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平成25年災害・雪対策調査特別委員会−07月02日-記録

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  1. 札幌市議会 2013-07-02
    平成25年災害・雪対策調査特別委員会−07月02日-記録


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    最終取得日: 2024-09-10
    平成25年災害・雪対策調査特別委員会−07月02日-記録平成25年災害・雪対策調査特別委員会  札幌市議会災害雪対策調査特別委員会記録            平成25年7月2日(火曜日)       ────────────────────────       開 会 午後2時 ○峯廻紀昌 委員長  ただいまから、災害・雪対策調査特別委員会を開会いたします。  報告事項ですが、五十嵐委員、木村委員からは、欠席する旨、連絡がございました。  議事に入る前に、一言、ご挨拶をさせていただきます。  このたび、災害・雪対策調査特別委員会委員長にご選任をいただきました峯廻でございます。2年間の任期となりますけれども、皆様のご協力をいただく中、委員長職を全うしてまいりたいと思いますので、ひとつよろしくお願い申し上げます。  さて、一昨年に発生いたしました東日本大震災を教訓といたしまして、この2年間も災害に強いまち札幌をつくるためにさまざまな論議を通じて対策をしてまいりましたが、災害対策についてはこれで終わりということはありません。また、雪対策についても、この後、報告がございますけれども、今冬のように例年にない大雪に見舞われたときの除雪体制についても検証していかなければならないと思います。  本委員会において、各委員からの活発な議論を通じて、災害に強い、そして雪に強いまち札幌をつくり上げていくために、ぜひ、皆さんの活発なご意見を出していただく中で、本委員会を実りあるものにしていきたいというふうに考えておりますので、特段のご協力をお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。どうかよろしくお願い申し上げます。(拍手)     ―――――――――――――― ○峯廻紀昌 委員長  それでは、議事に入ります。  最初に、副委員長の互選についてお諮りいたします。  ご発言はございませんか。  (阿部委員「委員長」と呼び、発言の許可を求む) ◆阿部ひであき 委員  副委員長指名推選の動議を提出いたします。  副委員長には、伊藤理智子委員を推薦することの動議であります。 ○峯廻紀昌 委員長  ただいまの動議のとおり決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり)
    峯廻紀昌 委員長  異議なしと認め、副委員長には伊藤理智子委員が選任されました。  それでは、伊藤副委員長、ご着席の上、就任のご挨拶をお願いいたします。 ○伊藤理智子 副委員長  ただいま副委員長に選任いただきました伊藤理智子でございます。  この災害・雪対策調査特別委員会では、東日本大震災でさまざまな課題が出された中で、それをいかに教訓化してこの札幌市でも生かしていくのか、そして、雪国である札幌市の雪対策を本当に皆さんとしっかりと取り組んでいくことが求められるとても大切な委員会だと感じております。  微力ながら、委員長を支え、理事の皆さん、そして委員の皆さんのご協力のもと、力を尽くしてまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。(拍手) ○峯廻紀昌 委員長  次に、理事が交代された会派がありますので、ここで、改めまして、各会派から理事の氏名を通告願います。  (「自民党・市民会議・阿部ひであき委員、民主党・市民連合・村上ゆうこ委員、公明党・丸山秀樹委員日本共産党坂本恭子委員市民ネットワーク北海道石川佐和子委員、市政改革・みんなの会・松浦 忠委員」と呼ぶ者あり) ○峯廻紀昌 委員長  それでは、自民党・市民会議・阿部ひであき委員、民主党・市民連合・村上ゆうこ委員、公明党・丸山秀樹委員日本共産党坂本恭子委員市民ネットワーク北海道石川佐和子委員、市政改革・みんなの会・松浦 忠委員、以上6名ということで確認させていただきます。  次に、平成24年度除雪事業の実施結果について及び平成25年度道路維持除雪業務の予定告示についてを一括議題とし、資料に基づき、理事者より説明を受けます。 ◎高松 雪対策室長  お手元に配付いたしました災害・雪対策調査特別委員会資料に基づきまして説明させていただきたいと思います。  まず、平成24年度除雪事業の実施結果についてであります。  資料の1ページA3判でございます。  1 除雪事業の概況についてでありますが、この資料は、平成24年度の大雪を振り返るために気象状況除排雪作業の概要をまとめたものであります。  最初に、気象状況についてですが、資料左側の1.月別気象状況の概況であります。  札幌管区気象台累計降雪量は、平成19年度から23年度の5年平均が448センチメートルであるのに対し、623センチメートルとなり、また、12月から4カ月連続で低温傾向が続き、気象警報も9回発令されるなど、全市的に大雪、暴風雪に見舞われた記録的なシーズンでありました。札幌管区気象台のデータを中心に月別に見ますと、まず、12月の主な気象の欄ですが、11月18日に初雪を観測、これは観測史上2番目の遅さとなりましたけれども、この初雪が根雪となったのは観測史上初のことでありました。また、市内はまとまった降雪が続き、観測史上4番目の積雪深87センチメートルを記録、気温も、30年平均と比較し、12月はマイナス1.4度と低温が続いたところであります。  1月ですが、12月からの降雪の影響と低温傾向によりまして、最大積雪深が97センチメートルとなったところであります。  なお、気温は、30年平均比で12月から3月まで4カ月連続で低目に推移したところでございます。  2月ですが、15日から17日に47センチメートルの降雪を記録、最大積雪深も137センチメートルとなったところでございます。また、下旬には北区あいの里で24時間降雪量が53センチメートルを記録したところであります。  なお、2月だけで3度の気象警報が発令されました。  3月ですが、初旬には、札幌市内全域が断続的な暴風雪に見舞われ、各地区で吹きだまりが発生し、北区の道道札幌北広島環状線ほか4路線で通行どめが発生したところでございます。また、8日から9日にかけて、24時間降雪量は南区で33センチメートル、西区で32センチメートルとなるなど、各地区で大雪と暴風雪に見舞われたところでございます。3月は3度、延べ5日間にわたりまして暴風雪警報が発令され、67年ぶりに3月の積雪深が130センチメートルを超えたところであります。  次に、左下のグラフについてですが、このグラフは、札幌管区気象台の積雪深の推移についてあらわしたものでございます。赤線は、平成24年度の積雪深をあらわしており、全体としては12月中旬、1月下旬、そして2月から3月の積雪深が大きかったといった特徴が見られるところでございます。2月から3月の平均積雪深が108センチメートルで、緑の線は19年度から23年度までの5年平均で56センチメートルなので1.9倍、3月だけで比較すると2倍以上といったことで、例年よりおよそ2倍以上の雪山の高さであったことがグラフから読み取れると思います。  次に、資料右側の2.除排雪作業の概要についてです。  (1)月別作業状況の概要ですが、平成24年度は、大雪や断続的な暴風雪のほか、低温が続いたことによりまして早くから積雪深が大きくなったことから、排雪作業の前倒しや緊急的な日中作業の実施、民間需要に対応し、新たなたい積場を開設するなど、気象状況等に応じた除排雪作業に努めたところであります。  月別の主な対応についてですが、まず、12月は、例年1月中旬から実施する幹線道路の運搬排雪を、12月18日の電車通りを皮切りに、全市的に前倒しして開始したところであります。雪たい積場につきましても、民間からの搬入に対応するため、通常12月20日に開設予定の7カ所を前倒しして開設、さらに、1月10日開設予定としていた12カ所全てを前倒しして開設したところであります。  1月は、12月から引き続き計画排雪を実施するとともに、通学路排雪を実施、1月21日には、例年2月から実施するパートナーシップ排雪を前倒しして開始したところでございます。  2月は、20日から21日にかけて局地的な大雪となり、北区では緊急的に日中の作業を実施いたしました。また、1月から雪たい積場の閉鎖が多くなったため、雨水貯留池などの小規模雪置き場も活用するとともに、新たに雪たい積場を追加開設したところでございます。  3月は、市内全域で断続的な暴風雪に見舞われ、吹きだまりが発生したところであり、西区等ではバス路線が通行不能になったことから、緊急的に排雪を実施したところでございます。一方で、通常、3月上旬で完了するパートナーシップ排雪では、ダンプトラックの融通とか他地区からの応援等を行いましたが、3月下旬までかかった地区もあったところでございます。また、大雪を受け、民間の排雪需要が引き続き高かったため、3カ所の雪たい積場の閉鎖日を4月6日まで延長するなどの対応も行ったところでございます。  次に、(2)除排雪作業量と雪処理量の概要についてご説明いたします。  これまで説明いたしました気象状況や作業状況から、平成24年度の除排雪作業は、5年平均と比較して、ちょうど資料右下の表1でございますが、幹線道路の除雪で11回程度多い32回、計画排雪量は1.8倍を超えており、民間排雪も合わせた最終雪処理量は約2,800万立方メートルと、過去最大となったところでございます。  以上が、平成24年度除雪事業の概要であります。  次に、2ページ目をお開きください。  ここでは、昨シーズンの気象状況と区別の降雪量のグラフを掲載しております。  まず、上段のグラフですが、気温の変化をあらわしたもので、赤い線が札幌管区気象台における平成24年度、青い線が23年度、緑の線が昭和56年から平成22年度までの30年平均である平年値をあらわしているところでございます。  平成24年度は、冬型の気圧配置となる日が多く、強い寒気の影響を断続的に受けたため、気温は全般的に平年よりも低くなりました。  次に、中段のグラフですが、各区における累計降雪量であります。  平成19年度から23年度の5年平均と比べ、10区とも上回っておりまして、特に手稲区の286センチメートルを最高に、中央区、東区、南区で200センチメートル以上も上回ったところでございます。  一番下のグラフは、月別の区別平均積雪深をあらわしたグラフでございまして、2月における5年平均と平成24年度の差の最大は手稲区のプラス42センチメートル、最小は白石区のプラス10センチメートルでありました。また、3月における5年平均と24年度の差の最大は手稲区のプラス70センチメートルであり、最小は豊平区のプラス23センチメートルでありました。  続きまして、事業概要です。  3ページをごらんください。  まず、除雪体制についてでありますが、マルチゾーン除雪体制は、11月1日から3月31日までの151日間の作業期間、そして、除雪センターは、大雪だったことから、昨年度に比べ11日間延長して、12月1日から3月31日までの121日間の開設となりました。  主な工種別の事業量ですが、車道除雪につきましては、本市が管理する道路延長5,466キロメートルのうち、幅員8メートル以上の道路と、8メートル未満の道路のうち、機械除雪が可能な路線5,358キロメートルを対象に実施したところでございます。  なお、表中の中括弧は、平成23年度実績との事業量比較を載せておりますので、参考としていただきたいと思います。  次に、歩道除雪につきましては、歩道管理延長4,002キロメートルのうち、機械除雪が可能な有効幅員2メートル以上の歩道2,977キロメートルを対象に実施いたしました。  運搬排雪につきましては、バス路線や交通量の多い幹線道路など1,367キロメートルを対象に実施いたしました。このうち、排雪量抑制の延長は611キロメートルでございます。また、交差点排雪を255カ所行いました。通学路につきましては、教育委員会が指定しております通学路のうち、通学児童が多く、シーズンを通して歩行空間が確保できない269キロメートルの路線を、また、パートナーシップ排雪のうち、幅員10メートル以上の463キロメートルの路線をそれぞれ排雪したところでございます。  パートナーシップ排雪生活道路につきましては、地域の方々からの申請によりまして1,860キロメートルの路線を対象に実施いたしました。  凍結路面対策につきましては、幹線、バス路線等、全市で693キロメートルを対象に凍結防止剤を散布いたしました。このうち、夕方ラッシュ対応の散布は197キロメートルを対象に行い、強化を図ったところでございます。また、歩行者の安全対策といたしまして、公共施設周辺の歩道296キロメートルを対象に凍結防止剤、滑りどめ材の散布をしたほか、歩行者用砂箱を950カ所設置いたしました。  雪たい積場につきましては、大雪のための緊急開設も含め、開設した箇所数は74カ所で2,524万立方メートルを受け入れました。開設形態別では、民間の受け入れも行う一般用雪たい積場として31カ所、幹線道路や生活道路の公共排雪のみを受け入れる市専用雪たい積場として43カ所でありました。  なお、一般用につきましては、シーズンを通して市民の皆様に利用していただくため、比較的需要の少ない初冬期には郊外の雪たい積場を開設することとし、12月1日に4カ所を開設いたしました。その後、大雪に伴いまして、12月20日、1月10日開設予定の箇所につきまして前倒し開設をしたところでございます。また、春先の排雪需要に対応するため、3カ所につきまして開設期間を4月6日まで延長したところでございます。  市民助成トラックにつきましては、町内会などの排雪作業を支援するため、延べ5,803台のトラックを無償貸し出ししたところでございます。  雪対策施設につきましては、流雪溝が8施設、下水道管投雪施設を含む融雪槽等が9施設、地域密着型雪処理施設が3施設、それぞれ稼働したところでございます。  広報活動につきましては、路上駐車の防止や道路への雪出し防止等に向け、広報さっぽろによる情報発信のほか、札幌ゆきだるマンプロジェクトの推進、雪と暮らすおはなし発表会の開催などを行ったところでございます。また、ホームページやテレビのデータ放送などを活用し、生活道路の新雪除雪などについて情報発信を行ったところであります。さらに、昨年度の大雪を受け、作業見込みなどについて交通事業者や町内会との情報共有を図ったところでもあります。  続きまして、平成24年度除雪費執行内訳でございます。  4ページをごらんください。  平成24年度は、当初予算として、表の予算の欄、下から7番目の合計の横に記載しておりますように、149億500万円を計上しておりましたが、欄外に記載しておりますように、補正予算といたしまして、平成25年2月18日に20億円、平成25年2月27日に25億円、平成25年3月14日に18億円をそれぞれ大雪対応として議決いただいたところでありまして、予算額としては、一番下の欄にありますとおり、213億2,400万円を計上させていただきました。これに対し、執行額は、同額の213億2,400万円であります。  なお、この財源の一般財源のうち5億円につきましては、備荒資金を取り崩すこととしております。  各工種ごとの予算執行額は、表に記載のとおりであります。  続きまして、主な取り組みについてご説明いたします。  5ページをごらんください。  ここに、札幌市冬のみちづくりプランの目指す目標と重点施策を記載しております。これに沿いまして、平成24年度に実施いたしました主な取り組みについてご説明いたします。  6ページをごらんください。  目標1 冬の市民生活ルールの確立についてでございます。  路上駐車防止、道路への雪出し防止に向けた各種啓発活動の実施では、路上駐車防止や道路への雪出し防止などを目的として、地域、北海道警察、札幌市などで行う合同パトロールについて220地区で実施したところでございます。また、路上駐車や雪出しが多く見られる地域につきまして、重点的啓発活動対象地域として設定し、8地区で啓発活動を行ったところでございます。地域と創る冬みち事業につきましては、市民懇談会の開催などさまざまな機会を通じて情報発信を行うとともに、地域の実情に合わせた満足度の高い除排雪の実現に向け、生活道路を有する町内会1,877のうち、新規懇談会を431町内会において実施し、累計は1,269町内会となったところでございます。  次に、目標2 排雪量の抑制につきましては、運搬排雪作業時に、主要な交差点などを除き、作業の効率化などを図るため、路肩部を残して排雪するもので、排雪抑制の延長として611キロメートルとなったところであります。  7ページをごらんください。  公園や雨水貯留池などの既存公共用地の活用として地域の雪はできる限り地域で処理することが望ましいとの考えから、公園については、利用ルールの制定など、地域と行政が協力して拡大を図った結果、948カ所と利用が進んだところであります。また、利用可能な雨水貯留池を14カ所利用したところであります。  次に、目標3 除排雪体制の確保でございますが、除排雪体制の維持・安定化策として、除雪機械の新規購入16台、更新11台の計27台の除雪車を購入いたしました。この結果、平成24年度末の市保有台数は390台となったところであります。  次に、目標4 メリハリをつけた冬期道路の管理についてですが、バス専用レーン優先レーンの排雪や狭小バス路線の排雪をそれぞれ強化しているところであり、それぞれ資料に記載している延長を対象としたところであります。国道管理者との交差点排雪連携として、東区の国道274号、これは札幌新道でございますが、この274号と東8丁目篠路通など4カ所につきまして強化を図ったところであります。  8ページをごらんください。  ロードヒーティングの前倒しといたしまして、当初に停止を予定していた9カ所を加えまして、電力不足への対応として9カ所の停止を追加して実施したところであります。また、消費電力の削減を図るため、ロードヒーティングが一定時間連続して運転された場合、強制的に短時間の運転休止を行う間欠運転を実施いたしました。  次に、目標5 安全な冬期交通環境の確保でございますが、凍結防止剤の散布強化として、平成24年度は197キロメートルを実施しました。特に、平成22年度から、朝ラッシュ時に加え、夕方ラッシュ時にも対応したところであります。  豪雪時体制の充実でありますが、町内会との情報共有として、町内会に対し、今後の除雪作業の見込み等の情報提供を行ったところであります。また、交通事業者との情報共有として、交通事業者へ今後の除雪作業見込み等情報提供を行うとともに、警戒態勢時にバス・タクシー事業者から道路状況の情報を収集したところであります。この対象としては、バス会社は4社、タクシー事業者についても4社であります。さらに、ホームページによりまして緊急除排雪作業情報を提供するとともに、データ放送等でも同様の情報提供を行ったところであります。  次に、目標6 冬の文化の創造でございますが、広報さっぽろ12月号に、みんなでつくろう札幌の冬のみちの特集を組んだこと、冬のくらしガイドのとじ込みを行ったことなど、情報の発信を行ったところであります。ホームページによる情報提供としては、雪かき指数の掲載、ザクザク路面情報の掲載、雪たい積場の開設情報であります。  9ページをごらんください。  データ放送等による情報提供としては、テレビ局3局を通じて新雪除雪の作業情報を提供したところでございます。  札幌ゆきだるマンプロジェクトでは、メーンキャラクターであるゆきだるマンにより、市民にわかりやすい広報・啓発活動を行い、冬の市民生活ルールの遵守、マナーの向上に向けた意識啓発及び冬の文化の創造の浸透を図りました。主な活動としては、地下歩行空間でのプロジェクトオープニングイベントでのPR、雪まつりつどーむ会場などのイベントでのPRを行ったところであります。また、市民とゆきだるマンが握手するアクスユー活動、ゆきだるマン制作、ゆきだるマン川柳などを通じたPRを行いました。  このうち、ゆきだるマン川柳では、雪を楽しむ部門など5部門で募集した結果、335作品もの応募をいただいたところでございます。資料には載せておりませんが、路上駐車禁止部門の作品の1句を紹介します。「ちょっとだけ路上駐車の悪習慣」、その他甲乙つけがたい作品が多数応募されておりまして、関心の高さがうかがえるところでございます。また、雪と暮らすおはなし発表会では、延べ1,169人もの小学生が参加して、雪や冬に関する発表会を開催したところでございます。  続きまして、平成25年度の道路維持除雪業務に伴う予定告示についてご説明いたします。  10ページをごらんください。  この予定告示の内容につきましては、一番上の網かけ部分に記載されておりますが、7月上旬に公表を予定している案でございまして、正式な入札告示については8月下旬を予定しております。状況によりましては変更となる可能性がありますので、ご承知おきいただきたいと思います。  予定告示(案)の内容ですが、3項目について行う予定であります。  まず、(1)入札参加条件については、11ページの資料1のとおりとなっております。構成員要件企業体構成員数代表者要件、市内要件、構成員出資割合、入札方式の全ての項目におきまして、昨年と同様の条件となっているところでございます。  10ページに戻りまして、(2)の雪たい積場等配置についてです。これにつきましては、申しわけございませんが、12ページを再度開いていただいて、資料2のとおりとなっております。今年度につきましては、現在、提案を受け付けております民活型雪たい積場を除く、マルチ共同企業体が管理を行う雪たい積場及び雪処理施設は計51カ所を予定しており、各地区に組み入れる内訳は一覧表のとおりとなっております。  なお、民活型雪たい積場につきましては、6月24日から受け付けを開始しておりますが、今年度の雪たい積場につきましても、必要となる箇所数、容量を確保していきたいと考えているところでございます。  続きまして、10ページの(3)の除排雪における主要機械、これは13ページでございますので、そのまま13ページをお開きいただきたいと思います。  除排雪に使用する主要機械について、最低必要台数と作業能力、すなわち規格についてまとめております。これにつきましては、適正な履行体制を確保するため、昨年度と同様に、各地区に必要な除雪機械の台数と規格を条件化しているところでございます。表の左側に各地区名を、上段に作業別の除雪機械の機種と規格を記載し、おのおのの必要台数を示しております。  なお、括弧書きの数値は札幌市からの貸与車の台数となっており、差し引きした台数が各企業体で確保する機械台数となります。 ○峯廻紀昌 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆阿部ひであき 委員  私からは、雪の問題についてはいろいろな課題があるかと思うのですけれども、今回は、雪たい積場の運営形態について、1点伺いたいと思います。  本日の説明資料にもあるとおり、平成24年度は記録的な大雪になったこともありまして、3度の予算補正を行うなど、都市機能や市民生活を守るための努力を続けたところであり、何とか乗り切ったのかなという感があります。しかし、そのような中であっても、やはり、反省すべき点だとか、あるいは、今後の取り組みにどうやって生かしていくべきなのか、そういった点を改めて検証する必要があるのではないかと考えるところであります。  さきにも、私は、第2定の代表質問の中でこの点について若干触れまして、シーズン途中に雪たい積場の閉鎖が相次ぎ、一部の民間排雪サービスにおいてはシーズン後半には作業を打ち切ったところがあるという背景から、課題認識や今後の対応について質問したところであります。それに対し、閉鎖によって地域的な配置の偏りが顕著となり、混雑あるいは渋滞が生じたことが課題とされ、緊急開設が可能となる箇所の選定や市専用あるいは一般の区分などの再検討を行うとしておりました。  そこで、質問でありますが、市には、管財部所管の未利用地あるいは公園とかスポーツ施設など、建物がない土地が多数あると考えますけれども、雪たい積場として緊急開設を行う場合の条件あるいは課題とはいかなるものなのか、まず、その点について伺いたいと思います。 ◎高松 雪対策室長  雪たい積場として緊急開設を行う場合の条件及び課題についてお答えいたします。  平成24年度に緊急開設した雪たい積場につきましては、公有地を利用したものが1カ所、民有地を利用したものが4カ所の計5カ所でございます。  そこで、雪たい積場の開設に当たりましての一般的な条件でございます。まず、一つ目としては、ダンプトラックが敷地内に直接乗り込んで排雪を行うことから一定規模の用地であること、二つ目としては、雪の搬入時に発生する騒音、振動などについて周辺住民の理解や協力が得られること、そして、三つ目としては、春の融雪時期におきまして水処理のための排水先が十分であることなどが挙げられるところでございます。  また、課題についてでありますけれども、緊急開設が必要となるのは昨年度のように大雪時の対応となることから、現地では既に相当の積雪があります。したがいまして、十分な敷地内の状況確認ができないことが多いということから、課題の一つ目としては、公園などを利用する場合、敷地内の施設損傷の可能性があること、二つ目としては、雪解けの時期から夏場の市民利用との調整が必要であるということが挙げられるところでございます。 ◆阿部ひであき 委員  さまざまな条件をクリアしながらシーズン途中で緊急的に開設するのは、非常に困難を伴うということも理解するところであります。しかし、だからこそ、さきの代表質問での答弁にもありましたとおり、事前に緊急開設が可能となるような箇所のリストアップを精力的に進めるべきであると私は思います。このことは、改めて、この場をかりて強く求めておきたいというふうに思います。  さて、雪たい積場について、平成24年度のシーズン当初の予定では69カ所であったと記憶しておりますが、本日の資料にある最終箇所数は5カ所ふえて74カ所となっております。閉鎖が相次いだことからの緊急開設でありますけれども、一般受け入れの雪たい積場については1カ所増の31カ所となっておりまして、私にはいささかその辺のバランスに欠けるように思われて仕方ないところであります。雪たい積場においては、市で行う計画排雪とかパートナーシップ排雪、あるいは、市民助成トラックの排雪を専ら受け入れている市専用と、民間排雪サービスなどの雪も受け入れる、つまり、民間と市が共用で利用する一般という二つの形態がありまして、そうしたところで考えてこの箇所数を見れば、やはり、もう少しバランスを考慮してもいいのではないのかなと考えます。もちろん、幹線道路の排雪や地域の皆さんが協力して行うパートナーシップ排雪あるいは市民助成トラックというのは、公共性が高く、優先的に行う必要があることはある程度理解するところであります。しかし、今や、深く市民生活に浸透している民間排雪サービスを初め、事業所内あるいはマンション駐車場の排雪も、それぞれの生活あるいは経済活動の中では必要不可欠なものであるというふうに考えます。これら市民排雪を受け入れる一般たい積場についても、やはり、これからは何らかの配慮あるいは気配りが重要ではないかと思います。  そこで、質問でありますけれども、さきの答弁にもあった市専用あるいは一般といったところの区分の再検討について、具体的にどのような検討となりまして、いつごろまでに検討の結果を出すおつもりなのか、また、次のシーズンではどのような工夫を考えているのか、伺いたいと思います。 ◎高松 雪対策室長  市専用、一般の区分についての検討及び次のシーズンに向けた工夫などについてお答えいたします。  雪たい積場につきましては、平成7年度まで全ての施設で公共、市民が共用しておりましたけれども、平成7年度の大雪時に都心部に近い雪たい積場から順次閉鎖となりまして、市の計画排雪作業あるいはパートナーシップ排雪に大きなおくれを生じさせた経験から、平成8年度より市専用、一般の区分を行っているものであります。このため、雪たい積場の配置につきましては、幹線道路やバス路線、通学路などで市が行う計画排雪の作業を円滑に行うことをまず第一とし、そのために必要となる雪たい積場を市専用として確保すべきであるというふうに考えております。一方、市民の排雪に対しても配慮が必要であると考えておりますことから、毎年、規模や位置などの全市的なバランスも考慮しながら、市専用、一般雪たい積場を調整しているところでございます。
     しかしながら、平成24年度は、大雪によりまして、お話にあった地域的な配置の偏りが顕著となるなどの課題も浮き彫りになったことから、これまで以上に市専用、一般の区分について適正化を検討したいというふうに考えているところでございます。  その中では、一般利用に配慮することとしまして、例えば、市の排雪作業に大きな影響を与えない範囲で市専用の箇所を一般に開放するとか、あるいは、時期によりましては昼間は一般、夜間は市専用といった時間的な組み合わせを行うなど、これまでにない運用なども含め、今シーズンに間に合うよう検討していきたいと考えておりまして、現在提案受け付け中の民活型雪たい積場の採用状況も踏まえながら取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。 ◆阿部ひであき 委員  今までの取り組みというのは、恐らく、過去の例の平均的な数値でたい積場のあり方などもこのように検討されてきたのではないかと思うのですが、実際、平成24年度の大雪というのは、また次に起こらないとは限らないのではないのかなというのが私の考えであります。というのは、やはり、昨今、地球の温暖化も含めて、あちこちで異常気象が頻発していますので、また来年、このような雪が降らないとはもちろん限らないわけでありますし、これから先もどうなのかということを考えれば、こういった大雪に対しての取り組みというのはもう少ししっかりと認識して考えていかなければならないのではないかと思います。  せっかく検討を行うのであれば、次のシーズンを視野に入れた短期的な検討はもちろんのことでありますが、もうこの時期に来ると、そうしたこともありながら、やはり、長年、札幌市が抱える一定の雪たい積場の課題があるわけですから、これを解消すべく、まちづくりの将来的な展望に立ち、この件に対する長期的な構想も積極的に講じていい時期にもう来ているのではないのかなというふうに思います。  そういったところを改めて指摘させていただきますが、例えば、地下空間を利用した雪を貯留する施設の設置だとか、こういう取り組みを一つ考えれば、都心部なら夏になったときに雪の冷気を自然冷房に生かすといった視野を持ち、そうした除排雪のあり方も視点として持っていけるというふうにも思います。また、毎年、除雪に悩む本市にとっても、いつも目先の雪対策にばかり傾注して新たな取り組みとか展望を見出せない状況を考えますと、将来における除雪費用の軽減にもつながるといった取り組みであれば、私は、積極的に先行投資をしても取り組むべき課題ではないのかなというふうに考えます。  くどいようでありますが、過去の平均降雪量にばかりとらわれないように、目先の雪対策にばかり心血を注ぐことなく、やはり、長期的な展望に立った取り組みをもう少し積極的に講じながら、札幌市の将来像に立った除排雪のあり方、あるいは、雪たい積場のあり方というものをいま一度しっかりと検討していただいて、そのことをもっともっと積極的に出していただきたい、このことをご指摘申し上げて、私の質問を終わりたいと思います。 ◆村上ゆうこ 委員  私からは、除雪にかかわる苦情の分析及び道路への雪出し防止対策について質問します。  まず、苦情の分析についてですが、2012年度は、累計降雪量623センチという記録的な大雪でした。本当に、連日連夜の除排雪作業にもかかわらず、市民生活への影響は大変大きく、苦情・要望件数も4万件以上に上ったと聞いております。この4万件にも上る市民の皆様からの苦情、要望には、現在の除雪水準、また、現状のダンプトラックを含む除雪機械や人員の体制において対応が難しいものが多々あったと思いますけれども、苦情、要望の中には除排雪作業を改善するヒントも多く含まれていたのではないでしょうか。  昨年の11月の本委員会で、我が会派の中村委員が、過去の苦情を分析して、それを活用する取り組みについて質問したところ、高松室長から、苦情、要望の集中する路線のカルテを作成し、当該路線を受け持つ企業や沿線住民と話し合いながら対応を検討し、作業等に反映する取り組みを、一部の地区で試行的に実施するという答弁がございました。私の住む中央区ですが、オフィスや官公庁、商業施設が集中する都心部や歓楽街の薄野などを有し、また、路面電車と自動車が並行して走る道路や、マンションが建ち並ぶ地区、幅の狭い生活道路が多い住宅街、坂道が多い宮の森・大倉山地区など、幅広い特徴を持つ地域を抱えており、苦情や要望の傾向もそれぞれ異なる特徴があります。特に、2012年度は、例年にない大雪で、中央区の累計降雪量は過去5年平均より2メートル以上多い624センチにも達し、本当に私のところにもいつにも増して雪に関する要望等が多く寄せられたところですが、今回作成した苦情のカルテを今後さらに分析することにより、地域の特性を反映した除排雪作業に結びつくのではないかと期待するところであります。  そこで、質問ですが、苦情、要望の集中する路線のカルテを作成し、作業等に反映させる取り組みの手法はどの区で実施したのか、また、その内容はどのようなものであったのか、さらには、今後どのように展開していくのか、あわせてお伺いします。 ◎高松 雪対策室長  苦情、要望の集中する路線のカルテを作成し、作業等に反映させる取り組みを試行実施した区、カルテの内容及び今後の展開についてお答えいたします。  2012年度、平成24年度の試行は、中央区、東区、厚別区の3区におきまして、これまでの苦情、要望の発生箇所を記した地図をもとに、過去連続して発生件数が特に多かった補助幹線、生活道路から、作業等の工夫によりまして改善することが急がれる苦情の種別、路線に着目してカルテを作成したものであります。このカルテには、沿線の土地利用や周辺の公共施設の状況とともに、苦情の種別、発生日の気象データ、オペレーターの変更の有無など、当該路線に関する幅広い情報を網羅的に記載しているものでございます。  また、地域からの情報も交えまして、その発生原因について分析しております。例えば、中央区の伏見地区にある補助幹線道路が並行する環状通の抜け道となっていることから、圧雪状態の路面の上を多くの車両が通過する状況となっており、その結果、ざくざく路面が発生しやすくなっているというような、これまで認識しづらかったような背景を把握することが可能な内容となっているところでございます。この道路につきましては、地域の合意のもとで、除雪の対象としていない片側の歩道を雪のたい積場所として活用するとともに、雪出しの自粛についても協力を得られた結果、路面整正作業の実施回数をふやすことが可能となり、ざくざく路面の改善が図られたところであります。  今後は、この取り組みの効果の検証を踏まえまして、平成25年度の冬に向けて作業を担当する企業や地域の方々も交えた話し合いを行いながら、さらなる作業の改善や地域の理解、協力につなげていくとともに、取り組みの実施対象についても、現在の3区における試行から全区に拡大していきたいというふうに考えているところでございます。 ◆村上ゆうこ 委員  ただいまの答弁では、平成24年度は3区ということでしたが、25年度は全区に拡大して、とにかく地域から得た情報を、行政側と市民の側で、特に地域との合意のもとで今後やっていくとお聞きいたしましたので、必ずやっていっていただきたいと思っております。  次に、市民の雪出し防止対策について質問します。  冬の暮らしを守るためには、行政が市民の要望に応えて効果的に除排雪作業を行うことは本当にもちろんのことですが、市民の側も、ただ要望を言うだけでなくて、道路への雪出しはしないというルールやマナーを守っていくことが大変大切です。特に、中央区ですが、本市の市街地の中で最も早い時期に整備されたことから、幅員が大変狭く、雪出しによる影響を受けやすい道路が数多くあります。このような道路で、市が排雪作業を行った直後に、沿線の一部の方による雪出しが原因で、せっかく確保された車線がすぐに戻ってしまい、電車通りやバス路線が慢性的に渋滞しているところも一部見受けられました。  雪出し防止の取り組みとしては、これまでも、区土木部による雪出し防止の指導や、町内会や警察との合同パトロールなどを行ってきたと承知しておりますが、残念ながら、いまだに渋滞やバスのおくれを招くような、悪質と言ったらいいのでしょうか、そういう雪出しがあると聞いております。冬の市民生活を守るために最も重要な公共交通の運行確保を図る上でも、雪出し防止に関しては、もう一歩、踏み込んだ取り組みが必要ではないでしょうか。  そこで、質問です。  幹線道路における渋滞の抑制、公共交通の定時運行を確保していくため、さらに雪出し防止の取り組みを強化する必要があると考えますがいかがか、お伺いいたします。 ◎高松 雪対策室長  雪出し防止対策についてお答えいたします。  これまでも、雪出し防止については、広報さっぽろ、テレビ、ラジオなどさまざまな媒体を活用した広報や、町内会や警察の協力による合同パトロールのほか、区土木部による指導を行ってきたところであります。しかしながら、このような取り組みにもかかわらず、幹線道路においては、一部の店舗や事業所などからの機械による雪出しなどによりまして、円滑な交通に支障を来している状況も見受けられたところであります。特に、平成24年度は、大雪の影響もありまして、例年より多くの雪出しがあり、区土木部による指導件数は例年の2倍以上である571件に上ったことからも、対策をより強化する必要があると考えているところでございます。  そこで、例えば、幹線道路の雪出し防止対策に関しても、先ほどお話しした路線のカルテを作成いたしまして、そのカルテをもとに、沿線の企業や住民との話し合いを通じて理解、協力を得るとともに、雪出しが常態化している地区については重点的にパトロールや指導を行うなど、改善に向けた取り組みを進めてまいりたい、このように考えているところでございます。 ◆村上ゆうこ 委員  最後に、要望でございます。  今後も、安全で豊かな冬の暮らしを実現していくために、市民と札幌市がともに考えて役割分担をしていくことがますます重要になっていきます。雪出しの防止についても、法令とか条例などの強制力によってではなくて、まずは市民の自主的なルール、マナーの遵守、さらには、苦情や要望の集中する路線のカルテを活用することにより、雪出しがなくなっていくことが望ましい姿であると思います。これは、本市の市民自治の理念にもかなうと考えます。  この意味からも、今後も、広報啓発はもちろんのこと、雪出し防止対策を重点的に対応する場所を的確に把握していただき、取り組みの強化を早急に行っていただくことを要望しまして、私の質問を終わります。 ◆丸山秀樹 委員  私からは、地域と創る冬みち事業と、それにかかわる公園活用について質問させていただきます。  平成24年度は、大雪、暴風雪といった記録的な冬となりましたが、4月には一気に雪解けが進みました。しかしながら、大雪の爪跡は今も公園に残っており、遊具が雪の重みで損傷し、黄色いテープが巻かれ、使用禁止となっているところが数多くございます。雪解け後に使用禁止となる遊具は、毎年300基ぐらいあるということでございますが、昨年度は700基ぐらいと例年の倍以上であると伺っており、最近の新聞でも、その補修費が6億円にも上るという報道がなされたところでございます。  現在、公園につきましては、原則、雪を捨てることはできませんが、地域と市が覚書を交わし、遊具の周りに雪を置かない、地域で安全なパトロールをするといったルールを守ることで雪を置くことができるようになっております。このことは、雪置き場が不足する地域にとっては大変に有効であり、活用している公園数も948カ所と、地域の懇談会の開催数に比例してかなりの数がふえております。現在、市内の街区公園は全体で約2,400カ所、正確には2,357カ所あるということでございますが、損傷した遊具の多くは地域の方が無秩序に雪を投げていることも原因の一つであることから、遊具の周りに雪を置かないなどのルールを徹底するとともに、地域と創る冬みち事業において、遊具破損の状況もしっかりと説明しながら、公園活用を拡大することで事業を進捗させていく必要があると考えます。  そこで、質問ですが、1点目に、まず、地域と創る冬みち事業において、懇談会で出されている主な意見の内容と、どのような視点で事業を進められているのか、2点目といたしまして、覚書を締結し、公園を活用する目標数についてお伺いいたします。 ◎高松 雪対策室長  ただいまの質問の1点目、懇談会で出される主な意見の内容と、どのような視点で事業を進めているのかについてお答えいたします。  地域懇談会においては、雪山で交差点の見通しが悪い、雪を置く場所がないといった意見が比較的多く出され、また、パートナーシップ排雪を2回してほしいといった意見など、基本的な制度への理解が図られていないといった状況も多くありまして、地域ごとにさまざまな意見や要望が出されているところでございます。  こうしたことなどから、事業を進める上では、できるだけ多くの方々に基本的な除雪の方法などを知っていただけるような懇談会を心がけ、公園活用も含めた冬の市民生活のルールやマナーの遵守をお願いするなど、情報の共有化に重点を置き、事業を実施しているところでございます。  2点目の、覚書を締結し、公園を活用する目標数についてお答えいたします。  冬の道づくりプランのアクションプログラムでは、平成30年度までに公園活用を1,000カ所実施することとしております。今後とも、ルールを徹底しながら、地域の雪置き場としての公園活用を進めるとともに、既に覚書を締結している公園についても、改めてルールの周知徹底を図ってまいりたいと考えているところでございます。 ◆丸山秀樹 委員  今の懇談会の中で、パートナーシップを初め、また公園活用についてもお話をされており、1,000カ所を目指すというお話がございました。公園につきましては、もちろん雪置き場として活用できないところがあることは私も存じておりますけれども、市内の街区公園は、先ほどもちょっと申し上げましたように全体で2,400カ所もあるわけでございまして、この公園の遊具を守るために大切なのは、活用のルールとその周知徹底を図っていくことではないかと思います。1,000とは言わず、利用ルールの徹底を図りながら、目標を超えて進めていく必要があるのではないかと考えるところでございます。  次に、地域と創る冬みち事業の今後について質問させていただきます。  地域懇談会については、広く参加を呼びかけているために、ふだん、市民の声を寄せてくれている人ばかりではなく、声なき声といいますか、気がつかなかった市民ニーズや地域の特性、実情などを把握できるといった利点があると思います。厚別区は、74の町内会で懇談会を開催し、一巡した形となっておりますけれども、地域と創る冬みち事業は、雪が毎年降る以上、この事業に終わりはないと考えます。厚別区においては、他区と比較いたしますと、民間排雪サービスの利用者が大変に多い地域でございます。この利用は地域において隔たりがあったり、雪の降り方にも違いがあり、それぞれに課題もございます。こうした実情を踏まえると、各区それぞれのまち並みの違いや地域の特性やニーズに合わせた雪対策というものも進めていかなければなりません。現在、情報の共有化に重点を置いて事業を進めているということでございましたけれども、私は、その点についてもまだまだ足りないのではないかと思っている点がございます。雪に関するボランティアなど、地域ごとの取り組みやニーズも変化してきている状況ではないかと考えます。  そこで、質問ですが、地域と創る冬みち事業について、懇談会の開催が一巡した後の次のステップを進めることが必要だと考えますけれども、今後どのような事業展開を考えているのか、お伺いいたします。 ◎高松 雪対策室長  地域と創る冬みち事業の今後の事業展開についてお答えいたします。  現在、地域懇談会については、より多くの地域で情報を発信するために1地区1回の開催をめどに進めておりますけれども、2回目の開催の要望も多く、また、地域では新たなボランティア活動が開始されるなど、雪対策に係る市民意識の高さも再認識しているところでございます。そのため、今後の事業展開につきましては、これまでの懇談会等の取り組みを市民ニーズに合わせて充実化するとともに、次のステージとして、地域活動の活性化に向けた取り組みに重点を置き、事業を進めていきたいというふうに考えているところでございます。例えば、昨年度、大学生がボランティアで地域の高齢者の屋根の雪おろしをする取り組みに対して、スコップなどの除雪用具の支援を試行的に実施しております。こうした市民に根づいた地域貢献活動を支える取り組みや、地域の特性を踏まえながら新たな活動を創出するなど、取り組みの輪をつなげ、広げていきたいというふうに考えているところでございます。  このような考え方のもと、厚別区のように地域懇談会が一巡した地域については、地域の特性や活動に応じて大学や高校などの協力も得ながら事業を展開し、市民の理解を深め、参加意識を醸成させながら冬の地域活動を活性化させていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆丸山秀樹 委員  地域懇談会につきましては、やはり、継続的な開催が必要というふうに私も考えております。どうか、地域活動の活性化につながるよう、この点についてはしっかり進めていただきたいと思います。  最後に、要望して、私の質問を終わらせていただきます。  地域の実情に合わせた除排雪というのは、現実的には大変に難しい側面があるということは私も認識しておりますけれども、できるだけその理想に近づくよう、今後とも事業を継続して努力していただきたいと思います。  具体的な例になりますが、民間業者との間で年間契約を結ぶまでには及ばない、例えば、市営住宅の駐車場を利用している高齢者世帯が、毎年数回、駐車場のスペースを平らにしてもらうために業者を探す方もいらっしゃいます。シルバー人材センターなどでは日にちの約束ができませんし、社会福祉協議会などは、連絡をすると業者を紹介してくれるようではございますけれども、業者の料金やサービスの内容など余り詳しく把握しているようではございませんでした。保健福祉の分野との兼ね合いともなりますけれども、高齢者がふえている状況を考えると、除排雪サービスに対する情報提供のあり方についても常に検討していく必要があるように感じます。  また、平成24年度は、大雪や低温傾向が続き、春先には、雪たい積場の雪割りはもちろんのこと、道路の陥没やガードレールの破損などの維持・補修、公園の遊具の補修などと多額の費用がかかっております。この維持・補修の費用を入れると、実は莫大な費用になっているのが現実であり、中でも、補修費用などは雪による災害がもたらしたものが非常に多いことから、雪に対応した横断的な組織体系を構築する必要があるのではないかと私は考えます。  維持にかかわる国の補助金を取得することが大変難しい状況であることはわかりますけれども、札幌市のこういったいわゆる雪国としての地域の実情に合わせた必要経費について、関係部局が協力して国に支援を求める、さらに、その支援を求めるための基盤を整えるために、現在の組織体制の見直しを含めた検討を考えるべきではないかと私は考えており、先々を見据えたこうした検討も行っていただきたいことを申し上げまして、私の質問を終わります。 ◆坂本恭子 委員  私からも、何点か質問したいと思います。  まず、狭小バス路線の除排雪について伺いたいと思います。  昨年度は、今までもお話がありましたように、近年まれに見る大雪ということで、除排雪の作業に当たった方、その作業を指示された皆さんなど、本当にご苦労が多かったと思います。その点については、改めておねぎらいを申し上げたいというふうに思います。  そんな中で、JRの運休やダイヤの乱れ、それからまた、バスの遅延や運休が発生いたしました。これらの公共交通機関を利用する市民には、大変大きな影響を与えたということが言えると思います。  私の住まいがありますあいの里も、先ほどの報告の中にもありましたけれども、本当に大変な雪でして、自家用車で出勤しようという方も、車庫から車を出せず、そしてJRもバスもとまっていて、結局、お仕事を休まなければならないというような方もたくさんいらしたとも聞いております。そういう意味では、地球温暖化対策、あるいは二酸化炭素排出削減なども含めて、公共交通機関の利便性向上、とりわけ冬場においては定時性の確保が大変大事になってくることは言うまでもありません。幹線道路はもちろんですが、狭小バス路線における除排雪もしっかりと対応していかなければならないものだったと思います。  まず、1点伺いたいと思いますけれども、狭小バス路線における走行性、定時性の確保について、大雪であった昨年度はどのように対応してきたのか、この点について伺いたいと思います。 ◎高松 雪対策室長  狭小バス路線の関係につきましてお答えいたします。  冬のみちづくりプランでは、めり張りをつけた冬期道路の管理といたしまして、狭小バス路線の排雪回数を年2回に強化し、幅員確保を図ることとしているところでございます。昨年度につきましては、12月からの大雪によりまして、予定を前倒しして狭小バス路線の幅員確保に向けた対応を開始したところであります。その後も、断続的な降雪に見舞われたことから、路線によっては3回の排雪作業を実施したところもございます。また、バス事業者からの情報を活用しまして、定時性の確保に支障が出ている路線とか交差点につきましては拡幅除雪や交差点排雪など、部分的な作業による対応をあわせて行ったところでございます。 ◆坂本恭子 委員  前倒して行ったということ、路線によっては3回の除排雪を行ったというお話がありました。しかし、本当に運休、遅延があったわけですから、実態に対して作業が追いつかなかったということが言えると思います。  幹線道路の場合は、幅員が広いので、たい積スペースも比較的確保しやすく、道路状況が悪化した場合でも、常時、拡幅作業を行うことができるわけですね。しかし、狭小バス路線についてはそうはいかない。1回、除雪が入ってしまうと交通自体が滞ってしまうことになるわけですから、痛しかゆしで、除排雪はしたいけれども、渋滞を招いてしまうような問題もあると思います。降雪が続くと、すぐに道路が狭くなり、すり鉢状態になりますから、バスだけではなく、一般の乗用車の通行も大変な不便を強いられ、事故につながってしまうようなケースも見受けられるということになります。  昨年のような大雪のときには、特段、的確な対応が求められますけれども、昨年度の教訓も踏まえて、やはり、道路管理者としての責任が問われると思います。事故などはあってはならないことですが、物損というのですか、接触事故なども多発したわけですから、そういう意味では、道路管理者としての責任も問われると思いますので、今後、こういう大雪を想定してどのような対応を図っていくのか、現段階で考えていることがあったらお示しいただきたいと思います。 ◎高松 雪対策室長  今後の対応ということでございますけれども、狭小バス路線におきましては、今後とも引き続き、パトロールを強化すること、除排雪作業を強化すること、それから、現場の状況を把握しているバス事業者とも密に連携を図っていくこと、さらには、市民に対して、例えばマイカーから公共交通機関に切りかえていただきたいということとか、作業状況を的確に提供していくことなどを進めまして、より的確な対応に努めていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆坂本恭子 委員  日ごろのパトロールをしっかりやって、除排雪をということでした。おっしゃったように、バス事業者との連絡を密にしていくことは大変重要なことだと思いますので、どの路線でどういう道路状況になっているのかというところはしっかり把握しながら対応していっていただきたいと思います。  それから、マイカーからバスへの転換というお話がありましけれども、いかんせん、バスの走行性と定時性が担保されなければそこにシフトしていくようにはなりません。ですから、どちらが先かという問題はありますが、今、地球温暖化防止、CO2排出削減という観点から見ると、やはり、バスの走行性、定時性を保っていくことが本当に大事だというふうに思います。その先に行けば地下鉄がありますから、いかにそこに効率的につなげていくのかということで、それは、担当部局とも連携をとりながらしっかり進めていっていただきたいと思います。  それから、2点目に、生活道路の間口除雪、間口対策について伺いたいと思います。  市政世論調査では、毎年、除排雪をしっかりやってほしいということが市民要望の1番目に上がってまいります。除排雪に関するもののうち、生活道路の除雪をやってほしいという声が多くなっております。昨年度の市民からの要望のうち、生活道路の間口の雪に関することは約8,300件ということで、総件数のうちの2割を占めております。今は、圧雪除雪という除雪手法がとられていて、なるべく間口には雪を置いていかないというふうになっていますけれども、それでもなお、間口に残される雪についての懸念ということが市民の中には広くあります。  とりわけ、高齢者とか障がいを持った方の間口の除雪というのは大変に深刻な問題だと思います。福祉除雪などに関しては、議会でも幾度となく議論されてきましたけれども、間口処理については、市民の皆さんで何とかしてくださいというのが今の札幌市のスタンスだというふうに思うのです。しかし、とりわけ高齢化が進んでいる状況の中で、超高齢社会を見据えて、今後、間口除雪の対策をどういうふうに考えているのか、市民からこれだけたくさん要望が出ているわけですから、そこをどういうふうに受けとめて対応していこうとしているのか、その点についてお考えを伺いたいと思います。 ◎高松 雪対策室長  生活道路における間口処理についてでございます。  生活道路における間口対策につきましては、これまでの要望件数の多さもさることながら、今後の急速な高齢化に伴いまして、そのニーズがさらに高まることが予想されるところでございまして、今後の雪対策を考えていく上では重要な課題の一つであるというふうに認識しているところでございます。  しかしながら、これまでもお話をさせていただいておりますが、札幌市では限られた機材、人材で作業に当たっておりまして、現状の除雪体制では間口処理の要望に応えることは困難な状況であるということでございます。したがいまして、今後は、お話にありましたように、自力で除雪が困難な方に対しましては、現行の福祉除雪のほか、先ほどの答弁でも言わせていただきましたが、大学生、高校生など新たなボランティアの芽が出てきておりますので、そういうような地域力を活用する、さらには、近年、普及が進んでおります民間排雪サービスとの連携ができるかどうかというあたりも視野に入れながら、生活道路の間口対策について総合的に検討していきたいというふうに考えているところでございます。 ◆坂本恭子 委員  重要な課題であると認識しながら、間口除雪については現状では困難であると、非常に矛盾したお答えになっているというふうに思います。  学生などのボランティアを活用する、地域力とおっしゃいましたけれども、そういう力を活用していくのはもちろん大変重要なことだろうというふうに思います。今、地域コミュニティーが崩壊していく中で、例えば、見守りといったような観点も含めて、若い方が間口除雪をしながらお年寄りに声をかけていく、障がいを持った方に声をかけていくようなことはとても大事なことだろうというふうに思いますし、そこで、おっしゃったような地域力というものが醸成されていくということは理想的なことだと思います。しかし、市内ではたしか死亡事故につながった例はなかったと思いますけれども、地域によっては、例えば雪おろしや除雪をなさっている最中に命を落とすような、本当に痛ましい事件なども起こりました。そういうことがないように対応していかなければならないというふうに思っています。  一方、民間の排雪サービスの活用というお話もありましたが、北区の北半分はほとんどですけれども、私の地域では、大体、何がしかの業者の旗が立っているのですよ。2〜3軒集まると少し安くなりますよということで、年間2〜3万円ぐらいですか、うちも去年、おととしはお世話になったのですが、週に1回、排雪に来てくださるということで、結局、お金を幾らか出せるご家庭は利用することが可能なのですよ。けれども、先ほど来お話があったように、排雪で雪捨て場がいっぱいになってくると、週1回の契約でも民間の業者の中でそれが回らないことになります。  たまたま私があいの里で出会った業者は、すごくきちんとサービスしてくれる民間の排雪業者だったのですが、重機を運転している方が、3日間、寝ていないと言うのですよ。ずっと作業をしていると。たまたまダンプトラックがいなくて作業待ちだったので、わずかな時間に仮眠をとっているような感じでした。トラックが遠くに雪を捨てに行くわけですから、それが戻ってくる間、少しの間、作業を休んでいるのですということで、本当にご苦労をされているのだなと思いました。もちろん、そういう方のところには警備もつきませんよ。ですから、例えば車が行き交うようなときも、お互いに大変に気を使いながらしなければならないような状況があります。  私は、生活道路、とりわけ間口の処理ということについては、地域力、民間排雪業者の排雪サービスを活用することは一つの手法としてあり得るだろうというふうには思いますけれども、やはり、根本的には札幌市がどういうふうにしていくのかというスタンスを明確にしていかなければならないと思います。とりわけ低所得者、高齢者、障がいを持った方、ここのところにどういうふうに対応していくのかということについては、今、まちづくり戦略ビジョン<戦略編>などもつくられておりますけれども、そういうことも踏まえて、しっかりと対応していっていただきたいということを改めて求めておきたいと思います。  それから、最後の質問になりますけれども、冬期間における通学路の歩行空間の確保についてです。  通学路の除排雪も、去年、おととしと大変な状況でした。3学期の始業式に間に合わせるために、まず通学路の除排雪を行う、それから、路肩の雪を腰の高さまで払っていく、これは、交差点の排雪も含めて、ことしはもう全くできなかったと思うのです。そういう意味では、通学路の歩行空間の確保は大変重要なものでしたけれども、昨年度も追いついていませんでした。  そして、通学路の安全点検です。これは、本州で起きた交通事故から端を発したものですけれども、国交省が通知を出して全道、全国でも通学路の点検が行われました。市内もかなりの件数で危ないぞという危険箇所の指摘がありましたけれども、とりわけ冬場の危険箇所ということが指摘されていまして、通学路の歩行空間の確保というのは大変重要だというふうに思っています。  それと同時に、子どもたちが通う小・中学校は、災害時における避難場所にもなります。そういう意味では、今回の大雪のようなときに、もし地震などが発生したらどうやって避難経路を確保するのかというような問題があります。当然、冬休みは通学路における早朝の除排雪は行われませんから、そういうことについての配慮もしなければなりません。東日本大震災も3月11日でした。阪神・淡路大震災は1月17日と、冬期間に発生したもので、本市に置きかえると大変深刻な状況が想定できたというふうに思います。通常の通学路の歩行空間の除排雪確保ということももちろんですが、避難場所への誘導ということでも、通学路の除排雪の重要性は言わずもがなというふうに思います。  そこで、児童の安全を守るために、冬期間における通学路の歩行空間の確保、このことをきちんと行うべきだと考えますけれども、どのような考え方で歩行空間の確保を行っているのか、伺いたいと思います。 ◎高松 雪対策室長  冬期間における通学路の歩行空間の確保についてお答えいたします。  通学路の除排雪を強化することによりまして、通学児童の安全はもとより、お話にありましたとおり、地域住民が避難場所である小学校に向かうルートも確保することになるというふうに考えているところでございます。これまでも、児童の通学時の安全を確保するため、教育委員会が指定する40人以上が通行する通学路のうち、歩道が確保されない箇所は3学期前に排雪を行うとともに、小学校グラウンドを活用した通学路排雪の強化を推進しているところであります。  また、指定外の通学路につきましても、新雪除雪や拡幅除雪を強化し、歩行空間を確保しているところでございます。冬休みというお話もございましたが、冬休み期間につきましては、通常の除雪作業になりますけれども、10センチ以上の降雪があった場合には札幌市が除雪することになります。  今後は、札幌市でも、昨年末に公表した通学路の緊急合同点検の結果を踏まえ、引き続き、スクールゾーン実行委員会や地域と創る冬みち事業などにおきまして、雪山などにより見通しが悪くなる箇所などについて情報を共有するとともに、状況に応じた除雪作業を行うなど、より実効性のある通学路の安全確保に努めてまいりたいと考えているところでございます。 ◆坂本恭子 委員  ぜひ、徹底してやっていただきたいと思います。本当に、何か起こったときにどうやって避難するのか、避難場所はわかっているけれども、そこに行く道がないということになったら大変なことになりますので、それは、ぜひ徹底していただきたいというふうに思います。  それから、先ほど来、公園を雪置き場にするというお話がありました。私どもは、市政懇談とか、報告会というようなことで地域の皆さんとお話をさせていただくと、実際に公園が避難場所になっているけれども、あんなにうずたかくというか、雪山が高く積まれていて、何かあったときに避難できないじゃないかというお声を頂戴いたします。そこで、確認しましたら、街区公園などは冬場は避難場所には指定されていないというお話をお聞きしました。しかし、緑の看板は立っているんですよね。そして、多くの皆さんは、公園は冬場の避難場所ではないことを知らないということがあります。九百数十カ所で覚書を交わしながらやっている地域に関しては、ある程度の方は知っていらっしゃるのかもしれませんけれども、知らなかったという方もたくさんいらっしゃるものですから、ぜひ、冬場の避難経路の確保とあわせて、冬場は避難場所がどういうふうになるのか、小学校なのか、大きい公園なのかというようなことも含めてきちんと知らせていくことが肝要だと思います。  このことは、もちろん雪対策室だけの仕事ではないと思いますので、関係部局と十分に連携を深めながら市民に対して周知徹底していく、そして、経路についてもつまびらかにしていくことが必要だと思いますので、この点について、今後どういうふうに連携をとっていくのか、連携をとっていくおつもりがあるのかどうなのか、その点を聞かせていただいて、質問を終わりたいと思います。 ◎高松 雪対策室長  ただいまお話がありました避難経路の関係でございます。  我々は雪対策室にいるからということではなくて、やはり、札幌市職員として市民には必要な情報を提供していく義務があろうと思います。したがいまして、関係部局ときょうのお話をしっかりとして、今のお話にあったような方向に持っていけるよう検討していきたいというふうに思います。 ◆石川佐和子 委員  私からも、地域と創る冬みち事業に関して、二つほど質問させていただきます。  まず、1点目は、今も子どもたちの通学路の確保の質問が出ましたが、冬期間の児童の通学路における安全確保について伺います。  昨年度の降雪は、先ほど報告がございましたように、改めて、大雪で大変な暴風雪があったということを伺いました。本当に、土木部の皆さんや除雪業者の皆さん、また、たい積場の皆さんのご苦労はいかばかりかと思いました。  そういう状況でありますから、地域の生活道路の状況は本当に厳しいもので、車道を確保するというお話がありましたが、生活道路ではなかなか車と車が交差することができないところがたくさんありました。ましてや、歩道の確保は本当に難しかったのではないかなと思います。先ほどのご報告では、機械が入れる有効幅員が2メートル以上あるところで約3,000キロメートルの歩道除雪を行ったということでありましたけれども、地域のほとんどの生活道路が雪に埋もれるというか、そういう機械が入れない歩道がたくさんあるということだったと思います。そうすると、歩行者は車道を歩かざるを得なくて、子どもも高齢者の皆さんもやむなく車道を歩くことになります。  私は、北区の篠路に住んでおりまして、あいの里もそうですが、篠路も非常に雪の多いところです。この間、小学校の通学路にもなっている歩道の除雪に関して、地域の方々、小学校の教頭先生、土木センターの職員の3者によりまして、実際にメジャーを当てて歩道の幅員をはかる、そういう現地確認と話し合いの時間を持ちました。歩道は2メートル以上あるのですが、街路樹や街路灯、電々柱がございまして、実際には機械が入るのが本当に困難という状況もわかりました。  しかし、このように現地を確認し、何とか除雪できないかということに向けての話し合いというのは、まさしく地域と創る冬みち事業の進め方の一歩であると思いますし、地域の方々と行政が直接話し合うことでお互いの理解に向けて歩み寄ることができて、改めてこの事業の重要性を認識したところであります。  こうした話し合いの次の段階としましては、地域の皆さんにしてみれば市に対する除雪の要望は数々ありますけれども、そういったことを一方的に要望していくのではなくて、地域の方や行政の方が協力し合いながら、さまざまな側面から、とにかくできることを実行していくことが解決につながっていくというふうに考えているところです。特に、冬道の子どもたちの安全確保につきましては、地域の見守りとあわせて、学校との情報共有など、日ごろからの地域、学校、行政の連携が重要ではないかと考えます。  そこでまず、質問ですが、子どもたちの安全指導については、学校のスクールゾーン実行委員会や町内会などさまざまな場面で実施しているというふうに今し方の答弁にもございましたけれども、地域と創る冬みち事業において、特に冬期間の児童の通学時における安全確保に向けてどのように取り組まれておられるのか、現状について伺います。 ◎高松 雪対策室長  冬期間の通学時における安全確保に向けた取り組みについてお答えいたします。  通学児童の安全確保につきましては、お話にありましたように、学校ごとに開催される地域住民、警察、区の土木部などで構成されますスクールゾーン実行委員会によりまして、子どもの交通事故防止などの施策を推進する活動等が行われているところでございます。地域と創る冬みち事業におきましても、地域懇談会で、地域の見守りをお願いするとともに、通学路の雪を小学校のグラウンドと敷地に搬入するなど、除排雪を強化する取り組みも実施しているところでございます。その他、児童に対して危険認識を促すために、小学校のグラウンドでショベルなどの除雪機械の試乗会を実施し、あわせて安全啓発をするなどの取り組みも進めているところでございます。  また、昨年度から、冬の市民生活ルールの遵守、マナーの向上に向けた啓発活動のキャラクターであるゆきだるマンの着ぐるみが学校を訪れまして、道路や公園での事故防止に向けた注意喚起を促したりする取り組みも始めたところでございます。  今後も、このような取り組みを拡大、充実化させていくとともに、さまざまな機会を捉えて啓発活動を進めるなど、冬季における通学児童の安全確保に努めてまいりたいと考えているところでございます。 ◆石川佐和子 委員  学校にショベルカーを持っていくなどして、子どもたちの安全認識を高めたり安全啓発を行うという取り組みをこれからも拡大、充実していくというお話を今伺いましたので、ぜひ、継続的に、子どもたちにそうした意識が根づくように、事故がないように、成果があらわれるような取り組みを行っていただきたいと思います。また、スクールゾーン実行委員会も地域で地道な活動を行っておりまして、そうした情報を互いに交換するなどして、さらに生かしていけるような展開が必要ではないかなというふうに思います。
     引き続き、子どもの雪に関する教育について質問を続けたいと思います。  雪に関する教育については、地域と創る冬みち事業の一環として学習支援を進めておられると聞いているところです。先ほどの報告の札幌市冬のみちづくりプラン、2009年度策定ということでありますが、この中で冬の暮らしに関する教育活動の拡大を推進してきたと伺っています。また、札幌市では、全ての幼稚園、学校で読書、環境、そして雪を共通テーマにして、今、学習活動に取り組んでいるというふうにも聞いています。雪といいますのは、札幌の子どもたちにとってとても身近な教材で、スキー遊びなどはもちろんですが、こうした札幌の雪対策や冬の生活にも関心を持つことは、改めて、冬の暮らしを楽しく、賢く過ごすきっかけになるのではないかというふうに感じているところです。  ところが、こうした小学校での雪に関する学習活動などの取り組みは、2011年度からと聞いておりますけれども、予算面もさることながら、その内容の充実には苦慮しているというふうに聞いているところであります。地域と創る冬みち事業については、今後、地域の活動の活性化に向けた取り組みを充実させていくということは先ほどの答弁の中にもありましたけれども、そうしたこととあわせて、教育委員会との連携を強化して、学校教育を支援する取り組みを充実することとか、学校を拠点として地域活動の活性化を図っていくことが重要ではないかというふうに考えます。  そこで、質問ですが、地域と創る冬みち事業において、学校を拠点とした雪に関する学習活動の支援強化や、地域活動の活性化についてはどのように認識されておられるのか、また、事業の活性化に向けた今後の取り組みについて伺います。 ◎高松 雪対策室長  学校を拠点とした学習活動の支援、それから、地域活動の活性化について、その認識と取り組みについてお答えいたします。  教育委員会と連携した学習支援は大変重要な視点でありまして、これまでの雪に関する出前授業といった取り組みに加えて、昨年度より、通学路の危険箇所などを話し合う小学生による冬道ワークショップの開催など、新たな支援強化の取り組みも始めたところでございます。また、学校を拠点とした地域活動の活性化につきましては、これまで、事業への参加者が比較的高齢世代に偏るといった課題もあったため、PTAや関係する団体の参加を促すことができ、より若い世代の参画や新たな地域活動の展開が大変期待できるものというふうに考えているところでございます。例えば、具体的な取り組みといたしましては、PTA参加型の地域懇談会の開催や、雪置き場としてグラウンドを活用した後、春先にPTAと町内会で清掃するといった活動の展開も検討しているところでございます。  そのような認識のもと、昨年度、ボランティアで作成された砂入りペットボトルを使って小学生が地域の高齢者のために砂まきをするといった活動も始めておりまして、学校を拠点とした取り組みを町内会等の活動にもつなげながら、取り組みの輪を広げ、地域活動の活性化を図っていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆石川佐和子 委員  学校を拠点とした地域の雪対策につながる活動をさまざま行っているということが、今、答弁の中で伺うことができました。子どもたちが楽しく雪に学ぶということで、これまでも申し上げたような安全意識とか、雪の生活を賢く乗り切っていくような学習にもつながっていくというふうに考えます。また、PTAはもとより、町内会など地域の見守り、そして教育委員会の連携でそうしたことを行っていくということは、今後ますます重要なことではないかなというふうに感じますので、積極的に行っていただきたいと思います。  最初の質問でも触れたのですが、冬期間の生活道路の歩道除雪は、今後、高齢化がますます加速度的に進んでいく中で、高齢者が安全に移動するために今後ますます重要だなと思います。高齢者のみならず、子どもたちの通学路での交通事故を防ぐためにも非常に重要だなというふうに思います。子どもや高齢者が地域で安心して暮らすために、地域の実情に合わせた歩道除雪の工夫や、高齢社会における歩行空間の確保のあり方などについても、今後、積極的に検討を進めていくことを強く求めて、私の質問を終わります。 ○峯廻紀昌 委員長  松浦委員が出席要請している市長でございますけれども、公務のため、出席できません。公務が終了次第、出席していただきますが、質疑を始めますか。 ◆松浦忠 委員  まず、委員長に申し上げておきます。  きょう、市長の公務は、委員長はどういうふうに掌握していますか、この委員会にかかわって重複する公務は。 ○峯廻紀昌 委員長  今回の市長の公務については、理事者より4時15分ごろまでに終わるということを聞いておりますので、今までの委員の質問の状況によって対応するという形で考えておりましたが、時間前に松浦委員に回りましたので、今、質問をするか、しないか、確認させていただいています。 ◆松浦忠 委員  私が委員長に聞いているのは、2時からの市長の公務がどういう内容の公務か、把握しておられるかということを聞いているのです。 ○峯廻紀昌 委員長  具体的な内容については把握しておりません。 ◆松浦忠 委員  これは、私は毎回申し上げているのですが、少なくとも議会というものは、憲法上も、法律上も、市長は全てに優先して出席しなきゃならぬのですよ。そして、日本の歴史的な長い慣習からいって、例えば2月にスキーの宮様大会、こういうものなどについては、儀礼の面もあるから、憲法上だとか、あるいは法律上のことは別にして、慣習としてその日は議会を外すとか、あるいは欠席やむなしと、この30年間、こういうことで来ていることは私も承知しております。  しかし、きょうの委員会に当たって、市長は、一体、14時からどういう公務になっているかといったら、14時に北海道新幹線建設促進札幌圏期成会の理事会なのです。それから、今度、14時30分から北海道新幹線建設促進札幌圏期成会の総会、そして、15時半ぐらいから16時半ぐらいまで来客、桂 由美ブライダルファッションデザイナー、市長面会、こういうことなんですよ。事務局の担当職員が私に、重要な来客があるからと、こう言うんです。重要とは誰ですか。最初は聞いていませんと言うから、聞いておいでといったら、桂 由美さんだというんです。  私は、桂 由美さんが札幌市政にとって、少なくとも192万人の100日間にわたる冬の市民生活にかかわる――一般の建設委員会ではなくて、常設の建設委員会ではなくて、特別委員会を設置して、議員の3分の1が所属して大切な審議をする、これを外してでも、それを超えるだけの、札幌市民192万人の100日間の市民生活に影響する雪のこの問題を凌駕するだけの方なのかどうか、私にはわかりません。しかし、委員長は、本来は、こういうことについてきちっと掌握して、市長に議会への出席をきちっと要請する、これが委員長の仕事なんです。わかりませんじゃだめなんです。この点、こういうことのないように、私はきちっと指摘しておきたいと思います。議会というもの、特に冬の100日間の生活にかかわることなので、後ほどで結構ですから、桂 由美さんがその100日間の市民生活を超えるだけの重要な人物であったどうか、委員長が判断して次の機会に報告いただきたい、このことを求めておきたいと思います。  さて、きょうは、何といっても、除排雪で現場でご苦労されているのは、各区の土木部長を初めとする土木センターの職員の皆さんです。そして、請け負っている除雪業者の皆さんです。  そこで、各区の土木部長に出席をいただいておりますので、まず、清田区、東区、北区、この3区はこの4月1日で土木部長が交代いたしました。そこで、清田区、東区、北区の順番でお尋ねをいたします。  この3区の交代された方は、それぞれの区において、前任の部長から、特に除雪業務について、こういう点、こういう場所は留意してやらなければならないというような引き継ぎがあったか、ないか、あったら、きちっと要点をまとめてその内容をまずお答えいただきたいと思います。 ◎紙谷 清田区土木部長  ご質問の点でございますが、私が引き継ぎを受けました点でまず第1の点は、ことしは非常に雪が多くなりましたことから、雪捨て場の不足がありますということで、夏の間に、その辺について民活の対応などをよく考えてもう少し雪捨て場を広げられないか、そういう検討を進めたほうがよろしいのではないか、こういうような引き継ぎを受けているところでございます。 ◎添田 東区土木部長  私は、前任の前田部長からは、皆さんもご存じのとおり、北区、東区というのは非常に雪が多うございますので、パートナーシップ除雪を初め、地域の皆さんといろいろな点で協議をしていくことが非常に重要になってくるということで、今後もそういった点に力を入れて進めていただきたいというような引き継ぎを受けております。 ◎宮武 北区土木部長  私も、同じく、北区は特に雪が多く、あいの里地区、篠路地区については非常に多いので、地域住民に対する情報をきちっとやるということを昨年度からやっていまして、そういうことをきちっと進めてもらいたい、そういう引き継ぎを受けております。 ◆松浦忠 委員  次に、厚別区です。  厚別区は、各区の中でも比較的まとまって庭先の契約排雪がされておりますけれども、厚別区の中で特に際立ってまとまった地域でやっている業者があるかどうか、そして、その値段は幾らでやっているか、わかっていれば答えてください。 ◎坂倉 厚別区土木部長  特に多い地区といたしましては、青葉地区、上野幌地区とか厚別西地区など、民間の排雪サービスが入っているところが多いです。単価については民民間のことでもありますし、幾らでというのは私はちょっと把握してございません。 ◆松浦忠 委員  市内では大体3万円でというのが普通なんですね。私が掌握している限りでは、厚別北地区だけで800件弱をやっている業者が1社あります。値段は幾らでやっているかといったら2万9,800円なんです。何で200円安いのと聞いたら、3万円で契約しても印紙に200円払わなければいけないから、したがって、2万9,800円で少しでも安くするほうがお客さんが喜ぶからということでやっていると。この業者は、厚別北を中心にして800件弱やっています。そして、雪たい積場も自分で厚別の山本のほうに確保して、そこできちっとやっています。ことしは赤字だけれども、頑張ってやります、ことしやることがまた来年以降の信頼につながっていくということで、赤字だけれども、きちっとやりますと言ってやっていました。そんなことで、それぞれ市内にありますが、やはり実態をきちっと調べることが大事だと思います。ぜひ、各区は秋の決算議会までに実態を掌握しておいていただきたいと思います。  先ほど、雪対策室長から、こういった民間業者の活用という話もありましたけれども、これは無理です。なぜかといったら、この人たちは、1週間に1回ということで、決まった人員と決まった機材でちゃんと工程表を組んでやっているのですね。朝に降ったときの間口対応なんていうことはなかなかできない。そういう工程の中でやっていて、効率的にやりますからこの値段でできるということなんです。  したがって、雪対策室は、こういうことについて掌握をきちっとして、そして対策を考えるということでないと、答えているのを聞いておったら、どうも余り知らないで行き当たりばったり思いつきで答えているなというふうに、私はさっき思いました。この点は、指摘しておきたいと思います。  次に、南区は、定山渓までじょうてつバスが走っております。特に山間部、真駒内の平地のところもありますが、どっちかというと山間部が多いです。そして、道路も余り広くありません。私は去年の議会で指摘したのですが、川沿の旧国道の北の沢橋のところは、地吹雪があるとバスと乗用車が交差できず、パトカーが出動して交通整理して通るというようなことが年に1〜2回起きる。そういうことがないようにということで、去年は、私どもの会派の3人とバス会社の二つの営業所長の2人で問題のあるところを調査し、土木センターの部長にも特に留意して対応するように要請してきました。  そこで、この冬は、バスの運行路線で、除排雪が行き届かないことが原因によってバスが遅延することでの苦情が土木センターにどの程度寄せられていたか、また、バス業者から、そういうことに対する緊急対応などの要請がどのぐらいあったか、お答えいただきたいと思います。 ◎八柳 南区土木部長  私から、じょうてつバスの路線に関する除雪についてお答えしたいと思います。  前年度は、バス路線の一部がすり鉢状になってバスが運行できなくなるということがございまして、委員のご指摘にもございましたように、今後はそのようなことがないようにちゃんと対応すべきだというようなお話をいただいていたところでございます。そういうことで、平成24年度につきましては、事前にじょうてつバスとの間で連絡を密にする、あるいはパトロールを強化するということで、早目早目に対応していこうということを基本に取り組んできたところでございます。  具体的には、すり鉢状になって通行できないということがございましたので、路面の状況によりまして路面整正を実施する、あるいは、南区は、前年に比べて平成24年度はかなり雪が多かったのですけれども、新雪のたびのかき分けの除雪では幅員の確保がだんだん難しくなってまいりましたので、新雪のたびに拡幅除雪に切りかえて路線の幅員を確保していったというような対応を行いました結果、バスの運休等は発生しなかったということでございます。  それから、利用者からバスの遅延に対する苦情等はどうかということでございますが、手元に資料がございませんけれども、ほとんどなかったというふうに記憶しているところでございます。 ◆松浦忠 委員  実は、ことし、雪が解けてから、私は、じょうてつバスの2人の所長に話を聞きました。大変喜んでおりました。遅延もなく、十分に対応してくれてよくやってくれた、これからもひとつ忘れぬようにしてやっていただきたいということでありましたので、大変しっかりと対応していただいたことを本当にねぎらいたいと思います。ご苦労さんでした。  続いて、手稲区であります。  手稲区は、割と小じんまりとした区ですが、金山鉱山あり、手稲山ありの山岳地帯、それから北のほうの平地と、こういうふうな状況が手稲区の中にあります。そして、手稲区の交通は特にJRの利用者が多いわけであります。JRの手稲駅に向かってバスがそれぞれ通勤客などを運んでくるわけですけれども、この冬は、除雪が行き届かず、バスがおくれるとか、そういう苦情がバス会社から何件ぐらいあったか、それから、お客さんからどのぐらいあったか、これを示していただきたいと思います。 ◎竹田 手稲区土木部長  バスが来ているのは手稲駅でございますから、JR手稲駅へのバスの利用者、あるいはバス事業者から、今冬についての遅延等の関係で何かあったかということです。  件数については、実は押さえておりませんけれども、何件かはございました。ただ、基本的にJRバスが多いのですが、南区土木部と同様に、JRバスとの情報交換、情報提供、そして、頻繁に何回も情報共有を図りながら対応していったということもございますので、大きな影響はないというふうに考えております。またあわせて、バス事業者だけではなく、利用者からの苦情等についてもそれほど多いというふうには感じておりません。 ◆松浦忠 委員  部長のほうは感じていない。しかし、言ったほうは大いに感じているから言うと、こういうことで、決算議会のときに正確に数字などを掌握した上でまたお答えをいただきたいと思っておりますので、きょうは、まずここまで。  それから次に、白石区であります。  白石区は、狭小バス路線で柏山線というのがあります。国道12号線、本通17丁目を北のほうに曲がっていく路線で、道路幅員は9.09メートルの路線であります。この路線でバス会社あるいは乗客から土木センターに苦情があったか、なかったか、示してください。 ◎河原 白石区土木部長  柏山線でのバス会社からの苦情等でございますが、私が直接把握しているものはございませんけれども、今年度、バス会社からは、これ以外の狭小バス路線も含めて、交通事情が悪くなる都度、それぞれご連絡をいただいていたという状況については承知しているところでございます。  なお、私どもも、道路パトロール等を行いながら、年間の計画が2回のところ、3回排雪し、また、新雪除雪のたびに拡幅除雪等を行いながら幅員の確保に努めたところ、特段のバスの運休なり遅延はなかったというふうに承知しております。 ◆松浦忠 委員  実は、この柏山線は、先ほど話したように幅員が9.09メートルで、去年の秋までは片側に1.5メートルの歩道があって、そこに電柱が立っていて、冬は、実質的に歩道除雪もできなくて、通学の子どもたちは車道を歩いているという状況でした。そこで、去年、土木センターが、片側の歩道を2メートル50センチぐらい確保する、そして、道路も再整備するということで終わりました。歩行者の皆さんは安全に通れるということで大変喜んでおります。  ところが、バス会社の運転手に聞きましたら、夏は歩行者が歩道を通って大変安全でいいのだけれども、冬は逆に車道の幅が狭くなったと。ということは、冬の間は、歩道も車道もなく、両側に雪を積んで真ん中をバスが行き交う、そのバスの合間を縫って人が通るから、バスの運転手としてはそのほうが走りやすかった。ところが、除雪が思うように十分にできていないので、逆に、車道を走る分としては走りづらいという運転手の意見なんです。私は運転手に直接会って聞いたのです。  それから、もう一つは、今、12号線の交差点は狭くて、札幌方面から柏山の交差点を左に曲がっていくときに、あそこの交差点が鋭角になっています。90度ないのですね。そのため、対向車は10メートル以上も下がったところで一旦停止することになっているのですが、冬の場合には、一旦停止線と言っても路上の停止線が見えず、標識しか見えないので、ともすれば前の方に出てきてとまるということがあって大変困る、そこで、あそこの交差点の幅員を広げてほしいというような話がされているのです。  土木センターのほうでは、その辺は掌握をされているかどうか、お尋ねします。 ◎河原 白石区土木部長  その話については、私どものほうに直接届いていないと思いますけれども、委員のほうからそのお話を伺っております。 ◆松浦忠 委員  何でこういう話になるかといったら、私は、事前の打ち合わせを一切しないのですよ。書いたものを渡して、質問、再質問としないからこういうふうになって、これが実態なんですね。  そこで、なぜ私が言うかといったら、浦田土木部長、そういうことで、バスの運転手は、あそこはやっぱり冬は困ると。しかし、ちょうどこちら側の焼肉屋は、看板も立っていて鋭角の角度を削れない。ただ、向こう側の土地の所有者は、今、事業をやっていませんから、あそこの敷地内でちょうど1車線ぐらいを確保して広げると大体可能になるので、これはぜひひとつ拡幅していただきたい。このバス路線は、前にバスの見直しをしたときに廃止にも上がったのですが、結局、利用者のことを含めてここの路線については廃止できなかったという路線なんですよ。  それから、もう一つは、幅員を14メートルに拡幅するということで土木部のほうで調査しました。そうしましたら、マンションをお持ちの方などを含めて、それは困ると。特に駐車場だけがなくなるということになると経営そのものに影響してくるからということで、かなりの反対があって、今、土木部でも難しいのではないかという判断をしているところです。  そういうことからいったら、交差点の幅員を広げることだけはやったほうがいいんじゃないかと思うのですが、この点についてはいかがですか。 ◎浦田 土木部長  柏山線と国道12号の交差点の改良について、今現在、我々が取り組んでいる状況についてお答えしたいと思います。  委員からお話があったとおり、角度的に非常に鋭角に取りついているところで、市内側から来た運転手が左折をするのが非常に厳しく、対向車線側に相当はみ出さないと左折ができない状況というのは委員のご説明のとおりでございます。  その運転状況を改善するために最善の策というのは、どちらかというと手前の焼肉屋側の幅員を何とか広げるのが一番いい策かなと思いますが、説明の中にもございましたとおり、焼肉屋の建物がかなり道路に迫ってきており、さらに大きな看板もあって、これを改善するのはなかなか難しいのかなと。そこで、反対側の対向車線側にはみ出さないように、手前側の車線を広げるためには反対側を広げることになりますが、そうなりますと、どうしても向こう側と焼肉屋さん側をつなぐ横断歩道の距離が非常に伸びてしまうというのが懸念材料として一つございます。  さらに、そちら側のほうに歩道を広げるというか、道路を広げる場合に、柏山線そのものを少し交差点に向けて広げていくシフト長というのが必要になってございます。そのシフト長が、今ドレスメーカー学院が休業していますが、その一つ手前の土地までシフト長がかかってしまうため、その方との用地交渉も出てきます。  そういうことで、今のところ、これといった決定打がなかなか見出せない状況でございますが、委員からご指摘がありました拡幅についても、もう一度検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆松浦忠 委員  これは、どうしても廃止できない路線ですからね。そして、バス会社によると、ここは朝の通勤時間には人が多いそうなんですよ。それで、バスとしては一番長いバスを使っているということで、どうしても曲がるのに難儀をする。車がとまっていれば、またバックして次の信号で車が出るまでそこで待たなければいかぬ。こういうようなことでバスもおくれる。こんなようなことなので、ぜひひとつ、その辺は解消のために早急にやっていただきたいということを求めておきます。  それから次に、豊平区ですが、豊平区に、ずっと月寒の向こうのほうから真っすぐ札幌に来る道路があります。36号線から北側の道路です。昔、札幌市が豊平町と合併する以前からああいう道路がありまして、開拓以来の札幌に集まるという幹線道路だったと思うのですが、あそこは対向2車線に歩道がついた道路です。そこは、そういうふうに真っすぐ来る道路なものですから車の交通量が多いのです。そこで、通っている方から、ここの排雪をもう少しきちっとやってくれないか、少なくとも朝の通勤のときに、36号は混む、そうすると、あの道路がかなり使われることになるので、きちっと2車線対向で支障なく走られるようにしてほしい、そして、交差点での右折のときにも、冬道ですから多少は縁石にかかってもかからなくてもわからぬので、右折の車がちょっと寄ったら直進の車が行けるように、20メートルぐらいはそういう道路の確保の仕方をしてほしい、プロの運転手から私にこういうような要請があったのです。  そこで、豊平区では、あの道路についてそういう意見があるか、ないか、寄せられているかどうか。 ◎前川 豊平区土木部長  今、委員がおっしゃられました道路に関する要望については、私はちょっと承知してございませんでした。 ◆松浦忠 委員  私のところには、路線配送トラックとかハイヤーの運転手などから全市的にいろいろ寄せられるのですよ。ぜひひとつ、実態をきちっと掌握して、この冬は対処していただきたいということを求めておきます。  次に、西区であります。  私は白石区で、当時の河原部長、さらに、事業課長をやっている高橋さんですね。この方々と相談して、東札幌で7メートル道路とか、あるいは5メートル45の道路で定期排雪方式でいろいろ実験をやっております。それで、8メートル以下の狭隘道路については、みんな、雪の置き場に大変苦慮しておりますが、西区でこれはいいなという場所が1カ所あるんですよ。発寒に5メートル45の幅員で、そして、その幅員の区間は一つの町内会なんです。ここは、1町内会で1本の道路で同じ幅員です。ここは、そういう実験するのに最も適した道路だと思うのですよ。  そこで、西区では、そういう道路について、沿線住民あるいは通行者からの意見などが寄せられているかどうか、お尋ねします。 ◎阿部 西区土木部長  ただいま委員からお話のあった件につきましては、具体的には私どもの耳には届いておりません。白石区でやられている取り組みの概略については情報として私どもも捉えておりますけれども、具体的な地域からの要望という形ではまだ入っておりません。 ◆松浦忠 委員  私は、各区の土木部長に申し上げたいのですが、どこかの区で一つ実験的なことをやったら、同じような道路幅員とか状況のところは各区にあるわけですよ。そうすると、やっぱり、やって1年たって、その結果を聞いて、それぞれの区でいろいろな試みをすると。どうやって雪を処理するかということが大事だと思うので、西区については、具体の話をまた後ほど差し上げますので、ぜひご検討をお願いしたいと思います。  それから、最後に残された中央区であります。  中央区は、10区の中でただ1区、道路管理課長と維持課長が配置されている区であります。そして、中央区も、薄野だとか駅前通だとか繁華街ばかりではなく、盤渓という山間部もあります。ことしの冬に盤渓の町内会で、私道ですが、委託をしていた業者が倒産して、いわゆる「とうさん」ということは父さん、母さんでなくて、会社が倒産したんです。倒産して、大雪のときに雪をはねられなくて困ったということで、中央区に救助を依頼したのです。業者はあっちもこっちも同じような状況だから全く手が回らぬということでしたが、それでも、何とかやりくりしてちょっとだけやってもらったのです。やっぱり、そういう私道であっても、調整区域の山間部であっても、特にそういうところは高齢者が多いわけですから、あるいはひとり暮らしが多いわけですから、そういうことがあったときにはやっぱりきちっと応援に行ける体制を整えておくべきだと思うのです。  そこで、ことしの2月のあの実態を終えたことによって、今度の冬に向かってそれについてどういうような対策を講じようと考えているか、この点についてお示しいただきたい。 ◎城戸 中央区土木部長  今、委員からご質問のあった盤渓の私道の除雪に絡んで、今後の対応についてということでありました。  盤渓の私道について少し経緯をお話しさせていただきますと、ことし2月6日に最初にそのお話がありまして、2月8日には、全面的ではなく、今、委員のお話にあったとおり、部分的ではありますが、一旦、除雪を行ったところです。そして、2回目の除雪に当たって、その後、関係者の皆さんと調整を図ってまいりましたけれども、2月末の段階で、実は、その地区の皆さんが新たに民間の事業者と契約されまして、土木センターの協力は今期は必要ありませんということになって終わっているところでございます。ですから、盤渓地区につきましては、今冬も民間の除雪業者との契約を継続していただくことで地域の皆さんとの話を進めてまいりたいと考えております。  また、中央区内は、私道が46.7キロメートルありまして、実際に、昨冬に除雪が行われた延長は4キロメートルにしかすぎません。また、パートナーシップ制度を活用して排雪ができた延長も12キロほどとなっておりまして、中央区における私道の除雪、排雪については非常に大きな課題だというふうに認識しております。昨冬のそうした全体の状況をしっかり検証、把握いたしまして、今冬の除排雪に生かしていきたいと思っております。 ◆松浦忠 委員  部長、私は、その後に業者を探して契約したことも全部聞いています。私が聞いているのは何かといったら、そういうふうに倒産すること、あるいは、業者が持っている機械が壊れてすぐ直らぬということだってあるわけですよ。そういうことで、中央区には民間の機械、札幌市が持っている機械などを含めて相当数あるわけですから、やっぱり応援要請があったときにはきちっと対応してあげる。これは、一つの危機管理です。これが大事なので、ぜひひとつ、そういう観点で何かあったときにはここがすぐ応援に入る、この機械を応援に入れる、こういう体制をぜひつくっておいていただきたいと思いますので、検討していただいて、また秋の決算議会のときにその体制をお伺いしたいというふうに思います。  さて、これで各区の皆さんの話は終わりました。  そこで、今度は全体的な話に移って、まず、排雪ダンプの関係であります。  これは、各区では請負グループごとにダンプを確保するということで義務づけていますが、この冬、それぞれのグループは必要数だけダンプを確保されたのか、あるいは、区別もしくはグループ別で必要数よりもどのぐらい足りなかったかということについて、雪対策室ではどのように掌握されているか、お尋ねします。 ◎高松 雪対策室長  ダンプトラックの確保状況ということでございます。  いろいろな場面でダンプトラックの確保が難しいというふうなお話がありましたけれども、特に、昨年度は雪が多い、仕事が多いということで拍車がかかった実情もございます。今現在、全てのマルチゾーンがダンプトラックをどのように確保したかというデータはありませんけれども、全体の数字としては、昨年度は10区合計で延べ9万台のダンプトラックが確保されたところでございます。  現在、昨年度の大雪について、雪対策室、各区土木部、それから請け負ったマルチ共同企業体の中でその辺の検証作業を行っているところでございます。 ◆松浦忠 委員  私は、去年、白石はずっと見たのですが、事例を一つだけ申し上げます。車道ロータリーがエンジンをとめて、みんな立ちん坊をしておるんですね。きょうは、ダンプ何台と言ったら、17台だと言うのですよ。この距離だったらどのぐらい要るのと聞いたら、最低でも25台は確保しなきゃだめですということでした。きょう、白石で何組が出てやっているのと言ったら、2組出てやっていると言うのです。  私は前々から言っているのですが、どうしてもダンプがなければ、4トントラックの組をつくって、そして捨て場も4トン専用にしてやれば、それなりに運べるわけですよ。まず、そのことが一つ、それはどういうふうに対処しようとしているのか、それをお答えいただきたい。  それから、二つ目は、各企業体ごとにダンプがきちっと充足されていたかどうかというようなことがまだ掌握されていないということは、私は極めて困ったことだなと思っているのですよ。なぜかといったら、きょう、この後、来年度、次の冬の計画について説明があるわけですよ。次の計画ということはどういうことかといったら、もう設計にはかかっていると思うのです。そうすると、ダンプで排雪して投げる量が、いわゆるその組全体の、ロータリーからタイヤショベルから、人を含めた組全体のお金は運んだ量で決まることになっています。したがって、機械はちゃんとあるけれども、ダンプが少なければ金になりません。じゃ、どういう話が出てくるかといったら、今度は、いろいろな議員に、ぜひひとつ単価を上げてくれ、こういう話になってくるわけです。  したがって、大事なことは、どういうようにダンプが確保され、そして、一つの組で機械のロータリーが実際に積み込むのは平均して1時間当たり何台に積んでいるか、こういうことをきちっと掌握することによって、初めて、今、決めている1立方メートル当たり、ダンプ1台当たり幾らという金額が安いのか、高いのかということが判断できるのですよ。そういう金額を判断することを全く掌握しないでいて、そして、来年度もこのままで行きますなんていうことは、請け負う業者に対して本当に、失礼とかなんとかでなくて、請け負う業者の生活権を全く考えていないということになると思うのですよ。総体の数ぐらいは、そんなものは集計を出せばわかることです。問題は、みんなお金をもらって生活しているわけです。労働力を提供して生活しているわけです。したがって、そこのところをきちんとすることが大事ですよ。  今までも、ここにいる議員の中で何人かは、ダンプの業者の言い分を議会で盛んに発言しておりました。それに基づいて、皆さんも単価を変えたりなんかいろいろしておりました。私は、前々から、こういうことについてきちっと検証した上で実態に合うようにしてあげなさいと言っていたけれども、いまだにそれが出てこないということについては、ちょっと困ったものだなと。市長がいないから、局長以下に言ってもしょうのない話ですから、後で市長が来たら――来るのかな、市長は。 ○峯廻紀昌 委員長  参ります。 ◆松浦忠 委員  来たら、ちょっと市長に聞かなきゃいけないけれどもね。  こういうことについて、一体、雪対策室長はどういうふうな認識でおられるのか、その認識について、2点目に聞きたい。 ◎高松 雪対策室長  1点目は、4トンダンプをどう考えているのかというふうなお話だったかと思います。  4トンダンプにつきましては、以前のいろいろな委員会でも委員からご提案がありまして、我々としても、その使用について否定しているものではございません。ただ、マルチ共同企業体のほうでも、効率の問題などから10トンダンプトラックの確保に向けて動いているということでございます。  ただ、繰り返しますけれども、我々としては、4トンダンプを使ってはだめだということでもありませんし、2点目とも絡むのですが、ことしは各マルチで日々どういうふうな確保をしていたということは、それぞれの地区の雪の多さ、それから、雪たい積場までの距離とか、雪たい積場まで幾ら走行時間がかかったかなどの視点がありまして、雪対策室としては日々のものを押さえていません。先ほど言いましたように、今後、平成24年度については、排雪事業だけではなくて、路面管理の問題とか日々の生活道路の除排雪、除雪についても総合的に検証していきたいというふうに考えておりまして、その中で、排雪事業に必須でありますダンプトラックの確保状況についても明らかにしていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆松浦忠 委員  単価の設定というのはどういうことかといったら、以前は、札幌市は、ロータリー車は1時間幾ら、タイヤショベルは幾ら、それからダンプカーは1時間幾らでやっていたんですよ。ところが、1時間幾らでやったら、疲れたダンプの運転手は、途中で、捨て場の横のほうにちょっと車をよけたときに、つい眠たくなって寝てしまい、気づいたら小一時間たっていたと、あるいは2時間もたっていたというようなことがあったと。私もそういうことを耳にして、そして、積む側の人からしたら来なくて本当に困ったもんだなという話もあったりして、それで、私は今のような制度に改正を求めたわけですよ。そこを改めたことはいいんです。  問題は、単価を決めるということは、ダンプが何分で行ってきて、そして何十秒で積んでと、こういうことをきちっと掌握して、そして、ずっとそういうものを積み重ねていって、その上で初めて単価というものが出てくるわけですよ、運搬単価が。積算の根拠ですよ、これは。それを調べずして、どうやって皆さんは積算の単価を出していたのですか。議会から言われるから、業界からも言われるから、そうしたらこのぐらい上げるかと、いわゆるつかみでやっていたのですか。その点をちょっと聞かせてください。 ◎高松 雪対策室長  委員が今お話になっているのは、我々が作業効率として積算の基礎として使っているものでございます。ただ、委員が当初お話しされたのは、昨年度の大雪に当たってのお話だったかと思いますけれども、我々も根拠なしに積算もできませんので、作業効率については、平均値でございますが、過去のデータをもとに設定して必要なダンプ台数などを決めているということでございます。 ◆松浦忠 委員  私が言うのは、先ほど説明した積算の根拠というのはそういうことではないのだよ。以前は時間単位でやっていたんですよ、全て、時間単位で、払うのも。それを、ちょっと疲れて寝てしまう運転手もいて能率が上がらぬ、金だけが出ていくということで、私は変えるべきだと言って、今のように、一つの班のかかる全部の経費を、そのダンプ1台幾らかという値段設定をしてということに変えてもらったんです。その結果はいいんですよ。  そういう過程の中でも、業界の人が困っている話が議会でもいろいろありました。それで、市の方は単価を上積みしました。業界からも意見がありました。それはそれでいいのだけれども、それをするときに、市長のほうはきちっと根拠を持たなければだめなんです、根拠を。それは何だといったら、全部積み上げなんです、そういう実態の。その積み上げの根拠となるものは、今は何かといったら、ロータリーが回って雪を積むのに、例えばダンプ1台を2分間で積むとする、そうすると、つけた、出たという時間も入れて、1台当たり6分ぐらいかかりますよ、1時間に10台積みますということにしたら、それでは、距離と走る時間とかおろす時間を入れて、最低限、ダンプは何台用意しなきゃいかぬと。こういうことの上で、その必要な台数を用意した上で、初めて1台当たり幾らの単価が妥当かということが出てくるわけですよ。  したがって、それぞれの冬にそういう検証をして、そして、ダンプが足りなければダンプ組と。それから、例えば昼中に交差点排雪だとか狭小バス路線の拡幅排雪だとかという作業があるわけですよ。それもダンプを使うと、数少ないダンプですから、夜間作業に出なければいかぬ。そうすると、日中は4トントラックでそういうものに対応する。4トンは4トンの必要な経費を設定すればいいんですよ。そうやって、ダンプが少なければ、ほかの4トントラックを日中のそういうものに活用して、ダンプは夜間の集中的な排雪に専ら従事してもらう、路線排雪、夜間排雪が始まったら。そういう作業の体制をきちっと積むような、積算をして、そういう契約の仕方をしなきゃだめなんですよ。私はそのことを以前から指摘しているのですよ。
     したがって、4トントラックは業者に任せている。単価を同一にして、ダンプの単価でやって、そして4トンのと言っても、ダンプは11トン積む、4トンは4トンしか積まないのだから、半分以下なんだから。運転手の給料は、ダンプの運転手も4トントラックの運転手も1日払う給料にはそう差はないわけですよ。そうすると、当然、4トントラックの方は単価を上げてあげなきゃいかぬ。何ぼダンプのほうが安いといったって絶対量がないわけですから、そうしたらそういう対応をせざるを得ないわけですよ。そういうことについてきちっと検討しなさいということを求めているのだけれども、何もされていない。  したがって、もうこれ以上、今ここで質疑をしてもしょうがないですから、これについては、また、決算議会までに今言ったことの趣旨を踏まえてきちっと調査して、そして、決算議会のときには質問したら答えられるようにしておいていただきたい。当然、契約に当たっては、そういうことをきちっと加味したものの契約にしていただきたいということを求めておきます。  次に、商店街について、中心街もさることながら、特に周辺部分の商店街で、商店街独自で歩道をロードヒーティングしているところは何カ所あるか、掌握されていたらお答えいただきたいと思います。 ◎高松 雪対策室長  掌握しておりません。 ◆松浦忠 委員  それでは、しているところ、例えば本郷商店街はかなり古くからやっていますが、電気代について、一般の街灯だったら2分の1を補助していますね。商店街がやっているロードヒーティングについて、電気代の扱いはどうなっているか、掌握されていますか。 ◎高松 雪対策室長  掌握しておりません。 ◆松浦忠 委員  これは、ぜひ調べて、きちっと、最低でもこの電気代についてどれだけの補助を出すかというようなことを検討して対応していただきたいと思います。  商店街としては、やっぱり、商店街の振興対策の上から、高齢者が多いため、安全にお買い物いただくということからされています。したがって、商店街の振興というのは、単に経済局だけではなくて、きちっと建設局なども含めて、総体的に、それぞれの所管のところで力を出しながらみんなで振興策をまとめていく、そして手助けをしていくことが大事だと思うので、これは、ぜひひとつ調査をして、また次の機会にということを申し上げておきます。  それから、局内流用の1億1,900万円について、当初予算ではどういうところにあったものがどういう理由で余って1億1,900万円となったのか、これについてお尋ねします。 ◎高松 雪対策室長  局内流用の1億1,900万円については、今、手元にデータがございませんので、後ほど説明させていただきたいと思います。 ◆松浦忠 委員  私は、なぜこれを聞いたかといったら、実は、3回目の補正のときも、担当の課長に、やっぱり20億円は最低しなきゃだめだよ、場合によっては、もっと多くして、決算で余ればいいんだから、これは3回目だからという話をしていたのですよ。そうしたら、まとめて18億円で決定したと言ったから、私はそうかと言ったのです。私の言った最低限の20億円というのが結果として当たったと。  もう一つ言えば、1億1,900万円というのはかなりのお金なんです。建設局全体で扱っている金からしたらコンマ何%かとなるかもしれませんけれども、我々議員から考えれば大変な額のお金だなと。それが建設局の中でいとも簡単に出てくるなら、使わなくてもいい金なのか、これも決算議会でちょっと検証しなきゃいかぬなということになるので、あらかじめそれを聞いておきたかったなということであります。  そこで、市長がお見えになったので、早速、市長に質問する前に、ちょっとお休みをいただいて、引き続き、二つほど事務方にお尋ねをします。  まず、一つは、9ページに、情報提供としてHTB、NHK、HBCとありますが、ほかに3局あります。これは、どうして全局の提供体制にならないのか、お尋ねいたします。  それから、二つ目は、凍結防止剤を散布しております。これは塩素系です。以前から、凍結防止剤を含んだ水が下水に流れて河川に放流されるということで、特に創成川の新川処理場下流のところの塩分濃度などが何回か問題になって、坂本議員なども過去に何回か質問しておりました。  こういうことについて、例えば、ことしの春などは、水をくみ取るなり、あるいは底のヘドロを採取するなりして塩分濃度をはかられたかどうか、この2点について。 ◎高松 雪対策室長  データ放送の3局ということでございますけれども、この3局につきましては、ご協力いただけるということでこの3局になりました。もともとはHTBが最初に入ってきたのですが、その後、無償でNHKとHBCにご参加いただいているということでございます。  それから、防止剤の影響ということですが、我々としても、継続的な環境への調査、配慮が必要であろうということで、今、委員がお話しになったように、新川水処理センターの下流でとっているかどうか、ピンポイントでそこかどうかは今データを持ち合わせていませんけれども、市内の何点かでずっと経年で調査をしております。その中には、塩分とか、基本的な環境項目的なものが入っているかと思います。 ◆松浦忠 委員  NHKは、ご承知のように、ある意味で国営放送です。法律でもって、この間、横浜かどこかで、とにかくテレビを設置したら払わなきゃならぬ義務があるという判決が地裁で出たなど、これは税金と同じぐらいの体制でやっている局ですから、やるのは当たり前です。  それから、もう一つは、STVもTVhもUHBも、恐らく、市のほうから働きかければ協力してくれると思うのですよ。なぜかといったら、やっぱり冬の間はこういう雪情報、道情報にみんな関心を持っていますからね。少なくともこの3局が放送を拒否したということになると、そういう時間帯はほかの3局を見ます。民放は何%が見るかという視聴率で広告の値段が決まってきますから、そういう点では、みんなが関心を持っていることについてはむしろ放映したいと思うのだけれども、雪対策室では、この3局に対して放映してもらえませんかと当たったのに、しませんよと言われたのかどうか、その1点を、再度、質問します。  それから、もう一つは、創成川の下流の関係ですが、特に開発局は塩分濃度の濃い融雪剤をまいているのですね。したがって、交差点などは、国道と市道が交差して接する部分のある一定の距離は非常にざくざくになっているのです。市道のほうはそうではないのですよ。したがって、もし塩分濃度が濃いというようなことになれば、開発局とも協議して、開発局のほうも、ある程度、都市部における道路密度の高いところについては濃度の低いものを使ってもらうという要請なども環境面からしなきゃいかぬというふうに思うのです。そういう点でぜひ調査をして、環境局とも協議して、開発局ともそういう協議をしていただきたいというふうに思いますので、それについて、環境局ではかったデータがあれば、また後ほど報告していただきたいと思います。  じゃ、まず、テレビ3局について。 ◎高松 雪対策室長  ただいま委員のお話にありましたSTV、TVh、UHBにつきましては、拒否をされたということではなくて、我々としては、雪のことですので何とかデータ放送にご協力いただけないかというふうに、毎年、継続的にお話をさせていただいているところでございます。 ◆松浦忠 委員  わかりました。話をしているのに乗ってこないということは拒否したということですね、結果としてです。それならそれでわかりました。それは、また大いに宣伝をして、3局がぜひ提供してくださいと来るように市民のために我々も仕向けていかなきゃいかぬなと思っています。  そこで、市長がおいでになったので、市長にお尋ねします。  実は、市長、ことしの除雪費の補正について、1回、2回、3回としました。私は、3回目のときに、担当の課長に、最低でも20億円、それから、決算で余ってもいいから、もうこれが最後になるのでもっと多く補正しておくべきだよということを言ったのですが、結果として18億円で決めましたと言ってきたから、私は、そうですかと言ったのです。結果として、たまたま私の予測した20億円というのが当たったんですが、私は、除雪予算については、やっぱり当初からある程度多目に組んで、そして、使うのはもちろん大切に大事に使わなきゃいけませんが、決算できちっと残していく、こういうほうが現場もいいと思うのです。  土木センターの皆さんの話、それから、実際に現場で作業に当たっている皆さんは、土木センターから、わかりやすく言うと、もうこれだけしかお金がないから金に合わせて仕事をしてくれ、こういう話が来ておりますと。これは白石ばかりではないですよ。ほかの区の業者の人もそうやって言うんです。それが何につながるかといったら、市民からの除雪センターに対する苦情、土木センターに対する苦情、あるいは市民の声を聞く課に対する苦情だとかにつながってくるわけですよ。予算をたくさん与えたからといって、そんな無駄遣いするなんていうことはないと私は思っています。  したがって、今冬の予算について、十分であるかどうかということを再度検討して、必要があれば、やっぱり9月の決算議会で補正をして、業者が、土木センターの職員から、もうこのぐらいしかないからよくよく考えてなんていうことを言われないように、必要な除雪は現場の作業の任に当たっている民間業者の方がきちっとできるような予算措置を講じるということが私は大切だと思うのですよ。  そういうことについて、市長の考えを伺います。私はぜひそうしていただきたいと思うのですが、いかがですか。 ◎上田 市長  市民の皆さん方の最大関心事でもございます除雪を、どう効率的に、かつ必要に応じて実施できるかというのは、市役所の仕事として極めて重要なことであるという認識を持っているところでございます。今回の3回にわたる補正というのは、やはり不本意でありますけれども、予想を超えるものだったということ、そういうことが起こり得るのだということをしっかり認識しながら、これからの予算の立て方については少し余裕を持った立て方をさせていただくように努力をしていきたい、こんなふうに思います。  ただ、市民の皆さん方から、よく声がございます。3月下旬になりまして除雪作業をされていると、あと何日もたてば解けるのに、あれは予算消化のためにやっているんじゃないかというふうな声もなきにしもあらずで、私も直接聞いたこともございます。そういうふうな誤解を与えることがないような管理体制、私は悪意でやっていると思いませんけれども、これだけ財政事情が厳しいときに、あと1週間我慢すれば何とかなるというふうなときにまで本当に排雪が必要なのかというようなことについても、十分に市民の理解が得られるようなことで査定させていただきながら、市民の皆さん方の満足度を上げていく努力をしていきたい、こんなふうに考えます。 ◆松浦忠 委員  市長、特に排雪は早目にすることによって後の対応が非常にしやすくなるんですよ。ところが、ことしの場合で言うと、3回の補正をして、金がなくなった、ちょっと一服だ、補正した、金が来た、そらやるぞというようなことで、いわゆる後手後手に回ったわけですね。私は、その結果がそういうように見える部分も一部出てきたことは否めないと思います。しかし、それとて、じゃ、市民の皆さんから全く意見がなくて、そして、土木センターの土木部長なり、あるいは除雪センターのセンター長の判断でそれをやったかといったらそうではなくて、私が掌握している限りでは、全部、それぞれ市民からの要望が来て、どっちかというと、除雪センターから請け負っている皆さんは、もう少しだからもうちょっと何とか我慢できませんかという対応をしていることも私は多く耳にしております。  したがって、私は、やっぱり予算をちゃんと執行できるようにあらかじめ枠を与えて、そして無駄なく効率的な使い方をしていくことが大事だと思うので、きょうはあえて市長の出席を求めて、このことについて直接質疑して、市長にそういう対処をしていただきたいということで出席をいただいた、こういうことでございます。これは非常に大事なことですから、ぜひひとつそういう対処をしていただくように求めて、終わります。 ◆ふじわら広昭 委員  簡潔に質問したいと思います。  私ども民主党は、昨年で申し上げますと、7月4日から7月24日まで、ダンプトラックなどを提供していただいている運送業者の皆さんにアンケート調査をしてはどうかという提言もしてまいりました。また、平成23年度のときには、道路維持、除雪の夏冬一体化の取り組みをさらに検証していくためにも、除雪事業者からアンケート調査などをして課題の掘り起こしをしてきたと思います。同時に、私ども民主党も、それぞれの議員が代表質問や委員会の中で、そうした課題についてさまざまな角度から調査をしながら、実態に合った取り組み、契約方法にすべきだということも指摘してきたわけであります。  そこで、今後の除雪体制の安定的な継続という観点から、実態に合った積算の見直しについて、何点か質問したいと思います。  最初の質問は、地方ダンプトラックの宿泊費についてであります。  2012年、昨年度の大雪対応では、さまざまな要因によってパートナーシップ排雪等で作業のおくれが生じたわけであります。この要因の一つとして、ダンプトラックの不足による影響は否定できないと言えると思います。除雪事業者は、ここ数年、札幌市内だけでは必要なダンプトラックの台数確保が難しいことから、自腹で宿泊費を負担して地方からダンプトラックを調達しているのが現状であります。現在、札幌市では、除雪業務の積算で経費の一部として宿泊費を計上しているものの、実態とは乖離が大きく、その差額分は除雪事業者の持ち出しとなっているわけであります。  そこで、2点質問しますけれども、質問の1点目は、現在の地方ダンプトラックの宿泊費の積算の考え方はどのような根拠に基づいているのか、明らかにしていただきたい。  2点目の質問は、排雪作業に必要なダンプトラックの台数を安定的に確保するためには、地方ダンプの宿泊費について積算上の見直しを検討すべきだと思うわけでありますけれども、どのように考えているのか、まず、2点伺いたいと思います ◎高松 雪対策室長  地方ダンプの宿泊費についてお答えしたいと思います。  市内全体のダンプトラックの台数は、近年、運送事業の需要の落ち込みから、ダンプトラックを手放して事業を縮小する、それから、事業から撤退したりする企業がふえておりまして減少傾向にあるところでございます。このため、札幌管内以外の地方ダンプへ依存せざるを得ない状況が続いておりまして、その割合は、降雪状況にもよりますが、排雪作業に必要となる台数の1割ないし2割に達しているような状況でございます。  これら地方ダンプにつきましては、これまでも宿泊費の実費精算についてご意見をいただいていたところでございますけれども、その場合、札幌市に滞在中に市の排雪作業以外にほかの官庁とか民間の仕事に従事する場合もございまして、その実態が把握できないという課題もございます。このため、実費精算は難しいと判断したところでございます。このことから、平成20年度に、ダンプトラック確保に係る経費として除雪業務の積算に一定の率を反映させた経過がございます。  しかしながら、札幌市としても運送事業者、除雪事業者にアンケート調査、ヒアリングを行っておりまして、平成20年度に反映した率では実態と大きな乖離があるというようなお話も得ております。昨年度の大雪でも、地方からのダンプトラックの確保に支障があったというふうなお話を聞いているところでございます。このことから、今後とも、安定的にダンプトラックを確保するため、継続的な調査が必要だろうというふうに考えておりますけれども、積算上もより実態に近づけるよう努めていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆ふじわら広昭 委員  実態に近づけるように検討していきたいということであります。  私も、マルチの皆さんにご協力をいただいて、宿泊経費がどのような状況になっているかと。2月が一番多いわけですが、1月から3月にかけて、あるマルチのところでは3カ月間に宿を確保した延べ人数は約700名に上っております。宿泊費は2カ所ぐらいに分かれておりますので、ちょっと安目のところでも6,000円ぐらい、高いところは7,000円ぐらいという状況で、総額で280万円強かかっております。加えて、幾らホテルと言っても一流のホテルではございませんが、地方からダンプを持ってきますから、どこかにダンプをとめて宿から行き来をするための乗用車というかボンゴ車も燃料代を含めると2カ月間で12万円、それから、約15台と仮定しますとダンプをとめるのに2カ月で約20万円の駐車場代が必要になってきます。食事はどこにいても食べなければいけませんので、それは別問題としても、今は、共通仮設費の中に平均で80万円前後ぐらいのダンプの確保に向けた金額が定率でやられていると思います。  今回の報告書の中に、今年度のダンプトラックは1,500台と出ておりますけれども、少ないところは30台、多いところは140台あります。平均が80万円なので必ずしも安いとは言えないかもしれませんが、やはり、ダンプの多いところと少ないところでは、定率でやっていきますと、多少の格差というか、不公平感も出てくるわけです。ですから、いろいろな検証をしながら、定率を上げるのがいいのか、または、市が指定しているダンプの台数によって少し数字をプラスしていくのか、そんなことについて、実際に苦労されている事業者の皆さんのご意見などをこれから十分に聞いて、そうした改善をしていただきたいというふうに求めておきたいと思います。  次に、運搬排雪作業のうち、短い運搬距離の場合の作業効率を踏まえた積算の見直しであります。  これについても、1年ほど前に問題提起をして、調査していきたいということでございました。先ほど多くの議員からのさまざまな質問に対して、いろいろな実態調査を行って改善してきていることは、私も理解しますし、評価もしたいと思います。  しかし、昨年の運搬排雪の状況を見ますと、シーズン後半において閉鎖する雪たい積場が増加し、遠方の雪たい積場まで時間をかけて雪を運搬しなければならず、排雪のおくれに拍車をかける状況にもなったと言えるわけであります。ダンプトラックの確保が難しくなっている現状から、短い運搬距離で済む雪たい積場の確保も今後は必要と考えます。一方、この場合には、いわゆる市内の中心部、住宅街等などでは信号機もたくさんありますから、渋滞や雪たい積場での待ち時間など、作業効率に与える影響の度合いが大きく、実態との乖離が大きいとの話もよく耳にするわけであります。  そこで、質問でありますが、排雪作業において短い運搬距離の場合の作業効率をより実態に合った積算に見直すべきだと思いますけれども、どのように考えているのか、伺います。 ◎高松 雪対策室長  短い運搬距離の排雪作業の効率の見直しということでございます。  先ほど松浦委員にお話しさせていただいたこととも関連しますが、除雪業務のうち、運搬排雪に係る積算というのは、大きく分けて、ロータリー除雪車、除雪グレーダー等による積み込み作業、それから、ダンプトラックによる雪の運搬費で構成されております。このうち、運搬費は、雪の積み込み時間とか、現場から雪たい積場までの走行時間とか、雪たい積場での待ち時間、それから、雪おろしに係る作業時間というものがございまして、これらを積み上げることで算出しているものでございます。  お話にもありましたように、一般的に、短い運搬距離で排雪作業を行うことは、少ないダンプトラックの台数で作業ができるので望ましいと考えますが、一方では、1時間当たりに運べる雪の量をもとに算定する作業効率は、遠くの雪たい積場に運ぶ場合に比べて、交通渋滞とか信号待ち、さらには雪たい積場での待ち時間などの影響を大きく受けてしまうことになりまして、積算と実態との乖離が生じる場合がございます。  このことにつきましては、おおむね5年ごとに調査をして補正しておりますが、昨年度の調査では、短い運搬距離の排雪について、これまで用いていた作業効率より劣るというふうな結果も得ております。したがいまして、今年度の積算において、より実態に合うよう見直しを行いたいと考えているところでございます。 ◆ふじわら広昭 委員  ぜひ、実態に見合うように見直しをしてほしいのですが、夜と昼の単価がありますね。手元に両方の単価表がありますが、私の記憶では、以前は3キロメートル以下は同一価格だったと思うのです。今は0.5キロ、1キロと0.5刻みになっておりますけれども、例えば0.5キロのところの単価は112円、3キロのところは194円となっております。今、室長もそういう認識を示されておりますので、どうか実態に合ったものと同時に、3キロ以下についてはできれば同一単価にしていくことも検討していただきたいなと思っております。そういう問題が生じていますので、これは過去にそうやっていたわけですから、今後の課題としてその辺も指摘して、求めておきたいと考えております。  次の質問は、待機補償料の関係です。  これは、代表質問で私どもの村上議員が取り上げました。答弁では、除雪事業者や関係団体の聞き取りを行いながら、これまでの適用事例を検証し、より実態に合う制度となるよう検討するという答弁がありました。この待機補償料は、少雪時にオペレーターや機械の待機に係る固定的な経費を補填していくものでありまして、除雪事業に携わる者にとって必要なものと言えるわけであります。  そこで、こうしたダンプトラックの確保において、降雪の多少があってもしっかりと安定的に事業者、または人や機械を確保していくための担保がなければ、いろいろな議員から指摘されたり、市民から来る要望にも応えられないと思うわけであります。  そこで、除雪事業の安定化に向け、待機補償料の積算についてどのような検討をされているのか、状況について伺いたいと思います。 ◎高松 雪対策室長  待機補償料についてお答えいたします。  現行の待機補償料につきましては、マルチ共同企業体の構成員が除雪、排雪、凍結路面対策など役割を分担して業務を行っていることに配慮しまして、各工種間の出来高に差がある場合におきましても、工種ごとに必要な支払い額を確保するために、それまでは最低保障制度でしたが、平成22年度にこれを変更したものであります。  この制度が創設されて以降、平成23年度は、市内北部の北区、東区のほうで局地的な大雪でしたが、市内南部の南区とか豊平区では少雪傾向であったために、22地区、延べ50工種を対象に待機補償料を支払ったことがございます。しかしながら、昨年度は全市的に大雪だったこともありまして、主に凍結路面対策について7地区、9工種と適用範囲が狭かったところでございます。  今後とも、継続的に適用事例のデータを蓄積してしっかりと分析し、待機補償料がより実効性を上げ、ダンプトラックの確保、それから除雪事業の安定的な継続につながるよう、対象項目の見直しとか、実態を踏まえた補償料率の見直しを行ってまいりたいというふうに考えているところでございます。 ◆ふじわら広昭 委員  ぜひとも、そうした検討を前向きに行っていただきたいと思います。  最後の質問ですが、いわゆる労務単価が国から示されておりますけれども、これによって単価も大幅に上がっておりまして、これは、ある意味ではいいことだと思うのですが、平成25年度、今年度への影響について質問したいと思います。  昨年度は、雪たい積場も過去最大の搬入量となったこともあって、雪たい積場の雪解けのおくれ、そしてまた、毎年のことですが、4月以降の雪たい積場の雪割り作業も、雪たい積場が増加したことによって今年度予算に食い込んできています。これは従来も同じことですが、先ほど申し上げたように、ことしの3月29日付で、国土交通省から通知された技能労働者への適切な賃金水準の確保についてという文書があります。これは、技能労働者等への適切な水準の賃金支払いを促進する意味で大変的を射たものだというふうに評価するわけです。新聞報道などを見ますと、この通知を受けて、北海道全体では労務賃金が約17.5%増額になる見込みということです。当然、新年度の札幌市における除雪業務においてもその影響は少なくないと考えるものであります。  そこで、最後の質問ですが、昨年度の大雪による作業の増大と労務単価上昇による新年度への予算の影響はどのような状況となっているのか、把握している段階の状況をお聞かせ願いたいと思います。 ◎高松 雪対策室長  大雪の影響や労務単価上昇による平成25年度予算への影響についてお答えいたします。  まず、昨年度の大雪による作業の増大についてであります。  例年、3月の融雪時期から冬期間に散布した滑りどめ材の清掃、それから降雪前に設置したスノーポール、砂箱の撤去を行いますが、昨年度は、大雪の影響から、3月でも残雪が多かったということでこれらの作業が進められず、4月に施工したところでございます。また、雪たい積場につきましても、搬入量の増大と融雪のおくれによりまして、4月以降の雪割り作業の増加、それから、融雪時期のおくれによる土地の賃貸期間の延伸による賃貸料も増加しているところでございます。  一方、労務単価の上昇につきましては、除雪業務に係る委託費のうち、労務費の占める割合が約4割と高いことから、委託費の増額が見込まれるところでございます。これらは、平成25年度の予算に対し、相当の影響を与えるものというふうに考えておりますことから、現在、これらを精査しているところでございます。 ◆ふじわら広昭 委員  要望を申し上げて、質問を終わりたいと思います。  1点目は、この労賃の改善によって少なくとも10億円前後ぐらいの予算が必要になってくるのではないかなというふうに考えます。そういう意味では、ぜひともしっかりとした積算をしていただいて、4定というよりも、できれば3定に補正を組むような取り組みもしていくべきではないかなというふうに考えております。  2点目は、この問題は次回以降に取り上げてまいりますが、札幌市内の道路で8メートル未満の狭小道路を対象とした場合、総延長距離は846.7キロメートルあります。そのうち除雪している8メートル未満の狭小道路は692.7キロ、残りは154キロメートルですが、この残った154キロは非常に難しいところだと思うのですね。しかし、これから、災害が起きたり、人命のことを考えますと、こうした狭小道路の残された154キロについても、一気に解決することは難しいにしても、また、新雪が降ったら必ず行くということではなくても、余力のある時間帯にこうしたことにしっかり取り組むように、札幌市冬のみちづくりプランの実施計画の中でもしっかり見直して、除雪の対象となっていない狭小道路等の対策を検討していただくことを求めて、質問を終わりたいと思います。 ◆伊与部年男 委員  終わろうと思ったけれども、このまま終わったらストレスがたまって、夜、眠られないから、5分間、時間をかしていただきたいと思います。  一つは、3ページに、5,466キロのうち5,358キロの車道除雪をすると、これは30キロ増と書いています。この増はどういう増なのか、ちょっとわからないのですよ。ということは、前年度、平成23年度の決算と比べたら24年度のほうが少ないのですよ。予算が少ないのです。距離はふえているのに予算が少ないというのはどうも納得できない。これが一つ。  二つ目は、これは札幌市の道路認定課からもらった資料ですが、5,466キロが全体の認定道路の距離なんです。室長、この中で、8メートル以下の道路にどのぐらい除雪費を使っているか、これを明らかにしてください。これが二つ目。  三つ目は、宮浦局長がいみじくもこの前の建設委員会で私に答弁しましたが、認定道路が17路線ある、そのうち行きどまりが12カ所あるのですよ、12カ所。開発行為は8メートル以上になっていますから、それ以外に17路線のうち12カ所の行きどまりがある。しかも、狭小道路である。これに対して、局長、どう思いますかと聞いたら、こういう答弁をしているのですよ。きょうは各土木部長が来ていますから一言言っておくけれども、現地の状況に応じてご相談させていただきながら、極力、対応していきたいと存じますと。これが局長答弁ですから。いいですか、各土木部長、これが局長答弁ですから、ひとつ、じっくり腹に据えて、極力、ご相談していただきたい。相談して対応していきたいというふうに答弁しているのですから、極力、対応していきたいと、相談だけではだめなんですよ。  そんなことでございますので、この3点、ひとつ答弁してください。 ◎高松 雪対策室長  私から、3点のうち、1点目と2点目についてお答えします。  昨年度の説明資料の3ページの車道除雪5,358キロですが、昨年度よりも予算額が少ないというお話でございます。今、詳細な回数は手元にないのですが、市内の除雪を積算するに当たって、雪の降る回数によって出動回数を決めております。去年はそれを組みかえて若干変動がありましたので、延長がふえているけれども、予算が少なくなったということでございます。  それから、2点目の8メートル以下の道路に対して予算はどのくらい投入しているのかということでございますが、それについては、ただいま詳細なデータを持ち合わせておりませんので、後ほど……(発言する者あり)わかりません。後ほど説明に上がりたいと思います。 ◎宮浦 建設局長  先般、建設委員会におきまして、行きどまり狭小道路の除雪についてご質問を受けて答弁した件でございます。  当日は長々とお話をさせていただきましたが、最後のところは、今おっしゃったような意味で申し上げさせていただいておりまして、改めてご説明を補足させていただきます。  狭小の行きどまり道路につきましては、本当に機械が入れるかどうかということで非常に困難なケースがあって、例えば、降ってすぐに対応することがなかなかできないケースが非常に多いということでございます。したがいまして、その中で新しく認定される道路もありますし、既存の道路もありますが、本当に現地でどういう形でできるのかはそれこそ現場対応の話ですので、認定道路につきましては、できるだけ相談させていただきながら対応させていただきたいという意味ですので、総意としてはそういうことでご理解いただけたらというふうに思います。 ○峯廻紀昌 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○峯廻紀昌 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後5時9分...