最後に、札幌市
文化財保存活用地域計画(案)についてを議題とし、資料に基づき、
理事者から説明を受けます。
◎川上
市民文化局長 本日は、札幌市
文化財保存活用地域計画(案)についてご報告させていただきます。
この案につきましては、昨年3月、
学識経験者、
公募委員などで構成されました札幌市
歴史文化基本構想策定委員会を立ち上げまして、各委員による熱心な議論を重ねていただき、ことし3月に取りまとめました札幌市
歴史文化基本構想素案をもとにいたしまして、さらに、
文化庁との協議を経て修正を行い、さらに庁内での議論を重ねて本日の取りまとめに至ったものでございます。
それでは、
計画案の内容につきまして、
文化部長の有塚よりご説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。
◎有塚
文化部長 私から、札幌市
文化財保存活用地域計画(案)につきましてご説明させていただきます。
本日は、お手元に、資料1といたしまして、A3判両面1枚物の
概要版、資料2といたしまして本書の案をお配りしております。
それでは、資料1の
概要版に基づきましてご説明させていただきます。
まず、
資料左上の第1章 目的と位置付けでございますけれども、
計画策定の趣旨を記載しております。
まず、背景と目的といたしまして、近年の
少子高齢化等により、
文化財を次世代に継承していくことが困難になっていること、こうした事態を受けまして、国が市町村に
文化財の保存、活用のための
計画策定を推奨してきたこと、札幌市でも、地域で継承されてきた
文化財が消滅、散逸の危機に直面していること、近年の札幌市の
行政計画におきまして、
文化財を活用して魅力的な
まちづくりを進め、次世代に引き継ぐ
方向性を提示していることなどの背景から、
文化財や歴史・文化の価値や魅力を市民が共有し、大切に使いながら将来に継承していくことで、市民にも
来訪者にも魅力ある
まちづくりを進めることを目的に、この計画を策定することとしております。
この計画は、札幌市
まちづくり戦略ビジョン及び札幌市
文化芸術基本計画を踏まえた
個別計画でございまして、
計画期間は2020年度からの5年間でございます。
この
計画策定に当たりましては、最終的には
文化庁の認定を受ける必要がございますので、
文化庁と協議をしながら策定に取り組んできたものでございます。
続きまして、第2章 札幌市の概要でございます。
ここでは、札幌市の
自然環境ですとか地勢、
産業等の
社会的環境と歴史についてまとめております。
次に、第3章 札幌市の
文化財でございます。
まず、
文化財の把握の方針でございますけれども、計画における
文化財の把握の
考え方について、
指定等にかかわらず、地域の歴史の中で守り伝えられてきたものを
文化財とし、
周辺環境と一体的に把握することと示しております。
続きまして、
文化財の現状でございますが、本市の
指定等文化財、
指定等以外の
文化財の
現状等を記載しているところでございます。
次に、第4章 札幌市の
歴史文化でございます。
ここでは、まず、札幌市の歴史・文化の特徴として、
空間的観点、
地域社会的観点、
歴史的観点から検討いたしまして、
資料右側の上の方になりますが、囲みの中にございますように、原始の昔から育まれた人々の暮らし、幕末に始まる諸村の開拓と開拓使が進めた
市街地建設など、本市の歴史・文化の六つの特徴を整理しております。
次に、
関連文化財群の
考え方といたしまして、近年、国が推奨する
文化財と
文化財の価値を形成するさまざまな要素、
周辺環境とを一体のものとして捉える、こういった
関連文化財群の
考え方を本市としても取り入れること、札幌市の
関連文化財群は、今後、市民の声を取り入れてさまざまな切り口で設定することとしております。
次に、第5章
文化財の
保存活用の方針でございます。
保存、活用の現状として、札幌市、その他の
行政機関、
市民等の
取り組みの現状を記載してございます。
その上で、下の方になりますが、現状を踏まえた
文化財の保存、活用の課題といたしまして、調査、把握、保存、伝承などの観点から整理した課題を記載してございます。
次に、資料の裏面をごらんください。
資料の左上の保存、活用の方針のところでございますが、計画により札幌市が目指す姿を、
文化財の価値を多くの市民が共有し、大切に次の世代に引き継いでいく、
歴史文化の魅力あふれる都市といたしまして、下の図にありますとおり、目指す姿の実現に向けた五つのアクションといたしまして、
基本方針1、
文化財の価値や魅力を掘り起こし、広める、
基本方針2、社会全体で
文化財を大切に使いながら、次の世代へ伝えるといたしまして、その二つの方針に従って取り組む五つの
方向性を記載しております。
中でも、
文化財の保存、活用に関する行政と市民、
専門家等の連携・協働を他の
取り組みを推進する上でも重要なことと位置づけております。
次に、
資料左側の
中段あたりになりますが、それぞれに期待される役割といたしまして、行政、有識者、
文化財所有者、
活用者、市民の役割を記載しております。行政の役割は
文化財の保存、活用の方針を示すなど、
活用者の役割は
文化財を活用した事業の展開などでございます。
第5章の最後になりますけれども、これらの
取り組みを進めるに当たっての
文化財の保存、活用の
推進体制を記載しております。
社会全体で取り組む
体制整備を進めるために、札幌市のほか、経済・
観光団体等を構成員とする
協議会を設置する方針を示しております。
次に、資料の右側は、第6章
文化財の
保存活用に関する措置についてでございます。
初めに、措置についての
考え方といたしまして、本市の
文化財を大きく二つ、札幌の歴史を伝え、
来訪者を魅了する
都心エリアの
文化財と、市民の
ふるさと意識を育む各地域の
文化財に分けまして、前者につきましては、価値や魅力を損なわない良好な状態での保存とか、札幌の歴史・文化を楽しむ
観光拠点を形成するなど、後者につきましては、地域とのかかわりを保ちながら継承し、地域づくりの拠点や教育資源のほか、事業活動の展開も視野に入れる、こういった方針をそれぞれ示してございます。
最後に、その下の表でございます。
措置の概要では、札幌市や、第5章で示しました今後設置予定の
協議会が主体となるさまざまな
取り組みのほか、北海道や北海道大学との連携など、計画に基づく措置として記載しているところでございます。
計画案の説明は以上でございますが、今後のスケジュールといたしましては、10月中旬ごろからパブリックコメントを行い、策定を進め、あわせて、国の認定を受けるため、
文化庁との協議を続けまして、12月ごろには計画の認定申請を行いまして、認定を受け次第、年度末までには公表させていただく予定で進めているところでございます。
○
中村たけし 委員長 それでは、質疑を行います。
◆村松叶啓 委員 今の計画は、
文化財を取り巻く近年の社会状況や、
文化財の保存と多様な活用機会の両立を進める国の動向を反映し、
文化庁とも協議をしながら策定に取り組んでいるとのことであります。中でも、
文化財と
文化財の価値を形成するさまざまな要素を一体のものとして捉え、ストーリーで発信する
関連文化財群の設定に関する
取り組みは、
文化庁において、
文化財の価値や魅力を効果的に伝える方策として計画に盛り込むことを推奨しているものであり、今後の本市の
文化財の保存と活用を進める上で重要な
考え方であると思います。
そこで、質問ですが、今後、市民の意見も聞きながら、
関連文化財群、ストーリーを設定していくということですが、現時点で、例えばどのようなものが考えられ、また、どのような活用が考えられるのか、お伺いいたします。
◎有塚
文化部長 関連
文化財の設定例とその活用例についてのご質問でございます。
本市の
関連文化財群の例といたしましては、旧永山武四郎邸や、現在、サッポロファクトリーのレンガ館として活用されております札幌麦酒会社工場など、創成東エリアに残る歴史的建造物やまち並みを構成要素といたしまして、開拓期以降の産業史に関するストーリーを設定するなどが考えられるところでございます。
これらの活用例といたしましては、昨年度、市内外の個人旅行者をターゲットに、創成東地区の水脈と開拓使の歴史をめぐるモニターツアーを試行的に実施いたしまして、定員を上回る応募があるなどの反響がございました。ツアーでは、ガイドの解説を聞きながら、昔の豊平川の川筋とか、歴史ある酒蔵、旧永山武四郎邸などをめぐりまして、参加者からは、よくブラタモリを見ているが、それを体験できた気分で楽しかったなどの好評を得たところでございます。
このように、
関連文化財群とストーリーの設定によりまして、札幌の歴史・文化の価値や魅力をより生き生きとした形で発信でき、幅広い方々に理解を深めていただく効果が期待できるものと考えております。
◆村松叶啓 委員 ただいまの答弁で、本市における
関連文化財群とストーリーの設定と活用例についてのイメージがつかめました。今回策定される計画においては、
都心エリアの
文化財や設定された
関連文化財群を活用した
観光拠点づくりへの展望が示され、これらは、
文化財を良好に保存しながら、まちの魅力の向上につなげる
取り組みとして今後ますます重要になることと考えられます。
しかしながら、一方、計画では、市民の
ふるさと意識を育む各地域の
文化財について、保存や活用のために必要となる支援等を行い、地域における
文化財の継承を促すとの方針も示されているところです。郷土資料などの地域の
文化財については、我が会派で、かねてより、担い手の高齢化などから地域住民による保存や管理が困難となりつつある現状と、これに対する市の
取り組みの必要性について訴えてきたところであります。
そこで、質問ですが、郷土資料館所蔵資料を含む地域の
文化財の保存、活用についてどのような
取り組みを考えているのか、お伺いいたします。
◎有塚
文化部長 郷土資料館所蔵の資料を含む地域の
文化財の保存、活用について、どのように取り組んでいくのかというご質問でございます。
市民の暮らしの中で守り伝えられてきた各地域の歴史的建造物や歴史資料等の
文化財は、本市の歴史を知る上で貴重な財産であるとともに、地域の人々の心のよりどころでもあり、また、それらの活用によりまして地域の魅力を高める、そういった資源となり得ると考えてございます。
計画の推進に当たりましては、地域の郷土資料館が所蔵する資料を含む市内の広範な
文化財について、市民の力をかりて調査・把握を進めまして、その価値や魅力を広く共有、情報発信することによりまして、
文化財に親しむ市民の輪を広げて保存、活用の担い手確保にもつなげてまいりたい、そういうふうに考えているところでございます。
◆村松叶啓 委員 郷土資料等の地域の
文化財は、地域住民の誇りや愛着を育み、地域のコミュニティーづくりの核ともなる貴重な財産であると考えます。そうした貴重な財産を適切に保管、活用し続けることが可能な仕組みづくりや、担い手の確保等に関する効果的な支援について、一層の危機感とスピード感を持って取り組まれることを強く要望して、質問を終わります。
◆
ふじわら広昭 委員 最初の質問は、
協議会のあり方についてであります。
今回策定される札幌市
文化財保存活用地域計画(案)では、
文化財の保存、活用を官民が連携して進めるための
体制整備の方針として、経済・観光団体など民間団体と札幌市などを構成員とする(仮称)札幌市
歴史文化の
まちづくり推進
協議会を立ち上げる方針が示されております。計画が目指す姿である、
文化財の価値を多くの市民が共有し、大切に次の世代へ引き継いでいく、
歴史文化の魅力あふれる都市の実現のためには、
文化財の保存、活用に地域総がかりで取り組むことが必要であり、さまざまな関係者による連携・協働を促すために
協議会が果たす役割は大きいと思います。
そこで、質問ですが、札幌市においては、計画の策定とあわせ、
協議会の仕組みなどについても検討を進めていることと思いますが、現時点で
協議会の具体的な構成員と設置の時期についてどのように考えているのか、お伺いいたします。
◎有塚
文化部長 協議会の具体的な構成員と設置の時期についてのご質問でございます。
協議会の構成員につきましては、
文化庁の示す例とか先行する他都市の事例を参考に検討しているところでございます。例えば、観光協会や商工会議所を初め、
文化財の保存、活用に携わる団体等に参加していただくことを想定しております。また、
協議会の立ち上げ時期についてですが、
協議会を
取り組み主体としたさまざまな事業に速やかに着手するために、計画の公表を予定しております来年3月までには設置したいというふうに考えております。
◆
ふじわら広昭 委員 今回立ち上げる予定の
協議会は、経済・観光分野のほかに、
文化財に関する専門知識を有する構成員などによって組織化される、また、来年の3月までに
協議会を立ち上げたいということであります。
文化財の保存と活用のため、それぞれの専門分野の知見を生かすことは当然ですけれども、
協議会の
取り組みが実際に地域に暮らす市民の意見や感覚を取り入れたものとなることも重要であると言えます。
そこで、質問でありますけれども、
協議会の
取り組みにおいて、
文化財の専門家以外に市民などの意見を反映することについてどのように考えているのか、また、そのための具体的な手法について検討していることがあるのか、2点お伺いいたします。
◎有塚
文化部長 協議会の
取り組みにおける
文化財の専門家以外の市民の意見の反映、それから、具体的な手法についての検討の状況ということでございます。
まず、
文化財の保存、活用を進めていく上では、歴史的・学術的価値を踏まえることは当然ですけれども、市民の思いや市民がみずから大切だと考える要素をくみ上げていくことが重要だというふうに考えております。また、本計画におきましても、札幌市の
関連文化財群の
考え方といたしまして、設定要件
の一つとして、市民が愛着や誇りを感じ、みずから守り伝えていきたいと感じるとともに、その魅力を誰かに伝えたいと感じるものというふうに挙げているところでございます。
このため、(仮称)札幌市
歴史文化の
まちづくり推進
協議会におけるシンポジウム等の催しにおけるアンケートの実施とか、ワークショップなどを通して広く市民の意見を聞く、また、
協議会のさまざまな
取り組みにそういった声を反映させていきたいというふうに考えているところでございます。
◆
ふじわら広昭 委員
文化財の保存や活用を適切に進めるためには、市民の意見を反映するとともに、当然のことながら、専門知識を持った有識者等の指導や助言を受けながら取り組むことが有効と言えます。札幌市では、これまで、条例による附属機関として、
文化財に関する各分野の
学識経験者等で構成される
文化財保護審議会が設置されておりますけれども、今回の
計画策定は、札幌市の
文化財の保存、活用にとって重要な事案と言えます。
そこで、質問でありますけれども、計画の策定過程において、
文化財保護審議会とはどのようにかかわってきたのか、お伺いいたします。
◎有塚
文化部長 計画策定過程における
文化財保護審議会とのかかわりについてのご質問でございます。
今お話がありましたとおり、
文化財保護審議会は
教育委員会の附属機関でございまして、その役割は、本市の
文化財保護に関する重要事項について、
教育委員会の諮問に応じて調査審議し、または
教育委員会に建議することとなってございます。具体的には、本市の重要な
文化財の指定のほか、
文化財の保存、活用について専門的な知見から助言等を行うなど、本市の
文化財行政において重要な役割を担っていただいております。
計画の策定に当たりましては、有識者や
公募委員により構成されます札幌市
歴史文化基本構想策定委員会を設置し、意見交換を行いながら検討を重ねてまいりましたけれども、その過程におきましては、
文化財保護審議会に対しても定期的に検討状況を報告いたしまして、審議会の委員から助言等をいただき、それも参考にしながら今回お示ししている案を取りまとめたところでございます。
◆
ふじわら広昭 委員 2点要望を申し上げて、質問を終わります。
今後、計画に基づき、(仮称)札幌市
歴史文化の
まちづくり推進
協議会が活動していくに当たり、先ほど質問で触れました市民意見の反映と同時に、
協議会の構成員であります札幌市を通じ、
文化財保護審議会からさまざまな学術的知見を取り入れることも重要と言えます。
二つ目には、計画の実行に当たっては、市民の思いを受けとめ、専門家のアドバイスに耳を傾けながら、
教育委員会を含めて、札幌市が一丸となって実効性のある
取り組みを図っていくことを要望して、質問を終わります。
◆福田浩太郎 委員 私からも、質問させていただきます。
今回策定される計画では、札幌の
文化財の保存、活用の現状として、札幌市や北海道などの公的機関の
取り組みに加えて、市民団体や事業者などによる
取り組みの事例が紹介されております。例えば、その中で触れられております手稲郷土史研究会というのがございますけれども、その研究会では、区とも連携をしながら、20年以上にわたって講演活動や研修会、そして研究成果の発表などを続けておりまして、昨年は北海道
文化財保護協会より北海道
文化財保護功労者として表彰されたところであります。こうした市民団体が
文化財保護の活動に携わる姿を広く知ってもらうことも、市民の
文化財愛護精神の涵養につながるものではないかというふうに考えるところでございます。
札幌市には、先ほどの手稲郷土史研究会以外にも、
文化財の愛好家や地域の歴史研究などに熱心に取り組む団体が多く存在しておりました。中には、長年にわたり研究を続けた結果、相当の研究成果を蓄積している例もあると思うところであります。
そこで、質問でありますけれども、計画の推進に当たって、こうした郷土史研究団体等とどのように連携していくのか、お尋ねいたします。
◎有塚
文化部長 計画の推進に当たり、郷土史研究団体等とどのように連携していくのかというご質問でございます。
ご指摘にございますように、郷土史研究団体など市民活動団体の
取り組みは、
文化財の保存、活用に当たりまして重要な役割を担っているというふうに認識しておりまして、これまでも、歴史的建造物の調査においてこうした団体の協力を得るなどの連携を図ってきたところでございます。
今後、こうした団体に今回策定する計画を発信し、共有するとともに、(仮称)札幌市
歴史文化の
まちづくり推進
協議会が開催するワークショップへの参加ですとかシンポジウム等へのイベントにおいて活動成果の報告をいただくなど、引き続き連携を図ってまいりたいというふうに考えてございます。
◆福田浩太郎 委員 こうした団体の
取り組みが重要であること、そして、今後情報を共有しながらさまざまな活動で連携していくということでございます。ぜひ、お願いしたいと思います。
続いて、
文化財と言いますと建造物や美術品をイメージするところですけれども、札幌には円山、藻岩の原始林のような特徴的な自然が天然記念物として国の指定を受けた例もございます。私の地元である手稲区でも、手稲山には豊かな自然がありまして、その自然を愛好する市民団体、やまなみ手稲という団体が、登山を通じ、手稲山の魅力を発見するツアーを行うなど、熱心に活動をされております。また、山口緑地にある札幌市指定史跡のバッタ塚は、先人が自然を克服し、農地を開いた労苦を今に伝えるものでありますけれども、同地区で盛んな農業の過去と現在をつなげる要素として大変興味深いものでございます。また、特産の農産品である大浜みやこカボチャは、手稲の自然と歴史・文化を感じながら味わっていただきたい地域の名品でもございます。
計画においては、
文化財を
文化財単体として見るのではなく、他の
文化財や
周辺環境とあわせて一体的に把握し、活用していくとの
考え方が示されておりますが、
文化財と一体的に活用するとされる
周辺環境には、地域の方々が愛着を持っている自然や農産物などの食の魅力なども当然に含まれるものと考えます。地域の農産品のブランディングなどにもよい波及効果をもたらすと思うところでございます。
そこで、質問ですが、
文化財の保存、活用において、
文化財と周辺の自然や農産物などの魅力をあわせて発信することによる効果についてどのように考えているのか、お尋ねいたします。
◎有塚
文化部長 文化財の保存、活用において、その
周辺環境とあわせて発信することの効果についてのご質問でございます。
計画の策定過程で、市民の方々を対象に地域のお宝を募集するアンケートを実施したところ、星置の滝などの自然や、札幌黄タマネギなどの伝統野菜、それから、ジンギスカンなどの食についての回答も多く寄せられたところでございます。
文化財に関する情報は、
文化財が存在する地域の自然とか農業、そういったことはもとより、市民が大切に思うさまざまな資源と一体的に発信することで、地域の魅力をより際立たせ、市民や観光客への訴求力向上につながるものと考えております。その結果、
文化財の普及啓発にとどまらず、例えば、地域を周遊する観光客の増加を初め、農産品の知名度向上や地域の飲食店等での消費拡大など、さまざまな効果が期待できると考えているところでございます。
◆福田浩太郎 委員 アンケートをとっていただいて、その回答の中で、やはり自然や食、農産品などにも非常に関心が高いということで、そうしたものを効果的に組み合わせていくというお答えでございました。ぜひ、そのようにお願いしたいと思います。
最後に、要望で終わりますけれども、札幌市では、従前より市内のさまざまな
文化財の調査・把握を進めておりまして、今後、収集した情報とあわせて、市民などへの公開も検討していくとのことであります。それら蓄積された情報は、市民にとって地域の魅力の再発見や観光振興などに有効に生かされることが重要だというふうに考えるところでございます。
しかしながら、情報を更新していくことや、また発信の仕組みを維持することには費用や人が必要となりまして、それらを全て行政が請け負うことは現実的ではないというふうに思います。また、(仮称)札幌市
歴史文化の
まちづくり推進
協議会に対する国の補助も、3年間の時限的なものだというふうに伺っております。今後は、札幌の
文化財に関する情報が将来にわたり魅力資源として生かされるよう、
文化財情報を発信する媒体の訴求力を高め、広告料収入などによる財源確保の方策など、官民連携の
取り組みの中で積極的に検討していくべきだというふうに思います。
そして、AIを活用すれば、アプリケーションソフトにより、利用者の嗜好に応じた情報提供や、位置情報を活用した
文化財や飲食店、地域のさまざまな魅力資源をめぐるルートを生成することも技術的には可能になるものというふうに思うところでございます。今後の
取り組みについて提案、要望いたしまして、私の質問を終わります。
◆
佐藤綾 委員 私からは、札幌市
文化財保存活用地域計画(案)の第5章の
文化財の保存、活用の方針と、
基本方針2のアクション3、保存、伝承の課題に対する
取り組みについて質問いたします。
昨年、国において
文化財保護法及び地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正、ことし4月から施行されました。この改正は、過疎化、少子化等の社会的変化を背景に、各地の貴重な
文化財の滅失、散逸等の防止が緊急の課題となる中、未指定を含めた有形・無形
文化財を
まちづくりに生かしつつ、地域社会総がかりで継承に取り組んでいくことが必要で、地域における
文化財の計画的な保存、活用の促進や地方
文化財保護行政の推進力の強化を図ることとしております。それにより、今回の
文化財の
保存活用地域計画が進められており、内容の充実が求められているところです。
札幌市は、時計台に代表される明治以降の歴史的建造物、歴史的な資料や文書、民俗
文化財などさまざまありますけれども、
文化財を守り、保存し、継承、また研究していくことは重要なことだと考えます。
昨年の胆振東部地震では、月寒郷土資料館とエドウィン・ダン記念館で煙突損傷があり、札幌村郷土資料館では展示ケースや展示物の破損などの被災状況をお聞きしております。地震のみならず、豪雨災害や台風など各地で大きな被害が起こっており、札幌市も、いつ、こうした災害が起こるかわかりません。
そこで、質問ですが、市所有の
文化財の保存のために、防災及び災害時を想定し、どのような対策を行っているのか、お伺いいたします。
また、
文化財の保存には温度、湿度の管理が重要です。明治以降のものが多いとはいえ、紙や布は劣化しやすく、歴史的な資料が失われないよう細心の注意を払い、保存する必要がありますが、保存環境の現状と今後の対策についてどうしていくのか、お伺いいたします。
◎有塚
文化部長 市所有
文化財の防災についてどうなっているのか、郷土資料館の資料の保存環境、それから、それをどうしていくのかといったご質問でございます。
まず、防火対策についてでございますけれども、各施設におきまして、消防法に基づく消火設備等を設置しており、定期的に点検を行うとともに、毎年1月26日の
文化財防火デーには所轄の消防署との合同訓練も定期的に行っているところでございまして、ハード・ソフトの両面から取り組んでいるところでございます。
また、建物の耐震化等につきましては、地震のみならず、風や積雪等の影響も考慮しておりまして、時計台、豊平館、八窓庵、旧永山武四郎邸、旧三菱鉱業寮等では実施済みとなっているところでございます。一方、一部の
文化財建造物とか郷土資料館では耐震診断や耐震改修が行われていない建物がある、そういった現状がございます。
次に、郷土資料館における資料の保存環境についてでございますけれども、博物館や美術館のように、24時間、適切に温度、湿度を管理できるような特別な設備は備えていないところでございます。
今後についてですけれども、
文化財指定の有無等の重要度、それから、施設の安全性、展示の手法、あるいはコスト等を考慮の上、対応について検討を進めてまいりたいというふうに考えてございます。
◆
佐藤綾 委員 やはり、貴重な資料、
文化財ですので、後世に継承していくためにも、破損、滅失しないようにしていかなければならない、それは当然のことです。郷土資料館などの建物自体の老朽化は避けられませんので、防災上の耐震化や補強、補修なども視野に
文化財を守っていくのが本市の責任であると考えます。劣化や破損で失われてしまっては取り返しがつきません。計画的に保存環境の改善を推進していくべきと申し上げます。
次に、専門員の配置についてお伺いいたします。
文化財の活用に当たり、収集、整理、保管、修理、公開、展示、研究、分析、教育、普及活動などにわたる専門家は欠かせません。適切な
文化財の保管、保存及び活用のためには、学芸員など
文化財にかかわる専門知識を有する人材の配置と育成が重要です。
そこで、質問ですが、本市の
文化財の保護、活用において、専門知識を有する職員としての学芸員の配置、また、外部の専門家の活用と現在の状況についてお伺いいたします。
あわせて、計画を推進するに当たり、専門人材の配置や育成などの充実を図るための予定がありましたら、内容をお伺いいたします。
◎有塚
文化部長 学芸員など専門知識を有する職員の配置状況、外部の専門家の活用、それから、今後の予定というご質問でございます。
まず、現在、
文化財課、それから
文化財の指定管理施設におきましては、学芸員資格を採用の要件として任用されている職員はおりません。一方で、外部の専門家につきましては、適宜、活用を図っているところでございます。例えば、
文化財建造物の改修工事における保存・活用計画の策定
委員会ですとか、
教育委員会の附属機関であります
文化財保護審議会の委員には
学識経験者がおりまして、その識見を
文化財の良好な保存に生かすように努めているところでございます。また、時計台や豊平館など指定管理者制度を導入する
文化財施設におきましても、指定管理者が設置する運営
協議会というのがございますけれども、そちらに
学識経験者が参加しておりまして、施設の管理運営の助言等を得ているところでございます。
今後でございますけれども、計画の推進に当たりまして、札幌市も構成員となります(仮称)札幌市
歴史文化の
まちづくり推進
協議会を中心に、関係者の連携・協働を推進することとしておりまして、こうした活動の中で外部有識者とのネットワークを強化して、
文化財の保存、活用に取り組む体制の充実を図ってまいりたいというふうに考えてございます。
◆
佐藤綾 委員 歴史的な建造物の
文化財にスポットライトが当てられますけれども、明治以前のもので、また、開拓時の暮らしや当時の様子が記録されている歴史的資料なども大切な
文化財として継承されていくよう、適切に保存できる環境と、多くの市民に
文化財を見てもらい、理解していただく活用面からも、やはり、職員として専門的知見を有する学芸員等の人材の配置、また、育成をしていくべきだと申し上げまして、私の質問を終わります。
◆
石川さわ子 委員 私からも、札幌市
文化財保存活用地域計画(案)について伺いたいと思います。
今回策定される計画では、
文化財の把握の
考え方として、市民が暮らしの中で大切に守り伝えてきたもの、失いたくないと考えるものを、市民の力をかりながら幅広く把握していくとのことであります。
札幌市においても、市民が暮らしの中で大切に守ってきた物や事などの
文化財が、時間の経過とともに老朽化し、人知れず失われてしまった事例が少なからずあったと思われます。こうした市民の思いを生かし、幅広く把握をする
取り組みによって、より多くの貴重な
文化財が残されるようになると、このたびの
計画案に期待しているところであります。
計画の中では、こうした
文化財の調査・把握の一環として、本市が昨年度にアンケートやワークショップを実施し、市民の方々が地域のお宝と思う
文化財を募集したことなどが紹介されており、先ほどの答弁の中でも触れられておりました。
文化財に対する思いをお宝として熱心に寄せてくれる市民の方は、やはり、長年、その地域の中で暮らしてきた高齢の方や、あるいは、
文化財を継承している活動団体の方が多いのではないかと考えるところです。そうした方々の思いを受けとめることが大切なのは言うまでもないことだと思いますが、一方で、実際に次世代を担う
子どもたちにも、身近な
文化財について考えてもらい、主体的に取り組んでもらうことも重要であると考えます。
そこで、質問ですが、
計画策定段階における
文化財の把握の中で、
子どもたちが興味を持ち、参加できるような
取り組みをしてきたのかどうか、伺います。
また、
文化財の共有、伝承、活用、連携などについて
子どもたちとともに取り組むべきと考えますが、子どもをどのように認識しているのか、あわせて伺います。
◎有塚
文化部長 計画策定段階において
子どもたちが興味を持ち参加できるような
取り組みをしてきたのかどうか、また、
文化財の共有等について子どもをどのように認識しているのかというご質問でございます。
昨年11月に開催したシンポジウム、さっぽろれきぶんフェスにおきまして、講演やパネル展示とともに、会場内に土器を組み立てる立体パズルや、石山軟石のクラフト体験など、
子どもたちが遊びながら
文化財に親しめるコーナーを用意した結果、多くの親子連れにご来場いただいたところでございます。会場内に用意した札幌市全域の大きな地図に、来場者自身が考える地域の宝を附箋に記入して張っていただく、そういった企画も好評でございまして、夏なのに雪のように降るポプラの綿毛といったユニークなご意見もいただいたところでございます。こうしたご意見をいただきまして、子どもを含むさまざまな年齢層の意見の把握に効果があったというふうに考えてございます。
また、子どもに関しましては、委員のお話にもありましたとおり、
文化財保護の次世代の担い手として大変重要な存在であるというふうに認識してございます。そのため、子どもも参加できるイベントを開催したり、子どもが関心を持てるようなわかりやすい情報発信をするなど、次世代育成の視点も持ちながら計画を推進してまいりたいというふうに考えております。
◆
石川さわ子 委員 ぜひ、今後も子どもみずからが興味・関心を持つような
取り組みを行ってほしいと思います。先ほど伺った親子連れとか子どもを意識したイベントは、大変有効だなというふうにも考えます。
文化財を保存、伝承していくに当たっての課題としましては、答弁にもありましたが、担い手としての人材の確保が言われておりまして、大切な
文化財を伝えていくためにも、次世代につながる
子どもたちとともに取り組むことが大変重要だというふうに考えます。
子どもとともに
取り組みを進めるに当たっては、私は、
子どもたちが
文化財について知る機会をふやすために、やはり、学校教育との連携が重要だというふうに考えます。従来、札幌市内の小・中学校におきましては、総合的な学習の時間などを活用し、
文化財を通して地域の歴史・文化を学ぶ
取り組みなどが行われてきていると思います。
子どもたちが身近な
文化財に触れ、地域の歴史を知ることは貴重な経験であり、今後そのような機会がふえていくことが重要と考えます。
そこで、伺いますが、
子どもたちが地域の歴史・文化に触れ、
文化財の保護についても思いをめぐらせてくれるように、
教育委員会や学校との連携の重要性についてどのように考えているのか、また、
文化財保存活用地域計画(案)の中では連携を高めていくための
取り組みを予定しているのか、予定しているのであれば、内容についてもお伺いいたします。
◎有塚
文化部長 教育委員会、学校との連携の重要性について、また、計画の中での連携を高めていくための
取り組みについてのご質問でございます。
今に残る
文化財は、
子どもたちが札幌や身近な地域について学ぶためのすぐれた教材でありまして、今回策定する計画の中でも、学校における地域の
文化財や歴史の
学習機会の提供を重要な
取り組みと位置づけているところでございます。今後、
関連文化財群とストーリーの情報等について
教育委員会へ随時提供するとともに、関係する地域の学校に直接働きかけるなど、地域のさまざまな
文化財が生きた教材として有効活用されるように連携を図ってまいりたいというふうに考えてございます。
◆
石川さわ子 委員 この計画に基づいて
文化財の調査・把握の
取り組みを行いながら把握された
文化財を教育現場で活用していくのだ、そういうお話を理解いたしましたので、しっかりと取り組んでいただきたいというふうに思います。
文化財保護審議会の議事録を見てみますと、学校教育を通して、いかに
文化財を将来に伝承していけるようにするかという視点も大切にしてほしいという意見も出されておりました。しっかりと
教育委員会や学校と連携して取り組んでいただきたいと思います。
最後に、無形の
文化財について質問いたします。
札幌市において、地域の人々が大切に守り伝えてきている
文化財には、郷土資料館にある有形の
文化財などのほかに、地域で伝承されている
伝統文化や芸能などの無形の
文化財があります。有形
文化財を管理している方々も大変ご苦労されていると聞いておりますが、無形
文化財の保存・伝承活動に当たっても、子どもを含む若い世代の伝承者の確保など、無形
文化財ならではの困難があると聞いているところです。
そこで、最後の質問ですが、
計画策定過程における
文化財調査におきまして、本市では無形
文化財としてどのようなものがあったのか、また、無形
文化財の保護についてはどのようにお考えなのか、伺います。
◎有塚
文化部長 本市では無形
文化財にどのようなものがあったのか、また、無形
文化財の保護についてどう考えるのかというご質問でございます。
まず、
計画策定段階における調査におきましては、
アイヌ古式舞踊や丘珠獅子舞のほか、篠路や新琴似の農村歌舞伎、北海道神宮例祭などの祭りなどについて無形の
文化財として把握したところでございます。無形
文化財の保護につきましては、委員のお話にもありましたとおり、技能等の伝承者の確保など困難な面があるかと思います。
本市では、近年、例えば、地域に伝わる農村歌舞伎などの伝統芸能の情報を、農地開拓などの歴史的なストーリーとあわせて発信する、そういった試みを行っております。このように、無形
文化財と地域の情報、さらには関連する有形
文化財の情報などもあわせて発信することで、より魅力が伝わりやすくなり、子どもを含む市民にその価値が共有され、無形
文化財の保護にもつながるというふうに考えているところでございます。
◆
石川さわ子 委員 無形
文化財について、調査の結果としてのご答弁を今いただきましたけれども、本市においては、さまざまな地域において、地域住民自身の手による歴史的建造物や歴史資料の保護、また、
伝統文化・芸能などの無形の
文化財の保存・伝承活動が行われております。それぞれに歴史があり、大変貴重なものであると私は思います。
ある伝承団体の代表の方に、このたび札幌市
文化財保存活用地域計画を策定中であり、無形の
文化財を含めて調査することなどについてお話ししたところ、これまでボランティアで活動してきたけれども、ようやく光が当てられたと大変喜んでおられました。こうした市民の思いをぜひとも酌んでいただきたいと思います。
今後、建物や文書などの有形
文化財と伝統芸能等の無形
文化財、そして地域の歴史を融合させたストーリーなどは、答弁にもありましたように、そうしたことはもちろんですが、次世代への継承のために、例えば活動のアドバイスなど、より積極的な支援を行うことを要望して、私の質問を終わります。
◆細川正人 委員 実は、今、僕の頭の中には、札幌市で、もう壊されてなくなってしまっているものが二つほどあるのですよ。これらは、
文化財の指定だとか歴史的建造物だとかなんだとかということがないから壊されているのですが、一つは、議会にも陳情が出てきましたけれども、防空指揮所と言って、月寒にあったものです。これは、国の財務局が所管していたものだったのですが、結局、壊しました。ただし、そのかわり、模型かレプリカをつくって、月寒資料館に置くことにしたことがありました。
もう一つは、創世スクエアのところに、王子か何かが持っていた古い倉庫です。札幌軟石か、れんがか、どっちかだったと思うのです。これも、実は、歴史的な価値があるはずだということで、札幌市役所の中にもそういうことを言っていた方がいらっしゃいました。
そういうものがありましたが、もうなくなっています。なくなってしまっているのですけれども、歴史的に考えたときに、こういったことはどうなのだろうかという議論は、この中ではもう出てこない形になってしまうのか。それとも、そういったものも、復元しろとは言いませんけれども、何かで残していくようなことは考えられないのかどうか、お伺いいたしたいと思います。
◎川上
市民文化局長 今、細川委員からお話しいただいたように、本当に古い建物が都市の再開発などで知らない間になくなっていくというのは、これからそういう懸念がもっともっとふえてくると思います。
今回の保存計画の肝は、やはり、今まで行政だけで何とかやれるか、やれないかということでしたが、先ほど申し上げたように、これからは、
協議会を立ち上げて、行政だけではなくて、企業、民間など、オール札幌市でこれから札幌の
文化財をどうやって保存、活用していこうかという動きになってくると思います。例えば、ある地域で、建物が壊されそうになったときに、一番いいのはそれをそのままどこかに移転してとなるかもしれませんけども、例えば、解体される前に調査して、その価値を調べて、それをどこかでまた保存していくとか、そういった動きは当然これからもやっていかなければいけないかなと思います。壊れるのを、ただ見過ごすわけにはいかないというふうに思っております。
◆細川正人 委員 もう一つだけ、もう壊されてしまっているものは、僕が思いついただけで二つありますが、ほかにもまだいろいろあるのかなという気がしないでもないのです。そういったものは、市民の方々が覚えていて、例えば、そういったことで、これは歴史的価値がすごくあったけれども、なくなってしまったねというようなことを、例えば
協議会の中で持ち出していって、もう一回、話を膨らませていくとか、そういったことはあり得るのか。それとも、それはちょっと待ってください、今あるものだけでやっていきましょうというのか、そこもお願いします。
◎川上
市民文化局長 要するに、札幌市内にある地域の大切にしたいもの、さっき地域のお宝という言葉を使わせていただきましたが、その中にも、細川委員がおっしゃったように、なくなってしまいそうなものも当然入ってくると思います。ただ、その解決策というのはなかなか簡単にはいかないと思いますけれども、そういったものについて
協議会などを中心に議論していくことが必要なのではないかというふうに思っております。
○
中村たけし 委員長 ほかに質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
中村たけし 委員長 なければ、質疑を終了いたします。
以上で、
委員会を閉会いたします。
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閉 会 午後2時16分...