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平成19年(常任)厚生委員会−11月08日-記録

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  1. 札幌市議会 2007-11-08
    平成19年(常任)厚生委員会−11月08日-記録


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    平成19年(常任)厚生委員会−11月08日-記録平成19年(常任)厚生委員会  札幌市議会厚生委員会記録            平成19年11月8日(木曜日)       ────────────────────────       開 会 午後0時59分 ○林家とんでん平 委員長  ただいまから、厚生委員会を開会いたします。  報告事項でありますが、三上委員からは、欠席する旨、連絡がございました。  議事に先立ちまして、北区長及び保健福祉局医務監から発言したい旨の申し出がありましたので、これを認めます。 ◎北野 北区長  本日は、厚生委員会を開催していただきまして、ありがとうございます。  このたび、北区保健福祉部交付事務を行っている福祉自動車燃料助成券について、一部紛失していることが判明し、その後の調査でこれが不正に使用されていることが明らかになりました。このたびの被害については、私どもの管理体制の不備と、管理監督する立場にある職員が十分にその職責を果たさなかったことが一因であり、このことによって、市政に対する市民の信頼を裏切ってしまったことを大変申しわけなく思っております。議会、そして市民の皆様に、心から深くおわびを申し上げます。  まことに申しわけありませんでした。  また、区長として、北区職員に対する管理責任を果たせなかったということについて、深く反省をしております。私は、このたびの燃料助成券紛失につきましては、担当者、上司を含め、関係する職員金券類を扱っているという緊張感を欠いていたということが一番の問題だと思っております。今後は、再発防止信頼回復のため、保健福祉局とも連携を図りながら、適正な事務の執行に全力を尽くすとともに、警察当局の捜査に可能な範囲で積極的に協力し、一日も早い事件全容の解明と被害の回復に努めてまいりたいと考えております。  後ほど保健福祉部長から詳しくご報告させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ◎藤田 保健福祉局医務監  10月17日の第二部決算特別委員会におきまして、中田保健福祉局長からもおわび申し上げましたが、保健福祉局が所管しておりました旧札幌市健康づくり事業団職員による多額の業務上横領が判明いたしました。私どもには、当該財団を指導・監督する責任がございましたが、事件を未然に防ぐことができなかったことにつきましては、大変遺憾であり、改めましておわび申し上げます。  当該職員につきましては、10月18日付で新財団において懲戒解雇を行ったところでございますが、今後は、市民の信頼を回復すべく、所管する出資団体等に対する指導を一層強化し、このようなことがないように努めてまいりたいと考えております。  このたびは、まことに申しわけありませんでした。 ○林家とんでん平 委員長  それでは、議事に入ります。  最初に、札幌市福祉自動車燃料助成券紛失についてを議題とし、資料に基づき、理事者より説明を受けます。 ◎長崎 北区保健福祉部長  札幌市北区役所保健福祉部交付事務を行っております福祉自動車燃料助成券について、一部紛失していることが判明し、これに伴う被害届を10月20日付で札幌方面北警察署に提出いたしましたので、その概要についてご報告いたします。  福祉自動車燃料助成券、いわゆるガソリン券は、心身障がい者の交通費助成として交付しているものでございますが、このたび、北区役所2階事務室において、この燃料券36冊を紛失いたしました。燃料券は、事務室保管庫において管理、保管しておりますが、勤務時間中は交付分として通常60〜70冊をケースに入れ、カウンターの上に用意いたしまして、申請があった都度、障がい者の方々に交付していたものでございます。
     この紛失につきましては、担当職員が、7月上旬ころにガソリン券の不明事実に気がついておりましたが、この担当職員は、別の場所への紛れ込みと考え、盗難被害に遭ったという認識を持つことなく、その後も長期間にわたり係長、課長等の上司への報告を怠っておりました。また、交付に伴う定期的な在庫管理チェックがなされていなかったため、発覚がおくれ、10月3日に不明36冊中の1冊を拾った市民からの通報で、不明となった燃料券が外部にあることが初めて発覚したものでございます。  10月3日に外部流出が発覚しましてから、使用状況の確認のため、支払い事務を行っております保健福祉局へ調査を依頼いたしました結果、現時点までに燃料券36冊分1,080枚のうち934枚、93万4,000円相当でございますが、7月分から9月分として使用されていることが判明いたしました。  紛失事実の発覚後、再発防止真相解明のために次の4点の対応を行ったところでございます。  1点目として、再発防止のため、交付事務の早急な改善と金券類管理体制及びチェック体制見直しを行いました。  2点目として、流出の真相解明を行う糸口として、流出したガソリン券について、自分のものと主張している者からの情報収集を行いましたが、この者との連絡がなかなかとれず、これに時間を要したところでございます。  3点目として、担当職員及び課内職員に対する事情聴取を行いましたが、結果として真相は解明できず、被害届の提出となったところでございます。  4点目としましては、先ほど申し上げましたが、不正使用状況調査を行ったところでございます。  なお、現在、警察当局で捜査中でございますが、この状況を見守るとともに、このような事件が二度と起きないよう、引き続き内部での事務改善を継続してまいりたいと考えているところでございます。 ○林家とんでん平 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆山口かずさ 委員  北区保健福祉部で、障がいのある方に交付するガソリン券36冊を紛失し、現在、北警察署が捜査をしているとのことですが、現金と同じように通用するガソリン券がそう簡単に職場から紛失することは考えがたいというのが正直な見解です。  そこでまず、2点ご説明をお願いします。  1点目に、この事件が発覚する発端と、北区内部でどうしてすぐに紛失に気づかなかったのか、その経緯を明らかにしてください。  お聞きしたところ、ガソリン券交付事務は各区役所で行われていますが、これまでこのような事件が起きたことはなかったとのことでした。  そこで、2点目の質問です。  北区では、ガソリン券交付事務をどのように行い、また、管理していたのか、お尋ねします。  あわせて、ほかの区との交付事務の違いも明らかにしてください。 ◎長崎 北区保健福祉部長  1点目のこの事件が発覚する発端と、すぐに紛失に気づかなかった経緯であります。  7月上旬に、担当者燃料助成券、いわゆるガソリン券の冊数が少ないことに気がつきました。本来ならば、この時点で事の重大性を認識し、直ちに係長なり課長に報告し、対応策を仰ぐべきであったものを、どこかに紛れ込んでいるだろうと思い込み、報告を行わなかったことに加え、未使用の在庫を定期的に確認しなかったことから、上司が紛失を知ることなく、これまで約3カ月を経過してしまいました。10月3日に、市民からガソリン券を拾得したとの電話連絡が区の担当者に入り、この番号が、不明となっていたガソリン券の番号と符合したことから、このガソリン券が外部に流出していたことが発覚し、担当の係長、課長が紛失を知ることとなったものであります。  2点目に、北区でどのような交付事務及び管理を行っていたか、また、他の区で行っている交付事務との違いがあったかでございます。  まず、交付事務についてでありますが、北区では、日中、窓口があいている時間帯には、申請窓口カウンターに、そのガソリン券ケースに入れ、先ほどもご説明しましたけれども、60〜70冊程度を置いて交付しておりました。また、業務終了時には、残った未交付分については、在庫分と一緒に施錠している保管室内のかぎつき保管庫に保管しておりました。  次に、他の区との違いとのご質問でございます。  交付事務自体は、各区とも共通する事務なので基本的には変わらないと思いますが、まことに申しわけございませんが、北区では、燃料助成券ガソリン券の入ったケースカウンターの上に置いていたということと、定期的に在庫管理を行っていなかった、そういうことでございます。 ◎岡田 障がい福祉担当部長  私から、他の区の状況についてお答えいたします。  他区における福祉自動車燃料助成券、いわゆるガソリン券についてでありますけれども、他の区では、毎日、交付数を確認し、交付台帳の確認を課長まで行っております。また、月単位交付数と残数をチェックするということを行っております。交付事務につきましては、更新時期であります2月から3月にかけての繁忙期を除き、通常は施錠管理している大型金庫等から毎日の交付に必要な10冊程度を窓口のカウンター内にあるキャビネットなどに保管をして交付を行っているところであります。 ◆山口かずさ 委員  今回は、たまたまガソリン券を拾った方が、表紙に氏名や手帳番号などが未記入であることを不審に思い、通報してくれたおかげで不正が明らかになったわけですが、このガソリン券使用方法と、券を受け取るガソリンスタンド側取り扱いはどのようになっているのか、お伺いします。 ◎岡田 障がい福祉担当部長  ガソリン券使用方法給油所における取り扱いについてでございますが、給油の際にガソリン券を使用する場合には、利用者は、給油所職員身体障害者手帳を提示し、ガソリン券を切り離さず、冊子のまま渡すこととしております。ちょっと小さくて恐縮ですが、これがその見本でございます。表紙の中に、一枚一枚のガソリン券がとじられているものであります。この表紙には、利用される方の氏名、手帳番号車両番号交付する際に区役所の方で記入いたしまして利用者にお渡しするということを行っております。給油所では、受け取ったこの冊子の表紙に記載されている氏名、車両番号を確認いたしまして、給油後の精算時に給油所職員が料金に応じてガソリン券を切り離してご本人にお返しするというふうになっております。その後、給油所では、受け取ったガソリン券受領年月日を記載いたしまして、1カ月分をまとめて札幌地方石油業協同組合を通じて札幌市に請求する取り扱いとなっております。この取り扱いにつきましては、交付時に利用者に説明するとともに、給油所に対しましても同組合を通しまして、毎年度、周知しているところでございます。 ◆山口かずさ 委員  ガソリン券を受け取ったガソリンスタンドは、札幌地方石油業協同組合を通じて札幌市に請求する仕組みになっていますが、今回の事件の教訓として、不正使用を防止する観点からも、ガソリンスタンドが請求する際にスタンド名や使用した車の車両番号を記入させるなど、何らかの対策を講ずる必要があると考えますけれども、この点で何か具体的に検討している対策がありますか、お伺いします。 ◎岡田 障がい福祉担当部長  給油所への協力要請についてでございます。  今回の北区の被害届の提出後、直ちに札幌地方石油業協同組合に出向きまして、ガソリン券利用取り扱い方法について、給油所に対して改めて周知徹底を図っていただくように依頼をいたしました。さらに、使用されたガソリン券使用年月日と、新たに給油所名の記載をしていただくように申し入れを行ったところであります。また、今後の不正使用防止策といたしましては、給油所において使用されたガソリン券にも車両番号を記載する欄を設けるなど、様式の変更についても検討していきたいと考えております。 ◆山口かずさ 委員  今回の事件で、管理体制の甘さが浮き彫りになりました。必要以上のガソリン券を机の上に置いていたこと、定期的な在庫管理をしていなかったこと、ガソリンスタンドでのガソリン券取り扱い方法を徹底していなかったことなどです。もう二度と同じような事件を起こしてはなりません。  そこで、質問です。  北区としてどのような再発防止策を講じているのか、具体的に明らかにしてください。 ◎長崎 北区保健福祉部長  このたびの事故を契機に、再発防止のため、職員への改めての指導は当然といたしまして、次のような事務処理の改善を行いました。  まず、ガソリン券管理している保管庫のかぎについては、これまで係長と担当が保管しておりましたが、担当係長のみの管理とし、係長のみが保管庫を開閉するものといたしました。さらに、ガソリン券保管庫からの出し入れにつきましても担当係長が行うこととし、その際、毎日、その出納状況を記録し、確認の上、課長まで報告いたします。そして、月累計交付状況につきましては、従来どおり、課長の確認を得て本庁に報告いたします。その際、担当係とは別の係長及び係員により、第三者の目で日々の出納状況及び在庫の確認を課長立ち会いのもとで行うことといたしました。このような事務の改善、チェック体制の確立により、再発を未然に防ぐことができるものと思います。 ◆山口かずさ 委員  再発防止策を講じられたとご答弁いただきましたが、いま一度、手抜かりがないか厳しくチェックしていただきたいと思います。  そして、このような事件が起き、北区役所職員のモチベーションが下がってしまっているのではないかと気にかかります。市民と札幌市との間の信頼回復に努めていただくことはもちろんですが、それと同時に、北区役所という職場内の信頼関係を取り戻し、職員が市民に笑顔で対応できる環境づくりに向けて、今ここにいらっしゃる皆さんがリーダーシップをとってほしいという要望を申し上げて、私からの質問を終わります。 ◆小嶋裕美 委員  北区保健福祉部自動車燃料助成券紛失した経緯と管理の状況、そして、不正使用の状況については、これまで質疑が行われましたのでおおよそわかりましたが、心身障がい者の交通費助成事業は、燃料助成券、いわゆるガソリン券のほかにも、福祉タクシー券福祉ウィズユーカード福祉パスなどさまざまなものがあります。今回のガソリン券紛失については、現在、警察が捜査中ということなので詳細は今後の捜査の進展を待ちたいと思いますが、今回の事件の根底には、やはり、北区のガソリン券管理体制に大きな問題があると指摘せざるを得ません。  そこで、今回のガソリン券以外のこれら金券ともなる福祉タクシー券、また福祉ウィズユーカードなどの交通費助成については、日々あるいは月単位でどのように点検、管理されてきたのか、具体的に明らかにしていただけますでしょうか。  また、今回の事件を受けて管理方法を見直されたのであれば、その改善策についてお伺いいたします。 ◎長崎 北区保健福祉部長  ガソリン券以外の交通費助成管理体制についてですが、まず、タクシー利用券につきましては、ガソリン券と同様に、月末での払い出し冊数のみの報告で、在庫の確認は行っておりませんでした。福祉ウィズユーカードにつきましては、日々の申請書交付台帳による払い出し在庫冊数の日計を、毎日、課長まで報告するとともに、在庫の確認を行っておりました。既にカードに個人名が印字されております。福祉パスについては、未交付者の分の在庫数チェック交付簿台帳との照合によって定期的に行っておりました。  次に、再発防止に向けた管理方法改善策についてですが、事故発覚後、交付事務の流れ、日々の出納チェック月単位での在庫チェックなど問題点を洗い出し、次のとおり見直しを行いました。  1点目として、すべての交通費助成券について、保管庫のかぎの管理について担当係長のみの管理とし、加えて、朝夕の受け払い複数職員で確認し、その日の出納状況を、毎日、課長まで報告することといたしております。  2点目に、月末には、先ほど申し上げましたが、担当係とは別の係長及び係員による第三者の目で日々の出納状況及び在庫の確認を課長立ち会いのもとで行うこととし、既に10月分も実施いたしました。今後とも、適正な交通費助成交付を行うために必要な改善を図り、市民の信頼回復のため取り組んでまいりたいと思います。 ◆小嶋裕美 委員  さまざまな行政事務の適正な執行を確保するために、監査事務局内部監査を行っていらっしゃったと思いますが、交通費関係事務は、内部監査の対象となっていたのでしょうか。もし内部監査の対象になっていなかったとすれば、交通費関係事務については内部的にはどのようにチェックが行われていたのか、また、過去、いつ交通費関係事務監査が行われたのか、過去に行われたとしたならば、不正な行為が行われたことはなかったのか、それについてお伺いします。 ◎長崎 北区保健福祉部長  交通費助成に関する事務については、監査委員による監査の対象として帳簿類及びすべての金券類監査を受けております。最近では、平成16年2月と平成19年1月から2月にかけて実施され、これは18年度分でございますけれども、関係書類及び現品の検査の結果、特段の指摘事項はございませんでした。  しかしながら、今回の経緯を踏まえ、より適正な管理を行うため、監査委員による監査とは別に、内部による定期的なチェック体制のあり方も、現在、検討しているところでございます。 ◆小嶋裕美 委員  さまざまな業務の中で、十分な監査が実施できるとは言いがたく、限られた時間の中ではなおさらのことだと思います。しかし、監査しやすい項目について行うのではなく、金券のようにお金にかかわる項目については、十分な時間をかけて確実に実施されるべきです。形式的な監査ではなく、内容をしっかりと吟味した監査が実施されますよう求めます。  また、今回の事件は非常に残念なことであり、不正使用してしまうという一部の心ない市民のモラルの低下に対しては遺憾でありますが、捜査中で明らかになっていないこともあり、早急な解決を願うものであります。再発防止のための対策の徹底と、本来の目的で心身障がい者の方々に安心で安全で快適に利用していただく支援を確実に実施されることを強く求めまして、私の質問を終わります。 ◆福田浩太郎 委員  私の方からは、重なる部分もありますが、要望、質問等をさせていただきます。  まず初めに、このたびの自動車燃料助成券紛失事件につきましては、大変残念に思っております。それは、保健福祉の仕事というものは、目立たない陰の仕事であり、時には助けたくても助けられない状況に、心を鬼にして対応しなければならないということもあるでしょうし、また、感謝されるどころか、こちらの思いも伝わらず、一方的な批判を浴びせられることも多い仕事かと存じます。大変ご苦労も多く、慈悲の心がなくてはいい仕事ができない仕事でありましょう。しかし、民間にはできない、役所ならではのとうとい仕事であると、常日ごろ、感謝をしているところであります。  しかし、そのとうとい仕事が、この紛失事件のために、市の福祉行政はだらしない仕事をしているとイメージダウンになることは大変残念に思います。どうか、二度とこのようなことのないよう、職員ご一同、厳重に注意をしていただいて再発防止に取り組んでいただきたいと思います。  そこで、今、小嶋委員の方からもございましたけれども、重なる部分もございますが、北区におきまして、保健福祉部が所管いたしますこういった燃料券などの金券についてはすべてで何種類ぐらいあり、そして、その交付手続については何名の体制で何人の支給対象の方々に交付されているのか、お伺いいたします。  また、重なる部分もありますが、それらの券の管理についてお伺いしたいと思います。 ◎長崎 北区保健福祉部長  交通費助成としての金券の種類でございますが、障がいの程度に応じて、福祉乗車証福祉パスと言われているものです。それから、福祉タクシー利用券福祉自動車燃料助成券ガソリン券と言われているものでございます。そして、福祉ウィズユーカードの4種類を交付しております。  次に、交付業務職員の対応と管理体制でございますが、2月末からの一斉交付時の繁忙期では、臨時の交付カウンターを増設し、交通費助成担当職員6名と、随時、他の職員の応援を得ながら交付事務を行っております。通常時では、担当職員が、朝、保管庫から交付用の各券をセットし、窓口当番職員6名が毎日ローテーションにより交付しております。管理体制についてですが、先ほど小嶋委員にお答えしましたが、朝夕の受け払い複数職員で確認し、当日の出納状況も、毎日、課長まで報告することといたしております。  北区における交通費助成交付の実績でございますが、ガソリン券につきましては2,008人、福祉タクシー利用券につきましては2,581人、福祉乗車証につきましては2,089人、ウィズユーカードにつきましては2,677人で、合計9,355人の方に昨年度は交付しております。 ◆福田浩太郎 委員  繁忙期大変お忙しいということでございますけれども、よくよく注意して業務に当たっていただきたいと思います。  使用済み燃料券に関しては、先ほどお答えいただきまして、車両番号の記入も検討いただけるということで、そういったスタンドについての協力要請もお願いしたいと思います。  最後に、要望します。  私は、今回、民間からこのようになりましたけれども、市役所の仕事といいますのは、民間と違いまして、利益を出さなくては給料がもらえないということではなく、民間からするとうらやまれるところがあると思います。そこで、今回のような市の仕事が疑われるずさんな管理による紛失が起きたことは、まじめに、懸命に仕事をされている多くの市役所職員の皆様の信頼を失う残念な事件であると思います。財政的にも厳しく、市民の皆様にも多くの協力をいただかなくては乗り越えていけないこのときに、何よりも大切なのは信頼であると思います。どうか、この問題を機に、金券の管理については再度見直し、厳格な、そして多重のチェックとするなど、盗難、紛失などが起きることのない仕組み体制づくりを強く要望しまして、質問を終わります。 ◆岩村米子 委員  今、段々の議論がありましたけれども、私も管理体制について質問したいと思います。  まず、北区の長崎保健福祉部長にお聞きしますけれども、北区役所では、いつからカウンターの上に60冊、70冊という多量のガソリン券を置くようになったのか、どうして置くようになったのか、それから、取り扱い方法について、本庁からどのような指導、指示があったのかということをお伺いしたいと思います。  それから、岡田障がい福祉担当部長にお聞きしますけれども、予備のために番号のついていないガソリン券が各区に準備されているというふうに聞いているのですが、今年度はどのくらい配付しているのかということと、昨年度の未使用の券の処分方法、通し番号のあるものと、それから予備のための番号のついていないものの処分方法について、まずお尋ねいたします。 ◎長崎 北区保健福祉部長  まず、いつからということですが、その年度につきましては私はちょっと承知しておりませんけれども、ガソリン券交付につきましては2月から始まります。そのときは、やはり年度当初でございますので、もう1日100名くらいのお客さんが見えますので、そのときはやはりそのくらいの準備が必要かなと、そんなふうに考えています。ただ、ピークを過ぎますと、だんだん1日の交付数が減ってきますので、今は5冊から10冊程度に減らしましたけれども、そこにもうちょっと早く気がついて、ピークを過ぎたときにはカウンターに用意してある、今はカウンターの手前の机の中に入れておりますが、そこら辺は減らすべきであったのかなと、そんなふうに反省しております。  それから、保管方法につきましては、私どもとしては特別に本庁からの指示は受けておりません。 ◎岡田 障がい福祉担当部長  予備のガソリン券の今年度の交付状況についてでありますが、各区に50冊ずつ配付しております。これは、汚損、毀損した場合の再発行用として使用するために配付しているものであります。  2点目の昨年度使われずに残ったこれらの券類の処分方法についてでございますが、年度を過ぎますと、ガソリン券につきましては有効期限が決まっておりますので使用が不可能になりますけれども、残りました券の残数を確認の上、各区において、シュレッダー処理あるいは資源化工場に持ち込んだ処理という形で、他の重要文書の廃棄処理と同じような手順を踏みまして廃棄処分を行っているところであります。 ◆岩村米子 委員  北区の60冊、70冊という多量のものをカウンターの上に置いていたということを部長はご存じでしたか。 ◎長崎 北区保健福祉部長  申しわけございませんが、知りませんでした。 ◆岩村米子 委員  私が北区の方に事前にお話を聞いたときには、何年もそういう状況が続いていたということで、一斉交付のときにかなり大量に出す、その流れでもって日常的に60冊、70冊とカウンターの上に置くのが、平常のやり方というか、北区は常日ごろからのやり方だったと、そんなふうに聞いているのですけれども、そんなふうなやり方をしているということを部長は知らなかったということが、私は、やっぱり大変問題だというふうに思うんです。  こんなふうな状況で、盗まれるんじゃないか、あるいは、紛失して何か事故が起きるんじゃないかというふうに、課長とか係長たちは置いてあることを知っていたと思うんですが、そういう認識はなかったのでしょうか。 ◎長崎 北区保健福祉部長  大変申しわけございませんが、今まではそういう認識に欠けていたということだと思います。申しわけございません。 ◆岩村米子 委員  係長が月締めの在庫管理をしていなかったというふうなご答弁をされていたと思うのですけれども、先ほど岡田部長の答弁では、ほかの区では必ず月単位で在庫の確認をしているということなのです。北区では、なぜ係長が月締めの在庫管理をしていなかったのでしょうか。 ◎長崎 北区保健福祉部長  大変申しわけございませんが、そこら辺は管理の甘さがあったものと思われます。使用した、交付した部分については確認して報告しておりましたが、残分といいますか、在庫分について確認をしていなかったということでございます。 ◆岩村米子 委員  60冊、70冊を机の上に出しても、いただいた資料を見ますと、7月では50冊ということで、1日に1冊か2冊しか交付されていないわけですね。一斉交付の後は本当に少ない冊数しか交付されていないのですけれども、毎回、その1冊か2冊を交付して、そして、残った58冊をきちんと金庫にしまう、保管庫にしまっていたというふうにおっしゃいますが、しまっていた時点でなくなっているということを本当に気づかないはずがないと思うのです。紛れ込んでしまっていたということが、私にはちょっと理解できないのですよ。きちんとしまうところが決まっているのに、どこかに紛れ込んでしまっていたというのは、これは言いわけにはならないと思うのです。もしかしたら60冊、70冊出しておいて、1〜2冊を市民の皆さんに交付して、残ったものはカウンターの下とか引き出しとか、出しっ放しになっていたんじゃないかなと思われてもこれは仕方がない管理の仕方だというふうに思うのですけれども、部長はどのように思われますか。 ◎長崎 北区保健福祉部長  私もそういうふうに疑問に思いまして、担当職員にそこら辺を随分聞きました。ただ、それは、本人としては事情がわからない、そういうことで、今回、警察当局の捜査を待っている状態なんですが、窓口自体が、1人じゃなくて、6人のローテーションがあるものですから、そこら辺がなかなか1人だけの管理というわけにもいかないでしょうし、ただ、きちっと時間が終わったときには保管庫に戻したと、それは事実のようでございます。 ◆岩村米子 委員  係長がなぜ在庫管理をしなかったのか、単なる怠慢なのかどうか、その辺についてはどうですか。 ◎長崎 北区保健福祉部長  私は、そこら辺は、いろいろ多忙もあるんでしょうけれども、やはり、きちっとした認識が足りなかった、そんなふうに思っております。 ◆岩村米子 委員  認識が足りなかったというふうな答弁だけでは本当に納得がいかない、そういう本当にずさんな管理のあり方だったというふうに思います。  岡田部長に伺いますが、通し番号があるもの、ないものを含めて、万が一の事故を防ぐために、年度末にはその数を正確に把握するべきではないかというふうに思うのです。各区に昨年度は30冊、ことしは50冊ということですが、これらの券についても、本当に年度末に紛失したものがないのかとか、不正に使用されたものがないのかとか、その辺の確認が必要だというふうに思うのです。年度末に各区でどのくらい処分されているのか、どのような処分方法でやっているのかということをきちんと把握されていらっしゃいますでしょうか。 ◎岡田 障がい福祉担当部長  各区の処分状況ですが、まず、数につきましては、番号の入っていないものに限らず、番号の入ったものも残部として残りますので、それらもきちっと確認する必要があります。年度当初、区によって交付数が違いますけれども、北区の場合は2,500冊、さらに今年度は予備として50冊を配付しておりますが、これに対して年度末までにどれだけ交付したかという記録はきちっとございますので、それに対して差し引きでどれだけ残部があるということは当然出すことであります。その残部があるかどうかを確認して、その分について廃棄処分をするという手続になっておりますので、各区ともそのことはやっているという状況であります。 ◆岩村米子 委員  各区のものを処分するとき、残数を確認してシュレッダーにかけるというふうなことですけれども、1人でやっているのか、複数でやっているのか、その辺はつかんでおられますか。 ◎岡田 障がい福祉担当部長  基本的には複数でやっているものと考えております。 ◆岩村米子 委員  私は、未使用の券だとか、それから、北区の場合のように、通し番号の遅いものがなくなったというふうなことでは、本当に、何というんでしょうか、番号のついていないもの、それから、番号の遅いものが何者かによって抜き取られるというか、そんなふうなことも本当にこれから厳重に管理していかなきゃいけないというふうに思うのです。  各区の担当者にいろいろ聞いてみたんですけれども、残ったものについては、1人で廃棄処分、シュレッダーにかけているというところも幾つかの区であったんですよ。それから、交付した数はもちろん交付台帳に残りますけれども、残った数については記録をしていないという区がほとんどでした。そして、幾ら廃棄したのかということも、課長や部長に報告する仕組みになっていないというふうにお聞きいたしました。やっぱり、きちんと、通し番号のあるもので使っていないものは何番から何番まで廃棄して、それから、番号のついていないものも何冊廃棄したかというふうな記録、それから、上司に対する報告というものがやっぱり必要になってくると思うんです。金券ですので、本当に2,000冊交付されたら、やっぱり6,000万円という大きな金額を各係の方たちは扱うわけですから、本当に大事なものだという感覚をきっちりと徹底するためにも、通し番号のあるもの、ないものを含めて、廃棄する数というのはきちっと把握するべきだと思いますし、この作業については複数で行うべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎岡田 障がい福祉担当部長  まず、金券という性格についてでございますが、ガソリン券につきましては、券面の中に有効期限が書かれております。これは年度単位でございますので、各年度の3月31日までという有効期限が入っております。したがって、廃棄する時期というのは、年度を過ぎまして、5月とか、そういった時期に各区の実情の中で他の文書廃棄と同じように、基本的な取り扱いがされていると思いますが、年度を越えますと、これは使うことができません。仮に間違って使われて、給油所がそれを受け取って請求したとしても、これを支払いする側ではそれをはねますので、不正使用に至ることはありません。そういう意味で、年度内ですと金券としての性格を持っておりますので大変重要なものでありますが、年度を越えますと金券という意味での性格は非常に薄れるものであるというふうに思います。  ただ、どのような形で悪用されるかわからないというものではありますので、取り扱いは金券に準じた慎重な取り扱いが必要なものであろうというふうには考えております。そういう意味で、廃棄に当たっても、重要機密文書の廃棄などでは、すべてきちっと廃棄されるまでの行程を追って確認するようにということが基本的に定められておりますけれども、同様の手順で、どういうものが最後まできちんと廃棄されたかということを職員が確認できる形で処分に当たるべきであろうと思います。  数を把握していないことについてでございますが、基本的には、本庁から配付した配付数と、それから利用者の方々に交付した数はきちっと把握されて年度報告としてもきちっといただいているものですので、その段階において何部残っているかということは基本的には把握されているものであります。ただ、帳簿として、廃棄帳簿というような形で整理をされていないということで各区では話されたのかなというふうに私は思いますが、数が把握されていないというのはあり得ないことであるというふうに認識しております。 ◆岩村米子 委員  シュレッダーにかけるときに1人で行っているというふうなことでは、何ていうのでしょうか、最悪なことを考えてみますと、シュレッダーにかけるべきものをどこかによけてしまうということだとか、何らかの事故が起きる余地を残してはいけないというふうに私は思うんですね。それから、有効期限が過ぎたものは使えないということでしたけれども、最悪の場合、有効期限の日付を改ざんするということだって考えられますし、やっぱり、使わなかったものについては数についてもきちんと、複数の職員でしっかりと確認して、そのことをやっぱり区役所の最高責任者もきちっと把握する、そういう厳しい管理が必要だというふうに思います。  きょう、現場の係長たちといろいろ話をしましたけれども、やっぱり残数について記録を残していくことが必要なのではないかというふうにおっしゃる係長もいらっしゃいました。だから、現場としてはそういう認識で、この北区の事件を受けて厳重に管理していきたいというふうなことと、それから、北区の事件の後から、交付数だけでなくて、その日、その日の残数、その月の残数も含めて、きちんと確認するように改善しましたとおっしゃっている方もいらっしゃいました。  そういう面では、やっぱり本庁が本当に大事な金券だということを徹底して各区役所にも指導して、本庁としても、年度末には幾ら使って、幾ら廃棄されたのか、きちんと正確に廃棄されたのかということもきちんと掌握することが、この際、大事ではないかというふうに私は思うんです。もう一度、複数でやるんだということも含めて、1人でやっているところもあるんですよね、区によっては。その辺については徹底方が必要だというふうに思うんですけれども、そのあたりの部長のお考えを伺います。 ◎岡田 障がい福祉担当部長  年度末の確認については、当然きちっとやられているものと認識しておりましたけれども、先ほど申しましたように、必ずしも金券そのものではないという状態の中で、現場の中で1人でやっているということがもしかしたらあるのかもしれないと、今お話を聞きながら思ったところであります。そういった面では、もう一度、原点に返ってきちんとした処理がされるように徹底を図りたいというふうに思います。  また、本庁として、何部残ったのか、どういう方法で廃棄されたのかということについてです。  何部残ったのかは冊数そのものの報告が参りまして、パソコンに入れて処理をしておりますので、これは自動的に出ることでありますから、出された枚数がきちんと報告されれば、それについては本庁としての残数管理は自動的にきちんとされるものでありますのでよろしいかと思います。  廃棄方法については、これまで、その都度、尋ねてきてはいなかったということがございますので、こうした取り扱いは、いろんな方法が選択されますので、どういう形でされているかという確認についてもきちっとしていきたいというふうに思います。 ◆岩村米子 委員  最後に、要望します。  本当に起きてはならない事故が起きてしまったというのが今度の北区の事件だったというふうに思うのですね。やっぱり、このガソリン券を本当に心待ちにしている市民の皆さんにとっては、こんなふうに不正に使われているということは、非常に残念で遺憾に思っていらっしゃるというふうに思うんです。とにかく金券だということを本当に念頭に置いて厳重に管理してもらいたいということと、それから、くどいようですが、事故が起きないような、すきのないような仕組みをしっかりつくっていくということが北区の事件の教訓だというふうに思いますので、しっかりやってもらいたいということを申し上げまして、終わります。 ◆坂ひろみ 委員  事件の概要と、それから、これまでの対応と今後の対策につきましては、これまでの質疑でおおむね理解をいたしましたが、どうしても1点、腑に落ちない点があるものですからお伺いします。  今回の事件が発覚するのが遅くなったことの理由ですけれども、新聞報道、事前の説明、それから本日の説明でも、交通費事業の担当者が、どこかに紛れ込んだというふうに思ったというその1行のご説明しかないわけですが、これは、一般的に考えて理解しがたいのですね。燃料券の申請があった場合については、福祉自動車燃料助成券交付台帳というものがあって、その交付台帳交付年月日、氏名、生年月日、年齢、障害等級、車両番号を記載の上、申請者から受領印をもらった上、説明をしてお渡しするという手続をとられているということなのですね。  そうしますと、詳しいことはちょっとわからないのですけれども、60冊から70冊をカウンターの上に毎日置かれていて、例えば、一度に36冊が抜かれたのだとすれば、約半数がなくなるわけですから、当然、しまうとき、次の日の朝に出したとき、補充する場合に半数近くがなくなっていたら普通はやっぱり気がつくと思うのです。
     それから、先ほど6人でローテーションというご答弁がありました。当初、交通費事業担当者というのは1人の方がすべて担っていたからこういうことが起きたのかなというふうにも思ったんですけれども、でも、これは7月上旬に起きて10月3日に発覚するまで約3カ月間ありますね。この間に、先ほどの6人のローテーションというお話もありましたので、例えば、その担当者がいなかった場合についてはほかの職員が対応することもあったかと思うのです。そうしますと、ガソリン券にも一連の通し番号がついている、交付簿、その台帳にもそれだけのことが明記された上で交付されているということになりますと、その3カ月間に1人も発行していないということは、3カ月ですから多分ないと思うのですね。そうすると、だれかかれかが来て申請して交付したときに、その台帳、交付簿になくなっている36冊分の番号が空白になりますよね。その時点で、この交通費事業の担当者がどこかに紛れ込んだかもしれないと仮に本当に思ったとしても、その空白がどういう意味をなすのか、それから、その担当者ではない6人のローテーションということですので、ほかの職員の方が担当して交付した場合について、何も書いていなくて、いきなり番号が飛んでいたときに、普通はおかしいなと思うと思うのです。  その辺の経緯がちょっと理解しがたいものですから、北区として、10月3日に市民から通報が来る前に紛失に気づく機会は十分あったのではないかというふうに思うわけです。もっと早く気づいていれば、90万円以上もの税金を、ガソリンスタンドに通報するなりして被害を少なくすることも十分可能だったわけです。  そこで、この辺の経緯について、なぜもっと早くに気づいて適切な対策を講ずることができなかったのか、伺いたいと思います。  それから、これまで説明されたような再発防止策を講ずることはもちろん大切なことですが、日々の業務の中で、係長、課長のチェックだけではなくて、職員相互が他の職員の業務や事務を点検しておかしいことがあれば、組織として迅速に対応するという環境が必要ではないかというふうに思います。そのような組織体制ができれば、これまで続いているような職員の不祥事もかなり防止できるのではないかと思います。  そこで、最後に伺いますが、この事件をきっかけとして、ガソリン券等の管理対策にとどまらず、職場としてどのような事故防止環境をつくり出そうとしているのか、伺いたいと思います。 ◎長崎 北区保健福祉部長  1点目のなぜ早目に気がつかなかったのかというご質問でございますけれども、先ほど山口委員のご質問にお答えしたとおり、担当職員は、盗難のように事件性のあるものとの認識が希薄だったようです。そして、いつか見つかるだろうという気持ちで上司に報告しなかったと。  それから、委員がおっしゃったとおり、1度か2度なのか、その辺はわかりませんので、警察に捜査していただけると思っております。  それから、紛失した番号は、交付簿に欠番ということで書いてあるのですね。やはり、担当職員が書いたのです。それで、ほかの職員も、これはどうしてないのだろうと、そんなことには気がついたようですが、ただそれだけで、例えば上司にそれを報告するとか、みんなで一斉に探すとか、そういうことに欠けていたと。そういうことで、本当に、まことに組織としての基本的な仕組みが機能していなかったのかなと、そんなふうに反省しております。  それから、事故防止環境についてですが、事故発覚後、担当課長、係長を中心に、職員と、今回の原因、職場内の状況、課題について話し合う機会を持ちました。その中で、情報の共有化と自由闊達に議論し合えるような風通しのよい職場環境の確立が重要であり、基本的に報告、連絡、相談などの確認など、そういう職場システムの再構築について、我々管理監督者を初め、職員一丸となって全力で取り組まなければいけないなと、そういう反省をしているところでございます。今後とも、職場のコミュニケーションの大切さを再認識して、機会あるごとにそういう話し合いの場を設けてまいりたい、そんなふうに考えております。 ◆坂ひろみ 委員  最近、職員の不祥事という残念なことが続いて、本当に何とかならないものかなというふうに思ってはいるのですけれども、私は、基本的に、職員のプライベートな部分とかモラルに関するようなところでの不祥事については、組織の責任といいますか、防止策というのは限界があるというふうに思っております。しかしながら、今回のことは、明らかに金券であるにもかかわらず、担当職員、その他職員の責任意識の低さ、それから、職場での管理体制の甘さに原因があるというのはもう明白でありますので、今後、職員一人一人の意識改革とあわせて、組織として、監視体制ではなく、管理体制をしっかりつくっていただきたいということを強く求めて、質問を終わります。 ○林家とんでん平 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○林家とんでん平 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  ここで、理事者退席のため、委員会を休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後1時55分       再 開 午後1時56分     ―――――――――――――― ○林家とんでん平 委員長  委員会を再開いたします。  次に、旧財団法人札幌市健康づくり事業団職員による業務上横領についてを議題とし、資料に基づきまして、理事者より説明を受けます。 ◎高橋 健康づくり担当部長  既に報道等によりお聞き及びかと存じますが、9月に発覚いたしました、私ども関連の財団法人でございます旧札幌市健康づくり事業団職員による業務上横領事故について、私の方からその概要等をご説明申し上げます。  まず、被害状況、事件の概要でございます。  旧財団法人札幌市健康づくり事業団は、本年3月31日をもって旧札幌市スポーツ振興事業団との統合のため解散し、4月1日付で発足した財団法人さっぽろ健康スポーツ財団にすべての事業と職員が承継されたところであります。解散団体の清算業務を行う中で、計算書の一部に不整合などがあったことから、内部で会計事務を精査するとともに、その後の公認会計士の調査の結果、横領の事実が判明し、9月18日に旧健康づくり事業団の方から記者発表させていただいたところでございます。  横領、着服の手口でございますけれども、旧健康づくり事業団が自主事業として実施してまいりました運動教室などの利用料金納入先といたしまして、振込専用の郵便振替口座という郵便局の口座を利用しておりましたが、その振替口座から主たる銀行口座に現金を移しかえる際に、銀行口座に入金せず、横領したものでございます。  次に、当該事故を起こした者でございますが、40代の男性職員でございまして、平成5年の旧健康づくり事業団発足時にプロパー職員として採用され、以後、主に経理事務を担当しておりました。本年4月からは、統合されました新しい財団でございますさっぽろ健康スポーツ財団に所属しておりましたが、去る10月18日付で新財団を懲戒解雇されております。  次に、現段階で確認されている被害額でございますが、総額で2,850万円となっております。9月の段階では、16年度から18年度の3年間にわたり2,200万円となっておりましたが、その後の公認会計士の調査により、新たに14年度500万円、15年度150万円の横領額が判明したものでございます。事故を起こした職員が一部の決算データ等あるいは関係帳票を破棄した可能性がございまして、まだ全容解明に至ってございませんけれども、ほぼ全容に近い数字が今の額ということで理解してございます。  なお、この被害額2,850万円は、現時点までに全額が弁済されてございます。  次に、再発防止策でございますが、新財団では、再発防止を徹底するため、一昨日も、課長職以上の職員を集め、理事長より訓示を行うとともに、全職員に対し、適正な会計処理と職員の服務規律の確保についての文書を配布したほか、現金、各帳簿類の複数名の職員によるチェック、これを徹底しているところでございます。  本市といたしましても、財団ともども、今後、このような事故が二度と起きないように綱紀粛正に一層努め、信頼回復に全力を挙げて取り組む所存でございます。 ○林家とんでん平 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆山口かずさ 委員  5年間にわたって2,850万円という多額なお金が横領されたという事実がなぜ発見できなかったのか、驚いているというのが実感です。  そこでまず、1点目の質問です。  旧事業団における日常の収入事務チェックはどのように行われていたのか、お伺いします。 ◎高橋 健康づくり担当部長  日常における収入事務チェックでございますが、旧事業団においては、運動フロア利用料、健康度測定健診料などの収入がございました。これらの収入に係る収納事務については、札幌市に準じた形で調定簿という帳簿がございます。この調定というのは調査、決定を短くした調定と理解してございますけれども、その調定簿という帳簿に基づきまして、課長、係長までの決裁、このチェックを受けて収納したところでございます。  一方、今回の横領は、財団の自主事業である運動教室などの受講料を受領する郵便振替口座から主たる銀行口座に現金を移しかえる事務作業の過程で事故が起きたものでございます。この移しかえは指定収納を伴わないものでありますけれども、その移しかえが確実に行われたかどうかを課長による通帳記帳の事後確認という最も基本的なチェック作業を怠っていた、できなかったということでございまして、まことに遺憾に思っているところでございます。 ◆山口かずさ 委員  毎年、事業年度ごとに決算書を作成しているはずですが、その年度ごとの決算書のチェックはどのように行われていたのか、また、なぜ発見できなかったのか、明らかにしてください。 ◎高橋 健康づくり担当部長  決算時におけるチェックについてでありますけれども、旧事業団の2名の監事が、毎年度、決算時期に監査を行っていたところでございます。この監査は、旧事業団が作成した決算書類を預金通帳及び銀行口座などの残高証明書などの書類と突き合わせて、不備や不都合がないかどうかを確認するものでございます。また、監査事務局監査も、おおむね3年に1回程度ということになってしまいますが、3年に一度、実施されているところでございまして、直近では平成16年度に実施されたところでございます。  しかしながら、このたびの横領事件におきましては、当該事故を起こした者が横領を隠ぺいするために、先ほど申し上げました郵便振替口座の残高証明書というものを偽造したということが一つございました。また、翌年度に実施する予定の運動教室等の受講料を計上する科目である前受金という科目がございますけれども、この額を不正に操作いたしまして、書面上は全く矛盾のないように各書類を作成していたことから、残念でございますが、結果的に横領を発見することができなかったということでございます。 ◆山口かずさ 委員  今までの経緯を踏まえて、今後の改善策についてどのように考えているのか、お伺いします。 ◎高橋 健康づくり担当部長  今後の改善策についてでございますけれども、冒頭に申し上げましたように、今年度より、健康づくりセンターの事業運営は、統合後の新財団でございます財団法人さっぽろ健康スポーツ財団が行っております。新財団では、銀行口座の残高確認は、毎月、翌月の5日までと決めてございますけれども、定例的に通帳と会計伝票データとの突き合わせ作業を複数の職員の目を通して行うこととしておりまして、その正当性について検証、確認作業を行っております。また、新財団においては、事業規模も大きいということでございますけれども、既に外部監査制度を導入しておりますので、その中で公認会計士による監査を年3回実施するほか、毎月、税理士による検査も実施しております。さらに、不正防止の観点から、経理担当職員の人事ローテーションを3年から5年のサイクルで実施しているところでございます。  不祥事防止対策会議というものができておりますけれども、今後、その検討結果を踏まえながら、チェック体制をさらに強化するよう指導してまいりたいと考えております。 ◆山口かずさ 委員  旧健康づくり事業団で今回の事件が起こってしまったことは非常に残念なことです。しかし、出資団体改革プランにあるように、旧健康づくり事業団と旧スポーツ振興事業団がこの春から統合されて、さっぽろ健康スポーツ財団として生まれ変わり、これまで双方が養ってきたノウハウを融合し、市民に対するサービス向上を図るために新しいスタートを始めたばかりのさっぽろ健康スポーツ財団です。信頼回復に向けて全力で努め、そして、ぜひとも所期の目的達成に向けて努力していただきたいという要望を申し上げて、私からの質問を終わります。 ◆小嶋裕美 委員  ただいまの山口委員の質疑で、旧財団法人札幌市健康づくり事業団の業務上横領の経緯については理解できましたが、今回の事件は、財団の信頼を大きく失う事件であり、国保ヘルスアップ事業や高齢者筋力アップトレーニングの実証事業であった介護予防事業など先駆的な健康づくり事業に積極的に取り組まれ、旧札幌市健康づくり事業団に対しては私どもも非常に期待していただけに大変残念なことであります。  札幌市の委託事業を担い、自主事業としてもさまざまな取り組みをされていたわけですが、今まで不祥事が発覚しなかったということについては、順調に事業が行われていたからだと思います。もし、赤字経営であったなら、注視され、不正が起きにくい環境であったと思われます。今回のさっぽろ健康スポーツ財団への再編がなければ発覚しなかったかもしれません。  来年からすこやか健診が国保に加入する被保険者への特定健診事業へ移行されますときに、このような財団の役割は重要になってまいります。生活習慣病を予防するために行うメタボリック対策においては、特に大きな役割を果たしていかなければなりません。また、医療制度改革の渦中において、財団としても、事業の質的な変化が要請されますでしょうし、今まで培ってこられたノウハウを生かして事業拡大を図っていただきたいと考えます。財団に対する市民の信頼を取り戻すためにも、コンプライアンスの厳守、そして、品格のある職員教育の推進を行っていかなければならないと考えております。このようなことを二度と起こさないためにも、事件に対する適切な対応が必要ではないかと思います。  冒頭の説明では、事故当事者は横領した2,850万円については既に全額を弁済しており、新財団は10月18日付で本人を懲戒解雇したということですが、5年間という長期にわたって多額の資金を横領したことにより、財団への社会的な信用はもとより、市民の信頼を大きく揺るがしたその責任は重大であり、厳正な処分が必要であると思います。  そこで、質問させていただきます。  新聞報道によりますと、旧財団法人札幌市健康づくり事業団の清算人は、事件を起こした当事者に対して告訴する方向であると聞いておりますが、告訴に対する考え方についてお伺いいたします。 ◎高橋 健康づくり担当部長  刑事告訴に対する考え方についてでございますけれども、一つには、金額が非常に高額であったこと、さらには、横領及び有印公文書偽造、先ほど申し上げました郵便局の処理を偽造しておりますので、有印公文書偽造に当たると思いますが、これにより隠ぺいを図ったこと、このようなことがございます。さらには、市民の信頼を大きく失わせたこと、それから、関係団体の方々に多大な迷惑をかけたこと等々を考慮いたしまして、清算人の方で、現在、厳正に対処すべく、弁護士と告訴状の中身について協議等を続けておりまして、できるだけ早く告訴する方向で事務を進めているという旨の報告を受けております。 ◆小嶋裕美 委員  当事者に対して清算人が厳格な姿勢で対応するということを伺いまして、再発防止の効果的な抑止力、ストッパーになってほしいなと思っております。  ところで、札幌市のたび重なるこれら一連の不祥事の再発防止策の一つとして、先ほどおっしゃっておられました不祥事防止対策会議を発足させたということですけれども、早急な対策を打つためには必要なことだと思いますが、そもそも不祥事防止対策会議なるものを立ち上げなければならないという事態であることが非常に残念であります。出資団体は限られた職員で事業を行っており、内部での監査には限界があります。今後、不祥事防止対策会議において具体的な対策が打ち出されることとは思いますが、保健福祉局におきましては、この対策を有効に生かし、二度とこのような不祥事が起こらないようしっかりとした対策を講じていただきたいと思っておりますので、今後の対策を私はしっかりと注視してまいりたいと考えております。 ◆福田浩太郎 委員  私からも、この件について質問させていただきます。  先ほどの高橋健康づくり担当部長のご説明では、今回の事故は、郵便振替口座からの移しかえの際の着服ということでございましたけれども、この郵便振替口座の特徴や今回の横領の手法について、もう少し具体的にご説明をいただきたいと思います。 ◎高橋 健康づくり担当部長  郵便振替口座にかかわっての横領にかかわるお尋ねでございますけれども、平成13年度までは、旧健康づくり事業団におきます自主事業の運動教室の受講料というものは、窓口において現金で直接受領してございました。ただ、市民利便や、また、この方法では多額の現金を事業団の手元に置くことになりますので、少人数の職員しかおりませんから、事務の効率化と事故を回避するため、平成14年度から郵便振替口座を活用した受講料の振り込み制度を導入いたしました。  一方、当該口座は振り込み専用の口座でありまして、主たる銀行口座に直接送金できない仕組みになってございます。そのため、支払い等に利用していた銀行口座に資金を移しかえる業務が発生いたします。そのため、当該事故を起こした者が資金運用担当者として、定期的に上司の課長から郵便局の払い出し単票に押印を受けた上で現金を引き出し、それを銀行口座に入金しておりました。当該郵便振替口座制度は、通帳がなくて、かつ、入金用の通帳はあるのですけれども、払い出しをした際には特に通帳はないという特殊な仕組みになってございまして、そういう仕組みのもと、振替口座から銀行口座への移しかえ後に、上司が移しかえ先の銀行の預金通帳を十分に確認しなかったということがございまして、結果として着服を許してしまったということで、非常に残念な結果になっているという状況でございます。 ◆福田浩太郎 委員  今現在も郵便振替口座を利用しているというふうに聞いているのですが、再発防止策としましてどのような対策を講じているのか、具体的にお伺いいたします。 ◎高橋 健康づくり担当部長  先ほど申し上げましたように、この制度そのものは、利用者の利便、それから、私ども事業団の事業運営についても効率的ということがございますので、この制度を引き続き利用しております。  そこで、郵便振替口座利用における再発防止策についてでございますけれども、新財団では、銀行取引の都度、上司による通帳の残高確認を行っているほか、毎月、預金通帳と会計伝票データとの突き合わせを行っております。  また、先ほど、この郵便振替口座制度というのは、通帳がない、それから払い出し通知がないと申し上げましたけれども、実は受け払い状況調書というお金の出し入れと残高がわかるリストというものを郵便局から発行してもらうことが可能でございます。これは請求しなければできませんが、定期的に請求すればリストを出していただけるという仕組みになってございます。したがいまして、新財団におきましては、郵便局にこの受け払い状況調書の発行を定期的に求め、チェックするようにしております。  さらに、郵便振替口座からの現金の移しかえにおきましては、複数名の職員で実施するよう改善してございまして、今後もチェック体制をさらに強化するように指導してまいりたいと考えております。 ◆福田浩太郎 委員  要望で終わりますけれども、札幌市の職員や出資団体職員による不祥事が続きまして、小澤副市長をトップとする不祥事防止対策会議を設置し、今月中旬をめどに再発防止策を示す予定で作業が進められていると聞いております。  しかし、市民としましては、出資団体といっても、市役所と同様の認識であるというふうに思います。この事件によりまして、公務員の仕事は甘いというふうに思われてしまうこともあろうかと思います。信頼はしても信用はするなという助言を思い出して、そのとおりだなというふうに思っております。どうか、これらの事故の教訓を生かして、二度と同じような不祥事が起きないよう万全の対策を講じていただくことを強く要望いたしまして、質問を終わります。 ◆岩村米子 委員  私からも、移しかえにかかわる事故についてお尋ねしたいと思います。  自主事業の受講料が郵便口座に振り込まれていたということで、これを銀行の方に移しかえる、そのときに事故が起きたということですけれども、自主事業の受講料を管理する、それは、何人体制というか、何人でやっていたのかということをお伺いしたいと思います。  それから、先ほど郵便局に幾ら入っているのかということを調べる受け払い状況調書というものがあるとお聞きしましたけれども、不正があった平成14年から18年まで、この受け払い状況調書を担当者の上司がきちんと確かめたのかどうか。それから、銀行に移しかえたかどうかという確認を事後に行わなかったというふうに先ほど高橋部長からご答弁がありましたけれども、どうして確認しなかったのかということについてお伺いしたいと思います。 ◎高橋 健康づくり担当部長  スタッフでございますけれども、総務課という課がございます。全体として、事業団は正職員が14〜15名程度の小さな組織でございますけれども、経理総務部門を担当しておりますのは総務課の管理係というところでございまして、課長を除けば、係長、担当2名の組織でございます。  それから、2点目の受け払い状況調書について、この事故があった期間は確かめたのかということでございますけれども、私どもの方で、関係者を含めていろいろな事情聴取をやらせていただきましたが、その中では確かめていなかった、実態としてはそういうぐあいに聞いております。  それから、なぜ確認しなかったかということでございます。私どもも、事情聴取をする立場で同じような疑問を持ちながら事情聴取をしたわけですけれども、たまたま直属の対象の者に、なぜ確認をしなかったかと聞きましたところ、本人の事情聴取の中身では、小さい職場の中で、その職員というのは、実はいろいろな人に聞きましたけれども、すごく評判が高くて、かつ、品行というか、行動についても非常にしっかりしているし、性格、行動ともに評価されている、そのようなタイプとして見られていた者でございました。そういう中で、先ほどの責任者としましては、信頼をしていたと。その信頼をしていた中で、やはり小さい職場ですので、先ほど信頼と信用とございましたけれども、信頼しないと逆にうまくいかないのではないかと、そういうようなことがあって、絶対に彼はそういうことはしないだろう、そういう思いでそのまま来てしまったということを聞いております。  それについて、私どもも、まだ本当にどうなのだろうという思いもないわけではございませんけれども、そういう経緯でございました。 ◆岩村米子 委員  この受講料を郵便振り込みにするということが決まったというか、実施されたのが平成14年からですね。この年、すぐから14年に500万円、15年150万円、16年200万円、17年900万円、18年1,100万円ということで、やりたい放題といいますか、本当に1人でそれを行っていて、しかも、上司が、幾ら郵便口座に入っていて、何日に銀行口座に振り込まれたのかということも全くチェックもしないで、本当に、これはどうぞやってくださいと言わんばかりの、そういう体制だというふうに言われても仕方がないと思うのですよ。5年間にもわたって、やっぱり直属の上司が何にもチェックしてこなかったということで、結果的には犯罪者を1人生み出してしまったということになってしまうわけですけれども、平成14年に受講料を郵便口座にしようというふうに決めたときに、その点検・チェック体制を決めなかったというのはどうしてなのでしょうか。 ◎高橋 健康づくり担当部長  この制度は平成14年度からスタートしたと申し上げましたけれども、そういうものでございますので、実質的にはその前の13年度の段階でこの制度を導入しよう、これがいいのではないかということで、企画会議等を旧事業団で持っております。そのときに、それはいいねというやりとりはもちろんやったわけですけれども、チェック体制について、議論はなされたのかもしれませんが、結果として、14年度の導入に至る時点で、例えば稟議制をとる、課長がただ判を押すだけとかそういうことではなくて、ほかの係員、係長も見る、あるいは入金、銀行への移しかえの作業を確認するとか、そういうようなルールは残しておりませんでした。  確かに、そういう実態でございます。だから、非常に不適切な対応であったと言われてもちょっと反論できないなと、そういう状況でございます。 ◆岩村米子 委員  課長は、市の幹部職員がいわゆる天下って行っているわけですけれども、本当に管理責任を果たしていなかったということだと思うのですね。その人を信頼しているとか、信頼していないとか、そういう感情とか情実の問題ではなくて、お金の管理をきちんとシステムにのっとってやっていくという体制が全くできていなかったというふうなことだと思うのですよ。しかも、ここは市が100%出資している団体ですから、市の管理責任ということも、私はやっぱり厳しく問われなければいけないというふうに思うのですけれども、市の指導というあたりは、この辺ではちゃんと働いていたのでしょうか、そのことをお伺いします。 ◎高橋 健康づくり担当部長  市の指導ということでございますけれども、この運動講座にかかわる事業というものは財団の自主事業でございます。そういう意味で、客観的にこの部分を申し上げますと、これについては、やはり、具体的なこの件に係る個々の指導は確かにしていなかったということになろうかと思います。  ただ、冒頭に医務監が申し上げましたように、100%出資の財団でございますので、私たちとしては、基本的には財団をきちんと指導していく、そういう役目がございますので、基本的にはそういう認識はございましたけれども、これについてはきちっと発揮できなかったということは率直におわびしたいと思っております。 ◆岩村米子 委員  市もきちんと指導されていなかったし、こんなふうなお金の出し入れが行われているということも知らなかったわけですね。この二つの財団が合併して、そして、いろいろ書類を審査する、そのことがなければまだまだ発覚しなかったかもしれない。そんなふうなことでは、市が出資している団体を管理しているとは本当に言えないと思うのですよ。  私は、この2,850万円という大金を横領して犯罪者になったその人の人生というのも、家族も含めてこれから狂ってくると思いますし、本当にこういうふうな犯罪を生むようなすきのあるお金の管理体制というのは絶対にするべきではないというふうに思いますので、今後、ほかの出資団体もどうなのかなと、そんなふうな疑問を持ちました。それについては、また別の機会でやっていきたいと思いますけれども、ほかの出資団体についても、本当に同様のことが起きていないのかどうかということを、この事件を教訓にしてしっかりと洗い直していく、そのことをしっかり求めまして、質問を終わります。 ○林家とんでん平 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○林家とんでん平 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後2時24分...