そこで、質問ですが、今後、
がん検診に対する
市民の関心や意識を高めて、そして
受診率向上に結びつけるためにどのような
取り組みを進めていくおつもりか、伺います。
◎川上
健康企画担当部長 がん検診に対する
市民の関心や意識を高めて、
受診率向上に結びつける
取り組みについてでございます。
ただいまの
委員のご指摘のとおり、
町内会等の
住民組織が中心となって、
がん検診への意識を高め、
受診を促進するという
取り組みは、
受診率の向上に効果的と考えまして、
プランを
推進する上でも、
地域の役割と位置づけております。これまでも、
保健師の
地域保健活動の中で、
町内会などに
検診の
受診について呼びかけを行ってきたところではございますが、今後の
取り組みの一つとして、
地域で活動していただいている
ボランティアの
食生活改善推進員の皆様が
がん予防につながる減塩や野菜の摂取、
適正体重の維持について
普及啓発を行っていることとあわせて、
がん検診の
受診についても啓発していただくことを考えております。
また、これまでは、
がん検診の
受診率向上に向けて、主に
市民を対象に
普及啓発を
実施してまいりましたが、
市民に加えまして、企業、
関係団体等を含め、幅広い対象に向けて
普及啓発を行い、社会全体の意識を高める
取り組みを進めてまいりたいと考えております。
◆しのだ
江里子 委員 今のご答弁の中では、
地域の役割が大変大きいというご答弁をいただきました。また、
食生活改善推進員の役割も大きいという答弁をいただいたのですが、私も東区の
食生活改善推進員をさせていただいております。まさに、減塩とか、野菜をたくさん食べましょうと
地域の
方たちにお勧めしておりますが、これからは、
がん検診についても
地域の
方たちにしっかりとお声をかけていく役割があるということで、役割の大きさを改めて感じさせていただきました。
プランの中では、75歳
未満がん年齢調整死亡率は、全国では男女とも低下傾向にあります。しかし、
札幌市では、男性は全国同様の低下傾向にある一方で、女性は横ばいまたは増加傾向にあります。その中でも、女性の気管支及び
肺がんの
死亡率がほかの
がんを上回って推移しているということが挙げられており、大変気になりました。
原因の一つには、先ほどからもお話にありますように、20
政令市中、
喫煙率が一番高いということ、その中でも、子育て期間と思われます25から35歳までを除く各年代で、全国と比較して10ポイントも差が開いているということに関しては大変注目すべきことであり、喫煙による女性の
がん対策が大変重要と考えています。今まで以上に、喫煙による健康への悪影響に関する
普及啓発、禁煙
支援、未成年への喫煙
対策を徹底的に行っていただきたいと思います。そして、
札幌市民の
喫煙率低下に向けた
取り組みにしっかりと尽力していただきたいと強く願います。
女性の
がんの中で、特に若い世代で増加をしていると言われているのが
子宮頸がんです。これから結婚や出産を迎える年代の女性の妊娠や出産の可能性、健やかな日常生活を奪う
がんと言えると思います。HPVの感染による
子宮頸がんですが、初期にはほとんど症状がなく、自覚症状があらわれるころには症状が進行していることも少なくありませんが、
子宮頸がん検診を受けることによって、
子宮頸がんの前段階で発見することができます。
札幌市の
子宮頸がんの
検診受診率ですが、2013年国民生活基礎調査によると、42.7%と全国平均とほぼ同じですが、年齢別では、特に20代前半の
検診受診率が大変低いようでした。そしてまた、
子宮頸がんに関しては、
検診の後に要
精密検査となったときの
精密検査受診率が10.9%です。ほかの
がんの
精密検査の
受診率は、平均すると60から80%ですが、
子宮頸がんが10.9%というのは余りにも低過ぎると危惧いたします。若い世代は、
がんを含めた健康に対する意識がほかの世代に比べて決して高くありません。ですから、
子宮頸がんや
検診について、工夫をして関心を高めていく必要があると考えます。
そこで、質問ですが、特に20歳代から罹患率が増加すると言われている
子宮頸がんについて、若い世代の関心を高めるために現在どのような
取り組みを進めていらっしゃるのか、伺います。
◎川上
健康企画担当部長 若い世代が
子宮頸がんに関する関心を高める
取り組みについてでございます。
平成26年度から、大学生をメンバーとする
子宮頸がん予防プロジェクトを進めておりまして、企業や大学と連携し、若い世代の
子宮頸がん予防に関する知識の普及や
検診の
受診定着を図る
取り組みを行っているところでございます。まずは、若い世代が関心を持てるよう、プロジェクトが主体的に動画を制作してユーチューブで配信したり、ライブイベントの開催やツイッターの開設などを通じて正しい知識の
普及啓発を行っているところでございます。また、ランチに出かける感覚で気軽に
検診を受けていただけるよう、ランチ
検診マップを作成するなど、友人同士が誘い合って
検診を
受診できるよう、意識の醸成を図っているところでございます。
このように、当事者である大学生のアイデアを取り入れることにより、同じ目線からの効果ある
普及啓発につながっているものと考えておりまして、今後とも継続的にこのような活動を
支援していきたいと考えております。
◆しのだ
江里子 委員 大学生のアイデアは、すばらしいと思います。大学生をメンバーとするプロジェクトの中で意識の醸成や
受診定着に向けた
取り組みをしてくださるということで、これがSNSによっていろいろ発信されていくということでした。これは、女性だけではなくて、男性もぜひ見てほしいと思います。やはり、性交渉をすれば、当然、そういう可能性が出てくるわけですから、そういった経験をした男子や女子には、自分たちにもそういった可能性はあるのだということをしっかりと理解してほしいと思います。
そこで、ランチ
検診に関してお願いしたいのは、出産を経た女性であれば、婦人科や産婦人科に行くことに余りちゅうちょがありませんが、若い女性たちはなかなか行きづらいという話も聞いております。我が家の娘たちにも聞きますと、結婚前は行きづらかったという話も聞いておりますので、女性の先生が若い女性たちの
検診に携わっていただけるような
取り組みもぜひ進めていただきたいと思います。
がん予防に関しては、
検診を受けることが何よりだということは誰もが知っています。しかし、いろいろなアンケート等々で、実際に
検診に行かない、行けないという理由も明らかになっていると思います。実は、私自身も
がん経験者でございまして、15年前に甲状腺
がんにかかりました。その後、2〜3年の診療を経て、経過を見た上で手術し、そして、予後も非常によく、毎日薬を飲み続けることにはなりますが、今、15年経ってもこのように無事に活動ができるわけです。早く見つけて、早く治療することによって、
がんは怖いものではないということを多くの方に知っていただきたいと思います。
札幌市は、今まで、企業と連携した
がん検診の
普及啓発や
受診促進などを進めてきております。今後は、きょうの答弁にもありましたように、職域や個人においても、今まで以上に
がん検診に行きやすい環境をつくっていただくことを強く求めます。
また、気管支及び
肺がんによって亡くなる女性が多い状況や、
子宮頸がんのように、
検診に行っても、
精密検査に行く方の割合が低くて、結局、
がん化してしまうということに関しては、極めて残念なことだと思います。高校や大学での
がん教育の
実施を切れ目なく進めていただき、
がん検診を身近に感じていただけるような
取り組みをしっかりとしていただくことを強く求めて、私の質問を終わります。
◆涌井国夫
委員 私から、
がん予防について、何点か質問したいと思います。
先ほど、
がん対策推進プランのご説明をしていただいたとおり、本市の
がんの特徴として、全国に比べて
がんによる
死亡率が高く、特に
肺がんによる
死亡率が高いということです。
がんの原因はさまざまであり、
たばこなどの
生活習慣由来の
がんと感染症由来の
がんがありますが、感染症由来の
がんは予防ができると言われております。
これまでの本市の
がん対策は、国に沿った
がん検診の
受診促進など、
早期発見、
早期治療に重点が置かれていたわけですが、今回の
がん対策推進プランでは、
がん予防を重点施策の一つに掲げたことがある意味では画期的だというふうに思います。今後、ますます高齢化が進み、
がん患者が増加していくことが予想される中で、避けられる
がんを可能な限り防ぐためにも、
肺がんや
胃がんを誘発する要因に効果的に対応することが重要だと思っております。
がん対策推進プランでも課題としているとおり、
札幌市の
喫煙率は政令指定都市の中で最も高く、新たな国の動きに対応するためには、従来の
受動喫煙防止
対策とあわせて、現在喫煙している
市民への禁煙
支援に取り組むことが大変重要なことと考えております。
まずは、
肺がん、食道
がんなどの誘発原因である
たばこの
対策についてですが、本年10月、厚生労働省は、2020年東京オリンピック・パラリンピックなどに向けて、我が国の
受動喫煙防止
対策をオリンピック開催国と同等の国際水準とするため、
受動喫煙防止
対策の強化に関するたたき台を公表いたしました。
たばこの煙には発
がん性物質が60種類も含まれ、危険を高めるタールは血液中の酸素の運搬を妨げる一酸化炭素など多くの有害物質を含んでおり、特にニコチンには依存性があるため、禁煙を進めるためには
医療機関での治療が効果的であることをもっと広めるべきだと考えております。
さきの決算特別
委員会において、我が会派が、今後の
たばこ対策について、優先すべき施策や検討状況について質問したところ、まずは妊婦や子どもに対して
受動喫煙防止
対策を講じる必要があるとの答弁がありました。このたびの
がん対策推進プランの中で、
札幌市は、
がん予防の一環として子育て世代の禁煙
支援施策が盛り込まれており、子育て中の親に禁煙を
支援することで子どもたちの
受動喫煙防止にもつながり、禁煙と
受動喫煙防止が同時にかなえられる
取り組みだと思う次第です。
そこで、禁煙
支援は、
たばこをやめたくてもやめられない方に効果的でありますが、子育て世代に禁煙
支援を
実施することの効果や意義についてお伺いいたします。
◎川上
健康企画担当部長 子育て世代に禁煙
支援を
実施することの効果や意義についてのお尋ねでございます。
委員がご指摘のとおり、妊娠届時や乳幼児健診時などに
実施するアンケートによりますと、妊娠をきっかけに
喫煙率は低下しているものの、出産後、子どもが大きくなるにしたがって
喫煙率が上昇する傾向が見られます。また、厚生労働省は、本年8月に15年ぶりに改定した喫煙の健康影響に関する報告書、いわゆる
たばこ白書によりますと、
たばこを吸い始めるきっかけとして、親の喫煙が大きく影響していることが示されております。以上のことから、子育てによる多忙やストレスを抱える親に対して禁煙治療を進めることで、子どもを喫煙環境から遠ざけ、将来の喫煙の予防につながることが期待されます。
禁煙治療は全ての年代に効果がありますが、子育て世代を象徴的なターゲットと定めて
受診を促進することにより、禁煙治療の
重要性について、
市民の機運が高まり、少しでも多くの喫煙者が禁煙できるよう働きかけてまいりたいと考えております。
◆涌井国夫
委員 子育て世代への
支援を契機に、今後も広く
市民へ
がん予防における禁煙
支援策を強く進めていただきたいと思います。特に、未成年者や学校での
受動喫煙の害に対する正しい知識、
普及啓発を教育
委員会など
関係機関と連携した積極的な
取り組みをお願いしたいと思います。
次に、
がん予防について、もう1点、重要視していることがあります。
我が会派は、かねてから、胃
がん予防のためには
ピロリ菌検査の導入が効果的であると強く要望してきたところであります。
胃がんの8割は
ピロリ菌感染が原因と言われており、国の指針においても、
ピロリ菌の除菌は
胃がんの1次予防に重要な役割を持つと示されております。
例えば、北海道内でも、専門医の働きかけのもと、中学生を対象に
ピロリ菌検査を導入し、若いうちに除菌することで
胃がんの発生
リスクの減少を目指している市町村が数多くふえてまいりました。また、全国の自治体の中には、胃
がん予防の
普及啓発を図るとともに、
ピロリ菌検査を導入したことで、胃
がん検診の
受診率や
がんの発見率が格段に上がった例も知られております。また、以前の
がん対策費用と比べて2.5倍安価であり、事業予算の削減効果もあるそうです。
札幌市が
実施したアンケート調査によりますと、
ピロリ菌の感染が
胃がんの原因となることを知っていると回答した人は約6割であり、
認知度は高まってきているが、実際に
ピロリ菌検査を受けた人は3割程度であり、除菌治療を受けたことがある人は1割にも満たない状況になっております。したがって、
ピロリ菌が
胃がんの原因であり、除菌が必要であることについて、検査の
受診方法や対象者、注意点などについて、今まで以上に周知していく必要があると思われます。
そこで、
ピロリ菌についての理解を深めるための
普及啓発について今後どのように進めていくか、お伺いいたします。
◎川上
健康企画担当部長 ピロリ菌についての理解を深めるための
普及啓発についてでございます。
避けられる
がんを可能な限り防ぎ、
がんに罹患する
市民を減少させるためにも、
胃がんと
ピロリ菌に関する正しい知識を
普及啓発していくことは大変重要であると考えております。現在、企業と連携して、
町内会などの
地域住民を対象に、
胃がんと
ピロリ菌をテーマとした医師による講演会等を開催して
普及啓発を行っているところでございます。今後は、
ピロリ菌を初め、
検診や予防の
必要性を含めた
がんに関する正しい知識を伝えていくため、これまで
実施してきた
保健師が
健康づくりなどの
地域保健活動の中で行う
普及啓発を強化するほか、企業、
関係団体等と連携した
啓発活動をさらに
推進して、
ピロリ菌除菌の
重要性について、一層の理解促進を図ってまいりたいと考えております。
◆涌井国夫
委員 私は、
がん予防を盛り込んだ画期的な
がん対策推進プランができたことに、大変期待しております。今後、
実施するに当たりまして、医師会などの
関係機関としっかりと連携しながら、確実に実行に移していただくことをお願いして、終わります。
◆田中啓介
委員 私からは、1点質問いたします。
がん対策で必要なこととして、
がんの予防と
早期発見、
早期治療があります。その
がんの
早期発見のために、この
プランでは、
がんは進行しないと自覚症状がでないため、早期
がんの段階で発見するためには効果的な
がん検診を
受診することが必要としております。しかし、
がん対策だからといって、
がん検診の
受診率を引き上げることだけに特化することは、
がん対策としては不十分だというふうに思います。
本書の15
ページにもありますが、日本人の
がんの要因として
生活習慣が挙げられ、多くの
がんは予防できると言われております。先ほどの質疑でもありましたが、
生活習慣病の予防または病気の
早期発見として、国保加入者の特定健康診査、いわゆるとくとく健診があります。このとくとく健診の
受診率は、2015年度は20%となっております。
受診率は少し伸びてはきておりますが、それでもまだ、5人に1人しか受けていないという実態があります。このとくとく健診の
受診率を引き上げていくことも大変重要だと思います。とくとく健診がメタボなどの関連疾病に特化したものになってしまって、
検査項目から胸部エックス線検査が外され、健診の中身が後退してきております。とくとく健診は、
受診券がなければ受けられなくなって、風邪などで
受診したついでに受けることもできなくなっております。
本市は、胸部エックス線検査を外した理由に、65歳以上は結核住民健診、40歳以上の
市民は
肺がん検診が保健所で無料で受けられるからとして、区民センターや地区センターでの住民集団健診会場においては、とくとく健診と一緒に胸部エックス線検査を受けられることとなっております。
そこで、質問ですが、無料で
検診できるというのであれば、胸部エックス線検査をとくとく健診に加えるべきだと思います。少なくとも、40歳以上の人は今でもとくとく健診と同時に胸部エックス線検査を受けることができることを周知徹底すべきだと思いますがいかがか、伺います。
◎川上
健康企画担当部長 とくとく健診の際に胸部エックス線検査等を一緒に受けられることをより周知すべきだというご質問でございます。
とくとく健診と
がん検診については、現在、連携して取り組んでいるところでございまして、
委員がご指摘のとおり、両方の健診を同時に一回で済ませられるというのは、その利便性が向上するとともに、相互の
受診率の向上が図られることから、大変大切であると認識しております。
とくとく健診と
がん検診を同時に
受診できるよう、とくとく健診の案内のチラシに、
がん検診も
受診できる
実施機関の詳細を掲載したり、パネル展や健康講話などの中で二つの健診を同時に説明するなど、一体的に周知を図っているところでございます。また、
がん検診については、
医療機関で
受診する以外に、住民に身近な
地区会館を会場として
実施しておりまして、その際に、とくとく健診とエックス線等の
がん検診を合同で
実施している会場もございます。
今後につきましても、
検診を受けやすい環境の整備に取り組んでまいりたいと考えております。
◆田中啓介
委員 ぜひ、周知徹底していただきたいと思います。また、とくとく健診の
受診率についても、20%と5人に1人なので、同時に進めていってほしいと思います。
とくとく健診によって、
がんの疑いを見つけることができますし、
がんの
早期発見、
早期治療につなげていくこともできると思います。とくとく健診の内容を充実させていくとともに、
がん対策推進プランと一緒に議論して
取り組みを進めていくことが大切であると申し上げて、質問を終わります。
○こじ
まゆみ 委員長 ほかに質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○こじ
まゆみ 委員長 なければ、質疑を終了いたします。
最後に、
札幌市生涯歯科口腔保健
推進計画の策定についてを議題とし、資料に基づき、
理事者より説明を受けます。
◎請井 母子保健・歯科保健担当部長
札幌市生涯歯科口腔保健
推進計画についてご説明させていただきます。
資料につきましては、1として
計画案の概要、2として
計画案の本書となってございます。資料1の
計画案の概要に沿って説明させていただきます。
まず、第1章の
計画の策定にあたってでございます。
この策定の背景ですが、健康さっぽろ21(第二次)における歯、口腔の健康の
取り組みに加えて、保健、医療、福祉などの
関係機関や
地域と連携を図り、歯科口腔保健
対策を総合的かつ
計画的に
推進するために新たに策定するものでございます。
本
計画は、健康さっぽろ21(第二次)の
実施計画として、また、国の歯科口腔保健の
推進に関する基本的事項を踏まえた歯科口腔保健
推進計画として位置づけをしております。
なお、
計画期間は、平成29年度から35年度までの7年間を予定しております。
その下にある第2章の
計画の体系でございます。
基本理念として、8020運動
推進のまち・笑顔のまちさっぽろとしたところでございます。また、健康さっぽろ21(第二次)における基本要素、歯・口腔の健康の
取り組み方針及び国の基本的事項を踏まえて、重点施策を2点、基本施策を3点設定しております。
中段の図に各施策と健康さっぽろ21(第二次)及び各ライフステージ、各年代との関連について図示しております。
続きまして、その下の第3章の施策の具体的取組でございます。
まず、重点施策の1点目は、かかりつけ歯科医を持つ人をふやしますとしております。かかりつけ歯科医につきましては、現状では多くの
市民が症状があったときに
受診する歯科医であると捉えられておりまして、これは、歯科疾患の
早期発見、
早期治療につながっていないと考えられるところでございまして、これが課題となっております。
そこで、かかりつけ歯科医を持ち、定期的に歯科
検診や口腔ケアを受けることの
重要性について広く情報発信を行うなど、かかりつけ歯科医についての
普及啓発及びその定着を図ることを
取り組みとしております。
右の欄に続きまして、中段でございます。
重点施策の2点目、乳幼児期、学齢期に対応する施策である虫歯や歯肉炎のない子どもをふやしますでございます。
この時期の歯科口腔保健の状況は
改善傾向にありますが、虫歯のない3歳児の割合が区ごとに差があることなどの課題がございまして、さらに
改善を図る必要があります。
取り組みとしては、乳幼児期では、年齢に応じたセルフケアの啓発、フッ化物の利用について
推進すること、区ごとに歯科保健の状況を把握、分析して、それぞれの状況に応じた
対策を講じることとしております。また、学齢期では、虫歯や歯周病の予防につながる
生活習慣の形成を図るため、これに対する保健指導を充実することとしております。
概要版の裏面に移っていただきまして、左上が基本施策になっております。
まず、1点目として、これは妊娠期、成人期の施策でございますが、虫歯や歯周病のある人を減らしますとしております。
この時期は、歯周病
対策が重要な時期でございます。
そこで、妊娠期の
取り組みとして、妊娠と歯周病の関係性、歯科健診の
必要性についての啓発、妊娠期に歯科健診を受けやすい
環境整備に努めることとしております。
続きまして、成人期につきましては、さっぽろ市歯周病
検診の
受診率向上を図ることなどとしております。
その下の高齢期の施策ですが、高齢になっても、自分の歯を有し、食べる力が良好な人をふやしますとしてございます。
取り組みとしては、かかりつけ歯科医のもとで歯科健診や口腔ケアを受ける
必要性の
普及啓発、また、自分で初期の症状を見つけることができる口腔
がんの自己観察法の
普及啓発を強化することとしております。
右の欄に移っていただきまして、基本施策の3点目になります。歯と口の
健康づくりを
推進するための環境を整備しますとしておりますが、課題として4点挙げております。
1点目は医科歯科連携、歯科と介護の連携及び在宅歯科医療、2点目として障がい者・児の歯科医療、3点目として災害時の歯科保健
対策、4点目として
地域における
普及啓発としております。
この
取り組みですが、歯と口の
健康づくりを
推進するためには、保健・医療・福祉などの
関係機関や
地域の関係組織が連携協力して取り組める
環境整備を図ること、また、災害時の歯科医療体制の充実を図ること、そして、
地域における
普及啓発につきましては、
市民が
ボランティアとして身近な
地域の中で活動できる体制を整備することを
取り組みとしております。
最後に、
計画の
推進ですが、外部有識者で組織する
札幌市
健康づくり推進協議会において
計画を
推進し、
進行管理と評価を行ってまいると存じております。また、平成31年度に中間評価を
実施して、必要に応じて
計画の見直しを行うこととしております。
なお、今後の予定としては、12月26日から1カ月間、
パブリックコメントを行った上で、3月に公表したいと考えております。
○こじ
まゆみ 委員長 質疑を行います。
質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○こじ
まゆみ 委員長 なければ、質疑を終了いたします。
以上で、
委員会を閉会いたします。
――――――――――――――
閉 会 午後1時59分...