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  1. 札幌市議会 2022-05-23
    令和 4年(常任)文教委員会−05月23日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    令和 4年(常任文教委員会−05月23日-記録令和 4年(常任文教委員会            札幌市議会文教委員会記録            令和4年5月23日(月曜日)       ────────────────────────       開 会 午後1時31分     ―――――――――――――― ○村松叶啓 委員長  ただいまから、文教委員会を開会いたします。  報告事項でありますが、本日審査を行います陳情第140号の提出者から資料の提出がございましたので、お手元に配付しております。  それでは、議事に入ります。  最初に、陳情第140号 国が推奨する小学生の少人数学級を早期に実現することを求める陳情及び陳情第23号 安心安全の環境子どもたち授業を受けられるようにすることを求める陳情の2件を一括議題といたします。  陳情第140号は、本日が初審査ですので、提出者から趣旨説明を受けるため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後1時32分       再 開 午後1時41分     ―――――――――――――― ○村松叶啓 委員長  委員会を再開いたします。  それでは、質疑を行います。 ◆池田由美 委員  先ほど陳情者趣旨説明を聞いておりまして、子ども成長は待ってくれませんから、制度から外れてしまう子ども保護者願いが本当によく伝わり、私も理解できるというふうに思っています。  教育委員会としては、今話されました陳情者の思いをどのように受けとめておられるのか、最初に伺いたいと思います。 ◎三戸部 教職員担当部長  陳情に対する受け止めについてでございますが、少人数学級実施については、感染症対策はもとより、教員の目が子ども一人一人に行き届くことでその状況を把握しやすくなるなど、個に応じたきめ細かな指導を行う上で有効であると認識しており、札幌市としては、これまでも様々な機会を通じて国に要望してきたところでございます。
     現在、各学校では、安心して学校生活を送ることのできるよう、感染症対策を徹底するとともに、各学校の実情に応じて様々な工夫により学びを保障する取組を行っており、教育委員会としても、引き続き環境整備に取り組んでまいります。 ◆池田由美 委員  少人数学級が有効なことは理解されているということで、このことはこれまでもずっと言われてきていたというふうに思います。  本市は、2年生まで独自に35人学級としておりましたし、昨年、本市は国に先行して四つの学校で3年生の35人学級試行実施されてきていると思います。  昨年3月に陳情第23号 安心安全の環境子どもたち授業を受けられるようにすることを求める陳情が審議されておりますけれども、このときにも、国に先駆けて小学校3年生の一部で試行実施し、その状況を踏まえて、小学校学年への拡大につなげたいと答弁をされています。3年生での試行実施検証結果について、まずお聞きしたいというふうに思います。 ◎三戸部 教職員担当部長  試行実施検証結果についてでございます。  試行実施校に対して行ったアンケートでは、きめ細かな指導ができるようになったなどの回答があったほか、いずれの試行実施校においても継続希望があり、少人数学級教育活動充実につながっているものと認識しているところでございます。 ◆池田由美 委員  きめ細やかな授業になっていったということですし、何よりも感染症対策の点からも、私も急がれる課題ではあるというふうに思っているところです。  そういった学校からも継続希望があったというふうに先ほど答弁がありましたけれども、そうした中で、なぜ2025年までに全学年で進めていく国の計画に合わせていくのか、本市のお考えを伺います。 ◎三戸部 教職員担当部長  少人数学級拡大を国のスケジュールに合わせる理由についてかと思いますが、義務教育の水準の確保は国が補償すべきものであり、必要となる教員についても、長期的かつ安定的な確保が必要になることから、その財源を含めて国が措置すべきものと認識しているところでございます。  札幌市の少人数学級拡大については、試行実施を踏まえ、今年度、小学校3年生の全面実施を行ったところであり、安定した教育環境充実を図るべく、国の財源措置と併せて、令和7年度までに小学校学年へ順次拡大してまいります。 ◆池田由美 委員  国のやるべきことだという判断だというふうに思うのですけれども、国が1学年ずつ学級編制教職員定数の標準を法改正していくと。一遍に4年から6年と独自にやるとしたら札幌市の単費での負担となるということなのだというふうに思うのですけれども、私は、2年生までは先行してやられてきたということだと思いますし、その後、続けて先行していくことが皆さん、保護者願いでもあり、子ども願いでもあったかというふうに思うのですね。それが、国のスケジュールに合わせていくという流れで、今回、現在の4年生から6年生は35人学級での学びができなくなるお子さんもいらっしゃるというのが現状だというふうに思うのですね。  そういった問題について、やはり、札幌市として考えていくならば、私は、全学年で先行実施していくことも可能ではなかったのかなというふうに思っているところです。  続けて伺いますけれども、本市が独自に実施した小学校2年生の35人学級経費についてはどうされてきたのか、伺います。 ◎三戸部 教職員担当部長  これまでの小学校2年生での少人数学級実施についてでございますが、このたびの法律改正以前の小学校2年生の少人数学級実施については、必要となる教員数について、国からの加配として、その分の定数措置がされてきたところでございます。 ◆池田由美 委員  今の答弁でいけば、文科省要望もあって財務省の加配が認められたということで、単費での負担はなかったということだというふうに思うのですけれども、子どもたちの学ぶ環境整備というものが必要だとしながら、結局、財源の問題になっていくのだなというふうに私は思っているのですよね。国のやり方にも問題はあるというふうに私は感じるのですけれども、本市が独自に全学年で取り組んでも、2025年には全てが国の予算となりますから、短い期間、単費での負担が必要になるということだと思います。  私は、できるのではないかと、子どもたちのことを考えればやるべきだったというふうに思うのです。  そこで、お聞きしますけれども、36人以上40人以下となっている学級数本市全体で何クラスあるのか、伺いたいと思います。 ◎三戸部 教職員担当部長  現状の36人以上のクラス数についてでございます。  令和4年4月1日時点の児童数に基づく学級編制において、小学校における36人以上の学級は353となっているところでございます。 ◆池田由美 委員  353クラスですね。その353の全てを35人学級にしていくには何人の教員の配置が必要となるのか、伺います。  あわせて、経費についても伺います。 ◎三戸部 教職員担当部長  全学年、全クラスを35人以下にするための教員増人件費についてでございます。  現在、40人編制としている小学校4年生から6年生までの3学年で35人学級実施した場合、全体で150学級程度が増え、それに伴い、150人程度の担任となる教員増が見込まれるところでございます。  また、教員の増加に伴い、人件費については約12億円の財政負担が見込まれるところでございます。 ◆池田由美 委員  353と先ほどおっしゃっていましたが、そのクラス全てを35人学級にするとしたら、約150人の教職員が必要だという話がされておりました。そして、その財源は12億円ぐらいかかるということでありました。  子どもの学ぶ環境整備への12億円は優先されるべきと私は思いますし、市民理解も十分得られるというふうに考えます。子ども成長は待ってくれません。先ほども言いましたけれども、陳情趣旨に寄り添って、来年度、35人学級を全学年実施する予算要望をしていくように今から準備を進めるべきだと申し上げて、質問を終わります。 ○村松叶啓 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  ここで、陳情2件の取扱いについてお諮りいたします。  取扱いは、いかがいたしますか。  (「継続」「採決」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  継続採決とに意見が分かれておりますので、改めてお諮りいたします。  陳情2件を継続審査とすることに賛成委員挙手を求めます。  (賛成者挙手) ○村松叶啓 委員長  賛成多数であります。  よって、陳情2件は、継続審査とすることと決定いたしました。  ここで、理事者退席のため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後1時51分       再 開 午後1時52分     ―――――――――――――― ○村松叶啓 委員長  委員会を再開いたします。  次に、委員派遣についてを議題といたします。  本委員会に関係する本市の諸課題取組について、道外都市事例を調査し、今後の委員会活動本市施策等の参考とするため、新型コロナウイルス感染状況等を考慮しつつ、行政視察実施したいと考えております。  ここで、委員皆様にお諮りいたします。  道外都市事例を調査するため、行政視察実施することとし、視察内容等の詳細については、正副委員長にご一任いただくことにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  異議なしと認め、行政視察実施することとし、視察内容等の詳細については、正副委員長にご一任いただくことといたします。  なお、詳細については、適宜、委員皆様にお知らせいたしますので、よろしくお願いいたします。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後1時53分...