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  1. 札幌市議会 2016-12-09
    平成28年(常任)経済観光委員会−12月09日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    平成28年(常任)経済観光委員会−12月09日-記録平成28年(常任)経済観光委員会  札幌市議会経済観光委員会記録            平成28年12月9日(金曜日)       ────────────────────────       開 会 午後0時58分     ―――――――――――――― ○福田浩太郎 委員長  ただいまから、経済観光委員会を開会いたします。  報告事項は、特にございません。  それでは、議事に入ります。  最初に、議案第7号 平成28年度札幌病院事業会計補正予算(第1号)を議題といたします。  質疑を行います。  質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○福田浩太郎 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○福田浩太郎 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第7号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。
     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○福田浩太郎 委員長  異議なしと認め、議案第7号は、可決すべきものと決定いたしました。  ここで、理事者交代のため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後0時59分       再 開 午後1時1分     ―――――――――――――― ○福田浩太郎 委員長  委員会を再開いたします。  次に、議案第8号 平成28年度札幌軌道事業会計補正予算(第1号)及び議案第9号 平成28年度札幌高速電車事業会計補正予算(第2号)を一括議題といたします。  理事者から補足説明を受けます。 ◎小林 技術担当部長  議案第8号 平成28年度札幌軌道事業会計補正予算(第1号)及び議案第9号 平成28年度札幌高速電車事業会計補正予算(第2号)について、一括して補足説明させていただきます。  まず、軌道事業会計につきましては、国の経済対策に伴い、一般会計において財源が確保される見通しとなったことから、街路拡幅工事に合わせて実施する軌道改良既設停留所改修工事費などを追加するものであり、資本的支出において、建設改良費を3億2,100万円増額補正するとともに、財源について、一般会計から負担金を受けることから、資本的収入についても同額の増額補正を行うものであります。  なお、翌年度にまたがる事業のため、一般会計に合わせて予算繰り越しをいたします。  次に、高速電車事業会計につきましては、補正内容が2点ございます。  1点目は、国の経済対策に伴い、一般会計において財源が確保される見通しとなったことから、地下鉄さっぽろ駅魅力アップ事業に伴い実施する南北線さっぽろ駅の改修工事費などを追加するものであり、資本的支出において建設改良費を6億円増額補正するとともに、財源について、一般会計から負担金を受けることから、資本的収入につきましても同額の増額補正を行うものであります。  なお、翌年度にまたがる事業のため、一般会計に合わせて予算繰り越しをいたします。  2点目は、南北線澄川耐震改修工事に係る事業費債務負担行為の再設定でございます。  当該事業につきましては、平成30年度までの債務負担行為の設定を議決いただいておりましたが、入札不調を踏まえて事業費などを見直しの上、改めて債務負担行為を設定するものであります。 ○福田浩太郎 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆宗形雅俊 委員  私から、議案第9号の澄川駅の耐震改修工事について質問したいと思います。  この件は、1回目、2回目が入札不調になったということで、ことし6月1日の常任委員会の中でも、3回目に当たっても大変危惧しておりましたし、地元の議員として大変憂慮していたところです。そのため、3回目に臨む前に、工期を少し延ばしたり、これまでにいろいろなアンケートをとったり、建設業協会等を通じて、さまざまな意見を聞いて臨んだということでした。  しかし、結果的に、3回目は、応札者はあったけれども、価格が合わなく、不調に終わったという説明を受けています。このように、1回目、2回目、3回目をやって不調だったということは、積算あり方がどうだったのかと改めて言わざるを得ないと思います。澄川駅というのは、高架の地下鉄の駅舎で、ある程度、基本の設計があり、そこに環境の問題があるわけですが、ある意味で、オーダーメードというか、既製服ではいけないような格好であろうと思います。重機が入れないとか、空き地が少ないということで、今度は金額をふやして臨むということですが、改めて、積算あり方はどうだったのか、その辺のところを聞きたいと思います。 ◎小林 技術担当部長  最終的に設計金額入札金額に大きな乖離が生じたということで、当初の設計は不適切なものだったのではないかという趣旨のご質問であったかと思います。  公共工事予定価格積算につきましては、国交省が定めた公的な積算基準に準拠して、札幌市が独自に定めた統一基準に基づいて行うことを基本としております。この公的な基準は、建設業における実勢価格の詳細な調査に基づくものであり、ほとんどの工事は、この基準に基づく積算により、ほぼ実勢に見合った金額になるものであります。  一方、工事の特性にはさまざまなものがございまして、施工規模の大小や施工環境の違い、あるいは、現場ごとの特殊な事情、特に、既存の施設改修となりますと、さまざまな制約が施工の効率などに影響してまいりますので、公的な積算基準との乖離が生じる場合がございます。今回も、そのような場合であったのかなと思っております。  これを防ぐために、最初から工事特性による割り増しなどを過大に見込むことは、適正な予定価格の算出という観点からしますと推奨されないものでありますので、国においても、個別の見積もり範囲の拡大や特例的な措置につきましては、価格乖離により入札不調となった場合にとるべき措置、または、類似の工事など、不調となる可能性が高い場合にとるべき措置と位置づけております。  これまで実施してきた南平岸駅と自衛隊前駅の改修工事では、価格乖離という問題は生じておりませんでした。したがいまして、澄川駅の工事につきましても、一旦は従来の設計手法を踏襲して、施工環境が厳しいことにつきましては、標準積算範囲内で割り増しなどを行って価格に反映し、最初から見積もり範囲を広げるような対応はとり得なかったものでございます。  したがいまして、実際に応札があって価格乖離が確認できた段階で見積もり範囲を広げて価格見直しを行ったという今回の経緯は、やむを得なかったものと考えております。 ◆宗形雅俊 委員  今、部長から答弁がありましたが、1回目は不調に終わりましたけれども、国交省あるいは札幌市が定める規定の積算範囲内の中でやってきたということです。しかし、例えば、1回目が不調になった後に関連する業者から意見を聞いたりしていると思いますので、ある意味、2回目に臨むときに、その時点で4回目に行った積算をするという判断をすべきではなかったのかという気がします。  我々は積算について素人ですが、澄川駅の現場を見たときに、住宅や店舗が密集していることを考えると、本当に容易ではないと思うわけです。ですから、少なくとも、積算が上がってきたときに、それが本当に妥当か判断することは、本来、皆さんがやる仕事ではなかったのかなと思います。こういう規定だからこのまま行くということはあっても、3回もやるとなったら、見えない経費もかかわっているわけですよ。ですから、少なくとも、1回目が不調で、2回目となったときに、周囲の環境を踏まえた積算を加えていくべきではなかったのかなと思います。ましてや、地下鉄改修工事というのは、通常の工事と違い、深夜の5時間ぐらいの短い時間でやらざるを得ないなどの特殊事情があるわけですね。  それから、ぜひ聞きたいのは、南平岸駅、自衛隊前駅の工事はたまたま同じ業者がやっておりますが、次につなげるために、その工事が終わった後に工事におけるさまざまな課題について意見交換などのやりとりをしているのでしょうか。 ◎小林 技術担当部長  これまでに、他の駅で耐震改修工事の経験がある業者から意見を聞くことはできなかったのかというご質問でございます。  澄川耐震改修工事につきましては、一般競争入札で発注することを予定しております。一般競争入札で発注する工事につきましては、事前に一部の入札参加資格者から積算方法などに係る意見を伺うことは、入札公平性が損なわれるおそれがあることから困難と考え、それはやってきておりません。  それから、1回目と2回目の入札におきましては、そもそも応札者があらわれなかったということで、価格の問題までは確認できなかったという事情があります。  また、これまでの2回の施工の中では、施工業者から、価格に問題があるなどの意見を聞くことがほとんどなかったという事情から、事前の調査が足りなかったというところは反省しております。 ◆宗形雅俊 委員  次の入札に当たって、過去の実績者意見を聞けなかった、それは、競争入札公平性透明性の担保からできなかったということで、そういう考え方もあると思います。しかし、私は、聞き方、検証の仕方を工夫していけばいいと思います。次につながる積算入札価格の類推というよりも、今回、3回も不調に終わっていて、1回目、2回目は応札がなかったということは、その積算が合わないから、なかったわけでしょう。3回目に出てきたのは、結局、応札できる価格になったということですから、やはり、検証することは重要だと思います。  もちろん、公平性透明性の担保など、言っていることはわかります。だからといって、こういう事態が続いていくのはどうかと思います。  4回目は、金額をふやして債務負担行為をかけても、本当に行けるのかと大変厳しい見方をしている方もおります。また、現在やっている自衛隊前駅の耐震工事も、受けたけれども、本当に利益がとれたのかという話もちらっと耳に入ってきます。そういうことを考えていくと、片方では透明性公平性の担保はもちろん必要でしょうけれども、これを繰り返しているようであれば、また見えない経費がかかっていくわけですから、その辺は工夫の仕方があるのではないかと思います。  特に、通常の生活道路をつくるのとはちょっと違う特殊な改修工事であろうと思いますので、業者も限られてくるのではないかと思います。そういう意味では、一般競争入札がいいのか、総合評価落札方式指名競争入札なども考えざるを得ないと思います。4回目については、金額をふやし、特殊事情環境のところから積み上げたということですから、今度は落札業者がきちんとあらわれることをぜひとも望みます。  最後に、今、段々の質疑がありましたけれども、積算あり方として決められたことはあると思いますが、こういう特殊事情については、きっと現場でも気づいていたのではないかという気がします。ルールを守ることは大切ですが、それにはまらない場合、どこかで早急に判断しなければならないと思います。  それから、今、特殊事情の中で、実績ある業者に対して検証していくということでした。先ほど小林部長からあった公平性透明性については当然確保しながら、何かしらの検証をすることも考えていただきたいと思います。今後、真駒内も出てくるわけです。真駒内澄川よりもいい気がしますが、そういったことをきちんと根づかせていくことも必要だと思いますので、その辺はどうなのか、最後に事業管理者に伺います。 ◎相原 交通事業管理者  貴重なご意見をありがとうございます。  今回の自衛隊前駅にかかわる工事の後のいろいろな検証については、ゼロというわけではなくて、設計業協会の方々と意見交換をしたり、いろいろなご意見を伺っておりました。今、技術担当部長からいろいろお答えさせていただきましたが、入札を旨としている以上、公平性透明性を保つことは大事なことだと思います。  その上で、例えば駅で言いますと、使いながら工事をすることになります。夜間に工事が集中しますし、そのため、おのずと工期が長目になるなど、いろいろなことがあります。それから、お客さんがいる中で工事をしていきますので、安全対策や、各工種工事やりとりの調整に思いのほか手間がかかることもわかってまいりました。その結果としてこういうことが起こっておりますので、やり方はいろいろとあると思いますから、その辺は、我々としてもしっかり検討し、業界のさまざまなご意見をお聞きしながら次に生かしたいと思っております。 ◆わたなべ泰行 委員  私からは、澄川駅の耐震改修工事に合わせた空間づくりについて伺います。  前回の経済観光委員会において、小川委員より、お客様サービス向上につながる耐震化と合わせた設備の改善への取り組みについての質疑に対して、担当部長から、関連部分の壁や天井、外壁材を一新する、熱反射ガラスの採用、照明設備LED化出入り口段差解消階段手すりを上下2段にするという答弁がありました。このことを澄川地域皆様に説明したところ、澄川駅を大規模改修するのであれば、こういったことをしてほしいというさまざまな意見を伺ってまいりました。  その内容は、大きく3点ありました。  1点目は、照明の件です。澄川駅には3カ所の出入り口がありますが、西側以外の出入り口周辺の照明が暗いとのことでした。特に、北側のコンコース周辺は、地下鉄高架下になるため、全体的に雰囲気が暗いとのことでした。  2点目は、機能重視だけではなく、時代に合ったデザイン性に気を使った設計を行ってほしいとのことでした。  3点目は、地域利用客の方々がさまざまなコミュニケーション活性化していける空間にしてほしいとのことでした。地下鉄は、多くの人々が利用する施設ですので、地域の催し物や商店街などの情報発信市政関係情報発信や朝市などのイベント、また、住民同士コミュニケーションの場にできないだろうかのことでした。私も澄川に住んで約40年になりますが、学生のころは、駅の中にある立ち食いそば屋に友達とよく食べに行きましたが、こういったものも今はなくなってしまって、銀行のATM、キヨスクなども撤退して、今あるのはベンチと地域案内図情報誌用のラックです。  これらのことを集約しますと、明るく、デザイン性もあり、寂しくない、地元の人がほっとしたり元気になるような空間づくりができないかとのことです。  そこで、質問です。  今回の地下鉄澄川耐震改修工事に合わせて、明るい空間づくりを行うとともに、地域にぎわいに役立つ、地域人たちにとって使い勝手がいい場となることが望まれますが、このことについていかがか、お考えを伺います。 ◎小林 技術担当部長  耐震改修と合わせて、明るい空間づくり、あるいは、地域にぎわいに役立つ場となることが望まれているということでしたが、交通局としては、公共交通事業を通じてまちづくりに貢献していくことも重要であると考えております。地下鉄駅につきましては、お客様が安心して利用できる駅機能の維持を図るとともに、地域人たちのさまざまな交流が図られる場として活用されることへの配慮も必要と考えております。  澄川駅の耐震改修工事におきましては、構造的な補強を行うことに伴い、関連する部分の壁や天井、外壁材なども同時に改修することとなりますので、可能な範囲で、先ほどのお話にありましたような明るい空間づくりやデザイン的な工夫など、地域活性化を促すことにも配慮し、工事を進めてまいりたいと考えております。 ◆わたなべ泰行 委員  配慮していただくということで、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  最後に、要望ですが、地下鉄駅というのは、地域の方にとってはまちの顔とも言える施設です。雰囲気が暗いというのは、住民にとっては残念な気持ちになってしまいますし、防犯の観点からいっても、明るい設備づくりは大変重要なことだと思っております。  また、澄川は、南区の中でも若者が大変多く住んでいるまちなので、先ほどの答弁にもありましたが、デザイン性に気を使っていただいて、地域に住んでいる若い方々が誇りに思える駅にしてほしいです。  当然、予算のこともありますが、今回の耐震工事市民サービスの観点に立って地域の方々に喜ばれる結果になるよう尽力していただくことを求めて、私の質問を終わります。 ◆村上ひとし 委員  私も、澄川駅の耐震改修工事に関して、1点だけ質問させていただきたいと思います。  私も、この間の質疑を聞いていて、南平岸駅あるいは自衛隊前駅を担った業者に何らかの形でヒアリングをして意見を聞いて、早い段階で必要な対策をとるべきだったと思います。そういう点で、3回目の入札結果を受けて、今回、見直しになるわけですが、応札した業者言い値になっていくという傾向も否めないと思います。  発注に当たって、競争性が働くのかどうかという点でも疑問があると思いますが、この点はどのようにお考えでしょうか。 ◎小林 技術担当部長  3回目の入札結果を受けての見直しとなると、応札した業者言い値になってしまうのではないかという質問であったかと思います。  新しい設計価格については、通常の積算との乖離が認められた一部工種作業手間を実態に即した見積もりを活用するなどの方法により見直したものでございます。見積もりを活用した具体的な内容としては、鉄筋コンクリート工事鉄骨工事など、専門的な技能や重機が必要となる工種、資材の搬入、搬出や現場内外の養生など、そういった作業手間に係る費用などでございました。  これらの作業手間に係る費用は、通常は施工面積に応じて積算するのが一般的ですが、本工事におきましては、実際に現場で作業を行う回数が何回になるかといったことが価格を左右する要素となっていたものであります。また、それ以外に、附帯の設備工事においても同様に乖離が生じておりました。こういったことで、見積もり聴取先は、本工事入札参加資格を有している登録業者全員を対象としたアンケートの結果、見積もり提出が可能と回答のありました業者でございます。こうしたことから、実勢価格の把握に向けた手続としては適正なものと考えており、特定の業者言い値になっているとは考えておりません。  また、本工事の発注は、一般競争によることとしておりますので、本工事で求める入札参加資格を有する登録業者全員を対象としたアンケート調査では、複数の建設業者から応札可能との回答が得られていることからも、入札において競争性は保たれるものというふうに考えております。 ◆村上ひとし 委員  小林部長、私は、言い値になっていく、あるいは、何らかの不正になりやすいとは思っていませんよ。しかし、結果から言うと、工期が大幅にずれ込んでいく、しかも、この工事自体、駅という特殊性がありますし、施工可能な業者も限定されております。さらに、本市が発注する工事の中身は耐震改修工事ですから、できるだけ早くやるべき工事であります。そういう中で、結果として工期がぐっと延びていくことは、見え方として、限られた業者言い値になっていく環境が、残念ながら生まれるし、そういうふうに見えてもやむを得ないと私は思うわけです。  繰り返しになりますが、今回のケースを今後に生かしていく上でも、施工環境あるいは現場の違いがそれぞれあるわけですから、それを早い段階で踏まえて対応していただきたいということを求めて、質問を終わります。 ○福田浩太郎 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○福田浩太郎 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。 ◆村上ひとし 委員  私は、日本共産党を代表して、議案第8号 札幌軌道事業会計補正予算(第1号)と議案第9号 札幌高速電車事業会計補正予算(第2号)に賛成の立場で、討論いたします。  議案第9号ですが、この議案は、地下鉄さっぽろ駅魅力アップ事業にかかわる経費の追加を行うほか、地下鉄南北線澄川耐震改修工事について、入札不調となったことから、事業費等の再精査を行い、債務負担行為限度額を増額するものであります。  澄川耐震改修工事の件ですが、この工事は、地震災害時における地下鉄、すなわち公共交通機能確保及び旅客の安全を守るものです。入札不調とはいえ、三度、工事の実施がおくれたのは問題であります。工事自体に駅という特殊性があることから、施工可能な業者が少ないこと、また、地下鉄の営業に支障を来さないためには、ほぼ夜間帯工事となり、しかも、澄川駅周辺の環境から、資材等の運搬には多くの人手が必要になるなど、応札者が少ない傾向は事前から予測可能であり、早期に現場に合った予定価格作成等に努めるべきでした。さらに、入札不調が続き、工事がおくれることで競争性が損なわれる懸念も生じます。  あえて議案には反対しませんが、これらの点を指摘して、討論を終わります。 ○福田浩太郎 委員長  それでは、採決を行います。  議案第8号及び第9号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○福田浩太郎 委員長  異議なしと認め、議案2件は、可決すべきものと決定いたしました。  ここで、理事者交代のため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後1時30分       再 開 午後1時32分     ―――――――――――――― ○福田浩太郎 委員長  委員会を再開いたします。  ここで、スポーツ局長から発言したい旨の申し出がありますので、これを認めます。 ◎石川 スポーツ局長  議事に入る前の貴重なお時間を頂戴して、私から、一言、おわびを申し上げたいと思います。  まず、スポーツ部が発注した施設保全業務指名競争入札に関して、先月、官製談合防止法違反の容疑で元札幌市職員が逮捕、起訴されるという事案が発生いたしました。市民の皆様の信頼を大きく損ない、議員の皆様にも多大なるご迷惑をおかけしましたこと、心から深くおわび申し上げます。  本件につきましては、今後の公判において事実関係が明らかとなり次第、改めてご報告の機会を設けさせていただきたいと存じますが、現在、全庁的に取り組んでおります契約制度の検証結果を踏まえて、再発防止信頼回復に努めてまいりたいと考えております。  また、月寒屋外競技場弓道場において、札幌アーチェリー協会会員の矢の暴発により、矢が弓道場の外に飛び出すという事故が発生いたしました。さらに、過去にも同様に矢が飛び出していたという事実も判明したところでございます。  本件につきましても、近隣住民皆さんはもちろんのこと、市民の皆様並びに議員の皆様に大きな不安をお与えしたこと、深くおわび申し上げたいと思います。  今後、関係団体とともに再発防止策を早急に検討、実施することにより、施設安全確保に万全を期してまいりたいと考えております。  このたびは、まことに申しわけございませんでした。 ○福田浩太郎 委員長  次に、議案第1号 平成28年度札幌一般会計補正予算(第4号)中関係分を議題といたします。  理事者から補足説明を受けます。 ◎梅田 招致推進部長  議案第1号 平成28年度札幌一般会計補正予算(第4号)のうちスポーツ局関係分について、その概要をご説明いたします。  今回の補正予算は、議案18ページに記載のとおり、第2款 総務費 第2項 市民生活費 第6目 スポーツ費に係る5億3,000万円を追加するものでございます。  具体的な内容につきましては、お手元に配付の資料でご説明させていただきます。  今回の補正額は、2017冬季アジア札幌大会につきまして、選手、役員増への対応など、当初予算編成時からの状況の変化に対応するために必要となった大会運営費の増加分5億4,900万円から、関連収入として選手、役員の負担金収入の増加分1,900万円を差し引いた5億3,000万円を追加するものでございます。
     増加分5億4,900万円の内訳について申し上げますと、2の(1)にありますとおり、大会規模の拡大として、選手、役員数が約1,500人から約2,200人に増加したことに伴う経費3億7,100万円、(2)のオセアニア地域からの100人程度のオープン参加に伴う経費3,300万円、(3)のテロ対策及び情報セキュリティー強化のための経費1億3,000万円、最後に、(4)のその他として、市内装飾等の増強に係る広報費1,500万円でございます。  なお、その結果、大会運営費総額につきましては、下の表にありますとおり、平成28年度当初予算時に63億1,200万円と見込んでいたところ、68億6,100万円となるものでございます。 ○福田浩太郎 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆よこやま峰子 委員  私は、冬季アジア大会の事業費増加について、何点かお尋ねしたいと思います。  参加人員が増加することは、アジアにおいてウインタースポーツが注目されてきたということで、個人的には非常に喜ばしいことだと思っております。  一方で、2003年の青森大会を参考にして、最初の招致時点では35億円だった開催費用が、昨年のこの委員会で69億4,000万円になったという報告があり、その後、ことし3月には63億円まで圧縮したということでした。また、選手、役員が増加したので、今回の補正で、再度、5億3,000万円増の68億6,100万円と予算が何回も変わったということに対して、私としては、予算見通しが甘かったのではないかと言わざるを得ません。  そこで、質問ですが、選手数や役員がどの競技でどの程度ふえてきたのか、また、当初予算で見込めなかった理由はどこにあるのか、その辺をお伺いしたいと思います。 ◎梅田 招致推進部長  参加者の増加の内訳と当初予算で見込むことができなかった理由についてでございます。  まず、参加者数の増加についてですが、当初予算時点の1,500人からの増加は、選手が約450人、役員が約250人の合計約700人でございまして、今回、2,200人となったものでございます。  増加した競技の主な内訳としては、スキー競技で約280人、アイスホッケー競技で約250人、スケート競技で約150人となっております。当初予算編成時には、2003年の青森大会の実績をベースに、国際大会への参加実績のほか、各国の競技連盟や各国のオリンピック委員会に対して実施した意向調査の結果を踏まえて、青森大会の約1,000人を大幅に上回る1,500人と推計したところでございます。  しかしながら、開催が近づき、本年9月に改めて調査を行った際に、例えば、アイスホッケーにつきましては、今年度に国際連盟に加盟したインドネシアやフィリピンといった国、あるいは、スキーについてはレバノンやパキスタンなど、国際大会への参加実績がなく、これまで出場の意向を示していなかった国や地域からの参加表明が相次いだことのほか、オセアニアからオープン参加をすることも急遽決定するなどにより、想定をさらに上回る参加者数が見込まれることになりまして、今回の補正に至ったものでございます。 ◆よこやま峰子 委員  参加人数を予測できなかったという話は、ある程度、理解できます。  次に、今回の補正の中で1億3,000万円という非常に大きな額を情報セキュリティー対策に計上しているということです。昨今の国際情勢などに鑑みますと、競技会場や選手村などに対する警備やサイバーテロ対策の必要性については理解しますが、これほど巨額の経費を追加で投じることについての中身といいますか、サイバーテロのほうについては素人はわかりにくいのですけれども、どういう内容で幾らぐらいの費用がかかったのか、お聞きします。 ◎梅田 招致推進部長  テロ対策、情報セキュリティー対策の内容についてでございます。  1億3,000万円のうち、開閉会式会場などの警備強化に係る費用が約8,500万円、また、情報セキュリティー対策に係る費用が約4,500万円となっております。警備強化に関しては、本年7月にフランスのニースでテロ事件が起きるなど、昨今、テロの緊張が高まる国際情勢に鑑みまして、警視庁の指導のもと、北海道警察から示された警備方針が当初の予定、想定を大きく上回ったことにより、人員や資機材の増強を行うものでございます。  また、情報セキュリティー対策につきましても、本年5月に開催された伊勢志摩サミットにおけるWi−Fi設定の改ざんや、6月の本市のホームページに対する不正アクセスのほか、リオのオリンピック・パラリンピックにおいても4,000万件に上るサイバーセキュリティー上の脅威がありました。このようなことから、今大会においても、サイバー攻撃によりシステムの破壊、停止が生じて、大会運営に著しい影響が及ぶ事態を防ぐため、ネットワークを常に監視して、テロの兆候と疑われる通信を遮断する体制を構築するものでございます。 ◆よこやま峰子 委員  参加人員がふえたことにより、警備強化に8,500万円の費用がかかるというのはわかりますが、サイバー攻撃等にかかわる費用は、言ってみれば必要不可欠なものであって、今のご答弁のように、テロの兆候と疑われるような通信を遮断する体制を構築する、つまり、ネットワークの監視というのは、最初から予定すべきものであって、これが予算に入っていなかったのか、これも予算の見込みが甘かったのではないかと感じるところであります。  また、観光や仕事で外国や地方からいらした方から、札幌ではフリーWi−Fiが整っていない、環境整備が悪いというお話を聞いて、どうなっているのか伺いましたところ、今年度の当初予算では、札幌ドームなどのスポーツ施設へのフリーWi−Fi整備として1億2,000万円が計上されて、冬季アジア大会までには少し整備されるということです。こうした将来に係る投資こそ、どんどん進めるべきであると考えます。  施設や設備のレガシー、遺産とよく言われておりますが、今回の冬季アジア大会は8日間であり、短期間の対策に4,500万円を投じるということです。それは否定しませんけれども、IT関連のシステム構築に当たっては、サイバー攻撃等の対策も含めて、計画的に当初予算にきちんと盛り込むべきではなかったかと私は思いますが、その点についてはいかがか、お伺いいたします。 ◎梅田 招致推進部長  IT関連システムの構築を当初予算に盛り込むべきではなかったかというご質問でございます。  サイバー攻撃などの脅威が年々高まっておりますことから、情報セキュリティー対策の重要性について認識して、当初より一定の対策はとっておりました。しかしながら、先ほど申し上げましたとおり、今年度に入り、大規模イベントを狙ったサイバー攻撃の事例が相次いで発生したことから、今回、さらなるセキュリティー対策を行うこととしたものでございます。  こうしたシステムにつきましても、今大会の大会運営を通じて改善点などを洗い出して、今後、国際大会などを開催する際に、ノウハウとしてしっかり生かしていくことができるのではないかというふうに考えております。 ◆よこやま峰子 委員  今回の冬季アジア大会には、関係者、選手団、JOCやIOCの方たちも視察に来ると思いますので、非常に大切な大会です。2026年の札幌オリンピック・パラリンピックの招致のための一つの試金石とも言われておりますので、この大会を成功させるということは、招致への道が開かれる一つの道筋になるのではないかと思います。  こうした大事な大会に関して、昨年12月に69億4,000万円に決まった予算がことし3月に圧縮で63億円になり、さらに、今回、大会の間際になって5億円以上の補正が出るということは、今伺ったさまざまな事情を勘案してもいかがなものかと私は思いますので、今後、このように予算が二転三転するようなことがないよう、しっかりやっていただきたいと思っております。  また、大会まで3カ月を切りまして、今回の冬季アジア大会にかかる経費は、ウインタースポーツを通じたまちづくりを掲げる札幌市の未来への投資であると考えますと、かなり多額の経費になりましたけれども、これをしっかりと最大限に生かして、この大会が成功して、オリンピック・パラリンピック招致につながることを切に願って、私の質問を終わりたいと思います。 ◆小川直人 委員  私からも、質問させていただきたいと思います。  ただいまの説明で、当初予算編成時から状況の変化で5億3,000万円の補正を提案ということでした。この件に関して、エントリーのルール及び今後のスケジュールについて、各国メディアによる大会の情報発信について質問させていただきたいと思います。  冬季アジア大会についてですが、さきの本会議の我が会派の岩崎議員の代表質問でも触れさせていただきました。大会規模拡大に対する受けとめと本大会にかける意気込みについて秋元市長に質問させていただいて、秋元市長からは、1972年の札幌オリンピックを上回る選手、役員の参加が見込まれており、札幌で開催された国際競技大会で最大の規模となる、これは、北海道、札幌がアジアの選手たちのあこがれの地として高い評価をいただいていること、また、この大会を必ず成功に導き、将来のオリンピック・パラリンピック招致に弾みをつけたいとの考えが示されたわけであります。我が会派としても秋元市長と同じ気持ちですし、スポーツを通じて元気なまちづくりをしていくために大会が大いに盛り上がることを期待しております。また、外国から多くの人が来ることは、大いに歓迎しているところであります。  しかし、今回の状況変化という中で、大会の選手、役員の参加数は、予算編成時には1,500名でしたが、現在の想定では2,200名と700名の大幅な増加になっております。大会運営にとって最も基礎的な数字である参加者数が大きく変動することは、受け入れ体制の検討など、開催準備を進める上で非常に大きな影響を受けるものであり、そのことが追加補正を要するに至ったということだと思います。  そこで、参加者が増加した要因は何であったのか、先ほどのよこやま委員質問で、競技人数の増やオセアニアからの参加などのお話がありましたが、そもそも、参加する国、地域、選手の上限など、エントリーのルールがどういうものであったのか、加えて、締め切りがもう少し先だと聞いておりますので、そういったことを踏まえて、今後のスケジュールについてはどのように考えていらっしゃるのか、お伺いいたします。 ◎梅田 招致推進部長  大会に参加する国、地域のエントリーのルール及び今後のスケジュールについてお答えいたします。  まず、エントリーのルールについてですが、団体種目につきましては、組織委員会がOCAと協議を行って、1カ国当たり1チームまでの参加とチーム当たりの登録選手数の上限を定めております。また、個人種目につきましては、ワールドカップ、世界選手権といった他の大会を参考に、競技団体と協議の上、組織団体が各種別、種目ごとに1カ国当たりのエントリー数の上限を定めております。  冬季アジア大会は、アジア地域へのウインタースポーツの普及、振興を目的とした大会でございますことから、この大会に参加するための予選会のようなものは設定されておりません。OCAに加盟する国、地域とその選手は、参加資格を満たしていれば、上限内でエントリーができるルールとなっております。  今後のスケジュールですが、最終的なエントリー期限であります1月19日に参加選手、役員が確定することになります。  なお、このエントリー期限につきましては、直前の大会の成績を考慮して、各国内で参加選手の選考ができるようにするため、OCA憲章にある大会30日前までという規定にのっとり、設定したものでございます。 ◆小川直人 委員  今の答弁で、団体種目は各国1チームで、チーム編成も上限があるということでした。それから、個人種目にも上限が設定されていたということです。  それで、上限が既に設定されていたにもかかわらず、当初の予定から700人も大幅に増加したということですが、今の説明を聞いて、上限という意味がどうであったのかなと思いました。その点についてご回答ください。 ◎梅田 招致推進部長  まず、今年度の予算編成時点では、各国に対して意向調査を実施いたしました。その際には、ルールとしては、OCAに加盟している45カ国が全ての参加人数の上限を目いっぱい大会に参加させることは可能ですが、これまでの実績から言うと、アジアの中にはウインタースポーツの盛んな国とそうではない国がありますので、これまでの国際大会の実績や各国のNOCへのヒアリングの結果、当時は1,000人程度と見込んでいたものです。上限の総数としては、その時点でかなり大きな枠になっておりますし、オリンピックのような厳しい参加資格枠にはもともとなっておりませんので、今回、700人ふえたということでございます。 ◆小川直人 委員  上限を超えたエントリーがあったということではなくて、はるかに高い上限があって、そう言いながらも、見込みとして、そんなに来ないだろう、1,000名ぐらいだろうというお話がありましたが、その程度からスタートして今回の大会運営を組み立ててきていたので、2,200人というのは、1,000名からすると倍ですよね。要するに、見込みが甘かったと言わざるを得ませんが、その辺はどう考えますか。 ◎梅田 招致推進部長  当初の見込みが甘かったのではないかというご指摘につきましては、一定程度、そういう部分があったことは受け入れざるを得ないというふうに思っております。 ◆小川直人 委員  不確定要素もあったり、予想しづらい部分もあったのだろうとは思いますが、現に2,200名がエントリーされているし、場合にはよっては1月19日までにふえる可能性があるわけですから、来た人をしっかりと歓迎していただいて、対応していただきたいし、札幌に来て楽しい思い出をつくっていただきたいと思っておりますので、今回の補正予算については、そういったことを踏まえて、しっかり使っていただきたいと思います。  次に、各国メディアの大会の情報発信についてご質問させていただきたいと思います。  今回の補正後の経済効果は、129億円という試算が出ております。多額の費用をかけて大会を運営するということでありますし、札幌市も、39億4,200万円という大きな予算を充てております。こういった大きな予算を充てるわけですから、大会を通じて、ウインタースポーツの楽しさや北海道、札幌の魅力を世界、アジアに発信していくこともしっかりと考えていただきたいと思いますし、そういったことが今後のインバウンドの需要喚起につながっていく大きな要素だろうと考えております。国内外のテレビ放送を初めとしたメディアが今大会で、どの程度、情報発信していくのか、大変気になっているところでございます。  そこで、質問ですが、テレビ放送権の契約状況と、各国の報道陣などがどれぐらい来訪する見込みなのか、お伺いいたします。 ◎梅田 招致推進部長  各国メディアによる大会の情報発信についてのご質問でございます。  まず、日本国内におけるテレビ放送につきましては、全国ネットの放映を確約してくれたNHKと契約を合意したところでありまして、大会期間中の毎日、全国ネットにより、1競技以上の競技番組と、当日のさまざまな競技映像を編集したハイライト番組が放送される予定でございます。  国外におけるテレビ放送につきましては、OCAが放送権を販売しておりまして、これまで、中国国営放送、CCTV、あるいは韓国国営放送、KBSと契約を締結しておりまして、今後も随時販売をしていくことになっております。  そのほか、新聞社、通信社などのメディアにつきましては、海外のおよそ20の国のメディアから取材の申請をいただいております。これらのメディアを通じて、大会に関する報道とともに、国内にとどまらず、海外にも、札幌や北海道の冬の魅力、あるいは、国際大会の高い運営能力を広く情報発信できるものと考えております。 ◆小川直人 委員  国内ではNHKと契約されたということですし、アジアに発信していくメディアの協力もいただけるということが今の答弁でわかりました。  大会運営をしっかりやっていくのも大事なことですが、私はメディアにも非常に注目しております。会場が室内の競技もありますし、屋外でやったり、天候に左右されたり、取材クルーも、冬の寒さの中で苦労すると思います。特に、私が感じるのは、南国から来る取材クルーは、雪と北海道になれていない方だと思います。そういった海外のメディアに対して、札幌市として親切な対応をしていただいて、取材環境を整えていただくことも大事ではないかと思いますので、その点もしっかりと頭に置いて進めていただきたいと思います。  今回はアジア大会ですが、平成27年度の外国人宿泊者数を見てみますと、全体で190万人のうち、アジアが約180万人ということです。今回、アジアの人は、札幌に魅力を感じて、たくさんの方がエントリーされたと思いますし、アジア圏で札幌の冬の様子、ウインタースポーツが放映されると、アジアにおける札幌の魅力の底辺が広がっていくと期待しております。  大会運営のノウハウの蓄積や経済効果のほか、これを契機に、北海道、札幌の魅力を世界に向けて発信するなど、大規模な国際競技大会の開催で得られる効果を今後のオリパラ招致やスポーツを通じた札幌の元気なまちづくりに最大限生かしていただくような取り組みの継続を要望いたします。  現在、スポーツ議連においても、アジア大会のチケット販売の応援をさせていただいておりますし、大会が成功裏に終了することを心からご祈念申し上げて、質問を終了いたします。 ◆わたなべ泰行 委員  私からは、広報費とチケット販売状況について、2点伺います。  初めに、広報費についてです。  今回の補正のうち、その他経費として計上されている1,500万円は、広報費との説明がありました。大会まで100日を切って、駅前通が大会バナーで装飾されたり、さまざまなところで広告物を目にしますと、いよいよ大会が迫ってきたのだなと感じるところです。  市民の方々と接するときに冬季アジア大会のことを聞くのですが、そんな大会があるのという声があり、大会の認知度はまだまだ高まり切っていないように感じております。やはり、多くの市民に大会を知ってもらって、会場に足を運んでいただいて、大勢の観客の大声援の中で大会を開催することが来札されるアスリートにとっては何よりのおもてなしではないかと思うところでございます。  これから、いよいよウインタースポーツシーズンが本格的に到来しますが、直前期の大会PRは、大会の盛り上がりにも直結することから、非常に重要だと考えております。  そこで、質問ですが、今回の補正で計上されている1,500万円の広報費でどのような取り組みを行っていくのか、伺います。 ◎梅田 招致推進部長  1,500万円の広報費による取り組みについてでございます。  冬季アジア大会開催に関する広報活動といたしましては、新聞広告やテレビCM、開催100日前イベントといった各種イベントの場での大会の露出を高めてきたところでございます。しかしながら、委員がご指摘のとおり、現時点におきまして、市民、道民の大会認知度が必ずしも十分に高まっているとは言えないことについては、私どもも認識しております。  そこで、さらなる大会認知度の向上を図るために、地下鉄広告やチ・カ・ホの壁面広告につきましては、可能な限り長い期間、大会PRができるように、当初予定よりも掲出期間を延長することとしました。また、官民挙げてのおもてなしの機運を高めるため、市内中心部の商店街や新千歳空港国内線、国際線到着ロビーなど、通常、広告物を掲出していない場所においても、バナーなどの設置ができないか、所有者と協議を進めてきたところですが、このたび、バナー掲出や歓迎機運の盛り上げについて、協力をいただけることになりましたことから、これら新たな掲出物の製作費を追加するものでございます。  今後は、民間事業者にも協力いただきながら、市民や道民、観光客の関心や歓迎機運といったものをより高めて、大会開催を盛り上げてまいりたいと考えております。 ◆わたなべ泰行 委員  新たな取り組みに挑戦されているということで、そこは評価したいと思います。  次に、チケットの販売状況について伺います。  先ほどからの答弁で、今回の補正の多くは参加人員の増加によるものだというご説明がありましたが、1972年のオリンピックを上回る規模で、選手、役員、関係者など、海外から多くの人を札幌にお迎えできるということは、冬季オリパラ招致へのムーブメントの推進や、ウインタースポーツ人口の裾野を広げていく事業、また、先ほど小川委員からもありましたけれども、本市のシティプロモートの推進につながることだと思っており、先ほどの答弁にあった長期間の掲載も大変いいことではないかと思っております。  とはいえ、事業費がふえていくことになるのであれば、収入増を図る取り組みも必要です。大会PRを積極的に行って、たくさんの方に会場で観戦していただくことが何よりのおもてなしだと先ほど申し上げましたが、たくさんの方に観戦していただければ、当然、チケット収入も確保できるわけであり、大会のPRとチケット販売促進は極めて重要だと考えております。  そこで、質問ですが、現在のチケット販売はどのような状況か、また、チケット収入は予算上1億2,000万円を見込んでいるようですけれども、予算確保を念頭に置いて、今後のチケット販売にどのように取り組んでいくのか、お伺いします。 ◎梅田 招致推進部長  チケットの販売状況と予算確保を念頭に置いたチケット販売の取り組みについてのご質問でございます。  チケットの販売状況についてですが、11月14日にチケットの一般販売を開始し、約1カ月が経過したところでございます。予算上は1億2,000万円を見込んでいるチケットの販売収入に対して、その5割程度となる約6,000万円の収入となっておりまして、販売開始1カ月後の数字としては、おおむね堅調に推移しているものと考えております。  具体的な販売状況としては、12月5日の時点では、総販売枚数に対して、開会式のアリーナ席あるいはS席が既に50%以上となっております。また、閉会式では、アリーナ席は既に満席、SS席も75%以上の売れ行きとなっております。また、各競技種目におきましては、人気が高い競技は好調な売れ行きとなっている一方で、販売実績が低調な競技もありますことから、販売促進に向けたさらなる取り組みが必要と考えております。  今後の取り組みについてですが、まず、大会の花である札幌ドームでの開会式には、選手、役員はもとより、国際オリンピック委員会や国際競技連盟の要人も出席されます。札幌市民の歓迎の意をあらわすためにも、満員の観客でお迎えしたいと考えておりまして、販売促進につなげていきたいと考えております。  また、現時点でチケット販売が低調な競技につきましても、競技会場周辺の地域皆さんと連携したおもてなし、あるいは、観客参加型のイベントの実施といった魅力ある楽しい会場づくりを行うことにより、観客で会場を埋める取り組みを進めてまいりたいと考えております。  さらには、さきの代表質問でも市長から答弁させていただきましたが、小学校とも連携して、子どもたちが応援旗を作製し、競技会場に直接応援に行く取り組みを進めるなど、未来を担う子どもたちにアジア各地から集まるアスリートの熱戦や、ひたむきに奮闘する姿を肌で感じてもらいたいと考えております。 ◆わたなべ泰行 委員  最後に、要望ですが、このチケット販売については、目標である予算確保を目指して、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。  先ほどよこやま委員からもありましたが、このアジア大会は、本市が招致を目指している冬季オリパラの試金石とも言える大会です。チケット販売において予算確保を目指すのは当然ですが、札幌がアジアにおけるウインタースポーツの拠点であることを示すためにも、競技会場ではたくさんの観戦者で盛り上がっていることが理想だと考えます。特に、未来を担う子どもたちには、ふだんは余り見ることのできない冬の競技をぜひ観戦に来てもらいたいと思っております。  先ほど、チケット販売の売り上げ状況が約50%で、競技や席によってはばらつきがあるという答弁がありました。その対応策として、地域の協力を得ていくのだというお話もありました。まさに、学校や町内会、商店街など、身近な地域を巻き込む取り組みが大変重要なことだと考えております。  南区で見てみますと、選手村は、南区内にあるアパホテル&リゾートになります。例えば、このホテルのロビーで、南区のさまざまな団体が選手や関係者をおもてなしするなど、地域全体が盛り上がるような取り組みを進めていただくよう要望して、私の質問を終わります。 ○福田浩太郎 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○福田浩太郎 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○福田浩太郎 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第1号中関係分を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○福田浩太郎 委員長  異議なしと認め、議案第1号中関係分は、可決すべきものと決定いたしました。  最後に、議案第18号 札幌ウィンタースポーツミュージアム条例の一部を改正する条例案を議題といたします。  理事者から補足説明を受けます。 ◎手島 スポーツ部長  議案第18号は、札幌ウィンタースポーツミュージアム条例の一部を改正する条例案でございます。  冬季オリンピック・パラリンピックの招致機運醸成及びオリンピック・パラリンピック教育の推進を図るため、これまで、国際オリンピック委員会のオリンピックミュージアムネットワークへの加盟準備を進めてまいりました。このたび、10月27日に加盟が認められまして、館名にオリンピックの名称を使用することが可能となったことに加えて、市民にオリンピック・パラリンピックの競技拠点であることを効果的に周知するため、条例上の施設名称を変更するとともに、施設の設置目的及び事業内容を追加するものでございます。  なお、当該ミュージアムのオープニング式典は、広く市民に周知するとともに、世界に発信することを目的に、JOCやIOC、国際競技連盟の関係者が札幌に集う冬季アジア札幌大会の開会式前日であります2月18日を予定しております。 ○福田浩太郎 委員長  それでは、質疑を行います。  質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○福田浩太郎 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。
     (「なし」と呼ぶ者あり) ○福田浩太郎 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第18号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○福田浩太郎 委員長  異議なしと認め、議案第18号は、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後2時13分...