◎石田
生活衛生担当部長 動物福祉に配慮した
施設の整備や命の大切さを学べる
施設の整備についてでございますが、
札幌市
動物愛護管理基本構想において、人と
動物が幸せに暮らせるまち・さっぽろの実現に向けた三つの
基本施策の一つとして
動物福祉の向上を掲げており、
動物の
飼育環境の質の向上を進めていくことは大変重要であると認識しております。また、特に、未来を担う
子どもたちが命の大切さなどを学べる機会の充実は、
基本構想の目標実現のためにも非常に重要なことでありまして、現在、
動物福祉に配慮した
施設の
あり方や、命の大切さを学べる
施設の
あり方、先進的な
動物愛護教育の
取り組みなど、
先進都市の事例について調査を進めているところでございます。
今後、この調査の結果とともに、
あり方検討委員会からいただいた提言や今回の陳情の趣旨などを踏まえまして、
センターの機能をいかに
充実強化していくかという観点から、
協議会において
推進計画の策定を進める中で
検討する予定でございます。
◆田中啓介
委員 ぜひ、そのような
検討を早急に、また前向きに進めていただきたいと思います。
動物愛護条例制定に当たって、人と
動物が共生する社会の実現、人と
動物が幸せに暮らせるまち・さっぽろを目標として目指すに当たっては、今ご答弁いただいたように、先進的な
取り組みを学ぶことと、また、他の
委員からも要望がありましたが、
パブリックコメントで寄せられた
市民の声、そして、
子ども議員からの提案をぜひ
条例などに生かしていただくこと、そして、
動物愛護・福祉が生きた
施設整備をするように重ねて求めまして、私の質問を終わらせていただきます。
◆石川佐和子
委員 私からも、
動物愛護管理行政について伺いたいと思います。
動物の
愛護及び
管理の基本的な
考え方には、
動物愛護の精神を育むこと、適正
管理の
推進、そして
動物の福祉の向上があり、これらを実現するためには、きょう説明がありました
動物愛護管理に関する
条例の制定や
条例の適切な運用、
推進計画の策定、そして
動物愛護センターの設置は欠かすことができないと思います。法の整備などにより、
飼い主が
動物を適正に飼養することや、自治体の役割が明確になってきておりまして、
ソフト面でも
ハード面においても
愛護センターの
必要性は明らかだというふうに思います。
先月、新聞報道で、
札幌での犬の殺処分ゼロが2年を超えたという記事がありました。これは、
センターが統計を取り始めて以来、最長記録だと書かれておりました。ボランティアや
市民団体が協力して実現したのだということが、向井所長のコメントとして載せられていました。
動物愛護管理基本構想が策定されて、また、
愛護及び
管理に関する
条例も間もなく策定されるなど、今後、
動物愛護に関する
取り組みを進めるに当たっては、そうしたボランティアや
市民団体との連携がますます重要になってくるというふうに思います。
そこでまず、1点目の質問ですが、
動物愛護センターが設置されるまで、現在の
施設での
取り組みとなる中、ボランティアや
市民団体等が連携した
普及啓発事業や
譲渡会などがスムーズに進むことが重要だと思いますけれども、今後の
取り組みをどのように進めていくのか、伺います。
◎石田
生活衛生担当部長 市民団体と連携した
取り組みの
推進についてでございますが、現在も、ボランティアや
動物愛護団体などと連携いたしまして、
動物愛護に関する
普及啓発のためのパネル展や
収容動物の
譲渡会など多くの
取り組みを行っているところでございます。今後は、
動物関係団体との連携をさらに深め、
動物を飼っている人はもちろん、飼っていない人や次世代を担う
子どもたちも含めた幅広い年齢層を対象に、
普及啓発事業や
譲渡会などを展開してまいりたいと考えております。
◆石川佐和子
委員 現在の
施設においても、パネル展とか、そうした
市民団体との関係性をさらに強めていくという答弁でした。
動物の福祉向上として、
動物が
動物らしく生活できるよう
飼育環境の向上を目指すということも定められておりますが、
ハード面とあわせて、
動物愛護に取り組む体制といった
ソフト面の
取り組みも重要になってくると思います。
条例案におきましては、
関係団体等の
動物愛護管理に関する役割と責務が盛り込まれていることからも、ボランティアの方々の役割をこうした中にしっかりと位置づけていくことが必要だというふうに思います。
そこで、2点目の質問ですが、
動物愛護センターの設置とあわせて、
動物愛護を担当する職員の増員など、今後、設置に向けた体制づくりを進めていくことになると思いますけれども、ボランティアの方々の活用も含めてどのようにしていくつもりなのか、お考えを伺います。
◎石田
生活衛生担当部長 動物愛護センターの設置体制づくりについてお答えいたします。
動物愛護センターを運営していくためには、
札幌市の職員のみならず、
市民、
動物愛護団体、
獣医師会など、さまざまな主体との連携協力体制を構築していくことが不可欠でありまして、
動物管理センターの
あり方を
検討していく中で、その連携協力体制についても
検討を進めてまいりたいと考えております。
◆石川佐和子
委員 最後に、
飼い主のいない猫対策について、1点伺います。
先ほども少しありましたけれども、
動物管理センターに寄せられる
市民の苦情の多くは、外猫や
飼い主のいない猫に関するものだと聞いておりまして、数としては年間5,000件を超えるそうです。私も、町内会の会議などではこうした猫の苦情をよく聞きまして、課題だと受けとめております。
札幌市においては、地域猫や
不妊手術を施すTNR等の野良猫対策が進んでいないために、猫の収容頭数が旭川市や横浜市、京都市よりも多いということを
市民団体の方たちが指摘しております。京都市や横浜市など政令市の半分以上が
飼い主不明の猫の避妊、去勢の助成を行っておりまして、その一代限りの命を全うさせて、野良猫を今以上にふやさない、行き場のない猫を減少させるための有効な
取り組みになっているというふうに考えます。
そこで、最後の質問は、
市民団体への猫の避妊・
去勢手術に係る助成制度について、
札幌市では今は行っておりませんけれども、助成制度の実施に向けて
検討すべきというふうに考えますが、どのようにお考えなのか、伺います。
◎石田
生活衛生担当部長 市民団体の猫の避妊・
去勢手術にかかわる助成制度の
検討についてでございますが、
飼い主のいない猫に関する相談は、現在も多くの
市民からいただいており、特に生まれたばかりの子猫の引き取り依頼が多く、対策を講じなければならない課題の一つであると認識しております。今後は、この課題の解決に向けて、
市民団体などが実施する
飼い主のいない猫に対する避妊・
去勢手術への協力体制や助成制度などについて、
先進都市の事例を参考に、
推進計画を策定する中で議論を深めてまいりたいと考えております。
◆石川佐和子
委員 ぜひ、協力体制の中での助成制度の実現を求めたいと思います。
動物の福祉の向上、殺処分ゼロについて、犬においては今後も継続していただきたいと思いますし、猫においてもぜひ実現していただきたいと思います。
飼い主や
動物取扱業者が
動物の命を育む気持ちを持つことが何よりも大事だということは言うまでもありませんが、
動物愛護センターの設置を改めて強く求めたいと思います。また、
動物愛護センターの運営については、地域住民、
市民団体、ボランティアとの協働で行っていただきたいということを強く求めて、私の質問を終わります。
○
丸山秀樹 委員長 ほかに質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
丸山秀樹 委員長 なければ、質疑を終了いたします。
それでは、陳情第8号の取り扱いについてお諮りいたします。
取り扱いは、いかがいたしますか。
(「採決」と呼ぶ者あり)
○
丸山秀樹 委員長 それでは、陳情第8号について、本日、結論を出すことにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
丸山秀樹 委員長 異議なしと認め、陳情第8号は、本日、結論を出すことといたします。
次に、討論を行います。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
丸山秀樹 委員長 なければ、討論を終了いたします。
それでは、採決を行います。
陳情第8号を採択すべきものと決定することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
丸山秀樹 委員長 異議なしと認め、陳情第8号は、採択すべきものと決定いたしました。
なお、
委員会の審査報告等につきましては、正副
委員長にご一任願います。
以上で、
委員会を閉会いたします。
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閉 会 午後2時4分...