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  1. 札幌市議会 2020-12-08
    令和 2年(常任)文教委員会−12月08日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    令和 2年(常任文教委員会−12月08日-記録令和 2年(常任文教委員会            札幌市議会文教委員会記録            令和2年12月8日(火曜日)       ────────────────────────       開 会 午前9時58分     ―――――――――――――― ○小形香織 委員長  ただいまから、文教委員会を開会いたします。  報告事項は、特にございません。  それでは、議事に入ります。  最初に、議案第2号 令和2年度札幌一般会計補正予算(第9号)中関係分議題といたします。  質疑を行います。 ◆水上美華 委員  年末を迎えるに当たり、新型コロナウイルス感染症の急拡大に起因し、市内経済は厳しさを増しているところであります。  今定例会において、札幌家計急変ひとり親世帯臨時特別支援金として、689のひとり親世帯に対して5万円の支援金を市独自に給付する補正予算案が提案されました。このことについて、順次、質問をさせていただきたいと思います。  私ども会派でも、本年4月17日付で新型コロナウイルス感染症への対応に関する緊急要望を市長に提出しており、その要望項目の中に、ひとり親家庭など子育て世帯に対して、国の対策に加えて、市独自の上乗せ措置要望してきましたので、今回の提案に対しては高く評価をしたいと思います。  しかしながら、札幌市の母子家庭のうち、就労している世帯の約6割が非正規雇用で、母子家庭のおよそ半分が年収150万円から200万円程度であるという状況にあります。さらに、新型コロナウイルス感染症影響による解雇や減収が単独で家計を支えているひとり親家庭生活を直撃しているものと思われ、札幌市のひとり親家庭向け相談窓口に寄せられる新型コロナウイルス感染症関係相談も、大半が経済的困窮に関するものであると伺っております。  令和2年第3回定例会において、私ども会派岩崎議員が、代表質問で、新型コロナウイルス感染症影響を踏まえ、経済的に影響を受けるひとり親家庭への生活支援が重要であるということを提言し、本市支援に対する考え方を伺ったところでありますが、この質問に対しまして、ひとり親家庭のさらなる現状把握に努めるとともに、必要な支援について検討していくとの答弁がありました。  支援金制度設計に当たっては、ひとり親世帯臨時特別給付金受給者現状把握するとともに、ひとり親家庭に対する今後の支援の在り方について検討することを目的に、この給付金受給者に対してアンケート調査実施し、その結果を踏まえたと伺っております。  そこで、1点目の質問ですが、アンケート調査調査対象者件数、そして、アンケートの結果から、新型コロナウイルス感染症影響ひとり親家庭が現在どのような状況に置かれているのか、確認された現状についてお伺いいたします。 ◎竹田 子育て支援部長  アンケート調査調査対象者件数、そして、アンケートにより把握したひとり親家庭現状についてというご質問でございますが、本年10月に、ひとり親世帯臨時特別給付金受給世帯の中から、児童扶養手当受給世帯500世帯と、児童扶養手当を受給していない世帯新型コロナウイルス感染症影響家計が急変した世帯300世帯の計800世帯を無作為抽出し、アンケート調査実施いたしました。  児童扶養手当を受給する世帯では、新型コロナウイルス感染症影響による家計困窮状況について、困窮している、やや困窮していると回答した世帯合計割合は、緊急事態宣言下の5月時点では約4割であったものが、10月時点では約3割と減少傾向にありました。また、どちらの時点においても、家計への影響なしと回答した世帯数が最も多く、児童扶養手当生活保護等各種制度による家計の下支えがあったことが推測されました。
     一方で、児童扶養手当を受給していない家計急変世帯では、困窮している、やや困窮していると回答した世帯合計割合は、5月時点では約5割、10月時点でも約4割となっており、世帯就労収入状況においても、6割を超える世帯が5月時点で月収が減ったと回答しております。そのうち、生活状況がかなり悪化する程度まで減収していると回答した世帯の6割強は、その状況からいまだ脱していないということも明らかになりました。  調査の結果から、子育てと仕事を一人で担うひとり親家庭において、新型コロナウイルス感染症家計に大きな影響を与えているということが推察されます。 ◆水上美華 委員  5月とこの10月のアンケートの結果、児童扶養手当を受け取っていない家庭に関しては、新型コロナウイルス感染症影響生活状況がかなり悪化した世帯のうち、その6割以上がまだその状況から脱していないということが分かりました。  新型コロナウイルス感染症の流行の収束が見えない中において、当然ではありますが、生活状況が好転していない世帯も多く、今回の市独自の支援金は多少なりとも家計の支えになるのではないかと考えているところであります。  しかしながら、この支援金対象となる世帯ですが、令和元年における所得児童扶養手当支給水準を超えているために手当支給が全部停止となっている世帯、または、そもそも手当申請をしていない未認定世帯対象であり、新型コロナウイルス感染症影響により、直近で児童扶養手当支給水準以下まで減収となっている世帯であると伺っております。  対象世帯をもう少し広く設定してもよいのではないかと考えておりますし、金額についても、一律ではなく、世帯収入に応じて幅を持たせたほうがよかったのではないかと感じているところでありますが、今回、この支給対象世帯をこの範囲に設定した理由支援金の額を一律5万円に設定した理由についてお伺いいたします。 ◎竹田 子育て支援部長  支給対象世帯範囲設定理由支援金の額を一律5万円にした理由ということでございますが、対象世帯は、新型コロナウイルス感染症影響で現在は児童扶養手当支給水準以下まで減収となっていても、児童扶養手当は、制度上、前年所得を基に審査を行うため、令和元年所得支給水準を超えていれば、当面の間、児童扶養手当支給対象とはなりません。また、これらの世帯は、ひとり親世帯臨時特別給付金についても、制度上、子どもが1人の場合に5万円、第2子以降3万円ずつ加算される基本給付分のみが支給され、新型コロナウイルス感染症影響収入が減少している世帯追加給付される5万円の支給対象とはなっておりません。  こうした事情やアンケート調査の結果を踏まえ、児童扶養手当を受給していない世帯で、いまだに、新型コロナウイルス感染症影響を受け、生活が厳しい状況にある世帯に対して本市独自の追加的な支援が必要と判断し、ひとり親世帯臨時特別給付金追加給付5万円と同額を支給することとしたところでございます。 ◆水上美華 委員  国のひとり親世帯臨時特別給付金支給になった際も、もう少し逼迫している家庭のほうを対象にしながらというような声も上がっておりましたが、なかなかそこのところの拡充ということが進んでいない中で、今回、札幌市のこの独自の支援策でそこのところが少し受皿になるのではないかということは十分に理解をいたしました。  それでは、3点目に、この対象となる世帯への支給時期、それから、あわせて、その周知方法はどのように行われる予定なのか、お伺いいたします。 ◎竹田 子育て支援部長  対象世帯への支給時期と周知方法についてでございますが、ひとり親世帯臨時特別給付金把握できた対象世帯に1月中に関係書類を送付し、現在も児童扶養手当支給水準以下まで減収となっているかなどについて審査を行った上で、2月下旬をめどに審査を終了した世帯から順次支給できるよう努めてまいります。  このほか、広報さっぽろやさっぽろ子育て情報サイト・アプリ活用、区役所など関係機関窓口でのチラシ配布などによる周知も行ってまいりたいと考えております。 ◆水上美華 委員  2月下旬に審査を終えて、それから順次ということでありますので、今年度中には支給されるのではないかと期待をするところでありますが、できることであれば、ぜひとも、今月末までに本支援金対象者の手元に届けばと思うところでもあります。家計が急変していることを審査する事務作業に時間がかかることは十分に理解しておりますが、困っている方々に対して適切なタイミングでの支給を実現するためには、もう少し早い段階で予算措置を考えていただきたかったと思っているところでもあります。  新型コロナウイルス感染拡大を受け、政府は、このひとり親家庭に対する臨時特別給付金を6月のときと同じ対象者で再度支給するというような発表をされております。また同様に、今回、政府給付金の再支給を決めた背景には、それだけひとり親世帯家計が逼迫している状況と認識しているからであり、本市においても、可能な限り迅速な対応を求めたいという視点から、3点要望をさせていただきたいと思います。  最初に、周知方法でございますが、この6月の国の臨時特別給付金の際も、対象者に対して通知を発出しているということは伺っておりますが、それでもまだ知らなかったというような声も聞こえてまいりますし、また、積極的な周知を求める声を伺っております。ウェブや各種SNS活用はもちろんのこと、対象者に伝わることに重点を置いて周知の徹底をしていただくことを要望いたします。  次に、国が柔軟に対応できない部分を、札幌市が困窮しているひとり親世帯に対しての受皿になるよう、今回の支援金にとどまらず、次の対策についても直ちに検討していただきたいと思います。  最後に、5月と10月の2度にわたり、ひとり親家庭状況把握するためアンケート実施しておりますが、いまだ、新型コロナウイルス感染症収束どころか、感染拡大が続くことで、今後も収入が減ることが予想されます。  ひとり親家庭状況はもちろん、市民生活の動向に対し、引き続き注視をしていただいて、必要な時期に必要な対策を講じていただくことなどを強く要望いたしまして、私の質疑を終えます。 ◆千葉なおこ 委員  私からも、議案第2号 令和2年度札幌一般会計補正予算(第9号)中関係分札幌家計急変ひとり親世帯臨時特別支援金3,500万円についてお伺いいたします。  この事業は、児童扶養手当の全部停止世帯及び未認定世帯で、新型コロナウイルス感染症影響による家計急変によって児童扶養手当支給水準まで減収となっている世帯に対し、1世帯5万円の臨時特別支援金として支給を行うものです。  我が会派は、新型コロナウイルス感染症影響した子ども貧困について、第3回定例会代表質問で取り上げまして、さらなる支援を求めてまいりました。新型コロナウイルス感染症影響生活状況が悪化したひとり親世帯実態について調査をし、さらなる支援を行うこのたびの事業は、今、苦しいのに児童扶養手当給付をすぐにもらうことができないひとり親世帯にとっては喜ばれる取組であり、歓迎するものです。  前回、6月の文教委員会質疑の中で、ひとり親臨特別給付金支給対象世帯数算出方法などについてお伺いしました。また、児童扶養手当を受けていない対象世帯申請が必要なことから、申請が締め切られた後に家計急変世帯へも給付があるのを知ったという人がいないように、周知も求めたところであります。  児童扶養手当を受けていない家計急変世帯からの申請は、現時点で何件となっておられますか、伺います。 ◎竹田 子育て支援部長  ひとり親世帯臨時特別給付金における家計急変世帯からの現時点での申請件数ということですが、本支援金支給対象とも見込まれる国のひとり親世帯臨時特別給付金家計急変世帯からの申請件数は、12月7日時点で479件となっております。 ◆千葉なおこ 委員  9月1日時点で277件、11月20日時点で391件、現在479件ということであります。  ひとり親世帯臨時特別給付金受給者アンケート調査結果報告自由記載には、給付金が受給できてよかった、助かったという声が多くありましたが、一方で、児童扶養手当などの支援は前年所得がベースであるため、困窮者ニーズリアルタイムで応えられない、現在収入に基づく支援制度の構築を望むなど、制度の利用のしづらさの声も多くありました。  前年の収入を確定させてから支給するという今の児童扶養手当の仕組みでは、新型コロナウイルス感染症のような、家計急変になった場合は、リアルタイムで応えられないと言わざるを得ないと思います。  そこで、質問ですけれども、こうした今の制度について、本市はどういうふうにお考えになっていますか、伺います。 ◎竹田 子育て支援部長  児童扶養手当所得判定方法に対する本市の認識ということのご質問でございますけれども、児童扶養手当審査に当たっては、児童扶養手当法に基づき、現在の養育状況等と併せて、税情報に基づく前年所得を基に手当額の決定をしております。このため、委員のご指摘のとおり、家計が急変した際、速やかに支援できる制度とはなっていないものと認識しております。  しかしながら、本手当は全国一律での取扱いが求められている制度であることから、税情報に基づかず、現時点での収入状況により支給額を決定する場合、公平かつ公正な所得把握が難しいなど課題も多くあると考えております。  このようなことから、現時点においては、児童扶養手当を受給していない世帯で、いまだに、新型コロナウイルス感染症影響を受け、生活が厳しい状況にある世帯に対して即時に支援を行うために、本市独自の支援金支給することとしたところでございます。 ◆千葉なおこ 委員  今ご答弁にあったとおり、国の制度ですので、国の法改正検討をしていかなければならないことでありますけれども、新型コロナウイルス感染症は、収束するどころか、感染拡大している状況で、また、終わりが見えないことからも、制度の改善を望む本当に困っている方たちの声が、今回、こうしてアンケート結果に表れているのではないかと感じています。今後、本市ひとり親世帯が安心して子育てができるように、支給要件の見直しの検討などを国に対しても求めていっていただきたいと思います。  アンケート結果で明らかになりました家計急変世帯状況を考えますと、コロナ禍が与える貧困実態については、今後も継続的に調査を行う必要があるのではないかと感じております。今回だけにとどまらず、継続して状況把握を行うことが重要になると考えますけれどもいかがでしょうか、伺います。 ◎竹田 子育て支援部長  アンケート継続実施についてでございますけれども、今回のアンケート実施によって、新型コロナウイルス感染症影響によるひとり親世帯現状については一定程度把握できたものと認識しております。  今後の新型コロナウイルス感染症感染拡大状況雇用情勢を見ながら、必要に応じて実態把握について検討してまいりたいと考えております。 ◆千葉なおこ 委員  ぜひ、検討していただきたいなと思います。  新型コロナウイルス感染症による経済への影響が深刻な中で、保育所や学校での感染者も毎日のように発生しておりまして、子育て世帯のストレスも相当なものとなっております。特に、ひとり親世帯は、家計を支える自分が倒れるわけにはいかないと、毎日、気が休まらないのではないかと心配しているところです。  アンケートの協力とともに、本市の各支援制度の案内もしたとのことですが、今回、初めていろいろと支援制度があるということを知ったというような声もあったとお聞きしています。必要な方が必要な支援へつながることができるように、積極的に働きかけていただきますよう求めまして、私の質問を終わります。 ○小形香織 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小形香織 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小形香織 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第2号中関係分を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○小形香織 委員長  異議なしと認め、議案第2号中関係分は、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第16号 札幌児童会館条例の一部を改正する条例案議題といたします。  質疑を行います。  質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小形香織 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小形香織 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第16号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○小形香織 委員長  異議なしと認め、議案第16号は、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午前10時19分...