほうが348ヘクタールの実績になっているようです。
私は、
本県の今のこの
松林は、やはり海岸の防風林として、非常に重要な役割を果たしているものだと受けとめております。確かに先ほどお話がありましたように、
薬剤散布となると、国道がありますし、五能線ですか、鉄道もありますから、いろいろ課題はあると思うんですけれども、ここでやっぱり
徹底した食いとめをしないと、
県内にずっと波及する
可能性があるので、私は念には念を入れた
薬剤散布の
対応が必要ではないかと思いますので、この点について、ぜひ県でも研究をしていただいて、取り組みをお願いしたいんですが、もう一度、お願いしたいと思います。
25
◯野呂林政課長
先ほども答弁しましたけれども、
薬剤散布につきましては非常に広範囲な
薬剤散布となり、ピンポイントで
薬剤散布できるわけではございません。特に
本県の場合は、旧
岩崎村の
県境部という限られた
区域でございます。そういった観点から、あそこで、まず、封じ込める、食いとめるのをまず第一に考えているところでございます。それが拡大しまして、さまざまなほうに拡大していった際には、そういう方法も検討していかざるを得ないということも考えているところでございます。今のところは、あそこで単
木被害のうちに
徹底して駆除することを目標にして、
対応していきたいと考えています。
以上でございます。
26
◯川村委員
今のところは
薬剤散布の考えはないということでありますが、ぜひ、これは検討していただきたいと。さっきも言いましたように、人家は恐らく大分離れていると思うんです。国道の
関係、あるいは結露の
関係、いろいろ散布する時間帯の
関係だとか、ヘリがいいのか何がいいのかと、いろいろなことが考えられますので、私は後で後悔しないように、また、どういう形で菌が運ばれるかわからないわけですよ。ですから、ここの部分で
徹底した駆除をしていかないと、後に悔いを残すのではないかと、非常に心配性なものですから、ぜひこの
薬剤散布について、先進地の事例も
調査をしながら、検討していただきたいということを要望として申し上げておきたいと思います。
次に、
リンゴ関係で、特に
岩木川流域の
被害状況について、今、どういう
対応をしているということでお話があったんですが、中南、その他各地域でいろいろ
被害が出てきているようであります。また、きょう、あすにかけて、また雨が降るということで、先行きも懸念されるんですが、私も三世寺とか大川地区を一部見させていただいて、きのうの段階では大分水も引いていたんですが、まだこれから予断を許さない
状況であります。これからもさらに
調査を引き続きやっていくということでありますけれども、この地域は
被害の常習地帯だと思うんです。これまで
被害を受けた場合に、県、あるいは国の
対応として、どういった
対応がなされてきたかということ、ひとつ、参考としてお聞せをいただければ。
27 ◯花田りんご果樹課長
水害に関する
対応でございますけれども、まず、ごみがある場合、ごみを取っていただくのはもちろんですが、できることなら、一刻も早く、きれいな水で、泥がついているもの等を洗っていただきたいとお願いしています。と申しますのは、温度にもよりますけれども、汚れた水とかがついていますと、果実自体に傷があるとそこから病原菌が入って腐りやすいということがございます。ですので、まず、洗っていただく。それから、袋がかかっているものもございます。有袋栽培です。それについても、できるだけ水のかかったものは袋自体が汚れておりますので、袋を取っていただいて、まず、水洗いしていただくようにお願いしております。それから、
リンゴ園に行きますと、早く腐ってくるものもございます。そういうものについても、適宜、取り省いていただいて、できるだけ腐りを広げないような
対応をしていただきたいと。そしてまた、できるだけ水たまり等をなくしていただくように、いろんな部分で水をすくって排水をしていただくとか、そういうようなあたりを皆さんに臨時
情報等を通してお願いしておりました。
以上です。
28
◯川村委員
わかりました。いろんな
対応が出てくると思いますが、
被害の程度にもよると思うんですが、ぜひその辺の指導を
徹底して、農家の方々がうまく乗り切っていけるような
対策を講じていただきたいのと、最悪の場合は、国や県の支援も必要になる場合があると思います。そういった点も含めて、ぜひ
対応をお願いしたいと思います。
以上で終わります。
29 ◯三橋
委員長
ほかに
質疑ありませんか。──
藤川委員。
30 ◯
藤川委員
2点について、ちょっとお伺いしたいことがあります。
一つは、県産農産物の
販売動向でございますが、ホタテでございます。昨年は大変暑い夏で、我々も
調査で現場でお聞きしながら、大変だったなと、大変なダメージだったんだなと強く感じました。そしてまた、県のほうでは大変な予算を組んでいただいています。これは皆様方に心から感謝を申し上げます。ただ、稚貝から販売できるまでの年数は3年ぐらいかかるやに聞いておりますが、今後、今までの販売先というんでしょうか、外国ではフランスとか、あとは国内に対しての取り引きとか販売の影響には心配がないのか、そしてまた専業でやっているホタテ
生産者の方々の生活支援の施策はどうだったのか、それをちょっとお聞かせいただきたいと思います。
もう一つは、
モニタリング調査の件でございますが、まさしくこの件が起きてから、皆様方には電光石火のごとく
計画的に素早く動いていただいた。心から感謝申し上げますが、その中で、この
品目が60
品目となっております。これ以上の
調査をすることになっているのか、それをちょっとお聞きしたい。そして、風評
被害というのが心配でございまして、もし、安全確認が皆様方の強いお考えでしたら、今後、国内、国外に、どのようにアピールしていくのか、お聞かせいただきたい。それだけでございますので、よろしくお願いします。
31 ◯三橋
委員長
藤川委員に申し上げます。一問一答でよろしくお願いしたいと思います。
まず、前段のホタテに関する答弁をお願いいたします。──山内水産振興課長。
32 ◯山内水産振興課長
まず、ホタテの
被害の件でございます。湾内のホタテと海水を調べたところ、
検出されずということで、ホタテガイについても安全だということで、当課のホームページに掲載しています。
以上です。
33 ◯宝多水産局長
ホタテガイの昨年のへい死の影響につきましては、昨年のホタテガイは、稚貝と1年たった新貝が
被害の中心だったものですけれども、1年後、どうなっているかといいますと、稚貝は新貝となっています。その水揚げが平年の3分の1程度ということで大きなダメージを受けているのは事実でございます。ということで、その分、販売が少ない、加工業者も大変なんですけれども、
青森県はそうだけれども、国内全体を見ますと、ホタテガイというのは
水産物の中でも単品では最も多い水揚げを誇るものでございまして、北海道を中心に国内、国外への供給量は十分満足しているものです。ただ、
青森県だけを見ますと、
生産者も加工業者も、今は耐えなければならないという
状況です。しかし、先ほど部長から
報告しましたとおり、ことしの稚貝が、順調にとれていますので、このまま推移しますと、来年の半成貝、新貝は平年
並みに戻ると思われますので、あと半年強の辛抱だと思います。
それから、この間の漁家の生活支援等ですけれども、まずは我慢していただくんですけれども、春先に採
苗器をつくる際に緊急雇用
対策を使って、影響を受けた漁業者を雇用して採
苗器づくりをしたり、各種いろいろやっていたところでございます。
34 ◯三橋
委員長
それでは、ここでモニタリングに関する部分の質問にお答えください。──鈴木食の安全・安心推進課長。
35 ◯鈴木食の安全・安心推進課長
お答えいたします。
現在の
調査対象約60
品目を、今後、変える予定はないのかということでございますけれども、スタートした当初、約50
品目で1,000件程度ということで進めてまいりました。その中で、いろいろ
市町村の意見も伺いながら、また、現場の
生産者からの声も聞きながら、
品目をふやしてございます。例えば、
青森であればカシスですとか、そういう特産品、あるいは委員の地元、八戸でございますと、食用菊ですとか、そういった
品目を追加して、現在のところ、60
品目になってございます。これにつきましては、今後とも、そういうふうな声があれば、県としても、もっと
品目をふやすことにつきまして、全くやぶさかではございませんので、いろいろ声を聞きながら進めてまいりたいと考えてございます。
安全性に関するアピールでございますけれども、農産物については、週1回公表しておりますし、前回の委員会で御指摘ありました
水産物については、
検査結果が出次第、公表するということで、現在進めてございます。国内についてはそういった形で、いろいろな広報手段を使いながらアピールしているわけでございますけれども、委員からお話がございました国外の
対応でございますけれども、特に
リンゴなんかにつきましては、例えば台湾では、マスコミの方がいらっしゃったり、あるいは来月には──所管がちょっと違う部局になりますけれども、バイヤーの方が
リンゴの
関係で
本県に訪れていろいろ
調査することになってございます。そういう機会をとらまえて、積極的にPRしていきたいと考えてございます。
以上です。
36 ◯
藤川委員
今のお考え、聞かせていただきまして、心配していたよりはしっかりやっていただいておるということで安心いたしました。今後とも、どうぞ広く安全なことを訴えていただければと思います。
ホタテに関しても、我々、消費者も食べれないのじゃないかという心配がございましたが、来年も何とかいけるということをお聞きしまして安心しました。今後ともどうぞ、その方々に対しても、御支援をよろしくお願いして、御要望とかえさせていただきます。
ありがとうございました。
37 ◯三橋
委員長
ほかに
質疑はありませんか。──蛯沢委員。
38 ◯蛯沢委員
先般の9月15、16日の
県内調査で、この出来秋ということで、一番、稲作の盛んな西北五を見させていただきまして、大変ありがとうございました。本当に津軽の美田はいいなと思いました。
私は飼料用米について、ずっと質問させていただいてきておるわけでございますが、あの津軽の美田というような
場所におきましても、この出来秋になってきたら、目を疑うような田んぼもちらほら見えておりました。何か私の顔を見るような感じで、遠くから離れれば、私のしみも見えないということで、今まで、この時期になる前であれば、あの雑草等に気がつかなかったわけですけれども、この時期なものですから、あの美田の中にも何かしみ、あかがあるなと思いました。県では農家のために、この飼料用米が最高の制度じゃないかというように言われてきておるわけですけど、回りの方々からどのような言い方をされているかということで、私も何回かお話をさせていただきました。そういうことで、この出来秋になって、今でなければチェックできないことを質問させていただきます。
飼料用米は生産調整の達成に向けた取り組みの一環であるが、飼料自給率の向上のためにも今、注目をされているということでございます。
平成22年度の作付面積は832ヘクタールとされていますが、
平成23年度においては、申請時における面積、相当数伸びているというお話でございますし、また、取り組み者数を伺いたいと思います。
39 ◯成田農産園芸課長
今年度の面積と取り組み者数についてです。8月24日に国が公表しております7月末日現在の農業者戸別所得補償制度の加入
状況によりますと、飼料用米の作付の
計画面積は、昨年度の支払い実績の4.2倍となる3,494ヘクタールと、大幅に増加しております。また、取り組み者数については、農協等からの聞き取りによりますと、個人、それから集落営農などの集団も含めまして2,000を超える経営体が取り組んでいると見込まれます。
以上です。
40 ◯蛯沢委員
確かに約4倍強というぐらい伸びていると、この伸び率は異常だと思うし、また、農家の方にすれば、バラ色みたいな制度じゃないのかなと思って私も見ておりますが、実態はどうなのかということで、先般の視察のときに上小国の事務局長さんがおっしゃられていたのが、今、いろんな地域で私どもが説明を受けてきたことを如実に物語っておったなと。やはり最高の団地化したところで飼料用米をつくっている、隣地の方々にも迷惑もかからない、そして、できるだけ栽培管理をしている。同じ外ヶ浜地域には、はっきり捨てづくりとは言いませんが、捨てづくりみたいな感じで、うーんと、単収1俵もとれるのかなと、特にことしは豊作みたいな感じで言われている中で、そういう方もおると。これはいかがなものかというようなことも言っておられました。
そこで、私は、この時期なものですから、再度言わせてもらいますが、飼料用米については、栽培方法や肥培管理が不適切でつくり捨てと判断される場合には交付金は支払われないこと、また、当年産の出荷販売数量が当初契約数量の8割に満たないような場合はその理由を提出することになっているようです。そこで、交付金を適正に支払うに当たり、飼料用米が適正に栽培され、
計画どおり出荷されているかチェックするべきではないか伺います。
41 ◯成田農産園芸課長
飼料用米に対する交付金ですけれども、これは明らかに作付や肥培管理が不適切な場合は交付されないことになっております。このため、
市町村が共同で組織する各地の農業再生協議会では、作付や肥培管理などの栽培
状況について、現地で確認しています。特に不適切な圃場があるとの
情報があった場合は、県、東北農政局地域センター、それから農業団体を代表しまして農協中央会とも連携して現地
調査を行い、必要に応じて、適正に栽培するよう、農家に直接指導してきたところです。いずれの場合でも、不適正な
状況が改善されない場合は交付金は交付しないよう、地域農業再生協議会に対して指導しております。
また、出荷のほうですけれども、今年度、特に飼料用米の作付が大幅に増加したこともあり、大口の実需者へ出荷している
生産者については、特に飼料用米が
計画どおり生産、また、出荷されているかどうか、東北農政局地域センターとも連携して、その出荷先も含めて食糧法に基づく立入
検査を行うことで
計画しております。その場合は、出荷数量に関する帳簿とか書類等も確認して、適正に流通しているかについても
検査していきたいと思っております。
以上です。
42 ◯蛯沢委員
課長さんから最高に頼もしい御回答をいただきまして、感謝申し上げたいと思います。
正直なところ、昨年に比較し、4倍強の作付面積になっていると。その収穫量は3,500ヘクタールに5トン掛ければ1万4,000トンだそうです。また、逆に4トンであれば1万1,200トンと推計されると。この量は、本来の目的である飼料自給率向上に相当貢献することになるわけでございますが、目的が飼料自給率なのか、水田
対策になるのかわかりませんが、この目的どおりになって、そして、作付から生産、流通まで適切に行われ、農家にとっていい取り組みであり、また、成果が上がるような指導を私のほうから重ねてお願いを申し上げたいと思いますし、最後の出口のチェックも、何分、強力に推し進めてくださることを御要望という形でおさめたいと思います。何分、よろしくお願いします。
43 ◯三橋
委員長
ほかに
質疑はありせんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
ないようでありますから、これをもって審査を終わります。
以上をもちまして
農林水産委員会を終わります。
○閉 会 午前11時55分
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