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  1. 札幌市議会 2007-06-07
    平成19年(常任)財政市民委員会−06月07日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    平成19年(常任財政市民委員会−06月07日-記録平成19年(常任財政市民委員会  札幌市議会財政市民委員会記録            平成19年6月7日(木曜日)       ────────────────────────       開 会 午後2時1分 ○三宅由美 委員長  ただいまから、財政市民委員会を開会いたします。  報告事項は、特にございません。  それでは、議事に入ります。  工事請負契約の締結に関する議案第16号から第19号の4件を一括して議題といたします。  質疑を行います。 ◆坂本恭子 委員  私は、議案第17号にかかわって質問をさせていただきたいと思います。  これは、里塚斎場の大規模改修火葬炉設備工事ということですけれども契約金額が5億6,000万円余となっております。事前にお聞きしましたところ、この落札率が59.6%ということでした。地方自治法の定めでまいりますと、2億円未満のものはいわゆる最低制限価格制度というものがあって、これ未満のものになりますと自動的に失格ということになると思います。今回は2億円以上の工事ということですから、低入札価格調査対象になると思いますので、今回の契約に関してこれがどのような形で行われてきたのか、まずそれを伺いたいと思います。 ◎山内 管財部長  低入札価格調査は、契約の適正な履行、すなわち工事品質確保を目的に、あらかじめ定めた一定の価格、いわゆる調査基準価格を下回った入札が行われた場合に、一たん入札を保留いたしまして、所要調査を行った上で落札者を決定しようというものでございます。  根拠は、先ほど委員の方からもお話がありましたように、地方自治法施行令第167条第1項ということでございます。  具体的には、札幌市低入札価格調査要領に基づきまして、当該最低価格入札者に対しまして、当該価格積算内訳在庫資材状況等調査要領、所定の項目につきまして書類の提出を求めた上で事情を聞く等の調査を行っているところであります。  本件につきましても、ただいまお話しいたしました所要調査を行ったところ、契約内容に適合した履行が可能と判断できましたので、落札者として決定をいたしたような次第であります。 ◆坂本恭子 委員  火葬炉設備工事ということですから、本市でも極めて特殊な工事の中身だというふうに思います。  実は、メンテナンス契約はこちらの局とは直接リンクしませんけれども里塚斎場でのメンテナンス契約については、今回落札した富士建設工業がこの間ずっと特命随契ということでメンテナンス契約を結んでおります。そういう意味では、炉のメーカーですから、特命メンテナンス契約を行うことはあり得るというか、そういうことだというふうに思うのですけれども、結局、こういうメンテナンス契約等も先にありというようなところで、あえて低落札になってきたのではないかというような懸念があると私は思うのですね。この工事契約自体は低価格落札されたとしても、その後の維持管理が高くついていくと。実績等保健福祉局の方からちょうだいしておりますけれども里塚は20年経過して今回の改修ということですから、改修にかかわる部分だけではなくて、全体の持ち出しというか、そういう長期的なものが改めて問われてくると思うのです。  ですから、内訳等も含めて調査をして、これからも工事がしっかり行われるだろうという見通しのもとで落札を決定したとご答弁がありましたけれども、適正な施工確保ども含めて、今後の監視体制検査体制の強化も必要ではないかと思いますので、改めて、その点についてどういうお考えなのか、ご確認をしたいと思います。  あわせて、今、競争性ということが大変高くなってきていると思いますので、落札率がこのように低いもの、いわゆる低入札価格調査対象になっている件数がふえているのではないかと思うものですから、その点についてもお聞かせいただければと思います。
    山内 管財部長  1点目の今後の検査体制でありますけれども、今回、低入札価格調査対象となった工事につきましては、工事担当部局担当課長によります施工現場調査等を通常よりもかなり厳しい内容で行っておりまして、中間検査等も含めて相応の体制で臨み、適正な施工確保していきたいというふうに考えております。  それから、低入札価格調査件数についてです。  最近の発生状況について申し上げますと、平成15年度で4件、平成16年度で1件、平成17年度はございません。平成18年度は機械設備プラント工事中心に8件、今年度は、今のところ、今般提案しております里塚斎場規模改修の炉の設備工事が1件という状況であります。  18年度は機械設備プラント工事中心に8件ということですけれどもプラント工事関係発注量自体は、耐用年数との関係でやっていかなければならないものですから、必ずしも逐年でトレンドがあるわけではありません。ただ、工事全体として見ますと、ご承知のとおり、工事発注量自体が全体的に落ちてきておりますので、競争自体が激しくなってきていることなどもありまして、今後とも低入札調査はふえていくというように考えております。 ◆坂本恭子 委員  今、ご答弁最後にありましたように、発注自体が減ってきているということですから、本当に競争性が高まってきている、あるいは、世相も反映して、皆さん、落札率に注目しているようなところもあると思います。そういう意味では、本当に調査の必要な発注がふえていくだろうと思いますので、その点は、やはり、これからもしっかりと適正に執行していきただきたいということを申し上げて、終わりたいと思います。 ◆松浦忠 議員  一つは、3月末に、包括外部監査人から、昨年実施した入札に関する監査報告が提出されました。今回の入札に当たっては、これを踏まえた上で入札が行われたかどうか、これをまず1点、お尋ねします。  2点目は、第16号から第19号までの4件について、応募件数と、入札最高額、そして落札最低額ですから落札率、これをそれぞれ示していただきたい。  3点目は、今、この火葬炉工事関係で、なぜ、維持管理特命契約にしなければならないのか。これは一体の関係があるから、私はお聞きするのです。もし掌握していなければ掌握していないでいいですが、特命というのは、大抵、特許をたくさん持っている、だから維持管理特命、こういうことが一般的に行われているんですね、特許をたくさん持っているからと。  しかし、かつてコンピューターのシステムで1円入札があった、こういう話題もありました。これは、すべてその後の維持管理、あるいは、各種のものを作成していく、そういう過程で全部それらを取り返していく、こういうこともあったわけですよ。  したがって、今回の入札に当たって、後の維持管理のことも含めて考慮した上で、今のような一般競争入札、そういう条件の入札にしたのかどうか、それについてお尋ねします。 ◎山内 管財部長  1点目の包括外部監査人監査指摘を踏まえた上で今回の契約に臨んだのかどうかというお話でございます。  包括外部監査の方の指摘につきましては、議員もご承知のとおり、その対応一つということで庁内に入札制度改善等の組織も置きまして、今、それに向けてさまざまな検討を始めているところですけれども、基本的には、包括外部監査指摘がある前、あった後につきましても、私どもは、今回の包括外部監査の基本的な考え方というのは競争性の向上をしっかりやってくれということでご指摘があったと受けとめておりますから、今の段階ではそうした包括外部監査指摘趣旨を踏まえてこの契約事務を執行したということで考えております。  次に、今回の契約落札率、それから最低最高入札額であります。  まず、里塚斎場規模改修工事は、7件の応札であります。落札率は、最高が95.98%、最低は92.07%ということであります。  次に、里塚斎場規模改修火葬炉設備工事でありますが、これは、応札が2件、最高が79.69%、最低が59.69%、先ほどお話ししましたとおり、低入札価格調査制度対象になってございます。  次に、羊丘中学校改築工事につきましては、4件の応札でありまして、最高が98.21%、最低が89.96%ということであります。  最後に、東白石中学校改築工事であります。これは、応札が3件、最高が98.19%、最低が94.87%、こういう状況であります。  それから、メンテの関係の話でありますけれども、先ほど坂本委員にもお話し申し上げたとおり、基本的には、長期のコストも含めて頭に置きながら、最適な工事発注を心がけてほしいということでございます。今の段階では、今後、どういう工事内容で具体的に整備されていくのかというようなことについて私ども承知しておりませんので、今お話がありました趣旨を踏まえまして、その都度、適正な対応をしていきたいなと考えておりまして、その旨、関係原局にもお伝えしたいと考えております。 ◆松浦忠 議員  最後の第19号の落札率は九十何%ですか。 ◎山内 管財部長  これは、最高が98.21%で、最低が89.96%ということであります。 ◆松浦忠 議員  もう1件は。 ◎山内 管財部長  東白石中学校につきましては、最高が98.19%、最低が94.87%でございます。 ◆松浦忠 議員  私はずっと前から指摘をしているんですけれども火葬炉関係は特殊な仕事ですから応募件数が2件というのはこれはこれでわかるんですが、一般競争入札をして、第16号は7件応募していますね。中学校2件については4件と3件だと。私はどうも少な過ぎるなという気がするんです。そして、1件は89.96%、約90%ですね。もう1件は94%と。私は、BクラスとかCクラス落札率と比べたら、これは極めて高過ぎるのではないかと。  その高い要因を私なりに調査して分析したら、高い落札率のところというのは、ほとんど市の管理職の人が再就職している会社が中心になって構成している、こういう実態があります。世間では、こういうところが、いわゆる何らかの連絡をとり合ってこういう形になっていっているんではないかということが専ら言われています。私も、そうでないかと思うんです、これ。なぜかといったら、落札率の低いBだとかCには再就職している方はほとんどいないんです。  したがって、こういう点について、私は、一度、札幌市として、落札率の高いA1、A2、こういったところに札幌市の退職職員がどのように再就職しているか、この実態調査をすべきだと思うんです。ぜひ、実態調査をしていただきたいんですが、いかがですか。 ◎山田 財政局理事  今、議員がおっしゃったようなデータは、私どもは持ち合わせておりませんし、関連することがあるのかないのか、それはこの場所で言える状況ではないわけです。  ただ、おっしゃるような調査が必要かどうかについては、総務局職員部の方ともちょっと相談をしてみたいな、そういうふうに考えております。 ◆松浦忠 議員  私は、なぜこのことを申し上げるかといったら、総務局職員部の問題ではないんですよ。  今、新聞紙上で最大の話題は何ですか。林野庁の問題ですね、外郭団体、一連のずっと民間の孫請に至るまで、そこが一番問題になっていますね。社会保険庁のあの不祥事も、何かといえば、その官庁の幹部が天下りをして、そしてまた、さらに天下っていくという構図があのずさんさを生んでいるということが問題になっていますね。  そうしたら、これは、職員部の問題ではなくて、契約担当理事として、私も含めて、市民がこういうような疑念を持っているんですから、逆に言えば、平成18年度の札幌市の入札に参加して落札をした全業者に対してこういう調査をして、その関連があるかないかを客観的に推察してみる、このことは決して外れた話ではないと思うんです。  したがって、契約担当部局として、これはぜひやっていただきたいというふうに私は思うんですけれども、それについて、その調査ができないという何か特別な法的制約などがあってできないということがあるかどうか、その点、お尋ねいたします。 ◎山田 財政局理事  私どもは、契約制度につきましては、その基本であります透明性あるいは公平性、そして、特に競争性といったものを確保すべく、これまで過去5年ぐらいにおいてもおよそ70項目にわたる制度の見直しを行ってきました。それから、ことしの3月には包括外部監査人、あるいは入札等監理委員会の方からご指摘あるいは意見等もいただいております。そういうことも含めて、これまでの改善措置を踏まえつつも、今後のあり方についてどうすべきか、こういうようなことについて、今、制度改革推進会議といったものをつくって検討しておりますので、その中で総合的に必要な検討をしていきたい、こういうふうに考えております。 ◆松浦忠 議員  きょうは市長が出ていませんから、山田理事市長にきちっと伝えてください。18年度に札幌市が契約した請負工事業者、ここに札幌市の職員が再就職をしているのか、していないのか。個人名は要りません。どういう職種でやめられた方が再就職しているか、ぜひこの調査をしていただきたいということを強く市長に求めておきますから、このことを市長にきちっと伝えてください。これからまた、予算審議などを通じて市長とも質疑を交わしていきたいと思いますけれども、あらかじめ予告をしておきますので、市長に伝えておいてください、ぜひやってほしいと。 ○三宅由美 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○三宅由美 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  それでは、討論を行います。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○三宅由美 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第16号から第19号の4件を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○三宅由美 委員長  異議なしと認め、議案第16号から第19号の4件は、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後2時24分...