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令和 4年(常任)財政市民委員会−01月24日-記録

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  1. 札幌市議会 2022-01-24
    令和 4年(常任)財政市民委員会−01月24日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    令和 4年(常任財政市民委員会−01月24日-記録令和 4年(常任財政市民委員会            札幌市議会財政市民委員会記録            令和4年1月24日(月曜日)       ────────────────────────       開 会 午後0時58分     ―――――――――――――― ○かん太一 委員長  ただいまから、財政市民委員会を開会いたします。  報告事項でありますが、高橋委員からは、欠席する旨、届出がありました。  それでは、議事に入ります。  「(仮称札幌町内会に関する条例」に係る検討経過の報告についてを議題とし、資料に基づき、理事者から説明を受けます。 ◎本間 市民文化局長  本日は、(仮称札幌町内会に関する条例検討経過につきましてご報告させていただきます。  (仮称札幌町内会に関する条例につきましては、平成30年度に条例素案を作成いたしまして、パブリックコメント実施いたしましたが、様々な視点に基づく多くのご意見が寄せられましたことから、地域のご意見を伺いながら再検討することといたしまして、条例実効性を担保するため、札幌市が実施すべき町内会への支援策も併せて検討していくこととしておりました。  検討に当たりましては、当初、令和2年度から地域皆様のご意見を伺う場である意見交換会を行うこととしておりましたが、一昨年来の新型コロナウイルス感染拡大によりまして、長らく開催を見合わせざるを得ないという状況が続いておりました。  しかし、感染拡大が一旦の落ち着きを見せましたことから、昨年の10月下旬から12月上旬にかけて、意見交換会を各区で延べ105回開催させていただきまして、延べ約1,400人の町内会役員皆様参加をいただき、条例支援策合わせて約2,600件に上る貴重なご意見をいただいたところでございます。  このたび、このようにして町内会皆様からいただいたご意見を踏まえ、条例素案の(案)と支援策案の(案)を作成いたしましたので、ご報告させていただきます。  今後は、これらの案を町内会にお示しし、連合町内会連絡協議会等での意見交換や、単位町内会からのご意見募集を通じましてご意見を伺った上で、そのご意見を踏まえながら、条例素案支援策案の作成を進めてまいりたいと考えております。  それでは、条例素案の(案)と支援策案の(案)につきまして、お手元の資料に基づきまして、市民自治推進室長村椿から説明をさせていただきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ◎村椿 市民自治推進室長  私からは、(仮称札幌町内会に関する条例条例素案の(案)及び支援策案の(案)について、お手元の配付資料に基づき、ご説明をさせていただきます。  お配りしました資料は、資料1から資料3の3点でございます。  資料1は、町内会条例支援策に係るこれまでの検討状況と今後のスケジュール(案)、資料2は、今後、地域にお示しする予定の条例素案の(案)と支援策案の(案)に係る説明資料資料3は、昨年、各区で行った町内会との意見交換会における意見集計結果でございます。
     これまでの検討経過と今後のスケジュールにつきましては、先ほど局長より説明させていただいたとおりでございますので、説明資料2を中心に行わせていただきますが、先に資料3をご覧いただきたいと思います。  意見交換会における意見集約結果についてでございますが、いただいたご意見は、全部で約2,600件ございました。そのうち、条例関係が約800件でございまして、資料の1ページから6ページまでにその内訳を記載しております。  また、支援策関係は約1,800件ございまして、内訳は、同じく7ページから最後の11ページまででございますので、適宜、ご覧いただきたいと思います。  意見交換会では、事前に条例素案支援策案のそれぞれのたたき台をお示しし、当日はフリートークの形で行いましたので、ご参加いただいた人によって、表現や言い回し、あるいはお話内容具体性が異なる中で、その発言の趣旨をある程度まとめましてそれぞれの意見項目として数を数えてございますので、意見数につきましては、一つの目安としてご覧いただければと思います。  それでは、資料2をご覧いただきたいと思います。  まず、資料2の1枚目でございますが、大きな項番1にはこれまでの検討経過を、項番2には条例支援策の今後の検討流れ記載してございます。  項番2の表の上段には条例検討流れを、下段には支援策検討流れ示しておりまして、今回は、条例素案の(案)及び支援策案の(案)に関して、町内会及び市民からのご意見を伺う段階であるということを示してございます。  今後は、いただいたご意見を踏まえたそれぞれの案の整理を行い、条例についてはパブリックコメントを、支援策については、庁内協議を経て、議会でご審議をいただくまでの流れ記載しております。  1枚おめくりください。  2ページ目では、条例素案の(案)を記載してございます。  全体的な構成としては、前文も含め、1から16までの項目を考えてございます。  意見交換会でお示ししたたたき台では、1の前文から8の市の責務等記載している項目まででございましたが、今回の案では、構成見直しを行い、9から16までの項目町内会維持及び活動活性化に関する市の施策として位置づけ、8の市の責務等とは別に記載をしてございます。  構成見直しを行った理由といたしましては、意見交換会において、条例具体性を求める意見条例実効性を疑問視するような意見、あるいは条例支援策の根拠を定めるべきというような意見が多かったことから、時代の変化により、陳腐化する可能性が低く、長期的に実施していくべき普遍的な施策については、できるだけ条文として明記すべきと考えたことによるものでございます。  具体的には、9から16を町内会維持及び活動活性化に関する市の施策として列挙することで、しっかりと施策実施していくという市の姿勢をより明示的に表現する形といたしました。  これに伴い、4につきましては、たたき台においては基本理念としてございましたが、条例の全体の構成が、2から7までの基本的事項に加えまして、9から16までの実際的な市の基本施策方向性を加えた形となったことから、基本的な考え方というような項目名がより適切ではないかと考え、修正をしてございます。  これらの点が今回の条例素案の(案)において地域のご意見を反映した大きなポイントとなってございます。  1枚おめくりください。  3ページ目からは、たたき台条例素案の(案)の比較となってございます。  資料構成としましては、左側の列に意見交換会地域にお示しをしたたたき台内容を、中央の列にそれに対して町内会からいただいた代表的なご意見を、右側の列にいただいたご意見を踏まえた条例素案の(案)を記載してございます。  また、条例素案の(案)の列には、案における考え方などが分かるように一番右端に説明欄を設けてございます。  このページでは、1の前文から3の定義について記載をしており、前文冒頭では、町内会活動具体例必要性を明示すべきというご意見を踏まえて、町内会皆様に取り組んでいただいていることを具体的に表現してございます。  また、3段落目では、たたき台町内会意義互助親睦表現していた点について、具体的に分かりやすく書くべき、あるいは、町内会活動は必ずしも互助親睦だけではないといったご意見をいただいたことから、互助親睦という言葉にこだわらず、より分かりやすい身近な言葉表現いたしました。  3の町内会の定義では、一定の区域に住所を有する者には、戸建て住宅共同住宅等の別なく、個人、事業者団体などが含まれるということを補足説明しております。  1枚おめくりください。  4ページ目では、4 基本的な考え方と、5 町内会地域における役割について記載をしてございます。  4の基本的な考え方につきましては、先ほど2ページ目の条例構成見直し理由に係るご説明の際に申し上げましたが、理念記載するだけの条例では実効性に疑問がある旨の意見が多いことを踏まえまして、基本的な施策等をできる限り条文に加える形に全体の構成を変更いたしました。  このため、施策を含む全体の考え方を明らかにする意味では、理念よりも基本的な考え方という見出しがより適当と考え、修正したところでございます。  次に、5項目めから7項目めに示す各主体役割について説明いたします。  町内会からのご意見の列の中央部分の22のご意見記載してございますが、意見交換会では、役割という言葉負担感義務感、違和感を感じるというご意見をいただきました。  このご意見を踏まえ、説明欄において、ここで言う役割とは、町内会維持、存続に向けて、各主体が協働して取り組んでいく際に共通認識を持つことを目的とした条例上の表現であり、各主体に対して何らかの責任や役務的な負担などを課すという意味を含むものではないということを、また、努めるという表現は、たたき台示した心がけるという意味合いであることを記載してございます。  次に、5の町内会地域における役割についてでございますが、ご意見の、23.に記載のとおり、町内会役割意義、期待について記載すべきというご意見もございましたが、町内会活動について具体例条文記載した場合、その活動を行っていない町内会条例違反だと指摘され、町内会負担につながるおそれがありますことから、町内会活動内容団体によって様々であるということを考慮し、具体的な表現ではなく、地域的な共同活動表現しております。  1枚おめくりください。  5ページ目では、6 地域住民役割、7 事業者役割、8 市の責務等記載してございます。  6の地域住民役割では、町内会からのご意見として、35.ご意見町内会加入の強制、またはそれに準じた条文を盛り込むべき、または、36.条例強制力指導権限、罰則を設けるべきといったご意見が数多く寄せられましたが、右側説明欄記載のとおり、町内会法的性格が任意の団体であるということに鑑みれば、その加入は、地域住民の自由な意思によって決められるべきものであるため、町内会への加入義務化する旨や、それに準じた条文を盛り込むことは難しいと考えておりまして、地域住民役割としては、町内会活動への参加や協力に努めるものとして記載をしてございます。  7の事業者役割では、こちらも町内会からのご意見として、37.ご意見のように、条例事業者への強制力指導権限、罰則を設けるべきといったご意見が数多く寄せられましたが、こちらも、右側説明欄記載のとおり、町内会法的性格が任意の団体であることに鑑みれば、入居者町内会への加入や会費の徴収に関して、不動産事業者義務を課したり、市が指導を行う旨の条文を盛り込むことは難しいと考えております。  なお、町内会加入促進活動に当たり、不動産事業者からの協力を求める声が多いことから、(2)と(3)に不動産事業者に係る条文を設けてございます。  8の市の責務等では、左の列にあるたたき台示し項目のうち、包括的な市の責務等記載してございます。  基本的な施策等に関する項目については、9以下に記載することとしております。  1枚おめくりください。  6ページ目では、町内会維持及び活動活性化に関する市の施策として、9から16までの項目記載しております。  条例構成見直しの際にご説明させていただきましたが、市がどのように町内会活動活性化していくのかを具体的に示してほしい、理念だけではなく、具体的な実効性のある条文が必要といったご意見が数多く寄せられたことから、9項目め以下に、町内会維持活動活性化のために札幌市が継続的に行っていくべき施策推進体制の整備などについての条項を設けたものでございます。  これにより、市がしっかりと施策実施していくという姿勢をより明示的に表現できるものと考えてございます。  以上が、町内会からのご意見を踏まえた条例素案の(案)でございます。  1枚おめくりください。  続く7ページ目と8ページ目は、町内会加入促進負担軽減に向けた支援策案の(案)でございます。  左の列が今回地域にお示ししたたたき台内容中央の列が意見交換会町内会からいただいた主なご意見とその件数、そして、右側の列が町内会からのご意見を踏まえて市が実施しようとしている支援策案の(案)であり、全部で25項目記載してございます。  7ページ冒頭記載しておりますとおり、ここでお示しする支援策案の(案)は、町内会からのご意見を踏まえて検討した支援策案方向性の案としてお示しするものでございます。  今後、さらなる町内会のご意見を踏まえまして、実施の可否や予算措置も含めて、市役所及び議会検討を行っていくものであり、実施が確定したものではないということについて、地域に対して丁寧に説明をしてまいりたいと思っております。  表の説明となりますが、意見交換会では、七つの検討テーマに基づき、支援策たたき台をお示ししており、それを一番左側に記載してございます。  順番に申し上げますと、まず、(1)町内会加入促進支援町内会活性化支援施策の充実として、この課題に対する施策として、資料右側に1番から11番の案を記載してございます。  次に、(2)地域への依頼事項見直しなど負担軽減全般として、12番の案を記載しております。  1枚おめくりください。  こちらのページでは、まず、(3)ごみステーション管理負担軽減として、13番から17番の案を記載してございます。  次に、(4)パートナーシップ排雪負担軽減として、18番の案を記載してございます。  次に、(5)私設街路灯負担軽減として、19番の案を記載してございます。  次に、(6)自主防災活動への支援充実として、20番から22番の案を記載してございます。  最後に、(7)市職員町内会活動参加・協力しやすい環境づくりとして、23番から25番の案を記載してございます。  なお、表の一番下、欄外の部分に米印で記載をしてございますが、意見交換会たたき台の段階におきましては、解決策方向性、11.として、パートナーシップ排雪地域支払い額の決定時期の前倒しについてお示しをしてございましたが、意見交換会では前倒しを希望しないという意見が多数であったため、支援策案の(案)としての提示は見送らせていただいてございます。  以上が、七つの検討テーマと、それに対応する25項目支援策案の(案)の概要でございます。  支援策方向性につきましては、令和元年度より検討を開始していたことから、案の中には一部先行実施をしている支援策も含まれているところでございますが、今後は、これらの案を一まとまりとする町内会支援策のパッケージとして地域にお示しをし、地域からいただくご意見を踏まえながら、さらなる検討を進めてまいりたいと考えております。  なお、各支援策実施時期につきましては、今後の各支援策課題整理や具体的な制度設計など具体案検討状況に応じまして、適宜、整理をしてまいりたいと考えてございます。 ○かん太一 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆池田由美 委員  ただいま説明がありました町内会条例素案の(案)について、3点質問をいたします。  最初に、前段にお話もありましたけれども、2018年に町内会条例が初めて提案され、議論が行われておりましたけれども、一旦見直しをしてきたと。先ほど、ある程度の理由についてもお話がありましたけれども、見直しをする判断に至った理由について、具体的に改めて伺いたいと思います。 ◎村椿 市民自治推進室長  平成30年度になりますが、議会への提案を断念し、条例素案見直しをすることに至った理由についてお答えいたします。  冒頭本間局長からの説明でも触れさせていただきましたが、平成30年度の条例素案に係るパブリックコメントにおきましては、条例制定に関する賛否も含め、様々な視点に基づく多くのご意見をいただいたことから、改めて、地域のご意見を丁寧に伺った上で再検討することが必要であると考えたところでございます。  また、町内会への加入負担軽減につながる市の施策を提示していなかったことから、条例素案見直しに加えて、実効性のある町内会への支援策を同時に提示し地域皆様と一緒に議論を進めていく必要があると判断したところでございます。 ◆池田由美 委員  町内会役員の方のお話を聞きますと、共通して役員高齢化や成り手がいないこと、活動担い手が不足していることなど、苦労についてお話をされております。そんな中でも、役員皆さんがアパートやマンションを訪ねて町内会の会員を増やしていくために努力をされております。若い人であれば、朝から夜遅くまで働いていますからなかなかお会いできない、そういった困難な状況が多いということも話されておりまして、大変苦労されているというふうに私も思っているところです。  前回の町内会条例は、そういった町内会の直面している困難に寄り添い、解決を図るものではなかったということなのだというふうに私は思っているところです。  今回は、105回の意見交換会が行われたということでありまして、町内会役員皆さんからの意見を聞き取ることを重視した取組となっております。  今回の意見交換会においても、町内会加入義務化意見が出されておりました。先ほど言いましたけれども、本当に、町内会役員皆さんが苦労されております。会員が減って活動費も減っていく、役員高齢化、成り手がいない、ごみステーションなどの管理や子どもの登下校の見守り、独り暮らしの高齢者の見守りとか、本当に苦労されているお話をいつも聞いているところです。さらに、パートナーシップ排雪にかかる費用がどんどん増えていく、そういった困難の状況も抱えていますから、町内会加入義務化してほしいと、そういった思いになっていくということは私も理解できるかなという思いもしているところです。  しかし、素案の(案)にあります町内会の基本的な考え方については、自主的な活動であること、住民の多様な価値観自主性を尊重することとあり、これからこういった共通理解をしていくということが大事なんだなというふうに思っているところですけれども、この理解を広げていく、共有していくということは非常に時間がかかることではないのかというふうに考えています。  町内会加入がなぜ進まないのかを市が一緒に解明するなど、町内会の困難に寄り添った対応を今後も継続して進めていくことが必要だと申し上げておきます。  次に、条例必要性について伺います。  条例は、憲法第94条と地方自治法第14条、第16条に基づいて、地方公共団体が法令の範囲内で議会の議決により制定するものです。地方公共団体が、「義務を課し、又は権利を制限するには、法令に特別の定めがある場合を除くほか、条例によらなければならない。」とされており、条例というのは本当に重い位置づけだなというふうに私は理解をしているところです。  質問をいたしますが、意見交換会では、新たな条例を制定するのではなくて、今ある既存の条例で対応すべきという意見や、市の支援策があれば新たな条例は不要だ、そういう意見を出されております。  これまで、札幌市は、自治基本条例市民まちづくり活動促進条例に基づいて町内会活動への支援を行っていますが、この二つの条例自治基本条例市民まちまちづくり活動促進条例と、これから提案をされようとしています町内会条例の違いについて伺いたいと思います。 ◎村椿 市民自治推進室長  自治基本条例市民まちづくり活動促進条例、この二つの条例町内会に関する条例の違いについてお答えいたします。  町内会は、自治基本条例市民まちづくり活動促進条例の中におきましては、まちづくり活動を行う団体の一つとして位置づけられているところでございます。  新たな条例におきましては、町内会地域コミュニティーの中心的な存在でありながら、その存続が危ぶまれているという現状認識の下、その意義重要性について、町内会地域住民事業者、市が共に認識をし、将来にわたって支えていくという共通認識を持つことを大きな目的としているところでございます。  また、こういった共通認識条例で共有することに加えまして、町内会維持及び活動活性化に関する市の施策条例で明記することによりまして、市は、条例をよりどころとして、将来にわたって町内会支援していくという姿勢を示すことができるものと考えているところでございます。 ◆池田由美 委員  これまでも、札幌市は、自治基本条例市民まちづくり活動促進条例で対応して、不十分さはあったとしても、条例を周知するパンフレット、または、「町内会への加入声かけ参考書」、地域実施されているまちづくり活動事例集まちづくりのレシピ」「あたらしい町内会へ〜若い人を巻き込む町内会づくり読本〜」、最近は、メールやSNSで情報発信として「マチトモNavi」での支援に取り組んでおります。  これらの取組は、町内会活動に協力し、支え合い、楽しい活動にしていくための取組であり、先ほどの答弁にあった共通認識にしていく、町内会活動の在り方、意義共通認識にしていく取組だと私は考えているところです。  ここで、質問いたしますけれども、これまで取り組んできた市の支援策を検証し、さらに充実させることで、新しい条例をつくるのではなく、今ある自治基本条例市民まちづくり活動促進条例で対応できるのではないのかと考えますがいかがか、伺います。 ◎村椿 市民自治推進室長  新たな条例を制定しなくとも既存の取組を充実させていけるのではないかというご質問にお答えをいたします。  これまでも、本市では、地域コミュニティーの中心的な存在である町内会に対しまして様々な支援策実施してきたところでございます。しかしながら、町内会は、少子高齢化居住形態変化、ライフスタイルの変化などに伴う新たな課題や、役員高齢化担い手不足といった恒常的な課題も抱えておりまして、こういった課題解決していくためには、これまで以上に細やかで多岐にわたる支援策実施が求められているものと認識してございます。  そこで、町内会に特化した新たな条例を制定することによりまして、この条例をよりどころとする、より多様な支援策を長期にわたって実施していくことが可能になるものと考えているところでございます。 ◆池田由美 委員  条例をよりどころにして支援をしていきたいという今の答弁でありました。  町内会が抱えている課題は多岐にわたっていると考えます。先ほどの答弁にも、高齢化の問題とか役員の成り手がいない、居住環境の問題なども示されておりました。町内会の抱えている問題の中で、例えば除排雪の問題でも、介護の車両も消防車も入れないようなときがあった、福祉として除雪を考えてほしいと。今回の大雪でも大変苦労されていると私は思っています。  また、意見として、町内会は、230万円の収入しかないのに、パートナーシップ排雪で149万円がなくなっていく、そして、老人クラブは解散、除雪とごみステーションが主な仕事となっている、見守りについても、町内から孤立死を出してしまった、そういった無念の思いも私は聞いているところです。市は見守りをどうしていこうと考えているのかが見えない、そんな意見も聞いてきているところです。町内会皆さんが抱えている課題解決に寄り添った具体的な支援策が、今後、本当に必要だなということを改めて私も実感しているところです。  その支援策を要綱にまとめていく、そして、町内会との意見交換で定期的に見直しを図っていくなど、今ある自治基本条例市民まちづくり活動促進条例で十分対応することができるのではないでしょうか。そのように私は考えているところです。  今後、意見交換会での条例の在り方に関する意見条例制定の進め方に関する意見には、条例は強制的な印象を与える可能性があるため、要綱などで定めてはどうか、町内会加入していない人や若者など様々な人から意見を聞くべき、条例必要性の観点から議論するなど、進め方自体を見直すべき、時間をかけて慎重に進めるべきとの意見が出されておりました。  今後、素案の(案)について意見を聞いていくことになりますけれども、時間をかけて意見を吸い上げ、議論をすることが必要ですから、予定しているスケジュールにとらわれて条例制定を拙速に進めるべきではない、このことを最後に申し上げて、質問を終わります。 ◆石川さわ子 委員  私からも質問をさせていただきます。  (仮称町内会に関する条例につきましては、2018年度に行った条例素案パブリックコメントにおいて、様々な視点に基づく、本当に様々な意見札幌市がいただいたということから、素案の再検討町内会への支援策検討を行ったのだというご説明を先ほどいただきました。  そして、昨年10月以降、条例、そして支援策それぞれの見直しイメージを町内会関係者にお示しして、あわせて、いただいた2,600件の意見を踏まえてそれぞれ素案の(案)をまとめたということでありますが、条例素案を示す前に、まず、条例支援策見直しイメージに対する意見市民皆さんに求めたこと自体が、前回の市民意見の反映であるというふうに私は受け止めておりまして、こうした進め方は一定の評価をしているところです。  それらの条例に関する市民意見の集計結果を見ますと、町内会地域における役割につきましては、役割義務などを記載すべきという意見がある一方、役割言葉負担感義務感、違和感を感じるなどの意見もあるということが示されております。  この点につきましては、2018年の条例素案に対するパブリックコメントにおいても、同様の趣旨の意見があったというふうに記憶をしております。  そこで、質問ですが、町内会から寄せられた意見で、役割言葉負担感義務感などを感じるという意見があることを踏まえ、このたびの条例素案の(案)づくりにおいてはどのような工夫をされたのか、伺います。 ◎村椿 市民自治推進室長  条例素案の(案)における役割に係る表現上の工夫についてお答えをいたします。
     意見交換会におきましては、役割という言葉負担感義務感などを感じるという意見が寄せられたところでございますが、該当する各条文記載した内容は、主体に対する義務を課すという趣旨のものではなく、努めるものとしますという語尾からも読み取れるように、心がける、もしくは努力が期待されるという趣旨の表現として用いているものでございます。  一般的に役割という言葉には、割り当てられた役目、もしくは仕事という趣旨の意味がありますため、一読して義務感を感じてしまうということは否定できませんが、一方で、周りから期待され、あるいは現に遂行している役目や仕事という意味もございまして、条例素案の(案)におきましては、まさに後者の意味として理解をしていただくことを期待しているところでございます。  この点、誤解を生じやすい役割という言葉でありながらも、ほかに置き換え得る言葉を見いだし難い言葉でもあり、加えて、条例等の法令におきましては、主体の位置づけや働き等を表現するに当たって役割という言葉を用いることが一般的であることから、資料等でその趣旨を丁寧に説明の上、役割という言葉条文項目見出しの一部として使用したいと考えているところでございます。 ◆石川さわ子 委員  役割という言葉条例上の一般的な表現だということでありますけれども、その言葉説明に対して市民が納得できなければ、私は、条例必要性にも納得が及ばないのではないかなというふうに考えるところです。  2018年の条例素案に対するパブリックコメントにおいては、先ほども既存条例お話がありましたけれども、この既存条例があるのにさらに条例を策定することへの疑問が意見としてありました。  市民まちづくり活動促進条例の定義の中に町内会が含まれていることから、市民まちづくり活動促進条例に基づく市民まちづくり活動促進基本計画に沿って、町内会活動活性化支援策も行うことができるのではないかと考えるのは、私は当然のことだというふうに考えます。  先ほどの答弁を伺っておりますと、特に町内会を取り出して支援をしていく意義があり、条例を改めてつくっていくんだという説明がありましたけれども、まちづくり活動促進基本計画の成果目標の一つに町内会加入率を掲げておりまして、2023年度は71%というふうに掲げており、その目標の達成に向けては、市民自治推進室の担当課が協力して取り組むというふうに推測いたします。  また一方で、町内会に関する条例では、加入率は掲げないというふうに伺っているところでありますが、町内会活動活性化を図るために様々な取組も行っていくと思われます。  そこで、質問いたします。  条例の関係性でありますが、町内会活動活性化に向けた取組において、二つの条例ができることでどのような相乗効果が期待できると考えておられるのか、伺います。 ◎村椿 市民自治推進室長  町内会活性化に向けた取組における市民まちづくり活動促進条例との相乗効果についてお答えいたします。  市民まちづくり活動は、町内会や自治会、ボランティア団体、NPOや個人など様々な主体により行われておりますけれども、その中でも、町内会は、幅広い分野の活動を行い、包括性が高い地域の代表的な団体であり、今後もさらに、市民まちづくり活動活性化していくためには、町内会に対する支援が不可欠であるものと認識をしているところでございます。  新たな条例が制定された場合、町内会への支援は、市民まちづくり活動促進基本計画に定めた施策に加えまして、新たな条例をよりどころとして、地域ニーズに根差した様々な支援策実施していくことが可能となると考えてございます。  また、条例素案の(案)では、町内会は、必要に応じて他の団体等と連携する旨の条文を盛り込んでおりまして、今後、この条文に基づいた連携の取組が活発化することが期待されるところでございます。  こうしたことによりまして、地域コミュニティーの中核である町内会活動活性化が進むことに加えまして、町内会と連携をする他のまちづくり活動団体のさらなる活性化につながることが期待され、ひいては、市民まちづくり活動全体が長期にわたって活性化されていくものと考えているところでございます。 ◆石川さわ子 委員  市民まちづくり活動促進基本計画での町内会加入率の目標設定と町内会条例との関連については、昨年12月に開かれた市民まちづくり活動促進テーブル会議の本部委員会でも公募委員の方が質問をされておりました。  また、今回の意見集計結果においては、条例制定に反対、条例は不要との意見や、条例制定に懸念、疑問があるという、そうした意見も少なからずあります。あるいは、加入義務化を求めるといった意見もあるというふうに承知をしております。  今後、町内会等との意見交換におきましては、こうした多様な課題を抱えている町内会の様々な意見に真摯に向き合っていただくことを強く求めて、私の質問を終わります。 ○かん太一 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○かん太一 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後1時45分...