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  1. 札幌市議会 2022-02-28
    令和 4年(常任)文教委員会−02月28日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    令和 4年(常任)文教委員会−02月28日-記録令和 4年(常任)文教委員会            札幌市議会文教委員会記録            令和4年2月28日(月曜日)       ────────────────────────       開 会 午後10時     ―――――――――――――― ○小口智久 委員長  ただいまから、文教委員会を開会いたします。  報告事項でありますが、伴委員からは、遅参する旨、届出がありました。  それでは、議事に入ります。  最初に、議案第27号 札幌市児童福祉法施行条例の一部を改正する条例案を議題といたします。  質疑を行います。  質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小口智久 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小口智久 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第27号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。
     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○小口智久 委員長  異議なしと認め、議案第27号は、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第30号 札幌市青少年山家条例及び札幌市定山渓自然の村条例の一部を改正する条例案を議題といたします。  質疑を行います。  質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小口智久 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小口智久 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第30号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○小口智久 委員長  異議なしと認め、議案第30号は、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第33号 損害賠償及び和解に関する件を議題といたします。  質疑を行います。  質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小口智久 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小口智久 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第33号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○小口智久 委員長  異議なしと認め、議案第33号は、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第37号 令和3年度札幌市一般会計補正予算(第24号)中関係分及び議案第47号 令和3年度札幌市一般会計補正予算(第25号)中関係分の2件を一括議題といたします。  質疑を行います。 ◆村上ゆうこ 委員  私からは、新型コロナウイルス感染症対策における子育て世帯への臨時特別給付金について質問します。  2021年度子育て世帯への臨時特別給付金は、新型コロナウイルス感染症が長期化し、その影響が様々な人に及んでいる中、子育て世帯を支援する取組の一つとして、18歳以下の子どもに対し、1人10万円を支給するとしています。  しかしながら、昨年9月1日以降に離婚した場合や離婚調停中の場合、また、DVにより子どもと避難をしている場合において、実際に子どもを養育している者が給付金を受け取ることができない事態が生じています。子どもを明らかに養育しているにもかかわらず、給付金を受給できない方々がここ札幌市にも少なくないと聞いています。  そこで、質問ですが、これまで、札幌市に対して、こうした方々からどのような問合せや要望が寄せられてきたのかを伺います。 ◎竹田 子育て支援部長  これまで札幌市に寄せられた問合せや要望についてのご質問でございます。  これまで、札幌市におきましても、離婚により自分が子どもを引き取ったのに元配偶者給付金が支払われてしまうのか、住民登録を置いたままDV加害者から逃げているところだが、給付金を受け取れないのかといったような問合せが寄せられていたところでございます。また、国の制度が変わらないのであれば、札幌市独自で支援すべきというご要望もいただいておりました。  こうした声を踏まえ、札幌市による支援策について検討していたところでございますが、このたび、国において、現行の給付事業の一部を見直して、このような方々に全国一律で支援給付を行うことが決定されたところでございます。 ◆村上ゆうこ 委員  ただいまの答弁によりますと、子どもを養育していない以前の養育者支援給付金が振り込まれても、子どもを実際に養育している人にお金が渡らない、届かないという現状があって、悲嘆の声が寄せられていることが分かりました。  実は、私のところにも相談がありました。しかし、当人同士で話し合ってもらうしかないですという行政の答えで、泣き寝入りをするしかなかったような状況もありました。  この支援給付金が、新型コロナウイルス感染症によって困窮した子どもたちをしっかり支えるという事業の趣旨からすると、離婚直後やDV被害から逃れている子どもたちこそ、しっかりと受け取れなければ意味がございません。  我が党は、全国津々浦々から同様の悲痛な声が国に届いていることに鑑みまして、改めて給付金の目的や給付手続などを確認して、親の離婚、DV等の事情にかかわらず、対象となっている子ども全てに給付金が届くよう、自治体任せにせず、国として取り組んでほしいと要望をして、国は、今回、この新たな支援給付金として制度の見直しを行ったところです。  そこで、質問ですが、この支援給付金の制度の概要について、改めて説明を伺います。 ◎竹田 子育て支援部長  今回の制度見直しの概要についてのご質問でございます。  今回の支援給付金は、基準日以降の離婚等により、新たに児童の養育者になったにもかかわらず、これまでの子育て世帯への臨時特別給付金の全部または一部を受け取れていない方に対して給付金を支給するものでございます。  支給額は、対象児童1人当たり10万円を限度とし、元養育者から既に一部受領している場合は、その額を差し引いた額となります。  給付に当たっては、申請が必要となり、給付金コールセンターから取り寄せていただいた申請書をご提出いただくことになります。  受付は3月上旬から開始し、申請期限は4月28日までとする予定でございます。 ◆村上ゆうこ 委員  ただいまの説明によりますと、3月上旬から4月末までの申請受付ということですが、制度に変更があったことや、非常に短い受付期間であることから、支援を必要とされる方々への情報提供がこれまで以上に重要になると考えます。  そこで、質問です。  本市として、今回の見直しによる支援給付金制度周知をどのように行うのか、伺います。 ◎竹田 子育て支援部長  今回の支援給付金制度周知についてのご質問でございます。  広報さっぽろ、ホームページ、SNSを利用した情報発信関係窓口での案内に加え、ひとり親世帯等の支援を行っている団体に対しても制度の周知についてご協力をお願いしているところでございます。  さらに、必要な方に給付が行き届くよう、基準日以降、新たに児童手当児童扶養手当の手続をされたひとり親世帯等に対して、個別に案内チラシをお送りする予定でございます。 ◆村上ゆうこ 委員  要望です。  積極的な周知はもちろんのこと、また、ひとり親世帯の支援を行っている団体などに対しましても、より丁寧なお願いと周知をしていただき、給付金の対象と思われる方たちが漏れなく申請できるような体制を求めまして、質問を終わります。 ◆千葉なおこ 委員  私からも、議案第47号についてお伺いします。  ただいまの質疑の中で給付金の経緯や周知などについてはお話が出ておりましたので、私からは1点だけお聞きしたいと思います。  この臨時特別給付金は、新型コロナウイルスの下で、コロナ克服・新時代開拓のための経済対策として、子育て支援、我が国の子どもたちを力強く支援するという方針で実施されたものでした。  しかし、この制度は、当初から、所得制限や半分はクーポンで支給するなど、給付の在り方については問題もございました。このたびの件も、児童を養育しているにもかかわらず、給付金を受け取れなかった方がいると全国的に問題になったものです。本市でも問合せがあったと今の質疑の中でもございました。  そこで、お伺いいたしますが、このたびの補正額は9,400万円となっておりますが、本市では、どのように推計して対象人数を見込まれているのか、また、財源不足などが生じた場合などはどのように対応されるのか、お伺いいたします。 ◎竹田 子育て支援部長  対象人数の見込みと財源不足時の対応についてのご質問です。  支援給付対象者数につきましては、人口動態に係る統計データ等を基に算出しております。具体的には、令和2年度の年間離婚件数を基に、子どものいる離婚世帯や養育費を受け取れていない世帯の割合などを踏まえまして、約570世帯、対象児童940人と推計しております。  また、この推計を上回るご申請をいただいた場合でも、給付事業全体の予算枠内で対応できるものと見込んでおります。 ◆千葉なおこ 委員  コロナ禍で、より困難に直面している子育て世帯にしっかり給付が行き届くよう、周知に力を入れていただくことを求めまして、質問を終わります。 ○小口智久 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小口智久 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小口智久 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第37号中関係分及び第47号中関係分の2件を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○小口智久 委員長  異議なしと認め、議案2件は、可決すべきものと決定いたしました。  ここで、理事者交代のため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午前10時12分       再 開 午前10時13分     ―――――――――――――― ○小口智久 委員長  委員会を再開いたします。  最後に、「さっぽろ読書図書館プラン」策定に関するパブリックコメント実施についてを議題とし、資料に基づき、理事者から説明を受けます。 ◎矢萩 中央図書館長  私から、さっぽろ読書図書館プラン2022案の概要についてご説明を申し上げます。  お手元のA3判の資料、さっぽろ読書図書館プラン2022ポイントをご覧ください。  まず、1の計画の策定に当たってでございます。  このプランは、読書活動の推進を含む図書館サービスを総合的、一体的に進めるため、これまで別々に進行管理されてきた図書館ビジョン子ども読書プランを一本化し、それらの後継の計画として策定するものでございます。  法律上、市町村計画として三つの位置づけを持ち、計画期間は令和4年度から5年間、広く市民全般に関する読書活動推進図書館運営に係る事業を対象に、関係図にありますとおり、まちづくり戦略ビジョンに基づく個別計画として策定いたします。  次に、2の考慮すべき環境変化でございます。  平成24年1月に図書館ビジョンや、27年11月に子ども読書プランを策定した後も、資料にも記載しましたように、情報化をはじめとして、社会環境読書環境も変化しておりまして、オンライン化による予約冊数の増加などがあった一方で、学齢上昇に伴う読書冊数減少傾向や不読率の増加傾向なども見られております。  3の国・北海道及び札幌市の動向では、このような環境が変化する状況下における読書活動推進図書館運営などに関する公共部門の動き、取組を説明しております。  おめくりいただきまして、2ページ目は、4の図書館ビジョン及び子ども読書プランにおける成果と課題でございます。  図書館ビジョンつきましては、20年の計画期間で、図書館サービス量的拡充質的向上を図り、特に現行の第2次ビジョンでは、電子図書館や図書・情報館の開設などに取り組んでまいりました。  この結果、来館者の増加や満足度向上につながりましたが、課題として、地区図書館利用者拡大に限りが見られたことや、市民ニーズの一層の多様化などへの対応が挙げられております。  子ども読書プランにつきましては、3期15年の計画期間で、子どもが自主的に読書を楽しめる環境づくりに取り組み、現行の第3次計画では、乳幼児向け図書館デビュー児童生徒向け進路探究オリエンテーションなどに代表される子どもチャレンジプロジェクトなどに取り組みました。  この結果、読書が好きな子どもの割合が全国平均を上回るなど、一部で状況が改善しましたが、成果指標は目標値に届かず、子ども情報環境が大きく変化するなど、課題も見られたところでございます。  続く5以降は、計画の内容となります。  5は、計画の方向性基本理念です。  ここまでの振り返りや成果、課題を基に、今度の取組の方向性を考えまして、三つの観点でまとめ直したのがこの概念図になります。  これら三つの重要な観点を踏まえまして、学ぶ自由や知る自由を守りながら、読書活動の支援の取組にとどまらず、これまで以上に身近な地域における知の拠点として市民に浸透するよう、本プラン基本理念を「市民の生涯にわたる学びや創造的な活動を支える」としております。  また、この基本理念を具現化するために、基本方針として、市民の読書環境充実支援子ども読書環境充実支援図書施設の学びと情報の拠点としての環境整備、持続可能な図書館運営といった四つの基本方針に基づきまして、読書活動の推進や図書館サービスの充実などに取組を行ってまいります。
     さらに、3ページ目の6 具体的な施策の展開には、四つの基本方針ごとに、その実現に向けた取組を例示しておりまして、電子書籍サービス推進などを通した新たな読書機会の創出や、地域の生涯学習の場としての地区図書館の役割を検討する地区図書館調査研究など、基本方針ごとに重点的に取り組みたい項目をお示ししているところです。  最後に、7の計画の推進のためにです。  本プランは、地域展開、新しい社会や生活、誰一人取り残さないを意識して推進してまいりますが、中でも、特に地域展開を、これまでの図書館ビジョン量的拡充質的向上に続く重要なキーワードと考えております。  また、図書館利用満足度と読書が好きな子どもの割合の増を数値目標に掲げ、継続的なアンケート図書館協議会等での報告を行うなど、適切に評価、検証をいただきながら、基本理念の実現に向け、プランを推進してまいりたいと考えております。  計画案の概要については、以上のとおりでございます。  なお、今後の予定でございますが、今回のご報告を経て、3月からパブリックコメントキッズコメントを実施し、市民の皆様からいただいたご意見を踏まえ、必要に応じて案の修正を行った上で、成案を策定、公表したいと考えております。 ○小口智久 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆恩村健太郎 委員  私からは、「さっぽろ読書図書館プラン」策定に関するパブリックコメント実施についてのただいまの説明を受けて、幾つか質問をさせていただきます。  ただいま説明がありましたように、札幌市の図書館では、主に図書館の運営やサービスについての計画である図書館ビジョンと、子ども読書活動を推進するために各市町村が策定を求められている子ども読書プラン、いわゆる子ども読書活動推進計画、この二つの計画に基づいて取組を実施してきたところでございます。  特に、ここ2年ほどは、新型コロナウイルスの影響もありまして、読書活動推進の取組や施設運営も難しい面があったと思いますが、資料のグラフにもありましたとおり、長い目で見ますと、利用者増加傾向も見られるということでございました。  取組の成果としては、図書館サービスを利用する機会の充実や質も向上してきたことによって満足度も向上しており、読書が好きな子どもの割合が全国平均を上回るなど、一定の成果があったということでございました。  一方、地区図書館利用者減少ですとか、子ども読書活動推進に関しては、まだ課題が残されております。  このような現行計画の成果や課題のほか、社会環境の変化などを踏まえて、今回、二つの計画を統合した新たなプランを策定することとなりました。  そこで、質問ですが、この新たなプランでは、どのような点を重視して取組を進めていこうと考えているのか、伺います。 ◎矢萩 中央図書館長  新たなプランで重視する点についてのご質問でございます。  プランでは、これまでの成果や課題、図書館協議会の議論などを踏まえまして、今後の方向性を重要な三つの観点としてまとめております。  1点目としては、今後、地域の身近な学びと拠点として、図書館の役割が増すと考えられていることから、地域展開という観点です。  2点目は、情報化など、急速な社会環境の変化や感染症対策などに柔軟に対応できるよう、変化に対応した読書環境図書館という観点です。  3点目は、引き続き、広く全ての市民が図書館サービスを利用し、読書活動を推進していただけるよう、持続可能な図書館運営という観点でございます。  今回のプランでは、これら三つの観点を重視して、市民の生涯にわたる学びや創造的な活動を支えるという基本理念を実現する取組を進めてまいりたいと考えております。 ◆恩村健太郎 委員  今のご答弁にもございましたが、このプランで重視する観点については、地域展開、変化に対応した読書環境図書館、そして、持続可能な図書館運営ということでございました。  ところで、私の地元にも、清田区役所の4階に清田図書館がございます。ただ、少し建物の古さを感じたりですとか、若干薄暗いのかなというような感じがしまして、積極的に利用したいという気持ちが少し起こりにくいのかなというふうに感じております。  一方で、白石区に整備されました複合庁舎区民センター図書室やえほん図書館などは、非常に新しく、雰囲気も明るいことから、子育て世帯の方々も非常に入りやすいのかなというふうに感じております。  図書館運営を活性化していくという観点では、清田図書館などのように、もともとある図書館が有効に活用されていくことこそ重要ではないかなと考えております。  そういった意味でも、もともと規模が大きく、中核となる中央図書館だけではなく、地区図書館を中心とした地域でのサービスの展開が今後力を入れるべき部分であるとするということはうなずけますが、一口に地域展開と言われても、どういった方向性で取り組まれるのかなと、少し分かりにくいように感じました。  そこで、質問ですが、地域展開というのは、具体的にどういったことで、どのような取組を行おうと考えているのか、伺います。 ◎矢萩 中央図書館長  地域展開の内容と取組についてのご質問でございます。  これまでに、札幌市の図書館では、中央図書館を中心としたネットワーク化予約システムの構築、開館時間の拡大など、全市的に図書館サービス利用機会を拡充してまいりました。  情報化や高齢化の進展、新型コロナウイルスの影響などを背景に、市民ニーズも変容しつつあり、今後は、従来の利用機会の拡充から、情報収集や身近な問題解決の場としての利用などにシフトしていくものと推測しております。  こうした状況を踏まえまして、人生100年時代を迎える中、図書館を地域の身近な学びの場として役立つ施設にすべきという認識でございまして、特に、地区図書館で生涯学習拠点としての機能を高めることや、地域ニーズを踏まえた特定の分野の資料の強化などを地域展開の具体例として考えているところでございます。 ◆恩村健太郎 委員  地域展開は、例えば、地区図書館の生涯学習拠点としての機能を高めていくことなどを考えているといったお話がございました。  地域の生涯学習の拠点として考える上では、その地域の大人はもちろんですけれども、読書活動の推進が重要な子どもたちも、ほかの地域の施設に行くのではなく、身近な地域の図書館が使いやすい、こういったことが重要だと思います。  従来の子ども読書プランのほか、国や北海道の動きなどでも子どもの読書の重要性は指摘されてきたところでありまして、身近な地域の子どもたちも入りやすいような図書館となるよう、本市としても力を尽くされることを願っております。  そうした意味でも、子ども読書活動を支援すべき大人が子どものために様々な考えを持ち、取り組んでいくことも必要ですが、主役である子どもの考えも極めて重要であると考えております。  そこで、質問ですが、本来、子ども向けの計画は独立していたこともあり、その意味でも、子どもの意見を聞くことを重視すべきではないかと考えますがいかがか、伺います。 ◎矢萩 中央図書館長  子どもの意見を重視すべきという点についてでございます。  今回のプランは、子ども読書活動の推進が大きな基本方針の一つでもあり、ご指摘のように、子どもたちの意見を生かすことは大変重要であると認識しております。  プラン策定に当たりましては、市民意見を反映させるため、読書活動に関するアンケートを実施しまして、5,000人以上の市民にご協力をいただきましたが、このうちの約4割は市立小・中学校・高校の児童生徒であり、それらの子どもたちの意見も踏まえながら、検討に取り組んだところでございます。  また、この後行う予定のパブリックコメントと併せてキッズコメントも実施する予定であり、策定、公表に向けては、そうした声も参考にしたいと考えております。 ◆恩村健太郎 委員  アンケートを実施したほか、キッズコメントも行うということで、そうした子どもの意見を生かすための取組は私どもも重要と認識しております。加えて、意見を聴取したということばかりではなく、取り入れるべき意見については、実際の取組に生かしていくことが重要ではないでしょうか。  そこで、質問ですが、子どもへのアンケート結果は具体的にどのようにプランの検討に生かされているのか、伺います。 ◎矢萩 中央図書館長  アンケート結果が、どのように検討され、生かされているかというご質問でございます。  アンケートの結果、小・中・高のそれぞれの発達段階で、本を好きになったきっかけとして学校等で読書の時間があったことが挙げられていることから、各学校が取り組んでいる朝読書は効果が高いものと考えており、引き続き取組を継続してもらうよう努めたいと考えております。  同じ質問への回答で、中学生では、テレビや映画の原作本を読んで、高校生では、好きな作家ができたという理由で本が好きになったとの声も多く、この世代では、話題作の特集や展示などに効果が見込まれると考えております。  また、小学生では、本を読まなかった理由として、どの本が面白いのか分からないという回答が多く、興味深い本を紹介するブックリストなどに効果が見込まれることから、それらの子ども向けの取組を進めたいと考えております。  今後も、子どもたちの意見を大切に、読書活動の推進につながる取組を実践してまいりたいと考えております。 ◆恩村健太郎 委員  今、小学生のほうでは、どのような本が面白いのか分からないというようなお声があったという答えでございましたが、私も、正直、幼少期、どういった本が面白いのかなというのはなかなか分かりづらかったよなと思うところがございました。  ぜひ、小さな子どもたちから楽しめるような、そういった本をしっかりと提案できるような、そういった活動につなげていっていただきたいなと思っております。  未来を担う子どもたちにとっても図書館はより身近な施設であるべきと思いますので、ぜひ子どもたちの声を聞く姿勢は今後も持ち続けていただきたいと思います。  このプランについては、我が会派としても、昨年の1定の代表質問でも取り上げさせていただきました。そして、注目をしてきたところでもございます。その際にも触れたとおり、特に子ども読書活動の時間の減少や活字離れは、子ども側の自ら学び将来を生きる力の育成にも大きな影響があると考えております。  子どもたちの声を生かしながら、これまでの読書活動推進計画にも増して、きめ細やかな対策、取組を行っていただくよう求めまして、私からの質問を終わります。 ◆千葉なおこ 委員  私からも、4点ほどお伺いいたします。  白石区複合庁舎に2016年に開設されましたえほん図書館は、市民の皆様からも人気があり、喜ばれているというふうにお聞きしております。私も実際に利用させていただいております。  子どもたちが小さい頃から本に触れることで、表現力や想像力が豊かになり、生きる力が身につくとも言われており、今後も、多くの子どもたち、親御さんに利用してもらえる、愛される図書館を目指していただきたいと思っております。  現在、本市には、合わせて47の図書施設がございます。えほん図書館は1か所のみなので、遠くに住んでいる市民にとってはなかなか利用しづらいのではないかというふうに思います。  本市は、これまでも子ども読書活動に力を入れてきておりますが、身近な地域の図書館や子育てサロン、また、学校図書館など、子どもたちが読書に親しむためのさらなる環境の整備に取り組まれているプラン内容となることが大変重要だと考えています。  特に、前段でも申し上げましたが、子どもたちが小さいときからたくさんの本に出会うことは、子どもの成長にとってもよい面があることからも、えほん図書館のように、親子が気兼ねなく立ち寄れる図書館環境整備は重要な観点の一つだと考えます。  基本方針の2には、子ども読書環境の充実と読書活動の支援について取組内容が書かれております。  具体的に展開する施策として、親子で利用したい図書館の研究、これが新規事業として挙げられておりますが、どのような取組を行うのか、お伺いいたします。 ◎矢萩 中央図書館長  親子で利用したい図書館の研究についてでございます。  プランの検討に当たって実施したアンケートにおきまして、特に未就学児童の保護者から、親子で利用しやすい環境を望む意見が多く見られました。  このことから、えほん図書館のみならず、ほかの図書館におきましても、子ども連れでも気兼ねなく利用できる図書館について調査研究することを考えているものでございます。 ◆千葉なおこ 委員  私も、親子で中央図書館や地元南区の図書館などを利用させていただいてきました。子どもが小さいときは、図書館は静かにしないといけないという思いから、やはり、じっくり本を選ぶということが難しいときもございました。図書館はいろいろな方が利用しますから、誰にとってもよい空間となることは難しい課題だとは思いますけれども、親子が利用して、子どものための本、また、親が読みたい本、それぞれが利用しやすい、そうした環境整備となるよう取組を進めていただきたいと思います。  次に、絵本に関連して、1点お聞きしたいと思います。  絵本は、一般的には乳幼児向けの図書とされておりますが、子どもだけではなく、大人もたくさんの面白さや感動や癒やしも得られるということで、近年、大人に絵本を紹介するようなコーナーがネットや書店で見かけるということも増えてまいりました。  そこで、質問いたしますが、えほん図書館は乳幼児への取組が中心となっておりますが、大人にも絵本を紹介する取組を様々な図書館で行ってはどうかと考えますが、いかがでしょうか。 ◎矢萩 中央図書館長  大人にも本を紹介する取組についてのご質問でございます。  ご指摘のとおり、絵本には、大人が読んでも癒やしや深い学びを得られるものが数多くあり、札幌市の図書館では、これまでも、大人に勧める絵本の特集展示などを幾つかの図書館で行ってきたところでございます。  頂戴したご意見につきましては、札幌市の図書館全体で今後の取組の参考にさせていただきたいと考えます。 ◆千葉なおこ 委員  取組を今までもしてきたけれども、また検討していただけるということで、ぜひお願いしたいというふうに思います。  次に、基本方針3の全ての市民の学びと情報の拠点としての環境整備について伺います。  図書館の仕事を具体的に担うのは、専門職である司書です。特に、資料や情報を利用者が自ら適切に選択できるよう支援するなどの役割は、司書の蓄積された経験が必要となります。  札幌市の図書館2021年版の令和2年度資料のリファレンス件数の統計を見ますと、各図書館地区図書館、支所などを含め、コロナ禍においても大変多い件数というふうに見受けられます。図書館図書館職員に支えられていることからも、司書が業務に専念できる体制や経験を蓄積できることが図書館環境整備に大きく影響があると思います。  そこで、質問いたしますが、図書館の仕事を担う司書の考えや意見などはプラン全体に盛り込まれているのかどうか、お伺いいたします。 ◎矢萩 中央図書館長  司書の考えや意見などのプランへの反映ということでございます。  プラン策定に当たりましては、アンケート図書館協議会の実施など、市民意見の聴取を行うとともに、現場で図書館サービスを担う司書などにも、随時、原案を示しながら意見を募り、計画の内容に反映させたところでございます。 ◆千葉なおこ 委員  プランのほうに盛り込まれているということでございました。  市民の質問や相談に直接関わる司書の意見が様々なところに取り入れられたプランというのは、やはり重要ではないかと考えます。  最後に、基本方針4の持続可能な図書館サービスを見据えた図書館運営についてお伺いいたします。  本文には、社会情勢や市民ニーズに対応しながら、社会の変化を踏まえた効率的・効果的な図書館の管理運営手法を検討し、将来にわたって持続可能な図書館運営ができるよう環境整備を進めるというふうに書かれております。  具体的に展開する施策の一つには、民間活力の導入を含む図書館の効果的・効率的な管理運営手法や施設配置を検討するということが挙げられております。  そこで、質問いたしますが、効率的・効果的な図書館の管理運営手法とはどういったものなのか、また、施設配置についての調査研究とはどのような取組なのか、お伺いいたします。 ◎矢萩 中央図書館長  効率的・効果的な図書館の管理運営手法、また、施設配置についての調査研究についてのご質問でございます。  社会経済環境が変化する中でも、図書館は、時代のニーズに合わせて、的確にサービスを提供できるよう運営していくことが求められており、そのためには、常に効率的・効果的な管理運営手法について検討していくことが必要と考えております。  また、今後、さらに人口構造など、社会の変動が見込まれる状況下で、将来に向けて適切な施設配置を調査研究することを考えております。  管理運営手法、施設配置のいずれにおきましても、今回のプランの重要な観点である地域展開を進めていく上で、どのような形が望ましいかという視点で検討するものでございます。 ◆千葉なおこ 委員  札幌市の図書館の歩みを見ますと、明治32年から始まり、時代やまちの移り変わりに合わせて図書館も変化してきまして、現在は47の図書施設となっています。  また、各学校図書室も加えると、身近な生活圏内に公立の図書館、図書室があることが、本市の基本理念とする市民の生涯にわたる学びや創造的な活動を支えるためには最も重要な部分ではないかと感じております。  また、公共施設の中で、図書館利用者の多い施設の一つでございますから、今後も市民が親しみやすく利用しやすい充実した図書館を目指すプランとなるように求めまして、質問を終わります。 ○小口智久 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小口智久 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午前10時40分...