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令和 2年総合交通政策調査特別委員会−10月02日-記録

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  1. 札幌市議会 2020-10-02
    令和 2年総合交通政策調査特別委員会−10月02日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    令和 2年総合交通政策調査特別委員会−10月02日-記録令和 2年総合交通政策調査特別委員会            札幌市議会総合交通政策調査特別委員会記録            令和2年10月2日(金曜日)       ────────────────────────       開 会 午後0時58分     ―――――――――――――― ○丸山秀樹 委員長  ただいまから、総合交通政策調査特別委員会を開会いたします。  報告事項でありますが、勝木委員からは、欠席する旨、届出がありました。  なお、本日審査を行います陳情第13号及び第14号の提出者から資料の提出がございましたので、お手元に配付しております。  それでは、議事に入ります。  陳情第13号 北海道新幹線札樽トンネル工事により発生する要対策土受け入れ候補地として山口処理場を選定したことに関し、調査の中止と住民説明会の開催を求める陳情、陳情第14号 北海道新幹線札樽トンネル工事により発生する要対策土受け入れ候補地から山口処理場の除外を求める陳情及び陳情第4号 北海道新幹線札樽トンネル工事に伴う要対策土受け入れ候補地に関する陳情の3件を一括議題といたします。  陳情第13号及び第14号は、本日が初審査ですので、提出者から趣旨説明を受けるため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後1時       再 開 午後1時15分     ―――――――――――――― ○丸山秀樹 委員長  委員会を再開いたします。  それでは、質疑を行います。 ◆小田昌博 委員  私からは、今回の陳情に対して、順次質問いたします。  初めに、要対策土について、2点ほどお伺いいたします。
     今回の陳情書の第13号理由3、第14号理由6の中の要対策土は星置と周辺地域の環境と生活を破壊するのではないか、要対策土の粉じんや溶け出したものが周辺住民の命と健康を著しく害するおそれがあるとのことから、対策土の有害性、危険性が前提となっているものと推測されます。  初めの質問です。  対策土は、有害性、危険性がどの程度のものと認識しているのかをお伺いいたします。 ◎生野 新幹線推進室長  対策土の有害性や危険性の認識についてお答えをいたします。  対策土とは、自然由来重金属等の一部が基準値を超過し、対策が必要な土でございます。  土壌汚染対策法では、人の健康への有害な影響を考慮した二つの基準が定められております。  一つは、重金属が水に溶け出すことを想定した基準、いわゆる土壌溶出量基準でございまして、70年間、毎日2リットルを飲み続けても健康への有害な影響が生じない濃度が設定をされております。例えば、ヒ素でありましたら、1リットル当たりの水に0.01ミリグラムが溶け出す濃度となってございまして、これは水道水と同じ基準でございます。  もう一つは、重金属が土に含まれている基準、いわゆる土壌含有量基準でございます。これは、粉じんを吸い込むことなどによりまして、70年間、毎日100ミリグラムを摂取しても健康への有害な影響が生じない濃度が設定されておりまして、例えば、ヒ素でありましたら、1キログラム当たりの土に150ミリグラムのヒ素が含まれている濃度となってございます。  この基準を上回った土が、対策土と呼ばれるものでございます。基準の考え方でも示されておりますとおり、重金属を体内に取り込むことが直ちに健康に有害な影響を与えるということではなくて、重金属自体を取り込む量によってリスクが生じるものということでございます。  特に、ヒ素につきましては、一般的に、土壌や温泉水、河川、食品にも含まれているものでございまして、札幌市内は、自然由来のヒ素を含む土壌が広範囲に分布しているという地域特性がございます。  例えば、全国の温泉におきましても、今回の対策土で想定をされますヒ素の最大濃度よりも高い値が確認されているものがありまして、人々がその温泉水につかっているということからしましても、札幌市内から発生する対策土の場合、体内に取り込まれても、直ちに人の健康に有害な影響を与えるというものではないということがお分かりかと思います。  しかしながら、今回の対策土につきましては、長期間にわたって継続的に摂取することによりまして、健康へ有害な影響が生じるおそれがありますことから、国が定めたマニュアルにのっとりまして、適切な対策を講じるということでございます。 ◆小田昌博 委員  二つの基準、土壌溶出量土壌含有量という基準に沿ってと、直ちに有害ではないということですけれども、長期間の摂取については害するおそれがあるということで、国のマニュアルに沿って、これから対策をしていくということでございました。  次に、二つ目でございます。  対策土周辺環境及び健康に有害な影響を与えていく事象の有無についてお伺いいたします。  札幌市内トンネル工事区間、3工区から発生する掘削土に限らず、北海道新幹線トンネル工事では、多数の工区から対策土が発生しており、受入先が決まっている工区は、既に掘削を開始し、運搬も行っているものと聞いております。  二つ目の質問です。  他の工区では、掘削された対策土は、周辺環境及び健康に有害な影響を与えている事象があるかどうか、伺います。 ◎生野 新幹線推進室長  他の工区における対策土周辺環境及び健康に有害な影響を与えている事象の有無についてお答えをいたします。  北海道新幹線の新函館北斗から札幌間につきましては、平成24年6月の工事実施計画の認可以降、トンネル工事に順次着手しているところでございます。  現在、対策土を搬入している受入地は9か所ございまして、周辺の水質を測定するモニタリング結果におきましては、異常は検出しておらず、周辺環境や人の健康に有害な影響が出た事例は確認されていない、このように鉄道・運輸機構からは聞いているところでございます。 ◆小田昌博 委員  9か所があり、今のところ影響は出ていないということでございます。  続きまして、山口地区候補地における対策工等検討内容についてお伺いいたします。  受入候補地についてですが、本年6月に手稲山口地区受入候補地に係る説明会を開催し、7月中旬より、現地調査に着手したということを聞いております。  三つ目の質問です。  今後、その事前調査結果を基に対策工等の詳細を検討していく必要があるとのことですけれども、具体的にどのようなことを検討していくのか、お伺いいたします。 ◎生野 新幹線推進室長  山口地区候補地における対策工等検討内容につきましてお答えをいたします。  対策土受入地におきましては、対策土周辺環境に影響を及ぼさないよう、対策を講じることが大前提でありまして、事前調査により得られる現地の地盤や地下水のデータ等を基に、安全性をしっかりと確保できるよう、対策方法等の技術的な検討を行うこととしてございます。  具体的には、現地の地盤解析や盛土の設計、重金属の対策工法の検討のほか、排水処理や運搬などの施工時の安全性を確保するための検討などを実施すると、鉄道・運輸機構からは聞いているところでございます。  また、この検討に際しましては、札幌で想定し得る最大級の被害をもたらす地震や、最大級の雨による洪水などの災害リスクも考慮されるということでございます。  検討した対策方法につきましては、鉄道・運輸機構が設置いたします第三者委員会における審議を経て最終的に決定することとなっておりまして、十分な安全性が確保されるものと考えているところでございます。 ◆小田昌博 委員  ありがとうございます。  地盤解析、盛土、金属の対策工法、それから、排水処理や運搬の計画をしていくということです。  そもそも一番大事なのは、周辺に影響を及ぼさないようにということですけれども、自然災害リスク、それから、災害にも対策できるためということでのお答えでございました。  続きまして、北海道や他の自治体との連携についてお伺いいたします。  対策土受入地は、札幌市だけでなく、他の自治体でも不足しており、北海道全体の課題となっていると認識しております。  昨年9月、北海道から関係市町村に対しまして、市町村の範囲を超えた発生土受入れに係る検討・協力依頼があり、道南方面では、市町をまたいで、北斗市が八雲町の対策土を受入れしていると聞いております。  受入地確保に向け、地元自治体として尽力されていることは承知しておりますけれども、今後、北海道との連携を模索していく必要もあると考えます。  最後の質問になります。  対策土受入地に関し、北海道や他自治体と具体的な協議をしていくことについて、どのような考えを持ち、現在、どういった状況にあるのか、お伺いいたします。 ◎生野 新幹線推進室長  北海道や他の自治体との連携についてお答えをいたします。  これまでも、対策土受入地確保に向けて、北海道や近隣の市町村、鉄道・運輸機構と協議を重ね、積極的に情報交換を行っているところでございます。  しかしながら、現在のところ、近隣の市町村においても新たな受入地の確保に苦慮しておりまして、市町村の範囲を超えた受入地を検討するような状況には至っていないところでございます。  今後も、北海道にもさらなる協力を求めるとともに、近隣の市町村や関係機関と連携し、引き続き、受入地確保に向けて取り組んでまいりたいと考えてございます。 ◆小田昌博 委員  ただいま協議中というお答えでございました。  なかなか厳しい状況だなということですけれども、最後になります。  自然由来の重金属を含む土壌は、札幌市内に広く分布しているものであり、札幌市内から発生する対策土を体内に取り込んだとしても、直ちに健康に有害な影響が生じるものではないということは、改めて確認できました。  ただし、摂取量によって健康被害を生じることも考えられることから、基準値を超過する土については、しっかりとした対策が必要であり、北海道新幹線の他の工区の受入地においても、周辺環境に影響を及ぼさない対策が取られているということを確認いたしました。  今回、手稲山口地区候補地においても、事前調査をしっかりと行い、災害リスクを考慮した盛土の設計や具体的な対策工法の検討がなされるとのことであり、改めて万全な対策を講じるように求めます。  今後も、鉄道・運輸機構をはじめ、北海道など関係機関とのさらなる連携を図り、早期に対策土受入地を確保するように努め、札幌の発展はもとより、北海道の発展に大きく寄与する北海道新幹線早期開業に向け、関係者が一丸となって取り組んでいただくよう求めて、私からの質問を終わります。 ◆田島央一 委員  我々民主市民連合会派は、市民にしっかり説明を尽くして前に進むようにという姿勢で、これまでも質疑をしてまいりました。  また、さきの本会議におきまして、代表質問で、我が会派の岩崎議員のほうから、手稲山口地区事前調査の実施に至った経緯についても質問をさせていただいております。あと、今後の受入地確保に関わるスケジュールについても触れさせていただきました。  この点を踏まえて、陳情の案件もありますので、質疑を進めていきたいと思います。  まず初めに、北海道新幹線トンネル掘削土の取扱いと陳情案件について質問していきます。  説明会対象範囲について、どのような考えで山口西町内会及び山口東町内会としたのか、札幌市の所見をお伺いしたいと思います。 ◎生野 新幹線推進室長  山口地区説明会対象範囲についてお答えをいたします。  説明会対象範囲の選定につきましては、受入候補地のある山口処理場が位置します山口西町内会山口東町内会の区域を対象としたものでございます。  これは、受入候補地周辺環境へ影響を与えないことを大前提としていることや、山口処理場建設計画当時における地域との協議経緯を踏まえまして、両町内会の区域の方に対して、改めて説明が必要と判断したものでございます。  なお、説明会対象範囲外の方への対応につきましては、札幌市のホームページに記載されています説明会資料を閲覧していただくほか、説明を希望する方には、個別に説明させていただいているところでございまして、今後も、要望があれば、同様に対応していきたいと考えてございます。 ◆田島央一 委員  承知をしました。  ごみ処理場を最初に設置した段階で、山口西と山口東の町内会のほうに説明をしたという経過があったから、今回もその2地区ということで説明をされたということで理解をいたしました。  また、説明会について、今後も、個別の要望があれば、しっかり受けていくということだったので、ぜひとも、今日、陳情者の方もいっぱい来られておりますから、この後、相談されることが、私はいいのかなと思っております。今までも門戸も開いておりましたし、これからも門戸を開いていくということで、札幌市の姿勢としては理解をいたしました。  それでは、次に、手稲山口地区で実施されている事前調査進捗状況はどのようになっているのか、札幌市の所見をお伺いいたします。 ◎生野 新幹線推進室長  山口地区候補地における事前調査進捗状況についてお答えをいたします。  事前調査につきましては、7月中旬から鉄道・運輸機構が調査を実施しているところでございます。  具体的には、現地で土壌の分布を調査するためのボーリング調査を実施しまして、採取した土壌の性質の分析を行っているところでございます。  また、ボーリングを実施した箇所では、地下水の水質や水位の変動状況を把握するためのモニタリングを行っているところでございます。  あわせて、周辺住民のご協力をいただきながら、家庭や事業所で利用されている井戸の調査も行っているところでございます。  また、このほか、昆虫類や動植物の生息に関する調査も行っているところでございます。 ◆田島央一 委員  承知をしました。  事前調査は、鉄道・運輸機構のほうがやっているということで、一方的な形ではなくて、地域の方にも協力をいただいて進めているということで理解をいたしました。  それでは、事前調査の結果報告を踏まえた今後の説明会開催方法について、札幌市の所見をお伺いしたいと思います。 ◎生野 新幹線推進室長  山口地区の今後の説明会の開催についてお答えいたします。  今後の説明会につきましては、事前調査とその分析結果に基づきまして、具体的な対策工法を検討した上で、改めて開催する予定となってございます。  説明会対象範囲、時期、手法などにつきましては、事前調査の結果や対策工などの検討内容を踏まえまして、鉄道・運輸機構と相談しながら検討していきたいと考えてございます。 ◆田島央一 委員  承知をしました。  いろいろはっきりしないことで不安に思うこともあると思いますので、ぜひとも、その対策をしっかり見せて、それを説明していくということが、皆さんの安心につながっていくところもありますので、ぜひとも、その点を踏まえて、事前調査の結果が出ましたら、説明を丁寧にしていっていただければなと思います。  それでは、ごみ処理場を転用して受入候補地として選定をした理由についてお伺いしたいと思います。 ◎生野 新幹線推進室長  ごみ処理場を転用し、受入候補地とした理由についてお答えをいたします。  手稲山口受入候補地は、周辺がごみの最終処分場である山口処理場として既に利用している実績がありますことから、立地条件地盤条件からも受入れ可能な土地であると考えてございます。  また、広大な敷地面積を有しておりまして、敷地境界から盛土までの間に緩衝帯を設けることで、周辺環境への影響をより小さくすることが可能であるというふうに考えてございます。  なお、稼働中の山口処理場では、家庭や事業活動から排出される廃棄物を適切な対策を講じた上で受け入れておりまして、水質のほか、湧出ガスダイオキシン類などの検査を行って、適切に管理をされているところでございます。  対策土につきましても、周辺環境に影響を及ぼさないよう、適切な対策を講じることにより、安全性が確保できるものと考えております。 ◆田島央一 委員  承知をしました。  実際に、山口のごみ処理場、そちらのほうなんかも、私も行ったことがありますけど、緩衝地帯がちゃんとあって、ネットが張ってあって、埋立てしている部分と相当距離があるのは理解をいたしますので、多分、今後示される対策でもそういう形になるんだろうなというイメージは持っております。  その点も理解をいたしましたし、ごみ処理場という場所をうまく活用するという考え方は、今までも、いろんな定点観測だとかも含めて、ごみの処理に関しての部分は、しっかりやってきたという実績もあるということも理解をいたしました。  それでは、最後の質問をさせていただきます。  こちらは、代表質問でもちょっと触れさせていただいていたのですが、受入候補地に係る今後のスケジュールだとか、2030年に向けてどのような状況なのかというところは、非常に、札幌市民、気になるところでもございます。  そこで、トンネル工事、各工区の進捗状況はどのようになっているのか、お伺いしたいと思います。 ◎生野 新幹線推進室長  札幌市内トンネル工事の各工区の進捗状況についてお答えをいたします。  札幌市内の工事につきましては、三つの区域に分かれてございます。  札幌駅に近いほうから申し上げますと、まず、札幌工区におきましては、シールド工法で工事を進めるために、トンネル掘削に必要なシールドマシンを地下に入れるための立て坑を構築しているところでございます。  次に、富丘工区につきましては、トンネル工事の準備に必要な資機材置場、いわゆる作業ヤードの整備中でございまして、星置工区につきましては、工事が未着手となっているところでございます。  いずれにしましても、対策土受入地を早急に確保しないと、トンネルの掘削には着手できない状況でございます。  このような中、2030年度末の札幌開業に向けまして、鉄道・運輸機構からは厳しい状況になりつつあるというふうに伺っておりますので、できる限り早期に受入地を確保できるよう、鉄道・運輸機構と連携して全力で取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。 ◆田島央一 委員  承知をしました。  実際にトンネルを掘っているのは、立て坑を掘っているというところだけで、あとのところは、結局、トンネルを掘らないで、進んでいないというような状況にあると認識をいたしました。  答弁の中でも、厳しい状況にあるということで認識を持っております。  最後に、4点ほど要望をさせていただきます。  まず第1点は、受入候補地として、山口処理場が立地や地盤条件などから選定され、対策土も、ごみと同様、適切な管理が行われることにより、周辺環境に影響を及ぼさないとのことであり、地域住民の方に安心していただくためにも、現在実施している事前調査の結果を踏まえ、安全をしっかり確保できるような対策工法を検討していただきたいと思います。
     2点目としては、説明会については、周辺環境に影響を及ぼさないとの考えの下、山口処理場が位置する町内会区域を対象に行われ、また、対象範囲外の方にも、説明を希望する方には個別に対応しているとのことであり、この点をしっかりと対応していただきたいと思います。  3点目に、今後の説明会の持ち方では、事前調査の結果や対策工の検討内容を踏まえ、対象範囲などを改めて検討し、丁寧に対応していただきたいと思います。  4点目としては、2030年度末の札幌開業に向け、厳しい状況になりつつあるとのことでしたが、札幌市と鉄道・運輸機構には、受入地周辺住民の方に安心していただくため、万全の対策工法をしっかりと講ずることを求めて、私からの質問を終わります。 ◆好井七海 委員  私からも、対策土について、大きく4点伺わせていただきます。  まず、対策土の危険性について伺います。  1点目は、提出されました資料のうち、対策土の危険性を示す内容についてお伺いいたします。  今回、陳情者が提出されました資料の中に、掘り出して空気や水に触れると、すぐに酸化して猛毒の「亜ヒ酸」(青酸カリと同等以上)に変化とか、0.01から0.1ミリグラム/リットルで小魚は死ぬといった内容が記載されておりました。  そういったヒ素が含まれる対策土は、相当危険なものという印象を受けましたけれども、そこで、質問ですが、新幹線工事で発生する対策土についても、そのような危険性があるものなのか、札幌市の所見を伺います。 ◎生野 新幹線推進室長  対策土の危険性についてお答えをいたします。  委員がご指摘のヒ素の濃度が0.01から0.1ミリグラム/リットルで小魚は死ぬということの記載につきましては、致死量と濃度が混同したような表現になっているというふうに考えてございます。  具体的に申し上げますと、亜ヒ酸による小魚の致死量は0.01ミリグラムというふうに記されておりますけれども、それと比較した鉄道・運輸機構試料測定値、0.01から0.1ミリグラム/リットルは、あくまでも、国が定めました測定方法によって、ヒ素及びその化合物、これは亜ヒ酸も含むわけですけども、これが1リットル当たりに溶け出す量を示す濃度でございまして、致死量そのものではありませんので、これは誤解を与える表現であるというふうに考えてございます。  例えば、豊平川の東橋付近周辺一帯は、サケの産卵床となってございますが、この付近の河川水の水質検査結果では、ヒ素の濃度は0.01ミリグラム/リットルが確認されておりまして、この濃度で小魚が死ぬという表現には疑問を感じるところでございます。  また、掘り出してすぐに酸化して青酸カリと同等以上の猛毒の亜ヒ酸に変化するという記載につきましては、対策土は、基準値を超過する重金属が含まれておりますものの、あくまでも土でありまして、青酸カリのような単体物質の純粋な毒物そのもの対策土の粉じんを同列に結びつけるような表現は、誤解を与えるものというふうに考えます。  なお、平成23年3月に、学識経験者による委員会から、札幌市における自然由来重金属を含む建設発生土の取扱いというものが札幌市に答申をされております。  これは、札幌市は自然由来のヒ素を含む土壌が広範囲に広がっていることや、建設発生土におけるその取扱いが書かれているものでございますが、この中には、基準値超過土壌が存在するからといって、すぐに健康リスクが生じると誤解されないよう、市民に対して正確な知識や理解を促すことが不可欠というふうに記載がございます。  このことからも、今後も対策土に対する正しい理解が広まるよう情報発信することが重要と認識しているところでございます。 ◆好井七海 委員  危険性についてというか、市民に周知するということが大事なのかなというふうに感じました。  次に、対策土による粉じんの影響、飛散防止対策について、2点目になりますが、陳情書に記載されている粉じんについてお伺いいたします。  陳情第14号理由6では、有害物を含む粉じんが要対策土山口処理場に搬入するダンプカーから飛散するおそれがあり、また、要対策土を積み上げる際や積み上げた山からも飛散するし、土から水に溶けたりして環境を破壊する上、通学する子どもをはじめ、周辺住民への命と健康を著しく害するおそれがあると、このように示されておりました。  そこで、質問ですが、今回の対策土による粉じんの影響と粉じんの飛散防止対策についてどのように考えているのか、お伺いいたします。 ◎生野 新幹線推進室長  対策土による粉じんの影響と飛散防止対策についてお答えをいたします。  札幌市内の工事から発生する対策土は、これまでの調査によりますと、粉じんの吸い込みなどに関する土に含まれる量の基準、いわゆる土壌含有量基準を超える土は、市内の3工区のうち、札幌工区の一部の土でヒ素の超過が確認されております。  そのほか、星置工区と富丘工区では、基準の超過は確認されていないことから、ほとんどの土は、粉じんにより健康に有害な影響を与えるものではないというふうに認識をしているところでございます。  ただし、対策土の取扱いにつきましては、土壌含有量基準の超過のいかんにかかわらず、運搬中や受入地での作業はもちろんのこと、受入れ完了後も含め、法令等に基づきまして、粉じんの飛散防止の対策を講じていく予定でございます。  具体的な対策といたしましては、運搬中は、ダンプの荷台をシート等で覆うことですとか、また、搬出前にはダンプのタイヤを洗浄することですとか、受入地におきましては、散水や、周辺をフェンスで囲うことなど、より一層の安全対策を、鉄道・運輸機構と連携しながら取り組んでまいりたいと考えております。 ◆好井七海 委員  あまり影響がないけれども、しっかりとシートで囲むというような対策をするということで理解できました。  次に、農作物の風評被害について、農業に関する質問を行います。  陳情第14号理由2に示されているとおり、手稲山口地区は農業振興地域に指定されており、大浜みやこカボチャやサッポロスイカというブランド農作物などが栽培されております。  札幌市としても、手稲山口地区の農業は非常に大事なものと考えておりますが、6月に開催した説明会では、対策土を受け入れることにより、農作物への風評被害が起きるのではないかと心配される声が寄せられたと聞いております。  そこで、質問ですが、このような風評被害を心配する声に対してどのように対応していくのか、お伺いいたします。 ◎生野 新幹線推進室長  農作物への風評被害を心配する声に対してどのように対応していくのかについてお答えをしたいと思います。  受入地におきましては、周辺環境に影響を与えないよう、対策を講じることが大前提でございまして、適切な対策工を実施することで、安全性を十分に確保できるというふうに考えてございます。  風評被害は、実体的な影響がないにもかかわらず、自然由来重金属等に対して、過度に不安を助長するような情報が発信されることによって生じるものではないかというふうに考えます。  風評被害が生じることは、農家の方々のみならず、市民全体にとっても大きな損失でありまして、決して看過できないことであるというふうに考えます。  このため、自然由来重金属等についての正しい情報や、受入地で実施する対策工の安全性、地下水などのモニタリング結果などについて、広く市民にお知らせをいたしまして、具体的なデータ等に基づき、しっかりと安全性を示していくことで、風評被害の防止に向け、取り組んでまいりたいと考えてございます。 ◆好井七海 委員  やはり、市民への説明が大事だということが認識できました。  最後の質問として、陳情第4号 手稲区金山地区についてお伺いいたします。  手稲区の金山地区では、昨年実施した住民説明会の後に、説明会案内対象の地域住民に対して事前調査に関する意見募集が実施され、その結果、候補地における立地状況や、重金属などによる生活環境への影響に対する不安など、様々なご意見が寄せられたとのこと、また、先般、受入候補地の除外を求める署名も追加の提出があったと聞いております。  そこで、質問ですが、このような中、金山地区は、今後どのように進めていくのか、お伺いいたします。 ◎生野 新幹線推進室長  金山地区の今後の進め方についてお答えをいたします。  金山地区におきましては、これまでの説明会や意見募集などにおきまして、立地条件や土砂災害発生の可能性などが指摘されているところでございます。  そういったご指摘の声に応えるためにも、詳細な検討を行う必要があることから、事前調査が必要であると考えておりまして、引き続き、鉄道・運輸機構とともに調整を続けていきたいと考えております。 ◆好井七海 委員  最後に、要望ですけれども、札幌市内から発生する対策土は、自然由来の重金属などの基準値を超えているからといって、直ちに健康に有害な被害が生じるようなものではないということを理解できました。  粉じんによる影響についても、これまでの調査によれば、粉じんの吸い込みなどを考慮した基準を超えるものはほとんどなく、さらには、基準いかんにかかわらず、粉じんの飛散防止対策を講じるとのことであり、この点については、しっかりと対応していただきたい。  また、農作物の風評被害を防止するためにも、対策土の性質について、広く理解いただくことや、事前調査を行い、周辺環境に影響を及ぼさないための具体的な対策方法を示していくことが重要です。  2030年度末の札幌開業に向け、札幌市と鉄道・運輸機構には、対策土受入地を早期に確保するとともに、受入地周辺住民の方に安心していただくための万全の対策を講じることを求めて、質問を終わります。 ◆千葉なおこ 委員  私からも、何点か質問いたします。  今までの質疑の中でも、皆さん、説明会が大事だと認識したと言われておりました。このたびの陳情は、事業を進める上での札幌市の姿勢そのものが問われているものだと私は思います。  私は、陳情者に、1点目、個別説明ではなく、説明会を求めるのは何でなのですかということと、2点目に、説明会が行われていない隣接地域の皆さんからはどのような声が上がっていますかということを質問させていただきました。  この1点目には、個別説明というのは、市長の会見の中で言っただけで、地域の皆さんの多くは知らないということです。  2点目に関しては、東京から引っ越してこられた方、新しい家を建てたばかりの方が本当に困っていると。そして、子どもたちの通学路だとか、小さい子が多く住んでいるということで、健康被害が心配だと。そういうことがあるというふうにおっしゃっておりました。  こうした声が上がっていることについて、今どう感じておられるのか、まず初めにお伺いしたいと思います。 ◎生野 新幹線推進室長  ヒ素という言葉を聞きますと、やはり、危険だという、不安だという声があるということは認識をしているところでございます。  ただ、ヒ素につきましては、自然由来のものでございまして、純度の高いヒ素というものとは違うということを改めてご理解いただきたいというのが一つのことでございまして、先ほど申し上げましたとおり、粉じん等の被害を心配される声が多いということですけれども、粉じん等による健康被害の可能性というのはかなり低いものということがございますので、そういったことも理解をしていただきたいというふうに考えているところでございます。  また、個別説明につきましては、個別説明をしますというふうに周知をしているわけではありませんけども、札幌市としましては、ふだんからお問合せもお受けいたしますし、説明の要請があれば、説明をしたいというふうに考えているところでございます。 ◆千葉なおこ 委員  今まで、質疑の中でたくさん出ましたけれども、そういった説明をきちんと顔を合わせてしてほしいということだと私は思っております。  このたび、山口地区候補地となった経緯については、質疑の中にも出ておりましたので理解いたしました。  昨年9月の委員会において、厚別区の山本地域と手稲区金山地域の選定経緯は、民有地の公募と市有地の選定であると答弁されておりました。  市有地選定は、おおむね5万平方メートル以上の面積を有して、かつ、ほかの事業に使用していないという条件の下に、それで、厚別区山本だけが唯一の適地であったと説明されておられます。  これは、札幌市が独自に基準を決定して選定したのだと思いますが、選定の基準はどのように変更されたのでしょうか、伺います。 ◎生野 新幹線推進室長  受入地の選定の基準ということについてお答えいたします。  受入地選定に当たりまして、基準というものはございませんけれども、一定の条件を設定してございました。  当初の設定につきましては、受入地の選定に当たりましては、一つは土地所有者の了承があること、それから、十分な広さの土地があること、それから、現況の土地への搬入が可能であること、それから、搬出箇所から近いことといった条件を基に、受入候補地を選定いたしまして、昨年、手稲区の金山地区と厚別の山本地区の2か所を選定したところでございます。  ただ、その後、想定される対策土の全量の受入れを考慮しますと、現在の2か所だけでは十分でないということが想定されましたことから、新たな受入候補地の選定を進めたところでございます。  市有地につきましては、当初、おおむね5万平方メートル以上の面積を有しまして、かつ、ほかの事業で使用されていないという条件の下、選定をしておりましたが、その後、これまでの要件を含め、面積要件を緩和し、事業予定地も含めて再検討を行ったところでございます。 ◆千葉なおこ 委員  明確な基準がないと。2か所じゃ少ないからと緩和されたということです。  昨年の時点では、基準には当てはまらなかったのが、突然、山口地区候補地となったということで、やはり地域の皆さんは大変驚かれたのではないかなと思います。  市長は、これまで、地域住民をはじめ、市民の皆様のご理解なくしては、その先に進めることはできない、周辺環境に影響を及ぼさないことが大前提と答弁してきておりますが、地域住民周辺環境とは、どの程度の範囲であると考えておられるのか、伺います。 ◎生野 新幹線推進室長  周辺というのは、敷地から外側のことでありますけども、その範囲は明確に定められているものではございません。  また、敷地の外側に有害な影響を与えないということが前提でございますので、範囲を区切っているということではございません。  説明会対象範囲につきましては、先ほど申し上げましたとおり、受入候補地周辺環境への影響を与えないということが大前提であるということや、山口処理場の建設計画当時の地域との協議経緯を踏まえまして、山口西町内会と東町内会の区域を対象として設定したものでございます。 ◆千葉なおこ 委員  手稲区金山では、候補地のすぐ下に宮町浄水場があり、そこから給水されている地域も対象にと、説明会の範囲が拡大されました。また、その後、意向調査のアンケートも行っております。  山口地区は、候補地から300メートル、また、500メートルといった、すぐ近くですよね、離れたところに手稲北小学校、星置中学校、そして養護学校がありまして、説明会が行われていない星置地域からも、子どもを通わせている世帯が多く住んでいるとお聞きしております。先ほど、陳情者への質問の中でも、子育て中の方から不安の声が上がっているということでした。  事前にいただきました説明会対象範囲の地図を見ましたところ、対象範囲内に手稲北小学校がございます。児童が屋外で活動するグラウンドからは、この受入候補地までの距離、300メートル以内とそんなに離れておりません。これは、子どもたちが外で運動するすぐそばで、有害残土がどんどん運ばれてくる、そういうことが起きるんではないかと私は思います。  そうしたことからも、工区である星置地域は、当然、説明会の対象であるべきと思いますけれどもいかがか、伺います。 ◎生野 新幹線推進室長  星置地域も対象にすべきではないかということでございます。  先ほどから申し上げているとおり、土壌含有量基準というのが、ほとんどの土が基準を上回っていないということがございますので、粉じんの飛散ということが心配だという声につきましては、ここは丁寧に説明してまいりたいというふうに考えておりますけども、その説明会を開催するということは考えてございません。  なお、山口西(発言する者あり)町内会と山口東町内会の区域を対象として…… ○丸山秀樹 委員長  静粛にお願いします。 ◎生野 新幹線推進室長  説明会を開催いたしましたので、こちらには事業所も対象になっておりますので、その対象区域にある学校や病院、事業所も対象に含んでいるところでございます。 ◆千葉なおこ 委員  説明するというふうに言っているんでしたら、そこに通っている子どもたちの親は、当然、説明会をされるべき方たちだと私は思うんですけれども、今、説明会をしないというふうなご答弁でした。  説明会というのは、同じ地域に住んでいても、いろんな意見があるんだなと住民がお互いに知る、そういった場にもなるのではないかと私は思います。  これまでの説明会では、市のホームページに質疑が公表されております。私は、その公表されているということがとても大切だと思っていて、星置地域の方たちは、この説明会がされないということで、そういった公式の場に、不安や質問など、そういうのが残らない、それもやっぱり残念だなと思います。やはり、こうした地域の声は、札幌市として重く受け止めて、文字にも残していくことが大事じゃないかなと思います。  残土工事について、今、社会問題となっております。今日も、マスコミの皆さん、たくさんいらしています。やはり、札幌市と機構がそろって住民からの様々な声を受け止めることが大切だと私は思います。  次に、候補地の立地について伺います。  金山地区では、水道水汚染や土砂災害の懸念があって、市民団体の皆さんの調査では、金山には断層帯があって、昨年7月には、手稲金山を震源とする地震が2回ほど発生しているということが分かったというふうにお聞きしています。山本では、泥炭地ということで、水没地域であると。地域のそういった特徴がございます。こうした立地であることから、地域住民の皆さんは、要対策土の受入れに反対しているわけです。  昨今、異常気象、豪雨台風、大型台風、いつ起きるか分からない地震などを考えましたら、どのような対策を取ったとしても、安全・安心だとは必ずしも言えないのではないでしょうか。私は、この2か所についても、残土置場としては不適地なんじゃないかなと考えます。  山口地区はどうでしょうか。  陳情第14号にもあるように、山口地域は、先人たちの長年の努力の末、サッポロスイカや大浜みやこカボチャといったブランド作物が生まれ、親しまれております。広報さっぽろでも8月に載っていたのを見て、本当にすてきな地域だなと私も感じました。  その地域の農家さんから、この辺りは風が強いから、かなり遠くでも残土が飛んでくるのでは、風評被害は一旦出ると戻すのに大変な苦労が要ると、そういった農家の皆さんの心配の声も報道されておりました。  山口地区や星置地域で生活されている方は、そうした風の強さなど、そういうのもよく分かっているからこそ、不安が大きいのではないでしょうか。  そこで、質問ですが、風の影響についてはどうお考えになっているのか、伺います。 ◎生野 新幹線推進室長  風の影響についてお答えをいたします。  手稲山口周辺は、気象庁のデータから、年間を通じて、海から陸側に向かって吹く風が多いということは承知しているところでございます。  先ほども答弁いたしましたけれども、これまでの調査によりますと、札幌市内の工事から発生する対策土のうち、粉じんの吸い込みなどに関する土壌含有量基準を超える土は僅かでありまして、ほとんどの土は、粉じんにより健康に有害な影響を与えるものではないというふうに認識しているところでございます。  ただ、基準超過のいかんにかかわらず、運搬中や受入地の作業はもちろんのこと、受入れ完了後を含めて、法令や国のマニュアル等に基づきまして、粉じんの飛散を防止する対策を講じていきたいというふうに考えてございます。 ◆千葉なおこ 委員  道内では、特に日本海側で強い風が吹きますし、山口地区は、手稲山側からの風も合流して、特に風が強い地域であるというふうにお聞きしています。  要対策土の搬入を強風の中ですること、また、作業が休みの日など、吹きさらしになるんじゃないかなと、そういう不安もあるのかなと思います。  先ほど、質疑の中で、ごみ処理場としてきちんと対策しているというようなご答弁がありましたけれども、あと、緩衝帯をつくるなど、そういったご答弁がありましたけれども、私は、ごみと土とでは、ちょっと性質が異なるんじゃないかなと思います。有害残土置場として本当にふさわしいのかどうか、いま一度、考え直す必要があると考えます。  既に調査も始まっておりまして、まだ、質疑の中で、モニタリングなどを行っているところであると、分析中であるということがご答弁の中でありました。
     山口地域の説明会でも、また、報道の中でも、住民の反対や不安の声が相次いでいたというふうにお聞きしています。札樽トンネル掘削受入候補地手稲山口地区説明会における主な質疑概要というのがホームページに載っておりましたので、ちょっと見てみましたところ、なぜ山口なのか、調査そのものが危険なのではないか、その他、たくさんの心配の、不安の声であふれた説明会だったと見て取れることから、町内会の合意すらも、今、曖昧な中で始まった調査だと感じております。  そうした市の対応が、より一層、市民の不信感を生むのではないでしょうか。  住民合意の下で進められているとは到底思えないことから、調査は中止すべきと思いますし、しっかりと説明会を開催すべきであると申し上げて、質問を終わります。(傍聴席から拍手) ○丸山秀樹 委員長  傍聴人に申し上げます。  拍手はご遠慮ください。 ◆石川さわ子 委員  私からも、陳情第13号について伺います。  手稲山口地区におきましては、6月に4回の説明会を行っておりますが、星置地区などでは説明会を開かず、事前調査に入ったことについて、この理由につきましてはご説明がありましたけれども、説明がないということから、星置地区の住民の方々が納得がいかないということは、私は理解をするところであります。  また、対策土受入候補地という言い方につきましても、私は、昨年9月の陳情審査におきまして、行政側から見ますと、受け入れてほしいという、そういうふうに思っている場所であって、しかし、でも、住民は受け入れていないわけですから、住民にとっては非常に違和感のある言い方だと指摘をしました。  今回の住民説明におきます資料におきましても、対策土受入地という言い方になっておりまして、私は、この辺からも地域の方は憤りを感じておられるのではないかと推察をいたします。  そこで、1点目の質問でありますが、札幌市は、新幹線トンネル工事対策土を搬入することに対し、新たに陳情が出されましたが、この陳情が提出されました理由をどのように認識されているのか、伺います。 ◎生野 新幹線推進室長  陳情提出の受け止めについてお答えをいたします。  陳情が提出されたということは重く受け止めておりますけれども、ヒ素が含まれている土というふうに聞きますと、やはり不安に感じる方が多いということは理解するところでございます。  ただ、その土の危険性につきましては、これまでお答えしましたとおりですけれども、過度に危険なものというふうに理解されていることが、不安につながっているのではないかと、すなわち、対策土に対する認識の違いによるものではないかというふうに考えてございます。  先ほど答弁しましたけども、学識経験者からも、答申で、基準値超過土壌が存在するからといって、すぐに健康リスクが生じると誤解されないように、市民に対して正確な知識や理解を促すことが必要であるということでございますので、今後も、必要な正しい理解の促進に努めてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆石川さわ子 委員  重く受け止めてはおりますということでありますが、陳情を提出された方々に対しての市が行う住民説明というのは行われていないわけですから、まだそうした丁寧な説明というのは行われていないということでありますから、私は、まだまだ札幌市の地域に対する姿勢が足りないというふうに感じているところです。  札幌市は、山本地区、金山地区に続き、市内のトンネル工事から発生する対策土を搬入する新たな3か所目の候補地として、第3山口Eブロックを転用すると考えていると、そういうことであります。  山口処理場は、第1、第2とごみの埋立てを完了し、パークゴルフ場や緑地として今活用され、現在、第3山口処理場AからDブロックに埋立て中というふうに聞いております。  第3山口処理場は、建設計画の段階で、隣接する町内会からやむを得ないと同意を得て、1997年度から埋立てを進めていると承知をしております。処理場に搬入される一般的に燃やせないごみですとか、焼却灰も、埋めることによってガスや汚水が排出されることは周知されていると思いますが、重金属を含む対策土を搬入するとなれば、改めて説明が必要になると考えます。  また、近年、札幌市では、ごみの排出量が減少したことで埋立地の延命化が進んでおりまして、現在、残余年数27年まで延びてきているということであります。Eブロックを転用してトンネル工事対策土を搬入するとなりますと、ごみの埋立地としての造成よりも早くに埋立てといいますか、土の搬入が始まってしまうということも予想するところであります。  そこで、2点目に伺いますが、山口処理場を転用して使用するということでありますが、そこに対策土を搬入することにつきましては、住民の理解を改めて得ることが必要と考えますがいかがか、伺います。 ◎生野 新幹線推進室長  ごみの処分場を発生土受入地として転用することの住民理解についてお答えをいたします。  これまで、山口地域の方におかれましては、本市と協議を重ねて、この土地をごみの最終処分場として利用することを受け入れていただいた背景があることは重々承知をしているところでございます。  対策土受入地として転用したとしましても、ごみの最終処分場と同様、周辺に影響を与えないよう、しっかりと対策を講じ、安全を確保することが重要だと考えてございます。  そのためには、事前調査を実施しまして、具体的な対策工等を示すとともに、受入れ後の土地の活用方法などについても、地元と協議をしながら取り組んでまいりたいと考えてございます。 ◆石川さわ子 委員  山口地区の住民の方々とごみの処理場を造っていく上で協議をしてきたということは承知をしておりますし、今説明がありました地域の方々に説明をしていくという話の具体なんですけれども、一点だけ、ちょっとこれまでの答弁の中で確認をさせていただきますけれども、説明会の開催は考えていないというふうに先ほどおっしゃいました。  その意味は、今日陳情者の方たちがおっしゃっている、この手稲山口506番の地域ですとか、星置地域にお住まいの方から住民説明会の要望があったとしても、説明会は開かない、そういうお考えですか。 ◎生野 新幹線推進室長  先ほど説明会を開催しないと申し上げましたけども、現時点におきましては、調査が始まっておりますので開催しないという意味でございまして、先ほど答弁をいたしましたとおり、今後、説明会につきましては、事前調査等、その分析結果に基づきまして、具体的な対策工法を検討した上で改めて開催をいたします。  そのときに、説明会対象範囲などについて、また改めて検討したいというふうに考えてございます。 ◆石川さわ子 委員  今の答弁で、もう一度確認したいんですけれども、住民説明を行うと言いましたが、調査を行った上で、その対策工法が決まったことを受けて説明をするということは、調査は中止しないという意味でしょうか。 ◎生野 新幹線推進室長  私どもとしましては、受入地の確保に向けて調査を進めていきたいというふうに考えてございます。 ◆石川さわ子 委員  一旦、次の質問に移ります。  住民説明に用いた資料の20ページのところに、現地の調査結果を踏まえ、学識経験者等の専門知識を有する第三者による委員会での審議・検討を経て、最適な対策工を選定しますというふうに書かれております。  これは、仮に事前調査を行うとすればということであり、現在行っているという内容でありますけれども、確認のために伺います。  対策土を搬入する地盤や地下水の状況、重金属の濃度、重要種の生息確認など、現地での事前調査の結果を専門家が対策工の検討に反映するというふうに説明にあります。つまり、具体的な対策工などにつきましては、鉄道・運輸機構が主催する第三者委員会で審議を行い、選定されるということであります。  しかし、第三者委員会自体は非公開でありまして、さらには、委員も非公表であると、札幌市は鉄道・運輸機構からそのように聞いているというふうに私は伺いました。こういう不透明な部分があることによって、私は、住民の方々がさらに不信感を募らせることになるというふうに感じております。  そこで、質問をいたしますが、札幌市は、説明等の透明性を確保するため、第三者委員会に関する情報を公開することを鉄道・運輸機構に求めるべきと考えますがいかがか、伺います。 ◎生野 新幹線推進室長  第三者委員会に関する情報の公開についてお答えをいたします。  鉄道・運輸機構が設置しております重金属等を含む掘削土の取扱いに関する第三者委員会は、大学の教授、国や道の研究機関の職員などで構成されまして、鉄道・運輸機構が選定しました対策工などを専門的な視点から審議する場となっております。  この委員会の委員の氏名等の公表につきましては、委員への直接の問合せ、訪問等が行われる可能性がありまして、公正かつ中立な審議に影響があること、さらには、委員の本来の研究や業務に支障を及ぼすことも考えられることから、非公表としているとのことでございます。  ただ、公正かつ中立な審議を行う一方で、やはり、高い透明性を確保することが、住民からの信頼性の確保や広く理解を得ることにつながると考えておりますことから、鉄道・運輸機構に対しまして、適切な情報公開を求めてまいりたいと考えております。 ◆石川さわ子 委員  公正性や透明性を高めるために、札幌市としては、鉄道・運輸機構に情報の公開はしっかりと求めていただきたいというふうに思います。  最後に、要望でありますけれども、新幹線トンネル工事で発生をいたします対策土の搬入に伴う様々な影響を懸念する声が大変多いことから、札幌市は、説明を尽くすべきだというふうに私は思います。  そのためには、一旦調査を中止し、陳情された星置地区をはじめ、求められているところでの住民説明会を開くことを強く求めて、私の質問を終わります。 ◆小形香織 委員  質疑を聞いておりまして、幾つか確認したいので質問いたします。  まず、受入候補地というのは、周辺に影響を与えないことが大事だということで選んできたんだというふうなご答弁でありました。  それで、この山口地区の西ですか、西と東のところを説明会の対象の範囲にしたということは、これは、影響を与えるかもしれないということで対象にしたというふうな理解でよろしいんでしょうか。 ◎生野 新幹線推進室長  先ほどもお答えしましたとおり、山口西と東町内会の区域を対象といたしましたのは、山口処理場建設計画当時の地域との協議経過を踏まえて、改めて説明が必要ということで対象としたものでございます。 ◆小形香織 委員  影響を与えるかどうかという点で聞いているのですけれども、私の理解では、ここは、少し影響はあるだろうと思ったから、説明会をしたんじゃないかというんですけど、そうではないということですか。 ◎生野 新幹線推進室長  基本的には、敷地外には影響を与えないというのが前提でございまして、敷地の中に緩衝帯を設けまして、地下水においては敷地からしみ出さないということが前提ということでございます。 ◆小形香織 委員  私、このどこのエリアを説明の範囲としたのかということを、地図をもらいましたけど、これ、やっぱりここには説明が必要だと思ったから、したんじゃないんですか。過去の経緯から、そうなんですよね。  それで、この地図を見ると、東側は、この選定地区から大体2キロぐらいまで離れたエリアになっているんですけど、南側になると、これ、500メートルもないぐらいしか、エリアにしていないんですけど、何でこんな、こういう不平等なやり方というのは、私ね、理解されないんじゃないかと思うんですよね。だって、東の端っこよりも南の端っこのほうがずっと狭いんですよね。  こういう問題があるというのが一つと、それから、ごみ処分場にしたときの経緯というのは、それは大体何年前の話ですか。 ◎生野 新幹線推進室長  第3山口処理場における地域との協議につきましては、平成4年から5年頃に行っているものでございます。 ◆小形香織 委員  そうしたら、二十数年前の経緯ですよね。その後、先ほどの趣旨説明された方が話しておりましたけど、新たに、この星置地域には住宅がいろいろできたわけですよね。  ですから、そのごみ処分場にした経緯は、その町内のやり取りということとおっしゃるけれども、その後、このごく近いところに住んでいる住民が非常に増えたんじゃないでしょうか。  ですから、そもそも、その山口西と東だけを説明の対象にするという考え方そのものが間違っているんだと思うんですよ。ちゃんと、そこの近隣に住んでいる人たちを含んで、説明の対象にするべきだったというふうに私は思っております。  それで、先ほど室長は海風が強く吹くということを承知しているんだとおっしゃったけれども、海から風が吹いてきたら、まさに、こっちの星置のほうに風が行くんじゃないですか。有害かどうかということで、あまり影響はないんだというふうに室長はおっしゃるけれども、住民は不安を持っているんですよ。ですから、その不安に応えるということが、今求められていることだということを私は指摘したいと思います。  それから、もう一つ、先ほども石川委員との質疑の中で、事前調査を終えた後に説明会をするんだということをおっしゃっていましたけども、事前調査をする手前のところの住民との合意がなされないまま、事実だけが、実態だけが先に進んでしまっているということが大問題なんです。(発言する者あり)ですから、このことは…… ○丸山秀樹 委員長  静粛に願います。 ◆小形香織 委員  調査が終わってからするのではなくて、札幌市がこれまでもやっているように、ふだんから市民の要請があればお答えになっているんですよね。  そうであれば、今すぐ説明会をしてほしいというこの要望に応えるというのが、当然の札幌市の従来の姿勢なんだということを指摘させていただきまして、質問を終わります。 ○丸山秀樹 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○丸山秀樹 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  ここで、陳情の取扱いについてお諮りいたします。  この場合、分割してお諮りいたします。  まず、陳情第13号の取扱いについてお諮りいたします。  取扱いは、いかがいたしますか。  (「継続」「採決」と呼ぶ者あり) ○丸山秀樹 委員長  継続と採決とに意見が分かれておりますので、改めてお諮りいたします。  陳情第13号を継続審査とすることに賛成の委員の起立を求めます。  (賛成者起立) ○丸山秀樹 委員長  起立少数であります。  よって、陳情第13号は、本日結論を出すことといたします。  それでは、討論を行います。 ◆小田昌博 委員  私は、自由民主党を代表して、本委員会に付託されました北海道新幹線札樽トンネル工事により発生する要対策土受け入れ候補地として山口処理場を選定したことに関し、調査の中止と住民説明会の開催を求める陳情について、不採択すべき立場で討論いたします。  さきの質問におきまして、事前調査については、災害リスク等も考慮し、受入地周辺環境に影響を与えないような対策をしっかりと検討し、安全対策を具体的にどのように確保していくのかということを知っていただくためにも、必要なことだと確認できました。  また、自然由来重金属等自体の危険性や、これまでの対策工の実績、周辺環境に影響を及ぼさない対策が取られているということに鑑みると、今回実施された説明会対象範囲については理解できるものであり、説明会対象範囲外の方にも、希望する場合は個別に説明していくということでもありますので、引き続き、丁寧に対応していただくことを求めて私の討論を終わります。 ◆田島央一 委員  私は、民主市民連合を代表しまして、本委員会に付託されました陳情第13号 北海道新幹線札樽トンネル工事により発生する要対策土受け入れ候補地として山口処理場を選定したことに関し、調査の中止と住民説明会の開催を求める陳情について不採択の立場で討論をいたします。  事前調査については、現地の地盤や地下水等のデータに基づき、現地条件に適合した対策をしっかりと検討するためにも、必要なことであると考えます。  状況に沿った具体の対策を示すことが検討のスタートとなりますし、安心にもつながっていくと考えます。  また、説明会については、周辺環境に影響を及ぼさないとの考えや、山口処理場建設計画当時における地域との協議経過も踏まえ、山口処理場が位置する町内会の区域を対象に行われたと理解するものでありますし、また、対象範囲外の方にも、説明を希望する方には個別に対応していくとのことでもありますから、引き続き、しっかりと丁寧な対応をしていただければと考えます。  対象範囲外であっても、個別の説明をしていくとの札幌市の姿勢と、事前調査の必要性の2点に鑑み、陳情第13号につきましては、不採択とすべきと考えます。  以上で私の討論を終えます。 ◆好井七海 委員  私は、公明党議員会を代表して、陳情第13号の取扱いについて討論を行います。  近隣住民の方とはいえ、基準値を超える残土が運搬され、置かれることについて、様々な不安があることは理解できます。  この調査特別委員会では、対策土への対処は大変に重要な課題と捉え、前期には、建設発生土対策の専門家から、自然由来重金属とは何か、対策案とその事例などについて説明を受け、また、ヒ素を含む建設発生土対応の先進事例として岐阜県に調査に行くなど、理解を深めてきたところです。  北海道新幹線の札幌延伸は、北海道、札幌市のさらなる発展のために、何としても成し遂げなくてはならない事業であり、終着点である札幌市が果たすべき責任は大きいと考えます。  事前調査については、受入地周辺環境に影響を与えないような対策をしっかりと検討するほか、調査に基づく具体的な安全対策を示すことにより、農作物への風評被害を防止するためにも必要であります。  また、札幌市内から発生する対策土の性質や粉じんによる影響などを考慮すると、今回の説明会対象範囲の設定は理解できるものであり、さらには、対象範囲外の方に対しても、説明を希望する方には個別に対応しているとのことでもあるので、引き続き、丁寧に対応していただくことを求めます。  以上により、陳情第13号は、不採択すべきものと表明し、討論を終わります。 ◆千葉なおこ 委員  私は、日本共産党所属委員を代表し、北海道新幹線札樽トンネル工事による要対策土受入候補地として、本市が手稲区山口地区を選定したことに関して出されました陳情第13号 調査の中止と住民説明会の開催を求める陳情につきまして、採択すべきとの立場で討論を行います。  北海道新幹線トンネル工事掘削時に発生する残土にヒ素などの重金属を含む有害土、要対策土が含まれていることに、市民は大きな不安を抱えています。  これまで、本市は、手稲区金山地区、厚別区山本地区を選定しましたが、住民からの強い反対の声が上がり、市長に対する署名や市議会への陳情が出されております。  本市は、こうした住民の強い不安があることを知りながら、このたび、新たに手稲区山口地区候補地に選定いたしました。  事前調査を行う際の地元説明会の対象地域を僅か80戸と狭め、候補地から1キロメートルも離れていない住宅が多くある星置地区を外したこと、そのため説明会に参加できた人は39名と少なかったこと、終了から僅か2週間で調査に着手したことなど、いずれも情報提供を十分に行ったとは言い難い手続で、調査に着手しています。  事前調査は、十分な情報提供や周知という市民の知る権利が保障されて実行されるべきものであり、その根幹が不十分なまま、事態が進行することなど、到底、許されるものではありません。住民が、本市に対し、驚きと怒りの念を禁じ得ませんと強く訴えたことは当然です。  市民の健康に関わる重大な問題に対して、選定から決定、実行に当たっては、十分な情報提供と住民との合意が必要であり、本陳情は採択すべきです。  以上で、討論を終わります。 ◆石川さわ子 委員  私は、陳情第13号 北海道新幹線札樽トンネル工事により発生する要対策土受け入れ候補地として山口処理場を選定したことに関し、調査の中止と住民説明会の開催を求める陳情を採択すべきとの立場で討論をいたします。
     北海道新幹線札樽トンネル工事により発生する対策土は、重金属等を含んでいることから、その土を搬入する予定地域の近隣住民の方々が不安を感じ、説明会の開催を札幌市に求めることは当然のことと考えます。  また、ごみの処分場として予定されていた場所であっても、搬入される時期や搬入されるものの性質が変わり、さらに、住んでいる方々も変わっていることから、改めて説明すべきと考えます。  札幌市は、昨年9月の本調査特別委員会においても、説明会の開催をもっと広範囲に周知するなど、答弁をしております。  したがって、調査は一旦中止をし、より広い範囲で説明会を開催し、市民理解を得ることができるよう取り組むべきです。  よって、陳情第13号については採択を求めます。  以上で討論を終わります。 ○丸山秀樹 委員長  ほかに討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○丸山秀樹 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  陳情第13号を採択すべきものと決定することに賛成の委員の起立を求めます。  (賛成者起立) ○丸山秀樹 委員長  起立少数であります。  よって、陳情第13号は、不採択とすべきものと決定いたしました。  次に、陳情第14号の取扱いについてお諮りいたします。  取扱いは、いかがいたしますか。  (「継続」と呼ぶ者あり) ○丸山秀樹 委員長  それでは、陳情第14号について、継続審査とすることにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○丸山秀樹 委員長  異議なしと認め、陳情第14号は、継続審査とすることと決定いたしました。  最後に、陳情第4号の取扱いについてお諮りいたします。  取扱いは、いかがいたしますか。  (「継続」と呼ぶ者あり) ○丸山秀樹 委員長  それでは、陳情第4号について、継続審査とすることにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○丸山秀樹 委員長  異議なしと認め、陳情第4号は、継続審査とすることと決定いたしました。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後2時32分...