ツイート シェア
  1. 札幌市議会 2023-10-04
    令和 5年(常任)総務委員会−10月04日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    令和 5年(常任)総務委員会−10月04日-記録令和 5年(常任)総務委員会            札幌市議会総務委員会記録            令和5年10月4日(水曜日)       ────────────────────────       開 会 午後1時34分     ―――――――――――――― ○藤田稔人 委員長  ただいまから、総務委員会を開会いたします。  報告事項でありますが、村上委員からは、欠席する旨、届出がありました。  それでは、議事に入ります。  「大通情報ステーション」の廃止と「(仮称大通観光案内アイヌ文化PRコーナー」の設置についてを議題とし、資料に基づき、理事者から説明を受けます。 ◎小角 まちづくり政策局長  大通情報ステーション廃止と(仮称大通観光案内アイヌ文化PRコーナー設置についてご報告をさせていただきます。  大通情報ステーションは、地下鉄南北線大通コンコース横において、札幌市内及び近郊の観光文化等イベント情報の提供と、交通機関店舗等への案内市民及び観光客に行うことを目的とした施設でございます。  令和4年11月に行政評価委員会外部評価におきまして、現状の施設機能のまま運営を続けていくには課題が多くあることから、抜本的な改廃を含む検討を行うことという指摘を受け、在り方の検討を行ってまいりました。  その結果、有人対応紙媒体を中心とした現在のステーションについては、デジタル技術活用した情報発信へ移行することとして、令和5年度末をもって廃止し、新たに令和6年10月に、(仮称大通観光案内アイヌ文化PRコーナーとして開設することといたしました。  それでは、具体の内容について、資料に基づき、都心まちづくり推進室長よりご説明させていただきますので、ご審議のほどをよろしくお願いいたします。 ◎稲垣 都心まちづくり推進室長  お手元の資料をご覧ください。  資料の1ページ目、1 大通情報ステーションの概要についてでございます。  (1)の目的と(2)の所在につきましては、冒頭の局長からの説明のとおりでございます。  次に、(3)のとおり、開設は平成27年2月でございます。前身の施設であります観光文化情報ステーションが平成19年10月からコンコース内にありまして、これを大通交流拠点地下広場の整備に合わせて移転リニューアルしたものでございます。  次に、(4)業務内容といたしましては、アの窓口来訪者への対応、イのホームページによる情報発信、そして、ウのイベント情報誌ウィークリープレス」の発行を行っております。
     (5)運営は、業務委託で実施しておりまして、都心まちづくり推進室をはじめとする5部の費用負担によるものでございます。  (6)営業時間は、10時から20時までが基本で、日曜・祝日のみ19時までとしております。  (7)人員体制は、窓口に2名が常駐する体制で、日本語、英語、中国語による対応を行っております。  以上が、現在の概要でございます。  次に、資料の右側に移りまして、2 令和4年度行政評価委員会外部評価の概要についてでございます。  (1)に記載のとおり、この評価は、観光MICE推進部所管事業文化部所管事業の2事業を対象に行われたものでございます。  (2)がその評価内容でございますが、2ポツ目にありますとおり、文化情報発信という点では、「ウィークリープレス」や紙パンフレット配架文化施設の集客につながっているかの検証や目標設定がなく、近隣の札幌文化芸術交流センターSCARTSとの機能面での重複が見られるといった点や、3ポツ目のとおり、観光情報発信道案内という点では、近隣に観光案内所が複数あり、様々な情報媒体がある中、この拠点がなくても対応が可能という考えもあり得るといった評価がなされております。  そのため、(3)に記載のとおり、現状のまま運営を続けていくには課題が多くあることから、抜本的に改廃を含む検討を行うことと指摘されたところでございます。  続いて、その下の3 行政評価委員会外部評価指摘を踏まえた大通情報ステーション廃止についてでございます。  囲みの中に記載のとおり、有人対応等を中心とした現在の情報ステーションは、業務委託契約が終了する令和5年度末で廃止することとし、その根拠となる考え方囲みの下で順に整理をしております。  まず、(1)観光案内についてですが、1ポツ目のとおり、札幌都心には、さっぽろ駅や大通公園にも有人観光案内所を配置しておりますが、窓口に人員を配置して対応するには外国語対応が可能な人材の確保が困難という課題があり、持続可能な体制確保のため、有人案内所の適切な配置が必要でございます。  そのため、2ポツ目記載のとおり、当該地は、さっぽろ駅の案内所等と比較して、利用者は少ないものの、今後も一定程度ニーズがあるため、有人による対応見直しデジタル技術を導入して、効率的かつ効果的に情報発信をいたします。  続いて、(2)文化情報発信についてでございます。  1ポツ目記載のとおり、インターネット利用者の増加により、パンフレット配架の意義は相対的に薄れていることなどから、情報発信機能SCARTSに集約することといたします。  また、2ポツ目のとおり、SCARTSでは、これまでのチラシの配架やアーティストへの相談対応などに加えまして、主催者イベント情報ホームページに掲載する機能を現在の大通情報ステーションから引き継ぎますとともに、当該情報観光客向けホームページ「ようこそさっぽろ」にも提供することで、観光資源としての活用を継続いたします。  なお、3ポツ目のとおり、当該地利便性は非常に高いため、(1)の観光情報と同様に、デジタル技術活用した文化情報発信も行ってまいります。  最後に、(3)交通機関店舗等への案内についてでございますが、これらも、デジタル技術活用した情報発信を行いますほか、地下鉄駅の駅員が対応してまいります。  以上より、現行のステーション廃止することとしたものでございます。  続いて、2ページをご覧ください。  4 大通情報ステーション廃止により生じたスペース活用についてでございます。  囲み記載のとおり、廃止により生じたスペース活用し、現在、サッポロファクトリー3条館に設置しておりますアイヌ文化PRコーナーを移設し、アイヌ文化を広く市民観光客などに対して発信することとし、囲みの下にその理由等記載しております。  左側の1ポツ目記載のとおり、第2次アイヌ政策推進計画では、アイヌ民族の誇りが尊重されるまちの実現に向けた目標の一つに、アイヌ文化ブランド化推進を掲げており、多くの方がアイヌ文化の魅力に触れることや、産業面からのアイヌ文化の振興を目的として、都心部アイヌ工芸品の常設的な販売場所設置することとしております。  これに基づきまして、2ポツ目記載のとおり、現在のアイヌ文化PRコーナー設置しておりますけれども、これまでのアイヌ工芸品販売会では、十分な実績が上がらず、通行者が多く見込まれる場所への移転が急務となっております。  これに対しまして、3ポツ目のとおり、大通情報ステーションの位置は、1日平均約10万人の通行量があるチ・カ・ホの出入口に近く、この場所に移設することで、認知度向上売上拡大に大きな効果があると考えられるものでございます。  また、4ポツ目と、中央に表もございますが、南北線さっぽろ駅構内のミナパと機能分担を図ることによりまして、より効果的に理解促進を図れると期待されるものであります。  以上より、当該地アイヌ文化PRコーナーを移設するものでございます。  続いて、5として、(仮称大通観光案内アイヌ文化PRコーナーについて、詳細は今後の検討となりますが、現段階のイメージを説明させていただきます。  まず、左側の囲みの(1)観光案内デジタルサイネージによる観光案内といたしまして、AIチャットボット機能対話機能を搭載しましたデジタルサイネージ設置し、来場者観光案内文化イベント情報提供を行います。  囲みの下に説明を加えておりますが、アの(ア)のとおり、デジタルサイネージでは、タッチパネルによる選択または音声での質問に、AIが画面及び音声で回答を提供いたします。  また、(ウ)のとおり、音声により直接係員と会話する必要がある場合には、さっぽろ駅にあります観光案内所の職員が遠隔で対応をいたします。  また、イの対応言語のとおり、現在の日本語、英語、中国語に加えまして、韓国語にも対応するほか、エのその他のとおり、問合せの内容データ化と蓄積によりまして、より適切な案内を実現してまいります。  次に、もう一つの機能が右の囲み(2)アイヌ文化発信でございます。  展示やワークショップの開催などによりましてアイヌ文化発信するとともに、工芸品を販売いたします。  囲みの下の(ア)のとおり、5番出口下スペースを体験・交流エリアとして、アイヌ民族の衣装や民具などを展示しますほか、ワークショップミニイベントを開催し、市民観光客アイヌ文化を体験し、アイヌ民族と交流できる場といたします。  また、(イ)のとおり、現在の大通情報ステーション及びその周辺を工芸品販売エリアといたしまして、工芸品を購入し、日常生活の中でアイヌ文化に親しみを感じてもらえるようにいたします。  最後に、6 今後のスケジュールについてでございます。  表に記載のとおり、今後、利用者への周知を行った上で、今年度末、令和6年3月末をもちまして、現在の大通情報ステーション及びアイヌ文化PRコーナーを閉鎖いたしまして、その後、半年間の改修工事を経まして、令和6年10月頃を目途に、(仮称大通観光案内アイヌ文化PRコーナーを開設する予定でございます。 ○藤田稔人 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆北村光一郎 委員  私からは、3点質問をいたします。  まずは、経費について質問をいたします。  先ほど説明では、インターネット普及状況などを踏まえ、デジタル技術活用した効果的な情報発信を行うこととし、現在の大通情報ステーションを今年度末をもって廃止し、これに伴い生じたスペースに、現在、サッポロファクトリー3条館に設置しているアイヌ文化PRコーナー設置するとのことでした。  行政評価委員会外部評価指摘があって以降、大通情報ステーション在り方や、この場所活用方法について、様々な角度から検討してきたとお聞きいたしました。  事業見直し、新規の事業を構築する際には、単に機能面での必要性だけではなく、事業推進に必要となる経費の観点からも精査していくことが重要であると考えます。  そこで、質問ですが、現在、大通情報ステーションアイヌ文化PRコーナー運営にどれくらいの経費をかけているのか、また、今後、仮称ではありますが、大通観光案内アイヌ文化PRコーナー運営にどれくらいの経費が必要となる見込みなのかをお伺いいたします。 ◎稲垣 都心まちづくり推進室長  現在の大通情報ステーションアイヌ文化PRコーナー運営経費、そして、今後開設いたします(仮称大通観光案内アイヌ文化PRコーナー運営経費についてのお尋ねでございます。  関係部所管分も含めて私からお答えさせていただきます。  まず、現在の経費でございますが、令和5年度の契約額で、大通情報ステーションにつきましては、運営委託費ホームページ補修費などとして約2,061万円、一方、アイヌ文化PRコーナーにつきましては、運営委託費や賃料などの関連経費を合算いたしまして約1,768万円となっております。  次に、新たに設置する(仮称大通観光案内アイヌ文化PRコーナー運営経費につきましては、現在のアイヌ文化PRコーナーの賃料など約248万円が不要となるほか、デジタル技術活用による効率化などによりまして、基本的な経費の削減が見込まれるところでございます。  一方で、当該地立地特性通行量といったポテンシャルを生かした文化発信など、具体の事業内容は検討中でございますことから、現状と単純比較できる経費をお示しすることは難しいところでございます。しかしながら、なるべく経費を抑えた形で事業目的を達成できるよう、所管する観光MICE推進部及び市民生活部におきまして、今後、検討してまいります。 ◆北村光一郎 委員  できる限り経費を節減し、効率的な事業構築を図っていこうとしていることについては理解をいたしました。  続いては、行政評価委員会外部評価指摘への対応について質問をいたします。  外部評価では、大通情報ステーション運営に関して、市役所内の担当部局が分散されており、責任の所在や課題解決に向けたアプローチが曖昧な状態となっていると指摘されています。  まさに、この指摘のとおり、事業目的を達成していくためには、担当部局を明確にしながら、各職員が事業遂行の自覚を持って、最も効果的な手法により施策を展開していく必要があります。  (仮称大通観光案内アイヌ文化PRコーナー設置した際に、これまでのように、多くの部局予算を分担して運営を行っていくのであれば、責任の所在が曖昧になり、また同じような問題が生じてしまうことが予想されます。  そこで、質問ですが、(仮称大通観光案内アイヌ文化PRコーナー所管についてどのように考えているのかをお伺いいたします。 ◎稲垣 都心まちづくり推進室長  新たに設置いたします(仮称大通観光案内アイヌ文化PRコーナー所管についてのお尋ねでございました。  現在の大通情報ステーションは、先ほど説明したとおり、関係部予算当室が集約しておりまして、施設全体の運営は一つの業務として業務発注しておりますが、この方法が行政評価委員会外部評価指摘の一因であると認識しているところでございます。  そのため、今後設置いたします(仮称大通観光案内アイヌ文化PRコーナーにつきましては、財産の帰属は市民生活部とした上で、施設運営機能ごと所管部が業務発注することで責任を明確にし、課題への対応や必要な見直しを適時適切に行う運営体制とする考えでございます。  具体的には、観光案内機能観光MICE推進部が、アイヌ文化PR機能市民生活部所管いたします。 ◆北村光一郎 委員  事業所管部局を明確にしていく考えについては理解をいたしました。  最後に、この場所有効活用の観点からの質問です。  この場所は、非常に通行量の多い場所であり、市として活用していくのであれば、市役所全体で活用について検討し、市民が納得するような形で有効に活用していく必要があると考えます。  今回、大通情報ステーション跡地には、アイヌ文化PRコーナー設置するとのことですが、質の高い場所にするためにどのようなことを考えているのかをお伺いいたします。 ◎田口 市民文化局市民生活部長  私から、アイヌ文化PRコーナーを質の高い場所にするための取組についてお尋ねに答えさせていただきます。  大通情報ステーション跡地整備予定の(仮称アイヌ文化PRコーナーにつきましては、通行される方の興味を引きつけて、アイヌ文化をより深く知っていただき、学んでいただくためには、質が高く、目を引く、魅力的な空間デザイン等も行う必要があるものと考えておりまして、そのような空間の実現に向けた工夫をしてまいりたいと考えているところでございます。  また、一等地といいますか、場所は非常によいところでございますので、市の他の部局から、例えば、イベントの開催でありますとか、情報発信場所に使用したいという希望があった場合には臨時での使用も認めるなど、この場所札幌市全体で有効に活用していくことについても想定しているところでございます。 ◆北村光一郎 委員  最後に、(仮称大通観光案内アイヌ文化PRコーナー設置する大通情報ステーションチ・カ・ホにあることから、多くの市民が通行し、多くの観光客が立ち寄る空間であります。札幌市の文化や魅力を多くの方に知っていただく好立地の場所だと私も思います。  まずは、指摘された課題を解決するため、所管部局を明確にすること、そして、アイヌ文化理解促進に努めていただくことも大いに結構であります。ただ、物販に関しては問題がありだと指摘をさせていただき、質問を終わります。 ◆ふじわら広昭 委員  質問の1点目は、札幌市の行政評価委員会から3部局ヒアリングを受けていると思うんですけれども、まず、それぞれの所管部局ごとに、特徴的なヒアリング、どのような質問がされて、どのような答弁なり説明をしたのか、それをまず伺いたいと思います。 ◎稲垣 都心まちづくり推進室長  昨年、令和4年度行政評価委員会外部評価ヒアリングについてのお尋ねでございました。  このヒアリングは、昨年8月3日に行われ、質問内容に応じて当室及び文化部から回答をその場でいたしましたので、まず、私からは、当室関連ヒアリングについてお答えさせていただきます。  当室は、施設運営に関する全般的な事項についてのヒアリング対応しておりまして、その観点は大きく3点でございました。  1点目は、来場者の実態についてでございます。  具体的には、通りがかりではなく、わざわざこの施設を訪れる人がどれくらいいるかといったご質問や、来場者数カウント方法についてご質問があったところでございます。  これに対しまして、ヒアリングでは、わざわざ来場したかどうかの把握は難しいものの、道案内であれば、通りがかりの人が多いと感じていること、来場者の数は窓口スタッフがカウントしていることを回答しております。  次に、2点目として、情報発信の実態についてのご質問もありました。具体的には、ホームページ運用状況、それから、「ウィークリープレス」を小・中学校に配布できないかとのご質問もございました。  この質問に対しましては、ホームページにつきましては、ステーション運営業務受託者とは別の業者にホームページ保守業務を発注していること、「ウィークリープレス」につきましては、コストの関係から、約300校ある小・中学校への配布は難しいものの、ホームページでダウンロードして閲覧可能であることを回答しております。  3点目は、関係5部が関与する運営の実態についてのご質問でありました。具体的には、各部の役割と責任の所在についてのご質問があったところでございます。  この質問に対しましては、関係5部が予算を出し合い、当室がその取りまとめ役となって、委託業者運営業務を発注していること、また、運営見直し等が必要になった場合は、当室が各部と連携して対応することになる旨を回答したところでございます。 ◎柏原 市民文化局文化部長  令和4年度の札幌行政評価委員会外部評価ヒアリングにおける文化部への質疑内容についてお答えいたします。  文化部に対しましては、来場者目標数値設定考え方、それから、大通情報ステーションにおけるパンフレット配架に係る効果についての大きく二つの質問がございました。  まず、来場者目標数値設定につきましては、当該ステーション目的情報発信を行うことであることから、目標数値設定は難しいが、前年度の実績から増加率などを勘案いたしまして、都度、設定をしている旨の回答を行いました。  二つ目パンフレット配架の効果につきましては、大通情報ステーション総合案内の位置づけを持っていることから、たまたまほかの用事で来た方に対するニーズの掘り起こしという効果が期待できる一方で、近隣にある市民交流プラザにおいても市民芸術発信を行うといった類似した機能があることから、当該ステーションにおけるパンフレット配架の要否も含めて考える必要がある旨の回答を行ったところでございます。 ◆ふじわら広昭 委員  今、回答を受けましたけれども、やはり、ここの状況に対して、関係部局がしっかり関わっていなかったということが指摘をされていると思うわけであります。ヒアリングの際の説明の数字などについては、直近のものではなくて、直近であれば、新型コロナウイルス感染症関係で、あそこを閉鎖していたり、観光客市民の方もまちに出る機会は少ないわけでありますから、コロナ禍以前の数字などをきちっと活用していかなければ、全く根拠がない説明をしているのではないかなというふうに思われます。  それと、アイヌ施策の今のファクトリーのところについても、令和3年にファクトリーのところに設置をされておりまして、私も近くですから、時折、ファクトリーに寄って見てきますけれども、人が全く来ないような場所に置いていて、アイヌ新法ができようとしているときに、いわゆる申し訳程度に、アリバイ的に置いているということについては、いかがなものかなというふうに考えているところであります。  先ほど北村委員質問を聞いて、私から2点目の質問をしたいんですが、北村委員も言っていましたように、新しい計画をこれからつくっていくことになるのですけれども、やはり予算と一体のものでないと駄目だと思うんです。それぞれ関係部局の中で、こうした計画を、今、関係部局として想定している段階では、予算要求ベースでどのくらいの要求をこれから財政局にしようとしているのか、局別に、今考えている予算を明らかにしていただきたいと思います。 ◎葛西 経済観光局観光地域づくり担当部長  ただいまのご質問に関しまして、今回設置をします観光案内デジタルサイネージは当部で所管をしてございます。  設置に当たりましては、現在も様々な他都市の事例なども含めて調査を行っているところでありまして、今後、来年度の予算要求に向けまして精査を行っていきたいというふうに考えてございます。  当然、使いやすいもの、それから、費用対効果の優れたものということで、様々なメーカーのパッケージがあるということでございますので、そういったものを比較検討しながら、利用者にとって低廉で使いやすいものということで検討したいと思います。具体的な金額については、まだ設定できていないところです。 ◎田口 市民文化局市民生活部長  新しい施設経費等についての現時点での見込みというご質問いただきましたが、施設のしつらえの問題でありますとか、こちらのコーナーにて具体的にどのような形で事業展開をしていくのか、まだまだ精査が必要な部分がある状況でございます。  本日皆様からいただいたご意見も十分参考にさせていただきながら、かつ、関係部局とも協議してまいりまして、先ほどもちょっとお話が出ましたけれども、経費を抑えながら事業目的を達成できるように頑張ってまいりますので、今はちょっと差し控えさせていただきたいと思います。申し訳ございません。 ◎稲垣 都心まちづくり推進室長  当室としては、予算要求予定は今のところないということでございます。 ◎柏原 市民文化局文化部長  後継施設には予算は当然要求しない予定でございますけれども、先ほども申したように、いわゆる重複の部分があって、SCARTSの部分での機能を充実させていく必要がございますので、予算要求をする予定で、今、準備を進めております。  金額についてはこれからということになりますけれども、内容といたしましては、ホームページ機能の充実に伴う運営経費、それから、新たに人員配置を行う予定でございますので、人件費要求なども行ってまいりたいと考えているところでございます。 ◆ふじわら広昭 委員  新年度予算財政局に対する要望は11月の上旬ぐらいに始まると思うんですけれども、その受付期間も短いというふうに思うんですね。もう僅か1か月ぐらいしかない中で、局としてまだ明確に固まっていないということは分かるけれども、ある程度の目安の金額もこの場で言えないということは、どのような金額を財政局に要請するのか。当然、予算はカットされるわけでありますけれども、やはり十分な検討をしていかなければならないんですけれども、先ほど、経済観光局からも、他都市の状況ということで、この時点では、少なくとも調べて、議会で聞かれたら、他都市の状況はこうなっているので、経済観光局としてはこのような考えだということが言われなかったら、ただ言いっ放しで、これから検討しますということでは、議論はかみ合っていかないというふうに思うんですね。これは、ほかの部局にも全部言えることであります。  最後にしますけれども、全体の報告や説明を聞いていて、特に今後の計画については、机上の計画、計算ということで、具体的にこうしたものをするということがなかなか伝わってこないと思うわけです。私は、来年の4月から半年間も空白を空けるなんていうのは、観光都市札幌を目指している中ではいかがなものかというふうに思うわけであります。  そういう意味では、総務委員会では限られた時間でございますので、今月12日のまちづくり政策局の決算特別委員会の中で、関係部局の部長なりに来ていただいて、具体的な質問、やり取りをしていきたいというふうに考えております。  今日は、この程度にしておきます。 ◆わたなべ泰行 委員  私からは、観光案内デジタルサイネージアイヌ文化PRコーナーについて質問をいたします。  初めに、観光案内デジタルサイネージについて、2点質問をさせていただきます。
     今回、観光案内所有人から無人になるという報告でしたが、今、全国的に様々な産業において人手不足が課題となっておりまして、例えば、宿泊施設ではベッドメイク等の人手が足りず、客室稼働率を落とさざるを得ないといった状況が生じるなど、観光関連産業は大きな影響を受けているところでございます。  コロナ禍を経て、今後、国内外から観光需要が一層回復することが見込まれる中、働き手の確保が重要なのはもちろんでありますけれども、あわせて、語学力や多様化する顧客のニーズに柔軟に対応できる人材の確保も必要だと考えております。  このことは、宿泊業のみならず、観光案内所観光施設も含め、広く観光関連産業全体に共通の問題であると考えますが、とはいえ、優秀な人材の確保、育成は一足飛びには進まないものであるということも理解をしております。  こういった状況から、観光庁から、今年の3月に、観光案内所はビデオ通話などを活用する旨の指針がありました。  このたび報告された方針では、観光案内機能は残しつつ、デジタル技術活用し、有人から無人での対応に切り替えるということであり、人材不足の一旦の解決策として有効な手法の一つとも考えられますし、複数ある観光案内所、これが同様の運営形態ではなくて場所に応じた運営方法に変更していく、こういった意味でも事業見直し効果があると一定の評価をさせていただきます。  そこで、質問ですが、行政評価委員会外部評価委員からの指摘があったにもかかわらず、この場所観光案内機能を残すという判断に至った理由について、もう少し詳細に教えていただきます。 ◎葛西 経済観光局観光地域づくり担当部長  観光案内機能を残すという判断に至った理由の詳細につきましてお答えをさせていただきます。  スマートフォンなどの普及に伴いまして、デジタルによる情報収集が進む中においても、コロナ禍前の令和元年度実績におきましては、約1万6,000人、1日当たりに換算しますと約40人の方が観光案内目的に当該施設を利用されております。  利用された方の属性につきましては、スマートフォンなどを利用されない方ですとか現地で情報を得たい方、あるいは、通信環境が制限される外国人の方、そして、たまたま立ち寄った方などであると推察してございます。  こうした利用者の方々につきましては、他の観光案内所の利用実績に比べて多くはないものの、今後もこうした利用者ニーズに応えるために、時計台ですとかテレビ塔、大通公園など、市内でも有数の観光スポットの最寄り駅であります地下鉄大通駅におきまして観光案内機能を維持していく必要があるという判断に至ったものでございます。 ◆わたなべ泰行 委員  ただいまの答弁で、行政評価委員会外部評価で様々なご指摘があったとのことでした。しかしながら、大通公園の駅というのは市内でも有数の観光スポットの最寄り駅である、こういったところの観光案内機能は維持していく必要があるといった答弁であったかと思います。  市内初の無人の観光案内機能ということで、これからも各方面から注目が集まることが想定されますが、私も期待しております。しかし一方で、実際の観光案内デジタルサイネージがどのようなものになっていくのか、その質というものが担保され続けるのか、非常に気になるところであります。  デジタル技術の進化が目覚ましい昨今、例えば、観光客ニーズや時代の変化に対応して、オープンされるのは10月ですね。このときにある機能、しかし、デジタル技術がどんどん進んでいった、また、観光客ニーズも多様化していく、こういったときにも機能を後から追加できるのも必要だというふうに考えております。  そこで、質問ですが、機種の選定や搭載する機能については慎重に検討すべきと考えておりますが、その点についての見解を伺います。 ◎葛西 経済観光局観光地域づくり担当部長  機種の選定や搭載する機能に関する見解についてお答えいたします。  新たに設置をいたします観光案内デジタルサイネージには、AIチャットボット機能を搭載しまして、タッチパネルの操作や音声による質問に回答するとともに、サイネージを使い慣れていない方に対しましては、観光案内所の職員がリモートで対応する機能も搭載する予定でございます。  また、今後も増加が予想されます外国人観光客を見据えまして、現在の大通情報ステーションでの英語、中国語に加えまして、韓国語での案内にも対応することを想定してございます。  なお、想定できます問合せの多い質問などには確実に対応できるよう作り込みを進めたいというふうに考えてございますが、委員がご指摘のとおり、観光客ニーズの変化などに柔軟に対応しまして、さらに行政として伝えるべき情報をしっかり発信できるよう、適切な機種の選択、機能の検討を進めてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆わたなべ泰行 委員  観光客ニーズ等が変わっていっても、サイネージに対応できる機能も検討していくという答弁でありました。  また、サイネージを使い慣れてない方には、観光案内所の職員の方がリモートで対応するといったフォローというか、デジタルが苦手な方もフォローをしていくといった答弁でございました。  先ほど、他の委員からも、時間がない中といったご指摘もございました。時間がない中ですけれども、しっかりと多様な観光客の皆様にお応えしていけるデジタルサイネージの検討をしっかりとしていただくよう求めて、この質問は終わります。  次に、アイヌ文化PRコーナーについて、この中のしつらえとデザインについて質問をさせていただきます。  先ほど、他の委員質問に、質の高い空間にしていくといった答弁がございましたけれども、私からも、質の高い空間を目指していっていただきたいという思いで、改めて質問をさせていただきます。  札幌市内の代表的なPRコーナーの一つに、地下鉄さっぽろ駅にありますアイヌ文化発信する空間、ミナパがございます。これは、皆様ご存じのとおり、落ち着いた空間構成の中でアイヌ文化について学ぶことができる、非常に質の高い施設だと私は感じております。  このミナパで特に言及していきたいのは、そのしつらえとデザインでございまして、アイヌの一流工芸作家による美しく力強いアート作品、また、質の高い空間デザインというのは、訪れた観光客、また市民の目を引きつけるのに高い効果があって、上質な雰囲気の中でアイヌ文化発信することにより、新たな層の関心を引きつける効果があると考えております。  今回の大通情報ステーション跡地設置するアイヌ文化PRコーナーのデザインについても、このミナパと同様に上質な雰囲気を醸成して、できるだけミナパのデザインの意を用いていただいて、多くの方々のアイヌの文化に対する関心を引きつけて、効果的な文化発信を行っていっていただきたいと考えているところでございます。  そこで、質問ですが、新たに整備をするアイヌ文化PRコーナーの空間デザインについて、どのように考えて、どのような手順で進めていく考えなのかを伺います。 ◎田口 市民文化局市民生活部長  アイヌ文化PRコーナーの空間デザインの考え方、それから、その進め方の手順についてのお尋ねにお答えさせていただきます。  大通情報ステーション跡地設置予定でございますアイヌ文化PRコーナーにつきましては、アイヌ文化の魅力を効果的に発信することはもちろんのこと、多くの市民観光客が立ち寄りたくなるような魅力的な空間デザインを備えた施設にすることが、ミナパ同様、アイヌ文化に対する興味を引きつけ、文化を知っていただく上で大変重要な要素になるものと考えているところでございます。  また、こちらのコーナーにつきましては、アイヌ文化に興味を持った方が自宅でも工芸品に親しみを持ってもらうことや、アイヌ工芸品の振興を目的として工芸品の販売についても行うことを予定しておりまして、お客様に商品をご購入いただくための動線でありますとか、商品の陳列方法なども意を用いて、商業的な観点も取り入れながら、質の高い空間構成を行っていくことが必要だと考えております。  以上のことから、この施設の設計に当たりましては、これからの話になりますが、今のところ、公募型企画競争、プロポーザルにより、広くデザインなどの案を募集することによりまして、魅力的な空間デザインや機能的な空間構成を併せ持つコーナーにすることを念頭に置きながら整備を進めていきたいと考えているところでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 ◆わたなべ泰行 委員  こういった空間構成には、商業的な視点を取り入れる機能面の充実、また、デザイン性を重視する、広くしつらえやデザインを募集して、より魅力的な空間を目指していくといった答弁だったと思います。  今回、行政評価委員会外部評価委員から確かに指摘がありましたけれども、今回の取組で観光都市札幌都心部にまた新たな魅力が生まれるものと大いに期待をして、私の質問を終わります。 ◆ふじわら広昭 委員  先ほど質問したときに忘れたんですけれども、各関係部局ヒアリングを受けたときに、各部局で議事録を作っていると思うんですね。それを、できれば今日中に届けていただきたい。そのお願いです。 ○藤田稔人 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○藤田稔人 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後2時17分...