帯広市議会 > 2018-06-22 >
06月29日-08号

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  1. 帯広市議会 2018-06-22
    06月29日-08号


    取得元: 帯広市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-31
    平成30年第3回 6月定例会〇議事日程日程 番号事件番号内  容  等第1  会議録署名議員の指名について第2議案第59号平成30年度帯広市一般会計補正予算(第1号)議案第60号平成30年度帯広市介護保険会計補正予算(第1号)議案第61号平成30年度帯広市ばんえい競馬会計補正予算(第1号)議案第62号平成30年度帯広市空港事業会計補正予算(第1号)議案第63号平成30年度帯広市水道事業会計補正予算(第1号)議案第64号平成30年度帯広市下水道事業会計補正予算(第1号)議案第65号帯広市税条例等の一部改正について議案第66号帯広市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部改正について議案第67号帯広市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部改正について議案第68号財産取得について(除雪グレーダー)議案第69号市道路線の認定について議案第70号平成30年度帯広市一般会計補正予算(第2号)報告第2号継続費繰越計算書の報告について報告第3号繰越明許費繰越計算書の報告について報告第4号繰越明許費繰越計算書の報告について報告第5号予算繰越計算書の報告について報告第6号帯広市土地開発公社の経営状況について報告第7号公益財団法人帯広市休日夜間急病対策協会の経営状況について報告第8号一般財団法人帯広文化スポーツ振興財団の経営状況について報告第9号株式会社帯広市農業振興公社の経営状況について第3議案第71号帯広市副市長の選任について第4議案第72号帯広市公平委員会委員の選任について第5意見書案 第2号地方消費者行政に対する財政支援(交付金等)の継続・拡充を求める意見書について意見書案 第3号北海道主要農作物種子条例の制定に関する意見書について意見書案 第4号JR根室線の早期災害復旧と路線維持を求める意見書について意見書案 第5号地方財政の充実・強化を求める意見書について意見書案 第6号平成30年度北海道最低賃金の改正に関する意見書について意見書案 第7号ライドシェアの導入に対する慎重な審議を求める意見書について意見書案 第8号教職員の超勤・多忙化解消・「30人以下学級」の実現、義務教育費国庫負担制度堅持、「子どもの貧困」解消など教育予算確保・拡充と就学保障の充実に向けた意見書について陳情第1号地方消費者行政に対する財政支援の継続・拡充について第6  議員の派遣について第7  閉会中継続調査の申し出について第8  陳情の委員会付託について     ──────────────〇会議に付した事件 議事日程に同じ     ──────────────〇出席議員(29人)    1番       石 橋 勝 美    2番       岡 坂 忠 志    3番       佐々木 直 美    4番       清 水 隆 吉    5番       石 井 宏 治    6番       木 幡 裕 之    7番       大和田 三 朗    8番       西 本 嘉 伸    9番       渡 辺 喜代美    10番       播 磨 和 宏    11番       菊 地 ル ツ    12番       大 林 愛 慶    13番       楢 山 直 義    14番       鈴 木 正 孝    15番       今 野 祐 子    16番       藤 澤 昌 隆    17番       熊 木   喬    18番       大 塚   徹    19番       横 山 明 美    20番       杉 野 智 美    21番       鈴 木 仁 志    22番       稗 貫 秀 次    23番       大竹口 武 光    24番       村 田 光 成    25番       有 城 正 憲    26番       富 井 司 郎    27番       稲 葉 典 昭    28番       佐々木 勇 一    29番       大 石 清 一     ──────────────〇欠席議員(0人)     ──────────────〇出席説明員 市長          米 沢 則 寿 副市長         前 田 正 明 副市長         田 中 敬 二 公営企業管理者     阿 部 信 一 教育長         嶋 崎 隆 則 代表監査委員      林   伸 英 政策推進部長      安 達 康 博 総務部長・行政推進室長 廣 瀬   智 市民活動部長      野 原 隆 美 市民環境部長      川 端 洋 之 保健福祉部長      堀 田 真樹子 こども未来部長     池 原 佳 一 商工観光部長      相 澤   充 農政部長        池 守 康 浩 産業連携室長      植 松 秀 訓 都市建設部長・新総体整備推進室参事             泉   和 知 上下水道部長      寺 嶋 義 信 学校教育部長      中 野 雅 弘 生涯学習部長      草 森 紳 治     ──────────────〇事務局出席職員 事務局長        山 上 俊 司 書記          滝 沢   仁 書記          佐 藤   淳 書記          田 中   彰 書記          西 端 大 輔 書記          小 原 啓 佑 書記          高 橋   均 書記          蓑 島 優 貴     ~~~~~~ 〇 ~~~~~~         午後1時0分開議 ○大石清一議長 ただいまから本日の会議を開きます。     ~~~~~~ 〇 ~~~~~~ ○大石清一議長 ここで事務局長に本日の議事日程などについて報告させます。 ◎山上俊司事務局長 報告いたします。 本日の出席議員は29人全員であります。 次に、追加議案の付議について申し上げます。 本日付市長から帯広市副市長の選任について外1件を追加付議する旨通知がありましたので、本日お手元まで議案を配付いたしております。 次に、委員会の審査報告について申し上げます。 議案審査特別委員長から付託案件に対する審査報告書が提出されておりますので、本日お手元まで配付いたしております。 次に、意見書案の提出について申し上げます。 総務委員長から意見書案第2号が、有城正憲議員外5人から意見書案第3号が、大塚徹議員外5人から意見書案第4号が、大林愛慶議員外5人から意見書案第5号から意見書案第8号までの4件がそれぞれ提出されておりますので、本日お手元まで配付いたしております。 次に、議員の派遣について申し上げます。 楢山直義議員外6人、村田光成議員外10人及び稲葉典昭議員外2人に係る議員の派遣について、本日お手元まで議員派遣書を配付いたしております。 次に、閉会中継続調査の申し出について申し上げます。 各常任委員長及び議会運営委員長からそれぞれ閉会中継続調査の申し出がありましたので、本日お手元まで申し出の一覧を配付いたしております。 次に、陳情書の受理について申し上げます。 昨日までに受理いたしました陳情2件につきましては、本日お手元まで請願陳情文書表第1号にまとめ、配付いたしております。 最後に、本日の議事日程でありますが、お手元に配付の議事日程表第8号により御了承いただきたいと思います。 報告は以上であります。     ~~~~~~ 〇 ~~~~~~ ○大石清一議長 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員に、17番熊木喬議員及び18番大塚徹議員を指名いたします。     ~~~~~~ 〇 ~~~~~~ ○大石清一議長 日程第2、議案第59号平成30年度帯広市一般会計補正予算(第1号)外19件を一括して議題といたします。 本件に関し、委員長の報告を求めます。 熊木喬議案審査特別委員長、登壇願います。   〔熊木喬議案審査特別委員長・登壇〕 ◆17番(熊木喬議員) それでは、議案審査特別委員会における審査の概要並びに結果について御報告いたします。 各案件は、去る6月22日の本会議において付託され、審査は6月25日から27日までの実質3日間にわたり行ったところであります。 以下、質疑の概要について申し上げます。 初めに、議案第59号平成30年度帯広市一般会計補正予算(第1号)及び議案第70号平成30年度帯広市一般会計補正予算(第2号)中、総務費関係では、地域防災強化事業に関し、情報伝達試験を通じ、災害時の連絡体制の保全に努める考え、市民の防災意識向上に向けた今後の取組みなど、住民票等のコンビニ交付に関し、期待する効果と導入経費及び手数料設定の考え方、トラブル発生時の対応の方法、今後のコミュニティセンター交付の取り扱いと十分な市民周知を行う考え、コミュニティセンター交付を継続する考え、マイナンバーカード普及促進に向けた今後の方向性など、このほか今後の市政情報発信に向けた考え方、町内会加入促進に向けた条例制定への認識、コミュニティセンターにおけるトイレ改修の考え方、ペイジー端末導入のメリットと今後の展開など。 次に、民生費関係では、放課後児童支援員キャリアアップ支援事業に関し、本事業に期待する効果と今後の児童保育センター整備の方向性、支援員の処遇改善状況の把握に努める考えなど、へき地保育所整備事業に関し、認可化に向けた今後のスケジュール、施設整備時のさらなる安全対策に努める考えなど。 次に、衛生費関係では、利用者支援事業に関し、これまでの相談事業との違い、対象年齢及び転入者等への対応の考え方、さらなる子育て支援体制の充実に努める考えなど、火葬場整備事業に関し、火葬炉増設の考えと今後の施設整備の方向性、施設のバリアフリー化を進める考えなど。 次に、労働費では、高齢者活力導入促進事業に関し、事業実施の考え方と今後の展望、ジョブ・ジョブとかちなど、関連機関との連携を図る考え、シルバー人材センター登録者以外の高齢者も対象に加える考えなど。 次に、農林水産業費関係では、農林業育成資金貸付事業に関し、黒毛和牛導入を融資対象に加える目的、貸付限度額を引き上げ、さらなる黒毛和牛の導入促進やブランド化を図る考えなど、このほか畑作構造転換事業の支援内容と募集方法の改善を国に求める考えなど。 次に、商工費関係では、新たなサイクルイベントの開催に関し、イベント概要と市民周知の考え方、参加者の安全確保に努める考え、事業期間3カ年を通した展望など、このほか事業者などとの連携拡大により、さらなる食の付加価値向上や販路開拓を図る考えなど。 次に、土木費関係では、中島緑地整備事業に関し、緑地整備の効果と環境モデル都市らしいエコタウン整備に努める考え、適正価格で用地取得を進める考えなど、このほかユニバーサルデザインへの配慮など、今後の公営住宅整備の考え方など。 次に、消防費では、仮称柏林台出張所整備事業に関し、出張所統合の考え方と消防車両及び消防職員数への影響、近隣住宅に配慮した施設整備を行う考え、公共施設マネジメント計画との整合性、運用開始までのスケジュールと統合内容の市民周知に努める考えなど。 次に、教育費関係では、コミュニティ・スクール推進事業に関し、学校運営協議会の役割と地域や保護者等とのかかわり、働き方改革との整合性など、新小学1年生への新入学学用品費の支給前倒しに関し、中学生の対象世帯数を下回る要因、対象世帯への周知徹底を図る考えなど、重要文化財公開事業に関し、展示ブースの拡大など、魅力ある展示を行う考え、子供たちへの八千代A遺跡出土品の教材活用の考えなど、動物園魅力向上事業に関し、検討委員会の構成とフォーラムの内容及び今後のスケジュール、新たな魅力づくりに向け、幅広く意見を募る考え、おびひろ動物園の特色を生かした整備を進める考えなど、このほか今後も老朽化した小学校の机、椅子の計画的な更新を進める考え、スクールバス運転手の健康管理と計画的に人材を確保する考え、百年記念館における博物館機能の充実に努める考え、ワールドカップスピードスケート競技会の円滑な運営に努める考え、帯広の森野球場へのナイター設備導入の考えと今後の帯広の森スポーツ施設更新の考えなど。 次に、歳入関係では、これまでの政策予算規模の推移と性質、地方交付税の算定方法など、国に適切な財政措置を求める考え、寄附が増加する魅力ある都市づくりに努める考えなどについて質疑と意見がありました。 次に、議案第65号帯広市税条例等の一部改正についてでは、わがまち特例の創設及び延長による中小事業者のメリットと利用見込み、個人市民税改正による市民及び行政サービスへの影響と今後の対応の方向性などについて質疑と意見がありました。 次に、空港事業会計では、臨時駐車場整備事業に関し、駐車場不足解消への見込み、進行方向の指定や繁忙期の誘導員配置により、路上駐車対策を進める考え、道内7空港特定運営事業の応募者に立体駐車場整備を求める考えなどについて質疑と意見がありました。 次に、水道事業会計及び下水道事業会計関係では、水運用施設改造事業に関し、これまでの仕切弁操作の実績と電動化による効果、今後も災害に備えた施設整備及び訓練に取り組む考えなど、災害対策備蓄資器材整備に関し、排水用ポンプの能力と期待する効果、他自治体での導入状況と維持管理の考え方などについて質疑と意見がありました。 以上で全案件に対する質疑を終結し、討論に入り、議案第65号について原案に反対の立場で稲葉典昭委員から、各案件に賛成の立場で大塚徹委員、楢山直義委員、鈴木正孝委員、藤澤昌隆委員からそれぞれ発言があったところであります。 続いて採決に入り、議案第65号について起立による採決の結果、起立多数により原案のとおり可決すべきものと、次に議案第59号から議案第64号まで及び議案第66号から議案第70号までの11件について一括して採決を行った結果、全会一致でいずれも原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。 また、報告第2号から報告第9号までの8件については、いずれもこれを終了いたしました。 以上、御報告といたします。 ○大石清一議長 ただいまの委員長報告に対する質疑を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大石清一議長 別になければ、質疑を終わります。 これから議案第59号外19件について一括して討論を行います。 初めに、稲葉典昭議員から発言の通告があります。 27番稲葉典昭議員、登壇願います。   〔27番稲葉典昭議員・登壇〕 ◆27番(稲葉典昭議員) 日本共産党帯広市議団を代表し、討論を行います。 本定例会中の6月15日、安倍内閣は骨太の方針2018を閣議決定いたしました。来年10月からの消費税率10%への引き上げを明記するとともに、財政健全化を口実に社会保障費を大幅に絞り込むなど、暮らしに直撃の内容となっています。特に団塊の世代が75歳になり始める2022年までに社会保障費増を抑える仕組みをつくるために、2019年から2021年度を基盤強化期間と位置づけたことは重大であります。安倍政権は、この6年間自然増削減により社会保障費を1兆6,000億円も絞り込み、医療や介護、年金、生活保護など、各分野で国民の負担増、給付減という深刻な生存権の侵害というべき被害をもたらしました。さらに、骨太の方針では、75歳以上の医療費窓口の本人負担の引き上げ、介護ケアプラン作成の有料化、軽度の要介護者への生活支援サービスの切り捨てなどが、盛り込まれております。 代表質問では、全ての市民の幸せは憲法の要請との議論もさせていただきました。健康で文化的な生活ができない生活困窮者に対し、職員は寄り添う姿勢で対応することが重要との答弁もいただきました。市長が言う誰もが豊かさやゆとりを感じ、住み続けたいと思える十勝・帯広の創造へ向けたまちづくりと安倍政権の骨太の方針との矛盾、住民福祉の向上という大義を掲げ、住民こそ主人公のまちづくりを進めることが求められております。 市長選を経ての政策予算の総額は11億3,000万円余、5つのまちづくりの視点に基づき、苦労などが伺えます。アベノミクスで民需が減少し、格差と貧困が拡大、非正規雇用の拡大が若者の結婚、子育ての希望を奪い、帯広の未来に深刻な影響を与えています。貧困は、憲法の根底にある個人の尊厳を奪う憲法違反の状態であり、生活保護基準は市民の幸せ、個人の尊厳をはかる物差しと位置づける必要性も確認してまいりました。 子供の貧困はあってはならないことという立場で、乳幼児から青年期の貧困対策を系統的、継続的に行うことを求めてまいりました。就学援助制度で新小学1年生に対する新入学学用品費の前倒し支給は、これまでの議論がかなったと歓迎するものであります。同時に就学援助制度では、国が追加したクラブ活動費の早期支給と生活保護を利用していない要保護児童への支給について、早急に実施することを求めておきます。小学校に入り、児童保育センターを利用する子供もふえております。指導員の安定雇用は、児童保育センター運営における質の向上につながります。提案された放課後児童支援員キャリアアップ支援事業は、現場の支援員の賃上げにしっかりとつながる仕組みの構築も求めておきたいと思います。 貧困対策は、青年の貧困、女性の貧困、高齢者の貧困とそれぞれの対策が必要です。高齢者活力導入促進事業ですが、人生100年時代の地域社会を見据え、高齢者がいつまでも少しでも稼げる機会の創出を通して喜んで働き、活躍できる環境の整備が喫緊の課題と、基本的考えが示されております。しかし、下流老人という言葉が普通に使われ、生活保護世帯の半分が高齢者という実態、生活できない年金受給者がふえ続けている中で、生活できる年金制度を確保して初めて高齢者の社会参画が生きがいや健康増進、地域の活力の維持につながると言えるのではないでしょうか。高齢になっても生きるために働き続けるのではなく、高齢者が活躍できる環境の整備を求めておきたいと思います。 市民の利便性と安全であります。マイナンバー制度が導入され1年半が経過しますが、いまだに全ての市民にマイナンバーが通知されておりません。未届けの通知カードが廃棄され、取りに来ていないマイナンバーカードも廃棄される状態が起きております。しかし、市民生活に重大な影響が出ているとは聞こえてきません。情報を収集し、運用することによってマイナンバーの漏えいや誤廃棄が前年比倍増したことも個人情報保護委員会が発表しました。諸証明書をコンビニで交付する利便性の向上と、マイナンバーカードを所有、使用する危険性を検証する必要があります。個人情報が詰まった証明書の発行が市の機関での発行を停止し、コンビニに任せるなどあってはなりません。 過去の政策予算との比較、分析もしてみました。1990年、高橋市政誕生時72億円、2期目107億円、砂川市政1期目98億円、2期目21億円、3期目12億円、米沢市政1期目29億円、2期目7億円、そして今回11億円、これをどう見るかということであります。この間の経常収支比率は79%から97%、90%を超えた2002年の補正からがくんと金額が減少、政策予算を確保することができなくなったのであります。性質別歳出を比較しますと、大きく減っているのが人件費、ふえているのは扶助費、公債費、物件費などとなっており、国の政策的財政誘導が地方自治体の財政を厳しくしてきたことが明らかになりました。地方交付税など地方財政のゆがみを、ふるさと納税など小手先の目くらましでは解決できないことも明らかになり、本質的な地方財政の仕組みへの転換を求めるべきと考えます。 そうした中で、提案された市税条例の改正案ですが、本質的な地方財政の仕組みへの転換とはほど遠い内容となっております。2018年度の地方税法改正は、安倍政権のもとで進められてきた消費税率10%への増税を前提とした税制上の措置を拡充、延長し、地域経済の牽引をうたって一部企業のみに支援を特化する経済政策に伴う固定資産税の減免や、働き方改革を応援する目的での個人所得課税の見直しなどを行うものであります。 個人所得課税の見直しですが、給与所得控除から基礎控除への10万円の振りかえは、働き方の多様化を踏まえ、さまざまな形で働く人を応援し、後押しすることを理由に2つの控除の意義の違いを無視して、労働力維持の費用である給与所得控除を引き下げ、基礎控除に振りかえたものであり、問題があります。給与所得控除は、サラリーマンの必要経費と労働力維持のための費用として一定割合の所得控除を認めるものです。そして、基礎控除は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利、憲法25条を保障するため、最低生活費は非課税を原則にして設けられており、基礎控除、配偶者控除、扶養控除など、人的控除を設けているのです。しかし、日本の基礎控除はヨーロッパと比べても著しく低水準で、最低生活費に見合う金額になっていません。イギリス180万円、ドイツ111万円、フランス124万円に対し、日本は38万円、10万円ふえても48万円であり、抜本的増額が必要です。 給与所得控除の頭打ちですが、2013年に年収1,500万円を対象として実施されましたが、毎年のように引き下げられ、今年度は850万円、与党税調は今後も引き続き見直しと言っているように、給与や年金に対する増税の枠組みづくりであり、広範な給与所得者、公的年金受給者を狙った大増税の始まりだと言えます。所得税は、本来所得の高い人ほど負担率が高い累進税制であるはずであり、株などの所得も一体的に課税する総合課税制度の拡大とあわせた抜本的改正が必要であり、今回の税条例改正は認められません。さらに、税制改正により68項目の事務事業に影響があることも明らかになり、これらに影響を及ぼさない仕組みづくりも求めておきます。 固定資産税の減免制度の新設ですが、未来投資戦略、生産性革命に基づく生産性向上特別措置法にかかわる内容となっています。サンドボックス制度を利用した大胆な規制緩和、ライドシェアの解禁、公的機関が保有する個人情報を民間企業が利用できる制度など、一部企業の競争力強化と利潤追求が国民の安全と権利の抑制を危惧させます。クラウドソーシングやシェアリング・エコノミーの推奨は、憲法や労働法が適用されない働き方を広げ、結婚できない若者を一層ふやすことにつながり、人口対策とも矛盾する内容になります。地方税法改正が狙う今後の働き方の方向性を考えるならば、全ての市民の幸せに真っ向から挑戦することになり、議案第65号市税条例改正には反対をいたします。 以上を述べ、討論といたします。 ○大石清一議長 次に、大塚徹議員から発言の通告があります。 18番大塚徹議員、登壇願います。   〔18番大塚徹議員・登壇〕 ◆18番(大塚徹議員) 市政会を代表して討論に参加いたします。 今回の補正予算案は、一般会計10億5,000万円弱、特別会計と企業会計合わせた総額は11億3,000万円余りとなり、さきの3月とあわせると、一般会計前年比1.0%減の米沢市政としては3期目スタート予算となります。 さて、市長3期目当選の初政策予算編成ということでありますが、初めは無投票の観測もあり、油断をしていたのか、政策予算としては幅広く、予算額も11億程度と軽量な感がありますが、市長当選後ということもあり、市長のお考え、補正予算案に対しまして市政会としても何点か要望、指摘させていただきたいと思います。 組織機構の改編ですが、人事異動適正化のほかにも、時代に応じた横断的総合窓口を充実すべきであり、特に女性活躍促進の流れもあることから、女性の多様な悩みや働く希望をかなえる総合体制整備、女性専用相談窓口ワンストップ窓口を開設すべきことを要望いたします。 道路除雪についてですが、記憶に新しいのはことし3月の大雪と大雨です。帯広市民にとって除雪問題は、地球温暖化、高齢化社会も加え、市政の大きな課題と捉えることが今以上に大切と感じます。もう既に雪国であることを認識した対症療法ではない抜本的な除雪対策を望むものです。 学校、保育園、幼稚園におけるフッ化物洗口の普及についてですが、帯広市内の検証でも十分な効果が示されており、市内全小学校でのフッ化物洗口の実施を要望いたします。 中心市街地の活性化は、西3・9周辺地区市街地再開発事業だけで実現できるものではなく、これまでの計画で実施してきた各事業をしっかりと検証し、見直しをしながらより相乗効果を高めることが重要です。その事業効果においても、市民に対して丁寧、正確な情報を伝えることが行政と市民との信頼関係を築いていくものと指摘させていただきます。 次に、今回提案された議案についてですが、総務費においては、地域防災強化事業が提案されており、市長は第3期公約において地域防災力の強化に取り組むことを示されましたが、本市の防災施策を展開していくに当たっては、十勝・帯広においてどのような災害が発生するかをきちんと想定した上で対策を講じる必要があります。また、防災危機管理部独立も必要と指摘させていただきます。 商工費においては、フードバレーとかち構想推進事業ですが、フードバレーとは何なんだ、実感度がないなどはいまだ根強い市民の声であります。市長も3期目という円熟期を迎え、成果の具体性がより求められると思います。 教育費においては、文化財の保全は、国指定の文化財のみに補助、減免制度がありますが、そのほかの文化財に対してはそのような制度がありません。歴史の浅い帯広で地域の貴重な資源である文化財を後世に残していくためには、行政と地域が一体となった支援体制、仕組みづくりが必要であり、その先頭に立つ行政の役割、責任を明確にすべきと指摘いたします。 動物園魅力向上事業においては、おびひろ動物園の施設も老朽化しており、展示動物の飼育環境は世界基準に達していない施設が多い状況です。近年、キリン、カバ、ラクダ等、大型展示動物が相次ぎ死亡し、新たな動物の導入に至っていないところであります。子供から高齢者まで楽しめる動物園の整備に当たっては、検討委員会を立ち上げ、魅力向上に取り組むという今後に期待させていただきます。 寄附金に対しましては、今はやりのふるさと納税の赤字が懸念されておりますが、寄附全体ですと、1,600万円ほどの赤字という答弁でありました。自主財源乏しき中、ふるさと納税黒字転換を図る努力はもちろん必要ですが、ふるさと納税以外の寄附を含めた寄附金全体としての底上げを考えることが必要ではないかと指摘をいたします。 最後に、空港事業会計臨時駐車場整備事業、空港駐車場増設が提案されております。私ども市政会は、空港民間委託、より市民に関心の高い駐車場について機会あるごとにただしてまいりましたが、答弁の端々に出てきた議会の意見とは何なんでしょうか。さまざまな公式の場の個々の議員の意見であり、これは議会としての統一した意見ではございません。ある意味、審査参加者にとっては無料維持から有料化まで、これだけ幅広い意見は何でもあり、フリーハンドだと思われます。来年9月には駐車場のあり方を含め、全容が明らかになり、市議会の議決を経るということであります。さきの市長選の争点になった西3・9再開発とはもちろん形態は違いますが、市民を代表する議会の意思はどこなのかと的確に判断していただかないと、議決時には総論賛成、各論反対などの大きな混乱にもつながるおそれがあると指摘させていただきます。 市民の関心事である空港駐車場の対応については、市政会として現中央区域における立体駐車場建設による一部有料化、このほか無料維持と提言させていただきます。 以上、多々指摘、要望させていただきましたが、38の公約の達成に期待を込め、30年度各会計補正予算案などに賛成の討論とさせていただきます。
    大石清一議長 次に、楢山直義議員から発言の通告があります。 13番楢山直義議員、登壇願います。   〔13番楢山直義議員・登壇〕 ◆13番(楢山直義議員) 立憲民主・市民連合を代表し、本議会で提出された平成30年度一般会計補正予算案を初め全ての議案に対し、賛成の立場で討論をいたします。 米沢市長は、4月の市長選挙において市民の負託を受け、3期目のスタートを切りました。人口減少、少子・高齢化の急速な進行や人生100年時代へと、かつて経験したことのない不透明感が増す時代の転換期を見通し、当面向こう10年間の指針となる第七期帯広市総合計画の策定を含む大変重要な時期でのかじ取りとなります。政治姿勢をただす代表質問において、米沢市長は誰もが幸せに暮らせる地域社会の実現を目指し、一党一派に偏しない市民党の立場で市政執行に当たる、これを堅持し、法令遵守はもとより、市民の皆さんとの対話や市政に関する情報提供を図りながら、不確実な時代環境にあって納得感や満足感を感じられるまちづくりを進めていくと表明されましたけれども、日本国憲法を遵守し、立憲主義に基づく自治体運営を目指すものと改めて確認をさせていただきます。 今回の補正では、一般会計、企業会計、特別会計合わせて約11億円余りの予算が計上されました。総務費中、防災については、J-ALERTの受信機の更新が行われ、洪水時、市役所庁舎への浸水を防ぐ止水板が設置されます。 防災にかかわっては、消防費でも消防車両の更新、消防署の統廃合による新出張所の整備が行われます。下水道事業会計においても、冠水対策として水中ポンプの購入が行われ、ハード面での防災力が強化されるとともに、自主防災組織の活動を支援するソフト面での事業費が総務費で充当されることになっています。 新規事業について申し上げます。 コンビニで市民生活に直結する各種書類の交付サービスを受けられる住民票等交付事業は、市民サービスの向上が見込める事業であります。しかしながら、現状マイナンバーカードが必須との条件は、1割にも満たないカードの交付率や、いまだセキュリティーに不安を抱えるなど、カードをめぐる情勢から疑問であり、また現在この利用者の3割弱もが利用するコミセン交付を3年後に廃止することは逆に市民サービスを低下させるものであり、さらにコミセン運営の面からも早計と感じるところであり、さらに議論を要することから、慎重に取り扱っていただきたいと思います。 民生費では、私立保育園改修の支援と定員拡大、介護施設の安全確保に向けた修繕への支援が行われ、衛生費では火葬場の長寿命化など、喫緊の課題への対策が行われます。 労働費では、高齢者活力導入促進事業が新規事業として行われますが、就業人口の確保とともに、人生100年時代を見据えた新しいライフスタイルに資するように期待したい事業であります。 農林水産業費について、とりわけ農業分野では環太平洋連携新協定の国内手続がどうやら終了したようでございます。協定発効が現実となる厳しい情勢を踏まえなければなりません。TPPイレブンでは6.2%、日EU・EPAでも3.4%生産額が減少すると試算されています。これに対し、6次産業化など多様なアグリビジネスを振興し、強い農畜産業施策を打ち出すとし、補正では力強い農業基盤づくりのための道営農地整備事業や労働力不足に対応可能な生産技術や省力作業機械導入への支援などが行われます。追加補正となった国の畜産・酪農収益力強化支援事業も畜産業の強化に向けて弾みとなる事業と考えます。 商工費について申し上げます。 十勝産食材のさらなる高付加価値化や十勝産食材等の販路開拓事業は、来春から始まる十勝も舞台となるNHKの朝ドラ「なつぞら」も追い風にして、フードバレーとかちの認知度を高めるタイムリーな事業であります。十勝物産の販売拡大については、先ごろ十勝総合振興局が管内事業者を募って行う新事業も発表され、こうしたさまざまな動きと連動して食の安全・安心をメーンにおいしい食をアピールし、十勝ブランドの拡散に努めていただきたいと要請をいたします。 産業振興において、企業の立地を促進するための西19条北工業団地の造成計画は来年11月までに工事を終了、12月から分譲を開始するとしています。本事業は、分譲収入により工事費等に係る借入金を返済するスキームとなっていますが、これまでのアンケート調査やヒアリング等により、現時点で分譲予定面積を上回る立地需要が確認されるとしています。今後、事前予約制度や企業情報を持つ金融機関との連携により、企業の立地需要を確実に早期の販売につなげ、平成35年度までの計画期間内での事業の完遂に努めてほしいと思います。 教育では、新小学1年生に対する入学学用品費の前倒し支給を行う就学援助費支給事業の拡大や小学校の机、椅子の更新、トイレの洋式化など、教育条件整備が意欲的に進められると思います。特に大型テレビモニターは、教育のICT化に伴い、学校現場の強い要求があり、教育の充実が期待されます。中学校でも、今後に同様の措置をお願いをしておきます。 新規事業について、コミュニティ・スクールの推進が上げられています。本制度は、当初地域住民が学校を監視する側面があり、反発や不安が学校ばかりでなく、保護者や地域住民からも相次いだことから、教職員の人事にかかわることなど、大きな権限を持つモデル的コミュニティ・スクールというのは長続きしなかったという歴史があります。このような経緯から、現在は保護者や地域住民らによる学校応援団的な組織として位置づける学校が多いものの、国の制度であることから、今後の展開は不透明であります。 エリア・ファミリー構想は、地域がつくり上げてきた帯広市独自の学校を支える制度であり、国の制度を付加した場合、エリア・ファミリー構想そのものが変質しかねない心配があることから、導入については慎重に検討すべきであります。 コミュニティ・スクールは、帯広らしい教育に資するものとされますが、帯広らしい教育の実現にはまず教職員と子供たちに余裕が必要であります。教職員の長時間労働の原因である部活動指導や学校を過密化する一方の行き過ぎた学力偏重の教育改革について見直しが求められます。 空港事業会計では、市民の要望が多かった空港駐車場のスペース不足に対して、臨時駐車場が拡張され、当面の混雑は回避される見込みであります。この駐車場を含む空港一括民間委託の運営事業者の選定が間もなく始まります。広報おびひろ7月号では、空港民間委託QアンドAとしてこのことを含み、今後のスケジュールを示し、その効果などが具体的にわかりやすく説明されており、評価したいと思います。西3・9再開発事業同様に、提供できる情報に制約がある中でも、こうした市民理解を得る努力を今後とも要請をいたします。 今議会で私たち会派からは、MICEによる訪日外国人誘致の観光戦略について提案をさせていただきました。また、今後に向けて新たな都市計画づくりやユニバーサルデザインに一層配慮したまちづくりの必要性についても質疑をさせていただきました。地方創生、まち・ひと・しごと創生総合戦略を検証し、フードバレーとかちの一層の推進も要請をいたしました。さらに、不確定、不透明な時代を乗り越えるために、水、食、エネルギーを自前で確保する安全・安心のネットワークを物、金のメーンシステムに対するサブシステムとして田園都市構想にてつくることについても提言をさせていただきました。鋭意御検討いただきたいと思います。 人口減少は、これまでの取組みが功を奏し、予想より緩やかな状況であるものの、自然動態のマイナス増など、人口減少は避けられない状況であります。しかし、人が少なくなることを必要以上に悲嘆することはないと思います。市民目線の細かな施策が今以上に可能となるなど、ピンチをチャンスに変えていく発想の転換が必要であります。市長いわく、十勝が持つポジションのよさを生かし、新たなフロンティアを切り拓くよう、この4年間にわたる獅子奮迅の働きを期待したいと思います。 冬季オリンピックの日本選手の活躍に歓喜したのはきのうのようでありますけれども、スケート競技で金メダルを手にした小平奈緒選手が会見で語った言葉が大変心に残っております。与えられるものは有限、みずから求めるものは無限との言葉は、目標達成までの飽くなき努力を表現した言葉であると思いますが、帯広市政を進めることに通じる言葉であります。市長及び理事者、また私たち議会議員は市民の幸福の実現に向けてたゆまず励むべきと申し上げ、討論といたします。 ○大石清一議長 次に、鈴木正孝議員から発言の通告があります。 14番鈴木正孝議員、登壇願います。   〔14番鈴木正孝議員・登壇〕 ◆14番(鈴木正孝議員) 私は、開政会を代表いたしまして、議案第59号平成30年度帯広市一般会計補正予算外12件の議案について賛成の立場で討論に参加いたします。 平成30年度の本市の当初予算は、骨格予算ということもあり、一般会計818億9,600万円、前年度比2.3%減、特別会計、企業会計を加えた総額は1,520億9,092万円で、前年度比0.5%減でありました。この6月議会で提案された補正予算は、一般会計で10億4,886万5,000円、特別会計で2,040万1,000円、企業会計で6,199万3,000円の合計11億3,125万9,000円であり、補正後の予算総額は1,532億2,217万9,000円、前年度比0.2%増となっているところであります。 限られた財源の中、どのように予算を配分し、いかに公約を実現させ、全ての市民の幸せにつなげていくのか、今回提案された補正予算の内容が公約の実現に向けて非常に重要な意味を持っているものと考えます。市長が示された3期目の38の公約は、これまでの成果や動きに立脚し、継続して取り組むものを主要なものとしており、私の基本的な考えと相通じるものがあると感じています。時代の変化を見据え、これまで以上に長期的な観点で地域の将来を展望し、相当困難と思われる課題に対して意識的に取り組んでいく公約も含まれていると受けとめています。市長は、補正予算の記者会見において38ある公約のうち、22項目については補正予算を提出をし、そのほかの16項目も含めた全ての公約について今年度中に着手すると発言をしていました。 そこで、今回を計上されてる事業について、市長が公約において掲げていた5つの柱ごとに見ていきます。 初めに、活力あるおびひろでは、労働力不足に対応していくための生産技術や省力作業機械の導入支援、食の高付加価値をテーマとした議論の場づくりといった取組みのほか、新たな工業団地の造成、ニセコ町と連携したサイクルイベントの開催など、追加提案分も含めて総額4億2,125万円の予算が計上されましたことは、農業を核とした帯広らしい規模感のある6次産業化を初め、企業立地や観光振興に寄与し、フードバレーとかちの推進、地域の稼ぐ力を高めていくと考えています。 人輝くおびひろでは、教育環境の充実に向け、コミュニティ・スクールの導入、小学校の机、椅子の更新、大型提示装置等の整備、学校トイレの洋式化といった取組みのほか、今回重要文化財に指定された八千代A遺跡出土品の公開、動物園の魅力向上に向けた検討委員会やフォーラムの開催など、総額8,649万8,000円が計上されましたことは、地域の将来を見据え、教育、文化、スポーツの環境を充実し、地域の発展を支える人づくりにとって大きな前進が図られるものと考えます。 次に、人に優しいおびひろでは、私立保育園の改築支援、へき地保育所の認可化に向けた施設整備、放課後児童支援員のキャリアアップに対する支援、母子保健相談体制の強化といった取組みのほか、介護保険施設の整備に対する支援、高齢者の仕事づくりに向けた取組みなど、総額3億5,580万8,000円の予算が計上されたことは、健康で生きがいを持って暮らせる環境づくりにつながるものと考えます。 快適に暮らせるおびひろでは、地域防災の強化、(仮称)消防署柏林台出張所の整備、消防車両の整備、水運用施設の改造といった災害などの備えとしての取組みのほか、中島緑地や市営住宅の整備といった緑化、居住環境の改善に向けた取組みなど、総額2億3,635万1,000円の予算が計上されたことは、安全・安心で快適な田園都市おびひろの実現に資するものと考えます。 5つ目の未来を拓くおびひろでは、地域コミュニティの活性化等に関する講演会の実施、コミュニティセンター、百年記念館のトイレの洋式化のほか、諸証明のコンビニ交付のサービス導入など、総額で2,465万2,000円の予算が計上されたことは、地域コミュニティの活性化や市民サービスの向上、さらに管内自治体との連携をとり、一層深め、十勝圏全体の発展と魅力の向上に寄与するものと考えます。 以上のように、今回提案された補正予算には、米沢市長の公約にかける思いが随所に盛り込まれているように感じます。産業振興、人材育成、教育、健康、福祉、防災、緑化、居住環境、地域経済などはいずれも全ての市民の幸せにとって必要な取組みでありますことから、速やかな実行を期待しています。 最後になりますが、この6月定例会冒頭において、米沢市長の言葉で市政執行方針をお聞きし、私の代表質問でも引用させていただいた印象に残る言葉、静かに行く者は健やかに行く、健やかに行く者は遠くまで行くという言葉です。この言葉は、私が市長が3期目のまちづくりを進める上で、冷静さと勇気に加え、静かなる闘志、さらにはこれまでの延長線を超えた到達点を目指すという強い決意を示したものと理解しております。2期8年、市政のトップリーダーとしてフードバレーとかちの旗印のもと、チャレンジを続け、地域資源を生かし、新たな価値の創出や魅力発信の取組みなどを進め、地域経済の活力向上や人口の堅調な推移につながり、十勝・帯広に対する域外からの関心も高まってきています。十勝のさらなる進化のため、これからの4年間、市民にとってしっかり納得感を持っていただきながら、市長が考える市民との責任ある信頼へとつなげていただき、看板政策であるフードバレーとかちを十勝・帯広の地域づくりのグランドデザイン、未来像というまでに昇華させ、市長が目指す新たなフロンティアを切り拓くことを大いに期待し、私の討論といたします。 ○大石清一議長 次に、藤澤昌隆議員から発言の通告があります。 16番藤澤昌隆議員、登壇願います。   〔16番藤澤昌隆議員・登壇〕 ◆16番(藤澤昌隆議員) 公明党会派を代表して、平成30年度6月補正予算総額11億3,125万9,000円などに対し、賛成の立場で討論をいたします。 まず、本補正予算は米沢市長3期目となる政策予算であります。米沢市長のフードバレーとかち構想を深化させるものと理解いたしますが、前回の改選期のときもそうでありましたが、市独自の事業が少ないように思います。しかしながら、公約実現に向け、着実な予算執行を期待するものであります。 それでは、議案審査の議論を踏まえ、5本の柱をもとに相対的に何点か意見、要望を申し上げます。 活力あるおびひろ、産業振興については、西19条北工業団地造成にかかわる事業にしっかりと手を入れており、今後は造成後の企業誘致に最も力を注がなければなりません。企業誘致は、地方財政を支える安定的な税収の担保となるものでありますから、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。 また、市税条例の一部改正において、国の生産性向上特別措置法の施行により、帯広市も設備投資にかかわる固定資産税をゼロにする条例改正案が提出されました。帯広市の域内の経済活性化のためにも、中小企業者へのこの特措法の周知、経済団体や金融機関との連携を密に取り組んでいただきますようよろしくお願いいたします。 また、十勝管内でのサイクルイベントの開催も、3年間の事業ということでありますが、十勝アウトドアDMOが立ち上がって丸1年がたち、次なるステップが期待されるところであり、このサイクルイベントとの連携も期待するところであります。 人輝くおびひろ、人材育成、教育に関しては、小学校に設置の大型提示装置、いわゆる大型モニターの整備に1,400万円余の思い切った予算をつけられました。また、新入学学用品費の前倒し支給も評価するところであります。今後の学校現場におけるICT環境の充実に向け、さらなる努力をお願いいたします。 また、帯広市の奨学金制度の見直し、段階返還方式につきましては、新しい制度に注目したいと思いますが、一般質問でも申し上げたとおり、前期の負担軽減された金額は後期にその負担が回ってくる形ですので、後期に増額された奨学金を払っていけるのかどうか、心配するところであります。奨学金を借りた若者、学生に対し、柔軟な対応で応援をしていただきたいと思います。 百年記念館整備事業については、今回はトイレの改修が目的でありますが、2階の元レストラン跡の資料の倉庫状態が長年続いております。市の館としてふさわしくない使用状況は早急に改善することを強く要望いたします。 人に優しいおびひろでは、高齢者活力導入促進事業として、中小企業家同友会に人員を配置し、働きたい高齢者と企業とのマッチングをさせる事業が盛り込まれました。人手不足を解消する手段の施策として期待されるところでありますが、円滑な運営を要望いたします。 快適に暮らせるおびひろでは、地域防災の強化としてJ-ALERTの受信機の更新にかかわる予算が計上されております。昨今の異常気象による緊急情報の伝達、また弾道ミサイルなど、武力攻撃を受けた場合の情報伝達など、市民の生命、財産の安全を守る重要なシステムであります。システムが作動しない、誤作動があるなどは許されないことであるため、システムのメンテナンスや伝達試験などは定期的に行い、かつ的確な運用に資するよう要望いたします。 未来を拓くおびひろでは、証明書のコンビニ交付サービスの導入にかかわる予算が計上されました。そして、今までコミセン等で発行されていた住民票や印鑑証明などのサービスは、平成33年3月をもって終了するということも確認できました。いよいよマイナンバーカードによる住民サービスの向上が身近なところで感じられるようになりますが、制度の変更時には大なり小なり混乱が必ず起こります。スムーズに制度の移行が進むよう、市民周知も丁寧に、またわかりやすい説明に尽力されることを要望いたします。 少子・高齢化の波は、地方ほどその影響が大きく、人口減少を食いとめるべく、帯広市の総合戦略が計画どおり進むかどうかは、市長公約が順調に進むかどうかであります。住民の福祉の増進を図ることを基本に、自治体は市民サービスを行いますが、その予算編成には選択と集中が必要であります。そして、この予算の執行のために、首長が職員と心を一つにして市政運営に取り組んでいただくことが重要であります。市民を誰ひとり取り残さないというSDGsの理念は、まちづくりの観点から、人口減少、少子・高齢化の現代に必要な行政運営の根底をなすものではないかと思います。 以上、るる意見、要望を申し上げましたが、平成30年度6月補正予算などに対し、賛成の討論とさせていただきます。 ○大石清一議長 以上で通告による討論は終わりました。 ほかに討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大石清一議長 ほかになければ、討論を終わります。 これから採決を行います。 この場合、初めに議案第65号について起立により採決を行います。 お諮りいたします。 議案第65号に対する委員長の報告は原案可決であります。委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員は御起立願います。   〔賛成者起立〕 ○大石清一議長 起立多数でありますので、議案第65号は原案のとおり可決されました。 次に、ただいま議決いたしました案件を除くその他の案件、すなわち議案第59号から議案第64号まで及び議案第66号から議案第70号までの11件について一括して採決を行います。 お諮りいたします。 議案第59号外10件に対する委員長の報告はいずれも原案可決であります。委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○大石清一議長 御異議なしと認めますので、議案第59号外10件はいずれも原案のとおり可決されました。 また、報告第2号から報告第9号までの8件はいずれも終了いたしました。     ~~~~~~ 〇 ~~~~~~ ○大石清一議長 日程第3、議案第71号帯広市副市長の選任についてを議題といたします。 直ちに提案理由の説明を求めます。 米沢則寿市長、登壇願います。   〔米沢則寿市長・登壇〕 ◎米沢則寿市長 議案第71号帯広市副市長の選任について御説明いたします。 本案は、副市長前田正明氏並びに田中敬二氏が来る7月6日をもちまして任期満了となりますので、その後任の副市長として再度両氏を選任いたしたく、地方自治法第162条の規定により同意を得ようとするものであります。よろしく御同意賜りますようお願いいたします。 ○大石清一議長 これから質疑を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大石清一議長 別になければ、質疑を終わります。 この場合、委員会の付託を省略し、直ちに採決を行います。 お諮りいたします。 議案第71号については、これに同意することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○大石清一議長 御異議なしと認めますので、議案第71号は同意することに決定いたしました。     ~~~~~~ 〇 ~~~~~~ ○大石清一議長 日程第4、議案第72号帯広市公平委員会委員の選任についてを議題といたします。 直ちに提案理由の説明を求めます。 米沢則寿市長、登壇願います。   〔米沢則寿市長・登壇〕 ◎米沢則寿市長 議案第72号帯広市公平委員会委員の選任について御説明いたします。 本案は、公平委員会委員中島和典氏が来る8月25日をもちまして任期満了となりますので、その後任の委員として再度同氏を選任いたしたく、地方公務員法第9条の2第2項の規定により同意を得ようとするものであります。よろしく御同意賜りますようお願いいたします。 ○大石清一議長 これから質疑を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大石清一議長 別になければ、質疑を終わります。 この場合、委員会の付託を省略し、直ちに採決を行います。 お諮りいたします。 議案第72号については、これに同意することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○大石清一議長 御異議なしと認めますので、議案第72号は同意することに決定いたしました。     ~~~~~~ 〇 ~~~~~~ ○大石清一議長 日程第5、意見書案第2号地方消費者行政に対する財政支援(交付金等)の継続・拡充を求める意見書について外7件を一括して議題といたします。 ここでお諮りいたします。 ただいま議題となっております意見書案第2号から意見書案第8号までの7件については、意見書案の朗読、提案理由の説明、質疑、委員会の付託及び討論を省略し、直ちに採決を行うことにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○大石清一議長 御異議なしと認めますので、直ちに採決を行います。 お諮りいたします。 意見書案第2号外6件についてはいずれも原案のとおり決定することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○大石清一議長 御異議なしと認めますので、意見書案第2号外6件はいずれも原案のとおり可決されました。 なお、陳情第1号については、ただいま関連する意見書案第2号が可決されましたので、採択とみなします。     ~~~~~~ 〇 ~~~~~~ ○大石清一議長 日程第6、議員の派遣についてを議題といたします。 お諮りいたします。 お手元に配付の議員派遣書のとおり議員を派遣することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○大石清一議長 御異議なしと認めますので、そのように決定いたしました。     ~~~~~~ 〇 ~~~~~~ ○大石清一議長 日程第7、閉会中継続調査の申し出についてを議題といたします。 各常任委員長及び議会運営委員長から閉会中継続調査の申し出があります。 お諮りいたします。 本申し出についてはいずれも承認することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○大石清一議長 御異議なしと認めますので、本申し出はいずれも承認されました。     ~~~~~~ 〇 ~~~~~~ ○大石清一議長 日程第8、陳情の委員会付託についてを議題といたします。 昨日までに受理いたしました陳情第2号については、お手元に配付の請願陳情文書表第1号のとおり厚生委員会に付託いたします。 ここでお諮りいたします。 ただいま付託いたしました陳情については閉会中継続審査することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○大石清一議長 御異議なしと認めますので、そのように決定いたしました。 以上で本日の日程は全部終わりました。 ここで先ほど副市長の選任同意をいたしました前田正明副市長及び田中敬二副市長からそれぞれ挨拶の申し出がありますので、お受けすることにいたしたいと思います。 初めに、前田正明副市長、登壇願います。   〔前田正明副市長・登壇〕 ◎前田正明副市長 議長のお許しをいただきましたので、一言御挨拶を申し上げます。 先ほど副市長の選任に御同意をいただき、まことにありがとうございます。 長の補助機関の職務の重要性、そして責任の重さを改めて肝に銘じ、帯広市発展のため、引き続き全力を尽くしてまいりますので、議員の皆様のより一層の御指導、御鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。(拍手) ○大石清一議長 次に、田中敬二副市長、登壇願います。   〔田中敬二副市長・登壇〕 ◎田中敬二副市長 議長のお許しをいただきましたので、一言御挨拶を申し上げます。 先ほどは副市長の選任に御同意をいただき、まことにありがとうございます。 これからも職員とともに米沢市長を支え、帯広市の発展と市民の幸せのために、しっかりと前を向き、泥臭く、汗を流しながら職務に精励いたします。 議員の皆様におかれましては、今後とも議指導、御鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げまして、御挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いをいたします。(拍手) ○大石清一議長 ここで市長から発言を求められておりますので、お受けすることにいたしたいと思います。 米沢則寿市長。 ◎米沢則寿市長 平成30年第3回定例会の閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。 初めに、平成30年度各会計補正予算並びに関連議案の議決をいただきましたことにお礼を申し上げます。また、先ほど特別職選任の御同意を賜りましたことにあわせてお礼を申し上げます。 さて、3期目の初の定例会となります本議会におきまして、公約の考え方を含め、これからのまちづくりに当たっての諸課題に対し、幅広くかつ本質的な多くの御意見を頂戴いたしました。社会、経済状況の加速的変化が予測される中、先行きに対して楽観的な見通しを持つことが難しい時代になってきていると感じております。私は、こうした状況を乗り越え、次代への地平を切り拓いていくのは、誰もが幸せに暮らせる地域社会の実現を目指すという強い意志のもとでの新たな発想や行動であると考えております。そして、その基盤となるのは、市民の皆さんとの信頼関係であり、十分な対話や情報発信を通し、納得感をより一層高めながら、力を合わせてまちづくりを進めていくことにあります。多くの方々の知恵と力を集めることで、十勝・帯広は将来の発展に向けたステップを着実に上がることができるものとかたく信じております。議員の皆様並びに市民の皆さんとともに、明るい未来へさらに前進するため、これからのまちづくりに力を尽くしてまいる決意でありますので、今後ともより一層の御理解、御協力をお願い申し上げ、閉会に当たっての御挨拶とさせていただきます。まことにありがとうございました。(拍手) ○大石清一議長 これをもちまして平成30年第3回帯広市議会定例会を閉会いたします。         午後2時12分閉会...