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  1. 青森県議会 2011-06-28
    平成23年第266回定例会(第6号)  本文 開催日: 2011-06-28


    取得元: 青森県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-08
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ◯議長高樋 憲) ただいまより会議を開きます。  相馬しょういち議員に対する懲罰動議議題といたします。  地方自治法第百十七条の規定により、相馬しょういち議員除斥いたします。    ──────────────────────       ◎ 懲罰動議に対する討論    ────────────────────── 2 ◯議長高樋 憲) 次に、本動議に対する討論を行います。  反対討論、二十番渋谷哲一議員登壇を許可いたします。──渋谷議員。 3 ◯二十番(渋谷哲一) 民主党渋谷哲一です。  民主党を代表して反対討論を行います。  昨日三橋議員より提案理由説明がありましたが、相馬議員は、議案第十号「平成二十三年度青森一般会計補正予算(第三号)案」歳出七款一項三目「中小企業振興費」、青森特別保証融資制度内容等について通告しており、相馬議員が行った質疑はこの議案に関連していると考えます。  ましてや、全体の質問の意図を理解しようとせず、発言の途中で質問者質疑を遮る議長判断にも納得いきません。  よって、私どもは、相馬議員が行った質疑は、動議提案理由である地方自治法第百二十九条と第百三十二条に抵触しているとは思いません。  以上の理由により、今回の懲罰動議には反対いたします。 4 ◯議長高樋 憲) 反対討論、四十七番諏訪益議員登壇を許可いたします。──諏訪議員。 5 ◯四十七番(諏訪益一) 日本共産党諏訪益一です。  本懲罰動議に反対する討論を行います。  まず、県議会言論の府であり、その発言はできるだけ自由であるべきです。だからといって、その発言が事実と異なっていたり、議会のルールを無視してよいことにはなりません。  今回の相馬議員発言を聞いていて、うわさや報道だけで事実とは異なるものなのか、それとも、事実で問題があるものなのか、事情がよくわかりません。したがって、それに対する執行部見解を聞く必要があります。執行部見解がよくわかり、この問題は意外に早々に決着していたかもしれません。  また、相馬議員発言議題外通告外なのかどうかは、結局、質問内容が全体として議題に沿うものかどうかにかかってきます。したがって、途中の発言をもって議題外と結論づけ、その削除を要求し、従わないからといって懲罰の対象にするというのは、いささか乱暴なやり方だと考えます。
     今議会は、東日本大震災から立ち上がっていく上で、提案されている融資制度が、直接・間接被害問わず有効に活用され、改善点があれば正されていくなど真剣な議論が求められている議会であり、時間の浪費は許されません。  なお、本来なら、事実関係を含め相馬議員から説明を求める機会をつくり、判断材料を提供していただく必要がありましたが、それも実現せず、議題外通告外とする途中の発言だけが問題とされ、しかも、議場秩序や品位の保持に反すると決めつけるのには無理があると考えます。ゆえに、本懲罰動議に同意することはできません。  以上、反対討論といたします。 6 ◯議長高樋 憲) 反対討論、二十四番古村一雄議員登壇を許可いたします。──古村議員。 7 ◯二十四番(古村一雄) 二十四番古村一雄であります。  今回のこの県政やり方自民党県議会やり方、これは、これからの県政を憂え、心配せざるを得ない暴挙である、そう思っています。  議員に対する処分、懲罰は慎重の上にも慎重でなければならないことは論をまたないところであります。  長らく中小零細企業経営に携わってきた相馬しょういち議員が、県信用保証協会融資問題に絡んで、公正公平な保証事務が適正に行われるよう執行部に求めるために、平成二十二年九月十七日付の陸奥新報記事を紹介している途中、議長が、議題外通告外理由に挙げて質問を制止し、休憩を宣言した。しかも一方的であります。  七時間もの休憩後に、自民党相馬議員懲罰を提案した。これは、解釈と職権の濫用、自由な議論を保障することに何らの思慮分別もなく、問答無用の、自由な議論を抹殺する行為であると思っています。  自民党には、議長の暴走をいさめる、とめる、そういう議員ももういないのかと嘆かざるを得ません。今は昔の自民党が懐かしい。多数決物事を決めるのが民主政治ではありません。少数意見を尊重した上で、多数決をもって物事を決めるのが民主政治原理原則であります。二十五人から三十人に躍進した自民党、いつこういう事態が起きるのか、いつ横暴をむき出しにするのか、私はそのことを恐れてまいりました。  相馬議員質問の趣旨は、通告どおりの県の特別保証融資制度内容等についてであり、現場において融資に対する保証が適切に実行されるよう県執行部に問うために、保証を受けた企業名を挙げた報道記事を──既に公表されている報道記事を紹介し、読み上げていた途中のものであります。  弘前市の経済事情や市政に通じた議員にとっては先読み、深読みができるかもしれませんけれども、私どもは、中断されるまでの質問を聞いた限りでは、提出者自民党が取り上げた懲罰根拠理由地方自治法第百三十二条が規定するところの「議員は、無礼の言葉を使用し、又は他人の私生活にわたる言論をしてはならない」には全く当たらない。明白であります。  さらに、自民党が挙げているもう一つの根拠理由地方自治法第百二十九条「普通地方公共団体議会会議中この法律又は会議規則に違反しその他議場秩序を乱す議員があるときは、議長は、これを制止し、又は発言を取り消させ、その命令に従わないときは、その日の会議が終るまで発言を禁止し、又は議場の外に退去させることができる」、二つ目は、「議長は、議場が騒然として整理することが困難であると認めるときは、その日の会議を閉じ、又は中止することができる」、この規定からは、むしろ議長越権行為であると言わざるを得ない。動議には何らの正当性もなく、少数派議員口封じの何物でもない、そう思っています。  単独多数与党自民党のこのおごりは、三期目を船出したばかりの三村県政にとっても決して名誉なことではありません。県政は、多事多難、難問山積であります。国内外を問わず、核燃・原発推進が大きく動いて、エネルギー政策見直しが今や必然的になっています。電力の消費は今や敵とみなされて、生活のあり方を見詰め直す県民がふえつつあります。  平成二十年十二月十日に議決した未来への挑戦は、遅かれ早かれ見直しせざるを得ない事態に追い込まれる、そういう事態になっているところであります。知事は二期八年の実績を事あるごとに強調しておりますけれども、職はなく、生活保護世帯は東北一となっています。また、成果の見えない産業政策にも県民はジレンマを抱えているのが現状であります。  知事八年間の成果の評価には賛否の分かれるところでありますけれども大震災福島原発事故によって一から出直しを余儀なくされている今、この県政事態にあって、今回の動議県民の不信を抱くだけであり、私は反対するものであります。 8 ◯議長高樋 憲) これをもって討論を終わります。    ──────────────────────       ◎ 懲罰特別委員会設置    ────────────────────── 9 ◯議長高樋 憲) 次に、懲罰の議決については、会議規則第百十一条の規定により、委員会付託を省略することができないことになっております。  よって、本件については、十五人の委員をもって構成する懲罰特別委員会を設置し、これに「相馬しょういち議員に対する懲罰の件」を付託することを起立により採決いたします。  懲罰特別委員会を設置することに賛成の方は御起立願います。  〔賛成者起立〕 10 ◯議長高樋 憲) 起立多数であります。よって、十五人の委員をもって構成する懲罰特別委員会を設置し、これに「相馬しょういち議員に対する懲罰の件」を付託することに決定いたしました。  次に、お諮りいたします。ただいま設置されました懲罰特別委員会委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により本職より指名したいと思います。  その氏名を職員に朗読させます。  〔職員朗読〕  長 尾 忠 行   越 前 陽 悦   森 内 之保留  工 藤 兼 光   熊 谷 雄 一   岡 元 行 人  三 橋 一 三   丸 井   裕   山 谷 清 文  小桧山 吉 紀   山 田   知   渋 谷 哲 一  櫛 引 ユキ子   畠 山 敬 一   諏 訪 益 一                              以 上    ────────────────────── 11 ◯議長高樋 憲) ただいま朗読させましたとおり指名して御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 12 ◯議長高樋 憲) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名のとおり選任することに決定いたしました。  次に、ただいま設置されました懲罰特別委員会委員長互選のため、本会議散会後、第一委員会室において委員会を開催されますよう、この席上より口頭をもって委員会を招集いたします。  相馬しょういち議員除斥を解きます。  〔相馬しょういち議員入場〕    ──────────────────────       ◎ 議案等に対する質疑継続    ────────────────────── 13 ◯議長高樋 憲) 議案第一号から議案第十二号まで、報告第一号から報告第十五号まで及び公社等経営状況説明書等一括議題とし、質疑を継続いたします。  二十四番古村一雄議員発言を許可いたします。──古村議員。 14 ◯二十四番(古村一雄) 私は、今回最後の質疑でありますけれども、こういう不正常な議場のもとで、しかも少数派議員言論を抹殺するような議会運営に抗議するために、あえて質疑を取りやめます。 15 ◯議長高樋 憲) これをもって質疑を終わります。    ──────────────────────       ◎ 人事案件委員会付託省略    ────────────────────── 16 ◯議長高樋 憲) お諮りいたします。議案第十二号は、人事案件につき委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 17 ◯議長高樋 憲) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。    ──────────────────────       ◎ 議案所管委員会付託    ────────────────────── 18 ◯議長高樋 憲) 議案第一号から議案第十一号までは、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管委員会付託いたします。    ──────────────────────       ◎ 発  議  案  上  程    ────────────────────── 19 ◯議長高樋 憲) 発議案が提出されましたので、お手元に配付してあります。  発議第一号を議題といたします。    ──────────────────────       ◎ 発  議  案  採  決    ────────────────────── 20 ◯議長高樋 憲) お諮りいたします。発議第一号は、提案理由説明質疑委員会付託及び討論はいずれも省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 21 ◯議長高樋 憲) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。  発議第一号を採決いたします。  発議第一号「当面の電力需給対策に関する意見書案」、本件原案賛成の方は御起立願います。  〔賛成者起立〕 22 ◯議長高樋 憲) 起立多数であります。よって、原案は可決されました。  なお、意見書の取り扱いにつきましては本職に御一任願います。    ──────────────────────       ◎ 本 会 議 休 会 提 議    ────────────────────── 23 ◯議長高樋 憲) 本職から提議があります。  お諮りいたします。明二十九日は原子力・エネルギー対策特別委員会開催のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 24 ◯議長高樋 憲) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。  以上をもって本日の議事は終了いたしました。  六月三十日は午後一時から本会議を開きます。  本日はこれをもって散会いたします。 午前零時二十七分散会 Copyright © Aomori Prefecture, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...