釧路市議会 > 2007-03-22 >
03月22日-09号

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  1. 釧路市議会 2007-03-22
    03月22日-09号


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    平成19年第1回 2月定例会               平成19年第1回2月定例会          釧 路 市 議 会 会 議 録  第 9 日               平成19年3月22日(木曜日)─────────────────────────────────────── 議事日程  午後1時開議日程第1 議案第1号から第71号まで及び報告第1号並びに継続審査中の陳情第1号ほか1件(委員長報告、表決)日程第2 議案第82号 副市長の選任について同意を求める件日程第3 議案第83号 教育委員会委員の任命について同意を求める件日程第4 議案第84号 監査委員の選任について同意を求める件日程第5 諮問第1号 人権擁護委員候補者の推薦について意見を求める件日程第6 議案第85号から第88号まで日程第7 意見書案第1号 医師不足を解消し、安心できる地域医療体制の確保を求める意見書     意見書案第2号 酪農畜産政策・価格に関する意見書日程第8 決議案第1号 2008年主要国首脳会議(サミット)の北海道開催に関する決議 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 会議に付した案件1 諸般の報告1 日程第11 日程第21 日程第31 日程第41 日程第51 日程第61 日程第71 日程第8 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 出席議員(50人)   議 長 37番  草 島 守 之 君   副議長 28番  上 口 智 也 君       1番  山 崎 征 勝 君       2番  松 岡 尚 幸 君       3番  溝 口   精 君       4番  吉 田 守 人 君       5番  粟 野 二 郎 君       6番  長 村 武 祠 君       7番  松 橋 主 幸 君       8番  戸 田   悟 君       9番  畑 中 優 周 君       10番  山 崎   晃 君       11番  土 岐 政 人 君       12番  西   直 行 君       13番  花 井 紀 明 君       14番  藤 原   厚 君       15番  曽我部 元 親 君       16番  松 永 征 明 君       17番  筥 嵜 昌 晴 君       18番  山 田 忠 孝 君       19番  北 村   剛 君       20番  鶴 間 秀 典 君       22番  菅 野   猛 君       23番  高 橋 一 彦 君       24番  鈴 木 義 澄 君       25番  続 木 敏 博 君       26番  逢 坂 和 子 君       27番  月 田 光 明 君       29番  上 田 徳 郎 君       31番  黒 木   満 君       32番  梅 津 則 行 君       33番  淀 川 了 一 君       34番  宮 下 健 吉 君       35番  吾 妻   巖 君       36番  高 橋 宏 政 君       38番  岸 山 敏 安 君       39番  大 森 昌 子 君       42番  本 城   洋 君       43番  杉 山 範 雄 君       44番  井 上 清 勝 君       45番  細 野   勝 君       46番  佐々木 勇 一 君       47番  田 井 博 行 君       48番  石 川 明 美 君       49番  宮 田   団 君       50番  酒 巻 勝 美 君       51番  佐 藤 勝 秋 君       52番  渡 辺 慶 蔵 君       53番  千 葉 光 雄 君       54番  二 瓶 雄 吉 君 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 出席を求めた者 休会前に同じ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本会議場に出席した者 休会前に同じ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 議会事務局職員 休会前に同じ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  午後1時01分開議 △開議宣告 ○議長(草島守之君) 皆さん、ご苦労さまです。 出席議員が定足数に達しておりますので、休会前に引き続き会議を開きます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △諸般の報告 ○議長(草島守之君) 事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎議会事務局長(袖中居廣志君) 報告をいたします。 ただいまの出席議員は49人であります。 次に、本日付で上田徳郎議員外15人から 議案第85号 釧路市議会会議規則の一部を改正する規則 議案第86号 釧路市議会委員会条例の一部を改正する条例 議案第87号 釧路市議会における各会派等に対する政務調査費の交付に関する条例の一部を改正する条例 議案第88号 釧路市議会事務局設置条例の一部を改正する条例 意見書案第1号 医師不足を解消し、安心できる地域医療体制の確保を求める意見書 意見書案第2号 酪農畜産政策・価格に関する意見書岸山敏安議員外14人から 決議案第1号 2008年主要国首脳会議(サミット)の北海道開催に関する決議 以上7件の提出がありましたので、お手元に配付いたしました。 次に、本日の議事日程は日程第1 議案第1号から第71号まで及び報告第1号並びに継続審査中の陳情第1号ほか1件日程第2 議案第82号日程第3 議案第83号日程第4 議案第84号日程第5 諮問第1号日程第6 議案第85号から第88号まで日程第7 意見書案第1号及び第2号日程第8 決議案第1号であります。 以上で報告を終わります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △日程第1 議案第1号ほか上程(委員長報告、討論、表決) ○議長(草島守之君) 日程第1、議案第1号から第71号まで及び報告第1号並びに継続審査中の陳情第1号ほか1件を一括議題といたします。  ──────────────────── △委員長報告 ○議長(草島守之君) 順次、各委員長の報告を求めます。 最初に、総務文教常任委員長の報告を求めます。 25番続木敏博委員長。 ◆25番(続木敏博君) (登壇)今定例会において、当総務文教常任委員会に付託されました各案件のうち、さきの3月14日の本会議で報告、議決されたものを除く各案件及び継続審査中の陳情につきまして、審査の結果と概要を報告いたします。 初めに、審査結果でありますが、まず採決に際し、日本共産党議員団所属委員から、議案第18号釧路市職員定数条例の一部を改正する条例については、活力創生釧路集中改革プランによる市職員の削減は、労働強化と住民サービスの低下につながるものであり、反対する。 議案第22号釧路市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例については、活力創生釧路集中改革プランによる市職員の給与削減は、人事院勧告と二重の削減として、生活設計の変更を余儀なくされ、住民サービスの低下につながるものであり、反対する。 議案第56号釧路市奨学金貸与条例の一部を改正する条例については、向学心に燃える高校、専門学校、大学生などの援助を市は積極的に行うべきであり、減額に反対する。 議案第57号釧路市立幼稚園保育料等徴収条例の一部を改正する条例については、音別保育園の保育料1,000円の値上げは、保護者の負担増となるものであり、反対するとの態度表明がありました。 採決の結果、議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳出第1款(議会費)、同第2款(総務費の一部)、同第11款(教育費の一部)、同第14款(職員費)、議案第18号釧路市職員定数条例の一部を改正する条例、議案第22号釧路市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例、議案第23号釧路市職員退職手当支給条例の一部を改正する条例、議案第56号釧路市奨学金貸与条例の一部を改正する条例、議案第57号釧路市立幼稚園保育料等徴収条例の一部を改正する条例、議案第60号釧路市鶴ケ岱武道館条例の一部を改正する条例、議案第61号阿寒町スポーツ振興助成条例及び音別町スポーツ振興助成条例を廃止する条例、議案第62号阿寒町文化振興助成条例を廃止する条例、議案第63号釧路市阿寒湖畔スポーツ広場条例の一部を改正する条例、議案第64号釧路市阿寒町総合運動公園条例の一部を改正する条例につきましては、いずれも賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。 議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳出第3款(民生費の一部)、同第10款(消防費)、同第13款(諸支出金の一部)、議案第16号地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例、議案第17号釧路市事務分掌条例等の一部を改正する条例、議案第19号釧路市名誉市民条例の一部を改正する条例、議案第20号釧路市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例、議案第21号釧路市特別職の職員の給与に関する条例等の特例に関する条例、議案第24号学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例、議案第58号釧路市阿寒町語学指導外国青年招致に関する条例の一部を改正する条例、議案第59号釧路市こども遊学館条例の一部を改正する条例、議案第65号釧路市の消防団に関する条例の一部を改正する条例につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。 また、陳情の審査結果につきましては、お手元に配付されております請願陳情審査報告書のとおりでありますが、付託案件については結論を得るに至らなかったところであります。 次に、付託案件及び所管事項の審査過程でなされた主な質疑、質問等の概要について報告いたします。 初めに、消防本部に関してであります。 冒頭、理事者から、釧路市消防本部基本計画(平成18年度改定版)について報告がありました。 この報告を受けて、新橋支署が愛国支署に統合され廃止となるが、統合に伴う18名の職員の人員配置をどのように考えているかとの質問があり、理事者から、桜ケ岡支署に救急隊の増隊を行い12名の増員、阿寒及び音別の各支署にそれぞれ2名増員する計画である。この体制により2名の減員となるとの答弁がありました。 次に、阿寒湖畔地区林野火災等から貴重な自然を守っていくため、近隣自治体との応援協定締結が必要と考えるがどうかとの質問があり、理事者から、旧阿寒町が近隣自治体と締結していた協定については、合併後新たに釧路市として締結しており、今後も協力関係を継続していくとの答弁がありました。 次に、総務部に関してであります。 冒頭、理事者から、500年間隔地震津波ハザードマップについて報告がありました。 この報告を受けて、音別浄化センターは暖房設備がなく、避難施設としての使用には不安がある。早急に対処する必要があるのではないかとの質問があり、理事者から、同センターは津波緊急一時避難施設の位置づけであり、一時同センターへ避難してもらい、終息後すぐにバスなどで文化会館等に移動していただくこととしているとの答弁がありました。 次に、音別地区のハザードマップは、釧路地区のものと比べ浸水区域と海・河川の違いがわかりづらく、避難施設の位置のずれもある。混乱を招かないためにも、再度新たに作成し直すか、修正シール等の配付を考えてはどうかとの質問があり、理事者から、指摘があった箇所を踏まえ、新しいマップを作成したいとの答弁がありました。 次に、議案第23号釧路市職員退職手当支給条例の一部を改正する条例に関して、職員の早期退職勧奨制度が50歳から45歳まで引き下げられることについては、さまざまな理由により長期に仕事を休んでいる職員が、他の仕事において力を発揮することも考えられることから、本人の将来のためにも行政から制度についての説明をしてはどうかとの質疑があり、理事者から、制度についての周知は行っていくが、早期に職場へ復帰し活躍してもらうことが基本であるとの答弁がありました。 関連して、多くの職員が制度の活用を希望した場合、市役所機能に支障はないのかとの質疑があり、理事者から、制度は起業を考えている職員など、本人の希望によるものであるが、これまでの経緯から、年齢を引き下げたことによる極端な希望者増加は想定していないとの答弁がありました。 次に、活力創生釧路集中改革プランは約6割、30億円の達成であったが、職員定数の削減は計画どおり進んでいるのかとの質問があり、理事者から、今年度は80人の定数削減を計画していたが、現在74人の予定となっている。同プラン実施期間の平成22年までにトータル308人の削減を達成できるよう努力していくとの答弁がありました。 これを受けて、同プランの達成に向け、定数削減計画の見直しは考えられるのかとの質問があり、理事者から、現在の定員適正化計画を着実に実施することが同プラン達成につながるとの答弁がありました。 次に、生涯学習部に関してであります。 冒頭、理事者から、北海道立釧路芸術館用地に係る「公有財産使用貸借契約」更新について報告がありました。 この報告を受けて、無償貸し付けの契約期間が10年から5年に変更となった理由について質問があり、理事者から、芸術館を含めた道立美術館の契約は1年から10年となっているが、道教委と協議した結果、将来有償となる可能性があることとあわせて、他都市の事例を参考に5年の契約期間となったとの答弁がありました。 次に、栽培展示に用いられているマリモの冬季保存方法について報告がありました。 この報告を受けて、阿寒湖西部シュリコマベツ湾におけるマリモの復元再生は、同湾が明治27年に最初にマリモが発見された後、森林伐採などによる水質環境悪化のため、昭和16年に消滅した場所であり、旧阿寒町においてマリモに一番大切な水質環境改善のため、98億円もの大金を投じてきた経緯からも大変重要なことである。マリモの復元が自然を守り、強いては国立公園を守ることになる。そのために計画の早期実現に向け、今後、国等の関係機関への働きかけを積極的に実施していく考えはないか。また、このようにマリモという貴重な財産を子供たちの学習に取り入れていくことは、豊かな自然を持つ当市において環境都市を目指すという観点からも大切なことであるため、子供たちがマリモに触れる機会を積極的に設けていくべきではないかとの質問があり、市長並びに教育長から、環境省及び文化庁の両省庁と連携しながら、シュリコマベツ湾での復元再生に向けた問題について協議を進めてきており、早期の実現に向けマリモ個体群復元再生事業計画を策定することとし、関係機関の協力を得られるよう強く働きかけていく。また、マリモは今後世代を超えて新釧路市の一体感の醸成を果たしていく役割を持っていることから、マリモの生育地での社会教育学習が全市的な取り組みとして広がるよう、市内の小中学校に学校教育への活用を促していきたいとの答弁がありました。 次に、議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳出第11款(教育費)に関して、図書館費の資料整備費について、蔵書は市民が簡単に購入することができる一般図書に偏らず、市の文化、財産を保有する施設として簡単に手に入りづらいものをそろえることが重要である。本来の機能を果たすため今後の基本を明確にする必要があると考えるがどうかとの質疑があり、理事者から、市の資料収集要綱に基づき、市民のリクエストに配慮しながら、図書館本来の役割を担っていけるよう、現場の図書司書などと協議し貴重な図書の確保に努めていくとの答弁がありました。 次に、春採湖のヒブナ調査研究は、人工水草の設置などを予定しているが、水質環境という根本的な問題をどのようにとらえているかとの質疑があり、理事者から、ヒブナの生息に大きな影響を与えているのは、水質環境よりもウチダザリガニによる水草の激減と認識している。今回、3年ぶりに地びき網によるヒブナ生息調査を実施することから、環境部で担当している水質環境との関連を含め、継続的に生息調査の研究を行っていくとの答弁がありました。 次に、議案第64号釧路市阿寒町総合運動公園条例の一部を改正する条例に関して、活力創生釧路集中改革プランによる使用料等の見直しであり理解できるが、使用状況によっては施設を使用できなくなる少年団等もあることから、旧阿寒町が行ってきたスポーツ振興を考慮し、施設の使用料負担に補助等の配慮が必要ではないかとの質疑があり、理事者から、合併協議の中でスポーツ施設使用料等の統合については地域性に配慮し、一定期間の猶予を設けるか、速やかな検討に努めるとしており、2年間は旧自治体からの減免等を継続して実施してきたが、合併協定並びに活力創生釧路集中改革プランの指針に従い今回の条例改正となった。補助の関係については旧釧路市の算定基準が阿寒・音別地区にも適用されるため、施設使用料への影響は少ないと認識しているが、負担の軽減については、他の施設との整合性をとりながら検討していきたいとの答弁がありました。 次に、学校教育部に関してであります。 冒頭、理事者から、いじめ実態調査のアンケート結果について中間報告がありました。 この報告を受けて、教師からのアンケート回収率が100%ではなかったことについてどのように考えているかとの質問があり、理事者から、12月という忙しい時期であったこと、道教委及び市教委が同時期に実態調査を行い、市教委分は配付から3日後が提出期限となっていたことが一つの要因と考えている。100%に近い回収率ではなかったが、全体的な傾向を把握することはできたと判断しているとの答弁がありました。 これを受けて、今後、学校と教育委員会との協力体制を確立し、いじめ問題に対し共通の認識を持って進んでいかなければならないと考えるがどうかとの質問があり、理事者から、学校現場と連携をとりながら問題解決に向けた情報の交換を行っていきたいとの答弁がありました。 関連して、中学校3年生からの回収率が低いことについてどのような認識を持っているかとの質問があり、理事者から、全体の詳細な分析はこれからであるが、今後の作業の中で中学校3年生の回収率についても分析し、早急に取りまとめる予定の報告書に掲載していきたいとの答弁がありました。 次に、いじめ対策サポートチームの体制及び役割について質問があり、教育長から、サポートチームはこれまで取り組んできたさまざまな施策をより高めるためのものであり、現在、道費で雇用されているスクールカウンセラー2名と、4月、市において直接雇用予定のスクールカウンセラー1名に指導主事6名を加えた合計9名体制でのチーム編成を基本とし、必要に応じて、教育相談員など子供の健全育成にかかわる関係機関の方に協力を得ながら、学校の取り組みをサポートしていくとの答弁がありました。 これを受けて、サポートチームの活動開始時期について質問があり、教育長から、4月の新学期に合わせ、できるだけ早い時期に活動を始めたいとの答弁がありました。 次に、議案第56号釧路市奨学金貸与条例の一部を改正する条例の提案については、教育行政方針にある「地域で子供をはぐくむ」こととの整合性がとれていない。北陽高校創立50周年記念行事に対する助成等を再考し、子供たちの将来のため、奨学金の貸与限度額の減額を見直すことはできないかとの質疑があり、市長並びに教育長から、北陽高校は50周年という大きな節目であることとあわせ、助成金が教育環境整備として生徒たちのために使用されることから、市立高校の設置者として総合的観点において予算提案した。奨学金については、活力創生釧路集中改革プランの事務事業の見直しの中で、道内各市の額を調査し一定程度の水準を保つよう努め、予算をトータル的に検討した結果であるとの答弁がありました。 これを受けて、同プランが基本になり、教育行政方針と提案されている議案の内容が一致していないのではないかとの質疑があり、市長並びに教育長から、今後もさまざまな見直しが必要であり、奨学金制度の根幹である貸付枠の確保を最優先に、苦渋の決断となったとの答弁がありました。 関連して、奨学金制度を維持するための貸与限度額の改正であり、道内各市の状況からも仕方のないことと認識している。今後も制度の充実について最大限の配慮をしていくべきであるが、どのように考えているかとの質疑があり、理事者から、今後財政状況を考慮しながら、制度の充実について研究を行っていきたいとの答弁がありました。 以上で報告を終わります。 ○議長(草島守之君) 次に、財政経済常任委員長の報告を求めます。 17番筥嵜昌晴委員長。 ◆17番(筥嵜昌晴君) (登壇)今定例会において、当財政経済常任委員会に付託されました各案件のうち、さきの3月14日の本会議で報告、議決されたものを除く各案件につきまして、審査の結果と概要を報告いたします。 初めに、審査結果でありますが、まず採決に際し、日本共産党議員団所属委員から、議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳入各款、債務負担行為、地方債について、財政危機の原因の一つである過去の過大投資のツケを引きずり、これを「集中改革プラン」の名による市民負担増で乗り切ろうとするものであり、反対する。 また、歳出第5款(労働費)、歳出第7款(商工費の一部)は、現在の雇用不安や中小零細業者を活性化するものに対して不十分であり、反対する。 議案第25号活力創生釧路集中改革プランによる使用料、手数料等の見直しに伴う関係条例の一部を改正する条例は、使用料、手数料の大幅な値上げを行い、財政危機の要因を市民に押しつけるものであり、反対する。 議案第41号釧路市中小企業振興条例の一部を改正する条例は、丸釧融資の枠の拡大という改善点もあるが、中小企業効率化近代化事業資金は、利子補給をゼロにするため中小零細業者への負担増を招くおそれがあり、反対する。 議案第43号釧路市湿原展望台条例の一部を改正する条例は、「集中改革プラン」による負担を市民に押しつけるものであり、反対する。 また、市民連合議員団所属委員から、議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算は、釧路市の未来に重大な警鐘を鳴らしていると言わざるを得ない。この間、活力創生釧路集中改革プランを初め、財源確保対策に取り組んできたが、極めて厳しい状況にある。市長の財政運営手法は、身の丈に合っているものとは言えず、歳出優先方式であると、厳しく指摘するものである。したがって、今後の財政運営は、歳入状況を慎重に見きわめ、事業の優先度を明確にし、予算編成することを強く求めるものである。 以上、意見を付して賛成するとの態度表明がそれぞれありました。 採決の結果、議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳入各款、債務負担行為、地方債、歳出第2款(総務費の一部)、歳出第5款(労働費)、歳出第7款(商工費の一部)、歳出第12款(公債費)、議案第25号活力創生釧路集中改革プランによる使用料、手数料等の見直しに伴う関係条例の一部を改正する条例、議案第41号釧路市中小企業振興条例の一部を改正する条例、議案第43号釧路市湿原展望台条例の一部を改正する条例につきましては、いずれも賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。 議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、継続費、一時借入金、歳出第6款(農林水産業費)、歳出第8款(土木費の一部)、歳出第11款(教育費の一部)、歳出第13款(諸支出金の一部)、歳出第15款(予備費)、議案第13号平成19年度釧路市公設地方卸売市場事業会計予算、議案第14号平成19年度釧路市設魚揚場事業会計予算、議案第26号釧路市民意見提出手続条例、議案第42号釧路フィッシャーマンズワーフ条例の一部を改正する条例、議案第44号釧路市湿原関連施設共通使用料条例、議案第45号釧路市国設阿寒湖畔スキー場条例の一部を改正する条例、議案第46号釧路市牧場条例の一部を改正する条例、議案第47号釧路市設魚揚場使用条例の一部を改正する条例、議案第66号釧路公立大学事務組合規約の変更に関する協議の件、議案第67号釧路広域市町村圏事務組合規約の変更に関する協議の件、議案第68号釧路白糠工業用水道企業団規約の変更に関する協議の件、議案第70号和解成立の件につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、付託案件及び所管事項の審査過程でなされた主な質疑、質問等の概要について報告いたします。 初めに、会計室に関してであります。 議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算に関して、その内訳と、他の手数料支払いへの拡大の可能性について質疑があり、理事者から、内訳は北洋銀行からの派出所事務の人件費相当要求額の2分の1であること、またほかにも手数料等の拡大要望があるが、厳しい財政状況の中で、人件費相当分についてのみ予算づけしたものであるとの答弁がありました。 関連して、派出所手数料を支払うのであれば、指定金融機関を地元の釧路信用金庫に変更する考えはないかとの質疑があり、理事者から、かつては金融機関にとって指定金融機関になることはメリットがあったが、今はそれも薄れてきており、積極的に引き受けてくれるとは言えない。厳しい財政状況の中、拓銀、そしてそれを引き継ぐ北洋を指定金融機関としてきた経過、業務に精通していることなどから現行の北洋銀行としたいとの答弁がありました。 次に、企画財政部に関してであります。 冒頭、理事者から、釧路市総合計画主要事業(素案)についての報告がありました。 この報告を受けて、「林業・林産業の振興」の分野に「地元木材の活用」や「木育事業」といった主要事業を盛り込んだり、「水産業の振興」の分野にある「漁業就労者の確保」について、「担い手・後継者の確保・育成」という統一した表現をしてはどうか。また、市が行っている都市宣言関係も、主要事業に盛り込んではどうかとの質問があり、理事者から、地元木材の活用の観点を盛り込むことを検討するとともに、担い手と就労者については、表現は異なっても、同様の考え方に即した主要事業であるように整理していくこととするほか、都市宣言については総合計画書の中で明記していきたいとの答弁がありました。 関連して、新市の姿をどう表現していくかの議論はどうなっているかとの質問があり、理事者から、現在までは施策体系、主要事業を議論してきたところである。今後は、まちづくり市民委員会での議論やアンケートなどのさまざまな市民意見も参考にしながら、都市像の検討を進めていきたいとの答弁がありました。 次に、議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳出第2款(総務費の一部)社会復帰支援センター調査研究費について、設置に向けての研究組織や構成する委員についての質疑があり、理事者から、具体的にはまだ決定していないが、地域住民や刑務所関係者、商工会議所、連合町内会などを想定しているとの答弁がありました。 関連して、提案が採択されるポイントや市としての支援策について質疑があり、理事者から、地域住民の受け入れ意思や理解が重要であり、さらには受刑者の就労支援ということから、企業の協力も必要である。市としては用地情報の提供をするなど、設置に向け法務省へ提案していきたいとの答弁がありました。 次に、議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳出第2款(総務費の一部)土地標準地鑑定評価委託費の予算計上内容について質疑があり、理事者から、鑑定価格の評価がえがある平成21年度に向け、来年度、不動産鑑定士との調整業務が始まるため予算計上しており、以降、平成20年度に一連の作業に係る経費の予算を計上する予定であるとの答弁がありました。 次に、議案第25号活力創生釧路集中改革プランによる使用料、手数料等の見直しに伴う関係条例の一部を改正する条例に関して、施設や入場者の区分によって金額の設置に相違があるようだが、基準やルールがあるのかとの質疑がありました。 理事者から、他都市並みの水準への引き上げや、おおむね10%の改定を基本とし、各部で検討の結果、他都市との比較で上回っている部分については改定しないなど、考え方は統一して行ってきたとの答弁がありました。 関連して、財政状況の変化により、来年度以降も引き続き引き上げを行う可能性はあるのかとの質疑があり、理事者から、今回見直しを行った使用料、手数料等については、今後大きな矛盾が出ない限りは、集中改革プランの期間中に再度の引き上げは行わないとの答弁がありました。 次に、市の厳しい財政状況について、市民の関心はかつてないほど高まっていることから、現在の状況や国の動向も含め、10年は難しいとしても、5年、7年くらいの期間での財政シミュレーションを示すべきではないかとの質疑があり、市長並びに理事者から、近年、国の政策や制度が頻繁に改正され、かつてのように長期的、安定的な見通しが立てづらくなっている。そうした中で、10年先を推計するのは難しい。収支推計は、数字だけがひとり歩きして問題になることも多く、現行制度を前提に、今回作成した4年程度のシミュレーションを、広報くしろなどを活用しながら公表していきたいとの答弁がありました。 次に、財政状況への市民の不安を払拭するためにも、国から示された実質公債費比率を市民に示すべきではないかとの質疑があり、理事者から、実質公債費比率は決算で算出される数値であり、わかりやすく注釈を加えるなどして公表していきたい。また、財政状況については、これまでの公表内容に加え、昨年12月の広報くしろで、平成12年度と平成18年度の比較などをわかりやすく説明した。今後も、さらに研究してわかりやすい公表に努めていきたいとの答弁がありました。 次に、市税の滞納者に対する措置としてのタイヤロックは、営業に使用している車に対しては行わないなどの配慮をすべきではないかとの質問があり、理事者から、タイヤロックをかける基準は再三の納付催告や差し押さえ予告に応じない悪質滞納者に対してであり、個別折衝の中で分割納付等を行っている滞納者は対象としていないとの答弁がありました。 次に、水産農林部に関してであります。 議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳出第6款(農林水産業費)の農村都市交流センター費に関して、山花温泉リフレについては、オープンして10年が経過し、情勢も変化してきている中、経営の悪化が懸念されるが、入湯料金の値下げを考えるべきではないかとの質疑があり、理事者から、料金改定については指定管理者である釧路振興公社へ伝えたいとの答弁がありました。 関連して、収益を上げる観点からパークゴルフ場をつくるなどの周辺整備や、加工体験施設の利用を促進して、積極的な活用に努めるべきではないかとの質疑があり、市長並びに理事者から、パークゴルフ場建設については、多額の経費がかかることや、近隣地域にある同施設と競合することからも、現段階では難しいと考える。今後、利用者との意見交換の場を設け、さまざまな意見を聞きながら、リフレの利用促進に向けた取り組みを進めていきたいとの答弁がありました。 次に、マリンパーク運動広場の利用について、冬期間の利用や安全対策について質疑があり、理事者から、擬岩山については親水施設であることから冬期間は開放しない方針である。また、その周辺は砂地にするなどの安全対策を講じる予定であるが、供用開始後も、状況を見ながら対応していきたいとの答弁がありました。 次に、中山間地域等直接支払制度を活用した、阿寒地区の担い手受け入れ研修施設の建設は、後継者対策としても有効であり、農協など関係機関との意思疎通を図り、進めていくべきではないかとの質疑があり、理事者から、現在、事業者と北海道において協議中であるが、当該交付事業では、音別地区でも鹿さく修繕やTMRセンターの設立を検討しており、市としても必要な支援に努めていきたいとの答弁がありました。 次に、牛乳の消費低迷が続く中、今後の対応について質問があり、理事者から、市としても大きな課題と認識しており、牛乳の消費拡大に向け、市民への呼びかけや、牛乳料理の普及などに取り組んでいる。 引き続き、さまざまな手法について検討していきたいとの答弁がありました。 関連して、財政状況は厳しいが、新種野菜の開発や減農薬に取り組むなど、市独自の農業施策を打ち出してほしいとの要望がありました。 次に、離農者の増加に伴い、不用となった農業用地のあっせんがうまくいかない例もふえているようだが、用地について判断する新たな組織が必要ではないかとの質問があり、理事者から、農業委員会において地区の農業委員とも相談していきたいとの答弁がありました。 次に、合併により市有林がふえたことや、若者に林業に誇りを持って就労してもらうためにも、市有林が有する財産価値についての評価を行ってほしいとの要望があり、理事者から、手法も含め研究したいとの答弁がありました。 次に、水揚げ取扱高が伸び悩んでいる中、今後の漁業の見通しと、来年度の鯨類捕獲調査について質問があり、理事者から、余り明るい見通しとは言えないが、漁獲量とともに、魚価が上がるよう願っている。鯨類捕獲調査については、平成19年度も今年度同様、60頭の捕獲枠が決定しているとの答弁がありました。 次に、経済部に関してであります。 冒頭、理事者から、「釧路市観光振興ビジョン骨子」についての報告がありました。 この報告を受けて、道東など他地域との連携を充実させる視点が必要ではないかとの質問があり、理事者から、広域連携は戦略の柱の一つとなっており、新市の域内はもちろん、東北海道全体の広域連携強化も進めていきたいとの答弁がありました。 関連して、「MICE」など、一般市民になじみのない用語については、言葉を置きかえるなどの配慮が必要ではないかとの質問があり、理事者から、対市民に向けては、注釈をつけるなど工夫していきたいとの答弁がありました。 次に、エリア別観光振興に関連して、「釧路山花・阿寒丹頂の里エリア」に、柱となるような整備計画を明確に打ち出し、花を生かした地域づくりなど、自然休養村全体の核となるスポットを計画すべきではないかとの質問があり、理事者から、既存の観光資源を活用しながら、今後関係機関と連携していきたいとの答弁がありました。 次に、観光にとって「食」は重要なキーポイントであり、観光振興ビジョンにおいても戦略課題と位置づけている釧路ブランドをどう確立していくのか、また農水産品を高次加工する研究センター的な拠点施設をつくってはどうかとの質疑があり、市長並びに理事者から、釧路にはブランドになり得る豊富な食材が多数あり、市民による研究会も複数立ち上がってきており、民間レベルの取り組みが活発化していると認識している。また、拠点施設については、民間の方々がみずからの工場で意欲的に研究して魅力ある商品を開発していき、それを行政が支援していく形が望ましいと思われることから、つくる考えはないとの答弁がありました。 次に、議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳出第7款(商工費の一部)MOO都市観光拠点再生事業費について、MOOに教育委員会が移転するが、エレベーターの増設など、館内の利便性を考慮した整備はできないかとの質疑があり、理事者から、リニューアル工事の中では、一部入り口の自動ドア化や洋式トイレの設置、案内サインの増設などを行い、平成20年度には、中央吹き抜け部分に3階までのエレベーター設置を予定しているが、教育委員会へは西側のエレベーターを使用して行っていただくことになる。訪れた市民を誘導する館内の表示等について、教育委員会とも協議していきたいとの答弁がありました。 関連して、外壁などのリニューアルを行うに当たっては、設計者の意図を尊重して進めてほしいとの要望がありました。 次に、議案第43号釧路市湿原展望台条例に関して、通年パスポートが導入されるに当たり、多数の利用者は見込めないと考えるが、パスポート作成経費との兼ね合い等について質疑があり、理事者から、経費については高額にはならない見込みである。市民に購入してもらい、知人を案内するなどのホスピタリティーの精神を高めてもらう目的もあり、市民の理解を得ていきたいとの答弁がありました。 次に、議案第44号釧路市湿原関連施設共通使用料条例に関して、湿原関連施設5館共通パスポートが発行されるが、博物館は他の施設との連動性が感じられず、パスポートをより活用させるためには、体験型の観光施設でもある山花温泉リフレなどとの連携も必要ではないかとの質疑があり、理事者から、旅行商品としては、その地域の文化や考古学、自然などを学習するという傾向が高まってきており、エージェントからのアドバイスも参考にして選定した施設であるとの答弁がありました。 関連して、市内の個人客向けに、リフレ入浴券割引の特典、あるいはセット券を発行するなどの方法もあるのではないかとの質疑があり、理事者から、まず5館のみで導入し、利用者の状況を検証した上で、付加価値づくりを検討していきたいとの答弁がありました。 次に、丸釧融資制度について、年々需要が減ってきていることから、利子補給や信用保証協会保証料率との兼ね合いも含め、融資制度のあり方を見直すべきではないかとの質問があり、市長並びに理事者から、残高が減少している要因としては、設備投資に関する意欲の減退や、金融機関の独自融資制度の充実などが考えられるが、今回の制度改正による利用状況の把握や、利用者、金融機関の意見を参考に、引き続き利用しやすい制度のあり方について検討していきたいとの答弁がありました。 次に、合併により新市の工業団地の範囲が広がり、企業誘致は地域経済の発展の重要な要素であることからも、今後の工業団地の方向性を明確にしていくべきではないかとの質問があり、市長並びに理事者から、直ちに団地の環境改善を図ることは難しく、既存のインフラや現行の用途地域の中で誘致活動を行っていきたい。また、現在庁内での担当部が複数にまたがっていることから、所管のあり方も含め、効果的な誘致策について検討していきたいとの答弁がありました。 次に、旧丸井今井釧路店の後継テナントのオープンについて、周辺のにぎわいを早期に取り戻せるよう、市として積極的にかかわるべきではないかとの質問があり、理事者から、入居テナントの決定がおくれていると聞いているが、チャレンジストア事業の拡充に努めるとともに、課題を聞き出し融資制度を提示するなど、行政の立場で可能な範囲で関与しており、市としても一日も早いオープンを望んでいるとの答弁がありました。 次に、旧雄鉄線のSLについて、長期に保存すべき貴重な鉄道資源であることから、修繕していくべきではないかとの質問があり、市長並びに理事者から、修繕には多額の経費がかかることから、実行できない状況であるが、現在、雄別鉄道OBの方々による保全に向けての募金活動が開始されたと聞いており、それらの推移を見守りながら検討していきたいとの答弁がありました。 次に、国で行っている冬期雇用安定奨励金及び冬期技能講習助成給付金が廃止されることからも、市としても具体的な雇用対策に今まで以上に積極的に取り組んでいくべきではないかとの質問があり、理事者から、詳細はまだ決まっていないが、通年雇用促進支援事業が開始される予定であり、道や管内町村と連携しながら、この事業に取り組んでいきたいとの答弁がありました。 以上で報告を終わります。 ○議長(草島守之君) 次に、建設常任委員長の報告を求めます。 51番佐藤勝秋委員長。 ◆51番(佐藤勝秋君) (登壇)今定例会において、当建設常任委員会に付託されました各案件のうち、さきの3月14日の本会議で報告、議決されたものを除く各案件につきまして、審査の結果と概要を報告いたします。 初めに、審査結果でありますが、まず採決に際し、日本共産党議員団所属委員から、議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳出第8款(土木費の一部)について、駅周辺整備推進事業費については、交通の緩和も望めず、莫大な地元負担を伴うため認められない。高規格道路整備促進費については代替の道路もあり、緊迫財政の折、不要不急の事業であり認められない。照明灯管理費については、通学路について見直しを行うことは認めるが、今でも薄暗く認められない。また、立体交差事業費については、費用対効果の面から見ても多額な費用の投入など理解ができない。よって反対する。 歳出第9款(港湾費)及び議案第15号平成19年度釧路市港湾整備事業会計予算については、島防波堤など国直轄の事業とはいえ、地元負担は平成19年度だけで約10億2,000万円にもなり、新たな大型投資は認められない。よって反対する。 議案第7号平成19年度釧路市駐車場事業特別会計予算については、建設費が会計を圧迫し、収支の見通しが不明であり反対する。 議案第12号平成19年度釧路市下水道事業会計予算については、累積赤字の解消には時間がかかり、過去の過大投資が原因になっており反対するとの態度表明がありました。 採決の結果、議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳出第8款(土木費の一部)、同第9款(港湾費)、議案第7号平成19年度釧路市駐車場事業特別会計予算、議案第12号平成19年度釧路市下水道事業会計予算、議案第15号平成19年度釧路市港湾整備事業会計予算につきましては、いずれも賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。 議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳出第2款(総務費の一部)、同第11款(教育費の一部)、議案第8号平成19年度釧路市動物園事業特別会計予算、議案第10号平成19年度釧路市水道事業会計予算、議案第11号平成19年度釧路市工業用水道事業会計予算、議案第48号釧路市手数料条例の一部を改正する条例、議案第49号建築基準法施行条例の一部を改正する条例、議案第50号釧路市景観条例、議案第51号釧路市道路占用料条例の一部を改正する条例、議案第52号釧路市普通河川管理条例の一部を改正する条例、議案第53号釧路市河川流水占用料等徴収条例の一部を改正する条例、議案第54号釧路市公営企業の設置等に関する条例等の一部を改正する等の条例、議案第55号釧路市水道事業給水条例の一部を改正する条例、議案第71号土地取得の件につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。 報告第1号専決処分報告の件(物損事故損害賠償額の決定等)につきましては、報告のとおり承認すべきものと決しました。 次に、付託案件及び所管事項の審査過程でなされた主な質疑、質問等の概要について報告いたします。 初めに、上下水道部に関してであります。 冒頭、理事者から、大楽毛終末処理場電気設備火災事故の復旧について報告がありました。 この報告を受けて、これまでこの施設の点検はどれくらいの頻度で行われていたのかとの質問があり、理事者から、委託先の事業者において目視による日常点検や、月に1度の月例点検を行うほか、必要に応じてメーカーの巡回点検を行っている。しかし、今回の原因と思われるコンデンサーの破損が火災につながることは、通常の想定を超えることであったと答弁がありました。 次に、釧路町との水道問題に関して、前定例会の議論を踏まえた分水区域の給水区域化に係るトップ会談確認事項の文書化について、議会終了後、釧路町に申し入れを行ったが、これに対し、釧路町長から、「昨年12月の釧路町議会においても、市議会同様文書化に関連する質問があり、これに町長みずからが、平成19年度から6カ年での不良債務の解消、平成25年度からの給水区域化はトップ同士の確認事項であり、お互いの信義上の問題である。市との信頼関係のもとでその意にこたえていかなければならないと思っており、あえて文書化する必要はない旨の答弁をしたところであり、あえて文書化せずとも、信頼関係に基づき、確実に実行していきたい」との意向が示された。市としては、町議会の場で町長が明言されたことの経緯と、これを踏まえた町長の改めての意向を受けとめて、あえて文書化はせず、双方信頼関係に基づき確実に進めていくことを、公営企業管理者と町長との間で確認したとの報告がありました。 この報告を受けて、本件にかかわるこれまでの議論の経過を考えれば、町側の意向に合わせるのではなく、きちんと文書化しておく必要があるのではないかとの質問があり、理事者から、トップ同士の確認事項を、信頼関係に基づき確実に実行していくことを改めて確認した上で了承したものであり、今後は従前より以上に意思疎通を図りながら協議を進めていきたいとの答弁がありました。 関連して、釧路町水道事業の抱える不良債務の解消期間は6年と計画されているが、平成19年度は約3,800万円の不良債務の解消予定と聞いている。このペースで計画期間内での約7億円の不良債務解消は可能と認識しているのかとの質問があり、理事者から、一般会計からの繰入額は、6カ年均等ではなく累増することにより解消する計画となっている。平成19年度の繰入額については、当初予定の7,760万円を若干下回っているが、この分も後年時に十分調整可能な範囲であり、6カ年での解消に影響はないとの説明を受けているとの答弁がありました。 これを受けて、地方財政の厳しさが増す中で、町としても繰入額を計画どおりふやしていくことは大変なことであり、今後十分注視しながら進めてもらいたいとの要望がありました。 次に、議案第10号平成19年度釧路市水道事業会計予算に関して、新年度に阿寒湖畔地区の石綿セメント管更新が予定されているが、石綿セメント管はあとどれくらい残っているのかとの質疑があり、理事者から、阿寒地区全体で現時点で1万1,936メートル残っており、平成19年度から平成24年度までの6年間ですべて更新する計画であるとの答弁がありました。 次に、平成17年6月定例会の委員会において、し尿処理の今後の方向性として新野処理場の老朽化による下水道終末処理場でのし尿処理受け入れも選択肢として環境部と協議の上、基本計画の策定を行いたい旨の答弁があったが、その後の進捗状況について質問があり、市長から、委員会での議論を踏まえ、平成17年度に上下水道部において、仮に古川及び大楽毛処理場でし尿を受け入れた場合の調査検討を行った。これにより、新野し尿処理場にて希釈後、大楽毛処理区の1.4キロメートル程度離れた既設の下水管渠に圧送投入し、大楽毛処理場の一部の施設機能を増強し処理する方法が適当との結論を得ている。その後、環境部ではこの検討結果を含め、新野し尿処理場の更新方式など幾つかの方法を想定した委託調査を今年度実施しており、これらの検討結果を十分踏まえ、生活排水処理基本計画との整合性も図りながら、新年度に庁内及び共同処理している関係町村との協議を経て、市としての方針を決定したいとの答弁がありました。 これを受けて、新市建設計画の実施計画において、し尿処理施設の整備充実が上げられていることとの整合性がとれないのではないかとの質問があり、市長から、仮に下水道投入方式で行う場合は、国土交通省の補助事業により進めることを検討しており、その場合、計画の立案・調整、国・道との協議及び下水道認可・承認に約2年、投入施設などの設計・建設で約3年の合計5年程度かかることから、それまで老朽化した施設を維持していくために整備が必要であるとの答弁がありました。 次に、住宅都市部に関してであります。 冒頭、理事者から、耐震改修促進計画の策定について報告がありました。 この報告を受けて、札幌市は公共施設の耐震診断を行った結果、著しく基準値を下回っているものを公表しているが、市はどのような対応をするのかとの質問があり、理事者から、逐次、耐震診断を進めていった上で、大きく基準値を下回ったものについては、スケジュールを含めた改修計画とあわせて公表すべきと認識しており、その公表の方法も含めて検討していきたいとの答弁がありました。 次に、避難施設となっている民間の大型施設もあるが、耐震改修はなかなか進まないものと思われる。民間の避難施設の耐震改修をどのように進めるのかとの質問があり、理事者から、民間の避難施設は昭和56年以前の建物も指定しており、現避難施設の所有者に診断改修をお願いしていくか、他の施設を指定するか、二面性があるので、関係部と調整したいとの答弁がありました。 次に、新耐震基準以前に建てられた民間の木造住宅が市内に約3万7,000棟あるとのことだが、耐震診断や改修、建てかえをどのように進めていくか。費用を支援することも必要ではないかとの質問があり、市長から、市が約3万7,000棟の耐震化を行うことは財政的にも困難である。耐震化は国が進めている事業であることから、耐震改修促進税制や補助制度の拡充を、国の責任において行ってもらいたいと考えている。耐震化が促進されるよう、さまざまな税制や補助制度について広く普及させる取り組みを進めていきたいとの答弁がありました。 次に、議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳出第8款(土木費の一部)に関して、民間土地区画整理組合への補助金が計上されているが、住宅の建築は減少していることから、今後の土地売却の見通しについて質疑があり、理事者から、土地売却に向けては厳しい社会情勢であるが、おのおのの組合が地域の特性を生かし、魅力あるまちづくりを行い土地売却のため努力していることから、これからも支援をしていきたいとの答弁がありました。 次に、釧路振興公社から取得する音羽地区の土地については、取得の目的は何か。何らかの事業としての活用を予定しているのかとの質疑があり、理事者から、自然環境保全の目的で取得するものであり、当面、施設の建設や事業としての活用は予定していないとの答弁がありました。 次に、益浦地区へのイオン2号店出店問題について、これまで定例会本会議で用途地域の変更は、第2種住居地域または準住居地域が妥当であり、1万平方メートル以内の2棟建設を可能とする棟別の取り扱いについては、法改正前は従来の取り扱いであり、改正後は国の基準に従うとの市長答弁であったが、これから計画が提出された場合、改正法施行前の用途地域の変更は可能なのかとの質問があり、理事者から、法施行前の用途地域変更は、手続上、期間的にも難しいと思われ、また現在、棟別の技術的基準は国から示されていないが、今後、具体の土地利用計画が提出されてから、法の趣旨に照らし合わせ、適正に対応していきたいとの答弁がありました。 次に、市営住宅使用料の収納率を1%上げる目標が立てられているが、その具体的な方策について質問があり、理事者から、収納業務に当たる住宅公社嘱託職員の勤務時間延長や行政センター建設課職員の勤務体制の見直しなどにより、夜間の面談の機会を多くする。また、阿寒・音別地区における悪質滞納者については、釧路地区と同様に訴訟対応していくとの答弁がありました。 次に、駅周辺再整備については、鉄道高架案と駅橋上化案のいずれを選択するにしても、生み出された土地を有効に活用していくには民間事業者等の参加協力が不可欠であるが、事業着手を判断する上で、どの程度の民間投資を予想しているのかとの質問があり、市長から、現時点で民間事業者等からの具体的な提案はない。着工から約25年たつ帯広市の鉄道高架事業もしばらくは空き地が多かったものの、ここ数年でようやく投資が進んできている状態にあることから、引き続き商業者や経済界などの協力が得られるよう努力したいとの答弁がありました。 次に、鉄道高架案は多額の事業費で区画整理事業を行っても、その土地が有効に使われるのか疑問である。駅橋上化案は事業費が少なく、実現が可能かと思われるがどうかとの質問があり、市長から、駅橋上化案については駅舎の建てかえや駅前広場の再整備を達成するためには負担が少ないというメリットがあるが、当初の試算よりも、線路移設等に費用がかかるとの提示もあり、市の負担が鉄道高架案と大きな差がなくなれば、橋上化案のメリットがなくなる。その場合、北大通と現在の駅前広場の再整備のみを行う、第3の選択肢も考えられる。いずれにしても事業費の精査が必要であり、JRの敷地内にある線路や信号などの設備の移設については、市側で容易に精査できないことから、JRと詳細な協議を重ねており、改めて市民や議会の意見を伺いながら検討することも考えられるとの答弁がありました。 次に、鉄道高架案のメリットとして交通渋滞が緩和されるとの意見もあるが、旭跨線橋部分での交通に不便さは生じないか。また、区画整理上、考えられるデメリットはないかとの質問があり、理事者から、旭跨線橋の地表化により、旭橋通との交差により交差点密度が高くなることから、旭橋通を北大通に迂回させる必要がある。また、区画整理については減歩という負担が生じることや、過去に一度区画整理を行っている箇所に改めて行うことになることから、地域住民の理解を得る必要があるとの答弁がありました。 次に、両案とも合併特例債を活用しなければ事業実施は難しいと思われるが、いずれも長期の事業期間を要することから、平成27年までという期間に制限のある合併特例債をどの程度活用することができるのかとの質問があり、市長から、駅前広場の再整備については、国から事業費の50%が補助される街路整備事業、その周辺においては40%が補助されるまちづくり交付金を充てることを見込んでいる。駅周辺再整備にどこまで合併特例債を投入するべきか議論のあるところであるが、一定程度は活用せざるを得ないと認識している。いずれも10年以上かかる事業であり、合併特例債を初期段階でどれだけ活用することができるか研究したいとの答弁がありました。 次に、土木港湾部に関してであります。 議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳出第8款(土木費の一部)に関して、道路照明灯の節電が予定されている箇所に通学路も含まれているが、部活などで帰宅が遅くなることも考えられることから、見直すべきでないかとの質疑があり、理事者から、現地調査を行い交通の安全性などを確認した上で節電路線を決定しており、計画どおり実施していきたい。ただし、新年度早々に節電に係る工事の発注を予定していることから、その前に重大な影響が懸念される箇所があれば、再度現地を調査確認したいとの答弁がありました。 次に、議案第8号平成19年度釧路市動物園事業特別会計予算に関し、職員3名を減員し、その分の業務を動物園協会に委託するとのことだが、協会では時給650円で臨時職員を募集している。月額で約9万2,800円となるが、清掃やふんの運び出しなどの力仕事もある業務で最低賃金では、有能な人材が確保できるか疑問であり、機能低下が懸念される。市で募集している電話交換手の時給は710円であることからも、整合性がとれないのではないかとの質問があり、理事者から、この臨時職員については動物園協会が募集するものであり、基本賃金のほか、通勤手当や作業手当が支給されるため、月額はおよそ13万円から14万円となるほか、加給金も別途支給される。臨時職員としての採用ではあるが、その後実際の勤務状況により、意欲や適正などから判断して正職員として採用することを検討しており、できるだけいい人材を採用できるよう努めたい。また、市の臨時職員との時給面での整合性については、改めて検討してみたいとの答弁がありました。 次に、旭山動物園の成功に刺激され、円山動物園では、有識者や市民などから成る外部委員会「円山動物園リスタート委員会」を設置し、基本構想策定について議論をしている。釧路市動物園でも、あるべき姿や設備投資などについて、独自の基本構想を定めるべきではないかとの質問があり、理事者から、これまでは市が行った行政診断の結果を受け、平成11年に取りまとめられた「動物園のあり方についての報告書」をもとに運営してきたが、近年動物園を取り巻く社会環境が大きく変わってきており、今後の動物園の役割や経営戦略、施設整備などの方向性を立てる必要性は認識している。教育行政との調整やツル関連業務の一元化の問題もあることから、組織移行を予定している教育委員会において検討していきたいとの答弁がありました。 以上で報告を終わります。 ○議長(草島守之君) 次に、民生福祉常任委員長の報告を求めます。 27番月田光明委員長。 ◆27番(月田光明君) (登壇)今定例会におきまして、当民生福祉常任委員会に付託されました各案件のうち、さきの3月14日の本会議で報告、議決されたものを除く各案件及び継続審査中の陳情につきまして、審査の結果とその概要を報告いたします。 初めに、審査結果でありますが、まず採決に際し、日本共産党議員団所属委員から、福祉部に関して、議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳出第3款について、工賃確保対策事業費など釧路市独自の制度を設けたことは評価できる。しかし、重度障害児・者等交通費助成や高齢者バス等利用助成事業費の削減は賛成できない。よって反対する。 議案第5号平成19年度釧路市介護保険特別会計予算については、9億円に上る基金を活用して保険料を抑制すべきであるが、そうした予算になっていない。よって反対する。 こども保健部に関して、議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳出第3款について、保育の質の低下につながる保育所民営化の経費は賛成できない。歳出第4款、健康診査と予防接種の自己負担見直しは、受診抑制につながり賛成できない。よって反対する。 市民部に関して、議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳出第2款(総務費の一部)について、町内会運営に支障を来す街路灯維持管理費補助や地区集会所運営費補助金の削減は賛成できない。歳出第3款(民生費の一部)について、精神障害者入院医療費の削減は賛成できない。よって反対する。 議案第2号平成19年度釧路市国民健康保険特別会計予算について、税制「改正」によりふえた保険料の負担軽減を考えるべきだが、検討課題にもなっていない。政策的繰り入れをもとに戻すことや基金を活用して負担を軽減すべきである。よって反対する。 また、市民連合議員団所属委員から、議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳出第2款総務費、第7目市民活動費、街路灯維持管理費補助金等について市民負担の公平性を欠くことのないよう手だてを講ずることを強く求め、意見を付して賛成するとの態度表明がそれぞれありました。 採決の結果、議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳出第2款(総務費の一部)、同第3款(民生費の一部)、同第4款(衛生費の一部)、議案第2号平成19年度釧路市国民健康保険特別会計予算、議案第4号平成19年度釧路市老人保健特別会計予算、議案第5号平成19年度釧路市介護保険特別会計予算、議案第9号平成19年度釧路市病院事業会計予算、議案第28号釧路市地区会館条例の一部を改正する条例、議案第29号釧路市民活動センター条例の一部を改正する条例、議案第30号釧路市精神障害者入院医療費助成条例の一部を改正する条例、議案第33号釧路市保育に関する条例の一部を改正する条例、議案第35号釧路市立高等看護学院条例の一部を改正する条例、議案第36号釧路市阿寒町社会福祉センター条例の一部を改正する条例につきましては、いずれも賛成多数で原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、議案第3号平成19年度釧路市国民健康保険音別診療所事業特別会計予算、議案第6号平成19年度釧路市音別歯科診療所事業特別会計予算、議案第27号釧路市消費生活を守る条例の一部を改正する条例、議案第31号釧路市国民健康保険条例の一部を改正する条例、議案第32号釧路市音別町コミュニティセンター条例、議案第34号釧路市療育センター条例の一部を改正する条例、議案第39号釧路市墓地条例の一部を改正する条例、議案第40号釧路市病院事業の設置等に関する条例及び市立釧路国民健康保険音別診療所条例の一部を改正する条例につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。 また、陳情の審査結果につきましては、お手元に配付されております請願陳情審査報告書のとおりでありますが、付託案件については結論を得るに至らなかったところであります。 次に、付託案件及び所管事項の審査過程でなされた主な質疑、質問等の概要について報告をいたします。 初めに、市立病院に関してであります。 冒頭、理事者から、市立釧路総合病院において、昨年12月下旬、発熱で入院していた幼児に薬剤師が誤って通常の10倍量の解熱剤を調剤し、服用した結果、肝機能などに副作用を起こさせた事故で、当該家族への謝罪とともに誠意を持って対応し、示談が成立した。あってはならない事故であり、再発防止に努めたいとの陳謝がありました。 この報告を受けて、薬剤過量投与への今後の対応について質問があり、理事者から、現在のダブルチェックにあわせ、新たにコンピューターにより処方量を調剤量に自動換算させるとともに、年齢別の上限用量チェックシステムを採用した。さらに、薬剤瓶に上限用量を表示するなどの対策を講じたとの答弁がありました。 次に、議案第9号平成19年度釧路市病院事業会計予算について、平成19年度末の企業債償還残高は増改築建物分も含め約129億円となる。収支差との償還見通しをどう考えているかとの質疑があり、理事者から、企業債の償還ピークは約16億3,000万円である。増改築後の患者数は医療を取り巻く環境から予想を立てにくい状況であるが、手術室の増室による診察単価の上昇、療養環境加算による収入増、7対1看護の導入などを想定しており、今後とも収支の改善に向け、経費削減に努めていくとの答弁がありました。 次に、地域医療と経営改善を考えたときに7対1看護は必要であり、そのための看護師養成数増加への協力も必要と考えるがどう認識しているかとの質問があり、理事者から、病院の経営安定化のためには適切な経営が必要であり、そのためにも7対1看護が求められることから、今後検討していく。7対1看護の実施に当たっては、看護師の確保が必要となり、市立看護学院が養成する学生を増員するとなれば、実習病院として受け皿づくりをしていくとの答弁がありました。 次に、今後の看護師の寄宿舎の方向性について質問があり、理事者から、現在看護師寄宿舎は、院内保育所と一体となった建物として浦見町に建っているが、病院職員の利便性確保のため、院内保育所を病院の近隣地に移転する考えにある。用地取得の関係から時間を要するが、移転新築後は、現在の建物を売却する方向で考えていきたいとの答弁がありました。 次に、環境部に関してであります。 議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳出第4款(衛生費の一部)について、自然環境保全啓発等推進費に関し、ヒグマ出没や野犬による鹿への被害が増加している。力を入れて取り組むべき課題と考えるがどう認識しているかとの質疑があり、理事者から、新年度に出没情報の多い阿寒湖畔地区にヒグマ被害防止用の箱わなを設置し対策を行う。野犬対策については、国立公園内という難しい面もあるが、柔軟に対応していきたいとの答弁がありました。 次に、環境基本計画策定調査費に関し、阿寒・音別地区の環境基本計画策定に向け、意識調査がされているが、酪農畜産地域での家畜ふん尿対策が重要な課題であるのに、家畜ふん尿に関する設問がないこと、また環境審議会の委員には農業関係者がいないことをどうとらえているかとの質疑があり、理事者から、地域の酪農関係者は家畜ふん尿対策に努力されていることは認識しており、今後実態調査を進める中で農業関係者を含め地域住民の意見を聞いていきたい。また、農業関係者の審議会委員については、ご提言と受けとめたいとの答弁がありました。 次に、市民部に関してであります。 議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳出第2款(総務費の一部)について、町内会環境美化事業負担金に関し、環境部で実施している清掃ボランティア事業とのかかわりについて質疑があり、理事者から、環境部で実施している清掃ボランティアが使用しているごみ袋の有効活用と町内会主体の清掃活動という考え方が重なり合い、今回の提案となった。全道でも初めての取り組みであり、環境部ともどのような役割を持つ事業になるかを検討し、新年度から実行委員会を立ち上げて取り組んでいきたいとの答弁がありました。 次に、議案第2号平成19年度釧路市国民健康保険特別会計予算について、国民健康保険事業支払準備基金を取り崩して国民健康保険料を引き下げることはできないかとの質疑があり、市長から、同基金は保険給付に要する費用に不足が生じたとき、または歳入に不足を生じるおそれがある場合に限り運用することができるとの根拠が基金条例に示されていること、また国は国民健康保険財政の基盤を安定・強化する観点から、保険者の規模に応じて、安定かつ十分な基金を積み立てることを指導していることからも難しいとの答弁がありました。 これを受けて、基金の活用ができないならば、一般財源からの政策的繰り入れを検討できないかとの質疑があり、市長から、市の財政が厳しい状況にあり、幅広い観点で福祉施策を構築していく必要があることから難しいと考えているとの答弁がありました。 次に、議案第29号釧路市民活動センター条例の一部を改正する条例について、会議室における利用料金設定基準の上限額を上げることは、指定管理者による経営が厳しいからではないかとの質疑があり、理事者から、現在試行錯誤しながら運営をしているが、収支改善をしたいとの指定管理者の意向を尊重し今回の改定案になったとの答弁がありました。 次に、福祉部に関してであります。 冒頭、理事者から、釧路市障害福祉計画における平成23年度末の数値目標として、福祉施設入所者の地域生活への移行、入院中の精神障がい者の地域生活への移行、福祉施設から一般就労への移行などについて報告がありました。 この報告を受けて、施設入所者数の減少を見込んでいるが、地域生活における居住の場を確保できるのかとの質問があり、理事者から、地域移行が進む平成21年度以降については、各事業所でも受け皿づくりの計画を持っており、事業所の意向も反映させて計画を作成していることから、受け皿が確保されるものと考えているとの答弁がありました。 次に、議案第5号平成19年度釧路市介護保険特別会計予算について、介護給付費準備基金の活用に関し質疑があり、市長から、今期事業計画の策定に当たり、合併の論議を踏まえ、介護保険料額の増加を抑制するため、基金より2億円を保険料必要額に繰り入れすることにより保険料の軽減を実施したところであり、3年間において取り崩し、平成20年度末ではおよそ7億円が積み立てとなる計画になっている。また、今期計画中に混合型特定施設などの整備も計画され給付費の増加が見込まれることや、次期計画の策定に当たって、高齢者人口の増加によるサービス利用者の増加とともに、介護サービス基盤の整備を見込む必要があり、給付費の増加は避けられない。加えて、医療制度改革に伴う今後の療育病床の再編による給付費の増加等の影響も十分考慮して対応していく必要があるとの答弁がありました。 次に、母子家庭の生活保護世帯における就労支援の取り組みについて質問があり、理事者から、就労支援員を配置して、さまざまな求職のアドバイスなどを実施している。また、面接相談員による各種制度の説明など相談時間の確保も大事であることから、新年度に相談員の増員を計画しているが、この中では女性の相談員の配置を検討しているとの答弁がありました。 次に、釧路地区の高齢者バス等利用助成にタクシーの選択もできないかとの質問があり、理事者から、本事業は高齢者の社会参加の促進を目的としており、バス利用が難しい場合には入浴施設の利用も選択可能であるので、そちらを利用していただきたい。タクシーの選択については、今後道内他都市の状況等を調査し、研究していきたいとの答弁がありました。 次に、こども保健部に関してであります。 冒頭、理事者から、平成19年度の救急医療体制について、これまで行ってきた医師会病院の夜間救急当番の減少分を市内他病院で負担し、平成20年度以降は一つの医療機関に集中させないことが確認されたとの報告がありました。 この報告を受けて、夜間救急医療に対する市民理解を得るための周知の仕方について質問があり、理事者から、かかりつけ医の重視という観点で、夜間急変した場合の対応等をかかりつけ医に相談しておくこと、また夜間救急は夜間診療所とは違うものということを改めて認識していただくなど、広報誌やメディアを通じて周知していきたいとの答弁がありました。 次に、ファミリーサポートセンター事業の利用状況について質問があり、理事者から、釧路地区においては地域で支え合う制度として定着してきているが、今後、阿寒・音別地区での利用を促進するため、事業内容のさらなる周知と啓発に努めたいとの答弁がありました。 次に、保育の質を高めるために指導等に当たる専門職をこども保健部に配置できないかとの質問があり、市長から、幼児期は人間形成を培う重要な時期であり、保育園の果たすべき役割は一層高まっているものと認識している。保育の質については、児童福祉施設最低基準を確保した運営や保育所保育指針に基づく児童の処遇を維持することにより保たれるものと考えている。また、保育士の資質や専門性の向上も重要であるので、保育士の研修機会の確保に努めるとともに、市内の東部・中部・西部の3地域に子育て支援機能を有した公立の拠点園を設置する中で、支援・指導体制を考えていきたいとの答弁がありました。 次に、経済状況の苦しい母子家庭への就労支援について質問があり、理事者から、ハローワークから送付されてくる就労情報の提供や就労セミナーの開催、また履歴書記載の仕方や面接での対応の仕方などについても、リーフレットを作成しアドバイスを行っており、今後も多くの方が就労に結びつくように支援の取り組みをしていきたいとの答弁がありました。 次に、議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳出第3款(民生費の一部)について、発達障害者支援体制整備事業費に関し、医療相談会の実施及び医師・コーディネーター等のかかわりなどについて質疑があり、理事者から、発達障がい者への支援に伴う専門医師を招聘しての医療相談会を引き続き行い、また幼児期から成人期までの一貫性を持った個別の計画を立てるなど、支援体制の整備を図るため専任のコーディネーターの配置とともに、専門医師・臨床心理士・理学療法士などと連携してかかわっていきたいとの答弁がありました。 次に、特定疾患交通費助成制度の今後のあり方について質問があり、市長から、同制度は阿寒・音別地区に限定して実施されており、平成19年度までは合併前と同様の制度が継続され、平成20年度からは音別地区における医療費助成を廃止することが3市町合併協議の中で決定されている。また、通院費交通助成は平成20年度から両地区とも、釧路市内の医療機関を利用する場合のみ、交通費の2分の1、月額1万円を限度とする制度に統一されることとなっている。助成内容の詳細については、阿寒・音別地区の実態を把握した上で、検討していきたいとの答弁がありました。 これを受けて、利用者アンケートを実施するなど多くの方々の意見を聞いてほしいとの要望がありました。 以上で報告を終わります。 ○議長(草島守之君) 次に、石炭対策特別委員長の報告を求めます。 8番戸田悟委員長。 ◆8番(戸田悟君) (登壇)今定例会において石炭対策特別委員会に付託されました案件の審査の結果と概要について報告をいたします。 また、当委員会の付議事件であります「石炭産業振興対策の件」について、前委員会以降の審査の中間報告をいたします。 初めに、審査結果でありますが、議案第1号平成19年釧路市一般会計予算中、歳出第7款(商工費の一部)につきましては、原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、付託案件及び付議案件の審査の過程でなされた主な質疑、質問等の概要について報告をいたします。 冒頭、委員長から昨年12月26日に来釧した高木経済産業大臣政務官との意見交換会において、「産炭国石炭産業高度化事業」の長期継続要望を行ったことについて報告がありました。 次に、理事者から、前委員会以降の経過報告として、釧路コールマインの生産状況、釧路産炭地域総合発展基金「旧基金」の取り崩しについて報告がありました。 この報告を受けて、旧基金は産業の新しい柱となるものに有効的に活用すべきであり、特に企業誘致に官民総力挙げて集中的に取り組むべきでないかとの質問があり、理事者から、企業誘致は喫緊の課題であり、新年度全庁横断的に戦略的な取り組みとして検討していきたいとの答弁がありました。 関連して、旧基金の活用に係る振興計画の策定を検討すべきでないかとの質問があり、理事者から、全体計画の策定には時間を要することから、基金の活用については一定の方向性を定め、優先順位をつけていきたいとの答弁がありました。 次に、市が太平洋グループから賃借している物件の年間使用料と件数及び買い取りの算定基準について質問があり、理事者から、土地・建物の賃借は合わせて11件、平成18年度の使用料は3,200万円である。買い取りに当たっては、固定資産税評価額や九州の大牟田、荒尾などの例も参考にしながら、協議していきたいとの答弁がありました。 次に、旧基金の活用策の一つとして、人材育成基金の創設の考えはないかとの質問があり、理事者から、人材育成を切り口とした事業構築の可能性はあると思うが、対象事業としての基金の創設は制度的に難しいとの答弁がありました。 次に、基金の本来の目的は、閉山時の地域の疲弊に備えることであった。今回の旧基金の取り崩しの目的は、他の旧産炭地にあっては過去の課題の一掃であるが、釧路が他と大きく違うところは、稼行炭鉱を抱えているところであり、この点が取り崩しの対象として盛り込まれているのかとの質問があり、理事者から、釧路コールマインの行う事業が産炭地域の振興に真に必要なもので、会長が特に必要と認める事業であれば、対象として認められる。今後、釧路コールマインと十分協議しながら、5年という限られた期間の中で、どのように支援していくかを模索していきたいとの答弁がありました。 次に、議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳出第7款(商工費の一部)に関して、全国レベルの石炭関係団体の多くが平成18年度末で解散する中で、今後の要望行動にどのように取り組んでいくのかとの質疑があり、理事者から、存続が決まっている北海道石炭対策連絡会議を中心として、釧路市主導で積極的に要望活動を行い、高度化事業の長期継続・財源確保はもとより、研修対象国の拡大とともに、受け入れ人数の拡大と、研修内容の充実を図り、効果が得られるよう進めていきたいとの答弁がありました。 次に、炭鉱技術研修支援事業として行われる研修生と市民との交流事業は、研修生に日本を理解してもらうという大きな意味を持つ事業であるため、内容をさらに充実させるよう検討すべきでないかとの質疑があり、理事者から、市民交流事業推進会議のメンバーにも協力をお願いし、よりよいプログラムが実施できるよう検討していきたいとの答弁がありました。 次に、高度化事業が実施される今後5年間の釧路コールマインの採炭計画や人員計画、クリーンコールテクノロジー事業で研修対象国に予定されるインド研修生の研修期間や内容について質問があり、理事者から、海底下200メートルから300メートルの区域に120から130万トン、新たに採掘が許可された180メートルから200メートルの区域に120から130万トンの埋蔵を確認しており、年間50万トンで5年の採炭が可能である。人員については、今後もリストラ、合理化による解雇はせず、契約期間の満了による自然減で対応したいと聞いている。インドからの研修生受け入れについては、当面は選炭技術の研修から始まると聞いているが、インドの石炭は選炭が難しく、高度な技術を要するため、技術研修には一定程度の期間を要するものと思われる。研修内容は国等で調査中であるが、選炭から採炭、保安の技術指導にまで広がることを期待しているとの答弁がありました。 次に、石炭産業は長く国の政策の中で守られてきたが、平成19年度から厳しい国際競争にさらされることとなる。新しい環境下に置かれる釧路コールマインがソフトランディングできるような支援を考えているのかとの質問があり、理事者から、市としては高度化事業の長期継続要望行動、研修生と市民との交流事業、ユーザーへの石炭引き取り要請を行っていくとともに、釧路コールマインと十分協議しながら、タイムリーに支援策を考えていきたいとの答弁がありました。 これを受けて、委員長より、今日までの委員会論議を踏まえて、市の基幹産業である石炭産業を支えていくために、市として今後も協力体制、サポート体制をしっかり堅持し、継続実施する旨の意見が付されました。 以上で今定例会で付託されました案件の審査結果の報告と付議事件の中間報告を終わります。 ○議長(草島守之君) 次に、廃棄物処理対策特別委員長の報告を求めます。 4番吉田守人委員長。
    ◆4番(吉田守人君) (登壇)今定例会において、当廃棄物処理対策特別委員会に付託されました各案件のうち、さきの3月14日本会議で報告、議決されたものを除く各案件につきまして、審査の結果と概要について報告いたします。 また、当委員会の付議事件であります「ごみ処理等の対策に関する件」について、前委員会以降の審査の中間報告をいたします。 初めに、審査結果でありますが、議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳出第4款(衛生費の一部)につきましては、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。 議案第37号釧路市廃棄物の減量及び処理等に関する条例の一部を改正する条例、議案第38号釧路市自動車放置防止条例の一部を改正する条例、議案第69号釧路広域連合規約の変更に関する協議の件につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、付託案件及び所管事項の審査過程でなされた主な質疑、質問等の概要について報告をいたします。 冒頭、理事者から、食用油のバイオディーゼル燃料化に関して報告がありました。 この報告を受け、市内における食用油の回収可能量について質問があり、理事者から、食用油の回収量については、市立病院から4,000リットル、給食センターから4,800リットルとの報告があり、市内飲食店等の回収量については未調査のため、回収可能量については把握ができず、今後調査をしていきたいとの答弁がありました。 これを受けて、前回の報告同様、食用油のバイオディーゼル燃料化については、道内他都市においても次々と実施しているため、早急な検討に向けて徹底的に調査してほしいとの強い要望がありました。 次に、市役所内のごみの分別徹底の調査について報告がありました。 この報告を受け、今定例会において、市職員の環境レベルが十分である旨の市長の答弁だったが、職員に対するごみの分別周知は徹底されているのかとの質問があり、理事者から、速やかに庁舎内における分別の調査を実施し、職員に対する分別意識の向上に取り組んでいきたいとの答弁がありました。 これを受けて、庁舎内のごみの分別が徹底されなければ、市民に対するごみ分別の周知徹底が図れないため、今後、積極的に取り組んでほしいとの強い要望がありました。 次に、議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算中、歳出第4款(衛生費の一部)に関して、ポイ捨て防止看板設置について、設置場所の見直しや、違反者には3万円以下の罰則の適用があることなど、ポイ捨て防止条例を幅広く周知すべきでないかとの質疑があり、理事者から、罰則周知の看板設置に係る費用が予算要求で認められなかったことから、今後広報誌や自然の番人宣言とあわせて、ポイ捨て防止の啓発普及に取り組んでいきたいとの答弁がありました。 次に、ごみ処理手数料有料化導入後、ごみ減量に対する市民の意識が高まっており、生ごみにおける減量及び分別の徹底も今後の課題になるのではないかとの質疑があり、理事者から、平成19年度において、家庭系生ごみ減容化モデル事業拡大に向けた検討や、生ごみの分別収集を検討するなど、生ごみの減量及び分別についても周知していきたいとの答弁がありました。 これを受けて、ごみの減量及び分別に対する課題は依然として残っているため、さまざまな視点で今後の廃棄物行政に対する総合的な施策を検討してほしいとの要望がありました。 次に、議案第38号釧路市自動車放置防止条例の一部を改正する条例に関して、放置自動車に対する情報提供の取り扱いについて質疑があり、理事者から、自動車が放置された土地の地権者から調査結果の提供を求められた場合に、車両所有者の住所、氏名の情報提供を考えており、それ以外の情報については個人情報担当課とその都度協議していきたいとの答弁がありました。 次に、家電リサイクル料金の前払い方式導入が先送りされたことに伴い、不法投棄の増加が予想され、処理費用も市が負担することから、不法投棄防止に向けた具体的な取り組みをしているのかとの質問があり、理事者から、地上デジタル放送移行に伴う家電の買いかえが進むため、家電販売店への周知をしたところであり、市民に対する周知も含めて、一層の不法投棄防止のPRに取り組んでいきたいとの答弁がありました。 以上で今定例会で付託されました各案件の審査結果の報告と付議事件の中間報告を終わります。  ──────────────────── △委員長報告に対する質疑 ○議長(草島守之君) 各委員長の報告に対する質疑を許します。 質疑はございませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) 質疑なしと認めます。 これをもって質疑を終結いたします。  ──────────────────── △議案第3号ほか66件討論省略 ○議長(草島守之君) この際、お諮りします。 議案第3号、第4号、第6号から第24号まで及び第26号から第71号までの以上67件に対する討論を省略し、直ちに採決に入ることにご異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) ご異議なしと認めます。 よって、直ちに採決を行います。  ──────────────────── △議案第3号ほか6件表決(可決) ○議長(草島守之君) 最初に、議案第3号平成19年度釧路市国民健康保険音別診療所事業特別会計予算、第6号平成19年度釧路市音別歯科診療所事業特別会計予算、第8号平成19年度釧路市動物園事業特別会計予算、第10号平成19年度釧路市水道事業会計予算、第11号平成19年度釧路市工業用水道事業会計予算、第13号平成19年度釧路市公設地方卸売市場事業会計予算及び第14号平成19年度釧路市設魚揚場事業会計予算の以上7件を一括採決いたします。 この採決は起立採決をもって行います。 各案に対する委員長の報告は原案可決であります。 各案を委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。  〔起立全員〕 ○議長(草島守之君) 起立全員であります。 よって、各案は委員長報告のとおり原案可決と決しました。  ──────────────────── △議案第16号ほか36件表決(可決) ○議長(草島守之君) 次に、議案第16号、第17号、第19号から第21号まで、第24号、第26号、第27号、第31号、第32号、第34号、第37号から第40号まで、第42号、第44号から第55号まで、第58号、第59号、第65号から第71号までの以上37件を一括採決いたします。 各案に対する委員長の報告は原案可決であります。 各案を委員長報告のとおり決することにご異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) ご異議なしと認めます。 よって、各案は委員長報告のとおり原案可決と決しました。  ──────────────────── △議案第4号ほか4件表決(起立多数・可決) ○議長(草島守之君) 次に、議案第4号平成19年度釧路市老人保健特別会計予算、第7号平成19年度釧路市駐車場事業特別会計予算、第9号平成19年度釧路市病院事業会計予算、第12号平成19年度釧路市下水道事業会計予算及び第15号平成19年度釧路市港湾整備事業会計予算の以上5件を一括採決いたします。 この採決は起立採決をもって行います。 各案に対する委員長の報告は原案可決であります。 各案を委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。  〔起立多数〕 ○議長(草島守之君) 起立多数であります。 よって、各案は委員長報告のとおり原案可決と決しました。  ──────────────────── △議案第18号ほか17件表決(賛成多数・可決) ○議長(草島守之君) 次に、議案第18号、第22号、第23号、第28号から第30号まで、第33号、第35号、第36号、第41号、第43号、第56号、第57号及び第60号から第64号までの以上18件を一括採決いたします。 各案に対する委員長の報告は原案可決であります。 各案を委員長報告のとおり決することにご異議ございませんか。  〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) 賛成多数と認めます。 よって、各案は委員長報告のとおり原案可決と決しました。  ──────────────────── △議案第1号ほか3件討論 ○議長(草島守之君) 次に、議案第1号、第2号、第5号及び第25号の以上4件に対し、一括討論に入ります。 討論の通告がありますので、順次これを許します。 最初に、32番梅津則行議員の発言を許します。 32番梅津則行議員。 ◆32番(梅津則行君) (登壇)私は日本共産党議員団を代表して、議案第1号一般会計予算案、第2号国民健康保険特別会計予算案、第5号介護保険特別会計予算案、第25号活力創生釧路集中改革プランによる利用料、手数料等の見直しに伴う関係条例について反対討論を行います。 さて、平成19年度予算案は、工賃確保対策事業として障がい者の負担を軽減する独自制度を導入したことなど、障がい者の皆さんや市民の要望を取り入れたことは評価できます。しかし、その一方で、税制「改正」による市民の負担増に対して何ら軽減策を示していない。年収250万円の高齢者の夫婦世帯では、4年前と比べて国民健康保険料・介護保険料で6万円、これに所得税・住民税を合わせれば、何と10万円以上の負担がふえている。今市民は税金と保険料の負担増で苦しんでいる。その苦しみにこたえるどころか、保育料の引き上げを初め、利用料・使用料などの値上げの予算案となっている。これでは多くの市民の苦しみの声に耳を傾けている予算案とは言えない。よって、賛成できるものではない。 さて、活力創生「集中改革プラン」は、「厳しい財政状況」の本当の要因を明らかにしないで、「財政再建団体への転落」を強調し、市民負担で乗り切ろうとするものである。釧路市の財政が「厳しい状態」であることは、私たちも同様の認識です。しかし、福祉にお金を使い過ぎたわけではない。多くの市民が税金・保険料を滞納したからでもない。地方交付税と市税の減収が大きな要因であり、さらに過去の過大投資のツケが市の財政を圧迫していることである。平成19年度一般会計予算案において、地方交付税と市税で456億円の歳入を見込んでいるが、この456億円を「財源」として借金の返済(公債費)に137億円支出する。国から来る地方交付税と市民が納める市税の約30%を借金の返済に充てなければならない財政状態である。 よって、鉄道高架や西港開発などの大型公共事業はやめるべきであり、今後地方債残高の総額を減らしていく方向に転換すべきである。そうすれば、市民に無理な負担を押しつけることにはならない。しかし、「集中改革プラン」はそうはなってはいない。 また、事務事業の一律削減のかけ声のもと、だれにでも負担してもらう、何でも削減することにつながっていると考えます。一つは生活保護受給世帯からも徴収することである。収入が途絶え、高齢で働くこともできず、やむにやまれず生活保護で暮らしている市民に「80円ぐらいは負担できるでしょう」という発想は、私たちには理解できません。仮に今回は「実害」がなくても、今後この考えがさまざまな分野に広がっていき、「生存権」そのものを侵すことになる。そこに先鞭をつけた今回の「集中改革プラン」には賛成できない。また、街路灯の間引きは小中学生の保護者から不安が寄せられている。今でも暗い通学路がさらに暗くなり、安全・安心のまちづくりに逆行する。これは「お金がないから」と説明されても、市民の理解を得れるものではない。よって、賛成できるものではない。 さて、今議会において私たち日本共産党議員団は、「財政問題」に関連してさまざまな提案をしてきました。1つは定率減税縮減・廃止でふえた6億円の一部を市民の暮らし応援に使うこと、2つ目には障害者自立支援法により市の負担が減った約2億円を活用すること、3つ目には国保4億円、介護9億円の基金活用で保険料を引き下げることなどです。しかし、市長は「6億円は一般財源として使う」と述べ、2億円は減債基金に積み立て、国保・介護の基金は今後に備えることを理由に保険料の引き下げには応じませんでした。今市民には「市の財政が大変だから協力しなければ」という思いと、「でも、何とか負担を軽減してほしい」という思いがあります。「お金」の使い方をきちんと説明をし、この3つの提案をすると多くの市民の皆さんは賛同されます。その声にこたえるべきではないでしょうか。 以上、一般会計予算案、国保特別会計予算案、介護保険特別会計予算案、活力創生集中改革プランの議案は、市民の苦しみを軽減し、財政再建の道を示すものとはなっていない、こう述べて反対討論とします。 最後に、市長に一言述べます。 私たち日本共産党議員団は、前回、教育長の人事には賛成しました。それはじっくり腰を据えて未来ある釧路の子供たちの教育に責任を持って当たってほしい、こういう思いからでした。しかし、今回は2年ほどで教育長をかえる提案がされました。過去に釧路市においてこんなに短い期間の教育長人事はなかったと思います。今回のような人事は、教育関係者に必要のない不安を与えるだけでなく、市長の政治的意図が若干感じられる次第でございます。しかも、今議会で平成19年度教育行政方針を述べていただき、その方針を進める責任者をかえることは適切な人事とは思えません。そのことを1点指摘しておきたいと思います。 以上をもって日本共産党議員団の反対討論を終わります。 ○議長(草島守之君) 次に、18番山田忠孝議員の発言を許します。 18番山田忠孝議員。 ◆18番(山田忠孝君) (登壇・拍手)私は、平成19年度の釧路市各会計予算について、音別会を代表して原案賛成の立場で討論に参加いたします。 釧路市におきましては、国から地方への本格的な税源移譲に伴い、所得譲与税が税制改正により個人市民税に移行されるなど、市税全体では増となっておりますが、地域経済は依然として低迷を続けており、個人市民税は実質的には減少している状況であります。 また、法人市民税も全国的な景気回復に伴い、地方財政計画におきましては大幅な増が見込まれたところでございますが、釧路市ではその伸び率を大きく下回るなど、大都市圏を中心とした景気回復基調とは乖離した財政環境が続いております。 このように依然として厳しい財政運営を余儀なくされる中で、平成19年度予算は、特定目的基金からの借り入れなどの財源対策が行われたところでありますが、地域経済を振興する施策や市民の安全を守る事業は確実に盛り込まれたところであります。さらには、企業会計の財政健全化対策として、一般会計からの繰出金の増額や長年手のつけられなかった振興公社に対する経営健全化の措置につきましても、予算化を図るなど、新生釧路市の礎を築く年にふさわしい内容となっており、「次代を担う子供たちに、誇りを持って引き継げる活力あふれる新生釧路市を築く」という伊東市長の熱い思いと信念が十分に伝わってくる予算であり、我が会派といたしましては、全面的な賛意を表明するものであります。 次代を担う子供たちのために、湖畔小学校や阿寒中学校の改築に着手したことや、阿寒湖温泉多目的施設の建設着工など、地域住民の一体感の醸成にも配慮するとともに、子供から大人まで多くの市民に対する思いやりと温かさのあふれる予算となっております。 これら事業の実施に当たっては、合併特例債などの有利な起債を充当するなど、合併効果を最大限に活用し、一般財源の抑制に努めるなど、財政の健全化にも意を用いているところであります。 新生釧路市のまちづくりの柱となる観光振興や産業振興につきましても、重点化が図られ、力点が置かれております。 また、障がいを持つ方々が地域において安心して自立した生活を営むことができることに配慮し、国の制度とは別に、市独自策として「工賃確保対策事業」の実施や相談体制の拡充にも取り組んでおります。介護・高齢者福祉では、地域包括支援センターを中心とした地域ケア体制の充実、子育て支援では、育児支援家庭訪問事業を拡充するなど、だれもが安心して暮らせるまちづくりを前進させる予算内容となっております。 我が会派といたしましては、合併以来、常に阿寒・音別地域には目配りをしていただき、苦しい財政状況の中にあって、予算の重点化を図り、地域経済を振興する事業や市民の安全を守る施策は着実に実施し、地域の永続的な発展を目指そうとする市長の不退転の決意を支持し、全面的に賛意を表明するものであります。 市長は、これまで常に「決断と行動力」を重視する市政を実践しており、そのリーダーシップと責任感の強さは高く評価されるべきであります。 MOOの再建や土地開発公社の健全化に着手し、さらに今回は振興公社に対する経営健全化の措置をした決断力。状況を見きわめた的確な方針転換により、長年にわたる地域の夢であった北海道横断自動車道(本別-釧路間)と総合体育館の建設着工を現実のものとした判断力。ベトナムや中国に率先して訪問するなど、炭鉱技術海外移転事業の後継事業として、産炭国石炭産業高度化事業を現実のものとした行動力。自治体経営が苦難の時代である今こそ、迅速な決断力と的確な判断力、そして機敏な行動力を持って果敢に市政を運営し、大いなる成果を生んでいる伊東市長に全幅の信頼を寄せるものであります。 我が会派といたしましての活動は今期限りとなりますが、伊東市長の卓越した行政手腕、さらには政治家としてのたぐいまれな能力を大いに評価し、市長とともに歩み、伊東市政を力強く支えていくことを、ここに表明するものであります。 以上申し上げまして、平成19年度の各会計予算案への賛成討論を終わらさせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(草島守之君) 以上をもって討論を終結いたします。  ──────────────────── △議案第1号ほか2件表決(起立多数・可決) ○議長(草島守之君) 議案第1号平成19年度釧路市一般会計予算、第2号平成19年度釧路市国民健康保険特別会計予算、第5号平成19年度釧路市介護保険特別会計予算、以上3件を一括採決いたします。 この採決は起立採決をもって行います。 各案に対する委員長の報告は原案可決であります。 各案を委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。  〔起立多数〕 ○議長(草島守之君) 起立多数であります。 よって、各案は委員長報告のとおり原案可決と決しました。  ──────────────────── △議案第25号表決(賛成多数・可決) ○議長(草島守之君) 次に、議案第25号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。 本案を委員長報告のとおり決することにご異議ございませんか。  〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) 賛成多数と認めます。 よって、本案は委員長報告のとおり原案可決と決しました。  ──────────────────── △報告第1号表決(承認) ○議長(草島守之君) 次に、報告第1号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は報告承認であります。 本案を委員長報告のとおり決することにご異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) ご異議なしと認めます。 よって、本案は委員長報告のとおり報告承認と決しました。  ──────────────────── △請願陳情表決(賛成多数) ○議長(草島守之君) 次に、継続審査中の陳情第1号及び第3号を一括採決いたします。 両件の委員長報告はお手元に配付しております請願陳情審査報告書のとおりであります。 両件を委員長報告のとおり決することにご異議ございませんか。  〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) 賛成多数と認めます。 よって、両件は委員長報告のとおり決しました。  ────────────────────  〔朗読せざるも掲載〕       請願陳情審査報告書  今定例会に付議したもの                  な  し  ……………………………………………………  継続審査中のもの平成17年陳情第1号 若草地区会館改築に伴う予算措置に関する件                       継  続平成18年陳情第3号 「釧路文学館」の設置に関する件                       継  続  ──────────────────── ○議長(草島守之君) 再開を午後3時とし、暫時休憩いたします。             午後2時46分休憩 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  午後3時00分再開 ○議長(草島守之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △日程第2 議案第82号副市長の選任について同意を求める件 ○議長(草島守之君) 日程第2、議案第82号副市長の選任について同意を求める件を議題といたします。  〔上原丈和君退席〕  ──────────────────── △提案説明 ○議長(草島守之君) 提案理由の説明を求めます。 市長。 ◎市長(伊東良孝君) (登壇)ただいま議題に供されました議案第82号副市長の選任について同意を求める件でありますが、氏名の欄が空白になっておりますので、上原丈和とお書き入れを願います。 上原氏につきましては、本市の教育長として行政に携わっておりますので、その力量、人格、識見につきましては皆様よくご承知のことと存じます。 議会の同意を得まして、副市長に選任することができますれば、私とともに市政執行に尽力することと確信し、ここに提案いたした次第であります。 何とぞよろしくご同意を賜りますようお願いを申し上げます。  ──────────────────── △質疑 ○議長(草島守之君) 本案に対する質疑を許します。 質疑はございませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) 質疑なしと認めます。 これをもって質疑を終結いたします。  ──────────────────── △委員会付託・討論省略 ○議長(草島守之君) この際、お諮りいたします。 本案につきましては、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決に入ることにご異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) ご異議なしと認めます。 よって、直ちに採決を行います。  ──────────────────── △表決 ○議長(草島守之君) 議案第82号を採決いたします。 本案を原案同意と決することにご異議ございませんか。  〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) 賛成多数と認めます。 よって、本案は原案同意と決しました。  ──────────────────── △副市長選任同意あいさつ ○議長(草島守之君) ただいま副市長の選任に同意されました上原丈和さんから発言を求められておりますので、これを許します。 上原丈和さん。 ◎副市長(上原丈和君) (登壇)貴重なお時間をいただき、一言ごあいさつを申し上げます。 ただいま私の副市長の選任につきましてご同意を賜りまことにありがとうございました。 幅広い行政経験もなく、人間的にもいまだ未熟な私にとりまして副市長の重責を担わせていただくことはこの上ない光栄でありますとともに、その責任の重さに身の引き締まる思いであります。 今未曾有の財政難という荒海に立ち向かう釧路市ですが、このようなときこそ伊東市長が市政方針の中で示されました新生釧路市の永続的な発展という目標に向けて新たな進路を切り開くため、市長、副市長、職員の皆さんのご指導をいただきながらプラスワンの視点を持って職員と一丸となって知恵を出し合い、全身全霊をかけて職務に精励する所存でございます。 議員の皆様には、これまであらゆる機会においてご指導いただきました。今後もこれまで以上にご指導、ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げますとともに、副市長の選任にご同意いただきましたことに対しまして、改めて御礼申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。 これからもどうぞよろしくお願いいたします。(拍手)  ──────────────────── △副市長退任あいさつ ○議長(草島守之君) 次に、本年3月31日付をもって退任されます折原勝副市長より発言を求められておりますので、これを許します。 折原副市長。 ◎副市長(折原勝君) (登壇)貴重な時間をいただき、あいさつの機会を与えていただきましたことに厚くお礼を申し上げます。 私はこの3月31日をもって副市長の職を辞する決心をし、伊東市長のお許しをいただきました。また、ただいまは後任副市長の選任にご同意をいただきました。 私は一昨年10月31日、新生釧路市の初代副市長に選任をいただきましたが、1つには3市町合併が実現し、心配をいたしました事務執行体制も伊東市長の強力なリーダーシップのもと、以前の落ちつきを取り戻し、合併効果の創出に一応のめどがついたこと、2つ目として、さらなる努力が不可欠ではありますが、懸案でありました集中改革プランと土地開発公社、振興公社の経営改善に一定の方向を見出せたこと、3つ目として、市政運営は今まさに激動のさなかにありますが、英知と行動力を備えた多くの人材が育っており、これからは時代を先取りした若い感性によって躍動的に市政を進めていくべきと考えたこと、以上3点から初代副市長に選任されてまだ1年半の任期途中ではございますが、後顧の憂いなく、後輩に道を譲る決心を固めたところでございます。 私は白糠町に生まれ、父の転勤により庶路、雄別、根室、そして再度雄別と、釧路市の周辺を回りながら育ちましたが、幼い私にとりまして釧路はまさに夢の大都会でありました。 昭和38年4月、そのあこがれの釧路市職員となり、以来今日まで多くの先輩、上司、同僚の皆様に助けられ、支えられながら無事にきょうの日を迎えることができました。 長い市役所生活でありましたが、今にして思えば、すべてのことが懐かしく、楽しく思い出されます。特に議会の同意をいただきまして、収入役、助役、そして合併後初の副市長として5年半にわたり特別職を務めさせていただきましたことは、幼いときから釧路市にあこがれ、市の職員となった私にとりまして夢のようなこれまでの人生でございました。 今釧路市は予想をはるかに超えるスピードで次々と変革の波が押し寄せ、待ったなしの対応を迫られ、非常に難しい状況に置かれております。しかし、美しい自然に囲まれ、無限の可能性を持つ道東の中核都市としての位置づけは、これまでも、そしてこれからも変わることはありません。 議員の皆様方、伊東市長、特別職、そして職員の皆様方の力によって、もっともっと光り輝く釧路の未来を切り開いていっていただけるものと信じております。 私は、これからも私が誇りに思うこの釧路市に住み続け、釧路の風土、釧路の人情に包まれて暮らしてまいります。これまでのご厚情に心から感謝を申し上げ、皆様のご活躍を衷心からご期待申し上げまして、退任に当たってのあいさつとさせていただきます。 長い間本当にありがとうございました。(拍手) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △日程第3 議案第83号教育委員会委員の任命について同意を求める件 ○議長(草島守之君) 日程第3、議案第83号教育委員会委員の任命について同意を求める件を議題といたします。  〔林正昭君退席〕  ──────────────────── △提案説明 ○議長(草島守之君) 提案理由の説明を求めます。 市長。 ◎市長(伊東良孝君) (登壇)ただいま議題に供されました議案第83号教育委員会委員の任命について同意を求める件でありますが、氏名の欄が空白になっておりますので、林正昭とお書き入れを願います。 林氏につきましては、本市の監査委員を務めており、その力量、人格、識見につきましては皆様よくご承知のところであります。 教育、学術及び文化に関する知識も豊富で、教育委員会委員として極めて適任と存じ、ここに提案いたした次第であります。 何とぞよろしくご同意賜りますようお願い申し上げます。  ──────────────────── △質疑 ○議長(草島守之君) 本案に対する質疑を許します。 質疑はございませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) 質疑なしと認めます。 これをもって質疑を終結いたします。  ──────────────────── △委員会付託・討論省略 ○議長(草島守之君) この際、お諮りいたします。 本案につきましては、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決に入ることにご異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) ご異議なしと認めます。 よって、直ちに採決を行います。  ──────────────────── △表決 ○議長(草島守之君) 議案第83号を採決いたします。 本案を原案同意と決することにご異議ございませんか。  〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) 賛成多数と認めます。 よって、本案は原案同意と決しました。  ──────────────────── △教育委員会委員任命同意あいさつ ○議長(草島守之君) ただいま教育委員会委員の任命に同意されました林正昭さんから発言を求められておりますので、これを許します。 林正昭さん。 ◎教育委員会委員(林正昭君) (登壇)ただいま教育委員選任のご同意をいただきました林でございます。教育基本法の改正による教育改革の大きな流れの中で解決しなければならない多くの課題を抱え、またいじめ問題への対策など、教育行政が大変なこの時期に教育委員という大役を仰せつかり、これから担う仕事の責任の重さに身のすくむ思いをしているところでございます。 私はこれまで明るく元気にをモットーに、前向きな姿勢を心がけて仕事をしてまいりましたし、職場の皆様方にもお願いをしてまいりました。これからもこの気持ちを持って職員の皆さん、学校関係者、各種団体の皆様方のご協力をいただきながら、誠心誠意務めてまいりたいと考えております。 議員の皆様方には今後ともお世話になりますが、これまでにも増したご指導、ご提言を賜りますようお願いを申し上げまして、就任のごあいさつとさせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △日程第4 議案第84号監査委員の選任について同意を求める件 ○議長(草島守之君) 日程第4、議案第84号監査委員の選任について同意を求める件を議題といたします。  〔藤田正一君退席〕  ──────────────────── △提案説明 ○議長(草島守之君) 提案理由の説明を求めます。 市長。 ◎市長(伊東良孝君) (登壇)ただいま議題に供されました議案第84号監査委員の選任について同意を求める件でありますが、氏名の欄が空白になっておりますので、藤田正一とお書き入れを願います。 同氏の経歴につきましては、本市の環境部長、保健福祉部長、学校教育部長を歴任し、その力量、人格、識見とも皆様よくご承知のところでございます。 人格にすぐれ、財務管理及び事業の経営管理等に関する識見が高く、監査委員として極めて適任と存じ、ここに提案いたした次第であります。 何とぞよろしくご同意賜りますようお願い申し上げます。  ──────────────────── △質疑 ○議長(草島守之君) 本案に対する質疑を許します。 質疑はございませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) 質疑なしと認めます。 これをもって質疑を終結いたします。  ──────────────────── △委員会付託・討論省略 ○議長(草島守之君) この際、お諮りいたします。 本案につきましては、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決に入ることにご異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) ご異議なしと認めます。 よって、直ちに採決を行います。  ──────────────────── △表決 ○議長(草島守之君) 議案第84号を採決いたします。 本案を原案同意と決することにご異議ございませんか。  〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) 賛成多数と認めます。 よって、本案は原案同意と決しました。  ──────────────────── △監査委員選任同意あいさつ ○議長(草島守之君) ただいま監査委員の選任に同意されました藤田正一さんから発言を求められておりますので、これを許します。 藤田正一さん。 ◎監査委員(藤田正一君) (登壇)ただいま監査委員の選任のご同意をいただきました藤田でございます。まことにありがとうございます。厚くお礼を申し上げます。 また、皆様には各般にわたりご指導、ご協力を賜っておりますことを、改めましてこの場をおかりし、深く感謝とお礼を申し上げる次第でございます。 今地方自治体をめぐる環境が大きく変化し、大変厳しい状況の中にございまして、これから担う職責の重さを考えますとき、身の引き締まる思いでいっぱいでございます。 私は特段の才もなく、もとより微力ではございますが、今後の職務を通じまして本市における業務が公正で、そして効率的、効果的に行われますよう誠心誠意務めてまいる所存でございます。どうか議員の皆様におかれましては、今まで以上のご指導とご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げまして、まことに簡単ではございますが、ごあいさつとさせていただきます。 どうぞよろしくお願いいたします。(拍手) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △日程第5 諮問第1号人権擁護委員候補者の推薦について意見を求める件(同意) ○議長(草島守之君) 日程第5、諮問第1号人権擁護委員候補者の推薦について意見を求める件を議題といたします。  ──────────────────── △提案説明 ○議長(草島守之君) 提案理由の説明を求めます。 市長。 ◎市長(伊東良孝君) (登壇)ただいま議題に供されました諮問第1号人権擁護委員候補者の推薦について意見を求める件でありますが、氏名の欄が空白になっておりますので、津田鉄子とお書き入れを願います。 津田様は、昭和39年に釧路高等技芸学校を修了後、釧路若草予備校勤務を経まして、昭和61年から釧路保護区保護司、平成18年からは釧路方面本部被害者支援連絡協議会会長としてご活躍されております。 人格、識見にすぐれ、人権擁護委員候補者として法務大臣に推薦するに極めて適任と存じ、ここにご提案いたした次第であります。 何とぞよろしくご同意賜りますようお願いを申し上げます。  ──────────────────── △質疑 ○議長(草島守之君) 本案に対する質疑を許します。 質疑はございませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(草島守之君) 質疑なしと認めます。 これをもって質疑を終結いたします。  ──────────────────── △委員会付託・討論省略 ○議長(草島守之君) この際、お諮りいたします。 本案につきましては、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決に入ることにご異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) ご異議なしと認めます。 よって、直ちに採決を行います。  ──────────────────── △表決 ○議長(草島守之君) 諮問第1号を採決いたします。 本案を原案同意と決することにご異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) ご異議なしと認めます。 よって、本案は原案同意と決しました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △日程第6 議案第85号ほか3件上程(可決) ○議長(草島守之君) 日程第6、議案第85号から第88号までの以上4件を一括議題といたします。  ──────────────────── △提案説明・質疑・委員会付託・討論省略 ○議長(草島守之君) この際、お諮りいたします。 各案につきましては、提案説明、質疑、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決に入ることにご異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) ご異議なしと認めます。 よって、直ちに採決を行います。  ──────────────────── △表決 ○議長(草島守之君) 議案第85号から第88号までの以上4件を一括採決いたします。 各案を原案可決と決することにご異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) ご異議なしと認めます。 よって、本案は原案可決と決しました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △日程第7 意見書案第1号医師不足を解消し、安心できる地域医療体制の確保を求める意見書      意見書案第2号酪農畜産政策・価格に関する意見書(可決) ○議長(草島守之君) 日程第7、意見書案第1号及び第2号の以上2件を一括議題といたします。  ──────────────────── △提案説明・質疑・委員会付託・討論省略 ○議長(草島守之君) この際、お諮りいたします。 両案につきましては、提案説明、質疑、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決に入ることにご異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) ご異議なしと認めます。 よって、直ちに採決を行います。  ──────────────────── △表決 ○議長(草島守之君) 意見書案第1号及び第2号の以上2件を一括採決いたします。 両案を原案可決と決することにご異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) ご異議なしと認めます。 両案は原案可決と決しました。  ────────────────────  〔朗読せざるも掲載〕 意見書案第1号   医師不足を解消し、安心できる地域医療体制の確保を求める意見書 このことについて、別記のとおり釧路市議会会議規則第13条の規定により提出する。  平成19年3月22日         提出者  釧路市議会議員  上 田 徳 郎                 同     逢 坂 和 子                 同     溝 口   精                 同     松 橋 主 幸                 同     戸 田   悟                 同     畑 中 優 周                 同     土 岐 政 人                 同     筥 嵜 昌 晴                 同     山 田 忠 孝                 同     菅 野   猛                 同     続 木 敏 博                 同     月 田 光 明                 同     梅 津 則 行                 同     石 川 明 美                 同     酒 巻 勝 美                 同     渡 辺 慶 蔵  ……………………………………………………………………   医師不足を解消し、安心できる地域医療体制の確保を求める意見書 近年、全国的に、特に小児科や産婦人科などにおける医師不足が深刻な問題となっている。地域住民が安心して生活するためには、救急医療や産婦人科・小児科医療など必要な医療サービスがいつでも利用できることが重要であり、こうした医師不足問題の解消は喫緊の課題である。 このような医師不足は、(1)平成16年4月から実施されている臨床研修制度により大学医局の医師派遣機能が低下し、地域の医療機関からの医師の引き上げが生じていること、(2)公的病院等での医師の過酷な勤務実態、地域の医療機関の経営状況の悪化などが生じていること、(3)女性医師の増加に対応する仕事と子育ての両立支援策が十分に講じられていないことなどさまざまな原因が複合的に作用して生じている。 医師不足の解消に向け、自治体・住民の合意を基にした医療機関の集約化や、魅力ある研修病院の整備、病院間連携体制の整備、小児救急での電話相談窓口の整備など様々な努力を進めているが、安心できる地域医療体制の整備に向けて国においても引き続き積極的な取り組みを進める必要がある。また、医師不足のみでなく看護師や助産師の不足も同様に近年重要な課題となっている。 よって、国においては、医師不足を解消し、安心できる地域医療体制を確保するよう、下記事項について強く要望する。              記1 地域医療の再構築に向けて、総合的なビジョンを早急に策定すること。2 救急医療体制の整備・維持、周産期医療体制の整備・維持のための支援策の拡充を図ること。3 小児科医療等の医師不足が指摘される科目の診療報酬の抜本的見直しを図ること。4 公的病院の診療体制の強化を図るため、集約化への取り組みの支援策を拡充すること。また、中核病院と地域医療機関の連携を強化するための対策を講じること。5 臨床研修制度のあり方について検討を行い、前期・後期臨床研修において、地域医療への従事が適切に確保できるよう取り組みを進めること。6 医科系大学の定員における地域枠の拡大を図るとともに、奨学金制度の充実など地元への定着を進めるための施策の充実を図ること。7 院内保育の確保や、女性医師バンクの充実など女性医師の仕事と生活の両立を図るための支援策を充実すること。8 看護師、助産師の不足に対して積極的な対策を講じること。9 小児救急の電話相談事業の充実のための対策を講じること。10 出産・分娩に係る無過失補償制度の早期の創設を図ること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成19年3月22日                     釧 路 市 議 会 衆議院議長 参議院議長 内閣総理大臣  宛 総務大臣 文部科学大臣 厚生労働大臣  ……………………………………………………………………  意見書案第2号      酪農畜産政策・価格に関する意見書 このことについて、別記のとおり釧路市議会会議規則第13条の規定により提出する。  平成19年3月22日         提出者  釧路市議会議員  上 田 徳 郎                 同     逢 坂 和 子                 同     溝 口   精                 同     松 橋 主 幸                 同     戸 田   悟                 同     畑 中 優 周                 同     土 岐 政 人                 同     筥 嵜 昌 晴                 同     山 田 忠 孝                 同     菅 野   猛                 同     続 木 敏 博                 同     月 田 光 明                 同     梅 津 則 行                 同     石 川 明 美                 同     酒 巻 勝 美                 同     渡 辺 慶 蔵  ……………………………………………………………………      酪農畜産政策・価格に関する意見書 北海道の酪農畜産は、専業的な意欲のある担い手を中心に、恵まれた土地資源を活用しながら、新たな技術導入による高い生産性を実現しており、我が国における食料の生産・供給基地として大きな役割を果たしている。 こうした中で、政府は昨年12月に豪州とのFTA・EPA締結交渉入りを決定したが、仮に交渉によって関税が撤廃された場合、北海道農業はもとより、道東においても地域経済・社会全体が壊滅的打撃を被ることになる。 また、生乳需給の緩和による需給調整の実施、自給飼料基盤の確保、環境保全や食の安全・安心対策への対応など諸課題が山積しており、意欲ある担い手の育成のため北海道酪農畜産の生産基盤を維持強化することが重要となっている。 よって、国においては、「新たな食料・農業・農村基本計画」における食料自給率目標の達成や「新たな酪農及び肉用牛生産の近代化を図るための基本方針」における生乳・食肉の生産目標数量の着実な達成を目指すなど、生産者が安心して営農に取り組み、経営安定と所得の確保が図られ、下記事項について、総合的な支援施策を展開するよう強く要望する。              記1 乳製品、牛肉、軽種馬、米、小麦、砂糖は、北海道の重要農畜産物であり、FTA・EPA交渉に当たっては、関税撤廃から「重要品目の例外扱い」にする、豪州側がこれに応じない場合は、「交渉の中断」を含め厳しい姿勢で対応すること。2 加工原料乳生産者補給金単価について、現行ルールを基本に適切に決定すること。また、限度数量については、需要動向に即して適切に決定すること。3 生乳需給の改善や酪農経営の安定に向けた支援を行うこと。4 担い手に対する支援対策、営農サポート組織への支援対策、乳検組合の支援強化など、酪農生産基盤の維持強化対策を進めること。5 肉用牛・養豚生産基盤の強化及び価格の安定対策を推進すること。6 海外悪性家畜伝染病など家畜防疫対策を強化すること。7 米国産牛肉の輸入に当たり、万全な管理体制を今後も継続すること。8 BSE全頭検査、発生農家等に対する支援対策、畜産リサイクルの再構築などBSE関連対策を引き続き実施すること。9 トレーサビリティの適正な運用など食の安全・安心対策を推進すること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成19年3月22日                     釧 路 市 議 会 衆議院議長 参議院議長 内閣総理大臣  宛 外務大臣 農林水産大臣 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △日程第8 決議案第1号2008年主要国首脳会議(サミット)の北海道開催に関する決議(賛成多数・可決) ○議長(草島守之君) 日程第8、決議案第1号を議題といたします。  ──────────────────── △提案説明 ○議長(草島守之君) 提案理由の説明を求めます。 38番岸山敏安議員。 ◆38番(岸山敏安君) (登壇)ただいま議題に供されました決議案第1号につきまして、提案者を代表いたしまして私から提案理由のご説明を申し上げます。 主要国首脳会議、いわゆるサミットは経済・社会問題を中心に国際社会が直面するさまざまな重要課題について8カ国の首脳が一堂に会するものであり、成果として発せられる宣言は、世界の平和と繁栄への指針となり、その重要性はますます高まっております。 2008年夏のサミットが洞爺湖地域で開催されれば、世界的に北海道の知名度が高まり、国内だけでなく、海外からの観光需要を高め、観光立国として世界に羽ばたく大きなチャンスになるとともに、道民は主要国の首脳を迎えたという自信が生まれるものと考えます。 また、ロシアの首脳が来道することから、北方領土問題が進展するきっかけになると期待されます。 以上のことから、お手元に配付した決議案第1号のとおり、釧路市議会は2008年サミットの北海道開催を強く要望するものであります。 決議案の朗読は省略させていただきますが、原案のとおり可決されますよう満場のご賛同をお願い申し上げます。  ──────────────────── △質疑 ○議長(草島守之君) 本案に対する質疑を許します。 質疑はございませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) 質疑なしと認めます。 これをもって質疑を終結いたします。  ──────────────────── △委員会付託・討論省略 ○議長(草島守之君) この際、お諮りいたします。 本案につきましては、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決に入ることにご異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) ご異議なしと認めます。 よって、直ちに採決を行います。  ──────────────────── △表決 ○議長(草島守之君) 決議案第1号を採決いたします。 本案を原案可決と決することにご異議ございませんか。  〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之君) 賛成多数と認めます。 よって、本案は原案可決と決しました。  ────────────────────  〔朗読せざるも掲載〕 決議案第1号   2008年主要国首脳会議(サミット)の北海道開催に関する決議 このことについて、別記のとおり釧路市議会会議規則第13条の規定により提出する。  平成19年3月22日         提出者  釧路市議会議員  岸 山 敏 安                 同     上 田 徳 郎                 同     逢 坂 和 子                 同     溝 口   精                 同     松 橋 主 幸                 同     戸 田   悟                 同     畑 中 優 周                 同     土 岐 政 人                 同     筥 嵜 昌 晴                 同     山 田 忠 孝                 同     菅 野   猛                 同     続 木 敏 博                 同     月 田 光 明                 同     酒 巻 勝 美                 同     渡 辺 慶 蔵  ……………………………………………………………………   2008年主要国首脳会議(サミット)の北海道開催に関する決議 主要国首脳会議、いわゆるサミットは、経済・社会問題を中心に国際社会が直面するさまざまな重要課題について、8カ国の首脳が一堂に会し、自由闊達な意見交換を通じて、その解決に向けたコンセンサスを形成する会議であり、成果として発せられる宣言は、世界の平和と繁栄への指針となっており、主要国の政策協調の場であるサミットの重要性はますます高まっている。 我が国ではこれまで、東京で3回、2000年には九州・沖縄で開催され、2008年には、日本が議長国となり開催される予定である。 首脳を初め各国要人の受け入れに際して求められるのは、「落ち着いた環境で議論ができる場所」であり、そのため、最近のサミット開催地の主流はリゾート地となっている。また、昨今、国際テロが頻発していることにかんがみれば、各国首脳の安全確保に万全を期することが望まれる。 このことから、2008年のサミットは、我が国有数のリゾート地であり、かつ、交通アクセス、気候が優れており、完璧な警備体制も期待できる北海道洞爺湖町で開催すべきである。当地で首脳会談が開催されれば、静かな環境の中でのコンパクトで効率的な運営が可能であるとともに、我が国の最重要課題の一つである北方領土問題解決の弾みにもなり、誠に意義深いものである。 さらに、北海道は、国際化推進施策を展開するなど、国際貢献の一翼を担い得る世界に開かれた地域づくりを積極的に進めているところであり、世界への情報発信によって国際的存在感・知名度が飛躍的に向上し、地域再生を促進する契機ともなり、北海道全体の発展に大きく寄与するものと期待される。 よって、釧路市議会は、2008年サミットの北海道洞爺湖町における開催を強く要望するものである。 以上、決議する。  平成19年3月22日                    釧 路 市 議 会 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △市長あいさつ ○議長(草島守之君) この際、市長から発言を求められておりますので、これを許します。 市長。 ◎市長(伊東良孝君) (登壇)2月定例会の終わりに臨みまして一言お礼とごあいさつを申し上げさせていただきます。 議員各位におかれましては、任期最後の定例会となります今2月定例会もいよいよ最終段階を迎えたとこでございますが、ご在任中、3市町の合併を初めといたしまして、大きなご功績を残されました議員の皆様方とこの議場でお目にかかることも今任期中は本日が最後となるものと存じます。 私は新市の初代市長といたしまして、合併後の1年半の間、皆様方の温かいご支援とご指導をいただきながら、全力を傾注して市政に取り組んでまいりました。この間、厳しい財政環境のもとで行財政改革の推進についてご理解をいただき、音別町コミュニティセンターや釧路根室圏総合体育館の建設に着手し、合併前からの懸案でございました阿寒中学校の改築や市役所庁舎の耐震化の取り組みにつきましても緒についたところでありますし、釧路市民意見提出手続条例、いわゆるパブリックコメント手続条例につきましても今定例会に提案をさせていただくなど、市民と協働するまちづくりを着実に進めることができました。 また、活力創生釧路集中改革プランにつきましても、今般策定が終わり、これから職員一丸となって取り組んでいくわけでありますが、これもひとえに市議会の皆様方のご指導とご協力のたまものでございまして、ここに深く感謝とお礼を申し上げる次第でございます。 さて、議員の皆様におかれましては、このたびの任期をもちまして18名の方々がご勇退されると伺っておりますので、ご勇退される皆様に対しまして、この場をおかりいたしまして一言ごあいさつを申し上げさせていただきたいと存じます。 まず、高橋宏政議員におかれましては、昭和44年から9期38年間、旧釧路市及び新市の議会議員としてご活躍いただきました。この間、旧釧路市におきましては、市議会副議長として円滑な議会運営にご尽力されるとともに、市議会の重鎮として市政運営に対する心構えなど、数々の貴重なご提言を賜りましたことを心から感謝申し上げる次第でございます。 また、吾妻巖議員におかれましては、昭和48年から8期34年間、旧釧路市及び新市の議会議員としてご活躍いただきました。この間、旧釧路市におきましては、市議会副議長として円滑な議会運営に努められ、また地域の課題解決につきまして、持ち前のバイタリティーを持って並々ならぬ情熱を注がれましたこと、心から感謝申し上げる次第であります。 また、山田忠孝議員におかれましては、昭和54年から7期28年間、音別町及び新市の議会議員としてご活躍をいただきました。この間、音別町におかれましては、町議会副議長として円滑な議会運営に尽力されるとともに、農業振興や鳥類などの自然保護につきましてもご支援、ご活動を賜りましたことを心から感謝申し上げる次第であります。 筥嵜昌晴議員におかれましては、昭和54年から7期28年間の長きにわたり、音別町及び新市の議会議員としてご活躍をいただきました。この間、音別町におきましても、町議会議長として円滑な議会運営に尽力されるとともに、新市におきましては音別会の代表として3市町の一体感の醸成のため、ご尽力をいただきましたことを心から感謝申し上げる次第であります。 松橋主幸議員におかれましては、昭和56年から7期26年間、阿寒町及び新市の議会議員としてご活躍をいただきました。この間、地域の経済政策を初め、地域の活性化に対する数々のご提言、ご活動を賜りましたこと厚くお礼を申し上げます。 次に、岸山敏安議員におかれましては、昭和58年から5期20年間、音別町及び新市の議会議員としてご活躍をいただきました。この間、地域の基幹産業であります林業を初めとし、地域の産業振興につきまして数々のご支援、ご活動をいただきましたことを心から感謝申し上げる次第であります。 次に、花井紀明議員におかれましては、平成元年から4期18年間、旧釧路市及び新市の議会議員としてご活躍をいただきました。この間、旧釧路市におきましては、市議会議長として円滑な議会運営にご尽力されるとともに、市役所の行政運営につきまして民間企業の経営感覚を生かし、数々のご示唆、ご提言、そしてご支援をいただきましたことを心から感謝申し上げる次第であります。 また、長村武祠議員におかれましては、昭和58年から5期16年間、阿寒町及び新市の議会議員としてご活躍いただきました。この間、農業振興や次世代エネルギー対策を初めとし、幅広い分野におきまして数々のご示唆、ご活動を賜りましたこと、心から感謝申し上げます。 また、鈴木義澄議員におかれましては、平成3年から4期16年、音別町及び新市の議会議員としてご活躍をいただきました。この間、音別地域の課題、特に公営住宅問題などにつきまして、時にはこの議場におきましても厳しい議論をさせていただきましたが、地域の発展のためにご活動いただきました。心から感謝を申し上げる次第であります。 また、溝口精議員におかれましては、平成3年から4期16年間、阿寒町及び新市の議会議員としてご活躍いただきました。この間、農林業の振興を初め地域の産業振興につきまして数々のご支援、ご活動をいただきましたことを心から感謝申し上げる次第であります。 松岡尚幸議員におかれましては、平成3年から4期16年間、阿寒町及び新市の議会議員としてご活躍をいただきました。この間、阿寒町におきましては、町議会副議長として円滑な議会運営にご尽力されるとともに、冬期の観光振興、あるいはスポーツ振興、またマリモの保護につきまして数々のご提言、ご支援、ご活動をいただきましたことを心から感謝申し上げます。 次に、淀川了一議員におかれましては、平成5年から3期14年間、旧釧路市及び新市の議会議員としてご活躍をいただきました。この間、特に港湾行政を初めとし、釧路のまちづくりの推進につきまして数々のご示唆、ご支援をいただきましたことを心から感謝申し上げる次第でございます。 次に、北村剛議員におかれましては、平成7年から3期12年間、阿寒町及び新市の議会議員としてご活躍をいただきました。この間、地域の福祉向上に献身的なご努力を傾注されましたことを心から感謝を申し上げます。 粟野二郎議員におかれましては、平成11年から2期8年間、阿寒町及び新市の議会議員としてご活躍をいただきました。この間、阿寒町職員として培われた識見と卓越した行政経験を生かしたご活動、そしてまた地域に対するご支援に心から感謝を申し上げる次第でございます。 次に、井上清勝議員におかれましては、平成15年から1期4年間、音別町及び新市の議会議員としてご活躍いただきました。この間、郵便局の職員として培われた経験を生かし、地域に密着したご活動をいただきましたことを心から感謝申し上げる次第でございます。 田井博行議員におかれましては、平成15年から1期4年間、音別町及び新市の議会議員としてご活躍をいただきました。この間、農業委員会会長として培われた識見と卓越した農業行政の経験を生かしたご活動、そしてご支援に心から感謝を申し上げます。 佐々木勇一議員におかれましては、平成15年から1期4年間、音別町及び新市の議会議員としてご活躍をいただきました。この間、農業振興や鹿肉の利活用など、地域の産業振興につきまして数々のご支援、ご活動をいただきました。心から感謝を申し上げます。 杉山範雄議員におかれましては、平成17年から1期2年間、音別町及び新市の議会議員としてご活躍をいただき、この間、地元木材を地域で使う地材地消をご提唱されるなど、地域の産業振興につきまして貴重なご提言、ご活動をいただきましたことを心から感謝申し上げる次第でございます。 ご勇退される議員の皆様におかれましては、今後ともご健勝にてそれぞれのお立場でなお一層ご活躍されますことをお祈り申し上げますとともに、釧路市政に対しまして変わらぬお力添え、ご叱責を賜りますようお願いを申し上げる次第でございます。 また、引き続き出馬をされる皆様におかれましては、来るべき選挙戦におきましてご検討をいただき、当選を果たされますよう、心からご祈念申し上げる次第でございます。 終わりに、議員各位のご精励と市政に対します多大なご功績に改めて深甚なる敬意を表し、ごあいさつとさせていただきます。 本当にありがとうございました。(拍手) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △議長あいさつ ○議長(草島守之君) 任期最後の2月定例会を閉じるに当たり、一言ごあいさつを申し上げます。 議員各位におかれましては、一昨年の新市誕生以来、6回の定例会等を通し、新市のまちづくりについて熱心な議会論議を展開されてこられました。 この1年6カ月間、市政進展のために尽くされました皆様のご努力、精励に対し、衷心より深甚なる敬意を表する次第であります。 もとより、浅学非才の私が議長の職につかせていただき、この重要な時期に無事職責を全うさせていただけましたのも、ひとえに議員各位並びに伊東市長を初めとする市職員の皆様方の温かいご支援のたまものであり、上口副議長ともども、心から感謝とお礼を申し上げる次第です。 新釧路市には、まだまだ多くの課題が山積しており、市民の方々の思いを市政に反映させるため、議会に課せられた責務は一層大きなものがございます。 今任期をもって勇退されます議員の皆様には、今後も健康に留意され、釧路市のまちづくりにご指導、ご鞭撻をいただきますようお願いを申し上げますとともに、これまでのご功績に対し、心から感謝とお礼を申し上げます。 終わりに当たりまして、新たな決意に燃える議員各位のご健闘と理事者各位の一層のご健勝とご活躍を期待し、愛する郷土・釧路市のますますの発展を祈念申し上げまして、あいさつといたします。ありがとうございました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △閉会宣告 ○議長(草島守之君) 以上をもって今議会の日程はすべて終了いたしました。 平成19年第1回釧路市議会2月定例会は、これをもって閉会いたします。 大変ご苦労さまでした。             午後3時37分閉会 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。       釧路市議会 議 長 草 島 守 之         同   副議長 上 口 智 也         同   議 員 高 橋 一 彦         同   議 員 続 木 敏 博         同   議 員 渡 辺 慶 蔵...