◎
野島 子どもの
権利救済事務局長
LINE相談の休止による影響と再開に当たっての
対応点についてお答えいたします。
まず、休止による影響についてでございますが、
令和3年4月から5月までの
子どもからの
相談件数は延べ168件ございましたが、
LINE相談の通年
実施を行いました前年同月の件数は延べ292件と、前年比で42.5%減少となっております。
これは、
令和2年度の
LINE相談の通年
実施により、中学生、高校生などの
相談者数の増加が見られましたが、
LINE相談の一時休止により、通年
実施前の水準に戻ったことによるものと考えられることから、改めて
LINE相談の必要性を
認識したところでございます。
また、再開に当たっての
対応につきましては、現在、国外のサーバーで保管されている画像や動画ファイルを投稿できないようにしたほか、
相談者に対しましては、名前や住所等の個人を特定できる情報を投稿しないよう呼びかけるなど、個人情報の扱いを徹底してまいりたいと考えております。
今後、速やかに再開について
子どもたちに周知を行い、
相談を必要とする
子どもたちのニーズに応えていきたいと考えております。
◆
前川隆史 委員 LINEが使えなかったことで、
LINEの効果が非常にあるということが逆に実証されたというようなことでもございますので、いろんなセキュリティー的な面もしっかり留意していただきながら、
LINE相談についてさらに充実されるよう努めていただくことを
お願いして、私の
質問を終わります。
◆
千葉なおこ 委員 質問に入る前に、6月23日に本市北区において、虐待の疑いにより、2歳の男児が亡くなったことは、痛恨の極みであり、深く哀悼の意を表します。貴い
子どもの命がなくなるということがまた繰り返されてしまいました。
昨日、
子ども・
子育て会議児童福祉部会が開催されまして、今後、市などの
対応の検証が行われるというふうに確認されたとのことです。母親は20歳と若年で、男児との2人世帯の家庭だったことなど、多くの困難を抱えていたのではないかと、私も胸が痛む思いです。
子どもの命が失われたという事実を真摯に受け止め、未然に防ぐための徹底した検証と原因究明に全力を挙げていただくことをまず求めたいと思います。
それでは、
質問に入ります。
私からは、
普及啓発や
理解促進の向上について2点
質問いたします。
この
コロナ禍で
子どもの
権利の
取組も、これまでと違い、様々な工夫もせざるを得ない
状況であったのかなというふうに思いますが、
コロナ禍だからこそ、
子どもの最大の利益を実現する
子どもを守る
施策や
取組というものが重要であると考えております。
コロナ禍での
普及啓発、これはどのように、この間、取り組んでこられたのか、また、今後はどのように取り組むおつもりなのか、伺います。
◎
野島 子ども育成部長 コロナ禍での
普及啓発について、これまでどのように取り組んできたのか、また、今後どのように取り組むかといったことにお答えさせていただきます。
子どもの
権利の
普及啓発活動につきましては、
コロナ禍において制約がある中で、
子どもの
参加や
子どもの
権利の
理解促進を進めるため、様々な
取組を行わせていただきました。
従来から行っております出前講座などの訪問型の
普及啓発活動につきましては、
実施件数が落ち込んだものの、
オンライン会議ツール、Zoomによる事業
実施や、ラジオ、ポスター、デジタルサイネージなどを用いた
子どもの
権利の
普及啓発を行うなど、非接触型での新たな
取組を行ったところでございます。今後とも、
新型コロナウイルスの
感染状況に合わせながら、今後も工夫を凝らして
取組を
実施してまいりたいと考えております。
◆
千葉なおこ 委員 私は、昨年度の
取組状況の
質疑で、
権利条例の啓発において、大人に対しての
取組が重要であるということで、本市の
取組について伺わせていただきました。
前年度から母子健康手帳に
子どもの
権利の
内容をより分かりやすく記載の工夫を行ったり、新たに作成した
子どもの
権利のパンフレットを配布するなど、
取組をされたとのことです。私も、幾つかパンフレットをホームページのほうからダウンロードして拝見させていただいたところです。
取組状況報告書には、
基本施策1の
子どもの
権利を大切にする意識の向上のところに、
子どもの
権利の
普及啓発や
理解促進の
実施について書かれております。パンフレットについては、多くの配布先と、また、年代や対象で細かくパンフレットの種類を作成するなど、より分かりやすい市民への啓発の工夫がされていたのだなというふうに感じています。
ですが、ただパンフレットをお配りするだけではなくて、特にこれから親になる方たちは、
子どもの
権利の
内容にも触れるような時間を設けることで、
子どもの
権利の理解を深めていただくということがやはり重要ではないかというふうに私は感じます。
そこで、お聞きしますが、母親教室や両親教室等、この時間を使っての
子どもの
権利の
内容について触れるミニ講座、このような
取組をしてはどうかと考えますが、いかがでしょうか、伺います。
◎
野島 子ども育成部長 子どもの
権利の
内容について触れるミニ講座のようなものに取り組んではどうかというご
質問にお答えさせていただきます。
新たに
保護者となる
方々が早いうちから
子どもの
権利についての理解を得るということは、
子どもたちが安心して自分らしく豊かに育つために特に重要であると
認識しているところでございます。
昨年度は、乳幼児期の
保護者に向けて、
権利の
内容と併せて、自らの
子育ての実践を踏まえた
内容、
子どもの
権利について考えていただけるよう、
子どものヒントや気づきを盛り込んだリーフレットを作成いたしまして、各関係部署に配布したところでございます。
そういったPRの工夫も進めながら、さらに
保護者が
子どもの
権利をより身近に感じられるよう、保健センター等とも連携を進め、今後も引き続き、
子どもの
権利の
理解促進に努めてまいりたいと考えております。
◆
千葉なおこ 委員 私の
質問は、母親教室や両親教室の時間を使って
内容に触れることはできないのかということなのですけれども、そのお答えはいただいていないなというふうにちょっと思っているのですが、お答えいただけますでしょうか。
◎
野島 子ども育成部長 子どもの
権利を理解する
方法はいろいろあると思いますので、私どもは、我々だけが行うということはそもそも無理ですので、そういった
部分で保健センターとも連携しながら進めていきたいというふうに考えておりますので、保健センターともいろいろ協議しながら、
普及啓発の
取組は進めていきたいと考えているところです。
◆
千葉なおこ 委員 私も、かつては南区において母親教室、両親教室に
参加させていただきました。やはり、そういった中で、5分でも10分でも
子どもの
権利について
お話を聞けるような時間があれば、日々の
子育てのヒントにこれからなっていったり、将来、
子育てで困難が生じたときに、1人でも、2人でも、この
子どもの
権利を思い出してくれるのではないかと私は期待するところです。また、親になるとき、
子育てに不安を持つこともあるけれども、
札幌市が
子どもの
権利の視点で共に
子どもを育ててくれているのだと、そういった安心感にもつながると私は思います。そうしたことも、ぜひ連携して協議して進めていただくことを求めまして、私の
質問を終わります。
○
小口智久 委員長 ほかに
質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
小口智久 委員長 なければ、
質疑を終了いたします。
以上で、
委員会を閉会いたします。
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閉 会 午後1時45分...