青森県議会 2009-10-07
平成21年文教公安委員会 本文 開催日: 2009-10-07
↓ 最初の
ヒットへ(全 0
ヒット) 1 ○開 会 午前11時00分
◯三橋
委員長
おはようございます。
ただいまから
文教公安委員会を開きます。
慣例により、会議の
記録署名委員を指名いたします。
田中委員と
松尾委員にお願いいたします。
本日の
審査案件は、本会議から付託されました
議案3件、
請願1件及び
所管事項であります。
審査の順序は、
教育委員会関係、
警察本部関係の順に行いますので、御了承願います。
それでは、
教育委員会関係の
議案、
請願及び
所管事項について審査いたします。
審査の順序は、初めに
議案について、次に
請願について、その後、
所管事項について行います。
提出議案について
執行部の説明を求めます。──
田村教育長。
2
◯田村教育長
おはようございます。
県議会第259回
定例会に提出されました
議案のうち、
教育委員会に係るものについて御説明申し上げ、御審議の参考に供したいと存じます。
まず、
議案第1号「
平成21年度青森県
一般会計補正予算(第2号)案」について申し上げます。今回の
補正予算の
歳出予算額は27億5,695万8,000円の増額となっております。これを
既決予算額と合計いたしますと、補正後の
歳出予算額は1,495億3,211万5,000円となり、
一般会計予算総額の20.0%を占めることになります。
以下、計上した
歳出予算の主なものについて御説明申し上げます。
まず、
教育行政費において、国の
経済危機対策に呼応し、
経済的理由により修学困難な
高校生を支援する施策を
実施するための基金の設置に要する経費として5億8,086万9,000円を計上するとともに、同基金を活用し、
高校奨学金貸与事業の拡充に要する経費として1億5,816万8,000円を計上いたしております。
また、
教育振興費において、
環境・
エネルギー産業を支える人材の育成に資するため、
県立高等学校の
環境・
エネルギー教育実習設備等の
整備に要する経費として2億973万8,000円を計上するとともに、
県立学校の
耐震化を推進するため、
青森県立八戸高等学校等12校に係る
県立学校体育館老朽改築等事業に要する経費として、
学校建設費において17億688万9,000円、
特別支援学校費において1,356万1,000円をそれぞれ計上いたしております。
次に、
議案第13号「青森県
高等学校授業料減免事業等臨時特例基金条例案」は、国の
経済危機対策に呼応して、
経済的理由により修学困難な
高校生を支援する施策を
実施するための基金を設置するためのものであります。
以上でございます。
23 ◯三橋
委員長
本
請願について
意見等はありませんか。──櫛引副
委員長。
24
◯櫛引委員
昨年度、当
常任委員会においては同様の
請願に不採択との判断がなされました。その後、
高校教育改革を取り巻く
環境変化によっては、
学校規模・
配置等について
計画内容の見直しを行うこと、また、
計画の
実施及び
後期計画の策定に当たっては、提出された意見・要望を十分に踏まえて行うことという意見を付したことを承知しております。
今回提出された
請願はこの地域からの意見・要望でありますので、その内容に耳を傾ける必要があると思います。しかしながら、
先ほど教育長さんの説明やこれまでの
県立高等学校教育改革第3次
実施計画策定の
考え方で再三述べられているとおり、これから
中学校を卒業する生徒がより充実した
高等学校教育を受けることのできる
教育環境を整えていく必要があると考えております。今後、
計画の
実施に当たっては、昨年度の当
常任委員会に出された
意見等を十分踏まえて行う必要があると思いますが、現状では、今、
教育長の御説明にあったとおり、
状況が大きく変わっているとは言えないことから、不採択とすることがよろしいと思います。
25 ◯三橋
委員長
ほかに
意見等はありませんか。──
松尾委員。
26
◯松尾委員
私のほうからは、結論から言いますと不採択に賛成ということになるわけでございますが、今、
教育長からのお話にもありましたように、三戸郡の中での4校も閉校になる、そういう
可能性も秘めた中での地域的なバランスということで大変苦慮されたものだと思っております。ただ、今回のこういう
請願に上がってきたように、そこの地域の中での意見というものをぜひ取りまとめ、また、よく今後の
計画に反映をしていただきたいと心から願っているところでございます。
また、私は、この
教育環境というものは時代が変わればまた変わってくるんじゃないかなと、私はそういう期待を持っています。
学校のクラスの少
人数化であるとかそういったものもこれから仮に進んでいけば、今の廃校、
統廃合ということではなくて、もっと
子供たち、学生の側に立った
教育の
あり方というのもつくっていくことができるんじゃないか、そういう思いも込めて今回は不採択に賛成をしていきたい。今後の御尽力を要請をいたしまして、お願いとさせていただきます。
27 ◯三橋
委員長
ほかに
意見等はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
ないようですので、
請願受理番号第4号について採決いたします。
本件を不採択とすることに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
御異議なしと認め、そのように決定しました。
それでは、続いて
所管事項について質疑を行います。
所管外にわたらないよう簡明に願います。
質疑はありませんか。──
森内委員。
28
◯森内委員
私のほうからは、
平成23年度インターハイに向けた
選手強化対策についてお伺いをいたします。
平成23年度
全国高校総合体育大会に高い関心を持っている一人でありますが、この大会を何としても成功させなければならないというふうに思いますし、青森県の誇りを示してほしいとも思っております。6月の委員会におきまして、青森県に来県する全国からの
高校生に対して、もてなしの心をもって接し、青森県を印象づけてもらうことが重要という発言をさせていただきました。
一方、開催県の立場からは、出場する県勢選手によい成績を残してもらいたいという思いもあります。例えば、新聞などで県勢の快進撃を目にすれば、実際の目で見てみたいとかそういうふうな気持ちになるとか、県民一丸となって応援することができる、大会が盛り上がっていく、そういうふうにもなると思います。春のWBC、世界野球大会がそのようないい例だというふうにも思っております。
そこでお尋ねをいたします。
県教育委員会では、
平成23年度
全国高校総合体育大会に向けてどのような選手強化策に取り組んでいるのか、お伺いをいたします。
29 ◯松田スポーツ健康課長
インターハイ開催時において本県選手が活躍することは、多くの
子供たちに夢と希望を与え、スポーツに対する興味や意欲を喚起するとともに、県民の一体感が醸成されるなど多くの効果が期待されるものと考えております。
このため、
県教育委員会では、
平成23年度のインターハイ開催時に主力となる
中学校3年生及び
高等学校1年生の有望選手を対象に、本県、岩手県及び秋田県のインターハイ会場予定施設などを活用して、または、県外の有力チーム等を招聘しての強化合宿を行うインターハイ
選手強化対策事業を
実施しております。また、選手たちのトレーニングへの
取り組みを支援するため、青森県スポーツ科学センターでのメンタルトレーニングも
実施しております。
県教育委員会といたしましては、
平成23年度インターハイにおいて本県選手が活躍できるよう、県体育協会や県
中学校体育連盟、県
高等学校体育連盟等の関係団体と連携しながら強化策に取り組んでまいりたいと考えております。
30
◯森内委員
確かに夢と希望を与える大会にしてほしいということで、
子供たち、
高校1年生が
高校3年生、
中学校3年生が
高校2年生になる主力ということで、その下の
子供たちに夢と希望、そしてまた、大人たちからすれば、活躍を見てみたいというふうな形になろうかというふうに思います。他県との強化試合とかされているというふうに今聞いたんですけれども、どの競技ってわかりますか。
31 ◯松田スポーツ健康課長
すべての競技でやるわけなんですけれども、それぞれの競技によってやり方を変えています。例えば特定拠点強化方式、先ほど言いました岩手県とか秋田県とかでのインターハイ会場予定施設でやる場合は、そこで強化練習や練習試合をやると。それから、もう一つはアスリート招聘強化方式というふうな形で、球技や武道など主に対戦型種目においては、レベルの高い相手の胸をかりて鍛えると。それから、陸上競技とか体操競技などについては、トップレベル選手を運動観察することが競技力向上に結びつくというふうなことで、両方のやり方で強化策を講じております。
32
◯森内委員
今いろんなテレビをこう見てみますと、スポーツで強い選手とか、活躍された選手、みんなアスリートという一言で言われますけれども、やはり青森県からすばらしいアスリートを出していただくように今から準備されていると思いますので、今後とも強化のほうをよろしくお願い申し上げたいと思います。
ありがとうございました。
33 ◯三橋
委員長
ほかに質疑はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
ないようですありますから、これをもって
教育委員会関係の審査を終わります。
執行部入れかえのため、暫時休憩いたします。
○休 憩 午前11時30分
○再 開 午前11時33分
34 ◯三橋
委員長
休憩前に引き続いて委員会を開きます。
警察本部関係の
議案及び
所管事項について審査いたします。
なお、審査の順序は、初めに
議案について、その後、
所管事項について行います。
提出議案について、
執行部の説明を求めます。──石川警察本部長。
35 ◯石川警察本部長
本
定例会に提出されました諸
議案のうち、警察本部所管に係るものについて、その概要を御説明申し上げ、御審議の参考に供したいと存じます。
議案第1号「
平成21年度青森県
一般会計補正予算(第2号)案」に計上されました警察費の
歳出予算額は238万4,000円の減額となっております。
主なものとしては、警察管理費において、警察本部等のアスベスト除去工事に要する経費について2,159万3,000円を計上しております。
議案第21号「青森県銃砲刀剣類所持許可申請手数料等徴収条例の一部を改正する条例案」につきましては、銃砲刀剣類所持等取締法の一部を改正する法律(
平成20年法律第86号)が
平成20年12月5日に公布され、本年12月4日から施行されることに伴い、地方公共団体の手数料の標準に関する政令(
平成12年政令第16号)が一部改正され、新たに高齢者に対する認知機能検査手数料を徴収する事務が追加等されるために提案するものです。
以上、警察本部所管に係る
提出議案について、その概要を御説明申し上げましたが、何とぞよろしく御審議くださるようお願い申し上げます。
36 ◯三橋
委員長
ただいま説明のありました
議案に対して質疑を行います。
質疑はありませんか。──
川村委員。
37
◯川村委員
議案第21号「青森県銃砲刀剣類所持許可申請手数料等徴収条例の一部を改正する条例案」について伺います。
ただいま本部長から説明がありましたように、本条例案につきましては、銃砲刀剣類所持等取締法の一部が改正され、新たに高齢者に対する認知機能検査等が追加されたことに伴う手数料を徴収するためのものということであります。猟銃は、法に基づき所持許可を与えているものであり、銃競技、狩猟、今議会でも問題とされた有害駆除など限られた場合のみ使用可能ということであります。これまで他県においては殺人目的に使用した例もあるなど、その許可はもちろん、管理や使用に関し違反行為がある場合は厳正に処分されなければならないと思います。
また、運転免許証などと同様に、高齢者の方については加齢に伴い判断力が低下しているものであり、恐らく銃所持許可を受けている方々も相当高齢化しているものと思われ、今回の法改正は適切なものと受けとめております。引き続き、事故の防止及び目的外に使用されることがないよう適正に対応していただきたいと思います。
そこで何点かについてお伺いいたします。最初に、銃砲刀剣類所持等取締法改正の経緯、目的についてお伺いいたします。
38 ◯嶋山生活安全部長
委員の御質問にお答えいたします。
銃砲刀剣類所持等取締法改正の経緯、目的についてでございますけれども、今回の改正は、
平成19年12月に長崎県佐世保市で発生いたしました散弾銃使用による殺傷事件や
平成20年6月に東京都の秋葉原で発生をいたしました刃物使用による無差別殺傷事件等、最近の銃砲刀剣類等を使用した凶悪犯罪の発生を踏まえて、銃砲刀剣類による生命、身体及び財産への被害防止の強化を図るために行われたものでありまして、
平成20年の12月5日に公布、本年1月5日から段階的に施行されているものでございます。
改正の主な内容といたしましては、ダガーナイフなど所持禁止となる剣の範囲の拡大、銃砲刀剣類の所持者に対する監督の強化、銃砲刀剣類の所持許可要件の厳格化、実包等の所持に関する規制の強化などでございます。
このうち、ダガーナイフなど所持禁止となる剣の範囲の拡大につきましては本年1月5日から、銃砲刀剣類の所持者に対する監督の強化につきましては本年6月1日からそれぞれ施行されております。
また、75歳以上の高齢者に対する認知機能検査や技能講習の
実施等の銃砲刀剣類の所持許可要件の厳格化や実包の保管
状況の記録化などの実包等の所持に関する規制の強化等につきましては、本年12月4日から施行されることとなってございます。
以上です。
39
◯川村委員
次に、本県における猟銃等所持者数と過去5年間における違反・事故の
状況等についてお伺いいたします。
40 ◯嶋山生活安全部長
本県におきます猟銃等所持者数と過去5年における違反・事故の
状況についてお答えをいたします。
初めに、県内の猟銃等の所持許可
状況についてでございますけれども、
平成21年8月末現在におきましては、許可人員は1,952人、許可丁数は4,271丁となってございます。許可丁数の内訳につきましては、ライフル銃が654丁、散弾銃が3,314丁、空気銃が303丁となっております。前年同期と比べますと、許可人員ではマイナス153人、許可丁数ではマイナス303丁となっておりまして、人員、丁数とも年々減少の傾向にございます。
次に、違反及び事故の
状況についてでありますけれども、猟銃等による違反は、本年は現在まで2件発生しておりまして、前年同期と比べますとプラス2件となっております。
なお、
平成16年から
平成20年までの5年間には13件発生しておりますけれども、違反の内容といたしましては、猟銃等を禁止区域等で発射した発射制限違反が6件、猟銃等を車内等に放置した保管義務違反が2件発生しておりまして、そのほかに、安全措置の義務違反でありますとか不法所持違反、所持許可証の不携帯、それから譲渡制限違反、書きかえ義務違反がそれぞれ1件発生しております。
次に、猟銃等による事故の
状況でありますけれども、本年は現在のところ発生をいたしてございません。なお、
平成16年から20年までの間では1件発生しておりますが、事故の内容といたしましては、
平成17年に発生した銃の暴発による人身事故の1件でございます。
以上です。
41
◯川村委員
はい、わかりました。猟銃等の所持者に対する事故防止対策といいますか、こういった
状況についてもお聞かせをいただきたいと思います。
42 ◯嶋山生活安全部長
猟銃等所持者に対します事故防止の対策
状況等についてお答えをいたします。
猟銃等の所持者に対しましては、毎年、銃砲一斉検査を
実施しております。これは、県内の所持者全員を対象としているものでありますが、所持している猟銃等を警察署等に持参をしていただきまして、担当の職員、署員が直接面談の上、目視及び聞き取りをいたしまして、許可銃を確実に所持・保管をしているか、保管
状況は適切か、許可銃と許可証の記載
状況に間違いがないか、所持許可者に欠格事由がないかなどについて確認するものでありまして、この検査によりまして銃砲の不正の流出の防止や欠格者の排除に努めているところでございます。
また、猟銃等所持許可及び更新の申請時における厳格な審査、銃砲所持者の家に訪問活動したり、あるいは猟銃等所持許可者に対する猟銃等講習会における法令や猟銃等の取り扱いについての教養、あるいは猟友会との関係団体等に対します指導などを通じて適切な保管や取り扱いに関する指導教養を繰り返し
実施しております。また、許可後の実態把握の徹底や不適格者の把握及び排除にも努めているところでございます。
さらに、例年、11月から翌年の2月までの狩猟期間中でございますけれども、猟場付近を定期的にパトロールしたり、事故や違反防止のための指導・取り締まりを図っているところでございます。
以上です。
43
◯川村委員
わかりました。
最後に、本条例改正によって銃砲刀剣類による事故防止が図られるよう、県警においては適正な対応を要望いたします。
ありがとうございました。
44 ◯三橋
委員長
ほかに質疑はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
ないようでありますから、これをもって質疑を終わります。
これより
議案の採決をいたします。
議案第1号中
所管分及び
議案第21号、以上2件の原案を承認することに賛成の方は御起立を願います。
[
賛成者起立]
起立総員であります。
よって、原案を承認することに決定いたしました。
次に、警察本部長より報告があります。──石川警察本部長。
45 ◯石川警察本部長
前回の当委員会で御報告しておりましたとおり、弘前自動車運転免許試験場につきましては、予定どおり10月4日、田中議長、三橋
委員長の御出席をいただき開始式をとり行い、業務を開始しております。このことを御報告させていただきます。なお、詳細につきましては交通部長から報告をさせていただきます。
また、9月21日から10日間
実施いたしました秋の全国交通安全運動の
実施結果につきましてもあわせて報告をさせていただきます。
46 ◯工藤交通部長
ただいま本部長のほうから報告のありました2件について御報告いたします。
1点目は、新たな弘前自動車運転免許試験場が10月4日に運用を開始しましたので、その開所
状況等についてですけれども、運用開始の10月4日、日曜日、初日は、三村知事や田中議長、三橋
委員長の御出席をいただいて運用開始式を行った後、午後1時から運転免許証の更新手続を行う日曜窓口を開設し、229人の方に免許証の即日交付を行いました。
この日は、初日ということと、運転免許証がICカード化されて間がないということもあり、申請の受付に多くの方が並ばれましたが、トラブルもなく、来場されたすべての皆様の更新手続を終了しております。
2日目である10月5日、月曜日の免許更新者数は午前、午後合わせて281人で、これまでの弘前警察署の平日の平均的な取り扱い数約59人を大幅に上回る数となりましたが、初日に比べますと混雑はやや緩和され、業務は円滑に進んでおります。
この日は、免許更新業務に加えて免許の試験業務も行い、受験された28人のうち25人の合格者に対して免許証の即日交付を行いました。なお、弘前運転免許場、これまでは1日の免許の試験のほうは平均12人ということでございましたので、こちらのほうも倍増いたしております。
まだ日が浅いため、青森運転免許センターや津軽方面警察署の更新者の
状況など、新弘前運転免許試験場が開設されたことの影響についての分析はこれからになりますけれども、いずれにいたしましても、新たな弘前自動車運転免許試験場の運用開始に伴って、弘前市を中心とした津軽エリアの方々の利便性は格段に向上したものと考えております。今後も利用者の意見を伺い、動向を調査するなどして、さらなる利便性の向上と円滑な業務の推進に努めてまいりたいと思います。
2点目は、秋の全国交通安全運動の
実施結果についてでございます。
秋の全国交通安全運動は、9月21日の月曜日から30日の水曜日までの10日間
実施されました。本運動期間中における本県の交通事故の発生
状況は、発生件数が185件、これは昨年と比べて5件のマイナスになります。死者数が1人、昨年と比べ2人のマイナス、負傷者数が239人、これは昨年と同数でございました。発生件数、死者数とも減少したということでございまして、各自治体を初め関係する団体・機関、ボランティアの皆様の活発な活動の成果であると思っております。
この期間中の事故の特徴といたしましては、死者1人は自転車乗車中であったこと、それから、高齢者の死者はなかったものの、高齢者の負傷者のほうは41人で、昨年と比べ3人増加したこと、それから、飲酒運転を伴う事故、これが、3年連続なんですけれども、2件発生していることなどが上げられます。
ちなみに昨日、10月6日現在の本県の交通事故による死者数は38人ということで、これは前年と比べて14人、26.9%の減少というふうになっております。
ただ、10月に入りまして立て続けに県南方面で3件の交通死亡事故が発生して、うち2人が夕暮れ時から夜間にかけての歩行中の高齢者でございました。このような
状況もありまして、秋の全国交通安全運動のほうは終わりましたけれども、引き続き警察署に対し、夕暮れ時・夜間の高齢歩行者対策や飲酒運転の取り締まりなどを強化するように指示しております。
今後も県民の皆様を交通事故から守るため、適時適切な対策を講じてまいることとしております。
以上です。
47 ◯三橋
委員長
では、ただいまの報告及び
所管事項についての質疑を行います。
所管外にわたらないよう簡明に願います。
質疑はありませんか。──
松尾委員。
48
◯松尾委員
私のほうからは、まず、今の秋の交通安全運動、大変御苦労さまでした。その中で、私たち県会議員も大変気をつけております飲酒運転の事故がまた2件ということで、これは非常に残念だなと、そう思わざるを得ません。必ずいつかこの飲酒運転がなくなるであろうと、そういう大きい期待を持っておきたいと思っております。
私の質問は、これは9月1日の新聞なんですが、裁判員制度が始まりまして、青森県の裁判所でも、その裁判の当日にはかなり多くの傍聴者が並んだということで、大変大きな記事になりました。その記事の中で、裁判員裁判の対応ということで、証拠集めを、これをしっかりとやっていかなければいけない、これはもう当然のことだと思っています。
これはちょっと私ごとなんですが、8月に地元の三戸のほうである事件に遭遇いたしまして、その中で、三戸署のほうから鑑識の方がたくさん見えられて、たくさんといっても2名とかそれぐらいなんですが、そのほかにも職員の、警察官の方もたくさん見えられて、鑑識ということで主に2名の方がやりました。そこの場所というのは400坪ぐらいも場所があるので、その中での足跡ですとか指紋であるとか、物品がなくなったかどうか、そういったものをやっていかなければならないんです、その2名で。私も立ち会ったんですが、その1つ1つの証拠にサインもしていかなければならないんです、足跡であるとか指紋とかそういったもの全部に。それで、その事務的な手間、また、できるだけ速やかに対処をしていかなければいけない、そういうことを考えると、本県の鑑識員の配置
状況とか休日・夜間帯における活動体制の現状というのは実際どうなんだろうかということをちょっとまずお伺いをしたいと思います。
49 ◯大橋警務部長
委員の御質問についてお答えさせていただきます。
県警察における鑑識係員の配置
状況と休日と夜間帯における鑑識の活動
状況の現状について申し上げます。
初めに、警察署における鑑識係員の配置
状況でございますけれども、現在、18警察署に45名を配置しております。警察署ごとの配置人員につきましては、警察署の規模に応じて、大規模警察署には7人ないし8人、中規模警察署には2人ないしは3人、その他の警察署においては各1人を配置しているという
状況でございます。
次に、休日・夜間帯における鑑識活動体制の現状でございますけれども、各警察署においては、警察署各課の警察官から編成される当直体制により、休日・夜間帯に発生する事件・事故に対応しており、鑑識係員もこの当直体制に編入されております。
当直体制時における鑑識係員の配置
状況ですが、大規模警察署でも1人または2人となり、中規模警察署を含めその他の警察署においては鑑識係員が配置できない休日・夜間帯もあります。
このような
状況にあることから、特に夜間帯において殺人や強盗等の重要犯罪等が発生した場合は、大・中規模警察署においても鑑識係員が手薄な状態となるため、現場に到着した地域警察官等に一時的に現場を保存させ、その間に鑑識係員を非常招集するなどして対応させているというのが現状でございます。
50
◯松尾委員
県内で45名というのは、私の思っていたイメージからするとやっぱりちょっと少ないのかなという感じがします。それこそ事件・事故というのは時間とか日時を選ばないで起きますので、それに対して24時間体制でしっかりとサポートしていく、かつ、今ちらっとお話もありましたが、専門性もかなり重要な部分があるんだと思います。場合によっては血痕であるとか髪の毛であるとか、そういうDNAに関する部分まで情報を収集していかなければならないんだと、私はそう思っているんですが、県としては、この鑑識体制を強化していくというものについてどういった
考え方、必要性について認識をされているんでしょうか。
51 ◯大橋警務部長
鑑識体制を強化する必要性につきましては、鑑識活動は、5月に施行された裁判員法に基づく裁判員裁判に対応するため、これまで以上、緻密かつ的確に行うことが求められております。
これは、裁判員が法律の専門家でない一般県民であっても、客観的な事実により、その犯罪が被告人によるものか否かが明確に判断できるよう、犯行の裏づけとなる客観的証拠の収集の徹底を図ることが求められているからであります。
こうした事件捜査における鑑識活動の重要性の高まりに伴い、漏れなく必要な証拠を記録及び採取する必要がありますが、そうした活動は、いかなる現場であろうと、犯罪の痕跡が失われる前に迅速に行うことが必要となります。
そのためには、事件発生を認知した場合に、鑑識係員が現場に急行し、迅速かつ的確に鑑識業務を遂行できるような体制を構築しておくことが必要であります。
先ほど申し上げたとおり、殺人、強盗等重要犯罪が多発する夜間帯は、本県におきましても鑑識係員の配置が手薄な状態であり、このままでは鑑識活動の立ち上がりのおくれや、専門的な知識や経験が不足した警察官が証拠採取に当たることになるため、貴重な証拠の見逃し、散逸、破壊などのおそれがあることから、特に夜間帯における鑑識体制の強化が必要となっております。
県警察といたしましては、効率的な人員の再配置や教養の充実に努めるなど鑑識体制の強化に努めてまいりますが、増員につきましては、その必要性に応じて関係部局と協議の上適切に対応してまいります。
52
◯松尾委員
先ほど、地元の三戸のほうでそういう件があったという話を申し上げましたが、私も一緒に立ち会いをいたしまして、約半日一緒にお手伝いをしたんですが、その速やかなる行動の結果、大事に至らずに、被害もそう大きく広がらずに事件のほうは解決を見たわけでございます。大変このことが何よりも大事であると思いますし、また、最初に申し上げました、これから、今始まりました裁判員裁判の中で、それこそ専門性を持たない裁判員が来て、その印象という形でやはり決する形になるわけです。ですので、この証拠の重要性というのは今後ますます重要になってくると思いますので、ぜひこの体制の
整備をどんどん進めていただきたいと私からお願いを申し上げまして終わります。
53 ◯三橋
委員長
ほかに質疑はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
ないようでありますから、これをもって
警察本部関係の審査を終わります。
次に、お諮りいたします。
当委員会に付託されております特定付託案件について、さらに継続審査とすることに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
御異議なしと認め、継続審査と決定いたしました。
なお、
委員長報告の作成については、簡潔にいたしますので、本職に御一任いただければと思っております。
それから、委員各位に申し上げます。
次回
定例会の開催の予定もありますので、次回の
常任委員会は11月19日の開催を予定しております。
以上をもちまして
文教公安委員会を終わります。
ありがとうございました。
○閉 会 午前11時58分
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