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札幌市議会
>
2010-03-01
>
平成22年第 1回定例会−03月01日-05号
平成22年(常任)文教委員会−03月01日-記録
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平成22年第 4回定例会−12月09日-06号
平成20年第二部予算特別委員会−03月13日-06号
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札幌市議会 2010-03-01
平成22年(常任)文教委員会−03月01日-記録
取得元:
札幌市議会公式サイト
最終取得日: 2024-09-10
平成
22年(
常任
)
文教委員会
−03月01日-
記録平成
22年(
常任
)
文教委員会
札幌市議会文教委員会記録
平成
22年3月1日(月曜日) ──────────────────────── 開 会 午後2時1分 ○
谷沢俊一
委員長
ただいまから、
文教委員会
を開会いたします。
報告事項
は、特にございません。 それでは、議事に入ります。
陳情
第1272号
札幌市立ふくい
の
幼稚園
の
存続
を求める
陳情
を議題といたします。
提出者
から
趣旨説明
を受けるため、
委員会
を暫時休憩いたします。 ―――――――――――――― 休 憩 午後2時2分 再 開 午後2時13分 ―――――――――――――― ○
谷沢俊一
委員長
委員会
を再開いたします。
質疑
を行います。 ◆
川口谷正
委員
今、
陳情者
の
説明
を伺っていて、かつ、4,000を超える
方々
の
署名
も添えられているわけであります。当然、これまで通っていた園がなくなることになると、
当事者
並びにこれからその
幼稚園
に行きたいと思っていた
保護者
の
方々
にとっての衝撃はやはり大きいだろうというふうに思います。 今の
説明
を伺っていて、この間の1区1園化の
策定プロセス
の中で、十分に
地域
や
関係者
に
説明
が尽くされていたのかどうか、疑問に思わざるを得ないわけであります。
陳情者
もその点を強くおっしゃっておられるわけでありまして、順次、その点について伺いたいと思います。 この1園化について、一体どういう
考え方
に基づいてこれを進めてこられたのかが1点目の
質問
です。 2点目は、この結論に至るまでに
市民意見
を踏まえて十分な
検討
をされてきたのかどうかが非常に問われると思います。
この2点について
お答え
をお願いいたします。 ◎
谷山
学校教育部長
まず初めに、1点目の
各区
1園化の
考え方
についてでございます。
札幌
市の
幼稚園
全体の
定員充足率
が
公私
とも
低下傾向
にあることや、今後も少子化が進むと予想されることなどから、
市立幼稚園
と
私立幼稚園
が担うべき
役割
を改めて
検討
いたしました。
私立幼稚園
は、
札幌
市の
幼稚園児
の9割以上を受け入れており、
札幌
市の
幼児教育
の主体を担っていることから、
市立幼稚園
は、
私立幼稚園
と
連携
し、
幼児教育
全体について質を高める
役割
を果たしていく必要があります。そのための
取り組み
としまして、
幼児教育
の
研究
、
研修
、
教育相談
、
支援
の
充実
などの
中枢的役割
を担う
幼児教育センター
を新たに設置し、
市立幼稚園
につきましては
研究実践園
へと
役割
を転換し、
幼児教育センター
の機能を補完しながら、
私立幼稚園
との
連携
のもと、区を
単位
とした
事業展開
を進めていくため
各区
1園としたものでございます。 次に、2点目の
検討
の
経緯
についてでございます。
平成
17年12月に、
札幌
市の
幼児教育
の進むべき
方向性
を示す
札幌
市
幼児教育振興計画
を
策定
し、その中で
市立幼稚園
の
各区
1園化の
考え方
をお示しいたしました。この
計画
は、
公募市民
や
学識経験者
、
市立
・
私立幼稚園関係者
などで構成する
札幌
市
幼児教育市民会議
からの答申を受け、
パブリックコメント
や
タウントーク
も
実施
し、さらに
議会
の
議論
など、さまざまな形でいただいた
意見
を踏まえまして
策定
したものでございます。 この
計画
に基づき、
平成
18年12月には、具体的な
施策
を
検討
するため、
議会
での
議論
もいただき、
札幌
市
幼児教育振興計画アクションプログラム
を
策定
いたしました。その後、
平成
20年2月には、
札幌
市
幼児教育推進協議会
での
議論
や、
保護者
、
地域説明会
での
意見
、要望、
パブリックコメント
を踏まえ、さらには
議会
にもお諮りしまして、
実行計画
となる
札幌
市の
幼児教育
の
振興
を図る新たな
仕組みづくり
を
策定
し、その中で
閉園
となる
対象園
や時期をお示ししたところでございます。 ◆
川口谷正
委員
答弁の中身は、これまでの
プロセス
について整理をされて、その
説明
の限りにおいては
理解
できるのですが、問題は、こういう形で
陳情
が上がってきており、どうしてそういうそごを来たしたような事態になるのかということが私は気になるのです。
説明会
の日程などについてほとんど知らされていなかったというふうに指摘されているわけです。今の
お答え
の
検討経過
の中ではそういう声も踏まえたとは言うのですが、現実には極めて不十分あるいは未消化の状態で終わったのではないだろうかというふうに私は感じます。 そこで、
質問
ですけれ
ども
、園を閉じることに対する
反対意見
があることについて、
教育委員会
としては一体どのような認識を持っておられるのか、この点をお伺いいたします。 ◎
谷山
学校教育部長
計画
の
策定
に当たりましては、
市立幼稚園
について
存続
を求める声があった一方、1区1園でよいなど、多くの
市民
からさまざまなご
意見
をいただいたところでございます。
平成
16年8月からの
市民会議
での
議論
に始まり、そうした
意見
を踏まえながら長期間の
検討
、
議論
を重ねて
策定
した
計画
に基づき、
平成
20年4月には
幼児教育センター
を設置し、
各区
の
市立幼稚園
とともに
私立幼稚園
と緊密に
連携
するための
体制整備
を進めております。また、
ふくい
の
幼稚園
を含む3園は
平成
24年度の
運営
をもちまして
閉園
となりますが、
平成
22年度をもちまして
閉園
となる4園につきましては既に
園児募集
を停止するなどの対応を行っているところでございます。 今後は、
札幌
市の
幼稚園児
の9割以上が通う
私立幼稚園
と一層の
連携
を図り、
幼児教育
全体の
水準向上
を図るためのさまざまな
施策
を総合的に
実施
することにより、将来の
札幌
を担う
幼児
の豊かな育ちの実現を目指してまいりたいと考えております。 ◆
川口谷正
委員
今から5年前に
策定
された
計画
に基づいて粛々と進めておられるようでありますけれ
ども
、実は、昨年、
政権交代
がありましたね。つまり、それまでの
政策
というのは、
少子高齢社会対策
について確たる
政策
を打ち出せないままにずるずると
少子高齢社会
が進行しているわけです。
日本
の
社会
を担うのはまさに次の世代であって、おなかの中の赤ちゃんから、生まれて
幼稚園
、
保育園
に行き、小・中・高という過程の中で
教育費
は非常にかさむわけであります。
データ
をとってみますと、
日本
の
GDP
に占める
教育費
や
国家予算
に占める
教育費
はまことに寒々としたものであります。
データ
は古くて2001年のものですが、
GDP
に対する
教育費
は、
日本
は大体かかる総額の中で
公費負担
が76%、4分の3です。アメリカが約7割ですが、フィンランドは98%と100%に近いです。OECDの平均で言うと9割くらいですね。こうしたものを見ても非常に見劣りがするわけです。これは、
ひとり札幌
市のことをとりたてて言ってみたところで答えにはならないのですが、つまり、国の
政策
として非常に貧弱であったと。 一方で、
社会保障
の
高齢者対策費
、
高齢対策費
と
子ども
あるいは
教育
に対する費用の相対的な
関係
を見ていくと、
少子対策費
が少なくなればなるほど
出生率
が低下していく、こういう
相関関係
にあるということも
データ
としては確認されているわけです。ですから、今度の新しい
政権
は、そういう流れを切りかえて
子ども手当
などを打ち出しているわけですが、そうしない限り、今の
傾向
には絶対に歯どめがかかっていかないのだろうというふうに私は思います。そういう
意味
では、時間はかかりますけれ
ども
、大きな国の
政策
の中でこの問題に処していかないと、
札幌
市
ひとり
の
努力
ではいかんともしがたいところに我々は追い込まれているのではないのかなと私は
理解
しております。
札幌
市もそれなりに
努力
はしておられます。しかし、
当事者
にしてみると、
先ほど
の
陳情者
の
説明
のとおりだというふうに思います。今は
予算議会
のさなかでございますので、
特別委員会
の中でも、
教育関係費
はどうすべきなのかということを
議論
していきたいというふうに思います。 そこで、最後に申し上げたいと思いますが、
計画
に沿って
施策
を進めておられて、今後は、
私立幼稚園
と
連携
を図りながら、
札幌
市全体の
幼児教育
のレベルアップに向けた
取り組み
をしていくという
お答え
があったわけでありますけれ
ども
、
市立幼稚園
に対する高い評価、あるいは園を閉じることを惜しむ
市民
の声を、いま一度、
教育委員会
は切実に受けとめて、
市民
の声を裏切ることのないようなしっかりした
取り組み
を進めていただきたい、そして、
札幌
の
幼児教育
が
本当
に実り多いものになるように一層の
努力
をいただきたいということを申し上げて、私の
質問
を終わります。 ◆
小倉菜穂子
委員
私からも、
質問
させていただきます。 この間、
福井周辺
の
地域
にお住まいの方から
ふくい
の
幼稚園
の
廃園
後の施設の活用についてのご
意見
などを伺ってきておりましたので、西区における1区1園化の
取り組み
も順調に推移しているのだろうというふうに私は
理解
していたところです。
陳情
の
理由
を拝見し、また、
先ほど
の
お話
などをお聞きしますと、自然豊かな
ふくい
の
幼稚園
の魅力を多数ご
報告
いただいて、私もそのとおりであるというふうには思っていますし、
札幌
市は、
先ほど
もありましたが、
公立幼稚園
のよさというところで、特に障がいのあるお子さんの
保育
などについて
本当
に大事だと思っているところです。また、今後もそれを大切にしていかなければならないというふうに改めて感じているところです。
子ども
や
保護者
の皆さんが愛着を持って過ごした
幼稚園
が
廃園
となることへの残念さや寂しさについては、だれもが共感するところであるというふうに考えております。
陳情書
を拝見し、また、
先ほど
の
お話
を伺って、私が気にかかっているところは、
保育料
が
私立幼稚園
と
公立保育園
では違うことから、経済的に厳しい方
たち
が
私立幼稚園
へ通うことは難しい、現行の
補助
があっても
私立幼稚園
を選択できない家庭もあるはずだというふうにされている点です。また、
先ほど
たくさんご指摘がありました、
説明会
で
質問
しても
納得
のいく
説明
がなされなかったとされている点が
大変気
になります。
廃園
に伴い、実際に
経済的理由
で
子ども
を
幼稚園
に通わせることができない方が出るのであれば、これは問題だというふうに思っております。一方で、
先ほど質疑
の中で、
教育委員会
から詳しくご
報告
をいただいたように、この間の
幼児教育振興計画
に基づく1区1園化に関する
検討
の
経緯
があったことについてはわかりました。 そこで、
質問
ですけれ
ども
、4,169人という大勢の方の
署名
の
意味
は大変大きいというふうに思うのですが、
陳情者
のおっしゃるように、仮に
廃園
を見直すことを想定しますと、どこにどのような
影響
が出てくるというふうに考えておられるでしょうか。 また、
説明会
において、
納得
のいく回答がなされないままだということですけれ
ども
、
教育委員会
としては十分な
説明
をしたという自信がおありなのかどうか、確認させていただきたいというふうに思います。 ◎
谷山
学校教育部長
1点目の
閉園
を見直した場合の
影響
についてでございます。 今後、
市立幼稚園
は、
研究実践園
として
役割
を転換し、
私立幼稚園
との緊密な
連携
の中で、
幼稚園教育要領
に基づいた
研究
の強化や教員の資質の
向上
を図る
研修
の
実施
、
幼稚園
や就学前の
幼児
に対する
教育相談支援体制
の
充実
などに向けて、区を
単位
とした
事業
を展開することとしております。このため、
平成
20年4月に
幼児教育センター
を設置し、
幼児教育センター
の
補完的役割
を担う
各区
の
市立幼稚園
とともに
私立幼稚園
と
連携
を図る
体制整備
などを現在進めていることなどから、仮に
閉園
を見直すことになりますと、西区だけの問題にはとどまらず、
札幌
市全体の
幼児教育
の
充実
に向けた今後の
事業展開
に大きな
影響
を及ぼすと考えております。 次に、2点目の
市民
に対する
説明
についてでございます。 具体的に
閉園
となる
対象園
や時期については、
平成
20年2月の
札幌
市の
幼児教育
の
振興
を図る新たな
仕組みづくり
でお示ししたところですが、全市的な
パブリックコメント
の
実施
とは別に、特に
各区
1園化の
影響
が大きいと思われる
運営終了予定
の7園を中心に、
保護者
や
地域
に対する
周知
と
理解
を図るため
説明会
を
実施
したところでございます。
説明会
の開催に当たりましては、
周辺町内会
に
実施
の回覧を依頼したほか、
私立幼稚園
や
保育所
、
区役所
でのチラシの
配架
や、
区役所
、
まちづくりセンター
、
保育センター
でのポスターの掲示、ホームページでの
周知
、
新聞等
、各
報道機関
への取材や
掲載依頼
などできる限りの
周知
に努めたところでございます。また、
説明会
でのご
意見
やご
質問
につきましては、既に
パブリックコメント
と同様に受けとめさせていただいて、最終的に決定したものでございます。 ◆
小倉菜穂子
委員
さまざまな
影響
があるということですね。西区にとどまらずといった
お話
の
意味
は
理解
しています。 しかし、この書面で
お話
しいただいているように、特に経済的困難を抱える
方々
への
配慮
については、1区1園化を
実施
する上で、それこそ
札幌
市全域にわたって十分に考慮されなければならないというふうに私は考えております。 そこで、本市は、厳しい
経済状況
にある方が
幼稚園
を選択される場合の
補助
など、そういった
配慮
についてどのように考えて取り組んでおられるのか、その点を伺いたいと思います。 ◎
谷山
学校教育部長
経済的に
私立幼稚園
に通うのが困難な
方々
への
配慮
についてでございます。
私立幼稚園
に通われる方については、
所得
に応じた
入園料
と
保育料
の
補助制度
があり、これまでも、
補助限度額
の増額や
多子加算
の緩和などを
実施
し、
保護者負担
への軽減を図っているところでございます。また、
平成
22年度におきましては、
子ども手当
の創設を踏まえ、より低
所得者
への給付の
重点化
を図るなど、十分に
配慮
してまいりたいと考えております。 ◆
小倉菜穂子
委員
補助
の
仕組み
については、これまでもやってきたということでありますので、今、
お話
しいただいたような内容だということでは
理解
します。ただ、今後、特に経済的な事情で
幼稚園
に行けない方が出ることのないように、
先ほど
も
お話
がありましたが、
教育
に関して
大変お金
がかかる現状は
本当
にどなたもよくご
理解
しておられるところかというふうに思いますので、その点についてはしっかり取り組んでいただきたいというふうに思います。 また、
幼児教育
に関して、
先ほど
来
お話
がありました
検討状況
や市の方針、
考え方
、
取り組み
などについて、
本当
に一人でも多くの方にご
理解
をいただくことが今後も非常に大切であるというふうに考えていますので、今後についても、
説明
が聞きたいというお声があれば、どなたに対しても誠意を持ってしっかりとこたえていただきたいと、このことは強く申し上げておきたいというふうに思います。 その点を要望いたしまして、私の
質問
を終わらせていただきます。 ◆
堀川素人
委員
1区1園化というものがどうして出てきたのかといえば、基本的に、
市立幼稚園
と
私立幼稚園
との
調整
の結果であると。これは、
入園者数
がふえて
私立幼稚園
の数が間に合わないときに
公立幼稚園
がふえて、今、
入園者数
が少なくなってきて、
公私
の
調整
の中で減らしているわけですよ、実際には。どうしてそのことをはっきり言わないんですか。 それで、1区1園化には何か
根拠
があるのですか。
研究
、
実践
の場であるならば、僕はまだ少なくして、その園にしっかりと
お金
をかけて、
幼稚園教育
は何たるものか、どういうふうにやるべきかということについて
成果
をきちんと出す、このことが大事じゃないですか。極端に言ったら、1区1園とするならば10園も持たなければならぬでしょう。10園持つことが
研究
、
実践
の
幼稚園
としてどういう
成果
を得られるのですか。そういう
幼稚園
は北大にだってあるだろうし、
研究
、
実践
の場はたくさんありますよ。そういう
成果
を得ながら、
自分たち
も
札幌
市としてそういう
成果
をみずから得たいとするならば、何も10園なんかなくたっていいじゃないですか。いかにももっともらしい
理由
をつけたらだめですよ。 次に、今、減らすというのは、さっきも言ったように
入園者
の減少もありますけれ
ども
、
財政的圧力
、つまり、
札幌
市の
財政
が厳しい、だから聖域を持たずに削れるところならば削っていかざるを得ないのか、いくようにという上からの指示があるのか。でも、
お金
を減らすか、ふやすかということについては、
財政圧力
の中で、ただただ一律に決めていって、全体で減らしなさいということであって
本当
にいいのか。どこに金をかけるべきなのかということをしっかりと
議論
しなければならないと思うのです。それなのに、今言うように
本当
の
理由
をきちっと伝えていない。ある
意味
では
行政側
の
都合
ですよ。真実を伝えて
理解
を得る
努力
をしなければならぬと思うんですよ。それをしていないと思うんだけれ
ども
、今、僕の言ったことについてどう考えるのか。まず、答えてください。 ◎
谷山
学校教育部長
先ほど
のご
説明
の中でも、
平成
20年4月に
幼児教育センター
を立ち上げて、
市立幼稚園
、そして
私立幼稚園
がともに
連携
しながら
札幌
市の
幼児教育
の
推進
を図ろうとして取り組んでいるわけです。
各区
1園化につきましては、
先ほど
も
お話
ししましたように、
幼児教育センター
の補完的な
役割
を担っていただくのが
市立幼稚園
ということで、そのためには
各区
1園の10園が必要だというふうに考えております。 ◆
堀川素人
委員
各区
1園の10園なければそれができないという
根拠
はどこにあるのですか。 ◎北原
教育長
全市の
研究
、
実践
を進めていく上で、その統括的な
役割
を果たすのが
幼児教育センター
です。ただ、
教育研究
というのは
実践
を伴った
研究
でなければ身についたものになってまいりません。
教育
の改善、
充実
は、
実践
を伴ったものでなければならないというふうに私は
経験
を通じて強く思っております。 そういう
意味
で、
幼児教育センター自体
は
幼稚園児
を持っておりませんし、
実践
的な
研究
を深めていくことはなかなか難しいところです。ですから、130園余りの
私立幼稚園
に対して、
実践
的な
研究
の
成果
を還元していく
役割
は少なくとも
各区
1園の10園程度で、
実践
を伴って情報提供しながら、
実践
的に
研究
を
私立幼稚園
の
先生方
とともに高め、深めていくことのできる場がぜひとも必要だというふうに考えているところでございます。 ◆
堀川素人
委員
1区1園で10の
市立幼稚園
が必要だと
教育長
は考えると。僕は違うと思うな。
一つ
のところの補完的な
役割
をして、そのほかに
実践
をしているところは、
市立
も
私立
も含めて、そこが
実践
の場としてたくさんあるわけですよ。そこの
実践
の場から
センター
に持っていくまでに、例えば、
センター
の
研究課題
の中でこういうことをやってみよう、ああいうことをやってみようというのは10園なければだめだということでは全然ない。逆に言うならば、間口が広過ぎる。
実践
というのは、今も言いましたように
私立
だってやっているではないですか。
連携
を強めたいと言うならば、
私立
にも
研究課題
を担ってもらってやることが
本当
の
実践
なのではないですか。 僕は、そのことがあっておかしいとかと言っているんじゃないですよ。そのことが
研究
、
実践
の園だとするならば、普通はそういう方法をとる。これは、ある
意味
では
入園者数
が減った、ふえたと、今の高校なんかもそうですが、そういう中で
市立
と
私立
の中で
調整
がなされている
一つ
の形態ではないですか。そのときに、今の
財政
からいったならば、
札幌
市は、
市立
として園をやっていくには
財政的負担
が大変大きいのだということが
本当
の話ではないか。
理屈
をつければ何でもつくということで、
理屈
とこう薬はどこにでもつくというような話をして
市民
に
理解
を得ようと思っても無理です。 それから次に、
札幌
市はいつもそうなのだけれ
ども
、
住民説明
が不十分この上ない。それで、
パブコメ
をやりましたと。
パブリックコメント
というのは、いつも言うんだけれ
ども
、どこの国の
言葉
なのか。どこの国から出てきた
言葉
なのかもわからないで、そういうものを使って――
市民意見
を聞くと言ったら大変わかりやすいじゃないですか。そういう
市民意見
をきちんと聞くのが今まで極めてしっかりしていない。
自分たち
でやった、アリバイ的にやったのもやった、数が少なくてやったのもやった、多くてやったのもやったと。どういうことをしなければならないのか。今、ここの中で、
ふくい
の
幼稚園
を
廃園
しますと。そこに通っている
地域
の
人たち全員
に
理解
してもらって、
地域
も挙げながら、
幼児教育
であろうが、
小学校教育
であろうが、
中学校教育
であろうが、
地域
の人の参加のもとに、手伝ってもらいながら
地域
と一体でもって
教育
をするのだ、こういって今でもやっているわけですよ。ところが、そうではなくて、知りませんでしたということが
地域
の中からこうやって出てくるというのは、今まで
札幌
市がやっているのはやっぱり
説明不足
です。こういうことに対して、どういう
意見
が出ようが、真剣にこれに向かって
理解
をしてもらうのだということが足りなかったのではないかと僕は思うのだけれ
ども
、そういうおそれはなかったのか。それを聞きたい。 ◎
谷山
学校教育部長
先ほど
申し上げたように、
説明
につきましては、私
ども
が考えている範囲の
努力
をしたつもりでございます。ただ、今、
委員
がおっしゃるように、
地域
の方一人一人について
理解
を得るというところまでいかなかった点については反省しております。 ◆
堀川素人
委員
反省をして、
地域
の
理解
を得ないで、それでも
廃園
を強行するというならば、これはやめた方がいいのではないですか。それぞれの
地域
の
人たち
みんなが
お金
を出して
札幌
市という組織が成り立って、あなた方の給料も払われているとするならば、そういう一番大事なことを、十分ではなかったといって
廃園
を強行するのだったら、それはやめた方がいいのではないですか。 こう考えなければだめだ。それくらいに重いものである。
地域説明
というか、
市民
に対する
説明
というのはそれぐらい重いものであるとして真剣にやらなければならないものだ。どこのやつを見てもそうだ。
説明
が足りない。それでやる
方向
に
都合
のいい
理屈
を集めて
説明
する。例えば、
教育長
と僕が
議論
しましたね。
実験実践校
のあり方でもってしましたね。こういうことだって、実際にこのぐらいの
議論
ができる人は
札幌市民
の中にはたくさんいますよ。親とするならばなおのこと、こういう問題があった、今、
廃園
になるとしたら、このことの
議論
をするぐらいの立派な
人たち
はたくさんいますよ。 机に閉じこもって、
パブコメ
だかなんだかというやつでもって
意見
を聞いたなんていうのは大きな間違いだ。今、コンピューターをいじれる人は昔から見たらずっと多くなった。でも、
情報弱者
と言われて、そこから置いていかれている
人たち
、おれも含めてそうなんだけれ
ども
、たくさんいますよ。そういう
人たち
の
意見
も丁寧にあなた方の耳に入れなければならないではないですか。 今、こういうふうに
陳情
が出るというのは極めて残念である。それから、
説明不足
だったけれ
ども
、
廃園政策
というか、
ふくい
の
幼稚園
をやめますということを強行するというのは理論的におかしいことだ。足りなかったというのならば、足りるまでしてから
廃園
にする、こうならなかったらおかしいじゃないですか。そのことについてどう思うのか。 ◎
谷山
学校教育部長
先ほど
、我々
委員会
の方で可能な限りそういう場を設けながらいろいろな
意見
をいただこうという
取り組み
はしてきました。それで、
地域
の方一人一人の
理解
というところまでいかなかった点につきましては、
先ほど
言いましたように反省しております。ただ、私
ども
としましては、そういう
意見
もいただきながら、とにかく
札幌
市の
幼児教育
の
充実
・発展を願う
取り組み
をというふうに考えているわけです。 ○
谷沢俊一
委員長
堀川委員
、簡潔に
質問
してください。 ◆
堀川素人
委員
全部が全部、100人いれば100人ということは不可能なことなのでしょう。でも、一定の
地域
という中で、これが
議論
されているのだということが参加しなくてもわかる、それぐらいまで
地域
の
意見
を聞きたいと思って
努力
することが大事です。これからの自治というのは、上田市長も話しているように、
市民
の考えていることがいつも神経細やかに吸収されるような行政でなければ、それでも
廃園
いたしますというようなことがずっとまかり通っているならば、
市民
だって税金なんか払いたくないですよ。そういうこともよく考えて、今の
廃園
の問題についても、
教育長
、それから
教育
委員
の方も含めてしっかり考えてくれなければ困るということを申し上げて、終わります。 ○
谷沢俊一
委員長
ほかに
質疑
はございませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○
谷沢俊一
委員長
なければ、
質疑
を終了いたします。 それでは、
陳情
の取り扱いについてお諮りいたします。 取り扱いは、いかがいたしますか。 ◆
川口谷正
委員
陳情
の取り扱いについては、結論から言うと、きょうこの場で結論を出さざるを得ないのではないかというふうに思います。
理由
としましては、5年前に
策定
された
計画
が既に進捗しているわけです。この間、この問題についても
議会
サイドで全くタッチしていなかったわけでもないわけであります。そういう
意味
では、
議会
の中ではほぼオーソライズされてきた
計画
であると私は
理解
しております。ただ、今回、こういう形で
陳情
が出されたこと、そして、
説明
が一定程度不十分であったということは非常に遺憾ではあります。 しかし、事ここに至っては、この
陳情
についてはきょう結論を出していかざるを得ないのではないかというふうに考えております。 ○
谷沢俊一
委員長
ただいま発言がございましたが、
陳情
第1272号について、本日結論を出すことにご異議ございませんか。 (「異議あり、継続」と呼ぶ者あり) ○
谷沢俊一
委員長
継続と採決とに
意見
が分かれております。 改めて、お諮りしたいと思います。
陳情
第1272号を継続審査とすることに賛成の
委員
の挙手を求めます。 (賛成者挙手) ○
谷沢俊一
委員長
賛成少数であります。 よって、
陳情
第1272号は、本日結論を出すことといたします。 それでは、討論に入ります。 討論はございませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○
谷沢俊一
委員長
なければ、討論を終了いたします。 それでは、採決を行います。
陳情
第1272号を採択すべきものと決定することに賛成の
委員
の挙手を求めます。 (挙手する者なし) ○
谷沢俊一
委員長
賛成者がございませんので、
陳情
第1272号は、不採択とすべきものと決定されました。 以上で、
委員会
を閉会いたします。 ―――――――――――――― 閉 会 午後2時52分...
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