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  1. 札幌市議会 2020-06-08
    令和 2年(常任)総務委員会−06月08日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    令和 2年(常任総務委員会−06月08日-記録令和 2年(常任総務委員会            札幌市議会総務委員会記録            令和2年6月8日(月曜日)       ────────────────────────       開 会 午後1時7分     ―――――――――――――― ○村松叶啓 委員長  ただいまから、総務委員会を開会いたします。  報告事項は、特にございません。  それでは、議事に入ります。  最初に、議案第8号 札幌職員特殊勤務手当条例の一部を改正する条例案議題といたします。  質疑を行います。 ◆岩崎道郎 委員  私からは、ただいま提案されております議案第8号 札幌職員特殊勤務手当条例の一部を改正する条例案について、2点ほど伺いたいと思います。  まず初めに、福祉業務等手当改正について伺います。  本条例改正は、児童相談所における児童虐待対応業務に対する手当を増額するものですが、改めて言うまでもなく、児童虐待相談対応の件数は、2014年度の約1,200件から年々増加傾向にあり、2019年度は約2,400件と、業務量も増える一方です。そういった環境下では、職員が困難を抱えた子どもたち家族と向き合うこともできず、本来、児相が果たすべき役割が十分に発揮できていない状況にあるのではないかと危惧をしているところであります。  全国的にも、児童虐待相談対応件数が増加していることを受けて、国においても、2018年12月に児童虐待防止対策体制総合強化プランを策定し、児童福祉司増員等児童相談所体制強化のため、施策を計画的に進めているところであり、私も、この業務困難性業務量を踏まえると、給与処遇の改善を図ることが必要であると考えていたところであります。  そこで、最初質問ですが、このたびの児童相談所における児童虐待対応業務に対する手当増額改正について、その改正に至った経緯及びその改正内容を伺います。 ◎佐藤 職員部長  ただいまのご質問にありました改正経緯とその内容ということでございますけれども、委員のご指摘のとおり、国が策定した児童虐待防止対策体制総合強化プランに基づきまして、児童相談所体制強化のための施策を計画的に進めているところでございます。  そして、令和2年度からは、児童福祉司等専門性を有する人材の確保のため、国の地方財政措置を活用しまして、業務困難性を考慮した処遇改善に向け、適切に取り組むよう各地方公共団体通知がありまして、本市においても通知趣旨を踏まえて改正に至ったものでございます。  具体的な支給対象職員手当額につきましては、条例改正が可決、成立した後に市長規則で定めることとなりますが、児童相談所に勤務する職員のうち、虐待通告に係る緊急的な対応や、子どもの安全を確保し、適切な保護を図るための丁寧なケア等が求められるといった精神的・肉体的負担の大きい業務に従事した職員に対しまして、これまで1日につき310円を支給してまいりましたが、1日につき1,000円に増額改正を行ってまいりたいと考えております。 ◆岩崎道郎 委員  今さら、本当に言うまでもなく、今回の手当、当然の措置であろうというふうに私は思っておりますし、今の感染症下において、相談件数も増加をしているということも聞いています。
     この間、札幌市では、虐待案件も何年か置きに起こってしまっていて、そのたびに、行政がどうなんだと、そして、専門家皆さんからも非常に厳しい意見をいただいているところです。  それで、この話は皆さんにするところではないんですが、札幌市全体として、やはり、子どもたちを守るという体制強化に向けては全力を尽くしていかなきゃいけないというふうに思っています。それで、今回、手当が増えるということは本当に当たり前のことなんですけれども、そのことによって、今、第2児相の開設が言われていますけれども、この人員が抑制的になっていってはいけないなと思っているんです。ですので、総額的な予算から追いかけるのではなくて、本当に必要な人がどれだけ必要なのか、そういったところからしっかりと人を充てていただきたいなということをまずは求めておきたいと思います。  続いて、もう一つ、児相職員は、先ほどの答弁にもありましたけれども、やはり、非常に高い専門性を求められているんだと思います。今、職員皆さんは必死に頑張っていらっしゃるということも十分理解をしておりますが、やはり、子どもに当たっては、児童福祉司児童心理司等専門職を確保すること、これが非常に重要ですし、今いる職員皆さんにも、きっと、やる気のある方、自分で資格を取ってどんどんやっていきたいなという方もいらっしゃると思うので、そういった皆さんをしっかりと物心両面でサポートしていただく、そういった体制をつくっていただくことを求めたいと思います。  次の質問です。  次は、感染症予防等作業手当改正について、1点伺います。  我が会派の村上ゆうこ委員が、第1回定例市議会病院局予算特別委員会において、職員部長にも出席をいただきまして、新型コロナウイルス感染症対応する職員に支給される感染症予防等作業手当増額改正必要性を指摘したところです。  本市では、新型コロナウイルス感染症対応するため、市立札幌病院における診療のほか、本特殊勤務手当条例対象となる市長部局においても、宿泊療養業務等対応業務が生じていると認識しております。また、北海道、札幌市では、全国的に見ても早い段階で感染症患者が発生し、本市職員もその対応に従事したものと推察しており、これらの業務に従事した職員には漏れなく適切に手当が支給されるべきと考えます。  そこで、質問ですが、このたびの新型コロナウイルス感染症対応に従事する職員に対する手当について、その支給対象範囲及びその適用日はどのようになっているのかを伺います。 ◎佐藤 職員部長  ただいまの今回の手当に関する支給対象範囲とその適用日についてというご質問お答えいたします。  国におきましては、ダイヤモンドプリンセス号や武漢からのチャーター機において、乗客に接する作業や乗客の方の使用済みのものの消毒対応等を行った場合に、特殊勤務手当の特例が設けられまして、1日当たり3,000円または4,000円が支給される改正が行われたところでございます。  この手当は、患者またはその疑いのある者に接することのみをもって支給されるものではなくて、ダイヤモンドプリンセス号ですとか武漢からのチャーター機のような限られた場所において、感染リスクに加え、厳しい環境と極めて緊迫した雰囲気の中で、平常時には想定されないような業務に当たることによる著しい困難性精神的緊張を評価したものとなってございます。  国から、各自治体に対しましては、国における改正内容及びその趣旨を踏まえて適切に対応するよう通知があったところであり、本市はこの通知に基づきまして改正を行うものでございます。具体的には、宿泊療養所における入所者受入れ対応、それから、保健所防疫車消防局救急車患者を移送する場合等が支給対象となります。  本規定改正につきましては、国の人事院規則改正適用日であり、本市職員最初患者の移送に従事した日でもあります令和2年1月27日に遡及して適用することとしたいと考えております。 ◆岩崎道郎 委員  1月27日まで遡及するということで、非常にしっかりと職員のほうを見ていただけているなということで、評価をさせていただきたいと思います。  一方で、本当に、支給される対象範囲というのが今のままで満足なのかなというのは、若干、まだ私も見えていないところがあります。例えば、4月に人事異動があったのに、すぐに保健所のほうに派遣をされている職員もいらっしゃると思いますし、感染リスクがあるか、ないかというところがまず大きな線だと思いますけれども、慣れない職場に行っているそういった若い職員の方々もたくさんいらっしゃると思うので、金銭だけではなく、様々に先輩たちから配慮をいただくことが、まず、今、必要かなというふうに思っていますので、ぜひとも職員皆さんに心に留めておいていただきたいと思います。  そして、本条例案対象ではないんですけれども、一言、申し上げさせていただきたいと思います。  市立札幌病院における手当増額分補正予算が、別途、今議会に提案されているところでありますが、市長部局特殊勤務手当条例支給対象職員範囲適用日等に鑑み、市立札幌病院でも適切に対応されることを要望したいと思います。  最後に、先ほど取り上げた児童相談所も含めて、今後も適切な人員配置職務内容に応じた適正な給与処遇を図っていただくことを要望して、私の質問を終わります。 ○村松叶啓 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第8号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  異議なしと認め、議案第8号は、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第11号 札幌職員給与条例の一部を改正する条例案議題といたします。  質疑を行います。  質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第11号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  異議なしと認め、議案第11号は、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第25号 令和2年度札幌一般会計補正予算(第4号)中関係分議題といたします。  質疑を行います。  質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第25号中関係分を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  異議なしと認め、議案第25号中関係分は、可決すべきものと決定いたしました。  ここで、理事者交代のため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後1時17分       再 開 午後1時18分     ―――――――――――――― ○村松叶啓 委員長  委員会を再開いたします。  最後に、動物園条例検討状況報告についてを議題とし、資料に基づき、理事者から説明を受けます。 ◎佐藤 環境局長  環境局では、札幌市が考えます動物園水族館の普遍的な姿を定めるとともに、平成31年3月に策定をいたしました円山動物園基本方針ビジョン2050」の取組を将来にわたって促進する動物園条例制定に向けまして、現在、検討しているところでございます。  本日は、この検討状況についてご説明のほうをさせていただきます。  詳細につきましては、お手元にお配りしました資料に基づきまして、円山動物園長から説明させていただきますので、よろしくお願いをいたします。 ◎加藤 円山動物園長  それでは、動物園条例検討状況につきましてご説明をいたします。  A3判の資料をご覧ください。  動物園条例制定についてというものでございます。  初めに、資料右側の3 検討進め方のところをご覧ください。  図の左下にございますけれども、現在、附属機関でございます市民動物園会議専門部会を設置して検討しているところでございます。そこでの検討状況につきまして、本日、ご説明させていただきます。  それでは、資料左側一つ目条例必要性というところをご覧ください。  (1)動物園を取り巻く環境の変化についてでございます。  日本最初動物園でございます上野動物園は、国が所管いたします博物館附属施設として設置をされまして、ヨーロッパと同様に科学教育などの目的運営されていたものの、その後、多くの動物園日本では市民の憩いの場として設立をされ、遊園地などを併設し、発展してきた経過もありまして、日本動物園水族館は、当初の設立目的とはいささか異なる認識の下で発展をしてきたところでございます。  近年は、環境問題意識の高まりや国際条約によりまして野生動物保護環境保全が求められるようになりまして、次第に、本来の目的であります生物多様性保全環境教育役割重要視をされているところでございます。  (2)の社会的役割生物多様性保全」についての1、2行目で触れておりますが、海外、特にヨーロッパではこの状況対応した法整備が行われておりまして、動物園生物多様性保全活動がなければ設置することも継続していくこともできない仕組みとなっているところでございます。  一方で、(3)の日本法制度における動物園規定状況に記載しておりますとおり、日本国内の法令や札幌市及び他都市における条例におきましては、動物園定義動物福祉について明記したものはなく、保全動物福祉向上取組動物園運営者に任せられている状況にございます。  そのため、札幌市では、円山動物園において、生物多様性保全、教育、調査研究などに重点的に取り組んでいくために、(4)にありますとおり、昨年3月に札幌円山動物園基本方針ビジョン2050」を策定したところでございますが、これらの取組の根拠となる法規範といたしまして、市民代表機関でございます議会で決定される条例を定めることが必要であると考えているところでございます。  最後に、(5)条例制定による市民の利益についてでございます。  条例制定におきまして、ビジョン2050で定めた動物福祉を根幹とした取組が担保されまして、札幌市、行政、市民企業役割が明確になると、それぞれの行動が生物多様性保全につながっていきまして、市民生活に欠かせない豊かな環境を持続させることができると考えております。また、動物園では、動物福祉向上によって、生き生きとした動物を見ることができ、命の大切さや保全活動重要性を認識することができる学びの場を市民に提供し続けられるようになると考えてございます。  さらに、海外に見られるように、市民企業支援によって、自治体単体では困難な野生動物保全活動などが推進をされまして、飼育する動物の展示も維持することができ、市民に親しまれてきた動物園を将来にわたって継続して運営していくことが可能になると考えているところでございます。  続きまして、二つ目条例内容のイメージについてご説明をいたします。  右側の上のほうをご覧ください。  この条例は、円山動物園についてのみを規定するものではなく、札幌市が考える動物園水族館のあるべき姿、そして、そのあるべき姿を実現するために、動物園水族館がどのように運営されるべきか、そして、これらを踏まえて、円山動物園では具体的にどのような運営をしていくかという構成とすることで検討が進められているところでございます。  条例の構成といたしましては、まず、前文を設けまして、条例制定に至る経緯条例に込める思いが盛り込まれる予定でございます。  第1章の総則には、条例目的定義基本理念基本原則、市・市民企業責務を、第2章の動物園水族館責務には、実施事業動物福祉向上感染症対策なども含めた危機管理体制など、第3章の円山動物園には、円山動物園における第1章、第2章を踏まえた取組として、長期の運営方針や計画の策定、動物福祉の規程、職員責務などを盛り込むことで検討が進められているところでございます。  続いて、三つ目検討進め方四つ目検討スケジュールについて、併せてご説明をいたします。  右側の真ん中以下でございます。  冒頭でご説明いたしましたが、昨年の10月に9名の委員で構成する動物園条例検討部会を立ち上げ、これまで、オンラインも含めて4回の部会を開催し、検討を進めているところでございます。  部会での検討を今年10月頃まで約1年間行いまして、市民動物園会議検討結果を報告し、11月頃には市民動物園会議から、札幌市に対し、提言書を提出していただく予定となっております。その後、提言内容総務委員会へご報告、ご審議をいただいた上で、来年2月頃のパブリックコメントを経て、今年度中には条例案を固め、令和3年第2回定例会条例案を提出させていただく予定でございます。  この検討過程におきまして、市民との情報共有意見聴取を行うため、シンポジウムワークショップアンケートなどを実施していく予定でございます。新型コロナウイルス感染症対策に伴い、シンポジウムワークショップなど、人が集まる行事については、実施時期や実施方法等検討が必要となりますが、可能な限り市民との情報共有の機会を設けてまいりたいと考えてございます。  なお、アンケートにつきましては、市民意識調査円山動物園における来園者アンケートなどを活用する予定でございますけれども、まずは先行して、今月の26日から実施される第1回市民意識調査で、動物園に関するアンケートを行うこととしているところでございます。 ○村松叶啓 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆川田ただひさ 委員  私からは、先ほどご説明いただきました動物園条例制定について、いろいろと質問させていただきます。  ただいま説明を受けた動物園条例について、名称も仮称札幌動物園条例として、円山動物園のみならず、札幌市内全域動物園水族館責務を定めるということでございました。現在、動物由来感染症なども、いろいろと今日の状況において注目されている現状でございます。様々な機関と連携して、周囲の動物にも注意をしていく必要性もあることと思います。  そこでまず、1点目の質問ですが、どのような考え方で、この条例を、円山動物園だけでなく、市内全域適用対象とするつもりなのか、お伺いいたします。 ◎加藤 円山動物園長  条例適用範囲についてお答えをいたします。  動物園には、野生動物を飼育する施設として、生物多様性保全に貢献しなければならないという社会的な責任があることに加え、飼育動物動物福祉向上に努めるという責務がございます。これらは、円山動物園に限られたものではなく、動物園水族館として運営しているほかの施設にも共通することでございます。このことから、この条例制定されることによりまして、これまで以上に市民理解が深まる中で、市内に存在する全ての動物園水族館取組水準向上させていくという考え方に基づきまして、市内全域適用範囲として議論が進められているところでございます。  なお、この条例における動物園水族館定義に当てはまらず、直接的には条例規定適用されない施設につきましても、条例で示す動物福祉考え方などを参考に取り組んでいただくことを期待して検討が進められているところでございます。 ◆川田ただひさ 委員  円山動物園に限らず、市内全域動物園水族館への適用ということで考えているということでございました。  ところで、資料では、一定の強制性を有する自己規律制度が必要とされているわけであります。条例強制性を有するというのは、例えば、民間動物園を建てる、または個人が動物を飼育するなどの場合、許認可制度導入なども視野に入れているということなのかというふうに疑問を感じるところでもございます。
     そこで、2点目の質問でございますが、この条例について、民間動物園を設置する場合の許認可制度導入など、強制力のあるものにすることを考えているのかどうか、お伺いいたします。 ◎加藤 円山動物園長  許認可制度導入などについてお答えをいたします。  この条例は、市内動物園水族館運営を管理監督するものではなく、条例制定により、生物多様性保全動物福祉向上に対しましてこれまで以上に市民理解が深まる中で、動物園水族館運営者自らが、条例規定に基づいて、動物福祉向上などの取組をレベルアップしていくことを促進するものとして内容検討されているものでございます。  一方で、条例制定する札幌市が運営する円山動物園につきましては、生物多様性保全動物福祉向上についての取組内容をしっかりと規定する方向検討されておりまして、民間動物園水族館においては、こうした円山動物園実践内容を参考にしながら自ら取り組んでいただく方向検討が進められているところでございます。 ◆川田ただひさ 委員  持続可能な動物福祉向上ということで、動物園として運営していくために、設置者である市の責任はもとより、市民企業の協力、特に企業動物園運営取組支援する仕組みも重要であると思います。  そこで、3点目の質問ですが、市民企業責務を定めるということでございますが、具体的にどのようなことを規定するのか、また、市民企業支援を生かす仕組みは盛り込まれるのか、お伺いいたします。 ◎加藤 円山動物園長  市民企業責務規定内容市民企業支援を生かす仕組みについてお答えをいたします。  今日の動物園水族館は、生物多様性保全役割が強く求められていることから、市民企業責務規定では、動物園等保全活動理解を深めていただくことや、自らの生活や事業活動におきましても、保全に貢献するよう努めるといった内容検討されているところでございます。  また、市民企業支援を生かす仕組みについてでございますけれども、これまでも、市民企業からのご寄附で動物園運営を支えていただいておりますが、今後におきましても、皆様からの善意のお気持ちが野生動物保全動物福祉向上にしっかりとつながるよう、支援動物たちに直結し、結果が分かりやすく見える仕組みを構築していく方向検討が進められております。  いずれにいたしましても、今後100年先の札幌を見据え、市民企業とのつながりを生かしながら、生物多様性保全に貢献していくことができる条例検討してまいります。 ◆川田ただひさ 委員  先ほども述べましたように、動物由来感染症なども疑われる今日でございます。しっかりとした体制動物園を管理すること、また、周辺の動物も注視しながら民間と協力していくことは、私はとても必要であると思っているところでもございます。  また一方で、子どもたちを中心に、動物園は、動物との触れ合いや家族の団らん、そういった部分においても非常に重要な施設でございますので、持続可能な動物園運営という意味において、どのような形で施設運営するかということをより深く検討していただくこともお願いしたいと思います。  また、私は、昨年、ミャンマーからお越しになったお客さんに、象はミャンマーから来ているということで、所長にも大変お世話になって、見ていただきました。そして、本年2月に私もミャンマーに行きまして、日本語学校子どもたちに、皆さんの国から札幌に象が来ているんですよということを子どもたちに言いますと、非常に喜んでいただいて、親近感を抱いていただいたと確信したところでもございます。  様々な国から来るということも考えれば、国際交流という観点からも、国際条約の下、適切に動物が管理されて世界から来る形になることは、私は大変すばらしいことと思います。今後も、多くの人に喜ばれる動物園を目指して在り方を検討していただくことを強く要望して、私の質問を終わります。 ◆竹内孝代 委員  私からも、動物園条例検討状況について質問いたします。  この動物園条例制定は、全国でも初となるのではないかとされておりますが、本市においては、市、市民動物園会議等において丁寧な検討が進められていると承知をしております。この取組は、他都市からも注目をされているとともに、今後は、全国の先進事例、またモデルになるものだとも考えております。  先ほどは、検討進め方、またスケジュール、こうしたことがご説明ありましたけれども、市民との情報共有、また、意見収集を行うために、シンポジウムワークショップアンケートなどを実施する想定と伺いました。また、新型コロナウイルス感染症対策をしっかり踏まえた上で検討していかなければいけないといったご説明もされておりました。  動物園の果たすべき役割については、多くの市民理解していただくこと、これは大変重要であり、例えば、動物福祉向上するための施設整備費もかかることから、この4月に動物園の入園料が値上げをされたことに対する理解にもつながるものと考えます。今後につきましては、新型コロナウイルスの影響を受ける中で動物園条例検討が進められますので、多くの市民が集まる行事の開催は難しいと考えられます。市民が情報を得る機会をできるだけ多く設けていただきたいと考えます。  そこでまず、1点目の質問ですが、新型コロナウイルス禍の中で、動物園条例について、今後どのように市民理解や周知を進めていくのか、伺います。 ◎加藤 円山動物園長  市民周知の進め方についてお答えをいたします。  条例制定における市民参加におきましては、動物園を会場として、子ども及び大人向けのワークショップや、参加者100人規模のシンポジウムなどの開催を予定していたところでございます。しかしながら、今ほど委員からご指摘があったとおり、現在の状況では、ワークショップについては、少人数で一定の距離を保つなど実施手法を工夫する必要がありますし、シンポジウムにつきましても、必要に応じてオンラインなどを活用する、そういった方法を検討する必要があると考えております。  いずれにいたしましても、非常に市民の議論というのは大事ですので、市民との情報共有をしっかりと行いまして、市民の意見を反映できる方法を検討して進めてまいりたいと考えております。  なお、昨年から、動物園のホームページにおきまして、条例必要性資料ですとか、検討部会の議事録などの情報を掲載しておりますので、これらについては引き続き情報を充実させていきますし、公式ツイッターを活用する、また報道機関の皆様のご協力を得るなどして、動物園役割やその取組について情報発信を進めてまいりたいと考えています。 ◆竹内孝代 委員  実施方法を工夫して、例えばオンラインを使ったりとかということでご説明がありましたけれども、例えば、動物園に来園される方々に広報をするなど、ホームページだけだと、なかなか皆さんの目に留まりませんので、いろんな機会を活用して、少しでもこういった条例について検討されていることを周知していただいて、またご意見をいただければいいのかなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  今回の新型コロナウイルス感染症拡大に伴いまして、円山動物園も休園となりました。休園中は、来園者がいないため、動物にとっても、いつもと違う環境となり、敏感に感じ取ったり、ストレスなのか分かりませんが、行動に少し変化のある動物もいるというふうに話も聞いております。人間だけでなく、動物園においても初めての経験ですので、こうした事態の中で、動物福祉向上についてまた改めて考える機会にもなったのではないかと思います。  また、今回の新型コロナウイルスのように、動物と人の両方に感染するものは、動物由来または人獣共通感染症と言いますが、動物園には、多種多様な動物がおり、多くの方が訪れることから、人と動物それぞれの感染症予防対策も重要な視点であります。先週、6月3日には、部分的ではありますが、ようやく円山動物園も再開され、動物園感染症対策も気になります。  そこで、2点目の質問ですが、円山動物園において、新型コロナウイルス感染症について、現状、どのような対応を行っているのか、また、感染症対策に関連しまして、犬や猫、家畜などは伝染病予防のためのワクチン接種などがありますが、動物園で飼育をする動物感染症予防についてはどのような対応となっているのか、併せて伺います。 ◎加藤 円山動物園長  感染症予防対策におきます動物園の現状と飼育動物に対する対策についてお答えいたします。  1点目の円山動物園における感染症予防対策についてでございます。  園内におきましては、しばらくの間、屋内施設全てや芝生の休憩施設を閉鎖するなどして3密とならない環境づくりを行い、来園者の皆様には、マスクの着用、手や指、靴底の消毒、人と飼育動物の適正な距離を保っていただくなどのご協力をいただきながら、感染予防に努めているところでございます。  2点目の飼育動物感染症予防対策についてでございます。  園内には、羊や鳥などの家畜もおりますことから、これまでも、家畜伝染病予防法に基づく衛生管理をしっかりと行っているところでありますが、今回の新型コロナウイルスに対しましても、職員は、朝晩の検温など体調を厳しく管理するとともに、マスクを着用の上、餌の準備では手袋をする、飼育施設の出入口の長靴の履き替えや消毒などの衛生管理も徹底するとともに、極力、動物には直接接触しないように取組を行っているところでございます。  新型コロナウイルスは、海外の動物園におきましては飼育動物感染した事例も報告されていますことから、全ての動物につきまして衛生管理などを徹底いたしまして、万が一にも動物感染させることがないよう取り組んでまいります。 ◆竹内孝代 委員  現状、行われております徹底された取組について承知をいたしました。  続けて、3点目の質問ですが、今回の条例検討の中では、感染症予防対策など、危機管理体制、こういったものについてはどのような検討が進められているのか、伺います。 ◎加藤 円山動物園長  危機管理体制検討状況についてお答えいたします。  危機管理体制につきましては、第1章の基本原則の中で、利用者、職員飼育動物が安全で安心して過ごせるよう施設や設備を適正に管理することや、衛生状態を良好に維持することを規定する方向検討が進んでいるところでございます。  また、第1章の規定を受けまして、動物園水族館の具体的な取組を定める第2章におきましては、利用者、職員飼育動物の安全に配慮をし、事故防止に努めることのほか、災害や動物の脱出防止、感染症予防に係る計画の策定と対策訓練の実施などを規定する方向検討を進めているところでございます。  委員がご指摘の感染症予防対策も含めまして、しっかりと危機管理体制を構築できるよう検討が進められております。 ◆竹内孝代 委員  具体的に検討が進められているということで、子どもたちも、また大人も、本当に大好きな円山動物園ですので、本当に、これまで悲しい事案も経験したことがありますけれども、本当にすばらしい動物園条例制定によって、またさらにこの危機管理体制をしっかり整えることによって、円山動物園が、本当に皆さんから大事にされる、また、本当に親しみを持ってもらえるような、そういった動物園に成長されていくことを願っております。  世界的に猛威を振るっています新型コロナウイルスですけれども、その感染由来はコウモリだというふうに見られているようですけれども、どの動物かは諸説があるようであります。いずれにしましても、野生動物との距離感についても考えさせられることとなりました。人間が野生動物と正しい距離感で正しい関係を築いていかなければ、今後も未知のウイルスの危険にさらされる、こういった可能性があるものと考えられております。  この野生動物との距離感、また、関係を築くための動物園、また水族館の果たすべき役割は大きいとも考えております。このたびの経験を動物福祉のさらなる向上につなげていただくこと、また、動物園条例の丁寧な検討市民理解につながる取組を求めまして、質問を終わります。 ○村松叶啓 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後1時43分...