消費生活サポーターについては、
企業を含めて、団体として取り組んでいただけるところもあろうかと思います。先ほど
インターネットや
スマートフォンの普及によって
トラブルが多くなっている現状があるというお話がありましたので、専門的な知識を持つ
事業者などにもご協力いただきながら、専門家の目、身近なサポーターといったことで、
地域のコミュニティー並びに
企業の力もかりながら、
地域の皆さんの安全を守っていただくように積極的に働きかけることを要望して、私からの質問を終わらせていただきます。
◆小口智久
委員 私からは、
消費者ホットラインについて伺います。
消費者トラブルは、
インターネットの普及、グローバル化などによって
多様化しており、新たな手口の
悪質商法が次々と発生しております。例を挙げますと、利用していないアダルトサイトからの架空請求や、お試し購入という画面をクリックしたところ、定期購入になっていたなど、
インターネットを介しての
トラブル、また、押し買いと言われるクーリングオフがきかない貴金属の買い取りサービス、走行中に自転車が突然壊れ、大けがにつながるといった欠陥品の販売など、
消費者トラブルは後を絶ちません。
札幌市
消費者センターへの
相談件数は年間1万2,000件程度と聞いておりますが、実際は、誰にも
相談できず、泣き寝入りしている方も多いのではないでしょうか。センターに寄せられている
相談は氷山の一角に過ぎず、潜在的にはもっと多くの
トラブルが発生していると思われることから、
相談しやすい
環境整備が必要と考えます。
相談方法は電話が9割ということに鑑みますと、困ったときに
札幌市
消費者センターへ気軽に電話をかけられることが重要と考えます。
しかしながら、先ほど説明があったように、
相談窓口である
消費者センターを知っているのは55.2%と
認知度が伸びておりません。また、困ったときにすぐに
消費者センターの番号である011−728−2121を探し出せるかは疑問であります。それらを解消するために、
消費者ホットラインという誰もが覚えやすい全国共通の3桁の電話番号がつくられ、気軽に
消費生活相談ができるようになったとお聞きしました。
そこで、質問ですが、
消費者ホットラインの
概要やその経緯についてお伺いいたします。
◎本間
市民生活部長 消費者ホットラインの
概要や経緯につきましてお答えいたします。
消費者ホットラインにつきましては、
相談窓口がわからない方あるいは電話番号を覚えられない方々など、誰もが利用しやすい
消費生活相談の最初の窓口を設ける目的で運用を開始したものでございます。
平成27年7月からは、それまで10桁でございましたが、覚えやすくするために3桁の188で運用を開始したところでございます。
このホットラインでは、
相談の受け付け時間内は、音声ガイダンスに従って郵便番号を入力するなどして居住
市町村の
相談窓口へ電話をつなぐものでございます。例えば、
札幌市民の場合は、郵便番号等を入力いたしますと、まずは
札幌市
消費者センターの
相談窓口につながるようになっております。話し中等々でつながらない場合につきましても、北海道や国が設置しております
相談窓口を音声で案内するような仕組みとなっております。
◆小口智久
委員 消費者ホットラインが
平成27年7月から3桁の188で運用されたということで、私も電話をかけてみましたが、すぐに最寄りの
消費者センターにつながりました。そしてまた、電話が混んでいるとき、または休日でも、ほかの
相談窓口を案内してもらえるようになりまして、
消費者の安心につながる有用な番号が設定されたと考えております。
しかしながら、188の運用から2年がたっているものの、この番号とその役割を知っている方はそう多くはないのではないかと思われます。
消費生活で困ったときにすぐ利用できるよう、整備されたホットラインがより覚えやすくなることで、今後利用される方がふえることが重要だと考えます。
そこで、質問ですが、
消費者ホットラインの今後の
啓発についてどのように考えているのか、お伺いいたします。
◎本間
市民生活部長 消費者ホットラインの今後の
啓発についてでございます。
消費者ホットラインにつきましては、これまでも
啓発・周知に努めてきたところでございますが、
委員がご指摘のとおり、残念ながら、その
認知度は高いとは言えない
状況にございます。
消費者被害があらゆる年代で発生している現状を踏まえまして、第3次
計画の中では、
教育委員会や
高齢者の見守りに取り組んでいる団体と連携いたしまして、このような
スマートフォン型のカードあるいは操作案内のチラシの配布に加えまして、広報媒体を利用した
啓発を行うなど、子どもから
高齢者まで多くの
市民に知っていただけるよう、
啓発に一層の力を入れて取り組んでまいりたいと考えております。
◆小口智久
委員 このホットラインの周知・
啓発の
必要性は十分認識されて、チラシやカードをつくって広げていきたいということでしたので、しっかり取り組んでいただきたいと思います。
このホットラインの番号は188で、「嫌や」と読めることから、
消費者庁でも、語呂合わせとして、「嫌や、泣き寝入り」という標語でPRしており、大変覚えやすく、周知に期待が持てると考えております。
トラブルに遭って誰にも
相談できずに泣き寝入りしている潜在的
被害者も、
消費者ホットライン188を気軽に使えるようになりますと、
消費者センターの仕事もどんどんふえてきますので、ストレスなく
トラブルを解消できるよう
消費者センターの柔軟な体制強化も要望して、私の質問を終わります。
○
林清治 委員長 ほかに質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
林清治 委員長 なければ、質疑を終了いたします。
以上で、
委員会を閉会いたします。
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閉 会 午後2時18分...