次に移りたいと思いますが、毎回取り上げて恐縮なんですが、
八戸水道企業団の件に関して何点かお尋ねしたいと思いますが、そもそも、その後どういう流れになっているのか、若干教えていただければ。
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◯阿部河川砂防課長
10月の
建設委員会において
清水委員の
質問にお答えした以降の
状況についてお答えします。
7月に
企業団のほうから
法的事項についての
考え方が示され、これに対する県の
見解を8月19日に回答しておりました。この県の
見解に対して10月の29日に
企業団の
考え方が示されております。現在、
企業団の
考え方について、
専門家の意見を聞きながら改めて検討しているところです。
企業団の強い
意向によりこれまで
法的整備を進めているものですが、できるだけ早い時期に次の段階へ進めるよう引き続き
企業団と
協議を行っていくこととしております。
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◯清水委員
何かなかなか進んでいないような感じを受けたんですが、そもそも事の発端というんですか、あそこを
河川改修工事をしなければならなかった原因は何なのか、その辺からちょっとひもといていただければありがたいと思っています。
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◯阿部河川砂防課長
今の現場は
坂牛川ということになりますが、
坂牛川の上流にある
八戸ニュータウンの
施設整備、それによって流域からの
流出がふえるということで、
貯留施設のほかに
河道の拡幅、いわゆる現況の幅では足らんということで
河川の
整備が必要となって、今回の
水道管の
移設が必要となったものでございます。
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◯清水委員
そうしますと、
ニュータウンの
整備が必要であった。
坂牛川の
河川改修工事ということですか。そうしますとこれは県のほうから
企業団に対して申し入れがあったわけですね、当然。その辺いかがですか。
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◯阿部河川砂防課長
水道企業団のほうには、いわゆる
坂牛川の
河川改修工事が必要ということで、それに伴っていろいろ
施設計画等──いわゆる
河川改修に当たっての
施設計画等の
協議、それらを
水道企業団のほうにお話ししております。
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◯清水委員
それはじゃいつごろから始まったんですか。もし
資料があったら、いつごろから
協議が始まって、いつごろ計画通ってなったのか、その辺の時期、わかる
範囲で結構です。
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◯阿部河川砂防課長
正式な
文書等の
協議ということになりますと、
平成元年の6月9日に
水道管移設計画及び
橋梁計画についての
協議をしておりますが、それ以前からいわゆる
ニュータウンの開発に伴う
流出増対策ということで、
坂牛川の
河川改修が必要であるということでいろいろ事前の
協議を進めておりました。
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◯清水委員
私の手元の
資料だと、多分、
昭和61年7月、
八戸土木事務所長が
企業団に対して
根城系導水管路移設の
協議を申し入れたところから始まったという話がございます。ですから、
平成元年というのは当たらないです。もっとずっと前ですね。
青森県は、
河川改修工事を行うため、
支障となる
既設管を廃棄処分して
水道用地内に
河川スペースを確保することが必要となった。そのために
昭和61年7月から
協議を続けてきたのが多分正しいんではなかろうかなというふうに思っておりますが、その辺はいかがですか。
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◯阿部河川砂防課長
先ほど私が
平成元年と申しましたのは、いわゆる今回の
ルートのところに対する正式な
水道企業団への
協議の日にちでございまして、
委員がお話ししましたように、いわゆる全般的なその
打ち合わせあるいは
協議、そこら辺につきましては61年当時から
企業団のほうにお話ししております。
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◯清水委員
協議を続けてきた結果、
企業団は
既設管の
所有権を放棄し、
青森県は
既設管と置きかえに
既設管と
同等以上の強度と
機能を有する
代替管を建設する
協議が調った──当時の
資料でですね──それで、以上の
協議によって
青森県と
企業団の双方が負うべき債務及びそれに見合う
利益の
合意が形成されたと私の
資料の
範囲であります。さらに、
企業団が放棄した
既設管と引きかえに
青森県が
企業団に譲渡した
代替管が
従前と
同等以上の
機能回復とはなっておらない、さらにまた、
安全性が確保されていない以上、
青森県は
公共補償工事の原則に反して、
青森県が得た
利益に対して、
企業団にとっては失った
利益が大変多く、対価的には見合わないというのが
現状だと思っておりますが、それに対する答弁をいただきたいと思います。
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◯阿部河川砂防課長
坂牛川の
河川改修工事に伴って
導水管の
移設工事を行ったわけですけれ
ども、その
ルート、それから
方法等については、
企業団のほうと
十分協議をした上で、
合意の上で行ったものです。いわゆる既存の
既設管が
坂牛川の
改修部に当たるものですから、いわゆるそこのつけかえに当たっては、そこに
支障がないように下のほうを伏せ越ししていくという形態で
企業団と
施設計画について了解が得られたことからそのような形で
工事のほうは実施したものでございます。
移設の管につきましては、私
どものほうとしては、
従前と同じような
機能、いわゆる管の径、大きさから、それから管の厚さ、それらについても
十分企業団のほうと
協議した上で、所定の設計を行って
工事を進めたわけですけれ
ども、結果として隠れた
瑕疵がございまして、
施工上の
不良等がこのたびのあれで判明しました。それらの
状況につきましては、
責任施工という観点から、我々のほうとしては
施工業者のほうにその点でのミスがあったというふうに受けとめております。
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◯清水委員
そうしますと、
責任施工をした
業者に
瑕疵があったということですね。設計どおりやらなかったというふうになるんではなかろうかなと思うんですが、いかがですか。
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◯阿部河川砂防課長
一部の溶接の不良、それから配管の混乱、そういうことがあったということが今回のあれで判明しております。その結果として隠れた
瑕疵があったというように受けとめております。
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◯清水委員
では、
瑕疵があった
業者に対しては、今後どのような措置といいますかね、とられるのか、その辺を教えていただければと思います。
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◯阿部河川砂防課長
水道企業団、それから県及び
施工業者、その3者による話し合い、それが必要だと思っています。ですから、現在、
企業団のほうの要請を受けて
法的整理のほうをまず進めておりますが、私
どもとしては、それらを
早期に終えて次の3者での
協議のほうに移行したいというふうに考えております。
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◯清水委員
先月には何か法的な
整備をずっとやっておるんだと。
水道企業団のほうとの
打ち合わせをしながらやっているんだという、だんだんそういう法的なものは煮詰まってきた、さらにまた
水道企業団のほうも、もう
報告書も出していますから、その辺からも理解はもうできると思いますので、ぜひ、もう年の暮れも迫っておりますので、ここ1年になろうかとしておりますので、その辺を積極的に、できてしまったことは、これは取り返しがつかないわけでありまして、今後、またいろんな
災害があったときに万全を期するような、そういう体制にしていかねばならないと思っています。ぜひ、どれぐらいのめどで
課長さんがこれを解決しようとしているのか、その辺、時期を明示していただければありがたいと思います。
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◯阿部河川砂防課長
10月に新たに
企業団のほうからもまた
見解が示されておりますので、私
どもとしては、今
法律家のそういう
専門家とちょっと相談しながら
企業団のほうにその面での回答をしたいと思っていました。
企業団等の
意向もございますので、時期的なものというのははっきり明示はできないわけですけれ
ども、我々としては、できるだけそこに、
早期に次のステップに行きたいと、そういうふうに努力したいと、このように考えております。
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◯清水委員
もう1年たってしまうわけでありますが、何とか年を越さないぐらいで、その辺で解決できないものかなと思っておりました。特にまた、きのうあたりは何か
田名部委員の近くの
水道管がちょっと漏れておったみたいですけれ
ども、どうしても
青森県の場合は20年に1回大きな
災害が来るわけですので、ですから、それに備えてきちっと
水道、さらには電力、生活のライフラインはしっかりとやっていかねばならないと思いますので、積極的な行動をよろしくお願いしまして、終わります。
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◯相川委員長
ほかに
質疑はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
ないようでありますから、これをもって
審査を終わります。
以上をもって
建設委員会を終わります。
○閉 会 午前11時37分
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