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  1. 札幌市議会 2013-11-28
    平成25年(常任)厚生委員会−11月28日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    平成25年(常任厚生委員会−11月28日-記録平成25年(常任厚生委員会  札幌市議会厚生委員会記録            平成25年11月28日(木曜日)       ────────────────────────       開 会 午後2時51分 ○國安政典 委員長  ただいまから、厚生委員会を開会いたします。  報告事項は、特にございません。  それでは、議事に入ります。  最初に、議案第1号 平成25年度札幌一般会計補正予算(第4号)中関係分議案第5号 平成25年度札幌国民健康保険会計補正予算(第1号)、議案第6号 平成25年度札幌後期高齢者医療会計補正予算(第1号)及び議案第7号 平成25年度札幌介護保険会計補正予算(第2号)の4件を一括議題とします。  理事者から、補足説明を受けます。 ◎川上 保険医療部長  私から、議案第1号 平成25年度札幌一般会計補正予算のうち関係分議案第5号 平成25年度札幌国民健康保険会計補正予算議案第6号 平成25年度札幌後期高齢者医療会計補正予算及び議案第7号 平成25年度札幌介護保険会計補正予算につきまして、一括して補足説明させていただきます。  お手元にございます資料1をごらんください。  このたびの補正予算ですが、本年9月の人事委員会勧告に基づきます職員給与改定に伴いまして、各会計職員費を減額するものでございます。  具体的には、1の各特別会計補正額にありますとおり、国民健康保険会計につきましては、関係職員270人分、金額といたしまして1,100万円、後期高齢者医療会計につきましては、関係職員40人、金額としては100万円、介護保険会計につきましては、関係職員236人分、金額としては800万円、それぞれ減額するものでございます。これに伴いまして、歳入につきましても、一般会計からの繰入金をそれぞれ同じ額を減額するものでございます。  また、2の一般会計補正額でございますが、ただいま説明いたしました各特別会計補正に連動いたしまして、他会計繰出金をそれぞれ減額するものでございます。 ○國安政典 委員長  それでは、質疑を行います。  質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○國安政典 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。
    小形香織 委員  私は、日本共産党を代表して、議案第1号 平成25年度札幌一般会計補正予算並びに議案第5号、議案第6号、議案第7号について、反対立場から討論を行います。  9月18日、札幌人事委員会勧告は、公民較差マイナス0.72%、マイナス2,677円として、月例給と持ち家の住居手当引き下げるとしました。  本市職員給与引き下げは、2年間の据え置きを挟んで13年間連続で減少となります。通勤手当の一部引き上げは行うものの、給与で0.34%、1,300円、住居手当で0.38%、3,000円となることから、合わせて月額4,000円から5,000円の引き下げになる職員もいます。  総職員数は、2013年10月1日現在で教職員を除いて1万3,602人で、給与表改正対象になる職員は1万3,439人、自宅居住者に係る住居手当引き下げ対象になる職員は6,624人にもなります。  今回の条例案改正は、公民較差を解消するためとしていますが、公務員給与の減額は、民間労働者賃下げに波及し、負のスパイラルが社会に蔓延します。地域内での消費活動は鈍り、民間企業の業績も悪化し、地域経済が冷え込むことにつながります。デフレ不況の一番の原因は、国民の所得が長期にわたって減り続けていることです。公務員賃下げ住居手当引き下げは、公務員の生活を圧迫するとともに、職員の士気にも重大な影響を与えます。  本市経済を立て直していく上でも、労働者の賃上げを進めていく政策に転換していく上でも、本市職員給与をこれ以上引き下げるべきではないということを申し上げまして、私の反対討論を終わります。 ○國安政典 委員長  ほかに討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○國安政典 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案4件を可決すべきものと決定することに賛成委員挙手を求めます。  (賛成者挙手) ○國安政典 委員長  賛成多数であります。  よって、議案4件は、可決すべきものと決定いたしました。  次に、札幌市の児童精神科医療あり方答申とその対応方針についてを議題とし、資料に基づき、理事者から説明を受けます。 ◎天田 障がい保健福祉部長  私から、札幌市の児童精神科医療あり方答申とその対応方針についてご説明させていただきます。  お手元資料2をごらんください。  まず、札幌市では、児童心療センター医師退職に係る対応策として、本年3月、札幌精神保健福祉審議会に対し、札幌児童心療センターを含めた札幌市の児童精神科医療あり方を諮問いたしました。同審議会では、児童精神科医療検討部会を設置し、3月から9月までの間、検討が行われ、去る10月30日付で同審議会から札幌市に対して答申がなされております。  本日は、この答申内容及び答申を受けた札幌市としての今後の対応方針につきましてご報告させていただくものでございます。  答申書本書につきましても机上配付させていただいておりますが、全文で25ページにわたっておりますので、資料2に骨子を要約してご説明させていただきます。  まず、検討部会の構成及び検討経過につきまして、資料中段の1をごらんください。  この検討部会は、北海道大学大学院久住教授部会長とし、医師7名、教育関係者関係団体など5名、合計13名の委員によって構成され、本年3月から9月までの間、合計6回にわたり、札幌市における児童精神科医療あり方について議論が行われ、10月30日に市長に対して答申書が手交されたところでございます。  次に、裏面をごらんください。  2の答申内容についてであります。  まず、(1)の答申基本方針についてでありますが、児童心療センター医師退職をきっかけとして明らかになりましたさまざまな課題問題点を解決しながら、札幌市らしい新しい児童精神科医療体制のモデルの構築を目指すというものでございます。  次に、(2)の札幌市における児童精神科医療のあるべき姿の方向性としまして、4点の答申骨子がまとめられております。  まず、1点目として、全国的に見ても充実した児童精神科医療資源を生かしながら、さらに充実強化するため、児童精神科医療関係機関同士ネットワーク構築し、さらには、教育機関福祉機関も含めたネットワーク構築し、連携体制役割分担を明確化するとともに、子ども状況などに合ったサービス提供体制構築する。  2点目として、札幌市の充実した児童精神科医療資源やこのネットワーク体制などを長きにわたって維持するためには、児童精神科医養成が必須であることから、システム化された医師養成体制を設ける。  なお、このたびの審議会答申に先立ちまして、7月12日に、検討部会からの緊急提言として、札幌市の寄附により児童精神科医学講座寄附講座を大学に設置することが提言されており、本答申につながるものとして、10月1日の厚生委員会におきましてご報告を申し上げたものでございます。  3点目として、市立札幌病院内に児童心療センターを統合することにより、他科との密接な連携が促進され、精度の高い診断と質の高い医療を提供することが可能となるだけではなく、安定した医療提供体制となる。現在の病棟は現地において福祉施設化し、医療機能市立札幌病院本院に統合する。  4点目として、現在の児童心療センターの場所に整備中である札幌市障がい児(者)医療福祉複合施設には、発達障がいの特性に配慮された環境を生かして児童精神科外来を設置し、福祉施設利用者や、主に発達障がいの専門診療を必要とする方の対応を行う。  以上が答申内容骨子でございます。  次に、下段3の答申への対応についてでございます。  まず、(1)対応の基本的な考え方でありますが、このたびの審議会答申につきましては、札幌市全体の児童精神科医療体制の維持及び向上のために必要不可欠な事項が述べられているものであり、札幌市としましても、答申内容を最大限尊重し、実現に努めたいと考えております。  なお、4点の答申内容に係る現時点での考え方について、若干、申し上げます。  1点目の市内関係機関ネットワーク構築につきましては、市民サービス向上の観点から、重要性が高い事項でもありますので、関係機関のご協力をいただき、できる限り早期検討を開始する必要があると考えております。2点目の医師養成システム構築につきましても、児童精神科の分野に従事する医師の量的な養成が喫緊の課題と認識しており、さきに緊急提言をいただいた寄附講座の来年度設置に向け、現在、北海道大学と協議を重ねているところでございます。  そこで、このたびの補正予算案に、寄附講座開設に係る所要の予算を計上いたしておりますので、別途、ご審議いただきたいと考えております。  3点目及び4点目の児童心療センター市立札幌病院への機能統合や既存の入院病棟福祉施設化などにつきましては、これまで札幌市が進めてきました施策とは方向性が異なる答申内容であり、慎重な検討が必要と考えております。一方で、市民サービス提供体制に直結する事項でもございますので、まずはできる限り早期児童心療センターの運営を安定化させる必要があると考えております。  次に、(2)対応検討スケジュール等についてであります。  答申内容実現に向けましては、難しい課題も多々ございますが、本年中に対応策をまとめることを目標とし、現在、全体的な対応方針対応スケジュールについて検討を進めているところでございます。札幌市として今後どのように対応していくのか、方向性が定まり次第、改めて議会報告させていただきたいと考えております。 ○國安政典 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆小形香織 委員  この半年間に6回にわたる検討部会が開かれて、活発な議論がなされたというふうに思って、私も議事録を全部読ませていただいております。  答申の中の最初の「はじめに」の部分ですが、ここにはこんなことが書いてあります。「児童心療センターの危機的な状況が契機とはなっているものの、私達は、幸いにも、本音で札幌市の児童精神科医療に関し議論する機会を得た」、それから、後半では、「札幌市においても、是非、この答申内容実現に向け『本気』になって検討を進めていただきたい」、そして、「結果として何も残らないという事態だけは絶対に避けていただきたい」ということが明文化されております。  本気議論してきたことを札幌市は本気でやってくれるのでしょうねということが「はじめに」に書かれている趣旨だというふうに思いますけれども、この点をどのように受けとめておられるのか、伺いたいと思います。 ◎天田 障がい保健福祉部長  この検討部会では、それぞれのお立場でさまざまなご意見を頂戴いたしました。これが集大成として答申にまとめられているというふうに考えております。  先ほども申し上げましたように、答申を具体的に実現していくためには、極めて難しい課題も多々ございますけれども、札幌市全体の児童精神科医療体制を維持する、そして向上していくためには、必要不可欠な事項がこの中に含まれていると捉えておりますので、答申内容を最大限尊重し、実現に向けて取り組みを進めてまいりたいと考えております。 ◆小形香織 委員  もう1点伺いたいと思います。  先ほどのご説明の中では、ネットワーク事業については、これからも協力をいただき、早期検討したいのだという部長のご説明でした。これも、同じように「はじめに」の中で、今後とも、答申内容実現や、答申内容をさらに超えた体制づくりに向けて議論を重ねていきたいと書かれておりますし、最後の「おわりに」の部分では、これで問題終結とせずに、検討委員会を再設置して長期的な課題も再考していく努力が欲しいというふうにも書かれておりますけれども、今後、そのような機会を具体的に考えておられるのか、伺いたいと思います。 ◎天田 障がい保健福祉部長  札幌市における児童精神科医療資源につきましては、他の地域と比べて非常に充実したものがございます。しかしながら、発達障がいを中心とした医療の急激な供給に追いついていないのが一方で現実にあります。そういった意味で、充実した資源ということで、医療だけではなく福祉教育関係者も含めたトータルな支援体制をどうつくっていくかというのがネットワークづくりに込められた答申であろうというふうに考えております。  我々といたしましては、今回参加していただきました部会委員を含めて、さらにまた、幅広いご意見を伺い、そして、ネットワークができていくように、ぜひ、早急に検討を開始したいと考えております。 ◆小形香織 委員  私はずっと議会でやりとりさせていただいていますが、児童心療センターについては、存続させ、充実させていくのが市長方向性としての答弁だったと思っております。しかし、現在は、新規外来も受け付けておりませんし、入院患者も退院させていって、一時的には縮小という形になりますことを私は非常に危惧しております。当面は、入院機能を含めて市内のクリニックなどで対応するとなっているようでございます。しかし一方で、診察を受けるのに、1カ月から、長い人は半年もかかっているのも実情でありますから、必要とする患者子どもたちを一日も早く診療できる、あるいは入院できるような形を整えていくことが必要だと思います。  また、成人になった障がい児をどうするのかとか、答申の中では十分に触れられていない部分もあると思っております。ですから、障がい児あるいは家族の方々、そして、今回、議論に参加してくださった委員方々を含めた医療関係者、現場の方々との丁寧な話し合いで進めていただくことを求めまして、質問を終わりたいと思います。 ○國安政典 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○國安政典 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後3時10分...