◎岡部
市街地整備部長 次に、議案第31号 平成30年度札幌市
一般会計補正予算(第2号)のうち、
都市局関係分について
補足説明させていただきます。
同じく、議案16ページ、17ページの第5項
都市開発費 第1目
都市開発推進費をごらんください。
17ページの
説明欄に記載がございますが、
被災者支援費4,000万円の追加により、地震による被害を受けた宅地について、
防災工事費用の貸し付けを行うものでございます。
続きまして、18ページ、19ページの第7項
建築費をごらんください。
第1目
市営住宅管理費につきましては、
説明欄に記載のとおり、
災害復旧費4億3,300万円及び
被災者支援費3億9,900万円の追加により、被災した
市営住宅等の復旧を行うほか、被災した方を対象とした
応急仮設住宅の提供など、
住宅関連の支援を行うものでございます。
続きまして、第4目
建築計画費につきましては、
説明欄に記載のとおり、
災害復旧費9億1,000万円の追加により、大きな被害を受けた
家屋等の撤去を札幌市が行うほか、被災した
市有建築物の復旧を行うものでございます。
○
伊藤理智子 委員長 それでは、質疑を行います。
◆
中村たけし 委員 質疑を行う前に、このたびの
胆振東部地震におきまして41名の方々がお亡くなりになられております。心からご冥福をお祈り申し上げます。そして、清田でも多くの方が
避難所で生活をしております。今なお
避難所生活を強いられている多くの方々、住宅が崩壊して大変な被害に遭っている方々に対し、心よりお
見舞いを申し上げたいと思います。
また、9月4日の台風21号に続き、今回の地震の被害に対応していただいた
災害防止協会を初め、今も
災害復旧に従事している方々に心より感謝を申し上げたいと思います。
このたびの地震による
被害状況ですが、
道路陥没、
舗装路面の沈下やひび割れ、段差など、全市域の道路において9月20日の時点で460カ所の被害が発生しておりまして、随時、
各区土木センターが補修を行っているところでございます。先日、
建設委員会で視察した清田区
里塚地区においては、
道路陥没、
舗装路面の沈下が本当にひどい状況でありまして、被害の甚大さを目の当たりにした次第でございます。また、テレビや新聞で報道されていましたが、東区の東15丁目・
屯田通、北区の西4丁目線も大変大きな被害を受けましたけれども、こちらは、
応急処置を行い、両路線とも既に
全面通行どめが解除されて開通しております。
そこでまず、質問ですが、東15丁目・
屯田通、西4丁目線、さらに清田区
里塚地区の被害は具体的にどういう状況であったのか、また、これまでの対応についてもあわせて伺います。
◎伊藤
維持担当部長 私から、このたびの震災により発生した道路の
被害状況と
対応状況について、あわせてお答えさせていただきます。
東15丁目・
屯田通は、東区の北13条から北46条までの延長4.3キロメートルの全区間にわたり、連続した路面の沈下や陥没が多数発生し、道路は段差、亀裂、波打ちが大きい状態で走行不可能となり、危険なため、発生直後に
全面通行どめといたしました。被災翌日から、7区間に分け、一斉に
応急復旧に取りかかり、
舗装版を撤去し、砕石を補充した上で仮舗装を行いながら、順次、交通開放し、最終的には、17日に全区間の通行どめを解除いたしました。
続きまして、西4丁目線は、北区の北34条から北37条までの延長270メートルの区間で、同様に、連続した路面の沈下や陥没が発生し、
全面通行どめといたしました。被災当日から直ちに
応急復旧を始め、9日には
全面通行どめを解除いたしました。
清田区
里塚地区では、1条1丁目、1条2丁目地区において集中的に地盤が沈下し、道路や公園、ライフライン、さらには
住宅地内にも被害が及んでいるほか、大量の土砂が
幹線道路である国道36号の旧道などに流出する被害が発生し、旧国道を含む9路線を通行どめといたしました。被災当日から旧国道などに堆積した土砂の撤去を行い、翌日には交通開放し、家屋の
出入り口確保や一部路線における
応急対策を進めました。
さらに、現在、原因を究明するため、
地盤調査等を進めているところでございます。
◆
中村たけし 委員 早期に交通開放されたということで、
災害発生直後の努力に対して敬意を表したいと思います。本当にお疲れさまでございました。
しかしながら、清田区の
里塚地区は、まだまだひどい状況になっております。視察でも見ましたが、道路だけではなく、
民有地も広く被災しておりますので、見た感じでは本復旧までには相当時間がかかるのかなということは理解しているところでありますけれども、
応急対応策には可能な限りすぐにでも取りかかっていただきたいと思います。現状で通行どめになっている道路が8路線ありますが、生活している方々にとって、通行どめというのは生活を再建する上で大変大きな影響がございます。さらに、これから降雪期を迎えますので、冬季の
道路環境についても大変心配するところでございます。
そこで、質問ですが、当地区における当面の
生活基盤を確保するための対応について、
除雪作業を含めてどのように考えているのか、お伺いします。
◎伊藤
維持担当部長 当面の対応についてでございますが、大きく地盤沈下した箇所では、工事に伴い、さらなる沈下が懸念されることから、
応急復旧に向けては慎重を期す必要がございます。具体的には、道路や
下水道、
住宅地内の
被災程度を勘案して復旧の
可能性を判断し、
地域住民との話し合いを行い、意見もいただきながら、できるところから、
陥没部分を埋めたり、
段差部分の
すりつけを行うなど、順次、車両や
歩行者が通行できるよう
応急復旧を行っていく考えでございます。
また、今冬の除雪については、被災前と同様の作業を基本としておりますが、
応急復旧の状況に応じて、それが難しい道路については
除雪機械を小型の機種に変更するなど、工夫しながら臨機に対応していきたいと考えております。
◆
中村たけし 委員 慎重に対応していかなければいけないのは、
伊藤部長がおっしゃるとおりであります。ここは、やっぱり、住民の
皆さんと
意識合わせをして対応していただきたいなと思っております。
この
対応状況を見ますと、清田区
里塚地区における
地震被害対策会議というものを設けて、地元の
皆さんにも
説明会を行っております。約66億円の
補正予算をとっているところですから、地元の
皆さんの意見を聞きながら、このお金を
災害復旧にしっかり生かせるような形で使っていただくことをお願い申し上げまして、質問を終わります。
◆
國安政典 委員 今回の地震の前日、9月5日の未明には台風21号が接近いたしました。近畿、東海、北陸、
北海道を中心に、記録的な暴風雨となったわけであります。そして、翌6日未明に発生した
北海道胆振東部を震源とする今回の大規模な地震では、多くのとうとい命が奪われ、また、けがをされた方もたくさんいらっしゃいました。たくさんの家屋も損傷するなど、各地で大きな被害があったところであります。
私からも、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された方々へお
見舞いを申し上げる次第でございます。
さて、このたびの地震におきましては、
市内全域が停電となって、私の住む地区でも、停電に加えてマンション内の水の供給が絶たれ、私自身も電気や水道がとまったときの不便さを痛感したところであります。
そのような中で、公園にあります
水飲み台が
給水所として機能し、大いに役立っていたことが印象的でありました。周りが明るくなったときには、地域の方々が協力して
水飲み台から
ポリタンクに水を入れ、さらには、
高齢者のお宅へ届けているといった町内の方もお見受けいたしました。改めて、公園が災害時に大変役に立つ施設であるということを認識させていただいたところでございます。
一方で、最初に申し上げた今回の地震の前の台風によりまして、公園の樹木や
街路樹が多く倒され、また、遊具も倒木によって壊れている状況を目にいたしました。
そこでまず、質問ですが、今回の台風及び地震によります公園や
街路樹の
被害状況についてお伺いします。
◎東山
みどりの
管理担当部長 今回の台風及び地震によります公園や
街路樹の
被害状況についてお答えいたします。
まず、主に台風による被害でございますが、
公園樹木で約4,700本、
街路樹で約1,400本、合計で6,100本余りの樹木が倒れるなどの被害が判明しております。主要な公園では、
モエレ沼公園や
平岡公園、百合が原公園などにおいて被害が大きく、倒れた樹木が園路や広場を塞ぐなどしたため、数日間は全面閉鎖いたしました。また、公園の規模を問わず、倒木によりまして公園の遊具やフェンス、
照明灯などが破損する被害が発生したところでございます。
次に、地震におきましては、公園に隣接する擁壁の破壊や地割れ、沈下が見られるなど、被害の大きかった豊平区や清田区の計6公園を全面閉鎖しております。そのほか、
平岡公園の
のり面崩壊を初め、
公園施設に亀裂が入るなどの被害があったところでございます。
◆
國安政典 委員 公園、そして街路では6,100本という多くの
樹木被害、破損があったことがわかりました。
倒木被害などがたくさんありますと、当然、
子どもたちが公園で遊べなくなってしまいますし、あるいは、最近では
パークゴルフや野球などスポーツの利用にも供されていますので、そういったことで支障を来す部分も多くあるかと思います。言ってみれば、地域の方々にとって潤いと安らぎの場であることから、一日も早く安心して利用できる状態に復旧する必要があると思います。
そこで、伺いますが、被害を受けた公園や
街路樹の現在の
復旧状況、そして、今後の
見通しについて伺います。
◎東山
みどりの
管理担当部長 現在の
復旧状況と今後の
見通しについてお答えいたします。
倒木の処理につきましては、通行の障害となります
街路樹を最優先に、続いて、各公園の安全上の懸念や施設の利用、運営に支障となる場所などから
優先順位をつけて進めているところでございます。
街路樹につきましては既に
応急作業が終了いたしまして、公園につきましても大半は今月中には終える予定ですが、被害の大きかった大
規模公園などにおきましては今後1カ月をめどに作業を進めているところでございます。
また、倒木によって被害を受けた施設につきましては、状況を確認し、できるだけ早期に本復旧に着手したいと考えております。さらに、地震によります被害が大きかった公園や施設につきましては、
原因調査を行いまして
修繕方法を検討するなど、復旧に向けた準備を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。
◆
國安政典 委員 安全上の観点から
優先順位をつけて
応急対応しているということでした。また、公園については今月中をめどに、また、大規模なところは1カ月ということで、ほぼめどがついてきたのかなと理解させていただきますが、引き続き、全庁を挙げて
復旧作業にしっかり取り組んでいっていただきたいと思います。
また、先ほどの答弁にありましたが、被害の大きな施設については、まず点検や調査を行って、
安全性の確認や
修繕方法の検討を行うということでありました。このような施設の
復旧費については今回の
補正予算には含まれていないと思いますので、今後もしっかりと予算を確保して当たっていただきたいと思います。また、近年、全国でさまざまな災害が多発しておりますが、そういった中で取り入れられている
考え方として、
改良的復旧ということがあり、さらに、
創造的復興ということも言われておりまして、これは、以前よりもよい形に戻していくということであります。今回は緊急の
応急処置的な対応だったかと思いますが、次の段階ではそういったこともしっかりと
考え方の中に入れ込んで
創造的復興に取り組んでいっていただきたい、このことを要望して、私からの質問を終わります。
◆
小形香織 委員 私も、今回の地震というのは、全道で本当に大きな被害をもたらしたと思います。まず、亡くなられた方には心からご冥福をお祈り申し上げたいと思います。また、
避難生活などで今なお大変なさなかの方がいらっしゃいます。お
見舞いを申し上げたいと思います。
この地震では、札幌市の場合、とりわけ東区、清田区で甚大な被害をもたらしました。土地や家屋という個人の大きな財産が損なわれるということは、この先の将来も大きく変更せざるを得ないことにもなりかねず、一刻も早い復旧が求められているというふうに思っております。
私からは、
都市局に関係して、三つほどまとめて質問させていただきたいと思います。
先ほどご説明がありました中で、
宅地防災工事資金貸付金4,000万円を
追加補正というのは、壁の修繕とか陥没したところ、
のり面の崩れなどを修理するための工事をする際の
貸付金だということでしたが、この
貸付金を借りる際の手続は、具体的にどのように進められていくものなのかということを伺いたいと思います。
そして、その手続をする際に、
罹災証明というものが必要となるのかどうか、ここについてもあわせて伺いたいと思います。
それから、二つ目は、
住宅関連被災者支援費3億9,900万円の
追加補正が出されております。先ほどのお話では、
応急仮設住宅を供与するということでした。その方の
家族構成などによって必要な部屋数とか面積がそれぞれ違うと思いますので、事情に応じた
仮設住宅が供与されるべきだろうというふうに考えておりますが、
仮設住宅というのは具体的にはどのようにして決められていくのか、決定までの具体的な
仕組みについて伺いたいと思います。
それから、三つ目でございますが、
災害等廃棄物処理費は6億7,800万円ということでした。清田の液状化による被害については、家屋が全壊したものもありますし、半壊あるいは一部損壊のところもあります。これは清田に限りませんが、どのレベルまでを対象とするお考えなのか、伺いたいと思います。
以上、三つお願いいたします。
◎岡部
市街地整備部長 宅地防災工事資金の
貸付制度についてでございます。
まず、制度の概要をご説明させていただきたいと思います。
札幌市内に所在する宅地の
所有者で、
罹災証明ではなく、
被災宅地危険度判定で危険の判定を受けた宅地におきまして、擁壁、
排水施設、
地すべり抑止ぐいなどの設置工事を対象に必要な資金をお貸しするものでございます。
貸付額は
工事費の9割以内で100万円を限度としており、
償還期間は15年以内、利率は
独立行政法人住宅金融支援機構の
宅地防災工事資金制度の利率に連動して現在は0.66%となります。
なお、
当該融資には
連帯保証人を必要としております。
申し込みの手続についてですが、本
補正予算の可決後、速やかに実施してまいりたいというふうに考えております。
◎佐藤
住宅担当部長 応急仮設住宅について、私からお答えさせていただきます。
このたび提供する
応急仮設住宅ですが、
入居対象となる方ご自身で希望する
民間賃貸住宅について
不動産仲介業者などに相談の上でお選びいただき、その住宅を札幌市が借り上げて提供するという
仕組みになっております。実際には、
世帯人数に応じてということで1人世帯、2人から4人世帯、5人以上とそれぞれ月額の上限額が異なっておりますが、それぞれの
世帯状況に応じた住戸を提供できるものだと承知しております。
◎大島
建築部長 災害等廃棄物処理費についてご説明いたします。
この事業は、原則として、
罹災証明で全壊と判定された建物の撤去を行うものでございます。
災害に伴って発生した
廃棄物のうち、
生活環境保全上の支障があるものにつきましては自治体がその処分を行うこととなっておりまして、全壊した建物につきましては、災害に伴う
廃棄物として扱われるために、その撤去を札幌市が行うものでございます。
なお、この撤去には、国費2分の1ですが、環境省の
災害等廃棄物処理事業費補助金を活用する予定としております。
◆
小形香織 委員 再度お聞きしたいのですが、
応急仮設住宅の場合、1人だったら幾らといった上限はあるけれども、自分で選んで市が契約して借りるということでした。その家賃というのはどうなるのでしょうか。本人がお支払いするのでしょうか。
◎佐藤
住宅担当部長 家賃につきましては、札幌市が負担します。そのほかにも、
共益費、
退去修繕負担金、礼金、
仲介手数料、
火災保険料等について札幌市が負担するものでございます。
◆
小形香織 委員
処理費などは全壊を対象にしてやっていくということでしたが、半壊あるいは一部損壊もぜひ視野に入れていただきたいと思います。また、だんだんと傾いていくということが既に起きておりますので、柔軟に対応していただきたいというふうに思っております。
それから、その際には
罹災証明も必要だとお聞きしましたが、
罹災証明が必要だということは、特に清田を中心に全部の家庭にお伝えするのが大事だと思うのですね。届けを出さないと証明はもらえませんので、届けを出すことを徹底していただくと。仮に、その先、引っ越さなければならないといったときも、
罹災証明がありますと、
住民票を発行していただく際の
手数料なども全て無料になるのですね。ただ、全て無料になることを区役所の窓口の方がご存じなかったりするケースもあります。これが周知されていると、さまざまなことがスムーズにいったり、あるいは、今言ったような
証明手数料の負担がなかったりすることもあります。ですから、知らなかったということがないように、そして、この
罹災証明を出すためにも、各戸が届けを出してくれということを札幌市としてぜひ徹底していただきたいと思います。
いずれにしましても、今回の補正はまだまだ応急的な手当ての部分ですので、国に対しても復旧に向けた
財政的支援を求めていくなどして、一日も早く復興させるために私たちも頑張っていきたいと思っております。
○
伊藤理智子 委員長 ほかに質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
伊藤理智子 委員長 なければ、質疑を終了いたします。
次に、討論を行います。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
伊藤理智子 委員長 なければ、討論を終了いたします。
それでは、採決を行います。
議案第31号中
関係分を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
伊藤理智子 委員長 異議なしと認め、議案第31号中
関係分は、可決すべきものと決定いたしました。
ここで、
理事者交代のため、
委員会を暫時休憩いたします。
――――――――――――――
休 憩 午前11時22分
再 開 午前11時24分
――――――――――――――
○
伊藤理智子 委員長 委員会を再開いたします。
次に、議案第34号 平成30年度札幌市
下水道事業会計補正予算(第2号)を議題とし、
理事者から
補足説明を受けます。
◎加藤
経営管理部長 私から、
提出議案の47ページの議案第34号 平成30年度札幌市
下水道事業会計補正予算(第2号)について
補足説明いたします。
北海道胆振東部地震により破損した
下水道管路の復旧に係る事業を行うため、所要の補正を行うものでございます。
内容といたしましては、
事業費が71億円、財源の内訳は、企業債15億円、
国庫交付金56億円となっております。
○
伊藤理智子 委員長 それでは、質疑を行います。
◆
中村たけし 委員 今回の
補正予算では、
下水道事業においては、このたびの地震で破損した
管路施設の
復旧事業として71億円を計上しているところでございます。
資料を見ますと、今回の
管路整備は12.9キロメートルとなっております。
市内各地において地震による被害が報告されていますが、
下水道においても、
マンホールの浮上などの
交通障害や、
マンホール内での滞水が多くのところで発生しております。
建設委員会で視察した清田区の
里塚地区では、本当に大きく道路が損傷しておりまして、
下水道管も著しく損傷していたところを見ております。
そこで、質問ですが、これらの被害に対して現在どのような
応急対応を行っているのか、また、
里塚地区では特にどのような
応急対策を行っているのか、あわせて伺います。
◎坪田
管路担当部長 私から、現在の
応急対応状況についてお答えいたします。
マンホール浮上などにより交通に支障がある箇所につきましては、飛び出ている
マンホールを切り下げるなどして対応しております。また、流れの悪くなった取りつけ管は、
緊急修繕などを実施し、
下水道としての機能を確保する対策を行っております。
被害が大きい
里塚地区につきましては、他の地区の汚水が
被災地域内を通る
ルートだったことから、汚水の大部分が流入しないよう
ルートの切りかえを行い、できるだけ
被災地域内に流入する下水量を減らす対策を行ったところでございます。また、土砂の流出により大きく道路損壊した里塚20号線については、
下水道管も著しく損傷していることから、仮設の本管を設置し、おおむね
下水道としての機能を確保したところでございます。
◆
中村たけし 委員
里塚地区を初め、それぞれの状況に応じた
応急対応をして、
下水道としての機能はひとまず確保されていることがわかり、本当に安心しました。地震直後から対応に当たられた職員の
皆さんに、心から敬意を表したいと思います。
しかしながら、道路のところでも質問させていただきましたが、
被災地域にお住まいの方々は、今後どのように復旧がなされていくのか、特に清田の
里塚地区については大きな関心を持っているところでございます。これから、雪も降ってまいります。
そこで、質問ですが、今後の復旧対応をどのように進めていく予定なのか、お伺いします。
◎坪田
管路担当部長 今後の復旧対応をどのように進めていくのかにつきましてお答え申し上げます。
マンホールをあけて内部を確認する1次調査につきましては、9月12日までに完了しております。現在は、
下水道管内にテレビカメラを入れて詳細に調査する2次調査を実施しており、その結果を踏まえ、具体的な改築の方法を検討し、関係部局と協議、調整を行いながらできるだけ早く復旧するよう対応していく予定でございます。
◆
中村たけし 委員 1次検査が終わり、これから関係部局と連携をとりながら本格的な復旧に向けていくということでした。
下水道河川局として、道路復旧との連携も必要ですし、公園復旧とも必要ですし、さらに、対策状況のところで、清田区
里塚地区における
地震被害対策会議というのが設けられていますが、これは住民の
皆さんの意見を聞く場ですので、住民の
皆さんの意見も聞きながら、各部局としっかり連携して取り組んでいただきますことをお願い申し上げまして、質問を終わります。
○
伊藤理智子 委員長 ほかに質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)