委 員 くまがい 誠一 委 員 太 田 秀 子
委 員 村 上 ひとし 委 員 佐々木 明 美
委 員 千 葉 なおこ 委 員 石 川 さわ子
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開 議 午後1時
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○川田ただひさ 委員長 ただいまから、第一部
予算特別委員会を開会いたします。
報告事項でありますが、阿部委員からは欠席する旨、池田委員からは
村上ひとし委員と、佐藤委員からは千葉委員と交代する旨、それぞれ届出がありました。
議事に先立ちまして、本日は、非常に多くの方が質疑され活発な議論をされる日でもございます。非常に活発な議論をされることは本当に喜ばしいところではございますが、ただ、質疑については、簡潔を旨として、前置きなどは極力省き、内容の重複等も避けながら、定められた審査日程のとおり進めることのできるよう、ご協力のほどをよろしくお願い申し上げます。
それでは、議事に入ります。
最初に、第2款 総務費 第1項 総務管理費中
まちづくり政策関係分の質疑を行います。
◆竹内孝代 委員 私からは、
地域交流拠点清田のまちづくりについて質問をさせていただきます。
これまで何度も取り上げておりますこのテーマについては、平成28年策定の第2次札幌市
都市計画マスタープランにおいて、この
地域交流拠点のうち、先行的に取り組む拠点の一つとして清田を掲げられ、唯一、
軌道系公共交通機関が整備をされていない清田の拠点性を高める効果的な取組を進めると札幌市から示していただいているものでもあります。
しかしながら、なかなか前に進む状況がなく、市民や地元企業・団体から寄せられた声を踏まえて、少しでも前進をさせたいとの思いで主張を繰り返してきたところであります。
令和3年度、初めて予算がつき、意見交換会を開催する中で、区民や団体の声から得た様々なアイデアを基に初めて実証実験を行っていただいたといったことは一定の評価をしております。
しかし、今年度の3回行った実証実験は、いずれもイベント的な要素が強く、区役所周辺への恒常的なに
ぎわいにはつながらないのではないかといった住民や団体等の声が届いております。
昨年、3定代表質問で、私から、この実証実験は、単なる一過性のイベントで終わらせるのではなく、今後につなげていくものとすることが重要であると指摘をさせていただいており、今回、この実証実験の検証結果を待っておりました。
そこで、質問ですが、今回の実証実験を踏まえ、区役所周辺における恒常的なにぎわいに向けて必要となる機能、また、取組はどのようなものであると考えておられるのか、示していただきたく、伺います。
◎山内
プロジェクト担当部長 清田区役所周辺における恒常的な
にぎわい創出に向けて必要となる機能や取組についてお答えいたします。
今年度実施した実証実験は、
清田区役所周辺の恒常的な交流、
にぎわい創出に向けて、ソフト・ハード、それから、
マネジメントの視点から検証するために行ったものでございます。
実証実験後に行った意見交換会においては、恒常的なにぎわいを生み出すためには気軽におしゃべりができる場が必要であるという意見ですとか、広場を使いやすくして、毎週末、何かやっている状態にしたいなどの意見をいただいたところでございます。
来年度以降は、これらの意見も踏まえまして、地域と清田区役所が連携し、恒常的なにぎわいにつながる取組を行うとともに、地域が主体となって活動を実践する新たな取組も検討してまいりたいと考えております。
◆竹内孝代 委員 ソフト的な取組を継続されるとともに、新たな検討の枠組みが加わるといったことでありますけれども、ぜひとも、この
にぎわい創出への効果が出るようなものになっていただきたい、また、そのような方向に進んでいただきたいというふうに期待をしておりますので、どうかよろしくお願いいたします。
一方で、この恒常的なにぎわいの創出に向けては、ハード的な整備が大変重要であります。これまで繰り返し求めてまいりました
清田区民センターの
清田区役所周辺への移転に関しましては、昨年3定の代表質問の答弁で、できるだけ早期に移転させたいと考えていると表明をしていただき、住民や地元企業・団体から大きな期待の声を聞いております。
このことについてまず申し上げたいのが、新しい
清田区民センターの整備については、従来のイメージする
区民センター機能にとどまらず、新しい発想と構想の下で計画を練らなければ、市有施設の集約化の効果が
地域交流拠点の機能向上へとつながっていかないのではないかというふうに考えていることであります。
清田区役所周辺が清田区の中心核としてふさわしいにぎわいを創出するエリアに発展していくことが必要です。地域の声も踏まえて、一つの例として提案をさせていただきますが、例えば、清田区の魅力の一つである地元農家や
清田スイーツをはじめとする店舗や飲食店と消費者をつなぐマルシェというものをこれまでイベント的に開催をしておりますけれども、これまでのようなイベント時だけではなく、恒常的に開かれる環境が整備されると、区役所周辺に行けば必ず何かやっていると認識されるようなミニ道の駅的な存在として、地元区民だけでなく、市内外の多くの方々に訪れていただけることも想像でき、こうしたことが
にぎわい創出になるのかというふうにも考えております。
そうした場合、屋外の
市民交流広場に加えて、屋内施設である新しい
区民センターの存在が重要であります。これまでの
センター機能に加え、新たな役割を発揮できるような施設とするための検討が必要だと考えます。
そこで、質問ですが、恒常的な
にぎわい創出につながるハード整備についてどのように考えておられるのか、伺います。
◎山内
プロジェクト担当部長 恒常的なにぎわいにつながるハード整備についてのお尋ねでございます。
恒常的に人が集まるためには、天候や季節に左右されない屋内空間もあることが望ましいと思われます。そのため、将来的な
清田区民センターの移転を検討する中で、施設のしつらえを工夫するとともに、恒常的なにぎわいにつながる民間企業の導入可能性についても検討してまいりたいと考えております。
具体的には、開発や不動産関係の事業者ですとか商業事業者を対象とした意見交換、いわゆる
サウンディング型の市場調査を実施することで、
清田区役所周辺の
市民ニーズ等をしっかり把握したいと考えております。
◆竹内孝代 委員
サウンディング型の市場調査を実施して、民間機能の導入の可能性についても検討してくださるということでありますが、清田は、市内17か所の
地域交流拠点の中で、先ほど申し上げましたように、
軌道系交通機関の駅がない唯一の拠点であります。新しい
区民センターには、これまでにない発想で、先ほど申し上げたような様々な地元の方々、また、民間企業、団体が活躍できるような、そうした機能をぜひとも設けていただけるような、そうした検討を進めていただきたいと思っております。
区民センターの早期移転につきましては、昨年4月にきよた
まちづくり区民会議から市長宛てに提出されました
地域交流拠点清田の整備に係る要望書にも最重要項目と記されており、区民の悲願でもありました。
先ほども触れましたが、早期移転については、昨年の議会答弁で表明をしていただいてはおりますけれども、このたび、令和5年度予算には計上されておりません。改選後に明確に示していただくものと確信をしておりますけれども、まずは、中期計画にしっかり位置づけていただきたいということ、また、新
年度補正予算を編成する際には、
区民センター移転検討について予算化をしていただき、早期の検討、実現をしていただくことを強く求めまして、私の質問を終わります。
◆伴良隆 委員 私は、大きく二つについて、順次質問をさせていただきます。
まず、本庁舎の建て替え及び北区役所と
札幌サンプラザ建て替えの推進体制についてが1点、もう一つが健康増進を目指す市政についてということで、2点質問させていただきます。
まず、本
庁舎建て替え及び北区役所と
札幌サンプラザ建て替えの推進体制についてでございます。
私は、これにつきましては、これまで、いろいろと北区役所、
札幌サンプラザのことについては、代表質問等々で論じさせていただきました。
しかし、やはり私の地元のことも大切でありますが、本庁舎の在り方ということを考えますと、その機能性、場所性、そして、その建物の大きさ、中の複合化も含めた総合的な考え方というのは、DXのこともありますので、いろいろなことを考えていかなければならないということだと思います。
そこでまず、地元のそういった区役所や
札幌サンプラザのことを言う前に、本庁舎のことで、1点伺いたいと思います。
本庁舎の将来的な建て替えに向けて、どのような推進体制で検討を進めていくのか、伺いたいと思います。
◎山内
プロジェクト担当部長 本庁舎の将来的な建て替えに向けての検討に関する推進体制についてお答えいたします。
委員がご指摘のとおり、本庁舎の将来的な建て替えを検討するに当たっては、行政のDXや災害対策など、様々な事柄を横断的に検討していく必要があります。
また、本
庁舎建て替えに伴う周辺エリアのまちづくりを総合的に検討する体制も必要となってまいります。
つきましては、市民や様々な分野の専門家の意見も踏まえながら、
まちづくり政策局が、総務局、財政局、
デジタル戦略推進局、危機管理局などと連携し、丁寧に検討を進めてまいりたいと考えております。
◆伴良隆 委員 当然、本庁舎は、今、部長からお話がありましたように、いろいろな機能ということ、そして、それを論じていくにはいろいろな部署が関わっていくということでありました。
ただ、私どもとしては、どこにそういった本庁舎のことを問合せするかということについては、その分野ごとでいろいろなことがあると思います。例えば、総務局のこともあると思います。しかし、全体的な部分で企画調整していくというのはやっぱり
まちづくり政策局なのかなというふうに思っておりまして、どこに問い合わせるかということがこれで明らかになったわけであります。恐らく、横断的にいろいろな形で検討を加えていくということだと思います。
それでは次に、地元のほうにまいりたいと思います。
北区役所、
札幌サンプラザの建て替えに関する推進体制でございます。
やはり、この推進体制も、特に地元地域というのがより一層濃くなるところもございます。また、先ほど部長のほうから機能性というお話がありましたけれども、既に代表質問のほうでも答弁をいただいているところでありますが、
札幌サンプラザに関しましては、大規模改修というものが控えてきています。大規模改修を物すごくお金をかけてやるのか、それとも、建て替えるのか、隣にある北区役所の機能をどうするのか、周りにあるいろいろなビルのオーナーの方々もいらっしゃいますが、その開発、再開発をどうするのか。
地域交流拠点ですから、地域のまちづくり、そして、地元の商店街さんも含めた北24条かいわいのまちづくり、いろんなことを考えていかなきゃなりませんが、誰が考えるかということが、るる、私も、皆さん方と苦労を重ねてきたところでありますけれども、この辺の推進体制とともに、いつまでに何をすべきなのかということはきちんと明らかにしていただきたいというふうに思っております。
そこで、質問でありますが、北区役所と
札幌サンプラザの将来像について、今後の検討の進め方とその推進体制について、より具体的に伺いたいと思います。
◎山内
プロジェクト担当部長 北区役所と、それから、
札幌サンプラザの建て替えに関する検討の進め方、それから、推進体制についてお答えいたします。
北区役所の将来的な建て替えについては、本庁舎などの検討状況も踏まえながら、市有建築物の
配置基本方針に掲げる
地域交流拠点への公共施設の集約化や行政のDXのほか、地域のまちづくりの動向を踏まえつつ、検討する必要がございます。
また、
札幌サンプラザについては、ホールやプールなどの様々な機能の将来的な利用ニーズや周辺施設の状況を踏まえて、必要となる機能や規模について調査検討をする必要がございます。
その上で、市民や専門家の意見もお聞きしながら、2026年度までに
札幌サンプラザの活用方針及び北区役所の将来的な建て替えの考え方を一体的にお示ししたいと考えております。
次に、検討に当たっての推進体制についてでございますが、
まちづくり政策局や財政局、市民文化局に加えまして、スポーツ局、経済観光局などとも連携して検討を進めてまいりたいと考えております。
◆伴良隆 委員 先ほどの本庁舎のご答弁と非常にリンクしながら、最大公約数的な重要なことのベースはしっかりと、その上で、地域性というものであるとか、
札幌サンプラザという固有の我々の財産とも言える機能性、非常に北区、東区の方々を中心に大事な施設であります。
北区役所のことで、当時、問合せをしたときは、いや、伴さん、これは建物がしっかりしているから建て替えということになりませんよと言う職員の方もいましたけれども、それは尊重しています。僕は、中身の話をしているんですよ。ですから、万一にも、考え方はいろいろあると思いますけれども、北区役所の中は、戸籍住民の関係とかDXの関係がどんどん来ていますから、中身はどうするかというときに、あれだけの
スケールメリットがあるのかとかいろいろ考えていかなきゃいけないと思うんですね。あの躯体だってしっかりしているんであれば、ほかの用途に、民間に貸し出しちゃっていいわけですし、いろんな考え方ができるんだと思うんですね。
今はちょっとたらればなので、私も責任を持ってお伝えはできませんけれども、引き続き、この
札幌サンプラザの機能の在り方、そして、その中で大改修というものをどうやって迎え撃っていくのか、北区役所の機能の在り方、複合化も含めて、そして、やはり税収、税金というのも大事でありますから無駄に建て替えちゃいけません。一回建て替えてしまったら、本庁舎もそうでありますけれども、後に引けないというふうなことがあってはなりませんので、よりフレキシブルな使い方ということ、それによって
スケールメリットを生かして、可変式にどのような機能も出していくかと。もちろん、威厳も必要であります。それから、
危機管理体制もまた非常に重要で、本部もできますから。ですから、本庁舎の在り方、そして、公共施設である北区役所の在り方、それを財政からも見てもらいますし、それは、皆さん方もご承知のとおりでありますけれども、公マネ、
公共施設マネジメントも見ていますけれども、そして、我々地域としてどんな機能が必要かということを丁寧に進めていただきたいと思いますが、2026年度まで時間が迫っておりますので、しっかりとこの辺は私もチェックをさせていただきながら、また、北区は私も含めて10人の議員さんがいらっしゃいますけれども、今後に向けて、しっかり、そういったところは連携を取っていきながら、皆さんでよりよい施設と機能というものを議論してまいりたいと思います。
それでは、次の質問に移りたいと思います。
健康増進を目指す市政についてでございます。
健康といいますと、非常に幅広いので、なかなか論ずるには苦労があります。市民の方々も、健康というふうになりましたら、健康診断なのか、それとも、保健所に行く件なのか、病院なのかということもあります。
ただ、札幌市全体で考えれば、この前の
市民意識調査で言えば、全体の約3分の1が健康管理というものがあまりできていないというようなお答えもいただいているところでありまして、これをどこから手をつけていくかということがすごく大事なことだと思います。
健康寿命と言われて久しいわけでありますが、しかし、私は、これまで、いろいろな部局に、
まちづくり政策局をはじめ、実は、この健康増進を目指す市政ということを、るる、やらせていただきました。回答が返ってきたところもあれば、ないところもありました。
でも、私は、信念を持ってこれまでやらせていただいてきましたけれども、健康ということがきれいごとじゃなくて、生きがい、やりがいにつながるというだけじゃなくて、基本的には、いろいろな市民の活動にもつながったり、場合によっては、高齢化に伴って医療費や介護費といったものの増大をできる限り抑制しながら、皆さん、元気でいていただくということにもつながるということもあったり、現役の方々の雇用拡大という意味でも、企業価値を上げるためにも、健康経営ということも経済観光局に質問をさせていただいてまいりましたし、そこにインセンティブを与えながら、例えば、融資であるとか、あるいは、総合評価であるとか、そういった企業価値を上げていくということも、今、検討していただいている最中でありまして、実際に、皆さん方もご承知のとおり、健康は、内面的というか、そういった定性的なものじゃなくて、定量的なものとしても図れるようになってきております。
そんなこともありまして、ずっと、るる、私は、健康ということも、国保会計でもそうでありますし、保健所にも伝えてきました。しかし、やはり、僕は、
まちづくり政策局がしっかりとこの健康という言葉で横串を刺していただきたいというふうに期待をしているわけでありますので、また回りに回ってきて一周してきました。
まちづくり政策局に伺いたいと思います。
これまで、
まちづくり戦略ビジョンがいよいよ策定されてきているわけでありまして、戦略編ということもこれから始まっていくわけでありますけれども、この10年間のまちづくりの基本的な指針となる
まちづくり戦略ビジョンにおいて、健康ということ、これは、ビジョンのほうではウェルネスという言葉を使っています。健康にもいろいろな健康がありますので、ウェルネスという言葉、片仮名がいいか悪いかちょっといろいろありますけれども、ウェルネス(健康)というふうに位置づけということがあるようですので、第2次
戦略ビジョンのまちづくりの重要概念の中でどのような位置づけになっているのかということ、また、その一つにウェルネスを定めた意図は何なのかということ改めて伺いたいと思います。
◎浅村
政策企画部長 第2次
まちづくり戦略ビジョンにおきますまちづくりの重要概念、それと、その一つでございますウェルネス(健康)に関しまして、その意図についてお答えいたします。
第2次
戦略ビジョンにおきましては、札幌市の現在と将来に関する考察結果から、目指すべき都市像とともに、この実現に向け、各分野で共通して意識すべきこととして設定したのがまちづくりの重要概念でありまして、これが各基本目標の基礎となってございます。
この重要概念の一つ、ウェルネス(健康)につきましては、高齢化の進行、人生100年時代の到来が見込まれる中、札幌市の健康寿命が全国平均以下であるということも踏まえまして、誰もが幸せを感じながら生活し、生涯現役として活躍できること、身体的・精神的・社会的に健康であることが重要と考えて設定したものでございます。
今後は、教育、仕事、老後という順番に
ライフステージを迎えていくのではなく、学び直しですとかキャリアチェンジなどの多様な人生設計を可能とする誰もが生涯健康で、学び、自分らしく活躍できる社会の実現が不可欠であるというふうに考えてございます。
◆伴良隆 委員 まず、概念整理と位置づけをしっかりしていただいてきているということだと思います。
言葉がそうかどうか分かりませんけれども、よくたらい回しという言葉がありますけれども、この健康というものを取り上げていくときには、絶対、僕は、議会の中でたらい回しになるというふうに思っていましたんで、自分から回っていきました、各部署、健康についてということを。
皆さん方も、実は、腹ではいろいろな思いがあって大事だなというふうに思っていたんだと思います。そんなことで、各部署が、打って響いていただいてきた中に、今、浅村部長がお話しになったように、重要な概念の中のこの三つの中の一つに確実に位置づけていくということでありました。
では、続けて伺いますけれども、戦略編については、先週金曜日に答申をされたというばかりであります。この後、年度明けに市の案をまとめて秋頃完成ということで聞いておりますけれども、今後、具体的な事業を定める
中期実施計画、いわゆる
アクションプランというものを併せて検討を進めていくわけでありますので伺いますが、まちづくりの重要概念であるウェルネス(健康)の実現に向けて、市としてどのように取り組んでいくのか、現在のお考えを伺います。
◎浅村
政策企画部長 ウェルネスに関します今後の取組ということについてお答えいたします。
市の施策を定めていきます戦略編におきまして、誰もが生涯健康で、学び、自分らしく活躍できる社会の実現に向けまして、分野横断的に取り組む
ウェルネス健康プロジェクトを掲げることを検討してございます。
この
プロジェクトは、市民の健康行動の促進、歩きたくなる環境をつくるウオーカブルシティーの推進、そして、学びの場の充実と学びの成果を生かす社会参加等の機会の提供、この三つを柱としておりまして、部署の垣根を越え、全庁一丸となることで事業効果を高めていく考えでございます。
例えば、健康無関心層をターゲットといたしました運動量や食生活の改善を自然と促す
仕組みづくり、また、地域特性を踏まえた居心地がよく歩きたくなる空間整備、さらには、大学と連携した
リカレント教育の推進や高齢者雇用の
マッチング機能の強化などでございます。
このように、ウェルネスの実現に向けまして、これまで健康ということに着目した施策に関わりがなかった部署を含めまして、様々な部署が関わって多面的に取り組んでまいりたいと考えてございます。
◆伴良隆 委員 人生100年、皆さんも長生きしたいですよね。その中で、当然、健康な体と、それから、もちろん、心、内面的なものということ、そして、今、質的なことで、クオリティーとして学びというお話もありました。
あまりきれいごとにならないようにしたいので、具体で私も言ってまいりますけれども、先ほどウオーカブルというお話がありました。当時は、歩いて暮らせるまちづくりということで、ちょっとやや中途半端に終わっているなというふうに厳しい目で僕は見ていますが、ただ、今、本気でウオーカブル、歩きやすいとか、歩けるとかという意味だと思いますけれども、私は、例えば、高齢保健福祉部のほうで持っている敬老パスなんかはとてもいい制度だと思いますよ。ただ、このままいって、持続可能かとなりますと首をかしげます。せっかくある制度でしたら、ウオーカブルということで、DXもありますので、例えば、健幸ポイントとかといったものの実証実験もありましたし、ですから、歩けば歩くほど、あるいは、歩いてその後お店に行ってもいいですね。そういうところで、そのポイントというものを付加していくということで、より健康というものを取り戻しながら、しかも、この敬老パスというものの中身の部分でいろいろな組替えなんかもしていくと、より一層、よりよい事業になるんじゃないかなというふうにも思っております。こういったことで、制度改善というものもできるわけでありますし、また、健康というのは経済、経営のほうにも生きるわけでもあります。
一方で、保健所の関係、それから、国保会計のほうでもいろいろなことで健康をいろいろと論じていますけれども、やはり、ウェルネス推進担当部ということで配置を新しくされるそうですけれども、私はやっぱり不安ですね。ここで全てできることとできないことがあります。詳しくはお話ししませんが、当時の議会の質疑のやり取りなんかを含めていくと、やはり、各部署でしっかり連携してもらわなければいけないし、これは自立して各部署が健康というこの2文字、漢字で2文字、片仮名でウェルネスだそうでありますが、こういったことで、しっかり政策を見直ししていただいて、事業見直しをしていただいて、場合によってはスクラップ・アンド・ビルド、あるいは、組替えをしっかりしていただくと、これは、中澤部長、財政局もしっかり支援していただきたい、あるいは厳しくチェックもしていただきたいというふうに思います。
そんなことで、財政のほうはチェックしていただきたいと思いますけれども、ぜひ政策企画部としてこの重要概念を伺いますけれども、ウェルネス、健康ということの実現に対して、どのような役割を果たしていくのか、ちゃんと主体的にやっていただけるのかどうかということは札幌市全体として皆さん方がどうコーディネートするのか、確認したいと思います。
◎浅村
政策企画部長 ウェルネスに関します政策企画部の役割についてお答えいたします。
第2次
戦略ビジョンの推進に当たりましては、課題や市民ニーズが複雑多様化して、一部署では解決が難しい施策もございますことから、組織間の連携がこれまで以上に必要と考えまして、横串を刺せるような体制を整える機構改革を予定したところでございます。
ウェルネス
プロジェクトに関しましては、保健所におきますウェルネス推進担当部が中心となりまして、これに関わる推進本部を立ち上げ、政策企画部におきましては、
戦略ビジョンの進捗管理を担う立場といたしまして、この推進本部の一員となり、ウェルネス推進担当部では調整が難しい事業の構築や見直しにおける助言、また、横断的連携を促進するための調整などを行う考えでございます。
このような関わり方によりまして、各部署が重要概念でございますウェルネスというものを自分ごととして捉え、取り組むことにつながるとともに、
プロジェクト全体の整合性を図ることができ、市民の健康増進に係る事業の効果を最大化していけるというものと考えてございます。
◆伴良隆 委員 全体的に緒に就いたばかりという感触はありますけれども、引き続き、健康増進というものを進める、そういう市政ということを、私も市民の一人として応援してまいりたいと思います。
また、時に厳しくチェックをさせていただきます。まさに、健康というものをつかさどる、そういう市政というものを推し進めていただくように、政策企画部の皆さん方も、財政局の皆さん方も、各部署の方々もお願いをし、まさに健康的な市政が進むように願ってなりません。
◆こじまゆみ 委員 私からは、札幌市立大学における保健師の育成について、3点伺います。
少子高齢化が進む中で、先ほど伴委員からもお話がございましたけれども、人生100年時代を迎えるに当たって、健康寿命の延伸の観点から、健康づくりや、昨今の感染症への対応など、健康課題への取組、そして、母子保健や高齢・障がい者分野における支援は、一層、重要性を増してまいります。
保健師は、主に保健所や地方自治体において、医療施設などと連携しながら地域の保健活動に従事し、疾病予防や健康管理を行うなど、保健福祉行政の重要な役割を担ってまいりました。
札幌市では、さっぽろ医療計画2018において、地域医療を支える人材の確保、養成を基本施策の一つとしており、看護学部を擁する公立大学法人札幌市立大学においても、これまで多くの保健師人材を輩出し、様々な分野で活躍されていることと存じます。特に、このコロナ禍においては、保健師の活躍が感染対策をはじめ、多方面でより一層貢献していたのではないかと感じております。
そこで、質問ですが、これまで札幌市立大学で行ってきた保健師育成の結果、その受け止めについて伺います。
◎浅村
政策企画部長 これまで札幌市立大学で行ってきました保健師育成の結果の受け止めについてお答えいたします。
札幌市立大学の保健師教育におきましては、3年時の後期から選択でき、少人数を対象として質を高めた教育を行う保健師コースを設定いたしまして、看護学部で必要な126単位に加えまして12単位を取得することで、保健師国家試験の受験資格が取得できるカリキュラムとしてございます。
この保健師コース選択者は、1学年に30名程度おりまして、毎年、ほぼ全員が国家試験に合格しており、従業員の心身の健康維持に取り組む企業の産業保健師のほか、札幌市や北海道をはじめとする道内各自治体や病院に就職しまして活躍しているところでございます。
就職先からは、疾病予防の相談において相手の目線に立った説明が分かりやすいなどの声をいただいておりまして、大学の人材育成が社会の中で一定の評価を受けているものと考えてございます。
◆こじまゆみ 委員 保健師というのは、子どもから大人まで、高齢者まで、幅広い人、市民を相手にすることが目的とされておりますので、そういった観点から、産業保健師としてですとか、行政、そして、病院において、そういった活躍を見られるというのはとっても頼もしいなと思っております。