青森県議会 2010-06-21
平成22年建設委員会 本文 開催日: 2010-06-21
新しく
助成が厚くなったということですけれども、これまでの
制度で
助成を受けた
実績があれば教えていただきたいと思います。
5
◯楠田建築住宅課長
これまでの
高齢者向け優良賃貸住宅についての
助成の
実績ということでございますが、これまで
地方公共団体が
助成を行ったものにつきましては、
弘前市内の2件となっております。
6
◯畠山委員
2件ということで大変少ないなという印象を受けるわけですけれども、今度は、3分の2が
助成されるということで、期待ができるんじゃないかと思うんですけれども、この
制度の
周知、
普及に向けた取り組みについて伺います。
7
◯楠田建築住宅課長
県といたしましては、これまで
市町村に対しまして本
助成制度の
説明を行うとともに、県のホームページや
関係団体を通じて、
関係する
事業者への
周知を行っているところでございますけれども、今後引き続きまして、さらに
周知を図りまして、この
制度の
普及に努めてまいりたいというふうに考えてございます。
8
◯畠山委員
新しい
制度について、
問い合わせは来ているんでしょうか。
9
◯楠田建築住宅課長
具体的な件数は手元にはございませんけれども、何件か
問い合わせが来ております。
10
◯畠山委員
ぜひ
周知を進めていただいて、
高齢者の
住環境というところの
確保をお願いしたいと思います。
それから、
2つ目ですけれども、
土砂災害の恐れがある要
援護者関連施設について伺います。
災害時の避難などで
支援が必要になると見られる
幼児、
高齢者、
障害者の要
援護者関連施設のうち、全国で1万3,730の
施設が
地滑りや
崖崩れなど、
土砂災害に巻き込まれる
危険性があることが
国土交通省の
調査でわかったとのことです。これは昨年7月に、山口県の
特別養護老人ホームを
土石流が直撃し、12人が犠牲になった
災害を契機とした
調査だということであります。
そこで、
本県の
調査の
概要を伺います。
11
◯加藤河川砂防課長
本県の
調査の
概要でございますけれども、昨年度、
平成21年8月31日時点で
調査してございまして、県内の
災害時要
援護者関連施設を
調査してございます。ことしの5月31日現在の取りまとめをしてございまして、
内容は、
ハード対策―
施設、
ダムとか崖の
工事ですけれども、
ハード対策で終わっているかどうか、それから、
土砂災害防止法に基づきます
警戒区域の
指定をしているか否かということの
調査でございます。
12
◯畠山委員
対象になった
施設が102というふうに報道されているわけですけれども、この
内容、分類とか
地域別の数とかというのはわかるわけですか。
13
◯加藤河川砂防課長
まず、
幼児の
対象でございますけれども、
幼児に関する
施設が33でございます。それから、
高齢者が43、
障害者が4
施設でございます。そのほかに、この
新聞記事の中にはないんですけれども、
医療施設という形でカウントしているものがございます。それが22カ所ございます。都合102カ所でございます。
それから、
地域別でございますけれども、県の管内、東青が21
施設、中南が28
施設、三八が22
施設、西北が12
施設、上北が8
施設、そして、下北が11
施設の102
施設でございます。
14
◯畠山委員
それで、
対策が済んでいるというのはどのくらいあるかわかりますか。
15
◯加藤河川砂防課長
対策でございますけれども、先ほどございました
土砂災害防止法に基づきます
本県の
指定が71カ所でございます。おのずと、非
指定は31でございます。
それから、
対策済み―
ハードの
対策のことでございますけれども―は
指定区域のうち30
施設、それから、非
指定―先ほど申し上げました31の中の8
施設が
対策済みでございます。よって、
対策済みは、全体としては38
施設となります。
16
◯畠山委員
今も
お話がありましたけれども、
警戒区域に
指定されていないところで
危険性がある
施設があるということですけれども、どうしてそういうことが起こるんでしょうか。
警戒区域でない、安全なところに危険な
施設が建っているということでしょうか。
17
◯加藤河川砂防課長
この
警戒区域の
指定は
平成19年度からやってございます。その
指定が、現時点では、全箇所は4,048カ所―これはこういう
施設以外も含めての、人家の裏とか、そういうものも含めますけれども、それから、
対象として
土石流と
崖崩れと
地滑り、3つの
自然災害を
対象としてございます。それが4,048区域ございます。そして、そのうち、現在の
指定済みが2,371でございまして、
指定率は58.5%になっています。今申し上げましたように、
平成19年度から順次、
市町村の合意も得ながらやっておりまして、本年度、22年度末までに何とか4,048カ所を
指定したいということで、
指定自体がそういうスケジュールを含んでいるものでございますので、そういうことでございます。
18
◯畠山委員
よくわかりました。危険なところはわかっているけれども、手続きとして
指定がまだされていないところがあるということですね。はい、よくわかりました。
それから、さっきの102のうち38が
対策が済んでいるということで、そういう意味では、6割ちょっとがまだということですので、ぜひ
対策を進めていただきたいと思います。
以上です。
19
◯森内委員長
ほかに
質疑はございませんか。―
安藤委員。
20
◯安藤委員
奥戸ダムについて
最初に伺います。
奥戸ダムの
概要及び
進捗状況について、
最初に伺いたいと思います。
21
◯加藤河川砂防課長
質問の
奥戸ダムの
概要及び
進捗状況でございますけれども、
奥戸ダムは2級
河川奥戸川の
洪水調節と
流水の正常な機能の維持及び
大間町への
上水道用水の
供給を
目的として、
平成2年度から
建設事業に着手している
多目的ダムでございます。高さが33メートル、長さでございますけれども、159メートルの
重力式コンクリートダムでございます。
また、
ダム本体に向けた
工事用道路の
整備を進めているところでありまして、
平成21年度末までの
事業費ベースの
進捗率は、約22%となってございます。
そして、本年、
平成22年度は、引き続き
工事用道路の
整備を進めているところでございます。
22
◯安藤委員
工事用道路及びつけかえ
道路の
用地取得の
状況はどのようになっているでしょうか。
23
◯加藤河川砂防課長
現在、施工している部分については終わっている契約でございますが、全体については、申しわけありませんけれども、把握してございません。
24
◯安藤委員
この
用地取得において、住民の方との間でうまく折衝が進んでいないということについては、いかがでしょうか。
25
◯加藤河川砂防課長
用地取得についての地元の了解でございますけれども、それに関してのトラブルがあるとか、そういうものについては、承知してございません。
26
◯安藤委員
入っている
情報によれば、
用地取得のところでうまく進まずに、違う場所での
道路の設計をやり直すというふうな
状況にもあると聞いておりましたので、その点について、今お答えいただけないようでしたら、もう一度詳しく
状況を把握していただいて、お知らせいただければと思います。
それから、
最初の
答弁で、
上水道用水の
供給ということが一つの要因になっているということでしたけれども、現在、
大間町はどのくらいの水をどのような形で
供給しているのか、お答えいただければと思います。
27
◯加藤河川砂防課長
大間町の
水道計画はどのようになっているのかということでございますけれども、
大間町では、現在、
奥戸川の支川である小川代川の表
流水と
地下水を水源として
水道用水を
確保してございます。
それで、
大間町の現況の
給水人口でございますけれども、5,924名、
普及率としては99.3%、
給水戸数としましては2,097戸でございます。
量的な話でございますけれども、1日
最大給水量が3,260立方メートル、平均では2,426立方メートルでございます。
28
◯安藤委員
今お答えいただいた
状況を、
ダムを
建設するということなわけですので、今後の水の
供給がさらに必要だということになるわけですけれども、その
供給の
想定量はどのくらいだというふうに考えておるでしょうか。
29
◯加藤河川砂防課長
大間町の
水道計画でございますけれども、
計画1日
最大給水量が5,030立方メートル、そして、うち2,200立方メートルを
ダムから
供給するという
計画と聞いてございます。
30
◯安藤委員
そのように
供給量が増える主な理由は、どのようなことなんでしょうか。
31
◯加藤河川砂防課長
先ほど申し上げましたように、量的な話は、
大間町さんからの御意向でございます。それで、現在使ってございます
地下水等については、
機能低下もございますので、安定的な取水をするためにそういう
施設を利用されて、
計画になっているという話でございます。
32
◯安藤委員
大間町からの要望ということですけれども、その根拠となっているのが、
大間原発が
建設されるということの
関連だというふうに聞いておりますが、
大間原発関連では、水の
供給というのは、どのような
状況に想定されるのかお答え願えればと思います。
33
◯加藤河川砂防課長
まず、
ダムの
目的で申し上げましたように、第一義的には、
奥戸川の
沿線住民の生命・財産を洪水から守ること。それで、
町自体の
水道用水の
安定供給の
確保、それから、
大間原子力発電所の
建設に伴う
水道用水の
需要等を見込んで、
ダム建設事業に参画するということでございます。
それで、
原子力発電所そのものの使用ではなくて、そこに就労する
方々及び
家族の
方々をカウントしているというふうに伺ってございます。
34
◯安藤委員
公共事業再
評価審議委員会でこれらの問題について、どのように、どんな意見が出ているのか、もしおわかりであったら伺えればと思いますが。
35
◯森内委員長
もう一度言っていただけますか。
36
◯安藤委員
公共事業再
評価審議委員会。
37
◯加藤河川砂防課長
申しわけございません。
奥戸ダムにつきましては、再
評価の事案に載ってございますが、今、御
質問の
内容については、承知しておりませんので、申しわけありません。
38
◯安藤委員
なぜその話をするかといいますと、
公共事業再
評価審議委員会の
議事録を以前いただきまして、その
議事録を読みますと、
委員の方からこういうふうな
発言がされているんです。先ほど
答弁いただいたように、
奥戸ダムの
水供給の
必要性という中に
大間原発の
関連のことがあるにもかかわらず、やはり再
評価委員会でも、
最初は全くそのことに触れられていなかったということで、
委員の方からこんな
発言がなされています。「ちょっとびっくりしたのは、今日の
資料で初めて
原発というのが登場しているんですよね」。これは2回目なのか、
最初の
資料には全く触れられていなかったのが、このときに初めて
原発というのが登場しているということのようです。「元々頂いたファイルの中に、
原発の『げ』の字も書いていないんですよ。それで『水が足りない、水が足りない』という主張ばかりで、私、
ゼミ生で
大間出身の学生が居て聴いたんですよね。『断水なんかしたこともないし、別に水に困っているという話なんか聴いたこともないよ』という話だったので、ちょっとびっくりしているんですよね。今日の
資料で、いきなり
原発というのが出てきて、これが
縦割り行政の結果なのか」云々といろいろありまして、「ああいう
資料が出た段階で、
奥戸の
ダムの
必要性というものを私は十分認識しましたので、反対するつもりは毛頭ないんですけども、要するに
資料というもののあり方について、やっぱりもう一遍真剣に考えていただきたい」というふうな
発言があります。
この
委員の方の
発言にあるように、やはり
大間原発の
関連で、
給水量が必要になるということは率直に
説明をしていくべきだと思います。きょうの
最初の
説明で、それがほとんどありませんでしたので、その姿勢というのはやはり問題だなと思います。
それから、先ほどの
説明によりますと、
大間原発で、
職員や
職員の
家族などが使う水の
供給が想定されるということなんですけれども、同じくこの
評価委員会の中で、当時―当時というのは
平成20年9月23日に行われている
審議委員会ですが、このときの
河川砂防課の
答弁によりますと、「
原発の
設備に使う水と
原発の中で
職員が使う水、それから、
職員家族が
大間町で使う水と、それらが入っております」というふうに答えておりますので、
職員及び
職員の
家族が使う水のほかに、
原発の
設備に使う水ということも想定しているというふうに、このときの
答弁では受け取られるわけですけれども、その辺について、もう一度お答えいただければと思います。
原発の
設備に使う水。
39
◯加藤河川砂防課長
原発の
施設という
関係でございますけれども、当然、
上水道でございますので、
管理棟とか、そういうところの
施設を
施設と称するのか、それについて、ちょっと理解が違う面もあるかと思いますので、それについては、調べましてあとでお答えします。
それから、今言いましたように、
職員及び
職員の
家族の方というようなことでございます。
40
◯安藤委員
その
原発の中で使われるということについては、きちんと調べていただいて、お答えいただければと思います。
それで、
原発関係の
職員が増えるというか、
供給の前提に、御
家族の
方たちが
大間にたくさん住むということになるわけですが、何人くらいの
職員と
家族が来るということを想定しているのか、その数について伺えればと思います。
41
◯加藤河川砂防課長
具体的な
職員の数及びその
家族の想定については、
情報を得てございませんので、申し上げる
対象ではないということでございます。
42
◯安藤委員
ダム建設の大きな理由の一つに
大間原発の
関連があるわけですので、こういうところできちんとお答えいただけないというのは、私は
奥戸ダムについて
質問するということを言っていたわけですから、その辺のことについて、やはり答えていただけないというのは、ちょっと心外です。
職員の方の中で、そういうことをわかっている方はいらっしゃらないですか。今、お答えいただけることはできないですか、そういう簡単なことは。
43
◯加藤河川砂防課長
原発の
関係はございますけれども、我々は
ダムをつくって、先ほどから申し上げますように、
沿線住民の生命、財産を守るという
目的と、それから、
流水の正常な機能の維持、それから、
上水道用水の
確保ということで、それにつきましては、町さんのほうで
計画をいただいて、アロケーションをもって
ダム事業に参画いただいているということでございます。
原発自体については、我々
河川砂防課といたしましては、
所管外といいますか、そういうことですので、そういうものが
計画があるというのは当然認識してございますけれども、お答えできる立場ではないと思っております。
44
◯安藤委員
しかし、
ダムをつくる側ですから、
供給の前提になる人口がどのくらい増えるのかということを承知するのは当然だと思います。それについて、あとできちんと調べて答えていただきたいんですが、私のほうに入っている
情報によれば、
大間原発による人口増の想定の見通しとして、
原発関係者が200人、
家族を含めると400人から500人という
情報が入ってきています。この辺の
情報が正しいものなのかどうかも含めて、ぜひきちんと
調査してお答えいただければと思います。
それから、国の
ダムの見直し方針が出されているわけですが、
奥戸ダムについても検証
対象になっていると聞いていますが、検証についてはどのように進めていくのか伺いたいと思います。
45
◯加藤河川砂防課長
奥戸ダムの
建設スケジュールでございますけれども、もちろん早期の完成を目指し鋭意努力しているところでございます。
それから、今、
委員からございましたように、国からは、ことし夏ごろに示される予定の新たな基準というものがございます。これに基づきまして、検証が必要となる
ダムでございます。それ以上のことは、現在では不明でございます。
46
◯安藤委員
仮に
ダム建設が見直しになるとすると、仮になんですけれども、水の
供給を他の方法で行うということになるかと思うのですが、他の方法を考えるとすると、どんな手法が考えられるか伺いたいと思います。
47
◯加藤河川砂防課長
おそらくちょっと想定の話になってくるかと思いますけれども、現時点で、先ほど申し上げましたように、河川水の表
流水を使ったり、井戸を使ったりしてございますので、それによって、
ダムで2,200立方メートルを
供給するという
計画でございます。それ自体がなくなるということになれば、同様に、井戸という話もございましょうし、他の河川水を直接利用するとか、いろいろな方策があると思います。これはあくまでも想定の話になってしまいますので、御了解いただけばと思います。
48
◯安藤委員
この
奥戸ダムの件について、
ダム建設に対する住民の意見について、どのような
状況か伺いたいと思います。
49
◯加藤河川砂防課長
ダム建設にかかわります住民の意見でございますけれども、
奥戸ダムの
建設に当たりましては、
平成19年度から21年度にかけて3回住民
説明会を開催しております。その際、一部の住民の方からは、海藻など漁業への影響を心配する御意見をいただいております。
県では、
平成19年度から20年度にかけて
ダム建設による水質への影響等に関する検討を行いまして、下流河川等への影響が小さいことを確認しております。そして、その際、
ダム供用後もモニタリング
調査を継続していくということを、3回目でございました
平成21年度の住民
説明会で御
説明しているところでございます。
50
◯安藤委員
そのような
説明をした上で、漁業に対する影響に不安を持っておられる
方たちが納得されているのか、そうではなく、さらに不安の声を上げているのか、その辺についてはどんな様子なんでしょうか。
51
◯加藤河川砂防課長
昨年の8月24日に第3回目の
説明をやってございます。そして、今、申し上げましたように、下流河川等への影響は小さいということを御
説明してございます。そして、今後とも住民の
方々に納得していただけるように
説明いたします。それから、先ほども申し上げましたように、モニタリング
調査も進めていくことにしてございます。そういう
状況でございます。
52
◯安藤委員
そうしますと、対話はこれからも続けていくということでよろしいでしょうか。それで、4回目の
説明会というのは、もし
計画がおありでしたら伺いたいと思います。
53
◯加藤河川砂防課長
先ほど申し上げましたように、3回目までで次の第4回というものを特定した形で予定はしてございません。
54
◯安藤委員
4回目はまだ未定ということですが、先ほどは対話を続けていくということでしたので、実際に漁業への影響、先ほどの話では、海藻への影響という不安の声があるということは事実でありますので、ぜひ4回目の
説明会の日取りもきちんと決めて、そうした皆さんの声を十分聞きながら対話を強めていただきたいというふうに思いますので、その点について、住民の声を真摯に聞く態度をぜひ忘れないでいただきたいということを申し上げて、この
質問は終わります。
次の
質問ですが、津軽
ダムの
建設事業について伺います。
貯水位上昇に伴う旧尾太鉱山木戸ヶ沢処理
施設への影響とその
対策について伺います。
55 ◯成田高規格
道路・津軽
ダム対策課長
旧尾太鉱山木戸ヶ沢処理
施設は、旧尾太鉱山で発生した、ずり及び鉱滓の堆積場でございまして、そこからの水質不良な浸透水を処理する
設備を有しておりまして、現在、青森県が管理しております。
津軽
ダムが完成することによりまして、現在の目屋
ダムに対し、貯水位が最大30メートル上昇することになります。そのことによって、木戸ヶ沢処理
施設の一部が浸水することになります。
このため、木戸ヶ沢処理
施設の機能を保持するため、
ダム湖と完全に分離する形式の縁切り
施設を
建設することとしておりまして、昨年度から排水路のつけかえなどの
関連工事が進められております。
56
◯安藤委員
既に、縁切り
施設というものの
工事は始まっているということでよろしいでしょうか。そして、終了予定はいつごろなのか伺います。
57 ◯成田高規格
道路・津軽
ダム対策課長
本体の
施設はまだ着工していないと聞いていますけれども、これに伴って、排水路の
施設などの
関連工事を先に進めてから、その
施設をつくるということにしております。
完成の見込みは、当然、
ダムが完成する前ということでございますけれども、完成年度については、まだわかりません。
58
◯安藤委員
かつての尾太鉱山の排水を処理する
施設なわけですけれども、私も何度かそこに足を運んだことがあるんですが、目で見ると、ヘドロのようなものがよどんでいる、そういう
状況も、私から見ると、大変大きな沼のようなところにそのようなものが堆積しております。それは津軽
ダムが
建設されることによって一部浸水するということなわけですので、非常に下流に住んでいる者としては不安でいっぱいです。この縁切り
施設をつくることによって、全く影響はないということでよいということだと思うんですが、しっかりとした
工事を進めていただきたいと思います。
それで、津軽
ダムのつけかえ
道路をこれからつくることになると思うんですが、木戸ヶ沢処理
施設のかなり付近までつけかえ
道路が行くのではないかと考えられるのですが、その辺について、もしおわかりになれば伺いたいと思います。
59 ◯成田高規格
道路・津軽
ダム対策課長
その処理
施設の部分については、供用でつけかえ
道路がかかることになりますので、直接的には、木戸ヶ沢処理
施設にはかかわってこないということでございます。
60
◯安藤委員
あと、旧尾太鉱山木戸ヶ沢処理
施設についてなんですけれども、もしおわかりになったら伺いたいんですが、
資料をいろいろ見てみますと、処理
施設の後に「暫定」というのが括弧つきでつくんですけれども、なぜ暫定というものがつくのか、もしおわかりになったら、これは津軽
ダムなどとの
関連があるものなのか、もしわかれば伺いたいと思います。
61 ◯成田高規格
道路・津軽
ダム対策課長
これについては、工業振興課のほうで管理していますので、その「暫定」というところの意味までは、ちょっと私としては今コメントできないところです。
62
◯安藤委員
先ほども申し上げましたが、この尾太鉱山の木戸ヶ沢処理
施設の安全
確保については、十分検討を重ねながら、安全
対策を講じていただくことをお願いしたいと思います。
次の
質問ですが、津軽
ダム本体工事、県道岩崎西目屋弘前線下流
工事用道路及びつけかえ
道路の
用地取得の
進捗状況について伺います。
[
委員長退室、熊谷副
委員長が会議を進行]
63 ◯成田高規格
道路・津軽
ダム対策課長
本年5月末時点での
用地取得の
進捗状況についてでございますが、まず、
ダム建設による水没地域に係る移転補償につきましては、
対象となる179世帯のうち178世帯が契約を完了しております。
次に、岩崎西目屋弘前線における
ダム下流の
工事用道路として利用する延長約5.1キロメートル区間については、取得予定面積2.4ヘクタールに対し、約92%の2.2ヘクタールの用地の取得が完了しております。
また、
ダム上流のつけかえとなる
道路、延長約7.9キロメートル区間については、取得予定面積44.3ヘクタールに対し、約78%の34.7ヘクタールの取得が完了しております。
今後の取得についても、地元の御理解と御協力を得ながら、鋭意進めていくことといたしております。
64
◯安藤委員
水没地域の家屋については、あと1軒がまだ成立していないということのようですが、この交渉については県が直接かかわっていないと思いますので、国のほうが行っていると思うんですが、
ダムの
建設がどんどん進んでいくわけですけれども、この家屋についての水没する地域の交渉がもし成立しない場合はどのような対応になるのか、一般的な問題というふうなとらえ方で結構ですので、どのような対応が想定されるのか、最後まで決着がつかなかった場合、どうなるのか、1つ伺いたいと思います。
それから、県のほうが今、
工事を進めている下流
工事用道路及びつけかえ
道路についての取得で、なかなかうまく交渉が進んでいないというふうなことについては、どんな
状況かおわかりになれば伺いたいと思います。
65 ◯成田高規格
道路・津軽
ダム対策課長
水没地域が決まらないということの想定で、ちょっとうちのほうとしてもわかりませんけれども、進め方としては、事業
認定等の手続きもありますので、そのようなことで解決していくのではないのかなということを考えております。
それから、下流
工事用道路に関する地権者に対しての
状況の話は、私はちょっと聞いておりません。
[
委員長入室、
委員長が会議を進行]
66
◯安藤委員
済みません、事業
認定というのはどういうことなのか。済みません、よくわからないので教えてください。
67 ◯成田高規格
道路・津軽
ダム対策課長
その事業の正当性を事業
認定―収用
委員等のほうに理解してもらって、正当性を
説明して、それなりの処理をしていただくということになっております。
68
◯安藤委員
そうならないように、交渉が成立されることを住民の方の立場に立つならば、成立することを望みたいと思います。
次の
質問ですが、津軽
ダムの本体
建設工事は、間・西松特定
建設工事共同企業体が付託しているわけですが、地元中小企業等への仕事の発注がどの程度されているのかどうか気になるところです。津軽
ダム建設事業による地域経済への波及効果についてお伺いいたします。
69 ◯成田高規格
道路・津軽
ダム対策課長
国土交通省東北地方
整備局津軽
ダム工事事務所では、
平成21年度における津軽
ダム建設工事による弘前市及び西目屋村への経済波及効果を検証して発表しております。
その検証結果によりますと、
平成21年度に地元企業などに対して支出された金額は、元請及び下請企業への支払い、生コンなどの資材購入費等を合計しますと約31億円となり、支払い総額約59億円の5割を超えるとともに、
平成20年度の約28億円に対し1割の増加となっております。
また、地元雇用についても、
ダム工事事務所の臨時
職員が9人、埋蔵文化財の
調査委員が149人、
ダム工事現場の作業員が1,150人の合わせて1,308人の雇用が創出され、
平成20年度の1,177人に対し1割の増加となっております。
津軽
ダムの完成は
平成28年度を予定しており、引き続き、高い経済波及効果が続くものと期待されるところでございます。
70
◯安藤委員
津軽地域も求職者が非常に多いという厳しい
状況ですので、ここでの雇用の
確保というのが大いにつながればいいなと思いますが、なかなか1,308人の雇用ということですが、それがどれだけ津軽全体での相乗効果につながっているかというのは、ハローワークの人の多さを見る限り、その一部の影響にとどまっているのだろうなというふうには感じています。この問題については、一応、
状況について伺うということにとどめておきたいと思います。
次の
質問に移ります。
むつ小川原港の取り扱い貨物量についてです。重要港湾における
計画取り扱い貨物量と
実績値の比較で、むつ小川原港が全国最低の達成率との報道がありましたが、これについて、県の見解を伺います。
71 ◯木浪港湾空港課長
むつ小川原港の
計画取り扱い貨物量は、港湾
計画の中で定めております。同港の港湾
計画は、国家プロジェクトであるむつ小川原開発第2次基本
計画に基づき、開発における物流の中核を担う港湾として、石油精製、石油化学、火力発電所といった石油シリーズに対応した
施設を中心に、昭和52年11月に新規
計画として策定され、その後、一部変更等を経て現在に至っております。
同港はこれまで、大型タンカー受け入れ
施設30万トン級一点係留ブイバースや、5,000トン級岸壁2バースなどの
整備が行われており、国家石油備蓄基地や原子燃料サイクル
施設の立地など、開発の進展に寄与してきたところであります。
今般の報道にあります
計画取り扱い貨物量と
実績値の比較結果につきましては、二度のオイルショックを初めとして、経済社会情勢の変化に強く影響を受け、石油シリーズに対応した大規模開発が
計画どおりに進まなかったため、これに
関連する貨物需要が発生しなかったことに起因するものであります。
72
◯安藤委員
さまざまな理由があって、むつ小川原開発
計画が頓挫したということは大きな理由だったわけですが、当初の目標、4,540万トンだったわけですが、その
内容はどんなものが想定されていたのか、もしおわかりになれば伺いたいと思います。
73 ◯木浪港湾空港課長
4,500万トンの中での主な取り扱い貨物は、原油の輸入が2,620万トン、石油製品の輸出が1,460万トン、その他として460万トンでございます。
74
◯安藤委員
国家石油備蓄基地が昭和55年に着工し、60年9月30日に完成しているわけですが、貨物取扱量との
関係では、この国家石油備蓄基地の相乗効果というのは、あるいは、
関係というのは、どういうふうになっているんでしょうか。
75 ◯木浪港湾空港課長
石油備蓄基地に関しましては、備蓄ということなので、一たん受け入れたオイルは数年間そこに備蓄されているということで、貨物の取り扱いにはカウントされないということです。
76
◯安藤委員
そうしますと、
実績の47万3,000トンは、その中身はどういうものでしょうか。
77 ◯木浪港湾空港課長
実績の47万3,000トンの内訳は、砂、砂利が主なものでございまして、そのほか、廃棄物等がございます。
78
◯安藤委員
その廃棄物というのは、具体的にはどういうものですか。
79 ◯木浪港湾空港課長
廃棄物は、日本原燃
関係の貨物でございます。
80
◯安藤委員
むつ小川原港が重要港湾として昭和52年9月13日に
指定されているわけですが、当初、重要港湾として
指定された、その
目的というのは、現在も生きていると思われるでしょうか。
81 ◯竹内県土
整備部長
むつ小川原港、先ほど港湾空港課長の
説明がございましたが、スタートが、いわゆる国家プロジェクトということで言われて、むつ小川原開発第2次基本
計画に基づいて、むつ小川原港の
整備がスタートしたということでございまして、そのむつ小川原開発第2次基本
計画に附という形のものをつけまして、今の原子燃料サイクル
施設の立地とかといったものを、
整備といいますか、土地利用を許容してきたということでございまして、そういうふうな
状況の中で、この
計画そのものは上位
計画に基づいて
計画され、変更され、
整備をしてきたというふうなことになっているわけでございます。
82
◯安藤委員
重要港湾としての位置づけは、海上輸送の拠点となる重要港湾という位置づけだと思うんですが、そういう意味からすれば、現在は、重要港湾としての役割は実質担われていないというふうに見てよいのではないかと思うんですが、いかがでしょうか。
83 ◯竹内県土
整備部長
そういうとらえ方もありますけれども、いわゆる国の開発上重要な港湾ということでの重要港湾という位置づけもございまして、今のむつ小川原港はそういう形での港湾というふうな理解をしているところでございます。
84
◯安藤委員
計画値と
実績値との大きな乖離について、県は今後どのように対応していくのか伺います。
85 ◯木浪港湾空港課長
先ほど申し上げましたが、二度のオイルショックなど、経済社会情勢の変化を踏まえ、
平成19年6月に閣議口頭了解された新むつ小川原開発基本
計画は、これまでの石油シリーズにかわり、環境、エネルギー、科学技術の分野における研究開発機能の展開と成長産業等の立地展開を図る科学技術創造圏の形成を目指していくものとして大きく方向転換されております。
県としましては、港湾
計画の上位
計画を見極めながら、今後、港湾
計画の見直しが必要であると認識しており、国、県
関係部局等と協議を進めることとしております。
86
◯安藤委員
計画の見直しが行われなければ国の
支援は難しいというふうなことも言われているようですが、今の
答弁でも、
計画の見直しを図っていきたいということなんですが、具体的に、
計画の策定については、もう着手しているんでしょうか。
87 ◯木浪港湾空港課長
見直しについては、これから国と協議しながら進めるということで、まだでございます。
88
◯安藤委員
最後の
質問になりますが、このむつ小川原港の
建設事業費は、総額どのくらいかかっていたものか、もしお答えいただければ伺いたいと思います。
89 ◯木浪港湾空港課長
むつ小川原港のこれまでの
整備状況は、昭和53年度から
平成14年度まででございまして、その全体事業費は1,150億円でございます。
90
◯森内委員長
先ほどの
奥戸ダムの
質疑につきまして、
答弁されなかった部分は後ほど
安藤委員のほうにおっしゃっていただくようお願い申し上げます。
ほかに
質疑はございませんか。―熊谷副
委員長。
91 ◯熊谷
委員
今、
安藤委員からむつ小川原港の
質問がございましたが、私から八戸港について一点だけ
質問させていただきます。八戸港につきましても、今の定例会での一般
質問でたくさんの議員が
質問されておりました重点港湾の
指定に向けた取り組み、あるいは清水、夏堀両議員からも
質問がございました、ポートアイランドへのLNG基地の進出に向けた港湾
整備、あるいは、コンテナ貨物が今後増えるであろうということを想定した中で、コンテナヤードをどのようにしていくのか等々、いろんな諸課題があるわけであります。それにつきましては、これからまた時期を見て
質問させていただきたいと思いますが、同じく一般
質問の中で、山田議員が取り上げておりました八戸港の緑地の管理
状況について、きょう、御
質問させていただきます。
山田議員の
質問に対します
答弁として、八戸港緑地については、業務委託による除草や植栽管理を行っている。そして、町内会、NPO法人、ボランティアの
方々に協力いただいて除草作業を行っており、さらに、21年度からは緊急雇用促進事業として実施をしており、引き続き、港湾緑地の適切な管理に努めていくという趣旨の御
答弁であったかと思います。
そこで、具体的に場所を
指定させていただいて
質問いたしますが、八戸港の緑地の中で、ポートアイランド緑地並びに沼舘緑地、それぞれの管理
状況及び利用
状況を、県としてどのように把握されているのかお伺いいたします。
92 ◯木浪港湾空港課長
ポートアイランド緑地の除草作業につきましては、マイマイガ
対策事業により除草作業を行っております。
それから、沼舘緑地に関しましては、先ほどおっしゃいました、緊急雇用促進事業としての港湾
施設美化推進事業により行っております。
93 ◯熊谷
委員
どういう事業をやっているかということではなくて、どのように管理されているのか、利用されているのかということを把握しているかとお伺いしたんですが、いかがでしょうか。
94 ◯木浪港湾空港課長
緑地の利用つきましては、原則自由使用ということになってございまして、ポートアイランドには、舘鼻漁港で行われる花火大会のための多数の市民が訪れていて、その除草を年2回行っております。まず、7月に1回、それから、花火大会の前に1回というふうに行っております。
それから、沼舘緑地につきましては、周辺に複数の商業
施設がございまして、また、観光遊覧船「シャーク号」の発着所になっていることから、利用する市民を多数訪れるということで、先般、除草作業を一度行っておりまして、夏にもう一度行うこととしております。
95 ◯熊谷
委員
花火大会のときにも除草していただくということで。緑地、あえて親水空間と申し上げさせていただきますが、以前から除草を初めとする管理については気になっておりました。時々、出先機関等々にも
指摘をさせていただきましたが、実は、週末に改めて、この2点について、現場確認をしてまいりました。沼舘緑地に関しましては、今、御
答弁があったとおりに除草されておりましたが、ただ、除草はされているんですけれども、除草した草を除去していないといいますか、持ち出しをしていないという
状況の中で、完全に管理されておるという
状況ではなかった。それと、ポートアイランドに関しましては、実は、岸壁側から進入してみようと思ったんですが―岸壁側から通路がありますので、入っていこうとしたんですが、その通路の両サイドの草がものすごく繁っていて、気味が悪いといいますか、気味が悪いだけではなくて、とても入っていけるような
状況じゃなかったんですよね。
今まで事業のあり方とか、とりあえず、直近のこのような管理の仕方ということをお伺いしましたけれども、基本的に、港湾緑地の管理に対する県の考え方を、基本的な部分でもう一度お伺いをしたいと思います。
96 ◯木浪港湾空港課長
大変財政
状況が厳しい中でございまして、今後も町内会やNPO法人、ボランティアの
方々に御協力をいただきながら、また、皆様の御意見を伺いながら、官民一体となって管理をする方策について考えていきたいと思っております。
97 ◯熊谷
委員
NPO、ボランティアの団体の
方々とも、実は、このためだけに接触をしたのではなくて、いろいろな話を聞いてみたら、何か去年まではいろいろ声がけがあったんだけれども、ことしはそういう要請もなかったというふうに聞いておるんですが、その辺の事実
関係はいかがでしょう。
98 ◯木浪港湾空港課長
その辺については、承知しておりません。申しわけありません。
99 ◯熊谷
委員
いずれにいたしましても、予算がないというのはよくわかるわけでありますが、しかし、あの現場をしっかり見ていただくと、やっぱりしっかりと予算づけをして管理をしていくべきだというふうに私は思います。これに対して
答弁は求めませんが、八戸の港というのは、もともと産業の港として発展をしてまいりましたが、その一方で、いわゆる海、港に親しみ空間がもう少し欲しいだとか、あるいは、まちづくりと一体となった港の
整備をしてほしいというような意見というのは10年ぐらい前からずっとあって、そういう中で、ポートアイランド緑地、沼舘緑地の
整備がなされるという中で、一部ではありますが、
関係しているような団体からは、非常に期待をする声があったわけです。
しかしながら、
整備できた公園については、私、いいものができているなと思うのですが、残念ながら、管理がしっかりされていない。それと、沼舘緑地に関しましては、商業
施設と隣接しているにもかかわりませず、アンケートをとったわけではありませんが、おそらく多くの市民が、あそこに公園があることに気づいてないんだろうなというふうに思います。その辺の
周知徹底も含めて、何も新しいものをつくれと言っているのではない、既にできているものを有効活用する、利活用するという視点をもう一度持ち合わせた上で、先ほど申し上げました予算のことも含めて、ぜひ検討していただきたい。そのことを
指摘して終わります。
100
◯森内委員長
ほかに
質疑はございませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
ないようでありますから、これをもって審査を終わります。
次に、お諮りいたします。
当
委員会に付託されております特定付託案件について、さらに継続審査とすることに御異議ございませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
御異議なしと認め、さよう決定をいたします。
以上をもって
建設委員会を終わります。
○閉 会 午後 0時09分
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