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  1. 札幌市議会 2020-07-02
    令和 2年(常任)財政市民委員会−07月02日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    令和 2年(常任)財政市民委員会−07月02日-記録令和 2年(常任)財政市民委員会            札幌市議会財政市民委員会記録            令和2年7月2日(木曜日)       ────────────────────────       開 会 午後1時14分     ―――――――――――――― ○松原淳二 委員長  ただいまから、財政市民委員会を開会いたします。  報告事項は、特にございません。  それでは、議事に入ります。  議案第1号 令和2年度札幌市一般会計補正予算(第5号)中関係分を議題とし、理事者から補足説明を受けます。 ◎梅田 財政部長  私から、議案第1号 令和2年度札幌市一般会計補正予算(第5号)のうち、財政局関係分につきましてご説明をさせていただきます。  今回の補正予算は、新型コロナウイルス感染症への緊急対策第4弾といたしまして、国の第2次補正予算による交付金も活用し、再度の感染拡大に備えた医療提供体制の強化や感染拡大防止のほか、さらなる経済活動の回復に向けた取組等に要する経費を追加するものでございます。  このうち、本委員会に付託されます財政局関係分は、歳入でございますが、このたびの補正予算の財源と国の第2次補正予算を踏まえたこれまでの補正予算に関する財源の整理を行いまして、22款 繰入金を53億円、23款 繰越金を8,689万4,000円、それぞれ減額するものでございます。 ◎有塚 文化部長  私から、議案第1号 令和2年度札幌市一般会計補正予算(第5号)のうち、市民文化局関係分についてご説明をいたします。  総務費市民生活費のうち、文化芸術振興費でございます。  これは、新型コロナウイルス感染症対策といたしまして、第2回臨時市議会でお認めいただきました文化芸術の無観客公演を配信する地元文化団体等に対する補助に係る経費の拡充のほか、市民が文化芸術に触れる機会を創出するための無料または低料金のコンサートの開催に係る費用、さらに、観光客の誘客や周遊促進を図るための市内施設利用促進キャンペーンとしての文化施設入場料を1か月間無料化する経費を計上するものでございます。 ○松原淳二 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆中川賢一 委員  私からは、文化芸術推進事業文化芸術公演配信補助費についてお伺いしていきたいと思います。  公演配信事業ですけれども、こちらは、公演等が今できなくなっている地元のアーティストですとか、ステージに携わっている、そういった方々の生活を守らなければならない、そういう緊急性から、さきの第2回臨時議会におきまして、承認、そして、今実施されたというところでございます。伺ったところによりますと、これは、幸か不幸か、予想以上に応募が多かったということでございまして、当初、50件程度の採択を想定されていたものを、大幅に、応募が多かったものですから、不採択が多くなるというようなことで、今回、追加分として補正予算を提案したというようなことだと理解をしております。  ただ、これは、コロナの影響に対する生活防衛ということが主たる事業目的でございますので、そういったものに照らし合わせましたときに、採択の状況ですとか、一旦は採択とならなかった案件が、それに照らし合わせてどうなのかというようなことをまずしっかりと見定めた上で判断していかなくてはならないなというふうに思いますし、また、緊急事態宣言が解除されたところで、まだかなり制約はございますけれども、いろいろな活動が再開され始めてきているところでもございますので、今、この事業に対しまして、単に予算が足りないから増やしてくれということではいささかちょっと短絡過ぎるのではないかなというようにも見られかねないんじゃないかと思います。
     まずは、一旦、当初の事業をしっかりと評価して、その上で、現時点での関係者困窮状況ですとか、そういったものを踏まえ、今、何をしていくべきなのか、改めて考えていく、そういう姿勢が求められるんじゃないかなというふうに思うところでございます。  そこでまず、2点ほど確認していきたいと思いますけれども、まず、1点目としまして、当初の2臨の予算による事業の実施状況についてお伺いしたいと思います。  そして、2点目としまして、今回、予算を追加しなければならないという理由について併せてお伺いしたいと思います。 ◎有塚 文化部長  ただいま、2点ご質問をいただきました。  まず、1点目の当初の第2回臨時会の予算によります事業の実施状況についてでございます。  こちらにつきましては、5月15日に募集要項を公表いたしまして、5月20日から6月10日までの3週間にわたり公募をいたしました。その結果、音楽、舞踊、演劇、伝統芸能など、様々な分野から個人55件、団体129件の合わせて184件の応募があったところでございます。6月19日に、イベント企画運営に関わっている方、演劇分野音楽分野舞台芸術分野行政分野の委員から成る選定委員会を開催いたしまして、個人、団体合わせて42件を採択いたしまして、6月25日にホームページに結果の公表をするとともに、全応募者に結果を通知させていただいたところでございます。  続きまして、2点目の、今回、予算を追加する理由についてでございます。  緊急事態宣言の解除に伴いまして、6月以降、市内の文化施設でも徐々に活動を再開してきているという状況にございます。しかしながら、多くの文化団体イベント業者、それから会場運営者などからは、各施設の入場者数には上限があって、このような状況では以前と同様にはイベントを再開できないといった声もお聞きしてございます。  そうした中、第2回臨時会で議決をいただき、5月下旬から募集を開始した本補助金でございますけれども、多くの地元のアーティストが市内の大小様々な会場を舞台にして無観客公演の模様を発信するという新たな文化活動について企画をいただいたところでございます。そのため、こうした企画に対する補助の拡充は、地元の文化芸術活動の継続、再開にとどまらず、新たな取組を支援する大変重要な試みであると考えております。また、活動の場を失っている地元のアーティストステージに携わる方々の生活を守るという緊急性も依然として続いているというふうに認識をしているところでございます。  そこで、このたび、予算を追加して支援する必要があると判断をしたところでございます。 ◆中川賢一 委員  引き続き、アーティストですとか関係の方々の生活をまだまだ守っていかなくてはならないというような状況だということでございますので、当然、それは大変重要なことです。ただ、今回の予算が、新たにそういった方々を救っていこうということで募集をかけるものではなくて、前回の応募者の中から再度選考するということですので、見方によっては、見込み違いで予算が足りないから単純に追加してくれというふうにも見られかねないとも思われます。実際にいろんなところで困っている方がいらっしゃる中で、この事業に改めて追加をするということでありますので、事業意義を改めてきちんと明確にした上で、方向性を持って対応していくことが肝要だというふうに申し上げておきたいと思います。  話は変わりますけれども、先日、6月25日だったと思うんですけれども、サザンオールスターズが無観客ライブを横浜アリーナでやりまして、八つの動画配信サービスを通じて有料配信したんですね。通常、サザンクラスのコンサートは1万円、2万円というような金額がかかるんですけれども、オンラインですので3,600円のチケットを発売しましたところ、18万人以上の方が購入して、推定の総視聴者が50万人ぐらいになったんじゃないかというふうに言われております。今まで1万円、2万円のチケットで、大きな箱で入っても1万人とか2万人ですから、1億円、2億円、3億円ぐらいの興行なんだと思うんですけれども、オンラインだと、これ、無制限に、事実上、売れるわけですから、今回、3,600円というサザンにしては非常に安い金額で売ったんですけれども、一つのコンサートとしてはかつてない売上げになったというようなこともちょっと耳にいたしました。  もちろん、今回のこの札幌の事業は、サザンみたいなスーパースターと比較しても仕方ないんですけれども、オンラインの配信というのは、単にリアルな興行の代替の手段ということではなくて、新たな公演のスタイルですとかビジネスモデルというものにもなり得るものでありまして、この事業も、単に現在の急場しのぎということではなくて、これを新たなきっかけとして新しい興行スタイルにつなげていくというようなことになってくればいいなというふうに期待したいところであります。  そこで、もう一つ質問ですけれども、このようにオンラインを活用した新しいチャレンジや実績などが全国的に出てきている中で、本補助事業におきましても、こういった新しい公演のスタイルを各アーティストの活動の継続性や将来性につなげていけるように意識していくべきじゃないかと考えますが、ご見解をお伺いしたいと思います。 ◎有塚 文化部長  今回の補助事業が、アーティストの活動の継続性ですとか将来につながっていく、そういったことになるべきではないかというご質問でございます。  この補助制度では、無観客の公演を映像配信するということを条件としておりまして、その公演の動画配信方法等についても提案をしていただいております。今回の補助金では、公演配信委託費補助対象としておりますほか、ネット配信経験のない地元アーティストが実際に配信を行う際に生じる様々な問題にも対応できるように、専門家による相談窓口も設けたところでございます。映像配信の経験のない方々にも自らの活動を動画配信していただくことで活動の成果を幅広く発信していくことですとか、配信を通じて収入を得られるようになる、そういったことの支援にもつながるというふうに考えているところでございます。  委員のご指摘にもございましたけれども、申請者の今後の活動の継続性につながっていくことが大切であると考えておりまして、今回の予算の追加によりまして、支援対象の拡大を図りつつ、ネット配信による新たな市場の確保にもつながるような支援をしてまいりたいと考えてございます。 ◆中川賢一 委員  ありがとうございます。  今回、申し込んでいる方々は、そこまで先の見通しを立てて、未来を想定している方もいらっしゃるでしょうし、そうではない方もいろいろいらっしゃって、今、なかなか大変な時期でありますので、先々のことまで目は行かないかもしれませんけれども、そういった中でも、やっぱり、新しい配信方式でありますので、ピンチがチャンスになっていくというようなところにぜひ結びつけていただきたいなと思いますので、市としても、せっかくこの事業にご応募いただいた方々にそういった道が開かれていくように、いろいろ試行錯誤しながら進めていただきたいということを申し上げまして、質問を終わりたいと思います。 ◆恩村健太郎 委員  私からは、財政局市民文化局に対しまして質問いたします。  まず、財政局に関しまして、今後の財政運営について幾つか伺わせていただきます。  本日提案された一般会計補正予算(第5号)におきまして、新型コロナウイルス感染症に対する緊急対策の第4弾として、医療提供体制の強化や感染拡大防止のほか、深刻な市内経済の状況を踏まえて、感染症対策を講じながら市内消費観光需要の回復のための取組を進めることとしており、総額で約111億円となっております。また、対策規模としては、今回の補正予算額に加えまして、これまでの分を含めた累計で3,245億円となっているところです。  本市のこれまでの新型コロナウイルス感染症への対応として、積極的な財政出動により喫緊の課題に対応してきたことは、私も一定の評価をしているところであります。  今回の補正財源の内訳を見ますと、国庫支出金が約122億円、道支出金が約43億円となっておりまして、そのうち、国からの財源として金額が大きいものは新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金で、総額116億円を計上しています。また、国の2次補正予算を踏まえましたこれまでの補正予算に関する財源の整理といたしまして、財政調整基金繰入金を53億円減額する予算を併せて計上されています。  そこで、一つ目の質問ですが、この交付金の札幌市への交付見込額と今回の補正予算計上額の関係について伺います。  また、財政調整基金繰入金を減額することにより、財政調整基金の残高が幾らになったのかも併せて伺います。 ◎梅田 財政部長  補正財源となっている交付金見込額と、それから予算計上との関係、また、財政調整基金の残高についてご質問をいただきました。  現時点で示されております新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金交付見込額は、国の1次補正予算分で46億円、2次補正予算分で142億円でありまして、合計188億円でございます。このうち、国の1次補正予算分の46億円につきましては、その全額を令和2年第2回臨時市議会、それから、第2回定例市議会で提案した補正予算緊急対策の財源として計上しまして、なお不足する財源につきましては財政調整基金の取崩し等で対応をしてきたところでございます。  国の2次補正予算分の142億円の交付金につきましては、今回の追加の緊急対策の財源として63億円、そして、これまでの対策で計上してまいりました財政調整基金繰入金との財源振替に係る53億円の合計116億円を予算計上したため、交付金の残額は26億円となる見込みでございます。  また、財政調整基金の残高につきましては、令和2年第2回定例市議会の時点で、年度末の残高が101億円まで減少する見込みでありましたが、今回、53億円を財源振替したことによりまして154億円まで改善する見込みでございます。 ◆恩村健太郎 委員  財政調整基金が、当初、一時101億円まで減少する見込みだったというふうに前回もお話を聞いておりましたが、この交付金によりまして154億円になる見込みであると。札幌市の財政運営にとっては非常に歓迎すべきことではありますが、新型コロナウイルス感染症への対応はこれからも手を緩めることなく実施する必要があるものと考えております。  我が会派におきましては、第2回定例市議会代表質問で、新型コロナウイルス感染症への対応について、感染収束に向けた対策と経済の回復に向けた対策を優先的に実施する必要があり、さらに、限りある財源を有効に活用するためにも、緊急性を伴わない事業については、減額補正を含め、その財源を新型コロナウイルス感染症への対応に充てるなどの取組が必要であるとの趣旨から、今年度の予算執行に対する認識を伺ったところであります。秋元市長からは、今年度の予算執行に当たって、減額補正を含めた予算の組替えを検討していくという旨の答弁がございました。  そこで、二つ目の質問に移りますが、今年度予算の見直しについて、具体的にどのように進めていくのか、伺います。 ◎梅田 財政部長  今年度の予算の見直しについてでございます。  令和2年度予算につきましては、本年第1回定例市議会において議決いただいたものでありますことから、その予算をしっかりと執行し、市民の皆様に必要なサービスを提供していくということがまずは大前提でございます。  その一方で、新型コロナウイルス感染症の影響により、予算編成時の想定とは社会経済環境が大きく異なっている部分もありますことから、実施が困難な事業や利用が大きく減少する事業、あるいは、想定していた効果が見込めない事業といったものがあるものと認識をしてございます。そのような観点から、各所管局及び財政局におきまして、令和2年度予算に計上した事業について点検を行った上で、見直しが可能な事業につきましては、令和2年第3回定例市議会以降に減額補正を行うべく検討を進めているところでございます。 ◆恩村健太郎 委員  ただいまの答弁にもありましたが、現在検討を進められているとのことでございました。先ほどまでの答弁で、交付金の残額が26億円ありまして、財政調整基金については、アクションプラン2019において維持するべき水準としていた100億円を54億円ほど上回る見込みだとのことでしたし、また、実施する見込みのない事業などの予算を減額補正することにより、新たな財源を確保することも期待されるとのことでした。  新型コロナウイルス感染症、これは、ちょっと見通しがまだまだつかない部分がございまして、第3波に備えて、市民が安心して活動できるよう、さらなる感染症対策を行う必要があるのではないかと私どもは考えているところでございます。  そこで、最後になりますが、交付金財政調整基金などを有効に活用し、今後どのような財政運営を行っていくのか、伺います。 ◎梅田 財政部長  今後の財政運営についてでございます。  国の緊急事態宣言は解除されたものの、新型コロナウイルス感染症は、札幌市内において新たな感染者が断続的に発生しており、依然として油断できない状況でございます。また、長期にわたる外出自粛などによりまして市内経済に深刻な影響が生じていることを踏まえますと、ウイルスが日常的に存在することを前提とした継続的な感染症対策経済対策が引き続き必要でございます。さらに、今後顕在化が見込まれます企業の業績悪化に伴う市税の減少や扶助費の増加といった財政需要にも対応していく必要があると認識してございます。  これらの財政需要に対しまして、今後も時期を逸することなく対応していくため、先ほどお答えいたしました交付金の残余あるいは財政調整基金、さらには、減額補正によって生み出す財源を活用いたしまして、補正予算を含めて必要な緊急対策をちゅうちょなく実施してまいりたいというふうに考えてございます。 ◆恩村健太郎 委員  要望いたします。  減額補正を含めた予算の組替えなど、今後の感染症対策を見据え、新たな財源を確保することは大切なことと、私どもも認識しております。  しかしながら、減額補正を行っていく際に、各部局の事業が過度に縮小してしまわないよう、他部局の考え方をしっかりと尊重されて、柔軟な対応をぜひしていただきたいと思っております。  以上で、まず、財政局に対する質問を終わらせていただきます。  次に、市民文化局について、文化芸術公演配信補助費追加の件と文化芸術振興費追加の2件について幾つか質問いたします。  まず、文化芸術公演配信補助費について伺います。  活動の場を失っている地元アーティストステージに携わる方々の生活を守るための今回の公演配信補助事業、さっぽろアートライブ、こちらは5月の第2回臨時市議会で提案、可決されまして、可能な限り早期に実施されたものと考えております。私ども会派としても評価をしているところであります。  今回、多数の応募があった中、申請内容の確認や評価など、短期間で実施しなければならなかったということで、選考もかなり大変だったのではないかなと感じているところであります。  そこでまず、一つ目の質問ですが、今回の各申請に対してどのような観点で評価を行ったのか、伺います。 ◎有塚 文化部長  申請に対してどのような観点で評価を行ったのかとのご質問でございます。  審査項目につきましては、多くの市民が公演内容に関心を寄せることが期待できるかなど、成果が広く市民に還元されるか、開催手法など企画内容が適切で確実に無観客公演として実現することが期待できるか、会場の規模や物件、配信などに要する経費、それから出演料などの費用が企画された公演内容に対して適切であるか、マスクの着用や消毒、社会的距離を保つ取組など、感染拡大防止対策は十分か、補助対象者の活動の継続性など本市の文化芸術の発展に寄与するものであるか、こういった観点から総合評価を行ったところでございます。 ◆恩村健太郎 委員  ただいまお答えいただいた中にもございましたが、様々な観点から総合的に評価されたということでございましたが、今回の補助事業では、無観客で公演を配信する場合の経費について、個人が最大50万円、団体が最大200万円とかなり高額となっております。こちらは、本当に適切に評価がなされることが大切だと思っております。  そこで、二つ目の質問なんですが、多数の応募がある中で、経費の評価、こちらをどのように行ったのかについて伺います。 ◎有塚 文化部長  経費の評価方法についてのご質問でございます。  無観客公演という特徴から、過去の公演経費との単純比較というのは困難でございましたけれども、アーティスト緊急活動支援の性格が強いことですとか、そもそも公演の前提となりますチケット販売収入を見込むことができない、そういった実施形態であることから、採択された公演につきましては、原則として開催に必要となる経費の全体を補助することとしております。  応募に当たりましては、申請者から企画内容の提案とともに、企画の実施に伴う収支について会場費の見積りや出演料などが相応かを評価できるように、過去の実績が分かる書類等を提出していただきました。委員会では、企画内容に対して経費が適切であるか、あるいは、申請されている経費を十分に裏づけるだけの根拠があるかなどについて、提出のあった申請書類などを確認しながら評価を行っております。 ◆恩村健太郎 委員  様々なちゃんとした評価が行われたと。こちらは、貴重な財源を使っての支援ですので、適切に評価がされて採択された、こちらは本当に大事なことでありますし、そういった形で行われたということで、ひとまず安心をしているところでございます。  次に移りまして、文化芸術振興費について幾つか伺います。  令和2年第2回定例市議会におきまして、文化芸術事業への市民理解などの機運醸成についての我が会派の質問に対しまして、新型コロナウイルス感染症の影響が続く中であっても、文化芸術に触れる機会を創出することで、豊かで潤いのある生活にとって文化芸術が必要であることを市民の皆様に改めて感じていただけるよう取り組んでまいりたいという答弁があったところでございます。  今回の文化芸術振興費で、市民が文化芸術に触れる機会を創出するための無料または低料金のコンサートの開催に係る費用、さらに、市内施設利用促進キャンペーンとして、文化施設入場料を1か月無料化する経費を計上したということでございました。  そこでまず、一つ目の質問なんですが、無料または低料金のコンサート及び文化施設入場料無料化の具体的な内容についてお伺いいたします。 ◎有塚 文化部長  無料または低料金のコンサート、それから、文化施設入場料無料化具体的内容についてのご質問でございます。  まず、コンサートにつきましては、9月初旬から来年3月までの間に、市民が行き交う街角ですとか商業施設におきまして、PMF修了生による無料コンサートを15回程度予定しているほか、札幌コンサートホールKitaraなどで札幌交響楽団出演による低料金のコンサートを4回程度予定しているところでございます。また、入場料無料化ですけれども、8月1日から31日までの1か月間、札幌芸術森野外美術館、時計台、豊平館の入場料無料化を行う予定でございます。 ◆恩村健太郎 委員  PMF修了生によるコンサートや、札幌交響楽団によるコンサートなどが行われるということでして、私個人としましても非常に楽しみだなと思っているところであります。  本来でありましたら、7月、8月の札幌は、多くの場所で、PMFをはじめとした音楽ですとか文化芸術に様々なところで触れることができたはずですので、心待ちにされている市民の方も多くいらっしゃるのではないかなと思っているところです。施設の入場料無料化は8月1日から、また、PMF修了生によるコンサートは早いものですと9月初旬ごろから実施予定ということで、周知期間に関しましてはあまり長く取れないものもあるのかなと思うところです。せっかく開催に向けて動き出しましても、周知不足によりまして観客が集まらなかったとあっては、せっかくの事業が台なしとなってしまいます。  そこで、二つ目の質問ですが、コンサート文化施設入場料無料化の周知方法について、どのように周知する予定なのか、伺います。 ◎有塚 文化部長  コンサート文化施設入場料無料化の周知手法についてのご質問でございますけれども、ホームページやフェイスブックなどのSNSの活用のほか、マスコミへの投げ込みなど、私どももできるだけ多くの方に知っていただけるように周知をしていきたいというふうに考えております。また、比較的、その周知期間が長く取れるものにつきましては、郵便局等で配布するイベント情報をまとめた冊子への掲載など、紙媒体での周知も検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆恩村健太郎 委員  今、様々な手段で周知されるとのことでございました。  個人的な部分ではございますが、やはり、ちょっと、札幌市は、様々な事業におかれましても、情報発信の部分が多少弱いのかなというふうに感じる部分がございますので、ぜひ、こういった事業に関しましては、市民の皆様に広く知れ渡るよう、その周知方法を様々考えていただきたいと思います。そして、ぜひ、多くの方にコンサート文化施設にお越しいただいて、文化芸術に触れていただきたいとも思っております。  しかしながら、現在は、新型コロナウイルス感染症の影響がございまして、従来とは状況がちょっと異なっておりますので、大規模なイベントなどが開催しづらい、こういった面がございます。周知の結果、たくさんの方が来てくださること、これは本当にうれしいことだと思うんですけれども、コンサート会場や文化施設が密になってしまうことも想定されております。  そこで、三つ目の質問に移りますが、新型コロナウイルス感染症拡大防止の対応策はどのように行う予定なのか、伺います。 ◎有塚 文化部長  無料化等の設定によりまして多くの方が来た際の新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策についてのご質問でございますけれども、まずは、各種ガイドラインに沿いまして、参加者や来場者には来場前の検温、マスクの着用、それから手指の消毒などを呼びかけますほか、定期的な換気、場合によっては、入場者の制限等によりまして三つの密を避ける対策を行ってまいりたいと考えております。また、ホールなどで決められた時間に行うコンサートなどにつきましては、入退場や休憩時間の延長などの工夫もしてまいりたいというふうに考えております。 ◆恩村健太郎 委員  最後に、要望いたします。  文化芸術に携わる方々への支援の一つの方法として、先ほど伺いましたさっぽろアートライブ、こちらは本当に有効であると考えておりますが、今後も、ちょっと新型コロナウイルスの先行きが見通せない部分がございましたので、様々な支援が継続的に必要になってくるものと思われます。札幌市文化芸術基本条例におきましても、文化芸術事業に対する支援についてうたわれているところです。今後の感染症の状況を見極めつつも、引き続き、文化芸術に対する支援策を検討するとともに、実行していただくよう要望いたしまして、私からの全ての質問を終わらせていただきます。 ◆好井七海 委員  私からも、文化芸術公演配信補助金申込みの資格要件について、端的に伺います。  さきの質疑で、今回の文化芸術公演配信補助金には、大変多くのアーティストなど、文化芸術に関わる様々な職種を持つ市民の方々からの申請があったとのことですが、我が会派としても、さっぽろアートライブのような補助金が本市の文化芸術活動に対する支援策として幅広くその効果が波及することを大いに期待しております。  この補助金は、文化芸術公演を行っている方を対象としているとのことですが、文化芸術活動と一言で言いましても、その関係者の範囲は非常に幅広いものがあり、素人では分からないほど、アーティストなどを取り巻く、陰で働く職種の方々はたくさんいると思います。そうした文化関係の中には、自身の活動が補助金の対象となるかどうなのか、募集要項やQ&Aなどを読んでもよく分からなかったという実際の声も聞いております。  そこで、質問ですが、今回の補助金募集に際して、一つは、具体的にどのような要件を定めたのか、また、申込みの受付事務をどのように進められたのか、伺います。 ◎有塚 文化部長  ただいまの2点のご質問についてでございますけれども、まず、1点目の申込みの資格要件についてのご質問でございますが、まず、三つの要件全てに合致する方を対象としておりまして、具体的には、札幌市に主たる活動の場を有する団体または個人、それから、国または地方公共団体が資本金等を出資している団体ではないこと、そして、最後に、不特定多数の観客から対価を得る公演活動の実績がおおむね1年以上あること、この三つでございます。また、対象となる公演活動につきましては、音楽、演劇、舞踊、伝統芸能など、通常は集客して実施する実演の催しを無観客公演として行い、その様子をライブ配信、または収録配信するものであることなど五つの要件を設けたところでございます。  次に、2点目の申込みの受付事務の進め方についてでございますが、申込みに関しては、様々な問合せがあるということが想定されましたことから、受付事務につきましては業務委託により行ったところでございます。各申請者には、申請に伴う質問、相談や申請書の提出は委託先であります申請窓口に対して行っていただきました。受付開始から締切りまで、毎日、多くの問合せや相談がございましたけれども、問合せの中には単純に回答できないものもございまして、その際には、随時、窓口になった受託者は市への確認を行った上で回答を行ってございます。また、毎日、そのような問合せ内容ですとか申請の受付件数などにつきましては、報告をもらっていたところでございます。 ◆好井七海 委員  地元で活躍する個人や団体が無観客公演を行う場合について幅広く対象としてきたことが分かりました。また、通常であれば集客しての催しをライブ配信、または収録配信するものとのことでしたが、申請に関する相談や受付については、直接、市の窓口ではなく、業務委託により専用の窓口を設けたということも、これだけ多くの申請が届くことを予測すれば適切であったと考えられます。また、委託業者においては、申請に関する多くの相談を受ける中で、市が定めた資格要件を満たさない方、あるいは、文化芸術ならではの課題などで判断に迷う場合なども多々あったかと推察します。  そこで、質問ですが、申込み資格の有無について、委託業者は受付段階で審査を行っていたのか、伺います。 ◎有塚 文化部長  申込み資格の審査についてのご質問でございますけれども、申請の問合せなどに受託者が対応していく中で、明らかに申込み資格がないのではないかと思われる場合、具体的には、市内での公演活動の実績がない場合ですとか、チケット販売により対価を得る公演の主催実績がない、そういった場合など、地元アーティストとしての資格要件を満たしていないと考えられる場合もあったところでございます。  そのような場合には、受託者は、市に今申し上げたような事例があることの報告をした上で、該当者に対して札幌での活動実績等の資格要件を確認するためのやりとりをしてございます。そして、そのような申請につきましては、受付を行った上で、選定委員会において判断をしているところでございます。 ◆好井七海 委員  申込み要件を満たさない活動については、今回の補助金では対象とならなかったということですが、これは、ルールの問題である以上、致し方ないことかと思いますが、冒頭に申し上げましたとおり、文化芸術活動は、例えば美術関係など舞台公演を伴わないものも多数あります。また、舞台スタッフや演出家、音響、照明など、アーティストの公演を支える立場にある方々も多数いらっしゃいます。さらには、私が相談を受けた方は、年に何度かステージを行いますが、少しご高齢のジャズグループの方や、また伝統芸能をされている方で、ユーチューブなどライブ配信などが全く分からないというようなことがあって申請ができないとのご意見もありましたので、今回の決定者の方々の年齢層などを今後の参考にすることも一つ要望いたしたいと思います。  いずれにしましても、今後も多くの文化関係者からの声を反映し、こうした方々と陰で支えている方々に、直接、支援が届くような施策についても引き続き検討してもらい、次のさっぽろアートライブ札幌市内文化芸術活動をする方々のために生かしていただくことを要望して、質問を終わります。 ◆佐藤綾 委員  私からも、札幌市文化芸術公演配信補助費追加費と文化芸術振興費追加費について、何点かお伺いいたします。  まず、文化芸術公演配信補助費、さっぽろアートライブについてお聞きします。  5月20日から6月10日までの期間に、申請数は184件とのことでした。これは、当初3,000万円の予算で50件ほどの採択予定とのことでしたが、4倍近い応募があったわけですから、文化芸術関係者から大きな期待が寄せられたものだと思います。  ですが、緊急事態宣言が解除されても、イベントや公演などが中止や延期となり、文化芸術・芸能関係の皆さんも、いまだ先行きが見えない不安が続いています。  質問いたしますが、文化芸術・芸能関係者から、現状、どういう状況であるのか、どのようなお話をお聞きしているのか、お伺いいたします。 ◎有塚 文化部長  文化芸術に関わっている方々の現状についての把握についてのご質問でございます。  文化芸術に関わっている方々の置かれている現状につきましては、要望書などを通じて把握をしているところでございます。  具体的には、公演が開催できなかったことに伴うチケットの払戻しや公演のキャンセル料などの負担が重いですとか、アーティストの招聘ができない、また、活動の場を支援してほしいなど、そういった声をいただいております。また、6月以降は、施設を再開したものの、イベント開催には定員などの制限がございますので、本格的に活動を再開することができない、また、団体の運営資金にも困っているといったような、そういったご意見も来ているところでございます。 ◆佐藤綾 委員  私も、地元で芸能をなりわいとする方にお話をお聞きしましたけれども、やはり、例年なら開催しているはずの公演を中止していることや、会場自体が人と人との間隔を取らなければならないということで、入場できる人数を制限しなければならないことを考えると、公演が可能としても、赤字になるため、できないということもありますし、何より新型コロナウイルス感染を心配しておりました。一方、このままでは継続できなくなるという切迫した危機感をお持ちでした。  そうした中で、公演の配信に補助をしていくということは、大きな意義があるかと思います。184件の申請で42件が採択されていますが、申請件数の2割強の採択ですから、選考委員会でも甲乙つけ難いものがたくさんあったのではないでしょうか。  今回の補正では、6,900万円の予算が追加され、あと45件ほどの見込みということですが、合わせても9,900万円です。もっと予算を増やして、より多くの申請者補助金を受けられるようにすべきと思いますがいかがか、お伺いいたします。 ◎有塚 文化部長  今回の文化芸術公演配信補助金の追加の予算規模についてのお話だと思いますけれども、本補助金につきましては、第2回定例市議会で3,000万円という金額をお認めいただきまして、今回、今ご質問にありましたように6,900万円の増額ということで提案をさせていただきました。合計で約1億円ということで提案をさせていただいたところでございますけれども、これによりまして、45件程度の追加交付決定を予定しておりまして、既に決定した分を含めると90件近くの採択ということになりますので、全ての申請とはなりませんけれども、当初より選考によって採択をしていくという点を予定しておりましたので、その点に鑑みますと一定規模の支援には達しているものというふうに判断をしているところでございます。
    ◆佐藤綾 委員  この施策は、市民が鑑賞できることとともに、文化芸術の団体や個人の方々の活動の継続支援のため、また、使用されなくなった会場や制作に関わる業種の方々の支援に資するものと認識しております。先ほど来の質疑でございましたけれども、こうした方の生活を守るためという側面もあると思っております。  北海道教育大学が文化芸術関係団体と個人を対象に札幌市内及び近郊で行ったアンケート調査によりますと、5月までに持続化給付金を申請した個人の方は18%でした。これは、申請なので、いただいたというわけではないです。フリーランスのアーティストは、持続化給付金の対象となりにくく、国の2次補正で対象が拡大されましたけれども、受けられるか定かでなく、不安は続いています。長い自粛と、今後も、独自の公演や札幌市のイベント、地域のお祭りなども中止となって、文化芸術、芸能をなりわいとするプロの方は見通しがない状況です。ぜひ、札幌市としても、関係者からの聞き取りを続け、現状をつかんで積極的に応援する施策の予算を増やして進めていただきたいと思います。  次に、文化芸術振興費についてお伺いいたします。  これは、市民が音楽や芸術に触れる機会を創出するため、札幌交響楽団PMF修了生が無料または低料金で開催する市民コンサートへの助成をすると先ほどの説明の中でもございました。現段階で公演を行うには、新型コロナウイルス感染防止のため、会場の席は間隔を空けなければならず、公演で採算を取るには至らないため、単独では開催できない大変難しい現状となっています。これは、音楽のみならず、ほかの分野、伝統芸能や舞踊、演劇や大衆芸能なども同様です。  そこで、質問いたしますが、市民が芸術に触れる機会と芸術家の活動の機会創出の両面からも、今回は音楽分野に限られておりますけれども、今後、ほかの芸術分野にも施策を広げていくべきと思いますがいかがか、お伺いいたします。 ◎有塚 文化部長  音楽以外の分野への支援というご質問でございます。  今回の臨時会では、文化芸術活動に対する支援策といたしまして、無観客公演の配信に係る補助のほか、地元オーケストラ等による鑑賞機会の創出、それから、文化施設等の無料キャンペーンに係る予算を計上させていただいたところでございます。既往の予算も活用しながら、演劇シーズンを8月に予定してございますけれども、そういったものの開催を予定しておりますほか、伝統芸能の普及事業なども準備を進めているところでございます。  今後も、幅広い文化芸術分野に触れる機会を提供できるように努めてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆佐藤綾 委員  コロナ禍の下、文化芸術の継続、継承のためには、芸術表現に関わる職業の方たちの活動と生活が維持できる支援が必要です。地元でも、札響をはじめ、クラウドファンディングなどで維持する努力はしておりますけれども、公的支援を手厚くすべきです。日本は文化芸術への公的支援がもともと少ないですから、本市としてより一層の支援の拡充を進めるべきと申し上げまして、質問を終わります。 ◆ふじわら広昭 委員  文化部に要望を申し上げたいと思います。  私は、今年の予算特別委員会でも、こうした新型コロナウイルス感染対策を踏まえた、札幌市独自、または国の様々な支援も活用して、地元文化団体の育成や、また、ファンに対する対策を行うべきだという趣旨の質問をしてまいりました。  具体的に申しますと、文化庁は、この間の新型コロナウイルス対策の補正予算で、文化関係で約13億円の補正予算を計上しています。これは、全国を約25のエリアに分けて、それぞれのエリアで企画をしていただいて、文化庁が審査を委託した団体に審査をお願いする。例えば、札幌交響楽団を例に取れば、日本オーケストラ連盟というところがありまして、そういうところが文化庁からの選定委員団体になっていくはずであります。そういう意味では、北海道、札幌を代表する札幌交響楽団が、この札幌を中心とした地元の文化芸術団体、こうした皆さんとコラボをしながら、文化庁に確認したところによりますと、一つの団体では対象にならないということでありますので、地元の複数のいろいろなジャンルの団体の組合せをして企画を提案していくと。そのためには、文化庁はあまり制約をしないために、明確な基準というようなものはあまり示していないようでありますけれども、そこをしっかり進めていくためには、札幌市の文化部が、地元の芸術文化団体や札響などとも連携を取って、一定の期間に様々なジャンルの公演がいろんなところで対応できるような、いわゆる相談に乗ったりアドバイスをして、そういう団体が文化庁に申請をできるような支援をしっかりして、その13億円という予算の一部を使って、札幌、北海道における文化芸術活動というものにしっかり取り組んでいただきたいと思います。  私のところにも、この間、いろいろな文化団体、音楽においてもジャズからポピュラーから様々あります。そしてまた、いろいろなジャンルの札幌市民のファンからも、そうした対策をしっかりしていただきたいという声がありますので、文化部のほうでも様々な情報は把握していると思いますので、ぜひ、札幌市の予算も必要ですけれども、国のこうした予算も活用して対策をしっかりとやっていただきたい、このことを申し上げて、終わります。 ○松原淳二 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○松原淳二 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○松原淳二 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第1号中関係分を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○松原淳二 委員長  異議なしと認め、議案第1号中関係分は、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後2時5分...