○こじ
まゆみ 委員長 異議なしと認め、
議案第18号は、可決すべきものと決定いたしました。
ここで、
理事者交代のため、
委員会を暫時休憩いたします。
――――――――――――――
休 憩 午後1時
再 開 午後1時1分
――――――――――――――
○こじ
まゆみ 委員長 委員会を再開いたします。
次に、
議案第24号
札幌市
火災予防条例の一部を改正する
条例案を議題といたします。
それでは、
質疑を行います。
質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○こじ
まゆみ 委員長 なければ、
質疑を終了いたします。
次に、
討論を行います。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○こじ
まゆみ 委員長 なければ、
討論を終了いたします。
それでは、採決を行います。
議案第24号を可決すべきものと決定することにご
異議ございませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○こじ
まゆみ 委員長 異議なしと認め、
議案第24号は、可決すべきものと決定いたしました。
次に、
議案第9号
平成25年度
札幌市
一般会計補正予算(第3号)中
関係分を議題といたします。
初めに、
消防局関係分について
質疑を行います。
◆しのだ
江里子 委員 私からは、
東消防署の
北栄出張所の
改築に伴う
補正予算について伺います。
第3次
札幌新
まちづくり計画では、
市有建築物の
耐震化を進める中で、
東消防署北栄出張所について2014年に
耐震化されることとなっておりました。そして、この計画であれば、本年度の当初
予算に
用地取得費及び
建築設計費が措置されて、2014年度に
建築工事を行うのが一般的な流れではなかったかと考えます。
質問ですが、今回、
用地取得費及び
建築設計費を今年度の
補正予算として計上するに至った経緯についてご説明をお願いします。
◎大崎
総務部長 補正予算として計上する理由についてでございますが、
委員のご指摘のとおり、
東消防署北栄出張所は、第3次
札幌新
まちづくり計画におきまして、
耐震化対象施設として
平成26年度に
改築予定でございました。しかし、同
出張所の
移転改築先につきまして、20カ所以上もの
候補地を選定し、
地権者側と
用地取得交渉を重ねたものの、合意には至りませんでした。一方で、
平成27年度に
改築を予定しておりました
豊平消防署美園出張所の
移転改築のための用地が先行して確保できましたので、
建築年次を組みかえて
平成26年度に
美園出張所を
改築することとし、
平成25年度の当初
予算に
設計費を計上したものでございます。
その後、
北栄出張所の
移転改築につきまして、引き続き
選定作業を進めてきましたところ、
候補地の
所有者と今年度の
用地買収について合意が得られることとなりました。加えまして、
平成25年度限定として措置されます国の
財政支援が厚い
地方債、これは
平成25年度
緊急防災・
減災事業でございますが、これを活用することで
札幌市の
財政負担の軽減にもつながることから、当初
計画どおりに
平成26年度の
改築に向けまして
補正予算として計上したところでございます。
なお、今般の
補正予算案をご承認いただければ、
平成26年度をもちまして
美園出張所も含めて全ての
消防施設の
耐震化が完了する見込みでございます。
◆しのだ
江里子 委員 ただいまのご答弁で、
東消防署北栄出張所については、現在の
場所からほかの
場所に移転して
改築するための
用地獲得に関して、20カ所以上を当たられたけれども、なかなか難航されたということです。また、2013年度当初
予算への計上を見送ったけれども、今回、
地権者から合意が得られたということでありました。
一般的には、現在ある
場所を変えることなく
改築することもできたかと思いますが、そうであれば当初の
計画どおりに事業が進められたのではないかとも思うのです。
そこで、
質問ですが、なぜ、新たな
場所を確保し、移転して
改築しなければならなかったのか、その理由について伺います。
◎大崎
総務部長 移転改築の理由についてでございます。
まず、現在の
北栄出張所の
敷地面積は、昭和46年の
札幌新道の
拡幅工事に伴いまして縮小を余儀なくされたところでございます。現在、約530平米と、市内の全ての
出張所でも最も狭隘となってございます。このため、現在の
場所で
改築を行うことは困難であると考えておりますが、仮にこの
場所で
改築工事を行おうとした場合には、
出動体制を維持するためにほかの
場所に
仮設庁舎を設ける必要がございます。
仮設庁舎を建てるためには、移転同様に用地の確保、設計、建設、さらに
撤去工事など高額な経費が必要となってまいります。また、現在の
場所は、
札幌新道の西に向かう一方通行に面してございまして、
交通量も多いことから、迅速な出動の妨げとなる場合もあるなど、立地的な課題もございました。
一方、今回の
移転候補地につきましては、
敷地面積もおおむね1,000平米で、消防車の
出動体制にも影響のない立地でございまして、現在の
場所での
改築に比べて、
整備経費の総額も相当軽減できますことから、
移転改築としたものでございます。
◆しのだ
江里子 委員 要望です。
地域環境を伺いますと、新道の横にあり、狭くて、今までも出動されるのに大変な
場所だったかなと思います。できればそこがよかったけれども、余りにも狭いということもありますし、また、仮設をつくらなければならず、二重の経費もかかるということで、今回新しい
場所が決まり本当によかったと思います。
新しい
出張所は、今までの
新道沿いの
北栄地区から、新道の北側の
栄西地区に約700メートル移動することになります。
消防署や
出張所は
地域の皆様にとっては大変重要な
施設でありまして、移転ともなりますと
地域に与える影響も少なくないと思います。例えば、
北栄地区にも
栄西地区にも
消防団があります。そしてまた、
協力事業所もたくさんあります。こういった方
たちの活動が移動することによってぎくしゃくするようなことがないように、今まで以上にぜひとも活動しやすい環境となるように働きかけていただきたいと思います。
今回の
移転改築を進めるに当たっては、
町内会、学校、
福祉関連施設、さらには
消防団などの皆様とも十分に調整した上で、
住民理解を得るための取り組みを行っていただくことを強くお願い申し上げて、私の
質問を終わります。
○こじ
まゆみ 委員長 ほかに
質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○こじ
まゆみ 委員長 なければ、
消防局関係分の
質疑を終了いたします。
ここで、
理事者交代のため、
委員会を暫時休憩いたします。
――――――――――――――
休 憩 午後1時9分
再 開 午後1時10分
――――――――――――――
○こじ
まゆみ 委員長 委員会を再開いたします。
次に、
環境局関係分について
質疑を行います。
◆
伴良隆 委員 議案第9号の
関係につきまして、私からは、
公園の
整備費について
質問させていただきます。
既設公園等整備費の
補正についてでございますが、まず、そもそも論でございますけれども、確認のために伺いたいと思います。
これにつきましては、雪が解けてからということでございますが、今回の大雪による被害があった流れの中での
補正だということでございます。当然、雪が解けた後に
補正や
補修が行われるものでありまして、業者の選定、確保の条件などいろいろとあることは私も理解しているところでございますが、
補正に基づく
補修がなぜこの時期になってしまったのか、
補正に至るまでの経緯について時期を明示してご説明いただきたいと思います。
◎
北原 みどりの
施設担当部長 補正に至る経緯ですが、例年は4月上旬の
雪解けを待って、雪が解けた
公園から
遊具、
ベンチ、あずまやといった
施設の
点検を開始しております。しかし、ことしは雪が多く
雪解けが遅かったこともありまして、開始が4月中旬になったということがございます。そして、この
点検の際に簡易の
補修を行うとともに、危険な
遊具等については
使用禁止など
安全確保の措置を並行して行っております。これは、例年ではゴールデンウイークごろまでに一通りの
点検を終え、安全に
遊具等を利用できる状態としておりまして、その上で
修繕箇所について取りまとめ、整理を行っております。ことしは、傷んだ箇所が非常に多かったことから、取りまとめに時間を要しまして、6月中旬までかかった経過がございます。その後、6月中に各
破損の
ぐあい、
優先順位、
予算の
状況などを総合的に勘案しながら
修繕項目を決定しておりまして、この時点で初めて
修繕費用の
具体的不足額を把握したところでございます。
当初
予算における
遊具修繕につきましては、例年より若干おくれぎみではあるものの、8月中に完了しております。
公園にある
施設は全部で8万3,000基余りですが、このうち2,000基、率にして2.4%の
遊具や
ベンチ等が現在も
使用禁止の状態になっているところでございまして、今回の
補正は、この2,000基分の
修繕費用を計上したものでございます。
◆
伴良隆 委員 流れの中でいたし方なかったというふうなことであろうかと思います。ただ、雪害だけの
補修、保全だけではなく、
老朽化に伴ってさまざまなものの
補修等が出てきておりまして、
市民からすればそれが目につくわけで、黄色いロープが張られているところもあれば、目に見えて危ないところもあります。こういった
市民目線を考えますと、
皆さん方の
補正に向けてのいろいろな動きは今ご説明を受けましたが、いたし方がなかったにせよ、こういったものが数カ月も放置されれば、
市民の方々には、なぜそれがそのまま放置されているのかがわかりづらいということもあります。また、いろいろな
問い合わせが出てきたりして、職員の
皆さん方や
土木センターとして事務的な
部分で煩雑になる
可能性が出てくるわけであります。ですから、仕方がなかったと言うだけではなく、今までに継続して、今後は
補修が完了する時期を少しでも前倒しできるのかどうか、こうしたことを引き続き検証しながら努力していただきたいと思っております。
それでは、次の
質問に移りたいと思います。
補修、保全についてでございますが、確認のため、また伺いたいと思います。
今回の
補正予算は、
遊具や
ベンチなどの
施設の
修繕に関するものでございますけれども、私は
遊具に絞って
質問させていただきたいと思います。
今回の
遊具修繕は、春先の
点検において
修繕が必要と判断された
遊具について行うということでございますが、具体的にどのような箇所をどのような基準で
点検しているのか、例えば、身近な
遊具である
ブランコや
子どもたちに人気のある
ターザンロープなどを事例に説明していただきたいと思います。
◎
北原 みどりの
施設担当部長 遊具の具体的な
点検方法についてでございます。
遊具点検におきましては、
札幌市が管理する全ての
公園の
遊具を対象としまして、資格を持った業者が、春と秋の年2回、
点検を行っております。
点検におきましては、
社団法人日本公園施設業協会で設定いたしました
遊具の
判定基準に基づきまして、AからDまでの四つの
ランクで判定を行っております。具体的な
遊具点検におきましては、目視、触診、打診を中心としまして、
子どもたちが安全に遊ぶことができるような
点検を行っているところです。
今、ご指摘のありました具体的な事例でご説明を申し上げますと、
ブランコの場合は、まず、支柱については地面の際の
部分に腐食がないかどうか、はりとの
接合部分に劣化がないか、ひび割れ、ボルトの緩みなどがないかなどの
点検を行います。その上で、
ブランコでは、特に振る
部分に一番負荷がかかりますので、鎖とか、はりと接続しているベアリングの
部分に摩耗などがないかどうかをチェックしていきます。また、お尻を乗せる座板に劣化がないかどうか、そして、座板と地面との高さは
安全基準に基づいた間隔がきちんととられているかどうかなどをチェックしております。
もう一つの
ターザンロープについては、支柱やはりの
点検は
ブランコと同様に行います。その上で、ワイヤーの
張りぐあい、ささくれがないかどうかなどを
点検いたします。また、ぶら下がる滑車については、直接目で見えない
部分が重要な要素になっておりますので、目視できない
部分は、年に1回、
分解点検を行っております。
◆
伴良隆 委員 目に見える
部分は当然ですけれども、目に見えない
部分についても専門の
技術者が
点検しているということでございます。
次の
質問に移りますが、今おっしゃっていたように安全をいかに確保するかとともに、早く直してほしいという
市民の思いがございます。さはさりながら、安全に利用できることが一番でありますので、その中で、今おっしゃっていたようにAからDの
ランクに分類されるということでございますが、今回の
補正はどのような
ランクの
修繕に使われるのか、また、ほかの
ランクについてはどのように扱われるのか、安全を確認するためにも伺いたいと思います。
◎
北原 みどりの
施設担当部長 ランクがどういうふうになっているか、そして、今回の
補正予算はそのうちでどれに当たるのかというご
質問でございます。
先ほどAからDの
ランク分けをしていると述べましたけれども、具体的にAからDとはどういうものかについて、かいつまんでご説明させていただきます。
まず、
Aランクは、ほとんど新品同様で全く健全な状態のものでございます。
Bランクは、数年使って劣化が若干始まってきたような状態で、多少の摩耗やさびが見えるけれども、具体的な部品の
交換等にまでは至らないものでございます。
Cランクについては、部品の交換など、
修繕が必要なものでございます。
Dランクは、即座に使用を禁止しなければならないもので、簡単に言ってしまうと、入れかえをしなければならないぐらいの壊れ方をしているものとなります。
このうち、
Cランクについては、その中で二つに分かれまして、部品の交換は必要ですが、当面は様子を見ながら利用し続けられるものは
使用可の
Cランクとなります。それから、利用すると
利用者に危険が及ぶ
可能性があり、
使用禁止措置をとった上で部品を交換して利用再開する必要があるものが
Cランクのもう一つの
部分で、C1、C2という言い方をしたりしますが、このように
Cランクには二つございます。
今回の
補正予算につきましては、先ほど言ったひどく壊れてしまった
Dランクのものと、
Cランクのうち、部品を交換しないと
利用者の安全に影響があるものについて、当初
予算で直し切れなかった
部分を計上しております。
◆
伴良隆 委員 当初
予算では直し切れなかったものについて、安全を確保するのための
補正ということでありました。そういった中で、いろいろな方々からいろいろな
問い合わせが来ておりますし、報道もありますが、
予算も限られている中でどこを直していくかということもありますし、直さなければいけないから今回の
補正予算ということでもありまして、
公園に関するこれからの
予算づくりは非常に難しい段階になっているのではないかと思うわけであります。今後、
予算が限られている中で、先ほど基準のお話がございましたが、私は、これからどういうところを直していくか、もうちょっと言うと、どういうふうな
公園にしていくか、
札幌市全体の
公園の
あり方ということも、ふと思うわけであります。
そこで、最後にお伺いしておきたいのですが、現在、
既設公園の
維持管理に係る
費用のうち、
遊具修繕などの
施設管理に係る
費用はどのくらいの割合を占めているのか、他の
管理費用と比較してお示しいただきたいと思います。
◎
北原 みどりの
施設担当部長 公園の
維持管理費がどのような構成になっているかという趣旨のご
質問かと思います。
私どもが管理しております
公園は市内で約2,700カ所ございますが、これにかかわる
維持管理費用は総額で約28億円となっております。
管理内容別に構成を申し上げますと、
芝刈りや樹木の
維持管理、剪定など
植物管理に要している
費用が約38%、また、今ご
質問にありました
遊具の
修繕や
野球場、
トイレなどの各
施設にかかわる
管理費用が約25%となっておりまして、この二つで全体の
管理費用の約3分の2を占めている
状況でございます。残りにつきましては、
公園の巡視、清掃などの
日常管理、
トイレなどの
光熱水費となっております。
◆
伴良隆 委員 遊具修繕などの
施設管理に係る
費用の割合は、お話がありましたとおり、非常に大きな割合を占めているということであります。当然と言えば当然でありますけれども、こういったことを含めて、また場をかえて、自民党・
市民会議を代表して
公園の
あり方について議論したいと思っております。
◆しのだ
江里子 委員 私は、
公園整備について
質問させていただきます。
今冬は本当に例年にない大雪であったために、
公園遊具の
破損が予想以上に多かったと聞いておりまして、新聞や
テレビ等でも報道されて、6月25日の
新聞夕刊には「
ドカ雪の下敷き
遊具泣く」というタイトルの記事も掲載されておりました。記事によりますと、どか雪により
地域の
住民が
公園に雪を捨てたことで雪の重みによって
遊具が
破損した事例が数多かったというものでした。
除雪車が間口に置いていった後の雪の処理について、
公園を
雪置き場とすることは
原則禁止ではありますが、
地域内で
雪置き場がなく困っている
町内会や
地域の団体のために、
札幌市では覚書を結んでいただいた上で一部の
公園を
雪置き場として開放しています。
遊具の
破損などのおそれがあるために、雪を置く範囲を決めて
遊具を壊さないように保護の囲いをしていただくとか、重機での
雪入れではなく、ママさんダンプなどでの
雪入れに限るとか、また、春先の
雪割りや清掃を
地域にお願いした上で開放していると聞いています。
その後、例年であれば、
夏休みまでに
遊具の
修繕はとっくに終わっていると思うのですが、ことしは
夏休みを過ぎても
修繕がなされていない
遊具がありまして、
公園で遊ぶ
子どもたちや遊ばせる
保護者にとっては一日も早く
修繕してほしいと望むのは当然のことですし、また、
地域からも早期の
修繕が求められたと聞いております。
各区が所管する
公園の
小規模施設修繕については、本年の当初
予算は1億1,000万円を予定していたと聞いておりますが、今回の
補正予算の2億400万円を含めて、総額約3億2,000万円というのは通常の約3倍となっておりまして、今冬の経験を踏まえて今後は雪による
遊具の
破損をできるだけ少なくする工夫が必要だと思います。
そこで、
質問ですが、雪による
遊具破損に対して、今後の対策をどのようにお考えなのか、伺います。
◎
北原 みどりの
施設担当部長 公園の
雪入れによる
破損に対してどのような対策を考えているかというご
質問でございます。
今、
委員からるるお話がありましたように、今回の大雪による
遊具修繕費用の増大は、単に自然に降った雪によるというよりは、
遊具の上にまで雪を入れたことが原因ではないかと考えております。
委員からもお話がありましたように、
公園内に
雪入れを行う場合には、
町内会と
担当部局で協定を締結しております。内容につきましては、今ご説明があったように、
公園内の事故や
遊具等の
施設を
破損しないよう、具体的には、降雪前に
遊具等の
施設周辺にポールを立てて、
雪入れを行わない
場所をはっきりさせるというような対策をとっております。また、定期的なパトロール、
雪解け後の
雪割り、清掃を
地域の
住民みずからが行うことを
ルールとした上での協定となっているところです。
公園への
雪入れにつきましては、
地域の冬の生活に役立つ一方で、そうした
雪入れルールが守られない場合には、
遊具の
破損だけではなく、場合によっては
公園で遊ぶ
子どもたちが危険な状態になることも考えられます。そういうことで、雪を入れて
遊具が壊れたり、
子どもが危険になる
可能性があることを
地域の方々に十分に理解していただくことが重要であると私どもは考えております。
今後につきましては、
関係部局と連携しながら、広報さっぽろによるPRや
チラシの配布、冬の
公園の見守り活動を含めた
雪入れルールの
周知徹底を図っていきたいと考えております。
◆しのだ
江里子 委員 通常、しんしんと降る雪では、
公園の
遊具が
破損することはまずないと思いますけれども、今のご答弁にもありましたように、
雪入れで
遊具の上に積んでしまうと
破損してしまうことがあります。また、今冬の場合は、雪が多かったために
遊具の周りにも
雪入れをしてしまったという答弁でした。
関係部局と連携していただき、広報さっぽろや
チラシ等を配布したり、また、
町内会へ
公園への
雪入れルールの
周知徹底を呼びかけていただけるということですが、そのためには
地域の
住民にその
公園は
自分たちの
公園だという気持ちを持っていただかなければ、そこにつながっていかないと思います。愛着を持っていただけると、本当に
公園を大事に使っていただけることにつながりますし、
地域住民に常に見守っていただける
公園になると考えます。
自分たちの
公園という愛着を持っていただくための施策の一つに、街区
公園の
町内会委託制度があります。しかし、
町内会活動を担う方
たちの
高齢化などによりまして、近ごろは
公園の
維持管理ができなくなってしまった
町内会もあると聞きます。
そこで、
質問ですが、現在、街区
公園の
町内会委託の
状況はどのようになっているのか、伺います。
◎
北原 みどりの
施設担当部長 街区
公園の
町内会委託の
状況についてでございます。
町内会委託制度は、
市民に一番身近な
公園である街区
公園を
地域の方々に親しまれる
公園とするために、
維持管理の一部であります草刈り、清掃、巡回を地元の
町内会等の団体にお願いする制度で、昭和42年度から実施してきております。この制度に基づく
委託で、
委託率が一番高かったのは
平成16年ですが、このときは街区
公園の総数2,261カ所に対して1,411カ所、
委託率にして62.4%で、これが過去最高の
状況です。その後、
委託率は徐々に下がってきておりまして、昨年度で申し上げますと57.7%、
平成16年に比べて5%ほど減少しているところでございます。
その理由としましては、
委員のお話にもありましたけれども、現場の
維持管理作業に実際に当たられている方々、
町内会役員が多いのですが、そういった方が
高齢化してきていることなどが主な原因ではないかと考えております。
◆しのだ
江里子 委員 今おっしゃられたように、
平成16年から昨年までで5%も下がっているということで、
町内会委託がなかなか難しくなっている
状況がわかります。
先日、
住民の方から、ある
公園で、大きく育った樹木の枝が
公園敷地を大きくはみ出していて、
電線類が枝葉に絡んでいるようで心配である、また、秋には落ち葉の始末が本当に大変だけれども、どなたもされず、その方は自分の
町内会とは違うのですが、袋を持っていって自分の
町内会まで何杯も持ってきて捨てている、こういうことはどうしているのかというお
問い合わせがありまして、調べていただきました。そうしましたら、その
公園は、四つの単位
町内会が接しているのですが、かつては二つの
町内会が
委託を受けていたそうですけれども、それも解除されて今は担当される
町内会がなくなり、草刈りなどは
土木センターが外部
委託しているという
状況でした。
高齢化がさらに進むと、本当にお手上げになってしまう
町内会がますます出てくると思います。このような
状況の中では、通常時の雪のないときの管理どころか、
雪入れルールの徹底に関してはなかなか難しいのではないかと考えます。
公園は都市に必要なオープンスペースでありまして、都市の
公園に必要とされるニーズは何かを考えたとき、夏の間は
子どもたちが元気に遊ぶとか運動をする、また、お母さん
たちも一緒にそこで子育てをする、そして、
地域の憩いの場でもありますが、
札幌では、冬の場合、遊ぶというよりも雪を置いておくスペースとして求められると思います。ですから、これからは夏の憩いと冬の
雪置き場を兼ねられるような
公園のつくり方や
維持管理の方法を考えていかなければならないと考えます。
公園の周りには柵や生け垣、車どめの置き石などがありまして、冬に雪を運ぼうとするとそれらが大変邪魔でして、雪が解けますと柵などは
遊具と同様に曲がっていたり折れているものをよく見かけます。柵などは冬の前に一部でも撤去できるようなつくりにできないのだろうかとか、また、
遊具や
ベンチも冬になる前に撤去して、どこかの倉庫に保管するような措置を講じることができないのかなということも考えるわけです。
そこで、
質問ですが、今以上に
公園に対して
地域の方々が愛着を持って
自分たちの
公園と思っていただけるためにどのような取り組みを行っていく必要があるのか、また、新規
公園や再整備を行う
公園では、
雪置き場を最初から想定した
公園整備が考えられないのか、あわせて伺います。
◎
北原 みどりの
施設担当部長 今、二つのご
質問がありました。
まず、
公園に愛着を感じてもらうための取り組みについてお答えさせていただきます。
公園に対して愛着を持っていただくことが非常に重要だということは私どもも常々意識しているところでございまして、やはり、
町内会などの方々にさまざまな場面で
公園にかかわっていただくことが大事だというふうに考えております。
まず、先ほどもありました
町内会委託に関して申しますと、実際に
委託をやめられる方々の理由としては、草刈りが大変だということが一番よく聞く声であります。このことから、できるだけ
町内会の方々に管理を続けていただけるよう、例えば、負担の大きい草刈りを除いて、清掃と巡回だけでも
委託できるような制度の方向に改めていきたいと考えているところでございます。
また、
公園は
地域に一番身近な
施設ですので、
公園を整備する際には
地域でワークショップを開いたり、
地域の方々の意見を聞きながら整備計画をつくっております。そのこと自体も
公園に親しみを持っていただく大きなきっかけになるのではないかと考えておりますし、このほかにも、
公園内に花壇や樹名板をつくるなど、
公園ボランティアの活動を支援する制度もございますし、また、コミュニティ花壇への支援制度もございます。このように、さまざまな場面や制度を活用して
公園に愛着を持っていただけるように、今後も一層の取り組みを進めてまいりたいというふうに考えております。
それから、
雪置き場を想定した
公園整備はできないのかということでございます。繰り返しになりますが、我々が
公園を整備する際には、
地域の方
たちの意見を聞きながら整備プランをつくってまいりますので、
雪入れも含めた、冬の
公園を想定した整備の声も出てまいります。そこで、そういった声にもきちんと耳を傾けて、夏の利用の問題との兼ね合いもございますから、
公園全体のバランスも考えた上で、
施設の選定や配置の
あり方を工夫しながら対応していきたいというふうに考えております。
◆しのだ
江里子 委員 今まで、
町内会委託制度は清掃、草刈り、巡回がセットでありましたけれども、草刈りは本当になかなか重労働だと思います。草刈りを外して清掃、巡回だけにするなど、取り組みやすい制度を考えていただけるということで、一歩進んだかなと思います。一旦、手放した
町内会も、それならばやってみようかと言ってくださるところもあるかと思います。
地域の有志の方の中には、
公園遊具のペンキ塗りなどを日常的にやってくださっている方もいると聞いております。先ほどの答弁にありましたように、
公園ボランティア制度やコミュニティガーデンなど、
公園をつくったり、再整備のときにはワークショップで
地域の声を聞いていただくことによって、冬の
公園としてどういうものが望まれるのかということをともに考えていく機会になるかと思います。
また、
公園に雪を捨てれば、春先に解けるのが大変遅くなります。解けた後にごみが散乱しているところも本当によく見かけますけれども、日ごろ、
公園を使って、冬は
雪置き場として使いたいというのであれば、
地域町内会と合意をした上で、春先にきちんと
雪割りや清掃をしていただくことを前提にした
維持管理を求めていかなければならないと思います。そのためには
地域の協力が何より大切だと思うので、ぜひとも
地域の役に立つ
公園を目指していろいろ働きかけをしていただければと思います。
○こじ
まゆみ 委員長 ほかに
質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○こじ
まゆみ 委員長 なければ、
環境局関係分の
質疑を終了いたします。
ここで、
理事者交代のため、
委員会を暫時休憩いたします。
――――――――――――――
休 憩 午後1時39分
再 開 午後1時40分
――――――――――――――
○こじ
まゆみ 委員長 委員会を再開いたします。
次に、
討論を行います。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○こじ
まゆみ 委員長 なければ、
討論を終了いたします。
それでは、採決を行います。
議案第9号中
関係分を可決すべきものと決定することにご
異議ございませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○こじ
まゆみ 委員長 異議なしと認め、
議案第9号中
関係分は、可決すべきものと決定いたしました。
ここで、
理事者交代のため、
委員会を暫時休憩いたします。
――――――――――――――
休 憩 午後1時41分
再 開 午後1時42分
――――――――――――――
○こじ
まゆみ 委員長 委員会を再開いたします。
最後に、要介護者等ごみ排出支援事業(さわやか収集)の見直しについてを議題とし、資料に基づき、理事者から説明を受けます。
◎粟崎 清掃事業担当部長 要介護者等ごみ排出支援事業、通称さわやか収集につきまして、お手元の資料に沿ってご説明させていただきたいと思います。
初めに、1番の西区モデル事業の実施
状況、(1)さわやか収集の概要についてでありますが、このさわやか収集は、要介護者または障がい者のうち、ごみをごみステーションまで排出することが困難で、かつ、ボランティアなどの身近な人や
地域活動による支援が受けられない方々に対しましてごみの排出支援を行う事業として、
平成21年7月から開始しております。
現行の要件は、要介護2以上または障害程度区分3以上の方で、比較的重い方を対象としております。同居者がいる場合は、その方も同じ要件でなければならないこととしております。
支援内容といたしましては、週1回、自宅に職員が直接訪問いたしまして、燃やせるごみ、燃やせないごみなどを生活ごみとして一括して収集しております。また、大型ごみにつきましては、通常は行っておりませんが、
利用者の家屋内からのごみの運び出し、収集を行っております。
次に、(2)モデル事業の概要についてであります。このモデル事業は、議会や第三者検討
委員会等におきまして、現行のさわやか収集の認知度が低い、対象要件が厳しいのではといったご指摘を受けたことを踏まえまして、対象要件を要支援1から要介護1、または障害程度区分1から2と軽いほうに拡大する一方、ごみ出しが困難な方かどうかを客観的に判断する基準といたしまして、ホームヘルプサービスを利用している方という要件を加え、昨年10月から実施しております。また、このモデル事業では、さらに新たなサービスといたしまして、希望者に対しましてはごみの収集の際に安否確認を実施することとしております。
次に、(3)モデル事業の利用世帯数の推移についてであります。西区におきましては、モデル事業開始前の昨年9月末で33世帯が利用しておりましたが、ことしの8月の時点では134世帯となっております。134世帯の内訳でございますが、緩和した要件に該当する世帯が88世帯と、従来要件に該当する46世帯より多くなっております。従来要件の46世帯と全利用世帯数134世帯を比べますと2.9倍の伸びとなっておりまして、全世帯数に対する利用率も0.03%から0.14%へと大きく伸びております。
ちなみに、全市の
利用者を見ますと、ことし8月末では、モデル事業利用世帯数を含めても511世帯でありまして、全世帯数に対する利用率は0.05%にとどまっております。
次に、2番のモデル事業の検証、(1)モデル事業に関する評価等であります。このモデル事業で設定いたしました要件等が妥当であったかを検証するため、アンケートや聞き取り調査を実施いたしております。まず、1の支援内容に関する
利用者アンケートでございますが、6月時点のモデル事業の全
利用者120名に対してアンケートを行いましたところ、事業内容について90.8%が満足しており、「まあまあ満足」の7.5%を合わせますと98.3%と高い評価になっております。また、安否確認につきましては、14.2%、実人数で申し上げますと17名が実際に利用されております。そして、今後利用したいという方は17.5%、21名おりまして、合わせますと31.7%の方が利用希望ありとなっております。
次に、2の高齢者等のさまざまな相談に対応しております西区
地域包括支援センターのケアマネジャー27名に対してアンケートと聞き取り調査を行いました。このモデル事業の要件等を肯定する意見が多かったことから、必要な方々への支援の要件はおおむね問題がないものと認識しております。
しかしながら、その他の意見といたしましては、例えば、認知症の影響でホームヘルプサービスの利用を拒否する同居者がいる場合、同居者もホームヘルプサービスを受けていなければならないという要件に該当しないことから、結果的にごみ出しに困っているといったケースがあることが確認できましたことや、3のその他にありますように、障がい者相談支援事業所や庁内の福祉
関係部局などに対して聞き取り調査を行いましたところ、視覚障がい者の中には同行援護というサービスを受けている方々がおりまして、このサービスは、障がい程度区分と同程度の障がいでありながら、障がい程度区分の認定を受けていなくても利用できますので、現在のところ、さわやか収集の要件に該当しない結果となっていることも確認できました。
そこで、(2)検討事項にありますように、今申し上げましたようなケースにつきましては、全市実施の段階でさわやか収集の対象に加える方向で検討してまいりたいと考えております。
最後に、3番の今後の予定でございますが、実施時期につきましては、
平成26年4月から全市に拡大して実施する予定で準備を進めてまいりたいと考えております。
なお、
平成26年当初の利用世帯数は1,500世帯程度と見込んでおります。また、収集方法につきましては、現行と同様、直営で収集を行う予定であります。
○こじ
まゆみ 委員長 それでは、
質疑を行います。
◆
伴良隆 委員 さわやか収集の件につきましては、我が会派も3定の代表
質問で飯島議員が
質問させていただいております。その中で、さわやか収集については、多くの
利用者から非常に高い評価を受けていることから、ごみの排出が困難な方々のニーズに適合した内容となっているものと認識しており、あわせて、さわやか収集の今後の展開について、
平成26年4月から全市に拡大して実施したいと考えているとご答弁をいただいたところであります。また、今のご説明にもありましたとおり、要件の緩和も検討事項に入っております。
よって、我々会派としましては、これにつきましては、ぜひこれからも継続していただきたいという思いの中で応援しなければいけないと思っております。
ごみの問題につきましてもそうでありますし、また、雪の問題につきましても、各
地域、
町内会でも非常に大きな関心を寄せているところであります。雪については福祉除雪等の話もございますが、いずれにしても、福祉の分野は非常に大きくいろいろな部局にわたっているということがあります。
その中で、今申し上げたとおり、私も心配事があります。その一つ目は、我が会派が
質問させていただいたとおりですが、今後、それでも要件に当てはまらない人でさわやか収集を受けたいという方
たちに対するフォローアップをどうするのかという議論であります。あるいは、今後より一層拡大すべきではないかといった議論がこれからも沸き上がってくるのではないかと思いますが、きょうは環境局ですので、環境局の事業範囲としてこれからどうあるべきかということが私の心配事になっております。
ご説明の中でも、官が直営でやるという
部分もあって、リース料も数百万円はかかるだろうということでございます。ただ、事業の
費用対効果という意味では、福祉の分野でもございますので、何をもって高いか安いかを論じることはなかなかできないわけでありますが、いずれにしましても、我々が代表
質問をさせていただいた中では、それほど多額のお金がかかるものではないと私は認識しているところでございます。
そこで、こういった心配事の中で一つ
質問させていただきたいのでありますが、先ほど申し上げた要件の対象外のごみの排出困難な方々に対する認識について、環境局の
皆さん方にお伺いしたいと思います。
◎粟崎 清掃事業担当部長 要件の対象外のごみ排出が困難な方に対する環境局としての認識についてでございます。
さわやか収集の実施に当たりまして、環境局においては、ごみの排出の可否について一人一人の身体などの
状況を判断することは困難でありますことから、公平性を保つ意味も含めまして、介護保険の認定区分、障がい福祉サービスの程度区分といった客観的な基準で要件を定めさせていただいているところでございます。
しかしながら、現行の要件ではごみ出し困難な方に十分に対応していないのではないかといったご意見を踏まえまして、今回のモデル事業におきましては、要件を緩和して検証を行うこととしたものであります。緩和した要件につきましては、先ほどご説明で申し上げさせていただいたように一定程度の評価を得ていると認識しておりますが、この要件で困難な方々へはおおむね対応できているのではないかと考えております。
現在、さらなる検討をしている要件について、先ほど若干ご説明させていただきましたが、今後も、客観的に判断できるようなものがありましたら対応を検討してまいりたいというふうに考えてございます。
◆
伴良隆 委員 環境事業部局としては、あくまでも客観的な判断基準でしっかりと線引きしていくというお話であります。我が会派でも、代表
質問をさせていただきましたが、それでもそういったサービスから漏れてしまう方々がおり、さあ、どうしたものかということがありますけれども、一旦は客観的な基準で線引きしていきたいということでございました。
さわやか収集の概要につきましては、ご承知のとおりでありますが、要介護者または障がい者のうち、みずからごみをごみステーションまで排出することが困難な方であり、身近な人や
地域活動による支援を受けられない方という文言がございます。これは、拘束しているというよりも、本当に困っている人
たちに対してサービスを提供しなければいけないというあらわれでありますけれども、やはり、ごみにしても雪にしてもそうでありますが、
地域の自助、共助の力をこれからも掘り起こしていかなければならないわけであります。
ですから、さわやか収集につきましてはこれからもぜひ継続していただきたいわけですけれども、私は、もう一方の
地域の活力、
地域のボランティアとの連携が非常に重要だと思っております。そういう中で、前段の概要でもございましたとおり、身近な人や
地域活動による支援を受けられない方に対してということでございますから、そこでお伺いしたいと思いますが、
地域ボランティアとの連携についてどう考えていらっしゃるか、取り組みも含めて伺いたいと思います。
◎粟崎 清掃事業担当部長
地域ボランティアとの連携についてであります。
札幌市といたしましても、さわやか収集につきましては、基本的に
地域活動の補完的な役割であると認識しておりまして、ごみ出しを含めた
地域福祉活動全体が盛んになることが望ましいと考えてございます。また、数の把握はできておりませんけれども、ごみ出しをボランティアの方に支援していただいている方はおられまして、実際に西区の
地域包括支援センターへのアンケートによりますと、さわやか収集を利用せず、
地域ボランティアを活用している方もいるという回答もいただいております。
しかしながら、さわやか収集の申し込みがふえてきているということは、ごみ出しの支援を求めている方々がふえてきているということであり、それに対応したボランティアの方々が見つからないということでもあります。
今後は、環境局といたしましても、例えばごみ出しボランティア活動を促す周知を行うなど、ボランティア活動を支援している
関係機関の皆様方の取り組みに協力してまいりたいと考えてございます。
◆
伴良隆 委員 地域のボランティアとの連携については、改めて、これからより一層連携を深めてまいりたいという趣旨のご答弁だったと思います。
環境事業部局として、福祉の分野にどういった形でどこまでやっていくのかということは、これからのいろいろな庁内の議論の中で見出していくものだと思っております。その上で、
地域ボランティアとの連携がありまして、それについては取り組んでいきたいということでございました。しかし一方では、高齢者は、自分が排出したごみについては、なるべく他人には表立ってさわらせたくないという気持ちがあるのも事実であります。そういう意味でも、しっかりとした客観的な基準もそうでありますし、それから、その要件に当てはまらない人
たちに対するフォローです。
地域ボランティアというお話もございましたが、それでも漏れてしまう方々がおり、それはご本人が望むからそれでいいのかもしれませんけれども、何とかしてほしいという高齢者も実際にいらっしゃるわけであります。
そういった方々に対してどうしていくのかということは、大きく福祉の分野と
地域の振興ということ、
町内会もそうですが、こうした
地域活動の
部分にも非常に大きくよってくるわけであります。そういった中で、福祉除雪も含めて、私は福祉全体を見渡した事業の再構築が必要なのではないかと思っておりますし、今後のごみ収集事業そのものの
あり方についてもきちんと再構築していかなければいけないのではないかと思っております。
これは、また場をかえて議論させていただきたいと思います。
◆しのだ
江里子 委員 さわやか収集については、私どもの会派は、2008年に、名古屋市のなごやか収集、そして横浜市のさわやか収集を視察させていただきまして、
札幌市でも導入すべきと進めてきて、そして実現した経緯があります。昨年9月の
総務委員会において、我が会派からも、西区で行うモデル事業については、検証後のなるべく早い時期に全市展開につなげるように要望してきたところです。
本日は、そのモデル事業の実施
状況を説明していただきましたが、対象要件の緩和を図ったことによって、より多くの方がこの制度を利用することができるようになり、また、新たに安否確認のサービスを加えたことによって
市民ニーズにより即した事業になったとの印象を持ちました。今後、周知期間を経て、来年4月から全市に拡大して実施していただけるということでありまして、日ごろからごみ出しに苦労をされている方々にとっても大変望ましいことだと考えます。
そこで、この点について、何点か
質問させていただきます。
まず、全市実施に向けた体制の整備について伺います。
先ほどの説明の中で、全市実施を予定している来年4月には、利用世帯数が約1,500世帯と現状の約3倍を想定しているとのことで、大変大きな件数の伸びとなります。昨年10月から始めた西区のモデル事業の場合では開始後3カ月間の申し込みが特に多かったと聞いておりまして、全市での本格実施の際もきっと同様だと思われますが、例えば、4月に受け付けを開始し、それから申込者のお宅へ順に要件確認に出向くことになると、当初は申し込みが多くて混み合いますから、実際の収集開始が遅くなるケースなども出て、
利用者に混乱を招くことも十分に考えられるのではないかと思います。
そこで、
質問ですが、現状からの大幅な件数増や、開始後、しばらくの繁忙期に備えるには体制面での十分な準備が必要だと考えますが、円滑な実施に向けてどのような体制で実施をしていくお考えなのか、伺います。
◎粟崎 清掃事業担当部長 さわやか収集の実施体制についてお答えいたします。
まず、開始当初の受け付け体制についてでありますが、ご指摘のとおり、西区のモデル事業では、開始から3カ月間は月の平均申請数が25件と、開始直前の3件と比べて約8倍と大きく増加いたしました。モデル事業の実績を踏まえますと、全市実施におきましても申請受け付けや要件確認のための訪問調査などが集中し、一時的に清掃事務所の業務量が急増することが予想されますことから、開始時におけます混乱を来さぬように対策を講じる必要があると考えております。
具体的には、訪問調査を担当する職員に対して事前研修をしっかり行うことはもちろんのこと、平常時よりも多い職員で受け付け対応することや、受け付け開始時期を1カ月程度前倒しすることも検討してまいりたいと考えております。また、全体件数が増加することへの対応につきましては、現在、収集曜日が月曜日から金曜日まで分散している
地域につきましては、例えば
地域ごとに収集曜日を集約するなど、収集体制の効率化を図ることなどにより対応してまいりたいというふうに考えております。
◆しのだ
江里子 委員 西区の場合は3カ月間で8倍にもなったということで、それから推しはかると1,500世帯が集中するとどれほどのことになるのかなと思うわけです。それに対しては、職員をふやしていただくなり、また、1カ月前倒して受け付け等をしていただけるということ、また、実際の収集に関しては、分散ではなく、収集曜日の効率化を考えていらっしゃるということで、円滑なものができてくるのではないかとちょっと安心するところです。
次に、この事業を直営で実施する理由についてお伺いしたいと思います。
家庭ごみの収集業務のうち、要介護者や障がいのある方を対象に行うこうした福祉的側面を持つ事業については、ほかの政令指定都市の例などを見ましても、ほとんどが直営で実施しているところです。
札幌市におきましても、先ほどの説明で、生活ごみの収集や大型ごみの家屋内からの運び出しを内容とするこの事業については、引き続き各清掃事務所が実施していくとのことでした。
しかし、先ほど収集体制の効率化を図って対応したいというご答弁がありましたけれども、
利用者がふえ、業務量も増加していくのであれば、事業を民間に
委託することも視野に入れるべきだと考える方もいるのではないかと思います。
そこで、
質問ですけれども、
札幌市として、来年の全市実施後もこの事業を引き続き直営で行っていくこととした理由はどのようなところにあるのか、改めて、この点について伺います。
◎粟崎 清掃事業担当部長 さわやか収集を直営で行う理由についてお答えいたします。
西区のモデル事業におきましては、さわやか収集の業務量の調査を行った結果、利用世帯が区内に点在しておりますことから、移動に要する時間のウエートが大きくなることが確認できました。そこで、清掃事務所の従来業務のごみステーションパトロールや不適正排出者の指導業務を組み合わせて、合理的な経路で実施することで効率的にさわやか収集を行えると判断したところであります。この方法によりますと、全市拡大による
利用者の増加に対しても、新たな業務
委託によることなく、清掃事務所の体制で行うことが効率的であるため、直営で実施することが妥当であると考えてございます。
◆しのだ
江里子 委員 さわやか収集の利用世帯は点在しているけれども、ごみパト隊がやっているステーションの管理や不適正排出のパトロールに合わせたり、また、収集曜日の効率化などをすることによってきちんとやっていただけるということで、これに関しても安心いたしました。
次に、安否確認について伺いたいと思います。
今回のモデル事業から新たなサービスとして加えた安否確認は、ご高齢の方や近くに住むことができない親族にとっては特にありがたいサービスになるのではないかと思っています。しかし、先ほど実施
状況を説明いただいた中では、現在のところ、
利用者及び利用希望者は約3割程度にとどまっているとのご報告がありました。こうした安否確認を希望される方には、毎回、清掃事務所の職員が直接顔を合わせて体調を尋ねるなど、しっかりとした見守り対応ができるのかと思いますけれども、逆に希望しなかった方については、特に対応しないのかというところも気になります。
そこで、
質問ですが、そもそも安否確認を利用しない方の理由にはどのようなものがあるのか、また、収集時に安否確認を利用しない方のごみが玄関先に出ていない場合、安否確認の視点で何らかの対応を考えているのか、伺います。
◎粟崎 清掃事業担当部長 まず、安否確認を利用しない方の理由についてお答えさせていただきます。
利用者からのアンケートによりますと、利用を希望しない主な理由といたしましては、親族やヘルパーが訪問してくれるとか、日常生活に不安がないといった内容でありますが、今後、こういった世帯の方々でも
状況の変化により安否確認を利用することも考えられるのではないかというふうに思います。
また、安否確認を希望されていない方に対しても、ごみが出されていない場合などには、
状況に応じて直接お声かけして確認を行っております。そして、本人の応答がない場合には、不在連絡票を郵便受けに投函したり、何か不自然な
状況が確認されれば、介護事業所などの緊急連絡先へ
状況確認を行うなどの対応をとっております。今後も、引き続き、安否確認の希望の有無にかかわらず、必要に応じてこのような取り組みは行ってまいりたいと考えてございます。
◆しのだ
江里子 委員 要望です。
ごみ収集時の安否確認については、
札幌市が行政による見守りの一環として行うわけですから、ぜひ、責任を持ってしっかり取り組みをしていただきたいと思います。もちろん、業務に当たるそれぞれの職員には、この取り組みが果たす福祉的な役割をきちんと理解していただく必要があると考えます。ですから、来年4月の全市実施スタート前に、例えば、安否確認の方法や、確認がとれない場合の対応など、今、いろいろとご答弁を聞かせていただきましたけれども、全員がこのことに関してのきちんとした認識を持っていただけるよう、場面ごとの対応の仕方について
関係職員に研修を行っていただくなどして理解していただきたいと思います。
この事業は本当にすばらしい事業ですから、より意義のあるものにしていただきたいと思いますので、それをお願いいたしまして、私の
質問を終わります。
◆伊藤理智子
委員 私からも、
質問させていただきます。
私どものところにも、高齢者の方や介護事業所などから、ひとり暮らしでごみ出しができない方の支援をできないものかという相談がありました。そこで、日本共産党としても支援してほしいという
質問を何度かしてきましたが、全市への拡大は、対象者にとっては本当に待ち望んでいたことだと思っておりまして、すごくうれしいことです。
しかし一方で、申し込みの方法がわかりづらく、諦めてしまったというような声が私のところに寄せられております。現在、さわやか収集を利用したいという対象者はどのような手順で申請に至っているのか、それがわかりづらい場合、対象者にとっては申請の手続の中で何が大変になっているというふうに思っていらっしゃるのか、本市としての認識を伺います。
◎粟崎 清掃事業担当部長 さわやか収集の申請手続についてお答えいたします。
さわやか収集では、対象者の多くがご高齢でありますので、申し込み自体をどうしたらよいか、訪問調査できちんと自分の
状況を説明できるかと不安に感じる方もいらっしゃるのではないかというふうに認識しております。
そこで、さわやか収集の申請に当たりましては、必ずしも
利用者本人が申し込まなくても、親族やご本人をサポートしたり、見守りされている
地域の方々などであっても、お住まいの地区を担当する清掃事務所に電話などで相談していただくことで手続を開始できます。清掃事務所職員が日時の調整をいたしまして、希望者のご自宅に訪問し、介護保険の受給者証などにより要件の確認を行い、申請書を提出していただきます。その後、ボランティアの有無などを確認の上、要否の決定を行うという流れでございます。
また、訪問調査の際には、多くの場合、ケアマネジャーや親族等にご同席いただくようにご協力をお願いしてございます。その結果、スムーズな申請手続がなされているのが多数でございます。全市拡大の際にも、ケアマネジャー、親族等に同席のご協力を行ってまいりますけれども、同席していただける方がいらっしゃらない場合におきましても適切な対応ができるよう、職員への研修をしっかり行ってまいりたいというふうに考えております。
◆伊藤理智子
委員 身の回りのことは頑張ってやっているので、介護認定は受けていないから対象にならないけれども、ごみステーションが遠い、握力がない、冬道が怖くてごみ出しが大変だというご高齢の方もいらっしゃると思いますが、こういう人
たちがいるという認識は持っていらっしゃいますか。また、
高齢化などから必要な書類を整備するのが大変である、ごみを入れるふたつきのごみ箱を用意することが大変など、さわやか収集をお願いしたかったのに諦めたと、そういう声が私のところに寄せられた事例なのかなというふうに思っております。
対象になるのに申請の仕方がわかりづらいとか、要介護認定を受けていないが、ごみ出しが大変だという人が利用を諦めることがないような支援が必要だというふうに思いますが、どう対処されていくのか、伺います。
◎粟崎 清掃事業担当部長 要介護認定を受けていないけれども、ごみ出しが困難だという方への支援についてでございます。
先ほど伴
委員にもお答えいたしましたとおり、さわやか収集の対象者の
状況につきましては、環境局が個別の
状況を判断することは困難でありますことから、公平性を保つために客観的な基準による要件を定めさせていただいております。要介護認定を受けずに、身の回りのことは頑張っているけれども、ごみ出しが大変だという方がおられれば、ご相談の際に、まずは介護認定などを受けられる必要がないかどうか、検討されるように促してまいりたいというふうに考えてございます。
◆伊藤理智子
委員 対象にならなくても大変な方がいるという認識はされているということでよろしいのですね。
◎粟崎 清掃事業担当部長 要介護認定を受けていない方の中にも、ごみ出しにご苦労されていらっしゃる方はおられるのかもしれないなというふうな認識はございます。
◆伊藤理智子
委員 先ほども安否確認のやりとりがありましたが、さわやか収集モデル事業
利用者アンケートの調査結果を見せていただきましたところ、安否確認の利用について、利用していないし、今後も利用するつもりはないという回答の理由の中に、耳が遠くてチャイムがわからないとか、
ぐあいが悪くて寝ていることが多いので、すぐに起きられないとか、収集の人に迷惑がかかるからなどということがありました。本当はこういう方こそ安否確認が必要なのだろうと思う方が、利用していないということをこの結果で知りました。こういう方
たちに対しては、支援が必要なのに受けていないということで、保健福祉局とも連携した上での働きかけが求められると思うのです。
アンケートでそういう声を詳しく聞くのは環境局の仕事ではないですけれども、とても大切な視点だと思うので、今後はどう対応されていくのか、お聞かせください。
◎粟崎 清掃事業担当部長 安否確認を利用していない方に対する支援、それから、保健福祉局との連携ということでお答えさせていただきます。
安否確認につきましては、希望者に対して行うことにしておりますけれども、利用を開始する際に、まずは丁寧な説明を行って、必要な方々に利用していただけるサービスとなりますよう、マニュアルの充実や職員研修をしっかり行うことなどによりまして対応してまいりたいと考えております。
保健福祉局との連携による働きかけにつきましては、どのような連携が図れるか、今後、検討してまいりたいと考えております。
◆伊藤理智子
委員 高齢化されていたり、親族が遠くに住んでいらっしゃったり、また、介護事業所でもこの人には
地域の支援が必要だという方など、自分のことを助けてほしいと言えない人もたくさんいらっしゃる中で、ボランティアの方の力も大事ですけれども、この事業は本当に期待されていると思います。全市に広げていくことでいろいろな課題や要望なども出てくると思いますので、そういうことにもぜひきめ細かく対応して実施していただきたいということを強く求めて、
質問を終わらせていただきます。
◆石川佐和子
委員 私からは、
市民周知について、1点お尋ねいたします。
今、さわやか収集の拡大、見直しについてのご説明をいただきました。サービスがスタートしてから2年数カ月がたった2012年9月のさわやか収集の利用率は、372世帯で
札幌市全体の0.04%という数字ですが、こういうふうに数値が低かったのは、対象要件が厳しかったことと、もう一つは、周知が不十分で制度がなかなか認知されていなかったことがあったのではないかというふうに思います。そういったことを踏まえて、2012年10月からの西区でのモデル事業を通して、周知も含めて事業の検証をされたというふうに伺いました。今伺ったところでは、西区のモデル事業では、介護の必要の程度の拡大や同居者の要件緩和など、サービスの拡充とあわせて周知についてもケアマネジャーや民生
委員、
町内会などへ説明を行った結果、10カ月で33世帯から134世帯に増加したという説明をいただきました。やはり、どんなにすばらしいサービスであっても、この制度の説明が必要な皆さんに十分行き届いていないと何もならないですから、全市拡大に向けて
市民周知をしっかり徹底していくことが重要だと考えます。
そこで、
質問ですが、2014年4月からさわやか収集を全市に拡大するということですけれども、それに向けての周知はいつごろから始めるのか、まず、伺います。
また、高齢の方はもちろん、介護事業所にお勤めの方やNPO、民生
委員、
町内会などの方に対して、さわやか収集拡大について徹底した周知を行っていくべきと思うのですが、どのように行うのか。
また、
札幌市では、誰もが安心して暮らせる
地域社会を実現するため、
市民全員がこの制度内容の拡大を知らなくてはならない、お知らせしていかなくてはならないと考えますが、それはどのように行うのか、伺います。
◎粟崎 清掃事業担当部長 全市拡大に向けての事業の周知についてお答えいたします。
さわやか収集の対象者の多くが高齢者であり、みずから情報を得ることが困難な方々もおられると考えられますことから、
委員がご指摘のとおり、対象者ご本人はもとより、対象者の身近にいる方々への周知も広く行う必要があると考えております。つきましては、年内には
地域活動に携わっている
町内会関係者や民生
委員に対しまして、全市拡大の方向性について説明を始めるとともに、年明けには広報さっぽろへの掲載、
町内会回覧による周知などを図ってまいりたいというふうに考えております。
また、モデル事業におきましては、8割以上がケアマネジャーから当事業を聞いて申し込みをしてきております。このことから、
地域包括支援センターや介護支援事業所のケアマネジャーに対しましても、センター長会議やケアマネの機関紙などを活用いたしましてきめ細かい周知を図り、必要な方々にしっかりと支援の手が届くようにしてまいりたいと考えております。
◆石川佐和子
委員 要望です。
先ほど、事業開始3カ月前は大変だったというお話もありましたから、年内に事業者などに説明して広報には年明けということでしたが、ぎりぎりの対応ではないかと思うので、なるべく早目に丁寧に行っていくことが必要ではないかと思います。
さわやか収集は、ちょっとした助け合いや
地域コミュニティーの充実が求められている一方で、孤立死などに至るすき間がありますので、さわやか収集の安否確認を通して二重、三重のセーフティネットにしていくことは
札幌市として重要な役割を果たしていくと考えています。
ただ、ごみ収集は、一方で効率のいい収集が求められていると思います。しかし、安否確認においては、どなたでもというわけではありませんが、高齢の方ではピンポンと押したときに出てくるのにとても時間がかかる場合がよくあります。そうしたときに、職員の方全員が見守りの気持ちで接していくことを心がけていただきたいと思います。先ほど職員研修も行うというお話がありましたけれども、丁寧に取り組んでいただくことを強く求めて、私の
質問を終わります。
○こじ
まゆみ 委員長 ほかに
質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○こじ
まゆみ 委員長 なければ、
質疑を終了いたします。
以上で、
委員会を閉会いたします。
――――――――――――――
閉 会 午後2時22分...