札幌市議会 > 2017-03-07 >
平成29年第 1回定例会−03月07日-05号

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  1. 札幌市議会 2017-03-07
    平成29年第 1回定例会−03月07日-05号


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    平成29年第 1回定例会−03月07日-05号平成29年第 1回定例会               平成29年   第1回定例会          札 幌 市 議 会 会 議 録 ( 第 5 号 )           平成29年(2017年)3月7日(火曜日)         ―――――――――――――――――――――――――――議事日程(第5号)  開議日時 3月7日 午後1時 第1 議案第26号から36号まで、第39号から第48号まで、第50号から第54号まで、  第56号から第60号まで(市長提出)    陳情第243号   (32件に対する委員長報告等)  ―――――――――――――――――――――――――― 〇本日の会議に付した事件 日程第1 議案第26号 札幌職員勤務条件に関する条例等の一部を改正する条例案  議案第27号 札幌職員配偶者同行休業に関する条例の一部を改正する条例案  議案第28号 札幌住民基本台帳条例の一部を改正する条例案
     議案第29号 札幌特定営利活動促進法施行条例及び札幌控除対象特定営利活動法人指定の   基準手続等に関する条例の一部を改正する条例案  議案第30号 札幌児童福祉法施行条例及び札幌児童福祉施設条例の一部を改正する条例案  議案第31号 札幌老人ホーム条例及び札幌老人身体障害者福祉施設条例の一部を改正する条例   案  議案第32号 札幌駐車場条例の一部を改正する条例案  議案第33号 札幌土地区画整理事業施行規程の一部を改正する条例案  議案第34号 札幌中央卸売市場業務規程の一部を改正する条例案  議案第35号 札幌市立学校教育職員勤務条件に関する条例の一部を改正する条例案  議案第36号 札幌市立学校教育職員退職手当条例の一部を改正する条例案  議案第39号 損害賠償及び和解に関する件  議案第40号 損害賠償及び和解に関する件  議案第41号 損害賠償及び和解に関する件  議案第42号 損害賠償及び和解に関する件  議案第43号 損害賠償及び和解に関する件  議案第44号 損害賠償及び和解に関する件  議案第45号 損害賠償及び和解に関する件  議案第46号 損害賠償及び和解に関する件  議案第47号 損害賠償及び和解に関する件  議案第48号 市道認定変更及び廃止の件  議案第50号 平成28年度札幌一般会計補正予算(第6号)  議案第51号 平成28年度札幌土地区画整理会計補正予算(第2号)  議案第52号 平成28年度札幌国民健康保険会計補正予算(第3号)  議案第53号 平成28年度札幌後期高齢者医療会計補正予算(第2号)  議案第54号 平成28年度札幌介護保険会計補正予算(第4号)  議案第56号 平成28年度札幌公債会計補正予算(第5号)  議案第57号 平成28年度札幌高速電車事業会計補正予算(第3号)  議案第58号 平成28年度札幌下水道事業会計補正予算(第2号)  議案第59号 札幌障害者日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律施行条例の一部を   改正する条例案  議案第60号 札幌児童福祉法施行条例の一部を改正する条例案  陳情第243号 3・2・10環状通福住桑園通〜西12丁目線間)電線共同溝新設工事にかかる工事   発注中断を求める陳情  ――――――――――――――――――出席議員(66人)  議   長       鈴 木 健 雄  副 議 長       恩 村 一 郎  議   員       村 山 拓 司  議   員       村 松 叶 啓  議   員       松 井 隆 文  議   員       中 川 賢 一  議   員       成 田 祐 樹  議   員       かんの 太 一  議   員       岩 崎 道 郎  議   員       松 原 淳 二  議   員       竹 内 孝 代  議   員       わたなべ 泰行  議   員       前 川 隆 史  議   員       平 岡 大 介  議   員       田 中 啓 介  議   員       中 山 真 一  議   員       伴   良 隆  議   員       阿部 ひであき  議   員       小 竹 ともこ  議   員       北 村 光一郎  議   員       中 村 たけし  議   員       林   清 治  議   員       村 上 ゆうこ  議   員       小 口 智 久  議   員       好 井 七 海  議   員       丸 山 秀 樹  議   員       池 田 由 美  議   員       太 田 秀 子  議   員       村 上 ひとし  議   員       石 川 佐和子  議   員       飯 島 弘 之  議   員       こじま ゆ み  議   員       佐々木 みつこ  議   員       宗 形 雅 俊  議   員       よこやま 峰子  議   員       小須田 悟 士  議   員       山 口 かずさ  議   員       小 川 直 人  議   員       しのだ 江里子  議   員       福 田 浩太郎  議   員       國 安 政 典  議   員       小 形 香 織  議   員       細 川 正 人  議   員       長 内 直 也  議   員       五十嵐 徳 美  議   員       山 田 一 仁  議   員       こんどう 和雄  議   員       峯 廻 紀 昌  議   員       桑 原   透  議   員       三 宅 由 美  議   員       ふじわら 広昭  議   員       大 嶋   薫  議   員       伊 藤 理智子  議   員       坂本 きょう子  議   員       高 橋 克 朋  議   員       勝 木 勇 人  議   員       宮 村 素 子  議   員       三 上 洋 右  議   員       武 市 憲 一  議   員       小 野 正 美  議   員       畑 瀬 幸 二  議   員       福 士   勝  議   員       本 郷 俊 史  議   員       涌 井 国 夫  議   員       堀 川 素 人
     議   員       松 浦   忠  ――――――――――――――――――欠席議員(1人)  議   員       長谷川   衛  ――――――――――――――――――説明員  市   長       秋 元 克 広  副 市 長       町 田 隆 敏  副 市 長       板 垣 昭 彦  副 市 長       吉 岡   亨  交通事業管理者  交 通 局 長     相 原 重 則  水道事業管理者  水 道 局 長     岸   光 右  病院事業管理者  病 院 局 長     関   利 盛  危機管理対策室長    河 原 正 幸  総 務 局 長     野 崎 清 史  まちづくり政策局長   浦 田   洋  財 政 局 長     中垣内 隆 久  市民文化局長      池 田 佳 恵  スポーツ局長      石 川 敏 也  保健福祉局長      瀬 川   誠  子ども未来局長     村 山 英 彦  経済観光局長      小 西 正 雄  環 境 局 長     谷 江   篤  建 設 局 長     若 松 郁 郎  下水道河川局長     高 松 康 廣  都 市 局 長     大 場 里 樹  会 計 室 長     川 畑   恵  消 防 局 長     大 島 光 由  ――――――――――――――――――事務局出席職員  事 務 局 長     出 井 浩 義  事務局次長       泉   善 行  政策調査課長      中 田 光太郎  議 事 課 長     田 口 繁 治  調 査 係 長     石 堂 正 章  議 事 係 長     深 井 貴 広  委員会担当係長     斉 藤 匡 朋  委員会担当係長     数 田 光 嘉  書   記       下 間 孝 洋  書   記       片 桐   巧  ――――――――――――――――――       開 議 午後1時  ――――――――――――――――――議長鈴木健雄) ただいまから、本日の会議を開きます。  ――――――――――――――――――議長鈴木健雄) 出席議員数は、66人です。  ――――――――――――――――――議長鈴木健雄) 本日の会議録署名議員として勝木勇人議員ふじわら広昭議員を指名します。  ――――――――――――――――――議長鈴木健雄) ここで、事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎事務局長出井浩義) 報告いたします。  去る3月2日、市長及び教育委員会教育長から、石川佐和子議員文書質問に対する答弁書が提出されましたので、その写しを各議員控室に配付いたしました。  本日の議事日程議案等審査結果報告書は、お手元に配付いたしております。  以上でございます。  ――――――――――――――――――議長鈴木健雄) これより、議事に入ります。  日程第1、議案第26号から第36号まで、第39号から第48号まで、第50号から第54号まで、第56号から第60号まで、陳情第243号の32件を一括議題とします。  委員長報告を求めます。  まず、総務委員長 阿部ひであき議員。  (阿部ひであき議員登壇) ◆阿部ひであき議員 総務委員会に付託されました議案13件について、その審査結果をご報告いたします。  最初に、議案第50号 平成28年度札幌一般会計補正予算(第6号)中関係分についてですが、主な質疑として、アスベスト対策に関連して、新たに策定する要領が着実に実践されるための仕組みづくりが必要と考えるが、どうか。本市濃度測定方法は、国が定めるマニュアルより調査地点が少ないが、それで十分だと考えるのか。市有施設点検状況等情報提供に当たっては、市民立場に立って丁寧に行うことが必要だが、どのように取り組むのか等の質疑がありました。  討論はなく、採決を行いましたところ、議案第50号中関係分は、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第26号、第27号、第32号及び第39号から第47号の12件についてですが、質疑討論はなく、採決を行いましたところ、いずれも全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、報告を終わります。 ○議長鈴木健雄) 次に、財政市民委員長 村上ゆうこ議員。  (村上ゆうこ議員登壇) ◆村上ゆうこ議員 財政市民委員会に付託されました議案4件について、その審査結果をご報告いたします。  最初に、議案第50号 平成28年度札幌一般会計補正予算(第6号)中関係分及び議案第56号 平成28年度札幌公債会計補正予算(第5号)についてですが、主な質疑として、アイヌ文化を発信する空間の整備に向け、有識者会議において大型ディスプレーでの放映や工芸品展示の検討が進められているとのことだが、どのような考え方が示されているのか等の質疑がありました。  続いて、討論を行いましたところ、日本共産党小形委員から、議案第50号中関係分については否決すべきものとの立場意見表明がありました。  採決を行いましたところ、議案第50号中関係分は、賛成多数で可決すべきものと、議案第56号は、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第29号 札幌特定営利活動促進法施行条例及び札幌控除対象特定営利活動法人指定基準手続等に関する条例の一部を改正する条例案についてですが、主な質疑として、NPO法人のさらなる活動推進に向け、条例だけではなく、法改正の内容全てを周知する必要があると考えるが、どのように取り組んでいくのか等の質疑がありました。  討論はなく、採決を行いましたところ、議案第29号は、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  最後に、議案第28号についてですが、質疑討論はなく、採決を行いましたところ、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、報告を終わります。 ○議長鈴木健雄) 次に、文教委員長 山口かずさ議員。  (山口かずさ議員登壇) ◆山口かずさ議員 文教委員会に付託されました議案4件について、その審査結果をご報告いたします。  最初に、議案第50号 平成28年度札幌一般会計補正予算(第6号)中関係分についてですが、就学援助新入学学用品費の入学前支給について、新中学生の保護者などから喜ばれており、新小学生でも実施すべきと考えるが、どのように進めていくのかとの質疑がありました。  討論はなく、採決を行いましたところ、議案第50号中関係分は、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第30号、第35号及び第36号の3件についてですが、質疑討論はなく、採決を行いましたところ、いずれも全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、報告を終わります。 ○議長鈴木健雄) 次に、厚生委員長 こじまゆみ議員。  (こじまゆみ議員登壇) ◆こじまゆみ議員 厚生委員会に付託されました議案7件について、その審査結果をご報告いたします。  最初に、議案第50号 平成28年度札幌一般会計補正予算(第6号)中関係分についてですが、主な質疑として、福祉施設防犯対策強化に当たっては、外部からの侵入を防ぐべく防犯カメラ設置を望む声が多いとのことだが、専ら内部を写すなど、目的を逸脱して使用される懸念はないのか等の質疑がありました。  討論はなく、採決を行いましたところ、議案第50号中関係分は、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第31号、第52号から第54号、第59号及び第60号の6件についてですが、質疑討論はなく、採決を行いましたところ、いずれも全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、報告を終わります。 ○議長鈴木健雄) 次に、建設委員長 飯島弘之議員。  (飯島弘之議員登壇) ◆飯島弘之議員 建設委員会に付託されました議案5件及び陳情1件について、その審査結果をご報告いたします。  最初に、議案第50号 平成28年度札幌一般会計補正予算(第6号)中関係分議案第51号 平成28年度札幌土地区画整理会計補正予算(第2号)及び陳情第243号 3・2・10環状通福住桑園通〜西12丁目線間)電線共同溝新設工事にかかる工事発注中断を求める陳情の3件についてですが、主な質疑として、環状通における6車線化必要性について、整備計画や将来推計交通量は妥当であると考えるが、都市計画決定後、これまでどう検証してきたのか。電線共同溝新設工事について、交通量の多い環状通において無電柱化に伴う歩道のバリアフリー化は、歩行者や自転車の安全を守るためにも中断すべきではないと考えるが、今後どう進めていくのか。陳情者によれば、車線拡張必要性について何度質問しても納得のできる回答が得られないとのことだが、どのような説明を行ってきたのか。環状通渋滞対策について、都市計画における道路拡幅にとらわれず、費用対効果を考え、まずは右折帯を設けるなど交差点改良に取り組むべきではないのか。緊急輸送道路の無電柱化について、市民の要望も強く、防災、減災の観点から早急に取り組むべき課題と考えるが、どう認識をしているのか等の質疑がありました。  続いて、討論を行いましたところ、改革松浦委員から、陳情第243号については採択すべきものと、議案第50号中関係分については否決すべきものとの立場で、また、無所属・坂本委員から、陳情第243号については採択すべきものと、議案第50号中関係分については可決すべきものとの立場でそれぞれ意見表明がありました。  採決を行いましたところ、陳情第243号は、賛成少数で不採択とすべきものと、議案第50号中関係分は、賛成多数で可決すべきものと、議案第51号は、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第48号 市道認定変更及び廃止の件についてですが、主な質疑として、地積測量図について、市民利便性を高めるため、所管の法務局と調整の上、宅地と接する公道の寸法を明示すべきと考えるがどうか等の質疑がありました。
     討論はなく、採決を行いましたところ、議案第48号は、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第58号 平成28年度札幌下水道事業会計補正予算(第2号)についてですが、主な質疑として、地盤が低い地域における雨水対策について、昨年8月の大雨の際、市内各地浸水被害があったため、速やかに対応すべきと考えるが、今回行う工事はいつ完了するのか等の質疑がありました。  討論はなく、採決を行いましたところ、議案第58号は、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  最後に、議案第33号 札幌土地区画整理事業施行規程の一部を改正する条例案についてですが、質疑討論はなく、採決を行いましたところ、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、報告を終わります。 ○議長鈴木健雄) 次に、経済観光委員長 福田浩太郎議員。  (福田浩太郎議員登壇) ◆福田浩太郎議員 経済観光委員会に付託されました議案3件について、その審査結果をご報告いたします。  最初に、議案第34号 札幌中央卸売市場業務規程の一部を改正する条例案についてですが、主な質疑として、規制緩和により農林水産物輸出量増加を図る中、市内流通量減少など市民生活への影響が懸念されるが、安定供給維持に向け、どう取り組むのか等の質疑がありました。  討論はなく、採決を行いましたところ、議案第34号は、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第50号 平成28年度札幌一般会計補正予算(第6号)中関係分についてですが、主な質疑として、中央体育館新設に当たり、地元の建築資材の活用は、地場産業への波及効果が期待できることから、積極的に推進すべきと考えるがどうか等の質疑がありました。  討論はなく、採決を行いましたところ、議案第50号中関係分は、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  最後に、議案第57号 平成28年度札幌高速電車事業会計補正予算(第3号)についてですが、質疑討論はなく、採決を行いましたところ、議案第57号は、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、報告を終わります。 ○議長鈴木健雄) ただいまの各委員長報告に対し、質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長鈴木健雄) 質疑がなければ、討論に入ります。  通告がありますので、順次、発言を許します。  まず、小形香織議員。  (小形香織議員登壇) ◆小形香織議員 私は、日本共産党を代表し、ただいま議題となっております議案31件中、議案第50号 一般会計補正予算(第6号)に反対残余議案30件と陳情第243号に賛成する立場で、討論を行います。  議案第50号に反対する理由の第1は、マイナンバーに関係する区の総括及び連絡調整事業費1億7,692万円が含まれているからです。  国は、2015年度、マイナンバー予定発行枚数を1,000万枚とし、その後、さらに500万枚分を追加しました。2016年度には、さらに500万枚分を追加し、計2,000万枚を想定して各自治体補助金予定額を示しました。しかし、実際には全国で約1,000万枚とカード発行枚数が大幅に少なかったために、総務省からの事務連絡により、その分を次年度へと繰り越すこととしたものです。  本市マイナンバーカードは、2月15日現在、申請枚数17万8,745枚、交付枚数13万9,763枚で、申請しても受け取りに来ない人が約3万9,000枚、交付した枚数は人口のわずか8%にすぎません。この間の相次ぐ情報漏えいシステムトラブル等から、マイナンバー個人情報保護に不安を持つ人などが多いことがこの数字からも明らかです。情報漏えいのないよう十分な対策をとると幾ら言っても、情報を盗み取ろうとする者とのイタチごっこであり、完全に安全な対策など不可能です。  マイナンバーは、今からでも中止するのが最善の策だということを改めて申し上げます。  理由の第2は、環状通、南19条の道路拡幅のための街路新設改良費が含まれているからです。この地域環状通拡幅計画については、地元住民の合意を得られていないことから、反対です。  よって、関連する陳情第243号 3・2・10環状通電線共同溝新設工事にかかる工事発注中断を求める陳情は、採択すべきです。  以上で、私の討論を終わります。 ○議長鈴木健雄) 次に、松浦 忠議員。  (松浦 忠議員登壇) ◆松浦忠議員 私は、改革を代表しまして、ただいま上程をされております議案32件について、議案31件、陳情1件、まず、このうち、陳情第243号は採択すべき、そして議案第50号には反対残余議案については賛成、その理由についてただいまから申し上げます。  まず、議案第50号については、かねがねずっと、私どもの会派は、個人情報自治体あるいは国が管理する、これについては反対であります。それはなぜかといったら、やはり、憲法で明記されている基本的人権が侵害される、国によって操作をされる、管理をされる、ゆえに反対であります。  その根拠は何か。  ここで、その根拠について、記憶にあり、体験があるのは、この議場の中で私1人だと思います。今から71年前、第二次世界大戦によって戦争に負け、そして、大日本帝国憲法廃止をされ、現在の憲法が制定をされる。それまでは、基本的人権は極めて限られたものでありました。そして、悲惨な結果に終わったわけであります。そのことを振り返ると、このようなことはやるべきではない。そしてまた、本人の心の中にある以外は、一旦は他の人の手を経るものについては、情報が、秘密が守られるという保証はどこにもないのであります。そのことから考えれば、当然、これはすべきではありません。すぐにでも中止をすべき問題であります。  したがって、この予算計上については、容認するわけにはいきません。これがその反対する理由であります。  次に、もう一つは、陳情第243号 3・2・10環状通福住桑園通〜西12丁目線間)電線共同溝新設工事にかかる工事発注中断を求める陳情であります。  なぜ、採択を求めるか。それは、昭和40年に都市計画決定をされ、さらにまた、国の通達によって、この40年当時の都市計画決定、それ以降も、通達が出るまでは車線幅道路の幅のみで計画決定をしていたものを、具体的に走行車線数を入れる、このことが通知を出され、平成24年の都市計画審議会にこれが諮られたわけであります。市内の必要な道路都市計画決定している道路全てが一括してかけられました。  当時、私は、その都市計画審議会において、議会から選出される委員の一人でありました。残念ながら、その当時、札幌市側が国の指示に基づいてこういうことでかけてくるのだから間違いはないだろうということで、私の記憶では、具体的な中身について、審議委員を構成しているメンバーには、市民委員の方もいましたし、行政官庁の方もいましたし、警察の方もいましたが、誰一人、具体の話の質問はありませんでした。  しかし、その後、この委員会のときに、任意団体であります道路を考える会という会の代表であります原田さちこさんが資料をつくって、熱心に、その資料を配り、委員に理解を求めておりました。その後、求めに応じて、私はお会いしました。そして、平成25年の第3回定例議会でこのことの一部を取り上げました。そして、そのとき、当時の上田市長のもとで副市長を務めておりました秋元副市長が担当副市長として答えたのは、異論のある方がおられるので、市の計画に異論のある方がおられるので、理解を得るよう努めてまいります、こう答えております。  異論というのは、絶対的な正論があって、算数で言うと足し算、割り切れる割り算、この絶対的な決め事、誰もが認める決め事の数値があって、それに対して、いやいや違うと異議を唱えるのが異論ではないか、こう思うわけであります。物の考え方によってそれぞれ違うというのは、どこに正論があるのかということは余り確かな定めがありません。  これはなぜかというと、この後、平成18年から22年にわたって行った交通量調査、札幌圏のパーソントリップ調査、この調査の中でも、6車線にふやす理由の一つに都心の交通緩和と言って、1万1,500台の都心通過交通の車を環状通に移すというのは、環状通を通行する車の量は、どの部分をとっても、円形の中である地点をずっととっていっても、みんなが3万5,000台前後になっているけれども、本当にそんなことがあるんだろうか。じゃあ、都心は一体どれだけの交通容量があって、都心の交通容量の100%に対して、現在は何%で、その車を移したことによって、それが何%に下がるのか、こういうことが全く明示をされておりません。このことについて、考える会の人たちは、かなり専門的に分析できる人も加わって、分析した結果を聞きましたけれども、札幌市は、その基礎となる数字の明示について、基礎となる数字はありませんと答えている。  そして、2月23日に、私は、こういうことで、執行権を持っている札幌市側が、異なる意見を唱える人、札幌市と違う意見を唱える人を異論という形で決めつけて、はねつける。これではよくない。いわゆる民主主義の、今の憲法下、今の地方自治法下における行政のありようは、これではまずい、こう考えて、2月23日に、私は、この道路を考える会の方々と、担当している吉岡副市長、担当局長の佐藤さん、そして山形総合交通部長に集まっていただいて意見交換をしました。  その結果、いわゆるその基礎となる数字は、いつまでに定められるかということの見通しを3月10日までに出す、そこまで待ってほしい、こういう話がありました。そこで、私は、考える会の人の意見を受けて、吉岡副市長に、入札をそれ以降まで延期してはどうかということを求めました。翌日、市長との協議の結果だということで、延期はしないという答えであります。  極めて矛盾をしております。自分たちが、今まで、長きにわたって、道路を考える会の皆さんに、いろいろと数値的なことを求められても、答えない。そして、あまつさえ、原田さちこさんが、札幌市のこの問題に対して、ある係長に何回か尋ねたら、こう言われたそうであります。「もう来ないでください。業務妨害です」、こう言われたそうであります。この人は、今は課長に昇進しております。  秋元市長市長が掲げる、市民意見を聞いて、市民との可能な限りの合意を得ながら行政を進めるというその考え方と、今、私がここで初めて公の場で報告しましたけれども、この係長の対応、今は課長になっていますが、どうですか、これ。  これは、こればかりではないですね。過去の問題ではないです、これ。今だって、秋元副市長市長に就任してから、就任以降に、円山動物園での入札行為について、業者の人に、入札の札入れをする紙を渡して数字を書かせて、持ってきて、そして、課長、係長、担当者が相談の上で入札が適正に行われたように書類を整えていたという事実が発覚いたしました。そのほかにもまだあります。  そして、市長は、この平成29年度の仕事始めに当たって、1月4日に、職員の皆さんに「感」という一字を掲げて、感性を働かせて仕事をしてほしい、こう言われました。その「感」と―先ほど、私が、2月23日に、道路を考える会、そして吉岡副市長を初めとする話し合いの場を持って、その結果、3月10日までにという答えが出た、そうしたら、そこまで入札を延ばしてと、こう言ったことに対して、市長は予定どおりにやると。これが「感」ですか。どういう「感」なのですか、これは。全く漢字がわからぬ「かん」であります。どういう感覚を持っているのか、感覚のわからぬ「かん」であります。  もう一つ、例えば、道路を考える会の皆さんと数字をきちっと整理していく、これに、例えば3カ月、4カ月、もしかかったとしても、この区間の工事が3カ月、4カ月おくれることによって、この間の道路交通量、渋滞に影響がありますか。例えば、環状通西16丁目東側で、平成21年10月7日に日中12時間の通行量調査をいたしました。12時間で9,504台です。そして、27年10月7日、同じ地点で日中12時間の通行量調査をしました。9,419台です。85台少なくなっているんです。ここは、6車線に整備しているところです。車線数に関係なく通行量は減っているんです。  したがって、こういうようなことをきちっと考えて、調査をした上で―限られた税金です、これ。それをどう有効に活用するかが、市長が掲げる「感」の字が働く行政の執行ではないですか。  私は、この点を市長に指摘し、そして、議員の皆さんにも、今、私がこういうふうに説明したわけでありますから、陳情第243号については採択を、そして、議案第50号のうちのゼロ市債で発注するというこの発注工事については延期を求める、この合意が得られるまで延期を求める、このことにぜひひとつ賛成をしていただくことを求めて、私の討論を終わります。(拍手) ○議長鈴木健雄) 次に、坂本きょう子議員。  (坂本きょう子議員登壇) ◆坂本きょう子議員 ただいま議題となっております市長提出による31件全ての議案賛成、また、陳情については採択すべきとの立場で、討論いたします。  まず、陳情第243号 3・2・10環状通福住桑園通〜西12丁目線間)電線共同溝新設工事にかかる工事発注中断を求める陳情は、陳情理由にもあるとおり、環状通の拡幅の必要性について、市民グループがその根拠を何度も質問してきているにもかかわらず、納得のいく回答を得られていない状態で、住民理解がないままで工事を進めては取り返しのつかないことになるという指摘は、当然のことだと思います。この間、南19条通の道路拡幅に対して、近隣住民を含めた方々が、今後の交通需要の考え方、交通量予測に疑問を持ち、市に対して予測の根拠になる資料、道路拡幅によるビー・バイ・シー、すなわち工事に係る費用に対して事業の便益や効果がどのようなものであるのか等の資料を再三にわたり要求し、また、議会にも陳情を出していました。しかし、本市は、住民等の要望に沿った資料を提示できないまま今日に至っており、問題です。  陳情の願意は、まさに、道路拡幅必要性、妥当性の説明を市に求め、無駄な事業をただ計画に沿って進めるべきではないという点にあります。今後も、住民等が求める資料等の提示、説明については真摯に対処すること、道路拡幅工事は住民等の理解、合意なくして進めるべきではないことを強く求めるものであり、陳情採択すべきと考えます。  なお、この陳情工事発注中断を求められている電線共同溝新設工事については、環状通道路拡幅、すなわち6車線化工事とは一体不可分のものではなく、債務負担行為を設定し、今後、告示、入札が行われたとしても、物理的に二つの工事は分割が可能であるとの答弁を委員会において確認いたしました。  電線、電柱の地下埋設工事、無電柱化は、災害時の緊急輸送路を都市の生命線として確保する役割を担っており、よって、この補正予算における環状通での街路事業の債務負担行為の設定にはあえて反対しないものです。  なお、議案第50号 一般会計補正予算(第6号)の繰越明許費のうち、款総務費、項市民生活費、事業名区の総括及び連絡調整、繰越額1億7,600万円余ですが、マイナンバーカードを作成する経費ということです。  国は、2015年度より2,000万枚、人口当たり約18%のカード発行をもくろんでいましたが、いまだ全国平均は約8%、本市に至っては2月28日現在で14万2,362枚の発行と7%台にとどまっています。膨大な税金を投入し、市民生活に、利便性どころか、情報漏えいなどの多大な危険性をはらんでいるマイナンバー制度は問題で、中止すべきだと指摘申し上げて、私の討論を終わります。 ○議長鈴木健雄) 次に、石川佐和子議員。  (石川佐和子議員登壇) ◆石川佐和子議員 私は、市民ネットワーク北海道を代表し、ただいま議題となっております32件について、議案第50号 平成28年度札幌一般会計補正予算(第6号)に反対残余議案及び陳情第243号に賛成立場で、討論をいたします。  反対理由は、繰越明許費の補正として追加された区の総括及び連絡調整事業1億7,692万円が含まれているからです。これは、マイナンバーカードの平成28年度分発行事業費補助金として国が交付決定したものの、カードの発行が進まなかったことにより、手つかずのまま残り、札幌市の交付決定額をそのまま平成29年度に繰り越すためのものです。  マイナンバーカードの全国での交付状況は、昨年12月で971万枚、国が年度末の交付目標としていた3,000万枚には到底及ばない結果となっています。札幌市においては、カード交付数がことしの2月末で14万2,362枚、発行率は7.3%と聞いています。市民にとっては、カードを持つことによる利便性よりも、番号制度への不信感、また、人為的悪用や情報漏えい・流出への不安感が大きく、マイナンバーカードの申請は行っていない、つまり、市民にとってはカードの必要性が低いということだと考えます。  しかし、さまざまな行政手続の書類にマイナンバーの記入欄があるように、国による個人情報の収集は進んでおり、7月からは、自治体間での情報連携によりマイナンバーの相互利用も始まるとのことです。こうしてマイナンバーの提示がなし崩し的に当たり前のように広がっていくと、情報漏えいなどの懸念が高まるにもかかわらず、情報流出の危険性が見えづらくなり、これは、市民にとっても札幌市にとっても大変危険なことだと考えます。  日本年金機構、JTBなどの大量情報漏えいはまだ記憶に新しく、埼玉県での個人番号カード搾取事件など、番号制度を利用したさまざまな犯罪が起きています。プライバシーの侵害など、多くの市民が共通番号制度の危険性を訴え、本制度の廃止を求める声を上げています。  札幌市においても、市民の生命と財産を守るために、マイナンバーカードの利用拡大の見直しなど制度改正を国に求めるべきです。  法定受託事務ではありますが、個人番号にさまざまな個人情報をひもづけた利用拡大に対して市民の不安が募る中、個人のプライバシー侵害、国による国民の監視・管理強化が強く懸念される共通番号制度に異議を唱える立場から、議案第50号については反対をいたします。  陳情第243号については、バリアフリーや防災の観点から無電柱化は重要であり、反対するものではありません。  しかし、環状通の6車線化については、車の交通量の数字などでははかることのできない、その地域に住む住民の思いや意見に向き合って考える必要があり、陳情の趣旨に賛成するものです。  以上で、私の討論を終わります。(拍手) ○議長鈴木健雄) 以上で討論を終了し、採決に入ります。  この場合、分割して採決を行います。  まず、陳情第243号を問題とします。  本件を採択することに賛成の方は、ご起立願います。  (賛成者起立) ○議長鈴木健雄) 起立少数です。  したがって、本件は、不採択とすることに決定されました。  次に、議案第50号を問題とします。  本件を可決することに賛成の方は、ご起立願います。  (賛成者起立) ○議長鈴木健雄) 起立多数です。  したがって、本件は、可決されました。  次に、議案第26号から第36号まで、第39号から第48号まで、第51号から第54号まで、第56号から第60号までの30件を一括問題とします。  議案30件を可決することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長鈴木健雄) 異議なしと認めます。  したがって、議案30件は、可決されました。  ――――――――――――――――――議長鈴木健雄) お諮りします。  本日の会議はこれで終了し、明日3月8日から3月29日までは委員審査等のため休会とし、3月30日午後1時に再開したいと思いますが、ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長鈴木健雄) 異議なしと認めます。  したがって、そのように決定しました。  ――――――――――――――――――議長鈴木健雄) 本日は、これで散会します。  ――――――――――――――――――       散 会 午後1時51分 上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。
     議  長        鈴   木   健   雄  署名議員        勝   木   勇   人  署名議員        ふじわら    広   昭...