札幌市議会 2018-05-07
平成30年(常任)建設委員会−05月07日-記録
平成30年(常任)
建設委員会−05月07日-
記録平成30年(常任)
建設委員会
札幌市議会建設委員会記録
平成30年5月7日(月曜日)
────────────────────────
開 会 午後3時
――――――――――――――
○
伊藤理智子 委員長 ただいまから、
建設委員会を開会いたします。
報告事項は、特にございません。
議事に入る前に、一言、ご挨拶をさせていただきます。
さきの議会で
建設委員長に選任されました
伊藤理智子でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
これから選任いただきます副
委員長、委員の皆さん、
理事者の皆さんとともに、微力ではございますけれども、市民の負託に応えられるように、この1年間、頑張る所存でございますので、どうぞよろしくお願いいたします。
簡単ではございますが、これで挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございます。(拍手)
――――――――――――――
○
伊藤理智子 委員長 それでは、議事に入ります。
最初に、副
委員長の互選についてお諮りいたします。
ご発言はございませんか。
(
中村委員「
委員長」と呼び、発言の許可を求む)
◆
中村たけし 委員 副
委員長指名推選の動議を提出いたします。
副
委員長には、
阿部ひであき委員を推薦することの動議であります。
○
伊藤理智子 委員長 ただいまの動議のとおり、決定することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
伊藤理智子 委員長 異議なしと認め、副
委員長には
阿部ひであき委員が選任されました。
それでは、阿部副
委員長、ご着席の上、就任のご挨拶をお願いいたします。
○
阿部ひであき 副
委員長 ただいま、副
委員長に選任いただきました阿部でございます。
伊藤委員長をしっかり補佐しつつ、
委員会の円滑な運営に向けて、
委員長とともに務めてまいりたいというふうに思います。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
○
伊藤理智子 委員長 次に、
関係理事者の紹介及び
所管事務概要の
説明聴取を議題といたします。
最初に、
下水道河川局からお願いいたします。
なお、個々にご指名はいたしませんので、順次、
自己紹介をしていただいた後、引き続き、
所管事務概要の説明をお願いいたします。
◎渡邉
下水道河川局長 委員の皆様方におかれましては、日ごろより
下水道事業、
河川事業に対しまして多大なるご理解とご協力をいただいておりますことに、改めて御礼申し上げます。
それではまず、
下水道河川局の部長より
自己紹介をさせていただきたいと思います。
(
理事者自己紹介)
◎渡邉
下水道河川局長 それでは、お手元の資料に沿いまして、順次、ご説明を申し上げます。
まず、資料の1枚目をおめくりいただきまして、1ページ目から3ページ目につきましては、
下水道河川局の機構、それから、
役職者名が一覧できる
機構図となってございまして、局全体といたしましては、2部3
担当部15課体制となっており、
職員定数は535名となっているところでございます。
4ページ以降につきましては、
関係部長より
下水道事業、
河川事業の概要につきましてご説明申し上げます。
◎加藤
経営管理部長 下水道河川局は、
企業会計の
下水道事業と
一般会計の
河川事業を所管しております。
私からは、
下水道事業会計の
収支状況をご説明いたします。
資料4ページの
予算総括表をごらんください。
まず、
収益的収入及び支出でございますが、収入は、表中1のとおり、523億6,900万円、支出は、2のとおり、493億8,900万円を計上しておりまして、
差し引きで、3のとおり、29億8,000万円の残となってございます。また、
資本的収入及び支出でございますが、収入は、4のとおり、184億300万円、支出は、5のとおり、365億2,600万円を計上しておりまして、
差し引きは、6にありますとおり、181億2,300万円の不足となってございます。この不足分を先ほどの3の
収益的収支の残額と、
減価償却費などの
当年度分損益勘定留保資金等及び
過年度分内部留保資金で補填する結果、平成30年度の
予算執行後の資金残は、一番右下の7に記載のとおり、約54億7,800万円と見込んでございます。
◎善徳
事業推進部長 私から、
下水道事業、
河川事業の
事業概要につきましてご説明いたします。
まず、資料5ページをごらんいただきたいと思います。
札幌市の
下水道の
整備状況でございますが、表の右から2列目に記載のとおり、平成29年度末で、
管路延長が約8,280キロメートル、
処理面積は2万4,776ヘクタールとなる見込みでございまして、
処理人口普及率は99.8%の水準に達しております。
次に、資料6ページの(1)の表をごらんいただきたいと思います。
建設事業の概要についてでございますが、当初予算で185億6,900万円を計上してございます。主な
事業内容でございますが、まず、
下水道施設の再構築に総
事業費の約8割を占める151億2,000万円を計上し、老朽化した管路や
ポンプ場、
水再生プラザの設備の改築を行います。
下水道施設の
災害対策では、近年の
集中豪雨を踏まえた
雨水拡充管の整備や、大雨でたびたび浸水が発生しているくぼ地など、浸水に弱い地区への対策を行うほか、
地震対策として
都心部管路の
耐震化などを行います。また、
下水道整備と
水質改善及び
下水道エネルギー・
資源有効利用につきましては、記載のとおりでございます。
なお、この
建設費の施設別の内訳につきましては、(2)に記載の表のとおりとなってございます。
続きまして、7ページの(1)の表をごらんいただきたいと思います。
管路施設の
維持管理につきましては、
東西二つの
下水管理センターで、総延長約8,280キロメートルの点検、調査、修繕、清掃などを行ってございます。
次に、下の(2)をごらんいただきたいと思います。
10カ所の
水再生プラザで、1日当たり119万8,800立方メートルの
汚水処理能力を有しております。また、
ポンプ場につきましては、今年度より
東雁来雨水ポンプ場が稼働いたしますことから、1カ所ふえて18カ所となります。これらの施設では、汚水を処理するとともに、台風などの大雨のときに浸水を防ぐ役割を担ってございます。
次に、8ページの(3)をごらんいただきたいと思います。
これは、
水処理に伴い発生する汚泥などを処理する施設の一覧でございます。汚泥の脱水、焼却につきましては、
東西二つの
スラッジセンターで行っております。
また、下の(4)は、
下水道施設の
維持管理に係る経費の一覧でございますが、記載のとおり、平成30年度予算額で196億3,100万円を計上してございます。
下水道事業会計については、以上でございます。
続きまして、
一般会計であります
河川事業の概要についてご説明いたします。
9ページをごらんいただきたいと思います。
河川事業につきましては、当初予算で、表(1)の合計に示しているとおり、
河川整備費に19億5,800万円、(2)の合計に記載のとおり、
河川維持管理費に7億3,600万円を計上してございます。
まず、
河川整備費でございますが、
河川改修に総
事業費の約5割を占める9億6,200万円を計上し、雁来川など5河川の
河道拡幅や
護岸整備を行います。
流域貯留施設整備では、
河川改修とあわせた総合的な
治水対策として、流域内の学校や公園の敷地を利用して雨水を一時的に貯留する施設を整備いたします。
環境整備では、市民との協働による事業として、トンネ川、ポントンネ川におきまして、
展望広場の造成や植樹などを行います。また、その他
委託費等につきましては、記載のとおりでございます。
次に、表(2)の
河川維持管理費でございますが、河川の
維持管理につきましては、本市が管理いたします420河川、延長581キロメートルの草刈り、しゅんせつ、
護岸補修などを行います。そのほか、
排水機場関係、その他
管理的経費につきましては、記載のとおりでございます。
○
伊藤理智子 委員長 ただいまの説明に対して、質疑はございませんか。
◆
松浦忠 委員 まず一つは、
予算議会のときに指摘した
下水道科学館の漫画の
説明ビデオはどういうふうにしましたか。
◎加藤
経営管理部長 平成30年度予算の審議の際にご指摘いただきました科学館で用意している映像の展示物の関係のご質問だと思います。
何点か、改善点ということでご指摘いただいたことがございました。
下水道の仕組みなどをアニメで解説する映像でございますが、その後、私どもでも、
ふぐあいといいますか、改善したほうがいいところがあるというふうに考えまして、今年度、そのつくりかえといいますか、修正を行うように考えてございまして、その準備をしているところでございます。
◆
松浦忠 委員 改めて聞くけれども、あれは、何本つくって、幾らかかったのか。
◎加藤
経営管理部長 アニメのものが1本、それから、実写版で札幌の
下水道の仕組みを解説するものが1本、合計2本でございます。制作にかかった経費は、全て映像に係るものということで込みになりますが、1,400万円ほどだったかと思います。
◆
松浦忠 委員 これは、まず、内容について、
下水道河川局のほうで
受託会社にどういう構成にするかという流れをきちっと示してつくったものなのか、それとも、示さなかったのか。
◎加藤
経営管理部長 下水道の仕組みといいますか、重要性を理解していただくためにストーリーを考えていただいて、どういうものにするかというのは、都度、協議をさせていただいて決めたものでございます。
◆
松浦忠 委員 私が見た限りでは、皆さんがかかわったというふうには余り思えないのですよ、あのビデオはね。だから、ああいうものを発注するときには、およそこういう流れでということをきちっと出した上で、向こうのほうで
進行表をつくってきてもらう。そういう
進行表を見た上で、いいならいいということにして、それから制作にかかることにしないと、半分にすれば700万円ですから、これがパアになるわけですね。したがって、仕事の進め方をきちっと普通にやっていただきたいなということを強く指摘しておきます。
次に、先ほど、
善徳部長のほうから、雨が瞬間的に少し多目に降れば浸水するというくぼ地のところは対応策をという説明があったけれども、今年度は具体的に何カ所くらいでくぼ地対策をやろうと考えているか、示していただきたい。
◎善徳
事業推進部長 今年度の予定は、全市的に6区10カ所を予定してございます。
◆
松浦忠 委員 その中で、白石区北郷のほうで、ずっと長い間、そういう状況が続いている場所がありますね。あそこなんかは、どういうふうに考えていますか。
◎善徳
事業推進部長 白石区につきましては、今年度は4カ所ほど予定してございまして、川に余裕があるところにつきましては、
バイパス管でつないで浸水の状況を軽減させるというふうな方法で考えてございます。
◆
松浦忠 委員
厚別通のすぐ下のところは、具体に案を詰めているのですか。
◎善徳
事業推進部長 厚別通の付近では、今、4条4丁目と4条5丁目で
バイパス管を入れる予定で検討を進めているところでございます。
◆
松浦忠 委員 5条側のところは。
◎善徳
事業推進部長 5条側につきましては、根本的なものが必要ではないかということで昨年度から検討を進めております。ただいまも検討中ではございますが、検討で終わらせることなく、何とか年度内には何らかの手をつける方向で今一生懸命やっているところでございます。
◆
松浦忠 委員 抜本的にということで、今までの考え方の管路で考えていくと金がかかります。でも、あそこはすぐそばに旧月寒川がありますから、したがって、旧月寒川のすぐそばに
水中ポンプをつけて、そこでくみ上げるということにすれば簡単にできるのですよ。要は、水害にならないように、まずは簡便な方法でも措置を講じていく。そして、抜本的に系統の
水処理管の拡充などをして考えるというなら、それはそれで進めていくことが大事だと思うので、当面、水がつかない方策を至急にやるべきだというふうに思うのですけれども、どうでしょうね。
◎善徳
事業推進部長 北郷地区のみならず、市内のくぼ地につきましては、浸水の軽減策ということで、もちろんたくさんお金をかけるのではなくて、なるべくお金をかけないようにして軽減できるいい方法はないか、さまざまな状況を勘案しながら方法を決めてやっていきたいと思っております。
◆
松浦忠 委員 これは、局地的な問題です。全体的、系統的な管路の拡充ということではなくて、局地的に降ったものは局地的にどう処理するかというのは簡便にできる方法がいろいろあるわけですから、ぜひ、それで早期にやっていただきたいということを求めて、終わります。
○
伊藤理智子 委員長 ほかに質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
伊藤理智子 委員長 なければ、質疑を終了いたします。
ここで、
理事者交代のため、
委員会を暫時休憩いたします。
――――――――――――――
休 憩 午後3時20分
再 開 午後3時21分
――――――――――――――
○
伊藤理智子 委員長 委員会を再開いたします。
次に、
水道局の
理事者の紹介及び
所管事務概要の説明をお願いいたします。
なお、個々にご指名はいたしませんので、順次、
自己紹介をしていただいた後、引き続き、
所管事務概要の説明をお願いいたします。
◎三井
水道事業管理者 それでは、各部長から
自己紹介をさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
(
理事者自己紹介)
◎三井
水道事業管理者 それでは、
事業概要について説明させていただきます。
札幌水道は、昭和12年の
給水開始から80年が経過いたしました。
水道局では、
利用者の視点に立つという
基本理念のもと、平成27年に
札幌水道ビジョンを策定し、計画的に事業を進めているところでございます。
では、お手元の資料に沿いまして、事業の概要を各部長から説明させていただきます。
◎小笠原
総務部長 まず、資料の1ページから4ページまでにつきましては、
水道局の
機構図でございます。
水道局は、総務部、給水部の2部体制で、4月1日現在の
職員定数は620名となってございます。
引き続き、5ページをごらんください。
2の業務量の(1)人口等の左から3番目の
給水人口は、平成29年10月1日現在で195万5,465人、普及率は99.9%に達しております。下段の3の
水源状況と
給水能力についてでございますが、札幌市は、これまで、昭和47年に完成した
豊平峡ダム、
平成元年に完成した
定山渓ダムを主要な水源として
給水需要に応えてまいりました。
給水能力は、表の右下にありますとおり、五つの
浄水場により1日当たり83万5,200立方メートルでございます。
続きまして、6ページをごらんください。
平成30年度事業の概要について、まず、(1)の予算でございますが、太枠を中心にご説明させていただきます。
なお、金額につきましては、100万円未満を切り捨てて申し上げます。
表の上段の
収益的収入及び支出につきましては、
収益的収入は、1のとおり、453億1,700万円、
収益的支出は、2のとおり、361億4,500万円で、
差し引きは、3のとおり、91億7,200万円となってございます。このうち、
経営成績をあらわす税抜きの当年度純利益は、
矢印下にありますとおり、76億円で、欄外の注1に記載しております
資本的収支に充当する
予定処分額60億6,100万円を除くと、実質的な純利益は、さらに
矢印下にありますとおり、15億3,900万円となってございます。
続きまして、表中段の
資本的収入及び支出につきましては、
資本的収入は、4のとおり、77億8,400万円、
資本的支出は、5のとおり、287億8,400万円で、
差し引きは、6のとおり、210億円の
収支不足となってございます。これを補填する財源といたしましては、3の
収益的収支差し引き、下から4段目の
当年度分損益勘定留保資金等及び下から2段目の
過年度分内部留保資金があり、これらを充当した結果、表の右下7のとおり、平成30年度末の
資金残高は108億1,500万円となってございます。
最後に、7ページの
主要事業につきましては、
給水部長からご説明させていただきます。
◎阪
給水部長 7ページの
施設整備事業についてご説明させていただきます。
まず、アの導・
浄水施設でございます。
豊平川水道水源水質保全事業につきましては、
豊平川上流域における
水質悪化要因を取り除き、より安全で良質な原水を確保することを目的としてございます。今年度は、昨年度に引き続き、取水堰及び導水路の
トンネルの築造を進めるほか、新たに豊平川での放流口の
新設工事などに着手いたします。
次に、
白川浄水場の
改修事業についてですが、今年度は、第1期
改修事業計画の策定及び新
浄水場の設計などを進める予定でございます。
次の宮町
浄水場耐震化事業では、地震による施設の被害を最小限に抑えることを目的に実施するもので、平成27年度までに
浄水場本体や
配水池の
耐震化は完了しておりますが、今年度は、川の水を
浄水場に導くための
取水施設や
導水管の
耐震改修工事などを行います。
次に、イの送・
配水施設でございます。
まず、白川第3
送水管新設事業でございますが、
白川浄水場と
清田配水池を結ぶ約17キロメートルの
送水管を新設し、
送水ルートの多重化、
耐震化の向上を目的として進めております。これまでに16.1キロメートルの整備が完了しておりまして、今年度も引き続き1.0キロメートルを整備する予定でございます。
なお、白川第3
送水管新設事業は、今年度竣工する予定でございます。
次に、
緊急遮断弁整備事業につきましては、避難所などへ運搬する水をさらに確保するために、平成29年度から4カ所の
配水池に
緊急遮断弁を整備する事業に着手してございます。今年度は、そのうち
藤野沢配水池への整備を行います。
最後でございますが、ウの
配水管でございます。
口径400ミリメートル以上の幹線1.9キロメートルについては新設あるいは
耐震化を行い、また、枝線74.0キロメートルにつきましては更新や新設を行います。これによりまして、平成30年度末には、
配水管の総延長は約6,020キロメートルとなる見込みでございます。
○
伊藤理智子 委員長 ただいまの説明に対して、質疑はございませんか。
◆
松浦忠 委員 西野の
浄水場の水源は
琴似発寒川表流水となっていますが、ここのずっと源流のほうは、どこどこの系統から
琴似発寒川に水が入ってきていますか。
◎
佐々木 浄水担当部長 琴似発寒川の上流には、例えば盤渓川や、今は
河川名がすぐには出てこないのですけれども、そういうところがございます。
◆
松浦忠 委員 なぜ、私がこれを聞いたかといったら、盤渓川というのは、盤渓の
スキー場の付近の水というのは、ずっと西のほうに流れて
発寒川に行っていますね。いわゆる
盤渓トンネルの、北ノ沢から盤渓を抜けたあの辺の水が行っていますね。
そこで、盤渓の
スキー場から西にかけては、
昭和採石というところが山を爆破して採石しておりましたが、その後に、今、新幹線の工事で掘削した排出土を持ってきて入れることが計画されておりますけれども、この埋める
予定地と盤渓川との離れはどのぐらいあると見ていますか。
つまり、
地下掘削残土、出てくる排出土というのは、いろいろと重金属が含まれていたり、ヒ素が含まれていたり、こういうことなのですね。したがって、それを埋めるところと盤渓川の
位置関係によっては、水がずっと浸透していって、盤渓川に入り、
発寒川に入り、西野の
浄水場に入っていくという
可能性も出てくるわけですよ。この辺について、何か調査して確認しておられるかどうか、調査、確認していれば、こういう状況だということでその内容について示していただきたい。
◎
佐々木 浄水担当部長 ただいまの質問は、盤渓川と
採石場の
位置関係ということでございます。
採石場は盤渓川の流域にありまして、雨が降れば表面水として流れてきますので、現状では、一旦、
採石場の中で沈殿させて濁度なりを落として放流していただくという施策をとっていただいております。
委員がご指摘のように、重金属を含んだ土砂なりがそこに埋め戻しされて地下から浸透するということも、素掘りのままのような状況だと、
可能性としてはございます。そこで、私どもとしましては、今、新幹線については
新幹線推進室が窓口になっておりますので、そこから情報を得て、水の汚染の
可能性がないようなことをまずは求めるということで、そこには重金属を含んだような土砂を堆積しないようにしていただきたいということを申し入れているところでございます。
私どもとしては、先ほど言いましたように、市の窓口であります
新幹線推進室を通じて
情報収集に努めているところでございます。
◆
松浦忠 委員 盤渓川と掘削している
昭和採石の埋め戻し
予定地は、どのぐらい離れているのか。
それから、ずっと埋めてくるときに、どこまで埋めるのか。これは、埋める高さと盤渓川の河床の高さの関係でいろいろと出てくると思うけれども、その辺は聞いているのか、あるいは、調査しているのか。
◎
佐々木 浄水担当部長 その辺の調査につきましては、私の手元にデータがございませんのでわかりませんが、帰ってデータを見れば、河床の高さと掘削土を堆積する高さ、あるいは、離れの
位置関係などはわかるかと思います。今はお答えできる資料が手元にございませんので、申しわけございません。
◆
松浦忠 委員
昭和採石と盤渓川の周辺は踏査されましたか。
◎
佐々木 浄水担当部長 私どもに
水質管理センターというところがありまして、そこが水源を担当しておりますので、そこで現地の確認はしていますけれども、
水道局みずからが踏査したということはございません。
◆
松浦忠 委員 これは、日々の水道の
浄水場を管理している事務所は、当然、川に
有害物質が流入する危険がないかどうかという調査はやっておられるでしょう。しかし、今回のこの問題というのは、それとは全く別です。したがって、
水道局としてきちっと踏査すべきだと思います。全部が目で見えるところですし、
昭和採石の許可をもらって調べれば調べられるわけですが、どうしてそういうことをしないのかなと。
一方で、定山渓の豊平川の上流のほうについては、ヒ素が大量に川に流入している、あるいは地下水にも出てくるということで、
トンネルを掘ってその水を迂回させるように多額の金をかけてやっているわけですよ。そうすると、当然、
西野浄水場についても、そういう調査はもうされているものだと私は思っていました。それをしていないとしたら、質問のしようがないぐらいだね。これは、早急にやらなければだめですよ。
管理者、大事な水源の確認ですから、これはやらなければだめなことなのですよ。このことは、さきの
予算議会で民進党の
ふじわら議員が既に取り上げていました。しかし、取り上げる、取り上げないの前に、こういう計画が鉄道・
運輸機構から札幌市側に示されるわけですから、それを受けた段階で
水道局としてすぐに調査し、具体的な内容について機構側に問いただし、詰めていかなければならないことなのですよ。
聞いている話では、6月に搬入が始まるということが既に言われていますね。喫緊の問題なのですよ、これは。
水道局では、いつ搬入するというふうに把握していますか。
◎
佐々木 浄水担当部長 今年度になってからと、4月以降というふうに聞いておりましたので、具体的に何月ということまでは聞いていなかったところでございます。
◆
松浦忠 委員 私が聞いているのでは、6月にということで機構が言っている、こういうふうに聞いているのですよ。それも、札幌市域外の
トンネル掘削の土砂を搬入してくる、こういうことで、具体的にどの辺のものかということはまだ何も示されておりません。ご承知のように、地域によって含有されている
有害物質は違いますけれども、運ぶときに、どこから運んできたかと市側で一台一台を監視することはなかなか大変なことですからね。
したがって、窓口が
新幹線推進室だということではなくて、今の段階で、
水道局として鉄道・
運輸機構のほうにきちっと要請して、説明を受けて、立ち会いのもとに一緒に現地を調査する、そして、
水道局が、これは危険だな、これはどうなるかなというようなことは、まず向こう側に調査をさせて資料を提出させる、その上で、この調査は正しい調査かどうか、信頼できるものかどうかということについて
水道局がきちっと検証する、これが大事だと思うのですよ。
これは、早急にやっていただきたいと思うのですけれども、
管理者、いかがでございましょうか。
◎三井
水道事業管理者 新幹線の残土の問題ですが、私が聞いているのは、対策の必要な土ではなくて、いわゆる不要対策土ということで、機構側のほうできっちりとそれが安全なものであるというもとに運ばれる土というふうに聞いております。いずれにいたしましても、その辺の確認も含めて、
水道局としてどういう対応をとっていくべきなのか、もう一度考えて、しかるべき対応をとりたいというふうに思っております。
◆
松浦忠 委員
管理者が聞いている中では安全なものを運び入れるということですが、私が知り得ている限りでは、札幌市域内のものではない、しかし、どこの場所のものということまではまだ説明を受けていない、私はこういうふうに聞いています。
そこで、安全なものということについて、その証明はどういう方法で札幌市に提示すると聞いていますか。
◎
佐々木 浄水担当部長 その確認は、先ほど来、私が言ったように、情報としては市の窓口である
新幹線推進室を通じて機構のデータをいただくようになっております。
ただ、委員がご指摘のとおり、局みずからが機構から直接データをいただくとか、踏査することなど、
管理者が答弁したように、もう一度考えて、局みずから何ができるのかということを検討させていただきたいというふうに思います。
◆
松浦忠 委員 検討ではだめなのです、すぐにやらなきゃ。検討というのは、いつまでも検討なのです。私が聞いている限りでは、機構側は6月にはと言っているわけですから、そうしたら、早急に機構側と直接連絡をとって、現地を調査して、機構側に、具体にどこをどうするのか、そして、安全と言うなら、安全というのはどういう方法で安全ということを証明してそこに搬入するのか、そういうようなことをきちっと具体に聞いて、その上で議会にも説明をするということでなければならぬことなのですよ、これは。
いかがですか、私のこの求めていることに対して。
◎
佐々木 浄水担当部長 琴似発寒川も水道の重要な水源の一つでございますので、ぜひ安全対策を十分にしていただけるように、局みずからチェックといいますか、そういうことをさせていただきたいというふうに思います。
◆
松浦忠 委員 これは、
西野浄水場から給水を受けている住民にとっては非常に重要なことです。したがって、ぜひ早急にやって、その方法について、随時、
委員長のほうに
委員会の開催を求めて、報告してください。これは、大事な問題ですから、このことを求めて、終わります。
○
伊藤理智子 委員長 ほかに質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
伊藤理智子 委員長 なければ、質疑を終了いたします。
ここで、
理事者交代のため、
委員会を暫時休憩いたします。
――――――――――――――
休 憩 午後3時47分
再 開 午後3時48分
――――――――――――――
○
伊藤理智子 委員長 委員会を再開いたします。
次に、建設局の
理事者の紹介及び
所管事務概要の説明をお願いいたします。
なお、個々にご指名はいたしませんので、順次、
自己紹介をしていただいた後、引き続き、
所管事務概要の説明をお願いいたします。
◎河原 建設局長 委員の皆様には、日ごろから建設行政に対しましてご理解、ご協力を賜っておりますことに御礼を申し上げます。
それではまず、各部長から
自己紹介をさせていただきます。
(
理事者自己紹介)
◎河原 建設局長 続きまして、お手元の資料に基づきまして、順次、説明をさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
◎蓮実
総務部長 それでは、お手元の資料に沿ってご説明させていただきます。
1ページから3ページ目は、建設局の
機構図となっております。建設局の機構は、前年度同様、総務部、土木部、みどりの推進部の3部体制となっており、定数につきましては、前年度と比較して1名増の399名となってございます。
次に、4ページ以降は、建設局の予算及び
事業概要の資料となっております。
4ページの平成30年度建設局
予算総括表をごらんいただきたいと思います。
まず、
一般会計でありますが、網かけの合計欄をごらんください。
平成30年度予算として719億1,100万円を計上し、前年度との比較では17億9,700万円、率で2.4%の減となっております。
次に、各部の予算ですが、総務部が27億5,300万円で前年度比21.5%の減、土木部は599億5,000万円で前年度比1.7%の減、みどりの推進部は92億700万円で前年度比0.3%の減となっております。
次に、その下の表の特別会計でありますが、駐車場会計の平成30年度予算額がゼロとなっておりますのは、建設局関係分である札幌駅北口地下駐車場について、建設から20年が経過し、平成29年度をもって公債償還が終了するため、平成30年度予算からは
一般会計において必要な経費を計上することとしたものであります。
続きまして、各部所管の主な事業につきご説明いたしますので、5ページ目をごらんいただきたいと思います。
最初に、総務部の主な事業についてご説明いたします。
まず、上から2項目めの道路管理費ですが、道路、橋梁及びこれらに附属する施設等を管理する費用として5億200万円を計上しております。
次に、6ページ目をごらんください。
一番上の項目の自転車等駐車場費ですが、放置自転車対策費用や駐輪場の整備費用としまして11億9,400万円を計上しております。
次に、上から2項目めの土木センター
維持管理費ですが、各区土木センターの
維持管理のほか、豊平区土木センターの旧庁舎解体に係る費用として3億5,700万円を計上しております。
◎天野 土木部長 続きまして、土木部予算の概要についてご説明いたします。
資料の6ページをごらんください。
初めに、土木部の予算額ですが、599億5,000万円で、前年度と比べまして10億1,700万円の減となります。減額となった主な要因は、アクションプラン計画
事業費の減等によるものであります。
続きまして、主な事業についてですが、土木部予算の3項目めの道路橋りょう維持関係費につきましては、本市が管理いたします道路や橋梁などを
維持管理する経費として58億800万円を計上しております。
次に、7ページをごらんください。
2項目めの舗装等整備費についてでございますが、幹線、補助幹線などのオーバーレイや道路防災対策箇所の調査、補修にかかわる経費として38億8,900万円を計上しております。
次に、8ページをごらんください。
1項目めの道路除雪費についてでございますが、車道や歩道の除排雪のほか、交差点排雪の強化などに要する経費として159億3,600万円を計上しております。
次に、9ページをごらんください。
4項目めの交通安全施設整備費についてでございますが、都心地区など21地区における歩道のバリアフリー化や歩道改良などに要する経費として32億3,900万円を計上しております。
なお、バリアフリー事業でかけかえを行っているJR厚別駅に接続する自由通路につきましては、今月に通路のみ一部供用し、11月にエレベーターも含めて全面供用する予定となっております。
続いて、5項目めの道路改良費についてでございますが、札幌北広島環状線など5路線の道路改良や、札幌環状線など3路線の電線類地中化のほか、生活道路等115路線の整備などに要する経費として55億5,900万円を計上しております。
続いて、6項目めの道路橋りょう整備費でございますが、藻岩橋など9橋の橋梁耐震補強と37橋の橋梁長寿命化などに要する経費として49億2,400万円を計上しております。
次に、10ページをごらんください
2項目めの街路改良費でございますが、屯田・茨戸通など16路線の改良や西5丁目・樽川通など10路線の電線類地中化のほか、生活道路等50路線の整備などに要する経費として99億8,700万円を計上しております。
また、これらの路線のうち、今年度の完成を予定している市民交流プラザに接続する西2丁目地下歩道につきましては9月の供用開始、移転橋上化するJR苗穂駅に接続する自由通路につきましては11月の供用開始を目指しております。
なお、この二つの施設の供用開始日につきましては、決まり次第、お知らせいたします。
◎添田 みどりの推進部長 続きまして、みどりの推進部の主な事業の概要につきましてご説明いたします。
引き続き、資料10ページをごらんください。
初めに、みどりの推進部の予算額ですが、総額92億700万円で、前年度並みの予算を確保しているところでございます。
続きまして、主な事業についてご説明いたします。
みどりの推進部予算の2項目めの公園管理費につきましては、指定管理及び公園等の総合
維持管理業務などを行うための経費といたしまして30億9,500万円を計上しております。
次に、4項目めの公園造成費でございます。平成30年度は、街区公園4カ所、都市緑地1カ所、運動公園2カ所、総合公園2カ所等の造成を予定しておりまして、その経費といたしまして13億1,700万円を計上しております。
次に、11ページ目をごらんください。
1項目めの地域と創る公園再整備費でございますが、古くなった公園につきまして、地域の方々と話し合いを行いながら公園全体の再整備を行うものであり、その経費といたしまして11億7,600万円を計上しております。
次に、2項目めの既設公園等整備費でございますが、既設の公園の補修を行うとともに、老朽化した遊具などの施設の更新やトイレ、園路等のバリアフリー化を行うものでございまして、21億1,800万円を計上しております。
○
伊藤理智子 委員長 ただいまの説明に対して、質疑はございませんか。
◆
松浦忠 委員 まず最初に、平成16年に国土地理院がおよそ10億円の予算で街区基準点の標識を設置しましたが、これは、当時、札幌市内に何カ所設置して、今現在は何カ所残っているか、把握されていますか。
◎伊藤 維持
担当部長 街区基準点の設置でございますが、平成16年に国土交通省により設置しておりまして、当時は約4,800点を設置しております。そのうち、現在も使用可能な点数につきましては約3,500点でございます。
◆
松浦忠 委員 これは、1,300カ所ぐらい減っていますね。何が原因で減ったのですか。
◎伊藤 維持
担当部長 原則、占用工事等において原形復旧を条件として承認をしているところでございますが、原形復旧ができないような場所におきましては、基準点の復元に一定程度の費用が必要となるということで、復元の不可能な場合においてはこれを撤去したままの状態で置いてきたところでございます。
加えて、この基準点でございますが、後に利用する際に精度が劣るということもあって、原則は原形復旧で考えておりましたが、復旧不可能なところにおいてはそういうことで見送ってきた経緯がございます。
◆
松浦忠 委員 実は、私も、去年の3定の前ぐらいに、ある土地家屋調査士から、これをきちっと復元してもらわないと困るという相談があって、調べたものについての話をるる聞きました。そうしましたら、ほとんどが道路改良工事で、掘ったものについては復元していないという実態がわかったわけです。
今は高齢化社会と言われて、札幌の場合、子どもたちはなかなか札幌に職を求められないので関東などに転出している、もう帰ってこない。そうすると、年をとって家を処分するようなことになったら、今は、ほとんどは買う人の側がきちっと測量して、境界石が入っているかどうか、これをちゃんとしてくださいと。また、宅地建物取引業法という法律では、説明事項の中に、境界石が入っているか、入っていないか、きちっと測量して面積を確定してと、こういうことが通称宅建法と言われる法律の中できちっと明記されているわけです。
そうすると、土地を処分するために測量会社に頼むときに、この街区基準点があれば、これを基準にしてはかれば手間が相当省けて安くできるわけですね。これがなければ、遠いところから持ってこなければいけないことになって、手間がかかるから高くなって、時間もかかる、こういうことなのです。そこで、これについてはぜひ復元をしてほしい、こういう話になって建設局ともいろいろ詰めてきました。
そこで、ことしは、どういう街区基準点を何カ所ぐらい復元する考え方でいるのか。1年の始まりですから、金をやりくりしながらそういうこともやらなければいけないと思うので、まずはお尋ねします。
◎伊藤 維持
担当部長 街区基準点の復元についてでございますが、先ほどもちょっと触れておりますけれども、原形復旧不可能なところにおいてはおおむね廃止してきたところでございます。
今後、復元するか否かについてですが、平成16年当初におきましては基準点の精度が劣るということで復元を見送る場合も多々あったわけでございますけれども、設置後から十数年が経過した中で精度の確認をしたところ、当初に予想していたほど精度が劣っている状況ではないことが判明したところでございます。つきましては、これまで亡失した基準点のうち、我々が特に重要と考えている三角点、2級基準点が120点ほどございますので、今後、現地の状況調査をした上で積極的に復元してまいりたい、このように考えております。
◆
松浦忠 委員 平成16年に設置したとき、どういう条件のもとに国土交通省の国土地理院から札幌市にこれが移管されたのですか。
◎伊藤 維持
担当部長 街区基準点の管理、保全の取り扱い基準といたしまして、国土交通省より、原則として原形復旧を条件として占用工事等を承認することに加えまして、原形復旧できないときには、移転を原則とするが、公共基準点、街区基準点との
位置関係を総合的に検討し、これを廃止することもできるという条件が付されておりました。
◆
松浦忠 委員 局長、これは、あなたも交えて、るる協議をしてきましたね。今の部長の説明では、今年度は2級基準点を120点復元したいということだけれども、ことしはこれで終わりにしてしまうのですか。
◎河原 建設局長 街区基準点の復元ということでございまして、先ほど来のお話のとおり、市内に設置されました街区基準点の3割弱が既に亡失している状況がございます。このような中、実際には公共の測量も入りますし、民間の測量も含めると、札幌市内で毎年多数の測量が繰り返し行われておりまして、今後、さらに亡失が進むようなことがあればさらに測量費がかさんでいくことが想定されます。
このようなことから、今年度は、先ほどお話がありました道路の改良工事あるいは占用工事等でこれまで廃止を迫られた基準点については、まずはそれぞれの事業者において復元してもらうということを進めてまいりたい。その上で、これまで亡失された基準点でございますが、予算についてはもう成立しているところでございますので、その既往予算の中でやりくりをしつつ、最大限、亡失点を復元できるところについてはしてまいりたい。そのために、どういう箇所で復元をしていくのが効果的であるのか、それら等を含めて、復元の場所あるいは復元の計画等について家屋調査士会等と協議しながら計画をつくってまいりたいというふうに考えております。
◆
松浦忠 委員 その過程の中でいろいろ明らかになったことは、平成16年当時、国の側から札幌市に移管されるときに、全国でもそうですが、復元義務というのがなかった。法律で定めている1級、2級などの基準点は、罰則つきでそれをちゃんと復元しなければいかぬし、管理しなければいかぬということにもなっているわけですけれども、これには復元義務がなかった、ゆえに、道路工事やなんかでかかったものについては全然復元をしてこなかった、中には、土木センターに持ち込んで、土木センターにその石標があるという話などもこの過程の中で出てきました。
したがって、これを復元するに当たって、これは大事なことなので、お金がないのならば、これから年度の始まりですから、補正予算を組むなら2定で組むなりして――境界標を設置するというのは夏仕事ですから、雪が降っている冬ではなかなか困難です。したがって、場合によっては2定でするか、あるいは、予算を使っておいて建設局の予算の補正を3定でするとか、そういう形できちっとやっていかないと、先ほど説明したように多くの市民の経費増になっていくことになりますから、ぜひ、そういう方向で取り組んでいただきたいと思うのですけれども、局長、いかがですか。
◎河原 建設局長 境界基準点でございますが、これまで亡失した基準点数が相当数に及んでいるということがございます。このようなことから、まず、どういう場所の基準点を復元していくのが一番効果的であるのか、測量業界あるいは家屋調査士会とも協議をさせていただきながら、まずは我々の既往予算の中でもできる限り確保できるものはし、その中で復元できるところから取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
◆
松浦忠 委員 これは、1カ所を復元するのに大体どのぐらいかかると見積もっていますか。
◎伊藤 維持
担当部長 復元費用でございますが、ちょっと記憶が定かではないですけれども、たしか1カ所当たり50万円ぐらいはしたかと思います。
◆
松浦忠 委員 かなり記憶が定かではないようなので、よく調べて、ちょっと余ったはした金でできる話ではないから、局長、これはちゃんとした根拠のもとにきちっと予算措置をやってください。これを求めておきます。
次に、街路樹について、それから公園の木などについて、整備してから相当の年月を経てきていますから、木も大きくなって、生活上、公園の木も街路樹もそれぞれ邪魔になってきています。そこで、こういうものについてはやっぱり植えかえをしていくことが必要だと思うのです。これが一つ。
それから、二つ目は、例えば街路樹について、道路と接している土地の利用が変わったものについて、土地の所有者の負担においてそれら街路樹などを撤去したりすることはそろそろ考え直すときではないかと思います。やっぱり、土地所有者が使いやすいような、公道、車道に出入りしやすいような、そういう道路でなければならぬわけですよ。街路樹を植えるときに、土地の所有者に了解をとって植えているかなと思って、私は古い人にも聞いていろいろ調べてみたけれども、それは全くないのです。それは、行政の側、札幌市の側がほとんど一方的に計画を立ててやっているのです。したがって、これについても、いきなりそんなにたくさん出るということではないと思うけれども、出たら、それについてはやっぱり公費できちっと対応していくべきだと思うのですよ。
これらについて、検討したことがあるか、ないか、まず、聞きます。
◎東山 みどりの管理
担当部長 街路樹と公園の樹木の植えかえについてでございます。
まず、街路樹につきましては、平成27年3月に札幌市街路樹基本方針を策定いたしまして、街路樹の取り扱い、整備、管理の方針を取り決めました。その中で、植えかえにつきましては、その場所の歩道幅員等に応じた植栽基準の見直し、それから、狭い歩道にあります街路樹の樹種の改善といった方針を立てたところでございます。
それから、公園の樹木の取り扱いにつきましては、現在、既存公園の
維持管理や再整備時の樹木の取り扱いを定めた公園樹木の取り扱い方針を策定しておりまして、それに基づいて樹木の植えかえ等を行っているところでございます。ただ、策定から期間がたっておりますので、現在の状況に合わせ、地域の実情を踏まえて樹種変更や伐採を進めていくといった新たな方針を検討いたしたいと考えているところでございます。
◆
松浦忠 委員 今の答弁ばかりではないですが、基本方針だとか、指針だとか、こういう言葉が至るところに出てくるけれども、こういう指針だとか基本方針というのは誰が決めているのですか。
◎東山 みどりの管理
担当部長 内部の方針といたしまして、市長あるいは副市長の決裁を受けて取り決めているところでございます。
◆
松浦忠 委員 これは、道路に接しているというのは、要は、宅地でも、土地を持っている人はその道路を使わなければ土地を利用できないという今の法律の仕組みになっております。したがって、当然、私有地と道路との間の高低差も障害物も何もなければ何の問題も起きません。ところが、道路は歩道と車道に段差があり、さらに、歩道の車道に近い方に植樹ますがあって木を植えている。こういうことになると、道路に接して土地を持っている人は非常に制限を受けるわけですよ。この指針などを決めるときに大事なことは、その土地を持っている人たちの意見を聞かなければだめなのですよ。その聞き方の一つとして、こういうような植樹方針だということを考えたら、まずは議会にきちっと諮って、そこで意見を聞いて、調整をして、その上で決めていくのが趣旨なのですよ。皆さんがやっている仕事の全ては、土地を持っている方々を含めた市民が税金としてお金を出し合って、その中で皆さんがそういう仕事をしているわけです。したがって、出し合っている人たちが不便を感じるようなことを一方的にやってはだめなのですよ。もう一回、そこのところをきちっと考え直して、私の指摘していることはそういうことなのですよ。そして、そういうことでやった結果、土地を使っている人が結構かわったりなんかして、街路樹が邪魔になります、植樹ますがそこにあっては困りますという問題が出てきているわけですよ。したがって、これは公費としてきちっと考えて対応すべきです。
その一つの事例を言いますと、電力会社に占有許可をして、そして使用料を徴収している電柱がありますね。あれも、最初は、電力会社はどう言っていたかというと、私が土地を買ったら家の前の車が出入りするところにちょうど電柱があって邪魔になるからどけてほしいと言ったら、全額、私の負担だったのですよ。今はどうなっているかといったら、半分は電力会社で持ちますというふうに変わってきています。
したがって、誰からお金をいただいて、誰のための仕事をしているかということをもう一回きちっと考え直して、その上で、私が今指摘しているように、そういうように使用するところが出てきたとなったら、街路樹の撤去、あるいは歩道の切り下げ、つけかえなんかも安全対策でやるのだったらやり直すと、私はこういうことにしていく段階に来ていると見ております。
この点について、やっぱり、もうやっていかなければだめだよとこういう指摘しているわけですが、土木部長、あなたは区の土木センターの部長もやってこられているからよくわかっていると思うけれども、あなたはどう思いますか。
◎天野 土木部長 私は豊平区の土木センターで土木部長をしておりましたが、街路樹については、やはり、区民の方も非常に関心の高い事柄の一つだと考えております。今後、みどりの推進部のほうで適切に検討されるというふうに考えてございます。
◆
松浦忠 委員 局長、適切にという言葉というのは非常に適切なのですよ。何かといったら、適切というのは適当なのです。適当とは何かといったら、辞書を引くと、最もいい方法だとなっているのですが、昨今、一般の国民の中で理解されて使われている適当、適切という言葉はいいかげんだということになっています。
そこで、今、私が指摘したようなことを現実対応としてぜひやっていくべきだと思うのですが、いかがですか。
◎河原 建設局長 街路樹でございますが、緑豊かなまち並みを形成していく上では、やはり、大変大事な要素であるというふうに思っております。その一方で、委員がお話しのとおり、従前は支障のなかったものが土地利用の変更によって支障が出てくるような場合がありまして、私も土木センターにおりましたので、そういうような状況についてはある程度承知しているつもりでございます。
従前は、一旦、地先の個人の負担によって木を伐採し、違う箇所に移植してもらうような形で対応してきたところでございますが、先ほど委員から電力会社の事例等のお話がございましたので、まずはそういう事例等も把握した上で、どういうような対応が適切なのか、適当なのか、それについて検討してまいりたいと思います。
◆
松浦忠 委員 平成29年度に、市内では土地の利用の仕方が変わったことによって移動してほしいという要請が何件あったか、区別にそれを調べて、後ほど資料として提出してください。
○
伊藤理智子 委員長 ほかに質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
伊藤理智子 委員長 なければ、質疑を終了いたします。
ここで、
理事者交代のため、
委員会を暫時休憩いたします。
――――――――――――――
休 憩 午後4時26分
再 開 午後4時27分
――――――――――――――
○
伊藤理智子 委員長 委員会を再開いたします。
最後に、都市局の
理事者の紹介及び
所管事務概要の説明をお願いいたします。
なお、個々にご指名はいたしませんので、順次、
自己紹介していただいた後、引き続き、
所管事務概要の説明をお願いいたします。
◎佐藤 都市局長 都市局の
事業概要をご説明する前に、まず、各部長より
自己紹介をさせていただきます。
(
理事者自己紹介)
◎佐藤 都市局長 それでは、都市局の概要につきまして、お手元の資料に沿ってご説明をいたします。
まず、機構についてであります。
お手元の資料の1ページから3ページにかけて記載しておりますとおり、市街地整備部、建築部、建築指導部の3部で構成されており、
職員定数は263名となっております。
続きまして、部ごとの組織、担当事務についてでございますが、まず、市街地整備部は、市街地整備部長、住宅
担当部長と5課2担当課から構成されており、団地関連の土地分譲及び管理、開発行為等に係る許可、土地区画整理事業、市営住宅の計画、調査、管理などを所管しております。また、一般財団法人札幌市住宅管理公社に3名の職員を派遣しております。
建築部は、建築部長、設備
担当部長と4課1担当課から構成されており、本市の公共建築物のうち、
企業会計を除いた建築工事と設備工事全般の施工及び市有施設の保全業務を所管しております。
建築指導部は、建築指導部長、建築安全
担当部長と3課2担当課から構成されており、建築確認申請の審査、違反建築物の是正指導、中高層建築物に係る紛争調整及び空き家対策に関する業務を所管しております。
次に、資料4ページをごらんください。
平成30年度の歳出予算でございますが、
一般会計が153億800万円、特別会計が5億5,800万円、合計158億6,600万円でございます。
各部の
主要事業につきまして、各部長からご説明申し上げます。
◎岡部 市街地整備部長 私から、市街地整備部の
主要事業の概要につきましてご説明申し上げます。
資料5ページをごらん願います。
市街地整備部の歳出予算は、2段目にありますとおり、予算額79億2,300万円でありまして、前年度予算額95億5,800万円と比較しますと16億3,400万円の減額となっております。減額となった主な要因は、光星団地2号棟の全面的改善、耐震
改修事業が完了したことなどによるものでございます。
続いて、主な事業の概要をご説明いたします。
金額は、資料に記載のとおりですので、省略させていただきます。
最初に、三つ目のゴシックの市営住宅
維持管理費は、建物の点検や修繕など、市営住宅管理業務の委託などを行うものであります。
次の民間住宅費の二つ目のエコリフォーム促進費と三つ目の高断熱・高気密住宅普及促進費につきましては、平成29年度に引き続き、補助事業を継続してまいります。また、30年度から、里塚団地において、既存集合住宅高断熱改修の実証実験を行います。
続きまして、一番下にありますゴシックの市営住宅整備費でございますが、市営住宅の外部改修等を行う単年度事業と、平成30年度から2カ年で行う光星団地6号棟の全面的改善、耐震
改修事業でございます。
次のページの二つ目のゴシックの市営住宅
建設費は、単年度事業と事業年度ごとの事業の合計で三つの
事業費に分かれております。これらの建設住戸数は、建てかえが月寒、発寒及び伏古団地で合計3棟199戸となっております。
続きまして、8ページをごらんください。
土地区画整理会計についてご説明いたします。
土地区画整理会計におけます平成30年度の予算額は5億5,800万円でありまして、前年度予算額14億9,000万円と比較しますと9億3,200万円の減額となっております。減額となった主な要因は、東雁来第2土地区画整理事業を終えたことなどによるものでございます。
続いて、主な事業の概要をご説明いたします。
最初に、一つ目のゴシックの篠路駅東口地区土地区画整理費は、平成30年度から新たに取り組むJR篠路駅東側の土地区画整理事業における費用であり、30年度内の事業認可を目指し、調査や設計業務の委託などを行うものでございます。
次に、ゴシックの3項目下にあります清算費は、東雁来第2土地区画整理事業の完了に伴い、交付清算金の初年度一括交付を初め、徴収等の清算事務を行うものであります。
◎大島 建築部長 私から、建築部の
事業概要についてご説明いたします。
お手元の資料の6ページ目をごらんください。
建築部の当初予算についてでありますが、平成30年度の予算額は71億1,800万円でありまして、前年度の予算額60億2,900万円と比較いたしますと、10億8,900万円の増額となっております。その主な要因は、保全推進事業におきまして大規模施設の保全がふえたこと、また、アスベストを含有している断熱材を使用した煙突の改修がふえたことによるものでございます。
続きまして、主な事業の概要についてご説明いたします。
まず、上から二つ目の保全推進費についてですが、この事業は、市有建築物の計画的な保全を建築部で一元的に実施する事業で、一般部局が所管する478施設を対象としております。
次に、市有建築物特定天井対策費についてですが、この事業は、建築基準法の改正により、6メートルを超える高さにあるつり天井の基準が強化されたことを踏まえて、既存の施設の天井を改修する事業であります。今年度は、工事4施設、設計10施設を予定しております。
次に、資料の9ページ目をごらんください。
保全推進費の概要についてご説明いたします。
項目1に記載のとおり、予算額は68億7,500万円であり、前年度比119.6%となっております。内訳につきましては、項目2、項目3に記載のとおりです。また、主な工事は、項目4に記載のとおりでございます。
続きまして、資料の10ページ目をごらんください。
受託予定事業の概要についてご説明いたします。
工事の発注予定は、項目1に記載のとおりであり、前年度比は件数で83.3%、金額で90.6%となっております。主な工事は、項目2、項目3に記載のとおりです。また、委託業務につきましては、項目4と項目5に記載のとおりでございます。
◎小島 建築指導部長 私から、建築指導部の
主要事業の概要についてご説明させていただきます。
お手元の資料の7ページをごらんください。
建築指導部の平成30年度歳出予算は、予算額2億6,500万円でございます。前年度予算の6億300万円と比較しますと、3億3,700万円の減額となっております。減額となった主な要因は、民間建築物の
耐震化支援のための補助金の減によるものであります。
続きまして、事業の概要についてご説明させていただきます。
まず、建築確認及び相談指導費についてでございますが、建築物の審査、確認、違反是正、許認可などの業務を行う経費であります。
次に、民間建築物
耐震化促進費についてでございますが、建築物の
耐震化を促進するため、耐震診断、耐震設計、
耐震改修工事費に対する補助及び
耐震化に関する啓発等を行う経費であります。
最後に、一番下の空き家対策費についてでありますが、危険な空き家の除却工事費に対する補助等を行う経費であります。
○
伊藤理智子 委員長 ただいまの説明に対して、質疑はございませんか。
◆
松浦忠 委員 まずは、電気で一つ聞きたいのですが、今は、架空電線をやめて地中ケーブル化が盛んに進められているけれども、風水害などの災害のとき、例えば水害になったときには架空線と地中ケーブルでは復旧はどちらが早いですか。
◎中村 設備
担当部長 一般的な話をさせていただきますが、地中に入る場合、トラフに入るような、公共ますみたいなところに入る場合は架空と変わらない程度でできますが、地中の狭いところに入る場合は、地中のほうが時間がかかることがあります。今回の東京の事故のように、いろいろなものが入っている中でどこが悪いのかを探すのに相当時間がかかりますので、一般的には架空のほうが復旧は早いものと思われます。
◆
松浦忠 委員 そこで、今、札幌市内の幹線道路で盛んにケーブル化していますが、地中へのおさめ方というのは、そんなに深くないところにパイプを埋めて、その中に入れていますね。例えば、大雨で冠水したとなったら、そのケーブルというのは使えるのですか、使えないのですか。
◎中村 設備
担当部長 私は今までずっと地下鉄で工事をやってきたのですが、隧道内のところにはなるべく接続部分を設けないようにしておりまして、普通は水に埋まっても劣化しないような工事をしています。ただ、北電の工事に関しては、地中に配電盤があったりしますので、一見、そこは防水がされていますが、老朽化すると水が入ったりすることもあります。経年劣化がありますから、地中になるとやっぱり弱いところがあります。完全だとは言えません。
◆
松浦忠 委員 私が非常に懸念しているのは、ケーブルそのものは、途中が水に埋まろうがどうしようが、例えば海底ケーブルというのは、海底にケーブルを埋めて、海底でちゃんとケーブル接続して、ずっと海峡横断をして陸地まで行っているわけですね。それはいいけれども、各家庭に分岐して行っていますので、分岐点があるわけですね。ここに水が入ると、大雨が降って冠水したりなんかすると、これはもう全部だめになると思うのですよ。
そういうことなどを含めて、どういう部分を地中化でやるべきか、どういう部分は架空でやるべきか、そういう検討をすべきだと思うのですが、これらについて何か検討されたことはありますか。
◎中村 設備
担当部長 建築部は、原局から依頼を受けた工事に関して、地中化することが望ましいか、架空で引っ張っていったほうが望ましいかを検討します。それは費用対効果も影響していまして、どちらが望ましいか、比較検討しながら進めています。
今、委員の言われているのは、市内で地中化することに関してなので北電との交渉はしなければいけないと思いますが、教育文化会館までは地中化で引っ張ってきていまして、配電盤、入り切りのスイッチは地上にあります。私たちの経験したところによると、そこの部分が地上にあれば、何かがあって故障しても、ケーブルなどは余りトラブルがないものですから、一般的には、ケーブルは地下にあっても、接続する部分や入り切りする部分については地上にあったほうが望ましいと思っています。ただ、東京や都市部ではそれを地上に出すことのできないところがありますので、その部分は地中におさめざるを得ず、そこを防水化したり、いろいろ検討はしているようです。札幌はまだそこまで進んでおりませんが、受託した物件については検討しますけれども、配線を全部地下にすることについての検討は建築部の所管ではありませんので、そこまでは検討していないところであります。
◆
松浦忠 委員 局長、札幌市と言わず、国もそうですが、ずっと分かれてそれぞれ縦割りという言葉で呼ばれているような組織になっています。札幌市で言えば、危機管理対策室というのはあるけれども、そこは全ての専門家がそろっているわけではありません。そういう中で、
災害対策、災害復旧や災害にどう対応するかということは札幌市長として大切な役割ですから、委託を受けた業務であるかないかは別にして、常日ごろ、専門別にそれぞれの部署がそういうことを検討して、そして、それを危機管理対策室のほうに上げるなど、全体的な災害対応、復旧、そのためにどういう設備が望ましいか、こういうことを検討しなければいけないと思うのですよ。そういうような対処の仕方でやるべきだというふうに思うのです。
局長は、今までずっと技術職として市役所に勤めて、一般職の最高位の階級までなられたわけですが、そういう考え方に立って仕事をされたことはありますか、ありませんか。なければ、ないでいいです。
◎佐藤 都市局長 私も、電気職として、一般職のときからさまざまな業務に携わってまいりました。今、委員のご指摘のとおり、まずは自分たちに与えられたそれぞれの職務の中で最大限何ができるか、今のご質問にありましたように、当然、
災害対策も踏まえながら、最善と思われることをしっかりと検討しながらやってまいってきております。また、それにかかわる他部局との連携や情報共有も当然しなければいけないところがございます。そこは、他の部局ともしっかりと情報共有しながら、組織として、また、札幌市としてどういった方法がいいのか、それぞれの部局と連携してやってきたつもりでございます。
◆
松浦忠 委員 やっていくと言うならわかるけれども、やってきたつもりと言われると、私は三十数年ずっと見ていて、つもりがあらわれているかなといったら、残念ながら、心の中につもりはあっても、形としてはほとんどあらわれてきていないと思います。これは、何も都市局のことだけを言うのではないですよ。今は地下ケーブル化を一つの例示として話していますが、目に見えるような形でそういうことをやっていただきたい。頭の中で考えていても、それは進むことではないですから、目に見えるような形でそういうことをぜひやっていただきたいということを求めておきます。
それから、もう一つは建築指導部にお伺いするのですが、いわゆる建築基準法の中で、建物の点検など報告義務があるものがありますね。これの提出はどうですか。宮の沢の一件があって以来、自主的に提出をする人がふえてきましたか。どうですか。
◎倉嶋 建築安全
担当部長 昨年、宮の沢ハイツのひさしの崩落事故がございましたけれども、それ以降も定期報告等を出していただけない方がまだまだ数多くいらっしゃるということで、改めて、お願いや指導等を進めているところでございます。定期報告率といたしましては、札幌市は全国的にもいいほうではございますが、そういった事例がございますので、まだまだ指導を徹底する必要があるかなというふうに思っております。
◆
松浦忠 委員 私は、あの一件以来、自主的に報告する割合がふえているかどうかということを聞いているのです。わからなければ、わからないでいいですから、後刻でいいですから、ふえているのか、ふえていないのか。
◎倉嶋 建築安全
担当部長 率の統計はとってございませんので、そこまでは把握しておりませんけれども、出していただけていない方には再度お願いして、何件かは出していただいているという状況がございます。
◆
松浦忠 委員 法律があって、罰則もあって、結果としてそれが死文化している、こればかりではなくて、こういうものがほかにも幾つかあります。何ゆえに法律があって罰則までつけて義務づけているかといったら、札幌市民に限って言えば、安全な市民生活を保障するためということでできております。そして、その法律がきちっと守られているかどうかということについての点検・監督責務は札幌市長に任されているわけですから、したがって、ここのところは札幌市長がしっかりとやらなければだめだということなのです。
これは、全国的にこの程度だから札幌もいいという話ではありません。札幌市域内にある建物については、札幌市長が監督・指導、そして処分権がありますから、処分というのは告訴や告発を含めた権限がありますから、やはり、これをきちっと行使することが法の趣旨に沿うことなのです。法の趣旨ということは、札幌市民の安心・安全な生活を保障していくということで、法律というのは最低限の保障なのです。これは、ぜひ、ほかとの比較ではなく、やっていただきたい。このことを強く求めて、終わります。
○
伊藤理智子 委員長 ほかに質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
伊藤理智子 委員長 なければ、質疑を終了いたします。
以上で、
委員会を閉会いたします。
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閉 会 午後4時51分...