◎
坂倉 計画担当部長 まず、1点目の
維持管理の
考え方でございます。
山間部につきましては、
砂防事業とか
治水事業の
区域、これらの中で
砂防ダムとか
治水ダムで対応しておりまして、これらはほとんど
北海道及び国の役割で行っておりますが、私
ども札幌市といたしましても、例えば、融雪時期とか、こういう
台風が過ぎた後、特に
河川の濁水とかが見られるような場所につきましては、現地調査いたしまして必要に応じて対応をとっているところでございます。
2点目の
繰り越しについてでございますけれども、
台風による被災から期間を要しているということでございます。
今回、ここに上げさせていただきました
河川は、三つの
河川がございますが、
事前の測量とか、あるいは、いろいろな
設計の
検討業務、調査、そのようなことが必要となりましたことから、
当年度ではなく、次
年度での
早期に行うということで、今回、
繰越明許で上げさせていただいているものでございます。
◆
松浦忠 委員 最初のことは、
砂防ダムとか
治水は道がやっているということだけれども、いわゆる
河川というのは、国の
管理区域、
都道府県の
管理区域、
札幌市ですから
札幌市の
管理区域というのは決められていますね。例えば、月寒川を
一つの例にとると、ずっと流末の方から、国の方が
JR函館線の鉄橋のところまで完了して、その完了の後に、今度は道がその上流をやっているわけですよ。今起きている事故というのは、
源流の方なのです。
札幌市の
管理区域なのですよ。したがって、
砂防ダムだとか何かをつくるとしても、現在のいわゆる
仕事の仕方として、例えば、国の
法律で、
砂防ダムについては、たとえ
札幌市の
管理区域であっても国が
直轄でやるのだと、こういう
決まりになっているのかどうか、あるいは、道が
直轄でやるのだという
決まりになっているのかどうか、ここをひとつ示してください。これが
一つです。
それから、今度は、
繰り越しの
関係だけれども、
災害復旧ということで、もし、今、
部長の言われるようなことでやるとすれば、これは俗に言うゼロ市債というものですね。契約だけを3月にして、4月に
早期着工する、そういうゼロ市債の
組み方というのがあったのではないかと。今まで、いわゆる国の
予算の流れの中で
札幌市がやってきたゼロ市債というものです。今のことで言えば、これは、今、組んで、いきなりというのは、
予算の立て方としては、私は違うような気がするのですよ。本来ならばゼロ市債ではないかと思うのですよ。
これについて、
予算の
組み立て制度が変わったのかどうか、これを示してください。
◎
坂倉 計画担当部長 砂防事業につきましては、
北海道がやることになっております。例えば、
国河川は国で
砂防事業を行いますけれども、
道河川であれば国の方で
直轄でやる、そして、
市有河川とかそういったところであれば道の方で
砂防事業をやる、そういうようなことになっております。
それから、
予算について、ゼロ市債ではどうかというお話でしたけれども、
予算の
組み立てとか、そういったことで今までと何か変わったかということでございますが、変わっているものはございません。
私たちといたしましても、
災害復旧に向けては、財政的にいろいろご相談もさせていただいて、
当年度予算で組みまして
繰り越しという形をとらせていただいているところでございます。
◆
松浦忠 委員 木村総務部長、あなたは、技術か
事務かといったら
事務に籍のある
部長ですからちょっとお尋ねするけれども、今のことについて、
最初から4月以降でなければ
予算の
執行ができないものを前
年度に組んで
繰り越しをする、こういう
やり方は、従来から行ってきている
予算の
組み方としてどこに
妥当性があるのだろうか。
私は、これは、ちょっと変だな、違うなという気がしているのです。いわゆる
予算編成、
執行ということでいえば、単
年度主義ですね、
基本的に
予算というのは。これからいったら、こういう
予算というのは果たして
組み方がどうなのかということについて、
事務方として、
予算の
編成のあり方、
執行、
決算と、こういうことの専門である
事務方の
部長としてどういうふうな
見解を持っているか、何の
根拠に基づいてどう
見解を持っているか、わかれば示してください。まずは、そこから。
◎
木村 総務部長 今回、
災害復旧ということで、今、
補正予算を出しております。要するに、今
年度予算でもって
災害復旧費を措置しようということですが、今
年度予算で措置をしても、今
年度中にすべて終わらないので
繰越明許のお願いをあわせてしているというふうに認識しておりますので、そこに関してはこれまでのルールと何ら変わっている
部分はないというふうに認識しております。
◆
松浦忠 委員 予算というのは、きちっと、
予算をどう
編成して、どういう形で
決算をするかということは、
地方自治法の中で明記されていますね。
基本的に、単
年度なのですよ。
繰越明許というのは、その
年度に
工事にかかって、そして、例えば、
地震だとか天災的なものがあってどうしても
工事を中断せざるを得ない、かかってもどうしても時間的に無理だ、こういう場合に限って
繰越明許というのが使われていくのですよ。
地方自治法ではそう書いてあるのですよ。
したがって、今回のような
予算の出し方というのは、
最初からできないことがわかっていて、いきなり
補正予算を出して、いきなり、全額、
繰越明許だなどというのは、全く
法律を無視した
やり方なのですよ。
皆さん方はそういう
基本にかかわることをきちっとやっていかれないから、いろいろな事例は出しませんけれども、これだめなのですよ、このことは。
したがって、そこのところは、やっぱり、何ぼ首かしげたって、あなたが
法律を超えるものを持っているのなら首かしげるのもいいけれども、あなたは全能の神ではないのだから、
地方自治法のもとで
仕事をしておる
担当部長ですから、これが終わったら、もう一回、よく
地方自治法を読んで、そして、きちっと
予算の立て方は
法律の
基本に基づいて立てる。総額これだけの
予算を立てましたと言って、ただ
予算額だけの数字を発表しようとするから、前
年度よりもこのぐらい
予算が伸びたとか、そういうことを何かに使おうとするからこういう話になるのですよ。
経済というのは、
お札が回っていって初めて
経済と言うのですよ。これは、何にも
経済対策にもならなければ
災害復旧にもならない。何にもならないことをやっているのですよ。こういうことをむだと言うのですよ。したがって、こういうむだなことをしないように、これは言っておきます。
それから、もう
一つ、
源流部分のことですけれども、これは
札幌市が管理しておるところですね。これは、見てちゃんと計算すれば、例えば、山の勾配だとかいろいろなことを計算すれば、何がどうなったらどうなるかなんていうことは
事前に予測がつくことなのですよ。
ダムなんかについても、
管理区域は、
法律でもって
道河川は
札幌市に移管すると、
都道府県の
河川を政令市に移管するということになっていますね、まだ全部終わっていないでしょうけれども。それは何だといったら、いわゆる二重
行政をなくすという一環なのですよ。したがって、
砂防ダムであれ何であれ、
札幌市の
管理区域の中で生じれば、
札幌市がやるのが当たり前なのですよ。それをもしやっていないとすれば、国に対して、きちっと、いわゆる二重
行政解消のもとでそういうふうになったのだから、それはそういうふうにしてくださいと
制度の改善を求めていく、これがなければならぬのですよ。
今、
部長が言われたこと、
砂防ダムについては道がやるのだと、
札幌市の
管理区域の方はと。このことについては、後で私の方に
根拠を示してください。
法律だとか国の政令だとか省令というものがあったら、それを示してください。それがなっていないと、そういう形であるとすれば、私は、これは極めて問題があるなと思っていますからね。
これ以上、
答えを求めても
答えは返ってこないから、ここでやめておきますけれども、そういうことで、
皆さん、もう一回、
地方自治法、そういうものをきちっと読んで、その中で、
予算を立てると。とりわけ
景気対策なんていうことになったら、
お札が回って
景気対策だからね。あなた、ここでむだな紙と時間を浪費するけれども、
お札は回って行かない。
経済対策にも何にもならない。このことを指摘して、終わります。
○
佐々木みつこ 委員長 ほかに
質疑はございませんか。
(「
なし」と呼ぶ者あり)
○
佐々木みつこ 委員長 なければ、
質疑を終了いたします。
次に、
討論を行います。
討論はございませんか。
(「
なし」と呼ぶ者あり)
○
佐々木みつこ 委員長 なければ、
討論を終了いたします。
それでは、
採決を行います。
議案第2号中
関係分を可決すべきものと決定することにご
異議ございませんか。(「
異議あり、
反対」と呼ぶ者あり)
○
佐々木みつこ 委員長 反対の声がございましたので、改めて、お諮りいたします。
議案第2号中
関係分を可決すべきものと決定することに
賛成の
委員の
挙手を求めます。
(
賛成者挙手)
○
佐々木みつこ 委員長 賛成多数です。
よって、
議案第2号中
関係分は、可決すべきものと決定いたしました。
次に、
議案第25号
市道の
認定及び
変更の件を
議題といたします。
理事者から、
補足説明を受けます。
◎
木村 総務部長 議案第25号
市道の
認定及び
変更の件につきまして
補足説明させていただきます
このたびは、新たに
認定する10
路線と既に
認定された
路線を
変更する2
路線、合わせて12
路線をご審議いただくものでございます。
まず、新たに
認定する10
路線につきましては、
開発行為によるものが6
路線、
民有地の寄附をいただいた私道を新たに
市道に
認定するものが3
路線、残る1
路線につきましては、本市が施行する
都市計画道路事業によるものでございます。
また、既に
認定された
路線を
変更する2
路線につきましては、
開発行為により終点を延長するものでございます。
○
佐々木みつこ 委員長 それでは、
質疑を行います。
質疑はございませんか。
(「
なし」と呼ぶ者あり)
○
佐々木みつこ 委員長 なければ、
質疑を終了いたします。
次に、
討論を行います。
討論はございませんか。
(「
なし」と呼ぶ者あり)
○
佐々木みつこ 委員長 なければ、
討論を終了いたします。
それでは、
採決を行います。
議案第25号を可決すべきものと決定することにご
異議ございませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○
佐々木みつこ 委員長 異議なしと認め、
議案第25号は、可決すべきものと決定いたしました。
以上で、
委員会を閉会いたします。
――――――――――――――
閉 会 午後1時18分...