こういうことなども言えばまだたくさんありますけれども、時間がありますから、
皆さんも急いでいる方が多いようですから、したがって、この辺でやめますけれども、私は、10年間、
市長として
仕事をされて、
緊張感がない、このことを厳しく指摘をし、
反対の
討論といたします。(拍手)
○
議長(
三上洋右) 次に、
木村彰男議員。
(
木村彰男議員登壇)
◆
木村彰男議員 私は、
札幌市議会みんなの党を代表して、本
議会に
市長から
提出された
平成24年第4回
定例会議案第1号、第3号から第10号、第12号につき
反対、残余については
賛成の
立場から、
討論します。
本案件は、
人事委員会勧告に基づき、
職員給与の
減額改定を行い、それに伴って
企業会計への
繰出金等の
減額補正を行うものですが、
減額につき、さらなる
大幅減額が必要であるという
立場から、
反対討論を行うものです。
本件議案は、
官民較差を解消するためという
理由で、月額0.19%の
給与引き下げを行うものであります。
ここに、内閣府作成の
産業別1人当たりの
雇用者報酬の
資料があります。雇われている人の
給与のことです。これによると、
平成22年度で全
国民平均が444万円であるのに対し、
公務員のそれは914万円になっています。その較差は、本年においても、広がりこそすれ、縮まってはいないのであります。
民主党政権は、
東日本大震災の復興
財源を確保するため、
平成24年4月より2年間、
国家公務員の
給与を平均7.8%
引き下げております。いわゆる
国家公務員給与削減特例法です。財務省は、ことし11月、
国家公務員の
給与水準を示す指数、いわゆるラスパイレス指数が全国平均で106.9程度となって、9年ぶりに100を超えたとの試算を公表し、財政制度等審
議会の分科会に
提出しています。
これを見ると、技能系職種の用務員で1.8倍、自動車運転手で1.6倍、調理員で1.4倍、地方
公務員が民間
企業より高いとの指摘があります。また、
札幌市で独自に、慣行として、持ち家がある
職員約4,000名、月平均9,700円を持ち家手当として支払っているという指摘もあります。国の財政が逼迫する中、地方
公務員の
給与カットを自治体に促すべきとの
意見が審
議会の中で出されたことも首肯できるのであります。
しかし、自治労を強力な傘下におさめる連合に
選挙をゆだねた民主党政権が、これら
意見に反応するはずもなく、みんなの党がそのアジェンダに沿って参議院に
提出した
公務員人件費を2割削減する法案は、いずれも廃案になっているのであります。野田内閣に
公務員の
給与引き下げを行う意思も覚悟も存在しないことは、明白となりました。完全なマニフェスト違反です。
この
人事委員会勧告とは別に、政令指定都市の中には、独自の
減額を行っている市が四つあります。私が
調査した限りですが、それは、大阪市、名古屋市、千葉市、仙台市であります。仙台市を除く3市は、昨年の3.11以前から、人事院勧告とは別に独自の
減額措置を講じております。
大阪市を例にとると、
減額措置をとらない場合の
平成24年度の人事院勧告は7,236円の較差、つまり、大阪市
職員の方が民間より多くなるのに対し、大阪市では、既に
減額措置をとっているので、1万7,450円、民間の方が
給与が高いという結果になっているのであります。このように、独自に自治体がその意思と覚悟によって
給与減額に取り組むことは可能なのであって、理事者や
議会の考えいかんによっては、いかようにも方法はあるのであります。
今後、
札幌市は、市営住宅の使用料減免制度の
見直し、すなわち家賃の値上げ、そして、
委員会でも激論となったていねプールの小・中学生使用料の
改定など、さまざまな
市民負担を俎上に上せながら市政の
運営を行おうとしているのであります。市営住宅の家賃の
見直しについては、私の試案ではありますが、こと
しの勧告案にわずか0.11%を加算すれば値上げはしなくて済みます。またさらに、0.01%を加算すれば小・中学生は今までどおり無料でプールを利用できるのです。
札幌市の
職員の恵まれた
給与水準、賞与等の民間較差を拱手傍観しながら本
議案を施行することは、190万
市民に対して背を向ける行為にほかなりません。
私は、
札幌市の0.19%削減といった
公務員優遇の
人事委員会勧告を断固拒否するものであります。そして、受益者負担の適正化という大幅値上げの前になすべきことがあり、それを
行政も
議会もしっかりと認識した上で、身を削る努力と大幅な
人件費の削減を求めることを訴え、
反対討論といたします。(拍手)
○
議長(
三上洋右) 以上で
討論を終了し、
採決に入ります。
この場合、分割して
採決を行います。
まず、
議案第1号、第3号から第10号まで、第12号の10件を一括問題とします。
議案10件を可決することに
賛成の方は、ご起立願います。
(
賛成者起立)
○
議長(
三上洋右) 起立多数です。
したがって、
議案10件は、可決されました。
次に、
議案第29号を問題とします。
本件を可決することに
賛成の方は、ご起立願います。
(
賛成者起立)
○
議長(
三上洋右) 起立多数です。
したがって、本件は、可決されました。
次に、
請願第1号、
陳情第40号の2件を一括問題とします。
請願第1号、
陳情第40号を採択することにご異議ありませんか。
(「異議
なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
三上洋右) 異議
なしと認めます。
したがって、
請願第1号、
陳情第40号は、採択されました。
――
――――――――――――――――
○
議長(
三上洋右) ここで、
報告します。
本日、
金子やすゆき
議員から、
会議規則第62条第1項の規定による文書質問が
提出されました。
理事者におかれましては、12月10日までに答弁書を
提出されるよう求めます。
――
――――――――――――――――
○
議長(
三上洋右) お諮りします。
本日の
会議はこれで終了し、明日12月1日から12月4日までは
議案調査等のため休会とし、12月5日午後1時に再開したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議
なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
三上洋右) 異議
なしと認めます。
したがって、そのように決定しました。
――
――――――――――――――――
○
議長(
三上洋右) 本日は、これで散会します。
――
――――――――――――――――
散 会 午後1時35分
上記
会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。
議 長 三 上 洋 右
署名
議員 宮 村 素 子
署名
議員 本 郷 俊 史...