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  1. 札幌市議会 2021-04-26
    令和 3年(常任)厚生委員会−04月26日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    令和 3年(常任厚生委員会−04月26日-記録令和 3年(常任厚生委員会            札幌市議会厚生委員会記録            令和3年4月26日(月曜日)       ────────────────────────       開 会 午前10時8分     ―――――――――――――― ○小形香織 委員長  ただいまから、厚生委員会を開会いたします。  報告事項は、特にございません。  それでは、議事に入ります。  議案第1号 令和3年度札幌一般会計補正予算(第2号)中関係分を議題といたします。  質疑を行います。 ◆水上美華 委員  新型コロナウイルス感染症に関連した医療提供体制について、3点お伺いをいたします。  全国的にも新型コロナウイルス感染症感染者数が拡大する中、札幌市内においても、感染者数が急増し、医療提供体制逼迫喫緊課題となっており、患者受入れ等を行っている医療現場では大変なご苦労があると思われ、医療従事者皆さんの多大なる尽力に敬意を表します。しかしながら、その一方で、医療従事者の方々の心身負担は計り知れず、1年以上の長期的なコロナ対応心身ともに疲弊しているとの声も多く伺うところであります。  そうした中、今回の補正予算において、医療従事者ケア目的とした支援を実施することについては評価するという前提で、その内容について、3点確認をさせていただきます。  まず、既に入院受入れ等を行っている医療機関に対して、その従事者への支援が必要であることに間違いありませんが、このたびの感染拡大を受け、入院受入れ病床数を一層拡大しなければならないという側面もあるのではないかと考えております。  そこで、最初に、医療従事者支援については、既に入院受入れに当たっている病院だけではなく、今後、新たにコロナ対応を始める医療機関従事者に対しても同様の支援をすべきと考えておりますが、見解をお伺いいたします。 ◎吉津 医療政策担当部長  新型コロナウイルス感染症に関連した医療提供体制についてお答えいたします。  新たに入院受入れを開始する医療機関への支援についてでありますが、今般、新型コロナウイルス新規感染者数の急増に伴い、入院受入れ現場は大変厳しい状況となっており、さらなる入院受入れ先を確保することは喫緊重要課題となっております。このため、今回の支援では、この緊急時におきまして、新たに入院受入れを開始した医療機関対象とし、医療従事者への支援に役立てていただくことを考えております。  こうした取組によりまして、実際に現場対応に当たる医療従事者皆様協力を得ながら、入院受入れ体制の拡充を目指し、市内医療機関全体で新型コロナウイルスに立ち向かってまいりたいと考えております。 ◆水上美華 委員  今後の入院受入れ病床増床も見込んでいるということで、その点については承知いたしました。ぜひ、この病床確保に向けて、大変厳しい状況だとは思いますけれども、頑張っていただきたいと思います。
     また、今回の支援では、直接、医療従事者慰労金などを支給するものではなく、医療機関に対して入院受入れ病床数に応じた支援を行うということでありますが、こうした支援では、現場従事者に十分な支援の手が届かないのではないかと懸念するところでもあります。  そこで、2点目といたしまして、今回の緊急支援対象について、医療従事者への直接給付ではなく、医療機関への補助とした理由についてお伺いいたします。 ◎吉津 医療政策担当部長  医療機関への協力金とした理由についてのお尋ねでございます。  医療従事者への支援の方法には様々な形が考えられ、手当慰労金を支払う以外にも、職員増員による負担の軽減、職務環境改善等取組も考えられます。このため、各医療機関の実情に合わせまして必要な支援を柔軟に行うことができるよう、医療従事者への直接給付ではなく、医療機関に対する協力金としたところでございます。 ◆水上美華 委員  直接給付としなかった理由については承知いたしましたが、医療従事者皆さんのこれまでの労力に見合った十分な支援となるのか、若干心配はしております。  そこで、3点目として、医療従事者への手当等が十分な支給額となるのか、お伺いいたします。 ◎吉津 医療政策担当部長  医療従事者への支給額についてのお尋ねでございます。  今回の協力金によりまして、医療従事者をどのように支援するのかは各医療機関が実態に合わせて検討していただくものでありまして、具体的な手当等支給額を一概に定めるというものではございません。  各医療機関に対しましては、入院受入れ病床数に応じまして、数百万円から最大で数千万円程度の協力金となりますので、医療従事者支援という目的を踏まえまして、ぜひ有効に活用していただきたいと考えてございます。 ◆水上美華 委員  2点、最後に要望をさせていただきたいと思います。  今回の新型コロナウイルス感染症対策支援費については、全額が基金からの繰入れで行われるということで、単費での予算措置であり、その点については本市の危機感と抑え込みにかける決意を読み取ることができますが、医療従事者皆さんは、このコロナ禍長期化において、一般生活にも制約があり、精神的な負担も大きいにもかかわらず、昨年6月の慰労金給付以降は医療従事者に特化した金銭的な支援などがない状況にあります。  今回の札幌市の取組について高く評価するとともに、継続的に受入れを行う医療機関やその従事者への支援を行うためには多くの予算が必要となることから、国への働きかけ等も、本市を含む指定都市市長会をはじめ、様々な場面で粘り強く声を上げていただくことを要望いたします。  また、本対策支援費支払い事務においては、医療機関への負担がなるべくかからない仕組みで、かつ迅速に医療機関へ支払うことができるように対応いただき、医療従事者手当医療従事者確保に一日も早く活用していただけるように尽力していただくことを要望いたしまして、私の質疑を終わります。 ◆佐藤綾 委員  私からも、新型コロナウイルス感染症対策支援費について、2点お伺いいたします。  先ほどの質疑でもございましたように、新型コロナウイルス感染が道内、本市でも再拡大しており、感染率の高い変異株も7割以上ということから、第3波を超える医療逼迫が懸念されております。既に、確保病床の7割以上の入院患者数で、新規感染者数も100名を超える日が続くなど、重症者の数も増えております。変異株は、症状が軽快するまでに従来株より時間がかかるなど、医療機関従事者にはより大きな負担となっており、先ほども厳しい状況だということがありました。  このたびのコロナ陽性患者受入れ病院への医療従事者心身負担ケア職務環境改善への支援ということですが、医師看護師等だけではなく、検査や放射線技師事務調理部門や清掃など全ての職員が関わり、コロナ陽性患者ケアに当たっています。  そこで、お伺いいたしますが、今回の支援について、職種にかかわらず対象となると考えてよろしいのか、お伺いいたします。 ◎吉津 医療政策担当部長  新型コロナウイルス感染症対策支援費についてお答えいたします。  支援対象についてでありますが、今回の協力金は、医療従事者等への手当慰労金として活用することが可能でございますが、その対象者医師看護師等に限定されるものではございません。また、医療従事者等に直接支払う手当などだけではなく、職場環境改善福利厚生などに充てることが可能となっておりまして、入院受入れ医療機関の全ての職員に関わる支援となっております。 ◆佐藤綾 委員  全ての職員対象ということで、病院のほうでも大きく活用していただきたいと思います。  感染拡大によって受診抑制コロナ患者受入れのため、一般診療入院、緊急でない手術などを制限して診療報酬が下がっている事態が、この1年、続いております。病院としても大変厳しい経営状況です。  今回対象となる協力金についてはどのような使途をお考えか、また、算定支援額など、内容について、先ほど若干ございましたけれども、改めてお伺いいたします。 ◎吉津 医療政策担当部長  対象経費算定考え方ということについてのお尋ねでございます。  まず、対象経費についてでございますが、医療従事者に支払う手当慰労金のほか、新型コロナウイルス対応に当たる職員をサポートするために、新規に雇用した場合の人件費休憩室仮眠室などの職務環境改善のための設備投資にかかる費用、その他、福利厚生にかかる費用対象となってございます。  続きまして、算定考え方についてでございますが、軽症と中等症病床につきましては1床当たり50万円、重症病床は1床当たり100万円を基準額といたしまして、入院受入れ医療機関病床数から協力金上限額算定されることになります。  なお、実際に支給する金額につきましては、医療機関からの申請に基づきまして、まずは概算でお支払いした上で、その後、実績報告により確定するということを考えてございます。 ◆佐藤綾 委員  今回は、第3波よりも、早い時点での急変が増えて、重症化する患者さんが多い、人工呼吸器から離脱するまでに時間がかかり、呼吸器症状の観察もかかる、ある程度高度な技術を持った看護師等対応に当たらなければならないなど、17日の道、市の医師会道病院協会道看護協会合同会見で、具体的なお話もございました。  今回、医療のためにと市民などからも寄せられたささえあい基金を活用しての支援ということで、ご協力いただきました皆様に深く感謝を申し上げたいと思います。  医療機関は、コロナ患者受入れ医療機関のみならず、負担が続いております。引き続き、本市独自の支援についてさらなる検討をすべきと申し上げまして、私の質問を終わります。 ○小形香織 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小形香織 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小形香織 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第1号中関係分を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○小形香織 委員長  異議なしと認め、議案第1号中関係分は、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午前10時21分...