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札幌市議会
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2013-02-26
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平成25年(常任)厚生委員会−02月26日-記録
平成25年(常任)総務委員会−02月26日-記録
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札幌市議会 2013-02-26
平成25年(常任)厚生委員会−02月26日-記録
取得元:
札幌市議会公式サイト
最終取得日: 2024-09-10
平成
25年(
常任
)
厚生委員会
−02月26日-
記録平成
25年(
常任
)
厚生委員会
札幌市議会厚生委員会記録
平成
25年2月26日(火曜日) ──────────────────────── 開 会 午後2時44分 ○
小形香織
委員長
ただいまから、
厚生委員会
を開会いたします。
報告事項
は、特にございません。 それでは、議事に入ります。 第二期
特定健康診査等実施計画案
についてを議題とし、資料に基づき、
理事者
から説明を受けます。 ◎
川上
保険医療部長
私から、
札幌
市
国民健康保険
第二期
特定健康診査等実施計画
(案)についてご説明申し上げます。 まず、この
実施計画
は、
高齢者
の
医療
の
確保
に関する
法律
に基づきまして、
平成
20
年度
から、各
医療保険者
に対して、40歳以上の
加入者
を
対象
といたしました特定健診・
特定保健指導
の
実施
が義務づけられたところでございます。これを円滑に
実施
することを
目的
といたしまして、5年を
計画期間
とする
実施計画
を定めるものであり、このたび、
平成
24
年度
で第1期の
計画期間
が終了することから、新たに第2期
計画案
を作成するものでございます。 なお、この作成に際しましては、これまで
札幌
市
国民健康保険運営協議会
でもご審議をいただきまして、これを踏まえて
計画案
として取りまとめたものでございます。そして、本日、
厚生委員会
でご
報告
を申し上げる次第でございます。 それでは、お手元に
実施計画案
の本編と
概要版
を配付しておりますけれども、本日は
概要版
に基づいてご説明したいと思います。 まず、1ページをごらんいただきたいと思います。 1番の特定健診・
特定保健指導
の
目的
でございます。 特定健診は、
糖尿病
など
生活習慣病
の
発症
と
重症化
を予防することを
目的
といたしまして、いわゆる
メタボリックシンドローム
の
該当者
及び
予備群
の方を
減少
させるための
特定保健指導
を必要とする方を抽出するために行うものでございます。また、
特定保健指導
は、
対象者
がみずからの
生活習慣
を振り返る中で、
課題
に気づき、
食生活
とか
運動
などの
行動変容
を通して、みずからの健康を管理し、健康的な
生活
を維持することを
目的
として
実施
するものでございます。 次に、2番の
計画
の位置づけと3番の
計画
の
期間
でございますが、先ほど説明しましたとおり、
医療保険者
が、
高齢者
の
医療
の
確保
に関する
法律
の規定に基づきまして、今回、
平成
25
年度
から29
年度
までの5年間を
期間
としてこの
計画
を定めるものでございます。 次に、2ページをお開きいただきたいと思います。 ここでは、第1期
計画
の
実施状況
を掲載しております。 まず、1番の
計画
の
目標値
と
実施率
でございますが、上の表にありますとおり、
目標
としては、国で示された
保険者ごと
の
参酌標準
に基づきまして、特定健診の
実施率
、
特定保健指導
の
実施率
、
メタボリックシンドローム
の
該当者
及び
予備群
の
減少率
という
三つ
の
目標値
を設定したところでございます。この
三つ
の
目標値
のうち、特定健診と
特定保健指導
に関する
平成
24
年度
の
目標値
は、特定健診は65%、
特定保健指導
は45%と設定いたしまして、
平成
24
年度
以降、段階的に
実施率
を引き上げていく
内容
としたところでございます。
しかしながら、
実績
といたしましては、例えば
平成
23
年度
の
実施率
を見ていただきますと、特定健診では19.7%、
特定保健指導
では7.6%と
目標値
を大きく下回っているところでございます。このように
受診率
が低迷している
要因
といたしましては、
一つ
は、いわゆるメタボ健診と言われますとおり、肥満でなければ受けなくてもいいという誤った認識をされている方、そのように特定健診の
意義
が十分に
理解
されていないこととか、あるいは、既に
服薬治療
中の方が重ねて健診を受けないといった
傾向
が見られることなどが挙げられるかと思います。また、
特定保健指導
につきましては、一度、
特定保健指導
を受けた方が翌
年度
も
指導
の
対象
となった場合に、連続して
指導
を受けないといった
傾向
が見られるところがございます。
最後
に、3番目の
目標値
であります
メタボリックシンドローム該当者
及び
予備群
の
減少率
につきましては、国の
参酌標準
に沿いまして、
平成
24
年度
で、20
年度
と比べて10%以上を
目標値
と設定いたしました。24
年度
の結果はことしの秋ごろに確定する
予定
でございますが、表の下の
参考欄
に記載してありますとおり、23
年度
の
実績
で試算いたしますと、20
年度
に比べて12.4%の
減少
となっているところでございます。 次に、2番の
実施
結果でございます。 まず、(1)の特定健診の
受診率
ですが、
平成
23
年度
の
男女別
、
年齢階層別
で見てみますと、下の表の一番右側、全体では、
男性
が17.1%であるのに対しまして、
女性
が21.7%と、
女性
の方が4.6ポイント高くなっております。また、
年齢階層別
で見てみますと、一番下の段の
男女
全体では、65歳から69歳の方が24.7%と最も高くなっている一方、40歳から44歳の方が11.4%、45歳から49歳の方が11.5%と低い水準にとどまっております。 次に、(2)の
メタボリックシンドローム該当者
、
予備群
の
状況
でございます。 こちらも、
平成
23
年度
の
割合
で見てみますと、3ページの一番上の表にありますとおり、
男性
では42.8%と4割以上の方が該当いたします。また、
男女
全体で見てみますと25.2%ということで、ほぼ4人に1人の方が該当する結果となっております。 続きまして、(3)の
特定保健指導対象者
の
減少率
でございます。 真ん中の表をごらんいただきたいのですが、こちらは、
平成
22
年度
に
特定保健指導
を
利用
した863名のうち、23
年度
に特定健診を
受診
した人は550名いらっしゃいました。このうち、
特定保健指導
の
対象
とならなくなった方は174名ということで、
割合
にしますと31.6%の方が
特定保健指導
の
対象外
ということで、
改善
が示されたということになっております。 次、(4)の
特定保健指導
の6カ月後
評価
の結果でございます。 こちらは、
平成
23
年度
の特定健診
受診者
のうち、
特定保健指導
を終了した431人について調べております。一番下の表にありますとおり、まず、
身体状況
では、例えば、BMIが
減少
した方が66.6%、血圧が低下した方が47.1%となっております。また、
生活習慣
では、
食生活
が
改善
された方が62.4%、
身体活動
が
改善
された方が57.5%ということで、
保健指導
による
一定
の
改善効果
が見られる結果となっております。 続いて、4ページをお開きください。 こちらは、第2期
計画
の
目標値
と
取り組み
について記載しております。 まず初めに、1番の
目標値
でございますが、こちらにつきましては、第2期
計画
におきましても第1期
計画
と同様に国の
参酌標準
が示されておりまして、
平成
29
年度
におけます
市町村国保
全体の特定健診、
特定保健指導
の
目標率
はいずれも60%とされているところでございます。 ところで、第1期
計画
では、国が示した
参酌標準
に基づきまして統一的に
目標値
を設定することとされておりましたが、第2期
計画
では、全国的に
実施率
が低迷している
実態
を踏まえまして、
参酌標準
を下回る
目標値
を設定する場合が国から示されたところでございます。これを踏まえまして、
札幌
市といたしましても、第1期
計画
の
実施率
を初めといたしまして、
対象者数
が非常に多い大
規模保険者
としての特性とか、あるいは、今後の
取り組み状況
などを勘案して、(1)の表のとおり、
平成
29
年度
の
目標値
として特定健診では35%、
特定保健指導
では20%と設定いたしました。また、25
年度
から28
年度
にかけては、29
年度
の
目標値
に向けて段階的に
実施率
を引き上げていく、そういった設定をしているところでございます。 なお、第1期
計画
で
目標値
として定めておりました
メタボリックシンドローム
の
該当者
及び
予備群
の
減少率
でございますが、こちらは、国の方でこれまでの全国における
実施状況
を分析した結果、特定健診・
特定保健指導
の
実施率
が高い
保険者
であっても、その
取り組み内容
が必ずしも
メタボリックシンドローム
の
該当者
、
予備群
の
減少率
に反映されていないことがわかりまして、国の
基本方針
におきましても第2期の
目標
として設定する必要はないというふうに示されたところでございます。しかし、
札幌
市といたしましては、
目標値
とはしませんが、そのかわりに
特定保健指導
の
効果
の検証のための指標として活用していきたいと考えてございます。 次に、(2)の
見込み対象者数
でございますが、こちらは、将来
推計人口
や
国保
の
加入率
のほか、特定健診の
実施率
、あるいは
特定保健指導
の
発生率
、さらに、ただいま説明いたしました各
年度
の
目標値
、こういったものをベースとして算出し、その
数値
を下の表に掲載させていただいたところでございます。 次に、5ページをごらんいただきたいと思います。 2番目の
目標達成
に向けての
取り組み
でございます。 まず、(1)の第一期
計画
から継続して
実施
するものでございますが、特定健診につきましては、
受診環境
の
整備
と
情報提供
及び
広報活動
を大きな
二つ
の柱として
受診率
の
向上
に取り組んできたところでございます。例えば、
受診環境
の
整備
で申し上げますと、
平成
23年10月から
希望者
に対して付加健診を
実施
しておりますし、また、
情報提供
及び
広報活動
では、未
受診者
に対する
電話勧奨
などを行ってきたところでございます。また、
特定保健指導
の
利用率向上
につきましては、
文書
、
電話
による
利用勧奨
を進めてきたほか、民間の
スポーツ施設
などで無料で
運動
を体験できる
運動
お
試し券事業
も
実施
したところでございます。第2期では、こうした第1期の
事業
につきまして、より
効果
が上がるような
内容
の工夫や充実をしてまいりたいと考えております。 次に、(2)の第2期
計画
から新規に
実施
するものでございますが、こちらは、大きく、
実施率向上対策
と
効果分析
の
二つ
に整理しております。 まず、
実施率向上対策
といたしましては、
地域
と連携した特定健診・
特定保健指導
の
実施率向上
、次が未
受診者対策
と
継続受診
に向けた
取り組み
、特定健診と
特定保健指導
の連動による
実施率向上
、そして、
特定保健指導
の
早期案内
の
実施
、この四つの
項目
で取り組んでまいりたいと考えております。 そのうちの
一つ目
の
地域
と連携した
対策
でございますが、こちらは、
町内会
などの
地域コミュニティー
と連携いたしまして、
地域
の
健康課題
の現状を分析し、
地域
の方と共有しながら、
地域ぐるみ
で
健康づくり全般
についての
関心
を高めていただきまして、例えば、出前健診とか、健診結果の
説明会
、あるいは夜間住民集団健診、そういった
内容
とする
地域
と連携した
モデル事業
を行ってまいりたいと考えております。 また、
二つ目
の未
受診者対策
と
継続受診
に向けた
取り組み
でございますが、こちらは、年代や性別によって
受診率
の
実施状況
とかメタボの
リスク要因
が異なることから、
対象者
に応じてきめ細かな
内容
の
受診勧奨
を行ってまいりたいと考えております。 次に、
効果分析
でございます。 こちらは、これまで蓄積してきました健診結果とレセプトなどの
データ
を活用いたしまして、特定健診や
特定保健指導
による
改善
の
効果
、あるいは
医療費
の
抑制効果
を分析いたしまして、その分析結果を特定健診・
特定保健指導
の
受診勧奨
などにフィードバックして
実施率
の
向上
につなげていきたいというふうに考えております。 次に、6ページは、特定健診・
特定保健指導
の
実施方法
を載せております。 まず、1番の特定健診の(1)
対象者
でございます。こちらは、第1期
計画
と同様にいたしまして、
当該年度
の4月1日現在で
国保
に入っている方で、その
年度
中に40歳から74歳になる方を
対象
としております。 次に、(2)の健診
項目
は、国で定めております基本的な健診
項目
と詳細な健診
項目
は第1期
計画
と変わりません。そのほか、
札幌
市独自でやっている付加健診につきましても引き続き
実施
していく
予定
でございます。 なお、
地区会館
などの住民集団健診会場におきましては、いわゆる
肺がん検診
、
胸部エックス線撮影
ですが、これも一緒に
実施
しておりますので、特定健診と
肺がん検診
をあわせて
受診
していただくことにより、特定健診が始まる前のすこやか健診とほぼ同じ
内容
の健診
項目
を同
程度
の
自己負担額
で
受診
できることになっております。 続いて、(3)の
実施形態
、
実施場所
から(5)の
案内方法
につきましては、第1期
計画
と同じ
内容
で進めていく
予定
でございます。 次に、7ページをごらんいただいて、2番の
特定保健指導
でございます。 こちらも、第1期
計画
と同様に、(1)の
対象者
は、特定健診の結果に基づき、
保健指導
の
対象者
を階層化いたしまして、
リスク
が出始めた方に対しては、動機づけ
支援
ということで原則1回の
面接
による
支援
を、また、
リスク
が重なり始めた方に対しては、
積極的支援
ということで、初回の
面接
による
支援
の後、3カ月以上の継続した
支援
を行うこととしております。 このほか、(2)の
実施内容
から(5)の
案内方法
につきましても、第1期
計画
と同じ
内容
で進めていく
予定
でございます。 次に、3番の特定健診・
特定保健指導
の
周知
でございますが、こちらは、とくとく健診という愛称とか
ロゴマーク
などを活用いたしまして、ホームページとか広報さっぽろ、ポスターなどさまざまな機会や媒体を活用して
PR
を行っていくほか、
関係団体
などの
協力
を得ながら幅広く
普及啓発
に努めてまいりたいというふうに考えております。 次は、5
個人情報
の保護でございます。
国民健康保険
など関係する法令や条例に基づきまして、健診結果などの
個人情報
を適正に管理していきたいと考えております。
最後
に、6
特定健康診査等実施計画
の
評価
及び
見直し
でございます。 毎
年度
、
目標
の
達成状況
を
評価
していくとともに、
計画
の
中間年
に当たる
平成
27
年度
には総合的な
評価
を
実施
いたしまして、必要に応じて
見直し
を行う
予定
でございます。 ○
小形香織
委員長
それでは、質疑を行います。 ◆
小竹知子
委員
第2期
計画
につきましては、第1期
計画
の5年間の
取り組み
を十分に総括した上で
次期計画
につながることとなりますので、初めに、第1期
計画
での
取り組み
について
質問
いたします。 ただいまの
報告
によりますと、特定健診の
実施率
が20%
程度
、また、
特定保健指導
の
実施率
は10%に届かないとのことで、
目標値
に対して極めて低調な
数値
にとどまっています。 特定健診と
特定保健指導
は、
生活習慣病対策
の重点的な
取り組み
として始まったものであり、この
計画書
でも
国民医療費
に占める
生活習慣病
の
割合
について記載しておりますが、
平成
22
年度
の
一般診療医療費
27兆2,000億円に対して、
生活習慣病関連
の
医療費
は9兆1,000億円と実に3割を超えており、いわゆる
国民病
と言われる
状況
となっています。これは、
札幌
市
国保
でも同様であり、
平成
24年5月の
医療費
の
状況
について記載してありますが、それによりますと、
メタボリック関連疾病
の
医療費
が3割弱を占めており、また、
平成
22年の
札幌
市における死因では、
がん
、
心疾患
、
脳血管疾患
の3疾患が全体の約6割に達しています。また、
平成
21
年度
の特定健診
受診率
と
市町村国保
の
前期高齢者
1人
当たり
の
医療費
の
平均額
を比較しますと、特定健診の
受診率
が高い
市町村国保
ほど
前期高齢者
1人
当たり
の
医療費
が低いという
相関関係
が認められるとのことであります。 そのような中で、
札幌
市
国保
の特定健診と
特定保健指導
の
実施率
ですが、
平成
22
年度
の
市町村国保
の平均が特定健診32.0%、
特定保健指導
19.3%であるのに比較して、大幅に低く、他の
政令市
と比較すると、
平成
23
年度
の
速報値
では、特定健診が
政令市
20市中16位、
受診率
1位の仙台市が44.2%であるのに対して、16位の
札幌
市は19.7%、
特定保健指導
につきましては、20市中13位で、
実施率
1位の福岡市が35.4%、13位の
札幌
市は7.6%と、いずれも下位に低迷しています。定期的な健診の
受診
は
健康管理
の第一歩であり、また、市民の健康に関する
情報
や知識への
関心
も高いと思われるにもかかわらず、残念ながら、結果として実際の特定健診の
受診行動
、
特定保健指導
の
利用
につながってはいません。 そこで、
質問
ですが、特定健診及び
特定保健指導
の
実施率低迷
について、その
要因
をどのように分析されているのか、また、
実施率向上
のため、これまでどのような
取り組み
を行ってきたのか、伺います。 ◎
川上
保険医療部長
特定健診・
保健指導
の
実施率低迷
の
要因
についてどのように分析しているかというご
質問
でございます。 まず、特定健診の
実施率
でございますが、この
対象者
が40歳以上ということで、既に
治療
中の方、あるいは6カ月未満の入院中の方も
対象
に含めて算出することになっております。これらの方は、例えば、
治療
の一環として既に
血液検査
などを受けていることなどから、重ねて健診を受けない
傾向
が見られます。そういった意味で、私どもといたしましては、健診の
実態
を見る上では
対象者
の範囲のあり方に
課題
があるものというふうにまず認識しているところでございます。
平成
23
年度
の特定健診の結果で見てみますと、
受診者
のうち、服薬中の方の
割合
は全体で16.5%でございました。これを
年齢階層別
で見ますと、65歳から69歳の方で18.3%、70歳から74歳の方で22.1%と、高
年齢者層
でその
割合
が高くなっております。そういったことから、高
年齢者層
の未
受診者
の中には、既に
治療
中であることから、健診を
受診
しない方が相当数含まれているのではないかというふうに私どもとしては推測しているところでございます。 また、
市民アンケート
の結果では、特定健診を受けない理由として、
受診
を忘れた、あるいは、体調が悪くないから、特定健診を知らなかったといった方が全体の38.4%を占めておりました。これをまた
年齢別
で見てみますと、特に
若年層
の40代ではこの
割合
が57.8%と、
傾向
が非常に高くなっておりまして、健診
制度
やその
意義
についての
理解
が必ずしも十分でないことも
受診率低迷
の
要因
の
一つ
ではないかというふうに考えております。 また、
特定保健指導
の
利用
が低迷している
要因
でございますが、こちらは、
対象者
に
文書
で
利用案内
を送付した後、
電話
で
利用勧奨
を行っております。その際に聞き取った、
利用
しない理由といたしましては、自分なりに取り組んでいる、あるいは、仕事が忙しい、時間がとれない、また、
医療機関等
で相談をしているなど、9割近い方がそういう回答をされておりました。 また、
保健指導
につきましては、
対象者
を抽出するに当たって、特定健診の
実施機関
がその健診結果
データ
を
北海道国民健康保険団体連合会
という組織に送付して、そこで審査を経る流れとなっております。そういったことから、健診を受けてから実際に
保健指導
の
案内
が
対象者
に届くまでに2〜3カ月の時間がかかるといったことがありまして、その間に
生活習慣
の
改善
に関するご本人の
関心
と意欲が低下してしまうようなことも
利用率
に大きく影響しているのではないかと分析しているところでございます。 続きまして、
実施率向上
の
取り組み
でございます。 まず、今申し上げましたけれども、やはり特定健診
制度
の
意義
についての
理解不足
が低迷の大きな
要因
というふうに考えられますので、まずは
周知
、
PR
に向けたさまざまな
取り組み
を行ってまいりました。具体的には、
制度
の
意義
や手続などを紹介いたしました特定健診の手引を
対象者全員
に対して送付したほか、3月の
受診券
の送付時期、あるいは、11月の
保険証
の更新時期に合わせて
案内
や
PRチラシ
を同封して
周知
、
PR
に努めてきたところでございます。また、未
受診者
に対する個別の
電話勧奨
におきましては、
コールセンター
の
事業者
を活用したほか、
保健師
あるいは
管理栄養士
など
専門職
による
健康全般
の相談を受けながら
受診勧奨
を進めてきたところでございます。さらに、
利用
しやすい
環境整備
ということでは、住民集団健診の
実施回数
をふやしてまいりました。また、
肺がん検診
など
各種がん検診
との合同健診といったことも進めてきたところでございます。 次に、
特定保健指導
の
実施率向上
の
取り組み
でございます。 こちらは、先ほども申し上げましたけれども、特定健診
受診
から
特定保健指導
の
案内
までの
期間
を短縮した
早期案内
の
取り組み
を試行的に
実施
しました。その結果、
一定
の
効果
が上がったところでございます。また、これまでは区役所や
保健センター
でしか
特定保健指導
を受けられなかったのですが、近くの
医療機関
などの健診
実施機関
でも
特定保健指導
を受けられるように、昨年11月から市内の
医療機関
など36の
機関
に委託を拡大して
利便性
の
向上
を図ってきたところでございます。 ◆
小竹知子
委員
第1期
計画
の
実施
結果によりますと、特定健診
受診者
のおよそ25%が
メタボリックシンドローム該当者
、またはその
予備群
で、特に
男性
に限ると実に40%以上がこれに該当しているとのことですし、将来的な
生活習慣病
の
発症
が危惧されるところであります。これは、特定健診を受けた人の結果で、ある
程度
健康に
関心
のある方での
数値
ですので、全く特定健診を受けていない人では
自己管理
がおろそかになっているとも言えますので、
健康状態
の悪化を一層懸念するところであります。 一方で、
特定保健指導
を受けた人の数は少ないながらも、
検査数値
や
生活習慣
では
一定
の
改善効果
があらわれているとのことであります。特定健診・
特定保健指導
の
意義
や
制度
の
理解
を深め、身体の不調の
自覚症状
がない方でも年に1回は必ず特定健診を受ける、また、結果が悪ければきちんと
特定保健指導
を受けるといった、特定健診・
特定保健指導
への実際の
行動
につながる
取り組み
が強く求められるところであると思います。 先ほど、
運動
お
試し券事業
の
取り組み
が挙げられましたが、実際に
スポーツ施設
などで
運動
を体験できるとのことですし、自分に合った
運動習慣
を始めるよいきっかけになるとも思われます。そしてまた、未
受診
の方で特定健診そのものを知らなかったと答えた方も非常に多いということで、こういったことを十分に
対象者
に
周知
されているのか、そして、わかりやすい
案内
がされているのかといったことは非常に重要なことではないかと考えます。 そこで、
質問
ですが、第2期
計画
におきまして、特定健診・
特定保健指導
の
実施率向上
に向けて、今後どのような
取り組み
を行うのか、また、その
対象者
の
行動喚起
につながるような
周知
、広報をどのように行うのか、伺います。 ◎
川上
保険医療部長
まず、
実施率向上
に向けた
取り組み
でございますけれども、第2期
計画
におきましても、ただいまお答えいたしました第1期
計画
の
取り組み
を継続していくとともに、
実施率
が高い他
市町村
の
取り組み
を参考にしながら新たな
取り組み
を進めていきたいというふうに考えております。 その
一つ
が、先ほど補足説明いたしましたが、
地域
と連携した特定健診・
特定保健指導
の
実施率向上
の
事業
でございます。これは、
受診率
の
向上
に
当たり
ましては、本人への
受診勧奨
だけではなく、家族の後押しとか、
地域
を含めた
取り組み
が
効果
的であるということから、
町内会
など
地域コミュニティー
や
地域
の人材の
協力
のもと、顔の見える関係を活用して進めるものでございます。具体的には、
町内会
などを中心といたしまして、健診
対象者
のご家族とか
隣近所
、あるいは、
食生活改善推進協議会
など
健康づくり
の
関連団体
、そういった
団体
とも
協力
しながら、
地域ぐるみ
でまずは
健康づくり全般
についての
関心
を高め、実際の
受診行動
につなげていく、そういった
取り組み
をしてまいりたいと考えております。 また、
特定保健指導
の
実施
に
当たり
ましては、
早期案内
を試行的に
実施
した結果、健診
受診
後、健診結果の通知とあわせて、その場で
特定保健指導
を受けられるということで
実施率
の
向上
につながる
効果
が認められましたので、今後は、
特定保健指導
の
委託機関
を拡大いたしまして、
かかりつけ医
など身近な
医療機関
で
特定保健指導
の
早期案内
ができるような
体制整備
を図っていきたいと考えてございます。 続きまして、
周知
、広報についてでございますが、まず、
情報
の提供に
当たり
ましては、性別や年代により
受診率
とか
生活習慣病
の
リスク
の
状況
が異なることから、それぞれの
対象者
の、例えば血圧とか血糖といった健診結果、あるいは喫煙、これまでの
受診
歴など、
状況
に応じてその人に合った食事や
運動
などの
効果
的な
生活習慣
のあり方などについてきめ細かな
情報提供
を行ってまいりたいと考えております。また、特定健診を
受診
したことで病気の早期発見につながったという体験談とか、先ほどちょっとお話が出ましたが、無料で
運動
が体験できる
運動
お試し券の
利用
者の声、これは、実際にアンケートで聞いてみますと、自分のレベルに合った
運動
体験ができてよかったとか、あるいは、日ごろ
運動
不足だったが、
運動習慣
を見直すきっかけになったとか、受けてよかったという声も多数いただいております。こういった声などをパンフレットなどの中に盛り込みまして、より身近に感じられるような
内容
に工夫していきたいというふうに考えております。 あわせまして、特定健診・
特定保健指導
と
医療費
との関係などを分析する
予定
であります。その分析結果も、
数値
化あるいはグラフ化いたしまして、
受診
意欲を喚起するような
内容
に工夫していきたいと考えております。そのほか、特定健診を
受診
するインセンティブにつながるような
受診
促進キャンペーンの
取り組み
もやっていきたいということで検討しているところでございます。 ◆
小竹知子
委員
一口に
受診率
向上
と言いましても、さまざまな
取り組み
をされていてもなかなか
目標値
に届きません。このたびは、
実績
に基づきましたより現実的な手堅い
目標値
を設定されたと思いますので、この
目標値
に対して少しでも近づけるように努力をしていただきたいと思います。 特定健診の愛称を公募されたということで、北区在住の伴 良隆さんが、とくとく健診という非常に親しみのあるいいお名前をつけてくださいました。また、庁舎内のエレベーターにあるとくとく健診のポスターも非常に好感度が高いものであったと思いますので、そういったものを活用されてこれからも
周知
、
PR
の徹底に努めていただきたいと思います。 もう1点は、基本健診の
項目
の
見直し
というか、具体的には胸部エックス線検査ですが、こういったことを盛り込むことの検討とか、
受診
された方、また、これからされる方の希望とかご意見を幅広く取り入れることで
受診率
の
向上
につなげていただけるように強く求めまして、私の
質問
を終わります。 ◆植松ひろこ
委員
私からは、第2期
計画
における
目標値
の設定についてお伺いいたします。 第2期
計画
におきましても、全国
目標
の
実施率
は、2017
年度
で特定健診が70%、
特定保健指導
が45%と、2012
年度
までの
目標値
と同じ設定とされております。この
目標値
を達成すべく、第1期
計画
と同様に、各
保険者
の種別ごとに
参酌標準
が示され、市区町村
国保
におきましては特定健診・
特定保健指導
ともに60%とされたところです。 これに対しまして、
札幌
市の2017
年度
の
目標値
は、特定健診が35%、
特定保健指導
が20%と低く設定されております。確かに、第1期
計画
での
実施率
が極めて低く、特定健診・
特定保健指導
ともに
目標値
の達成に向けてのハードルは高いものと思われますが、各
保険者
が
目標
の達成に向けて努力していこうとする中で、
実施機関
でもある
札幌
市がそれよりも低い基準を設けることに関しましては、いかがなものかと考える部分もございます。 このように
参酌標準
を下回る
札幌
市独自の
実施率
はどのような考えのもとに設定されたのか、また、
参酌標準
を下回る
実施率
を設定している他の
政令市
の
状況
についてお伺いいたします。 ◎
川上
保険医療部長
札幌
市が独自で
目標値
を設定した理由と、ほかの
政令市
の
状況
についてということで、あわせてお答えさせていただきたいと思います。 まず、第1期
計画
では、国の
参酌標準
に基づきまして
目標値
を設定するものとされておりましたけれども、第2期
計画
では、国において
参酌標準
を下回る
目標値
を設定する場合が示されまして、具体的には、
保険者
が実情分析を行い、予算など制約条件の中で最大限に努力して達成できる
目標値
であるとされております。 第1期
計画
では、
市町村国保
の
目標値
は特定健診で65%、
特定保健指導
で45%ということで、その
対象者
の規模にかかわらず一律となっておりましたけれども、実際に
平成
22
年度
の
実施率
で見てみますと、
対象者
が5,000人未満の小規模
市町村
と10万人以上の大規模市でその
実施率
に大きな差が出てきております。具体的には、小規模
市町村
の平均
実施率
は、特定健診が38.9%、
特定保健指導
が31.9%であるのに対しまして、大規模市の平均
実施率
は、特定健診で28.6%、
特定保健指導
で16.7%ということで、小規模
市町村
に比べまして特定健診では10.3ポイント、
特定保健指導
では15.2ポイント下回っているといった
状況
になっております。これは、小規模
市町村
の方では、日ごろから
地域
に根差したきめ細やかな保健活動が定着しており、これが高い
実施率
につながっている一方、
政令市
など大きな都市では、これらの
取り組み
がなお十分ではないのではないかというふうに考えているところでございます。 こうしたことから、第2期の
目標値
の設定に
当たり
ましては、他の
政令市
の
状況
を見てみますと、
実施率
が比較的下位に低迷している市においては、国の
参酌標準
を下回る独自の
目標値
を設定する
予定
のところが多くございます。具体的に申し上げますと、特定健診では、川崎市の33%を初めといたしまして、横浜市、相模原市、静岡市、浜松市、岡山市、広島市の7市が独自の
実施率
を設定する
予定
でございます。また、
特定保健指導
でも、岡山市の18%を初めといたしまして、川崎市、横浜市、静岡市、浜松市の5市が独自の
実施率
を設定する
予定
と聞いております。 第2期の
目標値
の設定に
当たり
まして、
札幌
市といたしましては、今申し上げました
政令市
の動きとか、第1期
計画
の
実績
として、特定健診の
実施率
がこの5年間の平均で1.2ポイントの上昇にとどまっていること、また、
特定保健指導
の
実施率
が低下している
状況
、こういったことを踏まえながら、なお、先ほど申し上げた今後の
地域
と連携した
実施率
の
向上
の
取り組み
などを着実に
実施
することによりまして、すこやか健診時の
実施率
は、その当時、34.0%であったこと、また、
平成
22
年度
の
市町村国保
の平均
実施率
が特定健診では32.0%、
特定保健指導
では19.3%でしたので、こういった数字を上回ることを
目標
として、このたび、独自の
実施率
を設定したところでございます。 ◆植松ひろこ
委員
大都市と小規模都市での差や、確実に達成できる
目標
として設定した
数値
ということでありましたので、こちらに関しましては、今度はぜひとも達成していただけるように求めたいと思います。 次に、
実施率向上
に向けて、特に若い世代を
対象
とした
取り組み
についてお伺いいたします。 2011
年度
の特定健診の
男女別
、年齢層別の
受診率
は、先ほどご説明にもありましたが、40歳から44歳の
男性
の
受診率
が9.8%と10%以下なのを初めといたしまして、
男女
合わせた全体でも40歳代が11%台、50歳代前半でも12%台など、比較的若い年齢層で極めて
実施率
が低い
傾向
となっていると言えます。確かに、若い世代は体調が悪くなければ健診に行く必要性を感じていない方もいらっしゃるかもしれませんが、2011
年度
の健診結果を見ますと、年齢が上がるにつれまして、既に
治療
を受けているなど、服薬中の
割合
が高くなっています。60歳から64歳におきましては、
特定保健指導
の
対象者
1,663人に対して服薬中の方が1,812人と、服薬中の方が多い結果となっております。また、
メタボリックシンドローム該当者
及び
予備群
の年齢層別の
割合
を見ましても、
男性
では、40歳から44歳で既に3割を超え、55歳から59歳でも45%を超えております。
女性
も年齢とともにこの
割合
が高くなる結果となっております。これらの結果からしますと、明らかに若い世代からの
健康管理
の重要性が改めて認識されると言えると思います。特定健診の
実施率
が低い若い世代を
対象
とした
実施率向上
の
取り組み
が今回の
計画
で必要であると言えるかと思います。 そこで、今回の第2期
計画
におきまして、これらの
実施率
の低い世代を
対象
としてどのような
向上
の
取り組み
を行っていくのか、お伺いいたします。 ◎
川上
保険医療部長
若い世代の
実施率向上
の
取り組み
ということでございます。 まず、40代から50代という
実施率
の低い方の
取り組み
といたしましては、これまでは全年代を
対象
として行っていた
電話勧奨
というものを、昨
年度
からは、40代、50代をターゲットに絞って約10万1,000件の
電話勧奨
を行ったところでございます。この
実施
に
当たり
ましては、こういった世代の方は仕事を持っている方が多いことから、時間帯というのでしょうか、工夫をしまして、平日の夕方、夜間とか、あるいは、土曜・日曜を中心として
電話勧奨
を行ったところでございます。また、
電話勧奨
を行う前には、
自覚症状
のない段階での定期的な健診の有用性とか、あるいは、年齢とともに増大する
生活習慣病
発症
の
リスク要因
などをわかりやすく説明した
文書
も
対象者
の方全員に事前に送付をしたところでございます。また、働く世代ということで、実際の住民集団健診につきましても土曜・日曜日の
実施
をふやしておりますし、また、
特定保健指導
につきましても、
医療機関
への委託拡大によりまして、土曜あるいは日曜日でも
利用
できるよう
利便性
の
向上
を図ってきたところでございます。 第2期
計画
におきましては、こうした
取り組み
をさらに拡充していくとともに、その
効果
が上がるような
取り組み
ということで、例えば、
電話勧奨
におきましても、1回だけの勧奨ということではなくて、1回行った後、
一定
期間
を置いた後も複数回にわたって
電話勧奨
をするとか、あるいは、住民集団健診の日程に合わせて
電話勧奨
をするとか、そういった工夫をしてまいりたいというふうに考えております。また、先ほどお答えしましたが、
地域
と連携した特定健診・
保健指導
の
実施率向上
の中でも、
地域
の要望に基づきまして、夜間の住民集団健診
事業
も
実施
していきたいと思っております。 ご指摘のように、
受診
対象
となる40歳からの早い段階におきます健診についての十分な
理解
と
受診行動
というのが、継続的な
受診
あるいは
健康管理
にとって非常に重要であると認識しております。私どもといたしましても、こういったことから
若年層
の
受診率
の底上げに一層努めてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆植松ひろこ
委員
電話
とか土・日の開催など、こちらの世代の
実態
に即した
取り組み
を行っていることがわかりました。
国民健康保険
に加入されている方は、会社の方からということでなく、自主的に健診に行かなくてはならない方が多いかと思いますので、このように啓発といった部分の比重が多くなってしまうことは
理解
いたしますが、統計にもありますように、死因の中には
生活習慣病
が原因と思われるものが数多くありまして、健康寿命の上昇という観点からも
意義
深いものだと思っておりますので、ぜひとも、第2期
計画
における
実施率
の
向上
と
目標達成
へ向けて努力していただきたいということを求めまして、私の
質問
を終わります。 ○
小形香織
委員長
ほかに質疑はございませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○
小形香織
委員長
なければ、質疑を終了いたします。 以上で、
委員
会を閉会いたします。 ―――――――――――――― 閉 会 午後3時28分...
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