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  1. 札幌市議会 2015-02-20
    平成27年(常任)総務委員会−02月20日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    平成27年(常任総務委員会−02月20日-記録平成27年(常任総務委員会  札幌市議会総務委員会記録            平成27年2月20日(金曜日)       ────────────────────────       開 会 午前9時58分 ○小須田悟士 委員長  ただいまから、総務委員会を開会いたします。  報告事項は、特にございません。  それでは、議事に入ります。  最初に、議案第53号 平成26年度札幌一般会計補正予算(第8号)中関係分議題といたします。  質疑を行います。 ◆三宅由美 委員  それでは、地方人口ビジョン地方版総合戦略策定必要性について、まず、お伺いしたいと思います。  札幌市においては、国におけるまち・ひと・しごと創生総合戦略策定に先んじて、既に、一昨年、将来の人口減少への対応などを盛り込んだ今後10年間のまちづくり基本指針札幌まちづくり戦略ビジョン策定したところです。今回、国は、人口減少に歯どめをかけることの必要性を強く訴えているようですが、札幌まちづくり戦略ビジョンにおきましては、市民一丸となって人口減少緩和に努めることをうたっているところであり、まさに国の動きに先んじた先見の明のある取り組みとして改めて評価するところです。  このような状況の中で、札幌まちづくり戦略ビジョンに加えて人口ビジョン総合戦略策定することは、一見すると、屋上屋を重ねる取り組みのようにも思われます。  そこでまず、質問ですが、まちづくり戦略ビジョン策定している札幌市におきまして、なぜ新たに人口ビジョン総合戦略策定する必要があるのか、その必要性についてお伺いしたいと思います。 ◎石川 政策企画部長  地方人口ビジョン地方版総合戦略策定必要性についてお答え申し上げます。  平成25年に策定いたしましたまちづくり戦略ビジョンにおきましては、合計特殊出生率がおおむね現在の水準、大体1.1前後でございますが、今後もこれで推移するとの仮定を置きまして、2035年までの人口減少及び高齢化の進行を推計した上で、今後10年間の施策方向性を打ち出しているところでございます。一方、国のほうは、国民の希望を実現した場合には、2060年に1億人程度の国内総人口確保されるとの将来展望を示した上で、各自治体にも、国の人口ビジョンなどを勘案しつつ、2060年までの人口の将来展望を示すとともに、新型交付金などの財政支援の活用も視野に入れた5カ年の総合戦略策定を求められているところでございます。  したがいまして、まちづくり戦略ビジョンの基本的な方向性というものは踏襲した上で、国の通知に基づきまして、若い世代結婚出産、さらには、子育てに関する希望などの調査を行った上で、2060年までの将来展望を新たに示す地方版人口ビジョン及び総合戦略策定していかなければならないもの、このように考えているところでございます。 ◆三宅由美 委員  当面する5年間の計画をしっかりとつくるということでした。まちづくり戦略ビジョンでは、特に人口の想定については、女性権利を保障する立場から余りはっきりした言い方はしておりませんが、国の人口ビジョンでは、結婚出産と、まさしく個人個人権利に関することにまで踏み込んでやっていくような気もするのです。そこで一番大事なのは、男女共同参画推進条例や男女共同参画さっぽろプランを持っている札幌市で、女性自己決定権を侵すことなく出生率を上げるというのは、やはり、幅広い目で見なければなりませんし、各局にまたがるさまざまな政策一つ一つがそこに照らしてどうなのかということもしっかり見ていかなければならないと思っておりますけれども、当面の5カ年でやることも必要ですので、理解いたしました。  次に、計画位置づけについてお伺いいたします。  まちづくり戦略ビジョンは、札幌市の総合計画として最上位位置づけられており、各分野個別計画は、このまちづくり戦略ビジョンの基本的な方向性に沿って策定し、推進していくことになっています。また、戦略ビジョンにおける基本的な考え方に基づく個々施策や事業の展開に当たっては、中期実施計画策定し、効果的で着実な実行を図っていくことになっています。
     こうした状況の中、人口ビジョン及び総合戦略が新たに策定されますけれども、まちづくり戦略ビジョン中期実施計画との関係において、計画上、どのように位置づけられる予定なのか、お伺いいたします。 ◎石川 政策企画部長  人口ビジョン及び総合戦略計画上の位置づけというご質問でございました。  ご質問にもございましたとおり、議会議決をいただきながら策定してまいりましたまちづくり戦略ビジョンは、札幌市のまちづくり計画体系におきまして、幅広い分野にわたる総合計画として最上位位置づけられるものでございます。  このまちづくり戦略ビジョンにおきましては、市民一丸となって人口減少緩和に努めることをもう既に示しておりますけれども、今回策定いたします人口ビジョンは、市民結婚出産などの希望を踏まえた2060年までの人口の将来展望を示すものでございまして、あくまでまちづくり戦略ビジョンを補完するものである、このように考えているところでございます。また、人口ビジョンを踏まえて策定する今後5カ年間の総合戦略は、人口減少対策を進めるための重要な視点や具体的な施策を示すものといたしまして、まちづくり戦略ビジョン実行計画である中期実施計画と一体的に策定することも視野に入れながら、今後、総合戦略策定準備を進めてまいりたい、このように考えているところでございます。 ◆三宅由美 委員  希望する子どもの数などを調査するということですが、今、なかなか子どもを産めない札幌市の現状を見たりした場合、女性の60%が非正規雇用で、産休などもとれないし、妊娠したらその仕事をやめなければいけないということで、私は、せっかくある法律が生かされていないことが一番大きい問題だと思っております。夫婦2人とも非正規雇用とした場合、女性がその家計をしっかりと担っておりますので、産休や育休もとれないような現状をどうしていくのかというのが一番大きな課題だと思いますが、これは一朝一夕に片づく問題でもないと思います。国も市も、このような問題に対して真剣に取り組むことも必要だと思っております。  また、教育費の問題では、民主党政権時代に高校の無償化子ども手当てなどをやってきまして、今、これは、所得の多い人だったらだめというようになっておりますが、社会全体で子どもを育てる、そして、子どもを産む、産まないは、個々のカップルや女性自己決定権だということをしっかりと見据えながら、男女共同参画推進条例プランに沿って、女性のリプロダクティブ・ヘルス/ライツ、妊娠や出産にかかわる権利や健康をどのように保障していくのかが一番大事だと思っております。  そういうことで、これらは局横断的な施策になると思うのですが、ぜひ、男女共同参画推進条例が一番上に来るのだということを認識しながらやっていっていただきたいということを要望します。 ◆伊藤牧子 委員  私からも、地方人口ビジョン地方版総合戦略策定についてお伺いいたします。  人口減少を克服し、地方創生のためには、国や地方がこれまで以上に連携協力を進めることが重要と思っております。内閣府から出された策定に当たっての参考資料を見ますと、国の長期ビジョンでは、2060年までに人口1億人の確保、東京一極集中の是正などを勘案し、地方自治体に対し、基本目標、具体的な施策などのさまざまな政策パッケージを例示していますが、私は、地方が自立して人口減少対策地方創生に取り組むためには、安定した財源の確保とともに、地方自主性、主体性を発揮できるような取り組みを国が支援することが重要だと思っております。こうした中、今回の補正予算に計上された人口ビジョン総合戦略策定に係る費用には、結婚出産に関する意識調査転出入に関する調査費用が含まれています。これらの調査は、札幌市の実情や特性に合った人口ビジョン総合戦略策定資料として重要な役割を持つものと考えます。  そこで、質問ですが、市民意識調査等はどのような観点で行おうとしているのか、具体的な調査内容スケジュールも含めてお伺いいたします。 ◎石川 政策企画部長  市民意識調査等を実施するに当たっての観点と具体的な内容スケジュールについてご答弁申し上げます。  地方人口ビジョン及び地方版総合戦略策定に際しまして、国は、地域住民結婚出産子育てなどの希望を踏まえながら策定することを求めているところでございます。そこで、今回の調査では、さき代表質問でもお答え申し上げましたとおり、全国に比して低位にございます合計特殊出生率をいかに向上させていくのかということ、また、多くの若年層道外流出をいかに抑止していくのかという観点から調査を行ってまいりたいと考えてございます。  具体的な内容につきましては、まず、結婚出産に関する市民意識を把握するために、例えば、結婚に対する考え方であったり、希望する子どもの数、さらには、結婚出産希望を阻害する要因などについて分析を行ってまいりたいと考えてございます。また、人口移動の実態を把握するために、例えば、大学生を中心とした若年層がなぜ道外へ転出していくのか、その要因分析についても調査を行った上で、その結果を施策立案に生かしてまいりたいと考えてございます。  なお、今後のスケジュールについてでございますが、議決後、直ちに調査を開始いたしまして、5月中には集計分析作業を終えまして、6月ごろからは、有識者や市民、さらには議会の皆様との議論も重ねながら、平成27年度中には人口ビジョン及び総合戦略策定してまいりたい、このように考えているところでございます。 ◆伊藤牧子 委員  5月中までに集計分析を終えるということで、まちづくり戦略ビジョンとは違い、かなりタイトな日程となります。また、今お聞きしますと、踏み込んだ内容などもありますので、丁寧にやっていくことが必要ではないかと思います。先ほど子育てや少子化の問題もお話がありましたが、今、若者結婚については、晩婚化とか、結婚できないとか、ひとりでいたいとか、必要ないなど意識もすごく多様化していると思いますので、ぜひ、その辺も含めて丁寧に調査を行っていただきたいと思います。  今、学生お話もありましたけれども、札幌市は、特に20歳代の男性が道外に流出することが顕著であり、大学進学時と大学卒業後の最初就職時に転出することが一番多く、特に首都圏に流出する傾向にあります。この時期の人口流出に歯どめをかけ、人口減少対策を進めるためには、地方大学と連携した雇用創出若者定着取り組みが必要と考えます。そのためには、人口ビジョン総合戦略立案過程においても、特に学生など若い世代からも広く意見を集めていくプロセスが重要と考えます。  さきまちづくり戦略ビジョンでは、2年をかけまして、市民アンケート市民会議ワールドカフェなど多様な市民参加取り組みを行い、本当に幅広い世代市民から意見を取り入れて人口減少緩和するような施策をつくられたと思います。今回もワークショップシンポジウム等を開催する予定ですが、若者雇用創出等施策基本目標となっていますので、若い世代が何を望み、何を必要としているかということを把握することが重要と考えます。  そこで、質問ですが、今回の人口ビジョン総合戦略策定に当たっては、若い世代に対する取り組みが重要と思いますので、特に学生など若い世代意見をどのように取り入れていくのか、お伺いいたします。 ◎石川 政策企画部長  市民意見、特に若い世代意見の反映というご質問でございましたが、人口ビジョン及びそれに基づく総合戦略策定に際しましては、委員のご指摘のとおり、さまざまな世代方々からより多くの意見をいただきながら策定作業を進めていくことが必要である、このように認識してございます。  そこで、先ほどもご答弁を申し上げましたが、今後、市民意識調査を行いますほかに、まちづくり戦略ビジョン策定時と同様に、計画立案段階におきましても、例えば、シンポジウムの開催やパブリックコメントを実施しながら、幅広い世代方々からより多くの意見を頂戴してまいりたいと考えてございます。また、大学生など、今後、就職されたり、結婚、さらには育児をしていくこととなる若い世代意見を取り入れていくことは特に重要と考えておりますので、若者などを対象としたワークショップ人口ビジョン策定作業と並行して開催していくことで、そこで得られた若い世代意見施策に反映させてまいりたいと考えているところでございます。 ◆伊藤牧子 委員  今おっしゃられたように、戦略ビジョンのときにはたくさんの意見を聞く場をつくって市民からの意見を聞きました。私も、市民会議に参加した若いメンバーにお会いしたときに、参加していろいろな人の意見を聞きながら、まちづくりということは、自分にとってはすごく遠かったけれども、身近になった、とてもよい機会になったというお話を伺ったことがあります。  これからの若い世代大学を卒業したときに、札幌就職がない、本当は札幌就職したいけれども、道外に出ていかなければならないとなった場合、大学はどのようなメニューを学生に示してくれるのか。そういう意味も含めまして、これからは、大学とも連携して、大学意見も聞きながら、人口減少に歯どめをかけることができるような人口ビジョン総合戦略策定していくためにも、ぜひ学生意見を取り入れていただくよう要望いたしまして、私の質問を終わります。 ○小須田悟士 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小須田悟士 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。 ◆小形香織 委員  私は、日本共産党を代表し、ただいま議題となっております議案第53号に反対立場から、討論を行います。  反対の理由は、マイナンバー制度に対応するための情報化推進関係費として、本市の基幹系情報システム番号制度に対応させるための予算2億7,200万円が盛り込まれているからです。  一つ番号が漏えいすれば、個人プライバシー情報のほとんどが一気に漏えいすることになり、プライバシーが侵害されます。セキュリティーに万全はなく、情報は分散し、仮に不正があったとしても、被害を最小限に抑えるのが最善の備えであります。  マイナンバー制度にかかわる議案には、反対いたします。 ○小須田悟士 委員長  ほかに討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小須田悟士 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第53号中関係分を可決すべきものと決定することに賛成委員挙手を求めます。  (賛成者挙手) ○小須田悟士 委員長  賛成多数であります。  よって、議案第53号中関係分は、可決すべきものと決定いたしました。  ここで、理事者交代のため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午前10時17分       再 開 午前10時18分     ―――――――――――――― ○小須田悟士 委員長  委員会を再開いたします。  次に、議案第32号 札幌行政手続条例の一部を改正する条例案議題といたします。  質疑を行います。  質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小須田悟士 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小須田悟士 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第32号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○小須田悟士 委員長  異議なしと認め、議案第32号は、可決すべきものと決定いたしました。  ここで、理事者交代のため、委員会を暫時休憩します。      ――――――――――――――       休 憩 午前10時19分       再 開 午前10時20分     ―――――――――――――― ○小須田悟士 委員長  委員会を再開いたします。  最後に、議案第55号 平成26年度札幌駐車場会計補正予算(第1号)を議題といたします。  質疑を行います。  質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小須田悟士 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小須田悟士 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第55号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○小須田悟士 委員長  異議なしと認め、議案第55号は、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午前10時21分...