また、
都心商店街に加盟する百貨店などの大
規模商業施設や商店街が実施する
販売促進事業への支援を行ったほか、
都市型スノーリゾートとして
世界的ブランド確立に向けた
市内スキー場の
魅力アップや冬季の
観光コンテンツの造成に対する
補助等を実施いたしました。
加えて、
社会環境の変化に対応するために、新
分野進出や
業態転換等の事業再構築に取り組む
中小企業に対する補助を実施いたしました。
次に、
コロナ禍における
原油価格・
物価高騰対策に向けた施策につきましては、
水道料金の
基本料金に相当する額の減額を行うとともに、
子育て世帯に対する
特別給付金や低
所得者世帯に対する
支援給付金などの給付を実施したほか、
食材費が値上がりする中においても
給食費を据え置くなど、市民に対する支援を実施いたしました。また、
事業者に対する支援として、
食材費の
価格高騰の影響を受けている
高齢者施設、障がい
者施設等を対象とした
食材購入に係る費用に対する支援や、
児童福祉施設等を対象とした光熱費の負担を軽減するための
支援金の支給を行いました。
今後とも、
新型コロナウイルス感染症対策の経験を踏まえ、市民の命や生活を守るとともに、事業の継続と雇用の下支えや働き方の転換、新しい
社会経済活動への支援などにより、
コロナ禍で落ち込んだ経済の
活性化に向けた
まちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。
第2に、
子どもを生み育てやすく、誰もが安心して暮らせる、やさしい
まちづくりについてであります。
まず、学び、育ちの
環境整備に向けた施策につきましては、老朽化した小・中学校21校の
改築等に取り組むとともに、改築する小学校では
児童会館の合築を進めました。
加えて、増加する
保育ニーズへの対応として、
私立保育所などの
施設整備により250人分の保育の受皿を確保いたしました。
また、小中一貫した教育のさらなる推進を図るため、令和5年4月に開校した
札幌市立義務教育学校福移学園のほか、令和7年度に
開校予定の
定山渓地区新設義務教育学校及び令和9年度に
開校予定の(仮称)
真駒内地区義務教育学校について、開校に向けた準備を進めました。
次に、
子どもを産み育てやすい
環境づくりに向けた施策につきましては、妊娠に関する新たな
専用相談窓口の開設に向けた
検討等を進めたほか、ヤングケアラーの
早期発見と支援につなげるための取組を新たに実施いたしました。
また、保育、
幼児教育等の現場で働く方々の
処遇改善に加え、
児童養護施設等で働く方々の
業務負担軽減や
人材確保に向けた補助を新設したほか、
学校現場の
業務負担の軽減による
学校教育の質の向上に向けて、令和5年4月から
給食費を公会計化するための
システムを構築いたしました。
次に、誰もが
暮らしやすい
まちづくりに向けた施策につきましては、福祉に関する困り事を複合的に抱える市民に対して組織横断的に支援する組織をモデル区である北区と東区に新設したほか、重度の障がい者等の就労を支援するため、通勤時や職場において
障害福祉サービスと同等の
サービスを提供いたしました。また、誰もが安心して快適に利用できるよう、地下鉄駅などの
旅客施設や、物販、飲食店、診療所といった多くの市民が利用する
民間施設における
バリアフリー化を推進したほか、札幌市
客引き行為等の防止に関する条例に基づき、
客引き行為等への指導、
勧告等を行う
巡回指導員の
配置等により、安全で安心な
まちづくりに取り組みました。
次に、
町内会の維持及び発展を図るため、札幌市未来へつなぐ
町内会ささえあい条例の施行に向けたシンポジウムや
町内会加入促進イベントを開催したほか、
町内会における
デジタル活用を促進するための
助成制度を新設するとともに、
ごみステーション管理器材等を購入するための助成を拡充いたしました。
また、
暮らしを支える
バス路線の維持のため、
バス事業者に対する支援として、
新型コロナウイルス感染症の影響を考慮した
既存補助制度の時限的な拡充を継続したほか、除排雪については、
雪堆積場の増強を行うとともに、
気象予報や
道路状況を見極めた
排雪作業の前倒しや強化を行うことにより、シーズンを通した良好な
道路環境の維持に努めました。
今後とも、安心して子育てができ、全ての
子どもが健やかに安心して生活できる環境を整え、未来の担い手が希望を抱いて自分を磨けるまちをつくるとともに、誰もが、長い間、健康で充実し、住み慣れた地域で自立した生活が送れ、不安なく健やかに暮らせるまちをつくることにより、優しい
まちづくりを進めてまいりたいと考えております。
第3に、魅力と活力にあふれ、新しい時代に向かって成長を続ける
まちづくりについてであります。
まず、
産業人材の育成、
創業支援、
デジタル化の推進による経済の
活性化に向けた施策につきましては、
IT人材の育成や
市内定着、
中小企業の
デジタル化を強力に推進したほか、
札幌市立大学において、AIやITを活用した教育、研究及び
地域貢献を推進する
AITセンターを令和4年4月に開設いたしました。
また、
創業支援を積極的に進めるため、女性や外国人に対する支援を新たに開始するなど、
スタートアップ支援の体制を強化するとともに、
スマートシティの推進に向けて、官民が保有するデータの流通を
活性化させる基盤の運営や、様々な
行政サービスの一元的な提供を目指すさっぽ
ろ圏公式ポイントアプリの運用に取り組みました。
次に、札幌市の
魅力発信と
市民サービスの向上に向けた施策につきましては、
札幌市制100周年を記念した式典や
市民参加型イベントの開催などにより、札幌市の魅力を市内外に広く発信いたしました。
また、
証明書コンビニ交付サービスの拡充に向けた
システム改修を行ったほか、これまで一部の区役所でモデル実施していた
総合案内・おくやみ窓口を全区に拡大するなど、
市民サービスのさらなる向上を図りました。
次に、将来を見据えた魅力あるまちのリニューアルとして、
北海道新幹線札幌延伸を見据え、札幌駅
交流拠点の
先導プロジェクト街区である北5西1・西2街区の再開発に向けた
都市計画決定や
周辺関連工事等を進めるとともに、北4西3地区の再開発に係る
基本設計への補助を実施いたしました。
また、都心部において再
開発事業を促進し、
都市機能の更新と
民間投資の誘発を進めたほか、
札幌ドーム活用のため、多様な規模の
イベントへの対応を可能とする
改修工事を実施するとともに、
札幌ドーム周辺地域の
スポーツ交流拠点としての在り方の検討を行うなど、
地域交流拠点及び
高次機能交流拠点の
機能向上に取り組みました。
次に、
冬季オリンピック・パラリンピック招致につきましては、招致機運の醸成を推進するとともに、IOCとの協議や市民との対話を通して得られた意見等を反映した大会概要案の更新版を公表いたしました。
また、水素エネルギーを活用したモデル街区の整備や
市有施設への再生可能エネルギー100%電力の導入などにより、まちの未来を守るゼロカーボンの取組を推進いたしました。
今後とも、札幌の経済を牽引する産業や人材を育成するとともに、札幌を国内外から人が集まる世界的観光都市とすることにより、経済が
活性化し、社会が潤うまちをつくり、また、脱
炭素社会の実現やまちの拠点となるエリアの整備、スポーツによる
まちづくりなどにより、世界を引きつける魅力的なまちをつくってまいります。そして、これらを通じて、新しい時代に向かって成長を続ける
まちづくりを進めてまいりたいと考えております。
以上、令和4年度各会計の事業執行の概要についてご説明いたしましたが、議案第1号から第7号までの各
会計決算につきましては、決算書のほかに歳入歳出決算事項別明細書、決算説明書、その他の決算に関する書類及び
監査委員審査意見書を添付しておりますので、詳細につきましては、これらを対照、検討の上、ご認定をいただきたいと存じます。
また、議案第6号及び第7号には、剰余金の処分案が含まれておりますので、よろしくご審議のほどをお願い申し上げます。
以上で、各
会計決算の説明を終わりまして、次に、
補正予算、その他の諸案件の説明に入らせていただきたいと存じます。
初めに、議案第8号は、令和5年度札幌市
一般会計補正予算であります。
補正の第1は、新たに北海道からの補助金の見通しを得たものであります。
これは、国から承認を受けている不妊治療の医療費及び交通費の一部を助成するための経費を追加するものであります。
補正の第2は、年度内に新たに予算措置の必要が生じたものであります。
これは、令和6年2月に開催予定の2024FISパラ・アルペンスキーワールドカップ札幌大会に対する補助を行うとともに、
新型コロナウイルス感染症の感染者が発生した介護
サービス事業所等に対し、業務の継続や
感染症対策の強化のために必要となる経費に対する補助を行うほか、円山動物園の類人猿館の改築工事における物価変動に伴うインフレスライドに対応する経費を追加するものであります。
以上によります一般会計歳入歳出予算の補正総額は24億2,300万円となり、この財源といたしましては、道支出金等の特定財源23億6,429万8,000円を充て、差引き5,870万2,000円の一般財源につきましては繰越金を充てるものであります。
次に、繰越明許費の補正でありますが、清掃車両6台の購入について、入札の不調により年度内の執行が困難と予想されることから、事業費の一部を翌年度に繰り越すために設定するものであります。
次に、債務負担行為の補正でありますが、教育文化会館の
改修工事における物価変動に伴うインフレスライドへの対応などのため、令和6年度における限度額を変更するものであります。
議案第9号 令和5年度札幌市
介護保険会計補正予算は、過年度に交付された国庫支出金及び道支出金のうち、超過受領した分に係る返還金を追加するものであります。
議案第10号 令和5年度札幌市
公債会計補正予算は、先ほどご説明いたしました一般会計の補正に伴う市債の整理を行うものであります。
議案第11号 令和5年度札幌市
病院事業会計補正予算は、公立病院としての機能強化の在り方に関する基本的な構想を策定するとともに、これと密接に関連する次期中期経営計画を策定するに当たり、必要となる経費について債務負担行為を設定するものであります。
議案第12号 令和5年度札幌市
軌道整備事業会計補正予算は、国土交通省が定める積算基準の改定に伴い、工事予定価格が増加したことから、
路面電車活用推進事業に係る債務負担行為の限度額を増額するものであります。
議案第13号は、札幌市
個人番号利用条例の一部を改正する
条例案であります。
これは、個人番号を利用することができる事務に
子ども医療費助成、重度心身障がい者医療費助成及びひとり親家庭等医療費助成の実施に関する事務を新たに加えるとともに、これらの事務の実施に当たり、他の事務の処理のために保有する特定個人情報を利用できるようにするものであります。
議案第14号 札幌市
印鑑条例の一部を改正する
条例案は、証明書等をコンビニエンスストア等の端末機により交付する
サービスについて、これまでの個人番号カードの活用による交付に加え、スマートフォンの活用による交付を新たに開始するに当たり、印鑑登録証明書の新たな交付申請の方法を定めるものであります。
議案第15号 札幌市
旅館業法施行条例の一部を改正する
条例案は、旅館業法の一部改正により、保健所設置市の市長等の承認によって旅館業の譲渡が可能になったことに伴い、当該承認の申請に係る手数料の額を定める改正等を行うものであります。
議案第16号
札幌市営住宅条例の一部を改正する
条例案は、借り上げ市営住宅1団地の用途廃止を行うものであります。
議案第17号から第20号までは、いずれも
工事請負契約締結の件であります。
これらは、(仮称)第二児童相談所の新築、
定山渓地区新設義務教育学校の新築等並びに明園小学校及び発寒中学校の
改築等に係る工事の請負契約につきまして、一般競争入札により各議案記載の請負業者が契約の相手方となりましたので、このたび、それぞれ請負契約を締結しようとするものであります。
議案第21号は、工事請負変更契約締結の件であります。
これは、北都中学校の
改修工事について、工事の内容を変更し、契約金額を増額する請負変更契約を締結しようとするものであり、増額後の契約金額が札幌市議会の議決に付すべき契約に関する条例に定める金額に該当することから、議会の議決を求めるものであります。
議案第22号及び第23号は、いずれも訴えの提起の件でありまして、本市が貸し付けた住宅新築資金及び宅地取得資金について、これらを滞納した者の連帯保証人らに対し、償還するよう催告を行いましたが、相手方は全く応じておらず、任意の償還を期待することができない状況にありますことから、訴えを提起するものであります。
議案第24号は、
損害賠償及び和解に関する件であります。
これは、令和5年4月に起きた道路上の事故につきまして、本市が管理する道路の安全性を欠いていたことから、被害に遭われた
事業者と示談交渉を行ってきたところ、このたび、
損害賠償の額について和解のめどが立ちましたので、議会の議決を求めるものであります。
議案第27号は、令和5年度札幌市
一般会計補正予算であります。
これは、先日素案を公表いたしました第2次札幌市
まちづくり戦略ビジョン・
アクションプラン2023における計画事業のうち、早期に事業着手する必要のあるものについて必要な経費を追加するものでありまして、市立の小・中学校や高校などの保健室へのルームエアコンの設置等を行うとともに、後ほどご説明いたします
子ども医療費助成の拡充に伴い必要となる
システム改修を行うほか、令和6年4月に予定しているオンライン結婚支援センターの開設に向けた準備及びAIマッチング
システムの構築をするための経費を追加するものであります。
これによります一般会計歳入歳出予算の補正総額は3億3,800万円となり、この財源といたしましては、
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金1億9,656万円を含む国庫支出金2億1,606万円を充て、差引き1億2,194万円の一般財源につきましては繰越金を充てるものであります。
次に、債務負担行為の補正でありますが、重度心身障がい者医療費助成及びひとり親家庭等医療費助成を拡充することに伴う
システムの改修、オンライン結婚支援センターの運営並びにAIマッチング
システムの運用について、契約を早期に締結する必要があることから、債務負担行為を設定するものであります。
議案第28号は、札幌市
子ども医療費助成条例の一部を改正する
条例案であります。
現行の制度においては、小学生以下の
子どもの医療費及び中学生の
子どもの通院以外に係る医療費についてそれぞれ助成を行っているところでありますが、市民の皆様がより安心して子育てができるよう支援するため、制度の拡充を行うものであります。
具体的には、令和6年4月から、中学生の
子どもについて、通院に係る医療費を助成対象に加えるとともに、入院に係る医療費のうち、住民税課税世帯の助成内容を拡充し、これらの医療費に係る自己負担額を初診時一部負担金のみとするものであります。また、令和7年4月からは、高校生の
子どもについても、通院、入院及び指定訪問看護に係る医療費を助成対象に加えるとともに、自己負担額を通院及び入院にあっては初診時一部負担金のみと、指定訪問看護にあっては医療費の1割とするものであります。
このほかの議案につきましては、いずれも議案末尾に記載の理由によりご了解いただけるものと存じますので、説明を省略させていただきます。
なお、報告第1号及び第2号は、令和4年度決算に係る健全化判断比率及び各公営企業資金不足比率に関する報告であり、報告第3号から第5号までは、市営住宅に係る調停、本市の業務に関して発生した事故に係る
損害賠償及び和解並びに工事請負契約の金額変更に関する専決処分の報告であります。
以上で、ただいま上程をされました各案件についての説明を終わります。よろしくご審議のほどをお願い申し上げます。
○議長(
飯島弘之) お諮りします。
ただいま説明のありました議案28件のうち、議案第1号から第16号まで、第22号から第28号までの23件につきましては、議事の都合上、その議事を延期することとし、議案第17号から第21号までの5件につきましては、これよりその議事を続行したいと思いますが、ご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
飯島弘之) 異議なしと認めます。
したがって、そのように決定いたしました。
これより、議案5件に対する質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑を終了いたします。
(伴
良隆議員「議長」と呼び、発言の許可を求む)
○議長(
飯島弘之) 伴
良隆議員。
◆
伴良隆議員 委員会付託の動議を提出いたします。
ただいま議題とされております議案5件を財政市民委員会に付託することを求める動議であります。(「賛成」と呼ぶ者あり)
○議長(
飯島弘之) ただいまの
伴議会運営委員長の動議に対し、所定の
賛成者がありますので、本動議を直ちに問題とし、採決を行います。
動議のとおり決定することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
飯島弘之) 異議なしと認めます。
したがって、ただいま議題とされている議案5件は、財政市民委員会に付託されました。
――
――――――――――――――――――
○議長(
飯島弘之) ここで、報告いたします。
本日、太田秀子議員から、会議規則第62条第1項の規定による文書質問が提出されました。
理事者におかれましては、9月26日までに答弁書を提出されるよう求めます。
――
――――――――――――――――――
○議長(
飯島弘之) お諮りいたします。
本日の会議はこれで終了し、明日9月21日から25日までは議案調査等のため休会とし、9月26日午後1時に再開したいと思いますが、ご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
飯島弘之) 異議なしと認めます。
したがって、そのように決定いたしました。
――
――――――――――――――――――
○議長(
飯島弘之) 本日は、これで散会いたします。
――
――――――――――――――――――
散 会 午後1時32分
上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。
議 長 飯 島 弘 之
署名議員 こんどう 和 雄
署名議員 國 安 政 典...