各部ごとの予算額については、資料に記載のとおりとなっております。
私からの説明は以上でございますが、2 主な事業の項目を含めた各部の概要につきましては、それぞれの部長からご説明いたします。
◎山根 生涯
学習部長 私から、生涯
学習部の
所管事務についてご説明いたします。
1ページにお戻りいただきまして、1 札幌市
教育委員会行政機構図をごらんください。
生涯
学習部は、
教育委員会の事務に関する
総括的事項、
学校配分予算に関する事務を所管するほか、学校、家庭、地域等の連携を図りながら、多様な
学習機会を提供するなどの各種生涯
学習施策の推進、生涯
学習センターや
青少年科学館を初めとした
社会教育施設の
運営等を行っております。また、
学校施設担当部では、学校、
幼稚園の
管理運営、
教材等整備、施設の改築、
耐震補強等に関する事務、
学校給食や
学校保健に関する事務などを所管してございます。
次に、平成29年度
教育費予算のうち、生涯
学習部所管事業につきましてご説明いたします。
5ページの3 平成29年度
教育費予算の2 主な事業の生涯
学習部の欄をごらんいただきたいと思います。
まず、教育の
情報化推進事業費でございます。これまで実施してきました
コンピューター教室などの
機器更新に加えまして、教員用及び
特別支援学級用タブレット端末の段階的な整備及び全小学校において算数の
指導者用デジタル教科書を導入する予定でございます。
続きまして、3項目めの
学校改築費でございます。
耐震性能が低く、老朽化が進んだ
学校施設を対象に、順次、改築を実施しており、今年度は、
中の島小学校などの
校舎改築などや
東白石小学校などの
実施設計を行います。
続きまして、その下の
施設改修等整備費でございます。
児童生徒の
安全確保のため、老朽化が進行している校舎の外壁や
給水設備などについて、短期的かつ集中的に改修を行うものでございます。また、
学校施設における煙突につきましては、
アスベスト含有断熱材の使用が判明した煙突について、予算の
執行状況などに鑑みながら、できるだけ早期に改修を行ってまいります。
最後に、
学校規模適正化関係改修等整備費でございます。
上野幌西小学校と
上野幌東小学校の統合に伴い、
仮称上野幌南地区小学校を新設する方針であり、その新設校として活用する
上野幌東小学校の校舎につきまして、外壁やトイレなどの
改修工事に係る
実施設計を行います。
なお、
学校規模の適正化につきましては、平成19年12月に
基本方針を定めて取り組んでまいったところでございますが、さらなる少子化の進行や学校を取り巻く環境の変化に適切に対応する必要があることから、今年度1年間をかけまして
基本方針の見直しを行う予定でございます。この
見直し作業を進めるに当たっては、
文教委員会の委員の皆様には、随時、
情報提供させていただきながら進めていきたいと考えております。
◎引地
学校教育部長 私から、
学校教育部の
所管事務についてご説明いたします。
2ページにお戻りいただき、1 札幌市
教育委員会行政機構図をごらんください。
まず、
学校教育部の
所管事務ですが、
市立幼稚園や
市立学校の就学に関する事務のほか、
教科用図書の採択、
奨学金制度の運用や
就学援助及び
教科指導など、学校の
教育活動に関する
専門的事項の指導、調査、研究、教職員の研修に関する
事務等を所管しております。
次に、
児童生徒担当部の
所管事務ですが、いじめや不登校の
未然防止及びその
早期発見、
早期対応に向けた
教育相談など
生徒指導に関する事務のほか、札幌市全体の
幼児教育の
水準向上を図るための
各種施策の推進に関する事務を所管しております。
次に、
教職員担当部の
所管事務ですが、教職員にかかわる人事、給与、服務の取り扱いや
健康管理に関する事務を所管しております。
次に、
調整担当部の
所管事務ですが、
学校職員の
定数管理、
勤務条件、職員費の予算、決算に関する
事務等を所管するほか、その他
所掌事務に関する
庁内調整を行っております。
続きまして、平成29年度
教育費予算のうち、
学校教育部所管事業についてご説明いたします。
6ページの
学校教育部の欄をごらんください。
主な事業を抜粋してご説明いたします。
まず、
高等学校等生徒通学交通費助成準備費ですが、
公共交通機関を利用して
石狩管内の
高等学校等に通う生徒に、通学に要する交通費の一部について平成30年度より助成を予定している事業でございまして、平成29年度は
管理システムの構築を行います。
次に、その下の
高校改革事業費でございますが、
札幌市立高校教育改革方針に基づき、平成29年度は新たに
市立高校コンシェルジュを配置し、高校と企業や地域等の
外部組織との連携を推進するなど、
教育内容の一層の充実を図ってまいります。
続きまして、4項目めの算数にーご
ープロジェクト事業費でございますが、平成29年度は、
非常勤講師を3人から6人に増員し、
研究推進校を5校から10校にふやし、算数少
人数指導の実施と札幌市の
独自カリキュラムの整備を行います。
最後に、一番下の
教育センター運営管理費でございますが、
特別支援教育に関する
相談体制のさらなる充実を図るため、相談員を12人から16人に増員し、
相談待機日数の短縮を図ってまいります。
◎前田
中央図書館長 私からは、
中央図書館の
所管事務についてご説明いたします。
3ページにお戻りいただき、1 札幌市
教育委員会行政機構図の中段から下をごらんください。
図書館では、資料の収集、整理、閲覧、
貸し出しを初め、レファレンスとも呼んでおります
相談業務、さらに、
講演会等のイベントを中心とした
普及事業などを行っております。
図書施設の数は、13ページの5
社会教育施設一覧の右側にございますように、中央館や
地区図書館、
図書室等に昨年11月に新設したえ
ほん図書館を加えて、1増の46カ所となってございます。
なお、参考までにお伝えいたしますと、全体の
利用状況等につきましては、平成28年度末で、
蔵書冊数は約260万冊、
年間貸し出し冊数は約630万冊となってございます。
次に、平成29年度の予算についてでございますが、6ページにお戻りいただき、下段の
中央図書館の欄をごらんください。
まず、
中央図書館運営管理費でございますが、いわゆる
維持管理費のほか、今年度限りの経費といたしまして、
中央図書館の大
規模改修に伴い、本年8月から年度末までの8カ月間に可能な限り
サービスを継続するため、
中央館敷地内に設置する
仮設事務所へ移転するための費用や、新たに
出張事業として行う読み聞かせに係る費用などを計上してございます。
2項目めのえ
ほん図書館運営管理費につきましては、館の
維持管理費のほか、さっぽろ絵本グランプリの開催に係る費用やデジタル絵本の運用に係る費用等を計上しております。
4項目めの、図書・情報館整備
事業費は、平成30年10月の供用開始を予定しております図書・情報館の建設工事費等となってございます。
なお、このたび作成いたしました図書・情報館の最新のパンフレットを皆様のお手元に配付させていただいてございます。
○よ
こやま峰子 委員長 ただいまの説明に対して、質疑はございませんか。
◆堀川素人 委員 一つは、言葉の意味をお聞きしたいのです。
6ページに
市立高校コンシェルジュを配置しという言葉があります。このコンシェルジュというのはどういう意味なのか、また、これは何とか日本語にならないものなのかなというふうに思うのですけれども、説明を願いたい。
もう一つは、
教育委員会制度が変わりまして、
教育長と
教育委員長が一本化されています。僕自身の個人の意見からいけば、
教育委員会というのはこれまで大変大きな役割を担ってきたなというふうに思っているのですが、今は、
教育長と
教育委員長が一本化されたという形の中で、行政的な側面が非常に肥大化してきて、その分だけ相対的に
教育委員会というものの地盤沈下が感じられております。
教育委員会というのは、本来、大きな役割があろうかと思うのですが、その地盤沈下を心配している人方がたくさんおりますので、今後、地盤沈下などと言われるようなことがないように、
教育委員の皆さんの任期はそれぞれ違うと思いますけれども、この後もひとつ頑張っていただきたいなという思いでいっぱいなのです。
そういう中で、我々にすると、
教育長はふだんからその活動を見ておりますが、
教育委員の皆さんの活動については見えない部分もあるので、それぞれの方にそういうことに対する決意のほどを聞いておきたいなと思います。
◎引地
学校教育部長 コンシェルジュの意味についてお答えいたします。
コンシェルジュというのは、フランス語でアパートの管理人というもともとの意味があって、ほかにもホテルの接客案内係などといった意味もございまして、昨今は、病院コンシェルジュとかホテルコンシェルジュなどというように、案内したり調整したりする方にも使われてきております。コンシェルジュにつきましては、今回、
市立高校コンシェルジュということで、総合調整役とともに、啓発、PR等も含めたり、あるいは、地域や企業との連携を調整していただくような役割を担っていただいております。ご指摘のとおり、ちょっとわかりづらい部分も確かにありますので、高校教育改革方針の中でも、コンシェルジュについて解説をつけたり、総合調整役であるというような言葉をつけたりして
市立高校コンシェルジュと呼んでおります。
◆堀川素人 委員 長い間言ってきておりますから、コンシェルジュというのは聞いておりましたけれども、わざわざコンシェルジュなんてつけないで、日本語に置きかえたほうが万人にわかりやすい。フランス語ばかりではなく、横文字になったときにもう既にわからないという人がたくさんいる中で、わざわざこういうことを公の文書の中で出すということ自体、見識を疑われると僕は思うのです。
この件については、僕は前にも
教育委員会に指摘しましたけれども、相変わらずこういうふうにして出てくる。日本語だと、おばあさんでも
子どもたちでも何か理解する足がかりがあります。こういう言葉を使うことは不見識であると僕は思うので、やめていただきたいということを申し上げておきます。今後、できるだけ日本語を使ってわかりやすくしていただきたいと思います。
◎長岡
教育長 各
教育委員にも発言の機会をということですが、まずは私から発言させていただき、その後に一言ずつ発言していただきます。
まず、
教育委員会制度が大きく変わりましたが、この趣旨は、グローバル化なり情報化などで社会の変化が非常にダイナミックで大きくなってきており、
教育行政をめぐる懸案や課題に的確に対応することができるように地教行法が改正されたということでございます。札幌市教委では、私が拝命させていただいた一昨年の5月25日から新制度に変わっておりまして、それからはそういう懸案に対して適時適切に対応できるようになってきているものと考えております。委員がおっしゃった地盤沈下というのは、私自身、よく理解できていないところでございますが、そのようなご意見があるとしたら、今後なお、適宜・適切に当を得た対応ができるようにしてまいりたいと考えております。
また、市長との間でも総合教育会議が開催されておりまして、より密接に連携することができてきていることもあり、
教育行政をめぐる諸案件について今後も的確に対応できるように努めてまいりたいというふうに考えております。
◎池田[光]
教育委員 委員のご指摘のように、私も随分悩んだ経緯がありまして、国の方針でありますが、確かに、今の形は以前と比較してよいところと物足りなさの二つがございます。しかし、札幌市の
教育委員会会議は、ほぼ午後1時半から4時、5時まで相当な議論を積み重ねており、一つの議題で意見の交換がないことがないくらいに非常に議論を闘わせております。私は、遠慮なく言うことが
教育委員としての立場だというふうに思っておりまして、そのことを常に胸に秘めて発言しており、ご指摘のように、大きな流れに流されず、大局を持って具現し、教育の実現に向けていくように心がけております。そういう気持ちで出席し、日ごろの生活もそういうふうにしております。
◎池田[官]
教育委員 ご指摘があったのは、恐らく、制度が変わったことによって、
教育委員会会議のメンバーの持つ権限が減じたことによって、前の制度のときと比べて私たちの機能を発揮できなくなっているのではないかということだと思います。
確かに、今、池田光司委員からもありましたとおり、よい面と悪い面の両方があると思います。ただし、私自身は、常勤ではなく、本務を持っておりますので、
教育委員会会議に上げられてくるさまざまな案件について、一つ一つの細かなところまで把握するのは難しいところもありますけれども、札幌市の
児童生徒の皆さんの教育に関して、市民の目から見てできるだけ
委員会の中で自由闊達に意見を述べていくことが自分の責務だと思っております。つまり、
事務局から上がってきたものをそのまま承認するのではなく、自分なりに批判的な目を持って見て、札幌市の教育をよりよいものにしていきたいというふうに考えています。
そういう意味で、
教育委員会会議の案件の中で、どのように自分の視点を生かして発言していくかが非常に重要だと思っていますので、今後ともその役割を果たしていきたいと思います。そしてまた、視察の機会なども
事務局につくっていただきまして、できるだけ学校の現場に出向いて先生たちの生の声や現場でのご苦労などをお聞きして、理解し、そういうことを踏まえて議論していきたいというふうに思っています。
◎佐藤
教育委員 教育委員としての取り組み姿勢については、今、両池田委員がおっしゃったとおりで、私も同感でございます。
そこで、私としては、
教育委員としての抱負を私なりに述べたいと思っております。
私の専門は教育心理学でございまして、その中の教授学習過程、つまり教えることと学ぶことのプロセスについて専門としております。そうした立場から、
子どもたちによりよい学びを提供できる授業づくり、そして、それを実現する先生方の研修に注目して、いい学校づくりに取り組んでまいりたいというふうに考えております。
◎長田
教育委員 昨年10月から
教育委員に就任させていただきましたが、
教育行政に関しては全くの素人でございます。私は、弁護士でありまして、札幌弁護士会の推薦に基づいて
教育委員に就任させていただいておりますので、法律家の立場からいろいろ意見を述べたいとは思っております。また、弁護士会は行政とは少し違った立ち位置で活動していますので、法律家の視点だけではなく、行政から一歩離れたところで、なるべく札幌市民の皆さんのさまざまな意見が反映されるように、風通しのいい
委員会であるように尽力していきたいという思いでおりますので、よろしくお願いいたします。
○よ
こやま峰子 委員長 ほかに、質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なければ、質疑を終了いたします。
ここで、理事者退席のため、
委員会を暫時休憩いたします。
――――――――――――――
休 憩 午後1時50分
再 開 午後1時51分
――――――――――――――
○よ
こやま峰子 委員長 委員会を再開いたします。
最後に、委員派遣についてを議題といたします。
お手元に配付の
文教委員会行政視察実施案をごらんください。
本
委員会に関係する本市の諸課題や取り組みについて、道外他都市の事例を調査し、今後の
委員会活動の参考とするため、本案を作成させていただきました。
ここで、委員の皆様にお諮りいたします。
本案のとおり、行政視察を実施することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○よ
こやま峰子 委員長 異議なしと認め、行政視察を実施することといたします。
なお、詳細については、適宜、委員の皆様にお知らせいたしますので、よろしくお願いいたします。
以上で、
委員会を閉会いたします。
――――――――――――――
閉 会 午後1時52分...