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  1. 札幌市議会 2021-12-21
    令和 3年(常任)厚生委員会−12月21日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    令和 3年(常任厚生委員会−12月21日-記録令和 3年(常任厚生委員会            札幌市議会厚生委員会記録            令和3年12月21日(火曜日)       ────────────────────────       開 会 午前10時7分     ―――――――――――――― ○小形香織 委員長  ただいまから、厚生委員会を開会いたします。  報告事項は、特にございません。  それでは、議事に入ります。  議案第1号 令和3年度札幌一般会計補正予算(第20号)中関係分を議題といたします。  質疑を行います。 ◆水上美華 委員  私からは、生活困窮者自立支援金追加給付について、何点かお伺いをいたします。  10月以降、緊急事態宣言が解除され、その後も、感染状況はある程度の落ち着きを見せておりますが、市民生活は依然として厳しい状況にあるものと感じております。  特にコロナ禍により、年代を問わず、格差や貧困が広がる中、生活への不安の声も多く聞かれます。また、これから厳冬期に入り、石油製品だけではなく、食料品の全体の値上げも懸念され、さらに生活にかかる負担が増えることを私自身も非常に危惧しているところであります。  このような状況であることから、私ども会派では、去る今月15日付で札幌市議会自民党議員会及び公明党議員会連名で、国の経済対策に伴う緊急要望書を提出いたしました。  この要望を受け、このたび、困窮状態における一助となるようにと、本市独自の支援策が策定されました。  そこでまず、1点目といたしまして、本件付加給付について、対象自立支援金の再支給とする世帯にした理由意図はどのようなものか、お伺いをいたします。 ◎阿部 保護自立支援担当部長  新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金付加給付について、再支給世帯対象とした理由とその意図についてといったご質問でございましたが、この自立支援金の再支給につきましては、初回支給期間に誠実かつ熱心な求職活動を行ったにもかかわらず、なお自立への移行が困難であった世帯対象となっております。  これらの世帯は、社会福祉協議会からの特例貸付けなんかも借り終わっていまして、自立支援金初回も既に受け終わっている一方で、いまだ就労につながっていない、依然として生活には困窮していると思われます。  この付加給付は、このような方々求職活動の際の交通費や、その他それにまつわる諸経費に充てるなど、より一層、積極的な求職活動となるよう後押しし、困窮から脱却できるよう支援を行うものであります。
    水上美華 委員  対象者を再支給する方々にした理由給付意図については、一定の理解はいたしました。さらに、経済対策についても、効果や有効性を高めるという点については、さきにも述べたとおり、3会派連盟緊急要望書を提出した後、速やかに対応したことについては一定の評価をしておりますが、今後の支給事務においても速やかな対応が望まれるところであります。  そこで、2点目の質問でございますが、本件付加給付について、生活困窮する方にできるだけ速やかに支援を届けるべきと考えますが、今後の支給事務はどのように進めていかれるのか、お伺いいたします。 ◎阿部 保護自立支援担当部長  今後の事務の進め方についてでございますが、再支給対象となる世帯に対しては、既にこちらからプッシュ型で申請書類等を送付しておりまして、申請があり次第、速やかに審査及び支給決定を行う予定でございます。  このたびの付加給付については、本市独自の取組でありますため、事務処理の民間の委託先にも協力を仰ぎながら、再支給金額に上乗せする形で、できるだけ早い支給につなげたいと考えております。 ◆水上美華 委員  迅速な支給事務を展開するために既存の仕組みを活用されることについては理解をいたしました。生活困窮する方の求めに応じて迅速に支給されることを強く要望するとともに、継続して生活困窮されている市民へ寄り添い、場合によっては、2度、3度と力強い本市独自の支援策が必要になることも十分考えられます。  政令指定都市にかかわらず、全国の先進自治体の事例も参考にしながら、厳冬期への備えを十分に対応していただくことを要望いたしまして、私の質疑を終えます。 ◆わたなべ泰行 委員  私からも、生活困窮者自立支援金付加給付について、2点質問をさせていただきます。  札幌市における新型コロナウイルス感染状況は、以前より落ち着きを見せてきており、昨年の今頃と比べますと、まち中では人通りが増えてきているな、かつてのにぎわいを取り戻しつつあるのではないかと、そう感じております。  しかし、その一方で、自営業の方やサービス業で働く方たちからは、依然として経済的にまだまだ厳しい状況にあるんだと、こういった声が会派にも寄せられているところでございます。  私は、今月の7日に開催されました厚生委員会におきまして、社会経済状況が回復に向かう中、生活困窮する方の経済状況を元に戻すことが緊急を要する課題であり、生活困窮者自立支援金は、その後押しをする重要な役割を担っていると話をさせていただきました。  このような中、我が会派では、札幌市議会自由民主党議員会及び札幌市議会民主市民連合議員会連名で、国の経済対策に伴う緊急要望書を12月15日付で秋元市長へ提出させていただきました。  今回の3会派連名緊急要望書は、依然として困窮状態に置かれて、コロナ以前の状況に戻ることを望んでいる市民の皆様の思いを込めまして、要望をさせていただいたものでございます。  この要望を受けて、このたび、困窮状態が継続している約7,600世帯の方に対して、給付金を上乗せすることにより就労を後押しし、困窮状態からの脱却を図るために、札幌市独自の支援策を策定したことについては、一定の評価をしております。  今回の市独自の支援策は、生活困窮者自立支援金を、当初3か月受給後、引き続き困窮状態にある世帯については、さらに3か月間、再支給が可能とのことであり、この再支給対象となる世帯付加給付金支給するとのことでございました。  そこで、質問ですが、付加給付金申請時期と具体的な支給時期はどのようになるのかを伺います。 ◎阿部 保護自立支援担当部長  新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金付加給付について、申請、そして支給時期についてのご質問でございますが、再支給については、初回支給を受け終わった方から、早ければ今月中に、こちらからもう既に申請書を送っておりますので、申請が上がってくることを想定しておりまして、その場合、来年1月から2月、3月と3か月間支給することになります。その後は、申請期限であります令和4年3月31日までの間、順次、申請を受け付けまして、例えば申請期限の間際に申請があった場合は、翌4月から5月、6月と3か月間支給することとなります。 ◆わたなべ泰行 委員  ただいまの答弁で、再支給申請期限、この終了が来年、令和4年3月31日までと。つまり、ぎりぎりというか、最終的な締切りに申請された方たち支給というのは、来年の4月、5月、6月までということでございましたが、今後の経済状況、来年以降の経済状況によっては、この制度が再度延長されるということも考えられると思いますけれども、そこで、質問ですが、再支給申請期限が、3月31日からまた延長された場合に、札幌市独自の給付であります付加給付についても延長されるのか、伺います。 ◎阿部 保護自立支援担当部長  国が申請期限を延長した際の対応でございますけれども、付加給付をそのときもするのかどうかについてのご質問でございますが、来年3月頃には新型コロナによる影響が緩和され、社会全体が活気を取り戻していることを願っておりますが、一方で、その影響が長引き、経済活動の停滞が依然として続いていることも十分考えられます。その中で、国が経済対策としてどのようなことを打ち出してくるのか分かりませんが、本市といたしましては、そのときの社会経済状況等を見極めながら、その時々の状況に応じて検討してまいりたいと現時点では考えております。 ◆わたなべ泰行 委員  私も、来年の3月にはコロナ禍がもっと収束して、経済活動が回復していくことを願っておりますけれども、今後の状況を見ながら、やっぱり、社会情勢を正確に把握することと、また、困っている市民方たちの声をしっかりと聞いて検討を行っていただくことを求めます。  最後に、要望ですが、今回の新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金は、困窮状態が続いていて、苦しい思いをしながら、家庭の経済状態を回復するために一生懸命に就労を行っている方たちを後押しするものでございます。  また、今回の付加給付対象となる再支給を受けている方たちは、長期にわたり本当に苦しい思いをしている方たちでございます。3会派連名緊急要望書には、本市の市民生活については、世界的な資源価格上昇による影響も見込まれるとありますけれども、この影響というのは、札幌市の求人状況だけではなくて、生活用品の値上がり、また、ますます寒さが厳しくなっていく札幌市民の暮らしにも影響があります。そのことが、ひいては就労活動影響を与えていく、こういったことも懸念をされるところでございます。  こういった困窮している方たちに、一日も早く本市の支援が届いていくように、支給に関わる事務については、滞りなく速やかに行われることをお願いして、私の質問を終わります。 ◆佐藤綾 委員  私からも、3点ほどお伺いいたします。  この困窮者自立支援金は、さきの第4回定例市議会で8億2,800万円の追加補正を組み、3か月の限度を延長し、さらに3か月の再支給が可能となりました。  今回の補正予算は、その再支給世帯に対して月額1万円を本市独自で上乗せして支給するという内容で、今年度分3,600万円の財源として、繰越金1,000万円、財政調整基金から2,600万円、事業としては、来年度見込額と合わせて2億2,800万円規模とお聞きしております。  いただいた説明資料には、再支給の間に何としても困窮から脱却できるよう、札幌市が上乗せして支援を行うと書かれておりました。  この支援をすることに至った理由やお考えについて、まず伺います。 ◎阿部 保護自立支援担当部長  新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金付加給付について、今回、再支給に上乗せする理由についてのお尋ねでございますが、この自立支援金は、7月から支給が始まってございますけれども、定期的に受給者の方から提出されます報告書、こういったものを通じて、依然としてコロナ影響により収入が不安定であるといった多くの声がこちらに寄せられておりまして、さらなる支援が必要と認識していたところであります。  11月の国の制度改正で再支給といったものが可能となりましたことを受けて、緊急的かつ効果的な支援ができないか検討を重ねたところ、再支給に上乗せする付加給付の形で行うこととしたところでございます。 ◆佐藤綾 委員  それでは、今回、上乗せ額について1万円とした理由と、1人世帯でも、2人、3人以上世帯でも同額の1万円ですが、その理由伺います。 ◎阿部 保護自立支援担当部長  まず、金額を1万円とした理由でございますが、足元のコロナ状況が落ち着いてきておりまして、経済回復が図られようとする中で、この機を捉えることがまず重要と考えまして、求職活動の際の交通費やその他身の回りで必要な諸経費など、求職活動を後押しするものとして1万円が妥当と考えたところでございます。  再支給分とこの付加給付分を合わせまして活用していただくことで、より多くの方々就労による自立につながっていくことを期待しているところであります。  世帯均一とした理由でございますけれども、この自立支援金は、一義的には世帯の主たる生計維持者の方の求職活動支援するものであります。国負担分については、世帯の人数に応じて比例する金額となっておりますが、その上乗せ分となる今回の付加給付については、主たる生計維持者の方の求職活動を後押しすることを目的としていますことから、世帯の人数にかかわらず、均一1万円の金額を設定したところであります。 ◆佐藤綾 委員  この支援金支給もありながら何とか暮らしているという中で、灯油やガソリンが冬に高騰し、ガスや電気料、食品などもここ数年にないくらい、何度も値上げされており、生活はますます苦しくなっております。  この上乗せ支給について、求職のために使わなければならないなど、使途は限定するものではないという認識でよいのか、お伺いいたします。 ◎阿部 保護自立支援担当部長  付加給付分の使途について、限定されるのか、そうじゃないのかといったご質問でございます。  今回の付加給付については、先ほども申しましたが、求職活動に基本的には役立てていただきたいと考えておりますが、実際にどう使うかについては、それぞれの世帯のご判断に委ねたいと考えております。 ◆佐藤綾 委員  使い道は限定するものではないということですので、高騰する灯油価格が特に生活困窮者世帯に打撃を与えているという現状に鑑みて、福祉灯油考え方にも通じるものがあるのではないかと思われます。  国の支援だけでは生活困窮する世帯への支援は行き届かないのが現状ですので、今回の1万円の上乗せ支給は、対象者に大変喜ばれるものです。しかし、中には、夫婦と子ども3人以上世帯で、夫婦共求職中という場合や、親子で求職している場合もあります。世帯主生活を支える方だけという考え方ではなくて、世帯全体への配慮が必要かと思います。  また、例えば困窮者自立支援金をぎりぎり受けられないくらいの低い収入で単身の方などは、非課税世帯への10万円の給付金も今は対象となっておりません。  先ほど来、3会派での要望をしているとありまして、厳冬期生活支援が必要だという要望をされていたというお話がございました。  我が党も、11月に福祉灯油要望をしております。引き続き、困窮する市民への本市独自の施策を求めまして、私の質問を終わります。 ○小形香織 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小形香織 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小形香織 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第1号中関係分を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○小形香織 委員長  異議なしと認め、議案第1号中関係分は、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午前10時26分...