倶知安町議会 > 2019-12-09 >
12月09日-02号

  • "原子力防災計画"(/)
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  1. 倶知安町議会 2019-12-09
    12月09日-02号


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    令和 1年 第4回 定例会(12月)          令和元年第4回倶知安町議会定例会              会議録(第2号)                     令和元年12月9日(月曜日)-----------------------------------●出席議員  1番  冨田竜海君    2番  坂井美穂君  3番  古谷眞司君    4番  門田 淳君  5番  波方真如君    6番  森 禎樹君  7番  原田芳男君    8番  佐藤英俊君  9番  盛多勝美君   10番  小川不朽君 11番  笠原啓仁君   12番  田中義人君 13番  森下義照君   14番  作井繁樹君 15番  木村聖子君   16番  鈴木保昭君●欠席議員 なし●地方自治法第121条第1項の規定により出席を求めた者 倶知安町長               文字一志君 倶知安町教育委員会教育長        村井 満君 倶知安町農業委員会会長         大橋章夫君 倶知安町選挙管理委員会委員長      旭 晴美君 倶知安町代表監査委員          佐藤嘉己君●説明員  副町長       熊谷義宏君   会計管理者     石川美子君  統括監       菅原雅仁君   総務課長      多田敏之君  総務課主幹     遠藤光範君   危機管理室長    沼畑孝夫君  総合政策課長    柳沢利宏君   総合政策課参事   土井良起君  企画振興室長    萩野誠一君   税務課長      川南冬樹君  納税対策室長    宮崎 毅君   住民環境課長    菅原康二君  環境対策室長    沼田昭宏君   福祉医療課長    黒田 智君  福祉医療課主幹   遠藤佳子君   福祉医療課主幹   辻口浩治君  保健医療室長    合田恵子君   地域包括支援センター所長                              坂本孝範君  くっちゃん保育所ぬくぬく所長    農林課長      宮谷内真哉君            山岸優子君  農林課主幹     舟林篤史君   観光課長      福家朋裕君  まちづくり新幹線課長        まちづくり新幹線課参事            福坂正幸君             嶋田真也君  まちづくり新幹線課主幹       建設課長      中村孝弘君            小西慎一君  豪雪対策室長    三浦正記君   建設課主幹     藤川英昭君  水道課長      福原秀和君   水道課主幹     相澤泰丞君  学校教育課長    上木直道君   社会教育課長    辻村康広君  学校教育課主幹   岡田寿江君   学校教育課主幹   小西慎一君  学校給食センター所長        総合体育館長    藤井政利君            笠原久美子君  農業委員会事務局長 大島隆史君   選挙管理委員会書記長                              多田敏之君  監査委員室長    久佐賀輝子君●職務のため出席した議会事務局職員  事務局長      亀岡直哉君   議事係長      岩井拓都君  庶務係長      久佐賀輝子君●議事日程 日程第1 行政報告 日程第2 一般質問                         開議 午前9時31分 △開議宣告 ○議長(盛多勝美君) これから、本日の会議を開きます。----------------------------------- △諸般の報告 ○議長(盛多勝美君) 諸般の報告を事務局長からいたさせます。 ◎事務局長(亀岡直哉君) おはようございます。 諸報告を申し上げます。 まず第一に、町長から行政報告の提出がありましたので、お手元に配付いたしておきました。 次に、佐藤議員より、一般質問3番に係る資料の提出がありましたので、お手元に配付いたしておきました。 本日の会議録署名議員は、門田淳、原田芳男、田中義人及び作井繁樹の各議員であります。 以上でございます。----------------------------------- △日程第1 行政報告 ○議長(盛多勝美君) 日程第1 行政報告を行います。 これを許します。 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 皆さん、おはようございます。 行政報告をさせていただきたいということでございますけれども、本来であれば、定例会1日目に行政報告するというところでございましたけれども、本日となりましたこと、盛多議長を初め議員の皆様の御理解をいただきましたこと、まずもって感謝申し上げるところでございます。 それでは、倶知安厚生病院の旧棟改築整備について御報告申し上げます。 北海道厚生農業協同組合連合会(以下、道厚生連)は、第9次中長期計画の策定に当たり、倶知安厚生病院旧棟の老朽化と耐震化の必要性から、整備計画に盛り込む必要があり、羊蹄山麓7カ町村長と倶知安厚生病院等で構成する倶知安厚生病院医療機能検討協議会(以下、検討協議会)に整備計画が示されておりました。 羊蹄山麓7カ町村の首長としては、倶知安厚生病院公的医療機関地域センター病院災害拠点病院原子力災害医療協力病院としての機能を維持し、地域医療の確保、そして、地域とともに、より充実した体制づくりが、この地域で住民が暮らす上で必要不可欠であるとの認識に立ち、環境整備を推進することは必須であるとの力強い意志統一が図られてきたところであります。 今後のスケジュールとしては、道厚生連の都合を考慮し、10月に大筋合意、年末までに決定が必要とされていると、9月定例議会で報告を申し上げたところであります。 その後、10月の大筋合意に向け、羊蹄山麓町村長会議において協議を重ね、また、10月31日には、道厚生連代表理事会長と山麓7カ町村長との面談も実現し、道厚生連の自己資本による改築整備の可能性について、直接会長とも協議しましたが、これまでの厚生連からの要請と同様の回答に終始したところであります。 これらの経過を踏まえ、道厚生連に対し、1点目として、倶知安厚生病院公的医療機関地域センター病院災害拠点病院原子力災害医療協力病院として必要不可欠であることから、強靭化、再整備を進めるため、倶知安厚生病院改築整備に係る整備費用28億2,000万円を上限として、関係自治体が負担することについて合意する。 2点目として、地域の安心・安全の立場から、地域医療の確保のため、当面の間、不採算部門である救急・小児・産科・精神・外国人診療・訪問診療等に係る赤字補填額を上限2億円として支援することについて合意する。 3点目として、地域医療構想に係る再編・統合や社会保障費削減のための診療報酬改定など、国の政策や情勢が先行き不透明なことから、検討協議会において、倶知安厚生病院の診療機能及び関係自治体からの支援等について協議する。 以上の内容により、合意に向け提案いたしておりましたが、道厚生連からは、整備費用は現時点での概算金額であることから、28億2,000万円を上限とするものではなく、今後の動向も考慮し、整備費用の全額とすること。また、不採算部門に係る赤字補填2億円の支援に関しては、本年度からの実施とし、この確約がなければ、理事会を初め関係省庁においての計画変更の承諾が得られないと考えるとの回答であったことから、10月時点では大筋合意には至らなかったところでございます。 道厚生連からの回答により、山麓7カ町村長からはさまざまな御意見があったところではありますが、さらに協議を重ねた内容により、先般、12月5日に、検討協議会会長である私と、副会長である蘭越町長並びに羊蹄山麓町村長会議の会長であります喜茂別町長と3名で道厚生連を訪問し、1点目として、倶知安厚生病院改築整備に係る整備費用の全額(令和元年10月現在、概算費用28億2,000万円)を関係自治体が負担すること。ただし、整備費用の変更が生じる場合は、関係自治体で協議すること。 2点目として、不採算部門に係る赤字補填額を2億円として、令和元年度実績に基づき、関係自治体が令和3年度より支援する。 3点目として、地域医療構想に係る再編・統合や、社会保障費削減のための診療報酬改定など、国の政策や情勢が先行き不透明なことから、検討協議会において、倶知安厚生病院の診療機能及び関係自治体からの支援等について協議する。 以上の内容をもって、道厚生連代表理事会長、そして専務との大筋合意に至ったところであります。 この合意内容をもとに、12月定例会終了後、速やかに検討協議会を開催し、同協議会と道厚生連による、仮称ではありますが、倶知安厚生病院整備及び財政支援に係る協定書案を提案し、承認をいただくべき準備を進めてまいります。 また、改築整備負担に係る関係自治体の枠組みとして、改めて共和町長、岩内町長、黒松内町長と面会し、倶知安厚生病院の現状を説明し、自治体負担に関する協議に参加いただくよう要請してまいりました。3町におかれましては、一定の御理解をいただき、改築整備に係る協議への参加について御承諾をいただいておりますので、あわせて御報告させていただきます。 今後、地域医療に対する地域住民の理解を深めながら、また、負担開始となる年度以降の財源確保等の課題が生じることとなりますので、国や北海道等に対しての支援要請を含め、強力に押し進めてまいる所存であります。 いずれにいたしましても、倶知安厚生病院は、この地域の人々が住みなれたまちや村で安全・安心して暮らし続けていくために大変重要な役割を担っていただいているものであり、地域医療の確保のみならず、本町においては病院所在地でもあり、将来においてもなくてはならない倶知安厚生病院であることは不変であるものと確信するところであります。 議員各位におかれましては、格段の御理解、御協力を切に切にお願いいたしまして、行政報告とさせていただきます。 どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) これから、質疑を行います。 質疑ありませんか。 鈴木保昭君。 ◆16番(鈴木保昭君) おととい、土曜日の日、私のところに電話がありまして、実は町長、この件について行政報告をするとお聞きいたしました。余りにも唐突な行政報告だったので、正直言ってびっくりしておりますし、私、倶知安厚生病院に関しては、厚生連の一連の動き含めて、質問を用意しておったところであります。私、三十数年の議員生活の中でも、多分、記憶にあるのは、質問でこれだけの、私と同僚議員、もう1人出ていますけれども、話題になっているのに、頭からこの行政報告をするというのは、いささかアンフェアな感じがいたしておりますし、また、議員に対しての礼儀その他にかかわらずそういうふうにやったのかなということで、大変心外な思いでいることは事実であります。 その分、多分、町長は政治生命をかけて、この厚生病院の問題について、これだけの判断で、これだけの行政をしたという重みに対して、私はある意味、敬服をいたしておるところでありますので、どうか政治生命をかけてやり遂げる、その決意の中で言われたというふうに思っております。 この中で、るる質問があるわけでありますけれども、厚生病院への町民の要望というものはかなり大きくあります。私たちは、日常、接する厚生病院に命を預けるわけでありますので、それはそれは大きな期待があるわけであります。 このままの状態で、このままの状態ではないのですね、このままの状態以下、精神病院の50床の減、それから診療科目の変更等も含めて、これまだはっきりしていないのです。町長は多分、そういうことで提案があったからおっしゃったまででしょうけれども、町民の意識調査が全くできていない。 その中、後から質問しますけれども、倶知安の負担分がまだはっきりしておりませんけれども、28億2,000万円を上限としてということですので、7対3でいうと、多分、20億円ぐらいになろうかなと推察されるわけでありますけれども、その辺は後から質問いたしますけれども、まず最初に、町民の意識調査、これは私、大事なことだろうと思うのです。20億円も28億円も出す以上は、どんな病院になってほしいかというと、やっぱりきちんと町民の意識調査をもとに、私は28億円、20億円というものを決定すべきではないかというふうに思うのであります。せっかくですから、いい病院にしていただきたい、そのためには、20億円もやむを得ないだろうという町民の意識調査の結果になりますと、やはり残すことについては、町民は約100%、90%以上は厚生病院を残してほしいよねという気持ちがあると思いますけれども、もっとよくなってほしいねと思う気持ちは、ある意味、90%以上あるのです。どういうふうによくなってほしいかという町民の声をしっかりと、町長の公約にもあるとおり、町民の声を大事にするということであるならば、簡単にこうやって28億円、はい、出しますと、何月何日と、全部厚生連の都合ですよ。厚生連に折れた結果、負けた結果がこうなったと思うのですけれども、そこまで言い過ぎるとあれなのですが、皆さんはよくわかっていると思います。 それと、28.2億円という具体的な数字が出てきました。さて、これを山麓7カ町村で配分するのか、岩宇の3町村を入れて配分するのかということになりますと、幾らで済むのか。ほかのまちはともかくとして、倶知安町では今までの7対3の割合でいくのかということになろうかなというふうに思っています。 先般、ある会合で、3町、めぼしいところの議長さんが会合の中で御挨拶しておりました。今、過疎債ということを考えると、倶知安のまちは大変なことになる、大変であると。厚生病院の負担は出ない、水道の負担も出さなければならない、そういうことを考えると、過疎債のない倶知安町というのは、山麓の中で一番貧乏なまちではないか、一番大変なまちでないかと、そういうふうに言われておりました。私は全くそのとおりであろうかなというふうに思っておるところであります。 きょう、今回の一般質問でもさせていただきますけれども、本当に何もできないのです。たった1億円、2億円、3億円があれば、もっともっといいまちになるはずなのです。ですから、その辺のことに関しては、町民のアンケートをとりながら進んでいくのが一番いいのかなというふうに書いてあります。 それから、2ページの外国人診療というところがあります。外国人診療については、自由診療ということで、何とか政治的決着をつけてもらえないのかということを何度も何度もお願いしているはずですし、数千万円違うのですね、この自由診療というのは。数千万円違うと、10年間で数億円違うのです。大変な金額だと思いますけれども、特に自由診療、この間も新聞に載っていました。ひらふにある診療所は大はやりだと。あの大はやりの中で、あそこは自由診療だと思っていますけれども、自由診療ということも何らアタックしていない、何もしていないというようなことについても、いささかこの行政報告については、何もしないで、何もしないわけではないでしょうが、大事なことは忘れているのではないのかなというふうに思っておるところであります。 これ、いろいろあるのですけれども、私、一番、前回で厚生病院から出した提案の中に、診療科目の減、それからベッド数の減、これ、私なりにいろいろな人に聞きましたら、精神科が50ベッド減ということに対しては、大きな町民にとってマイナスですねと。困っているから病院にお願いしているのです、本当に。困っているから治療しているのです。普通の内科だとか外科は治る可能性というのは十分多いのです。だけれども、放っておくと治ります、病院の、そこら辺の、そこら辺と言ったらおかしいけれども、まちのお医者さんでも治してくれます。ところが、やっぱり精神科となると、特殊な治療も必要でありますので、長々としゃべってしまいますけれども、町長、よく答弁してくださいね。ベッド数、精神科、50ベッド減ったということにはどう思いますかと。厚生病院から出ているのです。反対なら反対、賛成なら賛成、それは仕方ないなら仕方ないと、町長、はっきり答えてください。これは一般質問ではないので、質問します。 それから、この合意をもとに、以上の内容をもって、道厚生連代表理事会長、専務の同席中、大筋合意に至ったところであります。12月定例会終了後、速やかに検討協議会を開催し、同協議会と厚生連より倶知安厚生病院整備及び財政支援に係る協定書案ということを書いてありますけれども、ついでですから質問させていただきますけれども、同協議会の構成メンバーというものはどういうものであるかということもお聞きいたしたいと思います。 承認いただくべき準備を進めてまいりますと、これは町長の言う承認をいただくべき準備というのは、議会の承認をいただく準備というようなことでよろしいのか、その辺もお答えください。 それから、問題になるのは財源です。前政権の中では、5億円ぐらいの予算しかなかったものが、一挙に20億円から二十数億円に伸びるということでございますけれども、財源、また、総務の中で、私、一般質問で言いますけれども、ここで出たものですから、ここで解決してしまいますけれども、そういうことで質問を、財源について、詳しい支出財源を、28億円という、頭の数字が出ているものですから、その数字の処理をどうするかとうことをシミュレーションとしてきちんと出さないと、安易に28億円は、私は出せないのかなというふうに思っておるところであります。まして、近々、承認をいただく、12月定例会終了後ということであります。 それから、この議会が終わってからで、あすでも結構ですけれども、厚生連と蘭越町と京極町と町長と、その辺の会議をやったと。京極は入っていないですね。喜茂別、蘭越、倶知安と。それで、議事メモの提出を、個人情報でないですから、会議メモですから、提出できると思いますけれども、会議メモの提出をお願いしたいというふうに思っておるところであります。 これ、大事な問題でありますけれども、くどいようですけれども、重ねて申し上げますと、やはり町民の、ある意味、合意を得ることが大事だと。町民の要望をきちんと聞くと、厚生病院に対して。要望を聞いて、どのような厚生病院にするかということも、やはりそこからいろいろ検討して、金額もはじくというふうにしていかないとだめかなというふうに思っております。 それから、帯広厚生病院はものの見事にああいう形で軟着陸しておりますけれども、ああいう着陸の方法も、交付税でやったと。診療分の赤字としてすりかえたということで、ああいう軟着陸も検討してみたのか。その検討は、やはり農水省なりいろいろなところで、国の機関との折衝をしたのかということもお聞きいたしたいと思います。 済みません、長くなりました。よろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいま鈴木議員から、るる、この行政報告につきましての御意見、御質問等いただいたところでございます。今回、冒頭申しましたけれども、本来であれば、9月の定例会で厚生連の改築問題等に関して日程的なことを御報告させていただいたわけでございますけれども、本来であれば、12月定例会の最初のころに行政報告なり、その前に委員会報告なり、そういったことを経て進めていきたいという日程スケジュールを想定しておりましたが、今日に至ったということでございます。 そして、なおかつ、一般質問が出された後にといったことで、大変そういったことについては、今後、勉強させていただきたいとは思っております。 ただ、今回、この厚生連の課題に対しては、倶知安町だけではなく、羊蹄山麓の町村議会、町長、議会も含めて、これからの日程の中で、ある程度合意を持ったところで、共通の報告をさせていただきたい、そういったところで地域住民の情報を共有させていただきたいといったことがありましたことは御理解いただきたいなというふうに思っているところでございます。 先ほど行政報告して、財政問題、るるございました。そして、町民の意識調査をしてから、そういったもので倶知安厚生病院のあるべき姿だとか、そういったもの、機能的なもの、要するに診療科、特に精神科の減少、ベッド数の減になるということへの御心配等々を含めて、進めていくべきではないだろうか、それが大事ではないだろうかということでございましたけれども、これまで厚生連及び倶知安厚生病院、現場のほうも含めて、いろいろ議論、意見交換、今までのデータを含めて、いろいろとお話し合いをさせていただき、また、前回、9月の定例会で申しましたとおり、当初の計画よりも額的には少ないのですが、ではこの先の視点として、これからの時代の変化、高速交通網の変化ですとか、人口減少、そういったもの、あるいは、道厚生連が前提として、最終的にもそうですけれども、改築費に当たっては全額を関係自治体等にお願いしたいといったところというのは強いものがありましたので、そういったところのバランス的なものも含めて、圧縮案を、今回というか、9月の定例会のときに、約5億円の建築費の圧縮とともに、病院の診療構成、そういったベッド数も含めて、体制、いろいろな部分で内部で検討していただいた上での5億円圧縮ということでございます。 先般というか、前回の9月でも御質問いただいたし、御意見もいただいております。鈴木議員からもいただいております。そういった部分で、むしろそういった部分は縮小ではないか、むしろ利用者が使いづらいのではないかといった御心配があったと思います。しかしながら、そういったことではなくて、これからの地域医療、厳しい地域医療をどう守っていくか、維持していくか、今、倶知安厚生病院がここで、あるいはなくなるということは、皆さん、想像したことがあるでしょうか。 そういったことを考えたときに、どうやったらばこの地域の医療を確保していくのか、そういったところ、住民の理解をそういった部分で育み続けるというのは当然必要でございますけれども、そういったものを支えながら、応援し合いながら、そして、今までもそうだったとおり、これからも倶知安厚生病院を支援していくということでのフレーム、そういったフレームというのは決して崩してはいけない、そういった思いで、先ほど鈴木議員のおっしゃる言葉で言えば、政治生命をかけてこういった報告をしているのかということで、まさにそういうことでございます。私のような町長という立場でなければ、こういった大きな提案、物事の決め方ということはすることはできないと思っております。 町民の皆様というのは、これまでも、私、町長になってまだ11カ月余りしかたっていないですけれども、町民の中からも、厚生病院の話をしたときには、やはりそういったものについてはどうしても守っていかなければならないですよね、多少お金がかかっても、負担がかかっても、やっぱりここの地域になくてはならないものではないでしょうかといった御意見が大半であったことも確かでございますし、ここの議場にいらっしゃる方々も、誰一人として、なくなっては困る、あってほしい、だから今、倶知安厚生病院が置かれている状況というものは、大変な危機感、道厚生連も含めて、経営的な課題というものを大きく背負っている中でのこういった検討であるということでございますので、そういった意味も含めて、今回の一番近い羊蹄山麓の7カ町村長ともいろいろそういった部分で議論を深めてきたということでございます。 今後の財政負担についても、当然ながらそういったところを視野に入れながら、まずは住民の命を守るというのは、やはり何にも変えられないところであると思いますので、そういったことの意味合いというものを重く私も受けとめて、これから対応していくということでございます。 どうやったら合理的な持続可能な病院経営を図っていけるのかというのは、倶知安厚生病院、道厚生連だけの問題ではなく、地域の方々が一人一人考えるといことなしでは、これからの地域医療というのは守っていけない。 偶然というか、先般、地域再編ということで厚生労働省が公表された公的病院、公立病院のそういった再編の構想の話もある中でございます。ああいった形で、各病院は大きな、大変な経営上での課題を抱えて医療をやっている、そういったところでの今回の倶知安厚生病院の課題であるということをどうぞ御理解していただきたいものだというふうに思ってございますし、診療科の中での構成については、これは長年、倶知安厚生病院で、実際、現場で行ってきた事務局の皆さん、そしてスタッフの皆さん、医師の皆さん、そういったところ。それと、経営するには、持続可能な経営体としてはどういった構成が可能なのか、今後のしかもマイナス面、減らすということは全てマイナスではなくて、より有効的に、効果的に、効率的に病院を経営して、地域の患者を守っていけるのか、そういったところというのがまず大前提の中での、5億円圧縮案に伴う再編、診療科も含めてベッド数の改変だということでございましたので、そういった部分であれば、私どもも理解した上で今日に至っているということをどうぞ御理解いただきたいと思っております。 なかなか鈴木議員の御質問一つ一つに適切なお答えをすることができません。ですが、そういった気持ちで今日を迎えている、そして、これから、その財源問題も含めて、本当に大きな課題ではありますけれども、真摯に向き合っていきたいと思いますので、どうぞ御理解のほどよろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 鈴木保昭君。 ◆16番(鈴木保昭君) 答弁の中で、厚生病院は守らなければ、守らなければならない、ならない、ならないという、そのフレーズだけで終わってしまったような感じが、何一つ具体的な返事がないと。これはやっぱり、厚生病院の問題、もう少し勉強して、町長、政治生命をおかけになるならおかけになるで、しっかりと勉強していただきたいというふうに思います。 質問については、さっき言ったように、るるあるのですけれども、一般質問という機会がありますので、その一般質問の中でさせていただきたいと思いますけれども、一般の議員にとっては、一切質問がないものですから、これまた若干の不満は残るのかなというふうに思っています。 それから、最後になります。これも質問なのです。前期の補助金の申請のときに、厚生連の約10年間の収支計画書、ずっと出ていました。何ぼ赤字になって、何ぼ黒字になると。それから、厚生連を含めるグループの収支、それも全部出ていました。そういう資料は、今回、一切出ないのです、本当に。これは昔の資料を見たらわかるだろうということを言っているのか、厚生病院が倶知安町だと思ってばかにしているのか、どっちかなのですよ。だから、厚生連が、それだけあるのだったら、前回と同じ資料を持って、何回も何回もやはり倶知安町に足を運んで、協議をして、我々が厚生連に行って最終的に協議の段階を踏まなければならないというのは全く情けない話なのです。本来は倶知安に来ればいいのですよ。誰が補助するのか、誰のお金で補助するのかということをしっかりわきまえていないのですね。厚生連には大きなJAというバックボーンがあります。JAだって何ぼか出しているでしょう。それは一銭も出さないという、さっき質問したというふうに思っていますが、一銭も出さないなどという話はないのです。ただ、ほかに金がかかるよという話は、多分、するでしょうね。それと今、建築費の問題は別なのです。 それから、これも一般質問でしようかなと、考えてください。お金を出します、建物ができます、それはどこのものなのですか、登記上は。倶知安町のものなのですか、それは。そういうこともちょっと含めて聞きたいと思います。厚生病院は、よく聞く言葉に、撤退する、撤退するという言葉がありますけれども、撤退したら資産は全部厚生病院ですから、撤退して、引き受けるものは買ってくれと言いますよね。そういうこともいろいろ考えていかなくてはならないというふうに思っています。 次の一般質問まで、私の言った質問に対して、ちゃんと具体的に答えていただければ、それだけで結構です。ひとつこの問題、頑張ってください。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 町長。 ◎町長(文字一志君) そういった条件といいますか、環境整備、整理すべきところというものは、これからもしっかりと進めてまいりたいと思いますし、一般質問、本日になるのか、あすになるのかわかりませんけれども、そういったところへの対応というのは、今でき得る限りの説明はさせていただきたいというふうに思っております。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) ほかに。 古谷眞司君。 ◆3番(古谷眞司君) おはようございます。 3点ばかり、ちょっと確認させていただきたいのですけれども、10月までは大筋合意には至らなかったということで、その後、12月5日の日に合意を、ある程度大筋で合意をされたというような内容だったというふうに思いますけれども、その中で、実質的には11月ですね。11月から12月5日までの間に、医療協議会ないし羊蹄山麓首長会のほうで議論されたのかなというふうに思いますけれども、どのような内容がその時期の中で行われたのか。10月までは大筋合意なしできておりますよね。その中で、1カ月と5日の間に何かが起きて合意したということになっていますので、その間のちょっと会議ないしそこの経過について、ちょっとお知らせしていただきたいと思います。 それと、もう一つ、9月定例での行政報告ございましたけれども、そのときに、金額、28億2,000万円という金額が提示されているかなというふうに思いますけれども、そのときの内容と、今回の合意する内容、ある程度出てきた数字内容と、今回の合意する内容が、条件的には、ちょっと報告の中では、悪くなっている条件ではないのかなというふうに感じます。要は、28億2,000万円というのは今の数字であって、これは概算ですからねと。ここに書いてあるのは、要するに全額、あくまでも全額を提示してほしいと。その時点での全額ですよね。例えば50%アップになりましたよとなったら、50%アップ、14億円アップしましたからと、そのときにまた協議するような合意内容になるのかなというふうに受けとったのですけれども、9月定例のときには、あくまでも最高額で28億何がしという数字だというふうに私は認識していたのですけれども、その辺で条件が非常に悪くなった中で合意をしようとする関係なのかどうかというのも確認していきたいと思います。 それと、もう1点、これが最後です。3ページの中段のところの、この合意内容をもとに、12月定例会終了後、速やかに検討協議会を開催し、同協議会と道厚生連による仮称倶知安厚生病院整備及び財政支援に係る協定書案を提案し、承諾をいただくべき準備を進めてまいりますというようなことで書いてあるのですけれども、ちょっと私、非常に勉強不足で申しわけないのですけれども、この協定書案を提案しというのは、ここは誰に対して提案をして、承認を誰にいただくべき準備を進めていくか、そこら辺、ちょっと教えていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。
    ◎町長(文字一志君) ただいま古谷議員から3点ほど御質問がございました。 まず1点目の、11月はどうしたのだということでございます。先ほど行政報告でもありましたとおり、10月まででなかなか、提案のやりとりというのあったけれどもということで、その間も含めて、どういったことが一番大きく時間がかかったかというところになってしまうと思うのですが、山麓の町村長間の中で、そういった、二つ目の御質問と絡んでくるところだと思います。費用負担について、全額とするのか、どうするのかといったところでの意見調整だとかというのがありました。私たち、やはり自治体の財政を担っている者にとりましては、やはり上限があるのとないのとで全く違うというふうなことは当然のごとくあるわけでございますので、幾らであればというところでの、30億円なら30億円の中でものごとを考えていかなければいけない、そういった事情があります。ただ、そういった中で、その文言の、要するに関係自治体側と、北海道厚生連側との認識が、言葉の遊びだけで、それぞれの勝手な思いになっては困るということに、これから長い期間かけてのお約束事の出だしのところでございますので、そういったところでの誤解が生じないような形で、お互いの思っていることというところのすり合わせというのは、直接道厚生連との話、電話等も含めて、やりとりだとかをしての11月でございました。 結局、2番目のところと重なるのですが、会長を初め代表権のある会長、専務だとかも含めて話も聞きました。向こうの事情だとか、経営状態だとか、北海道厚生連全体のものとして、今回、出したいのだが、出せないと。前回の9月でも答弁させていただきましたけれども、出したいが、出せないといった経営状況の中で、今回、そういった経営状況にあるものですから、厚生連というのは農水省が監督省庁になっておりまして、農協法のもとで設立されて運営されている病院なものですから、農水省とそういった関係するところでの計画申請をするに当たって、そういった部分で、お金がないのに、これだけ赤字を抱えて、ずっと累積している倶知安厚生病院の改築について、はい、古くなりました、耐震化を目指さなければならない、建て直しの必要性がありますといっても、そういった監督するところとかの計画の承認ができないということでございます。そういったことも含めて、調整、どこで話の落としどころがついていくかということでのやりとりが、結局は11月、かかったということで御理解いただきたいと思っております。それは2点目と、そういうことで御理解いただきたいと思っております。 それと、3点目の、3ページ目にあります倶知安厚生病院検討協議会、これは事務局のほうからこの協定書案を出し、構成メンバーは、山麓7カ町村長、それと倶知安厚生病院の院長、そして北海道厚生連の会長なのですが、会長はほかの代表権のある者に委任することができるとなっておりますので、通常、毎回、例年ですと常務が出席していた。それと、オブザーバーとして倶知安保健所の所長ということがこれまでの構成員として出席をいただいているところでございます。今後、今、羊蹄山麓、今回の改築に関しては、7カ町村以外の3町にもお声かけをしていただいて、協議に応じていただけるというところまできておりますので、次回の協議会については、3町からもオブザーバーとして出席いただけるような準備を今進めているところでございます。 そこで、協定書としては、医療協議会会長の印と北海道厚生連の会長さんの印ということで協定書を交わしたいというふうに今のところ考えておりまして、これらにつきましては、厚生連との調整も今整っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(盛多勝美君) 古谷眞司君。 ◆3番(古谷眞司君) 最終的に、ざっくばらんに言ったら、条件が悪くなったものを承認するというような形ですね、9月の時点から考えると。 それと、もう一つ、協定書の案という形で提案し、承認していただくというのは、あくまでも農水省に関しての話なのでしょうか。それとも、その協議会の中で、道厚生連と同協議会との中に提案をして、承認いただくということの案ですか、どちらなのですか。それとも、各町村に対して、町村議会とか、そういうところの提案ということではないのですよね。ですから、あくまでも道というか、国に対する提案は要らないということですか。ちょっとそこら辺。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) この協定書は、あくまでも、先ほど申しましたとおり、協議会と北海道厚生連とのお約束ということになります。ですから、これを北海道厚生連さんが農水省に出すかどうかはわかりません。ですが、こういったことを担保に、恐らく見せるでしょう。こういった話でできています、地元関係町村と話ができていますという担保が必要だというのはお聞きしているところでございますし、これを議会に対して諮るということではなくて、当然、実際の負担になるときには、それぞれの議会で承認をいただいた中で支出することに、負担することになると思いますので、そのときは議決が必要になると思いますので、そういったことで御理解いただきたいと思っております。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 古谷眞司君。 ◆3番(古谷眞司君) ちょっと答弁漏れがあったかと思うのですけれども、要はざっくばらんに、条件がどうなったのか、9月時点よりも、今の大筋合意の内容が。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ちょっと先ほど言葉足らずだったのですけれども、結局、上限がないのかということ、今回のお約束の中で。そこで、ただし書きということで、変更、当然、今、資材費だ、人件費だということで、建築費というのは、あくまでも28億何がしというのは10月時点での概算費用ということでございますので、当然、その増減というものは発生するのは、これは仕方がないだろうということで、当然、これから具体的な設計、入札ということで事業費が決まるものですから、それらについては、山麓の7カ町村長とも、その部分は含めて、全額という意味で捉えてほしいと。ただし、上限のない、1.5倍だとか、物すごい額になる、そういったおそれがないとは言えないということが我々にはどうしてもある。そういったところでございますので、そういったときには協議をして、もし支出するような我々の能力がなければ、当然、この話はなくなるということの覚悟を持っての協定案ということにならざるを得ない。幾らそういった大事だ、大事だと言いながら、まちで全然払えないような大幅な建築費というのは余り想像はする必要ないのかもわかりませんけれども、そういったときには、当然ながらできないものはできないという形で厚生連とも協議する、町村とも話をするということは、今回の会長初めの話の中でも考え方としてのすり合わせというのは済ませているところでございます。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 田中義人君。 ◆12番(田中義人君) まず、今回の行政報告について、恐らく今年度中にある程度の負担の仕方ですとか、そういったものはこの協議会のほうで回答しなければならないという中で、このタイミングで出てきたと。私、倶知安町の立場として、先ほど鈴木議員もおっしゃっていましたが、倶知安町として、7割ぐらい負担しなければいけないというような話があるのですから、その財源をどうするかですとか、そういった裏をしっかり持ちながら交渉しなければいけないというふうに考えております。 今、いろいろな御指摘ありましたけれども、私、やっぱり自由診療の枠をどう確保していくかというのが、非常に今後の厚生病院の存続について非常に大きい部分だと思っておりまして、自由診療を認めていくような、そういった働きかけを、やっぱり自治体として、やっぱり国ですとか関係機関にしっかり求めながら、厚生病院の経営自体を改善させていくところに尽力していくべきだと思うのですよ。 今、政治的決着がという言葉も先ほど出たのですけれども、やはり今の枠におさめると、やっぱり自由診療を使えないですとか、そういった枠をとれないという一面があるのかもしれない。ただ、地域医療をどうやって確保していくかというのは、日本全国の課題ですから、やっぱりこのまちがそういったところにも先んじて取り組んでいって、こういう特徴のあるところだから、こういうことをやることで赤字が減るですとか、黒字に転換できるというようなものは示していくべきだと。そういったものを含めて、負担のあり方をぜひ交渉していただきたかったのですけれども、先ほどからの御説明を聞いていると、そういった観点がちょっと薄いのかなというふうに感じました。 今、28億何がしのところを上限とはしたいと言っているけれども、向こうはそうではないのだと。かかった分はやっぱり全額負担していただきたいというところで交渉が進められているという面では、やっぱり後戻りしているというふうに捉えざるを得ない報告になっていると思います。 ちょっと今後のことを考えていく中で、協議会はあるのですけれども、倶知安町としてどうなのだという、まずこのまちの姿勢とか考えをしっかりお示しになるべきではないかなと。厚生病院はなかったら困ります。それは厚生病院ではなくて、ああいった医療機関がなかったら困りますということなのですけれども、今から8年前ですか、厚生病院を存続するか、もしくはほかの病院を呼ぶかという議論が、一度、議会でもありました。その中で、ほかの民間医療機関に来ていただくと、恐らく不採算部門はカットしていく、縮小傾向になるだろうと。こういった地域にある総合病院としては、厚生連に残っていただくというのが、その時点ではベターな選択ではないかというような議論が多くされたのですよね。それで、北海道から医療担当部長とか来ていただいて、北海道の支援も受けながら、厚生連を経営改善するような形を取り組んできたはずです。 今、そういった動きがなくなって、金目の話ばかりになってしまって、中身の経営について、ちょっと考えていくというものが希薄になっているのではないかなというふうに感じます。特に道から派遣していただいているときは、院長も定期的に議会のほうに来て、今の医療のあり方ですとか、あとは財政の現状ですとか、そういったものも説明あったのですけれども、最近、されていないのですよね。その中でのこういった交渉ですから、やっぱりそこは、町民の皆さんに伝えるのも大事なのですけれども、議会にも丁寧にそういったところを伝えながら、負担のあり方というのは進めていくべきだというふうに考えます。 恐らく私の予想では、今後5年間かけて整備していく内容を固めていくはずですから、というか、5年後でしたっけ、着工するのが。その間にこの細かい負担のあり方というのを確定していくというところで、私は今回のこれは先送りしたという報告だというふうに捉えます。 なので、私、ちょっとお伺いしたいのは、まず、倶知安町としての、ここまで財政的な負担ができると、まちとしてはこういう考え方があるから、ここまで負担できるのだ、その根拠はこれだというものをやっぱりしっかりと示していただかないと困る。また、厚生連の経営のあり方について、やはりもっとみんなで情報をシェアして、自由診療のあり方を含めて、自治体として、厚生連と一緒にやっていかないといけないところは動いていく、そういったものをしっかりと示していただかないと、どうしても金目の話だけになって、うまく前進していかないのではないかなと。 特にここ最近、倶知安町の公共施設の整備について、例えばぬくぬくもそうですし、給食センターもそうですし、今やっている役場庁舎もそうなのですが、町長のお考えの中で、これ以上の金額から出てはいけないという中でやらないと、青天井にするわけにいかない、その立場はわかりますよ。ただ、そこの枠におさめるがために、本来なければいけない機能も削っていたり、でき上がったときには、何だこれというものになっているというのがあるではないですか。これ、厚生病院にもそういう形でやっていって、その結果で、例えば精神病棟の入院病棟、50床削るというのは、それはやっぱり金目のこと、かかる予算最優先で考えた結果、結局、新しいものを建てたのに、改悪になっているような建物になっているのではないかというふうになり得ると思うのですよ。 具体例を言いますよ。すごいくだらない例かもしれないのですけれども、例えばぬくぬく、これだけの予算でやりなさいと、すごいやっぱり議論しました。でき上がりました。カーテンついていないのだよ。何で。予算削ったからですと。こんなばかな話ありますか。笑ってしまいますよね。 そういうことがたくさんあるのですよ、これまでも。なので、今回、行政報告なので、ほかに一般質問される方というのもいらっしゃいますから、あれですけれども、僕が聞きたいのは、財源と、ちゃんと落としどころをどうしていくのかと、自由診療を含めたところの厚生連の経営改善に対する協力ですよね。ここをどうやって今考えていらっしゃるのかを聞かせてください。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいまの田中議員の御質問、るる、本当に全くもって、まず病院経営の関係で、自由診療のお話ございました。これにつきましては、全くもって田中議員おっしゃるとおりでございます。しかしながら、農協法の今の法律の中では、自由診療はできないということでとまっていて、去年から国のほうも、倶知安厚生病院の院長も東京に出向いて、ヒアリングを受けたということも聞いております。しかしながら、なかなかいろいろな意見で、公的医療機関においても自由診療が可能な流れができたかなということで、かなり北海道厚生連本部のほうも期待していたところが、結局はそれに至らなかったといったところを聞いております。 そういったところも含めて、今回、改築の中で含めて、いろいろな、建物だけではなくて、本当に毎年毎年の赤字が発生している不採算部門については、少しでも改善していくべきという前提の中で、私どもも支援していくということを向こうには伝えておりますし、今後も私たちができること、そして、一緒にやるべきことの中の大きな一つとして、外国人診療の取り扱いについての改善、そういったものを北海道や国と一緒に、国へ向けてしっかりと要請活動というものはやっていくというのは、羊蹄山麓の首長の中でも合意しているところの一つでございます。 また、7カ町村と医療機関、それぞれの各病院のあるところとのセンター病院である倶知安厚生病院との連動性、関連性というものをいかに強化することによって進めていく、そして、これから高速道路、新幹線ができます。そうすると、小樽、札幌へますます近い距離となります。そういった急性期の病院との連携、そういったところも密にしていくということも申し合わせておりますし、何せかんせ北海道内においては、ニセコ羊蹄エリア、観光面においてもトップランナーでございます。そういったところでの一定の医療提供というものは、修学旅行も含めて、来られたお客さんへの対応というものも十分必要なわけでございますから、そういったところも含めてやっていく。 病院の病床数の関係も含めてありましたけれども、そういったところでのものというのは、病院側でいかに効率的にこういった活用ができるという、本当に知恵を絞って、知恵を絞った中で、本当にこういったこともできるのではないか、無駄をどうやって省くかということでの検討の中での圧縮案ということで、前回、提案をいただいたということの説明を受けてございますので、そういった部分で、いかに本当にマイナス面だけではなくて、これからの新しい病院づくりをしていく上での転換期になっているのかなというふうに思っているところでございます。 質問の財源につきましては、今後、倶知安町の中期的な財政シミュレーションというものも用意するところでございますので、その中に、当然、この厚生病院の係る経費というものも加味した中でのシミュレーションとなる予定でございます。 答弁漏れしているかもわかりませんが、以上、まずはよろしくお願いします。 ○議長(盛多勝美君) 田中義人君。 ◆12番(田中義人君) ありがとうございます。 今あったように、農協法で自由診療が認められていないということで今御答弁いただいたと思うのです。公的医療機関については、自由診療は認められるようになってきたけれども、農協法があって自由診療ができないというふうに答弁されたのか、ちょっと1点だけ確認をさせていただきたいのと、今、公立的な病院が効率的な考え方をして、例えばさっき言ったように縮小していくというような中で、病床の削減というのが提案されたというような御答弁だったと思うのですけれども、大部分を、お金を負担するのは倶知安町ですよね。そういった中で、そういったものは必要なのだというようなものがあれば、やっぱりキープしてもらうという、それぐらいの交渉はもちろんしなければいけないはずなので、ここが、先ほど鈴木議員もおっしゃっていた、町民の御意見を聞いて交渉に臨むべきだというところだと思うのですよ。なので、何を削ってよくて、これは削られたら困るという、そういった腹も持たないと、交渉の舞台に全然立てないと思うので、そういったところはしっかり取り組んでいただきたいと思います。 また、医療とか福祉の中で、合理化で、赤字を解消するためにとなっていますけれども、絶対黒字になんかならないですから。なりっこないですよ、こんなもの。黒字にするのだったら、整形だけあれば、けが人だけ相手にすればそれでいいのか。違うでしょう。だから総合病院が必要なのです。それは赤字だろうが何だろうが、住民のために、何かあったときに診てもらう病院にするために総合病院があるべきだという話なので、それを、赤字になっているから黒字に持っていくような、全て黒字にしなければいけないという考え方、僕は間違っていると思うのですよ。赤字のところも含め、どうするか。絶対黒字にならないのは、周産期とか小児科医療だから、そこはだから2億円出すという話ですよね、救急医療と。それはそれでいいのです。それを差し引いたところで、どういう経営をしていくかと、そこまで踏み込んでやらないと、20億円出す価値ないと思いますので、しっかりと交渉していただきたいと思いますので、今後のちょっと取り組み方法をしっかりと検討してください。答弁は要りません。 ○議長(盛多勝美君) ほかに質疑ありませんか。 佐藤英俊君。 ◆8番(佐藤英俊君) この厚生病院の問題というのは非常に難しいのは、もう私が言うまでもないのですけれども、これが倶知安単体であれば、そうそう難しくはないと思うのですよ、出す、出さないですから。7カ町村、ましてやこれから岩宇の3町村も参加の意向ということで、これはやっぱり町長の立場というのは非常に苦しいものがあると思います、その調整をするということで。 再三、町長のほうの答弁もあったように、住民・村民、そこに暮らす住民は、みんな必要であり、大切だというのは、これは言うまでもないことです。言を待ちません。ただ、そこまで言うなら、他町村、市町村においても、要はアンケート、住民意識調査をしているかということなのですよ。ただ単に重要だ、大切だ、なくなっては困る、これだけの銭を出すに当たって、ちゃんともう少し具体的に、こうこうこういう状態で、今、この町村からはこれだけの財源が出ていくのだけれども、どうだということをまずしっかりと意識調査した中で、これ、基本のきだと僕は思いますよ。今までやったからそれでいいのだではないですよ。 ましてや、公立病院だから、いろいろと、田中議員の質問にもあった、自由診療にかせがあるというのであれば、公立病院というのはわかるけれども、では金は出せ、口は出すなでは、これはおかしいですよ。そういうことをやっぱりしっかり言うのと、あともう一つ、我がまち、7割負担ということで、相当なやはり額になるわけですから、これ、他町村との兼ね合いもあるとは思うのですけれども、どうですかねと。新しくできるのであれば、ひとつ、ある程度一緒に建築の中に広い部屋を一つつくってくださいと。山麓図書室、今、うちはなかなか財源がない図書館の問題、やはりそういう病院の静かな環境の中で、読書に親しむ、山麓の皆さんが待ち時間に本を開く、決して悪いことではないと思いますよ。新たにつくるとなると銭がかかりますから、建設のときに、敷地はある程度あるはずですから、その辺をちょっと工夫して、大きなお部屋一つつくれば、何も蔵書まで厚生連に面倒見てくれとは言わないですから、山麓図書室、岩宇が入るのであればその辺のネーミングを考える必要もあるのでしょうけれども、その辺も、だめでもともとですから、ぜひ町長、交渉の場で1回上げてみてください。 以上です。答弁は要りません。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 質問は、答弁要らないということだったのですが、1点だけ、本当に経営の問題も含めてやるというのは、まさに一番この不採算部門がクローズアップされた当時に設立されたものでございまして、まさに本当に経営、この地域の中で厚生病院の経営が苦しい、苦しいと言っている、苦しいだけではなくて、そういったデータだとかというもので、みんなが共有し、理解し、言いたいことを言う、そういったところが医療協議会の場ということで、今日来ています。そこが中心となって、今、改築費だとかというところも、今、協議をしているということだけは、その場があるということだけはお伝えさせていただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。 ○議長(盛多勝美君) ほかに質疑ありませんか。 原田芳男君。 ◆7番(原田芳男君) まず最初に言っておきたいのは、今回の一般質問で何人かから厚生病院の関連について質問が通告されています。そういう時点でこの行政報告がなされるというのはルール違反だと。これは、やっぱりこの程度のことであれば一般質問で答えるべきで、答弁として答えるべき筋合いのものではないかなということをまず最初に申し上げておきたいと思います。 それで、問題は協議会ですね。厚生病院の協議会が、各町村長さんが入った中でつくられているのですが、ここで、例えば28億何がしですか、というのが、それ以上出たものは倶知安町が持てと、私たちは持たないという結果になるかもしれないのですよね、今までの経過からいくと。今までも、ふえた分は倶知安町で負担しろということが、例えば赤字部門の2億円の負担の部分についてもそういう経過もあったわけですから、そうならないとも限らない。だから、協議会でのいろいろな協議が整った段階で、やっぱりそれは行政報告すべき筋合いのものではないかなというのが1点です。 それから、もう一つは、先ほど鈴木議員のほうからも話があったのですが、これは100%補助ということになるわけですよね、今の形であれば。そうすると、所有権はどうなるのかということが大々問題になってくるわけです。地方公共団体が公費を支出するわけですから、100%公費を支出する場合は、それは地方公共団体の所有にならなければおかしいということになるわけですよね。今のままだと、100%金は出したけれども、例えば何かあって、厚生病院が撤退するとか、いろいろなことが起きた場合には、所有権は厚生病院側にあるわけですから、勝手に処分されてしまう場合もあるわけです。そういった心配はないのか、これはどういう扱いにするのか、ちゃんとそこら辺を明確にする必要があるのではないかということです。 それから、厚生連の関係ですけれども、北海道厚生連というのは一体の連合会ですよね。倶知安厚生病院は後志支所というか、倶知安支所というか、という形の中で、厚生連の中の一部の構成体ということになっていて、経営上は、それぞれの支所の経営状態というのは出てくるけれども、最終的には北海道厚生連の収支として出てくるわけですよね、経営上は。そういった中で、1円も出せない、1,000万円も出せないのかと、厚生連側として。そういう、やっぱり1円も出さないで、それこそ全部出してくれというのは、それは幾ら何でもと私はいまだに思っているのですよね。そういう交渉をされたのかなというのが非常に疑問に思っています。 さっき農水省がどうのこうのという話もありました。だけれども、それはあくまでも北海道厚生連の中の一支所の収支の話であって、全体としては北海道厚生連として農水省に収支を届け出るわけですから、そういうことにはならないというふうに思っています。そこら辺はどういうふうに捉えていくのか。一般質問でされる方もいるので、余り、せっかく質問されるのにという気持ちもあるのですけれども、そこら辺、非常に危惧しているのです。こんな態度だと、厚生病院、100%倶知安町で金を出したけれども、本当に未来永劫、厚生病院として残ってくれるのかという、こういう横暴な態度というのは、やっぱり私は非常に疑問に思っているのですよね。そこら辺はどのように捉えているのでしょうか。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいまの原田議員の御質問、何点かございました。 まず初めに、ルール的な問題でございます。私も今後勉強させていただきたいと思っておりますけれども、行政報告、この中では、結論だけではなく、重要な案件については途中経過も報告するということで私も認識しているところでございまして、今回は倶知安町だけではなく、山麓に対しても発信するべき途中経過報告だと思っておりますので、こうした機会をとるに至ったということを曲げて御理解をいただきたいなというふうに思ってございます。 それと、先ほど、今回、改築部分に対する改築費の全額を今回お約束したいということの報告をさせていただいておりますけれども、その所有権につきましては、ここで今、正しい答えはすることができないので、研究課題ということで、いずれにしても確認をしながら、これから慎重に進めてまいりたいというふうに思ってございます。 それと、もう1点、先ほど私、答弁の中で、厚生連、倶知安厚生病院だけが赤字になって、それを農水省のほうに出す、それで承認が得られない、改築計画を進めていいですよというところでのものがしづらいということがありましたけれども、非常にその部分についてはデリケートなことなので、どういったやりとりがあったというのはここで申し上げるつもりはございませんけれども、そういったところでのやりとりというのは、当然、私たち町民、地域住民を背負った中で、こういったお話し合いをさせているところでございますので、当然ながら向こうの会長、専務とも、そういったところでのやりとりというものはさせていただいたということで御理解いただきたいと思っております。 厚生連側の言うことでは、倶知安厚生病院だけではなく、トータルとして、今までは、これまでは黒字になっていた、ここの病院がある程度採算があって、黒字になって、そこの部分を赤字で苦しんでいるところに補填しながら、何とか切り盛りしてきたというのがこれまでの経営状態、実態であったということでございますけれども、昨今の地域医療を支えている、今の北海道厚生連の抱えている各病院、クリニックも含めて、そういったところをずっと同じような経営形態でやっていくわけにはいかなくなったということで、こうした提案を受けていたということも御理解いただきたい。本当に出したくても出せないというのが現状であるということ、これは折れるというよりも、今後の、今回の大きな点、改築費に関すること、不採算部門に関すること、これからのこと、これからというのも、これはものすごく前向きな意味でのこれからのことも含めて、どうやって経営側と我々地域の者たちが落としどころをつけてこの地域医療を守っていくかということでございますので、そういったところでのことでありますので、御理解いただければと思ってございます。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 原田芳男君。 ◆7番(原田芳男君) いろいろあるでしょうけれども、余りにも資料が少なくて、なかなか質問、よくわからない点が多いので、なぜ全額支出しなければならないかという説明資料、これ、ぜひ議会のほうに出していただきたいと思うのですよね。全額支出しなければならない根拠、それを示す説明資料を出してください。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 要するに、なぜ支出しなければならないかという基本的なところでの根拠と、参考となる資料ということで御理解しましたので、そういったものを用意させていただきたいと思っております。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) ほかに質疑ありませんか。 笠原啓仁君。 ◆11番(笠原啓仁君) 私は、今回の合意内容についてのぜひ、議論は今後の議論になっていくと思いますので、この場ではしません。 ただ、今回の行政報告の仕方について、若干、質問させていただきます。 先ほど町長、冒頭に、そこに立たれまして、行政報告を読み上げていきました。私も目で追って、ずっと読んでおりました。 最後、4ページ目、最後のくだりです。「将来においてもなくてはならない倶知安厚生病院であることは不変であるものと確信するところであります。議員各位におかれましては、格段の御理解、御協力を切にお願いいたします。以上をもちまして、笠原議員の一般質問の答弁とさせていただきます。」という、まさに私の、これ、きょうになるかあしたになるかわかりませんが、一般質問の答弁書を読まされたような感じを受けました。 そこでなのですが、今、原田議員の答弁にもありましたけれども、町長御自身も、行政報告というのは、結果だけの報告のみならず、経過についても報告する役割がある、意味があると。今回は、まさにそういう経過を報告するものですということなのですが、私の今回の一般質問を見ていただければわかると思いますが、厚生病院の改築負担問題はどうなりましたかということで、今回の定例行政報告ではこの問題には触れていません。既に年末です。費用負担問題はどのような状況になっているのでしょうかという質問のとおり、非常に私、不思議だったのですよね。これだけ大事な問題で、今まさに町民の一大関心事はこの厚生病院問題だと思うのですね。その問題が、今回の定例行政報告で一言も触れられていないことに、私、疑問を感じて、今回の一般質問を出したのです。 今回の行政報告を見ますと、1ページ目から2ページ目の、「10月時点では大筋合意には至らなかったところでございます。」とあります。今回の定例行政報告は、8月15日から11月15日までのことについて、3カ月間の報告なのですよ。したがって、10月31日に合意に至らなかったという結果は、まさにこの期間に該当する部分なのです。だから、2ページ目のここまでは、初日の定例行政報告できちっとこの経過について報告すべきだったのです。「なお、10月31日をもっても大筋合意には至りませんでした。」程度の経過報告的な行政報告をすべきだった。それすらないものですから、私は今回、一般質問、どんな経過になっているのですかということで出したのです。 それと、恐らく今回、この行政報告によりますと、12月5日に札幌に行ったというのですけれども、その前日、4日、一般質問通告の締切日です。今回、見ましたら、厚生病院関係で質問しているのは、よりによって私と鈴木議員、見た側からすると、よりによってあの2人かというふうに感じたかもしれませんけれども、これはちょっと面倒くさいことになるかもしれないので、ちょっとその翌日に慌てて、何か札幌へ行って、ごちゃごちゃやったのでないかなと。しかも、行ったのは3人しか行っていないですね。普通、羊蹄山麓首長全部、医療検討会のメンバーが全員そろって札幌へ行って、大筋合意というならわかりますけれども、3人しか行っていない。これ、やばい、一般質問出た、何とかしないとだめだと、これは私の全くの勘繰りですけれども。 それで、12月5日の厚生連との協議も、あらかじめ予定されているものであれば、初日の定例行政報告会で、10月31日に合意に至りませんでした。「なお、12月5日には、道厚生連との大筋合意に向けた協議を予定しておりますので、それが決まり次第、また報告させていただきます」的な、丁寧な行政報告があれば、あえて私は今回の質問はしなかったのです。(発言する者あり) それで、言いたいことはいっぱいメモしていたのですけれども、それは一般質問。 それと、これ、何度も私、言っていましたけれども、町長も強調して何度も繰り返し述べております。町長は、町民一人一人が我がまちにとっての地域医療はどうあるべきか、真剣に考えていかなければならないのだと。厚生病院がなくなったことを想像してみたことありますかと。一人一人、地域医療はどうあるべきか、真剣に考えていかなければならいということを何度も強調されています。 私、ずっと疑問に思っているのですが、では町民一人一人が真剣に考えるための場や機会を、この間、どういうふうに町長としてつくってきたのでしょうかというところが、あるいは町として、真剣に考えるための判断材料の提供ですとか、そういう場や機会をどのようにこの間、つくってきたのかなというふうに振り返ってみますと、私はほとんどなかったのではないかなというふうに思います。その辺、町長はどういうふうに御認識されているのか、お答えいただければというふうに思います。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいまの笠原議員の御質問、本当に行政報告の方法については、本当に勉強させていただきたいと思っております。要は、先ほど言ったように、2ページ目の行政報告だけをまず開会日に行政報告をすればいいと。 それと、日程調整、12月5日、これも本当に数日前、お互いのスケジュール、日程調整をするということでの、本当に時間のない中でのすり合わせでした。 いずれにいたしましても、当初、9月にも報告させてもらったとおり、厚生連としても、向こうの立場を考えると、理事会に諮って、その方針を決めなければいけない。それで、交わすお約束の中で、どこまでいったかというものを示した上で、それぞれの改築計画というものを、いろいろな許可というか、承認をいただく必要なところに示さなければいけない、そういったことで、本当に時間というものを一日も早くというところがあったものですから、そういったところでの日程調整をやる上で、3人が代表して行ったということで御理解いただきたいと思います。本当に倶知安町の定例会の日程に何らそういったいろいろなことを考えたわけではないということは、正直、正真正銘、間違いのないことでございますので、誤解のないようにお願いいたします。 それと、地域医療、まさに本当に笠原議員がおっしゃっているとおり、町民が一人一人理解していかないと、同じ財源、負担をしなければいけないといったときに、どれだけ理解してお金を出すことができるかと、物すごく重要だというふうには認識しておりましたけれども、本当にどれだけできたのだということを考えると、ほとんど新たなそういった場というのは、そういった聞く場は持ったけれども、どういった理解を深めるということには、力足りていなかったというのは、正直、私も自覚しているところでおりますし、反省しているところでございます。 しかしながら、これで終わるわけではございませんので、そうしたところへの町民に対する、地域の方々に対する、地域医療に対する考え方についてのものというのは、今後、取り組んでいくべく、必要性というものは十分今感じているところでございますので、そういった取り組みを着実に進めていきたいというふうに思っておりますし、これまでも倶知安厚生病院の後援会といったことも、それは数年前から開始して、理解しているところではございますけれども、町民一人一人となると、そういったところの枠を超えた中で、今後、積極的に取り組んでまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 笠原啓仁君。 ◆11番(笠原啓仁君) あと細かなことは、また後で一般質問で聞こうと思います。 先ほど町長、地域医療は大事ですと、皆さん、厚生病院がなくなったことを想像したことがあるでしょうかという問い掛けがあったのですけれども、これまでの厚生連との協議の中で、仮に我がまちを含む関係町村が、改築費問題で、いやいや、これでは絶対納得いきませんと、少しくらいは出してくださいというふうな形でずっと続いていった場合は、厚生連は、例えば、そういうことでしたら私ども厚生連として撤退させていただきます、もしくは閉院させていただきます的な、はっきりとした提案というか意見が交渉の中であったのかどうか、そこ、具体的な言葉として、そうせざるを得ないというようなことが向こうのほうからあったのかどうか、そこをお聞かせください。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) はっきりした言葉というのは、これができなければ、改築計画というものができなければ、耐震補強という形での代替という部分で考えるということでございました。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 笠原啓仁君。 ◆11番(笠原啓仁君) 病院の建物をどうこうするという方法の問題ではなくて、我が関係町村と厚生連との間で、財政支援をめぐって交渉が決裂、合意できない、財政負担をめぐって、それは厚生連、それは改築にしようが耐震補強にしようが、一銭も出せないということですから、それだったら私たちも納得できませんと言った場合に、彼らが交渉の中で、このほかに、それだったら私ども厚生連は、倶知安病院は撤退させていただきます、あるいは閉院させていただきますというようなはっきりとした言葉が交渉の中で、この間、出されていたのかどうかということの確認です。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) はっきりとそういったことでは、できなければ撤退するという言葉はございませんでした。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) ほかに質疑ありませんか。 冨田竜海君。 ◆1番(冨田竜海君) 皆さんそれぞれ質問されているので、簡潔にちょっとお伺いしたいのですが、4ページ、町長のおっしゃった、なくてはならない倶知安厚生病院についてなのですが、町長の考えるこのまちの地域医療のあり方に必要な部門やベッド数、ドクターの数だったり、そういう具体的な、なくてはならない倶知安厚生病院のイメージ図というのが、町長の中でもしあればぜひ教えていただきたいのと、それに対して、不足分は幾らぐらいまで負担できて、ここは赤字でもオーケーだけれども、ここは赤字だったらやめようというようなイメージ図ができ上がっているのかどうか、そこを教えていただきたいです。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいまの冨田議員の御質問に対してでございますけれども、地域センター病院としての機能というものはものすごく大きなものというふうに認識しておりますし、冨田議員も思っていらっしゃるというふうに思っております。その中でも、やはりこの地域、内科、外科、総合診療科という、本当に地域内唯一の総合病院の中で、そういった部分、本当に中心的な医療機能として、そういった部分では持っております。 それと、今後、人口減少と言いながら、そういった部分での、要するに出産、そして、生まれたら、要するに産婦人科があると、セットでやっぱり小児科が必要になってきます。要するに周産期医療、それと、整形外科、それと、人工透析を行っている患者さんもこの地域にはいらっしゃいまして、今、倶知安でできなければ、かなり遠いところまで行かなければいけない、こういったものは日常的に必要な機能でございますので、泌尿器科というところ、それと、精神・神経科がございます。それと、何より大変赤字の一番大きな要因になっています救急医療ということでございます。この地域にとっては、この診療科というものを何とか維持しながら、縮小できるものは縮小し、うまく効率的に回れるものは回り、そして、よりよいそういった体制を整えていくというイメージでございます。 ○議長(盛多勝美君) 冨田竜海君。 ◆1番(冨田竜海君) 答弁漏れ、済みません、ベッド数やドクターの数等もお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ベッド数、そして医師の数というものは、本当に私たち、勉強するにしても、机上のものでしかないというふうには思っておりますけれども、そういったところでの情報提供、こういった場合というのは、研究、勉強しながらしているというのが現状でございまして、今、具体的に何人必要だとか、ベッド数が何人が適正だとかというのは、私の立場からはなかなか申し上げづらいところなのかなというふうには思いますけれども、こういった今回の変更、中身的な変更だとか、そういった提案については、説明は受けているところでの知識はございます。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) ほかに質疑ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(盛多勝美君) これで、質疑を終わります。 これで、行政報告を終わります。 この際、暫時休憩します。 10分程度といたします。     午前11時04分 休憩-----------------------------------     午前11時15分 再開 ○議長(盛多勝美君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。----------------------------------- △日程第2 一般質問 ○議長(盛多勝美君) 日程第2 一般質問を行います。 順番に発言を許します。 佐藤英俊君の発言を許します。 佐藤英俊君。 ◆8番(佐藤英俊君) 質問通告に従いまして、三つの質問を今回させていただきます。 この質問の前に、行政報告で、町長も3日間の質問のエネルギーを使い果たしたかもしれませんが、ひとつ私の質問にもおつき合いください。 まずもって、10月25、26日、両日開かれましたG20、町長を初めとして、関係役場職員の皆様、本当に御苦労さまでした。心より労をねぎらわさせていただきます。 伴いまして、私の一般質問の最初なのですけれども、町民の町内視察の実施ということで質問させていただきます。 これは何ぞやと申しますと、今回のG20観光担当大臣の会合におきましては、それこそ世界、地球津々浦々から多くの方々がこの倶知安町に来ております。 実際のところ、ブラジル、南米です、約一万七千数百キロ離れているのです。ところが、私たちのまち、端から端まで行ってもせいぜい20から30キロあるかないかという中で、この質問書にも記載させていただいておりますけれども、今現在、多くの方々が、やはり免許証の返納ですとか、自由に移動できる交通手段を持たない高齢者、町内にも数多くいらっしゃるようです。 そういう中で、多くの高齢者の方々から、時折私のほうに届く声としましては、今、新聞、あるいはテレビの報道で、山田、花園の大きな開発というのは目にするけれども、なかなか見たくても見られないのですという多くの声が寄せられます。 そういう中で、大きな予算では多分ないとは思うのですが、暖かくなったころ、どうですかね、町で、何日かに分けてでもいいですから、車窓からでもいいですから、高齢者という限定をせずに、ある程度の希望者を、今、大きな開発が行われている山田、花園、そして樺山、ああいった地区を回っても、大体1回の行程で2時間から3時間のお時間を見れば、十分に高齢者の方々含め、見てみたいと思っている方には見ていただけるのではないかと思うのです。数千万キロも離れたところから来て、実際の大きな開発を見ていて、町内にいらっしゃる方が自分の目で見ていないと、我が郷土の発展を知ることもない、これはやっぱり寂しいのではないかと思うのです。ですから、そういったことをぜひぜひ次年度の予算編成の中で、担当課のほうで御検討いただけないかなという質問でございます。町長、よろしくお願いします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、佐藤議員からの一つ目の御質問、住民の町内視察の実施についてにお答えさせていただきたいと思います。 ただいま佐藤議員からもお話ありましたとおり、本当に倶知安町、日々変化する中で、特に観光開発が積極的に行われているニセコ・ひらふエリアというもの、また、花園エリアというところでの大規模開発というものは、本当に世界から注目されているところでございます。そうした部分での御質問と受けとめております。そういったところを住民がしっかりと認識して、自分のまち、こういうふうに変化しているのだ、そういったところを踏まえて、これからのまちづくりにどうかかわっていけるのか、子どもたちだとか周りの方々にもどうやってこのまちをしていくのだと考える機会になるというふうに思ってございます。 住民の町内の視察の実施につきましては、もう既にやっているところが一つございます。町民の町政への関心だとか理解を深めて、今言ったように、まちづくりへどう参加する機会を、考える機会を与えるか、そういったところを目的とした事業として、町内施設見学会というものを、隔年ではありますけれども、これまで続けて実施してきたところでございます。 この事業は、日常生活の中ではなかなか見ることのできない施設で、町民の関心の高いものを見学先として選定いたしまして、大型バスを借り上げる形で、今、実施しているところでございまして、これらにつきましては、昨年度も行っております。35名の町民が参加され、終わった後のアンケートの結果からも、大変好評な事業でございました。 昨年はニセコHANAZONOリゾート、それと、新しくできたくっちゃん保育所ぬくぬく、それと倶知安小学校と。前回は倶知安小学校では授業風景を見てもらう見学も加えて、学校給食も試食するといった特別なコースで実施したところでございます。 なお、参加者の募集に際しましては、まちの広報紙ですとか、町内会の回覧、ホームページなどで活用し、広く町民に周知しているところでございます。 本事業につきましては、来年度の開催を予定しておりますので、見学先の選定に際しましては、議員から御提案いただきましたG20の会場となりました施設を初め、大規模開発が行われている地域はもちろんのこと、新幹線トンネルなども候補とし、民間の施設などとの調整を図り、適正な時期での実施を計画することを予定してございます。 今後もスキー場周辺の地域の開発や新幹線、高速道路に関連した工事の状況なども踏まえながら、将来のまちづくりに大きく関係し、かつ町民の関心が高い見学先というものを選定するとともに、隔年での実施といったものにとらわれずに、状況の変化に応じ、柔軟に対応し、事業を実施していく考えでございますので、どうぞよろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(盛多勝美君) 佐藤英俊君。 ◆8番(佐藤英俊君) ありがとうございます。 隔年の実施ということで、一つ、これは答弁必要ないのですけれども、お願いなのですけれども、35名の御参加ということでございますが、できるだけもっともっと広く周知、この方法は広報というのが一番手っ取り早い方法だとは思うのですけれども、町内会という自治組織を通して御案内を持っていくものですから、残念ながら、うちの町内会のこれは問題なのですけれども、そういった案内が不十分な部分がどうもあるようなので、町内会の連合体ですとか、そういうところをうまく活用していただいて、広く広く多くの方々がこの実施を理解できる、あるいは、あるのだなということがわかるような方法をまた今後とも継続をお願いしておきます。 答弁は要りませんので、引き続き二つ目の質問のほうに入らせてください。 二つ目の質問といたしましては、倶知安町町内会等への加入及び参加を促進する条例、これは去年、制定されていますけれども、その制定後における町内会の実態等についてお聞かせください。 まず1点目としましては、本年も多くの外国人の住民登録がされている中で、市街地の集合住宅にも冬期間のアルバイト外国人が暮らすことになっております。町として、日常生活の具体的な注意点の指導、どのようにされているのかをまず1点としてお聞かせください。登録の際には、いろいろと冊子ですとか、そういうことでも説明はされていると思うのですけれども、残念ながら、御存じのように、この現状が果たしてどこまで彼らが理解し、それが周知徹底され、実行されているかということは、甚だやはりクエスチョンマークがつく部分があるものですから、この点について、具体的な内容をまずお聞かせいただきたいのと、次に、アルバイトの外国人が就労する勤務先、幾つかのオペレーション、運営会社があるのですけれども、そういった相手先、事業所に対して、勤務先からも、自分たちが採用した冬期間の外国人アルバイトに注意喚起を実施、これは町から、住民課になるかとは思うのですけれども、そちらのほうから各事業所に、いわゆるこういうことが非常に問題化されているので、何度でもやはり寮生活、あるいは自分たちでアパートを借りているにかかわらず、ごみの分別ですとか騒音、そういったことを徹底するようにということで、町サイドから事業所のほうへ要請しているのかどうか、この実態、これをお聞かせいただきたいと思います。 三つ目といたしまして、市街地、あるいは山田地区ですとかの、そういったエリアを問わずして、集合住宅を事業者が借り上げて寮としているというのが数多くあるのは皆さん御存じだと思うのですが、そういった実態把握を町として、これはできる、できないという範囲は当然あるのですけれども、しているのかどうか、この具体的なちょっとお話をお聞かせください。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、佐藤議員からの二つ目の御質問、倶知安町町内会等への加入及び参加を促進する条例制定後における町内会の実態等についての御質問でございました。 この条例は、御存じのとおり、地域住民の町内会等への加入と参加の促進について、それぞれの町内会等が本来、主体的に取り組むべきことではございますけれども、町内会等の活性化というものをより一層図るため、また、地域住民、町内会等事業者及び住宅関連事業者等の役割並びに町としての責務というものを明らかにし、より円滑な町内会活動を行い、加入参加の促進に結びつけていくことを目的とした、いわば町としても後押ししていきましょうといったものでございます。 町としての取り組みでございますけれども、現在、担当課におきまして、町内会加入促進マニュアルといったものを町内会連合会と共同作業で現在作成中でございます。完成後には、各町内会等に配布し、活用していただく、そのほかに、町内会等の会長や担当者の了解を得た上で、転入者に対して、窓口で連絡先を、その方々のお知らせをするなどして、加入参加促進を図っているところであります。 さて、1点目の、外国人住民対する日常生活の具体的な注意点の指導についてでございます。現在は転入者の方全てにつきまして、ごみの出し方を初め町内会の紹介など、倶知安生活ガイドブック、これは日本語と英語、見開きになっています。そういった対になっています。片方が英語で書いてあれば、右側に日本語ということで、同じ訳として、内容で書いております。こういったものを作成し、初めとする各種パンフレット等によって行っております。これは外国人であろうが日本人であろうがといったところでございます。 特にことしは外国人住民が11月末時点でもう既に1,600名を超えております。そうした外国人住民の転入者の方に対しては、窓口で職員が英語通訳を通して接客するほか、多言語同時通訳サービスなども活用して、異なった言語を使われる方でも確実に伝わるよう、詳細に説明をしているところであります。 次に、就労先に対する日常生活等における注意喚起等の実施の要請についてでございますけれども、昨年度から各事業所に対しまして、外国人従業員に対するごみの出し方に関する指導要請を文書によって行っておりました。 ですが、本年度におきましては、特に従業員数の多い事業所に対しては、こうした今までの、昨年の文書だけではなく、直接担当者がその事業所に赴いて、うかがって、実際にそういった担当者同士でそういったものを協力してもらう、要するに事業所のスタッフさんにしっかりと伝えてもらうということをお願いしたい、それに加えて、ごみの出し方だけではなくて、日常生活での注意事項なども伝えていく考えで今やっているところでございます。 そういったことが、事業所にとっては本当に、要するに外国人スタッフの皆様が、ここ倶知安に滞在する中で、より楽しくと言ったら変かもしれませんが、楽しんで、ここを第二のふるさとだと思ってもらえるようなところに、この冬の期間いるのだというふうに、要するに住んでいる者も、外から来た方々も、うまくコミュニケーションをとってこの冬を過ごしていただきたい。できることならば、一日も長く、1年中、何年でも、そういった形で倶知安で過ごしていただきたいという思いから、それは事業所にとってもまちにとっても大変有益なことだというふうに考えているところでございます。 また、昨年からニセコ観光圏協議会の主催によりまして、ウインタースタッフトレーニングプログラムといったものが開催されております。内容といたしましては、ニセコ圏における事業所の外国人従業員向けに、地域の基礎知識や観光情報、主な交通手段、あるいは近隣の観光情報、日本の文化やマナー、安全に関するルールや情報、雪国における生活での諸注意などを講義、レクチャーする取り組みでありまして、それらに対しても、ごみ出しのルールですとか、町内会関連のプログラムというものを導入できないか、検討していきたいというふうに考えてございます。 次に、3点目の町内の集合住宅を事業所の寮として利用している状況の把握ということについてでございますけれども、現在のところ、山田地区においてはある程度従業員寮というものの把握はしておりますけれども、集合住宅の借り上げについては、具体的な把握というものはできておりません。今後においては、事業者等の御協力をいただきながら、把握するよう努め、町内会活動ですとかごみの対応の仕方、ごみ問題の解決に資するよう検討してまいりたいというふうに考えております。その機会というのは、先ほど申しましたとおり、ことしの冬は各事業所回りをして、実際にその担当者とのやりとりの中で、そういったところも把握に近づけられるのかなというふうに期待をしているところでございます。 いずれにいたしましても、この条例の目的でございます地域住民、町内会、事業者、住宅関連事業者及び町の相互理解と協働によりまして、町内会等への地域住民の加入と参加を促し、誰もが安心して快適に暮らすことができる地域コミュニティの実現に向けまして、さまざまな取り組みを進めていきたいと考えておりますので、重ねて御理解のほどよろしくお願いいたします。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 佐藤英俊君。 ◆8番(佐藤英俊君) どうもいろいろとありがとうございました。 確かに町全体として積極的な取り組みということはよく理解できましたので、3番目に御答弁いただきました集合住宅の借り上げなのですけれども、これはやはり町内会という単位で、日本独特の僕はすばらしい組織だと思っているのです。ですから、サポート的な意味合いというのはよくわかるのですが、サポートだけではなくて、行政とそういう任意団体がやはり両輪となって地域社会をつくっていくということが僕は実に大事だと思うのですよ。 たしか6月の定例の質問の中でも話したかなと思うのですが、やはり住民同士の、悪い意味ではない、監視の目というか、あるいはお互いに気にする、しばらくあそこのおばあちゃん出てこないけれども、病気なのかなとか、そういう住民同士の監視というのは、悪い方向ではなくて、今の時代ですから、個人情報云々というのは非常にハードルがあるのですけれども、悪い方向ではない、いい意味での住民相互の関心、これを持つことによって、やはり町長が今おっしゃったように、一日でも長く外国の方々もこのまちで暮らしてみたいという思いになる、非常に大切なことでもあるのですが、それをやはり実現するために、住みよい環境、これはやっぱり行政ではなくて、暮らす我々一人一人が意識を持ってつくり上げていかなければできないことですから、ですからそういう意味では、サポート的に徹するのではなくて、町内連合会等の連携をさらに強化した中で、積極的に町内会を活用する、あるいは町内会との意見交換、そういうものをぜひぜひ今後取り組んでいただきたいのと、今、町内でやはり一番皆さんが困られているのはごみの処理の問題。これは本当に実際に我々も日常の中でいくと、大変なものです。分別はしない、曜日は守らない、これは日常的にまだやっぱりたくさんあるので、その辺から、やはり少なくとも我がまちが国際リゾートという、いろいろな表現を使う以上は、恥ずかしくないまちづくり、まずごみの問題などというのは、それは国際云々という前に解決しなければいけない問題ですから、これは一人一人がやはり意識を持って進めていきたいと思いますので、今後さらに引き続きよろしくお願いしたいと思いまして、引き続きそのまま三つ目の質問に入らせてください。 こちらのほうの三つ目の質問で、皆様のお手元のほうにも資料として配付させていただいている内容ですので、後ほど説明させていただきます。 まずもって、件名としましては、町備品関係の修理・修繕などの管理体制ということなのですけれども、膨大な量の備品関係、それぞれ管理していると思います。そういう中で、一つに、修理・修繕は、備品を管理している部署単位で必要に応じて対処しているのか、または全て総務課などの決められた部署への報告後、見積もりの中で判断を仰いでいるのかという点をまずお聞かせください。 二つ目としましては、修理・修繕に必要な金額の上限、一定上限を設け、民間ではよくあるのですけれども、上限以内であれば部署責任者の判断の中で、先に修理・修繕を実行して、後で事後報告というのもあるので、こういう役場関係についてはその辺はどうなのかということをお聞かせください。 続いて、三つ目としましては、備品、当然経年劣化で処分の時期を迎えるものがあると思うのです。そういう中で、備品の廃棄処分の判断基準というのがもしあるのであれば、ただ単に経年劣化、あるいは償却が過ぎたということでするのか、使えるものは修理・修繕して使うのか、その辺の基準があるかと思うので、その辺、ちょっとあればお聞かせください。 それと、四つ目としましては、職員、あるいは利用者、体育館ですとかの関連施設を含むのですけれども、過失、故意には論外ですけれども、過失によって損傷を与えたという場合についての補償をどのような形にしているのか、こういったところをお聞かせください。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、佐藤議員からの御質問で、町の備品関係の修理・修繕などの管理体制についての御質問でございました。 その中の一つ目であります、備品の修理・修繕に対する対処についてでございますけれども、本町の備品における管理につきましては、原則、各部署単位で行ってございます。修理・修繕の判断も各部署で行っているところであります。ただし、予算措置をする場面では、前もって総務課との協議が必要な場合もございます。 次に、2点目でございます。備品の修理・修繕に係る金額の上限設定についてでございますけれども、これに関しましても、あらかじめ決められた各年度の予算の範囲内で、倶知安町事務決裁規程というものがございます。その規定に基づきまして、物品の修繕につきましては、500万円未満を予定価格とするものに関しまして、部署の責任者であります担当課長の判断で実施することとなってございます。 それと、三つ目の、備品の廃棄処分に係る判断基準についてでございますけれども、これらにつきましては、町において不要となったものがあります。それと、修繕しても使用に耐えないもの、また、修繕をすることが不利と認められるもの、こういったことになっているものにつきましては、不要物品とした上で処分することとなります。 四つ目でございます。職員等の過失による備品破損被害への対処についてでございますけれども、過失により町の備品が損害を受けること、当然、そういったことも想定されるわけでございますけれども、その場合、もちろん過失の度合いといったものにもよるところでありますけれども、原因者による弁償といったものが基本になります。また、例えば公用車など、保険適用のある案件に関しましては、保険による対応といったものも考えられます。 いずれにいたしましても、可能な限り備品は長く使うことができるよう、適切に管理してまいりたいと考えておりますので、御理解願いたいと思っております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 佐藤英俊君。 ◆8番(佐藤英俊君) どうもありがとうございます。 続きまして、一般質問の資料として配付させていただきました白黒の写真4枚組み合わせたもので、私の撮ったデジカメを加工したものなのですけれども、見てわかるとおり、これは文化福祉センターのロビーにある椅子でございます。これ、実は白黒で見えづらいのですけれども、1番目は長椅子になっていまして、この長椅子の下のほうにガーゼの裏地、これが垂れ下がっています。これ、撮影年月日は本年の9月24日になっていますけれども、ガーゼの垂れ下がりは、ガーゼではない、裏地ですね。実は2016年の12月に、倶知安幼稚園の園の行事がこの福祉センターで行われた際に、おやまあと気づいたのです。 2番目のほうは、何脚かある、5セットか4セットあるのですかね、椅子とテーブル、非常に見づらいのですけれども、これ、背もたれ、あるいは肘部分の摩耗が著しいです。これはちょっと白黒で見づらいです。気づいている方、気づいていない方、いらっしゃると思います。 3番目、ソファ、背もたれがないですけれども、スポンジが見えてバツ印に裂けている。 私が申し上げたいのは何かというと、これ、目がある人は見えますよ。その意識なのです、申し上げたいのは。これを直したからって、別に予算ふえるわけではないです。直したからって予算が膨大にかかるわけでもないですよ。なぜこういうことを放置するのかという、職員一人一人の意識感覚を僕は問いたいのですよ。問題はそこなのですよ。別にこれ、あげつらみを言っているわけではないのですよ。当たり前のことだと思うのですよ、こういうことは。ましてや、G20ののぼりの旗、申しわけなさそうに立っているでしょう。皆さんの御家庭で、来客したとき、綿の見える座布団出しますか。もし出すよと、うちはそれを全然出しているよという方があったら、ちょっと挙手してください。私、謝りますよ、そういう方が日常でそういう暮らしをしているのであれば。多分、ないと思いますよ、そういうことをしている家庭は。では、なぜこういう自分とは直接関係のないところにあるものは放置するのですか。それも何年間も。これ、カバーをつくったって、予算計上して、先ほどの500万円かかるわけないではないですか。見積もりとってごらんなさい。どれぐらいの見積もりがくるか。キルティングでなくてもいいですよ。ちょっと気のきいた柄の、今、いっぱいありますよ、生地。見積もりとって直したところで、うちの屋台骨はひっくり返らないですから。その辺のところ、職員の一人一人の意識改革。 文字町長、来年の1月を迎えると1年経過します。ここで、組織というのは、幾ら部下が能力があっても、組織というのは、民間であろうが役所であろうが、トップ以上の組織には絶対にならないのです。当たり前のことなのですよ。これ、トップというのは、オーケストラの指揮者と同じなのですよ。自分は楽器を弾けなくていいのです。バイオリンを弾けなくていいのです。タクト1本で、その交響曲を奏でるのがカラヤンの仕事であり、唐沢さんの仕事なのですよ。だからトップ、文字町長、来年、1年を迎えて、今度2年目、文字カラーが出るのですから。いいですか。これから職員の意識改革は文字町長にかかるのですよ。まちの将来が文字町長にかかるのです。この意識を持っていただきたくて、今回、あえて嫌な役回り、好きなのですけどね、こういうの。出したのです。本当にこういうことをきちんとやってください。「千丈の堤も螻蟻の穴を以て潰ゆ」小さいことを見逃すととんでもないことになるのですよ。 御巣鷹山に墜落した日航ジャンボ、520人という尊い命、その御家族を含めたらどれだけの悲しみの底に沈んだのですか、あれは。ボーイング社の修理が、わずか2センチ少々の油圧隔壁を交換せずにリベット数個でつなぎ合わせた結果が520人の命ですよ。わずか二点数ミリですよ。こういうことを当たり前、ノーマルに見逃したらだめです。皆さん、ここでちろちろ火が燃えていて、黙って見ていますかということでしょう。消すでしょう。同じことですよ。 文字町長、来年1月、2年目を迎えます。最後に私、文字町長に、これ、答弁は要りませんから、お願いしておきたいのは、ヨーロッパのことわざなのです。1頭の羊に導かれる100頭のライオンは100頭の羊になる。1頭のライオンに導かれる100頭の羊は100頭のライオンになるのです。トップなのです。どうか来年、2年目、これから先々、このまち、大変な時期を迎えるわけですから、いまひとつ、勝って兜の緒を締めよではないですけれども、これからの文字町政に期待を込めて、この質問を終わらせていただきます。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいま佐藤議員から、叱咤激励ではなくて、本当にこの答弁で、ここに写っているのをすぐ直す、そんなことは、野暮なことは答弁はさせていただきません。本当に職員の意識、こういったことから始まるのだろうなというところを、この本会議の中で、こういった質問をしていただいたことに心より感謝申し上げて、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) これにて、佐藤英俊君の一般質問を終わります。 小川不朽君の発言を許します。 小川不朽君。 ◆10番(小川不朽君) 通告に従って、2点にわたって質問いたします。 1件目です。庁議、意思決定プロセスの透明化のために。これは住民の声を聞き伝え、対話する政治を基本姿勢とする町長に質問いたします。 町長は、町長としての意思決定過程が町民の皆様にもわかりやすくお伝えできるようにとして、本年5月15日、倶知安町庁議規則の全部を改正いたしました。そして、議事要旨を作成し、倶知安町のホームページなどで公開することといたしました。 以下、伺います。 一つ目、これまでの庁議の開催状況について伺います。 二つ目、所期の目的が達成された庁議の開催となっていますか。 三つ目、議事要旨が遅滞なく町民に公開できていますか。 以上、3点、お願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 小川議員の、庁議、意思決定プロセスの透明化のためにの御質問にお答えいたします。 初めに、一つ目の、これまでの庁議の開催状況でございますが、これまでに政策会議は3回、調整会議は5回開催しております。5月に第1回政策会議と調整会議を開催し、消費税10%への引き上げに係る使用料及び手数料の対応について審議いたしました。6月には第2回調整会議を開催し、旧給食センター跡地売却について審議いたしました。7月は政策会議、調整会議をそれぞれ2回開催し、旧給食センター跡地売却についてと、宿泊税の使途について審議いたしました。8月、9月は付議案件がなかったので、庁議の開催はありませんでした。10月は第5回調整会議を開催し、会計年度任用職員制度の導入等について、事業進捗に関する報告をしているところでございます。 御質問の二つ目の中で、所期の目的が達成された庁議の開催となっているかについてでございますけれども、庁議の開催に関しましては、調整会議は隔週の水曜日、政策会議は調整会議の翌週の月曜日と規則で規定しているところではありますが、付議案件の提出の具合などから、定期的な開催には至っておりません。 所期の目的である、町長の意思として決定を要する町の政策、重要施策の方向性及び推進方策などについて、審議、決定までの意思決定過程の透明化を図り、まちの取り組み状況を町民の皆様に伝えるということに関しては、まだまだ不十分であると、私自身、職員自身も認識しておりますので、今後も積極的な活用、所期の目的を達成できるよう、実施方法等についてもさらなる検討をして、進化させていきたいというふうに思っているところでございます。 この庁議につきましても、本当にスタート時点から手探りの中で開始したところの経過もございます。しかしながら、いずれにいたしましても、どうやってその意思決定の過程を透明化できるか、中身の審議というものは、別な会議はいっぱいありますけれども、どういった、どの時点でこういった庁議で確認がとれたのか、決定がされているのかということがしっかりと町民の皆様に公表する、これが審議の中身も重要ですけれども、公表するという、すごく大きな大きな目的がございますので、そういった認識のもとで改善を図ってまいりたいというふうに考えているところでございます。 三つ目の、議事要旨が遅滞なく町民に公開できているかについてでございますけれども、議事要旨につきましては、庁議終了後1カ月をめどとして公表するよう努めております。これまでの状況としましては、若干超えることもありましたけれども、今後においても、庁議に係る議事要旨をできる限り早く町民の皆様にお知らせするようにしてまいります。また、現状において、議事要旨の公開は町のホームページのみとなっておりますが、役場1階の町民ホールに掲示するなど、広く周知するようしてまいりたいと考えております。 いずれにいたしましても、先ほど申しましたとおり、この庁議につきましては、これからも試行錯誤を繰り返し、常に見直しを図りながら、意思決定のプロセスをいかに透明化できるか、こういったことへの挑戦という意味も含めまして実施してまいりたいと考えておりますので、どうぞ御理解、御協力のほどよろしくお願いいたします。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 小川不朽君。 ◆10番(小川不朽君) 再質問いたします。 何か当初の攻めの姿勢から守りの姿勢の答弁のように感じたわけですけれども、住民の声を聞き伝え、対話する政治、これを基本姿勢としているということで、この庁議、この通知書、ここに資料として添付したところを読み上げます。これは町民に向けて発信している町のホームページです。 庁議結果の公表、意思決定プロセスの透明化のために。 庁議は、町行政に関する基本方針及び重要な政策の決定などのために行われる庁内会議です。 この庁議は、政策会議と調整会議からなり、調整会議において付議された案件の事前審議などを踏まえた上で、政策会議において町長としての最終的な意思決定を行う流れとなっています。 町政執行に関する庁内の意思決定過程の透明性を高めるため、また、町民の皆様にもわかりやすくお伝えできるよう、議事要旨を作成し、公表することとしました。 公表されたものは、町長の施策の検討経過をお伝えするものです。 これら庁内の意思決定に基づく事務・事業によっては、町議会の審議などを経て議決され、実行に移されます。 このように公式ホームページにおいて町民に訴えかけていて、そして公開しています。 私も、やはり議会議員として、しっかりここを見定めながら、本日も今定例議会に参加しているつもりでおります。 ところが、この規則を改正してまで行った町長肝いりのこの庁議ですけれども、この7カ月でわずか5回、調整会議は6回になっていますね。政策会議は3回しか行われておりません。しかも、消費税、給食センターの跡地、宿泊税、総務関連ですか、1カ所集中しているような気もしますし、町長が招集している政策会議もそれに伴っての部分ですから、3回しか開かれていない。これ、私の感想でしょうか。 私は、大変これ、よい取り組みだと思っています。ちょっと議事録、これまでの庁議に関する議事録を幾つか拾い読みしてきたのですけれども、非常に町長はパワフルで、公約実現のためにこの庁議を非常に高くみずから評価し、推進しているはずなのです。庁舎内における政策決定過程、つまり原案作成過程、意思決定過程というのは、庁舎内における議会に提案すべき政策決定過程というふうに置きかえることもできるというふうに、同じ会派であります笠原議員の質問に対しても、笠原議員はそのように答えていて、大変意義深いものと考えています。 それでは、質問します。 これまでのフロートレイルのことについてです。多額な予算をかけ、そして、旭ケ丘公園内における実験実証を3年間にわたって、その結果、事業として実施しなくなった、その経過というのは、庁議について、取り扱われたでしょうか。 続きまして、今回の第1号議案の一部取り消しについて、これは告示の後にもかかわらず、一部取り消しになった部分について、これは庁議の中で諮られていることでしょうか。 また、次の質問でいたしますけれども、倶知安保育所跡地内の跡利用、利活用についてのことについては、庁議の中で諮られているでしょうか。 さらに、きょう新たに行政報告となった厚生病院問題、これについても庁議で諮られているでしょうか。 そしてまた、これについては1カ月以内をめどとして町民に議事録として公開しようとしていますか。それについてお聞かせください。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいま小川議員からの御質問の中で、回数もさることながら、テーマというか審議案件についての選択、やること、この制度自体に対することがいい、悪いとかは別として、取り上げる方法の中で、なかなかうまくいっていないのではないかという御質問でございました。 今、それぞれ何点か挙げた一つ一つを、これは対象である、こういうことで対象でないとかというのはなかなか今すぐ整理できないところではございますけれども、いずれにいたしましても、今回の政策ということで、確かに町民が関心を持っているということも対象になることもありますけれども、あと、個々の予算議論の中でやっていくものとの分け方というものも、もうちょっと少し整理をした中で、これからもっと積極的に活用していきたいなというふうに考えてございますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 小川不朽君。 ◆10番(小川不朽君) 最初に申し上げましたけれども、非常に攻めの取り組みというふうに考えたわけですけれども、非常に守りの、今、答弁のように感じましたので、私は、この庁議というのは、意思決定過程の透明化、私は、透明というのは、不透明というような、そういう勘違いをしているわけではありません。見える化という意味ですね。これは私、議員としても大変大事な庁議の、町長の取り組みだと思いますので、たった、これまで7カ月の間、5回、3回、しかも町長みずから参加しているのは3回しか行われていない。しかも、今の答弁だと、今、私がこれについてどうですか、扱っていますかと、4点のものについても、今、町長は明確に答弁していないということは、つまり庁議の中で諮られていないというふうに私は捉えることにいたします。 それと、何を取り上げて、何を取り上げないかということについては、私の勘違いかもしれませんけれども、少なくても町長は細かい部分の政策についてもしっかりと役場職員含めて、意思、政策の決定を大事にしていくという、そういうふうに捉えておりますので、そのところ、私の要望を取り入れて、しっかりそこのところを、大小にかかわらず、庁議に諮って、そして町民に対して公表していってほしいなと思っております。 これで2回目の質問ですよね。 ○議長(盛多勝美君) 3回目です。 ◆10番(小川不朽君) 3回目ですか。済みません。申しわけありません。では、答弁を求めることができませんので、次の質問に……(発言する者あり)3回目だからいいのだよね。済みません。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいまの小川議員の御質問、趣旨は十分受けとめさせていただきますけれども、庁議の設置する目的、これは確かに今の当初の答弁のとおり、本当に改善しなければいけない。自分の考えているイメージと、やはり必ずしも同じとは思っておりません。ですから、これからももっともっと改善するわけですけれども、基本的なところとして捉えてほしいのですけれども、庁議の設置理由というのが、要するに町行政に関する基本方針、それと、重要な政策の審議及び決定、あるいは総合的な、一つの部署だけではなくて、かなり複雑に絡み合った総合的な調整を必要としている、そういったものを効果的に円滑に運営していくために、こういった庁議というものを設けてやっていくということ、それらを含めて、そこでの過程を公表する、この両方のすごく大きな目的ということがございます。ですから、そういったことの中で、どの案件を取り上げるかということを、これからも、大小問わずということにはなかなかならないとは思います。ですけれども、そういった部分での意識の問題、町民の関心だとかで重要だというものも、当然、その中には含まれる余地も当然ありますので、そういった部分での御理解をいただいた上で、これからの取り組みについて、注視、私から注視と言うのも変ですけれども、見ていただきたいというふうに思ってございますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) この際、暫時休憩します。 再開は、13時30分とします。     午後0時08分 休憩-----------------------------------     午後1時30分 再開 ○議長(盛多勝美君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第2 一般質問の議事を継続いたします。 小川不朽君。 ◆10番(小川不朽君) 続きまして、2件目の質問に入らせていただきます。 旧倶知安保育所の跡地利用について質問いたします。 私はこれまで、平成28年の3月議会と平成30年6月の第2回定例会の2回にわたって、倶知安保育所の跡地利用について質問しております。 平成30年6月の第2回定例会では、倶知安保育所の跡地利用について、前町長であります西江町長は、「本年7月から取り壊しに着手する。平成28年3月議会において、倶知安保育所の跡地は公園や道路、狭隘する中学校の駐車場など、地域の生活環境整備に重点を置いた利活用を考えていると答弁したが、現時点でも利用方法については変更なく、地域の生活環境整備に活用していきたいと考えている。」と答弁しています。 そこで、以下、伺います。 一つ目、現在、跡地内に道路造成工事が行われていますが、工事の進捗状況について伺います。 二つ目、現在、跡地全体の利用計画があるのか、伺います。 三つ目、8月に跡地周辺住民を対象にした説明会が開催されたと聞いておりますが、その説明会開催の趣旨と内容について伺います。よろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、小川議員からの、旧倶知安保育所の跡地利用はについての御答弁をさせていただきます。 まず、1点目の道路造成工事の進捗状況でありますけれども、本年度の当初予算において、(仮称)みどり公園通の新設として予算計上を行い、12月10日までの工期として、9月6日に入札を行いました。工事は特に問題なく進捗し、先般、11月28日に現場検定を実施し、今後、最終的な書類審査が終了した段階で工事の完了となる見込みでございます。 二つ目の、現在、跡地全体の利用計画があるのかについてでありますけれども、倶知安保育所跡地につきましては、現在、これまでの考えのとおり、駐車場としては既に活用され、また、先ほども申し上げましたが、道路に関しましてもほぼ工事が終わり、活用予定に入っております。跡地全体としては、今のところ特段、ほかの活用方法は考えているところではありません。 3点目の、説明会の開催趣旨等についてでありますが、今回の道路新設につきましては、過去からの地域要望もありましたので、改めて地域の利便性の向上と、災害時、特に冬期間の避難所までの移動の選択肢をふやすために、道路を新設することについて、地域説明会を開催したところであります。8月19日、20日のそれぞれ18時から、道路を担当する建設課が、北地域会館を会場として、道路の形状や位置、道路新設の趣旨についての説明を、近隣の北央コミュニティ、構成は八つの町内会が対象になると思いますが、そこの皆さんに対して行っております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 小川不朽君。 ◆10番(小川不朽君) つまり、道路のほうはもう工事完了であるということのようですが、全体計画として、もう既に駐車場は倶知安中学校の駐車場として使われているのか。この間の補正予算に組まれていた北児童館に使われているのか、それのところはちょっと濁して聞こえたので、そこのところお聞きしたいし、さら地の状態で駐車場という形で今後も活用していくのか。また、倶知安中学校の駐車場として使われているとしたならば、現在ある駐車場のところの塀があるのですけれども、あれをほどいて使っていくような今後の計画があるのか。また、みどり公園と言われる、正式にはみどり街区公園というのですか、そこのところの拡張、縮小、また、みどり公園の中を通って道路、みどり公園を分断するような形で、直線でない、あの位置の道路ができたのか、そういうことを総合的にもう既に考えてつくられたのか。また、道路だけが先行して予算づけされてつくられたのか、その辺のところをお聞きしたいと思います。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいまの小川議員からの再質問の中で、あそこは駐車場ということで、中学校でも駐車場が足りていないといったことが事業の前に整理されておりましたので、中学校の関係者の利用、そして、その近隣にあります公共施設であります北児童館でも使えるような形で、その辺は利用状況については柔軟に利用してもらうという形での利用方法として考えておりますし、現在の駐車場のアスファルトにするかどうかについては、当面の間は今の状態の砂利の状態で活用してもらうという考えでおります。 それと、もう1点でございますけれども、あそこにつきましては、先ほど答弁させていただきましたとおり、前町長の時代から、あそこの利用の方法、道路と公園を生かしながら道路をつくり、そして残りの部分を駐車場として活用するという方向は、今、全体像としては変わっておりませんし、若干の形状については、すっきり、くっきり、直角というか、ストレートになっていないところはありますけれども、それについては、利用者に不便のないような形で設計されているものというふうに私は認識してございます。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 小川不朽君。 ◆10番(小川不朽君) 次、再々質問だからこれで終わりでしょうけれども、庁議でそこら辺のところを諮られていれば、数多く再質問しなくてもいいのでしょうけれども、今、不十分だから聞かなければならないのですけれども、みどり公園は一体どうなって、どうされるのでしょうね。今、西大通ですか、西大通というのは高校通です。高校通を倶知安高校に向かって歩いているとします。右のほうに道路ができましたけれども、その手前に細長い空き地がありますけれども、あれがもともとのみどり街区公園ということで、もともあった、あそこに遊具もあったのは、あれはみどり公園ではないという、そういう解釈でよろしいのですか。少なくても、いろいろな町のホームページにしても、みどり公園には遊具、それにベンチなどがあるというふうに言われているのです。もともと、みどり公園は新しくできた道路の手前の細長い、あの部分だけがみどり公園なのだよと。あとは全て旧保育所の跡地なのだよということなのかどうか。そうであれば、春になったときに、少なくても公園は分断されてしまうことになるし、遊具も取り払われているし、近くの樹木もなくなっているのでないでしょうか。そこの残されたさら地の部分、道路から向こうのさら地が、そこが今度、さら地だけれども駐車場で倶知安中学校も北児童館も使ってくださいという、そういう駐車場でよろしいのかどうかということです。 また、指摘したのは、これまでに2回にわたって質問したのは、西大通というのは、高校、小学校、中学校、北児童館、北地域会館、さらには、ちょっと奥まっていますけれども、生きがいセンターですか、そういったものが隣接、近接する通りであると。そこに通りを、横に道をつける計画があるのだという話を聞いたときに、そのところは総合的にしっかり考えなければいけない。あそこの通りについては、時間帯に応じて交通規制がかかっている。児童生徒の通学経路の指導もされながらきているところだから、そういったことも含めて、今度できた通りによって、倶知安中学校の生徒、その他の生徒は、あそこの通り方、そこを重点的に通って通学してくださいよという、今後の指導になるのかどうかわからないのですけれども、そういったことも行われるのではないかと思うのです。自転車通学の生徒だって、これまで、私が倶知安中学校に勤めていたころは、自転車通学は西大通は認めていなくて、横1本、東側のほうが自転車の通学路として指導していたような気がするわけなのですけれども、その辺のところも含めて、近隣施設の説明会その他、そういったことも含めてきっちり説明されていたのか。ただ、建設課ですよ、工事をしますよという程度の説明会であったのかどうかということも含めて、先ほど三つ目の質問をしたわけなのです。 いろいろ言いましたけれども、少なくてもみどり公園、あれはどのような形で、縮小するのか、拡幅するのか、分断されたのか、そして今後、遊具、ベンチなど、そういったところはどうなるのかということだけは、全体計画全て示されたほうがいいのですけれども、せめてそこだけは示していただきたいなと思います。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいまの再々質問の中で、みどり公園の部分で、実際のところ、構成だとか何とかというところ、担当のほうから説明させていただきますので、よろしくお願いします。 ○議長(盛多勝美君) 建設課長。 ◎建設課長(中村孝弘君) 小川議員から御質問でございます、みどり公園の現状でございますが、あそこにつきましては、もともとみどり公園と倶知安保育所と合同で使っていたような形になってございます。ただ、形状としましては、今回つけた道路の南側、まち側のほうがもともと公園で、今回つけた道路自体は、もともとの保育所の敷地の中につけておりますので、公園の縮小とはなっておりません。 それ以外に、地域説明会ということで御質問ございました。地域説明会では、一応地域からの要望としてもいただいておりまして、その中では、あそこにある樹木の伐採の話で、それはちょっと使いづらいから切ってほしいという要望が出されております。それにつきましては、今回の道路新設にかかわる分につきましては要望どおり切っております。また、公園の整備の話も若干出ておりました。その中では、ベンチ等の整備についてということで、賛成の意見と反対の意見、つけて休みたいというのと、つけることによって人が集まって、ちょっとうるさくなるという御意見がございました。公園としまして、全体の町の中で整備については検討させてくださいということで回答させていただいております。(発言する者あり) ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 申しわけございません。小川議員の質問のとおり聞きますと、当初の計画というか、もともとの形と変わっていないです。公園を縮小しておりませんし、公園のところをいじっている、今回、さわっているわけではないです。面積も変わっていないですし、利用についても、新たに発生するもの、状況、まだ道路ができたばかりなので、今後の状況によっては、いろいろな工夫だとかというのは出てくるかもわかりませんが、現状では利用計画、敷地の利用については変更なく来ているということで御理解いただきたいと思っております。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) これにて、小川不朽君の一般質問を終わります。 笠原啓仁君の発言を許します。 笠原啓仁君。 ◆11番(笠原啓仁君) どうもお疲れさまです。 それでは、質問通告に従いまして、5件について質問いたします。 この時期になりますと、よくテレビ番組でも、1年を振り返って、何があったのか、あの問題はどうなったのかと、よくやっていますが、私の今回の質問も、振り返りの質問がほとんどです。そういった意味で、この間の答弁と重複する点もあるかと思いますけれども、その点、御了解願いたいと思います。 それでは、1点目なのですが、景観行政団体、目指してみてはどうですかということで、お尋ねをいたします。 景観法に基づく景観行政団体となることを本町として目指してみてはいかがでしょうか。 道内では、既に札幌市を初め17市町が同団体となっております。後志管内でいきますと、小樽市と黒松内町がなっております。 本町も景観行政団体として、町全体の景観形成を図っていくべきと思いますが、いかがでしょうか。
    ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、笠原議員からの、景観行政団体、目指してみてはどうですかの御質問にお答えさせていただきます。 本町は、まちのシンボルである秀峰羊蹄山を初めニセコ連峰、清流尻別川など、雄大な自然環境に恵まれ、先人たちがこの地に開拓の鍬を入れたときより、自然の恩恵をいただきながら、バレイショなどの農業、スキーを中心とした観光産業などにより、今日の豊かな暮らしと文化を築き上げてきたところであります。 一方で、近年では、大型のリゾート開発に伴い、自然地への開発が拡大する傾向にあり、また、市街地においても、10年後の新幹線駅開業を見据えた土地売買の動きも見られるなど、これまで守り築き上げてきたものへの危機感も感じているところであります。 私は、このようなさまざまな社会情勢の変化に向き合いながらも、先人から受け継いだこのすばらしい自然環境と暮らし、文化を、子、孫、その先の世代まで大切に守り、育んでいくことが重要であると考えており、そのためには、町民一人一人がこのまちへの誇りと愛着の意識を高め、ここがふるさとと誇れるまちへという思いを共有することが大切だと考えております。 議員御質問の、景観行政団体への移行につきましては、倶知安町がみずから責任を持って景観づくりをしていくということを町内外に宣言するものであり、主体性を持って景観形成を図ることになりますので、あわせて必要となる景観計画の策定とともに、新年度より取り組んでいけるよう、準備を進めてまいります。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 笠原啓仁君。 ◆11番(笠原啓仁君) これまで私、たくさん質問してきましたけれども、ひさびさのヒットのような印象を受けました。 ちょっと町長、私から言うまでもなく、景観法、今から約20年前ですかね、できたのですけれども、その景観法の基本理念なのですが、その第2条第2項でこういうふうにうたっているのですね。良好な景観は、地域の自然、歴史、文化等と人々の生活、経済活動等との調和により形成されるものであることに鑑み、ここからが本町にとっては大事なことだと思うのですが、適正な制限のもとに、これらが調和した土地利用がなされること等を通じて、その整備及び保全が図られなければならないというふうに、ほかにもまだいっぱいあるのですけれども、こういうふうに景観法では基本理念を規定しております。 私たちは、景観行政団体ということは初めての取り組みということになるかと思いますが、だからといって、これに移行するための素地がないのかといえば、そうでもなく、後で田中議員も質問されますけれども、私たちのまちでは、今から11年前ですか、独自に景観条例、いわゆる景観条例ですね、それを制定をして景観地区も定めて、一定の規制をやってきておりますので、今回の景観行政団体といいますのは、まさにもっと法的根拠を持たせて、地域限定ではなく、まち全体としての将来に残すべき景観をしっかり町民全てで、町民みんなで形成をしていこうと。そういう意味で、先ほども町長の答弁で言いましたけれども、景観計画、これも独自に策定することができます。これはかなりいろいろな意味で町としての独自の基準を設けることもできます。もちろん法律の範囲内ではありますけれども、できます。先ほども町長言っていましたけれども、我がまちとしての景観形成を町内外にアピールするという意味でも、これは非常に大事な問題であるということで、早くて新年度からやっていただけるということですので、しっかり我がまち、この大変化を遂げている我がまちの景観形成を保持するという意味で、しっかりやっていただきたいというふうに思います。 今、予算編成もしていますから、新年度以降、新事業として何かできることがあるのであれば、それの予算づけ含めてやっていただければというふうに思います。私自身も、今回の質問をスタートラインとして、スタートとして、私自身も景観行政団体及び景観計画、これについて一生懸命勉強していきたいと思いますので、一生懸命ともにやっていただければというふうに思います。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 今、笠原議員から檄を飛ばしていただいたものというふうに受けとめております。一言で、先ほど短い答弁をさせていただいておりますけれども、実はこれには準備も含めて、体制づくりも含めて、大変しんどい話でございます。と申しますのは、必要性というか、この倶知安町においては、これまでもそういった議論というのは内部の中ではあったわけでございますけれども、しかしながら、もう待っていられないというところです。これ、先に延ばすと、本当にそれこそ10年、20年後といったときに、どんな状態になるかわからない、そういった強い懸念を持ったことでございます。ですから、先ほど笠原議員もおっしゃったとおり、法の範囲内に限られることにはなろうというふうなことになるかもわかりませんが、しかしながら、それを乗り越えるというか、法だからできないのではなくて、法があってもこういうことができるのではないかということを常に考えられるような景観行政団体を目指すべきだというふうに思っております。 ですから、大変倶知安町、職員の数、それと財源的にもかなり厳しいところではございますけれども、やはり先ほど来からの厚生病院とともども、この観点につきましても、当初、計画づくりだとか、そういった取り組みなので、ハードのものではないので、何億円という話にはなりませんけれども、しかしながら、そういった部分への柱、これからの本当に将来のふるさとをつくっていくという部分では、かなり重要な決断をさせていただきたいというふうに思っております。これは、先ほど来、庁議の話が出ておりますけれども、そこに諮っていることではございません。今回、答弁・質問の中で、そういった形で出てきた中で、本来であれば新年度より取り組んでまいりますと言い切りたいところでしたけれども、その準備をこれから進めさせていただきたいというふうに思っておりますので、議員各位の皆様にも、これから御理解、御協力のほどよろしくお願い申し上げます。 ○議長(盛多勝美君) 笠原啓仁君。 ◆11番(笠原啓仁君) 町長の並々ならぬ決意だけ確認できれば、私、庁議の中身は余りこだわりませんので、どんどん進めていっていただきたいというふうに思います。来年の3月の第1回定例議会の町政執行方針でこれがうたわれることを期待をしながら、この質問を終わりたいと思います。 では、2点目の質問に移ります。会計年度任用職員制度、正しい運用で待遇改善をしっかりとということでお尋ねをいたします。 これ、定例議会初日の議案第6号に関係することで、私、簡単に質疑はさせてもらいました。私なりの考え方や意見については一般質問でさせていただきますということで、予告をしていた質問になります。 役場で働く臨時職員など、非正規職員の待遇改善を目的とした会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例が今定例議会初日に全会一致で可決されました。条例の施行に当たり、懸念される点が幾つかありますので、確認の意味を込めて、以下についてお尋ねいたします。 雇いどめ、格下げについて。先日の議案審議での説明では、制度導入により、本町では新たに3,000万円から5,000万円の支出増となるとのことでした。簡単に言いますと、この増加分が、金銭面における待遇改善に充てられることになるのだというふうに思います。この増加分の経費を抑えるためにといいますか、なかなか捻出できないという事情を抱えるところについては、雇いどめなどによる採用数の削減や、フルタイムからパートタイムへの格下げなどを検討する自治体もあると聞いています。本当に実際にやるかどうかは別にして、そういうこともやるのではないかという話を聞いています。雇いどめや格下げは今回の制度の趣旨に反します。本町としてはどういたしますか。どう考えますかということですね。 2点目、会計年度任用職員枠の拡大と固定化についてということで、役場の事務・事業は、常勤職員、正規職員ということになりますが、が担う、行うというのが基本原則です。待遇改善が行われたとしても、会計年度任用職員は、常勤職員、すなわち正規職員と比較すると、非正規職員であることに変わりはありません。会計年度任用職員を使い勝手のいい職員、人材として、安易にその採用枠を拡大したり固定化することは、職員人事の原則に反します。つまり、職員身分が安定したのだから、正規職員を採用するところを、定数減になっていても、職員を採用しないで、その分、会計年度任用職員で充てるというようなことは、職員人事の原則に反することになると思いますので、あくまで正規は常勤職員で担うというのが原則ですので、その点をどうお考えになるか、お聞かせください。 3番目、会計年度任用職員から常勤職員への任用について。職員任用に当たっては、採用試験による新規採用に加え、役場業務に精通した会計年度任用職員を常勤職員として任用するという方法も考えられます。検討する価値はあると思います。いかがでしょう。ここ、ちょっと誤解を招くような表現でもあるのですけれども、要するに町長の好き嫌いでこの職員を採用するとか、あなた、一生懸命頑張ったから職員にしますよということではなくて、任用に当たっては、地方公務員法できちっと規定がありますので、その範疇の中でといいますか、枠の中で、何かいい方法で昇格をさせるということも検討してみてはいかがかということの意味の質問です。 以上、1回目の質問です。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、笠原議員の会計年度任用職員制度、正しい運用で待遇改善をしっかりとということで、ただいま御質問いただいたとおり、笠原議員からの懸念されている点の確認という意味での答弁を中心に、端的にお答えさせていただきたいというふうに思ってございます。 会計年度任用職員制度につきましては、定例会初日において条例を議決いただき、来年4月1日より導入されることとなっております。 来年度より任用される会計年度任用職員については、現に存在する職を漫然と存続するのではなく、それぞれの職の必要性を十分精査した上で、適正な人数を任用することとなり、これについては、現在の非常勤職員制度における任用と変わりぱございません。現在、任用している非常勤職員につきましては、引き続き会計年度任用職員として任用する予定であり、職の必要性により廃止される職が出てくる可能性はありますけれども、増加分の経費を抑えるための雇いどめについては考えてございません。 また、フルタイムからパートタイムへの格下げについてでありますが、現在、フルタイムで任用されているのは臨時職員となります。臨時職員につきましては、法改正により、任用が厳格化されたため、会計年度任用職員へ移行することとなります。そのほかの非常勤職員は、現在もパートタイムで任用されていること、また、パートタイムの会計年度任用職員にも期末手当や時間外勤務に係る報酬等が支給され、給料の算出方法をフルタイムとパートタイムで同様としているため、経費を抑えるため、格下げは想定しておりません。 次に、会計年度任用職員枠の拡大と固定化についてでありますけれども、雇いどめ、格下げについての答弁と重複いたしますが、会計年度任用職員の任用については、現に存在する職を漫然と存続するのではなく、それぞれの職の必要性を十分精査した上で、適正な人数を任用することとなります。公務の運営においては、任期の定めのない常勤職員を中心とするという原則を前提に、それぞれの職の必要性を十分検討し、常勤職員を配置すべきところには常勤職員を配置するなどし、安易に会計年度任用職員の採用枠を拡大したり固定化することがないよう、努めてまいりたいと考えております。 最後に、会計年度任用職員から常勤職員、いわゆる正規職員でございますが、への任用についてでございますが、現在は限られた職員数で公務の運営を行っており、足りない部分を事務補助として非常勤職員を任用しております。年度末退職者の補充は、後志町村会の採用試験にて採用しており、予定していない退職があった場合には、必要に応じて社会人採用等を実施しているところであります。地方公務員法に職員の採用は、競争試験または選考によるものとすると規定されていることから、今後も公平性、公正性を保つため広く募集を行った上で、競争試験または選考にて職員採用をしていきますが、会計年度任用職員が応募することを妨げるものではありませんので、募集要件が合えば応募していただきたいと思っているところであります。 令和2年度から始まる新たな制度ではありますけれども、非正規職員の処遇改善につながるよう取り進めてまいりたいと考えておりますので、御理解、御協力のほどよろしくお願い申し上げます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 笠原啓仁君。 ◆11番(笠原啓仁君) さっきの1問目の質問は3塁打ぐらいで、今のはツーベースぐらい、結構ヒットしていると私自身は思っているのですけれども、ほとんど前向きな答弁といいますか、私の質問の趣旨をほぼくみとっていただいた答弁になっているというふうに私は今受け取ったのですが、今の町長の一番最後の答弁が、私、一番ポイントだったと思うのです。いずれにしましても、会計年度任用職員の待遇、処遇改善になるように今後も努めていきたいというふうに思いますと、ここがポイントだと思います。 私も質問で、今回の条例制定の目的を、非正規職員の待遇改善を目的としたというふうに書いてありますが、実際の条例上の町長としての提案理由の説明は、地方公務員法と地方自治法の一部改正がされたので、それの必要に応じて条例を制定しますということでしかなかったのですよね。ただ、やはり法制度の、地公法、あるいは自治法の改正の最大の目的は、さっき言いましたように、非正規職員の待遇改善が目的だというのがポイントだと思いますので、そこの認識だけ、町長、共有できるかどうか、もう一度確認させていただきたいと思います。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 全くそのとおりでございまして、この法律の趣旨というものを当たり前のように受けとめて、当たり前のように解釈して、当たり前のように実施するというのが、この法律だと思っておりますので、そういった部分で、先ほど答弁申し上げましたとおり、誠実に進めてまいりたいと思っております。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 笠原啓仁君。 ◆11番(笠原啓仁君) 次の質問にいきます。3点目ですね。子ども・子育て支援、その後どうなっていますかということでお尋ねします。 子ども・子育て支援に関して質問をするのは、ことしの第2回定例議会、6月以来、半年ぶりです。確認の意味を込めて、以下の点についてお尋ねします。 こども園での土曜保育について。6月議会での私の質問に対し、町長は、「めぐみ幼稚園、藤幼稚園が本年度も実施には至ってございません。今後も認定こども園と協議を重ね、人材確保を重点に対策を講じてまいりたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。」と答えました。 本町の新たな子育て制度は、来年4月で制度開始から3年目に入ります。いつまで土曜保育の未実施状態が続くのでしょうか。何度も言いますが、本気でやらないと、制度は失敗という事態になってしまいます。もうなりかけているのかもしれませんけれども、そろそろ私の提案、昨年の4月でもしましたし、ことしの第1回定例会での質問をしました。簡単に言うとこういうことです。 土曜保育ができないのであれば、いろいろな事情があってできないというのであれば、暫定的にでも、土曜保育を必要とする子どもの平日は、町内3園で、3歳から5歳児ですよ、3園で面倒を見てもらって、土曜保育を必要とする子どもは、土曜日だけ保育所で面倒を見る、保育をする。その送り迎えは2園で抱えている通園バスを利活用して送り迎えをする。そういうことくらい、暫定的にでもやっていかないと、本当にこの制度が全く機能していっていないということになりますので、そろそろそういうことを実際に考えていただきたいというふうに思います。この問題の解決なしに、くっちゃん子条例、町長の公約でもありますが、制定はあり得ません。土曜保育実施に向けた、ことし6月以降の具体的な取り組みと、来年4月以降の見通しについて御説明ください。 2点目、子どもの貧困対策について。昨年12月に実施した子どもの貧困に関する実態調査について、町長は次のように述べました。「実態調査の詳細の分析につきましては、現在、委託業者とともに進めているところでありまして、もう少し時間をいただきたいと思います。次に、実態調査に基づく今後の取り組みについてでございますが、先ほど述べた分析結果をもとに、今後、開催予定の倶知安町子ども・子育て会議において、貧困対策も視野に入れながら、次期のプラン策定に生かしてまいりたいと考えており、素案等ができましたら、所管委員会に報告してまいりたいと考えております。」 実態調査から1年、答弁から半年がたちました。この答弁に基づく、この間と今後の取り組みについて御説明ください。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 笠原議員の子ども・子育て支援、その後どうなっていますかの御質問にお答えさせていただきたいと思います。 大変苦しい状況が続いているということではございますけれども、まずもって、一つ目のこども園での土曜保育について答弁させていただきます。 土曜保育の実施に向けた、ことし6月以降の具体的な取り組みとして、10月9日、そして21日に、町と3幼稚園の園長で、来年度の保育実施に係る打ち合わせを行っているところでございます。 令和2年度の土曜保育の実施に関して、来年4月以降の見通しについては、めぐみ、藤、両園から、実施は難しい状況にあるとの報告を受けておりますが、町内全ての認定こども園で土曜保育を完全実施することがまちの責務であると認識しております。 土曜保育の実施に関して、緊急的な措置として、倶知安幼稚園だけでは希望する全ての子どもを受け入れることは難しいことから、当面はぬくぬく保育所で受け入れることといたしますが、3歳以上の全ての子どもが幼児教育を受けられるよう、また、町内全ての認定こども園が保護者の選択肢となり得るよう、今後も土曜保育については2園と協議を継続しつつ、また、ぬくぬく保育所としても、幼児教育カリキュラムを参考にした保育の実施を行うなどして対応していきたいと考えております。 こうしたことを倶知安町、まち全体の課題として、資格者の人材確保というものは捉えるべきだと考えておりまして、それぞれの各施設が悩み、苦しむだけではなくて、町と3園が協働し、例えば出産を機に辞職してしまった方や、資格があれど、保育士、幼稚園教諭としての就職には至っていない方の就職、復職支援を行うなど、そういったものを活用し、また、養成機関等へ出向き、人材確保に努めていくなど、新たなそういった取り組みもしてまいりたいと考えておりますので、本当に資格者の人材確保というのは全国的な課題でもありますし、このまちにおいてもますます厳しいものとなっておりますので、そういったことを積み重ねることによって、何とか倶知安のまちで土曜保育も含めて保育、幼児教育の発展に向けていきたいというふうに考えております。 二つ目の、子どもの貧困対策について答弁させていただきます。倶知安町子ども・子育て会議について、第1回を6月26日に行い、倶知安町子ども・子育て支援事業計画、いわゆる子どもプランの策定アンケート結果とあわせて、子どもの生活実態調査結果を子ども・子育て会議にてお示ししております。現在、詳細の分析については、委託業者とともに進め、ほぼ完了しておりますが、ニーズ量にあわせた具体的な施策の素案作成については、現在、最終的な調整を行っているところであります。 素案作成については、12月下旬までに終え、1月開催予定の第2回子ども・子育て会議にお諮りし、素案の策定について行いたいと考えております。計画の策定を年度末までに終える予定であり、現在の進捗は少しおくれが生じてございますが、まずは素案の策定が終わり次第、随時、所管委員会等へ報告してまいりますので、いましばらくお時間をいただきたいと思います。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 笠原啓仁君。 ◆11番(笠原啓仁君) それでは、再質問です。 1回目の質問でも言いましたけれども、来年の4月になりますと、制度が始まって3年目に入っていくということになりますよね。そうなりますと、2年前に3歳で両園で面倒見切れない子どもたちがぬくぬくで面倒見ていると、2年前に3歳だった子が、それがことし4歳になり、来年4月から1年間たつと5歳になり、再来年、そのまま小学校へ行きます。そうなりますと、我がまちの今回の制度の大前提であります、全ての子どもに良質な保育と幼児教育を受けさせるのだと、これが今回のスタートの大目標だったわけです。それが、あと1年すると、全く正反対の事態のまま、子どもたちが小学校へ行くのです。多くの子どもたちは、3年間、しっかり幼児教育と保育を受けた子どもたちと、まるっきり幼児教育を受けないで3年間ぬくぬくで過ごした子どもたちがそのまま小学校へ行くと。そういう事態を、私はやはり今回の新たな我がまちにおける子ども・子育て制度の理念と目的からして、最も避けなければならない事態に今直面しているのだというくらいの危機意識を持って対処、対応していかなといけないと私は思っています。 したがって、これは窮余の策ですけれども、応急措置的に、土曜日だけぬくぬくで面倒を見て、そのほかは、平日はめぐみや藤幼稚園さんでも本当に頑張ってもらうということが、本当にやってもらわないといけないことだと思います。 さっきの厚生病院の問題で、協議会と、本町を含む関係町村と厚生連で今後協定書を結んでいくということですけれども、我がまちと3園で協定書を結んでいますね。そこでどういうふうに書いているのか、その協定が本当に守られているのかどうか、そういった視点からも、この問題、当たっていただきたいというふうに思います。 私の具体的な案について、何が理由で、何が障害になってできないのか、そこのところをもう一度、具体的な中身について御答弁願いたいというふうに思います。 それから、今現在、ぬくぬくで3歳から5歳までの子ども、何名くらい見ているのか、今現在いるのか。 それと、聞くところによりますと、新たにゼロ歳児でまた待機児童が発生しているというようなことも聞き及んでいるのですが、その事実経過について、どんなような状況になっているのか。これ、待機児童を解消するということも、新たな私たちの新たな制度の大目標ですから、ここの、今、事態がどうなっているのか、そこをお知らせください。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいまの再質問でございましたけれども、本当にまさに議員おっしゃるとおり、子ども、我々もそうですけれども、今こうやって立っているときにも年をとっていっている。その中で、子どもたち、倶知安町で掲げた目標・理念、子どもを育てる、保育に関するそういったものが何年たつのだ、その中で子どもたちはどんどんどんどん、親御さんだってそれを期待していたところが、だんだん、もうはっきり言って対象外になってしまうといった現実の中で、本当に危機感を持って対応しなければならないテーマだったというふうに認識しております。 そして、当時、結んだこども園の協定書、これがあるからということで、行政はどこか、向こうが頑張ることなのだからと、一方的に、協定書にそう書いているので、そのとおり、額面どおりということで、何とか早く前進してくれよというようなことでハッパをかけているだけでとどまっていたのではないかというところを私も感じておりまして、ただ、その協定書というのは、あくまでも倶知安町と各施設との協定であって、それは何のためにやっているかというと、倶知安の子どもたちのためにやっていることでなければおかしな話なので、いずれにしても、その協定書、見直すまではいかないかもしれませんが、その3園と倶知安町行政がともになって、当初掲げた全ての子どもたちに良質な幼児教育、保育教育を受けさせる、そういった環境づくりということが一番何よりも優先させなければいけないことだというふうに考えておりますので、それらに向けてどういったことができるのかということを、これから着実に進めてまいりたいと思っております。 そのほかのことにつきましては、担当のほうから答弁させていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 福祉医療課主幹。 ◎福祉医療課主幹(辻口浩治君) 笠原議員の御質問にありました、現在3歳以上の児童数の入所人数でございますけれども、3歳児16名、4歳児3名、5歳児10名となってございます。 また、今現在のゼロ歳児のお申し込みについては12名ありまして、これが入所できていない状況でございます。 以上でございます。 ○議長(盛多勝美君) 福祉医療課長。 ◎福祉医療課長(黒田智君) 支障がある理由ということでございますけれども、この部分についても、前回からいろいろとお話はしていたところでございますけれども、保育士のほうから見ると、環境の変化という部分について、子どもには余り酷ではないかというような視点、あとは、施設的な部分で、日ごろは、平日はほかの認定こども園で暮らしていて、当然、土曜日だけという形になりますと、そういう荷物の関係でありますとか、そういう部分の手はずの関係ですとか、もろもろと、2カ所になることによっての、保護者への負担等々も考えられるのかなというところで、できますれば、やはり土曜保育を実施して、認定こども園で実施していただくということがやはり最善ではないかというところで、現在進めておりますけれども、ただいま町長が申しましたとおりに、日々、日々、日時は過ぎていくわけでございまして、何年たっても変わらないではないかということで、これからずるずるというわけにもいきませんので、その辺も視野に入れながら、当初の目的である3歳以上についての良質な幼児教育という部分について、前進してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上であります。 ○議長(盛多勝美君) 笠原啓仁君。 ◆11番(笠原啓仁君) 2園において土曜保育をやっていただくことが最善、これは誰もが考える共通認識です、最善。しかし、最善の取り組みができない場合は、ベスト、ベター、そのベターが、私の今言っている考え方なのです。これ、できない理由、何か今おっしゃっていましたけれども、これはほとんど大人の都合ですね。やろうと思えば、私はできると思います。1週間、こども園で面倒見てもらって、土曜日だけ場所が変わると、子どもは何かショックが起きて悪いと、それはないと思いますよ。一時預かりとか、よくやるではないですか、子ども。十分対応していますよね。だから、今の理由は根本的な問題では私はないと思いますし、大人の事情、都合であるので、暫定的でもいいですから、本当にそこを考えていかないと、今言った12名のゼロ歳の待機児童、これ、上が詰まっているから、入るスペースがなくて、あふれ出しているのではないですか。違いますか。 いずれにしても、土曜日はほかの子どもたちもいなくなるので、ぬくぬくはスペースがよりできます、平日に比べて。だから、土曜日だけほかから集めてきても十分対応できます。平日は2園で頑張ってもらうしかない。2園も、そこは、言えば、土曜日だけちゃんと面倒見てくれるのであれば、平日もやりますと言うはずですので、そこを具体的に交渉していかないと、なかなか話は進みませんので、そこをよろしく、やってください。 あと、ゼロ歳児、12名、どんなような理由で12名、待機児童が出ているのか、そこの説明をお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいまのゼロ歳児の待機、12名いるということの事情というか理由ということの御質問でよろしいかと思いますが、担当のほうから答弁させていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 福祉医療課主幹。 ◎福祉医療課主幹(辻口浩治君) ゼロ歳児12名の待機ということでございますが、ゼロ歳児12名については、お申し込みがあり、あけばすぐ入れるという状況ではございますが、現在、ゼロ歳児に関しては、定員がまだいっぱいであるという部分とあわせまして、まだ生まれてすぐのお申し込みということであれば、受け入れができないという状況もありまして、目安である6カ月に到達したら入れる状況が一つと、現在、ぬくぬくの保育所としては、すぐに受け入れができないという状況でございますので、これはあくまで今現在ということであって、来年度から入れないということではございませんので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(盛多勝美君) 暫時休憩します。     午後2時32分 休憩-----------------------------------     午後2時36分 再開 ○議長(盛多勝美君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第2 一般質問の議事を継続いたします。 福祉医療課長。 ◎福祉医療課長(黒田智君) 先ほどの福祉医療課主幹の答弁につきまして、訂正をさせていただきたいと思います。 現在の待機児童の数でございますけれども、ゼロ歳児において12名、これは間違いございません。このうち、次年度の部分でございますけれども、11名については4月時点で1歳児クラスに入所が可能。1名についてはゼロ歳児に入所が可能ということで説明をしているという状況でございます。 なげ受け入れられないのかということでございますけれども、それは先ほど来、申し上げましたとおりに、ぬくぬくに関しましてはゼロ歳児24名の定員でございます。ここの部分については、全て現状では定員に達している。倶知安幼稚園については6名の定員ということで、こちらも定員に達しているという状況下でございまして、当然、それ以上に入所させるという形になりますと、法律上でも、面積要件、あるいは保育士の配置要件等々もございますので、現状においては受け入れできないという状態であるということでございますので、よろしくお願いします。 以上であります。 ○議長(盛多勝美君) 笠原啓仁君。 ◆11番(笠原啓仁君) 4回目もしたいところですけれども、次の質問にいきます。いずれにしても、頑張ってください。 四つ目の質問です。新年度予算編成に当たっての方針はということでお尋ねいたします。 役場内は、今まさに新年度の予算編成作業の真っただ中にあると思います。文字町長にとって、みずから手掛ける初めての予算編成となります。 今回の予算は、前任者との政策的な違いを確認する上での大事な判断材料ともなります。文字色、こう書くとちょっと文字色(もじしょく)になってしまいますけれども、これ、平仮名で書けばよかったですね。文字色をにじませたものになるのかどうか、町民は注目しています。町長、これ、かなり本当に注目しています。今回の予算編成に町長はどのような方針で臨まれているのか、その辺についてお聞かせください。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、笠原議員からの新年度予算編成に当たっての方針はについてお答えさせていただきます。 本年1月28日に町長に就任して以来、早いもので11カ月目を迎えました。この間、町議会議員の皆様を初め町民各位の皆様の御協力をいただきながら、数々の行政課題に取り組んできたところであります。この場をおかりして厚く御礼申し上げます。 さて、平成31年度当初予算につきましては、昨年11月から、前町長のもとでおおむね全体の編成作業が取り進められ、私が就任後、限られた時間ではありましたが、職員からレクチャーを受ける形で、全体予算及び重点施策を把握する作業を行ってまいりました。そして、第1回定例町議会におきまして、丁寧な御審議をいただいた上で、4月より執行してきたところであります。 そうしたことを踏まえまして、新年度予算編成にどのような方針で臨んでいるのかとの御質問でありますけれども、令和2年度当初予算編成につきましては、11月12日付より、その予算編成方針を全職員に周知し、それに引き続き、11月末までの全ての課から重点事項のヒアリングを行ってまいったところであります。この中では、各課が抱える懸案事項、さまざまな行政課題について、たくさんの説明を受けたところでございます。 令和2年度一般会計予算の中で、恐らく最大の事業となります新庁舎建設工事は、2年目に入りまして、最も工事量が多い年度となります。工事の進捗状況を確認しながら、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。しかしながら、事業費については、予算総額に占める割合も大きくなることが予想されますので、必要な財源確保を行うとともに、ほかの事業への影響についても考慮しながら、予算編成を取り進めなければならないということでございます。 また、昨年度当初予算において、まちづくり重点施策として上げた子育て支援、北海道新幹線札幌延伸、観光振興の推進、ほかにもたくさんあります。人材育成だとか、住環境の整備だとか、などに関連する事業については、引き続き取り組まなければならない課題も多く、令和2年度においても必要な予算づけを行いながら取り進めていく考えでございます。 こうしたことに加えて、私の信条であります、暮らしに真心、未来に責任の実現のために、未来に向け、気持ちの込もった予算の使い方、こういったことを意識し、かつ、継続している事業にあっても、プロセスやアプローチを大切にして進めてまいりたいと考えております。 来年度においては、リゾート開発が進んでいる本町の現状を踏まえ、景観地区、また、先ほど答弁させていただきましたが、新幹線駅周辺の将来を見据えたまちづくりのための体制づくりに向けて取り組んでまいりたい。いわゆる景観団体への推進ということになります。直接予算に大きく反映するかどうかわかりませんが、いずれにいたしましても、体制を組むというのは、人件費の部分だとかも含めて、大変重要なことでございますので、そうした新たに私の発想から箱物をつくるだとか、突然出てきたようなことというのは入り込む余地がないのが今の倶知安町の財政状況でございますし、大きな事業を掲げてすることはできないのですけれども、一つ一つ、真心を込めた事業の進め方というものをしっかりとやってまいりたいというふうに思ってございます。そうした上で、町長選挙に掲げた四つの政策に関連した予算の編成の中で検討し、十分に反映させてまいりたいというふうに考えてございます。 いずれにいたしましても、厳しい財政事情の折、全てに満足な予算づけをすることは、特に令和2年度においては大変厳しい状況であるという強い認識を持ってございます。歳出については、いま一度経常経費の精査などを行いつつ、職員とともに、お金がないなら知恵を出せといった気合いを入れながら事務事業を進めてまいりたいというふうに考えてございます。 一方で歳入については、国、北海道などから情報を収集するなどして、新たな財源の確保にこれからも努めてまいります。 あわせて、今年度より法定外目的税として賦課徴収がスタートした宿泊税については、当該条例の第1条に掲げられている、地域の魅力を高めるとともに、観光の振興を図る施策に要する費用に充てることを前提として、その目的に合致するさまざまな事業に活用してまいりたいと考えてございます。 令和2年度予算においても、健全な行財政運営に努めながら、町民の皆様の要望に応えられる施策を取り進めてまいりたいと考えてございますので、御理解、御協力のほど、引き続きよろしくお願い申し上げます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 笠原啓仁君。 ◆11番(笠原啓仁君) 1点だけ。今回、こういう質問をさせていただいたのは、1回目の質問でも言いましたけれども、初めて手がける予算編成ということで、私の報告会に来る町民が、あるとき、こう言ったのです。1月に町長がかわったのだけれども、前の町長と何がどう違うのか全くわからない、違いがわからない。かえた意味があるのかという質問を僕にされたのですね。私は、町長を擁護するわけではないですけれども、こういうふうに答えておきました。今やっている予算は、前の町長がつくった予算なので、今の町長の施策や政策は一切反映されていないものなので、今の町長としてのカラーは全く見ることはできないと。したがって、違いを見るのには、来年度の予算を見てくれと。それが首長としての政策が一番反映されるものだから、それを見きわめて判断してくださいというふうに私は答えたのです。 それで、今回、文字色は出せますかというような質問になったのですけれども、なかなか継続事業もありますし、やりたいことのほかに、やらなければならないことのほうが多くて、なかなかカラーは出せないとは思うのですけれども、それにしても、今、いいことを言っていたと思うのですよね。お金がない中、どうやって組み立てていくのかと。そこで今、町長がおっしゃっていましたけれども、お金がないなら知恵を出せと。さらに私は、知恵がないなら汗を出せということで、知恵がないなら、せめて体だけでも一生懸命動かして、出せるものは全て出すということで、頑張っていただければというふうに思います。ただ、間違いなく言えるのは、文字色の大きな柱である景観行政団体、これは間違いなく文字カラーだと思いますので、そこをぜひやっていただければというふうに思います。 この質問を終わります。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいまの笠原議員からの御質問、本当に、特に来年度、厳しいです。ですけれども、そこに汗をかく努力というのが本当に足りていたのか、突き詰めて、忙しい、忙しい、人は24時間しか時間がないけれども、どういった時間の使い方をしているのかということの職員の意識も含めて、仕事の仕方も含めてやっていかないと、この先、もちません。幾ら人をふやしても同じことだと思います。1人、2人ふやしたところで、これが進むとは考えられない。だから、そのための研修だとか意識づけというのは、本当に民間企業でもそうだと思いますので、まちの中の民間等の研修だとかも、わざわざ公務員、我々が役場主催でお金をかけて研修会を企画するのではなくて、既存で、まちなかでいろいろな研修の方々、町民の方々が研修しているところ、町民がまちづくり活動している中だって、それだって研修です。そういったことも含めて、どんどん積極的にまちの中に行って、そういったところのみずからの体力、そして能力、個人能力、人間としての成長を図っていくようなことをどんどん含めた中で、職員を育てていくというのが我々の仕事の大きな一つだと思っておりますので、そういった部分で、本当に今、お話あったように、お金がないなら知恵を出せ、さらに汗をかけ、これを合い言葉に、これからも頑張ってまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 笠原啓仁君。 ◆11番(笠原啓仁君) では、次の質問にいきます。 厚生病院の改築費負担問題はどうなりましたか。先ほどの行政報告と何か違うものがあるのでしたら答弁していただいていいのですけれども、何か新しいことがほとんどないと、行政報告どおりですというのであれば、これは本当の話ですけれども、1回目の答弁は、そのとおりでございます的でいいです。 先日の議運でも、これ、確認したことなのですけれども、町長の答弁は、時間が長い場合が多いので、簡潔明瞭、できるだけ時間を節約するということで、議運も確認しましたので、この行政報告をもって笠原議員の答弁としたいと思いますでもいいですし、何か違うところがあるのでしたら答弁していただきたいのですが、同じであれば、違うところがあったらまた問題になるので、ないとは思うので、そこを一応聞きますか、また同じことを。時間もないようですので、余り。そこはうまくやってください。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 笠原議員からの、厚生病院の改築費負担問題はどうなりましたかの御質問でございます。 倶知安厚生病院の改築整備費用の関係自治体負担に関しましては、9月定例議会での行政報告で述べたとおり、10月の大筋合意に向け、羊蹄山麓町村長会議において協議を重ね、また、10月31日には、道厚生連代表理事会長と山麓7カ町村長との面談も実現し、道厚生連の自己資本による改築整備の可能性について、直接、会長とも協議しましたが、これまでの要望と同様の回答に終始したところであります。 これらの経過を踏まえ、道厚生連に対し、1点目として、倶知安厚生病院公的医療機関地域センター病院災害拠点病院原子力災害医療協力病院として必要不可欠であることから、強靭化、再整備を進めるため、倶知安厚生病院改築整備に係る整備費用28億2,000万円を上限として関係自治体が負担することについて合意する。 2点目として、地域の安心・安全の立場から地域医療の確保のため、当面の間、不採算部門である救急・小児・産科・精神・外国人診療・訪問診療に係る赤字補填額を上限2億円として支援することについて合意する。 3点目として、地域医療構想に係る再編統合や社会保障費削減のための診療報酬改定など、国の政策や情勢が先行き不透明なことから、検討協議会において、倶知安厚生病院の診療機能及び関係自治体からの支援等について協議するとの内容により、合意に向け提案いたしましたが、道厚生連からは、整備費用は現時点での概算金額であることから、28億2,000万円を上限とするのではなく、今後の動向も考慮し、整備費用の全額とすること、また、不採算部門に係る赤字補填2億円の支援に関しては、本年度からの実施とし、この確約がなければ、理事会を初め関係省庁での計画変更の承諾が得られないと考えるとの回答であったことから、10月時点では大筋合意には至らなかったところでございます。 道厚生連からの回答により、山麓7カ町村からのさまざまな御意見があったところでございますけれども、さらに協議を重ねた内容により、先般、12月5日に検討協議会会長である私と、副会長である蘭越町長並びに羊蹄山麓町村長会議の会長である喜茂別町長と3名で、道厚生連を訪問し、1点目として、倶知安厚生病院改築整備に係る整備費用の全額を、令和元年10月現在概算費用28億2,000万円を関係自治体が負担すること、ただし、整備費用の変更が生じる場合は、関係自治体で協議する。2点目として、不採算部門に係る赤字補填額を2億円として、令和元年度実績に基づき、関係自治体が令和3年度より支援する。3点目として、地域医療構想に係る再編統合や、社会保障費削減のための診療報酬改定など、国の政策や情勢が先行き不透明なことから、検討協議会において、倶知安厚生病院の診療機能及び関係自治体からの支援等について協議する。 以上の内容をもって、道厚生連代表理事会長及び専務と大筋合意に至ったところであります。 この大筋合意に至った経緯の中では、本当に先ほど行政報告させていただいたところでございますけれども、その中で、どうも厚生連に押し倒されたのではないかといった御意見、御感想を持たれた方々があるというふうに受けとめてございます。しかしながら、決してそうではないということは皆様に明言させていただきたいと思っております。これからの、昨今の地域医療の再編、そういったものも含めまして、今後どうなるかわからない、先行きの見えない状況の中で、こうした、今回、一部改築といった問題が浮上している。そういった中で、どう対応するのか、本当にこの地域にとって必要なものは何なのか、そういったものを考える絶好の機会になったのではないかというふうに思っております。 しかしながら、これまでの従来の地域医療に対する取り組みというものはずっとしてきたところではありますけれども、まだまだそれにプラスされるような、住民理解をできるようになるのは、この問題が去年の夏から発生し、まだ1年数カ月しかたっていません。そんな簡単に、自分たちが一人一人地域医療のことを考えられるような土壌が急にできるのかというと、なかなかこれはしんどい話だったと思っております。 地域、地域によっては、やはり自分のものと思って病院を維持する、そのためには、病院だけの経営だけに頼りきらないで、自分たちもみずからが、何かこの大事な病院を育てていくのだ、そういったところというのが各小さな町や村でも行われているところを、テレビや報道だとか、そういったところで見かけるところでもございます。そういったことというのが、果たしてこの町に、この地域において育まれてきたのだろうか。余りにも歴史のある、伝統のある倶知安厚生病院ですので、無意識のうちに、あるのが当たり前という意識がどこかにあったのではないか。それがこうしたところ、先ほども答えましたけれども、これですぐお金を出さなかったら撤退するぞ、そういった言葉ないです。しかしながら、そういったことだって考えられるぐらいの危機感を持って、これから私たちは地域医療と向き合っていかなければいけない時代に入っているということは認識しなければならないのかなというふうに思っているところでございます。 今後、負担の開始となります年度以降の財源確保というものも大変課題になっておりますし、まだまだこれからやらなければいけないこと、たくさんございます。そうしたことを積み重ねて、先ほど来、全額を負担するというものをいかに、我々も大変だし、いろいろな手法をもって、積み重ねによって、それぞれの町や村が負担するところというものの軽減を図っていくというものは、当然これから積み重ねていく所存でございますことを申し添えて、まずは答弁とさせていただきます。 いずれにいたしましても、将来においてもなくてはならない倶知安厚生病院であるということはかわりはないわけでございます。倶知安厚生病院のかわりが、私はないと思ったので、今回、この改築についても真正面から向き合ったつもりでございますので、その辺、御了解をいただきながら、これからも住民理解のために積み重ねてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。そういったことでの答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 笠原啓仁君。 ◆11番(笠原啓仁君) 今回の私の質問通告書を見ていただければわかるとおり、このとおりなのです。その後、負担問題はどうなりましたかという、その経過を確認をしたいという意味で出したわけです。したがいまして、先ほどの行政報告の際の質疑でも言いましたけれども、今回の大筋合意の内容、それ自体については、内容の是非についは、今後の議論になるので、私はここではしないと言いましたので、今回、今もしません。 さらにもっと言えば、どういう協定を結ぶか、どういう考えで臨むかというのは、まさに町長の裁量、権限です。私たちにはありません。また、その内容について、ここでそれ自体に是非をする、議決事項でもありませんので、私たちがとやかく言うことでもないのですが、ただ、これから関与する場面というのは、では具体的な費用負担、それは必ず予算化して、ここに提案しなければなりませんので、その際に、いや、そういう内容でのお金の支出は私たちは認められませんよということでの関与になっていくと思いますので、その段階になりましたら、また私自身も精査していきたいというふうに思いますが、きょうのところはそこには踏み込んでしません。 それと、もう一つは、町長もそうですけれども、ここにいらっしゃる議員の皆さんも、地域医療の必要性を否定しているわけでは全くない。地域医療は必要だけれども、今回の厚生連的なやり方、どうなのと。曲がりなりにも、一応民間企業ですから、厚生連という公的な地域医療を担っているわけですけれども、あくまで民間企業ですよね。これも私事で恐縮なのですけれども、私の町政報告会に来る町民のこの問題に関する関心事は、地域医療は本当に必要です、総合病院もこのままほしいですと。だけど、厚生連が1円も出さないというのはおかしいのではないですかと。民間企業である以上、1円も出さないというのはおかしいでしょうと。そこはどう考えればいいのですかと、こういう関心なのです。だから、何度も言いますように、町長は、地域医療を一人一人考えてほしいというときに、そういう場をどのようにしてつくっていくのかというのが、この間の合意に至るまでの間でも、私は本当に少なかったのでないかなと。当事者ですからね、町民は。まさに厚生病院の利用者でもある当事者ですので、そこの作業が全く不足していたのではないかというふうに思いますので、そこをこれからどういうふうに町民の皆さんに説明をし、理解をいただいていくのか、考えがありましたら、もう一度お聞かせいただきたいというふうに思います。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいまの笠原議員からの御質問です。当事者である町民にとっても、今ありましたとおり、厚生病院が必要だというところは変わらないと思います。ですが、いかにして、アンケートだとかというのは、倶知安厚生病院では毎年のように利用者からのアンケートをとっている。病院の改善に向けた利用者からのアンケートというのもとっているというふうにお聞きしております。しかしながら、やはり先ほどお話がありましたように、民間、幾ら公的医療機関であるという、厚生連であるといいながらも、一民間事業であるということで、なぜ全額になるのかというところは、なかなか理解していただけづらいのかなというふうには思ってございますけれども、厚生連全体の収支状況、そういったものを聞き、なおかつ医療体制のみならず、看護師だとか、薬剤師だとか、医療職の確保というものの厳しい状況、または人口減少だとか、そういったところ、患者数か減少してきている、そういったところも背景にあるというふうに聞いてございます。そういった厚生連全体の収支状況が縮小し、今後の経営運営に当たってかなり厳しいことになっているということで、そのあらわれが、実は過去20年間で、北海道厚生連グループ、7施設ほど、最終的に地元自治体の全額負担で整備しているという現状もあるのも確かでございます。だからといって、倶知安も全額でなければならないということになる、同等には考えておりませんけれども、実際の正直な厚生連としての経営状況というのはそういう状況になっているということだけは、私どもも認識しなければいけないというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(盛多勝美君) これにて、笠原啓仁君の一般質問を終わります。 この際、暫時休憩いたします。5分程度とします。     午後3時05分 休憩-----------------------------------     午後3時15分 再開 ○議長(盛多勝美君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第2 一般質問の議事を継続いたします。 原田芳男君の発言を許します。 原田芳男君。。 ◆7番(原田芳男君) それでは、質問通告に基づきまして、町長に4問、教育長と町長に1問ということで、質問をさせていただきます。 まず、1問目ですが、G20観光大臣会合、北海道倶知安宣言をどう生かすのかということでお伺いを申し上げます。 G20観光大臣会合は、倶知安町が誘致をいたしまして、パークハイアットホテルのところで行われたわけでありますが、多額の町費、支出済額で約4,379万円、倶知安町の分ですね。それにプラス北海道の予算5,000万円という金額が使われたところであります。 また、この観光大臣による北海道倶知安宣言も採択がされまして、倶知安宣言は33項目にわたって持続可能な観光に向けた取り組みについて述べられております。SDGsですか、述べられています。 そこで、これをどう倶知安町の町政に生かしていくのかということがやっぱり問われるのではないかというふうに思います。多額の経費を使って、町民の皆さんもそれぞれ大変なかかわりあいをしたという点で考えれば、この33項目の宣言を倶知安町の町政にもどう生かしていくのかというのはやっぱり問われるということだというふうに思います。 それと同時に、附属議定書というか附属書で、観光の強靭性の向上、これについての行動規範みたいなものも4項目の取り組みを提起しています。これは非常に大事な問題だなというふうに思っておりまして、災害についてどうするのかとか、主に災害についてですね、4項目の内容で附属の議定書が出されています。 一つは、危機管理だとか災害、それから、復興に関して、いろいろな経験を向上しようということですね。それから、二つ目としては、その復興だとか災害への対処を国際会議などで発信しようと。それぞれ参考にし合おうということだと思います。それから、三つ目としては、防災に対する対処だとか、復興、観光分野に関して、これを途上国支援をどう実施するのかということ。それから、情報をそれぞれ共有しようという、四つです。これらの基本としては、やっぱり地震だとか津波、台風、ハリケーン、大雨、洪水、火山の噴火、テロ、感染症など、こういったことに関してどう対処していくのかということが大臣会合の北海道倶知安宣言の附属書として出されています。 これを考えていくと、やっぱり北海道泊原子力発電所、これもやっぱり大事な要素としてあるのではないか。福島県のあの大事故を考えていけば、泊で事故が起きれば、本当に観光も農業も全て御破算になるということですから、これは大変な問題になるのではないかというふうに思っています。 そういう点から考えると、やっぱり持続可能な観光という観点からも、産業の発展という観点からも、泊原子力発電所の廃炉を求めるという、倶知安町としてはそういう宣言をする必要があるのではないかというふうに思いますが、町長の所見を求めます。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、原田議員からの北海道倶知安宣言をどう生かすのかについての御質問にお答えさせていただきます。 今回の北海道倶知安宣言では、観光が世界経済を牽引する成長産業とした上で、観光は、経済の統合、社会的・経済的発展を推進するものであること、観光があらゆる産業分野で雇用を創出し、特に女性や若い世代の質の高い雇用を生み出すこと、地方創生と観光地の両立による責任ある観光を目指すことなど、33項目が盛り込まれたところであります。 また、北海道倶知安宣言は、観光によるSDGsへの貢献であることから、本町においても、第6次総合計画及び倶知安町まち・ひと・しごと創生総合戦略の中で、産業として裾野が広い観光は、地域経済を牽引する主要産業であり、雇用創出や交流人口を増加させるものとして基本目標の一つに掲げ、各施策の展開を図り、観光によるSDGsへの貢献を果たしていきたいと考えてございます。 さらに、今回のG20観光大臣会合で話題となった観光公害、つまり観光客増加に伴う観光地への影響の低減については、第6次総合計画において新たに追加し、持続可能な観光地づくりに向けた施策に取り組む所存であります。 次に、今回のG20観光大臣会合で合意された附属書、観光の強靭性向上に関する行動の4項目については、G20加盟国による国際的なスケールでの行動となっておりますけれども、災害時において、4項目めにあります国際基準に沿って積極的に適時的確な情報提供を行う、観光客が自分の身を守る判断となる十分な情報提供を行うという部分につきましては、本町においても、安全・安心なリゾート地形成として、訪れる多くの観光客が安全に滞在できるよう、情報提供や通信連絡体制の整備に努めていきたいと考えております。 次に、持続可能な観光との観点から、泊発電所の廃炉を求める必要性についてでありますけれども、本宣言にかかわらず、これまで歴代の町長も答弁してきたとおり、原発に対する町としての基本的な考えは廃炉であります。放射能漏れ事故がひとたび起これば、チェルノブイリや福島のように、長期間住めなくなること、明白な事実として認識しておりますし、農業や観光、そういったものへのダメージもはかり知れるものではありません。原発は新たにつくらない、既にあるものは可能な限り早期に廃炉処理すべきものとの強い思いでありますので、国に対しては、代替エネルギーを早急に確保し、可能な限り早期に廃炉処理を実施していただきたいと考えておりますので、以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 原田芳男君。 ◆7番(原田芳男君) 今策定中の総合計画に盛り込んでいくということの答弁でありました。 そこで、総合計画の基本目標に盛り込むということなのだけれども、やっぱり実施計画にも具体的に盛り込んでいく必要もあるのではないかというふうにも思うわけであります。それはどう考えているのかということも大事なことではないかというふうに思います。 それから、災害の関係、泊原発の関係で言えば、やっぱり国際的に求められていることは、倶知安を訪れている外国人の避難をどうするのかというのは非常に大きな問題ではないかというふうに思っていますが、これらについての対策についてはどのようにされるつもりなのかなと。倶知安の原子力防災計画、原子力ばかりではなくて、防災計画では、その点がどうも不十分なような気がするのですが、それについてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 原田議員からの再質問の中で、今回の新しい総合計画にどのように盛り込むかということで、具体的に実施計画に盛り込むべきではないだろうかということでございますか、現在、SDGsの中で当てはめ、総合計画の基本計画の中ではそういった方針というのはうたっていく、実施計画についても具体的な事業、施策等を、これからでありますけれども、本格的に、どういった形で事務事業として取り組むことができるかということを前向きに検討してまいりたいというふうに考えてございます。 それと、特にこの倶知安町においては、外国人宿泊客、あるいは外国人従業員だとか、外国人居住者もどんどんふえているところでございますので、そういった部分への外国人対応への準備というものは、備えというものは大変必要だと思っておりますし、現に防災行政無線、もう既に行われているとおり、御存じのとおり、英語での放送というものをしっかりと今も継続してやっておりますし、多言語対応の町のホームページに同じ内容の文章も流しております。 また、外国人の方がスマホなどを利用して災害情報を入手しやすいよう、役場を初めとする町内の6カ所に、観光と防災のWi-Fiステーションといったものも整備しているところでございます。さらには、今現在、防災ガイドマップというものを策定しておりますので、そういったところで、もちろん英語表記、併記ということは欠かすことができない状況になっておりますし、そういった準備を進めております。さらに、本当にさまざまな、今、手法が出ておりますので、そういった部分で、外国人が情報を入手しやすい工夫というものも進めていくと。あとは、本当に具体的に宿泊施設の防災体制の把握ということをまず何よりも、まだそこの部分が十分足りていないということを確認しております。町がこれから避難誘導するにしても、リゾートエリアにおける防災体制、避難体制、そういったことも考える上でも、現状把握というものもしっかりと行った上で、何が足りなくて、何が足りているのか、そういった確認をまずすることによって、ますます安全で安心な観光地づくりを進めていけることだと思っておりますので、そういった取り組みをこれから着実に進めてまいりたいと思っております。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 原田芳男君。 ◆7番(原田芳男君) そういう点はひとつよろしくお願いしたいのですが、最後に、この問題の最後として、やっぱり国際感覚を身につけるというのは非常に大事だなというふうに思っているのですよね。そういう意味では、今、小中学校では、外国人の先生を、英語の勉強などもしているのですが、問題は、外国から来られた同世代の方といろいろな議論ができるかどうかという基本を、そこのベースの部分を大事にしなければならないのではないかというふうに思っています。そういう意味では、政治、憲法とはどういうものなのかとか、それから、今、18歳から選挙権があるのですが、そういったところの日本の今の政治はどんな状況なのかとか、そういったやっぱり基本的なところを、憲法の精神に照らして訓練するというのも必要ではないかというふうに思うのですが、その辺、どうなのでしょうね。外国人とやっぱりわたりあえる、議論し合えるという、そういう子どもたちをつくる必要があるのではないかというふうに思っているのですが、どうでしょうか。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいま原田議員から、こうした倶知安の特性、今すぐそういった形でのレベルまでいけるかどうかわかりませんけれども、今、英語教育、小学校から始まって、しかも周りの日常生活の中で外国人の方々が溶け込んで、いかに共生しながら暮らしていけるか、そういったことをテーマにして、いろいろな課題解決、そして、仲よくいろいろなイベントだとか行事だとかを通して交流している。実際に外国人であっても、町内会に加入して、地域の活動に取り組んでいる方々も実際おられるところでございます。そうした中で、環境が、やはりこれらはそういった積み重ねが何年も、10年も20年も100年もかけて、やっぱり本当に日本人同士が言葉を交わして議論ができるまでにはかなりの時間がかかると思います。しかしながら、このまちでできないことではないのかなというふうに期待をして、これからの倶知安の子どもたちというものも育てていきたいなというふうに思っております。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 原田芳男君。 ◆7番(原田芳男君) それでは、次の問題を質問いたします。 住民の暮らし応援をということで、二つの点について、町長の見解をお伺いいたします。 一つ目は、毎年、私ばかりでなくて、多くの議員から質問も出されております、間口への置き雪の対処の問題です。やっぱり倶知安町が住みやすいまちとして、倶知安町に移住したいというようなまちをやっぱりつくっていく必要があるのではないかと。今、逆に冬の雪の問題で、雪の少ないところへ転居するという問題も起きているわけですから、この問題というのは大事な、それこそ急ぐ課題ではないかというふうに思っております。この置き雪の解消という問題をどのように取り組んでいくのか。待ったなしの課題だというふうに思いますが、どのようにお考えでしょうか。 二つ目は、福祉灯油の問題です。これはもともとは北海道が福祉灯油という制度を行っておりまして、それが廃止された後も、各町村でやっぱり大事な施策ということで行われております。近隣で言えば、ニセコ町とか蘭越町とかは、値段に関係なく、数量で配布をしているというふうに聞いております。倶知安町の場合には一定の制限がありまして、リッター100円を超えたら支給するという状況になっているのですが、今、非常に100円は超えていないけれども、限りなく100円に近い状態、95円とか96円とかという状況で、今、灯油価格というのは推移しているのではないかと。OPECの減産も何か進んでいるということで、これから先、まだ上がるのではないかと言われている状況の中で、こういう制限は、やっぱりある程度柔軟性を持たせるなり、廃止するなりして、実効性のあるものにする必要があるのではないかというふうに思うのですよね。ですから、100円にこだわらず、例えば95円でも出すとか、そういうやっぱり必要があるのではないかというふうに思いますが、この点はいかがでしょうか。 この2点について質問いたします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 原田議員の二つ目の質問、住民の暮らし応援をの御質問に答弁させていただきます。 1点目の、間口の置き雪でございます。朝の除雪により、間口に置かれた雪につきましては、倶知安町に住まわれているほぼ全ての方に負担となっているところと思ってございます。町民それぞれの努力、あるいは御近所さん同士、あるいは町内会、お知り合い、そういった方々が協力しながら、さまざまな創意工夫を凝らして、これまで、毎年降る雪ですけれども、そういった対処をしていただいているものというふうに思ってございます。 こうした共助が必要とされる世帯においても、大半が個人や業者への依頼、あるいは、近所の方の手助けにより、日々の生活に支障のないよう、間口の除雪がされ解消されていることが、実際に現地を方々実態を調査したところ、判明しているところも事実でございます。 しかしながら、少子高齢化、人口減少が進む中、間口の除雪を行える事業者や、地域を支えることができる人員は、本町におきましても減少傾向にあり、豪雪のまちに住む町民の皆さんが、将来に不安を持っていることと認識しているわけでございます。豪雪の本町にも、将来も安心して住み続けていただけるために、現在、町民皆さんが、自助、共助により実施されております間口の除雪を将来も継続してできるよう考えていかなくてはなりませんが、除雪の担い手の育成は、単に冬場たけでなく、まち全体の構造を捉えて進めなくてはなりません。 取り組みの方策の一つとして、老齢者や低所得者への支援について答弁してまいりましたけれども、町が直接的に間口除雪を行うということは難しいことから、福祉的観点から実施するとすれば、冬季生活支援の扶助として、例えば個人が業者等へ除雪を依頼した見積書を持って町へ申請していただき、その除雪費の一部を補助することなどが考えられるところであります。ただ、これには、補助率の設定、間口部分としての除雪費の算出による上限額の設定、町道に面した場所のみ対象とするかなどの対象範囲の設定、また、業者ではなく個人へ依頼した場合、ではどうするのか、どう取り扱うのだだとか、業者等へのあっせんを行うかなど、さらなる検討というものも当然必要となってまいります。本当に大変難しい問題、乗り越えなければならない大きな課題だと思ってございますし、定住人口の増加などの施策を通して、安心して暮らせるまちづくりというものを、これからもその壁を乗り越えるためにどういったことができるのかということを、さらなるものを考えてまいりたいと思いますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 それと、2点目の福祉灯油の価格にこだわらず実施すべきではないかといった御意見の御質問でございました。冬季生活の支援費助成事業、いわゆる福祉灯油につきましては、継続的な燃料の高どまりが住民生活に著しい影響を及ぼすという観点から、高齢者、障がい者及び母子世帯に対し、採暖等、要するに暖かく、そういったストーブだとかということで、冬季の生活に必要な費用の一部を助成し、生活費負担軽減を図ることを目的とし、その年の灯油価格が1リットル当たり100円を超える場合に実施しているところでございます。毎年度、12月補正予算にあわせて、11月中旬までの経済産業省による北海道の地域別灯油価格をもとに、価格の動向を加味して実施の判断をしているところであります。今年度は90円台前半で推移しているところでありますので、今時点での実施の予定は考えてございません。 原田議員からの、価格にこだわらずということでございますけども、本助成が、灯油価格が100円を超えると生活負担か大きいという一定の判断基準を持って、冬場の緊急対策として行っているものでございまして、恒常的に実施を行うというのは考えているところではございません。原田議員のおっしゃるとおり、後から価格が上がったり、わずかな差で対象とならないことにつきましては、灯油価格の動向を見据えて、柔軟に対応してまいりたいと考えております。ですから、後から価格がかなり上がったといった場合には、その都度、12月補正にこだわらず、そういった時点での補正を考えてまいりたいというふうに御理解をしていただければなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 原田芳男君。 ◆7番(原田芳男君) 再質問させていただきます。 置き雪の関係については、これはもう何年も前からたくさんの議員から質問されているので、町がやるかやらないかは別にしても、どう解消するかという、やっぱりプログラムというか、スキームというか、そういったものはやっぱり考えていかないとだめではないかと。そうしないと、ある程度年をとると倶知安には住めないといってほかのまちへ移るという状況になってしまうのではないのかなと。逆に、年をとったら倶知安に住みたいと、やっぱり来てくれるようなまちにしなければだめなのではないかというふうに思うのですが、再度そこのところ、大急ぎで考えていただくということを、もう1回、そういう答弁をいただければありがたいと思います。 それから、福祉灯油の関係ですが、値段にこだわらないで、そういう時期が来たらというのは、それは非常にそういうふうにお願いしたいのですが、なおかつ、100円というのはなかなか、超えるというのはそんなに多いことではないですよね。100円という基準ができてから、福祉灯油が少なくなったような気もするのですよね。もう少しやっぱりこれは弾力的に、例えば90円超えたらとか、もうちょっと弾力的にしないと、10円の差は、90円が100円になって、90円に下がったからといって暮らしが楽になるというわけでないわけですから、そこのところ、もうちょっと弾力的にできないものかなというふうに思っております。そこら辺、もう一度、どうでしょうか、御答弁願えれば。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 原田議員の再質問でございますけれども、まず、間口の置き雪でございますけれども、本当にわかります。わかりますが、今の現状では、やはりさまざまな部分でアイデアは出るのですけれども、なかなかそこから先が出ていかない。それというのは、いろいろありますよね、人の問題、お金の問題、そういったもの、さまざまなものがあります。 いずれにいたしましても、先ほど答弁させていただきましたとおり、これからの倶知安町、本当に1日でも1年でも長くここに住んでいただきたい、そういった環境というか、自分で除雪できない、そして、民間委託でこうやって自分でやってもらえるところはいいのでしょうけれども、間口だけの置き雪だけに関しては、そういった部分でのこれからの検討というものも当然必要だとは思っております。安心して暮らせるまちづくりを目指している以上は、そういった課題というのはずっとなくなることではないと思ってございます。急いでやって、なかなか進捗していないというのも事実てございますけれども、本当にこれらにつきましても引き続き検討課題として扱わせていただきたいと思っておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 それと、福祉灯油につきましては、もう少し弾力的に運用していただけないかということでございますけれども、まさに弾力的に運用したいなと思っている基準が、今、100円というところでございます。これについては、本当に弾力的に、今現在、90円前半ということでございますから、そういったことを考えますと、本当に生活の支援という、当然、誰もかれもこうやって配るわけではないでしょうけれども、限られたそういった対象者というのは必ず必要だとは思いますけれども、そういった形ではなくて、本当に冬場の緊急対策としての位置づけをもって福祉灯油を今捉えているところでございますので、今後の検討課題として、ただいまいただいた御意見というものは受けとめさせていただきたいと思いますので、どうぞ御理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 原田芳男君。 ◆7番(原田芳男君) ぜひこの置き雪のスキームの関係は検討していただきたいと。さっき笠原議員からもありました、まさに文字色を出せるところだというふうに思います。 福祉灯油についても、もう1回考え直してほしいということを申し上げたいというふうに思います。それで、この関係については、消費税の関係の景気回復という意味では、2万5,000円を2万円で買えるという商品券の問題もありましたけれども、なかなか実際的には、2万円を出すのが大変だというのが実際としてあるわけですから、そこら辺も加味すると、そういった景気回復という意味も含めても、ぜひ考えていただきたいということをお願いしておきたいと思います。 次に、3問目、子どもへのインフルエンザ予防接種の補助をということで質問申し上げます。 倶知安など多くの町で高齢者のインフルエンザ予防接種の補助をしています。倶知安町の場合は1,000円ですね。町によっては無料のところもありますけれども、倶知安の場合は1,000円ということになっています。利用者も多く、予防の効果も高いのではないかというふうに思っています。 その一方で、子どもに対しては、倶知安町の場合は全て自己負担となっているのが今の現状です。子どもの場合には、インフルエンザの予防接種は2回受けることになっておりまして、病院にもよるのですが、1回大体3,800円ぐらいだというふうに聞いています。2回やると7,600円かかるということになります。子育て支援を進めるという観点から、中学3年生まで、15歳までの子どもに対しての予防接種の援助ができないかというふうに思っています。 ちなみに、黒松内町では、生後6カ月から中学卒業まで無料ということになっておりまして、ほかの町でも、たしか半額助成という町も結構あるように聞いています。倶知安町としてもぜひここら辺、無料とまでいかなくても、半額助成ぐらいはできないものかなというふうに思っているのですが、いかがでしょうか。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、原田議員からの御質問、子どもへのインフルエンザ予防接種への補助をの御質問に答弁させていただきます。 子どものインフルエンザ予防接種、予防接種法における定期接種の対象外ということでございまして、現在、任意の接種として個人での接種が行われているということは、先ほど原田議員からもお話があったとおりでございます。 本町のインフルエンザ予防接種事業においては、予防接種法の定期接種の対象である満65歳以上の高齢者等への費用の一部助成に加え、生活保護世帯の方に対しては、年齢において全額助成を行っているところでございます。生活保護世帯以外の子どもについては、1回約3,000円から4,000円、2回接種が必要な13歳未満の場合は約七、八千円を全額負担することとなり、子どものいる御家庭にとっては大きな負担になることも考えられるところでございます。 御質問の満6カ月から中学生までの接種費用助成を実施した場合について、接種費用の委託料及び事務に係る費用を含めて試算させていただきました。そのところ、全額助成した場合、接種率100%の場合は1,500万円程度、接種率80%の場合は1,200万円程度。また、高齢者と同様の自己負担で行った場合は、接種率100%の場合は1,200万円程度、接種率80%の場合は970万円程度と試算することができます。 しかしながら、倶知安では、まずは令和2年度から新たに加わります子どもの予防接種として、ロタウィルスの感染症、この予防接種を新たに新年度からスタートさせたいというふうに考えてございます。こちらにつきましては、予防接種法における定期接種のA類疾病として位置づけられるものでございまして、確実に実施する必要があるものということで、本町も今現在、実施に向けて準備を行っているところでございます。 ほかの町村では、子どものインフルエンザ予防接種に対して助成しているところもございますけれども、やはり出生する数の多い本町においては、予防接種法の定期接種を確実に実施することが重要だと思っております。インフルエンザ予防接種も重要でありますけれども、何よりも日ごろの体調管理、そして栄養摂取、手洗いやうがいなどの予防行動も大変重要なものでございます。そうした意味も含めて、今後のインフルエンザ予防接種事業については、引き続き予防知識の啓発に努め、情勢の動向について情報を収集しながら進めてまいりたいと思っております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 原田芳男君。 ◆7番(原田芳男君) これ、まず精査してみなければわからない部分があるのですが、町が補助して予防接種をしたとすると、インフルエンザにかかって病院に行く人の数というのは減るということになるわけですよね。その場合、健康保険で療養費として町が負担する分もあるということを考えると、国民健康保険の会計への寄与という点も考えたりすると、決して丸々1,500万円が出しっ放しということにはならないのではないかということも考えていくと、非常にやっぱり喜ばれるという点も考えていくと、必要ではないかと。特に満3歳から小学生ぐらいというのは、親も若い人が多い、給料もそんなに高くない人が多いという世代ですから、非常にそういう意味では喜ばれるのではないかというふうに思っているのですよね。ぜひ実施できないものかなと。これはぜひ検討していただきたいというふうに、むげに、できないと頭から決めつけるのではなくて、ぜひ検討していただきたいし、検討に資するものであるというふうに思っているのです。その点、もう一度町長のほうから御答弁をいただきたいなというふうに思います。----------------------------------- △会議時間の延長 ○議長(盛多勝美君) 本日の会議時間は、議事の都合によって、あらかじめこれを延長します。 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいまの再質問でございます。本当に確かにおっしゃるとおりでございます。ただ、予防接種をしてもかかってしまうといったケースはあります。しかしながら、かなりそういった部分でのかかるお子様たちのことを考えると、肉体的にも、家庭内的にも負担がかかる。しかも、病院の医療費だとかというところを考えると、実際、どういったシミュレーションができるのかというのは、簡単にはなかなかしづらいところでございますけれども、いずれにいたしましても、インフルエンザが一度はやってしまうと、本当にすごい勢いで広まってしまうものでございますので、そういった部分、今後の検討に資するものとしての扱いというのは、引き続きしていかなければいけない案件だろうというふうに思ってございます。 しかしながら、先ほど、まずは新年度、インフルエンザではないのですけれども、新年度、新たな子どもに対する予防接種ということで、ロタウィルス感染症の予防接種をスタートさせるということで、まずはそういった予防という意味での対応ということはとらまえているということ。本当に最後に答弁させていただきましたけれども、日々の、本当に日ごろのそういった部分の健康管理、予防というものは、本当にインフルエンザの場合は特に必要ですので、こういったことというのは、力を入れて足りるところはないと思います。どれだけでもすることは可能だと思いますし、町民の方々での声かけだとかも含めて、しっかりと大人から子どもまで、そういったことが広まるよう、これからも皆様の御協力をお願いして、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 原田芳男君。 ◆7番(原田芳男君) ぜひ考えていただきたいと思います。 ちなみに、東小学校は、1回学級閉鎖になって、また学級閉鎖になったというふうにも聞いていますし、そういうことも考慮すると、ぜひ必要なことではないかというふうに思いますので、ぜひ検討いただきたいというふうに思います。 次に、上水道の改修の関係、改修、増設計画、この関係についてお伺いをしておきます。私、所管ですので、後で作井議員のほうからも詳しく質問もあるということも踏まえまして、簡単に質問させていただきます。 まず一つは、全体計画と資金計画、これについて、やっぱり町民にちゃんと知らせるべきでないかということなのですよね。今、どうも何かはっきりしない。計画についてはっきりしない部分がある。示されてはいるのだけれども、それに対する資金の裏づけというか、それをどういう形でやるのかというのもはっきりしないのではないかというふうに思っているのです。 委員会で提出されて質問したときには、水道会計で全部この65億円の事業をやるのだというような答えもあったのですが、現実的には無理ではないかなと私自身は思うのですよね。それと、水道料金も引き上げなければならないような話もちらちら出ている状況の中で、それはちょっと町民の理解を得られないのではないかというふうにも思っているのです。 というのは、倶知安町の場合、上水道は2系統で町内に供給していますよね。1系統は高砂のほうから、もともとある倶知安町内にある配水する施設。もう一つは、後からできた半月湖のほうからひらふのスキー場のほうへ向けて引っ張っている配水施設という2系統に分かれているわけですから、それを一緒くたにして全部水道料金を引き上げるなどということは、それは町民の理解を得られないということは当然だというふうに思うわけですよね。 そういうことを考えていくと、やっぱりちゃんとした資金計画で、10年間でやる計画だけれども、本当に10年間でできるのかということも含めて考えていかなければならないのではないかというふうに思っております。全部で65億円という計画ですけれども、本当にそんなに、それだけ要るのかという問題もありますし、計画では、もともと取水していたひらふの水源池、親爺川だとか、それからもう一つ、川二つから取水していたものを、今度は取水計画ゼロになっているのですよね。そういったものもまだ生かしていくべきではないかということもありますので、全体計画と資金計画、これはやっぱり町民の前に明らかにする必要があるのではないかというふうに思います。 それから、将来計画というのも、そうなってくると必要ではないかというふうにも思います。ひらふ全体でどれぐらい給水の需要があるのかという把握も当然必要ですし、そういった将来計画ももっときちんとしなければならない。町内に敷いている水道の施設の交換というのも当然伴ってくるでしょうし、そういったものもあるわけですから、十分な考察が必要ではないかというふうにも思います。そういうところを含めて、町長のほうから簡単にというか、手短に御説明を願いたいです。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、原田議員からの、65億円と言われる上水道の改修、増設計画についての御質問にお答えしていきたいと思います。 上水道の改修につきましては、山田地区の給水量増加に対応すべく、計画取水量を変更するため、昨年度に水道事業経営認可変更申請書を提出し、本年、平成31年3月に北海道知事より認可されているところであります。この際に作成された1日最大給水量の予測を受けて、今年度4月から、山田地区総配水調整池ほか増設基本設計業務を実施しており、この業務の中で将来必要となる施設増設の規模や位置、概算事業費等の検討中の状況でございます。御質問の件名にある65億円という金額につきましても、もちろん当然変動していく可能性があることを御承知おきいただきたいと思ってございます。 まず一つ目の、山田地区の施設増設に係る全体計画ですが、給水人口の推移や、現在把握している協議済みの開発行為の事業規模等をもとに、今後10年間で増設が必要となる施設の着手時期を決めています。10年間のうち、初期の段階では、間もなく供用開始となる3号井戸や、老朽化の進んだ1号・2号井戸の更新、さらには、新規の井戸の掘削などの取水施設の増設を主に進め、中期には、各取水施設から取水される水を集約しているひらふ総配水調整池や、送られた水を現地で配水する拠点となっている低区、中区、高区の各配水池の機能集約も視野に入れた増設を実施いたします。さらに、中期から後期後半にかけては、施工の時間と費用のかかる約6.5キロメートルの総配水管と、ひらふ地区の配水管を複数年かけて平準化を図りながら整備していく計画としていますが、開発行為事業の進捗状況によっては、毎年、計画の見直しも実施することとなります。 また、資金計画としましては、基本的には増設にかかる費用を毎年度、起債により調達し、元金は5年間の据え置き期間として置いた後、起債1件につき約40年間をかけて返済していくこととなります。今年度は3号井戸新設工事の事業費に当たる1億4,300万円を起債によって資金調達をしていくところでございます。 次に、二つ目の、将来計画についてであります。倶知安町水道事業としましては、将来にわたって持続可能な水道システムを構築していく事業運営の指針となるべく計画として、水道事業のマスタープランとなる水道事業ビジョンと、財政的な裏づけを持って将来にわたり安定的に事業を継続していくための中長期的な経営の基本計画となります経営戦略、これらの策定を新年度に着手し、水道事業運営審議委員会や議会の所管委員会より御意見をいただきながら策定を進め、町広報やホームページ等により、住民の皆様への周知を図りつつ、事業計画の確実な実行につなげてまいりたいと思っているところでございます。 さらに、収支安定のため、これらの計画策定と同時に、まずは水道利用加入金、続いて水道料金改定の検討も開始、これらについては必ずしも上げる、そのままで可能なのかどうかといった議論も当然伴ってくるものと思っております。計画的かつ効率的な経営を目指してまいりますので、御理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 原田芳男君。 ◆7番(原田芳男君) どちらにしても、このことでやっぱり町民の水道料金が上がるということは、やっぱり許されないことだろうというふうにも思っていますので、ぜひ資金計画も含めて早急に明らかにしなければならない。今、ほとんど資金計画をどうするのかというのは、今初めて聞いたぐらいで、全くない。これでも40年で65億円というと、年間1億6,000万円ぐらい、これに金利が入るからもっとになりますよね。ずつ返していかなければならないということですから、ちょっと大変だなとは思っています。 あと、作井議員のほうから、あした、かなりの膨大な質問があると思いますので、そちらで詳しく多分お答えになると思いますので、とどめておきます。 それから、次に、通学バスの改善の関係で質問をさせていただきます。 現在、小中学校の通学バスに関しては、道南バスに委託して運行されているところであります。北部の通学バスに関して、前回、陳情が出されましたが、大型バスでは交差点での方向転換が難しいとの理由で実現できませんでした。それならば、中型や小型ではだめなのでしょうか。ここのところは一つのポイントだというふうに思います。 それから、実情については、教育委員会はよく御存じと思いますが、北部地区において、現在、新幹線のトンネル工事が行われています。その関係車両も頻繁に行き来しているわけでありまして、このようなところを小学生の低学年の児童が1キロ近くも徒歩でのバス停までの通学、これは危険というふうに思います。この点に関しては、その近辺の沿線の住民は、トンネル工事の車の行き来でも非常に毎日隠忍自重の日々を強いられているという状況の中で、子どももますます危険にさらされているというのが実態としてあるわけですよね。これを思い起こしますと、東小学校が開校した年の入学式の日だったというふうに私も思っているのですが、小学校1年生の子どもが、バスをおりたところで車にはねられまして死亡したという痛ましい事故がありました。そのことが二度と起きないようにするためにも、これを改善していただきたいものだなというふうに思っています。 これ、教育委員会の対応があったのですが、非常に大型バス、乗る生徒の数というのは30人ぐらい、30人たしかいないと思うのですが、それをなぜ大型バスを運行しなければならないのかと。バス会社が大型バスしかない、大型バスでないとだめだと言っているというのは、それは大人の事情であって、子どもにとっては何の意味もない話なのですよね。それよりも、やっぱり安全に子どもを学校に届けるという観点が大事なのではないかというふうに思っているのですが、いかがでしょうか。この点で改善をぜひしていただきたいというふうに思いますが、町長と教育長の御答弁をお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、原田議員からの、通学バスの改善をという御質問の中でございます、中型や小型ではだめなのでしょうかという部分が町長に求められた質問でございますが、ただいまのお話を聞いていると、果たしてこれが答弁として適当なのかどうかというのは多少ぐらついているところでございますけれども、通学バスの運行、そういったものを中型や小型では対応できないのかということでございますけれども、通学バスについては、原田議員がおっしゃるとおり、道南バス株式会社との委託契約ということで運行しているところでございますけれども、現在、道南バス倶知安営業所では、大型バス9台、中型バスが4台所有されているところでございます。 しかしながら、中型バスでございますけれども、御存じかと思いますけれども、倶知安町の町長が会長になっております胆振線代替バス連絡協議会、これは1市4町で構成されているわけでございますが、それで、国鉄時代の胆振線が廃止になった場合での代替バスということで、その路線を維持しましょうと。要するに倶知安町から伊達市までの区間の間、それを地域住民の方々の足の確保ということでバスを維持しましょうといったところでの協議会でございます。そこの沿線自治体で購入した路線バスでございます。この4台というのは、そういった意味で、その路線のバスとして使用しているために、現在、通学バスとして倶知安町のスクールバスとして活用できないでいるということは御理解いただきたいなというふうに思ってございます。 また、議員からもお話あったとおり、運行委託業者から、冬道の吹きだまりなどへの対応というもの、車の重さ、車の高さというものが関係しておりまして、運転手の方々にとっては大変厳しい、特にあそこら辺というのは大変厳しい冬道でございます。そういったところでは、大型バスが最も安全で安定した走行ができるということの運転手さんの皆さんから、会社からも御回答を受けているということから、現状の対応をとっていきたいというふうに考えてございますので、よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) それでは、私に御質問いただきました後半部分につきまして、御答弁させていただきます。 北部地区、いわゆる通学バス路線1系統、大和線の地域にお住まいの児童につきましては、全員が通学バス利用対象者と把握しておりますので、原田議員の御指摘については、バス停までの一定の距離を有する児童についてとの解釈のもとにお答えしたいと思います。 倶知安町の通学バスにつきましては、先ほどの町長答弁のとおり、道南バスと運行委託契約を結んでおりまして、全路線について大型バスでの対応であり、通る道につきましては、基本的に路線バスのルートや、バスと対向車が交差できる道となっております。バスの停車する場所につきましては、安全管理上、停留所のあるところを基本とし、保護者からの御要望があった場合には、運行会社と協議の上、道幅や通行量の状態、状況を踏まえまして、必要かつ可能であると判断した場合は、停留箇所を新設するなど、児童の安全を第一に考えて、その都度、柔軟に対応させていただいております。ただ、町内の全ての児童を自宅の直近まで送り届けるというような対応につきましては、大変難しい状況でございますので、冬道や悪天候のときなどにつきましては、保護者の皆様にも一定程度の御協力をいただきながら対応してまいりたいと考えているところでございます。 とは言いましても、原田議員が御指摘のとおり、北海道新幹線二ツ森トンネル工事にかかわる大型車両の運行に当たりまして、児童の歩行の安全については、私どもも大変心配しているところでございます。車両の運行速度につきましては、歩行者がいる場合や、民家が近接する箇所では減速するように業者へ指導されておりますが、十分徹底されていない状況も繰り返し指摘されているところでございますので、引き続きまちづくり新幹線課を通じまして、鉄道建設・運輸施設整備支援機構へも安全走行についてお願いしてまいりますので、御理解のほどよろしくお願い申し上げます。 以上でございます。 ○議長(盛多勝美君) 原田芳男君。 ◆7番(原田芳男君) それでいいのかという、一言で言えばそういうことなのですよね。本当に小学校1年生、2年生だと、これから1月、2月になると、除雪の横の壁も高くなって、ちょっと風が吹くと、すっぽり舞い上がる雪の中に埋もれてしまう、隠れてしまうという状況になると思うのですよね。その中で、特に新幹線の工事車両については、一定地域は10キロまで徐行するというふうにはなっているのだけれども、問題は、トンネル工事現場からそこのお宅までの間が10キロであって、それから先、バス停までの間というのは普通の区間なわけですよね。トンネル工事の車は真っすぐ行ってしまうのだけれども、だからそのまま放っておくと、やっぱり事故というのは起きる可能性もあるのですよね。 ですから、これ、大型バスでなければだめだというバス会社の言い分だけでなくて、中型バスを手配するという努力が必要なのではないかと。倶知安町が買えば一番いいとは思うのですけれども、四駆の中型バスを買ってバス会社に貸せば一番いいとは思いますけれども、そういうことができないとしても、バス会社にやっぱり中型バスで何とかしてほしいということをやっぱりちゃんとやるべきだというふうに思うのですよね。そうしないと、何かあったら、トンネル工事の車については全部とめろという話まで出てくる可能性だってあると思うのですよね。そういうこともやっぱり考えて、子どもの命ということも考えて、十分な対応をぜひしていただきたいものだなというふうに思っているのですが、どのようにお考えでしょうか、もう1回お聞きしておきます。 ○議長(盛多勝美君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 原田議員御指摘のとおり、私も先ほども御答弁させていただいたのですけれども、子どもの安全・安心が第一であるということは、これは間違いない事実でございまして、全くそれについては否定できませんので、できるだけの対応をしていきたいなというふうには考えております。 その一つが、先ほどお話しいたしましたように、トラックの運転手ができるだけ意識を高めていただくように、繰り返し繰り返し、1回で済むものではありませんので、継続的に指導していただくような体制をとっていかなければならないのかなということが1点でございます。 もう1点、これも原田議員のほうから御指摘のとおりだと思うのですけれども、ないからいいよということにはなりません。今現在、道南バスのほうで、いろいろな運営上、難しいところがあるということは承知しているわけですけれども、今後も中型、あるいは小型バスが扱えるかどうか、これは冬道に小型のマイクロバス的なものが危険であるということがもしあるとすれば、それらも含めて検討できないのかということは、道南バスのほうにこれからも繰り返しお願いをしていかなければならないことかなと、要請は続けていかなければならないかなというふうに思っているところでございますので、御理解いただければと思います。 ○議長(盛多勝美君) 原田芳男君。 ◆7番(原田芳男君) 早急に対応していただきたいということを申し上げたいと思います。ぜひ、今、教育長のほうからもバス会社への要請も含めてやっていただけるということですが、最悪の場合、やっぱり今、樺山のほうはワゴン車での送迎もしているわけですから、そういうことも含めてやっぱり考えるべきではないかというふうに思っているのですよね。1件だけの送り迎えということではなくて、今、大和線はかなり、始発から学校まで1時間ぐらいかかるわけですから、2系統にするということも考えて、片方はワゴン車でということもできるのではないかということもあると思いますので、そういったことを総合的に考えて、ぜひ検討していただきたいということを最後にお願いして、質問を終わりたいと思います。何かありますか。 ○議長(盛多勝美君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) ワゴンの本数をふやすということにつきましては、人的な配置等もございますので、それらも含めて、即対応ということはなかなか難しいかとは思いますが、検討してまいりたいと考えております。 ○議長(盛多勝美君) これにて、原田芳男君の一般質問を終わります。-----------------------------------
    △延会の議決 ○議長(盛多勝美君) お諮りします。 本日の会議は、これで延会したいと思います。御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(盛多勝美君) 異議なしと認めます。 本日は、これで延会することに決定しました。----------------------------------- △延会宣告 ○議長(盛多勝美君) 本日は、これで延会します。                         延会 午後4時20分...