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令和 4年総合交通政策調査特別委員会−03月11日-記録

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  1. 札幌市議会 2022-03-11
    令和 4年総合交通政策調査特別委員会−03月11日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    令和 4年総合交通政策調査特別委員会−03月11日-記録令和 4年総合交通政策調査特別委員会            札幌市議会総合交通政策調査特別委員会記録            令和4年3月11日(金曜日)       ────────────────────────       開 会 午後1時     ―――――――――――――― ○前川隆史 委員長  ただいまから、総合交通政策調査特別委員会を開会いたします。  報告事項でありますが、本日審査を行います陳情第104号の提出者から資料提出がございましたので、お手元に配付しております。  それでは、議事に入ります。  陳情第104号 北海道新幹線札樽トンネル星置工事に伴う手稲西小学校通学路安全対策についての陳情を議題といたします。  陳情第104号は、本日が初審査ですので、提出者から趣旨説明を受けるため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後1時1分       再 開 午後1時14分     ―――――――――――――― ○前川隆史 委員長  委員会を再開いたします。  それでは、質疑を行います。 ◆藤田稔人 委員  私からは、新幹線工事に伴う交通安全対策についてお伺いさせていただきます。  新幹線トンネル工事から発生する対策土運搬車両工事関係車両は、手稲西小学校通学路となっている滝見町線を通り工事を進めるとのことでございました。これに伴い、滝見町線を通行する車両が増えることから、昨年11月の新幹線工事説明会では、交通安全対策が示されたと聞いております。  そこで、質問させていただきますが、新幹線工事において運搬路となる滝見町線の交通安全対策は、どのように行われているのか、お伺いさせていただきます。
    生野 新幹線推進室長  新幹線工事交通安全対策についてお答えいたします。  新幹線工事トンネル発生土運搬車両は、朝7時から夕方18時の間に滝見町線を通行する計画となっております。  このうち、7時30分から8時30分の間は、朝の通勤・通学時間帯の混み合いを避けるため、発生土運搬車両の往来をしないこととされております。  また、登下校時間には、道路見通しが悪い滝見橋付近交通誘導員を配置するほか、冬期間につきましては、雪山により幅員が狭くなった場所除排雪工事施工者において実施するなどの対応を行います。  そのほか、GPSを用いて発生土運搬車両運行管理を行うことで、速度超過要注意箇所への近接を音声で運転手に即時に警告するなどの対応実施します。  鉄道運輸機構から、このような交通安全対策を行うことで安全管理に努めていくものと聞いております。 ◆藤田稔人 委員  運搬車両に時間指定を設けるですとか、交通誘導員の配置、冬期間除排雪をする、それから、GPSにより運搬車両運行管理をするなど、交通安全対策を行っていくとのことでございました。  次に、工事説明会での交通安全対策についての状況をお伺いさせていただきます。  工事説明会では、ただいまご答弁があったような交通安全対策を行うということでご説明したかと思います。  そこで、質問させていただきますが、この説明会において、交通安全対策について参加者からどのようなご意見があったのか、お伺いさせていただきます。 ◎生野 新幹線推進室長  工事説明会における参加者のご意見についてお答えいたします。  工事説明会につきましては、金山連合町内会手稲西小学校通学範囲にお住まいの方を対象といたしまして、平日と休日の2日間にわたって、計4回開催いたしました。  説明会に参加された方からは、交通安全対策に関して通学する児童を心配する声ですとか、交通渋滞による生活への影響、除排雪対応工事関係車両に対する安全管理指導徹底のお願いなどのご意見をいただきました。  これらに対しまして、鉄道運輸機構工事施工者からは、先ほどお答えいたしました交通安全対策徹底する旨のお答えがされたところでございます。  また、工事説明会後、説明会対象範囲住民に対しまして、工事お知らせ文と併せまして、工事安全対策等に関するご質問や回答を取りまとめた文書を配布しているところでございます。 ◆藤田稔人 委員  説明会においてそのように議論され、施工業者安全対策徹底するとのことでございましたので、その点、ぜひ十分にご留意いただきたいと思います。 ◆成田祐樹 委員  私からも、簡潔に2点お伺いしたいと思います。  1点目に、新幹線工事車両運搬経路検討について伺いたいと思うのですが、新幹線トンネル工事対策土運搬車両工事関係車両運搬経路となっている滝見町線は、手稲西小学校通学路であり、また、日頃から多くの民間事業者砕石運搬ダンプ通行している道路というふうに伺っております。  そこでまず、質問ですが、陳情においては、滝見町線と別ルート利用するように求めていますが、そのような運搬路検討を行っていないのか、お伺いをしたいと思います。 ◎生野 新幹線推進室長  新幹線工事車両運搬路検討についてお答えいたします。  作業ヤードから国道までの滝見町線以外の周辺の道路状況につきましては、幅員が狭いですとか、歩道設置されていない、急勾配といった道路となっております。そのほか、大型車通行が規制されている道路など、工事車両走行には適さない状況となっております。  これらのことから、工事車両運搬経路は、より安全に運搬ができる道路検討し、滝見町線を選定したと鉄道運輸機構から聞いております。 ◆成田祐樹 委員  私も、手稲区の高台通りの上に実家があって、土地勘があるので、おっしゃることはよく分かります。  2点目に、陳情書に示されている仮設道路についてお伺いしたいと思うのですが、今回の陳情は、危険度を根本的に低減するには、滝見町線を通行する大型車両台数を減少させるのが最も有効との考えから仮設道路設置を求めているものであり、陳情書にも仮設道路ルート平面や断面を提示した設計案が示されております。  そこで、質問ですが、この陳情書で示されている仮設道路設計案について札幌市としてはどのように考えているのか、お伺いをしたいと思います。 ◎生野 新幹線推進室長  仮設道路設計案に対する札幌市の考えについてお答えいたします。  陳情書で示されました設計案につきましては、山を切り崩したり、急勾配の車路なども必要となりますことから、慎重な設計が必要なものと考えております。測量や地質調査道路設計のほか、樹木の伐採、河川を横断する橋梁なども想定されまして、利用を開始するまでに最低でも2〜3年以上の期間を要するものと考えてございます。  また、一部、民有地利用することになりますため、工事完了後は、原則、復旧した上で返還するということになりますので、切り崩した山の埋め戻しですとか、樹木の復旧、橋梁の撤去などが生じるということも考えられます。  なお、札樽自動車道金山パーキングエリア工事用車両の出入口とすることにつきましては、高速自動車国道法制限などもございまして困難であるというふうに聞いておりまして、こういったことから、実現は難しいのではないかというふうに考えているところでございます。 ◆成田祐樹 委員  2年から3年かかるということで、かなり時間がかかると思いますし、仮設道路をつくるための大型車両がそこを通行するというような話も考えなければならないのかなというふうに思っております。  今、答弁をいただきましたけれども、私自身も、金山のところにつないでトラックを走らせて、では、料金徴収をどうするのだ、料金区間が設定されていない、スマートインターもインターチェンジがないところをどうやって走らせるのかという法的な問題が出てくるのかなというふうに考えておりました。なかなか課題が山積しているなというふうに感じております。  その一方で、陳情者通学路の安全を確保したいという気持ちは十分に分かりますので、見守り等、何か検討できないのか、考えていただくことを求めて、質問を終わりたいと思います。 ◆福田浩太郎 委員  私からも、何点か質問をさせていただきます。  この陳情にありますように、滝見町線という道路は、砕石ダンプが行き交う道路でありまして、現状でも危険度が高い状況にあると理解をしております。  陳情者が提案されております仮設道路設置高速道路利用については、先ほど来、議論がありましたけれども、現実的ではないというふうに考えるところでありますが、今後の車両増加考えると、手稲西小学校から国道5号線、ここは中学校もありますけれども、国道5号線まで約1キロございます。その通学路危険度が増すのであり、交通安全対策をさらに徹底していかなければならないと考えるところでございます。  はじめに、手稲西小学校通学路の要対策箇所についてお尋ねをしたいと思います。  陳情の中でも触れられております手稲西小学校通学路である滝見町線は、札幌通学路交通安全プログラム危険度緊急度の高い要対策箇所が2か所あり、平成24年に児童への指導を行うという対策が取られたという記述がございます。  そこで、質問ですけれども、手稲西小学校における通学路である滝見町線の2か所の要対策箇所とはどのような箇所なのか、お尋ねをいたします。 ◎松原 学校施設担当部長  手稲西小学校通学路である滝見町線の2か所の要対策箇所内容についてお答えいたします。  平成24年に、学校道路管理者警察などにより実施した合同点検におきまして、危険度緊急度の高い要対策箇所として2か所が抽出されております。  1か所目は、手稲西小学校に近く、ガードレール設置されていない箇所で、児童の飛び出しが危惧されるものでございます。  2か所目は、五差路の交差点で、見通しが悪いため、危険を感じるという箇所でございます。  この2か所につきましては、これまで、学校において、児童への指導安全教育継続的に取り組んできたところでございます。 ◆福田浩太郎 委員  2か所の場所について、また、これまでの取組状況については確認できました。  続いて、滝見町線の通学路安全確保についても伺っていきたいと思います。  手稲西小学校の多くの児童滝見町線を利用して通学しております。その通学路の安全を確保していくことは大変重要なことだというふうに思っております。  そこで、質問ですけれども、札幌教育委員会としては、滝見町線の通学路における安全対策についてどのように考えているのか、お尋ねいたします。 ◎松原 学校施設担当部長  滝見町線の通学路における安全対策についてでございます。  滝見町線につきましては、現在、PTAや町内会等により、児童登下校時において見守り活動が行われております。手稲西小学校からは、先ほど答弁させていただきました2か所を含めまして、滝見町線について、札幌通学路交通安全プログラムに基づき、対策必要箇所としての要望があったところでございます。  教育委員会としましては、道路管理者警察など関係機関と連携しながら、手稲西小学校通学安全に資する対策内容検討を進めてまいりたいと考えております。 ◆福田浩太郎 委員  お答えによりますと、これまで挙がっていた2か所だけではなく、国道5号線までの滝見町線全体で対策が必要と学校から要望があったということで、今後、プログラム実行の中で検討していくとのことでございます。しっかりと検討し、実施をしていただきたいと思います。  その上で、私からも懸念される点について何点か申し上げたいと思います。  先ほどの質疑でもございました冬期の道路除雪市除雪に加えて工事受託者も行うということでございます。この点は、地域の方も大変心配していた点でございますので、2か所をしっかり重点的にやるということでございますが、歩道確保視認性向上のために必要と思われる場所については、しっかりと除排雪実施をお願いいたします。  また、金山五差路交差点でございます。以前より、危険な交差点として、地域から信号機の拡充などが求められているところでございます。陳情者から提出された資料の裏面の詳細図で、上のほうに手稲金山局という郵便局がございまして、その上の部分交差点のことですが、現状は、ダンプが上り下りする滝見町線の交差点下側、地図で言えば上側に1台、車用信号と横断する歩行者用の押しボタン信号があるだけでございます。  滝見町線は、交差点部分で30度ほどカーブをしておりますのに加えて、住宅に遮られ、西側から一時停止を越えて横切ろうとする車の見通しが非常に悪く、下から上がってくる車両ダンプが、先ほどカーブミラーという話もありましたけれども、カーブミラーでも見えづらい状況にございます。  加えて、五差路ですから、前方からの対向車、もう一方の道路からも車両が入ってくる場合、非常に混乱する交差点でございます。  滝見町線のダンプ通行量が増えると、一層、車が横切りづらくなり、交差点での車の混乱により、その交差点を通る児童のリスクも高まることが心配されます。  信号機の増設、少なくとも横切る車が落ち着いて横切れるように、車両感知センサーで押しボタンと同様に滝見町線を制御できるような改善をすべきだというふうに思います。  また、ガードレールの整備も、再度、しっかりと検討すべきであります。先ほどの五差路にもガードレールのない部分があります。そして、滝見町線の通学路部分は約1キロもあります。歩道は広いとは言えない部分もございます。しかも、先ほど陳情者がご説明のとおり、近隣公園金山公園と街区公園金山ポプラ公園滝見町線をまたいで設置されており、横断歩道があるものの、注意しなければならない部分もございます。  これは別な場所の話なのですけれども、一昨年、手稲区内通学路で、児童が飛び出し、お亡くなりになるという痛ましい事故が発生いたしました。児童の飛び出し防止には、児童生徒への指導はもちろんのこと、ガードレールなど、ハード対策も必要と考えます。  現状も30キロ制限という速度規制はかけられていますし、先ほどご説明がありました、運転手にもハザードマップ、またGPS注意をするということは、承知をし、理解をするところでありますが、マップに記した危険箇所に限らず、児童生徒のそばを通るときには、最大限注意をして走行すべきであります。工事関係ドライバーへの徹底をお願いいたしたいと思います。  以上、主な懸念と対策について要望、指摘をして、質問を終わります。 ◆吉岡弘子 委員  私からも、1点だけ質問をさせていただきます。  手稲西小学校の校区は高速道路で分断されているため、星置側からは高速道路の上を渡る滝見橋を歩かなければ通学できません。つまり、滝見町線を歩かなければ通学できません。通学路である滝見町線は、現在、既に民間採石場からの砕石を山から運ぶため、1日600台のダンプ走行していると言います。新たに新幹線札幌トンネル星置工区の要対策土工事関係車両通行すると、この夏から1日940台もの大型車両が走ることになります。  滝見町線では、10年前のスクールゾーン安全点検で2か所が危険箇所とされ、その後、児童への指導をして、対策済み箇所とされました。陳情者説明にもありましたが、ここは非常に狭い道でトラックがすれ違えないこともあり、児童への指導以外に対策が難しいという意見もお聞きしました。  だから、この10年、住民皆さんは心配されてきたのだと思います。その通学路に、さらに新幹線トンネル工事ダンプが今年の夏から走行するということを住民皆さんに知らされたのは、昨年11月14日、15日の住民説明会でした。量が増えて、1日940台にもなるわけですから、除雪や警備をしたからといっても不安は全く解消されないのではないでしょうか。  この陳情書が市に受理されたのは12月24日となっています。説明会の後から1か月余りです。いても立ってもいられなく、この陳情書提出されたのだと思います。  陳情には、滝見町線を熟知する地域住民は、危険度を根本的に低減するには、滝見町線を通行する大型車両台数を減少させるのが最も有効と考えていますと書かれています。  また、40秒に1台、1日940台とも書かれております。本市と機構は、トラック走行台数を減らす検討はされたのでしょうか、伺います。 ◎生野 新幹線推進室長  工事車両台数についてお答えいたします。  新幹線トンネル工事に当たりましては、掘削土砂やセメント、砂利などの資材を運ぶ必要がありまして、それらを基にダンプトラック等運行台数が計画されているものでございます。  新幹線工事車両通行に当たりましては、先ほど申し上げましたとおり、安全対策を講じることで、しっかりと安全対策に努めてまいりたいというふうに考えております。 ◆吉岡弘子 委員  安全対策をするということだけでした。機構札幌市は、新幹線の2030年末の札幌開業を目指しています。工期を遅らせるなどは検討の俎上にもなかったということだと思います。  陳情では、子どもの安全を守るのか、命を守るのか、それとも工事を優先するかが問われているのではないんですか。子どもたちの横を940台の大型車両が毎日走ることが危険なのですから、2030年末の新幹線札幌開業のスケジュールありきではなく、子どもの安全を最優先させるべきと申し上げまして、質問を終わります。 ○前川隆史 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○前川隆史 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  ここで、陳情第104号の取扱いについてお諮りいたします。  取扱いは、いかがいたしますか。  (「継続」と呼ぶ者あり) ○前川隆史 委員長  それでは、陳情第104号を継続審査とすることにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○前川隆史 委員長  異議なしと認め、陳情第104号は、継続審査とすることと決定いたしました。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後1時38分...