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  1. 札幌市議会 2017-09-20
    平成29年(常任)財政市民委員会−09月20日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    平成29年(常任財政市民委員会−09月20日-記録平成29年(常任財政市民委員会  札幌市議会財政市民委員会記録            平成29年9月20日(水曜日)       ────────────────────────       開 会 午後1時44分     ―――――――――――――― ○林清治 委員長  ただいまから、財政市民委員会を開会いたします。  報告事項は、特にございません。  それでは、議事に入ります。  工事請負契約締結に関する議案第18号から第20号までの3件を一括議題とし、理事者から補足説明を受けます。 ◎大関 管財部長  私から、工事請負契約締結議案として、議案第18号 公営住宅新築工事請負契約締結の件、議案第19号 南消防署新築工事請負契約締結の件及び議案第20号 石山緑小学校新築ほか工事請負契約締結の件につきましてご説明させていただきます。  最初に、議案第18号 公営住宅新築工事の件でございます。  工事概要ですが、建物構造規模は、壁式鉄筋コンクリートづくり地上5階建てで、住戸数は40戸、延べ面積は3,465平方メートルでございます。  契約相手方は、オリエンタル建設株式会社でございます。  地方自治法施行令第167条の5の2の規定による一般競争入札を行った結果、契約金額は6億2,694万円となっております。  また、竣工期限は、平成30年12月14日でございます。  次に、議案第19号 南消防署新築工事の件でございます。  工事概要ですが、主な建物構造規模は、鉄筋コンクリートづくり地上4階建てで、延べ面積は2,008平方メートルでございます。  契約相手方は、オリエンタル建設株式会社でございます。  同じく、地方自治法施行令規定による一般競争入札を行った結果、契約金額は6億6,052万8,000円となっております。
     また、竣工期限は、平成30年11月30日でございます。  最後に、議案第20号 石山緑小学校新築ほか工事の件でございます。  工事概要ですが、主な建物構造規模は、鉄筋コンクリートづくり地上3階建てで、延べ面積は8,121平方メートルでございます。  契約相手方は、田中・丸竹竹田特定共同企業体でございます。  同じく、地方自治法施行令規定による一般競争入札を行った結果、契約金額は15億1,835万400円となっております。  また、竣工期限は、平成31年3月1日でございます。  以上の3件につきまして、ご審議のほどをよろしくお願いいたします。 ○林清治 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆松原淳二 委員  私からは、今ほど第18号から第20号までの各工事請負契約締結の件のご説明がありましたが、議案第19号の南消防署新築工事及び第20号の石山緑小学校新築ほか工事の2点についてお伺いしたいと思います。  まず、1点目の南消防署新築工事についてでございますが、最近の消防署新築建てかえ工事としては、2003年の白石消防署、そして1997年の清田消防署があったと思いますが、白石消防署札幌市民防災センターとの複合庁舎、そして、清田消防署清田区役所との複合庁舎ということで、今回は久しぶり消防署単独での建てかえということになろうかと思います。  この工事に当たっては、耐震性能設備にどのような工夫配慮がなされているのか、お伺いしたいと思います。 ◎大島 都市局建築部長  耐震性能設備についてのご質問でございます。  まず、耐震性能についてですが、この施設は、災害時に防災拠点となる施設のため、大地震が発生した際に構造体補修を行わなくても施設を使用できることを目標として設計しておりまして、具体的には一般施設の1.5倍の安全率を見込んだ耐震設計としているところであります。  次に、設備関係ですが、災害時の運用に備えた電気設備として、72時間の運用が可能な自家発電設備を設置しております。また、給水設備に関しましては、上水用受水槽緊急遮断弁を設置して、地震時においても水槽内の飲料水を確保できるようにしているほか、上水用受水槽に加え、雑用水槽や非常用も兼ねた訓練用水槽を設けて災害時の雑用水を確保できるようにしております。このほか、排水設備に関しましても、災害時に下水道本管が使用できない状態であっても、ますの切りかえを行うことでトイレ等排水汚水槽へ流すことを可能とするなど、設備面でのさまざまな工夫配慮を行っているところです。 ◆松原淳二 委員  久しぶり建てかえとなりますが、年代的には阪神・淡路大震災以降の建築基準のもとで取り組まれていると思いますので、こういった配慮の中で、今後、南消防署防災拠点として新たに活躍することを期待したいと思います。  それでは、2点目に、石山地区新設小学校新築関係ですが、学校建てかえに当たっては、施設を使用する子どもたちや教職員の方々が学びやすく過ごしやすい環境整備をすることが重要だと思っております。  今回の議案学校については、近年多くなってきているまちづくりセンター児童会館を併設した学校と聞いております。近隣の住民の方を初め、多くの方が利用する施設となりますので、バリアフリー対策、また、交通量の多い国道に面していることから防音対策も必要と考えますが、今回の施設の仕様においてはどのような配慮がなされているのか、お伺いいたします。 ◎大島 都市局建築部長  バリアフリー対策といたしましては、多目的トイレ整備やエレベーターの設置といった配慮を行っております。また、全てのトイレは、現代生活の主流となっている洋式便所を基本として設置するような計画としております。  防音対策についてですが、窓に複層ガラスを用いることで国道からの交通騒音一定防音効果を持たせる計画としているほか、国道から約1.5メートル高い建物敷地となっていて、国道との間に遮蔽物となる土手がありますことから、一定遮音効果が見込めること、また、道路境界から約20メートル離れた位置に配置するなど、配置計画においても交通騒音配慮しているところであります。 ◆松原淳二 委員  今の工夫のほかに、災害発生時には学校そのもの住民避難所としての機能を発揮することとなりますが、災害発生時の避難所としての観点からどのような工夫配慮がなされているのか、あわせてお伺いします。 ◎大島 都市局建築部長  避難所としての工夫配慮についてであります。  まず、耐震性能ですが、一般施設の1.25倍の安全率を見込んだ耐震設計としております。これは、先ほどの防災拠点となる消防署安全率1.5まではいきませんけれども、構造体の大きな補修をすることなく避難所としての機能を維持できることを目標とした数値となっております。  また、避難経路となる昇降口屋内運動場窓ガラスは、災害時に割れて室内に飛散しないよう、飛散防止フィルムを張る計画としているほか、避難者を収容する屋内運動場は1階に配置するとともに、防寒用具や食料などを保管する備蓄庫を近傍に配置することで、避難者及び物資の搬出入動線が短くなるといった工夫計画しているところであります。 ◆松原淳二 委員  今のご説明の中でもありましたが、やはり、学校という機能だけではなく、地域の方に開かれた施設として活用されますので、バリアフリー耐震、そして避難所としての機能といったことが求められております。そういったことに配慮しながら契約を結んだということで、一定評価をしたいと思います。  引き続き、地域に開かれた施設としての活用について実行していただくように求めて、私からの質問を終わります。 ◆小口智久 委員  私からは、議案第18号 公営住宅新築工事請負契約締結の件と議案第19号 南消防署新築工事請負契約締結の件に関して質問いたします。  これらは、建築工事の案件の中でも、金額規模がベストテンぐらいに入る比較的大きな工事に分類されます。そういう中、先週の札幌入札契約等審議委員会では、総合評価方式をさらに拡大していくという方針が決定され、入札額ばかりではなく、技術力企業努力も加味した評価を拡大していくこととなりました。今回の入札一般競争入札という入札額評価する方式であるため、品質を確保するためには、ある程度の制限条件を設けたり、さらに、入札審査、また入札審査をしっかり行うことが重要でございます。また、現在、課題となっている建設業界人手不足、それに伴う長時間労働、休日の確保ができないという問題を改善することも公共事業発注者としての使命と思っております。  このような中、議案第18号と第19号は同一企業落札しております。工事規模も大きく、工期もほぼ同じですが、施工上の問題はないのか、伺います。 ◎大関 管財部長  同一企業が2件落札しているが、問題はないのかというご質問でございます。  今回の2件の工事入札に当たりましては、その参加資格といたしまして、いずれも、登録工種建築等級格付Aの単体または特定企業体で、かつ、同種工事施工実績を有することという条件を設けた上で、制限つき一般競争入札を行ったものでございます。  落札候補者であるオリエンタル建設につきましては、事後施工実績あるいは配置予定技術者などの書面を提出させて、審査を行い、適切であると判断した上で仮契約を結んだところでございまして、現時点では施工上の問題は特段ないものと考えているところでございます。 ◆小口智久 委員  まず、等級格付Aランクという制限つき一般競争入札であり、実績もあること、また、事後審査も問題がないというご答弁でした。  しかし、私も現場を歩いている中で、下請の中小企業等も、ただでさえ現場が厳しく人手不足だということが叫ばれていますので、書面現場との乖離がないように注意していただきたいというふうに思います。  さて、次の質問ですが、最近、札幌市でも大型建築工事が減っている中、大型工事施工できる企業に少しでも継続して経験を積ませるということは、地元建設業技術力継承健全育成にとって重要なことであると考えます。今回の入札結果はくじ引きによる落札ではないのでやむを得ないとは思いますが、より多くの企業施工経験を積めるような工夫ができないのか、伺います。 ◎大関 管財部長  今回の入札結果につきましては、委員がご指摘のとおり、くじ引きによるものではなく、入札に参加した企業がそれぞれの積算価格に基づいて入札して、2件の工事で同じ企業落札したという結果になったもので、競争入札の結果として同一の企業落札すること自体につきましては、手続上の問題は特にございません。  しかしながら、今、委員にご指摘いただきましたとおり、地元建設業技術力継承健全育成というものは大変重要な課題であるというふうに認識しておりますので、今後も、さまざまな意見をいただきながら、よりよい入札契約制度になるよう今後も研究を続けてまいりたい、このように考えているところでございます。 ◆小口智久 委員  わかりました。ぜひ、お願いしたいと思います。  札幌市のご意思、考えが反映できるようにするためにも、業界の本音も聞きながら、入札効率化工事品質の保持という両面のバランスをとりながら、多様な入札制度を進めていただきたいと思います。  まず、比較的簡単にできると思われることからやっていただければと思います。例えば、入札日分散化なども簡単にできるかなと思っております。また、中長期的な提案ですが、建設に携わる企業が成長するように、また、若者が安心して建設業界で働けるようにするためにも、地元建設業のレベル、またマンパワーなど、業界情報をしっかりと把握しながら、入札制度を通して今後の建設業の将来像を示し、リードしていっていただきたいと要望して、私の質問を終わります。 ○林清治 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○林清治 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○林清治 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第18号から第20号までの3件を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○林清治 委員長  異議なしと認め、議案3件は、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後2時1分...