札幌市議会 2015-05-19
平成27年第 1回臨時会−05月19日-02号
議案第5号
専決処分承認の件(札幌市
介護保険条例の一部改正)
議案第6号
専決処分承認の件(
損害賠償及び和解)
日程第2 議案第7号 副
市長選任に関する件
議案第8号
教育長任命に関する件
議案第9号
監査委員選任に関する件
議案第10号
固定資産評価員選任に関する件
――
――――――――――――――――――――――――
〇
出席議員(68人)
議 長 鈴 木 健 雄
副 議 長 恩 村 一 郎
議 員 村 山 拓 司
議 員 村 松 叶 啓
議 員 松 井 隆 文
議 員 中 川 賢 一
議 員 成 田 祐 樹
議 員 かんの 太 一
議 員 岩 崎 道 郎
議 員 松 原 淳 二
議 員 竹 内 孝 代
議 員 わたなべ 泰行
議 員 前 川 隆 史
議 員 平 岡 大 介
議 員 田 中 啓 介
議 員 中 山 真 一
議 員 伴 良 隆
議 員 阿部
ひであき
議 員 小 竹 ともこ
議 員 北 村
光一郎
議 員 中 村 たけし
議 員 林 清 治
議 員 村 上 ゆうこ
議 員 小 口 智 久
議 員 好 井 七 海
議 員 丸 山 秀 樹
議 員 池 田 由 美
議 員 太 田 秀 子
議 員 村 上
ひとし
議 員 石 川 佐和子
議 員 飯 島 弘 之
議 員 こじま ゆ み
議 員 佐々木 みつこ
議 員 宗 形 雅 俊
議 員 よこやま 峰子
議 員 小須田 悟 士
議 員 山 口 かずさ
議 員 小 川 直 人
議 員 しのだ
江里子
議 員 長谷川 衛
議 員 福 田 浩太郎
議 員 國 安 政 典
議 員 小 形 香 織
議 員 細 川 正 人
議 員 長 内 直 也
議 員 五十嵐 徳 美
議 員 山 田 一 仁
議 員 こんどう 和雄
議 員 峯 廻 紀 昌
議 員 桑 原 透
議 員 三 宅 由 美
議 員
ふじわら 広昭
議 員 大 嶋 薫
議 員 伊 藤
理智子
議 員 坂本 きょう子
議 員 高 橋 克 朋
議 員 勝 木 勇 人
議 員 宮 村 素 子
議 員 三 上 洋 右
議 員 武 市 憲 一
議 員 小 野 正 美
議 員 畑 瀬 幸 二
議 員 福 士 勝
議 員 伊与部 年 男
議 員 本 郷 俊 史
議 員 涌 井 国 夫
議 員 堀 川 素 人
議 員 松 浦 忠
――――――――――――――――――
〇
欠席議員(なし)
――――――――――――――――――
〇
説明員
市 長 秋 元 克 広
副 市 長 生 島 典 明
副 市 長 井 上 唯 文
市長政策室長 渡 邊 光 春
総 務 局 長 板 垣 昭 彦
財 政 局 長 藤 原 知 朗
保健福祉局長 瀬 川 誠
環 境 局 長 長 岡 豊 彦
観光文化局長 可 児 敏 章
――――――――――――――――――
〇
事務局出席職員
事 務 局 長 本 間 章 弘
事務局次長 小 島 祐 司
政策調査課長 中 田 光太郎
議 事 課 長 酒 井 欣 洋
調 査 係 長 石 堂 正 章
議 事 係 長 深 井 貴 広
委員会担当係長 斉 藤 匡 朋
委員会担当係長 八 代 吟
書 記 太 田 真 司
以上で、ただいま上程をされました各議案についての説明を終わりますが、何とぞ原案のとおりご同意くださいますようお願いを申し上げます。
○議長(
鈴木健雄) これより、質疑に入ります。
通告がありますので、順次、発言を許します。
まず、
村上ひとし議員。
(
村上ひとし議員登壇)
◆
村上ひとし議員 ただいま
市長から提案されました議案第9号
監査委員選任に関する件で、
市長の
考え方について質問いたします。
私ども
日本共産党は、いわゆる議会三役の選出は、
最大会派が独占するのではなく、
少数会派も応分の権限を持つべきであるという立場から、第1会派から議長、第2会派から副議長、第3会派と第4会派から
監査委員を出すことが憲政の常道であることを一貫して主張してきました。選挙による市民の選択の結果が各会派の
議席数となります。したがって、どの政党や
政治勢力であったとしても、第1会派から第4会派が議会三役の
ポストを分け合うことが市民の負託に応える
議会運営であると考えます。
質問の第1です。
秋元市長は、このたびの選挙で新しく
市長に就任されました。そこで、第1会派から議長、第2会派から副議長、第3及び第4会派から
監査委員を出すことが憲政の常道であることについて、
市長はどのようにお考えなのか、伺います。
質問の第2です。
今回、
市長は、自民党と公明党から
監査委員を選出すべく提案されています。これは、第1会派と第3会派です。私ども
日本共産党は第4会派でありますから、本来は
監査委員を出してしかるべきであります。しかし、上田前
市長と同様に
監査委員の選出を第1会派と第3会派とするのはなぜなのか、その根拠についてお伺いをいたします。
○議長(
鈴木健雄) 答弁を求めます。
秋元市長。
◎
市長(
秋元克広) まず、1点目の第1会派から第2会派、第3会派、第4会派、それぞれ議長、副議長、
監査委員ということについての考えはどうかということでございます。
議長、副議長につきましては、それぞれ議会の中で選出をされる、それは、会派にかかわらず選出をされたものと認識をしております。それから、
監査委員につきましても、
市議会議員というお立場から、札幌市の予算を含めたさまざまな財政の監査をいただくということ、これは、市民から選出をされた方、そういった方に
監査委員をやっていただくということであります。会派を代表してということではなくて、それぞれのお立場で選任をされている。今回、私が提案をさせていただいたことにつきましては、これまでのご経歴、そういったことを考えさせていただく、そして、これは、議会の同意をいただくということがございますので、さまざまなご意見をいただきながら、最終的に私として判断をさせていただいたわけでございます。
以上であります。
(
村上ひとし議員「議長」と呼び、発言の許可を求む)
○議長(
鈴木健雄)
村上ひとし議員。
◆
村上ひとし議員 今、
秋元市長が、結局は
大会派の意向しか聞いていないというふうに私には聞こえましたけれども、市民の中にはいろいろな意見や思想、あるいは要求というのがあると思いますけれども、それは当然のことであります。だからこそ、
少数意見も含めて尊重すべきであります。それが地方自治体にも議会にも求められておりますし、
議会制民主主義を徹底させるという点から、議会の役職についても
少数会派を尊重することが、これが憲政の常道、すなわち
最大会派が、常時、権力の座につくのではなくて、ほかの会派も応分の権限を持つべきであります。そして、そのことが、市民の
少数意見が尊重される
市政運営につながるのだと思うわけです。
したがって、議会三役は、第1会派から第4会派でそれぞれ
ポストを分け合うべきであり、
市長は、この憲政の常道については再考すべきだということをまず申し上げておきたいと思います。
次に、このたび、
市長は、第1会派と第3会派から
監査委員を提案されたという点についてです。
歴史的に、
監査委員は、長年、第3会派と第4会派から選出され、憲政の常道にかなったものでした。ところが、私ども
日本共産党が第4会派になった1993年から、第1会派と第3会派から
監査委員を選出するように変わり、それ以来、民主党が第1会派のときも含めて、ずっと第1会派と第3会派から
監査委員が選出されているのです。これは、どう考えても異常な状態です。憲政の常道に照らして明らかにおかしいわけですから、あしき伝統をそのまま引き継ぐのではなく、見直すべきは見直すことが新しく就任された
市長には求められていると思いますがいかがか、お伺いをいたします。
○議長(
鈴木健雄) 答弁を求めます。
秋元市長。
◎
市長(
秋元克広) 先ほども申し上げましたように、結果的には会派ということになるのかもしれませんけれども、会派を代表して、今回、ご提案をさせていただいているということではございません。ある意味では、いろいろな議会からのご意見を伺いながら適任な方を提案させていただいたということでございます。
以上であります。
(
村上ひとし議員「議長」と呼び、発言の許可を求む)
○議長(
鈴木健雄)
村上ひとし議員。
◆
村上ひとし議員 会派の問題の前に、以前は第3、第4会派からそれぞれ
監査委員が出されていたわけでありますし、
監査委員は議会の公の
ポストでもありますから、これを本会議で提案するわけで、
市長がその内容を明らかにできないというのは、私はおかしいと思います。
私は、昨日の各派交渉会の会議で、上田
市長のときから
監査委員の提案に当たっては議会筋と相談したということでありましたけれども、
秋元市長はどうなのか、こういう質問をさせていただきました。
市長は、全員ということではないが、議会の意向は聞いた、こういう旨でお答えがございました。そして、きょうの答弁です。
しかし、私ども第4会派の
日本共産党には全く声がかかっておりませんし、意向は聞かれていないのです。本来、歴史的に第3及び第4会派から選出されていたものが、突然、理由も不明のまま、第4会派の意見も聞かず、
市長が第1及び第3会派から
監査委員を出す提案をするのは、この間と同様に、与党や
大会派だけの意見を尊重する姿勢であると言わざるを得ません。結局、これは、
日本共産党を
監査委員から外し、
大会派が議会の役職を占めていくことになっています。
監査委員選出のあり方と民主主義の徹底については、各会派間でも議論を深めることは当然必要ですが、
市長が公の議会の
ポストとして本会議で提案されるわけですから、
市長サイドから、憲政の常道にかなったものにしようじゃないか、こういうふうに各会派に対して働きかけ、公明正大にやるべきだと思います。ぜひ、そうしていただきたいということを申し上げて、終わります。
○議長(
鈴木健雄) 次に、松浦 忠議員。
(松浦 忠議員登壇)
◆松浦忠議員 私は、ただいま、
市長から上程をされました人事案件について質問をいたします。
まず、議会から選出することになっている
監査委員は後にいたしまして、
教育長、副市長の4名について、女性が入っていません。
さて、議席におられる皆さんも、理事者側の席におられる皆さんもご承知かと思いますけれども、女子差別撤廃条約という国際条約がありまして、日本国は、昭和60年6月に国会でこれを承認し、そして、7月25日に国際的にこの条約に日本も加盟して、その条約の内容に従うということが発効いたしました。ここから、いわゆる男女の格差をなくすという、その後、ずっと時を経て、平成11年に男女共同参画社会基本法というところに至ったわけであります。
さて、本市であります。昭和で言うと61年、1986年ですね。日本の国も、国家公務員、地方公務員を含めて、女性の登用ということで大号令がかかりました。当時、
市長は板垣武四さんです。札幌市はどう対処したかといったら、そのときに女性は課長職しかいませんでした。板垣武四さんは、そのときは4期目であります。5期やりましたから、5年かかって2人の女性を部長職まで登用いたしました。そして、その後、桂 信雄市政になって、初めて女性の中央区長、さらにまた市民局長という局長職が誕生いたしました。私なんかは、なかなか業務にも精通しているし、切れ者だから、この人が助役になるのかなと思ったら、あに図らんや、それで終わりだった。そして、上田
市長になったときに、上田さんは非常に平衡感覚にすぐれた方でありますし、男女の差別もなしという方でありました。女性の副
市長が誕生するのかなと思って、私は期待して見ていたら、誕生せん。
さあ、今度は、戦後も戦後、もう、もはや戦後ではないと言ったときに生まれた
秋元市長、小学校に上がったころ、大体、三種の神器と。テレビ、洗濯機、掃除機、これが三種の神器と言われた時代に小学校に上がっています。そういう中で、今の日本国憲法の中で教育を受け、さらにまた、市役所に入って間もないころに、男女の差別をなくす共同参画という中で仕事をしてきた秋元さんだから、私は、これは、今回はなるんだろうなと思っていて、4人をよく見ても、下には何だかみんな男の子の名前ばっかり。
そこで、まず最初にお尋ねしたいのは、
秋元市長は、いわゆる日本が、昭和60年、1985年に条約を批准して、そして、その翌年の1986年、昭和61年、全国でこうやって女性の幹部登用を図ろうと言って号令がかかって30年です。ことしで30年。その中で、ずっと市の職員として副市長まで上り詰めて仕事をしてきた秋元さんが、何ゆえに、今回、いわゆる議会承認人事について、副市長に女性が登用できなかったか。私が質問趣意書に書いた基準は何なのかというのはそこなのです。これに明確に答えてください。これがまず一つであります。
それから次に、副市長についてです。
ずっと今まで、私が、昭和58年、1983年に初当選したときに先輩から言われたのは、人事は市長の専権事項だからよしとするべ、こんな話だったんです。
そこで、市長に一つ尋ねたいのですが、地方自治法第162条に、副市長の選任について、補助機関の最初に、副
市長の選任について議会の同意を得なければ選任できないということがここに明記されています、法律上。議会の同意というのは、なぜ選挙で選ばれない副
市長だけが同意を得なければならないのか。どのように理解しているか、同意というこの第162条をどう理解しているか、これについてお答えをいただきたい。これが二つ目であります。
三つ目は、この3人のうち、
市長は、選挙に当たって、市民目線で市政を進めると。特に就任のときに、幹部を集めた挨拶で―私は直接聞いていませんよ。新聞やテレビによると、職員で35年いた
秋元克広ではない、きょうからは選挙で選ばれた
秋元克広である、こう話をされたというふうに私はテレビ、新聞から伺っております。そして、市民の目線という話でありました。そこで、私は、この中で、特に吉岡 亨さんについて、この人が果たして妥当なのか。
幾つかの中で、わかりやすく二つだけ指摘します。
一つは、これは私がかかわったことです。平成24年から今もかかわっていますが、南区北ノ沢に札幌市が所有している環境林があります。その山裾のところに小川が流れています。天気がいいときには水が流れていません。雨が降ったときだけ水が流れて、下流のほうの何軒かが水害になります。この相談が私にありまして、私は、河川とは誰がどう管理するのか、このことについて、法律の成り立ちも含めていろいろ勉強し、調査もしました。
私と一緒にやっている堀川さんは、その前からやっておりました。堀川さんなんかは、開発局がどういう認識で河川管理をしているか、法律がどう解釈されているか、あるいは、北海道はどう解釈されているか、こういうことについて随分足を運んで勉強し、そして、当時、下水道担当局長だった吉岡さんと話をしております。私は私なりに、また調べ、話をしました。
そうしたら、終始一貫して、法律を自分たちはそう解釈していない、この一点張りであります。国と北海道が解釈をしているのに、そう解釈しないと。しようがないから、私は、水害に遭っている人を救済するために、地元の関係者と私とで、市長宛ての申し入れ書で、現実にある水害問題を解決しよう、こういう申し入れをして具体の提案をして、そして話をしていったら、河川に予算がないからいろいろ河川の管理範囲をふやすというわけにはいかぬのだという話が、今度は部下関係者から私のところにありました。予算がない話と、現実に、札幌市が持っている山から雨が降ったら水が出て、そして水害になっている、下流は。責任は札幌市にあるんです、これ。にもかかわらず、認めない。何というか、市民の常識も、それから、国がどう判断しようが、北海道がどう判断しておろうが、そんなのは関係ない、俺が判断するのが判断だと、この一点張り。
そして、結果的に、いいですか、私は、札幌市道に、調整区域ですけれども、この山からずっと市道につながっている、いわゆる国が明治以降に払い下げた当時、道路用地として持っていて、今も、現実には道路として使われているところ、そこは勾配がありますから、雨が降ったらそこから石が流れて、札幌市道が石によって車は速度を落とさなければならなくなる。なおかつ、スイーパーと言って、その石を吸い取るものを運行せんきゃいかん。したがって、市道の管理がこれでは十分できぬから、道路予算を使ってこれはやるべきだと言って、道路予算を使ってやったのです。
私は、そのとき、言ったんです。同じ市長が編成して、そして市長が執行している予算だから、河川につけようが、道路につけようが、いいじゃないかと。そうしたら、きちんと河川につけてやるべきじゃないかと。それも聞かぬ。これが一つ。
二つ目は、この3月、選挙前、白石区で、三十数年前に宅地造成で家を建て、行きどまりの4メートルの建築基準法の指定道路がありました。地権者も忘れていた、道路を持っている地権者も。ある会社です。豊平区の西岡のほうの会社です。(発言する者あり)ええっと言っているあなたの後援者です。
そこで、私は、その会社へ行って寄附をもらって道路認定課のほうに出しました、書類をそろえて。そして、その会社がつくった下水のマンホールが煙筒のように突き出て、車の通行とか人が歩くのに危険だということになって、下水道河川部が見たら、これはもう古いから入れかえるということになったんです。
そのときに、何の問題が出たかといったら、まだ私道路だから、建築基準法の道の位置の指定にはなっているけれども、土地は個人の所有だから、会社の所有だから、したがって、土地を掘削して下水管を入れるには地主の承諾書並びに印鑑証明つきの承諾書が要るって言うんです、これ。だから、私は言ったんですよ。既に、もう札幌市長にこの道路は寄附すると出しているんだから、市長の手元に行っているんだから、それでやりゃいいじゃないかと。そしたら、ああでもない、こうでもないと、最後に何て言ったか。下水道河川部の立場も考えてほしい、顔を立ててやってくれ、こう言うんです。私は、生島副市長にこの件を言ったんですよ。そうしたら、今度、生島副市長に言ったら、吉岡さんのところに行って、吉岡さんから私のところへ来た、そうやって。もう私はあきれてね、言ったの、私。みんな、下水道河川部の顔を立てるために税金を払ったり料金を払ってやっているんではないんだと。そしたら、議員はもらいに行かんでいいから、職員を派遣するからと。職員は税金で行っているんだよ、給料、下水道の使用料金で行っているんだよと。それ以上は言いませんでした、選挙前ですから忙しいから、私も。そのような常識と市民目線から全く離れているし、1人の
市長のところに出ているんだから、理論的に言ったってそれでいいんです。
それから、もう一つ言うと、いわゆる承諾書なるもの、印鑑証明をつけても、裁判をやったら何の効力もないんです。かつて、私が出る前に、1983年の前に、横浜市で、市に土地を寄附すると言って、高齢者の方が印鑑証明つきでちゃんと書類を提出しました。ところが、後になって、子どもらから、おとっつぁん、それ、やめれということになって、やめた、こうなった。裁判をやりました。横浜市は負けました。何で負けたか。印鑑証明をつけて、きちっと判こを押している。何で負けたか。名前を書いたのは市の職員が書いたから。本人の意思でないということになって、負けて、横浜市はそれを戻したんです。
そんな効力のないことを、いまだに―さっき、私が下水道河川部に電話をかけたら、要綱でそうなっていますと。根拠はと言ったら、何か、裁判でも何だかかんだか、よくわかりません、こうなんです。
わからん者と知らん者がやっているからだめなの、
市長、これ。そんなのをあなたのナンバー2に据えてですよ、片腕に据えて、大丈夫、これ。だから、私はだめだと言っているんですよ。
そこで、質問は、そういう人だという、ちゃんと、あなたは、長年、副
市長もやって、特に建設担当だ。吉岡さんはあなたの部下だった、直属の、所管の部下だ。どう、何を見ていたのか。何を基準にして吉岡さんを選んだのか。今、私が指摘したようなことをあなたは承知の上で選んだのかどうか、これに答えてください。
続いて、
教育長であります。
教育長について、私が出た当時は、
教育長は遠藤さんという事務方の方でした。その後、次長に教員の方がいまして、その後は教員の方がなりました。その後は、ずっと札幌市は事務方で来ているんです。なぜ、今回は教育の専門家である教員の人を
教育長に選任しなかったのか、その理由についてお尋ねをいたします。
さて、続いて、今度は
監査委員です。
私は、堀川議員と前々から話しているんですが、これは、憲政の常道だとか、常道なんてないの、何も。これは、みんなで決め合うこと。問題は何かといったら、ここなんです。市長にくみして、俺は、
市長と仲のいいほうのグループに入るよというグループの人と、そうでない人がいる。そのときに、これは税金を執行したものの監査を受けるんですから、本来からいったら、市民が一番安心するのは、
市長の屋敷のほうに集まらぬ人、この人をすることが市民は一番安心するんです。
その理由、あなたにひとつお聞かせしよう。
この間、上田
市長は、やめる直前に職員を警察に告訴しましたね。告発ですか、告訴ですね。告発ですか。告発しましたね。何を告訴、告発したかといったら、あのアイヌ問題をめぐる印刷の問題であります。これは、私は、議員選出のあの当時の
監査委員、誰かな、
監査委員、議員選出の
監査委員も、それから、公認会計士の
監査委員も含めて、弁護士の
監査委員も含めて、監査をしていないからああいう問題が起きたんですよ。あれ、誰かといったら、金子議員が徹底的に調べて追及して発覚したんですよ。本来、
監査委員なんかいなくたって、議員がしっかりやればできるのです。委員がいなくても監査についてはできるんですよ。何かといったら、情報公開法で伝票から何から、内部メモまで、公文書として情報公開で請求したら全部出てくるんですから。
そんなことをわかっていたら、ここであなたの側の人ばっかり集めて監査させるなんていったら、
秋元市長、あなた、この間、選挙をやっていろいろ掲げて、あなたに59万余の一票を投じた人―私も、一生懸命、秋元さんを応援しましたよ、今回は。本当に一生懸命やったの、私。私もがっかりした、これ出てきて。がっかりした。
したがって、
監査委員については、板垣
市長のとき、私が1983年の初当選のときは、第1会派は自民党、第2は社会党、第3は公明党がいたんです。民社党もいた、何人か、2人かな、3人、2人かな、あの当時、1人だな、菅井さん。そうしたら、自民党の人たちが、今度は保守系無所属で出て、加藤 亨さんを中心にして新政クラブという会派をつくって、10名いたんです。公明党がまだ少なかったのです、数が。第4党だったはずです、たしか公明党は。それで、当時は3党、4党でという扱い方をしてきたんです。
ところが、桂市政になって、今度、共産党が第3党になったら外した。何だかんだ言っても、私は板垣さん、桂さん、上田さん、今の秋元さんとこうやって4人の
市長と仕事をしますけれども、考えてみたら、板垣さんのほうがむしろ表面的な体面をちゃんと繕った。ところが、桂さんから以降というのは、もう体面なんかどうでもいい、数が全てだと。納税者の意向、そんなもの、おまえ、俺が選挙で任されたんだからというね。
○議長(
鈴木健雄) 松浦議員に申し上げます。
通告時間を超過しておりますので、まとめてください。
◆松浦忠議員 (続)わかりました。
そこで口をあけて寝ている人、右側の列の後ろから3番目、口をあけて寝ているなんて、だめよ。質問をちゃんとしているのだから、聞かなきゃだめだ。
○議長(
鈴木健雄) まとめてください。
◆松浦忠議員 (続)そこで、
監査委員に、
市長は本当にどういう人から監査を受けるのが、一番、納税者である市民が安心するというふうに考えているのか、その点について私は聞きたい。
議会から選ぶときに、わけのわからぬ話でなくて、どういう人が
監査委員につくことが、この68人の中でですよ、市民が一番安心するというふうに
市長はお考えか。そんなことは今回の選ぶ基準の中に考えていなかったのならいないでいい。考えていたのなら、それを答えてください。
以上で、終わります。(拍手)
○議長(
鈴木健雄) 答弁を求めます。
秋元市長。
◎
市長(
秋元克広) 5点ほどご質問をいただきました。
最初に、特別職、
教育長、それから、副市長の人事案件の中に女性が入っていない、選任に当たっての基準は何かということでございます。
今、松浦議員のご質問の中にもありましたように、女性の社会進出、参画ということ、これは、本当にこれからもどんどん進めていかなければならない、そのことは十分認識をしております。
その中で、今回の案件を提出させていただいたのは、男性、女性にかかわらず、自分の1期目のスタートでありまして、このスタートの中で市政をうまく進めていくためにはどういう人間を必要とするのか、自分を補佐する立場ということで考えさせていただきました。そういう意味では、ある意味では自分の市政に熟知をしている。外部からの登用ということも考えましたけれども、選任をしていく時間的な余裕がなかったということでありますし、今回は内部から人選をさせていただきました。その上で、男女ということにこだわらず、ある程度、今回、市政の運営の中で、外との対話、それらも含めて総合的に判断をさせていただきました。
2点目の副市長の人事案件の議会の同意ということでございますけれども、これは、もちろん
市長は選挙で選ばれるわけであります。そこに準じる、いわゆる
市長を補佐する立場の副
市長、そういった人間が市民の立場で物を進めていく、そういった中でどういう人間がふさわしいのかということで、市民から選出をされた
市議会議員で構成をしている議会の中で同意をいただくということで、より市民に近い選出といいますか、そういったことを担保するものだというふうに思っております。
それから、市民目線ということで吉岡さんのお話がありました。これは、私も、副
市長時代、建設担当、下水担当ということで職員として一緒に仕事をしてまいりました。今、松浦議員からご指摘のあったこと、そういったやりとりがあったということは承知をしておりますが、個別・具体的にどういうやりとりをしていたかというところまでは承知をしておりません。
ただ、私が今までの吉岡さんと仕事をしてきている中で、必ずしも市民目線に立っていないとか、あるいは、役所の理屈で物事を進めていくとかということはないという判断をしております。そういう意味で、私の仕事を進めていく中での補佐をしてもらう人間としてふさわしいということで判断をさせていただきました。
それから、
教育長に教育の専門家である人間をなぜ登用しなかったのかということでございますけれども、これは、4月に教育次長に教員出身の方がついております。そういう意味で、教育次長が教員出身ということでもございますし、そういう意味での事務方、あるいは、さまざまな視点で、長岡さんは生涯学習部長ということで経験をしており、
教育委員会の仕事の進め方、さまざまな学校現場のことにも熟知をしているということで判断させていただきました。そういう意味で、教員は教育次長というところで、今、おりますので、それは担保されるものというふうにも考えております。
最後に、
監査委員の選出の
考え方についてでございます。
市議会議員の皆さん、これは市民の皆さんからお選びをいただいて、それぞれ、この場にいる68人の皆さんが市民の負託、期待を受けて当選をされていらっしゃるというふうに思っております。そういう意味で、これからの
市政運営の中で、さまざまな事務事業あるいは予算の執行等の監査、こういったことに全員がしっかりと取り組んでいただける方々ばかりだというふうに思っております。
その中で、これはお2人ということでございますので、お2人を選任するということでございますけれども、
市議会議員の皆さんから選任をさせていただくということは、市民の皆さんのさまざまな期待、負託にしっかりとお応えできる方々ばかりだというふうに思っております。
以上であります。
(松浦 忠議員「議長」と呼び、発言の許可を求む)
○議長(
鈴木健雄) 松浦 忠議員。
◆松浦忠議員 今の答弁を聞いていますと、1985年に日本が女子差別撤廃条約を批准して以降の30年間にわたる取り組み、これを、市の職員としてずっとその渦中にいて、とりわけ局長などを歴任してからは全体を見る立場におられたわけであります。そういう中で、この30年間の札幌市の歩みを上田さんはとめた。18年間、板垣市長、桂
市長で進めてきた女性の登用を上田さんはとめた。あなたは、その腹心としてこの仕事をしていて、その延長線でやっているなと、今の答弁を聞いて私は思いました。
そして、今の答弁の中で、女子差別撤廃条約批准以降、日本の国も含めて取り組んできているものを理解していない。初当選で、自分の仕事を順調に進めるために必要な人材を配置した、そして、外部の登用も―別に、僕は外部を登用しろなんて聞いていない。私は、なぜあなたに期待をしたかといったら、上田さんは外部からおいでになった方です。上田さんは3人の弁護士さんと共同で事務所をつくって、数人の事務員さんを使っているだけでした。しかし、あなたは、ずっと、採用以来三十数年間、市の職員として副
市長まで務めた方です。私は、誰もいなくても、あなた一人で全部できると思っていますよ。あなたは、それだけの能力を持った方だと思っています。そうすれば、今、内部にだって登用すべき立場にいる女性の人たちもいますから、そういう人を登用して、足らざるところはあなたが補ってやれば十分できるんです。
したがって、私は、ここは、もともと、やっぱり、要は、自分が楽をして、そして、大過なく、大きな災いなくこの4年間をやりたいなと。(発言する者あり)堀川議員が、今、お友達集団でやろうとしている、こう言うけれども、そうかもしれません。やっぱり、ここは、私はちょっと違うと。
したがって、もう少しきちっと、1985年の、72番目という、経済大国2番目だと言われた日本が72番目に批准しているんですよ、男女差別。そして、国は必死になってやっている。このことをあなたはしっかりと受けとめて、そして、できるだけ早く、少なくとも4人の中に、議会同意人事の中にやっぱり女性を登用すべきだ。とりわけ、これは、強くあなたに求めておきたいと思います。
その意思があるかどうか。別に、4年間ずっと使わなきゃならんということもないんですから。したがって、1年でやめる場合もあるでしょうし、井上さんみたいにわずかな短い期間で、後進になんか道を譲りたくないさ。でも、かわったから、あんたがやめれと言うから、しようがない、やめたんだ。
したがって、あなたに任期中に女性を登用する意思があるかないか、このことについて、まず、再質問いたします。
それから、吉岡さんの件について、
市長、これについて、それはもう知っていたと言ったって、私が今指摘したようなことについて、あなたはいつ知ったんですか。そういうことを知った上でとさっき言ったけれども、いつ知ったの、今みたいな話。これを聞かせてください。答えてください。
それから、
監査委員。
監査委員については、先ほど私が指摘したように、あなたも含めてですよ、あのアイヌ問題の印刷所の談合、あの問題はあなたも責任あるんですよ、当時、副
市長ですから。あなたは、選挙期間中、私も責任あるなんて、一言も言わなかった、あの問題について。責任はあるんですよ、あなたも。そのことをどう受けとめているのか。あれがなぜ起こったのか。監査がきちっとしていないからです、監査が。
したがって、市民にとっては、やっぱり、きちっと監査ができる、あなたのグループの中に入らぬ人たちの中から選べ、それが安心だというのが、市民大多数がそうですよ。もしあなたが違うと言うのなら、私は政務調査費を使って5,000人か1万人でもアンケート調査をしてもいいですよ。そういうことをきちっと認識してやらなきゃだめですよ。これについて、どうですか。私がアンケート調査をして、第三者機関に委託してアンケート調査をして、圧倒的にそういう人を
監査委員に選べといったときに、あなたは選び直しをしますか。このことについて求めます。
○議長(
鈴木健雄) 答弁を求めます。
秋元市長。
◎
市長(
秋元克広) まず、女性の登用の問題、これは重要なことだというふうに先ほども申し上げました。適任者がおれば、それは、今後あるかもしれません。今回は、そういう形で今回の提案をさせていただいたということでございます。
それから、先ほどの吉岡さんのこと、具体的に松浦議員からいろいろなお話があってやりとりをした事実は知っているというふうに先ほども申し上げました。個々の内容について承知をしているわけではありません。
それから、3点目の
監査委員の問題、これは、しっかりと監査をいただくということは本当に重要なことであり、先ほど来申し上げましたように、ここにいらっしゃる
市議会議員の皆様方は、そういうお立場、見識を持たれた、いずれもそういう方々ばかりでありますので、しっかりと監査をしていただく中での判断、それは会派云々ということではなく、個別の皆様のそれまでのご経験、そして見識を判断させていただいて提案をさせていただいているということでございます。
以上であります。(「答えてない。議長答えてないよ」と呼ぶ者あり)
(松浦 忠議員「議長」と呼び、発言の許可を求む)
○議長(
鈴木健雄) 松浦議員。
◆松浦忠議員 答弁漏れ。
○議長(
鈴木健雄) 答弁漏れ、アイヌ問題ですか。
◆松浦忠議員 アンケート結果によって、それを示したら任期中に選任をし直すかと。
○議長(
鈴木健雄)
市長、何か答弁がございますか。(「議長、私が
監査委員について第三者機関に……」と呼ぶ者あり))
松浦議員、通告時間を超過しておりますので、簡潔に再質問をお願いいたします。(「通告の時間は発言のところで、やりとりは制限ないぞ」と呼ぶ者あり)
(松浦 忠議員「議長」と呼び、発言の許可を求む)
○議長(
鈴木健雄) 松浦議員。
◆松浦忠議員 通告時間は、その演壇に立って質問する時間で、再質問、再々質問までは時間に制限ないんです。
○議長(
鈴木健雄) 簡潔に、まず、よろしくお願いします。
◆松浦忠議員 まず、一つ、私が質問したことに答えていない。
監査委員について、
市長は、ここにいる人みんなとさっき言ったけれども、私が質問したのは、私が政務調査費を使って、いわゆる第三者機関に委託をして、5,000人でも1万人でもアンケート調査をして、どういうような人が
監査委員に適切かということのアンケートを具体にとって、その結果を提出するから、それに基づいて任期中にその意向に沿った選任をしますか、しませんかということを問うたのですよ。
○議長(
鈴木健雄) 答弁を求めます。
秋元市長。
◎
市長(
秋元克広) そういったご質問を含めて、先ほどお答えをさせていただいたつもりであります。
○議長(
鈴木健雄) 以上で質疑を終了し、討論に入ります。
通告がありますので、順次、発言を許します。
まず、
村上ひとし議員。
(
村上ひとし議員登壇・拍手)
◆
村上ひとし議員 私は、
日本共産党を代表して、ただいま
市長から上程されました議案4件中、議案第9号
監査委員選任に関する件に反対、残余の議案には賛成の立場で、討論を行います。
まず、議案第8号 教育委員長の任命に関する件についてです。
今回の人事は、現在、
教育長である
町田隆敏氏の辞職、すなわち副
市長への就任に伴い、その
後任者として
長岡豊彦氏を新
教育長に任命しようとするものです。
同時に、新たに施行された国の
地方教育行政の組織及び運営に関する法律の規定のもとで、初めての任命となります。この
法改正は、地方自治体の教育政策の方針となる大綱を首長が決め、その首長の意見をより反映させるために、教育委員長を廃止し、首長が任命する新
教育長をトップに据えるというものです。これは、
教育委員会の独立性を奪い、国や首長が教育内容に介入する仕組みづくりであり、憲法が保障する教育の自由と
自主性を侵害する懸念があります。
よって、国の
法改正による新たな制度は、到底、容認できるものではありません。
まさに、今、安倍首相の自公政権によって憲法が骨抜きにされ、海外で戦争できる国づくりが力ずくで進められようとしているもとで、侵略戦争を美化し、歴史を偽る愛国心教育を狙う教科書の押しつけが強まっています。これ以上の教育現場への政治介入は、断じて許されないものです。
先ほど、
市長からの
提案説明の中で、長岡氏は、国の新たな
法改正のもとでも、教育の
自主性を尊重するとともに、
教育委員会の審議の
活性化や
透明性の確保に努め、中立かつ公正な
教育行政の発展に力を尽くす旨の抱負が示されました。これは重要な視点であり、本市の
教育行政として今後も継続・発展されるべきものです。
そもそも、教育は、子どもの成長・発達のための文化的な営みであり、教員と子どもとの人間的な触れ合いを通じて行われるものです。そこには、自由や
自主性が不可欠です。だからこそ、戦前の教訓も踏まえ、憲法のもとで、政治権力による教育内容への介入、支配は厳しく戒められてきたのです。
私ども
日本共産党は、
教育長を初め、教育委員の皆さんが、引き続き、憲法と教育基本法、子どもの権利条約の精神に立って、地域住民や学校現場の多様な教育要求を施策に反映させるべく自由闊達な議論を保障すること、政治的に中立かつ公正な
教育行政と教育の
自主性を重んじること、この点を改めて
市長、
教育長に求めるとともに、あえて本人事案件には反対せず、今後の
教育委員会の動向を注視していくものです。
次に、
監査委員選任に関する件についてです。
私ども
日本共産党は、
市長が提案した自民党・
宮村素子議員及び公明党・
涌井国夫議員が人物として問題があるという理由で反対するものではありません。
市長の人選の仕方、すなわち、第1会派である自民党と第3会派である公明党からの選出の仕方に問題があるため、この議案に反対するものです。
議長、副議長、
監査委員の議会三役の選出に当たり、全国の少なくない議会でトラブルになっています。その多くは、
大会派の横暴で
ポストの独占が行われるためです。
大会派が
監査委員を内定し、その意向に沿って首長が提案していることが多いようです。
さて、本市における議会選出
監査委員ですが、かつては、第1会派から議長、第2会派から副議長、そして、第3及び第4会派から
監査委員を選出する憲政の常道にかなった選出の仕方でした。しかし、1993年、保守系の第4会派が第1会派の自民党と統一し、私ども
日本共産党が第4会派となったときから、第4会派には
監査委員を渡さず、第1会派が議長と
監査委員、この二つの
ポストを独占するようになったのです。そして、このやり方は民主党にも引き継がれ、民主党が第1会派のとき、自民党と同様に議長と
監査委員の
ポストを独占しました。
地方自治は、民主主義の学校と言われます。その議会は、当然ながら、民主主義が徹底されなければなりません。数の力による横暴を排除し、公正かつ公平な議論のもと、
少数意見を尊重する住民の意見を反映した議会にしなければなりません。市民の誰から見ても公正で民主的であり、一層、信頼される議会にするため、互いに努力し、見直すべきはしっかり見直そうと、私は、この場から議会各会派と
市長に呼びかけるものであります。
どの政党や
政治勢力が第4会派になっても、それが市民の負託の結果によるものであるならば、市民と選挙の結果を信頼し、尊重して
監査委員にするべきであります。今回、初めて当選された新人議員の皆さん、そして先輩議員の皆さん、我々札幌
市議会議員がどこの会派に所属していたとしても、その一人一人が党利党略を排除し、民主主義を徹底することに真剣であることをこの議会で明らかにしようではありませんか。
改めて、
大会派が
ポストの独占をしないこと、
市長は、与党や
大会派におもねることなく、全ての議員、会派と公平に向き合うことを求めるものであります。
以上の理由により、
監査委員は第3及び第4会派から選出すべきであり、議案第9号には反対いたします。
以上で、私の討論を終わります。(拍手)
○議長(
鈴木健雄) 次に、松浦 忠議員。
(松浦 忠議員登壇)
◆松浦忠議員 私は、上程されている議案のうち、議案第7号のうち、まず、副
市長の
板垣昭彦さん、
町田隆敏さんについては同意いたします。吉岡 亨さんについては不同意であります。それは、先ほど申したことであります。(発言する者あり)
個人じゃない、これは。先ほど、具体に話している。五十嵐さん、先ほど、私は具体に話しているでしょう。あなた、何を聞いておった。少なくとも、あなたも自民党の中で重鎮と言われる立場にいるんだから、やじを入れるなら、もう少しみんながそうだというようなやじを入れるのさ。
○議長(
鈴木健雄) 討論を続けてください。
◆松浦忠議員 (続)これは余談になりました。
したがって、少なくとも、私は、事前に
市長にこういう問題がありますよということは話をしました。しかし、それを承知でということだから、
市長の感覚は、そういうような無駄も何でも、従来やっているもの、それは尊重していく、こういう姿勢で、到底、現在に適合しない内規だとか条例なども含めて、余り見直す意思がないというふうに私は受けとめた、先ほどの答弁で。そういうふうに受けとめた。
したがって、それが、私の今指摘したことが、受けとめたことが、いやいや、全然、見当外れだと言われることがもう2定で出てくるぐらいでないと、やっぱりそうかということになりますよ、これ。したがって、そのことを私は
市長に指摘をしておきます。
それから、もう一つ、一番大事なことは、
市長就任に当たって順調にスタートできるように人選をしたと。何か、これね、市民という目線が一つも出てこんね。納税者である、主権者である市民という目線が一つも出てこん。選挙で選ばれた自分の身を守っていこう、違うなあ、どうだろう、皆さん。私は、やっぱり、そこは、あなたが選挙で訴えたように、そして、終わって、就任後に、幹部職員を前にして、35年勤めた
秋元克広ではない、選挙で選ばれた
市長・
秋元克広だ、ここに立たんきゃだめですよ。言うこととやることと、もはや一致しない。これはちょっとまずいんでないかい。
したがって、この点も、やっぱり、もうちょっときちっとですね―正直に答えたのはいいんだけれども、しかし、繕っても中身が伴ってなければ、それはわからぬ話なのです。したがって、この点は、やっぱり、しっかりと、この任期中に少なくとも選任の中に1人は女性が入るようにきちっと今から段取りしていく。
育っていない、いないなんていうのは、大変、私はね―1986年以来ですよ。板垣市長以来、札幌市が取り組んできたことに対する侮辱ですよ。それから、女子職員に対する侮辱ですよ、これ。あなたも、局長として、副市長として、何を部下職員に指導していたの。あなたは、何も育てなかったの。少なくとも、参画法をわかっていたら育てていくべきだったのです。そして、市長に出ようという意思をどこかで持ったとしたら、その時点からそういうことを着々とやっていなきゃだめだ。
そういう点では、全く、いわゆる選挙公約と、それから、きょうの答弁とで相矛盾することが露呈された。したがって、これを修正するには、この任期中に、再三申し上げれば、早期に女性を。
それから、議会同意の選任というのは何かといったら、代理としての仕事をすることについては、これは、地方自治法第161条に書かれています。あくまでも補助員であることには間違いありません。しかし、実態としては、多くの仕事が市長の名において執行するべく分任されております。とりわけ、副市長についてはその度合いが強い。したがって、副
市長が
市長と相談なく決裁するものはたくさんある。そういった、いわゆる納税者として、市民として当然の権利、制限にかかわることがある。だから、副
市長については、あるいは、今度、法律でかえられた
教育長については、単なる
市長の専横選任だけではなくて、選挙で選ばれた二元代表制の議員の同意を得る、このことを義務づけているんですよ。
これは、札幌市議会で義務づけたんではないんですよ。国の行政機関が、あるいは国会がこれを義務づけたんですよ。したがって、そういうことをきちっと踏まえたならば、選任のあり方について、当然、吉岡さんみたいな人についてですよ、選任なんてことになっていかない。このことも、やっぱり、もう少しきちっと法律が何ゆえにどう決められているのか、もう一回、日本憲法の成り立ちから勉強して、そして、きちっと
市長として市民の権利を守る。(「失礼なこと言うんじゃない」と呼ぶ者あり)
失礼じゃない。(「失礼だ」と呼ぶ者あり)何が失礼だ。失礼じゃないよ、あんた。わからなかったら、このぐらい言って教えなきゃいかん、我々議員は。
私はね、25歳で出てきたんだったら、失礼だって言われても、はいって言う。この仕事は、私も32年前から出てきてやっている。
○議長(
鈴木健雄) 松浦議員、討論を続けて簡潔にお願いします。
◆松浦忠議員 (続)したがって、そういう点で、もう一回きちっと勉強する。このことをあなたに強く求めておきたい。(発言する者あり)
何か、こっちのほうも勉強についてしゃべらんきゃならんくなるな、こうなったら。そんなこと、私は言わないから。こっちは自主的にやってください。
そこで、
教育長についてであります。
教育長については、先ほど、次長が教員だ、こう言いました。少なくとも、板垣さんがやっていたときには、いわゆる学校の教員と―戦前はずっと学校の教員がいわゆる
教育長の立場の仕事をしていたんです。そして、戦後、今の憲法のもとで、大体が学校の先生、教員出身の人がほとんど
教育長になっておったんです。その後、いろんなことがあって、事務方もなったりして、それで、次長を置いて、お互いに交代でやろうという、こういう意思があったんです。ところが、ここずっとしばらく事務方ばっかりがなっている。
私は、実は、昭和58年に出たときに、助役2人制だった、条例で。それを板垣さんが3人にした。そのときに、社会党はみんな反対したけど、私1人賛成して、みんなを賛成に導いて、条件つき……
○議長(
鈴木健雄) 松浦議員に申し上げます。
◆松浦忠議員 (続)はい、もうやめる。あと、3分。
○議長(
鈴木健雄) 通告に即した発言を行っていただきたいと思います。
◆松浦忠議員 (続)そのときに、私は、いわゆる技術系統から1人上げなさいという前提をつけて賛成した。そして、4年後に勝田さんという
建設局長が上がった。そういう歴史がある。しかし、その後の魚住さんがいろいろ失敗を犯して途中辞任に至った。こういうことであるけれども、しかし、そうは言っても、やっぱり、今回の
教育長の人事についても、教員もきちんと交代で上げていくというようなことは組織全体として……
○議長(
鈴木健雄) 松浦議員。
◆松浦忠議員 (続)それが、きちっと目が行き届く行政になっていくと……。
○議長(
鈴木健雄) 松浦議員に申し上げます。
◆松浦忠議員 (続)ということを確信しております。
○議長(
鈴木健雄) 通告は、議案7号中、吉岡 亨氏反対についてのみでございますので、まとめてください。
◆松浦忠議員 (続)議長、ちょっと言っとくけれども、私、事務局に、全般についてやる、後で追加すると言ったら、事務局が、いやいや、それはしなくていいですよ、いわゆる全体の討論でしているからいいんですよ、こう言うから私はしなかったの。
それから、もう一つ、もう一つ皆さんに言っておく。通告というのは、あくまでもそれは一つの予告行為であって、その議案全体の審議の中身から外れなかったらそれでいいんですよ。そこも、ちゃんと、皆さん、法律の趣旨をよく勉強してやってください。
以上、
教育長については、ぜひ、教員からも
教育長を登用する、こういうこともきちっと考えて、4年、必ずしも任期中やらせるということでなくてもいいわけですから、ぜひ一つ考えた上で進めていただきたい。特に、教育については、今度は、
市長の介入が強くなるわけですから、このことを強く求めておきます。
以上で終わります。
○議長(
鈴木健雄) 以上で討論を終了し、採決に入ります。
この場合、分割して採決を行います。
まず、議案第9号のうち、
宮村素子議員の
監査委員選任を問題とします。
地方自治法第117条の規定により、
宮村素子議員の退席を求めます。
(
宮村素子議員退席)
○議長(
鈴木健雄)
宮村素子議員の
監査委員選任に同意することに賛成の方は、ご起立願います。
(
賛成者起立)
○議長(
鈴木健雄) 起立多数です。
したがって、
宮村素子議員の
監査委員選任は、同意されました。
ここで、
宮村素子議員の入場を求めます。
(
宮村素子議員入場)
○議長(
鈴木健雄)
宮村素子議員に申し上げます。
ただいま、議案第9号のうち、
宮村素子議員の
監査委員選任につきましては、同意されましたので、本席から通知します。
次に、議案第9号のうち、
涌井国夫議員の
監査委員選任を問題とします。
地方自治法第117条の規定により、
涌井国夫議員の退席を求めます。
(
涌井国夫議員退席)
○議長(
鈴木健雄)
涌井国夫議員の
監査委員選任に同意することに賛成の方は、ご起立願います。
(
賛成者起立)
○議長(
鈴木健雄) 起立多数です。
したがって、
涌井国夫議員の
監査委員選任は、同意されました。
ここで、
涌井国夫議員の入場を求めます。
(
涌井国夫議員入場)
○議長(
鈴木健雄)
涌井国夫議員に申し上げます。
ただいま、議案第9号のうち、
涌井国夫議員の
監査委員選任につきましては、同意されましたので、本席から通知します。
次に、議案第7号のうち、吉岡 亨さんの副
市長選任を問題とします。
吉岡 亨さんの副
市長選任に同意することに賛成の方は、ご起立願います。
(
賛成者起立)
○議長(
鈴木健雄) 起立多数です。
したがって、議案第7号のうち、吉岡 亨さんの副
市長選任については、同意されました。
次に、議案第7号のうち、
板垣昭彦さん及び
町田隆敏さんの副
市長選任、議案第8号、第10号の4件を一括問題とします。
議案4件について同意することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
鈴木健雄) 異議なしと認めます。
したがって、議案第7号のうち、
板垣昭彦さん及び
町田隆敏さんの副
市長選任、議案第8号、第10号については、同意されました。
それでは、ただいま
監査委員の選任について同意されました
宮村素子議員、
涌井国夫議員をご紹介します。
まず、
宮村素子議員。(「議長、決まってないぞ、この流れ」「議事進行について、議長、議事進行について」と呼ぶ者あり)
私の議長としての職権で慣例に倣って行っております。(「いやいや、議事進行について動議だ。議事進行の動議」「動議だ、動議」と呼ぶ者あり)
(
宮村素子議員登壇)
◆
宮村素子議員 ただいま
監査委員に選任をいただきました
宮村素子でございます。
職務の重要性をしっかり認識しまして、誠心誠意、努めてまいりたいと思いますので、どうぞ、皆様、よろしくお願いいたします。(拍手)(「議長、動議、議事進行についての動議」と呼ぶ者あり)(発言する者あり)
○議長(
鈴木健雄) 次に、
涌井国夫議員。(「議長、動議」「動議が出ているぞ」「動議が優先だ」と呼ぶ者あり)
先ほども、議長の職権において進めさせていただいております。これは、慣例によるものです。(発言する者あり)
(
涌井国夫議員登壇)
◆
涌井国夫議員 ただいま議会の選任をいただきまして、
監査委員にさせていただきました
涌井国夫でございます。
職責の重さをしっかり感じ、全力を挙げて取り組んでまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)(「動議が優先だろう、議会、なってないぞ。頼むよ、あんた」と呼ぶ者あり)(発言する者あり)
○議長(
鈴木健雄) 動議の理由についてお願いします。(「いや、いいよ。今、挨拶の前に必要な動議だったんです。終わってからの議事進行って、動議というのは、議事規則をよく見てごらん、動議が優先でしょう、議事進行動議が。議会が終わってからきちっと議事進行のポイントをお話し合いしましょう」と呼ぶ者あり)
議長として、先ほどの意見のとおりであります。
――
――――――――――――――――――
○議長(
鈴木健雄) 最後に、お諮りします。
お手元に配付の閉会中継続審査申出一覧表記載のとおり、各委員長から閉会中継続審査の申し出がありますので、その申し出のとおり決定することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
鈴木健雄) 異議なしと認めます。
したがって、そのように決定をいたしました。
〔一覧表は
巻末資料に掲載〕
――
――――――――――――――――――
○議長(
鈴木健雄) 以上、本
臨時会の議題とした案件の審議は、全て終了いたしました。
――
――――――――――――――――――
○議長(
鈴木健雄) ここで、このたび退任されることになりました生島副市長及び井上副
市長からご挨拶したい旨の申し出がありますので、ご紹介をします。
まず、生島副
市長。
◎副
市長(
生島典明) 貴重な時間をいただきまして、ありがとうございます。
昭和52年4月に採用になりました。そのときの人口は130万人でございました。それから38年が経過をいたしまして、現在の人口は194万人ということでありますから、1.5倍になったわけでございます。
そして、その人口増加も、今まさにとまらんとしているところでございます。成長を続けるまちから成熟のまちへ変わっていく、そういう歴史の大きな転換点の中で、非常に微力ではございましたけれども、札幌のまちづくりに携われましたことにつきまして、私は、今、深い感慨を持っているところでございます。
また、最後の6年余りは、副
市長として市議会の皆様のご指導、時には厳しいご指導もいただきながら、何とか務めさせていただいたところでございます。この間のご厚情に心から感謝を申し上げたいというふうに思います。
これから、より困難な時代に立ち向かっていくわけでございますけれども、議員の皆様におかれましては、ますますご健勝で、札幌市民の幸せのため、札幌市の発展のためにご活躍くださることを心からお祈り申し上げます。
私も、一市民として、札幌市の職員であったという矜持を持ち、札幌市のまちづくりにかかわってまいりたいというふうに考えております。
本当に、長い間、ありがとうございました。(拍手)
○議長(
鈴木健雄) 次に、井上副
市長。
◎副
市長(
井上唯文) 貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございます。
副市長を退任するに当たりまして、一言、ご挨拶を申し上げます。
昭和53年に札幌市職員に採用されまして、37年間の勤務となりました。この間、社会状況や経済の構造が大きく変化をしていく中、さまざまな課題と向き合い、市民の皆さんの生活の向上とまちの発展を目指して仕事をさせていただきました。市営交通事業の再建や、さまざまな経済施策の取り組みなどで、議員の皆さんからもいろいろとご助言とご協力をいただきました。改めて、感謝を申し上げます。
また、最後の2年間は、副
市長として、障がい児の複合施設の問題や、待機児童解消に向けた取り組みを見直させていただき、特に、昨年の9月からは、1人、副
市長が諸般の事情でいなくなってしまいましたので、大分、業務量がふえましたが、生島副
市長と2人で上田市政の最後を支える役割を何とか果たせたものと思っております。
本当に、議員の皆様方や多くの諸先輩にご指導をいただき、また、多くの同僚、後輩の皆さんの協力、支援によりまして、何とかここまで来られたものと感謝をしております。
これからは、一札幌市民として、札幌市のさらなる発展を、鋭意、応援してまいりたいと考えております。
議員の皆様におかれましては、健康に十分留意をされ、市民の代表として一層ご活躍されますことを心からお祈り申し上げまして、退任に当たっての挨拶とさせていただきます。
まことにお世話になりました。(拍手)
――
――――――――――――――――――
○議長(
鈴木健雄) これで、平成27年第1回札幌市議会
臨時会を閉会します。
――
――――――――――――――――――
閉 会 午後2時41分
上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。
議 長 鈴 木 健 雄
署名議員 長 内 直 也
署名議員 林 清 治...