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  1. 札幌市議会 2011-02-10
    平成23年第 1回定例会−02月10日-01号


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-26
    平成23年第 1回定例会−02月10日-01号平成23年第 1回定例会                平成23年    第1回定例会           札 幌 市 議 会 会 議 録 ( 第 1 号 )            平成23年(2011年)2月10日(木曜日)           ――――――――――――――――――――――――――議事日程(第1号)  開会日時 2月10日 午後1時 第1 会期の件 第2 議案第1号から第35号まで(市長提出)  ―――――――――――――――――――――――――― 〇本日の会議に付した事件 日程第1 会期の件 日程第2 議案第1号 平成23年度札幌一般会計予算  議案第2号 平成23年度札幌土地区画整理会計予算  議案第3号 平成23年度札幌駐車場会計予算  議案第4号 平成23年度札幌母子寡婦福祉資金貸付会計予算  議案第5号 平成23年度札幌国民健康保険会計予算
     議案第6号 平成23年度札幌後期高齢者医療会計予算  議案第7号 平成23年度札幌介護保険会計予算  議案第8号 平成23年度札幌基金会計予算  議案第9号 平成23年度札幌公債会計予算  議案第10号 平成23年度札幌病院事業会計予算  議案第11号 平成23年度札幌中央卸売市場事業会計予算  議案第12号 平成23年度札幌軌道事業会計予算  議案第13号 平成23年度札幌高速電車事業会計予算  議案第14号 平成23年度札幌水道事業会計予算  議案第15号 平成23年度札幌下水道事業会計予算  議案第16号 札幌職員定数条例の一部を改正する条例案  議案第17号 札幌特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案  議案第18号 札幌特別会計条例の一部を改正する条例案  議案第19号 札幌病院事業設置等に関する条例の一部を改正する条例案  議案第20号 札幌若者支援施設条例の一部を改正する条例案  議案第21号 財産の処分の件議決変更の件(工業団地用地)  議案第22号 財産の処分の件議決変更の件(芸術産業関係団地用地)  議案第23号 財産の処分の件議決変更の件(工業団地用地)  議案第24号 財産の処分の件議決変更の件(住宅団地用地)  議案第25号 包括外部監査契約締結の件  議案第26号 住居表示を実施する市街地の区域及び当該区域における住居表示の方法を定める件  議案第27号 札幌廃棄物の減量及び処理に関する条例の一部を改正する条例案  議案第28号 財産の取得の件(土地開発公社保有地)  議案第29号 市道の認定及び変更の件  議案第30号 平成22年度札幌一般会計補正予算(第7号)  議案第31号 平成22年度札幌土地区画整理会計補正予算(第2号)  議案第32号 平成22年度札幌国民健康保険会計補正予算(第3号)  議案第33号 平成22年度札幌介護保険会計補正予算(第3号)  議案第34号 平成22年度札幌公債会計補正予算(第5号)  議案第35号 平成22年度札幌下水道事業会計補正予算(第2号)  ――――――――――――――――――出席議員(66人)  議   長       福 士   勝  副 議 長       宮 村 素 子  議   員       川田 ただひさ  議   員       飯 島 弘 之  議   員       小 嶋 裕 美  議   員       佐々木 みつこ  議   員       宗 形 雅 俊  議   員       横 山 峰 子  議   員       山 口 かずさ  議   員       宝 本 英 明  議   員       小 川 直 人  議   員       福 田 浩太郎  議   員       國 安 政 典  議   員       村 上   仁  議   員       小 倉 菜穂子  議   員       伊 藤 牧 子  議   員       村 山 秀 哉  議   員       細 川 正 人  議   員       しのだ 江里子  議   員       長谷川   衛  議   員       佐 藤 右 司  議   員       峯 廻 紀 昌  議   員       桑 原   透  議   員       林家とんでん平  議   員       阿知良 寛 美  議   員       芦 原   進  議   員       伊 藤 理智子  議   員       坂   ひろみ  議   員       佐 藤 典 子  議   員       長 内 直 也  議   員       五十嵐 徳 美  議   員       村 松 正 海  議   員       山 田 一 仁  議   員       近 藤 和 雄  議   員       高 橋 克 朋  議   員       三 宅 由 美  議   員       恩 村 一 郎  議   員       ふじわら 広昭  議   員       大 嶋   薫  議   員       谷 沢 俊 一  議   員       三 浦 英 三  議   員       青 山 浪 子  議   員       坂 本 恭 子  議   員       勝 木 勇 人  議   員       鈴 木 健 雄  議   員       馬 場 泰 年  議   員       笹 出 昭 夫  議   員       小 野 正 美  議   員       畑 瀬 幸 二  議   員       高 橋   功  議   員       本 郷 俊 史  議   員       涌 井 国 夫  議   員       宮 川   潤  議   員       井 上 ひさ子  議   員       堀 川 素 人  議   員       三 上 洋 右  議   員       武 市 憲 一  議   員       大 越 誠 幸  議   員       猪 熊 輝 夫  議   員       西 村 茂 樹  議   員       川口谷   正  議   員       伊与部 年 男  議   員       湊 谷   隆  議   員       宮 本 吉 人  議   員       佐 藤 美智夫  議   員       松 浦   忠  ――――――――――――――――――欠席議員(なし)
     ――――――――――――――――――説明員  市   長       上 田 文 雄  副 市 長       小 澤 正 明  副 市 長       中 田 博 幸  副 市 長       生 島 典 明  交通事業管理者  交 通 局 長     下 村 邦 夫  水道事業管理者  水 道 局 長     小 山 高 史  病院事業管理者  病 院 局 長     吉 田 哲 憲  危機管理対策室長    北 野 靖 尋  市長政策室長      秋 元 克 広  総 務 局 長     中 西 浩 二  市民まちづくり局長   若 林 秀 博  財 政 局 長     金 崎 健太郎  保健福祉局長      岡 村 龍 一  子ども未来局長     橋 本 道 政  環 境 局 長     山 崎   亘  経 済 局 長     井 上 唯 文  観光文化局長      梶 原   隆  建 設 局 長     渡 邊 光 春  都 市 局 長     宮 浦 哲 也  会 計 室 長     飯 塚 和 惠  消 防 局 長     松 井 英 樹  教育委員会委員     臼 井   博  教育委員会教育長    北 原 敬 文  選挙管理委員会委員長  高 橋 忠 明  選挙管理委員会委員   上瀬戸 正 則  選挙管理委員会委員   大 西 利 夫  選挙管理委員会委員   富 田 新 一  人事委員会委員長    大 塚 龍 児  人事委員会事務局長   森   裕 傑  監 査 委 員     谷 本 雄 司  監 査 委 員     窪 田 もとむ  監査事務局長      紙 谷 健 治  ――――――――――――――――――事務局出席職員  事 務 局 長     早 瀬 龍 宏  事務局次長       本 間 章 弘  政策調査課長      熊 木 隆 春  議 事 課 長     出 井 浩 義  議 事 係 長     田 口 繁 治  委員会担当係長     木 村 卓 哉  委員会担当係長     冨 永   智  書   記       太 田 知 孝  書   記       早 坂 友 秀  ――――――――――――――――――  〔午後1時1分開会〕 ○議長(福士勝) ただいまから、平成23年第1回札幌市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。  ―――――――――――――――――― ○議長(福士勝) 出席議員数は、64人です。  ―――――――――――――――――― ○議長(福士勝) 本日の会議録署名議員として細川正人議員谷沢俊一議員を指名します。  ―――――――――――――――――― ○議長(福士勝) ここで、事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎事務局長早瀬龍宏) 報告いたします。  監査委員から、監査報告3件が提出されましたので、各議員控室に配付いたしました。  本日の議事日程、請願・陳情受理付託一覧表は、お手元に配付いたしております。  以上でございます。  〔一覧表巻末資料に掲載〕  ―――――――――――――――――― ○議長(福士勝) これより、議事に入ります。  日程第1、会期の件を議題とします。  (大嶋 薫議員「議長」と呼び、発言の許可を求む) ○議長(福士勝) 大嶋 薫議員。 ◆大嶋薫議員 会期設定の動議を提出いたします。  本定例会の会期を本日から3月9日までの28日間とすることを求める動議であります。(「賛成」と呼ぶ者あり) ○議長(福士勝) ただいまの大嶋議会運営委員長の動議に対し、所定の賛成者がありますので、本動議を直ちに問題とし、採決を行います。  動議のとおり決定することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福士勝) 異議なしと認めます。  したがって、本定例会の会期は、本日から3月9日までの28日間と決定されました。  ―――――――――――――――――― ○議長(福士勝) 次に、日程第2、議案第1号から第35号までの35件を一括議題とします。  いずれも、市長の提出によるものです。  提案説明を求めます。  上田市長。  (上田文雄市長登壇) ◎市長上田文雄) 提案説明に先立ちまして、札幌市民の皆様及び市議会の皆様に、札幌市職員の収賄等事件に関しまして、おわびをさせていただきたいと存じます。  先月17日に、札幌財政局係長職の職員が札幌市の発注する工事の一般競争入札に係る偽計入札妨害の容疑で逮捕されたところでありますが、それだけではなく、今月8日には収賄容疑で再逮捕されるという、市民の皆様の市役所事務に対する信頼を大きく損なう事態に至りましたことは、まことに残念で、申しわけなく思っているところでございます。  市民の皆様並びに議会に対して、ここに深くおわびを申し上げますとともに、一刻も早く皆様の信頼を回復することを全庁挙げて取り組んでいく所存でございます。まことに申しわけございませんでした。(発言する者あり) ○議長(福士勝) 静粛に願います。 ◎市長上田文雄) (続)さて、ただいま上程をされました平成23年度予算を中心といたします諸案件の説明をさせていただきますが、その前に、一言、所信を申し述べさせていただきたいと思います。  この議会が私の今任期におきます最後の定例市議会ということになりますので、この場をおかりいたしまして、この間、市民の皆様、議員の皆様を初め、多くの方々からのさまざまなお力添えをいただきましたことに、深く御礼を申し述べたいと存じます。  私は、市長に就任して以来、現代社会市民の皆さんが将来に確たる見通しを持てず、不安を抱きながら日々を過ごさざるを得ない時代であるからこそ、市民の力、市民の英知を結集することが未来を切り開いていく力となると確信をいたしまして、市民自治が息づくまちづくりを根本に据えて、市民とともに考え、ともに悩み、ともに行動するまちづくりを進めてまいりました。おかげさまで、私が皆様にお約束をしてまいりました施策につきましては、そのほとんどが実現をし、あるいは、実現のめどがついたところであります。  まず、市政の基本となります自治基本条例市民まちづくり活動促進条例子どもの最善の利益を実現するための権利条例の3条例をすべて施行することができ、今後の市政運営に向けた枠組みを整えることができました。  まちづくりセンターを拠点に700を超える新たな地域のまちづくり活動が生まれるとともに、さまざまな市民活動の資金を市民の寄附により賄う制度でございますさぽーとほっと基金に1億2,000万円以上の寄附が集まるなど、市民自治が着実にこのまちに根づいてきていると実感をしているところであります。ごみの大幅減量を実現し、清掃工場1カ所を廃止することができたのも、まさに市民力の成果によるものであり、団塊の世代が退職をし、地域に戻ってきている今だからこそ、それぞれの職場で培った豊富な経験が地域課題の解決に生かされていくものと考えております。  また、子ども高齢者、障がい者など社会的に弱い立場にある人が安心して暮らせる社会をつくり、次世代に良好な生活環境を残していくために、保育所定員の大幅な増加、特別養護老人ホーム定員の着実な拡大、元気ショップを初めとする障がい者の自立と就労の支援などに積極的に取り組んでまいりました。  さらには、札幌都市機能道内市町村に活用していただき、それらを有機的に連動させていくことが新たな活力を生み出し、経済を活性化させていくことにつながっていくと考え、さっぽろオータムフェストの開催、道産食彩HUGの開設、さっぽろスイーツの発信、道内自治体との経済あるいは観光面での連携などを進めてまいりました。  来月には、札幌駅前通地下広場及び創成川公園が完成をいたします。駅前通では、札幌駅と大通駅が地下で結ばれ、1年を通じて快適に都心内を回遊できるようになるほか、広場空間の設置や沿道ビルとの接続により、新たなにぎわいが生まれてまいります。創成川公園の完成により、だれもが気軽に憩うことができる安らぎの空間が誕生し、東西に分断されていた都心部が連続化されます。これらの都心に生まれる新たな魅力を活用するとともに、これを広く発信するシティプロモートを一層本格化させて、札幌のみならず北海道全体の魅力アップにつなげていきたいと考えております。  市役所改革に関しましては、札幌まちが活力を失わず、市民が幸せなまちをつくっていくことの重要性を念頭に置いて、事業の選択と集中、職員数見直しなどに取り組んでまいりました。その結果、就任当初約2兆3,000億円ありました市債残高は約1兆9,000億円まで減らすことができ、将来の子どもたちの負担を軽減するとともに、毎年度300億円もの収支不足が見込まれるような危険な領域を脱することができたと考えております。  私たちは、全国一と評される札幌の魅力と誇り、そして、豊かな生活環境を未来に向けてさらに確かなものにして、次の世代へ引き継いでいく責務があります。その責務を果たしていくために、市民、議会並びに市長及び職員が今後ともそれぞれの役割を果たしながら、連携して市民自治によるまちづくりを進めていかなければならないと考えているところであります。  それでは、平成23年度の予算編成方針につきましてご説明をいたします。  平成23年度の我が国の経済見通しにつきましては、世界経済の緩やかな回復が期待されている中で、雇用所得環境の改善が民間需要に徐々に波及し、景気は持ち直していくと見込まれております。一方、札幌市の現状は、個人消費の一部や住宅投資などで持ち直しの動きを見せているものの、雇用所得環境の厳しさが続いておりまして、企業業績回復も全国に比べて弱く、依然として先行きの不透明感が続いていると認識をしているところであります。  こうした中、国は、平成23年度予算を、デフレからの脱却と景気の自立的回復に向けた道筋を確かにするものと位置づけをいたしまして、成長と雇用を重視した予算とすることとし、また、地方財政につきましても、地域主権改革に沿った財源の充実という観点から、地方交付税地方税の増額などによりまして一般財源総額が確保され、平成23年度の地方一般歳出はプラスの伸びとしたところであります。  このような背景のもと、札幌市の財政環境につきましては、歳入の根幹であります市税収入については法人の業績改善による増収が見込まれる一方で、歳出では生活保護費などの扶助費が著しく増加するなど、依然として厳しい状況が続いているところであります。  来る4月10日に市議会議員及び市長の選挙が実施されますので、平成23年度予算案につきましては、これまでの例によりまして、義務的な経費に加えて、継続的な事業や、既に推進の方針を決定した事業に係る経費を中心とする骨格予算として編成をいたしましたが、私の任期が6月までとなっておりますことから、新しい体制のもとで編成される肉づけ予算が成立するまでの間、市政運営に空白が生じることがないようにする必要がありまして、また、骨格予算といえども、札幌まちが元気で健やかに発展していくために手を休めることができないものは、ある程度盛り込むことが必要と考えたところであります。  こうしたことから、今日的に重要で、かつ早急に実施が求められる政策課題に適切に対応することとし、子育て支援や福祉にかかわる取り組み、都市の魅力を高める事業などに特に気を配った予算といたしました。
     さらに、厳しい経済雇用環境への対応は最大の課題であることから、国の雇用対策事業の活用に加えて、特別養護老人ホーム保育所の整備など継続的な雇用創出効果が見込まれる事業を積極的に計上したほか、中小企業向け融資制度の充実を図ることといたしております。また、普通建設事業につきましては、改築・改修事業に力点を置きながら、平成22年度と比較して38億円増の705億円を計上するとともに、後ほどご説明いたします平成22年度補正予算でも44億円の事業を追加し、地元中小企業受注機会を間断なく確保することに努めたところであります。  また、このような厳しい状況のもと、今日まで取り組んでまいりました行財政改革について歩みをとめることなく、事務的経費見直し行政評価制度を活用した事業見直しによる歳出削減等を進めた結果、全体で127億円の効果を見込んでおります。  これらの結果、平成23年度の各会計予算規模といたしましては、一般会計では8,464億円で、平成22年度予算と比較いたしまして2.9%の増となり、また、公債会計を除いた特別会計企業会計を合わせた合計では1兆4,198億6,000万円となり、2.2%の増となるものであります。  次に、議案第1号から第15号までの各会計予算につきまして、その主な事項の内容を施政方針さっぽろ元気ビジョン第2ステージに掲げる施策体系に沿いましてご説明申し上げます。  第1点目は、子どもを生み育てやすく、健やかにはぐくむ街の実現に向けた施策であります。  まず、子どもを生み育てやすい環境づくりについてでありますが、仕事と子育てを両立できるよう、これまでも積極的に取り組んでまいりました保育所定員の拡大につきましては、市立幼稚園跡施設の活用による認定こども園の整備によるものも合わせまして、新年度は新たに1,300人分を確保いたします。また、児童会館ミニ児童会館、民間の児童育成会において実施しております放課後児童クラブにつきまして、対象学年を現行の3年生までというものから4年生までへと拡大するとともに、子どもの健やかな育ちを支援するための子ども手当につきましては、3歳未満の子どもに係る支給額を増額いたします。  次に、未来を担う子どもが健やかに育つ環境の充実につきましては、私立幼稚園特別支援教育体制の整備に対する助成や、小・中学校における学びのサポーターの配置の拡大に取り組むとともに、老朽化した小・中学校の改築や児童生徒数の増加などに伴う増築を計画的に進めてまいります。また、小学5年生を対象とした芸術の森における美術の体験学習を市内の全小学校に拡大して実施するほか、従来から札幌市とノボシビルスク市との間で行われてまいりました子どもたち交流事業につきまして、昨年、新たに姉妹都市となりました大田広域市ノボシビルスク市は、従前からも姉妹都市であったこともございまして両都市で同様の事業を行っておりましたことから、大田広域市を加えた3市の子どもたちによる交流事業として新たに充実した形で実施をいたします。  第2点目は、主体的な活動が生まれ、経済の活力みなぎる街の実現に向けた施策であります。  まず、市民の主体的な地域づくり支援についてでありますが、地域活動の拠点となりますまちづくりセンターについて、自主運営化をさらに推し進めるとともに、平岸まちづくりセンター及び平岸会館を改築いたします。また、札幌星園高等学校跡施設について、市民活動支援する施設に改修するほか、白石区役所などの移転改築に係る基本計画を策定いたします。  次に、札幌経済を支える企業・人の支援につきましては、市内の経済成長を牽引する食、環境、観光、健康・福祉関連分野の振興を図るため、中小企業に対する新たな融資制度を創設するとともに、商店街の再生やまちづくり会社が行う都心部にぎわいづくりを積極的に支援をいたします。また、成長分野における雇用創出人材育成を目的とした国の重点分野雇用創造事業などの活用によりまして、新卒未就職者若年求職者人材育成プログラムなどを含めて1,160人の雇用機会を確保するほか、若年者の就労と職場定着を促進するための研修などを実施いたします。  次に、札幌らしい新産業の育成と企業の誘致につきましては、IT、バイオ、コンテンツなど新産業関連企業ものづくり企業の誘致に引き続き積極的に取り組むとともに、市内の企業と道内の農水産業者との協業の促進などを通じまして、道内市町村と連携しながら地域経済の底上げを図ることとしております。  また、地下鉄でご利用いただいておりますICカード乗車券SAPICAについて、区役所窓口での証明手数料や一部の公共施設での使用料の支払いでも利用できるようにいたしまして行政分野での活用を図るとともに、市内のバス及び市電でもご利用いただけるように、事業者軌道事業会計に対する補助を行います。  第3点目は、高齢者・障がい者へのぬくもりあふれる街の実現に向けた施策であります。  まず、高齢者地域生活支援の充実につきましては、特別養護老人ホームの整備について補助を行い、218人の定員増を図るとともに、災害時に手助けが必要となる方への支援仕組みづくり連合町内会や福祉のまちづくりセンターなどを核として進めてまいります。  次に、障がい者の自立支援の促進につきましては、新たに障がい者を対象とした消費者被害防止対策に取り組むほか、障がい福祉施設などでつくられた製品を取り扱う元気ショップ販売体制の強化をいたします。また、公園の出入り口の段差解消や身体障がい者などにも配慮したトイレの改修などに取り組むほか、歩道のバリアフリー化につきましては、平成22年度と同程度の事業量を確保して重点地区における整備を進めてまいります。  第4点目は、安全・安心で、人と環境にやさしい街の実現に向けた施策であります。  まず、水とみどりの保全・育成と創出につきましては、地域主体の花壇づくりへの支援や、市民企業との協働による植樹などを引き続き実施するほか、創成川公園の完成に合わせて大通周辺を花と緑で彩ります。  次に、地球環境問題への対応と循環型社会の構築につきましては、環境首都・札幌を目指して、公共施設における新エネルギー・省エネルギー機器の導入を積極的に進めるほか、市民向けの機器の導入費の補助につきましても引き続き力を入れて取り組みます。また、円山動物園におきましては、動物の生息環境の多様さがよくわかる展示を行いますアジア館の建設に着手をいたします。  次に、日常の身近な暮らしの安心の確保につきましては、大規模食中毒を想定した机上模擬訓練や、子どもを対象とした食品衛生監視員の体験などを実施いたしまして、食の安全と信頼の確保に取り組むほか、災害発生時の迅速で的確な対応を維持するため、消防救急無線のデジタル化や老朽化した消防指令システムの更新を行います。  次に、災害に強い安全なまちの整備につきましては、障がい福祉施設や認知症高齢者グループホームへのスプリンクラーの設置に対する補助などをさらに進めるとともに、民間の木造住宅や社会福祉施設などにおける耐震化の取り組みへの支援を行って、災害への備えを促進いたします。  第5点目は、文化の薫る、都市の魅力が輝き、にぎわう街の実現に向けた施策でございます。  まず、札幌の特色を活かした文化芸術の振興につきましては、貴重な文化財の保全と活用を図るために、豊平館の改修に係る基本設計に着手するほか、アイヌの伝統文化や工芸品のPRを行い、先住民族への市民理解の促進に努めてまいります。  次に、スポーツを楽しむ環境の充実と健康づくりの推進につきましては、年齢を問わず楽しめるカーリングの通年型専用施設の建設に着手するほか、札幌ドームの保全計画を策定いたしまして、将来的な保全、改修に備えます。  次に、将来を見据えた魅力ある都市の整備につきましては、500メートル美術館の常設化や札幌駅前通地下広場の活用によりまして新たなにぎわいづくりを進めるほか、創成川公園の完成を記念いたしまして、市内中心部において安田 侃氏の野外彫刻展を民間からの協賛を得て開催いたします。  次に、新たな集客交流資源の創出と魅力の発信につきましては、札幌の持つ魅力を国内外へ発信し、さらなる集客と産業の活性化を図るために、シティプロモートに関連する事業平成22年度に引き続き実施するとともに、平成23年12月のオープンに向けて藻岩山の再整備を進めてまいります。  続きまして、歳入の主なものにつきましてご説明を申し上げます。  まず、歳入の根幹であります市税でありますが、景気の低迷により個人市民税の減が引き続き予想されるものの、法人の業績回復によります法人市民税の増が期待できることから、市民税総体といたしましては増加することを見込み、平成22年度と比較いたしまして37億円増の2,754億円を計上しております。  次に、地方交付税につきましては、全国総額の増を踏まえまして、平成22年度と比較して114億円増の1,021億円と見込んでおりましたが、当初予算には991億円を計上し、残余は肉づけ補正等の財源として留保いたしました。  なお、臨時財政対策債との合計では、平成22年度と比較いたしまして30億円増の1,422億円を計上しております。  次に、市債につきましては、臨時財政対策債の全国総額の減などによりまして、平成22年度と比較して18億円減の763億円と見込んでおります。これは、さらなる少子高齢化社会に備えて財政規律を保つ必要があることから、7年連続で市債の発行額を元金償還額の範囲内にとどめ、市債残高の抑制を図ることとしたものであります。  その他の歳入につきましても可能な限り計上しているところでありますが、なお不足する財源を補てんするために、財政調整基金を22億円取り崩すこととしております。  次に、特別会計予算についてでありますが、国民健康保険会計につきましては、被保険者の増加などに伴う療養給付費の増などが見込まれますことから、平成22年度と比較して76億7,600万円増の1,946億2,900万円を計上しております。また、介護保険会計につきましては、サービス利用者の増加などに伴う保険給付費の増が見込まれますことから、平成22年度と比較して55億1,900万円増の1,040億7,500万円を計上しているところであります。  次に、企業会計予算につきましては、病院事業会計において精神科病棟の増築を行うほか、高速電車事業会計においては南北線のホームさく設置工事とワンマン化のための車両改良などを行います。また、水道事業会計及び下水道事業会計におきましては、暮らしの安全・安心の確保に向けて、施設の耐震化や管路の整備を進めることとしているところであります。  以上で、平成23年度各会計予算の説明を終わります。  次に、各会計予算及び補正予算以外の一般議案につきましてご説明を申し上げます。  まず、議案第17号は、札幌特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案であります。  これは、病院局を取り巻く社会情勢の変化等を踏まえまして、医師であります病院事業管理者に対し、初任給調整手当を支給することとするなどの改正を行うものであります。  次に、議案第18号は、札幌特別会計条例の一部を改正する条例案であります。  これは、平成20年4月に老人保健制度にかわりまして後期高齢者医療制度が創設され、その際に、設置が義務づけられました老人保健医療に係る特別会計の設置義務期間が平成22年度末で終了することなどから、老人医療会計を廃止するものであります。  次に、議案第19号は、札幌病院事業設置等に関する条例の一部を改正する条例案であります。  これは、市立札幌病院の経営の効率化を図る目的で策定いたしました市立札幌病院新パワーアッププランにおいて、病床利用率の実態に応じ、一般病床数の削減に取り組むことが掲げられていることなどを踏まえまして、市立札幌病院の一般病床数を810床から764床へ46床削減するものであります。  次に、議案第20号 札幌若者支援施設条例の一部を改正する条例案は、耐震性能が不足をしており、老朽化も進んでいる中央若者活動センターを平成23年3月末をもって廃止するものであります。  次に、議案第25号 包括外部監査契約締結の件は、平成23年度において地方自治法の規定に基づく包括外部監査を実施するに当たり、公認会計士であります坂野健弥氏との包括外部監査契約を締結するものであります。  坂野健弥氏は、昭和60年に公認会計士に登録され、現在、日本公認会計士協会公会計委員会委員をされている方で、公認会計士として実務経験が豊富であることから、地方公共団体の財務管理、事業の経営管理、その他行政運営に関し、すぐれた識見を有していると認められ、包括外部監査人として適任と考えたものであります。  次に、議案第27号 札幌廃棄物の減量及び処理に関する条例の一部を改正する条例案は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部改正に伴い、同法に基づく廃棄物処理施設の定期検査等に係る手続が新設されましたことから、この事務に係る手数料の額を新たに定めるものであります。  なお、以上説明いたしました議案以外の一般議案の内容につきましては、いずれも議案末尾に記載の理由によりましてご了解いただけるものと存じますので、説明を省略させていただきます。  また、報告第1号から第4号までは、訴えの提起、和解、調停及び工事請負契約金額の変更に係る専決処分の報告であります。  次に、議案第30号から第35号までは、平成22年度予算の補正に関する議案であります。  初めに、議案第30号は、平成22年度札幌一般会計補正予算であります。  歳入歳出予算の補正項目の第1は、依然として厳しい経済雇用情勢に対応するために、地域経済対策を講ずるものであります。これは、国の新成長戦略実現に向けた経済対策のうち、昨年11月に成立した緊急総合経済対策に係る交付金に加え、独自に財源措置を行うことにより、地元中小企業受注機会の拡大に資する市有施設の整備等を行うものであります。具体的には、小・中学校の耐震改修、道路、橋梁の整備、補修、公園の整備、市営住宅の修繕などに係る経費を計上するとともに、DV、自殺予防対策の体制強化や小・中学校と中央図書館等の図書の充実、さらには、地域密着型特別養護老人ホームの新築費の補助の充実等を図ります。  補正項目の第2は、年度内に新たに予算措置が必要となった経費を追加するものでありまして、受給者の増などによりまして不足が生じる見込みとなりました生活保護費や障がい者への介護給付・訓練等給付費に加えまして、医療助成や私立幼稚園就園奨励に係る経費などを計上しているものであります。そのほか、保険給付費に不足が生じる見込みとなりました介護保険会計と、保険料軽減世帯の増により不足が生じる見込みとなりました国民健康保険会計への繰出金を、それぞれ追加するものであります。  また、今後、本格化する市有施設の更新などに備えるためにまちづくり推進基金に積み立てを行うほか、白石清掃工場建設工事談合に係る和解金につきまして、談合がなければ借り入れる必要がなかった市債の償還分を、今後の償還に備え減債基金に積み立て、残余をまちづくり推進基金に積み立てるものであります。  以上によりまして、一般会計歳入歳出予算の補正総額は195億9,138万1,000円となり、この財源といたしましては、国庫支出金等の特定財源80億4,468万3,000円を充て、差し引き115億4,669万8,000円の一般財源につきましては、地方交付税を充てるほか、増収が見込まれます法人市民税と、国から発行限度額の内示のございました臨時財政対策債を限度額まで発行することにより措置をし、将来の財政需要に備え、財政調整基金の取り崩しを行わないこととするものであります。  次に、繰越明許費の補正でありますが、これらは、さきにご説明いたしました国の予算に関連する事業のほか、事業の進捗のおくれなどによりまして年度内の執行が困難と予想される事業につきまして、事業費の全部または一部を翌年度に繰り越すために設定するものであります。  次に、債務負担行為の補正でありますが、平成23年度分として、札幌駅前通地下歩行空間の清掃、警備等について、早期の契約が必要なことから債務負担行為を設定するほか、工事の早期発注により中小企業などの受注機会の確保及び事業執行の平準化を図る観点から、道路新設改良事業の一部などの公共事業の債務負担行為を設定するものであります。  また、平成24年度分として、工期が複数年にわたることが見込まれます小・中学校の耐震改修の一部に債務負担行為を設定するものでございます。  次に、議案第31号 平成22年度札幌土地区画整理会計補正予算は、東雁来第2地区土地区画整理事業の補償物件の移転作業のおくれに伴いまして、年度内の執行が困難と予想される事業費の一部につきまして繰越明許費を設定するものであります。  次に、議案第32号 平成22年度札幌国民健康保険会計補正予算は、過年度に国及び道から交付をされました負担金等について、超過して受領した分を返還する必要が生じたために、所要の返還金の追加などを行うものであります。  次に、議案第33号 平成22年度札幌介護保険会計補正予算は、不足が生じる見込みとなった保険給付費の追加を行うものであります。  次に、議案第34号 平成22年度札幌公債会計補正予算は、このたびの一般会計の補正及び次にご説明いたします下水道事業会計の補正に伴う市債の整理を行うものであります。  最後に、議案第35号 平成22年度札幌下水道事業会計補正予算は、国の緊急総合経済対策に関連して、新たな国庫交付金の内示を得た水再生プラザの整備等に係る経費を計上するものであります。また、管路布設等事業の一部につきまして、工事の早期発注により事業執行の平準化を図る必要性があることなどから、債務負担行為を設定するものであります。  以上で、ただいま上程をされました各案件について説明を終わります。よろしくご審議のほどをお願い申し上げます。 ○議長(福士勝) お諮りします。  ただいま説明のありました議案35件につきましては、議事の都合上、その議事を延期したいと思いますが、ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福士勝) 異議なしと認めます。  したがって、そのように決定しました。  ―――――――――――――――――― ○議長(福士勝) ここで、報告します。  本日、井上ひさ子議員及び松浦 忠議員から、会議規則第62条第1項の規定による文書質問が提出されました。  これに基づき、お手元に配付のとおり、文書質問を送付いたしますので、理事者におかれましては、両質問とも2月15日までに答弁書を提出されるよう求めます。  〔文書質問送付書は巻末資料に掲載〕  ―――――――――――――――――― ○議長(福士勝) お諮りします。  本日の会議はこれで終了し、明日2月11日から2月14日までは議案調査等のため休会とし、2月15日午後1時に再開したいと思いますが、ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福士勝) 異議なしと認めます。  したがって、そのように決定しました。  ―――――――――――――――――― ○議長(福士勝) 本日は、これで散会します。  ――――――――――――――――――      散 会 午後1時44分 上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。  議  長        福   士       勝  署名議員        細   川   正   人  署名議員        谷   沢   俊   一...