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平成18年第一部決算特別委員会−10月20日-08号
平成18年第二部決算特別委員会−10月20日-08号

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  1. 札幌市議会 2006-10-20
    平成18年第二部決算特別委員会−10月20日-08号


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    平成18年第二部決算特別委員会−10月20日-08号平成18年第二部決算特別委員会  札幌市議会第二部決算特別委員会記録(第8号)               平成18年(2006年)10月20日(金曜日)       ────────────────────────────────── ●議題 付託案件の審査 ●出席委員 32人(欠は欠席者)     委 員 長  小 野 正 美       副委員長   近 藤 和 雄     委   員  佐 藤 美智夫       委   員  高 橋 忠 明     委   員  武 市 憲 一     欠 委   員  原 口 伸 一     委   員  上瀬戸 正 則       委   員  宮 村 素 子     委   員  馬 場 泰 年       委   員  高 橋 克 朋     委   員  村 松 正 海       委   員  長 内 直 也     委   員  細 川 正 人       委   員  湊 谷   隆     委   員  伊与部 敏 雄       委   員  川口谷   正     委   員  西 村 茂 樹       委   員  大 西 利 夫     委   員  村 上 勝 志       委   員  三 宅 由 美     委   員  藤 川 雅 司       委   員  柿 崎   勲     委   員  義 卜 雄 一       委   員  本 郷 俊 史     委   員  青 山 浪 子       委   員  谷 沢 俊 一     委   員  阿知良 寛 美       委   員  小 川 勝 美
        委   員  井 上 ひさ子       委   員  熊 谷 憲 一     委   員  伊 藤 理智子       委   員  坂   ひろみ     委   員  松 浦   忠       ──────────────────────────────────       開 議 午後1時 ○小野正美 委員長  ただいまから、第二部決算特別委員会を開会いたします。  報告事項でありますが、高橋忠明委員からは、遅参する旨、届け出がございました。  それでは、議事に入ります。  最初に、第2款 総務費 第3項 市民生活費のうち関係分の質疑を行います。 ◆長内直也 委員  私からは、南1条西27丁目のメルパルク札幌について質問したいと思います。  ことしの3月ですか、郵政公社の方から廃止方針の連絡があったというふうに聞いておりますが、そのときに、企画の方からいただいた資料があります。19年度以降の黒字化が見込めない全国の8施設、この中にはメルパルク札幌も含まれているということで、これを19年3月末で廃止する。廃止後は民営化も含めて活用方法検討するけれども、すぐに売却とはならない。今後、方向性が出れば早目に報告するというような内容であったかと思います。  きょうは、観光文化局の質疑でありますから、このメルパルクの中でも、特にプールについてお伺いしたいと思っております。  ことし5月の時点で私が問い合わせた中では、スポーツ部としても、今後の方針スケジュールについては未定だということで聞いているということと、郵政公社も、民間譲渡による現施設の活用、もしくは更地にして売却等の選択肢を想定しているようであるけれども、スケジュールやスタンスがいまだ不明であるというようなことになっております。  そんなような中で、しばらくたっておりますので、その後の経過も含めて、郵政公社の方から、例えば廃止とか、延長するとか、民間等に売却するといったことを含めた新たな処分条件とか方針について情報を得ているのかどうか、また、どのような情報を得ているのか、改めてお伺いしたいと思います。 ◎高森 スポーツ部長  ただいまのご質問でございますが、これまで、日本郵政公社へ私どもも再三の問い合わせを行っておりますが、現在のところ、新たな情報については何も得られていない状況でございます。 ◆長内直也 委員  答弁も非常に短く、新たな情報は得ていないということであります。これは、逆に言うと、情報を得ようとしていないとは言いませんが、余りにも消極的と言ってしまうとあれですけれども、今後、札幌市としてどういう政治判断をしていくのか、そういったことについてもう少し積極性を持っていただきたい。  それがゆえに、情報というか、相手の動きがないのも、その一つの理由として、札幌市の政治的、政策的な判断がされていないからじゃないかと私は思います。  とりあえず、その後の新たな情報はないということが事実なのでしょう。ただ、今のまま行くと3月末で廃止するということは既定事実なわけであります。  当然、1区1公的プールということで進んできたわけであります。私も、以前から、メルパルクのことについて、特にプールについては、32年たっていますから、そろそろ大規模改修とかあるいは改築なり、そういった時期が近づいていることもありますし、郵政のいろいろな内部のこともありますので、近々こういうことがあり得るのではないかということで、質問の場ではしていませんけれども、皆さんとも再三いろいろ話をさせていただいたつもりであります。  そんな中で、担当の部長、局長もかわってはおりますけれども、皆さんからは、当時から、これがもし廃止されるのであれば、それはすぐにでも中央区のプールを考えていかなければならないということをはっきりとおっしゃっていたわけでありますし、私は、それは今でも変わっていないと思っております。  そんなことで、まず、再質問として、今、プールを1公的プールとして利用している方がいっぱいいらっしゃるわけですが、そういった方に対する代替策という言い方がいいのかどうかわかりませんけれども、そういう利用者に対して、その後のケアと言うのでしょうか、どういうふうに考えているのか、まず、そこについてお伺いしたいと思います。 ◎高森 スポーツ部長  利用者に対する代替策ということでございますが、さきの代表質問の際にもお答えいたしましたように、現在、公的施設あるいは民間施設も含めて、市民の皆様への影響を最小限にとどめるための対策について検討しているところでございます。 ◆長内直也 委員  今の答弁はよくわからないのですが、公的なものと民間を含めて利用方法を探っているというのですか。要は、現状の利用がどのようにされているか調査している、そういうことなのかなと思うのですけれども、それじゃ、今おっしゃった公的というのは何なのですか。 ◎高森 スポーツ部長  公的ということは、市の学校施設とか、そういった意味でございます。  民間施設につきましては、メルパルクと同様の市民利用されている方たちが受け入れてもらえるような、そういう施設について調査をしているところでございます。 ◆長内直也 委員  答えの方も余りはっきりされていないようでありますけれども、ただ、1区1公的プールということは既定路線でいいと思うのですが、もう一回、確認します。  1区1公的プールという位置づけは今後も変わらないのかどうか、確認を一つします。  それでは、逆に言うと、何で1区1公的プールと言ってきたか。これは、基本的には1区1区民プールということが多分大前提にあって、ただ、例えば中央区とか北区とか南区には、それに準ずるような施設があるので、それを1区1公的プールと言ってきたと思うのです。  それが一つ廃止になるということで、例えば同じ公的な施設とはいえ、学校のプールとか、あるいは、民間で使っているプールと、規模から利用者の利用の仕方から、私は全然違うものと考えておりますので、その辺の調査をするのは大事ですけれども、どのぐらいの方がどこを利用されているかとか、どういう時間帯に使うとか、そういう調査をされることはもちろん一向に構いませんけれども、それとこれは違うものだと私は思っております。  あくまでも政策的、政治的にどう判断するのか。中央区の公的プールとして、例えば新たなものをつくるなり、あるいは、今あるものが当面使えるのであれば、それを一時的に使える方法がないかどうか探るとか、私は、まずそれが先じゃないかというふうに思っているわけであります。  それにあわせてお伺いしたいのは、先ほどから私も申し上げておりますけれども、特に今回のメルパルクプール廃止については、以前から十分に予想されることであった。そしてまた、政治的、政策的に1区1公的プールと言うならば、財政難とかなんとかというのは私は理由にならないと思っております。  例えば、厚別区ですか、もう既に区民プールが新たに改築されている、そんな時間経過がしているわけですから、今後も各区のプール老朽化して新しくつくりかえるとか、そういう判断も出てくるわけですね。その1区1公的プールそのものが揺らぐのであれば、そういったことにも影響が及ぶというふうに私は思っておりますので、そういった意味では、お金がないからできないというのは、今できない理由にはなっても、今後できない理由にはならないというふうに私は思っております。  そしてまた、もう一つ言いたいのは、特に、この場所は民間としても非常に利用価値のある場所であると私は思っております。そうであれば、例えば、その場所に区民プールを単館でつくるということはなかなか難しいというのは私も理解します。ただ、今の時代でありますから、当然、民間との複合化とか、あるいは、民間が開発していくものの一部を公的に担うということだって私は十分にできると思います。あるいは、市民会館代替施設もそうでありましょうけれども、そういった民間のノウハウを使ってレンタルをするだとか、これはPFIになじむかどうかわかりませんが、PFI的手法もあるでしょうし、そういういろんなことを考えていくのが皆さんの役目じゃないかと私は思うのです。  そういった意味では、最初に申し上げましたとおり、一つには、札幌市の政治判断が遅い。もっと言えば、消極的な姿勢が、郵政の売却とか廃止とか今後の延長だとか、そういったもののすべての判断をおくらせているのではないか。実際に聞いたところでは、民間の方も、いいものであればぜひやっていきたいという声もあるように聞いていますので、特に、皆さんの政策的な前向きな判断を早急に求めたいと思うのですけれども、それについて改めて伺います。 ◎高森 スポーツ部長  札幌市といたしましては、来年4月からメルパルクの営業を廃止するという郵政公社の決定に対応いたしまして、プールを利用している市民への影響を最小限にとどめることを最優先として、当面の対策について調査検討を行っているところでございます。  日本郵政公社におけるメルパルク財産処分の条件あるいは方針、これを見定めた上で、必要な対応があれば検討していくということが札幌市の基本的な考え方でございます。 ◆長内直也 委員  もう一つ、1区1公的プールというのが位置づけとして今後も間違いなく変わらないのかどうか、それが今なかったと思うので、それを改めてお伺いしたい。  当然、相手がありますから、相手の方針が決まらないものは動けないというのは、それは確かに一つの理屈が成り立つのですけれども、私が申し上げているのは、札幌市の判断考え方としてそこにきっちりと伝わっていないから、それがより遅くなっているのじゃないかと。  実際に3月末で廃止となると、期限としては、もう本当に、当初は皆さんも年内には考え方をまとめたいと言っていたはずですから、そういった意味では、政策的な判断をしなければならない時期だと思いますので、それについて改めてお伺いします。 ◎高森 スポーツ部長  1区1公的プール考え方についてでございますが、これは、現時点では変わっておりません。  また、メルパルク郵政公社に対する札幌市としての政策判断のことでございますが、繰り返しになりますけれども、現時点では日本郵政公社処分条件方針等が定かでありませんので、それを見きわめた上で検討していくということでございます。 ◆長内直也 委員  ここで明快な答弁をいただけないということはある程度予測しておりましたけれども、それにしても、改めて私は、積極姿勢というのが全くないなというふうに思っております。例えば、今の1区1公的プールすらも、現時点ではなどという言い方をしているところを見ると、私はこれ自体も揺らいできているのかなと非常に不安を感じるのです。  そういった意味では、部長の答弁と変わらないかもしれませんが、局長、当然、1区1公的プールを守っていくということを明快にしていただくのと、場所がどこかというのは、今あそこにあるわけですから別としても、当面、大規模な改修をせずに、使える間は使えるような方策を考えるとか、私はそれすらもしていないと思うのです。それについて、改めてお伺いしたいと思います。 ◎川井 観光文化局理事  委員お示しのとおり、私どもといたしましては、メルパルクに限った問題ではなく、総合的なまちづくりを含めた検討がおのずと必要になる時期が来るだろう、こういう見解を持っております。したがいまして、総合的なまちづくり判断を含むスポーツ振興のあり方について、もう少しお時間を賜りたい、このように考えております。 ◆長内直也 委員  質問としては、これで終わりたいと思いますけれども、1区1公的プール、これすらも以前から1公的でいいのかという議論もありましたが、それはそれとしても、少なくともこれを曲げるようなことはしてもらいたくないです。私は、公の場ではないにしても、そこはきっちり確認をとっていたつもりでありますから、それが揺らぐようであればほかの区にも大きな影響を及ぼすと思います。  恐らく、これから大規模改修なり改築をしなければならない区のプールがどんどん出てくるはずですから、そういったことも含めて、予想したことはもう少ししっかりと取り組んでいただきたいと思います。何度も言いますけれども、メルパルク廃止については何年も前から予測のついたことであると思いますので、その辺を改めて申し上げまして、質問を終わります。 ◆本郷俊史 委員  今、長内委員から、メルパルク廃止について段々の質疑がございましたけれども、私からも、メルパルク廃止に伴う今後の対応についてお伺いしたいと思います。  このプールは、昭和49年に開設以来、約30年、市民に大変親しまれてきたプールでございまして、特に利用されている方にお話を伺いますと、まず一つは天井が高い、そして南側が全面ガラス張り開放感にあふれていて、一番はコンクリート製プールでございまして波が立ちにくい。隣で泳いでいる人の波が壁に当たって返ってくる、大変泳ぎやすいと好評でございまして、したがって、年間9万人を超える方が利用されています。  現在施設を利用されている方が中心となって郵政公社に対して今署名活動を行っておりますが、その中で、来年3月でいきなり廃止というのでは、その後どうなっていくのかという検討がなされないわけですから、今、長内委員からもありましたとおり、将来、その検討をする時間的余裕というのが欲しいのだと。  当然、存続を求めますけれども、施設自体もかなり老朽化していることと、バリアフリーになっていない。男性の場合は、階段で2階に上がらないと更衣室で水着に着がえることができない、こういうこともあって、これからずっと先の10年も20年もというふうにはならない。だからといって、いきなり3月に打ち切りということもないでしょうということで今署名活動をしているわけです。この点は、市としても、ぜひ存続を検討する期間、これができるように支援をしていただきたいというふうに要望したいと思います。  これは、日本郵政株式会社法に基づいて、平成24年9月30日までに譲渡または廃止することになる。5年間の猶予です。したがいまして、その上でメルパルク札幌にかわる抜本的な市の方策について考えるべきと思いますがいかがか、お伺いいたします。 ◎高森 スポーツ部長  ただいまメルパルク札幌廃止後における札幌市の抜本的な方策の検討についてでございますが、抜本的な対応をあわせて考えるべきとのお考えにつきましては、メルパルク札幌の処分の条件などが明確にされていない段階であることや、地域存続要望が行われている、そのような状況であることから、現時点では、当面の代替策の実現に取り組んでいきたいと考えているところでございます。 ◆本郷俊史 委員  代替案として受け入れてくれるところを探していると。ただ、9万人を超える方を1カ所で吸収できる施設というのは多分ないでしょうし、先ほど言いましたとおり、このプールは大変親しまれていて、特に高齢者の方なんかはそこで触れ合いがあったり出会いがあったりコミュニティーができていて、それがいろんなところに分散してしまうということで、なかなか厳しいなというふうに思います。  市民会館は、今回建てかえということで、8年ぐらい新しい会館ができるまでの間、暫定的なホールを建てるということに決まりました。解体から暫定ホールが開業するまで1年半の空白ということでございます。  今回、廃止になってしまえば、民間の方で代替案で受け入れたとしても、利用される方にとっては将来の見通しというのがないわけです。いつになったら、そういうプールができるかということがわからない。  そこで、提案を交えて質問をさせていただきたいと思うのですが、中央体育館、大通の東5丁目、昭和41年に開館をいたしまして築40年、老朽化が大変進んでいる。  今回、都市局市有施設1,470施設耐震診断がほぼ終了しまして、特に耐震性が低いもの、耐震化緊急対策として平成19年から5年以内に補強もしくは建てかえ、こういう対応をすると。対象施設数は約60施設で、年内に公表されるということでございます。  静岡県では、今年度、そういう建物のIs値0.6以下、さらに緊急的な対応が必要な0.3以下、これは施設名を公表しておりまして、全体で17%、0.3未満ですから緊急に対応しなければならない。  その中央体育館は、築年数から言っても、あるいは建物の形状、1階がピロティーになっていて地震に一番弱い構造、当然、耐震化緊急対策施設に該当するというふうに思います。今、公共施設については、延命化をして一時期に建てかえが集中しないようにという検討もされているわけですが、この中央体育館に関して言えば、たとえ耐震補強したとしても当然使い勝手が悪くなるわけですし、ここはエレベーターもございませんので、費用対効果を考えますと、これは建てかえに行かざるを得ない。  そこで、中央体育館の建てかえについて検討する必要があると考えますがいかがか、お伺いいたします。  また、その際には、体育館単独あるいは今のメルパルク温水プールを別々に建てかえるということではなくて、建設コストの削減から考えても合築を考えるべきと思いますがいかがか、お伺いします。 ◎高森 スポーツ部長  中央体育館の建てかえ、または合築について検討すべきではないかとのご質問でございます。  委員ご指摘のとおり、中央体育館は、建設後40年を経過し、老朽化が進んでいることは認識しております。札幌市においては、平成17年度に市有建築物資産管理基本方針を策定し、公共施設長寿命化ストックマネジメントの推進を図ることとしております。  また、耐震改修促進法に基づく耐震改修促進計画につきましても策定作業を進めているところでございます。このうち、耐震性能が著しく低く、緊急的に耐震改修が必要な施設については、現在、都市局が中心となって検討を進めており、年度末までにその具体的な見通しが示されると聞いております。  まず、その結果を見定めたいと考えておりますので、現時点では、中央体育館の建てかえ案と長寿命化による延命案を並行して比較検討することは難しいと考えております。 ◆本郷俊史 委員  どちらにしても、都市局は年度内に公表するわけですから、そんな先ではないわけです。  それで、この中央体育館の現在地での建てかえの可能性を考えますと、ここの用途地域近隣商業地域で建ぺい率80%、容積率が300%、地区計画都心創成川東部地区地区計画緩和型ということになっておりまして、十分な緑化を図るなど、条件をクリアした場合には100%のボーナスがつく、容積率400%と。  そこで、ここの敷地を見ますと3,432平方メートル、隣接して中央消防署大通出張所がございます。この建物は、昭和39年、築42年、ですから、先ほど言った60数施設に含まれる施設でございます。当然、耐震の対象になる。合わせますと3,932平方メートル、この緩和を利用しなかったとしても1万2,000平米弱の延べ床面積です。そう考えますと、合築をしている清田、西区で7,000から8,000平米、あるいは、プールに必要なワンフロアの面積2,500から3,000平米はクリアする。クリアして、さらにおまけも来るというのですか、今の流れで言えば、少子高齢化に向かって介護の関連施設なんかも複合でつくれるかもしれません。  そして、ここの地域というのは、創成川以東、要するに都心まちづくり計画の中でも、これから大変重要になってくる地域でありますし、都市再生緊急整備地域に指定された北ガス跡地の再開発や、隣にはサッポロファクトリー、商業施設もある、創成川も今アンダーパスをやっていて、今後の再開発が期待されている苗穂地域と都心との中間地域です。現在、ここはマンションの建設が大変活発でございまして、中央区の中でも人口が急増している地域でございます。東地域、5年前と比べて34.7%の増、東北地域21.3%の増。  こういう中で、そういう施設を持ってくることによって、地域の、都心居住コミュニティーの核ともなりますし、そういった意味から、体育館温水プール、さまざまの機能を取り込んだ複合施設としてまちづくりの核、拠点となるよう、これは、まず体育館プールがメーンであるわけですから、スポーツ部が積極的に企画や関係部局と協議するべきだと考えますが、この点については、スポーツ担当理事川井理事の方から答弁をいただきたいと思います。 ◎川井 観光文化局理事  委員お示しの案は大変大きなお話でございまして、私どもの部局のみならず、関係部の広がりのある話とお承りいたしました。  メルパルク札幌のその後の見通しですとか、あるいは中央体育館長寿命などの具体化の見込みといいますか、そういうものを見定めながら、しかるべき時期に関係部局と協議をしてまいりたい、このように考えております。 ◆本郷俊史 委員  先ほど複合施設の話をしましたけれども、今までにない、一つのビルの中にプールもあり体育館もあり会合施設もあり、さらには、先ほど言いました隣の消防署出張所スポーツ中にいざ倒れたとしても、救急車、AEDもありますし、そういった意味では、もっと夢のある、希望の持てる将来、申しわけないけれども、今は暫定的に民間で我慢してください、だけど、将来、そういうすばらしい施設ができるのですと。  ここは、札幌市で最初の市立体育館ですから、ましてや、格技だとか剣道、柔道の全道大会が開かれているスポーツのメッカと言うのでしょうか、そういう象徴的な場所でもあります。そういったことを含めると、さらには、今後の少子高齢化コンパクトシティー都心居住、こういう流れの中で、まちづくりと、単にそこに体育館プールが建てかえられたということではなしに、まちづくりの核として、そういう大きな観点から検討いただきたいと思っておりまして、これは将来の方向性だと思っておりますので、最後に小澤副市長からお聞きしたいと思います。 ◎小澤 副市長  今、段々のお話を伺っておりまして、私も、まちづくりの観点から、これからの施設整備に当たりましては複合化というのは避けて通れない話だと思います。特に体育関係の施設につきましては、今、保健福祉局で健康づくりという観点で対策に取り組んでおりますので、そういう横の連携を極力密にしながら、市民の方により利便性を高めるような形で検討していくことは、本郷委員のおっしゃるとおりだというふうに思っております。 ◆熊谷憲一 委員  私からは、スケートパークの設置について1点と、ノルディック世界選手権札幌大会にかかわって1点、簡潔に質問をさせていただきます。  まず、スケートパークについてであります。  ことし春、予算特別委員会での我が党の坂本議員の質問に対し、当時、川井部長でありましたけれども、施設のあり方などについて、陳情団体でございます蝦夷B3協会を中心といたしまして、再三の意見交換会を今も継続している、本市として、今後も愛好者の皆さんとの協議を重ねながら、施設に必要な機能とか管理の方法についてもさらに検討をさせていただきたいと答弁をされております。  この質問から7カ月が経過しておりますが、現段階での蝦夷B3協会との意見交換会の到達点はどうなっているのか、伺います。  新たなパーク建設へどれだけ進展しているのか、具体的にどこにどのようなパークが建設されるのか、ほとんど聞こえてこない状況でありますけれども、何がつまづきの石になっているのか、現在の到達点について伺います。 ◎高森 スポーツ部長  1点目のB3愛好者との意見交換の進捗状況ということでございます。  スケートパークの建設につきましては、利用者の組織化や施設のあり方などの要望も十分に踏まえる必要があるとの認識から、従来より、定期的にB3愛好者と意見交換を重ねてまいりました。この6月には、B3愛好者のほか、施設関係者も含めて、現状や課題等についてさらに議論を深めたところであり、今後も継続的に協議をしていくこととしております。  また、現在のスケートパーク建設に向けての状況でございます。  スケートパーク建設に当たりましては、B3愛好者が建設後に運営を担っていけるよう、現在、メンバーの拡大化や定着化と内部の組織づくりなどを目指して組織化の打ち合わせを繰り返し行っている段階でございます。スケートパークの整備にかかわる必要な機能の要望も取りまとめるべく、現在、並行して検討を進めてもらっているという状況でございます。 ◆熊谷憲一 委員  協議を進めていくということと、組織化の準備が行われているということであります。それはそれでいいことですので、進めていただきたいと思いますけれども、こういう待ちの姿勢で、いわば相手にげたを預ける形で進めてきたために、スケートパーク建設がおくれおくれになっているのではないか、そう考えるのであります。  陳情が出てから3年近くもたっております。何せ相手は風のような人たちの集まりでありまして、冬を迎えて、彼らは、今度はスノーボードで札幌にいなくなる人が多い。こういう点からいっても、札幌市がイニシアチブをとって、この地域にこのような施設を建てたい、ひいては、この施設の管理のこの部分については君たちに任せたい、こういうような具体的な提案をする必要があるのではないかと思います。  もう既に何回も意見交換会を行っている様子ですので、このぐらいは提案できるのではないかと思いますけれども、再度、いかがか、伺います。 ◎高森 スポーツ部長  今後どのように進めていくのかということでございますが、B3スポーツを競技として発展、確立させていくためには、まず、愛好者の拡大とともに、共通の競技ルールに従って運営される、そういった仕組みがつくられていくことが前提になるかというふうに思います。したがいまして、まず、B3愛好者の方々が、ルールや仕組みについて互いに話し合える機会をふやしながら、そうして組織が安定したものとなるように、今後も札幌市として支援をしてまいりたいというふうに考えております。 ◆熊谷憲一 委員  この問題は、これまでにしておきますけれども、とにかく、札幌市がイニシアチブをとって具体的に提案するということも含めて建設を急いでいただきたいということを要望しておきます。  次に、FISノルディック世界選手権札幌大会にかかわって質問させていただきます。  来年2月22日に開催される大会は、目前に迫っております。この大会を多くの札幌市民が観戦し、大会が盛り上がることを願うものであります。  そこで、本市が行った市政世論調査の報告書によれば、これは2005年7月から8月の調査でありますけれども、大会が札幌市で開催されることを知っていますかとの設問に対して、その当時は、わずか24.8%しか知っている人がおらず、認知度は非常に低い状況にあります。見たいと思う種目についての設問では、ジャンプ競技が圧倒的で43.9%、複合が19.6%、クロスカントリーについては10.4%にすぎません。問題は、特に見たいと思わない、こういうふうに答えた方が35.6%に上っていることであります。さらに、競技会場に行ってみたいと思うかという設問に対しては、ぜひ行ってみたいと答えた方は9.3%、できれば行ってみたいと合わせて60.5%にすぎません。札幌市で行われる世界大会であるとすれば、この数字は大変低い状態であるなと思います。  本市においては、私も含めてでありますけれども、スキーといえばゲレンデスキーに偏っていた。市民には歩くスキーがまだまだ普及していず、したがって、競技人口も非常に少ないのが現状だと思います。したがって、先ほどの世論調査の結果もやむを得ない結果なのかなというふうにも思います。  そこで、質問でありますけれども、今大会の観客動員目標は何名を予定しているのか。入場チケットは何枚発行され、そのうち有料チケットは何枚なのか、あわせて、現時点でのチケット購買枚数は何枚になっているのか、伺います。 ◎高森 スポーツ部長  1点目のノルディック大会の観客数についてでございますが、観客数については、競技会場の最大定員数で申し上げますと、延べで約19万人となります。そのうち、有料の入場数の予定は約12万人を見込んでおります。また、チケットの販売予定枚数でございますが、約12万枚で、その販売金額は約3億円を見込んでおります。  現在までのチケットの売り上げ状況は、10月6日時点でございますが、約1万7,000枚となっており、金額は約4,800万円で、販売予定額の15%程度でございます。 ◆熊谷憲一 委員  今、部長から報告されましたけれども、その数字がおくれているのか進んでいるのか、ちょっと判断はできませんが、爆発的に売れているという状況ではないと思います。目標の確保は大丈夫なのか、伺っておきます。  次に、私は、歩くスキーが普及していないことが関心の低さや観客動員の低さに影響しているのではないかと思います。  そこで、質問ですけれども、本市の歩くスキーの常設コースは何カ所あるのか、伺います。  あわせて、そこでスキーの貸し出しを行っているところは何カ所なのか、伺います。
    高森 スポーツ部長  1点目のチケット売り上げの目標の確保についてでございます。  委員ご心配のとおり、状況としては大変厳しいものがございます。現在までの販売方法はインターネットを中心としておりましたが、この11月からは、協力団体などを通じて販売ルートを拡大する予定であります。  また、ノルディック大会に向けてテレビCMや新聞広告などのPR活動が大幅に拡大することに合わせまして、ノルディック組織委員会内に販売促進プロジェクトを立ち上げて一層の販売努力をしてまいります。  次に、2点目の歩くスキーについてお答えいたします。  まず、公的な歩くスキーの常設コースは、前年度まで15カ所設置されておりまして、そのうち、スキーの貸し出しを行っている施設は8カ所となっております。 ◆熊谷憲一 委員  常設コースが15カ所というのは少なくないとは思いますけれども、そこで歩くスキーの普及に役割を果たしているのかといえば、残念ながら余り肯定的な評価にはならないのではないかと思います。  いろいろ条件があるかと思いますが、歩くスキー普及のために、スキーの貸し出しをふやすとともに、指導員を活用し、普及に努めることがノルディックの世界大会を盛り上げる意味でも今必要ではないかと思いますけれどもいかがか、伺います。 ◎高森 スポーツ部長  委員ご指摘のとおり、ノルディックの大会を盛り上げるためには、歩くスキーの普及に努めることが大変重要なことであるというふうに認識しております。 ◆熊谷憲一 委員  遅きに失しているとも言えますけれども、逆に、ノルディック大会を契機として、この機会に広く普及していくことが必要ではないかと思います。  今後、高齢化が進み、ゲレンデスキーは無理という人でも、歩くスキーであれば手軽に近くの公園で楽しむことができます。学校教育の場ではほとんど歩くスキーが取り入れられていないのも実態であります。学校教育でも取り入れられるよう働きかけることも必要ではないかと思います。スポーツ部の一層の努力を期待し、質問を終わります。 ◆谷沢俊一 委員  私からは、広い意味での文化の振興について、何点かお伺いしたいと思います。  本市としては、施政方針にも、市民の力みなぎる、文化と誇りあふれる街ということを掲げて、芸術・文化によるまちの新たな魅力の発信に取り組んでいることは承知しております。  昨今の経済状況に関しては、景気拡大局面がいざなぎ景気に並んだという報道もございますが、なかなか実感を伴わないというのが実態だというふうに思いますし、加えて、少子高齢化という社会構造の大きな変化が起きている。また、国では、三位一体の改革の中で、地方への権限移譲、方針として財源も移譲しようという動きがありまして、そういう意味では、各自治体としても、それぞれの個性、魅力を発揮しながら、いわゆる都市間競争を勝ち抜いていかなければならない時代が来ていると言われております。そういう意味では、都市の個性や魅力を形成する要素として、観光資源あるいはまち並みの雰囲気等々とともに、芸術あるいは文化というものが極めて重要な役割を担うものと考えております。  社会全体、また生活全般にわたって、これだけインフラが整備されて充実してきた今日にあっては、形のあるものだけではなく、ある意味ではサービス、デザインといった形のないものにも一定の価値が認められるようになってきている、こういうふうに思うわけであります。  これまで、どちらかといえば、お金のかかる一方である芸術・文化というものについて、まちの魅力とうまく結びつけば集客の大きな力となるわけでありまして、その意味におきましても、地方公共団体にとって芸術・文化の振興の施策というのは今後大きな柱になると考えているところでございます。  ところで、芸術・文化と申しますと、一般的には、何か高尚な、あるいはすばらしい音楽とか彫刻、絵画などといったものを思い浮かべるわけでありますが、もっと広い意味での文化、すなわち日々の生活やまちの自然や歴史といったものをしっかりと受けとめていく、大切にしていく、また、これを楽しんでいくということが必要なのではないか、こういうふうに思うわけであります。  特に、今申し上げたようなまちの魅力や個性といったものを考える場合には、私たちが暮らすこのまちや自然の成り立ち、あるいは歴史といったものをきちんと認識をすることが極めて重要である、こういうふうに思うものですから、こうした観点から、私からは、博物館活動センター、埋蔵文化財センターについてお伺いしたいと思います。  まず、1点目の博物館活動センターについてであります。  博物館法によりますと、博物館というのは、歴史、芸術、民俗、産業、自然科学等に関する資料を収集し、保管し、展示して教育的配慮のもとに一般公衆の利用に供する、こういったことが規定されております。市民が自分たちのまちのことをよく知るため、また、これを内外に発信するために、博物館の役割というのは極めて大きいふうに思うわけでありますが、残念ながら、本市においては、まだ博物館が建設されていない、実現していないということでございます。  そこで、質問でございますが、この博物館活動センターにつきましては、本来的には、博物館の建設を目指してさまざまな資料の収集、あるいは、その普及啓発のために取り組みを行っているところでございますけれども、まずは、このまちを知るための資料というものは現段階でどういったものがどの程度集まっているのか、お伺いしたいと思います。  また、そういう資料が今どういうふうに活用されているのか、あわせてお伺いいたします。  質問の2点目でございますが、埋蔵文化財センターについてでございます。  我が党は、従前より、埋蔵文化財という歴史的な遺産を生かして郷土のイメージアップを図ろうという趣旨から、北東北3県に北海道を入れて、縄文文化を核とした地域間交流に取り組んでいこうということで、道が中心になっておりますが、北の縄文文化回廊づくり、こういう事業に対して全面的に支援をしてきたところであります。本年も、この関連事業として、北海道開拓記念館において「北の縄文・美の世界」という特別展が間もなく開催されるわけであります。  また、すぐれた縄文文化を未来に引き継ぐ、語り継ぐという意味では、この10月7日に、函館市で縄文遺跡がある全国の都市の首長が集まり、縄文市民サミットが開催されて大変盛況であった、こういうふうに伺っております。  一方、本市の埋蔵文化財センターは、中央図書館の建物に併設されておりまして、かなり小規模である。しかしながら、その中で普及啓発のために展示室も設けられています。しかし、こうした文化財センターの業務の実態というものが市民にどれだけ普及しているのか、あるいは、どれだけ知られているのかといいますと、十分ではないという感じを受けているわけです。  そこで、質問いたしますが、本市におきましても、毎年、埋蔵文化財の発掘調査を実施し、数多くの調査結果が上がっていると伺っております。そこで、まず、昨年度の発掘調査の成果はどのようなものであったのか、お聞かせいただきたいと思います。  また、これまで出土したものにはどのようなものがあり、そして、どこに保存しているのか、また、そうしたものが公開され、あるいは活用の状況はどうなっているのか、お伺いいたします。 ◎塩澤 文化部長  1点目の博物館活動センターにどのような資料がどの程度集まっているのかということについてでございます。  本市の博物館計画につきましては、平成13年1月に策定されました札幌市博物館計画推進方針に基づき、資料収集、整理保存、調査研究、普及交流といった博物館活動を行っているところでございます。特に、資料につきましては、札幌に関連するものを中心にいたしまして、本年1月現在、地質、古生物、考古資料1,372点、昆虫を含む動物資料4万9,866点、植物資料5,423点など、合わせて5万7,017点が収集されております。この中には、札幌市内から姿を消してしまった昆虫、ゴマダラチョウを初めとした多くの貴重な標本も含まれております。また、調査研究の成果でもあります写真や記録資料などを加えますと、合計7万6,772点という多くの資料が収集され、博物館活動センターに保存、蓄積されているところでございます。  次に、資料の活用についてでございますが、こうして収集された資料は、調査研究を初め、さまざまなテーマによる企画展示や体験学習会において使用しているほか、学校教育向けに、資料をパッケージにいたしましたミュージアムボックスというものを作成し、貸し出しを行うなど、普及活動にも積極的に活用しているところでございます。  博物館活動センターの収集資料は、札幌の成り立ちや現況を示す大切な自然遺産として蓄積、保存し、後世に継承する必要があるものと考えており、今後とも適切な保存に配慮しながら積極的な活用を図ってまいりたいと考えております。  2点目の埋蔵文化財センターについてでございます。  まず、平成17年度の成果についてでございますが、3件の発掘調査を実施しております。主なものをご説明いたしますと、北区北25条西11丁目において、札幌北高等学校の改築に伴い、平成14年度から発掘調査を実施しており、地下約2メートルからは、約4,000年前の縄文時代中期のたき火跡と土器、石器が発見され、その上の層からは、約1,600年前の続縄文時代後期と、約1,000年前の擦文時代のたき火跡や土器、石器、木製品などが見つかっております。  このうち、約4,000年前の縄文時代の資料は、北区から東区にかけての地域の中では最も古いもので、既にこの時期に居住できる環境があったことが明らかとなり、学術的にも注目をされております。  また、丘珠川改修工事に伴い実施いたしました東区栄町及び北区篠路町太平の調査におきましては、約1,000年前の擦文時代の建物跡7棟と大量の土器などが発見されております。この建物跡は、擦文時代に一般的な竪穴式ではなく、地面を掘り下げずにそのまま床として使用し柱を建てたもので、柱跡の中には柱材の一部が腐食せずに残っているものもありました。また、この時期では、今まで発見されていなかった中央に四角形の炉を設けた建物跡もあり、擦文時代の居住様式を考える上で大変重要な資料となっております。  次に、これまで出土した資料の保存状況と公開、活用についてでございます。  現在、市内には約520カ所の遺跡が確認されており、発掘調査によって約1万6,000年前の旧石器時代の遺物を初め、約8,000年前から約800年前までの縄文時代から擦文時代にかけての土器・石器などの生活道具が大量に発見されております。この中には、西区二十四軒から出土した縄文時代の大型土偶やJR札幌駅構内から見つかった続縄文時代の南北交流を示す弥生文化やオホーツク文化の資料、北大構内から出土した擦文時代の脱穀に使用されたきねやかんじきなど、全国的に見ても大変貴重な出土品もあります。  これらの資料は、埋蔵文化財センターに収蔵、保管しておりますが、その量は、復元された土器が約3,000点、収納箱におさめられた遺物が約4,000箱に達しております。これらは、当センターに展示しているほか、市内の小・中学校やさとらんどなど11カ所の施設で各地域の歴史を物語る資料として展示されております。また、全国の博物館などの特別展や企画展に貸し出すなど、積極的な公開、活用を図っているところでございます。 ◆谷沢俊一 委員  ただいまのご答弁によりますと、今、大変膨大な資料が収集されている。博物館活動センターだけでも7万7,000点近いさまざまな資料が集められて、既になくなったといいますか、珍しい昆虫類の標本もあるということで、そういったものを大切にしていくということが非常に大事だなというふうに感じました。また、旧石器時代の遺跡といいますか、そういうものですとか、縄文なり擦文時代の当時の人たちのさまざまな生活をしのばせるような遺跡も随分見つかってきているということで、今後、博物館ができたときのことを考えますと、資料としては既に相当たくさんのものがそろってきているという印象を受けるわけです。  ところで、もう1点、伺っておきたいのはカイギュウについてでございます。  本年の第1回定例市議会あるいは第二部予算特別委員会におきましても、カイギュウに関する総合調査の結果や学術的な意義などについて詳細にわたって質疑がなされております。  それによりますと、サッポロカイギュウというふうに命名されたカイギュウは、分類上の属としては世界最古のものであると。これは新聞にも掲載されましたが、世界最古のものであろうと確認されたということでありますし、あわせて、当時の札幌は多様な生物がすんでいる海の底にあったということもわかってきたわけであります。  このサッポロカイギュウに関する総合調査は今年度で終了するわけでございますが、札幌の古代の姿を明らかにしていくということは大変大切なことであり、また、ロマンのある話でもありますので、さらに、さまざまな調査の中で明らかになってほしいというふうに思うわけでありますし、引き続き注目をしていきたいと思います。  そこで、質問ですが、カイギュウに関しての調査結果については、先ほどご紹介をいただいた多くの貴重な資料とともに、今後どのように活用されようとしているのか、お示しをいただきたいと思います。 ◎塩澤 文化部長  カイギュウの調査結果などの今後の活用についてでございます。  平成16年度から新まちづくり計画の事業として取り組んでまいりましたサッポロカイギュウに係る大型動物化石総合調査につきましては、委員ご指摘のように、今年度、3年間の計画を終え、約800万年前の世界最古のサッポロカイギュウ化石など貴重な資料や、藻岩山を初めとする札幌の大地の成り立ちに関する調査成果を体系的にまとめているところでございます。こうした調査成果の活用につきましては、これまでも実物資料を展示した成果報告会や現地における体験学習会などを実施してまいりました。  一方、サッポロカイギュウにつきましては、全長7メートルを超える原寸大の復元骨格標本を作製しており、さらに、調査地点において複数の鯨類の化石なども発見されていることから、そうした成果を市民の皆様に提供するためのさらなる活用策につきまして検討していく必要があるものと考えております。 ◆谷沢俊一 委員  カイギュウに関しては、実際に7メートルの骨格標本ができ上がっているということでございます。その周辺には、鯨等の骨格も見つかってきているということでございます。  これは、要望しておきますが、本格的な博物館建設ということについて、確かに、今しばらく時間がかかるのかもしれませんけれども、その着実な取り組みの一環として、例えば仮設的なものでもいいと思うのですが、カイギュウの骨格標本を初めとした調査研究の成果を市民に体験していただけるような施設の設置などについて、ぜひ検討をいただきたいと思います。  もう1点の埋蔵文化財についてでございますけれども、発掘の状況、出土品についてはわかったのですが、発掘品も含めて、これだけ膨大な資料があることについては、まだまだ市民に知られていないのが現状でありますし、出土品も、ただ保管しておくというだけでは意味がないのではないか、こういうふうに思うわけです。  そういう意味で、本市といたしましても、埋蔵文化財の普及啓発事業をさらに充実、拡大する必要がある、こういうふうに考えているわけでありますが、本市では、今後、その普及啓発についてどのような取り組みを行おうとされているのか。  また、現在どういう取り組みがなされているのか。  この点についてお伺いしたいと思います。 ◎塩澤 文化部長  埋蔵文化財センターにおける普及啓発の取り組みについてでございます。  まず、現在の普及啓発事業の取り組み状況についてでございますが、同センターの展示室において、市内から出土した土器、石器を初め、写真や想像復元図、模型などを展示し、市内で約1万6,000年前から居住していた人々の生活や、本州とは異なる歴史的な過程などをわかりやすく解説しております。  また、近年、小・中学校では、総合的な学習や教科学習などで郷土の歴史を教材とする事例がふえ、当センターの展示室を団体で利用することも多くなってまいりました。また、教材として火おこし道具や実物の土器、石器を貸し出したり、土器づくりや勾玉づくりなどの体験学習の指導なども行っております。  さらに、考古学に関連する講演会や縄文土器づくりの体験講座なども開催し、多くの市民の方々に参加いただいております。10月1日には北高等学校の発掘調査現場で、市民の方々に見学していただく現地説明会を開催し、この地域にお住まいの方々など、80名を超える参加者がございました。  続きまして、普及啓発事業の今後の取り組みについてでございますが、より身近な場所で埋蔵文化財を知ってもらうために、学校や各種団体等に出向いてお話をする出前講座や出前授業にも積極的に対応してまいりたいと考えております。さらに、発掘調査の成果を発表する遺跡報告会や、各地域ごとに埋蔵文化財を展示する巡回展、市内の遺跡と文化財をめぐる見学ツアーなどにつきましても検討してまいりたいと考えております。  また、札幌市内には、現在のところ、国が史跡として指定した遺跡はございませんけれども、遺跡をそのまま保存し、公開、活用する史跡につきましては、普及啓発や教育、さらには集客交流にも極めて効果があると言われておりますことから、その実現の可能性につきまして、他都市の事例も含め、調査してまいりたいと考えております。 ◆谷沢俊一 委員  要望といたしたいと思いますが、私たちが札幌の歴史というふうに申し上げますと、どうしても開拓使あるいは島判官以降の130年内の歴史といったイメージを持つわけです。しかし、実は、札幌の歴史というのは、そういう100年レベルで見るものではなくて、今話のありました800万年前にはカイギュウが悠々と泳いでいた海であった、あるいは1万6,000年も前に縄文人と言われる人たちが札幌にもたくさん住んでいて、先ほど、弥生式の遺跡というか、土器も出てきたということでございますから、北海道には弥生式文化というのはないと言われていることを考えると、津軽海峡を越えて盛んに交流が行われていたことがわかるわけであります。  そういう意味では、私たちが暮らすこの土地に埋まっている大きなロマン、あるいは、感動を掘り起こす仕事という意味では、博物館活動センターと埋蔵文化財センターというのはある意味では共通の要素を持っているわけであります。根拠となる法令の違いなどはあるかもしれませんけれども、ただいま答弁をいただいたように、今後は集客交流ということも意識して、互いに連携した取り組みについていろいろ工夫をしていただきたい、こういうことを要望して、質問を終えたいと思います。 ○小野正美 委員長  以上で、市民生活費のうち関係分の質疑を終了いたします。  最後に、第6款 経済費 第1項 商工費のうち関係分の質疑を行います。 ◆三宅由美 委員  私は、国際観光の振興とさっぽろ雪まつりについてお伺いいたします。  まず、国際観光の振興についてです。  平成17年度に札幌を訪れた観光客は1,332万3,000人であり、平成16年度の1,330万2,000人に対し、0.2%、人数にして2万1,000人の増となっています。  観光客の大半を占める国内観光客については、都市間競争が激化しており、全国的にも横ばいの傾向にある中で、スイーツやアートなど札幌の新たな魅力の創造、発掘を行うとともに、首都圏や関西圏などにおいて旅行会社の商品企画担当者を対象とした観光プロモーションにも取り組んでいるとのことです。今後、中長期的には、これらの取り組みを通じ、入り込み数の増加につながってくるものと期待しているところです。  一方、外国人観光客についてですが、宿泊延べ人数にして、平成16年度の38万1,000人に対し、平成17年度は49万人と、前年比28.5%、人数にして実に10万人以上の大幅な増加となっております。国内観光客誘致に向けた取り組みを推進していくことはもちろんのことですが、入り込み数が増加している外国人観光客の誘致に積極的に取り組んでいくことは、現在の横ばい状況を脱却するための極めて重要な取り組みの一つではないかと思っております。  ここ最近、東京のコンサルティング会社が行った地域のブランド力に対する全国調査におきまして、札幌市が魅力的な市の全国第1位に輝いたほか、函館市、富良野市、小樽市もベストテン入りしたことが新聞紙上で大きく取り上げられましたが、この例を見ても、札幌市、北海道に対する評価は大変高いことがわかります。したがいまして、このような札幌の魅力をまだまだ認知度の低い外国人の方々にPRしていくことは、効果が高く、来客数の増加を通じ、全世界における札幌のブランド力もますます高まっていくのではないかと考えております。  そこで、質問ですが、国際観光を振興するために、本年度、どのような取り組みを行っているのか、お伺いします。  次に、さっぽろ雪まつりについて伺います。  来年の雪まつりは、ことし5月の実行委員会でサッポロさとらんどが正式に会場として位置づけられました。また、新たに策定されたさっぽろ雪まつり将来構想に基づいて開催される最初の雪まつりとなります。  雪まつりといえば、将来構想に示されているように、やはり大通会場の大雪像がメーンになると考えますが、来年も自衛隊の支援、協力のほか、札幌市における大雪像制作団、多くの市民ボランティアにより大雪像が制作されるものと期待しているところです。  一方、私は、雪まつりがさらに発展、成功していくためには、来年から第2会場として本格実施となるさとらんど会場の運営や内容などに特に注目しているところです。さとらんど会場は、地元東区が一つにまとまりまして、東区雪まつりウエルカム協議会を立ち上げるなど大いに盛り上がりました。また、大学生グループや異業種グループなどの団体参加もあり、市民参加の会場としてさらなる発展を感じさせております。私もさとらんど会場へ行ったのですが、大変素朴で、みんなで一体となって盛り上げていこうという感覚にあふれておりまして、大変楽しんできたところです。  今後の発展を考えたとき、前回の開催で課題となりました交通アクセス問題やチューブ滑り台などの長い待ち時間の解消、それから、休憩室や案内といった観客へのサービス、おもてなしの向上などがさらに重要になってくると考えております。  そこで、2点目の質問ですが、さとらんど会場の課題解決のための具体的な取り組みについてどのように考えていらっしゃるのか、伺います。  また、新たな市民参加促進策について、現状での状況はどうなっているのか、あわせてお伺いいたします。 ◎三ッ谷 観光部長  国際観光の振興とさっぽろ雪まつりに関してご質問がありました。  まず、国際観光振興の今年度の取り組みについてお答えいたします。  札幌市におきましては、これまで最も来客の多い東アジア地域を中心に積極的に観光客誘致を行ってきたところであり、今年度の取り組みといたしまして、ことし6月に函館−韓国ソウル間に国際定期航空路線が新設されたことを踏まえ、ソウルで開催されました旅行博覧会において函館市と共同で観光PRを実施したところでございます。  また、今月22日から中国の北京市と杭州市において西胆振地域と合同で観光プロモーションを行う予定であり、来月には、北海道観光連盟が実施する中国観光プロモーションに参加する予定となっております。さらに、台湾につきましては、昨年度、台北で実施した「札幌の物産と観光展」を今年度も実施し、食と連携した観光PRを行う予定となっております。  東アジア地域につきましては、このような現地でのプロモーションのほか、7月に開催されました日中韓観光大臣会合における観光PRや旅行会社、メディアの招聘事業などを行っております。このような東アジア地域に加え、今年度は、札幌への関心が高まってきているシンガポールやオーストラリアにつきましても、旅行博覧会への出展等を通じ、札幌の観光PRを行ってきているところであります。  特に、シンガホールにつきましては、ことし8月に、札幌市を初め、旅行会社や航空会社の地元代表者による訪問団を結成し、観光プロモーションを行ってまいりました。観光セミナー等において市長みずからがプレゼンテーションを行ったことなどから、札幌市の熱意が現地にも伝わり、今後に向け大きな手ごたえを感じたところでございます。  次に、さっぽろ雪まつりについてお答えいたします。  まず、さとらんど会場の課題解決に向けた取り組みについてでございますが、交通アクセス問題につきましては、隣接するモエレ沼公園の駐車場を活用して駐車台数の倍増を図るとともに、市内4系統を用意しておりますシャトルバスの利用促進を積極的にPRして、自家用車の利用台数の軽減に努めてまいりたいと考えております。  また、市のコールセンターや携帯電話を活用して、周辺の交通情報や駐車場情報、イベント情報等をリアルタイムで提供してまいりたいと考えております。来場者のおもてなしの向上といたしましては、休憩所の増設や案内看板の充実、さらには防風対策として大型工作物である滑り台と迷路を活用して配置に工夫を加えるなど、環境整備に努めてまいりたいと考えております。  加えて、人気の高かったチューブと氷の滑り台につきましては、それぞれコースを増設するほか、新たな企画についても検討を進めているところでございます。  次に、市民参加促進策につきましては、前回参加していただいた東区を初めとする団体の皆さんには引き続き協力を求めていくとともに、新たな市民参加の拡充として、今回から個人を対象に、企画の段階から携わり、運営までも行う新たなボランティアの形として運営パートナーを現在募集しており、多くの市民参加を期待しているところでございます。 ◆三宅由美 委員  再質問いたします。  国際観光について、今後さらなる振興を図っていくためには、既に多くの観光客が来ている地域だけではなく、先ほどの答弁にもございました、ことし8月のシンガポールのように、観光客の増加が期待できる地域を新たに開拓するような取り組みを行っていくことも極めて有効と考えます。  そこで、質問ですが、外国人観光客誘致の今後の方向性についてどのように考えているのか、伺います。  また、外国人が観光をするに当たっては、札幌だけに滞在するのではなく、周辺地域も周遊するというような形態が一般的ですから、観光PRを行うに当たっては、このような地域と連携を図り、多様な魅力を紹介していくことがより効果的でもあると考えます。本年度の取り組みの中でも、既に西胆振地域や函館市との連携を行っているとのことでしたが、今後とも、このような連携をさらに広げて、より広域的な取り組みを進めていくことが、結果として札幌への外国人観光客のさらなる増加へとつながっていくのではないかと考えます。  そこで、2点目の質問ですが、外国人観光客の誘致に向けた広域的な取り組みについてどのように考えているのか、お伺いいたします。 ◎三ッ谷 観光部長  まず、外国人観光客誘致の今後の方向性についてお答えいたします。  これまで重点的に誘致活動を行ってきた東アジア地域につきましては、今後も引き続き積極的に取り組みますとともに、ライラックまつりと中国大連市のアカシアまつりとの間で協定を締結し、相互の観光交流を推進するなど、新たな取り組みも行ってまいりたいと考えております。また、来客数の半数以上を占める台湾、香港に対しましては、今後、現在の団体旅行中心の形態から個人旅行への移行促進を図っていくことにより、リピーターを獲得し、継続的、安定的な市場となるよう努めてまいります。  さらに、委員ご指摘のとおり、新たな市場の開拓につきましても、今後の国際観光の振興に向けた大変重要な取り組みと考えております。したがいまして、ただいま申し上げました東アジア地域のみならず、シンガポールを初め、タイ、マレーシアなどの東南アジア、またオーストラリアなど、観光客の増加が期待できる地域に対しましても積極的な誘致活動を展開してまいりたいと考えております。  次に、外国人観光客の誘致に向けた広域的な取り組みについてお答えいたします。  札幌市では、現在、国のビジットジャパンキャンペーンや、周辺地域との連携により、中国や韓国での観光PRなどを行っておりますが、委員ご指摘のとおり、このような取り組みをさらに広げていくことは極めて重要であると認識しております。今後は、スキーを目的にオーストラリア人が数多く来道しているニセコ地域との連携など、外国人観光客の旅行ニーズを的確にとらえ、広域的な取り組みの拡大に努めてまいりたいと考えております。 ◆三宅由美 委員  国際観光の振興については、シンガポールを初めとした新たな市場開拓や道内他都市との広域的な連携を進めていることがわかりましたので、今後とも、このような取り組みを積極的になさることをお願いいたします。  最後に、さっぽろ雪まつりについてですけれども、さとらんど会場は、多様な市民参加を中心として発展の可能性が大きい会場であると考えております。魅力的な会場としていくためには、さらなる市民参加促進が必要となるので、市民が参加しやすい仕組みづくりや受け入れ体制の充実を図っていくことを求めます。
     また、雪まつり発展のためには、厳しい財政状況ですけれども、事業費の確保が課題でありますので、新たなスポンサーの獲得も必要であると考えます。今後も、雪まつりの内容の充実を図るとともに、多くの企業から協賛を得る努力を要望し、私の質問を終わりにします。 ◆谷沢俊一 委員  私からも、観光に関連いたしまして、観光資源の魅力アップについて簡潔にお伺いしたいと思います。  観光を振興していくために、さまざまな方策がある中で、既存の観光資源の魅力アップにたゆまず努力を続けていく、それを集客増につなげていくことは大変大切である、このように考えております。  そうした観点から、観光資源の魅力アップに向けた札幌市の取り組みのうち、藻岩山とモエレ沼公園の取り組みについてお伺いしたいと思います。  まず、藻岩山についてでございますが、夜景あるいは多数の植生を誇る天然記念物の原始林、すばらしいものがございます。しかし、函館山に比べると、そのすばらしさがどうも余り知られていないのが現状ではないか、こう思うわけであります。国内外のPR活動はもちろんでございますが、それ以前に、市民が藻岩山の価値を認識するということが非常に大事ではないのか、こういうふうに思うわけです。  函館へ行きますと、函館市民というのは、どこか観光地へ連れていってくれというと、大体、函館山の夜景に連れていってくれるわけです。この点、札幌市民がそういう感覚を持っているかというと、必ずしもそうではないということがあると思うのです。  そういう意味では、市民が観光資源があるということを誇りに持つことが大事でありますし、市民の認知度を高めていく、多くの市民に藻岩山の価値を認識してもらうようなきっかけづくりとして、市民の方が参加しやすいイベントなどの取り組みも必要であるというふうに思うわけです。昨年度に実施した「藻岩山の日」の事業というのは、約6,000人の方が訪れたと聞いております。また、昨年の冬は、札幌振興公社で藻岩山に雪上車を導入し、これにそりをつけてお客さんを山頂の展望台に運んでおりますが、非常に好評であったというふうに聞いております。  そこで、質問をいたしますが、本年度は、これまでに藻岩山の観光に関連してどのような取り組みを行っているのか、お示しいただきたいと思います。  また、それらの取り組みによってどのような効果をもたらしたと考えているのか、あわせてお伺いいたします。  次に、大きな質問の二つ目ですが、モエレ沼公園の取り組みについてでございます。  モエレ沼公園は、昨年7月に「海の噴水」の整備が完了しましてグランドオープンを迎えたところでございます。全体を一つの彫刻とみなした公園として、イサム・ノグチ氏が情熱を傾け、設計した全容がいよいよ形となって、ある意味では世界に誇れるすばらしい公園が札幌市の財産となりました。  昨年度は、一昨年度に比べて約29万人増の約71万人の方が来場したと、今年度も、9月末現在で既に昨年度1年間の来場者数とほぼ同数となっている、実に多くの市民などが訪れて芸術性あふれる公園を満喫している、こういうことをお伺いしております。  ただ、問題はやはり冬期間です。入場者数を見ると、どうしても冬期間が落ち込んでいくと。冬というものが入場者を抑えているわけですが、今後、冬期間の来場者の利用促進ということを考えていく必要があると思うのです。それを解決していく一つの視点というか、観点としては、隣接するさとらんどの雪まつり会場との連携といいますか、そういった魅力アップの方法がいろいろ考えられると思うのであります。  そこで、モエレ沼公園の冬期間の魅力アップについてどのように考えているのか、お伺いいたします。 ◎三ッ谷 観光部長  観光資源の魅力アップに関しまして2点のご質問がございました。  初めに、藻岩山の魅力アップについてお答えいたします。  本年度の取り組みといたしましては、まず、5月31日には、札幌市民に藻岩山の眺望や自然のすばらしさを再発見していただくことを目的として、藻岩山の日記念事業を実施いたしました。当日の事業内容は、昨年度に引き続き、ロープウエーの無料運行や藻岩山クリーンハイクなどを行ったほか、新たな企画として札幌紹介ガイドやスイーツ&ワインガーデンなどを実施し、山頂にはガスがかかる悪天候にもかかわらず約4,000名の人々が訪れました。  また、この夏には藻岩山からの夜景のすばらしさを市民に認知していただくことを目的として、藻岩山夜景キャッチコピーコンテストを実施いたしました。このコンテストには、幅広い世代の市民から合計621点もの作品の応募をいただき、この中から最優秀作品として、「言葉にしたい夜もある。言葉のいらない夜もある。」が選考されました。最優秀作品につきましては、今後の藻岩山のプロモーション活動で活用していきたいと考えております。  そのほかの取り組みとしては、昨年に引き続き、藻岩山で中秋の名月を楽しむお月見コンサートを行ったほか、今年度の新たな取り組みといたしまして、小学生を対象とした「もいわ山こども樹木博士」や紅葉を楽しむ「紅葉ガイドハイク」を実施し、いずれも募集定員を上回る申し込みがありました。  次に、これまでの取り組みの効果に対する認識でございます。  まず、藻岩山の日事業など、ソフト事業の実施により、藻岩山がマスコミ等に取り上げられる機会が増大いたしました。また、藻岩山の年間入場人員の状況を見ましても、17年度においては、これまでの低落傾向を脱し、また、本年度は、上半期で比較してみますと、昨年度より約1万1,000名増加いたしました。こうしたことから、ソフト事業の実施など、多くの市民に藻岩山の魅力をPRすることができたことが入場人員の増加に結びついたものと認識しております。  2点目のモエレ沼公園の魅力アップについてお答えいたします。  冬期間の魅力アップにつきましては、昨年度から、スノースケープモエレと題する冬期間の新しい芸術系のイベントが行われており、今年度も開催されることとなっております。昨年度から実施されているかまくらやスノーキャンドルにより、芸術的な雪の村をつくるスノービレッジやクリスマスイベントなどに加え、今年度は、道内の冬のイベント関係者によるフォーラムなども開催し、札幌の冬の新たな魅力づくりについて検討いたしたいと思います。  本市といたしましても、このイベントの運営協議会委員として参画するほか、広報、宣伝などの面でも支援を継続してまいりたいと考えております。また、開催期間も12月下旬から2月中旬で雪まつり期間と重なることから、さとらんど雪まつり会場との連携を図った事業の実施や連絡バスの運行などを通して、相互の集客増につなげてまいりたいと考えているところでございます。 ◆谷沢俊一 委員  再質問をいたしたいと思います。  藻岩山につきましては、さまざま工夫を凝らしたソフト事業に取り組んでおりまして、入場者数もかなりふえているということは市民の認知度という意味でも向上しているのだろうし、あるいは、集客増にも大きな効果があったのだろうというふうに思うわけです。  今後、さらに藻岩山に関連するソフト事業の展開について考えていることがあれば、お聞かせいただきたいと思います。  それから次に、モエレ沼公園の取り組みについてでございますが、来場者が減少することが見込まれる冬期間にもイベントを実施したいということでありますから、これについては、ぜひ関係者と連携しながらしっかりと取り組んでいただきたいと思います。  加えて、昨年度あるいは今年度の現状に満足することなく、常に公園の魅力をアップし、集客増につなげることが非常に大事であります。公園の持つ高い芸術性を損なうことなく魅力アップを図る方策はないのか、こういう観点からさまざま考えても見ました。モエレ沼はごみの埋立地であった。こういうことから、例えば、あの62メートルのモエレ山に風力発電設備ができないのだろうかとか、環境に取り組む札幌市をシンボリックに象徴する白い風車ができるといいなとか、さまざま考えてみたわけですけれども、現状はなかなか厳しいというお話もありました。  そのような中で、私は、魅力アップの一つの手段として熱気球に注目をしております。モエレ沼公園全体をキャンパスとして造形美に挑んだイサム・ノグチ氏の高い芸術性というのは、現状では、これだけ広大な公園なものですから、地上からですとどうしても部分部分しか見られない、こういうことであります。それはそれでいいのですけれども、しかし、本当のよさというのは、ある一定の高さから俯瞰してみたときに、イサム・ノグチ氏の高い芸術性というのがさらによくわかるのではないか。そういう意味で、一定の高さから全体を俯瞰する上で熱気球というのが非常にふさわしいのではないかというふうに考えておりますし、また、熱気球に乗るということそれ自体が、ある意味では一つの体験として観光客や市民を引きつける、そういう魅力にもなってまいります。また、モエレ沼のみならず、やはり一定の高さから見たときには、北海道の大地の雄大さも実感できるのではないか、こういうふうに思っているわけです。  そこで、質問いたしますけれども、モエレ沼公園の魅力アップのために、試行的にでも熱気球の実施はできないか。とりあえず試行的でもいいと思うのですが、将来の本格実施に向けて熱気球を上げるという事業を実施できないか、お尋ねしたいと思います。 ◎三ッ谷 観光部長  まず、藻岩山の今後のソフト事業の展開についてでございます。  藻岩山は、豊かな森林環境、札幌市の全景を一望できる眺望や美しい夜景など、それぞれ季節ごとに魅力がございます。ソフト事業の展開に当たりましては、藻岩山の特徴を生かし、1年を通して藻岩山の魅力を発信してまいりたいと考えております。  本年度のソフト事業につきましては、これまで、春、夏、秋とそれぞれの季節に展開してまいりました。この冬には、藻岩山山頂に芸術的な造形作品として氷のタワーやドームをつくり、さらに、光の演出により幻想的な空間をつくり上げ、冬山の神秘的な空間にマッチした氷と光のページェントを提供してまいりたいと考えております。  次に、委員ご提案のモエレ沼公園における熱気球についてでありますが、気象条件などクリアしなければならない課題はあるものの、モエレ沼公園の魅力アップに向けた有効な手段の一つになり得るものと考えられますので、今後、専門業者や公園の指定管理者などと協議を行い、初夏の穏やかな気候の時期に合わせ、実施に向けた検討を行ってまいりたいと考えております。 ◆谷沢俊一 委員  要望で終わりたいと思いますが、冒頭申し上げましたとおり、観光資源の魅力をさらにアップしていくためにソフト事業を実施していくということで、観光振興にとって大変重要であります。ただいま、藻岩山については、今後もさまざまなハード整備はもとより、ソフト事業を充実させていきたいというご答弁でございましたので、ぜひ取り組みをお願いしたいと思います。  また、モエレ沼公園の取り組みに関してですが、熱気球については、ただいまの答弁によりますと若干課題もあるようでございますけれども、それらを克服して何とか実現をしていただきたいと強く要望して、質問を終わります。 ◆坂ひろみ 委員  私は、集客交流・シティPRキャンペーン事業についてと、外国人観光客に対する観光情報の提供について質問いたします。  2004年度に観光部と文化部の2部体制でスタートした観光文化局は、2005年度にスポーツ部が加わり、3年目を迎えています。施政方針さっぽろ元気ビジョンが掲げる、芸術・文化、スポーツを発信する街さっぽろの実現に向けて、これまで局一丸となって取り組んできたことは高く評価をしているところです。  モエレ沼公園のグランドオープンを初め、市民参加により新たな可能性が広がった雪まつりや、PMFとのタイアップによる芸術の森アートイヤー2006、来年2月に開催予定の2007年FISノルディックスキー世界選手権札幌大会など、市民が芸術・文化やスポーツを身近に感じ、気軽に楽しむことができる環境を整備することは、魅力あるまちづくりの推進につながることから、今後の取り組みにも大きな期待を寄せております。  新まちづくり計画では、集客交流の促進による経済の活性化を重要施策とし、世界の集客交流都市の実現に向けて札幌独自の魅力づくりや情報発信を進め、将来目標として来客2,000万人を目指すことが掲げられています。  そこで、四季を通じてにぎわう集客交流都市を目指すことを目的に、2003年から取り組まれている集客交流・シティPRキャンペーン事業について質問いたします。  この事業は、当初3年間の予定で計画されていたものを、さらに強化する形で、2006年度まで延長して実施しているとお聞きしております。具体的には、札幌を訪れる人々を温かく迎えるおもてなしプロジェクト、さまざまな札幌の魅力を視覚に訴えるビジュアルプロジェクト、会議やイベントを積極的に誘致するコンベンションプロジェクトの3本柱で実施してきています。これまで行政が実施してきた各種観光振興策を見直し、市民・企業・行政がそれぞれの役割を担い、協働で取り組むことは大変意義深いものと受けとめております。  そこで、質問の1点目です。  2003年度から2005年度までに行われた集客交流・シティPRキャンペーン事業をどのように総括されておられるのか、伺います。  また、その総括を踏まえて、2006年度はどのような事業を展開しておられるのか、お伺いいたします。  質問の2点目は、おもてなしプロジェクトについてです。  私は、このキャンペーン事業の中でも、特におもてなしプロジェクトに注目してきました。それは、札幌市の観光客をふやすためにはリピーターをいかにふやすかがポイントだと思っており、そのためには、おもてなしが最も重要だと考えているからです。もう一度、観光地を訪れたいと思うのは、確かに美しい風景や施設も重要な要素ですが、私の経験では、地元の人の温かさやホテルでの行き届いた接客であったり、よいもてなしがその観光地の印象を決めるのではないかと思うのです。その意味で、おもてなしプロジェクトが市民や企業の方々に浸透することは大変重要なことだと考えております。  そこで、おもてなしプロジェクトについて、2006年度は具体的にどのような事業を行っているのか、あわせて、来年度以降、おもてなしに関する事業についてはどのように進めるおつもりか、お考えを伺います。 ◎三ッ谷 観光部長  集客交流・シティPRキャンペーンの取り組みに関しまして2点ご質問がございました。  1点目の15年度から17年度までの総括についてお答えいたします。  委員ご指摘のとおり、このキャンペーンは、市民・企業・行政の協働により集客交流都市の実現を目的としております。まず、おもてなしプロジェクトについてですが、市民アンケートでは、おもてなしの気持ちがあると答えた市民の割合が、平成15年の72.4%から、昨年は85.9%に増加いたしました。また、ビジュアルプロジェクトでは、モエレ沼公園やスイーツなど、新しい観光資源を打ち出したことが多くのマスコミにも取り上げられ、札幌の新しいイメージを発信することができました。さらに、コンベンションプロジェクトでは、コンベンション誘致活動への積極的な取り組みにより、コンベンション開催件数が608件から872件に増加いたしました。これらの結果につきましては、市民・企業・行政がそれぞれの役割を果たしたものであり、十分な成果があったものと考えております。  次に、18年度の事業内容についてお答えいたします。  今年度につきましては、17年度までの成果を踏まえ、さらに充実した内容の事業を実施することで、このキャンペーンの定着を図ることといたしました。おもてなしプロジェクトでは、市民参加に重点を置いたおもてなし意識の啓発事業を実施しております。また、ビジュアルプロジェクトでは、単なるビジュアル面での発信だけでなく、新たな魅力づくりが集客には必要ではないかということから、魅力づくり発信プロジェクトに名称を変え、アートや食といった新しい魅力の発掘、発信や民間での魅力づくりに対する助成事業などを実施しております。コンベンションプロジェクトでは、コンベンション施設ガイドやプレゼンテーション資料を制作し、これらを活用してコンベンション誘致に積極的に取り組んでいるところでございます。  次に、第2点目のおもてなしプロジェクトの今年度の事業についてお答えいたします。  今年度は、観光客を温かくお迎えする気持ちをあらわすため、駅前通に歓迎フラッグの掲出を行いました。また、おもてなしへの市民参加を一層進める事業として、旅の思い出になる記念写真撮影スポットを市民から募集しております。大通公園や時計台といった定番のスポットに加え、市民ならではの隠れたスポットから撮った写真を送っていただき、これらを小冊子としてまとめ、観光案内所などで配布する予定となっております。  次に、来年度以降のおもてなしに関する事業についてお答えいたします。  委員ご指摘のとおり、おもてなしは観光振興にとってなくてはならないものであることから、市民のおもてなし意識の向上を図るための事業につきましては、継続していくことが必要であると考えております。今後は、これまで行ってきた全体的な啓発に加え、観光ボランティアやホテルの従業員といった観光客と直接接する方々の意識をより高めていくような事業を充実させていきたいと考えております。 ◆坂ひろみ 委員  質問の1点目の3年間の総括につきましては、おもてなしの気持ちがあると答えた市民の割合が3年間で72.4%から85.9%に増加したこと、モエレ沼公園やスイーツなど新しいイメージを発信し、コンベンションの開催回数も608件から872件に増加したとのことで、市民・企業・行政がそれぞれ役割を果たしたもので、十分な成果があったものと考えているというご答弁でございました。  これまでの取り組みの中で、市民参加によるアイデア会議を初め、ポストカードの全戸配布や、さっぽろおもてなしday、地下鉄大通駅の柱巻きポスターとなったSAPPOROおもてなしグランプリなど、市民から市民への情報発信という今までにないインパクトのある効果的な取り組みとして私も評価をしております。また、2006年度の取り組みにつきましては、ビジュアルプロジェクトを魅力づくり発信プロジェクトと名称変更し、アートや食といった新しい魅力の発掘、発信や民間への助成事業などを実施しているとのことでした。  食に関しては、2006年度の来札観光客満足度調査を見てみますと、札幌に滞在中に楽しみにしていた食べ物と実際に食べたものの調査では、いずれの食べ物も楽しみにしていた人より実際に食べた人の割合が高く、中でも洋菓子などのスイーツは15%以上の差があるほか、ジャガイモ等農産物やスープカレー、ジンギスカンなども年齢によっては平均を上回る人気があることから、今後はターゲットを絞ったPRや情報提供が効果的と思われます。  質問の2点目のおもてなしプロジェクトの今年度の取り組みにつきましては、駅前通に歓迎フラッグを掲出することと、記念写真撮影スポットを市民から募集して小冊子にまとめて配布するということでした。それから、来年度以降につきましては、観光客と直接接する観光ボランティアやホテルの従業員の方々の意識を高めていくような事業も充実させていきたいというご答弁でした。  昨年のおもてなしグランプリ2005のガイドブック、おもてなし100人宣言を拝見いたしましたが、ユニークなキャラクターとレイアウトなど、とても楽しく見られる編集になっていて、たくさんの観光客の方はもちろんですが、ぜひ多くの市民皆さんにも見ていただきたいと思いましたので、今後も活用していただくことを要望しておきます。  満足度調査によりますと、滞在中の情報源は、旅行雑誌、ガイドブック、地元のタウン情報誌が一番多いわけですが、家族や友人、知人の話に次いで多いのがホテルの従業員の話となっていますので、そうした方たちのスキルアップにつながる事業展開を来年度以降、ぜひ進めていただきたいというふうに思います。  集客交流・シティPRキャンペーン事業の取り組みと今後の方向性については理解をいたしました。このキャンペーンは大変大きな成果のあった事業と受けとめておりますので、今後もこの意義を継承して、さまざまな事業を実施していただきますよう求めておきます。  次に、外国人観光客に対する観光情報の提供について質問いたします。  近年、東アジアの国々で北海道ブームが高まっていることもあり、札幌を訪れる外国人観光客はふえ続けています。2005年度の延べ宿泊者数は49万人と、3年前の23万人から倍以上になっています。見知らぬ外国で言葉がわからいというのはとても不安なもので、そうした気持ちの中、母国語で記された観光案内を見つけるとほっとするものです。  しかし、北海道が2005年と2006年に行った道内を訪れた外国人旅行者を対象とした満足度調査によりますと、最も満足度が低かったのは情報サービスで、母国語表示の案内板や観光パンフレットが少ないなど、言葉の壁が主な理由になっています。  このようなことからも、外国人観光客への情報提供はまだまだ不十分な点があることがうかがえます。ちょっとした心遣いが札幌に対する親近感を抱いてもらうきっかけにもなると思います。現在のブームをブームで終わらせないためには、札幌はとても快適で不自由なく楽しめたと思っていただく必要があり、そのためには情報提供の拡充が不可欠です。  そこで、外国人観光客に対する観光情報の提供は現在どのようになされているのか、お伺いいたします。 ◎三ッ谷 観光部長  外国人観光客に対する観光情報の提供についてお答えいたします。  ふえ続けている外国人観光客への対応は大きな課題と認識しており、札幌市では、英語、中国語簡体字、中国語繁体字、ハングルを基本として観光情報の提供に努めております。  具体的には、まず、さっぽろ観光ガイドを制作し、観光案内所で配布しているほか、要望のあるホテルにもお配りしております。また、札幌の地下鉄の乗り方や冬の服装など、外国との風習の違いや簡単な日本語会話を掲載した小冊子をことし4月に制作いたしました。さらに、インターネットの充実にも努めており、観光サイトようこそさっぽろでは、中国人と韓国人のスタッフによる取材、編集を行い、それぞれの嗜好に合わせた情報提供を行っております。そのほか、民間の取り組みとして、札幌地下街において独自のガイドを多言語で制作しているほか、各施設でも外国語版のパンフレットの制作がふえてきております。  また、今後の取り組みといたしましては、来年2月1日にオープンする北海道さっぽろ食と観光情報館におきまして、英語、中国語、ハングルに対応したスタッフを配置し、市内及び道内全域への観光情報を提供できるようにいたします。また、JR北海道と連携して外国人専用乗車券の販売を行うこととしております。外国人観光客の受け入れ体制につきましては、今後とも、さらなる充実に努めてまいりたいと考えているところでございます。 ◆坂ひろみ 委員  ご答弁にありました地下街のガイドは、私も先日拝見いたしましたが、専用のラックに入っていて、4種類の国別ガイドがそろっていてとてもいいのですけれども、ガイドの内容が地下街のショップ案内だけとなっています。最近は、地下街にもアジアからの観光客の方がたくさんいらっしゃいますので、札幌市でも観光ガイドブックを地下街で提供できるように検討していただきたいと思います。  あわせて、観光客の利用交通機関については、満足度調査によりますと、JRや観光バスのほかに地下鉄もよく利用されているようですので、地下鉄大通駅などに専用ラックによる設置、あるいは既存のボードにポケット式の袋を設置し、観光ガイドや、以前作成した地元市民がお勧めする厳選14コースなどの情報を提供することは、経費もかからず、市民へのPRにもつながることから、ぜひ検討していただくことを求めておきます。  また、ことし2月の雪まつり期間には、24カ所のコンビニで観光地図と雪まつりのパンフレットを配布したところ、大変好評だったとお聞きしております。従来の案内所やホテル、イベント会場のほかに、こうしたコンビニなど、観光客のニーズに合わせた情報提供を一層進めていただきますよう求めて、質問を終わります。 ○小野正美 委員長  以上で、商工費のうち関係分の質疑を終了いたします。  本日は、これをもって終了し、次回は、来週24日午後1時から、本委員会に付託されました全案件に対する討論及び採決を行いますので、定刻までにご参集ください。  本日は、これをもちまして散会いたします。     ――――――――――――――       散 会 午後2時58分...