なお、工事完成は20年8月の予定でありまして、使用開始は来年度の2学期となる見込みでございます。
○谷沢俊一 委員長 質疑を行います。
質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○谷沢俊一 委員長 なければ、質疑を終了いたします。
次に、討論を行います。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○谷沢俊一 委員長 なければ、討論を終了いたします。
それでは、採決を行います。
議案第8号中関係分を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○谷沢俊一 委員長 ご異議なしと認め、議案第8号中関係分は、可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第21号
札幌市立学校設置条例の一部を改正する条例案及び議案第24号 「(仮称)
北海道札幌新定時制高等学校」及び「
札幌市立中央幼稚園」
整備等事業特定事業契約締結の件の2件を一括議題といたします。
理事者から、補足説明を受けます。
◎内藤 総務部長 私から、議案第21号
札幌市立学校設置条例の一部を改正する条例案並びに議案第24号 「(仮称)
北海道札幌新定時制高等学校」及び「
札幌市立中央幼稚園」
整備等事業特定事業契約締結の件について、補足をさせていただきます。
まず、
札幌市立学校設置条例の一部を改正する条例案でありますが、この条例案は、現在の
札幌市立高等学校4校の定時制課程を発展的に再編し、多様な生徒の学習ニーズに柔軟に対応した午前、午後、夜間の3部制や単位制を取り入れた新しいタイプの
定時制高等学校を設置するため、その名称及び位置を定めるものでございます。
名称は、
市立札幌大通高等学校でございまして、位置は、札幌市中央区北2条西11丁目でございます。
校名選定の理由でございますが、資料(仮称)
北海道札幌新定時制高等学校校名案の2の選定理由にありますとおり、3点の理由がございます。
1点目は、校名案の札幌大通は、札幌市の代名詞となる全国的に有名な地名の一つであり、広く市民にも親しまれており、だれにとってもわかりやすく愛着がわく名称である。
2点目は、大通公園から連想されるさわやかで雄大なイメージを持つ名称であります。新たにスタートする高校が、大通公園のイメージのように、高く広がる青空のもと、さわやかで広々とした真っ直ぐな道を進むスケールの大きな人間をはぐくみ、また、多くの市民が集い、市民から愛される学校になってほしいとの願いが込められたものでございます。
3点目は、市立を頭に冠し、札幌と大通を校名に入れることで、所在地と札幌市民のための学校であることを簡潔に示すとともに、全国に誇れる高校になることへの期待をあらわした名称となっている点でございます。
また、校名検討の経過でございますが、同じ資料の3、検討経緯にありますように、学識経験者、学校関係者、保護者、生徒及び地域の代表者など11名から成る
校名検討委員会を設置し、この委員会において、一般から公募した校名案、163案をちょうだいしましたが、それをもとに新しい
新定時制高校にふさわしい校名を検討していただいたものでございます。
なお、
新定時制高校学校は、来年度4月に開校を予定しており、ことし9月19日に
北海道教育委員会より設置認可を受けたところでございます。
次に、議案第24号 「(仮称)
北海道札幌新定時制高校学校」及び「
札幌市立中央幼稚園」
整備等事業特定事業契約締結の件でございます。
本件は、中央区北2条西11丁目に建設を予定しております
市立札幌大通高等学校及び
札幌市立中央幼稚園について、民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律、いわゆるPFI法にのっとり、その設計、建設、維持管理、運営等に係る事業を約14年半にわたって
PFI事業者に包括的に行わせるための契約を締結するものでございます。
契約期間は、契約締結日から平成34年3月31日まで、契約の相手方は、PFIまなび舎株式会社、契約金額は、31億4,000万円に、物価変動及び税制等の変更による増税額並びに消費税額及び地方消費税額を加算した額でございます。
事業者選定の経緯でございますけれども、平成19年5月31日に
総合評価一般競争入札を行ったところ、
大和リース株式会社を代表企業とするグループと
岩田地崎建設株式会社を代表企業とするグループの2グループから入札書類の提出がございました。外部有識者6名から成ります
事業者選定委員会において各提案内容を慎重に審査していただき、平成19年4月23日に
岩田地崎建設株式会社グループを落札者とすることを決定いたしました。
落札者であるグループの構成でありますが、建設企業として
岩田地崎建設株式会社、設計及び
工事監理企業として
株式会社山下設計、維持管理及び運営企業として
株式会社ベルックス、運営企業として
株式会レオック北日本の4社でございます。
その後、8月13日に、
岩田地崎建設株式会社と
株式会社ベルックスの2社の出資により、本件事業を行う特別目的会社PFIまなび舎株式会社が設立され、8月31日に本市と
当該特別目的会社との間で仮契約を締結したところでございます。
なお、新たに建設される施設の内容でございますが、資料の中段、事業概要の4にありますとおり、地上5階建てで、延べ床面積が高校部分で約9,377平方メートル、幼稚園部分で約807平方メートルとなってございます。
よろしくお願いいたします。
○谷沢俊一 委員長 質疑を行います。
◆長谷川衛 委員 私から、議案第24号について何点か質問したいと思います。
この議案第24号については、
事業契約締結の件でありますから、どちらかというとハード面ということで押さえております。ソフト面についても、種々、意見を持ち合わせておりますけれども、この件については後日また述べていきたいと考えております。
今、若干の補足説明もありました。この間、私も非常に関心を持ってこの定時制高校の問題に注目してまいりましたけれども、実際には、昨年から、このPFIの締結については幾つかさまざまな課題があって、2月の文教委員会で実際には債務負担行為の変更が行われましたね。その後、具体的には、2グループの中から検討委員会で選定されたというふうに今お話がありました。
最終的には、
岩田地崎建設株式会社のグループが落札したという説明がありましたが、多方面からの検討が相当行われたと思いますけれども、一つ目の質問は、
岩田地崎建設株式会社グループは
大和グループと比較してどの点がすぐれているというふうに具体的に評価をされたのか、そこがまだ具体的になっておりませんので、考え方をお示し願いたいと思います。
特に、私が注目しているのは、昨年6月に定時制高校の基本構想というものが出されましたね。これを読ませていただきましたけれども、今回の選定では、この基本構想の中のこれから担っていく新定時制のさまざまな課題とどの点が合致したのか、これも含めて、以上、2点をご質問したいと思います。
◎内藤 総務部長 まず、落札者決定に当たり、最優秀提案となったものが他方と比べてすぐれていると評価された点についてということでございます。
事業者選定委員会におきましては、大きくは施設設計、建設・解体・改修計画、
維持管理計画、運営計画、事業計画、各計画の総合評価、この6項目について審査をしております。両案ともすべての項目で要求水準以上の評価を受けておりますが、施設計画、運営計画、総合評価、この3点において
最優秀グループの提案がほかのグループより高い評価を受けているところでございます。
具体的に申しますと、施設計画面におきましては、敷地の境界から雨や雪に濡れずにアプローチができるといった提案となっておりましたことから、積雪寒冷地に適した施設計画となっていること、また、敷地南側に
メモリアルガーデンを配置しまして、周辺住民と学校との親近感を演出していること、こうした点が評価されたところでございます。運営計画面でございますけれども、
食堂運営業務におきまして、地元の食材を積極的に使用するという点が評価されております。また、総合評価におきましては、建設資材、食材など、今申しましたように地元産品を使用することに熱心であること、あるいは、環境負荷低減を重視した設計をしまして、それを住民や生徒と共有する提案をしている、こういう点が評価されたところでございます。
次に、評価された点の中で、
新定時制高校の基本構想にかかわってどうなのかという点でございます。
基本構想を具体化するために必要な事項は要求水準書に相当程度盛り込んでいるところでありますけれども、多様な生徒を受け入れようとしている学校でありまして、特に
カウンセリング機能を重視していることを踏まえ、施設設計面において、職員室、保健室、
カウンセラールーム、あるいは
進路情報センターなど相談に係る機能や、食堂、図書館といった共用空間を同一フロアに集約している、この点が高く評価されたところでございます。
◆長谷川衛 委員 概略については理解ができました。
ただ、この点について言えば、大通小学校の跡地問題が具体化してから相当時間、4年以上も経過しているわけです。今お話がありましたように、今回の
新定時制高校は、生徒はもちろんでありますけれども、保護者を含めて、多方面から非常に期待感の大きい学校なのです。私も教育にかかわってきましたけれども、かなりの生徒たちもこの学校に対して期待を持っています。これまでかなり時間が経過しておりますので、やはり一刻も早い新校舎の設置、そして、今言われた機能、非常に機能的で今までにない高校を目指しているわけでありますし、ましてや、来年4月開校というふうに聞いておりますから、準備にしっかりと努力をしていただきたいと思います。
ただ、きょうは、先ほど言いましたようにハード面の締結案件でありますから詳しくは触れませんが、正直に言いまして、私はソフト面で一部にまだ心配な部分もあります。非常に多様な機能を持っておりますから、
カリキュラムの問題、職員配置の問題等々がありますが、これはまた
特別委員会等で意見を述べさせていただきたいというふうに考えております。
以上で、私からは終わります。
◆宗形雅俊 委員 私は、議案第21号に関してお伺いしていきたいと思います。
まとめて4点質問させていただきます。
まず、1点目の質問でございますが、今回、星園高校の昼間部を含む四つの高校の定時制について
大通高等学校へ統合設置をするということでございますけれども、そのことの意義と、それから、
大通高等学校と幼稚園を併設すること、この辺の意義、それから、ここに至る経緯をまずお示し願いたいと思っております。
2点目には、定時制というと、どうしても、昔のイメージというか、私の高校時代には、昼は働いて、勉強意欲のある者が夜に通っているというイメージがございました。しかし、最近は、いわゆる不登校とか中退者の受け皿になっているという時代の変化があるようでございます。
ちょっと確認したいのですが、最近、定時制に在学されている生徒の傾向といいますか、昔のように、有職で働いている方がどの程度いるのか、もしくは、不登校や中退者を受け入れた割合といいますか、そういった数字なり、傾向ということで結構ですけれども、その辺をお示しいただきたい。
あわせて、定時制の定着率といいますか、入学してから卒業までには中退者も多いと聞いておりますので、その辺の実態もあわせてお示し願えればと思っております。
3点目は、来年から開校ということでございますけれども、平成22年度に新校舎が完成した際に、今まである四つの定時制が統合されると。生徒にとってみれば転校というのか、校舎移転という形になっていますが、現生徒、現在の1年生でございますけれども、今通っている学校から大通高校への転校について、了解といいますか、納得されているのか、もしくは、入学した生徒に直接対面して聞き取りをしながら、22年度には
大通高等学校に通うことを納得できているのか、その辺もお聞かせ願いたいと思っています。
それから、最後の4点目は、先般の代表質問でも、奥岡教育長の答弁で、
大通高等学校は、3部制で単位制、就職に合わせた授業や不登校生徒の再
チャレンジ教育など多種多様な
カリキュラムを設定されていると聞いておりますし、今も、
カウンセリング等の場所なども確保しているということでございます。そう考えますと、いわゆる発達障がいの生徒なんかも、
カリキュラムの多様性や習熟度に合わせた授業ということで進学希望がふえてくることが予測されます。そういうときに、以前も文教委員会の中でありましたが、高等学校における
特別支援教育の受け皿の一面も持っていると解釈してもいいものか、いま一度、見解をお願いしたいと思っております。
(小野委員「委員長」と呼び、発言の許可を求む)
◆小野正美 委員 今の質問は、議案第21号に関してという話だけれども、議案第21号というのは名称とか位置を決める改正の話でしょう。1期生だからということを差し引いても、うちの長谷川委員も、ソフト面でもいろいろ意見を持っている、質問したいと。しかし、きょうは案件が違うのだから特別委員会に回すという表現をしているんですよ。
その辺、ちょっと会派内で検討してもらったらよかったのではないか。一言、苦言だけで、あとは委員長に任せます。
○谷沢俊一 委員長 名称と位置を決めるという条例でございますが、今の4点だけ、まず最初に答弁いただきたいと思います。
◎西村
指導担当部長 既存の定時制高校4校を統合して
札幌大通高校を設置することの意義及び経緯についてお答えいたします。
現在の
市立高等学校4校の定時制課程は、いずれも小規模であることによる制約があるため、定時制課程に通う生徒の多様な学習ニーズにこたえることが難しいなどの課題がございます。こうした課題に対応するために、4校の定時制課程を統合し、
カリキュラム面でも施設・設備の面でもその
スケールメリットを生かすとともに、あわせて、3部制、単位制による柔軟な
教育システムを導入することで、新しいタイプの定時制高校を設置するものでございます。
次に、
札幌大通高校と中央幼稚園の併設についてでございます。
現在、中央幼稚園がございます旧大通小学校は、
札幌大通高校として建てかえられることから、そのまま併設することとしたものでございます。その結果といたしまして、高校生と幼稚園児が交流しやすい環境が創出され、体験学習などを通して相互に教育効果が期待できるものと考えております。
次に、定時制課程で学ぶ生徒の実態についてでございます。
かつて勤労学生が多数おりましたが、現在では
高校入学段階で仕事に就いている生徒はごくわずかであり、学年が上がるにつれてアルバイトにつく者がふえてくるという状況であります。これらの生徒を含め、有職率は全学年を通じて3割程度でございます。また、近年では、中学校時代に不登校を経験した生徒の入学が増加傾向にあり、今では入学者の4割程度を占めるに至っております。このほか、高校を中途退学した生徒や、中学卒業後に高校教育の機会を得られなかった生徒なども合わせて1割から2割程度入学してきております。さらに、現在では、定時制高校に学びながら、芸術やスポーツに本格的に取り組んだり、技能を身につけるために専修学校等に通学する生徒がいるなど、定時制課程で学ぶ生徒の実態は多様化してきております。
また、定着率でございますけれども、およそ80%が定着している状況です。
続きまして、大通高校へ転校または校舎移転することの周知についてでございます。
ことし4月の入学生は、4年生になる平成22年4月に
札幌大通高校へ転校または校舎移転となります。これまで、教育委員会といたしましては、ことし4月の入学に向け、昨年からこのことについて文書を全道の中学校に配付するとともに、中学校の
進路指導担当者を対象とした入試説明会で説明したりホームページに掲載したりしながら、全道の受験生及び保護者への周知に努めてきたところでございます。また、既存の各定時制高校におきましては、学校説明会や入学者選抜に関する問い合わせの際など、折に触れてこのことを説明し、生徒が十分に理解した上で受験できるような配慮に努めてきたところでございます。
さらに、入学後におきましても、各校においてガイダンスや担任教諭との面談などに取り組み、一人一人の生徒からの質問に答えるなど、引き続き、きめ細かな対応に努めていることから、各生徒はこのことについて十分に理解しているものと認識しております。
続きまして、発達障がいのある生徒の受け入れについてでございます。
札幌大通高校におきましては、これまでの
市立高等学校と同様に、発達障がいの有無にかかわらず、所定の入学者選抜を実施した上で入学者を決定していくこととしております。
なお、発達障がいのある生徒を含め、特別な教育的支援の必要な生徒に対しましては、学校が札幌市
精神保健福祉センターなどの関係機関と連携するなどして、通常の教育課程の中でより一層充実した支援を行ってまいりたいと考えております。
○谷沢俊一 委員長 宗形委員に申し上げます。
本条例案は、先ほど小野委員から指摘がございましたとおり、
定時制高等学校の名称と位置を決めることが趣旨でございますので、この趣旨から余り逸脱しない範囲での質問にお願いしたいと思います。
◆宗形雅俊 委員 私も1年生ということで、非常にずれた質問だったと思いました。まだいろいろとありますけれども、この後については特別委員会の中でやらせていただくということで、時間をとらせてしまったことをおわびして、私の質問を終わりたいと思います。
◆村上仁 委員 私の方からも何点か質問というか、確認をさせていただきたいと思います。
議案第24号ですが、我が党では、PFI事業については、設計や建設、あるいは維持管理の会社が一つのグループを構成して行うため、参加する事業者数が大幅に減少し、競争原理が働かないのではないかということについて指摘してまいりました。
今回の事業でも、2006年10月に
一般競争入札を公告したものの、応募業者がなかったことから入札を中止しました。そして、単年度当たりの契約金額を約600万円さらに引き上げざるを得ないことになり、結局、PFIでやると高くつくということが今回はっきりしたのではないかというふうに思っております。
また、仙台におけるプールの天井の落下、あるいは、福岡市での
健康増進施設の経営破綻など、PFI事業での事故や問題が実際に起こっておりまして、施工に当たっての行政側のチェックが不十分になっていたことと、問題が発生しても表面化せず、責任があいまいになることなどについて我が党は指摘をしてまいりました。
そこで、質問でございますが、改めて確認させていただきたいのですけれども、今回の工事の発注者はどこになって、施工者はどこになるのかということについてお示しをいただきたいと思います。
◎内藤 総務部長 発注者は札幌市で、施工は、先ほど申しましたPFIまなび舎株式会社が責任を持って行うこととなってございます。
◆村上仁 委員 今回の工事の発注者が札幌市ということで、工事の施工者がまなび舎ということでした。
前回、私どもは、発注者である札幌市は、PFIということで、以前の公共事業よりチェック体制が後退するのではないかということを指摘してきました。そこで、ぜひ厳しいチェックをしてほしいという要望もしてきました。
さらに、先ほどの補足説明で、岩田地崎と大和以外に応募がなかったという説明がございました。こういう状況では、入札に競争原理が働いたのかどうか、やはり疑問だと思うのです。だから、契約金額を見直して引き上げたのではないかと思われても仕方ないのではないかというふうに思われます。
以上、私から問題点を指摘させていただきまして、質問を終わらせていただきたいと思います。
◆佐藤典子 委員 私も、1点のみ、確認させていただきたいと思っております。
これまでの説明のように、
新定時制高校につきましては、生徒の多様なニーズにこたえるために、3部制、単位制を取り入れた新しいタイプの高校ということで、大変期待をしているところです。
今の議論にもありましたけれども、昨年10月の入札では応募者がなく、再度、2月にまなび舎の方で落札が決定したということであります。この間、当初の予定でいけばこの7月から施設設計に入っている状況、本来でしたらそうなっているのですけれども、この間、約4カ月のおくれが出たということです。
2010年4月の供用開始に向けて、設計、また建設期間が4カ月短くなるということで、予定の工程の中で本当に安全な学校建設が十分できるのかというのは、前回にも懸念がありましたけれども、今回も本当にそういう懸念を感じざるを得ません。
そこで、2月の入札説明会の際には、すべての事業者から、4カ月程度のおくれであれば対応可能という回答があったと伺いました。施設設計の基本方針、また要求水準を期間が短くなる中で十分満たすことができるのか、また、安全確保を十分行うことができるのか、本当に大丈夫かということで改めて確認させていただきたいと思います。いかがか、伺います。
◎内藤 総務部長 安全面について大丈夫なのかというご指摘でございました。
確かに、本件事業の当初のスケジュールから見ますと4カ月程度のおくれとなっております。ただ、各応募グループから提案をちょうだいしたのは、本年2月28日に公表した入札説明書で示した時点での事業日程を受けての建設工事のスケジュールでございます。それにつきましては、本事業のアドバイザーの助言ももらいながら私どもで十分確認をいたしましたけれども、無理のあるスケジュールではないという判断をしたところでありまして、安全面に関する懸念はないものと考えております。
◆佐藤典子 委員 施設整備などは、従来の方式ですと、札幌市が施設の構造や資材などの詳細を定めて発注する仕様発注でありますけれども、このPFIになりますと、民間の創意工夫を生かすということで、具体的な仕様の特定は必要最小限にするということであります。利用する側が最終的に求めるサービス内容、水準を示す性能発注というふうに認識しております。
この4カ月のおくれは、そんなに影響はしないということで伺いましたけれども、改めまして、教育方針とか基本方針、また要求水準が十分満たされるということをぜひ厳しく指導していただくことを要望いたします。
それから、特にシックスクール対策です。この5月1日に有朋高校が移転しまして、その後、複数の生徒が頭痛や気分が悪くなり、その中にはシックハウス症候群と診断された生徒もいるというふうに聞いております。また、体育館とか30カ所ぐらいで検査を実施したということですので、今回の大通高校ではそういうことがないように、シックハウス対策を十分とっていただくように重ねて強く要望しまして、質問を終わらせていただきます。
◆宮本吉人 委員 校名の件です。だれも聞かなかったから、確認と経過について聞きたいのです。
この学校は、先ほどもずっと言われているように、何校かの定時制高校が統合された形の中で、将来に期待された有効的な学校ということで、私も大変期待しているところでございます。
最近、会社なんかでも、名前だけではわけのわからない業種や、営業内容のわからない名称の会社が多くなってきておりますけれども、通常、名称というのは、それを見ただけで、この会社はどういう営業内容になっているのか、この施設は何なのかと想像がつけられるような名称をつけるのが一番ベターではないかと思っております。この名称ですと、普通高校と何ら変わらない、中身の説明を聞いてみないと理解できない名称ですから、その辺は、名称策定に当たり協議されたのか、意見交換されたのか、あるいはその辺の経過はどうなのか、指摘しながら聞きたいのですが、よろしくお願いします。
◎内藤 総務部長 先ほども申しましたので、重ねてになりますけれども、大通公園のイメージということから、市民によくわかっていただける、あるいは、他の札幌市以外の皆さんにもよく理解していただけるということで、地名とともに、そうした清新なイメージといますか、あるいは、大通公園について札幌市民が持っているさわやかなイメージ等をここで体現しているものと考えております。
◎北原 教育次長 この
校名検討委員会の中で、菅村座長がお話しされたのは、これは校名として地名を取り入れているけれども、単なる地名ではないですということをおっしゃいました。つまり、今申し上げたように、広々とした青空のもと、大きな道を真っ直ぐ歩んでいくという、求められる生徒像、これを明確に……。
以上で、本日の委員会を閉会いたします。
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閉 会 午前11時55分...