札幌市議会 2022-06-02
令和 4年(常任)総務委員会−06月02日-記録
このため、この事業では、国が定める
スマートシティセキュリティガイドラインを踏まえながら、官民の
データ利活用に関するルールを定めるとともに、セキュリティー対策を評価し、確認する仕組みを構築してまいりたいと考えております。
その上で、
札幌市立大学AITセンターとの協働により、例えば、行政が保有する交通状況等に関する
データと、自動車メーカーなどが保有する市内における自動車の走行
データを掛け合わせ、冬期間の交通状況をより効果的に分析するなど、行政における
官民データの
利活用を積極的に推進してまいりたいと考えております。
◆くまがい誠一 委員 最後に要望ですけれども、国では、
データの活用こそが国の豊かさや国際競争力の基盤であると考え、信頼性が高く、
データの連携が可能な仕組みを各地域に構築することで新たな価値を生み出していくという方向性を示しており、これに基づいて、
データ連携基盤を活用した
サービス実装への支援のほか、自治体情報システムの標準化の推進などが展開されております。
今回の取組により、札幌市が
データ利活用の先導的な役割を果たせるよう、行政における
データ利活用にもしっかりと取り組んでいただくことを要望させていただきまして、私からの質問を終わります。
◆田中啓介 委員 私は、議案第1号 令和4年度札幌市
一般会計補正予算(第1号)の
スマートシティ推進費追加分についてと、議案第7号 札幌市
動物園条例案について、それぞれ質問をいたします。
最初に、
スマートシティ推進費についてです。
これは、
市民一人一人に最適な
サービスを提案し、生活の
利便性向上につなげるために、
データ連携基盤により
官民データの流通を促進するとしております。
事前にいただいた資料に基づいて質問をさせていただきます。
その資料によりますと、実装
サービスの1.で、
市民にとって
公式LINEがもっと便利になるとして、
公式LINEの新しい使い方として、
AIアシスタントの利用に同意とありますが、この同意を求めているのはなぜなのか、あわせて、簡単な
アンケートに回答とありますが、どんな項目なのか、併せて伺います。
◎渋谷
スマートシティ推進部長 サービス利用に係る同意についてでございます。
この事業における新たな
サービスでは、
利用者一人一人に最適な情報を提供するために、
アンケート調査の回答や配信情報の評価を活用することから、あらかじめ情報の取扱いについて明示し、同意を得る必要があるというふうに考えております。
また、
アンケートの項目については、今後、調査検討しながら検討してまいりたいと考えております。
◆田中啓介 委員 利用していく中での評価だと。ただ、
アンケートの項目についてはまだ決まっていないということですが、それでも、利用する人に寄り添って、その人に最適な情報を提供するということになってくると、どうしても個人情報というものが含まれてくるというふうに私は思っております。
そこで、仮に
AIアシスタントの利用に同意した
市民が、自分のどんな情報に対して同意したのか、その情報はどのように使われていくのか、そのことは随時把握していけるのか、伺います。
また、初めに同意をしましたが、その後、やっぱり同意しないとなった場合に解除できるということは当然必要だというふうに思いますが、それは簡単にできるようになっているのか、さらに、一度流通した個人の
データというものはどうなっていくのか、完全に消去できるのか、伺います。
◎渋谷
スマートシティ推進部長 まず、どんな
アンケートを行うのかというところのご質問であったと思います。
アンケートに関しましては、先ほど答弁させていただきましたとおり、まだ詳細は決まっておりません。まずは、現行の札幌市
公式LINEにおきましても、前提として、大まかな質問項目に答えていただいていると。これは、個人個人の属性そのものをお答えいただくということではありませんので、まずは、個人情報等についてのご質問ではないということでございます。
それから、2点目でございますが、申し上げましたとおり、同意を必要としてございます。
この同意については、同意がない場合等もございますが、同意をいただいた方につきましては、情報をさらに私どものほうから発信させていただくという仕組みでございます。この同意については、オプトイン、オプトアウトということがございますが、実際にユーザー自身が不要と感じた段階で自身が解除するようなことも検討してまいりたいというふうに考えております。
それから、3点目、
データの取扱いということでございます。
こちらも、既に
アンケート等でご回答いただいたものも活用しながら、より適切な情報、一人一人の個人に合った情報を提供するということを考えておりますが、この
データについては、厳正に、先ほど申し上げましたとおり、
スマートシティセキュリティガイドライン等に沿いながら、しっかりと確保してまいりたいと考えております。
◆田中啓介 委員 今、回答を聞いていると、
アンケートを含めて、まだ決まっていない部分が多々あるのかなというふうに感じてしまいます。その中で、個人情報の属性に関しては考えていないということではあるかもしれませんけれども、やはり、個人にとって最適なものにしていくということになってくると、必然的に、やはり、その個人という部分が見えてくるとすごく感じるのですね。
また、オプトインやオプトアウトで、自分自身が同意するか、または出るかというふうにできるようにしていくことを考えているということでしたけれども、まだまだそこも決まっていないということで考えると、実際に同意して、やっぱりやめようかなと何日か後にやったときに、もう既に何日かたっているという中で、
データが、セキュリティー対策をやっていくとしても、そこはまだ完璧ではないですから、いつどこで何に自分の情報が使われているのか、もしもそれが悪用されていたとしても、被害そのものも知ることができないという事態にもなりかねないということも併せて言っておきたいというふうに思います。
そもそも本市行政がやるべきことというのは、
市民の生活に役立つ行政の様々な制度、事業、例えば代表的なもので言うと、生活保護だったり、負担軽減の制度、あるいは今で言うと、新型コロナウイルスの関連で受診できる病院はどこか、あるいは、ワクチンとかPCR検査をどこで受けられるか、いつ受けられるかということの紹介だったり発信、これを充実させていくというのが行政としての大切な役割だというふうに思っています。
また、この資料で、いざというときとして、災害発生時に防災情報を適切にプッシュ通知できるようになるというふうに書かれております。でも、防災情報は、いざという災害のときは、避難所がどこか、どんな備えをしていたらいいかということなどを行政が発信する、それは例えば、この資料にもありますが、今、既にそなえというアプリがあります。その行政の発信の情報を充実、また、適切なものにしていくことこそ重要だということを申し上げておきます。
もう一つ質問します。
AIアシスタントは、基盤を通して
官民データにアクセスし、
市民個々人に最適な情報を提供する、提供後の
市民からのフィードバックにより、さらに学習するとあります。これは、つまり、検索の履歴だったりとか、購買
データだったりとか、先ほど、道路交通情報なんかを言っておりましたけれども、行動の経路などから、どんなことに本人が興味・関心があるか、または、どこに住んでいるかなどの個人の情報が重なることで特定できるようになるというふうに思うのですが、個人の特定、本人の知らないところでの個人情報の流通に対する懸念はどのようにお考えか、伺います。
◎渋谷
スマートシティ推進部長 個人情報の例えば漏えい等のリスクについてのご質問だったと思います。
先ほど申し上げましたとおり、この
サービスの利用に当たっては、オプトイン、オプトアウトということを申し上げました。オプトインということで、事前に同意をいただくということを考えておりまして、その同意をいただいた方に対する
サービスの提供ということを前提にしたいというふうに思っております。また、
データ連携基盤の活用ということで、情報のフィードバックということも考えております。
こういった情報の取扱いにつきましては、繰り返しになりますけれども、
スマートシティセキュリティガイドラインというものをしっかり引用しながら、対応を考えていきたいというふうに思っております。
◆田中啓介 委員 最初の質問でも、同意について、では、自分が何に同意したかというのも、例えば、今も、インターネットでやっていったりすると、様々な同意を求められる項目があって、すごく長くいっぱいいろんなことが書かれていて、自分自身が一体、本当に何に対して同意したかというのもなかなか分かりづらいものがあります。また、プライバシーポリシーなんかは、それがあることによって同意そのものも必要ないということに制度上はなっていますけれども、やはり、同意、オプトイン、オプトアウトということを言っていましたけれども、自分が本当に何に対して、何の情報に対して同意したかということも分からないままに、便利になるからということでそこに同意してしまったということも起きないということは可能性としてはゼロではないというふうに思います。
私からも繰り返しなのですけれども、やはり、セキュリティーというのは万全ではないですから、どうしても、この間、我が会派が言ってきたことで、ハッカーとのいたちごっこというのが繰り返されていくというところでの100%防ぐ完璧なセキュリティーというのはないですから、そういう意味においても、やはり、行政としての役割というのは、
市民の財産である個人情報だったりとか、プライバシーを守ることが行政の責務であって、その情報が本人の知らないところで流通するような危険性があること、また、そのリスクを高めるようなことを行政が、今回の事業を進めていくべきではないと申し上げて、次の質問に行きます。
次に、議案第7号 札幌市
動物園条例案について質問をいたします。
円山動物園の運営について、良好な
動物福祉の確保のためには、その
動物に最も密接に関わる職員の専門的な知識または経験の蓄積が重要だというふうに思っております。
この
条例案は、
円山動物園における良好な
動物福祉の確保として、第12条の第5項で、管理または監督の地位にある職員は、良好な
動物福祉の確保が図られるよう、組織管理体制の整備に特に意を用いなければならないと、また、飼育
動物の飼育、診療等に関する業務を行う職員は、当該業務の遂行に当たっては、良好な
動物福祉の確保が図られるよう、特に意を用いなければならないというふうにあります。
そこで、管理する職員、
飼育員など、それぞれの業務において、この条例を制定するに当たって、どういった部分に課題、また目的があってこの条文を盛り込んだのか、また、良好な福祉の確保が図られるよう特に意を用いなければならないと、この特に意を用いるとは具体的にどういうことなのか、伺います。
◎神
円山動物園長 1点目の条例検討における職員に関する課題と規定の目的についてお答えいたします。
2015年の
マレーグマの死亡事案では、再発防止のための組織管理体制だけではなくて、飼育や診療を担当する職員の認識も見直していくことが課題であったことから、
死亡事故を二度と起こさないための自らの戒めとして、そして、札幌市の決意表明の意味を込めて規定することとしたところでございます。
2点目の特に意を用いなければならないという表現ですけれども、特に意を用いるという言葉には、気を遣って力を尽くすという意味があり、配慮する、留意するといった言葉よりも、身を引き締めて考えていくという意味が込められております。
具体的には、
動物にとってよい環境をつくるにはどうすればよいかといったことを常日頃考えながら業務に当たることを指しております。
◆田中啓介 委員 一つは、決意表明ということと併せて、実際に具体的なことで言うと、飼育する
動物に対してどんなことが最善かということを考えていくということで、そういうことというのは、やはり、一人一人の技量の維持・向上を図っていくことだというふうに思いますけれども、同時に、
獣医師だったり
飼育員を中心に、
円山動物園では、案内だったり、清掃など他の業務に従事している職員、こういう方々ともチームとして飼育
動物に関わっていくこと、これも良好な
動物福祉の確保に当たっては重要だと思っております。
次に、専門的知識を有する職員の確保等として第18条に明文化されておりますが、良好な
動物福祉の確保を実践していくためには、飼育する職員自身の心身の健康維持はもちろん、飼育などをするに当たっての十分な知識と経験、その蓄積が重要だというふうに思っております。
2017年に
円山動物園では、
飼育員を
動物専門員として採用、配置するようになっておりますが、同じように、
動物に関わって
円山動物園で働きたいと
獣医師の免許を持って採用された職員の場合は、衛生職という枠組みの中で採用されてしまうため、他の部署への異動もあって、
動物飼育などに関する知識、また、経験の蓄積という意味では課題があるというふうに思っております。
実際にこの
条例案についての
パブリックコメントで寄せられた意見では、専門的知識、技術、経験を生かすための継続した雇用を求めておりますし、また、
市民動物園会議からこの条例を策定するに当たっての提言書の中で、
獣医師について
円山動物園に勤務する専門職として採用することを提言されております。専門性を身につけて、継続性が担保される体制づくりが求められているというふうに思います。
そこで、良好な
動物の福祉を確保するため、
動物専門員、また、
獣医師が専門的知識と経験を蓄積していくためには、どのような取組を実施し、また、今後、人材の育成や体制整備についてどう検討されているのか、伺います。
◎神
円山動物園長 職員が長期的にノウハウを蓄積できるようになっているのかについてお答えいたします。
まず、
動物専門員は、
動物に関する専門的知識を有する者を、原則、
円山動物園だけに勤務する職員として採用しておりますので、知識や技術を蓄積できる体制となっております。
一方、
獣医師につきましては、委員からお話がありましたが、衛生職の中から
獣医師免許を取得している職員を
円山動物園に配置しておりますが、
動物を診療する専門部署を設置し、知識や技術の組織的な継承に努めております。
◆田中啓介 委員 良好な
動物福祉の確保を掲げた、日本で初めての
動物園条例です。その理念を実効性あるものにしていくためにも、
動物園で働く職員が、専門性あるいは経験を生かし、やりがいを持って飼育などに従事できるように、人材の育成、また体制の整備が重要だということを申し上げて、質問を終わります。
◆ふじわら広昭 委員 私も、議案第7号 札幌市
動物園条例案について質問をいたします。1項目めは
認定動物園制度について、2項目めは
動物園応援基金についてです。
最初の質問は、
認定動物園制度の認定要件についてです。
札幌市
動物園条例が、今後、議会で可決、成立をしてから認定するための要件づくりに着手すると思われるわけでありますけれども、
条例案の第10条及び第10条の第2項、第3項、第4項の文章では、具体的な考え方や内容が分かりづらいところも見受けられるわけであります。
そこで、質問でありますけれども、この認定の要件はどのように考えているのか、まず伺いたいと思います。
◎神
円山動物園長 まず、認定要件についてお答えいたします。
この条例で定義する
動物園に該当する必要がありますので、
野生動物を主とした飼育及び展示、
野生動物の繁殖による生息域外保全の取組、
野生動物の保全につなげていくための
調査研究や
教育活動といったものを行っているかが認定のための要件となると考えております。
また、
条例案の第2章で
動物園において
動物園が行うべき事柄を規定しておりますことから、例えば、
野生動物の
保全活動を行っているか、良好な
動物福祉を確保していくための取組を実践しているかといった点も要件になると想定しております。
加えて、
動物園という施設を運営していくためには、この条例に規定した取組以外にも様々な法令に適合していかなければなりませんので、そうした法令をしっかりと遵守しているかという点も必要になってくると考えております。
このほか、具体的な基準などにつきましては、今後、
市民動物園会議で議論をいただき、おおむね1年以内に策定する予定であります。
◆ふじわら広昭 委員 次の質問は、
認定動物園の周知などについてです。
答弁で認定する要件の基本的な考え方が示されたわけでありますけれども、今後、認定の手続として、既存の業者からの申請を待つだけではなくて、説明会や勉強会を開催して、
認定動物園制度の周知や制度内容の理解を深めるべきと思いますけれども、どのように考えているのか、伺いたいと思います。
◎神
円山動物園長 認定動物園の周知に関しましてお答えいたします。
周知に関しましては、説明会を開催するなど、
認定制度の詳細が決まりましたら、そういった場を
事業者に対しまして設けていきたいと考えております。
◆ふじわら広昭 委員 次の質問は、札幌市
動物園条例案に対する市内の既存業者の感触などについてです。
今回の
動物園条例を制定するに当たり、幅広く
パブリックコメントを行ったわけでありますけれども、その際にも市内の
事業者に説明をしたというふうに説明を受けているわけでありますが、
認定制度に対する既存業者の感触や、その中で何か質問や意見等が出されたのか、この点について伺いたいと思います。
◎神
円山動物園長 条例の対象となり得る市内の施設の感触についてお答えいたします。
現時点で、3
事業者に対し、直接お話をさせていただく機会があり、いずれの施設も、いろいろと課題はあるものの、できる限り条例の理念に沿った取組を実施していきたいという考えでございました。
また、
認定制度への申請については、いずれの施設も、今後示される予定の具体的な要件を確認した上で検討するとのことでありました。
◆ふじわら広昭 委員 次は、2項目めの
動物園応援基金についてです。
最初の質問は、
円山動物園に対するこれまでの寄附の状況についてです。
市内外の
市民や
事業者などから
円山動物園に寄附が寄せられていると思いますけれども、ふるさと納税や
円山動物園に対する直接の寄附がどのような状況になっているのか、現状について伺います。
◎神
円山動物園長 ふるさと納税及び
円山動物園に対する直接の寄附の現状についてお答えいたします。
ふるさと納税のうち、
円山動物園の運営への支援を目的としていただいた
寄附金の実績は、平成30年度は61万円、令和元年度は350万円、令和2年度は1,791万円、令和3年度は6,512万円となっております。また、
円山動物園に直接いただいた
寄附金の実績は、平成30年度は763万円、令和元年度は1,065万円、令和2年度は787万円、令和3年度は538万円となっております。
◆ふじわら広昭 委員 寄附が年々増えているというような傾向ではありますけれども、やはり、基金の安定的な取組をしていく必要があると思うわけであります。
例えば、先日、国際部から私ども総務委員に報告を受けた中では、ある支援で、ふるさと納税の対象になっているのですけれども、いわゆる返礼品をいただくという前提で寄附されている人は少なくて、そういう制度があるので返礼品をいただくというようなものになっているかと思うのですが、ある支援を求めた際に、寄附の件数、金額が当初の申出から半減したという報告を受けております。その特徴的な理由としては、返礼品があると思って寄附の登録申請をしたけれども、ないということが分かったので取りやめたということになって、当初の件数、金額から見ると約半減したような報告を受けたわけであります。
私は、国内で初めてと言っても過言ではないこの条例を制定して、先ほど来のいろいろな質問の中でも、この
動物園条例の意義というものが今後しっかりと具現化をされていかなければならないというふうに思うわけであります。
そういう状況の中で、今の園長からの答弁では、
円山動物園に直接寄せられる金額と、ふるさと納税の金額が示されたわけですけれども、今回の基金というものは、条例を読みますと、市長が定めた
認定動物園に対して、
野生動物の
保全活動などに関わる資金の助成を行うことができるというふうに示されているわけであります。ここで受ける寄附というものは、
認定動物園にだけ限定して使うというふうになるのか、あるいは、これまで一般的に出されているものは、どういうところでこれを受けて、幅広く
円山動物園全体、あるいは、寄附をする人の中には、この
動物に使ってほしいとか、こういうところに使ってほしいという気持ちを持って寄附をする方もたくさんいらっしゃると思うのですね。ですから、その辺の区分けについて、今の時点で、ふるさと納税とふるさと納税ではない寄附の方もいらっしゃると思うのですけれども、基金の扱い方をどのように考えているのか、確認したいと思います。
◎神
円山動物園長 今ご質問のありました、ふるさと納税と直接寄附をいただいた部分をどう使っていくのかということになりますけれども、まず、
動物園応援基金につきましては、
円山動物園で飼育する
動物たちがより快適に暮らすための施設整備、それから、
動物導入、そして、
認定動物園が行う
保全活動、そうしたものの助成に充てたいということになります。
今後、
認定動物園に対する助成をどうしていくのかということにつきましては、
市民動物園会議の中で、どういったところの
動物園を認定していくのかとか、どういった
保全活動に助成していくのかということを議論いただきまして、審査をしていただいて、決めていくことになりますので、今、現時点で明確にお示しすることはできなくて、これからの検討になると考えております。
◆ふじわら広昭 委員 もう一度、確認の意味で質問しますけれども、ふるさと納税で
動物園に寄せられた寄附とふるさと納税でない寄附については、一元管理をしていくのか、別々に管理していくのか、この辺はどういうふうに理解したらよろしいですか。
◎神
円山動物園長 一元管理していくかどうかのご質問ですけれども、これは一元管理をしていきたいと考えております。
◆ふじわら広昭 委員 これは今後の課題として指摘をしておきますけれども、札幌市には23の基金があります。ほとんどの基金は、
市民やいろいろな
事業者からの寄附によって造成されているわけでありますけれども、やはり、
円山動物園の今までのいろんな運営について、オール札幌市としても様々な必要な予算はつけてきました。それはやはり、施設整備とかそうしたものが中心で、これから条例に基づいて具体的に取り組んでいくようなことにはあまり札幌市は予算をつけてこなかったと思うのですね。別に予算をたくさんつけたからすぐに何かが改善するということではないのですけれども、やはり、この
動物園条例の趣旨、目的などをより、毎年毎年積み重ねて目的に達して、2050年ですか、そうしたビジョンの計画に到達するためには、安定的な基金がどうしても欠かせないというふうに思うわけであります。
ふるさと納税もいろいろなご意見がありますから、これは制度としていつまで存続するかも分かりません。また、いろんな状況によって増減することもあると思うのですね。ですから、私は、少なくとも、新年度、こうした条例に基づいた具体的な計画、活動をしていく意味では、札幌市としても応分の税金を基金に積んでいくと。それは毎年積むのか、隔年度にするのか、必要に応じていくのかということがありますけれども、まず、基金を創設する際には、しっかり札幌市も税を投入していって、多くの
市民の皆様にもご協力をいただく、そうした姿勢をしっかり示していくべきだというふうに私は考えておりますので、ぜひそうしたことも検討の一つに入れて取り組んでいただきたいということを申し上げて、質問を終わります。
○
成田祐樹 委員長 ほかに質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
成田祐樹 委員長 なければ、質疑を終了いたします。
次に、討論を行います。
◆田中啓介 委員 私は、日本共産党所属委員を代表して、議案第1号 令和4年度札幌市
一般会計補正予算(第1号)中
関係分に反対、議案第7号 札幌市
動物園条例案には賛成の立場から、討論を行います。
議案第1号に反対する理由は、
スマートシティ推進費追加分として1億5,500万円が含まれているからです。
本市は、
デジタル化の推進に向け、官民が保有する
データの流通を
活性化させる官民
データ流通促進基盤を活用したモデル事業を構築するための経費を追加するとしております。これにより、
市民生活の
利便性向上につなげると言いますが、一方で、様々な対策が講じられているとする個人情報の漏えい防止について、100%防ぐ安全なシステム構築は不可能であり、また、本人の知らないところで一度漏れた情報は拡散、売買され、取り返しがつきません。むしろ、情報漏えいのリスクをさらに拡大させることになるため、反対です。
以上で、私の討論を終わります。
○
成田祐樹 委員長 ほかに討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
成田祐樹 委員長 なければ、討論を終了いたします。
それでは、採決を行います。
この場合、分割して採決を行います。
最初に、議案第1号中
関係分を問題といたします。
議案第1号中
関係分を可決すべきものと決定することに賛成の委員の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
○
成田祐樹 委員長 賛成多数であります。
よって、議案第1号中
関係分は、可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第7号を問題といたします。
議案第7号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
成田祐樹 委員長 異議なしと認め、議案第7号は、可決すべきものと決定いたしました。
ここで、理事者交代のため、委員会を暫時休憩いたします。
――――――――――――――
休 憩 午後2時10分
再 開 午後2時11分
――――――――――――――
○
成田祐樹 委員長 委員会を再開いたします。
次に、議案第8号 札幌市職員退職手当条例の一部を改正する
条例案を議題といたします。
質疑を行います。
質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
成田祐樹 委員長 なければ、質疑を終了いたします。
次に、討論を行います。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
成田祐樹 委員長 なければ、討論を終了いたします。
それでは、採決を行います。
議案第8号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
成田祐樹 委員長 異議なしと認め、議案第8号は、可決すべきものと決定いたしました。
ここで、理事者交代のため、委員会を暫時休憩いたします。
――――――――――――――
休 憩 午後2時13分
再 開 午後2時14分
――――――――――――――
○
成田祐樹 委員長 委員会を再開いたします。
最後に、議案第26号 財産の処分の件(旧白石区役所用地)を議題といたします。
質疑を行います。
◆
松井隆文 委員 議案第26号 財産の処分の件の対象となります旧白石区役所用地でございますが、平成28年に白石区役所が移転してから5年以上が経過をし、旧白石区役所跡地の
利活用については、我が会派としましても度々取り上げ、地域の声を丁寧に聞いて、それを適切に反映させるということを要望してまいりました。
令和3年の予算特別委員会におきまして、所管でありますまちづくり政策局からの答弁では、
民間事業者への売却に当たっては、本跡地が長年にわたり公的利用されてきたことを踏まえて、一定の公益性を求め、地域住民が気軽に足を運ぶことができ、親しみを持つことができるなど、地域への配慮、貢献や、札幌市が抱える社会課題の解決に資するなど、全市的な貢献を評価するとのことでありました。
そして、公募提案型売却の手続が行われました結果、学識者、地域住民、札幌市職員で構成されます審査委員会におきまして、社会医療法人北楡会と株式会社アインホールディングスが最優秀提案者として選定されております。
そこで、質問ですが、最優秀提案者の提案内容につきまして、公募提案型売却の審査に当たって重視するとしておりました地域への貢献性や全市的な公共性の観点から、札幌市としてどのように受け止めているのかをお願いいたします。
◎山内 プロジェクト担当部長 ただいまご質問のありました地域への貢献性や全市的な公共性の観点からの札幌市の受け止めについてお答えいたします。
今回の提案は、そのコンセプトを、様々な世代が地域の中で健康で安心して暮らすこととしておりまして、中心となる病院に、調剤薬局、カフェ、保育所、訪問看護ステーション等の複合施設を併設するものとなっております。
最優秀提案者の選定に当たった審査委員会においては、地域への貢献性について、建物の屋内、屋外に、通行する方々の興味を引く仕掛けや、ネットワークの核となり得る事業内容など、ハードとソフトの両面で、様々な地域貢献や地域交流に資する提案がなされていることが評価されております。
また、全市的な公共性についても、高度医療、地域医療の提供のほか、高齢者の身体機能や認知機能の低下予防、いわゆるフレイル予防や子育て環境づくりなど、現在の社会課題の解決や
市民の
利便性の向上に大きく寄与する内容であると評価されております。
札幌市といたしましても、審査委員会と同様の評価をしているところでありまして、これらの提案が実現すれば、地域や世代間交流の
活性化につながり、
市民への安全・安心の提供や、少子高齢化への対応といった市が抱える課題にも対応し得る施設になるものと期待しております。
◆
松井隆文 委員 ただいまの答弁ですと、地域への貢献性の観点からも期待できる提案内容であったということでありますけれども、この審査委員会の報告書によりますと、地域交流機能などについて、まだ具体化されていないものもあるということであります。
完成後の施設や、その
利用方法が期待どおりのものでなかったといった事態を避けるためには、やっぱり、地域の声を聞きながら、新たな施設の設計、また、建設を進めていくということが必要であると考えます。
そこで、質問いたしますが、今後、施設の設計や建設に当たりまして、地域の声がどのように反映されていくのか、また、札幌市としてその過程にどう関与していくのかという点についてお伺いいたします。
◎山内 プロジェクト担当部長 今後の施設建設に当たり、地域の声の反映について、札幌市がどのように関わっていくかのご質問にお答えいたします。
事業化に当たっては、最優秀提案者において地域説明会を開催するほか、
市民向けの屋内スペースの活用に関するワークショップ等を行うこととしていることから、札幌市といたしましては、これらの場が、多くの
市民にとって、正確な情報を入手し、必要な質問や意見を述べられる機会となるよう、助言等の協力を行ってまいりたいと考えております。
◆
松井隆文 委員 最後に、3点要望させていただきますが、まずは、ただいまご答弁いただいたとおり、今後も引き続き地域の声が反映されますよう、札幌市としてもしっかりと関与していただきたいという点でございます。
2点目に、北楡会からの提案では、JR白石駅と地下鉄白石駅からの送迎バスをコミュニティバスのようにすることも検討したいということでありました。
旧白石区役所周辺では、区役所があったときにはバス路線であったけれども、区役所移転後はバスがほとんどなくなって、地域から不便になったという声も上がっております。JR白石駅と地下鉄白石駅を結ぶ既存バス路線はありますものの、北楡会のコミュニティバスの提案については、市の立場からも実現に向けてご協力をいただきたいということであります。
また、先日の代表質問でも、我が会派の中川議員から、市有地の戦略的な
利活用ということについて取り上げさせていただきました。
このたびの社会医療法人北楡会と株式会社アインホールディングスの提案というのはすばらしいものでありまして、この地域の発展に寄与するものであると評価しておりますけれども、白石区役所が移転をしてから5年以上が経過しているということを考えますと、あまりにもスピード感に欠けているのではないかと思うところでもあります。
今後、様々な施設の跡地利用においては、まちづくり政策局としても迅速な対応を心がけていただきたい、以上の要望を述べさせていただいて、私の質問を終わります。
○
成田祐樹 委員長 ほかに質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
成田祐樹 委員長 なければ、質疑を終了いたします。
次に、討論を行います。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
成田祐樹 委員長 なければ、討論を終了いたします。
それでは、採決を行います。
議案第26号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
成田祐樹 委員長 異議なしと認め、議案第26号は、可決すべきものと決定いたしました。
以上で、委員会を閉会いたします。
――――――――――――――
閉 会 午後2時23分...