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平成28年総合交通調査特別委員会−09月23日-記録

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  1. 札幌市議会 2016-09-23
    平成28年総合交通調査特別委員会−09月23日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    平成28年総合交通調査特別委員会−09月23日-記録平成28年総合交通調査特別委員会  札幌市議会総合交通調査特別委員会記録            平成28年9月23日(金曜日)       ────────────────────────       開 会 午後1時1分     ―――――――――――――― ○國安政典 委員長  ただいまから、総合交通調査特別委員会を開会いたします。  報告事項は、特にございません。  それでは、議事に入ります。  最初に、北海道新幹線についてを議題とし、資料に基づき、理事者から説明を受けます。 ◎佐藤 都市計画担当局長  本日は、北海道新幹線について、北海道新幹線札幌ホーム乗り入れ協議状況札幌市で実施している0番線ホーム設置案に対する検討状況の2項目についてご説明させていただきます。  詳しい内容は、新幹線推進室長田中からご説明させていただきます。 ◎田中 新幹線推進室長  お配りした資料に沿ってご説明させていただきます。  資料は7ページ構成となっておりまして、1ページから6ページが北海道新幹線札幌ホーム乗り入れ協議状況について、7ページは札幌市で実施している0番線ホーム設置案に対する検討状況についてとなっております。また、別添資料として、新幹線札幌駅ホーム位置に係る4者協議において、8月3日に配付したものを資料1、9月7日に配付したものを資料2として3枚、A3判で計4枚を添付させていただいております。  それでは、A4判の資料の1ページをごらんください。  北海道新幹線札幌ホーム乗り入れ協議状況についてご説明いたします。  1ページから3ページにつきましては、5月23日の総合交通調査特別委員会においてご説明させていただいた部分と重複いたしますので、主な事項を抜粋してご説明いたします。  まず、札幌駅ホーム位置に係る経緯でございます。  平成9年8月に、北海道、当時の日本鉄道建設公団、JR北海道札幌市の4者で北海道新幹線札幌駅の乗り入れについて合意しました。平成14年1月には、環境影響評価書において、札幌駅に関しては、JR札幌駅の在来線ホーム北側に移設し、併設駅として新幹線駅を設置するとされています。また、平成24年6月29日に国土交通大臣から認可された北海道新幹線新函館−札幌間工事実施計画には、札幌停車場位置は、中央区北6条西3丁目(札幌併設)と記載されています。その後、平成27年7月3日には、JR北海道新幹線駅を西側設置する案を検討との報道がなされました。  2ページ目をごらんください。
     平成27年12月14日には、札幌市議会から、北海道新幹線札幌駅のホームを現駅に併設するよう求める決議をJR北海道に提出していただいたところでございます。そして、本年4月27日に第1回4者協議を開催し、以降、事務打ち合わせを随時行いながら、計3回の4者協議を行っております。9月7日に開催された第3回4者協議では、認可計画と平行して検討している案についての概要報告があったところでございます。  3ページ目をごらんください。  去る4月27日の4者協議では、認可計画に基づき、現在の1、2番線ホーム新幹線に転用するため、現駅北側の11番線にホームを新たに設置する場合で93本、さらに、12番線を付設しても75本の在来線列車が設定できないことから、JR北海道としては対応不可能との報告がありました。あわせて、現行1番線及びその南側の空間に0番線を設置する案が新たに提示されましたが、JR北海道としては、一部ホームに必要な幅が確保できないため、対応不可能とのことでした。  4ページ目をごらんください。  8月3日開催の第2回4者協議報告された鉄道運輸機構提案した検討案JR北海道による検討結果についてご説明いたします。  お手元にお配りしておりますA3判の別添資料1をあわせてごらんください。  別添資料1の右上に記載している部分になりますが、現状の札幌駅では、各方面から来た列車がそこで折り返すような運行形態が多く、停車している時間が長くなっています。  そこで、鉄道運輸機構では、4月27日にJR北海道から報告のあった在来線への影響を解消するため、札幌駅を通過して別の場所で折り返すことなどにより、停車時間を短くし、ダイヤを柔軟に設定できるのではないかということで、四つ設備改良追加工事提案いたしました。  一つ目は、1の発寒中央駅付近待避線設備追加二つ目は、2の桑園駅付近引き上げ線設備追加三つ目は、3の札幌駅の11番ホーム増設構内配線改良四つ目は、4の札幌駅下り引き上げ線苗穂方への延伸です。  この提案に基づき、JR北海道ダイヤ検討を行ったところ、在来線への影響本数は23本、特に朝夕に影響が大きく、定期列車で1日当たり約6,000人、臨時列車で年間9万5,000人のお客様影響が出るとの報告がありました。  この報告では、設備増強により、認可計画に対して、在来線への影響を軽減することが確認できたものの、ダイヤなどに関して課題が残ることから、引き続き検討を行うこととなりました。また、新幹線札幌駅ホーム位置に関するさまざまな考え方について、4月27日に報告のあった0番線ホーム設置案を含め、認可計画と平行して検討することとしました。  5ページ目をごらんください。  9月7日の第3回4者協議報告された既認可計画と平行して検討している案についてご説明いたします。  お手元にお配りしておりますA3判の別添資料の2枚目をあわせてごらんください。  会議の概要ですが、別添資料2−1に記載しています3案を中心として、札幌駅における利便性及びその他技術的な課題を掘り下げて、引き続き検討することとしたところです。  一つ目の案は、1枚おめくりいただいて、別添資料2−2の図3の認可計画です。  二つ目の案は、また1枚おめくりいただいて、別添資料2−3の図4の0番線を活用した案その1です。この案では、現行1番線ホーム西側新幹線ホーム設置するとともに、その南側に相対して0番線ホーム設置、11番線ホーム新設構内配線改良在来線2番ホーム東側延伸する内容となっています。  三つ目の案は、その下の図4´の0番線を活用した案その2で、今回、新たに提案されたものとなっております。この案では、現行1番線ホーム東側新幹線ホーム設置するとともに、その南側に相対して0番線ホーム設置、11番ホーム新設構内配線改良在来線2番ホーム西側延伸する内容となっています。  これら三つの案に共通する主な課題といたしましては、工事費工期がございます。  図の3の認可計画には、在来線への影響や今後の輸送改善への制約が生じることについての検討が必要となります。  図4及び図4´の0番線を活用した案その1とその2につきましては、共通して0番線ホーム設置する際に既存の建築物を改築する可能性があることから、建築基準法消防法等各種法令要件を充足するための技術的課題検討が必要となります。さらに、東西連絡車路の全区間または一部区間の閉鎖の可能性があることから、これによるさまざまな影響検証が必要となります。また、ホーム上の移動距離混雑時の旅客動線についても検証が必要となります。  A4判の資料の6ページをごらんください。  今後の対応札幌市の考え方についてご説明いたします。  4者では、100点満点の案はなく、どの案にも一長一短があり、解決すべき課題があるものと認識しております。今後、認可計画、0番線を活用した案その1、その2について、4者でさまざまな課題に対し、工夫できるところがないか知恵を出し合い、課題の解消を図るべく、さらに検討した上で一定方向性を得ることとしております。  札幌市としては、従前から、札幌利用者利便性駅周辺まちづくりの面などにおいて、また、北海道新幹線札幌延伸の効果が最大限に発揮されることも念頭に、4者間での意見交換調査検討を行ってきたところであり、今後も、鋭意、協議調整を図っていく考えであります。  続きまして、7ページ目をごらんください。  最後に、札幌市で実施している0番線ホーム設置案に対する検討状況についてご説明いたします。  検討内容ですが、認可計画代替案として、新幹線札幌駅0番線ホーム設置すると過程した際の周辺交通量等への影響検証などを行うこととしています。7月には、平日、休日各1日ずつ、交通量調査を行ったところです。  調査結果ですが、下の表にありますとおり、調査箇所1の西2丁目線から調査箇所2の西5丁目線、1から2の方向への通過交通は、平日が300台、休日が250台、また、調査箇所2から1の方向への通過交通は、平日が150台、休日が100台でした。  現在、交通量調査の結果も踏まえて、現時点における東西連絡車路必要性及び閉鎖した際の影響について検証を行っているところです。 ○國安政典 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆松井隆文 委員  ことし5月の本委員会において札幌ホーム検討に関する説明があった際に、私から、新幹線ホームが離れることにより、さまざまな不都合が生じることを危惧しており、この意味でも現位置新幹線乗り入れることが望ましいという考えのもとで、札幌駅から新幹線ホームが離れることに対する支障や課題について質問いたしました。  その際には、認可のとおりホーム設置されることが最良であるという4者共通認識のもとで、それを実現することに対する徹底した検討を行う必要があるということでありました。  そこでまず、質問ですが、先日の4者協議では、今回説明があった3案を中心にさらに検討を行っていくことになったということですが、そのうちの一つとしている認可計画に関する検討について札幌市ではどのように捉えているのか、お伺いいたします。 ◎田中 新幹線推進室長  認可計画に関する検討に対する市の認識についてお答えいたします。  第2回の4者協議では、鉄道運輸機構から、これ以上の設備増強は非常に難しいこと、また、JR北海道からは、提示された設備増強案の中で最大限ダイヤ調整を行ったことが報告されました。また、認可計画における一つ課題として、今後の輸送改善への制約があり、具体的には、今後予想される新千歳空港の利用者増への対応策として、快速エアポートの増便に対する制約がございます。  このように、現段階におきましては在来線へのさまざまな影響があるものと認識しておりますが、4者では、認可計画について、引き続き検討を進めていくこととしております。 ◆松井隆文 委員  施設を増強してもなお在来線ダイヤには課題が残るということですが、前回委員会でも徹底した検討を行う必要があるとの答弁もございましたので、時間は限られていると思いますけれども、今後も引き続き鋭意検討を行っていただきたいと思います。  一方、これまで報道されてきた西案東案など、現在の札幌駅から外れているところに新幹線駅ができるといった案につきましては、利用者利便性低下を招いて、また、駅周辺まちづくりへ悪影響を及ぼすのではないかという懸念を前回委員会で指摘したところでもあります。今回説明があった3案については、0番線を活用した案その2などを含めて、現在の札幌駅から大きく離れているものではないと感じるところでもあります。  そこで、質問ですが、今回説明があった3案について、利用者利便性駅周辺まちづくりへの影響といった面を札幌市ではどのように評価しているのか、伺います。 ◎田中 新幹線推進室長  3案に対する札幌市の評価についてお答えいたします。  今回ご説明いたしました3案については、現在の札幌駅に併設して新幹線ホーム設置されるものであると認識しております。この点から、従前報道などにありました現札幌駅から大きく西側東側の離れた位置ホーム設置される案と比較して、乗り継ぎの利便性駅周辺まちづくりなどへのさまざまな影響はある程度回避できるものと考えております。一方で、どの案にもさまざまな課題があり、また、費用面などを検証中であることから、現時点ではどれが望ましいといった判断ができる状況ではないと考えております。  今後、鉄道運輸機構JR北海道協議検討を注視し、必要に応じて意見を述べる中で、在来線利用者を含めて、皆様が利用しやすい札幌駅となるよう、鋭意、協議調整を行ってまいりたいと考えております。 ◆岩崎道郎 委員  私からは、新幹線が来ることによる改札口待合室などの附帯施設配置について、1点だけ質問させていただきたいと思います。  5月の当委員会の際に、新幹線ホームは、認可計画に基づくホーム設置に向け、ダイヤ変更や一部施設変更施設配置等も含めてトータルで検討する必要があるのではないかといった答弁がございました。  今回の説明で、認可計画については、札幌駅での折り返しを減少させるといった工夫がなされることは理解しました。しかし、在来線に対する影響がまだ残るということであり、今後、しっかりと検討を進めてもらいたいと思います。一方で、今回の報告では、3案全てに共通する問題かもしれませんが、今申し上げた待合室などの施設配置をどのように考えられているのか、これが非常に気になるところです。  と申しますのも、札幌駅周辺は、交通集積地として、JR、地下鉄、タクシー、バスなどの乗りかえ利便性も考慮しなければなりませんが、現在の札幌駅周辺は、さまざまな施設がつなぎ合わされた結果によって、例えば、エスタにあるバスターミナルの動線が若干わかりづらいという印象を私は持っております。そのようなことも含め、札幌駅としての一体感が感じられること、そして、誰にでもわかりやすい新幹線からの乗りかえ動線は非常に重要であると考えております。  そこで、質問ですが、新幹線改札口待合室などの施設配置について、これまでどのように検討し、考えられてきたのか、伺います。 ◎田中 新幹線推進室長  新幹線改札口待合室などの施設配置に関するこれまでの検討についてお答えいたします。  鉄道運輸機構JR北海道からは、これまでも、新幹線駅として必要な施設について考慮しながらホーム位置検討を行っていると伺っております。しかしながら、施設配置の詳細につきましては、今後さらに深めていくことになるものと認識しております。  札幌市といたしましては、札幌交流拠点まちづくりとの整合性念頭に置いて、あわせて、札幌駅を利用される方々利便性にも配慮しながら、必要な意見交換協議調整を行ってまいりたいと考えております。 ◆岩崎道郎 委員  今、お話があったとおり、利用される方々利便性は非常に重要だと思います。  駅は、まちの入り口ですし、顔になる施設だと思います。2003年に今の札幌駅が開業すると同時に、札幌駅周辺施設も充実して、札幌まちの姿は大きく変わったのではないかと考えております。新幹線開業に向けて札幌駅周辺まちづくりも大きく動き出すことが予想されますので、この機会をしっかりと生かして、市民の皆さんや札幌にお越しになる多くのお客様など、実際に駅を利用する方々の声をしっかり受けとめてこれからの施設配置検討を進めていただくことを要望して、私からの質問を終わります。 ◆竹内孝代 委員  私からも、1点質問いたします。  前回の5月の委員会の際に、現認可の1、2番線の代替案である0番線ホーム設置案について、札幌市としてはどのように認識しているのかという私の質問に対して、北海道新幹線札幌ホーム0番線案については、現認可の次善の策になり得るといった答弁がございました。  また、先ほど報告いただいた内容によれば、今回、0番線を活用した案その2として、現駅の東部分から創成川通までの範囲にかけて新幹線ホーム設置する新たな案が出され、現認可案、及び、4月において既に提案のあった0番線を活用した案その1を含め、3案を中心に、引き続き4者間において検討していくとの説明をただいまお聞きいたしました。このように、0番線を活用した新たな案が出されたことからも、現認可案最善策ではありますが、この0番線を活用した案の実現可能性については、市民の関心も高まっているものと考えます。  一方、本市においては、0番線ホーム設置すると仮定した際の周辺交通への影響検証することを目的として、7月に東西連絡車路交通量調査を行い、現在、その結果の検証を行っていることについても先ほどご説明がありました。  そこで、質問ですが、当該調査を踏まえて、現時点において東西連絡車路を閉鎖することによる影響についてはどのように評価しているのか、お伺いいたします。 ◎田中 新幹線推進室長  東西連絡車路を閉鎖することによる影響についてお答えいたします。  先ほどご報告させていただいたとおり、東西連絡車路通過台数につきましては、平日は両方向を合わせて約450台、休日は同様に約350台でありました。通過台数のみを見れば、東西連絡車路を閉鎖した際において、周辺道路にはそれほど大きな影響を与えないものと考えておりますが、現在、周辺道路交通量推計などを鋭意行っているところでございます。  現時点においては評価できる段階に至っておりませんが、今後、施設側へのヒアリングを行うなど、さまざまな状況を十分に分析した上で、速やかに一定結論を得たいと考えております。 ◆竹内孝代 委員  北海道新幹線札幌延伸については、2030年度末の完成、また開業に向けて時間が限られてきております。現認可案及び代替案について、引き続き速やかな検証を進め、札幌駅が、より利便性の高い、かつ、市民、道民に親しまれる駅となるよう、札幌市、北海道JR北海道鉄道運輸機構の4者間でしっかりと検討していただくことを求めて、質問を終わります。 ◆村上ひとし 委員  新幹線札幌駅に来ることにより、在来線影響が大きく出て、市民利用者利便性が大きく低下し、そのことによって公共交通としての役割も大きく影響が出るということは、利用する市民はそんなに簡単に承服できる問題ではないと思いますが、私からは、在来線への影響についてお伺いしたいと思います。  9月7日の4者協議では、札幌ホームについては、認可計画と平行して、0番線を活用した二つの案を加えた3案を中心に引き続き検討するということであります。この中の主な課題として、いかに在来線影響本数を減少させるのか、あるいは、ホーム上の移動距離混雑時の旅客動線検証などが挙げられております。とりわけ、市民サービス低下利便性を損なわないために、在来線影響課題は非常に大きいと言わざるを得ません。  4月27日の第1回目の4者協議では、先ほどの報告にもありましたが、JR北海道は、認可計画において、一面増設または一面一線増設案では、100本近い列車が設定不可能となり、約3万人に影響が出るということです。これは、市民にとって到底受け入れられる数字ではありません。そして、8月3日の第2回目の4者協議では、在来線影響は減少したものの、なお23本の列車と約6,000人に影響があるということです。これも非常に大きな影響であり、解決すべき課題であると思います。  第2回目の4者協議で示された在来線への影響本数や人数を踏まえた上で、認可計画実施の際の課題となる在来線影響について本市ではどのように認識しているのか、まず、お伺いいたします。 ◎田中 新幹線推進室長  在来線への影響に対する認識についてお答えいたします。  第2回の4者協議で示された検討結果につきましては、なお影響が残るものの、JR北海道としては対応が不可能なものではないとのことでありました。このことや、今後の輸送改善も考慮しながら、もう少し検討余地はないのかということで、認可計画検討を継続して行うこととしております。  札幌市といたしましても、新幹線利用者のみならず、在来線を利用される方の利便性念頭に置いて、今後も引き続き関係者間で協議調整を図ってまいりたいと考えております。 ◆村上ひとし 委員  JR北海道は、23本の列車への影響については対応余地があるのだという話ですが、私は、5月の委員会でも、新幹線の整備による在来線影響について質問いたしました。新幹線札幌に来ることにより、在来線への影響が大きくなり、公共交通役割として、結果的に利用者利便性サービスが大きく損なわれることがあってはならないということを申し上げました。その点で、先ほど質問した在来線影響は、今後の方向性を決めていく上で極めて重要な論点になってくると思います。  そこで、今後、JR北海道が可能な対応を新たに出してくるということだと思いますが、4者協議報告された現認可計画における在来線影響については、第三者の客観的な検証が必要ではないかというふうに思いますけれども、本市認識をお伺いいたします。 ◎田中 新幹線推進室長  在来線影響に対する客観的な検証についてお答えいたします。  在来線影響につきましては、施設増強にかかる工期を含めて、鉄道運輸機構においても検討していると伺っております。札幌市といたしましては、今後の議論の方向性を踏まえながら、必要に応じて4者で調整してまいりたいと考えております。 ◆村上ひとし 委員  鉄道運輸機構でもかかわっていくということですし、何よりも、公共交通として新幹線在来線が、どのようにお互いの役割を発揮していくのかを考えますと、従来の在来線への影響が大きいということは、市民利用者にとってもやはり不都合なことになると思いますので、札幌市は専門家意見を客観的に評価しながら検証していく努力をすべきだということを申し上げて、質問を終わります。 ◆坂本きょう子 委員  私からも、質問いたします。  先ほど来、ご説明質疑を聞いておりますが、3案のどれをとってもさまざまな課題があるとのことで、これを解消するにはある程度の時間が必要だということが言われていたかと思います。また、現在、4者で行っている検討状況についても、この先、短期間でどのような結論を得ることとなるのか、なかなか見えてこない状況です。  先ほども、他の委員への答弁の中で、認可計画についても引き続き検討していくし、また、3案についてもまだ判断できる状況にはないのだということでした。また、今、在来線との関係についても、もう少し協議調整をするということです。  私は、5月の委員会のときにも、JR北海道の社長が9月には一定結論を出したいと言っているという新聞報道がありましたけれども、どういう見通しを持っているのかという質問をいたしました。そのときには、積極的に調整していくというのが委員会全体の話だったと思いますが、一連の駅ホーム位置検討状況を踏まえて、今後の4者協議における結論見通しについて市はどのようにお考えになっているのですか。例えば、次の4者協議はいつ行うのか、全体の合意となっている月内を一つの節目として、残り少ないですが、今月中にも改めて調整の上で協議を行っていくというスケジュール検討されているのかどうなのか。  そして、9月に一旦のめどを置いたのは、まさに工期の問題があったのだと思います。この検討がおくれることにより、2030年度末としている完成開業時期に影響が出てくるのではないかというふうに思いますので、今、4者の間でどういうスケジュール感を持って考えているのか、まず、市の認識を伺いたいと思います。 ◎田中 新幹線推進室長  今後の4者協議における結論見通しと2030年度末の完成時期への影響についてのご質問かと思います。  現在、4者におきましては、今月末を目標として、鋭意、技術的検討事務打ち合わせを行っております。これらを踏まえまして、しかるべき時期に4者協議を開催することになるものと想定しております。  札幌市としては、引き続き、協議調整検討がスムーズに進むよう、鉄道運輸機構JR北海道に働きかけるとともに、必要な意見を述べてまいりたいと考えております。 ◆坂本きょう子 委員  しかるべき時期にというご答弁でしたが、それは当然だと思います。4者協議の中では工期についての問題も出ておりましたし、工期が長くなる、調査に手間取ることになりますと、地下を走ったり、引き上げ線を設けるという案も検討されているわけですから、今の段階では全体的な工事費の増嵩は確実だと思います。まず、そこら辺のことについてもしっかりと考えていただかなければならないと思います。一旦、手をつけてしまえば、それこそ、軽微な変更を含めて、その後の調整はなかなかできないわけです。まして、駅をどこに置くのかという問題ですから、ここはしっかりとやっていただかなければならないというふうに思います。  しかるべき時期であるとか、スムーズに進むように頑張るということだけではなく、私ども議会は調査特別委員会を議会の発意で設置して精力的に議論していこうという場をつくっているわけですから、私たち議員はもとより、市民の皆さんに対してもしっかりと情報提供していただかなければならないというふうに思います。新幹線駅をどこに配置するかによって、市のまちづくりに大変大きな影響があるというふうに思いますし、市としてもっと積極的に発言していく必要があると思います。  例えば、北8条西1丁目では再開発が行われていますが、当初の計画では、あそこは住宅と医療、福祉関係施設が入ることになっておりました。ところが、医療系、福祉系の施設は入らないということになったようです。そこに新たにオフィスやホテルを建設するという計画になっていると聞いていますが、一旦、住民合意をしたものに対して、そのコンセプトが変わっていくことは、まちづくりとしてはあり得ないことだと思っています。  新幹線というのは、先ほども申し上げたように、どこに配置するかによって、都心部も含めて、札幌市のまちづくりに対して大きな影響があると思いますので、主体的に発言していただきたいと思います。  そして、しかるべき時期ということではなくて、いつまでにやってもらわないと困るのだという毅然とした態度をとっていただきたいと思いますが、改めて、そこをもう少し踏み込んでご答弁いただきたいと思います。 ◎田中 新幹線推進室長  ただいま、札幌市がもっと積極的にというお話がございました。  おっしゃるとおり、札幌市としても、決して時期を延ばすわけではなく、さまざまなものに影響が出ると考えておりますので、札幌市のまちづくりの観点も含めて、会議の中で、鋭意、積極的に発言してまいりたいと考えておりますし、札幌市としても調整には積極的に参加していきたいと考えております。 ○國安政典 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○國安政典 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  ここで、理事者が退室いたしますので、委員の方はそのままお待ちください。  最後に、委員派遣についてを議題といたします。  この件につきましては、理事会において調査都市や調査項目などを協議し、お手元に配付の内容のとおり、11月9日から11日までの日程で行政視察を行うことで合意が得られたところであります。  ここで、委員の皆様にお諮りいたします。  本委員会として、本案のとおり、行政視察実施のため、委員派遣を行うことにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○國安政典 委員長  異議なしと認め、そのとおり決定いたします。  なお、行程などの詳細につきましては、理事会にご一任願います。
     以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       開 会 午後1時38分...